JP2009294689A - 移動端末装置およびその制御方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ならびにマルチディスプレイシステム - Google Patents

移動端末装置およびその制御方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ならびにマルチディスプレイシステム Download PDF

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Abstract

【課題】大容量の表示データを、無線通信ネットワークの帯域が逼迫することなく、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができる移動端末装置等を提供する。
【解決手段】携帯電話機P1〜P6で、マルチディスプレイシステムを構成する。携帯電話機P1では、表示データ取得部31が、地上デジタル放送波から表示情報を表示するための表示データを取得すると、表示領域制御部32が、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、携帯電話機P1〜P6で共有されている領域分割情報に基づいて、表示データ取得部31が取得した表示データを分割し、さらに携帯電話機P1〜P6に各々に割り当てられている分割された領域のうち自機に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、分割した領域の中から、自機の表示部24に表示すべき領域を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画面表示を行う移動端末装置およびその制御方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ならびにマルチディスプレイシステムに関する。
従来、より多くの情報をユーザに対して提示するために、複数の表示装置を組み合わせることで、個々の表示装置の表示画面よりも大きな画面で情報を提示する技術、すなわちマルチディスプレイによる表示についての技術が提案されてきた。
まず、PC(Personal Computer)等の情報処理装置の分野においては、1台のPCに、複数の表示装置を有線接続し、複数の画面で情報を提示する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、携帯電話機をはじめとする携帯情報端末の分野においても、携帯情報端末に搭載される表示装置には、その性質上、表示領域に大きな制約があることから、複数の表示装置による大画面表示技術が望まれている。例えば、特許文献2では、各携帯情報端末間で、無線通信を行うことで、表示データを共有し、複数の表示装置で画面を提示する技術が提案されている。
特開平7−191821号公報(1995年7月28日公開) 特開2003−61140号公報(2003年2月28日公開)
しかしながら、上記従来技術の構成では、複数の携帯情報端末を持ち寄って、携帯情報端末が備える表示装置の各々で一つの画面を提示しようとするマルチディスプレイシステムにおいては、次のような課題が生じる。
すなわち、特許文献2の方法では、携帯情報端末間で無線通信を行うことにより表示データを共有するため、表示データのデータ容量が非常に大きい場合、無線通信ネットワークの帯域が逼迫することが考えられる。このため、無線通信ネットワークの帯域が逼迫した状態では、携帯情報端末間で、表示データを共有することができなくなるおそれがある。この結果、それぞれの携帯情報端末において正しく画面表示が行えず、所望の画面を提示できなくなる可能性があった。
本発明は、上記の課題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大容量の表示データであっても、無線通信ネットワークの帯域が逼迫することなく、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができる移動端末装置、移動端末装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、制御プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
本発明に係る移動端末装置は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置であって、放送波から上記表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得手段と、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得手段が取得した表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置に各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、放送波から上記表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得ステップと、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得ステップにおいて取得した表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置の各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、マルチディスプレイシステムを構成する複数の移動端末装置が、放送波から表示データを取得するので、上記複数の移動端末装置の各々が同じ表示データを同時に取得することができる。
また、各移動端末装置は、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する領域分割情報を共有する。このことから、同じ表示データを共通の領域分割情報に基づいて、表示データを分割することになる。すなわち、各移動端末装置間において表示データの分割位置は一致する。
そして、各移動端末装置には、分割された各領域が割り当てられており、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する。すなわち、各移動端末装置と、分割された表示データの各領域とは1対1の対応となる。
このため、移動端末装置の各々が、分割された表示データの各々を自装置の表示部に表示することで、表示データ全体を表示することになる。すなわち、各移動端末装置の表示部を並べて構成した複合画面で1つの表示データを表示するマルチディスプレイシステムを構成することができる。しかも、この際、各移動端末装置は、各々が放送波より同じ表示データを取得することができるので、他の移動端末装置に表示データを送信する必要がない。他の移動端末装置に表示データを送信する必要がないため、移動端末装置間の通信帯域が逼迫することもなくなる。
この結果、大容量の表示データであっても、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができるという効果を奏する。
本発明に係る移動端末装置では、上記領域分割情報は、上記表示領域制御手段が特定した領域に対して施すべき画像回転処理の方向を示す表示方向情報を含み、上記表示方向情報に基づいて、上記表示領域制御手段が特定した領域を自装置の表示部に表示することが好ましい。
上記の構成によれば、移動端末装置が、自装置の表示部に表示情報を表示する際に、
表示データの各領域のうち、表示領域制御手段が特定した領域を、表示方向情報に基づいて表示する。ここで、表示方向情報は、上記表示データに対し施すべき画像回転処理を示す情報であり、表示方向情報は、画像回転処理の向き、角度等の情報を含む。
すなわち、移動端末装置は、表示データの各領域のうち、表示領域制御手段が特定した領域に対し、画像回転処理を行って表示を行う。
この結果、各移動端末装置が構成するマルチディスプレイシステムによる表示を行うときに、各移動端末装置の表示部の向きを自由にできるので、画面構成の自由度が増すというさらなる効果を奏する。
本発明に係る移動端末装置では、上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、上記近距離無線部を介して、上記複数の移動端末装置のうち、自装置以外の移動端末装置からそれぞれの画面の表示速度に関する表示性能情報を受信する表示性能取得手段を備え、自装置および上記表示性能取得手段が取得した表示性能情報のうち、上記表示速度が最も遅いと判定された表示性能情報に基づいて表示を行うことが好ましい。
各移動端末装置の画面の表示速度に関する性能が異なる場合、各移動端末装置における表示のタイミングが相違するおそれがある。画面の表示速度に関する性能の指標としては、例えば、移動端末装置の表示部において表示が許容できるフレームレートなどが挙げられる。各移動端末装置における表示のタイミングが相違すると、各移動端末装置において表示する表示情報の同期がとれず、マルチディスプレイシステムにおける表示の整合性が失われる可能性がある。
上記の構成によれば、まず、表示性能比較手段が、近距離無線部を介して、他の移動端末装置から画面の表示に関する表示性能情報を受信し、受信した表示性能情報をそれぞれ比較する。そして、移動端末装置は、上記表示性能比較手段の比較結果において、表示速度が最も遅いと判定された表示性能情報に基づいて自装置の表示部の表示を行う。
