JP2009295057A - 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法 - Google Patents

林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009295057A
JP2009295057A JP2008149996A JP2008149996A JP2009295057A JP 2009295057 A JP2009295057 A JP 2009295057A JP 2008149996 A JP2008149996 A JP 2008149996A JP 2008149996 A JP2008149996 A JP 2008149996A JP 2009295057 A JP2009295057 A JP 2009295057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apple
traceability
company
information
market
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008149996A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Suwa
訪 信 幸 諏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUWA SHOKAI KK
Original Assignee
SUWA SHOKAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUWA SHOKAI KK filed Critical SUWA SHOKAI KK
Priority to JP2008149996A priority Critical patent/JP2009295057A/ja
Publication of JP2009295057A publication Critical patent/JP2009295057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】 既存の栽培技術や品質管理、流通機構、業務用トレーサビリティ情報などを経済的且つ効率的に活用し、店頭に陳列される林檎1個毎の生産者名や栽培履歴などの各種情報を簡単に取得可能とする一般消費者向けの新たなトレーサビリティシステムを提供する。
【解決手段】 契約農家40から林檎移出会社7に直送する林檎Aの仕入れ体系Bを充備し、当該林檎移出会社7は、契約農家40のトレーサビリティ基礎情報21を入手するトレーサビリティ情報入手体系Tを確保すると共に、一般消費者向けトレーサビリティHP71(72)上に公開するトレーサビリティ情報公開体系OPを設置し、独自の基準で厳選した林檎Aの1個毎に、二次元コードLOと生産者番号L1とを表示した化粧ラベルL2を貼着する選果体系Cを充備し、全国主要市場3に出荷する既存の出荷体系Fに組み込み可能とした林檎市場トレーサビリティシステムである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、トレーサビリティに関するものであり、林檎の一般消費者向けトレーサビリティシステムの分野は勿論のこと、林檎の栽培、収穫、選果、流通、輸送、保管、陳列、販売、および林檎のトレーサビリティシステムに必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
青森県産の林檎は、生産者の徹底した品質管理と味へのこだわりをもった栽培とによって国内に留まらず、世界の青果市場に大きな信頼を得ているが、近年の生鮮食品市場にあっては、産地、その他の栽培、生産情報の偽装や青果物の残留農薬などの様々な問題が多方面で発覚し、消費者の商品に対する不安感が高まって居り、これまで永年に亘り積み重ねられてきた消費者からの信頼を、品質管理や流通管理のミス、または、一部の心無い者による商品偽装の発生などによって裏切る結果とならないよう、栽培、収穫過程から選果、流通の段階を含め、最終消費者の手に届くまで幅広く確実に管理する必要性が高まってきている。
(従来の技術)
そうした事情を打開しようとして、例えば、後記する特許文献1(1)に掲載されている発明のように、中立の機関が生産された農産物にID番号を付与し、該農産物の個体情報をデータベース化された状態で記憶するコンピュータシステムを設け、消費者が該コンピュータシステムにアクセスしてID番号を送信し、このID番号によって特定される農産物に関する個体情報を入手することができるようにした「識別子付与による農産物の流通システム」や、同特許文献1(2)に示されている「分割測定法による青果物内部品質検査装置および青果物内部品質検査方法」発明に見られるとおりの、青果物に対し、光源から同青果物に対して測定用光を照射し、該青果物を透過し受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集し、それら複数の透過光収集データに基づき、青果物の内部品質情報を得るようにしたもの、または、同特許文献1(3)に開示された発明のように、撮像機構が、特定される青果物個体の断面画像を取得し、この断面画像に基づき情報配信サーバ内の属性提示情報生成部が属性提示情報を生成すると共に、電気通信回線を介して通信端末に配信可能となるものとし、消費者は、青果物の断面画像に基づいて個々の中身を確認した上で、所望の青果物の個体を発注することができる「青果物の情報提供システム」などが散見される。
しかし、前記特許文献1(1)に掲載されたものなどは、トレーサビリティを実現化するために、生産者自らが農産物に識別子である番号を付与し、これら農産物の生産に係る者(栽培農家あるいは農業協同組合)以外の者(例えば、消費者)が上記ID番号に基づいて当該農産物に係る個体情報を入手自在とするものであるが、青森県産の林檎にあっては、各林檎栽培農家が、林檎市場の関連企業である業務用トレーサビリティ会社に登録し、林檎市場の各栽培農家担当者によって年間を通じた林檎生育状況のチェック、および栽培指導を受け、収穫前に園地で糖度測定や蜜入り状況などの所定の確認を受けた上、収穫した林檎をその栽培履歴や防除日誌、生産者名などの各種トレーサビリティ情報記載の栽培記録データと共に林檎市場へと出荷するシステムを採用しており、図9の従来のトレーサビリティシステムの系統図中に示ように、林檎移出会社7と林檎市場5経由の契約を結んだ栽培農家41,41が、収穫後の林檎Aを林檎市場5に輸送せず直接、同林檎移出会社7に納入して出来るだけ生鮮状態を保つよう流通経路を短縮するようにし、伝票のみを林檎市場5に発送するという努力がなされている場合もあり、何れの場合も林檎Aの出荷に伴い各林檎栽培農家4,4,……毎に提出された栽培記録データ20,20,……に基づき、該林檎市場5の関連企業である業務用トレーサビリティ会社6が業務用トレーサビリティHP(ホームページ)60を作成するようになっている。
林檎移出会社7は、林檎市場5を通じて仕入れた林檎A,A,……を独自の基準に基づき選果70した上、前記業務用トレーサビリティ会社6の業務用トレーサビリティHP60で照応可能な林檎A,A,……契約農家41の生産者番号L1を表示した段ボール箱に箱詰めし、各地販売店31に向けて出荷するものとしており、各販売店31では、インターネット端末機器類を用いて当該業務用トレーサビリティHP60に、予め契約によって取得してあるIDおよびパスワードを用いてアクセスし、該生産者番号L1に照応する契約農家41の生産者名、生産地などの生産者情報や栽培履歴情報などを入手して店頭表示するようになっている。
したがって、現状においても青森県産林檎A,A,……のトレーサビリティシステムは、店頭のPOP(購買時点広告)について既に存在しおり、消費者1は、自ら直接トレーサビリティ情報を得ることはできないものの、店頭のPOP広告を見たり、販売店31に問い合わせることなどによって生産者情報や栽培履歴などの情報を入手することは既に可能となっている。
ところが、このような従来型の段ボール箱単位のトレーサビリティシステムでは、流通過程や店頭陳列の際に、複数の林檎栽培農家4,4,……が生産した林檎A,A,……が混在状となってしまい、店頭の消費者1に正確な生産地名や生産者名、栽培履歴などの情報を知らせることができなくなってしまう虞があり、流通業者や販売業者による徹底した製品管理が不可欠なものであった。
こうした既存の業務用トレーサビリティシステムが既に存在している中、前記特許文献1(1)に掲載されたような生産者がわ、または、中立機関による一般消費者向けのトレーサビリティシステムを全く新たなものとして立ち上げるのは、林檎栽培農家4,4,……の労働負担を増大し、経済的な負担も大きなものとなってしまい、結果として林檎A,A,……の価格の高騰を招き、消費者1の不利益に繋がる虞が高いという致命的な欠点をもつものであった。
また、特許文献1(2)の発明に開示されたような搬送ライン上を搬送される青果物に測定用光を照射して得られた透過光データに基づき、青果物の内部品質情報を得る技術は、林檎移出会社7における選果70工程において、個々の林檎A,A,……の糖度、蜜量、褐変などを正確に測定し、品質の高い林檎A,A,……だけを確実且つ効率的に出荷するのに有効ではあるものの、現状では、選果過程で得られた、こうした個々の林檎A,A,……の品質情報は、図9中に示すように、前記業務用トレーサビリティHP60には一切表示されておらず、販売店31および一般消費者1にも公表されることがないというのが現状であった。
さらにまた、特許文献1(3)に代表するもののように、青果物販売会社が、青果物の1個毎に測定した波動透過による断面画像や糖度値などの味覚指標を、インターネットを通じて一般消費者向けに開示可能とすると共に、オンラインによる青果物の個体別発注を可能としたシステムは、消費者が直接確認することのできない青果物の品質が、販売業者への信頼だけに任せておかなければならなかった従来型の通信販売または無店舗販売の欠点を補完して信頼を獲得するという新たな効果が得られるものの、流通形態の全く異なる店頭31に陳列、販売されている林檎A,A,……の1個毎の品質情報を、一般消費者1が簡単に得られるものに改良することは殆ど不可能といえる。
