JP2009299547A - Co2圧縮機用吸入マフラー - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーを提供する。
【解決手段】CO圧縮機用吸入マフラー10は、一平面10sに対して対称な形状を有する中空の筐体11と、筐体11の外周面に取り付けられた第1配管13と、一平面10sに対して第1配管13と反対側において筐体11の外周面に取り付けられた第2配管15とを備える。第1配管13と第2配管15とは同一の形状であり、且つ、筐体11の一平面10sで切断されたときの断面となる断面部11cに対する第1配管13の相対位置と、断面部11cに対する第2配管15の相対位置とが同一である。
【選択図】図2

Description

本発明は、中空の筐体と、第1配管と、第2配管とを備えたCO圧縮機用吸入マフラーに関する。
圧縮機において、圧縮室の内部に冷媒が液体状態で流入すると、冷媒の液圧縮が原因となって、雑音増大、圧縮機の性能低下などの問題が生じる。そこで、従来の圧縮機用の吸入マフラーにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、出口管(吸入パイプ14)が、吸入マフラー(アキュームレータ11)の内部へ深く入り込むように設けられている。このように、吸入マフラーの内部に入り込むような、長尺の出口管が設けられることにより、吸入マフラーの内側に液体冷媒が溜められ、冷媒ガスのみが圧縮室へ流入するようになっている。
特開2005−127175号公報
特許文献1に記載されている従来の技術においては、配管を含む吸入マフラーが対称構造となっていない。具体的には、特許文献1の技術においては、上記のように、出口管が吸入マフラーの内部に入り込んでおり、入口管と出口管とで、配管の長さ、形状、及び配置が異なっている。そのため、圧縮機の組み立て時に、配管の取り付けの向きを誤ってしまい、組み立て作業効率が低下する可能性がある。また、従来の吸入マフラーでは、入口管と出口管とで配管形状が異なるために、入口管(上側配管)と、出口管(下側配管)と、の少なくとも二部品が必要となっている。組み立て作業効率及び製作コストの面からは、吸入マフラーの部品点数は少ないことが望ましい。
そこで、この発明は、組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーを提供することを目的とする。
第1の発明にかかるCO圧縮機用吸入マフラーは、一平面に対して対称な形状を有する中空の筐体と、前記筐体の外周面に取り付けられた第1配管と、前記一平面に対して前記第1配管と反対側において前記筐体の外周面に取り付けられた第2配管とを備え、前記第1配管と前記第2配管とは同一の形状であり、且つ、前記筐体の前記一平面で切断されたときの断面となる断面部に対する前記第1配管の相対位置と、前記断面部に対する前記第2配管の相対位置とが同一である。
この構成によると、第1配管と第2配管とが同一の形状であるために、配管を一種類にすることができ、圧縮機の組み立て時に、配管の取り付けの向きに関して迷うことなく組み立て作業をすることができる。そのため、圧縮機の組み立て作業の効率化が可能となる。また、第1配管と第2配管とが同一の形状であるために、配管を一種類にすることができ、部品点数が減少する。以上により、組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーが得られる。また、第1配管と第2配管とが同一の形状であり、且つ、断面部に対する、第1配管の相対位置と第2配管の相対位置とが同一であるために、吸入マフラー全体が対称構造となる。そのため、圧縮機の組み立て時に、吸入マフラーの取り付けの向きに関して迷うことなく組み立て作業をすることができる。
第2の発明にかかるCO圧縮機用吸入マフラーにおいては、前記筐体は、第1配管が取り付けられた第1蓋部材と、第2配管が取り付けられた第2蓋部材とを有しており、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材とは同一の形状である。
二つの蓋部材の形状が異なると、それぞれの種類の蓋部材が必要になり、部品点数は増大するが、この構成では、第1蓋部材と第2蓋部材とが同一の形状であるために、配管が取り付けられた蓋部材を一種類にすることができ、部品点数が減少する。また、この構成では、第1蓋部材及び第2蓋部材が同一の形状であり、且つ、第1配管及び第2配管が同一形状であるので、吸入マフラーの組み立て時において、各部品の種類を気にすることなく組み立て作業ができる。そのため、吸入マフラーの組み立て作業の効率化が可能となる。
第3の発明にかかるCO圧縮機用吸入マフラーにおいては、前記筐体は、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に配置された筒状の胴体部を有している。これによると、吸入マフラーを対称構造にできると共に、消音空間の体積を大きくすることができる。
