JP2009294593A - 電気泳動表示装置及び電子機器、並びに電気泳動表示装置の駆動方法 - Google Patents

電気泳動表示装置及び電子機器、並びに電気泳動表示装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気泳動表示装置において、高品質な画像を表示する。
【解決手段】電気泳動表示装置は、第1基板(28)上に、互いに交差するように設けられた複数の走査線(40)及び複数のデータ線(50)と、走査線及びデータ線の交差に対応して規定された第1画素(20a)毎に形成された複数の第1画素電極(21a)と、第1基板上における第1画素毎に設けられ、データ線を介して供給される画像信号に応じた画素電位を第1画素電極に夫々供給する複数の画素回路(24,25,110)と、2行2列に隣り合うように配列された4つの第1画素電極によって囲まれる領域に対応して規定された第2画素(20b)毎に、電気的に浮遊するように夫々形成された複数の第2画素電極(21b)と、第2基板上に第1及び第2画素電極に対向するように設けられた共通電極(22)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気泳動表示装置及び該電気泳動表示装置を備える電子機器、並びに該電気泳動表示装置の駆動方法の技術分野に関する。
この種の電気泳動表示装置は、複数の画素によって次のように表示を行う表示部を有する。各画素では、画素スイッチング素子を介してメモリ回路に画像信号を書き込んだ後、書き込まれた画像信号に応じた電位により画素電極が駆動され、共通電極との間に電位差が生じる。これによって画素電極及び共通電極間の電気泳動素子を駆動することにより表示を行う(例えば、特許文献1参照)。電気泳動素子は、例えば電気泳動粒子を含んだマイクロカプセルから構成されており、樹脂等からなる導電性の接着層によって、画素回路等を含む素子基板及び対向基板間に固定される。
特開2003−84314号公報
しかしながら、上述した電気泳動表示装置においては、画素電極の形状が矩形であるため、文字等の滑らかな輪郭が求められる画像を表示する際に角が目立ってしまい、画質が低下してしまうという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、高品質な画像を表示することが可能な電気泳動表示装置及び電子機器、並びに電気泳動表示装置の駆動方法を提供することを課題とする。
本発明の電気泳動表示装置は上記課題を解決するために、電気泳動粒子を含む電気泳動素子を第1及び第2基板間に挟持してなり、複数の行及び複数の列に沿って配列された複数の画素からなる表示部を備えた電気泳動表示装置であって、前記第1基板上に、互いに交差するように設けられた複数の走査線及び複数のデータ線と、前記第1基板上における前記複数の画素のうち前記走査線及びデータ線の交差に対応して規定された第1画素毎に形成された複数の第1画素電極と、前記第1基板上における前記第1画素毎に設けられ、前記データ線を介して供給される画像信号に応じた画素電位を前記第1画素電極に夫々供給する複数の画素回路と、前記第1基板上における前記複数の画素のうち、2行2列に隣り合うように配列された4つの前記第1画素電極によって囲まれる領域に対応して規定された第2画素毎に、電気的に浮遊するように夫々形成された複数の第2画素電極と、前記第2基板上に前記第1及び第2画素電極に対向するように設けられた共通電極とを備える。
本発明の電気泳動表示装置によれば、その動作時には、基板間に挟持された電気泳動素子に、データ線を介して供給される画像信号に応じた電圧が画素毎に印加されることにより、複数の画素からなる表示部に画像が表示される。具体的には、例えば素子基板である第1基板上に画素毎に形成された第1画素電極及び第2画素電極と、対向基板である第2基板上にベタ状に設けられた共通電極との間に印加された電圧に応じて、電気泳動素子内部の電気泳動粒子が移動(即ち、泳動)することで、移動された電気泳動粒子に応じた画像が一対の基板のうち第2基板側(即ち、共通電極側)に表示される。
ここで特に、第1画素電極は、第1基板上における複数の画素のうち、走査線及びデータ線の交差に対応して規定された第1画素毎に夫々形成されている。第1画素電極の各々には、第1基板上における第1画素毎に設けられた複数の画素回路によって、画像信号に応じた画素電位が供給される。即ち、データ線を介して供給される画素電位は、画素回路を介して第1画素電極の各々に供給される。画素回路は、例えば画素スイッチング素子としてのトランジスタ、及び画素スイッチング素子を介して供給される画像信号を保持するメモリ回路及びメモリ回路からの出力に応じて第1画素電極に供給する画素電位を切り換えるスイッチ回路等を含んで構成されている。