(1)特開平10−302105号公報 (2)特開2007−47106号公報 (3)特許公開2004−171342号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある青果物の一般消費者向けトレーサビリティシステムは、青果物の生産者自身がそのトレーサビリティシステムを設立するか、または、生産者や消費者に係わりのない中立の機関などがトレーサビリティシステムを設置しなければならず、生産者自らがトレーサビリティシステムを設置する場合には、生産者自身に大きな負担が掛かってしまい、また、中立機関がトレーサビリティシステムを設置する場合には、それによって発生した経費を青果物の販売価格に転嫁せざるを得なくなってしまうこととなり、特に青森県産の林檎のように、栽培農家および林檎市場によって既に林檎の品質管理が徹底されてきていて、しかも既存の業務用トレーサビリティシステムを有しているような場合には、こうした新たな負担増は、生産、流通、消費の各段階に不利益を招く虞があった。
また、従来型の搬送ライン上の青果物1個毎に測定用光を照射するなどして得た内部品質情報に基づき青果物個々の検査を行う技術や、このような内部品質情報をインターネット上に提供可能としてオンラインによる青果物の個体別発注を可能とするシステムなどは、何れも現状のままでは、林檎の店頭販売における一般消費者向けのトレーサビリティシステムに結び付けることができないものであって、これまで永年に亘る栽培技術の高度化や品質管理、流通機構の改革などに努めてきた栽培農家および林檎市場などの努力を無駄にすることなく、既存の業務用トレーサビリティシステムを有効に活用した一般消費者向けのトレーサビリティシステムは未だ存在しないという状況にある。
さらに現状では、選果70、流通過程や販売店31にて複数の栽培農家4,4,……産の林檎A,A,……が混在状となってしまう虞があり、こうした場合には、店頭のPOP広告に記載された生産者情報が、陳列されている全ての林檎A,A,……のものか否かという問いに確実に答えることができなくなってしまう虞があるという欠点を残すものでもあった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、栽培農家および林檎市場の高度な栽培技術や品質管理、流通機構、業務用トレーサビリティ情報などを経済的且つ効率的に活用し、店頭に陳列される林檎1個毎の生産者名や栽培履歴などの各種情報を簡単に取得可能とする一般消費者向けの新たなトレーサビリティシステムの開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の林檎を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の林檎市場トレーサビリティシステムは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう仕入れ体系を充備するようにする一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにしたトレーサビリティ情報入手体系を確保すると共に、それら入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置した上、同林檎移出会社は、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着する選果体系を充備するようにし、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の出荷体系に組み込み可能としてなるものとした構成を要旨とする林檎市場トレーサビリティシステムである。
より具体的には、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう仕入れ体系を充備するようにする一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにしたトレーサビリティ基礎情報入手体系を確保すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着する選果・品質情報取得体系を構築するようにし、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置した上、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の出荷体系に組み込み可能としてなるものとした構成からなる林檎市場トレーサビリティシステムとなる。
(関連する発明)
上記した林檎市場トレーサビリティシステムに関連し、この発明には、それを利用する林檎市場トレーサビリティ情報公開方法も包含している。
即ち、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理する一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、それら入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着した後、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する如く設定されたものとしてなる、この発明の基本をなす林檎市場トレーサビリティシステムを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法である。
この林檎市場トレーサビリティ情報公開方法を、より具体的に示すと、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理する一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、同林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着すると共に、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開した上、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する如く設定されたものとするようにした、この発明の基本をなす林檎市場トレーサビリティシステムを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法ということができる。
以上のとおり、この発明の林檎市場トレーサビリティシステムによれば、従前までは、青果物1個毎の産地や生産者名、栽培履歴などの情報を一般消費者に提供可能とする場合には、生産者自らトレーサビリティシステムを設立するか、または、生産者や一般消費者などに係わりのない中立な機関がトレーサビリティシステムを開設しなければならず、既存の業務用トレーサビリティシステムを有している林檎市場などには不向きなものであったり、また、選果ライン上を搬送される青果物の内部品質情報を得る技術や、そうした青果物内部の品質情報をインターネットを通じて提供可能とし、オンラインによる青果物の個体別発注可能とするシステムなどは、そのままの形では、店頭に陳列された個々の林檎についての産地や生産者名、栽培履歴などの情報を提供することができないという欠点を有するものであったが、林檎移出会社との間に林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供契約を取り交わし、生産者番号の割り当てを受けた契約農家が栽培した林檎を、収穫日中に林檎移出会社に直送し、同時期に伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう仕入れ体系を充備するようにする。
一方、当該林檎移出会社は、契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社を通じて入手するか、また直接入手するかするようにしたトレーサビリティ情報入手体系を確保すると共に、該トレーサビリティ基礎情報を、一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置した上、各契約農家毎に、林檎1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、トレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着する選果体系を充備するようにし、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の出荷体系に組み込み可能としてなるものとした林檎市場トレーサビリティシステムにより、当該林檎移出会社は、既存の林檎市場によって高品質が保証された林檎を、生産者名や栽培履歴などの情報と共に一括して仕入れることができ、しかも同林檎移出会社による選果作業で、一段と高い基準を満たした林檎のみ1個毎に、高品質であることを保証する化粧ラベルを貼着したものとして販売店などに向けて出荷することができる上、消費者が、店頭に陳列されているか、または購入済みかの何れかの林檎(1個毎)のトレーサビリティ情報を入手したい場合には、該化粧ラベルの二次元コードを携帯電話などの携帯端末機器類を用いて撮影、入力し、インターネットに接続可能な通信回線網を通じて前記林檎移出会社のホームページにアクセスすると共に、その生産者番号、栽培農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報をその場で確認することができ、林檎栽培農家や林檎市場などの生産者がわの情報提供に留まらず、林檎移出会社による選果、品質管理という流通段階に得られた付加価値を含め、消費者の信頼を、さらに高めることができるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、林檎移出会社は、契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社を通じて入手するか、また直接入手するかするようにしたトレーサビリティ基礎情報入手体系を確保すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着する選果・品質情報取得体系を構築するようにし、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置してなる林檎市場トレーサビリティシステムとなり、消費者は、個々の林檎の内部品質についても詳細に知ることができ、従前までよりも安心して良質の林檎を確実に選択できるようになり、さらに、消費者からの林檎産地や林檎栽培農家、林檎市場、および化粧ラベルを表示する林檎移出会社に対する厚い信頼を獲得できるものとなって、次回以降の購入時にも同じ化粧ラベルを指標に、当該林檎移出会社が出荷した林檎を間違いなく選択できるようになり、しかも各消費者が希望する品質の林檎を確実に選び出すことが可能となり、果実の内部品質に対する苦情や問い合わせなどが大幅に減少し、顧客満足度を大幅に高めることができるという効果を発揮するものとなる。
