JP2009297263A - 揺動玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】基台自体が揺動する意外性のある揺動玩具を提供すること。
【解決手段】基台である殻体の内部に、下部に永久磁石又は電磁石のいずれか一方の部品が設けられ上部の軸を中心に動作可能な振り子と、前記一方の部品を挟み込むように間隔をもって設けられた前記永久磁石又は前記電磁石の他方の部品と、前記電磁石を制御して磁力により前記振り子を前記軸を中心に動作させて前記殻体を揺動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】基台である殻体の内部に、下部に永久磁石又は電磁石のいずれか一方の部品が設けられ上部の軸を中心に動作可能な振り子と、前記一方の部品を挟み込むように間隔をもって設けられた前記永久磁石又は前記電磁石の他方の部品と、前記電磁石を制御して磁力により前記振り子を前記軸を中心に動作させて前記殻体を揺動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、揺動玩具に関するものであり、さらに詳しくは、振り子に磁力を作用させて揺動させる揺動玩具に関するものである。
従来、この種の揺動玩具として、基台に電磁石を設ける一方で、振り子に永久磁石を設け、振り子の軸を挟んで反対側の端部に揺動体(例えば、花、葉、人形の頭部)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1〜3)。この揺動玩具は、磁力によって振り子を軸を中心に揺動させることで、揺動体を揺動させるように構成されている。
特開2004−208913号公報(図1及び図2参照)
特開2004−230196号公報(図1乃至図3参照)
特開2005−58417号公報(図1及び図3参照)
しかしながら、上記特許文献1〜3に開示された揺動玩具は、基台自体は揺動させずに、基台に設けた揺動体のみを揺動させるものである。そのため、意外性に乏しいものであった。
本発明は、基台自体が揺動する意外性のある揺動玩具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、基台である殻体の内部に、該殻体に水平に取り付けられる軸から離間した部分に永久磁石又は電磁石のいずれか一方の部品が付設された振り子と、前記振り子の動作方向に取り付けられる前記永久磁石又は電磁石の他方の部品と、前記電磁石を制御して磁力により前記振り子を前記軸を中心に動作させて前記殻体を前記振り子の動作方向に揺動させるための電磁石制御手段とを備え、振り子は、上部で前記軸に支持され、下部に前記一方の部品が付設されていることを特徴とする揺動玩具である。
請求項2に記載の発明は、前記殻体には、少なくとも振り子の揺動方向で且つ前記殻体の載置面に平行となる一の方向に重心位置を変えるための重心変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の揺動玩具である。
請求項3に記載の発明は、前記重心変更手段は、前記殻体内に移動可能に設けられたバランス重りと、前記殻体に設けられ前記バランス重りと連係され前記殻体の外部からの操作によって前記バランス重りを移動させる摘みとを含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の揺動玩具である。
請求項4に記載の発明は、前記殻体には、前記一の方向とは直交する方向に前記殻体が傾動することを防止するための傾動防止手段が設けられ、前記傾動防止手段は、前記殻体と、該枠体とは別体で該枠体が載置されるマットとに亘って構成され、前記マットの載置面には前記一の方向に延在する凸条又は長穴である第一の係合部が形成され、前記殻体の下面には前記一の方向に延在する長穴又は凸条であり且つ揺動に伴って前記第一の係合部と嵌合状態を保持する第二の係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の揺動玩具である。
請求項5に記載の発明は、前記殻体には、前記一の方向に前記殻体が移動することを防止するための位置決め手段が設けられ、前記位置決め手段は、前記第一の係合部の延在方向の中央部分に該第一の係合部の延在方向と直交する方向に延在して形成された凸部又は穴である第三の係合部と、前記第一の係合部の延在方向の中央部分に該第一の係合部の延在方向と直交する方向に延在して形成された凸部又は穴であり且つ揺動の際に前記第三の係合部と嵌合状態を保持する第四の係合部とから構成されていることを特徴とする請求項4に記載の揺動玩具である。
請求項6に記載の発明は、前記振り子の下端には下方に開口する穴が形成され、前記殻体の底部には上下に貫通する孔が形成され、前記殻体とは別体のピンを前記底部の下側から前記孔を通して前記振り子の前記穴に挿入することによって、前記振り子を中立位置に固定できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の揺動玩具である。
請求項1の発明によれば、基台自体が揺動することから、意外性のある揺動玩具が得られる。
請求項2及び3の発明によれば、重心位置を適宜調整することから、揺動の片寄りを防止することができる。
請求項4の発明によれば、マットによって殻体の傾きが防止される。
請求項5の発明によれば、マットによって揺動方向への移動が防止される。
請求項6の発明によれば、ピンによって振り子が中立位置に固定されることから、揺動玩具の運搬等に有利である。
A.第1の実施形態
以下に、本発明に係る揺動玩具を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る揺動玩具の一実施形態を示した斜視図、図2はその分解斜視図である。
以下に、本発明に係る揺動玩具を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る揺動玩具の一実施形態を示した斜視図、図2はその分解斜視図である。
(揺動玩具全体の概略構成)
