JP2009296285A - 映像再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像再生装置において、電波が弱い等の場合でも高品質(高解像度)の映像等の再生(視聴)を維持することができる技術を提供する。
【解決手段】本映像再生装置は、高解像度映像の入力処理(S11)と、高解像度映像に対応付けられる低解像度映像の入力処理(S21)と、低解像度映像を高解像度映像に合わせるように超解像処理または拡大処理等を施す処理(S22)と、高解像度映像のフレームの一部が破損等している場合に、当該フレームを上記処理が施されたフレームを用いて修正等する処理(S12)と、高解像度映像における正常フレームと上記修正されたフレームとを出力する処理(S13)とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】本映像再生装置は、高解像度映像の入力処理(S11)と、高解像度映像に対応付けられる低解像度映像の入力処理(S21)と、低解像度映像を高解像度映像に合わせるように超解像処理または拡大処理等を施す処理(S22)と、高解像度映像のフレームの一部が破損等している場合に、当該フレームを上記処理が施されたフレームを用いて修正等する処理(S12)と、高解像度映像における正常フレームと上記修正されたフレームとを出力する処理(S13)とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル放送等の映像(動画像)を受信(入力)や再生(表示)する機能を備える映像再生装置の技術に関し、特に、高解像度映像の再生の技術に関する。
モバイルデジタル放送受信機などにおいて、いわゆるフルセグ等の高画質(高解像度)の映像を受信・再生する機能や、いわゆるワンセグ等の低画質(低解像度)の映像を受信・再生する機能がある。
ユーザ(視聴者)が映像等のコンテンツを視聴するシステムの例としては、地上デジタル放送(サイマル放送)、BSやCS放送、携帯電話網、無線LANなど、無線を用いた映像送受信システム、インターネット等の情報ネットワークを用いた映像送受信システムなどがある。
従来の映像再生装置では、フルセグ等の高画質(高解像度)の映像を視聴(再生)中に、電波が弱くなると、映像の乱れや正しく表示されないといったことが発生する場合がある。デジタル放送等で用いられている映像フォーマット、例えばMPEG等のフォーマットでは、例えばIフレームが欠落すると、一定期間映像が表示されなくなる場合や、マクロブロック単位で映像に穴が開く場合がある。
そのため、映像のフレームの一部または全部が欠落した場合、過去フレームを用いて修正する従来手法がある。この手法では、映像に動きがある場合や、画面が切り替わる場合は、映像が乱れ、不具合になる。
また、高品質の映像を得るための画像処理技術として、例えば、超解像処理(超解像表示、あるいは単に超解像などとも称する)の技術がある。このような技術については、例えば特開平8−336046号公報(特許文献1)に記載されている。
特開平8−336046号公報
特開2003−274302号公報
前記映像再生装置における映像の乱れ等を解決するための従来技術として、例えば上記電波が弱くなると、ワンセグ等の低画質(低解像度)の映像に切り替えて当該映像を超解像処理して用いることで出力を継続させる、という手法が考えられる(特開2003−274302号公報(特許文献2))。
しかしながら、このようにワンセグ等の低解像度の映像を超解像処理して出力する場合、フルセグ等のような高品質(高解像度)の映像を取得することは難しい。
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、映像再生装置において、電波が弱い等の場合でも高品質(高解像度)の映像等の再生(視聴)を維持することができる技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。前記目的を達成するために、本発明の代表的な実施の形態は、デジタル放送等の映像等を再生する機能を備える映像再生装置などの技術であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本形態では、前記フルセグ等の高解像度(相対的に高い品質)の映像(第1のデータ)を受信等(入力)して再生(出力)するが、その際、無線受信の電波が弱くなって一時的に映像が乱れることや通信ネットワークのパケット欠落などによって、高解像度の映像(第1のデータ)の一部のフレーム(フレーム全体またはフレーム内の一部)が破損・欠落した場合、以下のように対処する。即ち、本形態では、上記第1のデータに対応付けられる前記ワンセグ等の低解像度(相対的に低い品質)の映像(第2のデータ)を用いて上記第1のデータの一部のフレームを修正・補完して出力(再生)する。例えば第2のデータを超解像処理または拡大処理等の所定の処理を施し、その処理した第2のデータを用いて、上記破損・欠落した第1のデータのフレーム(破損・欠落した部分)を、上書き(当て嵌め)等により修正・補完する。また、破損・欠落していない第1のデータのフレームについてはそのまま出力(再生)し続ける。これにより、高画質(高解像度)の映像の出力(ユーザによる視聴)を維持できる。
本形態は、例えば、高解像度映像を入力する第1の入力部と、前記高解像度映像に対応付けられる低解像度映像を入力する第2の入力部と、前記高解像度映像のフレームの破損または欠落の範囲を判定する判定部と、前記低解像度映像のフレームを前記高解像度映像のフレームに合わせるように第1の処理を施す第1の処理部と、前記高解像度映像におけるフレームの一部が破損または欠落している場合に、当該フレームを前記第1の処理が施されたフレームを用いて修正または補完する修正部と、前記高解像度映像における正常なフレームと前記修正されたフレームとを時間方向で順に出力する出力部と、を有する。