そして、仕入れ体系に組み込まれる契約農家は、林檎市場の各農家担当者による定期的な生育状況のチェックおよび栽培指導、収穫直前の園地にて出荷品質の確認を受けるものとし、且つ、林檎移出会社、選果ラインの半日分の処理能力に相当する果実重量を1単位とし、1回の出荷につき1単位以上、複数単位、出荷可能な栽培能力を有する栽培農家でるという条件を満たすよう設定してなる林檎市場トレーサビリティシステムでは、少なくとも春期以降の収穫期までの間に亘って確実にきめ細かな管理栽培が行われるようになり、品質に秀れた林檎を安定生産することができる上、林檎移出会社、選果ラインの半日分の処理能力に相当する果実重量を1単位として仕入れ数量を管理可能とし、契約農家毎に半日単位で選果ラインを可動させ、運転中の同一選果ライン上に、一つの契約農家が栽培した林檎のみを供給し、複数の契約農家生産の林檎が同一選果ライン上に混在しないよう厳格且つ効率的に管理することができ、より厳密な品質管理を実現、可能とするものとなる。
また、林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHPは、同林檎移出会社のサーバーに設置した一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HPとしてトレーサビリティ情報公開体系に組み込まれてなるものとした林檎市場トレーサビリティシステムは、一般消費者が、店頭に陳列されている林檎、化粧ラベルの二次元コードを自らの携帯電話などの携帯端末機器類の二次元コード読み取り機能、携帯電話通信網およびインターネット接続機能など利用し、直接的に林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HPにアクセスすることが可能となり、店頭の担当者に問い合わせるより遙かに簡単且つ迅速に各種のトレーサビリティ情報を得ることができるようになるという特段の効果を奏する。
この発明の基本をなす林檎市場トレーサビリティシステムを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法によれば、林檎移出会社との間に、トレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を取り交わし、生産者番号の割り当てを受けた契約農家が栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理する一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、それらトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開すると共に、同林檎移出会社は、独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、トレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着した後、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理するよう設定してあり、一般に流通する林檎よりも更に高品質な林檎を安定供給できるようになり、消費者は、店頭に並ぶ多数の林檎の中から当該化粧ラベルが貼着された林檎を選ぶようにするだけで高品質が保証された青森県産の林檎を確実に購入することができるようになるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる林檎栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着し、同林檎移出会社が入手した各契約農家毎のトレーサビリティ基礎情報、および各契約農家生産の林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を、林檎出荷当日までに同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開する如く設定してなるこの発明の基本をなす林檎市場トレーサビリティシステムを利用する林檎市場トレーサビリティ情報公開方法によれば、一般消費者が、林檎に貼着された化粧ラベルに基づき、生産農家名や栽培履歴、防除日誌などの栽培に関するトレーサビリティ基礎情報を簡単、迅速に取得することができる上、これまでは林檎市場、流通、販売の各関係者にも知り得なかった、林檎1個毎に異なる糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報も、簡便且つ速やかに知ることができるようになり、より高度なトレーサビリティ情報の公開を、経済的且つ効率的に達成可能とすることができるという特徴が得られる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
林檎は、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培し、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理したものであって、しかも所定の基準を満たす品質の林檎であり、該林檎移出会社が所定の糖度、蜜量、褐変など独自の品質基準に基づいて厳しく選果したものとし、1個毎の林檎表面適所に所定の化粧ラベルを貼着し、同林檎移出会社より各地の販売店などへ向けて出荷されるものとしなければならない。
化粧ラベルは、1個毎の林檎表面適所に二次元コードや生産者番号などの一般消費者が自由にトレーサビリティ情報にアクセス可能とする表示、および、店頭陳列の際に、他の林檎を含む他の青果物類との差別化を実現化するよう装飾するという機能を果たし、少なくとも林檎移出会社が設置したトレーサビリティ情報を公開したホームページ、URL(Uniform Resource Locator)の二次元コード、および、同トレーサビリティホームページ上で照応できる契約栽培農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号を表示したものとしなければならず、適所に販売元を示す社名や商標または標識などを表示したものとするのが望ましく、同トレーサビリティホームページ上で照応できる選果時測定の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを追加表示したものとすることができ、より具体的には、上質紙、普通紙、コート・アート紙、ホイル紙、可変情報用紙、合成紙、ポリエステルフィルム、塩化ビニルフィルムなど様々なシート素材からなり、表裏面の一方か双方かの何れかに光沢コートや防水加工、エンボス加工など様々な加工を施したもの、裏面に食品衛生を確保可能な粘着剤層や接着剤層などを形成したものとすることができ、さらに、各種無線ICタグを追加して輸送経路を追跡できるよう組み込んだものとすることが可能である。
二次元コードは、例えば、スタックドバーコード方式やマトリックス方式などとすることができ、より具体的には、JIS規格やISO規格などに制定されているQRコード(登録商標:株式会社デンソーウェーブ)や、PDF417(Symbol社)、DataMatrix(CI Matrix社)、Maxi Code(UPS社)などによるものとすることができる。
生産者番号は、当該林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わした林檎栽培農家の一軒毎に、同林檎移出会社が独自に付与、管理する数字列または記号列、あるいはそれらの組み合わせなどであるということができ、例えば、林檎市場経由の契約林檎栽培農家に、林檎市場または業務用トレーサビリティ会社などが付与した既存の生産者番号を、そのまま利用することが可能であり、該林檎移出会社設置のトレーサビリティ情報を公開したホームページ上にてこれを入力し、該当する1個の林檎の栽培農家名や栽培履歴など、各種栽培関連のトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能とするものとしなければならず、携帯電話のボタン入力が容易な例えば4桁程度の数字からなるものとするのが望ましいが、携帯電話のワープロ機能を利用してボタン入力可能なアルファベットや平仮名、片仮名、漢字、または、それら以外の記号、あるいは、それらの組み合わせ、もしくは、URL読み取り用の二次元コードと同一か、または、別に表示された生産者番号読み取り用二次元コード、バーコードなどとすることが可能である。
品質管理記号は、当該林檎移出会社が定めた糖度、蜜量、褐変などの独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社が独自に付与し、管理する数字列または記号列、あるいはそれらの組み合わせなどであるということができ、該林檎移出会社設置のトレーサビリティホームページ上で照応できる選果時測定の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報にアクセス可能とするものとしなければならず、携帯電話のボタン入力が容易な例えば4桁程度の数字からなるものとするのが望ましいが、携帯電話のワープロ機能の利用により、ボタン入力が可能なアルファベットや平仮名、片仮名、漢字、または、それら以外の記号、あるいは、それらの組み合わせ、もしくは、URL読み取り用の二次元コードと同一か、または、別に表示された生産者番号読み取り用二次元コード、バーコードなどとすることが可能である。