第4の発明にかかるCO圧縮機用吸入マフラーにおいては、前記第1配管及び前記第2配管は、L字形状である。これによると、吸入マフラーを対称構造にできると共に、配管構成を曲げる場合の溶接ポイントを減少できる。
第5の発明にかかるCO圧縮機用吸入マフラーは、前記筐体の前記断面部に対応した位置に配置されたフィルター部材を備えている。これによると、吸入マフラーを対称構造にできると共に、冷媒と油との分離が可能となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーが得られる。
第2の発明では、蓋部材を一種類にすることができ、部品点数が減少する。また、吸入マフラーの組み立て作業の効率化が可能となる。
第3の発明では、吸入マフラーを対称構造にできると共に、消音空間の体積を大きくすることができる。
第4の発明では、吸入マフラーを対称構造にできると共に、配管を直角に接続する場合の溶接ポイントを減少できる。
第5の発明では、吸入マフラーを対称構造にできると共に、冷媒と油との分離が可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる圧縮機を示す断面概略図である。図2は、図1のCO圧縮機用吸入マフラーの概略図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。なお、図1において、CO圧縮機用吸入マフラーは、断面図ではなく側面図として示されている。
(全体構成)
まず、本実施形態にかかる圧縮機1の全体構成について説明する。圧縮機1は、ロータリ式の圧縮機であり、筒状のケーシング2と、シリンダ本体(シリンダ)3と、CO圧縮機用吸入マフラー10と、を含む(図1参照)。また、圧縮機1は、ピストン8と、二つのヘッド部材4と、二つのブッシュと、を含んで構成されている(図1参照)。そして、圧縮機1は、第2配管15から吸入される冷媒(CO)を、圧縮室であるシリンダ室30で圧縮して、その後、圧縮後の冷媒をシリンダ室30からケーシング2の放出空間24に吐出し、さらに吐出管21からケーシング2の外部へと送り出すように構成されている。そして、CO圧縮機用吸入マフラー10は、継手管22及び吸入孔34へと接続されており、吐出管21から吐出された冷媒は、CO圧縮機用吸入マフラー10を通って、継手管22からシリンダ室30へと送られる。そして、冷媒は、CO圧縮機用吸入マフラー10の内部を通ることで減音作用を受け、脈動音が低減される。
ケーシング2の内部には、モータ9、シリンダ本体3等が配置されている。本実施形態において、圧縮機1は単段型のものであり、シリンダ本体の数は一つとなっている。また、ケーシング2の内部において、シリンダ本体3及び二つのヘッド部材4の下方の端部(すなわち底部)には、潤滑油が溜められる油溜まり部23が形成されている。
モータ9は、ステータと、ステータの内部に配置されたロータとからなる。そして、モータ9の下方には、圧縮機構(シリンダ室30が形成されたシリンダ本体3、二つのヘッド部材4等)が配置されており、モータ9に取り付けられた駆動軸7の回転に伴い、ピストン8のローラ81がシリンダ室30内で回転するようになっている。
(シリンダ本体、シリンダ室)
次に、シリンダ本体3及びシリンダ室30について説明する。シリンダ本体3は、ケーシング2内部に収められている(図1参照)。シリンダ本体3は、径方向に関する断面において、外周部の輪郭線が円形となるように形成されている。また、シリンダ本体3の内側には、シリンダ室30が形成されている。
シリンダ本体3には、シリンダ室30へと連通する吸入孔34が形成されている(図1参照)。吸入孔34は、吸入される吸入ガス(冷媒ガス)の流路となるものであり、シリンダ室30の径方向(図1のZ方向参照)に関してシリンダ本体3を貫通するように形成されている。また、シリンダ本体3には、吸入用開口部が形成され、吸入孔34は、吸入用開口部においてシリンダ室30に開口している。また、吸入孔34には、継手管22に接続された第2配管15が接続されている(図1参照)。また、継手管22は、ケーシング2の外部に配置されたCO圧縮機用吸入マフラー10に接続されている。以上のようにして、シリンダ室30とCO圧縮機用吸入マフラー10とが接続されている。なお、本実施形態の圧縮機1は単段型のものであり、シリンダ本体3の数は一つであるが、圧縮機は多段型のものであってもよい。
(ヘッド部材、マフラー部材)