また、本形態は、更に、前記高解像度映像の過去フレームを記憶する記憶部と、前記高解像度映像の過去フレームと、前記低解像度映像の第1の処理後のフレームとを比較して、当該フレーム間での動き範囲を検出する動き範囲検出部と、を有し、前記修正部では、前記動き範囲検出部での結果に応じて、当該フレームで動きが無い部分については前記過去フレームを用い、動きがある部分については前記第1の処理後のフレームを用いて、修正または補完する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の代表的な実施の形態によれば、映像再生装置において、電波が弱い等の場合でも高品質(高解像度)の映像等の再生(視聴)を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお以下、映像の場合で説明し、音声等の処理は省略する。
<従来技術>
図10を用いて、前提となる従来技術について簡単に説明する。図10において、従来技術の手法では、例えば高解像度のMPEGフォーマットの映像フレーム(ピクチャ)群(Iフレーム、Pフレーム、Bフレームを含む)において、フレームが破損・欠落した場合、正しく表示できない。例えば、破損フレームでは、フレーム内に、マクロブロック単位での欠落(黒矩形で示す)が生じる。特に、Iフレームが破損・欠落した場合には、一定期間映像が壊れたままの状態になってしまう。ここで、従来手法で、破損・欠落した部分に対して、過去フレームの部位を使用(当て嵌め等)した場合、当該映像に動きがある場合や、映像が切り替わる場合などには、不具合となる。即ちユーザにとって自然な表示・視聴ができない。
図10を用いて、前提となる従来技術について簡単に説明する。図10において、従来技術の手法では、例えば高解像度のMPEGフォーマットの映像フレーム(ピクチャ)群(Iフレーム、Pフレーム、Bフレームを含む)において、フレームが破損・欠落した場合、正しく表示できない。例えば、破損フレームでは、フレーム内に、マクロブロック単位での欠落(黒矩形で示す)が生じる。特に、Iフレームが破損・欠落した場合には、一定期間映像が壊れたままの状態になってしまう。ここで、従来手法で、破損・欠落した部分に対して、過去フレームの部位を使用(当て嵌め等)した場合、当該映像に動きがある場合や、映像が切り替わる場合などには、不具合となる。即ちユーザにとって自然な表示・視聴ができない。
なお、動画像のフレーム間予測方式において、Iフレームはフレーム間予測を用いずに符号化されるフレーム、Pフレームは前方向予測のみを用いて符号化されるフレーム、Bフレームは前方向予測、後方向予測、両方向予測のうちいずれかで符号化されるフレームである。
フルセグ等の高解像度の映像におけるフレームの破損・欠落としては、フレーム全体である場合や、フレームの一部(マクロブロック単位など)である場合がある。更に、上記破損・欠落したフレームの前後では正常なフレームであるという場合がある。しかしながら、従来手法によって高解像度映像から低解像度映像に切り替えると、たとえ正常なフレームを取得していても使用されない。
<特徴構成>
図1において、本実施の形態(実施の形態1等)での特徴構成などについて簡単に示している。互いに対応付けられる高解像度映像(第1のデータ:D1)と低解像度映像(第2のデータ:D2)とを用意して本装置にそれぞれ入力処理(S11,S21)する。高解像度映像(D1)において正しく表示(デコード等)できる場合(正常フレーム:F1)と、フレームの破損・欠落(マクロブロック欠落など)により正しく表示(デコード等)できない場合(破損フレーム:F2)とがある。正しく表示できる場合はその正常フレーム(F1)をそのまま出力処理(S13)できる。一方、正しく表示できない場合には、当該破損フレーム(F2)に対し、当該高解像度映像(D1)に対応付けられる低解像度映像(D2)を超解像処理又は拡大処理等(S22)したものを用いて修正・補完処理(S12)する。
図1において、本実施の形態(実施の形態1等)での特徴構成などについて簡単に示している。互いに対応付けられる高解像度映像(第1のデータ:D1)と低解像度映像(第2のデータ:D2)とを用意して本装置にそれぞれ入力処理(S11,S21)する。高解像度映像(D1)において正しく表示(デコード等)できる場合(正常フレーム:F1)と、フレームの破損・欠落(マクロブロック欠落など)により正しく表示(デコード等)できない場合(破損フレーム:F2)とがある。正しく表示できる場合はその正常フレーム(F1)をそのまま出力処理(S13)できる。一方、正しく表示できない場合には、当該破損フレーム(F2)に対し、当該高解像度映像(D1)に対応付けられる低解像度映像(D2)を超解像処理又は拡大処理等(S22)したものを用いて修正・補完処理(S12)する。
超解像処理又は拡大処理等(S22)では、例えば、低解像度映像(D2)における対応する正常フレーム(F3)を、高解像度映像(D1)における対応する破損フレーム(F2)の大きさに合わせるように超解像処理、もしくは拡大処理等する。この処理は、公知技術である所定の処理を用いることができる。その処理後フレーム(F4)を用いて、修正・補完処理(S12)では、例えば、破損フレーム(F2)の欠落部位(マクロブロック等)に対し、処理後フレーム(F4)の対応部位を上書き(当て嵌め)等処理することにより、修正フレーム(F5)を得る。そして、その修正フレーム(F5)、及び正常フレーム(F1)を用いて、時系列上で高画質(高解像度)の映像を再生(S13)及び再生維持する。
適用対象として、ユーザが映像等のコンテンツを視聴するシステムの例としては、例えば、前述の地上デジタル放送(サイマル放送)、無線を用いた映像送受信システム、情報ネットワークを用いた映像送受信システムなどがある。
(実施の形態1)