全国主要市場は、国内の主な青果物市場であるということができ、より具体的には各県庁所在都市の中央卸売市場、それ以外の地方卸売り市場、および中央卸売り市場ならびに地方卸売り市場以外の青果物市場ということが可能であり、海外の青果物市場に置き換えることも可能である。また、中卸業者は、市場内の卸売業者から仕入れた荷を、場内の中卸店舗で売買参加者や一般買出人に販売する者であるということが可能である。
そして、販売店31は、八百屋、スーパーマーケット、無店舗販売業者などの小売業者、各種食堂、レストラン、惣菜販売業者などの業務用需要者であるとすることができ、換言すると青果市場の売買参加者であるということができる。
契約農家は、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた林檎栽培農家であり、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理しなければならず、少なくとも収穫年春期中から収穫期まで、林檎市場の各農家担当者による定期的な生育状況のチェックおよび栽培指導、収穫直前の園地にて糖度測定・蜜入り状況チェックなどの出荷品質の確認を受けるものとすべきであり、林檎移出会社、選果ラインの半日分の処理能力に相当する果実重量を1単位とし、1回の出荷につき1単位以上、複数単位、出荷可能な栽培能力を有する栽培農家でるという条件を満たすのが望ましい。
林檎市場は、林檎およびその他の青果物を取引する市場であり、各契約農家、業務用トレーサビリティ会社および林檎移出会社間で、林檎、出荷伝票類、トレーサビリティ基礎情報などを互いに流通可能な市場であるということができ、より具体的には、青森県産の林檎を取扱い、その契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報を、各買参人に向けて限定的に公開可能とする業務用トレーサビリティ会社がある青果物市場としなければならない。
業務用トレーサビリティ会社は、林檎市場を介して出荷される林檎の生産者情報や栽培履歴、防除日誌などの栽培に関するトレーサビリティ基礎情報を、林檎市場に林檎を出荷する各林檎栽培農家から直接入手し、および/または、各林檎栽培農家から林檎市場を通じて入手し、同業務用トレーサビリティ会社の業務用トレーサビリティHPに、業務用トレーサビリティ情報として当該林檎市場の買参人に限定、公開可能とする会社であり、買参人が該業務用トレーサビリティHPにアクセスする場合には、各買参人が業務用トレーサビリティ会社から割り当てられたIDとパスワードとの入力が必要である。
林檎移出会社は、一般消費者向けトレーサビリティHPの主催者であって、所定の契約を交わした契約農家から青森県産の林檎を仕入れ、独自の選果基準に基づいて厳選し終えた林檎1個毎に化粧ラベルを貼着し、鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷する会社であり、より具体的には、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わした各契約農家に特定の生産者番号を割り当て、各契約農家が一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に同林檎移出会社の冷蔵施設に直送するよう管理し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くものとし、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、それら入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着した後、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する会社としなければならない。
また、林檎移出会社は、仕入れ先の各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着すると共に、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開した上、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する会社とすることができる。
一般消費者向けトレーサビリティHPは、一般消費者を含む誰もが、林檎1個毎に貼着された化粧ラベルの二次元コードを携帯電話、その他の端末機器類などの二次元コード読み取り機能、携帯電話通信網や各種通信網および/またはインターネット接続機能などを駆使して簡単且つ自由にアクセスすることができるホームページであって、より具体的には、トップページに販売元の紹介として会社案内・選果方法、その他の情報を表示し、化粧ラベルに表示された生産者番号を入力欄に入力、実行操作すると生産者名、生産地(市町村名)、生産者のコメント、品種名などのトレーサビリティ基礎情報を表示したURLページを表示するものとしてあり、そのリンク先別ページとして、防除日誌、栽培履歴、収穫日、糖度保証の説明が表示されたURLページを表示するよう設定し、夫々の詳しい説明などは、さらにリンク先の別ページに表示するよう設定したものとすることができる外、前記トップページに生産者番号の入力欄と同一か、または、別に設定された入力欄かの何れかに化粧ラベルに表示された品質管理記号を入力、実行操作すると、林檎1個毎に選果時に測定された糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を、数値、グラフ、アイコン、味や食感などの簡単な文章説明や、他品種との比較など、誰にでも解り易い表現で表示したURLページを表示するよう設定したものとすることができる。
また、同一般消費者向けトレーサビリティHPは、林檎移出会社のサーバーに設置した一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HPとして管理、運営されたものとすることが可能である。
トレーサビリティ情報は、生産地や生産者に関する情報、栽培や防除に関する情報などのトレーサビリティ基礎情報であって、さらに、林檎1個毎の外部および内部品質に関する情報であるトレーサビリティ品質情報を含むものとすることができ、より具体的には、生産者名、生産地(市町村名)、生産者のコメント、品種名、防除日誌、栽培履歴、収穫日などのトレーサビリティ基礎情報と、林檎移出会社が行った選果工程中に得られた林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報とからなるものとすることができる。
仕入れ体系は、各契約農家から林檎移出会社に林檎を出荷する仕組みであって、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理しなければならず、表現を変えて示すと、林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わした契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を収穫当日中に、同林檎移出会社に向けて出荷、納入するよう設定しなければならない。
トレーサビリティ基礎情報入手体系は、各契約農家から林檎の納入を受けた林檎移出会社が、各契約農家の契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報を入手する仕組みであり、より具体的には、同林檎移出会社が、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするように設定しなければならない。
選果体系は、林檎移出会社が、林檎の1個毎について選果し、一定の基準に達した林檎の1個毎に化粧ラベルを貼着する仕組みであり、より具体的には、同林檎移出会社が、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着するように設定しなければならない。
また、選果・品質情報取得体系は、林檎移出会社が、林檎の1個毎について選果し、一定の基準に達した林檎の1個毎のトレーサビリティ品質情報を蓄積して、化粧ラベルを貼着する仕組みであり、より具体的には、同林檎移出会社が、前記選果体系に加え、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着するように設定可能である。
トレーサビリティ情報公開体系は、林檎移出会社が、林檎の仕入れに伴い入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開する仕組みであり、より具体的には、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するように設定可能である。
出荷体系は、林檎移出会社より出荷された林檎が、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の仕組みであり、同林檎移出会社が独自の選果基準に基づいて厳選した林檎を、鮮度が保持されたままの状態に出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通するよう設定されたものである。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の一般消費者向けトレーサビリティシステムの系統図、図2林檎およびトレーサビリティ情報の流れを表すフローブロック図、図3の選果ラインの概念図、図4の選果ラインのブロック図、図5の品質測定装置情報処理系の概念図、図6の品質測定装置制御系のブロック図、図7のラベル貼付装置制御系のブロック図、および図8の選果を終えた林檎の正面図に示す事例は、各契約農家40から林檎移出会社7に直送する林檎Aの仕入れ体系Bを充備し、当該林檎移出会社7が、契約農家40のトレーサビリティ基礎情報21を入手するトレーサビリティ情報入手体系Tを確保すると共に、独自の基準で選果する過程で林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎Aの1個毎に、二次元コードLOと生産者番号L1とを表示した化粧ラベルLを貼着する選果・品質情報取得体系Cを充備し、前記トレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を一般消費者向けトレーサビリティHP71および一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HP72上に公開するトレーサビリティ情報公開体系OPを設置し、全国主要市場3に出荷する既存の出荷体系Fに組み込み可能とした、この発明の林檎市場トレーサビリティシステムにおける代表的な一実施例を示すものである。