次に、ヘッド部材4及びマフラー部材36について説明する。二つのヘッド部材4は、シリンダ本体3に対し、駆動軸7の軸方向Y(図1の矢印Y方向参照)に関してシリンダ本体3を挟むように取り付けられている(図1参照)。二つのヘッド部材4は、具体的には、上方の第1ヘッド部材4a及び下方の第2ヘッド部材4bからなる。そして、二つのヘッド部材4は、シリンダ本体3に取り付けられた状態においてシリンダ室30に面し、シリンダ室30の両開放部を遮断する(図1参照)。また、二つのヘッド部材4のそれぞれにおける中央部には、軸受け孔4h,4jが貫通形成されており、この軸受け孔4h,4jによって、駆動軸7が軸受け支持されている(図1参照)。
また、二つのヘッド部材4のうち、一方の第1ヘッド部材4aには、マフラー部材36が取り付けられている。また、第1ヘッド部材4aには、シリンダ室30へと連通する吐出孔41が形成されている(図1参照)。そして、吐出孔41は、マフラー部材36の内部とシリンダ室30とを連絡する。また、マフラー部材36には、マフラー吐出孔が形成されており、マフラー部材36の内部空間のガスは、マフラー吐出孔を通って、減音作用を受けつつ放出空間24へと放出される。
吐出孔41には、シリンダ室30内の圧力が所定値以上(本実施形態においては、マフラー部材36の内部空間の圧力値よりも少し高い値)になったときに開く吐出弁40vと、弁押さえ部材40tとが設けられている(図1参照)。弁押さえ部材40tは、吐出弁40vの最大開き角度を制限するための部材である。
(ピストン)
次に、ピストン8について説明する。ピストン8は、ローラ81、及び、ブレード(図示せず)を有して構成される。ローラ81は、筒状に形成されており、シリンダ室30の内部に配置されている。また、ローラ81は、シリンダ室30に入るような大きさで円筒状に形成されており、シリンダ室30内で回転移動することによって、吸入された冷媒ガスを圧縮する。ブレードは、ローラ81の外周面から半径方向に突出する板状部材である。ブレードとローラ81とは一体形成されている。
ローラ81の内側には、クランクピン72が、ローラ81の内部で回転可能となるように嵌め込まれている(図1参照)。クランクピン72は、シリンダ室30において偏心配置されている。駆動軸7は、クランクピン72と一体に形成されており、クランクピン72と駆動軸7とは一体として回転するようになっている。一方、クランクピン72とローラ81とは互いに固定されていない。そのため、駆動軸7の回転に伴ってクランクピン72は回転(一体として自転)するが、ローラ81は、駆動軸7の回転に伴い、クランクピン72と一体として自転するわけではなく、その外周面の一部においてシリンダ本体3の内周面に接触(又は近接)しつつ、シリンダ本体3の内周面に沿って駆動軸7の周囲を公転する。シリンダ室30においては、この公転毎に、吸入孔34から吸入した冷媒ガスが圧縮されて吐出孔41から吐出される。
(ブッシュ)
次に、ブッシュについて説明する。シリンダ本体3に形成された二つの受け入れ用凹部(図示せず)には、二つの半円柱状のブッシュ(図示せず)が配置される。二つのブッシュは、ブレードの両側面を両側から挟むように配置される。また、二つのブッシュは、ローラ81の動作(クランクピン72の周囲における公転動作)に応じて、二つの受け入れ用凹部の壁面に沿って回転移動する。この二つのブッシュの回転移動は、一方向に回転し続けるものではなく、右回り、左回りの回転移動を交互に行なうもの(揺動)である。
(CO圧縮機用吸入マフラー)
次に、図2を参照しながら、CO圧縮機用吸入マフラー10について説明する。なお、図2(a)は、CO圧縮機用吸入マフラー10の断面図を概略的に示している。また、図2(b)は、CO圧縮機用吸入マフラー10の上面図(図2(a)の矢印P方向に沿って見た図)を示している。図2(a)は図2(b)のJ−J’断面に相当する。
CO圧縮機用吸入マフラー10は、筐体11と、第1配管(入口管)13と、第2配管(出口管)15とを有している。筐体11は、第1蓋部材12と、第2蓋部材14と、胴体部16とを含む。また、CO圧縮機用吸入マフラー10において、第1蓋部材12には第1配管13が取り付けられており、第2蓋部材14には第2配管15が取り付けられている。
第1蓋部材12と第2蓋部材14とは同一の形状であり、これらはカップ形状を有している。また、胴体部16は、第1蓋部材12と第2蓋部材14との間に配置されており、筒状に形成されている。そして、筐体11は中空に形成され、筐体11全体として、一平面10s(図2(a)の二点鎖線部参照)に対して対称な形状を有する(図2(a)参照)。そのため、筐体11は、上下(図2(a)における上下)を逆に配置しても、同一の形状となる。また、CO圧縮機用吸入マフラー10の筐体11は、支持部材2sによりケーシング2に対して固定支持されている。なお、本実施形態において、胴体部16は筒状に形成されているが、胴体部は筒状でなくてもよく、例えば中央部が膨らんだ形状を有していてもよい。