このため、各移動端末装置は、表示速度が最も遅い移動端末装置にあわせて表示を行うことができるので、各移動端末装置における表示のタイミングを同期させることができる。
この結果、画面の表示の性能が移動端末装置間で異なっても、大容量の表示内容を、他の移動端末装置に送信することなく、マルチディスプレイシステムにおける表示を行うことができるという効果を奏する。
なお、上記構成の移動端末装置を複数用いて、上記領域分割情報および上記領域指定情報に基づいて、それぞれ並べて配置し画面を構成するマルチディスプレイシステムでも、上述の効果を奏することができる。
本発明に係る移動端末装置は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置であって、上記複数の移動端末装置間で同一の、上記表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ記憶部に記憶されている表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信手段と、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、上記複数の移動端末装置の各々の記憶部に記憶されている、上記表示情報を表示するための表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信ステップと、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、マルチディスプレイシステムを構成する各移動端末装置が、記憶部に、各移動端末装置と同一の表示データを記憶している。よって、各移動端末装置において記憶部から、同じ表示データを読み出すことができる。
また、各移動端末装置は、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する領域分割情報を共有する。このことから、同じ表示データを共通の領域分割情報に基づいて、表示データを分割することになる。よって、各移動端末装置で、分割された表示データは一致する。
そして、移動端末装置は、各移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する。
このため、移動端末装置の各々が、分割された表示データの各々を表示することになる。すなわち、分割された表示データと、移動端末装置とは1対1の対応となる。
そして、移動端末装置は、他の移動端末装置に、上記表示情報の表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を送信する。その後、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域の表示データを表示させる。
よって、各移動端末装置間で、表示情報の表示のタイミングを合わせることができ、移動端末装置を並べることにより、複数の移動端末装置により、1つの表示データを表示する仮想的な画面を構築することができる。この際、各移動端末装置は、自装置が表示する表示データを自装置の記憶部から読み出すので、移動端末装置間で表示データの送受信が行われない。
この結果、各移動端末装置間では、再生開始要求を送受信するのみで、1つの表示データの各部分をそれぞれ所定の移動端末装置に表示させることができる。したがって、大容量の表示データであっても、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができるという効果を奏する。
本発明に係る移動端末装置は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、上記複数の移動端末装置間で同一の、上記表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信手段と、上記表示データ記憶部から上記表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置間に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、上記課題を解決するために、複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示情報を表示するための表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信ステップと、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データを記憶する表示データ記憶部に記憶されている上記要求された表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、マルチディスプレイシステムを構成する各移動端末装置が、
他の移動端末装置から、表示情報の表示開始時刻に表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を受信する。
また、各移動端末装置は、記憶部に、各移動端末装置と同一の表示データを記憶している。よって、各移動端末装置において記憶部から、同じ表示データを読み出すことができる。
また、各移動端末装置は、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する領域分割情報を共有する。このことから、同じ表示データを共通の領域分割情報に基づいて、表示データを分割することになる。よって、各移動端末装置で、分割された表示データは一致する。
そして、移動端末装置は、各移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する。
このため、移動端末装置の各々が、分割された表示データの各々を表示することになる。すなわち、分割された表示データと、移動端末装置とは1対1の対応となる。
その後、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域の表示データを表示させる。
よって、各移動端末装置間で、表示情報の表示のタイミングを合わせることができ、移動端末装置を並べることにより、複数の移動端末装置により、1つの表示データを表示する仮想的な画面を構築することができる。この際、各移動端末装置は、自装置が表示する表示データを自装置の記憶部から読み出すので、移動端末装置間で表示データの送受信が行われない。
この結果、各移動端末装置間では、再生開始要求を送受信するのみで、1つの表示データの各部分をそれぞれ所定の移動端末装置に表示させることができる。したがって、大容量の表示データであっても、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができるという効果を奏する。
また、上記情報処理装置における各手段を、制御プログラムによりコンピュータに実行させることができる。さらに、制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記制御プログラムを実行させることができる。
本発明に係る移動端末装置は、以上のように、放送波から表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得手段と、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得手段が取得した表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置に各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、以上のように、放送波から表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得ステップと、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得ステップにおいて取得した表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置の各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップとを含む方法である。
本発明に係る移動端末装置は、以上のように、複数の移動端末装置間で同一の、表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ記憶部に記憶されている表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信手段と、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、以上のように、複数の移動端末装置の各々の記憶部に記憶されている、表示情報を表示するための表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信ステップと、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含む方法である。