図1および図2からも明確に把握できるとおり、この発明の林檎市場トレーサビリティシステムの仕入れ体系Bは、林檎移出会社7との間に、同社7独自に林檎A出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報21の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わすか、または林檎市場5を経由して林檎A出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報21の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わすかして、特定の生産者番号L1の割り当てを受けた契約農家40が、一定の管理の下で栽培した林檎A,A,……を、収穫日中に当該林檎移出会社7の冷蔵施設(図示せず)に直送して最も適する条件下に貯蔵し、同時期にその伝票が各契約農家40から林檎市場5経由で同林檎移出会社7に届くよう充備したものとする。
当該仕入れ体系Bに組み込まれる契約農家40は、収穫年春期中から収穫期まで、林檎市場5の各農家担当者による定期的な生育状況のチェックおよび栽培指導、収穫直前の園地にて糖度測定・蜜入り状況チェックなどの出荷品質の確認を受けるものとし、且つ、林檎移出会社7の、図3ないし図7中に示す選果ライン8の半日分の処理能力に相当する果実A,A,……重量20・入り木箱で400箱を1単位とし、1回の出荷につき1単位以上、複数単位、400箱、800箱、1200箱などを出荷可能な栽培能力を有するという条件を満たす栽培農家4と、林檎A出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わすものとする。
トレーサビリティ基礎情報入手体系Tは、図1および図2中に示すように、林檎移出会社7が、林檎市場5経由契約農家41,41,……のトレーサビリティ基礎情報21を、既存業務用トレーサビリティ会社6またはその業務用トレーサビリティHP60を通じて入手するか、また、独自契約農家42,42,……のトレーサビリティ基礎情報21を各独自契約農家42,42,……から直接入手するかの何れかとするようにしたものであり、トレーサビリティ基礎情報21は、各契約農家40が記入して林檎市場5に提出した栽培記録データ20か、その写しを林檎市場5を経て当該林檎移出会社7に送達された資料に基づくものや、林檎市場5経由契約農家41から林檎市場5および業務用トレーサビリティ会社6を経て林檎移出会社7に送達された資料に基づくもの、業務用トレーサビリティ会社6の業務用トレーサビリティHPより取得したもの、または、独自契約農家42から直接的に林檎移出会社7に送達された資料に基づくもの、あるいは、林檎市場5、業務用トレーサビリティ会社6または林檎移出会社7のホームページに各契約農家40が登録した情報に基づいて作成したものの何れかである。
トレーサビリティ基礎情報21は、各契約農家40夫々に林檎市場5、業務用トレーサビリティ会社6または林檎移出会社7の何れかが割り当てた生産者番号L1や、生産者名、生産地(市町村名)、生産者コメント、林檎の品種名、防除日誌・栽培履歴、収穫日などである。
選果・品質情報取得体系Cは、図1および図2中に示すように、同林檎移出会社7が、各契約農家40毎、林檎Aの1個毎を、表1の蜜入り糖度13以上の選果の場合の選果基準表中に示すよう、糖度13.1〜16.9まで、蜜量55.0以上、サイズ80mm以上、褐変が27.9以下という独自の基準に基づいて選果70し、且つ、林檎A1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報(数値情報)22を個別管理可能とするよう、同社7内のデータベース(図示せず)に蓄積する一方、図8中に示すように、厳選し終えた林檎Aの1個毎に、同林檎移出会社7主催の一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HP72、URLの二次元コードLO、一般消費者向けトレーサビリティHP71および同携帯電話専用HP72上で照応できる契約農家40の名前、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報21にアクセス可能な生産者番号L1、および、同トレーサビリティHP71,72上で照応できるトレーサビリティ品質情報22にアクセス可能な、林檎Aの1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号L2などを表示した化粧ラベルLを貼着するように設定したものである。
Figure 2009295057
図3および図4中に示すように、選果・品質情報取得体系Cに使用する選果ライン8は、林檎移出会社7の選果室に設置されたものとし、林檎Aの1個毎を載置搬送可能な複数のバケット80,80,……と、林檎Aの1個毎の管理を可能とするエンコーダとを有するコンベアを備え、各バケット80,80,……は夫々、林檎Aの載置および載置位置を自動的に感知可能であり、品質測定装置(例えば、株式会社エミネット製:近赤外線分光法による青果物内部測定装置「アグリセンサー」)9、果実選別装置85(例えば、ウイロプラント株式会社製:青果物の選別装置)を順次、通過して果実選別装置85からの信号を受けて、それらの下流がわであってラベル貼付装置87の上流がわにある排出路(1〜8)86、または、該ラベル貼付装置87の下流がわに設けた製品送出路88の何れかの左右側に選択的に傾き、搭載した林檎Aを1個毎の搬送方向左右がわに自動的に振り分け可能とする機能を有するよう設置したものである。
当該選果ライン8の搬送方向上流端がわには、図3中に示すよう、人手による選果、供給区画81が設定されたものとし、該供給区画81のベルトコンベア左右両がわフレーム部分には夫々、搬送方向上流がわから下流側に向けてバケット80の3個が並ぶ程度の範囲毎に順次、赤色、青色、黄色の着色を施し、夫々チャンネル1(CH1、黄色)82に上実A(傷、色むらがない林檎A)、チャンネル2(CH2、青色)83に葉型、変形、小傷の林檎A、チャンネル3(CH3、赤色)84に小傷の林檎Aを、夫々人の目によって選別、載置するように設定したものとし、明らかな不良の林檎Aに関しては、コンベアバケット80上に載せられることなく、別に用意した木箱に戻すよう管理するものとする。
品質測定装置9は、図3ないし図6中に示すように、選果ライン8中の品質測定装置9本体に設けられてコンベア上を移動する林檎Aの一個毎を順次撮影可能なカラー、モノクロの複数のカメラからなる現場計測部90と、選果ライン8設置の選果室とは別の事務所内に設置した、画像処理パソコン、制御用パソコン、およびそれらに接続された制御設定用パソコンなどからなる画像処理・制御装置部91からなり、前述のように糖度・蜜量・褐変(内部障害)・色・大きさ・傷など一定の基準を超えた林檎Aだけが商品化されるので、センサーでの選果基準をクリアーできなかったものは、果実選別装置85からの制御を受けたバケット80により、ラベル貼付装置87の前で、左右合計8本中選択された何れか1本の排出路86にふるい落とすよう制御し、それら選果ライン8上から排除されたものを除く厳選し終えた林檎A、1個毎の選果結果を自動的に蓄積してデータベース化するものである。
品質測定装置9は、図4中に示すように、同装置9製造元である株式会社エミネットの通信回線を介する遠隔操作によってメンテナンス可能とし、且つ、林檎移出会社7事務所内の制御パソコンが、センサー測定値の表示、計測値の集計、パラメーターの変更、測定品質の切り替えなどの操作を可能とし、前記表1の下欄記載の各数値範囲に応じて、果実選別装置85本体である排出制御盤に排出番号(ベルトコンベアのバケット80の1個毎に同期する信号)を出力するものとしている。
図3および図7中に示すように、排出路(1〜8)86から排出されずにラベル貼付装置87に到達した選果済みの林檎A,A,……は全て製品化されるが、その中の一部下等級品には、図7中に示すように、事務所に設置した選果制御盤に繋がるスイッチボックスの操作によって化粧ラベルLを貼り付けないよう設定可能とし、該ラベル貼付装置87は、事務所内に設置した選果制御盤、スイッチボックスおよび選果ライン8のシーケンサを通じて送信されたラベル貼付信号に従い、それら選果済みの林檎A,A,……の中、厳選された林檎A,A,……の1個毎のみに、1時間に15000個の速度で化粧ラベルL,L,……を貼着するよう設定してある。
図3中に示すように、ラベル貼付装置87を通過した林檎A,A,……を搭載した各バケット80,80,……は、同選果ライン8のシーケンサからの送出信号を受けて、品質等級および階級毎に個別の製品送出路88に向けて各林檎A,A,……を選別、送出するものとなっており、各林檎A,A,……は、化粧ラベルLを貼着した林檎A,A,……と、化粧ラベルLが貼着されていない林檎A,A,……とに分離されると共に、夫々がさらに細かな品質基準毎に選別された上、各等級毎に10・入れの段ボールに、例えば36個ずつ箱詰めしたものとして梱包を終えた商品となり、出荷または冷蔵保管するものとなる。