また、CO圧縮機用吸入マフラー10において、第1配管13は、筐体11の外周面に取り付けられており、また、第2配管15は、一平面10sに対して第1配管13と反対側において、筐体11の外周面に取り付けられている。すなわち、第1配管13及び第2配管15は、筐体11に対して取り付けられている結果、外見上、筐体11の外周面から伸びるように配置されている(図1参照)。なお、本実施形態では、第1配管13及び第2配管15は、それぞれ、第1蓋部材12、第2蓋部材14を貫通するように取り付けられているが(図2(a)参照)、第1配管、第2配管は、第1蓋部材、第2蓋部材の外周面に対して、配管内部と筐体11内部とが連通するように、接着、溶接等により取り付けられていてもよい。そして、どちらの状態も、第1、第2配管が、第1、第2蓋部材の“外周面に取り付けられた”状態であるとする。
また、第1配管13及び第2配管15は、L字形状であり、且つ、第1配管13と第2配管15とは同一の形状である。圧縮機1において、第1配管13は、図示しない接続用配管を介して、吐出管21へ接続される。また、第2配管15は、図1に示すように、吸入孔34へと接続される。
なお、本実施形態では配管形状がL字形状となっているが、第1配管と第2配管とで同一の形状であれば、このような形状には限られない(例えば、後述する第3実施形態のように、これらがストレート管であってもよい)。
また、筐体11が一平面10sで切断されたときの断面を、断面部11cとする(図2(a)参照)。そして、CO圧縮機用吸入マフラー10においては、断面部11cに対する第1配管13の相対位置と、断面部11cに対する第2配管15の相対位置とが同一である。以下、これについてより詳細に説明する。
上記のように、第1配管13と第2配管15とは同一の形状であるので、第1配管13及び第2配管15においては、必ず、互いに対応する部分がある。そして、第1配管13及び第2配管15において、互いに対応する部分については、全て、断面部11cに対して同じ位置関係にある。
そして、断面部11cでCO圧縮機用吸入マフラー10を切断したと仮定した場合に、その切断された二つの部材(配管、蓋部材、及び半胴体部から成る)が、全く同一種類となれば、断面部11cに対する第1配管13の相対位置と、断面部11cに対する第2配管15の相対位置とが同一であるといえる。そして、一平面10sで切断された二つの部材が同一種類のものであれば、CO圧縮機用吸入マフラー10全体として、対称構造を有することになる。
また、本実施形態では、第1配管13及び第2配管15の流路が、一平面(図2(a)の断面)に沿って配置されている。すなわち、第1配管13及び第2配管15は、図2(b)に示すように、透視上面図(上面図であって、底部にあって見えない第2配管15を破線で示したもの)において直線上に配置されている。具体的には、図2(b)に示すように、中心点O及び第1配管13の接続口13hを結ぶ線分と、中心点O及び第2配管15の接続口15hを結ぶ線分と、の間の角度が180°となっている。なお、断面部に対する第1配管の相対位置と、断面部に対する第2配管の相対位置とを同一にするための配置として、第1配管及び第2配管の配置は、本実施形態のようなものには限られず、後述する第2実施形態における配管の配置のように、第1配管13及び第2配管15が、透視上面図において、直線上に配置されなくてもよい(図3(b)参照)。
そして、CO圧縮機用吸入マフラー10が対称構造となっているために、CO圧縮機用吸入マフラー10は、上下(図2(a)における上下)を逆に配置しても、同一の形状となる。そのため、仮に、CO圧縮機用吸入マフラー10を図1の状態とは上下逆にして、第1配管13と接続される接続用配管(図示せず)に対して第2配管15を接続し、第2配管15と接続される吸入孔34に対して第1配管13を接続したとしても、圧縮機1においてCO圧縮機用吸入マフラー10が有する機能は、全く同一となる。そのため、圧縮機1の組み立て時には、上下の向きを考えずにCO圧縮機用吸入マフラー10を取り付けられる。
また、本実施形態では、第1蓋部材12及び第2蓋部材14についても同一の形状であるために、第1配管13が取り付けられた状態の第1蓋部材12(これを第1部品とする)と、第2配管15が取り付けられた状態の第2蓋部材14(これを第2部品とする)とでは、完全に同一部品となる。そのため、CO圧縮機用吸入マフラーの組み立て時には、第1部品及び第2部品の種類の違いを気にすることなく、第1部品及び第2部品の取り付け作業を行なうことができる。
[本発明の特徴]
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー10には、以下のような特徴がある。
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー10は、一平面10sに対して対称な形状を有する中空の筐体11と、筐体11の外周面に取り付けられた第1配管13と、一平面10sに対して第1配管13と反対側において筐体11の外周面に取り付けられた第2配管15とを備え、第1配管13と第2配管15とは同一の形状であり、且つ、筐体11の一平面10sで切断されたときの断面となる断面部11cに対する第1配管13の相対位置と、断面部11cに対する第2配管15の相対位置とが同一である。