図1に示す揺動玩具1は、全体が球状を呈し、例えば机上又はマット80上で揺動するように構成されている。この揺動玩具1は、基台を構成する殻体10と、殻体10の揺動を規制するためのマット80とを備えている。
図1に示す揺動玩具1は、全体が球状を呈し、例えば机上又はマット80上で揺動するように構成されている。この揺動玩具1は、基台を構成する殻体10と、殻体10の揺動を規制するためのマット80とを備えている。
(殻体の構成)
殻体10は、図2に示すように、下部殻体11と上部殻体とによって構成されている。そして、上部殻体は上部殻半体12,13によって構成されている。この中で、下部殻体11は、殻体10の底部を構成するもので、浅底かつ丸皿状に構成されている。一方、上部殻半体12,13は、略同一形状を呈し、半球状の枠体の一部(下部)を切り欠いた形状に構成されている。そして、下部殻体11と上部殻半体12,13とは、互いに結合した際に、全体として外面が球状となるように構成されている。
殻体10は、図2に示すように、下部殻体11と上部殻体とによって構成されている。そして、上部殻体は上部殻半体12,13によって構成されている。この中で、下部殻体11は、殻体10の底部を構成するもので、浅底かつ丸皿状に構成されている。一方、上部殻半体12,13は、略同一形状を呈し、半球状の枠体の一部(下部)を切り欠いた形状に構成されている。そして、下部殻体11と上部殻半体12,13とは、互いに結合した際に、全体として外面が球状となるように構成されている。
(殻体の結合構造)
上部殻半体12,13の内面には、互いに結合した際に対向する部位に、4本のボス14,15がそれぞれ相手側上部殻半体に向けて延在するように設けられている。そして、1本のボス14には1本のボス15が対応している。対応するボス14,15は、上部殻半体12,13を結合する際に、先端部同士が互いに向き合うように構成されている。ボス14には雌ねじ14aが形成され、ボス15にはねじ挿通孔15aが設けられている。ねじ挿通孔15aは上部殻半体13を内外に貫通している。この貫通部分を上部枠半体13の外側から見た場合、そこは座ぐり穴となっている。
また、上部殻半体12,13の下端内周面には半環状凸部16がそれぞれ形成されている。この半環状凸部16は、上部殻半体12,13を互いに結合した際に、互いに合わさって環状凸部を構成する。一方、底部殻半体11の外周面には、上記環状凸部に嵌合可能な環状凹部17が形成されている。
そして、この揺動玩具1では、下部殻体11の環状凹部17と半環状凸部16,16とを嵌合させながら上部殻半体12,13を互いに当接させ、その状態で、上部殻半体13の座ぐり穴からねじ挿通孔15aにねじ19を挿入し、そのねじ19を雌ねじ14aに螺合させることによって、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合するように構成されている。
上部殻半体12,13の内面には、互いに結合した際に対向する部位に、4本のボス14,15がそれぞれ相手側上部殻半体に向けて延在するように設けられている。そして、1本のボス14には1本のボス15が対応している。対応するボス14,15は、上部殻半体12,13を結合する際に、先端部同士が互いに向き合うように構成されている。ボス14には雌ねじ14aが形成され、ボス15にはねじ挿通孔15aが設けられている。ねじ挿通孔15aは上部殻半体13を内外に貫通している。この貫通部分を上部枠半体13の外側から見た場合、そこは座ぐり穴となっている。
また、上部殻半体12,13の下端内周面には半環状凸部16がそれぞれ形成されている。この半環状凸部16は、上部殻半体12,13を互いに結合した際に、互いに合わさって環状凸部を構成する。一方、底部殻半体11の外周面には、上記環状凸部に嵌合可能な環状凹部17が形成されている。
そして、この揺動玩具1では、下部殻体11の環状凹部17と半環状凸部16,16とを嵌合させながら上部殻半体12,13を互いに当接させ、その状態で、上部殻半体13の座ぐり穴からねじ挿通孔15aにねじ19を挿入し、そのねじ19を雌ねじ14aに螺合させることによって、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合するように構成されている。
(電池の取付構造)
上部殻半体12には内面上部に電池ケース18が設けられている。電池ケース18は、角筒状を呈し、相手側上部殻半体13に向けて延在している。電池ケース18の先端部の開口部は上部殻半体12の開口近くにまで達している。一方、上部殻半体13には、電池ケース18の開口部に対向する部位に、全体が矩形状で球状に湾曲する孔20が形成されている。この孔20が形成された部分には、孔20を開閉するための電池蓋21が開閉自在又は着脱自在に設けられている。
そして、この揺動玩具1では、電池蓋21を開放又は離脱した状態で、孔20から単三電池又は単二電池等の電池Aを電池収納ケース18に充填したり、電池収納ケース18に充填されている電池Aを取り出すように構成されている。なお、図示はしないが、電池収納ケース18の奥部と電池蓋21の内面には電池Aの端子と電気的接触する接片が形成されている。
上部殻半体12には内面上部に電池ケース18が設けられている。電池ケース18は、角筒状を呈し、相手側上部殻半体13に向けて延在している。電池ケース18の先端部の開口部は上部殻半体12の開口近くにまで達している。一方、上部殻半体13には、電池ケース18の開口部に対向する部位に、全体が矩形状で球状に湾曲する孔20が形成されている。この孔20が形成された部分には、孔20を開閉するための電池蓋21が開閉自在又は着脱自在に設けられている。
そして、この揺動玩具1では、電池蓋21を開放又は離脱した状態で、孔20から単三電池又は単二電池等の電池Aを電池収納ケース18に充填したり、電池収納ケース18に充填されている電池Aを取り出すように構成されている。なお、図示はしないが、電池収納ケース18の奥部と電池蓋21の内面には電池Aの端子と電気的接触する接片が形成されている。
(電源スイッチ用操作子)