トレーサビリティ情報公開体系OPは、図1および図2中に示すように、林檎移出会社7が、トレーサビリティ基礎情報入手体系Tから得たトレーサビリティ基礎情報21を自社7ホームページ用に加工し、自社7ホームページの生産者番号L1入力欄に入力した、契約農家40毎に付与した生産者番号L1毎に1つの契約農家40の契約農家名、林檎栽培履歴などの栽培情報が対応するようリンクする如く同社7サーバーに蓄積したものとし、また、前記選果・品質情報取得体系Cより得たトレーサビリティ品質情報22を自社7ホームページの品質管理記号L2入力欄に入力された、林檎Aの一個毎に付与された品質管理記号L2毎に1つの品質情報が対応するようリンクする如く同社7サーバーに蓄積したものとした上、同林檎移出会社7が設置、運営する一般消費者向けトレーサビリティHPに、林檎Aの出荷当日までにアップロードするよう設定したものとしている。
出荷体系Fは、既存の流通システムであって、図1および図2中に示すように、当該林檎移出会社7が選果、梱包済みの林檎A,A,……の鮮度を保持するよう冷蔵保存したまま出荷調整しつつ、既存の全国主要市場3、中卸業者30、販売店31へと出荷するものである。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の林檎市場トレーサビリティシステムは、それを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法に従い機能するものであり、以下には、この林檎市場トレーサビリティ情報公開方法と共に、その作用を示すこととする。
まず、林檎移出会社7は、図1および図2中に示すように、林檎市場5を経由して林檎A出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報21の提供に関する契約を収穫年の春期中までに、同林檎移出会社7との間に取り交わした林檎市場5経由の契約農家41,41,……、および、同林檎移出会社7との間に直接、林檎A出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報21の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わした独自契約農家42,42,……の夫々に、特定の生産者番号L1を割り当てて管理するものとする。
各契約農家40は、少なくとも収穫年の秋期から収穫期まで、望ましくは契約成立後、契約継続期間を終了するまでの期間に亘り、林檎市場5から派遣された各農家担当者による果実A,A,……や樹木の生育状況のチェックならびに栽培指導を受けると共に、収穫直前にも園地にて糖度測定や蜜入り状況のチョックを受けるものとし、さらに、選果ライン8の半日分の処理能力に相当する果実A,A,……重量20・入り木箱で400箱を1単位とし、1回の出荷につき1単位以上、複数単位、400箱、800箱、1200箱などを出荷可能な栽培能力を有するという条件を満たすものとする。
収穫期を迎えると各契約農家40は、図1および図2中に示すように、その林檎市場トレーサビリティシステムの仕入れ体系Bに基づいて林檎A,A,……を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送すると共に、トレーサビリティ基礎情報21記入済みの栽培記録データ20を林檎市場5に提出する一方、該林檎移出会社7は、トレーサビリティ基礎情報入手体系Tに従い、独自契約農家42,42,……より、栽培記録データ20記載内容と同様のトレーサビリティ基礎情報21をファクシミリやEメールなどの通信網を介して直接的に入力する。
また、林檎市場経由契約農家41,41,……のトレーサビリティ基礎情報21は、既存の業務用トレーサビリティシステムに従い、林檎市場5から業務用トレーサビリティ会社6に送られた上、同社6が運営する業務用トレーサビリティHP60に買参人専用のデータベースとして限定的に公開されることとなり、当該林檎移出会社7は、前記トレーサビリティ基礎情報入手体系Tに基づき、該業務用トレーサビリティ会社6またはその業務用トレーサビリティHP60より、トレーサビリティ基礎情報21を入手することとなる。
当該林檎市場経由契約農家41,41,……は、そのトレーサビリティ基礎情報21を収穫前に業務用トレーサビリティ会社6に発送し、また、独自契約農家42,42,……は、そのトレーサビリティ基礎情報21を収穫前に林檎移出会社7に発送するよう夫々設定し、各社6,7情報提供業務のデータ処理時間を、出荷日前までに確保できるように管理することが可能である。
次に、林檎移出会社7は、図1および図2中に示すよう選果・品質情報取得体系Cの系統に従い、図3ないし図7中に示すように、林檎Aが搭載されておらず、停止状態にある選果ライン8のラベル貼付装置87に、これから選果する林檎A,A,……の単一の生産農家40のロール状の化粧ラベルL,L,……を装填する。
この化粧ラベルLは、予めラベルメーカーが、図8中に示すように、一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードL0、生産者番号L1および品質管理記号L2などを印刷し、契約農家40毎の収穫量に応じた枚数をロール状にしたものとし、図3ないし図7に示す選果ライン8上に、林檎Aが無く、ライン停止状態において単一の契約農家40の化粧ラベルLをラベル貼付装置87に装填した上、該選果ライン8を起動し、同単一の契約農家40生産の林檎A,A,……だけを、人手によって一次選果しながら供給区画81に供給し、前記品質測定装置9および果実選別装置85を通過して選果されるよう管理する。
品質測定装置9は、図3ないし図6に示すように、その現場計測部90および画像処理・制御装置部91により、前記表1中に示すよう糖度13.1〜16.9まで、蜜量48.0以上、褐変が27.9以下という独自の基準に基づいて林檎A,A,……の1個毎を二次選果70しながら、選果を終えた林檎Aの1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報(数値情報)22を個別管理可能とするよう同社7内のデータベースに蓄積するようにし、続く果実選別装置85にて、当該選果基準に満たなかった林檎Aは、夫々の内部品質に応じ、表1および図4に示すように、各排出路(1〜8)86に排出され、夫々の特徴を活かした加工食費用として出荷または冷蔵保管されるものとなる。
そして、図3および図7中に示すように、排出路(1〜8)86に排出されることなく、選果基準にパスした林檎A,A,……の一個毎に、該ラベル貼付装置87が同化粧ラベルLを貼着するものとし、必要に応じて図7中のスイッチボックスを操作し、選果済み林檎A,A,……中の一部の下等級品には、化粧ラベルLを貼着しないよう設定し、選果ライン8のシーケンサからの送出信号を受けたバケット80,80,……が、品質等級および階級毎に個別の製品送出路88に向けて各林檎A,A,……を選別、送出するものとし、化粧ラベルL貼着済みの林檎A,A,……と、化粧ラベルL,L,……の貼着がない林檎A,A,……とに分離されると共に、夫々がさらに細かな品質基準毎に選別されて、各等級毎に10・入れの段ボールに、例えば36個箱詰めに梱包された各商品は出荷、または出荷調整のために冷蔵保管するものとなる。
選果ライン8は、半日単位で可動し、先に選果ライン8に供給した林檎A,A,……の単一の契約農家40とは別の、他の単一の契約農家40生産の林檎A,A,……を新たに選果ライン8上に供給する場合には、必ず同選果ライン8上に林檎Aが1個も無いライン停止状態とし、該他の単一の契約農家40の化粧ラベルLをラベル貼付装置87に装填し、これらの条件を確認した上、ラインを起動して同他の単一の契約農家40生産の林檎A,A,……だけを、人手によって一次選果しながら、供給区画81に供給するよう管理しなければならない。
こうして選果・品質情報取得体系Cに基づき、選果ライン8を使用した人手による一次選果および品質測定装置9による二次選果70、ならびにトレーサビリティ品質情報22の蓄積を終えた林檎移出会社7は、図1および図2中に示すように、トレーサビリティ情報公開体系OPに従い、前記トレーサビリティ基礎情報21、および林檎Aの1個毎の前記トレーサビリティ品質情報22を適宜加工し、林檎A,A,……出荷当日までに、同林檎移出会社7運営の一般消費者向けトレーサビリティHP71および携帯電話専用一般消費者向けトレーサビリティHP72にアップロードして公開されたものとする。
図1および図2中に示すように、トレーサビリティ基礎情報21、トレーサビリティ品質情報22からなる一般消費者向けのトレーサビリティ情報2を一般消費者向けトレーサビリティHP71および携帯電話専用一般消費者向けトレーサビリティHP72を通じて開示状態とした林檎移出会社7は、既存の出荷体系Fを利用して、これら厳選した林檎A,A,……の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場3、中卸業者30、販売店31などを通じて全国の消費者1,1,……に向け、出荷、流通するよう管理することが可能である。
消費者1,1,……は、販売店31の店頭に陳列された林檎A,A,……の1個毎に貼着されている化粧ラベルLの二次元コードL0を、自らの携帯電話10にて読み取り、携帯電話通信網、およびインターネット接続機能を利用して当該林檎移出会社7運営の携帯電話専用一般消費者向けトレーサビリティHP72に接続し、そのトップページに記載された同林檎移出会社7の会社案内や選果方法に関する情報を入手できる外、同化粧ラベルLに記載の生産者番号L1を所定の入力欄に入力、および実行ボタンを操作することによって生産者名、生産地(市町村名)、生産者コメント、品種名、防除日誌・栽培履歴(リンク先ページとして表示)、収穫日、糖度保証の説明(詳しくはリンク先別ページとして表示)、林檎の蜜の説明(リンク先ページとして表示)などのトレーサビリティ基礎情報21を入手可能であり、また、トップページに戻り、生産者番号L1入力欄と同一か、または別に設定された入力欄の何れかに、品質管理記号L2を入力、および実行ボタンを操作し、数値情報、グラフ、アイコン表示、簡単な言葉による説明などの何れか1つか、またはそれらの組み合わせによって明確化された、化粧ラベルLが貼着された林檎Aの糖度、蜜量、褐変などの1個毎のトレーサビリティ品質情報22を入手することが可能となる。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図3中に示すように、選果・品質情報取得体系Cに基づき、選果ライン8に林檎A,A,……を供給する作業中に人手による一次選果を行い、明らかに不良な林檎Aを排除して品質測定装置9による選果精度を高めることができ、しかも選果ライン8を高い衛生状態に保つことができるとう効果が得られる上、選果工程およびその後の梱包、輸送、貯蔵作業などの効率を格段に向上することができる。