一方、第2画素電極は、第1基板上における複数の画素のうち、2行2列にわたって隣り合うように配列された4つの前記第1画素電極によって囲まれる領域に対応して規定された第2画素毎に夫々形成されている。尚、本明細書において、「第1画素電極によって囲まれる領域」とは、複数の隣り合う各第1画素電極中の1点(例えば中心点)を繋げてできる多角形(典型的には四角形)の内部領域であって、第1画素電極の形成領域を除いた領域をいう。つまり、第2画素電極は、第1基板上で平面的に見て、第1画素電極によって少なくとも部分的に取り囲まれるように形成される。また、第2画素電極の各々は、電気的に浮遊するように(即ち、電気的なフローティング状態で)形成されている。
第1基板上における第1及び第2画素電極間には、典型的には、第1基板と電気泳動素子とを接着する接着層が設けられている。接着層は、例えば第1基板上で平面的に見て、第1及び第2画素電極間の間隙を覆うように設けられる。接着層が設けられていることにより、第1画素電極と第2画素電極との間にはリーク電流が流れる。即ち、第2画素電極には、第1画素電極に供給された画素電位に応じた電位が供給される。但し、第2画素電極に供給される電位は、第1画素電極に供給される画素電位より低い。
第2画素電極に、リーク電流として画素電位より低い電位が供給されることで、第2画素電極に対応する第2画素では、第1画素電極に対応する第1画素において表示される色調の中間調を表示することが可能となる。具体的には、第1画素では、例えばマイクロカプセルである電気泳動素子内部の白色粒子及び黒色粒子が、第1画素電極及び共通電極間に印加される画素電位に応じた電圧に応じて、第1画素電極側及び共通電極側に夫々移動することで、表示部には白又は黒が表示される。これに対し第2画素では、第1画素と比べて印加される電圧が低くなるため、白色粒子及び黒色粒子の移動量が小さくなる。よって、第2画素では、白色粒子及び黒色粒子が、第2画素電極側及び共通電極側に完全に(即ち、白又は黒を表示するまでに)移動しきれない状態となる。このため第2画素では、白及び黒の中間調であるグレーが表示される。
第2画素で表示される中間調の色調(例えば、どの程度白又は黒に近いグレーであるか)は、第2画素電極を囲う複数の第1画素電極に印加されている画素電位によって決まる。例えば、一の第2画素で表示される中間調の色調は、該第2画素と互いに隣り合う4つの第1画素毎に1つずつ形成された4つの第1画素電極に印加されている画素電位によって殆ど決まる。即ち、4つのうち2つの第1画素電極に白を表示するための画素電位が供給され、残りの2つの第1画素電極に黒を表示するための画素電位が供給されているとすると、第2画素では黒及び白のほぼ中間となるグレーが表示される。4つのうち3つの第1画素電極に白を表示するための画素電位が供給され、残りの1つの第1画素電極に黒を表示するための画素電位が供給されているとすると、第2画素ではやや白よりのグレーが表示される。4つのうち1つの第1画素電極に白を表示するための画素電位が供給され、残りの3つの第1画素電極に黒を表示するための画素電位が供給されているとすると、第2画素ではやや黒よりのグレーが表示される。また、4つ全ての第1画素電極に黒を表示するための画素電位が供給されている場合には、第2画素には、第1画素と殆ど或いは全く同一の黒が表示される。同様に、4つ全ての第1画素電極に白を表示するための画素電位が供給されている場合には、第2画素には、第1画素と殆ど或いは全く同一の白が表示される。即ち、第2画素は、中間調以外に第1画素で表示される色調も表示することができる。
以上説明したように、本発明の電気泳動表示装置によれば、第2画素において中間調を表示することが可能となるため、表示可能な色調を実質的に増加させることができる。これにより、例えば表示される画像の輪郭を中間調とすることで、アンチエイリアス処理を施すことができ、より輪郭のなめらかな画像を表示することができる。従って、高品質な画像を表示することが可能である。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記第1及び第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、互いに同じ大きさである。
この態様によれば、第1及び第2画素電極の大きさが、第1基板上で平面的に見て、互いに同じであるため、第1及び第2画素電極を容易に形成することができる。また、画素電位に応じた画像を表示する第1画素及び中間調を表示する第2画素の大きさを同じにすることができる。よって、第1及び第2画素の大きさが互いに異なることに起因して、表示される画像のなめらかさが阻害されてしまうことを防止することができる。
尚、ここでの「同じ」とは、厳密に同一であることを意味するものではなく、上述した効果が得られる程度に互いの大きさが近付けられている状態を意味する。言い換えれば、第1及び第2画素電極の大きさを互いに近付けることによっても、本態様における効果は相応に得られる。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、前記第1画素電極より大きい。