図2等を用いて、本発明の実施の形態1の映像再生装置について説明する。実施の形態1では、低解像度映像側の所定の処理として超解像処理を行い、また、修正の際に過去フレームを用いない場合であり、制御部から修正範囲を指定して修正する。
図2等を用いて、本発明の実施の形態1の映像再生装置について説明する。実施の形態1では、低解像度映像側の所定の処理として超解像処理を行い、また、修正の際に過去フレームを用いない場合であり、制御部から修正範囲を指定して修正する。
図2において、実施の形態1の映像再生装置のブロック構成を示している。本映像再生装置は、例えばデジタル放送受信機能を備えるモバイル機器である。
本映像再生装置は、制御部10(修正範囲判定部19を含む)、高解像度映像入力部11、低解像度映像入力部12、高解像度映像デコード部13、低解像度映像デコード部14、スイッチ(切替部)15、超解像処理部16、修正部(破損映像修正・補完部)17、映像出力部18等を有する。また本装置は、プロセッサ(CPU)及びメモリ等のIC、入力装置、出力装置(表示装置20等)、外部記憶装置、通信インタフェース装置などが内蔵または接続されてもよい。
本装置構成における各部は、例えば専用の回路部、あるいはソフトウェア的なモジュールなどにより実現される。本構成は、映像出力等のためのリアルタイム性(十分に高速な処理速度)を満たす。例えば専用回路構成の場合、超解像処理部16等が専用回路で実装され、各回路部に必要に応じてメモリないしバッファ等が内蔵される。また例えばプログラム制御構成の場合、超解像処理部16等は、プロセッサによるメモリ上の制御プログラム実行によるメモリ上のデータに対する処理として実現される。
制御部10は、本特徴に係わる制御を行うものであり、修正範囲判定部19では、映像の修正範囲などを判定する。
高解像度映像入力部11は、高解像度映像(第1のデータ:D1)を入力する。低解像度映像入力部12は、低解像度映像(第2のデータ:D2)を入力する。例えば、高解像度映像(D1)及び低解像度映像(D2)は、MPEG等の映像データであり、高解像度映像(D1)はフルセグ映像の番組、低解像度映像(D2)は対応するワンセグ映像の番組である。
高解像度映像デコード部13は、入力された高解像度映像(第1のデータ:D1)をデコード処理する。低解像度映像デコード部14は、入力された低解像度映像(第2のデータ:D2)をデコード処理する。デコード処理は例えば前述のMPEGフォーマットのIフレーム、Pフレーム、Bフレーム等の生成の処理を含む。高解像度映像デコード部13でデコードされたデータ(d1)は、スイッチ15へ入力される。低解像度映像デコード部14でデコードされたデータ(d2)は、超解像処理部16へ入力される。
高解像度デコード部13及び低解像度デコード部14は、自身でのデコード処理状態をみることで、当該フレームの破損・欠落の状態がわかる。高解像度デコード部13及び低解像度デコード部14のそれぞれは、フレームの破損・欠落を検出した場合は、制御部10の修正範囲判定部19へ通知する(c1)。
高解像度デコード部13は、自身でデコード処理状態をみることで、当該フレームの破損・欠落の状態がわかるので、高解像度デコード部13からスイッチ15へ、当該フレーム(d1)の破損または正常の状態に応じて切り替え指示(c2)を入力する。
スイッチ15からは、切り替え制御(c2)に応じて、一方の出力である正常フレームのデータ(d3)は、映像出力部18へ入力される。また他方の出力である破損・欠落フレームのデータ(d4)は、修正部17へ入力される。
一方、超解像処理部16は、低解像度デコード部14でデコードされたデータ(d2)に超解像処理を施す。超解像処理されたデータ(d5)は、修正部17へ入力される。超解像処理は、公知技術を用いることができる。
修正部17は、破損・欠落フレームのデータ(d4)に対し、超解像処理されたデータ(d5)を用いて、修正(修復)・補完処理を施す。これにより作成された修正フレームのデータ(d6)は、映像出力部18へ入力される。また、修正フレームのデータ(d6)は、過去フレームとして高解像度デコード部13へ入力され、高解像度デコード部13で過去フレームを用いたデコード処理を行う場合に使用される。なお修正(修復)・補完とは、元の高解像度のフレームと完全に同じものを取得する必要は無く、視聴上十分に高品質なフレームとなるようにすることである。
なお修正部17等は、図示しないがメモリ(ないしバッファ)を内蔵し、フレームデータを一旦当該メモリに蓄積してそれに対し所定の処理を施す。また例えば正常フレーム側のデータ(d3)を蓄積して低解像度側とタイミングを合わせるためのメモリ(ないしバッファ)を映像出力部18の前段などに設けてもよい。
映像出力部18は、正常フレーム(d3)または修正フレーム(d6)を用いて、出力映像データのフレーム群を時系列で順次、表示装置20(例えば液晶ディスプレイ)へ出力する。
修正範囲判定部19は、高解像度デコード部13及び低解像度デコード部14からの破損・欠落の通知(c1)に基づき、映像の修正範囲を判定し、当該修正範囲を修正部へ指示する(c3)。この修正範囲(c3)は、例えば、フレーム内のマクロブロック単位で指定される。
修正部17は、修正範囲の指示(c3)に従い、破損・欠落フレームのデータ(d4)における指示された修正範囲に、超解像処理されたフレームのデータ(d5)における該当範囲(フレーム内の同じ位置)のデータを合成(上書きで当て嵌め等)する処理等を行う。
基本的な制御の概要、処理手順の流れとしては以下である。まず、第1に、低解像度デコード部14から出力された映像(d2)を、超解像処理部16により超解像処理しておく。低解像度映像データの方が高解像度映像データよりも早く処理できるので、その時間差を活用する。第2に、高解像度映像のフレーム(d1)が破損・欠落している場合、修正範囲判定部19は、正しく表示できない部分(修正範囲)を修正部17へ指示し(c3)、修正部17では、当該破損フレーム(d4)を、超解像処理されたデータ(d5)と合成することで修正・補完し、修正されたフレーム(d6)を出力する。第3に、高解像度のフレームで破損・欠落していない正常フレーム(d3)についてはそのまま出力する。これにより、高画質の再生を維持する。