加えて、図7中に示すように、ラベル貼付装置87用の選果機制御盤とシーケンサとを繋ぐスイッチボックスを、林檎移出会社7事務所内にて操作可能とし、選果ライン8に供給する林檎A,A,……の品種や産地毎など、製品の特徴を活かした選果基準を自在に設定および変更することができ、例えば様々な品種の林檎A,A,……について、夫々の基準に基づいた選果を実行可能とし、夫々の品種に応じた化粧ラベルLを貼着する作業を極めて効率的に行うことができるという効果が得られることとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、林檎市場の既存の流通および業務用トレーサビリティシステムを活用して一層経済的に一般消費者向けのトレーサビリティシステムを実現可能とすることができ、しかも一定の品質を確保するよう栽培された中から、より高品質として厳選された林檎だけに当該化粧ラベルを貼着し、従来品に比較して格段に高い品質の林檎を安定供給できるものとし、従前までは出荷、輸送、店舗内の袋詰や店頭陳列などの各段階の度毎に複数の栽培農家の林檎が混在状となってしまい、個々の林檎の厳密な栽培履歴を辿ることは殆ど不可能であったという状況を、林檎1個毎の栽培履歴を誰もが閲覧できるようにして各契約栽培農家の生産意欲を高めることができる上、一般消費者などの高い信頼が得られるものとなることから、林檎市場、業務用トレーサビリティ会社および林檎移出会社はもとより、より正確な林檎のトレーサビリティの実現化を希望していた一般家庭をはじめ、スーパーマーケットや青果物店などを含む青果業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
一般消費者向けトレーサビリティシステムを示す系統図である。 林檎およびトレーサビリティ情報の流れを示すフローブロック図である。 選果ラインを示す概念図である。 選果ラインを示すブロック図である。 品質測定装置の情報処理系を示す概念図である。 品質測定装置の制御系を示すブロック図である。 ラベル貼付装置の制御系を示すブロック図である。 選果を終えた林檎を示す正面図である。 従来のトレーサビリティシステムを示す系統図である。
符号の説明
1 消費者
10 同 携帯電話
2 トレーサビリティ情報
20 同 栽培記録データ
21 同 トレーサビリティ基礎情報
22 同 トレーサビリティ品質情報
3 全国主要市場
30 同 中卸業者
31 同 販売店
4 林檎栽培農家
40 同 契約農家
41 同 林檎市場経由契約農家
42 同 独自契約農家
5 林檎市場
6 業務用トレーサビリティ会社
60 同 業務用トレーサビリティHP
7 林檎移出会社
70 同 選果工程
71 同 一般消費者向けトレーサビリティHP
72 同 携帯電話専用HP
8 選果ライン
80 同 バケット
81 同 供給区画
82 同 チャンネル1(CH1、黄色)
83 同 チャンネル2(CH2、青色)
84 同 チャンネル3(CH3、赤色)
85 同 果実選別装置85
86 同 排出路(1〜8)
87 同 ラベル貼付装置
88 同 製品送出路
9 品質測定装置
90 同 現場計測部
91 同 画像処理・制御装置部
A 林檎
L 化粧ラベル
LO 同 二次元コード
L1 同 生産者番号
L2 同 品質管理記号
B 仕入れ体系
T トレーサビリティ基礎情報入手体系
C 選果・品質情報取得体系
OP トレーサビリティ情報公開体系
F 出荷体系

Claims (6)

  1. 林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう仕入れ体系を充備するようにする一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにしたトレーサビリティ情報入手体系を確保すると共に、それら入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置した上、同林檎移出会社は、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着する選果体系を充備するようにし、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の出荷体系に組み込み可能としてなるものとしたことを特徴とする林檎市場トレーサビリティシステム。
  2. 林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう仕入れ体系を充備するようにする一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにしたトレーサビリティ基礎情報入手体系を確保すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着する選果・品質情報取得体系を構築するようにし、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開するトレーサビリティ情報公開体系を設置した上、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け出荷、流通する既存の出荷体系に組み込み可能としてなるものとしたことを特徴とする林檎市場トレーサビリティシステム。
  3. 仕入れ体系に組み込まれる契約農家は、少なくとも収穫年春期中から収穫期まで、林檎市場の各農家担当者による定期的な生育状況のチェックおよび栽培指導、収穫直前の園地にて糖度測定・蜜入り状況チェックなどの出荷品質の確認を受けるものとし、且つ、林檎移出会社、選果ラインの半日分の処理能力に相当する果実重量を1単位とし、1回の出荷につき1単位以上、複数単位、出荷可能な栽培能力を有する栽培農家であるという条件を満たすよう設定した、請求項1または2何れか一項記載の林檎市場トレーサビリティシステム。
  4. 林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHPは、同林檎移出会社のサーバーに設置した一般消費者向けトレーサビリティ携帯電話専用HPとしてトレーサビリティ情報公開体系に組み込まれてなるものとした、請求項1ないし3何れか一項記載の林檎市場トレーサビリティシステム。
  5. 林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理する一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、それら入手したトレーサビリティ基礎情報を、林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開すると共に、同林檎移出会社は、各契約農家毎に、林檎の1個毎を独自の基準に基づいて選果し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コードと、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号とを表示した化粧ラベルを貼着した後、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する如く設定してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載の林檎市場トレーサビリティシステムを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法。
  6. 林檎移出会社との間に、同社独自にか、または林檎市場経由かの何れかにて行う林檎出荷に伴うトレーサビリティ基礎情報の提供に関する契約を、収穫年春期中までに取り交わし、特定の生産者番号の割り当てを受けた契約農家が、一定の管理の下で栽培した林檎を、収穫日中に当該林檎移出会社の冷蔵施設に直送し、同時期にその伝票が契約農家から林檎市場経由で同林檎移出会社に届くよう管理する一方、当該林檎移出会社は、林檎市場経由契約農家のトレーサビリティ基礎情報を既存業務用トレーサビリティ会社またはその業務用トレーサビリティHPから入手するか、また、独自契約農家のトレーサビリティ基礎情報を各独自契約農家から直接入手するかするようにし、同林檎移出会社は、各契約農家毎、林檎の1個毎を所定の糖度、蜜量、褐変など独自の基準に基づいて選果し、且つ、林檎1個毎の糖度、蜜量、褐変などのトレーサビリティ品質情報を個別管理可能に蓄積し、厳選し終えた林檎の1個毎に、同林檎移出会社主催の一般消費者向けトレーサビリティHP、URLの二次元コード、同トレーサビリティHP上で照応できる契約農家名、林檎栽培履歴など栽培に関するトレーサビリティ基礎情報にアクセス可能な生産者番号、および、同トレーサビリティHP上で照応できるトレーサビリティ品質情報にアクセス可能な、林檎1個毎に割り当てられた数字または符号類のような品質管理記号などを表示した化粧ラベルを貼着すると共に、同林檎移出会社が入手したトレーサビリティ基礎情報、および林檎1個毎のトレーサビリティ品質情報を林檎出荷当日までに、同林檎移出会社運営の一般消費者向けトレーサビリティHP上に公開した上、これら厳選した林檎の鮮度を保持したまま出荷調整しつつ、全国主要市場ないし消費者に向け、既存の流通機構を通じて出荷、流通するよう管理する如く設定してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載の林檎市場トレーサビリティシステムを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法。