この態様によれば、第1基板上で平面的に見て、第2画素電極が第1画素電極より大きくなるように形成されているため、画素電位に応じた画像を表示する第1画素より、中間調を表示する第2画素の方が大きくなる。これにより、表示される画像の輪郭を、よりなめらかなものとすることができる。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、前記第1画素電極より小さい。
この態様によれば、第1基板上で平面的に見て、第2画素電極が第1画素電極より小さくなるように形成されているため、画素電位に応じた画像を表示する第1画素より、中間調を表示する第2画素の方が小さくなる。これにより、表示される画像のコントラストを向上させることができる。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記第1及び第2画素電極の各々は、前記第1基板上で平面的に見て、各辺が前記データ線の延びる方向に対して傾斜した四辺形状を有する。
この態様によれば、第1及び第2画素電極の各々が、第1基板上で平面的に見て、各辺がデータ線の延びる方向に対して傾斜した四辺形状を有しているため、各辺がデータ線の延びる方向に対して傾斜しない四辺形状を有する場合と比べて、第1及び第2画素電極の各々を好適に配置することができる。具体的には、第1及び第2画素電極間の間隙が大きくなり過ぎてしまうことを防止しつつ、第2画素電極を囲うように第1画素電極を配置することが容易となる。この観点からすれば、第1及び第2画素電極の各々は、各辺がデータ線に対して45度傾斜した正方形とされるのが好ましい。また、第1及び第2画素電極の各々の各辺が傾斜されることで、表示される画像における傾斜方向に延びる輪郭を、よりなめらかにすることが可能となる。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記第1及び第2画素電極の少なくとも一方は、前記第1基板上で平面的に見て、円形状を有する。
この態様によれば、第1及び第2画素電極の少なくとも一方が、第1基板上で平面的に見て、円形状を有するため、第1及び第2画素電極は角を有しない形状として形成される。よって、表示される画像の輪郭において、第1及び第2画素電極の角に起因する凹凸が生じ、画質が低下してしまうことを防止することができる。尚、ここでの「円形状」とは、正円だけでなく楕円も含む趣旨である。また、例えば八角形状や星型状等の、矩形よりも円形状に近い形状の多角形とすることでも、上述した効果は相応に得られる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気泳動表示装置(但し、その各種態様も含む)を備える。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気泳動表示装置を具備してなるので、高品質な画像を表示可能な、例えば、腕時計、電子ペーパー、電子ノート、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの各種電子機器を実現できる。
本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気泳動表示装置(但し、その各種態様も含む)の駆動方法であって、画像書込期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを所定の周期で繰り返すように供給する画像書込工程と、前記画像書込期間に続く中間調生成期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として前記第1及び第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、前記共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを前記所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給することにより、前記第2画素において中間調を表示させる中間調生成工程と、前記中間調生成期間に続く画像保持期間において、前記第1画素電極及び前記共通電極を夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする画像保持工程とを含む。
本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法によれば、先ず画像書込期間において、複数の第1画素電極の各々に画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位が供給されると共に、共通電極に、共通電位として第1電位と同一の電位と、第2電位と同一の電位とが所定の周期で繰り返すように供給される。このため、第1電位が供給される第1画素電極に対応する画素には、共通電位が第1電位と同一の電位となった際には電圧は印加されず、共通電位が第2電位と同一の電位となった際にのみ電圧が印加される。同様に、第2電位が供給される第1画素電極に対応する画素には、共通電位が第2電位と同一の電位となった際には電圧は印加されず、共通電位が第1電位と同一の電位となった際にのみ電圧が印加される。