上部殻半体13には、上記孔20の下に、円形状の孔23が形成されている。この孔23には、上部殻半体13の内側に設けた電源スイッチをON,OFFさせるための摘み又はボタン等の操作子24が配置されている。
なお、この操作子24は、一旦孔23に挿入された際には抜け落ちないような工夫がされていることは言うまでもない。例えば、上部殻半体13の孔23を該上部殻半体13の外側から見た場合座ぐり穴が形成され、一方、上部殻半体13の内側となる部分に抜け落ち防止用のリングが外嵌されるなどの工夫がなされている。このような工夫については種々考案されており一般的なものなので説明を省略する。
また、操作子24がボタンである場合には、操作子24を上部殻半体13の外方に向けて付勢するばねなどが設けられる。
上部殻半体13には、上記孔20の下に、円形状の孔23が形成されている。この孔23には、上部殻半体13の内側に設けた電源スイッチをON,OFFさせるための摘み又はボタン等の操作子24が配置されている。
なお、この操作子24は、一旦孔23に挿入された際には抜け落ちないような工夫がされていることは言うまでもない。例えば、上部殻半体13の孔23を該上部殻半体13の外側から見た場合座ぐり穴が形成され、一方、上部殻半体13の内側となる部分に抜け落ち防止用のリングが外嵌されるなどの工夫がなされている。このような工夫については種々考案されており一般的なものなので説明を省略する。
また、操作子24がボタンである場合には、操作子24を上部殻半体13の外方に向けて付勢するばねなどが設けられる。
(回動板移動手段の操作摘み)
また、上部殻半体13には、上記孔23の下に、該孔23よりも大きい円形状の孔22が形成されている。この孔22には、後述する回動板移動手段66の操作摘み71が配置されている。
なお、この操作摘み71は、一旦孔22に挿入された際には抜け落ちないような工夫がされていることは言うまでもない。例えば、上部殻半体13の孔22を該上部殻半体13の外側から見た場合座ぐり穴が形成され、一方、上部殻半体13の内側となる部分に抜け落ち防止用のリングが外嵌されるなどの工夫がなされている。このような工夫については種々考案されており一般的なものなので説明を省略する。
また、上部殻半体13には、上記孔23の下に、該孔23よりも大きい円形状の孔22が形成されている。この孔22には、後述する回動板移動手段66の操作摘み71が配置されている。
なお、この操作摘み71は、一旦孔22に挿入された際には抜け落ちないような工夫がされていることは言うまでもない。例えば、上部殻半体13の孔22を該上部殻半体13の外側から見た場合座ぐり穴が形成され、一方、上部殻半体13の内側となる部分に抜け落ち防止用のリングが外嵌されるなどの工夫がなされている。このような工夫については種々考案されており一般的なものなので説明を省略する。
(殻体の内部構造)
1.全体概略
殻体10の内部には、振り子40、電磁石アッセンブリ50、揺動バランス調整手段60が図1に示すようにして収容設置されている。
1.全体概略
殻体10の内部には、振り子40、電磁石アッセンブリ50、揺動バランス調整手段60が図1に示すようにして収容設置されている。
2.振り子
振り子40は軸43を中心に揺動するものである。この振り子40には円筒形の永久磁石41が設けられている。この永久磁石41は、振り子40の下部の円筒状のホルダ40aによって保持されている。永久磁石41は、両端面が振り子40の揺動方向に向くようにホルダ40aに取り付けられている。この場合の永久磁石41は、一方の端面がN極,他方の端面がS極となっている。
ホルダ40aは、中間部のアーム40bを介して、上部の矩形状の枠体40cに連結されている。この枠体40cによって区画される矩形状の孔42は、両側開口が振り子40の揺動方向に向くように形成されている。
上部殻半体12,13の内面には、各2枚の矩形状の凸片25,26がそれぞれ設けられている。この凸片25,26の先端面には、半円状の切欠き部25a,26aがそれぞれ形成されている。半円状の切欠き部25a,26aは、上部殻半体12,13を互いに結合した際に、互いに合わさって軸受け孔を構成する。この軸受け孔には上記振り子40の軸43が挿入され、これによって振り子40は凸片25,26に揺動自在に支持される。すなわち、半円状の切欠き部25a,26aが形成された凸片25,26は軸受け部(第一の軸受け部)を構成する。そして、振り子40を凸片25,26に支持した際には、上記電池及び電池ケース18が振り子40の矩形孔42に挿入された状態となる。
なお、枠体40cによって区画される矩形状の孔42は、振り子40が軸43を中心に所定範囲で揺動した場合にも、電池A及び電池ケース18にぶつからない形状とされている。
振り子40は軸43を中心に揺動するものである。この振り子40には円筒形の永久磁石41が設けられている。この永久磁石41は、振り子40の下部の円筒状のホルダ40aによって保持されている。永久磁石41は、両端面が振り子40の揺動方向に向くようにホルダ40aに取り付けられている。この場合の永久磁石41は、一方の端面がN極,他方の端面がS極となっている。
ホルダ40aは、中間部のアーム40bを介して、上部の矩形状の枠体40cに連結されている。この枠体40cによって区画される矩形状の孔42は、両側開口が振り子40の揺動方向に向くように形成されている。
上部殻半体12,13の内面には、各2枚の矩形状の凸片25,26がそれぞれ設けられている。この凸片25,26の先端面には、半円状の切欠き部25a,26aがそれぞれ形成されている。半円状の切欠き部25a,26aは、上部殻半体12,13を互いに結合した際に、互いに合わさって軸受け孔を構成する。この軸受け孔には上記振り子40の軸43が挿入され、これによって振り子40は凸片25,26に揺動自在に支持される。すなわち、半円状の切欠き部25a,26aが形成された凸片25,26は軸受け部(第一の軸受け部)を構成する。そして、振り子40を凸片25,26に支持した際には、上記電池及び電池ケース18が振り子40の矩形孔42に挿入された状態となる。
なお、枠体40cによって区画される矩形状の孔42は、振り子40が軸43を中心に所定範囲で揺動した場合にも、電池A及び電池ケース18にぶつからない形状とされている。