本発明に係る移動端末装置は、以上のように、複数の移動端末装置間で同一の、表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、上記表示情報の表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信手段と、上記表示データ記憶部から上記表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割手段と、上記複数の移動端末装置間に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る移動端末装置の制御方法は、以上のように、表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示情報を表示するための表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信ステップと、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データを記憶する表示データ記憶部に記憶されている上記要求された表示データを分割する表示データ分割ステップと、上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含む方法である。
これにより、複数の移動端末装置により、大容量の表示データであっても、複数の移動端末装置間で共有して、移動端末装置全体で大画面表示することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1〜図9に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施の形態においては、移動端末装置を携帯電話機として機能させた場合について、以下に説明する。本実施の形態では、6台の携帯電話機を用いて表示を行うマルチディスプレイシステムを構成し、6台の携帯電話機により表示を行う。しかしながらこれに限られず、携帯電話機が複数台あれば、6台より多いあるいは少ない台数の携帯電話機を用いて本発明のマルチディスプレイシステムを実現することができる。
まず、図2を用いて、携帯電話機の外観について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の外観形状を示す図である。同図に示すとおり、携帯電話機10は、いわゆるクラムシェル型の変形機構を有する携帯電話機である。すなわち、携帯電話機10は、ヒンジ部21を介して2つの筐体が開閉自在に連結された構造である。
図2に示すように、携帯電話機10において、上記2つの筐体の、一方の筐体4の表面4Aには入力部22が設けられている。そして、他方の筐体5の表面5Aには、表示部24が設けられている。
また、図2に示すように、携帯電話機10が備える表示部24が有する画面の外観形状は、略長方形である。そして、ユーザが、携帯電話機10を保持したときに、当該画面は、ユーザにとって、縦長の長方形に見えるように構成されている。しかしながら、これに限られず、ユーザが、携帯電話機10を保持したときに、当該画面が、ユーザにとって、横長の長方形に見えるように構成してもよい。また、上記画面の形状は、長方形に限られず、例えば、正方形であってもよい。
表示部24の画面における表示の上下関係は、同図に示す、矢印6が示す向きが下であり、矢印7が示す向きが上である。
また、本発明の実施の形態では、移動端末装置を、携帯電話機として機能させた場合について説明するが、これに限られず、表示部を備える移動端末装置であればよい。例えば、移動端末装置は、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
また、携帯電話機10は、二つ折型の変形機構を有する携帯電話機であるが、これに限られない。携帯電話機10は、スライド型の変形機構を有していてもよく、また、このような変形機構を備えていないものであってもよい。
以降の説明では、6台の携帯電話機10のそれぞれを区別する場合には、便宜上、携帯電話機P1〜P6と記載する。
図7を参照しながら、本発明のマルチディスプレイシステムについての概略を説明する。図7は、本発明の実施の形態を示すものであり、各携帯電話機によってマルチディスプレイシステムを構成した場合の説明図である。同図に示すように、携帯電話機P1〜P6は、それぞれ自機の表示部24に、画面データD1〜D6を表示している。そして、これによりマルチディスプレイシステムの表示画面イメージ15が構成されている。
このようなマルチディスプレイシステムの構成方法について以下に詳細に説明していく。
(携帯電話機についての説明)
まず、携帯電話機10の詳細について以下に説明していく。図1は、本発明の実施の形態を示すものであり、携帯電話機10の要部構成を示すブロック図である。同図に示すとおり、携帯電話機10は、チューナ部20と、入力部22と、表示部24と、近距離無線通信部26と、制御部30と、記憶部50とを備える構成である。
チューナ部20は、地上デジタル放送の放送信号を受信するものである。すなわち、本実施の形態では、携帯電話機10は、地上デジタル放送を受信し、視聴するための地上デジタル放送受信機能を備える携帯電話機であることを想定している。
入力部22は、ユーザからの操作を受け付けるものである。入力部22は、具体的には、携帯電話機10の表面4Aに設けられたボタンなどの入力デバイスを備えており、当該入力デバイスをユーザが操作したことを検知し、操作データを生成して制御部30に送信するものである。
ボタンの例としては、“0”〜“9”までの数字ボタン、“*”および“#”の記号ボタン、十字ボタン、決定ボタン、各種機能ボタン等が挙げられる。なお、入力デバイスとして、ボタンの他にタッチパネルなどを用いてもかまわない。
表示部24は、画面を有しており、制御部30から画面データを受信し、受信した画面データに基づいて表示画面に画像を上記画面に表示するものである。ここで画面データは、例えば、表示部24の画面において表示可能なデータであり、画素データの集合からなるデータである。この画面データの詳細については後述する。また、表示部24の有する画面は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、受信した画面データに基づいて表示素子を駆動するドライバ回路とを備える構成である。
近距離無線通信部26は、制御部30から受信したデータを近距離無線通信に適した形式変換し、変換した無線信号を、近距離無線通信用アンテナ(図示しない)を介して外部に送信するとともに、外部から近距離無線通信用アンテナ(図示しない)を介して受信した無線信号を制御部30において処理するのに適した形式に変換し、変換したデータを制御部30に送信するものである。近距離無線通信部26において行われる近距離無線通信の例としては、Bluetooth(登録商標)、ジグビー(ZigBee)、UWB(Ultra Wide Band)、無線LAN(IEEE802.11)などが挙げられる。
制御部30は、携帯電話機10が備える各部材の各種動作を統括的に制御するものであり、機能ブロックとして表示データ取得部(表示データ取得手段)31と、表示領域制御部(表示データ分割手段、表示領域制御手段)32と、フレーム同期部33と、領域設定部34とを備えている。なお、上記機能ブロックとして示される各部は、CPU(central processing unit)が不図示のROM(read only memory)等の記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。すなわち、上記各部材、表示データ取得部31、表示領域制御部32、フレーム同期部33および領域設定部34は、上記CPUが上記記憶装置に格納されたプログラムを実行し、図示しない入出力回路などの周辺回路を制御することによって実現される機能ブロックである。なお、上記各部材の詳細については後述する。
記憶部50は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記憶部50の例としては、制御部30が動作するときに必要なプログラムや、通信制御データなどの固定データを記憶する読出し専用の半導体メモリであるROM(Read Only Memory)と、通信に関するデータ、演算に使用するデータ、および演算結果などを一時的に記憶する、いわゆるワーキングメモリとしてのRAMと、各種の設定データ、撮影画像データ、電子メールデータなどを記憶する書換え可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)とが挙げられる。
(制御部の詳細)
次に、制御部30の詳細について、以下に説明する。制御部30は、表示データ取得部31と、表示領域制御部32と、フレーム同期部33と、領域設定部34とを含む。
まず、表示データ取得部31について説明する。今日、地上デジタル放送では、動画・音声・静止画等の各種のデータや、プログラム等のデジタルデータが配信されている。表示データ取得部31は、チューナ部20が受信した放送信号から、携帯電話機10の表示部24において表示するための表示データを取得する。例えば、地上デジタル放送において配信されるデジタルデータのうち、動画データ等の映像データおよび静止画データが、表示データに該当する。
表示領域制御部32は、表示データ取得部31が取得した表示データから、表示部24において表示すべき画面データを生成し、当該画面データを表示部24に送信するものである。