この構成によると、第1配管13と第2配管15とが同一の形状であるために、配管を一種類にすることができ、圧縮機の組み立て時に、配管の取り付けの向きに関して迷うことなく組み立て作業をすることができる。そのため、圧縮機の組み立て作業の効率化が可能となる。また、第1配管13と第2配管15とが同一の形状であるために、配管を一種類にすることができ、部品点数が減少する。以上により、組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーが得られる。また、吸入マフラー全体が一平面10sに対して対称な対称構造となるため、圧縮機の組み立て時に、吸入マフラーの取り付けの向きに関して迷うことなく組み立て作業をすることができる。
また、本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー10においては、筐体11は、第1配管13が取り付けられた第1蓋部材12と、第2配管15が取り付けられた第2蓋部材14とを有しており、第1蓋部材12と第2蓋部材14とは同一の形状である。
二つの蓋部材の形状が異なると、それぞれの種類の蓋部材が必要になり、部品点数は増大するが、この構成では、第1蓋部材12と第2蓋部材14とが同一の形状であるために、配管が取り付けられた蓋部材を一種類にすることができ、部品点数が減少する。また、この構成では、第1蓋部材12及び第2蓋部材14が同一の形状であり、且つ、第1配管13及び第2配管15が同一形状であるので、吸入マフラーの組み立て時において、各部品の種類を気にすることなく組み立て作業ができる。そのため、吸入マフラーの組み立て作業の効率化が可能となる。
また、本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー10においては、筐体11は、第1蓋部材12と第2蓋部材14との間に配置された筒状の胴体部16を有している。これにより、吸入マフラーを対称構造にできると共に、消音空間の体積を大きくすることができる。
また、本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー10においては、第1配管13及び第2配管15は、L字形状である。これにより、吸入マフラーを対称構造にできると共に、配管構成を曲げる場合の溶接ポイントを減少できる。例えば、ストレート管を用いる場合であって、この管に対して別の配管を直角に接続する場合には、まず、ストレート管に対して接続用L字管などを溶接し、その接続用L字管に対して接続したい配管をさらに溶接する必要があるが、この構成のようにL字形状にすれば、接続したい配管を直接接続できるので、溶接ポイントを減少できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーについて、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。図3は、第2実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの概略図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。なお、図3(a)は、図3(b)のJ−O−K線組み合わせ断面図であり、図3(a)において、一平面10sよりも上の部分は、図3(b)のO−Jに基づく断面であり、一平面10sよりも下の部分は、図3(b)のO−Kに基づく断面である。また、以下においては、上記の実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明する。
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー210においては、透視上面図である図3(b)において、第1配管13及び第2配管15が、直線上に配置されておらず、中心点O及び第1配管13の接続口13hを結ぶ線分と、中心点O及び第2配管15の接続口15hを結ぶ線分と、の角度が約120°となっている。
そして、CO圧縮機用吸入マフラー210においても、断面部11cに対する第1配管13の相対位置と、断面部11cに対する第2配管15の相対位置とが同一となっている。