3.電磁石アッセンブリ
電磁石アッセンブリ50は、電磁石51と、該電磁石51を支持するブラケット52とによって構成されている。
この中で、電磁石51は、特に限定はされないが、ボビンに巻回された構造となっている。
一方、ブラケット52は、電磁石51の端面(ボビンの端面)を当接支持する支持板52aと、該支持板から垂直方向に延びるステー板52bとによって構成されている。支持板52aの下端は、下部殻体11の内面に倣った形状となっている。この支持板52aの両端部にはねじ挿通孔53が形成されている。また、支持板52aには基板54が固定されている。ステー板52bは、支持板52aの幅方向の中心から左右いずれかの方向に少しずらした位置に設けられている。このステー板52bの先端は、上部殻半体12,13の内面に倣った形状となっている。このステー板52bには、ボス14,15に外嵌可能な孔55が形成されている。
以上のように構成された電磁石アッセンブリ50は次のようにして上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、電磁石アッセンブリ50のブラケット52は、上部殻半体12,13の内面に設けられた合計4個のボス27,28(ボス28の一方は図示せず)の雌ねじ27a,28aに、支持板52a,52aのねじ挿入孔53に挿入したねじ(図示せず)を螺合させることによって、上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、ねじ挿入孔53が形成されたブラケット52と、雌ねじ27a,28aが形成されたボス27,28は電磁石取付手段(第一の取付手段)を構成する。なお、上部殻半体12,13にブラケット52が取り付けられた状態では、支持板64aの下端が下部殻体11の内面に当接し、ステー板64bの先端が上部殻半体12の内面に当接する。また、ちなみに、電磁石51の取付位置(第一の取付位置)は振り子40の永久磁石41の取付位置とほぼ同じ高さ位置である。
電磁石アッセンブリ50は、電磁石51と、該電磁石51を支持するブラケット52とによって構成されている。
この中で、電磁石51は、特に限定はされないが、ボビンに巻回された構造となっている。
一方、ブラケット52は、電磁石51の端面(ボビンの端面)を当接支持する支持板52aと、該支持板から垂直方向に延びるステー板52bとによって構成されている。支持板52aの下端は、下部殻体11の内面に倣った形状となっている。この支持板52aの両端部にはねじ挿通孔53が形成されている。また、支持板52aには基板54が固定されている。ステー板52bは、支持板52aの幅方向の中心から左右いずれかの方向に少しずらした位置に設けられている。このステー板52bの先端は、上部殻半体12,13の内面に倣った形状となっている。このステー板52bには、ボス14,15に外嵌可能な孔55が形成されている。
以上のように構成された電磁石アッセンブリ50は次のようにして上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、電磁石アッセンブリ50のブラケット52は、上部殻半体12,13の内面に設けられた合計4個のボス27,28(ボス28の一方は図示せず)の雌ねじ27a,28aに、支持板52a,52aのねじ挿入孔53に挿入したねじ(図示せず)を螺合させることによって、上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、ねじ挿入孔53が形成されたブラケット52と、雌ねじ27a,28aが形成されたボス27,28は電磁石取付手段(第一の取付手段)を構成する。なお、上部殻半体12,13にブラケット52が取り付けられた状態では、支持板64aの下端が下部殻体11の内面に当接し、ステー板64bの先端が上部殻半体12の内面に当接する。また、ちなみに、電磁石51の取付位置(第一の取付位置)は振り子40の永久磁石41の取付位置とほぼ同じ高さ位置である。
4.揺動バランス調整手段(重心変更手段)60
揺動バランス調整手段60は殻体10を適当な姿勢でもって揺動させるためのものである。すなわち、殻体10の重心がずれている場合には次のような問題が生じる。例えば図6(A)を用いて説明すれば、殻体10の表面の模様である目玉部分は殻体10の揺動に伴って上下に揺動するが、重心がずれていると、必要以上に下向きになったり、或いは上向きになってしまうので、それを調整するために揺動バランス調整手段60が設けられる。この場合、揺動バランス調整手段60を設ければ、殻体10の表面の模様である目玉部分は殻体10の揺動に伴って適当な位置で上下に揺動することになる。
この揺動バランス調整手段60は、バランス重り61と、バランス重り61を保持する回動片63と、回動片63を軸63aを中心に回動自在に支持するブラケット64と、回動片63aの回動量を規制するための環状板65とによって構成されている。
揺動バランス調整手段60は殻体10を適当な姿勢でもって揺動させるためのものである。すなわち、殻体10の重心がずれている場合には次のような問題が生じる。例えば図6(A)を用いて説明すれば、殻体10の表面の模様である目玉部分は殻体10の揺動に伴って上下に揺動するが、重心がずれていると、必要以上に下向きになったり、或いは上向きになってしまうので、それを調整するために揺動バランス調整手段60が設けられる。この場合、揺動バランス調整手段60を設ければ、殻体10の表面の模様である目玉部分は殻体10の揺動に伴って適当な位置で上下に揺動することになる。
この揺動バランス調整手段60は、バランス重り61と、バランス重り61を保持する回動片63と、回動片63を軸63aを中心に回動自在に支持するブラケット64と、回動片63aの回動量を規制するための環状板65とによって構成されている。