以上のような実施の形態1の構成により、モバイルデジタル放送受信機などの映像再生装置において、電波状態悪化等による高解像度映像の劣化が発生した場合でも、高品質の映像再生(視聴)を維持することができる。
なお上記で、超解像処理部16を拡大処理部に変えた形態としてもよい。また、スイッチ15の切り替えを制御部10から実行する形態としてもよい。また、制御部10の機能を高解像度デコード部13に備えることで高解像度デコード部13中心に制御する形態としてもよい。また、制御部10(修正範囲判定部19)から修正部17へ、修正範囲ではなく破損・欠落範囲を通知し、修正部17で修正範囲を決定する形態としてもよい。なお、例えばMPEGのI,P,Bフレームのいずれで破損・欠落が発生するかによって映像の破損・欠落の程度が異なるが、いずれの場合に対しても適用可能である。
<通信ネットワークのパケット欠落>
次に、図3において、通信ネットワークにおけるパケットの欠落と本発明(本実施の形態)の構成との関係について示している。
次に、図3において、通信ネットワークにおけるパケットの欠落と本発明(本実施の形態)の構成との関係について示している。
図3(a)において、パケット出力手段(ないし送信手段)201からパケット入力手段(ないし受信手段)202へ、通信ネットワーク203(経路、リンクなど)上で、高解像度映像のフレームf1を構成するパケットデータ群(パケットp1等)が流されるとする。通信ネットワーク203(経路、リンクなど)は、相対的に高いビットレート及び低い信頼度とする。通信ネットワーク203上での外乱204などにより、パケットのロスが発生する(例えばパケットp2)。この場合、パケット入力手段202側(映像再生側)では、受信フレームf1’において、パケットロスした部分(p2)のマクロブロックが欠落する(前述の破損フレーム(F2)に対応)。
一方、図3(b)において、同一又は同様特性の通信ネットワーク207上で、パケット出力手段205からパケット入力手段206へ、図3(a)の高解像映像と同じ映像コンテンツに関する低解像度映像のフレームf2を構成するパケットデータ群が流されるとする。通信ネットワーク207(経路、リンクなど)は、相対的に低いビットレート及び高い信頼度とする。通信ネットワーク207上での外乱208(外乱204と同様)などに対し、こちら側では、高い信頼度により、パケットロスなどは発生し難い。パケットロスなどが発生しなかった場合、パケット入力手段206側での受信フレームf2’において、マクロブロックの欠落も発生しない(前述の低解像度側の正常フレーム(F3)に対応)。
本実施の形態では、前記入力部(11,12)は、例えば、通信ネットワークから映像データ(D1,D2)を受信する。本実施の形態では、上記のように高・低の2系統のデータの入力を利用して、入力の際に高解像度側で一部のデータに破損・欠落が発生したとしても、前述の図1のように、低解像度側の映像データを用いて修正して表示することができる。
(実施の形態2)
次に、図4,図5等を用いて、本発明の実施の形態2の映像再生装置について説明する。実施の形態2では、低解像度側の所定の処理として超解像処理を行い、また、修正の際に過去フレームを選択的に用いる場合であり、制御部から修正範囲指定または過去フレーム指定して修正する。修正の際、フレーム間で動きが無い部分については過去フレームを用いるものである。実施の形態2では、マクロブロック処理例を示す。
次に、図4,図5等を用いて、本発明の実施の形態2の映像再生装置について説明する。実施の形態2では、低解像度側の所定の処理として超解像処理を行い、また、修正の際に過去フレームを選択的に用いる場合であり、制御部から修正範囲指定または過去フレーム指定して修正する。修正の際、フレーム間で動きが無い部分については過去フレームを用いるものである。実施の形態2では、マクロブロック処理例を示す。
図4において、実施の形態2の基本的な構成を示している。高解像度映像入力部301で高解像度映像(D1)のフレームを入力する。このフレーム(f11)において、例えば、PフレームやBフレームの中のスライスデータ直後のデータ(マクロブロック)が破損した場合とする。高解像度映像(D1)のフレーム(破損有りの場合)(d11)は、修正部305に入力される。
低解像度映像入力部302で低解像度映像(D2)のフレームを入力する。このフレーム(f21)では例えば破損が無い場合とする。前述同様に、低解像度映像(D2)のフレーム(d12)は、例えば超解像処理部304で処理され、その処理されたフレーム(d15)は、動き範囲検出部306に入力される。
フレーム記憶部303では、現在フレームに対して少なくとも1つ過去(前)のフレームを記憶する。例えば、フレーム記憶部303は、高解像度映像入力部301からのフレーム(d13)を入力、記憶する。このフレーム(f12)では例えば破損・欠落が無い場合とする。フレーム記憶部303から、過去フレーム(d14)を、動き範囲検出部306へ入力する。