そして、断面部11cでCO圧縮機用吸入マフラー210を切断したと仮定した場合に、その切断された二つの部材(配管、蓋部材、及び半胴体部から成る)が、全く同一種類のものとなる。CO圧縮機用吸入マフラーは、このように構成されていてもよい。また、CO圧縮機用吸入マフラー210のような構造も、圧縮機の組み立て時に上下の向きを考える必要がない“対称構造”に含まれる。より詳しくに説明すると、CO2圧縮機用吸入マフラー210の上下を反対にして、さらに、CO2圧縮機用吸入マフラー210全体を、筐体11の周方向に回転させると、上下を入れ替える前後において、(配管の接続口の向きを含めて)同一の形状になる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーについて、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。図4は、第3実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー310は、筐体11の断面部11cに対応した位置に配置されたフィルター部材17を備えている。また、第1配管313と第2配管315とは、同一の形状であるが、上記の実施形態とは異なり、第1配管313及び第2配管315はストレート管であり、直線的な形状を有している。CO圧縮機用吸入マフラーはこのように構成されていてもよい。
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー310は、筐体11の断面部11cに対応した位置に配置されたフィルター部材17を備えている。これにより、吸入マフラーを対称構造にできると共に、フィルター部材17によって、シリンダ室30へのゴミの侵入を防ぐことが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーについて、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5は、第4実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。
本実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー410においては、筐体411は、第1蓋部材12、第2蓋部材414、及び胴体部416から成る。そして、上記の実施形態と同様に、筐体411は、一平面10sに対して対称であるが、第1蓋部材12と、第2蓋部材414とでは、形状が異なっている。具体的には、第2蓋部材414の方が、第1蓋部材12よりも、筒状部分の長さが長い。そのため、一平面10sからの距離は、境界部411b(第1蓋部材12と胴体部416との境界部)と、境界部411d(第2蓋部材414と胴体部416との境界部)とで異なっている。
このように、筐体411の境界部(境界部411b、境界部411d)の位置は一平面10sに関して対称ではないが、筐体11の形状としては、一平面10sに関して同一となっている(図5参照)。加えて、第1配管313及び第2配管315は同一形状であり、且つ、断面部411cに対するそれぞれの相対位置は同一である。以上から、CO圧縮機用吸入マフラー410は、全体として対称構造を有しており、圧縮機の組み立て時に、上下の向きを考える必要がない。CO圧縮機用吸入マフラーは、このようなものであってもよい。
(第5、第6実施形態)
次に、本発明の第5、第6実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーについて、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。図6は、第5実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。図7は、第6実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。なお、以下においては、上記の実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明する。
第5実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー510においては、上記の実施形態とは異なり、胴体部が無く、筐体511は、第1蓋部材12及び第2蓋部材14から成る。そして、断面部511cは、境界部511b(第1蓋部材12と第2蓋部材14との境界部)の位置に重なる。そして、CO圧縮機用吸入マフラー510は、全体として対称構造を有している。CO圧縮機用吸入マフラーはこのように構成されていてもよい。
第6実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラー610においても、第5実施形態と同様に胴体部が無く、筐体611は、第1蓋部材12及び第2蓋部材614から成る。また、本実施形態においては、第5実施形態とは異なり、第1蓋部材12及び第2蓋部材614の形状が異なる。そして、断面部611cは、境界部611b(第1蓋部材12と第2蓋部材614との境界部)の位置とは重ならない(図7参照)。また、CO圧縮機用吸入マフラー610は、全体として対称構造を有している。CO圧縮機用吸入マフラーはこのように構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、ピストンがローラ及びブレードからなり、二つのブッシュによってブレードが挟まれる揺動型のロータリ圧縮機について説明したが、本発明は、その他のロータリ式圧縮機、例えば、スライドベーン形の圧縮機等にも適用することができる。また、本発明は、ロータリ式圧縮機以外に、レシプロ圧縮機などにも適用できる。