この中で、ブラケット64は、回動片63を軸63aを中心に回動自在に支持する支持板64aと、支持板64aから垂直方向に延びるステー板64bとによって構成されている。支持板64aの両端部にはねじ挿通孔67が形成されている。ステー板64bは、支持板64aの幅方向の中心から左右方向いずれかに少しずらした位置に設けられている。ステー板64bの先端は上部殻半体12の内面に倣った形状となっている。このステー板64bには、ボス14に外嵌可能な孔68が形成されている。
このように構成されたブラケット64は次のようにして上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、ブラケット64は、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合する際に、上部殻半体13の座ぐり穴からねじ挿通孔15aにねじ19を挿入し、そのねじ19を雌ねじ14aに螺合させるときに、所定のボス14にステー板64bの孔68を外嵌させておくことによって、殻体10に取り付けられる。その際に、支持板64aの下端が下部殻体11の内面に当接し、ステー板64bの先端が上部殻半体12の内面に当接する。これによって、ブラケット64は殻体10に固定される。すなわち、孔68が形成されたブラケット64と、孔68が外嵌されるボス14はバランス重り取付手段を構成する。
このように構成されたブラケット64は次のようにして上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、ブラケット64は、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合する際に、上部殻半体13の座ぐり穴からねじ挿通孔15aにねじ19を挿入し、そのねじ19を雌ねじ14aに螺合させるときに、所定のボス14にステー板64bの孔68を外嵌させておくことによって、殻体10に取り付けられる。その際に、支持板64aの下端が下部殻体11の内面に当接し、ステー板64bの先端が上部殻半体12の内面に当接する。これによって、ブラケット64は殻体10に固定される。すなわち、孔68が形成されたブラケット64と、孔68が外嵌されるボス14はバランス重り取付手段を構成する。
環状板65には、内方に向けて突出する凸片69a,69bが設けられている。舌片69a,69bの設置位置は中心角で互いに90度離れた位置である。この凸片69a,69bの先端には内方に開口する凹部70a,70bがそれぞれ形成されている。
また、環状板65には、少なくとも凸片69bから凸片69aの反対側に中心角で90度離れた位置(換言すれば舌片69aの対向位置)にラック歯73が形成されている。
以上の環状板65は、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合した際に、上部殻半体12,13に水平に形成した円弧状溝30a,30bに遊嵌支持される。
なお、この実施形態では、凸片69bの凹部70bに、回動片63に設けられた凸部62が嵌合される。そして、環状板65が回転したときに、回動片63が下端の軸63aを中心に回動するようになっている。
また、環状板65には、少なくとも凸片69bから凸片69aの反対側に中心角で90度離れた位置(換言すれば舌片69aの対向位置)にラック歯73が形成されている。
以上の環状板65は、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合した際に、上部殻半体12,13に水平に形成した円弧状溝30a,30bに遊嵌支持される。
なお、この実施形態では、凸片69bの凹部70bに、回動片63に設けられた凸部62が嵌合される。そして、環状板65が回転したときに、回動片63が下端の軸63aを中心に回動するようになっている。
環状板移動手段66は、操作摘み71と、操作摘み71の軸71aの先端に設けられたピニオン72と、上記環状板65に形成されたラック歯73とによって構成されている。この環状板移動手段66では、操作摘み71が上部殻半体13に形成した孔22に回転自在に支持され、ピニオン72が環状板65のラック歯73に噛合している。
その結果、操作摘み71を回転させると、ピニオン72及びラック歯73を介して環状板65が回動(移動)し、舌片69b,凸部62を介して回動片63が一方に回動する。したがって、バランス重り61の位置がずれ、それによって重心位置が調整される。
その結果、操作摘み71を回転させると、ピニオン72及びラック歯73を介して環状板65が回動(移動)し、舌片69b,凸部62を介して回動片63が一方に回動する。したがって、バランス重り61の位置がずれ、それによって重心位置が調整される。
5.傾動防止手段及び位置決め手段
揺動玩具1は傾動防止手段及び位置決め手段を備えている。この傾動防止手段及び位置決め手段は、殻体10の重心のずれによって、殻体10が揺動方向に直交する方向に傾いたり、揺動に伴って揺動方向に少しずつ移動するのを防止するものである。
この傾動防止手段及び位置決め手段は、下部殻体11と、殻体10を載置させるマット80との双方に亘って構成されている。
すなわち、マット80の中心部上面には円弧状の凸条(リブ)81が形成されている。また、凸条81の中間部には、垂直方向に張り出した凸部(リブ)81aが形成されている。一方、下部殻体11には、中心を含んで延設され、下方に開口するスロット31と、長穴31を挟んで平行に形成され下方に突出する円弧状のリブ32が形成されている。図1及び図2では、分かりにくいが、スロット31が形成されている部分は、下部殻体11の下方で凹(スロット31)となっており、下部殻体11の上方でその分盛り上がって凸となっている。一方、リブ32が形成されている部分は、下部殻体11の上方では凹となっており、下部殻体11の下方でその分盛り上がって凸(リブ32)となっている。また、スロット31の中間には、垂直方向に張り出しかつ下方に開口する凹部(スロット)31aが形成されている。図1及び図2では、分かりにくいが、凹部31aが形成されている部分は、下部殻体11の下方で凹(凹部31a)となっており、下部殻体11の上方ではその分盛り上がって凸となっている。なお、スロット31及び凹部31aに変えてスリットを設けても良い。つまり、穴であれば良い。ここに「穴」とは部材を貫通するものと貫通しないものの双方を含む。