表示領域制御部32は、表示データから特定の部分を抽出し画面データを生成する。表示領域制御部32が、表示データから、画面データを生成するときには、上記特定の部分を抽出するために、領域分割情報記憶部52が記憶する領域分割情報と、領域指定情報記憶部54が記憶する領域指定情報とを用いる。表示データからおよび画面データの関係、ならびに、領域分割情報および領域指定情報の詳細については後述する。
フレーム同期部33は、他の携帯電話機10と、表示部24における画面表示の同期を取るためのものである。6台の携帯電話機10の間で、他の携帯電話機10の表示部24の表示性能が異なる場合も考えられる。このような場合、携帯電話機P1〜P6の間で、表示部24に画面データを表示するタイミングがずれるおそれがある。特に動画データを携帯電話機P1〜P6において表示する場合は、フレームの同期がとれなくなるおそれがある。
フレーム同期部33は、具体的には、携帯電話機P1〜P6において、同時に、同一の画面表示をおこなうことができるように、近距離無線通信部26を介して、他の携帯電話機10と、表示部24の性能に関する画面性能情報について送受信し、各携帯電話機10の画面性能情報の比較を行う。そして、当該比較結果に基づいて、携帯電話機P1〜P6の間で、画面表示の同期を行う。
具体的には、携帯電話機P1〜P6は、当該比較結果において、最も画面性能情報が低いと判定された画面性能情報に、自装置の画面性能情報をあわせて、画面表示の同期を行う。
画面性能情報の一例として、表示部24が許容できるフレームレートを示す情報であるフレームレート情報を各携帯電話機間で送受信し、フレームレートの同期を行う例について説明する。
すなわち、携帯電話機P1〜P6間で、フレームレート情報を送受信し、フレーム同期部33が、送受信したフレームレート情報の比較を行う。そして、その比較の結果、もっとも許容できるフレームレートが低いことを示すフレームレート情報に基づいて、各携帯電話機P1〜P6は表示を行う。
一方、携帯電話機P1〜P6間で、フレームレート情報が同じであれば同期を行わなくてもよい。
携帯電話機P1〜P6間の画面表示の同期においては、携帯電話機P1〜P6のいずれかの携帯電話機10が、他の携帯電話機10に同期を指示するいわゆるマスタ−スレーブ方式を採用することができる。すなわち、ある携帯電話機10が、他の携帯電話機10を統合的に管理するマスタとなり、他の携帯電話機10は、このマスタの携帯電話機10の管理に従うスレーブとなる。そして、マスタとなった携帯電話機10が、スレーブとなった他の携帯電話機10にフレームレート情報を送信し、マスタ−スレーブの携帯電話機10の間で、同期を行うことができる。
しかしながら、これに限られず、携帯電話機10の間で、とくにマスタ−スレーブの関係なく、互いにフレームレート情報を送受信し、調整をとりながら同期を行ってもよい。
領域設定部34は、ユーザからの操作を受け付け、領域分割情報および領域指定情報の設定および記憶を行うものである。すなわち、領域設定部34は、入力部22から編集操作に用いるボタンに対応する操作データを受信し、受信した操作データに基づいて、領域分割情報および領域指定情報の設定を行い、当該設定を領域分割情報記憶部52および領域指定情報記憶部54に記憶する。
(記憶部の詳細)
ここで、記憶部50が記憶する情報について、以下にさらに説明する。
記憶部50は、領域分割情報記憶部52と、領域指定情報記憶部54とを含む。
領域分割情報記憶部52は、表示データ取得部31が取得する表示データに含まれる画素データの集合に対応する領域を示す領域分割情報を記憶する。
領域分割情報に基づいて分割される各領域の表示は、マルチディスプレイシステムを構成する各携帯電話機で分担する。したがって、各領域と当該領域の表示を担う各携帯電話機との対応関係が領域分割情報記憶部52および領域指定情報記憶部54に記憶されている。
また、各領域とその表示を担当する携帯電話機とは1対1で対応している。すなわち、当該領域の数は、本発明のマルチディスプレイシステムを構成する携帯電話機10の数と同じになる。以後、領域分割情報に定義されている領域の数を分割数と称する。
具体的には、本実施の形態では、P1〜P6の6台の携帯電話機によってマルチディスプレイシステムが構成されているので、分割数は“6”である。しかしながら、分割数は“6”には限られず、マルチディスプレイシステムを構成する携帯電話機10の数と、分割数とを合わせておけばよい。
この、携帯電話機10の数については、マルチディスプレイシステムを構成する携帯電話機10の数を予め決定しておき、記憶部50に設定として記憶しておいてもよい。または、表示データ取得部31が表示データを取得したとき等において、近距離無線通信部26により、他の携帯電話機10を探索し、当該探索の結果、検出された携帯電話機10の数を用いてもよい。
また、表示データを特定の数の領域によって分割するパターンは、何通りものパターンが考えられるため、領域分割情報記憶部52が記憶する領域分割情報は、1つに限られない。すなわち、領域分割情報記憶部52は、表示データを分割するパターンごとに複数の領域分割情報を記憶するようにしてもよい。
また、領域分割情報は、マルチディスプレイシステムにおける画面イメージ15において、携帯電話機10の画面を配置する向きを示す情報である表示方向情報を含んでいる。例えば、図7において、携帯電話機P5およびP6は、携帯電話機P1〜P4に対して、配置する向きが異なる。すなわち、携帯電話機P1〜P6の画面を配置する向きは、表示方向情報において定義されている。
領域指定情報記憶部54は、上記領域分割情報記憶部52が記憶する領域分割情報において定義される領域のうち、ある一つの領域を指定する情報を示す領域指定情報を記憶する。すなわち、領域指定情報は、当該装置がどの領域を表示すべきかを指定する情報である。
なお、上記領域分割情報記憶部52において、表示データを分割するパターンごとに複数の領域分割情報を記憶する場合には、領域指定情報も領域分割情報に応じて、パターンごとに設定するようにすればよい。また、このとき、いずれの領域分割情報および領域指定情報が有効になっているかを示す情報を記憶部50において記憶してもよい。
(表示データの具体例)
次に、表示データの具体的な例を説明する。前述の例ように、表示データ取得部31は、表示データを地上デジタル放送において配信されるデジタルデータから取得する。
ここで、地上デジタル放送のフォーマットについて説明する。地上デジタル放送の標準フォーマットとして使用されている規格として、ATSC(Advanced Television Systems Committee)デジタル・テレビ標準がある。そして、ATSCデジタル・テレビ標準では、カテゴリや、垂直ライン数等が異なる18種類のビデオ・フォーマットが策定されている。
これらのビデオ・フォーマットのうち、HDTV(High Definition Television)という映像フォーマットのカテゴリに属するビデオ・フォーマットとして、垂直ライン数が720ラインのものと、1080のものとが策定されている。垂直ライン数が720ラインのビデオ・フォーマットにおいては、水平×垂直の画素数は、1280×720である。また、垂直ライン数が1080のビデオ・フォーマットにおいては、水平×垂直の画素数は、1920×1080である。
よって、垂直ライン数が1080、HDTVフォーマットの場合、上記表示データは、例えば、1920×1080個の画素データの集合からなる映像データである。
地上デジタル放送では、上記のような映像データ等を含む大容量のデジタルデータが伝送されている。また、このため、表示データ取得部31が地上デジタル放送から取得した表示データのデータ量も、必然的に大容量となる。このため、表示データ取得部31が取得した表示データを、無線通信ネットワークを介して、他の携帯情報端末と共有しようとすると、大容量のデータを無線通信することとなり、「発明が解決しようとする課題」において示したような理由から、表示データの共有を行うことができない可能性がある。
(領域分割情報および領域指定情報の詳細)
次に、図3〜5を用いて、領域分割情報記憶部52が記憶する領域分割情報、および、領域指定情報記憶部54が記憶する領域指定情報について、以下に詳細に説明する。
前述のとおり、領域分割情報および領域指定情報は、表示領域制御部32は、表示データから特定の部分を抽出し画面データを生成する際に用いられる情報である。領域分割情報は、表示データの各部分に対応する領域を定義する。また、領域指定情報は、表示データの各部分に対応する領域のうちの1の領域を指定する情報である。
すなわち、本実施の形態において、領域分割情報は、6台の携帯電話機に対応する6つの領域を定義する。また、領域指定情報は、上記の6つの領域のうちの1領域を指定する情報である。
まず、図3を用いて、領域分割情報の一例について説明する。図3は、領域分割情報の例を説明した説明図である。同図に示すように、領域分割情報では、頂点T1〜13が定義されている。そして、頂点T1、5、11、13によって定まる領域が表示データ全体に対応する。また、同図に示すように、領域分割情報に含まれる6つの領域R1〜R6は、頂点T1〜T13によって定まる領域である。例えば、領域R1は、頂点T1、T2、T6、T7の4つの頂点から構成されている。