動き範囲検出部306は、超解像処理されたフレーム(d15)と、過去フレーム(d14)とを比較し、当該フレーム間における動き範囲を検出する。この検出は、公知のフレーム間差分比較による動き検出処理等による。上記比較、検出により、当該フレームにおける破損した範囲(箇所)の映像が、フレーム間でほぼ同じ(動きがほとんど無い)場合、修正部305では、過去フレーム(d13)のデータを用いて修正・補完処理を行う。例えばフレーム記憶部303(または動き範囲検出部306)から過去フレーム(d13)を修正部305へ入力して、動き範囲検出部306からの指示(d16)に従って処理する。また、上記比較、検出により、当該フレームにおける破損した範囲(箇所)の映像で、フレーム間で動きがある(違いがある)場合、修正部305では、超解像処理されたフレーム(d15)のデータを用いて修正・補完処理を行う。例えば超解像処理部304(または動き範囲検出部306)から超解像処理されたフレーム(d15)を修正部305へ入力して、動き範囲検出部306からの指示(d16)に従って処理する。映像出力部307では、修正部305からのデータ(d17)における修正された高解像度映像フレーム(f13)を用いて出力処理する。修正された高解像度映像フレーム(f13)は、少なくとも入力時の高解像度映像フレーム(f11)よりも修正されており、品質が向上している。
図5において、図4の実施の形態2の構成をより詳しくした構成を示している。図2の実施の形態1の構成と異なる部分として、フレーム記憶部303に相当する過去フレームメモリ21と、動き範囲検出部306に相当する動き検出部22と、を有する。
過去フレームメモリ21は、高解像度映像デコード部13からのフレームデータ(過去フレーム)を記憶し、修正部17及び動き検出部22へ出力する。動き検出部22は、超解像処理部16からのデータ(d6)と過去フレームメモリ21からのデータ(d7)とを入力し、当該フレーム間での動き範囲を検出し、その結果に応じて、前述の制御の指示(c4)を修正部17へ入力する。修正部17は、制御の指示(c4)に従い、当該フレームの部位で動き無しの場合は、過去フレーム(前フレーム)のデータ(d7)を用い、動き有りの場合は、超解像処理されたフレーム(d5)を用いて、修正処理を行う。
実施の形態2によれば、過去フレームを用いることで処理を効率化できる。
なお、実施の形態2のマクロブロック処理例において、高解像度映像(D1)のフレームを縮小処理して、そのフレームと低解像度映像のフレームとを比較して、動き検出・判定する、といった形態も可能である。
(実施の形態3)
次に、図6,図7等を用いて、本発明の実施の形態3の映像再生装置(及びシステム)について説明する。実施の形態3では、更に、入力手段である無線受信部における受信状態ないし電波状態を判定し、それに応じて制御するものである。
次に、図6,図7等を用いて、本発明の実施の形態3の映像再生装置(及びシステム)について説明する。実施の形態3では、更に、入力手段である無線受信部における受信状態ないし電波状態を判定し、それに応じて制御するものである。
図6,図7において、実施の形態3の装置及びシステム構成を示している。図6は、映像の配信(送信)側のシステムを示し、図7は、映像の受信側のシステム(本映像再生装置)を示す。詳しくは一例として、配信(送信)側のシステムは無線監視カメラ装置であり、受信側のシステムはそのモニタ装置であり、無線監視カメラ装置での撮影映像をモニタ装置で表示するものである。
まず、図6に示す映像の配信(送信)側のシステムにおいて、高解像度映像と低解像度映像とを無線通信ネットワークを通じて配信(送信)する。映像入力部400は、元となる映像または映像データ(D0)を入力する。高解像度エンコード部401は、入力された映像(D0)を高解像度でエンコード処理し、高解像度映像データ(D1相当)を得る。同様に、低解像度エンコード部403は、入力された映像(D0)を低解像度でエンコード処理し、低解像度映像データ(D2相当)を得る。高速無線送信部402は、高解像度映像データ(D1相当)を、高速無線送信処理する。この送信出力は、前記通信ネットワーク203(高いビットレート、低い信頼度)上の出力に相当する。低速無線送信部404は、低解像度映像データ(D2相当)を、低速無線送信処理する。この送信出力は、前記通信ネットワーク207(低いビットレート、高い信頼度)上の出力に相当する。
一方、図7に示す映像の受信側のシステム(本映像再生装置)において、配信側のシステムから、無線通信ネットワークを通じて、高解像度映像(D1)と低解像度映像(D2)とを受信する。本装置は、例えば無線IC部30を備え、無線IC部30は、高速無線受信部31と低速無線受信部32とを有する。無線IC部30は、例えば、デジタルデータ放送のストリームを受信する。また、本装置の制御部10は、無線安定判定部33を有する。高速無線受信部31は、無線により例えばフルセグ映像などの高解像度映像(D1)を受信する。低速無線受信部32は、無線により例えばワンセグ映像などの低解像度映像(D2)を受信する。受信された各データ(d31,d32)は、前述のデコード部(13,14)へ入力される。
無線安定判定部33は、高速無線受信部31における無線受信の状態、安定性を、電波ないし信号の強度などに基づき判定する(c5)。なお、無線安定判定部33は、無線IC部30内、高速無線受信部31などに備えることとしてもよい。
本制御においては、第1に、無線安定判定部33での判定により、高速無線受信部31で受ける信号の強度が強く、安定して無線受信できていると判定された場合は、無線安定判定部33から、低解像度映像(D2)を用いる処理に係わる各部位、即ち、低解像度映像デコード部14、超解像処理部16、修正部17などに対して、本制御(機能)のオフ(一時休止)の指示(c6)を入力する。これに従い、各部位(14,16,17)は動作をオフする。これにより、省電力の効果が得られる。
第2に、無線安定判定部33での判定により、高速無線受信部31で受ける信号の強度が弱くなり、安定した無線受信が難しくなってきたと判定された場合(例えば部屋の扉が閉められた場合や雨や霧など)は、映像データが破損する可能性があるので、無線安定判定部33から、上記各部位(14,16,17)へ、制御(機能)のオン(再開)の指示(c6)を入力する。これに従い、各部位(14,16,17)は動作をオンする。
(実施の形態4)