そして、殻体10をマット80の上に載置して遊ぶ場合には、下部殻体11のスロット31をマット80の凸条81に合致させるとともに、凹部31aを凸部81aに合致させる。これによって、殻体10は、凸条81によって拘束されて、殻体10が揺動方向に直交する方向に傾くのが防止される。また、殻体10は、凸部81aに拘束されて、揺動に伴って揺動方向に少しずつ移動するのが防止される。
揺動玩具1は傾動防止手段及び位置決め手段を備えている。この傾動防止手段及び位置決め手段は、殻体10の重心のずれによって、殻体10が揺動方向に直交する方向に傾いたり、揺動に伴って揺動方向に少しずつ移動するのを防止するものである。
この傾動防止手段及び位置決め手段は、下部殻体11と、殻体10を載置させるマット80との双方に亘って構成されている。
すなわち、マット80の中心部上面には円弧状の凸条(リブ)81が形成されている。また、凸条81の中間部には、垂直方向に張り出した凸部(リブ)81aが形成されている。一方、下部殻体11には、中心を含んで延設され、下方に開口するスロット31と、長穴31を挟んで平行に形成され下方に突出する円弧状のリブ32が形成されている。図1及び図2では、分かりにくいが、スロット31が形成されている部分は、下部殻体11の下方で凹(スロット31)となっており、下部殻体11の上方でその分盛り上がって凸となっている。一方、リブ32が形成されている部分は、下部殻体11の上方では凹となっており、下部殻体11の下方でその分盛り上がって凸(リブ32)となっている。また、スロット31の中間には、垂直方向に張り出しかつ下方に開口する凹部(スロット)31aが形成されている。図1及び図2では、分かりにくいが、凹部31aが形成されている部分は、下部殻体11の下方で凹(凹部31a)となっており、下部殻体11の上方ではその分盛り上がって凸となっている。なお、スロット31及び凹部31aに変えてスリットを設けても良い。つまり、穴であれば良い。ここに「穴」とは部材を貫通するものと貫通しないものの双方を含む。
そして、殻体10をマット80の上に載置して遊ぶ場合には、下部殻体11のスロット31をマット80の凸条81に合致させるとともに、凹部31aを凸部81aに合致させる。これによって、殻体10は、凸条81によって拘束されて、殻体10が揺動方向に直交する方向に傾くのが防止される。また、殻体10は、凸部81aに拘束されて、揺動に伴って揺動方向に少しずつ移動するのが防止される。
(振り子位置固定手段)
下部殻体11の中心(凸条81と凸部81aが交差する部分)には図3に示すように孔11aが形成されている。また、永久磁石41のホルダ40aの下端には穴44が形成されている。そして、それらの孔11a及び穴44にピン45を挿入させることによって、振り子40を拘束することができる。したがって、揺動玩具1を運搬する際に、振り子40が内部でがたつくことがなく運搬を行なうことができる。ここに「孔」とは部材を貫通する穴を言い、「穴」とは部材を貫通するものと貫通しないものの双方を含む。
下部殻体11の中心(凸条81と凸部81aが交差する部分)には図3に示すように孔11aが形成されている。また、永久磁石41のホルダ40aの下端には穴44が形成されている。そして、それらの孔11a及び穴44にピン45を挿入させることによって、振り子40を拘束することができる。したがって、揺動玩具1を運搬する際に、振り子40が内部でがたつくことがなく運搬を行なうことができる。ここに「孔」とは部材を貫通する穴を言い、「穴」とは部材を貫通するものと貫通しないものの双方を含む。
(電気的接続構造)
このように構成された揺動玩具1には、電磁石制御手段が構成された制御基板(図示せず)が上部殻半体12,13のいずれかの内面に設置され、該制御基板の回路は電池ボックス18及び電池蓋21に配設した端子にそれぞれ接続され、また、電磁石51の基板54の配線パターンに接続されている。
このように構成された揺動玩具1には、電磁石制御手段が構成された制御基板(図示せず)が上部殻半体12,13のいずれかの内面に設置され、該制御基板の回路は電池ボックス18及び電池蓋21に配設した端子にそれぞれ接続され、また、電磁石51の基板54の配線パターンに接続されている。
(揺動玩具の動作)
電源ボタン23を操作すると、電磁石51,51は、フリップ・フロップ回路等を含む電磁石制御手段によって磁極が切り換えられ、永久磁石41が電磁石51,51間を往復する。それによって、殻体10は、図6(A)に示すように、凹部31a及び凸部81aを支点として前後に揺動する。
ここで、電磁石制御手段の一例について説明すれば、例えば図7に示すような構成となっている。同図では電磁石51,51はコイルL1,L2として示されている。
この電磁石制御手段の動作を説明すれば、次の通りである。
1)電源を投入した瞬間は、電流はわずかで、どちらのトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間も導通状態にはないのでコイルL1、L2には磁界が発生しない。トランジスタQ1、Q2のコレクタを流れない電流は、それぞれの電界コンデンサC1、C2に充電される。
2)例えば、ここでトランジスタQ2のベース電圧が先に0.7Vを越えたとすると、トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間が導通状態になり、先にL2がオンとなり、磁界が発生して振り子40の永久磁石41を引き付ける。
3)トランジスタQ2に接続しているコンデンサC1は、トランジスタQ2が導通状態になるとアースに接続されたことになり、今までとは逆の方向に電気を充電してゆく。
すると、その先につながったトランジスタQ1のベース電圧も下がり、トランジスタQ1はオフになる。コンデンサC2には容量が一杯になるまで電流が流れる。やがてコンデンサC2が一杯にになるとトランジスタQ2に供給されていたベース電流が止まり、トランジスタQ2は不通になる。