ここで、図4を参照して、上記領域R1〜R6と、表示データとの対応について説明する。図4は、表示データの一例を示す図である。同図に示すように、表示データは、上記領域分割情報に定義される領域R1〜R6に対応付けられ、部分表示データF1〜F6に分割される。上記の対応付け、および、分割は、表示領域制御部32によって行われる。表示領域制御部32は、図3において示したような領域分割情報に基づいて、上記の対応付け、および、分割を行う。例えば、領域R1は、表示領域制御部32によって、部分表示データF1に対応付けられる。
頂点T1〜T6の各頂点は、より具体的には、T11を原点とする、x−y座標系上の頂点データとして構成することができる。そして、例えば、前述のHDTVフォーマットの規格に準拠する、1920×1080の画素データの集合を、T11を原点とする、x−y座標系に対応させることができる。ここで、x軸は、直線T11−T13、y軸は、直線T11−T1である。
この場合、頂点T1〜T13のそれぞれの頂点に設定する値は、次のとおりである。すなわち、頂点T11に、(x,y)=(0,0)の値を設定する。また、頂点T13、T1、T5は、それぞれ、(x,y)=(1919,0)、(x,y)=(0,1079)、(x,y)=(1919,1079)の値を設定する。
また、同様に、頂点T2,3,4は、それぞれ、(x,y)=(479,1079)、(x,y)=(959,1079)、(x,y)=(1439,1079)の値を設定する。さらには、頂点T6、7、8、9、10は、それぞれ、頂点T1、2、3、4、5においてy座標を、“479”としたものを設定する。
しかしながら、上記に限られず、頂点T1〜T6の各頂点に、表示データの画像データのサイズに対する相対的な位置関係を示す値を設定してもよい。すなわち、頂点T3については、x座標には、表示データの画像データのサイズに対して1/2の座標を示す値とし、y座標には、当該サイズにおける最大の座標を示す値を設定することができる。
次に、再び図3を参照しながら、領域分割情報に含まれる表示方向情報について説明する。領域R1〜R6は、画面の表示方向を示す表示方向情報をそれぞれ含んでいる。この表示方向情報は、具体的には、表示領域制御部32が表示データから生成した画面データを表示部24において表示させる際、どの向きに画面データを表示させるよう制御すればよいかを定める情報である。
図3において、領域R1内に示されている矢印が表示方向情報をあらわしている。
例えば、領域R1の矢印は、頂点T1から頂点6への向きに方向づけられている。領域R1の矢印が示す向きは、領域R1に対応する表示データの部分を表示部24に表示するときに、表示領域制御部32が、領域R1の矢印が示す向きを、図2において示した矢印7が示す向きにあわせて表示することを意味する。すなわち、表示方向情報が示す向きと、図2において示した矢印7が示す向きとをあわせて表示するために、表示領域制御部32は、領域R1に対応する表示データの部分を回転する画像処理を行う。
次に、領域指定情報について説明する。領域指定情報記憶部54が記憶する領域指定情報は、具体的には、上記の領域R1〜R6のいずれか1つの領域を指定する情報である。
また、上記領域指定情報によって指定される表示データの領域は、携帯電話機P1〜P6間で、互いに異なる。このため、携帯電話機P1〜P6は、それぞれ、表示データの異なる部分に対応付けられる。このため、携帯電話機P1〜P6全体で、表示データの全体に対応づけることができる。
領域指定情報としては、例えば、領域R1〜R6のそれぞれに固有の識別IDを割り当てておき、当該識別IDを示す情報等を用いることができる。すなわち、携帯電話機P1〜P6の領域指定情報記憶部54には、それぞれ、領域R1〜R6を指定する領域指定情報が記憶されている。
次に、領域分割情報、当該領域分割情報に含まれる表示方向情報、領域指定情報に基づいて、表示領域制御部32が、表示部24の画面で表示するのに適した画面データを、当該部分表示データF1から生成する方法について説明する。
表示領域制御部32は、例えば、部分表示データF1に対して、拡大・縮小・回転等の画像処理を行って、部分表示データF1から、画面データを生成する。
部分表示データF1の画像サイズが、表示部24の画面サイズと異なる場合は、表示領域制御部32は、部分表示データF1を拡大・縮小して、表示部24の画面で表示するのに適したサイズにする画像処理を行う。この拡大・縮小に関する画像処理は、部分表示データF1の縦横比を変更するものであってもよい。また、表示方向情報に基づいて、部分表示データF1を回転する画像処理を行う。なお、これらの画像処理は、組み合わせて行ってもよく、また、これらの画像処理以外の画像処理を行ってもよい。
(画面データの表示例)
次に、図6(a)〜(c)を用いて、携帯電話機P1およびP5の表示部24において画面データを表示する例について説明する。図6(a)は、携帯電話機P1が、図3において示した領域分割情報と、当該領域分割情報に定義される領域R1を指定する領域指定情報を記憶している場合における画面データの表示の例である。また、図6(b)は、携帯電話機P5が、図3において示した領域分割情報と、当該領域分割情報に定義される領域R5を指定する領域指定情報を記憶している場合における画面データの表示の例である。
まず、図6(a)に示すように、携帯電話機P1は、図4において示した、表示データの部分表示データF1に対応する画面データD1を表示している。すなわち、携帯電話機P1において、表示データ取得部31によって、当該表示データが取得され、表示領域制御部32が、領域分割情報と、領域指定情報とに基づいて、表示データの部分表示データF1に対応する画面データD1を表示部24に表示させる。
表示領域制御部32は、前述のように表示データの部分表示データF1を、携帯電話機P1の表示部24での表示に適するよう適宜拡大・縮小し、画面データD1を生成する。
次に、図6(b)に示すように、携帯電話機P5は、図4において示した、表示データの部分表示データF5に対応する画面データD5を表示している。すなわち、携帯電話機P5において、表示データ取得部31によって、表示データが取得され、表示領域制御部32が、領域分割情報と、領域指定情報とに基づいて、表示データの部分表示データF5に対応する画面データD5を表示部24に表示させる。
表示領域制御部32は、表示データの部分表示データF5を、携帯電話機P5の表示部24での表示に適するよう適宜拡大・縮小および回転し、当該画面データD5を生成する。
(6台の携帯電話機による表示データの表示例)
次に、図7を用いて、携帯電話機P1〜P6を用いた表示データの表示例について説明する。同図が示すように、携帯電話機P1〜P6は、それぞれの表示部24において、元の表示データの部分表示データF1〜F6に対応する画面データD1〜D6を表示している。
同図に示すように、6台の携帯電話機P1〜P6は、それぞれ、領域分割情報および領域指定情報に基づいた配置となっている。すなわち、携帯電話機P1〜P6は、図3において示した、領域分割情報を記憶している。また、携帯電話機P1〜P6は、それぞれ、当該領域分割情報に定義される領域R1〜R6を指定する領域指定情報を記憶している。ここで、領域R1〜R6は、表示データのF1〜F6に対応しているため、携帯電話機P1〜P6は、それぞれ、表示データのF1〜F6から、画面データD1〜D6を生成して、表示部24に表示させる。
このように、6台の携帯電話機P1〜P6の各々が、所定の配置において、画面データD1〜D6を表示することで、携帯電話機P1〜P6は、全体として、元の表示データに対応する画面表示イメージ15を構成することができる。
(領域分割情報および領域指定情報の設定の記憶)
次に、図5(a)〜(c)および図8を参照しながら、領域分割情報および領域指定情報を、携帯電話機10において設定し、記憶する処理について説明する。
まず、図5(a)〜(c)を用いて、領域分割情報および領域指定情報の設定パターンについて説明する。図5(a)は、図3において示した領域分割情報において領域R1が指定されている場合の例を示す図である。また、図5(b)および(c)は、別のパターンの領域分割情報における領域指定の例を示す図である。
図5(a)〜(c)を用いて、分割数が6である領域分割情報について具体的に説明する。例えば、図3において示した領域分割情報であれば、分割数は6である。
ここで、前述のように表示データを6分割するパターンは、複数のパターンが考えられる。例えば、分割数が6である領域分割情報として、図5(a)〜(c)に示すようなパターンが考えられる。すなわち、図5(a)に示すように、既に説明したパターンや、図5(b)に示すように、ちょうど2×3の領域に分割するパターンや、図5(c)に示すように縦方向に6分割するパターンである。このように複数あるパターンの中から、使用するパターンをユーザに選択させてもよい。
次に、図8を用いて、領域分割情報および領域指定情報の設定処理について説明する。ここでは、領域分割情報記憶部52には、図5(a)〜(c)に示すような、パターンを記憶しているものとする。
図8は、携帯電話機10において領域分割情報および領域指定情報を設定し、記憶する処理について説明したフローチャートである。以降、領域分割情報および領域指定情報を区別する必要がないときは、まとめて画面構成情報と称する。
まず、携帯電話機10は、領域分割情報および領域指定情報を設定する操作を入力部22において受け付ける(S100)。具体的には、領域設定部34が、画面構成情報を設定するための設定画面を表示部24に表示し、入力部22からの操作データを待つ。