次に、図8,図9等を用いて、本発明の実施の形態4の映像再生装置(及びシステム)について説明する。実施の形態4では、更に、入力手段であるネットワークインタフェース部におけるデータ授受及びバッファの状態を監視・判定し、それに応じて高・低の解像度の映像データの受信の状態を制御、調整するものである。また、実施の形態4では、高・低の解像度の映像(D1,D2)をネットワーク上で同時並行的に受信する。
次に、図8,図9等を用いて、本発明の実施の形態4の映像再生装置(及びシステム)について説明する。実施の形態4では、更に、入力手段であるネットワークインタフェース部におけるデータ授受及びバッファの状態を監視・判定し、それに応じて高・低の解像度の映像データの受信の状態を制御、調整するものである。また、実施の形態4では、高・低の解像度の映像(D1,D2)をネットワーク上で同時並行的に受信する。
図8,図9において、実施の形態4の装置及びシステム構成を示している。図8は、映像コンテンツの配信(送信)側のシステムを示し、図9は、映像コンテンツの受信側及び受信側を含むシステムを示す。詳しくは一例として、インターネット上の映像コンテンツ配信・受信システムであり、配信(送信)側はインターネット503に接続されるサーバ装置81などであり、受信側はユーザ装置82(PCやネットワークTV、モバイル機器など)などである。
配信側のサーバ装置81において、高解像度コンテンツ配信部501と低解像度コンテンツ配信部502とを有し、インターネット503等を通じて、それぞれ対応する映像コンテンツ(D1,D2)を配信(送信)する。なお高解像度コンテンツ配信部501と低解像度コンテンツ配信部502とで個別のサーバ装置などから配信してもよい。
ユーザ装置82のコンテンツ受信部504は、インターネット503等を通じて、サーバ装置81の映像コンテンツにアクセスし、高解像度映像(D1)と低解像度映像(D2)を取得する。コンテンツ受信部504は、例えばネットワークインタフェース(I/F)部及びコンテンツ受信プログラムなどである。コンテンツ受信部504では、例えば同時並行的に高・低の解像度の映像コンテンツ(D1,D2)を受信する。なお、ユーザ装置82からサーバ装置81の高解像度コンテンツ配信部501にアクセス要求した場合に、高解像度コンテンツ配信部501から高解像度映像(D1)を配信(送信)するのみではなく、それと対応付けて自動的に、低解像度コンテンツ配信部502から低解像度映像(D2)を配信(送信)するようにしてもよい。
インターネット503上では、例えば、高解像度映像(D1)を構成するパケットが、UDPプロトコル(相対的に高速で低信頼度)などを用いて送信される。また、低解像度映像(D2)を構成するパケットが、TCPプロトコル(相対的に低速で高信頼度)などを用いて送信される。これにより、前述の図3のように、各解像度のデータの入力(受信)における特性の違いが大きくなる。
一方、図9に示す映像コンテンツの受信側のシステム(ユーザ装置82である本映像再生装置)において、配信側のシステムから、インターネット503を通じて、高解像度映像(D1)のデータと低解像度映像(D2)のデータとを受信する。本装置は、例えばネットワークI/F部40を備え、ネットワークI/F部40は、高速ネットワーク受信部41と低速ネットワーク受信部42とネットワーク送信部47とを有する。ネットワークI/F部40は、例えば、所定のプロトコルを用いて、コンテンツデータ等を構成するパケット群を授受する。また、本装置は、同期用入力バッファ43、入力バッファ44、出力バッファ45などのバッファを有する。また、本装置の制御部10は、バッファ容量監視部46、コンテンツ確認部48、効果設定部49などを有する。各バッファにより高・低の解像度のデータにおける処理タイミングの差を吸収、調整する。
高速ネットワーク受信部41は、高速ネットワークI/Fにより、高解像度映像(D1)のデータを受信処理する。低速ネットワーク受信部42は、低速ネットワークI/Fにより、低解像度映像(D2)のデータを受信処理する。受信された各データ(d41,d42)は、バッファ(43,44)を介して、前述のデコード部(13,14)へ入力される。
受信された高解像度映像(D1)のデータ(d41)は、同期用入力バッファ43に一旦格納される。同期用入力バッファ43のデータ(d43)が高解像度映像デコード部13へ入力される。また、受信された低解像度映像(D2)のデータ(d42)は、入力バッファ44に一旦格納される。入力バッファ44のデータ(d44)が低解像度映像デコード部14へ入力される。また、低解像度映像デコード部14からのデータ(d2)は、出力バッファ45に一旦格納される。出力バッファ45のデータ(d45)が超解像処理部15へ入力される。
本制御において、第1に、低解像度映像デコード部14は、処理中のフレーム(現在フレーム)の情報(c13)を、同期用入力バッファ34に送り、これにより高・低の解像度における映像の同期をとる。
第2に、バッファ容量監視部46は、高・低における各入力側のバッファ(43,44)の容量(フレームデータ格納量)を確認し、溢れそうになったら、指示(c14)により、ネットワーク送信部47を用いて、コンテンツ配信側のサーバ装置81等へ通知する。これにより高・低におけるデータ受信量を調整し、それにより高・低における処理のタイミングを調整または同期させる。
第3に、低解像映像デコード部14は、低解像度映像(D2,d44)をデコード処理し、当該データ(d2)を出力バッファ45に保存しておく。そして、高解像度映像(D1)が破損・欠落した場合には、出力バッファ45のデータを、超解像処理部16を介して、修正部17へ送る。なお、出力バッファ45は、超解像処理部16の後段に設けることもできる。