4)今までトランジスタQ2を流れていた電流は行き場を失い、コンデンサC1に流れ始め、コンデンサC1は逆の方向に電気を充電してゆく。するとコンデンサC1を通して、徐々にトランジスタQ1のベースに電流が流れ0.7Vを越えるとトランジスタQ1が導通し、L1に磁界が発生し、振り子40の永久磁石41を引き付ける。
5)トランジスタQ1に接続されたコンデンサC2は、トランジスタQ1の導通により逆方向に電気を充電してゆく。
するとその先に接続されたトランジスタQ2はオフ状態になる。
やがてコンデンサC2がいっぱいになるとトランジスタQ1に供給されていたベース電流が止まり、トランジスタQ1は不通になる。
6)以下、上記の動作を繰り返す。
電源ボタン23を操作すると、電磁石51,51は、フリップ・フロップ回路等を含む電磁石制御手段によって磁極が切り換えられ、永久磁石41が電磁石51,51間を往復する。それによって、殻体10は、図6(A)に示すように、凹部31a及び凸部81aを支点として前後に揺動する。
ここで、電磁石制御手段の一例について説明すれば、例えば図7に示すような構成となっている。同図では電磁石51,51はコイルL1,L2として示されている。
この電磁石制御手段の動作を説明すれば、次の通りである。
1)電源を投入した瞬間は、電流はわずかで、どちらのトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間も導通状態にはないのでコイルL1、L2には磁界が発生しない。トランジスタQ1、Q2のコレクタを流れない電流は、それぞれの電界コンデンサC1、C2に充電される。
2)例えば、ここでトランジスタQ2のベース電圧が先に0.7Vを越えたとすると、トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間が導通状態になり、先にL2がオンとなり、磁界が発生して振り子40の永久磁石41を引き付ける。
3)トランジスタQ2に接続しているコンデンサC1は、トランジスタQ2が導通状態になるとアースに接続されたことになり、今までとは逆の方向に電気を充電してゆく。
すると、その先につながったトランジスタQ1のベース電圧も下がり、トランジスタQ1はオフになる。コンデンサC2には容量が一杯になるまで電流が流れる。やがてコンデンサC2が一杯にになるとトランジスタQ2に供給されていたベース電流が止まり、トランジスタQ2は不通になる。
4)今までトランジスタQ2を流れていた電流は行き場を失い、コンデンサC1に流れ始め、コンデンサC1は逆の方向に電気を充電してゆく。するとコンデンサC1を通して、徐々にトランジスタQ1のベースに電流が流れ0.7Vを越えるとトランジスタQ1が導通し、L1に磁界が発生し、振り子40の永久磁石41を引き付ける。
5)トランジスタQ1に接続されたコンデンサC2は、トランジスタQ1の導通により逆方向に電気を充電してゆく。
するとその先に接続されたトランジスタQ2はオフ状態になる。
やがてコンデンサC2がいっぱいになるとトランジスタQ1に供給されていたベース電流が止まり、トランジスタQ1は不通になる。
6)以下、上記の動作を繰り返す。
B.第2の実施形態
図4及び図5は第2の実施形態の揺動玩具1を示している。この揺動玩具1は、殻体10の揺動の向きを変えたものであり、振り子以外は、同じ部品が使用される。
図4及び図5は第2の実施形態の揺動玩具1を示している。この揺動玩具1は、殻体10の揺動の向きを変えたものであり、振り子以外は、同じ部品が使用される。
この揺動玩具1で使用される振り子40Aは、永久磁石41Aの中心軸に対して軸43Aの中心軸が直角をなしている。そして、上部殻半体12,13の内面に設けられたボス30の軸受け孔に軸43Aを挿入させることによって揺動可能に支持される。すなわち、軸受け孔が設けられたボス30は軸受け部を構成する。このように、図1に示す揺動玩具1においては、このように振り子40Aにも対応できるように、上部殻半体12,13の内面に予めボス30が設けてある。
また、電動アッセンブリ50,50のブラケット52,52は次のようにして上部殻半体12,13に取り付けられる。すなわち、ブラケット52は、下部殻体11と上部殻半体12,13とを互いに結合する際に、上部殻半体13の座ぐり穴からねじ挿通孔15aにねじ19を挿入し、そのねじ19を雌ねじ14aに螺合させるときに、所定のボス14にステー板52bの孔55を外嵌させておくことによって、殻体10に取り付けられる。その際に、支持板52aの下端が下部殻体11の内面に当接し、ステー板52bの先端が上部殻半体12の内面に当接する。これによって、ブラケット52は殻体10に固定される。すなわち、孔55が形成されたブラケット52と、孔55が外嵌されるボス14はバランス重り取付手段(第二の取付手段)を構成する。
また、重心変更手段60の支持板64aを上部殻半体12におけるボス27に、ねじによって固定し、回動片63の凸部62(図示せず)を環状板65の凹部70aに嵌合させる。
そして、下部殻体11を水平面上で90度回転させた状態で、上部殻半体12,13を、それらの半環状凸部16を下部殻体11の環状凹部17に嵌合させながら互いに当接させ、上部殻半体13のねじ挿通孔15aにねじ19を挿通し、そのねじ19を下部殻体11の雌ねじ14aに螺合することによって結合させる。
このように構成された揺動玩具1では、電磁石51によって振り子40Aの永久磁石41Aが左右に往復移動し、それによって、殻体10は、図6(B)に示すように左右に揺動する。
その際、左右の揺動量を異ならせたい場合、又は、揺動量を同じにしたい場合には、操作摘み71を回動させ、ピニオン72,ラック歯73を介して環状板65を回動させ、凸片69a,回動片63の凸部62を介してバランス重り61を左又は右方向に移動させる。すると、殻体10の重心が左又は右方向に移動し、それによって、殻体10の左右の揺動量が調整される。
C.他の実施形態
上記実施形態では、電源として電池Aを備えているが、マット80に太陽電池を設け、マット80と殻体10の接触部分から電気を供給するように構成しても良い。さらには、殻体10の表面に太陽電池を設けても良い。例えば、太陽電池等の電源をマット80に設置し、電力を凸条81等を介して殻体10の電源端子等に供給することもできる。