続いて中間調生成期間においては、複数の第1画素電極の各々に画素電位として第1及び第2電位のいずれか一方の電位が供給されると共に、共通電極に、共通電位として第1電位と同一の電位と、第2電位と同一の電位とが所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給される。これにより、第2画素では中間調(即ち、第1電位に対応する色調と第2電位に対応する色調との中間の色調)が表示される。
続く画像保持期間においては、第1画素電極及び共通電極が夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とされる。即ち、画像保持期間においては、第1及び第2画素電極と共通電極との間には電圧が印加されないため、画像書込期間及び中間調生成期間において表示部に表示された画像は保持される。
本発明では特に、上述したように、中間調生成期間において、共通電位電極に第1電位と同一の電位及び第2電位と同一の電位が所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給されるため、電圧が印加されなくなる画像保持期間までの間、電気泳動素子における電気泳動粒子が、第1及び第2画素電極側及び共通電極側に移動する(引き寄せられる)期間が夫々短くなる。よって、中間調を表示させるべき第2画素において、電気泳動粒子が移動し過ぎてしまうことにより、中間調が表示されなくなってしまうことを防止することができる。
より具体的には、中間調を表示する第2画素においては、共通電位が所定の周期で切り換えられる度に、電気泳動素子内部の電気泳動粒子が異なる側に移動している。即ち、共通電位が第1電位と同一の電位である場合と、第2電位と同一の電位である場合とでは、電気泳動粒子は、互いに異なる側に引き寄せられている。ここで仮に、中間調生成期間が設けられておらず、画像書込期間の次が画像保持期間とされているとすると、電気泳動素子内部の電気泳動粒子は、第1及び第2画素電極側と共通電極側とのいずれか一方側に、比較的長い時間引き寄せられた状態で保持されることとなる。この場合、第2画素で表示される色調は、第1電位及び第2電位に応じた色調に近いものとなり、表示すべき中間調とは異なる色調となってしまうおそれがある。
しかるに本発明では、中間調生成期間が設けられているため、電気泳動素子内部の電気泳動粒子が、移動する期間が短くなる。よって、電気泳動粒子は、第1及び第2画素電極側と共通電極側との中間点に近い位置に保持される。従って、第2画素では中間調が表示される。
尚、中間調生成期間は、典型的には、上述した画像書込期間と比べると極めて短い期間であり、印加される第1及び第2電位の大きさや、電気泳動素子における電気泳動素子の移動度(即ち、移動しやすさ)等に応じて予め設定される。
以上説明したように、本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法によれば、第2画素において確実に中間調を表示させることができる。従って、高品質な画像を表示することが可能となる。
本発明の第2の電気泳動表示装置の駆動方法は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気泳動表示装置(但し、その各種態様も含む)の駆動方法であって、画像書込期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを所定の周期で繰り返すように供給する画像書込工程と、前記画像書込期間に続く中間調生成期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として前記第1及び第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、前記共通電位として、前記第1電位より低い第3電位と、前記第3電位より低く且つ前記第2電位より高い第4電位とを前記所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給することにより、前記第2画素において中間調を表示させる中間調生成工程と、前記中間調生成期間に続く画像保持期間において、前記第1画素電極及び前記共通電極を夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする画像保持工程とを含む。
本発明の第2の電気泳動表示装置の駆動方法によれば、上述した本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法と同様に、先ず画像書込期間において、複数の第1画素電極の各々に画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位が供給されると共に、共通電極に、共通電位として第1電位と同一の電位と、第2電位と同一の電位とが所定の周期で繰り返すように供給される。