第4に、低解像映像デコード部14が高解像度映像デコード部13より少し早くデコード処理を行っている。よって、その時間的な余裕を利用して、高解像度映像(D1)を出力する前に、コンテンツ確認部48により低解像度映像の参照(c15)により映像コンテンツの内容を確認できる。また更に、コンテンツ確認部48からの情報(c16)に基づき、効果設定部49により、映像出力部18に対し映像効果(音響効果等)を早めに設定し、これにより適した映像・音声等を出力する。
上記第4の処理では、特に、低解像度側では、高解像度側よりも時間的に先行して低解像度映像(D2)データを受信し入力バッファ44へ蓄積する(これにより前述の時間的な余裕が確保される)。また、上記先行受信しない場合であっても、低解像度映像(D2)データなので高解像度側よりもデータ量及び処理量が少なくなり、ネットワーク受信が早くなる傾向があるので、上記場合と同様に、少し早目にデコード処理できる余裕があり、以後同様に処理できる。
効果設定部49からは、例えば、映像出力部18の映像データへ、効果設定のためのデータ加工等の指示制御(c17)を行う。
コンテンツ確認部48では、内容確認として、例えば輝度を判断し、その輝度の状態に応じて、効果設定部49から設定する映像効果では、コントラスト調整などの映像加工制御(c17)を実行する。
なお、上記実施の形態3,4などにおいて、無線IC部30や通信ネットワークI/F部40などに関して、高・低の解像度の映像(D1,D2)の受信を2系統(複数系統)の入力部(受信部)で個別に行う形態に限らず、1系統の入力部(受信部)で共通にまとめて行う形態なども可能である。無線IC部30やネットワークI/F部40を、高・低の解像度の処理に応じて個別化する形態も可能である。また、時間軸上で、高・低の解像度の映像(D1,D2)の同時並行的な受信の形態、低側の映像を高側よりも少し早目に受信する形態、例えば低側、高側の順で続けて受信する形態、また予め低側を受信しておき高側の受信の際に利用する形態なども可能である。
<超解像処理>
図11において、補足として、超解像処理部16による超解像処理(公知技術)の概念について簡単に示している。超解像処理は、映像の複数のフレーム(画像)間の動きを利用して、元の解像度の画像よりも高い解像度(例えば縦横の長さが2倍となる解像度)のフレーム(画像)を生成する処理である。
図11において、補足として、超解像処理部16による超解像処理(公知技術)の概念について簡単に示している。超解像処理は、映像の複数のフレーム(画像)間の動きを利用して、元の解像度の画像よりも高い解像度(例えば縦横の長さが2倍となる解像度)のフレーム(画像)を生成する処理である。
入力画像(映像)900において、時間(t)方向に連続する複数のフレーム(画像)を有する。入力画像900内には、被写体(動き部)を有する。入力画像900から処理対象の複数のフレームを取り出す(A)。例えば第1の解像度を持つ第1のフレーム901及び第2のフレーム902を有する。フレーム内の四角や三角の点は、画素を示している。これらのフレーム間での動き部(被写体)に関して、位置合わせ処理(B)が行われる(処理後のフレーム903)。ここでは、フレーム間の動きベクトル情報が用いられる。そして、画素の補完等による高精細化処理(C)が行われる(処理後のフレーム904)。ここでは、画素の位置ずれを利用して高精細化を実現する。なお、動きが無い場合には効果が無い。この処理後のフレーム904は、元の第1の解像度のフレーム(901等)よりも高い解像度(第2の解像度)を持つ。このようなフレーム904を時間(t)方向で並べることにより(D)、元の入力画像900よりも高い解像度を持つ超解像画像(映像)905が得られる。
また、前述の拡大処理(公知技術)は、最近傍法や、線形補間法などを用いる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、表示装置、受像機、情報処理装置など、映像再生機能を備える各種の装置、及び放送や通信等のシステムなどに利用可能である。
10…制御部、11,301…高解像度映像入力部、12,302…低解像度映像入力部、13…高解像度映像デコード部、14…低解像度映像デコード部、15…スイッチ、16,304…超解像処理部、17,305…修正部(破損映像修正・補完部)、18,307…映像出力部、19…修正範囲判定部、20…表示装置、21…過去フレームメモリ、22…動き検出部、30…無線IC部、31…高速無線受信部、32…低速無線受信部、33…無線安定判定部、40…ネットワークI/F部、41…高速ネットワーク受信部、42…低速ネットワーク受信部、43…同期用入力バッファ、44…入力バッファ、45…出力バッファ、46…バッファ容量監視部、47…ネットワーク送信部、48…コンテンツ確認部、49…効果設定部、81…サーバ装置、82…ユーザ装置、201,205…パケット出力手段、202,206…パケット入力手段、203,207…通信ネットワーク、204,208…外乱、303…フレーム記憶部、306…動き範囲検出部、400…映像入力部、401…高解像度エンコード部、402…高速無線送信部、403…低解像度エンコード部、404…低速無線送信部、501…高解像度コンテンツ配信部、502…低解像度コンテンツ配信部、503…インターネット、504…コンテンツ受信部、900…入力画像(映像)、901〜904…フレーム、905…超解像画像(映像)、D1…高解像度映像、D2…低解像度映像。
Claims (11)
- 高解像度映像を入力する第1の入力部と、前記高解像度映像に対応付けられる低解像度映像を入力する第2の入力部と、
前記高解像度映像のフレームの破損または欠落の範囲を判定する判定部と、
前記低解像度映像のフレームを前記高解像度映像のフレームに合わせるように第1の処理を施す第1の処理部と、
前記高解像度映像におけるフレームの一部が破損または欠落している場合に、当該フレームを前記第1の処理が施されたフレームを用いて修正または補完する修正部と、