このように構成すれば、電池Aを避けるための構造が不要となるので、振り子を共通なものとすることができる。勿論、電池Aを用いる場合でも、電池Aを水平方向でなく鉛直方向に延在するように設ければ、振り子を共通とすることができる。
上記実施形態では、電源として電池Aを備えているが、マット80に太陽電池を設け、マット80と殻体10の接触部分から電気を供給するように構成しても良い。さらには、殻体10の表面に太陽電池を設けても良い。例えば、太陽電池等の電源をマット80に設置し、電力を凸条81等を介して殻体10の電源端子等に供給することもできる。
このように構成すれば、電池Aを避けるための構造が不要となるので、振り子を共通なものとすることができる。勿論、電池Aを用いる場合でも、電池Aを水平方向でなく鉛直方向に延在するように設ければ、振り子を共通とすることができる。
1 揺動玩具
10 殻体
11 下部殻体
11a 孔
12 上部殻半体
13 上部殻半体
31 長穴
40 振り子
41 永久磁石
50 電磁石アッセンブリ
51 電磁石
60 揺動バランス調整手段
61 バランス重り
65 環状板
66 環状板移動手段
71 操作摘み
80 マット
81 凸条
81a 凸部
82 リブ
A 電池(電源)
10 殻体
11 下部殻体
11a 孔
12 上部殻半体
13 上部殻半体
31 長穴
40 振り子
41 永久磁石
50 電磁石アッセンブリ
51 電磁石
60 揺動バランス調整手段
61 バランス重り
65 環状板
66 環状板移動手段
71 操作摘み
80 マット
81 凸条
81a 凸部
82 リブ
A 電池(電源)
Claims (6)
- 基台である殻体の内部に、該殻体に水平に取り付けられる軸から離間した部分に永久磁石又は電磁石のいずれか一方の部品が付設された振り子と、前記振り子の動作方向に取り付けられる前記永久磁石又は電磁石の他方の部品と、前記電磁石を制御して磁力により前記振り子を前記軸を中心に動作させて前記殻体を前記振り子の動作方向に揺動させるための電磁石制御手段とを備え、振り子は、上部で前記軸に支持され、下部に前記一方の部品が付設されていることを特徴とする揺動玩具。
- 前記殻体には、少なくとも振り子の揺動方向で且つ前記殻体の載置面に平行となる一の方向に重心位置を変えるための重心変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の揺動玩具。
- 前記重心変更手段は、前記殻体内に移動可能に設けられたバランス重りと、前記殻体に設けられ前記バランス重りと連係され前記殻体の外部からの操作によって前記バランス重りを移動させる摘みとを含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の揺動玩具。
- 前記殻体には、前記一の方向とは直交する方向に前記殻体が傾動することを防止するための傾動防止手段が設けられ、前記傾動防止手段は、前記殻体と、該枠体とは別体で該枠体が載置されるマットとに亘って構成され、前記マットの載置面には前記一の方向に延在する凸条又は長穴である第一の係合部が形成され、前記殻体の下面には前記一の方向に延在する長穴又は凸条であり且つ揺動に伴って前記第一の係合部と嵌合状態を保持する第二の係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の揺動玩具。
- 前記殻体には、前記一の方向に前記殻体が移動することを防止するための位置決め手段が設けられ、前記位置決め手段は、前記第一の係合部の延在方向の中央部分に該第一の係合部の延在方向と直交する方向に延在して形成された凸部又は穴である第三の係合部と、前記第一の係合部の延在方向の中央部分に該第一の係合部の延在方向と直交する方向に延在して形成された凸部又は穴であり且つ揺動の際に前記第三の係合部と嵌合状態を保持する第四の係合部とから構成されていることを特徴とする請求項4に記載の揺動玩具。
- 前記振り子の下端には下方に開口する穴が形成され、前記殻体の底部には上下に貫通する孔が形成され、前記殻体とは別体のピンを前記底部の下側から前記孔を通して前記振り子の前記穴に挿入することによって、前記振り子を中立位置に固定できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の揺動玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008154945A JP2009297263A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 揺動玩具 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106943748A (zh) * | 2016-01-06 | 2017-07-14 | 金唐纸品有限公司 | 音乐盒的移动物件及包括该移动物件的音乐盒 |
CN108942960A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-12-07 | 株式会社万代 | 机器人装置 |
-
2008
- 2008-06-13 JP JP2008154945A patent/JP2009297263A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108942960A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-12-07 | 株式会社万代 | 机器人装置 |
WO2019064776A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 株式会社バンダイ | ロボット装置 |
JP2019063266A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社バンダイ | ロボット装置 |
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