続いて中間調生成期間においては、複数の第1画素電極の各々に画素電位として第1及び第2電位のいずれか一方の電位が供給されると共に、共通電極に、共通電位として第1電位より低い第3電位と、第3電位より低く且つ第2電位より高い第4電位とが所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給される。
続く画像保持期間においては、第1画素電極及び共通電極が夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とされる。即ち、画像保持期間においては、第1及び第2画素電極と共通電極との間には電圧が印加されないため、画像書込期間及び中間調生成期間において表示部に表示された画像は保持される。
本発明では特に、中間調生成期間において、共通電極に第3電位及び第4電位が所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給されるため、上述した本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法と同様に、電圧が印加されなくなる画像保持期間までの間、電気泳動素子における電気泳動粒子が、第1及び第2画素電極側及び共通電極側に移動する(引き寄せられる)期間が夫々短くなることに加えて、電気泳動粒子を引き寄せる力が弱くなる。即ち、第1及び第2画素電極と共通電極との間に印加される電圧が低くなることによって、電気泳動粒子は移動し難くなる。従って、中間調を表示させるべき第2画素において、電気泳動粒子が移動し過ぎてしまうことにより、中間調が表示されなくなってしまうことを効果的に防止することができる。
以上説明したように、本発明の第2の電気泳動表示装置の駆動方法によれば、上述した本発明の第1の電気泳動表示装置の駆動方法と同様に、第2画素において確実に中間調を表示させることができる。従って、高品質な画像を表示することが可能となる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
先ず、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態に係る電気泳動表示装置1は、表示部3と、コントローラ10と、走査線駆動回路60と、データ線駆動回路70と、電源回路210と、共通電位供給回路220とを備えている。
表示部3には、m行×n列分の第1画素20aがマトリクス状(二次元平面的)に配列されている。また、表示部3には、m本の走査線40(即ち、走査線Y1、Y2、…、Ym)と、n本のデータ線50(即ち、データ線X1、X2、…、Xn)とが互いに交差するように設けられている。具体的には、m本の走査線40は、行方向(即ち、X方向)に延在し、n本のデータ線50は、列方向(即ち、Y方向)に延在している。m本の走査線40とn本のデータ線50との交差に対応して第1画素20aが配置されている。尚、後述するように、第1画素20aには、各辺が走査線40及びデータ線50に対して45度傾斜された正方形状を有する第1画素電極21aが形成されている。
尚、ここでは図示を省略しているが、第1画素20aによって囲われる領域(即ち、2本の走査線40及び2本データ線50によって囲われる領域)に対応する第2画素毎には、第2画素電極21bが配置されている。第2画素電極21bについては後に詳述する。
走査線駆動回路60は、タイミング信号に基づいて、走査線Y1、Y2、…、Ymの各々に走査信号をパルス的に順次供給する。データ線駆動回路70は、タイミング信号に基づいて、データ線X1、X2、…、Xnに画像信号を供給する。画像信号は、高電位レベル(以下「ハイレベル」という。例えば5V)又は低電位レベル(以下「ローレベル」という。例えば0V)の2値的なレベルをとる。
ここに、第1画素20aは、高電位電源線91、低電位電源線92、共通電位線93、第1の制御線94及び第2の制御線95に電気的に接続されている。高電位電源線91、低電位電源線92、共通電位線93、第1の制御線94及び第2の制御線95は夫々、典型的には図1中に示すように行方向(X方向)に沿って配列する画素からなる画素列毎に、画素列に属する第1画素電極21aに共通に配線される。
図2は、画素の電気的な構成を示す等価回路図である。
図2において、第1画素電極21aに対応する画素20aは、画素スイッチング用トランジスタ24と、メモリ回路25と、スイッチ回路110と、第1画素電極21aと、共通電極22と、電気泳動素子23とを備えている。尚、画素スイッチング用トランジスタ24、メモリ回路25及びスイッチ回路110は、本発明の「画素回路」の一例を構成している。
画素スイッチング用トランジスタ24は、一例としてN型トランジスタで構成されている。画素スイッチング用トランジスタ24は、そのゲートが走査線40に電気的に接続されており、そのソースがデータ線50に電気的に接続されており、そのドレインがメモリ回路25の入力端子N1に電気的に接続されている。画素スイッチング用トランジスタ24は、データ線駆動回路70(図1参照)からデータ線50を介して供給される画像信号を、走査線駆動回路60(図1参照)から走査線40を介してパルス的に供給される走査信号に応じたタイミングで、メモリ回路25の入力端子N1に出力する。