続いて、領域設定部34は、入力部22において受け付けた画面の分割数の入力に対応する操作データを受信する(S101)。ここで、S101において分割数6の入力を受け付けると、領域設定部34は、領域分割情報記憶部52から分割数が6である領域分割情報を読み出し、当該読み出した領域分割情報を表示部24に表示させる。
領域設定部34は、図5(a)〜(c)に示すようなパターンの領域分割情報を、領域分割情報記憶部52から読み出し、表示部24に表示させて、ユーザが、領域分割情報を選択するのを受け付ける(S102)。ここでは、領域設定部34が、図5(a)に示すパターンの選択を受け付けたものとする。
そして、領域設定部34は、選択された、領域分割情報について、さらに領域指定情報の入力を受け付ける(S103)。図5(a)において、斜線となっている領域A1は、当該領域がユーザによって選択された場合に、表示部24に表示させる画面例を表している。このように、ユーザによって選択された領域について、領域設定部34は、強調表示し、さらに当該領域が選択されたことを示すことあらわすように表示を行ってもよい。また、図5(b)、(c)において、選択された場合について例示すると、図5(b)、(c)に示すように、斜線となっている領域B1およびC1が、強調表示されており、当該領域がユーザによって選択されていることを示している。このように選択されている領域が、領域指定情報の候補となる。
以上において、設定された画面構成情報を、領域設定部34は、領域分割情報記憶部52および領域指定情報記憶部54に記憶する(S104)。その後、処理は終了する。
(処理の流れ)
次に、図9を用いて、携帯電話機P1〜P6による表示データの表示の表示処理について説明する。図9は、携帯電話機P1〜P6において、表示データを表示部24に表示する処理の動作を表すフローチャートである。
まず、携帯電話機P1〜P6において、入力部22が表示処理の開始を示す操作データを受け付けると、表示データ取得部31が、チューナ部20が受信した受信した放送信号から、表示データを取得する(S200)。次に、表示領域制御部32が、領域分割情報記憶部52から領域分割情報を読み出し、読み出した領域分割情報に基づいて、表示データの分割を行う(S201)。
次に、表示領域制御部32は、領域指定情報記憶部54から、領域指定情報を読み出し、読み出した領域指定情報に対応する部分表示データを特定する(S202)。さらに、表示領域制御部32は、領域分割情報に含まれる表示方向情報を参照して、当該表示方向情報に基づいて、部分表示データに対して画像処理を行い、画面データを生成する(S203)。
ここで、携帯電話機P1〜P6のフレーム同期部33間で、お互いにフレームレート情報を送受信し、そして携帯電話機P1〜P6は、送受信したフレームレート情報の比較を行う(S204)。
そして、フレーム同期部33が、上記フレームレート情報の比較を行い、フレーム同期を実施するか否かを判定する(S205)。フレーム同期部33が、フレーム同期を実施する必要がないと判定した場合(S205においてNO)、表示領域制御部32は、生成した画面データを表示部24に表示させる(S207)。
一方、フレーム同期部33が、フレーム同期を実施する必要があると判定した場合(S205においてYES)、フレーム同期部33は、他の携帯電話機10との間で、お互いに表示部24の画面の同期信号を送受信し、他の携帯電話機10との間で画面表示の同期をとる(S206)。画面表示の同期は、例えば、以下のようにして行うことができる。すなわち、画面表示の同期は、携帯電話機P1〜P6の画面の性能を示す情報を判定した結果、最も性能が低いと判定された画面の性能を示す情報に、表示タイミングを合わせてもよい。この場合、最も許容できるフレームレートが低い表示部24を有する携帯電話機10にフレームレートをあわせればよい。ここで、画面の同期信号は、自機において、表示しようとしている画面データのフレーム識別番号などである。
以上のように、フレーム同期部33が、携帯電話機P1〜P6間で画面表示の同期を行うとともに、表示領域制御部32が、表示部24に画面データを表示させる(S207)。その後、処理は終了する。
以上の処理を実行することで、携帯電話機P1〜P6が、それぞれ、地上デジタル放送から受信した同一の表示データについて、互いに異なる部分表示データF1〜F6に対応する画面データD1〜D6を生成し、表示を行う。このため、携帯電話機P1〜P6は、画面構成情報に基づく配置により、元の表示データを表示する画面表示イメージ15を構成することができる。
したがって、6台の携帯電話機10は、大容量の表示内容を、他の携帯電話機10に送信することなく、各携帯電話機10の表示領域より大きい画面を構成でき、各携帯電話機10によってマルチディスプレイによる表示することができるという効果を奏する。
なお、携帯電話機P1〜P6の表示部24の性能が、予め全て同じであるとわかっている場合、例えば、携帯電話機P1〜P6が、全て同型の機種であれば、表示部24の画面の性能は同じであるので、S204からS205の処理は省略することができる。
なお、携帯電話機10の台数は6台に限られない。すなわち、表示データを分割する領域の分割数は6に限られない。
(変形例)
以下において、携帯電話機10の好ましい変形例について説明する。
領域設定部34は、入力部22から操作データを受信し、受信した操作データに基づいて、領域分割情報を編集し、当該領域分割情報を上記領域分割情報記憶部52に記憶してもよい。これにより、ユーザは、入力部22を通じて、領域設定部34に指示することで、新たな領域分割情報を作成することができる。
また、制御部30は、さらに、領域分割情報を他の携帯電話機10と共有するための領域情報配布部35を備えていてもよい。
領域情報配布部35は、上記領域分割情報記憶部52に記憶されている領域分割情報を読み出し、近距離無線通信部26を介して、当該領域分割情報を他の携帯電話機10に送信し、上記領域設定部34において編集された新たな領域分割情報を他の携帯電話機10と共有することができる。また、領域情報配布部35は、逆に他の携帯電話機10から送信される領域分割情報を受信し、受信した領域分割情報を上記領域分割情報記憶部52に記憶して、他の携帯電話機10と共有することができる。
これにより、新たな領域分割情報が領域設定部34において作成されても、他の携帯電話機10と領域分割情報を共有することができる。
また、領域情報配布部35は、近距離無線通信部26を介して、領域指定情報を他の携帯電話機10と共有してもよい。そして、領域情報配布部35は、他の携帯電話機10において、自機が指定している領域が指定されていないかを判定してもよい。
また、領域情報配布部35は、上記の判定の結果、他の携帯電話機10において、自機と同じ領域が指定されていることが判明した場合、その旨を表示部24などに提示し、ユーザに領域指定情報の変更等を促してもよい。
また、表示方向情報は、表示領域制御部32は、部分表示データを回転する画像処理を行わなくてもよいことが予め判明している場合は、省略してもよい。例えば、図6(c)のような画面構成情報を用いる場合には、省略できる。
〔実施の形態2〕
本発明のさらに別の実施の形態について図10〜図12に基づいて説明すると以下の通りである。
実施の形態1では、地上デジタル放送によって伝送されるデジタルデータから表示データを取得する携帯電話機10によって、マルチディスプレイシステムを構成する例について説明した。これに対して、本実施の形態においては、同一の表示データをすでに記憶している複数の携帯電話機10によって、マルチディスプレイシステムを構成する例について説明する。なお、本実施の形態においても、6台の携帯電話機P1〜P6によってマルチディスプレイシステムを構成する例について説明するが、携帯電話機10の数は6台に限られない。
ここで、本実施の形態では、各携帯電話機10は、同一の表示データを記憶しているものの、各携帯電話機10が、個々に表示を行うと、表示する画面データの整合性がとれなくなってしまうおそれがある。このため、本実施の形態では、各携帯電話機10間で、表示タイミングの同期を行う。このように構成された携帯電話機10について以下に説明する。
図10は、本実施の形態に係る携帯電話機10の要部構成を示したブロック図である。
本実施の形態においては、各携帯電話機10は、表示データを自機に記憶しており、当該表示データから、画面データを作成する。よって、図10において、図1の構成と異なるのは、各携帯電話機10間で、表示を行う表示データの表示タイミングの同期を取るための構成が追加されている点である。また、表示を行う表示データの同期を取るために必須でない構成は取り除かれている。
すなわち、図10は、図1と比べると、同図に示すように、携帯電話機10において、タイマー部28が追加されている。また、チューナ部20は、構成から取り除かれている。
そして、図10に示すように、制御部30において、表示データ取得部31に替えて、表示データ読出部(表示データ分割手段)41が、表示領域制御部32に替えて、画面表示制御部(表示領域制御手段)42が、構成に追加されている。また、再生開始要求処理部(再生開始要求送信手段、再生開始要求受信手段)43と、再生同期部(表示同期手段)44とが新たに構成に追加されている。また、記憶部50において、表示データ記憶部56が構成に追加されている。