また、上記の実施形態では、第1配管及び第2配管が、筐体の頂上部(筐体の中心線10cと筐体との交点)に取り付けられているが、配管の取り付け位置は、頂上部には限られない。
また、CO圧縮機用吸入マフラーは、以下のような材料から構成されていてもよい。
第1蓋部材、第2蓋部材:SM400B(JIS規格)
胴体部:STPG370E(JIS規格)
第1配管、第2配管:C1220TS−1/2H(JIS規格)
フィルター部材(バッフル及びスクリーンから構成):(バッフル)SPCC(JIS規格)、(スクリーン)SUS304(JIS規格)
本発明を利用すれば、組み立て作業の効率化が可能であると共に、部品点数が少ないCO圧縮機用吸入マフラーが得られる。
本発明の第1実施形態にかかる圧縮機を示す断面概略図である。 図1のCO圧縮機用吸入マフラーの概略図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 第2実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの概略図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 第3実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。 第4実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。 第5実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。 第6実施形態にかかるCO圧縮機用吸入マフラーの断面概略図である。
符号の説明
1 圧縮機
10 CO圧縮機用吸入マフラー
10c 中心線
10s 一平面
11 筐体
11c 断面部
12 第1蓋部材
13 第1配管
14 第2蓋部材
15 第2配管
16 胴体部
17 フィルター部材
2 ケーシング
2s 支持部材
21 吐出管
22 継手管
23 油溜まり部
24 放出空間
3 シリンダ本体
30 シリンダ室
34 吸入孔
36 マフラー部材
4,4a,4b ヘッド部材
4h,4j 軸受け孔
40t 弁押さえ部材
40v 吐出弁
41 吐出孔
7 駆動軸
72 クランクピン
8 ピストン
81 ローラ
9 モータ

Claims (5)

  1. 一平面(10s)に対して対称な形状を有する中空の筐体(11)と、
    前記筐体の外周面に取り付けられた第1配管(13)と、
    前記一平面に対して前記第1配管と反対側において前記筐体の外周面に取り付けられた第2配管(15)とを備え、
    前記第1配管と前記第2配管とは同一の形状であり、
    且つ、
    前記筐体の前記一平面で切断されたときの断面となる断面部(11c)に対する前記第1配管の相対位置と、前記断面部に対する前記第2配管の相対位置とが同一であることを特徴とするCO圧縮機用吸入マフラー。
  2. 前記筐体は、
    第1配管が取り付けられた第1蓋部材(12)と、
    第2配管が取り付けられた第2蓋部材(14)とを有しており、
    前記第1蓋部材と前記第2蓋部材とは同一の形状であることを特徴とする請求項1に記載のCO圧縮機用吸入マフラー。
  3. 前記筐体は、
    前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に配置された筒状の胴体部(16)を有していることを特徴とする請求項2に記載のCO圧縮機用吸入マフラー。
  4. 前記第1配管及び前記第2配管は、L字形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のCO圧縮機用吸入マフラー。
  5. 前記筐体の前記断面部に対応した位置に配置されたフィルター部材(17)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のCO圧縮機用吸入マフラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060912A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Panasonic Corp 密閉型圧縮機

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