メモリ回路25は、一例としてインバータ回路25a及び25bを有しており、SRAM(Static Random Access Memory)として構成されている。
インバータ回路25a及び25bは、互いの入力端子に他方の出力端子が電気的に接続されたループ構造を有している。即ち、インバータ回路25aの入力端子とインバータ回路25bの出力端子とが互いに電気的に接続され、インバータ回路25bの入力端子とインバータ回路25aの出力端子とが互いに電気的に接続されている。インバータ回路25aの入力端子が、メモリ回路25の入力端子N1として構成されており、インバータ回路25aの出力端子が、メモリ回路25の出力端子N2として構成されている。
インバータ回路25aは、N型トランジスタ25a1及びP型トランジスタ25a2を有している。N型トランジスタ25a1及びP型トランジスタ25a2のゲートは、メモリ回路25の入力端子N1に電気的に接続されている。N型トランジスタ25a1のソースは、低電位電源電位Vssが供給される低電位電源線92に電気的に接続されている。P型トランジスタ25a2のソースは、高電位電源電位Vddが供給される高電位電源線91に電気的に接続されている。N型トランジスタ25a1及びP型トランジスタ25a2のドレインは、メモリ回路25の出力端子N2に電気的に接続されている。
インバータ回路25bは、N型トランジスタ25b1及びP型トランジスタ25b2を有している。N型トランジスタ25b1及びP型トランジスタ25b2のゲートは、メモリ回路25の出力端子N2に電気的に接続されている。N型トランジスタ25b1のソースは、低電位電源電位Vssが供給される低電位電源線92に電気的に接続されている。P型トランジスタ25b2のソースは、高電位電源電位Vddが供給される高電位電源線91に電気的に接続されている。N型トランジスタ25b1及びP型トランジスタ25b2のドレインは、メモリ回路25の入力端子N1に電気的に接続されている。
メモリ回路25は、その入力端子N1にハイレベルの画像信号が入力されると、その出力端子N2から低電位電源電位Vssを出力し、その入力端子N1にローレベルの画像信号が入力されると、その出力端子N2から高電位電源電位Vddを出力する。即ち、メモリ回路25は、入力された画像信号がハイレベルであるかローレベルであるかに応じて、低電位電源電位Vss又は高電位電源電位Vddを出力する。言い換えれば、メモリ回路25は、入力された画像信号を、低電位電源電位Vss又は高電位電源電位Vddとして記憶可能に構成されている。
高電位電源線91及び低電位電源線92は、電源回路210からそれぞれ高電位電源電位Vdd及び低電位電源電位Vssが供給可能に構成されている。高電位電源線91は、スイッチ91sを介して電源回路210に電気的に接続されており、低電位電源線92は、スイッチ92sを介して電源回路210に電気的に接続されている。スイッチ91s及び92sは、コントローラ10によってオン状態とオフ状態とが切り替えられるように構成されている。スイッチ91sがオン状態とされることで、高電位電源線91と電源回路210とが電気的に接続され、スイッチ91sがオフ状態とされることで、高電位電源線91は電気的に切断されたハイインピーダンス状態とされる。スイッチ92sがオン状態とされることで、低電位電源線92と電源回路210とが電気的に接続され、スイッチ92sがオフ状態とされることで、低電位電源線92は電気的に切断されたハイインピーダンス状態とされる。
スイッチ回路110は、第1のトランスミッションゲート111及び第2のトランスミッションゲート112を備えている。
第1のトランスミッションゲート111は、P型トランジスタ111p及びN型トランジスタ111nを備えている。P型トランジスタ111p及びN型トランジスタ111nのソースは、第1の制御線94に電気的に接続されている。P型トランジスタ111p及びN型トランジスタ111nのドレインは、画素電極21に電気的に接続されている。P型トランジスタ111pのゲートは、メモリ回路25の入力端子N1に電気的に接続されており、N型トランジスタ111nのゲートは、メモリ回路25の出力端子N2に電気的に接続されている。
第2のトランスミッションゲート112は、P型トランジスタ112p及びN型トランジスタ112nを備えている。P型トランジスタ112p及びN型トランジスタ112nのソースは、第2の制御線95に電気的に接続されている。P型トランジスタ112p及びN型トランジスタ112nのドレインは、画素電極21に電気的に接続されている。P型トランジスタ112pのゲートは、メモリ回路25の出力端子N2に電気的に接続されており、N型トランジスタ112nのゲートは、メモリ回路25の入力端子N1に電気的に接続されている。