その他の構成は同様である。なお、上記実施の形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10において、図1と比べて異なる構成について説明すると以下のとおりである。
タイマー部28は、現在時刻を計測したり、ある時点からの経過時間を計測したりして、当該計測に基づいた時間情報を生成するためのものである。タイマー部28が生成する時間情報は、例えば、後述の再生同期部44が、画面表示のタイミングを指示するために用いられる。タイマー部28が、現在時刻を計測したり、ある時点からの経過時間を計測したりする手法としては、公知の技術を採用することができる。
表示データ記憶部56は、表示部24に表示可能な種々のデータを記憶するものである。表示データ記憶部56が記憶するデータの例としては、動画データや静止画データなどが挙げられる。
また、表示データ読出部41は、表示データ記憶部56に記憶されている表示データを読み出して、画面表示制御部42に送信するものである。
画面表示制御部42は、再生開始要求処理部43、再生同期部44、フレーム同期部33の間で、各種の通知を行い、表示部24における画面表示を行うものである。
再生開始要求処理部43は、画面表示制御部42から処理命令を受信し、近距離無線通信部26を介して、他の携帯電話機10に対し、表示データの再生を開始する再生開始要求を送信するものである。また、他の携帯電話機10から、再生開始要求を受信すると、自機において表示データの再生を開始するために、再生開始要求を受信した旨を画面表示制御部42に通知するものである。
ここで、図11を用いて、再生開始要求について説明する。図11は、再生開始要求のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すとおり、再生開始要求は、再生情報と、開始時刻情報との項目を含む。
再生情報は、他の携帯電話機10に対し、表示データ読出部41から読み出すべき表示データを指定する情報である。再生情報としては、具体的には、表示データを特定する識別情報を採用することができる。例えば、表示データのファイル名等が挙げられる。
開始時刻情報は、表示データの再生を開始する時刻を示す情報である。開始時刻情報は、具体的には、再生を開始すべき時刻を示す値である。
再生同期部44は、表示データを表示部24に表示させるタイミングを管理するものである。
具体的には、まず、再生同期部44は、再生開始要求を他の携帯電話機10から受信した、または、再生開始要求を他の携帯電話機10に送信した旨の通知および当該再生開始要求に含まれる開始時刻情報を画面表示制御部42から受信する。
そして、再生同期部44は、タイマー部28において計測される時間情報の監視を開始する。再生同期部44は、タイマー部28の生成する時間情報を監視しつつ、画面表示制御部42から受信した再生開始要求において指定されている開始時刻情報に基づいて、表示部24に表示させるタイミングを検知する。再生同期部44は、開始時刻情報において指定される時刻が来たことを検知したとき、その旨を画面表示制御部42に通知する。
(処理の流れ)
次に、図12を用いて、携帯電話機P1〜P6による表示データの表示の表示処理について説明する。図12は、携帯電話機P1〜P6において、表示データを表示部24に表示する処理における動作を表すフローチャートである。また、ここでは、携帯電話機P1が、マスタとなり、他の携帯電話機P2〜P6の表示のタイミングを決定する例について説明する。すなわち、携帯電話機P2〜P6は、スレーブとなり、マスタである携帯電話機P1に従って表示を行う。
まず、携帯電話機P1について説明すると、次のとおりである。
携帯電話機P1において、入力部22が表示処理の開始を示す操作データを受け付けると、表示データ読出部41が、表示データ記憶部56に記憶されている表示データを読み出す(S301)。そして、S302〜S304の処理を順に実行する。S302〜S304の処理については、図9を用いて説明した、S201〜S203の処理と同様であるので、その説明を省略する。
S302〜S304の処理に続いて、携帯電話機P1の表示領域制御部32は、再生開始要求処理部43に再生開始要求の送信を指示する。携帯電話機P1の再生開始要求処理部43は、再生要求を指示されると、近距離無線通信部26を介して、携帯電話機P2〜P6に対して、再生開始要求を送信するとともに、自機の画面表示制御部42を経由して、自機の再生同期部44に対し、当該再生開始要求に含まれる開始時刻情報を通知する(S305)。
次に、携帯電話機P1において、再生同期部44が、画面表示制御部42を経由して、再生開始要求処理部43から、開始時刻情報を受信すると、タイマー部28において生成される時間情報の監視を開始し、開始時刻情報に指定される時刻まで待機する。そして、再生同期部44は、開始時刻情報に指定される時刻が来たことを検知すると、画面表示制御部42にその旨を通知する(S306)。
携帯電話機P1において、画面表示制御部42は、再生同期部44から、当該通知を受けると表示データ読出部41が読み出した表示データを、表示部24に表示させる(S307)。
一方、携帯電話機P2〜P6について説明すると、次のとおりである。
携帯電話機P2〜P6において、再生開始要求処理部43は、近距離無線通信部26を介して、携帯電話機P1から再生開始要求を受信する。携帯電話機P2〜P6の再生開始要求処理部43は、再生開始要求を受信すると、画面表示制御部42にその旨を通知する。携帯電話機P2〜P6において、画面表示制御部42が、再生開始要求処理部43から、携帯電話機P1の再生開始要求の通知を受けると、表示データ読出部41に対して、再生開始要求に含まれる再生情報を転送する。携帯電話機P2〜P6において、表示データ読出部41は、再生情報を受信すると、表示データ記憶部56から、表示データを読み出す(S311)。
そして、S312〜S314の処理を実行する。S312〜S314の処理は、それぞれS302〜S304の処理に対応しているので、その説明を省略する。
S302〜S304の処理に続いて、携帯電話機P2〜P6において、画面表示制御部42は、再生開始要求に含まれる開始時刻情報を、再生同期部44に送信するとともに、画面再生のタイミングの同期を指示する。ここで、再生同期部44は、画面表示制御部42から、開始時刻情報を受信すると、タイマー部28において生成される時間情報の監視を開始し、開始時刻情報に指定される時刻まで待機する。そして、再生同期部44は、開始時刻情報に指定される時刻が来たことを検知すると、画面表示制御部42にその旨を通知する(S315)。
携帯電話機P2〜P6において、画面表示制御部42は、再生同期部44から、当該通知を受けると表示データ読出部41が読み出した表示データから画像データを生成するとともに、当該画像データを表示部24に表示させる(S316)。
以上の処理により、携帯電話機P1〜P6において、画像データが表示され、その後、処理は終了する。
以上の処理を実行することで、携帯電話機P1〜P6が、それぞれ、同一の表示データについて、互いに異なる部分表示データF1〜F6に対応する画面データD1〜D6を生成し、表示を行う。このため、携帯電話機P1〜P6は、画面構成情報に基づいて配置されれば、元の表示データを表示する画面表示イメージ15を構成することができる。
すなわち、以上の処理を通して、携帯電話機P1〜P6で送受信されるデータは、表示タイミングの同期をとるための再生開始要求のみである。
したがって、携帯電話機P1〜P6は、大容量の表示データを、他の携帯電話機に送信することなく、再生開始要求を送受信するだけで、各携帯電話機の表示領域より大きい画面表示を行うことができる。
ゆえに、同一の表示データを記憶した携帯電話機P1を用いて、無線通信ネットワークの帯域が逼迫することなく、マルチディスプレイシステムを実現することができる。
なお、S306と、S307との間において、図9を用いて説明したS204〜S206処理を実行してもかまわない。このことにより、さらに、他の携帯電話機10間でフレーム同期を行うことができる。この場合においても、大容量の表示データの送受信を行わなくても済む。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯電話機10の各ブロック、特に、表示データ取得部31、表示領域制御部32、フレーム同期部33、領域設定部34および領域情報配布部35、ならびに、表示データ読出部41、画面表示制御部42、再生開始要求処理部43および再生同期部44は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機10は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明によると、各移動端末装置が、それぞれ、同一の表示データについて、画面構成情報に基づいて、互いに異なる部分表示データに対応する画面データを生成し、表示を行う。その結果、各移動端末装置が、画面構成情報に基づいて配置をされれば、各移動端末装置の画面より大きな画面を構成することができる。
このため、表示を行う構成を有する移動端末装置、例えば、携帯ゲーム機など、広く好適に使用できる。