前記高解像度映像における正常なフレームと前記修正されたフレームとを時間方向で順に出力する出力部と、を有すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1記載の映像再生装置において、
前記高解像度映像の過去フレームを記憶する記憶部と、
前記高解像度映像の過去フレームと、前記低解像度映像の第1の処理後のフレームとを比較して、当該フレーム間での動き範囲を検出する動き範囲検出部と、を有し、
前記修正部では、前記動き範囲検出部での結果に応じて、当該フレームで動きが無い部分については前記過去フレームを用い、動きがある部分については前記第1の処理後のフレームを用いて、修正または補完すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1または2に記載の映像再生装置において、
前記第1の処理は、前記低解像度映像のフレームの超解像処理であること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1または2に記載の映像再生装置において、
前記第1の処理は、前記低解像度映像のフレームの拡大処理であること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の映像再生装置において、
前記入力された高解像度映像をデコード処理する第1のデコード部と、前記入力された低解像度映像をデコード処理する第2のデコード部と、を有し、
前記判定部は、前記デコードされた高解像度映像のフレームの破損または欠落の範囲を判定して修正範囲を指示し、
前記第1の処理部は、前記デコードされた低解像度映像のフレームを前記高解像度映像に合わせるように第1の処理を施し、
前記修正部は、前記デコードされた高解像度映像におけるフレームの一部が破損または欠落している場合に、前記修正範囲の指示に従い、当該フレームの破損または欠落している部分に、前記第1の処理が施されたフレームの対応部分を合成することで、当該フレームを修正または補完すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の映像再生装置において、
前記判定部では、前記フレーム内のブロック単位で破損または欠落の範囲を判定し、
前記修正部では、当該フレーム内の破損または欠落のブロックを前記第1の処理が施されたフレーム内のブロックを用いて修正または補完すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1記載の映像再生装置において、
前記第1の入力部は、前記高解像度映像を無線受信する第1の無線受信部を有し、
前記第2の入力部は、前記低解像度映像を無線受信する第2の無線受信部を有し、
前記第1の無線受信部による前記高解像度映像の無線受信の状態または安定性を判定する無線判定部を有し、
前記無線判定部での前記無線受信の状態または安定性の判定結果に応じて、前記第2の入力部、前記第1の処理部、及び前記修正部の動作のオンオフを切り替えること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項1記載の映像再生装置において、
前記第1の入力部は、通信ネットワークを通じて前記高解像度映像のデータを受信処理する第1のネットワーク受信部を有し、
前記第2の入力部は、通信ネットワークを通じて前記低解像度映像のデータを受信処理する第2のネットワーク受信部を有し、
通信ネットワークを通じて前記高解像度映像または低解像度映像のデータの配信側の装置へ情報を送信するネットワーク送信部と、
前記第1のネットワーク受信部で受信したデータを格納する第1のバッファと、
前記第2のネットワーク受信部で受信したデータを格納する第2のバッファと、
前記第1のバッファ及び第2のバッファのデータ容量を監視する監視部と、
前記監視部での前記データ容量の監視結果に応じて、前記ネットワーク送信部を用いて、前記配信側の装置へ、前記高解像度映像のデータと前記低解像度映像のデータの受信のタイミングを調整するための情報を送信し、これにより前記高解像度映像と前記低解像度映像の処理のタイミングを調整すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項7または8に記載の映像再生装置において、
前記第1と第2の入力部において、前記高解像度映像と前記低解像度映像とを同時並行的に入力すること、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項8記載の映像再生装置において、
前記第1と第2の入力部において、前記高解像度映像のデータよりも前記低解像度映像のデータを先行して受信し、前記低解像度映像のデータに対し前記第1の処理を早目に施しておくこと、を特徴とする映像再生装置。 - 請求項8記載の映像再生装置において、
前記低解像度映像のデータを参照して内容を確認し、それに応じて、前記出力部から出力する映像に対して所定の映像効果を設定する処理を行うこと、を特徴とする映像再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008147593A JP2009296285A (ja) | 2008-06-05 | 2008-06-05 | 映像再生装置 |
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US20110216210A1 (en) * | 2010-03-03 | 2011-09-08 | Wei Hao | Providing improved high resolution image |
-
2008
- 2008-06-05 JP JP2008147593A patent/JP2009296285A/ja active Pending
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