JP2008149996A 2008-06-07 2008-06-07 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法 Pending JP2009295057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149996A JP2009295057A (ja) 2008-06-07 2008-06-07 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149996A JP2009295057A (ja) 2008-06-07 2008-06-07 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009295057A true JP2009295057A (ja) 2009-12-17

Family

ID=41543159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008149996A Pending JP2009295057A (ja) 2008-06-07 2008-06-07 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009295057A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105512902A (zh) * 2016-01-12 2016-04-20 山东农业大学 基于时空信息的二维码蔬菜安全溯源标识与查询系统
JP2017010050A (ja) * 2011-03-04 2017-01-12 日本電気株式会社 ラベル
CN109740836A (zh) * 2018-11-16 2019-05-10 国网山东省电力公司 一种全网异常可追溯的线路损耗和平衡分析方法和装置
CN110659860A (zh) * 2019-09-21 2020-01-07 深圳市创新盈科技有限公司 智慧农业系统
CN111626677A (zh) * 2020-05-26 2020-09-04 中化现代农业有限公司 信息显示系统、方法和设备
CN111680865A (zh) * 2020-04-26 2020-09-18 中化现代农业有限公司 基于区块链的农产品品控溯源平台
CN111753276A (zh) * 2020-06-08 2020-10-09 江苏任务网络科技有限公司 可溯源的多方电子签约方法、计算机设备及存储介质
CN112053175A (zh) * 2020-09-30 2020-12-08 广州金诺达信息科技有限公司 一种用于化妆品智能数字化溯源的操作系统
CN113627952A (zh) * 2021-08-05 2021-11-09 海南省农垦科学院集团有限公司 一种热带果蔬农产品质量安全溯源系统与方法
CN113760958A (zh) * 2020-08-11 2021-12-07 北京京东振世信息技术有限公司 一种信息查询方法、装置、设备及存储介质
CN117057821A (zh) * 2023-08-22 2023-11-14 江苏省家禽科学研究所 一种肉鸡质量溯源的管理系统

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017010050A (ja) * 2011-03-04 2017-01-12 日本電気株式会社 ラベル
US10657484B2 (en) 2011-03-04 2020-05-19 Nec Corporation Distribution management system, distribution management method, and device, label and program used by same
CN105512902A (zh) * 2016-01-12 2016-04-20 山东农业大学 基于时空信息的二维码蔬菜安全溯源标识与查询系统
CN109740836A (zh) * 2018-11-16 2019-05-10 国网山东省电力公司 一种全网异常可追溯的线路损耗和平衡分析方法和装置
CN109740836B (zh) * 2018-11-16 2023-04-07 国网山东省电力公司 一种全网异常可追溯的线路损耗和平衡分析方法和装置
CN110659860A (zh) * 2019-09-21 2020-01-07 深圳市创新盈科技有限公司 智慧农业系统
CN111680865A (zh) * 2020-04-26 2020-09-18 中化现代农业有限公司 基于区块链的农产品品控溯源平台
CN111626677A (zh) * 2020-05-26 2020-09-04 中化现代农业有限公司 信息显示系统、方法和设备
CN111753276A (zh) * 2020-06-08 2020-10-09 江苏任务网络科技有限公司 可溯源的多方电子签约方法、计算机设备及存储介质
CN113760958A (zh) * 2020-08-11 2021-12-07 北京京东振世信息技术有限公司 一种信息查询方法、装置、设备及存储介质
CN113760958B (zh) * 2020-08-11 2023-09-05 北京京东振世信息技术有限公司 一种信息查询方法、装置、设备及存储介质
CN112053175A (zh) * 2020-09-30 2020-12-08 广州金诺达信息科技有限公司 一种用于化妆品智能数字化溯源的操作系统
CN113627952A (zh) * 2021-08-05 2021-11-09 海南省农垦科学院集团有限公司 一种热带果蔬农产品质量安全溯源系统与方法
CN117057821A (zh) * 2023-08-22 2023-11-14 江苏省家禽科学研究所 一种肉鸡质量溯源的管理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009295057A (ja) 林檎市場トレーサビリティシステム、およびそれを利用した林檎市場トレーサビリティ情報公開方法
Akkaş et al. OM Forum—Reducing food waste: An operations management research agenda
Mittal Strengthening backward and forward linkages in horticulture: some successful initiatives
CN107665449A (zh) 一种基于互联网的联动农产品供需双方的方法和系统
CN106022893A (zh) 自动化产品销售系统及其销售方法
Cadilhon et al. Collaborative commerce or just common sense? Insights from vegetable supply chains in Ho Chi Minh City
Arana Coronado et al. A case study of the Mexican avocado industry based on transaction costs and supply chain management practices
Dutta et al. A case study of PepsiCo contract farming for potatoes
JP2001195513A (ja) 電子商取引システム
CN107492026A (zh) 农产品交易中订单管理方法及系统
Anwar Organic Vegetables Business Development Strategy: A Case Study on Deedad Hydroponic Makassar
Singh Governance and upgrading in export grape global production networks in India
JP3143220U (ja) 履歴管理ラベル付き林檎
CN206097178U (zh) 自动化产品销售系统
Beamer How to sell fresh produce to supermarket chains
Tropp Why local food matters: views from the national landscape
Kaur et al. Market-led-extension: Scope and challenges in the present scenario
Narula et al. Linking local suppliers to global food markets: a critical analysis of food safety issues in developing countries
Cottingham et al. Direct marketing of farm produce and home goods
Mikkelsen Good Practices in Marketing for Micro and Small Enterprise Products: Cases from Latin-America
Curtis et al. Fresh Produce Direct Market Sales Considerations
Ingram et al. Willingness-to-pay comparisons for flats of groundcover plants in plantable containers: consumers versus commercial buyers in Kentucky
Pradhan et al. Total Quality Management in Horticulture: Concepts and Modalities
Gema et al. Piloting a fresh fruit and vegetables market to deliver high quality, safe food products: Reflections and lessons learned
Ernst et al. Marketing Fresh Produce to Food Retailers (Grocery Stores)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121120