本発明の実施の形態を示すものであり、携帯電話機の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る携帯電話機の外観形状を示す図である。 領域分割情報の一例を説明した説明図である。 表示データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態を示すものであり、(a)〜(c)は、それぞれ領域分割情報および領域指定情報の設定パターンを示す図である。 本発明の実施の形態を示すものであり、(a)および(b)は、携帯電話機における画面データの表示の例を示す図である。 本発明の実施の形態を示すものであり、各携帯電話機によってマルチディスプレイシステムを構成した場合の説明図である。 携帯電話機において領域分割情報および領域指定情報を設定する処理について説明したフローチャートである。 各携帯電話機において、表示データを表示部に表示する処理の動作を表すフローチャートである。 本実施の形態に係る携帯電話機の要部構成を示したブロック図である。 再生開始要求のデータ構成の一例を示す図である。 各携帯電話機において、表示データを表示部に表示する処理の動作を表すフローチャートである。
符号の説明
10,P1〜P6 携帯電話機
20 チューナ部
22 入力部
24 表示部
26 近距離無線通信部
28 タイマー部
30 制御部
31 表示データ取得部(表示データ取得手段)
32 表示領域制御部(表示データ分割手段、表示領域制御手段)
33 フレーム同期部
34 領域設定部
35 領域情報配布部
41 表示データ読出部(表示データ分割手段)
42 画面表示制御部(表示領域制御手段)
43 再生開始要求処理部(再生開始要求送信手段、再生開始要求受信手段)
44 再生同期部(表示同期手段)
50 記憶部
52 領域分割情報記憶部
54 領域指定情報記憶部
56 表示データ記憶部

Claims (11)

  1. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置であって、
    放送波から上記表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得手段と、
    表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得手段が取得した表示データを分割する表示データ分割手段と、
    上記複数の移動端末装置に各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段とを備えていることを特徴とする移動端末装置。
  2. 上記領域分割情報は、上記表示領域制御手段が特定した領域に対して施すべき画像回転処理の方向を示す表示方向情報を含み、
    上記表示方向情報に基づいて、上記表示領域制御手段が特定した領域を自装置の表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  3. 上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、
    上記近距離無線部を介して、上記複数の移動端末装置のうち、自装置以外の移動端末装置からそれぞれの画面の表示速度に関する表示性能情報を受信する表示性能取得手段を備え、
    自装置および上記表示性能取得手段が取得した表示性能情報のうち、上記表示速度が最も遅いと判定された表示性能情報に基づいて表示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の移動端末装置。
  4. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置であって、
    上記複数の移動端末装置間で同一の、上記表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、
    表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ記憶部に記憶されている表示データを分割する表示データ分割手段と、
    上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と
    上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、
    上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信手段と、
    上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えていることを特徴とする移動端末装置。
  5. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、
    上記複数の移動端末装置間で同一の、上記表示情報を表示するための表示データを記憶する表示データ記憶部と、
    上記複数の移動端末装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線部と、
    上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を上記近距離無線部を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信手段と、
    上記表示データ記憶部から上記表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割手段と、
    上記複数の移動端末装置間に割り当てられている分割された領域のうち、自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割手段が分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御手段と、
    上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期手段とを備えていることを特徴とする移動端末装置。
  6. 請求項1から3までの何れか1項に記載の移動端末装置を複数含むマルチディスプレイシステムであって、上記複数の移動端末装置のそれぞれが、上記領域分割情報に基づいて分割された上記表示データのうち、上記領域指定情報に基づいて特定される領域を表示するマルチディスプレイシステム。
  7. 請求項1から3までの何れか1項に記載の移動端末装置、または、請求項4に記載の移動端末装置、または、請求項5に記載の移動端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
  8. 請求項7に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、
    放送波から上記表示情報を表示するための表示データを取得する表示データ取得ステップと、
    表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データ取得ステップにおいて取得した表示データを分割する表示データ分割ステップと、
    上記複数の移動端末装置の各々に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップとを含むことを特徴とする移動端末装置の制御方法。
  10. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、
    上記複数の移動端末装置の各々の記憶部に記憶されている、上記表示情報を表示するための表示データを読み出し、表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記読み出した表示データを分割する表示データ分割ステップと、
    上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、
    上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置に送信する再生開始要求送信ステップと、
    上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含むことを特徴とする移動端末装置の制御方法。
  11. 複数の移動端末装置の各表示部に1つの表示情報を表示するマルチディスプレイシステムを構成する移動端末装置の制御方法であって、
    上記表示情報を表示する時刻である表示開始時刻に上記表示情報を表示するための表示データの表示を開始するよう要求する再生開始要求を、近距離無線通信を介して他の移動端末装置から受信する再生開始要求受信ステップと、
    表示データを複数の領域に分割する分割位置を定義する、自装置を含む上記複数の移動端末装置で共有されている領域分割情報に基づいて、上記表示データを記憶する表示データ記憶部に記憶されている上記要求された表示データを分割する表示データ分割ステップと、
    上記複数の移動端末装置に割り当てられている分割された領域のうち自装置に割り当てられている領域を指定する領域指定情報に基づいて、上記表示データ分割ステップにおいて分割した領域の中から、自装置の表示部に表示すべき領域を特定する表示領域制御ステップと、
    上記表示開始時刻に、自装置の表示部に上記表示すべき領域を表示させる表示同期ステップとを含むことを特徴とする移動端末装置の制御方法。
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