スイッチ回路110は、メモリ回路25に入力される画像信号に応じて、第1の制御線94及び第2の制御線95のいずれか一方の制御線を択一的に選択して、その一方の制御線を画素電極21に電気的に接続する。
具体的には、メモリ回路25の入力端子N1にハイレベルの画像信号が入力されると、メモリ回路25からN型トランジスタ111n及びP型トランジスタ112pのゲートに低電位電源電位Vssが出力されると共に、P型トランジスタ111p及びN型トランジスタ112nのゲートに高電位電源電位Vddが出力されることにより、第2のトランスミッションゲート112を構成するP型トランジスタ112p及びN型トランジスタ112nのみがオン状態となり、第1のトランスミッションゲート111を構成するP型トランジスタ111p及びN型トランジスタ111nはオフ状態となる。一方、メモリ回路25の入力端子N1にローレベルの画像信号が入力されると、メモリ回路25からN型トランジスタ111n及びP型トランジスタ112pのゲートに高電位電源電位Vddが出力されると共に、P型トランジスタ111p及びN型トランジスタ112nのゲートに低電位電源電位Vssが出力されることにより、第1のトランスミッションゲート111を構成するP型トランジスタ111p及びN型トランジスタ111nのみがオン状態となり、第2のトランスミッションゲート112を構成するP型トランジスタ112p及びN型トランジスタ112nはオフ状態となる。つまり、メモリ回路25の入力端子N1にハイレベルの画像信号が入力された場合には、第2のトランスミッションゲート112のみがオン状態となり、一方、メモリ回路25の入力端子N1にローレベルの画像信号が入力された場合には、第1のトランスミッションゲート111のみがオン状態となる。
第1画素電極21aは、スイッチ回路110によって画像信号に応じて択一的に選択された第1の制御線94又は第2の制御線95に電気的に接続される。その際、第1画素電極21aは、スイッチ94s又は95sのオンオフ状態に応じて、電位S1又は電位S2が供給される、或いはハイインピーダンス状態とされる。
第1画素電極21aは、電気泳動素子23を介して共通電極22と互いに対向するように配置されている。共通電極22は、共通電位Vcomが供給される共通電位線93に電気的に接続されている。共通電位線93は、電位回路210から共通電位Vcomが供給可能に構成されている。共通電位線93は、スイッチ93sを介して共通電位供給回路220に電気的に接続されている。スイッチ93sは、コントローラ10によってオン状態とオフ状態とが切り替えられるように構成されている。スイッチ93sがオン状態とされることで、共通電位線93と共通電位供給回路220とが電気的に接続され、スイッチ93sがオフ状態とされることで、共通電位線93は電気的に切断されたハイインピーダンス状態とされる。
本実施形態では、第1の制御線94は電位S1として共通電位Vcomを供給する。また、第2の制御線95は電位S2として、第1電位VH(例えば15V)及び第2電位VL(例えば0V)を供給する。尚、第1の制御線94及び第2の制御線95は、夫々が共通電位Vcom、第1電位VH及び第2電位VLを供給するように構成されてもよい。即ち、第1の制御線94及び第2の制御線95によって、共通電位Vcom、第1電位VH及び第2電位VLの3種類の電位を供給できればよい。尚、上述した各電位の切替えは、例えば第1の制御線94及び第2の制御線95が接続される電位回路210によって行われる。
上述した電位を供給する際には、ローレベルの画像信号が供給される画素20については、第1のトランスミッションゲート111のみがオン状態となり、その画素20の第1画素電極21aは、第1の制御線94に電気的に接続され、スイッチ94sのオンオフ状態に応じて電源回路210から電位S1が供給され、又は、ハイインピーダンス状態とされる。一方、ハイレベルの画像信号が供給される画素20については、第2のトランスミッションゲート112のみがオン状態となり、その画素20の第1画素電極21aは、第2の制御線95に電気的に接続され、スイッチ95sのオンオフ状態に応じて電源回路210から電位S2が供給され、又は、ハイインピーダンス状態とされる。
電気泳動素子23は、電気泳動粒子をそれぞれ含んでなる複数のマイクロカプセルから構成されている。
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の表示部の具体的な構成について、図3から図5を参照して説明する。
図3は、第1画素電極及び第2画素電極の配列を示す平面図である。尚、図3では、説明の便宜上、図1に示した回路や配線等を適宜省略して図示している。
図3において、本実施形態に係る電気泳動表示装置1の表示部3は、上述した第1画素電極21aに加えて、第2画素電極21bを備えている。第2画素電極21bは、2行2列に隣り合って配置された4つの第1画素電極21aに囲まれた領域に配置されている。別の観点では、第2画素電極21bは、2行2列に隣り合って配置された4つの第1画素電極21aの中心点を繋げてできる矩形の内部領域のうち、第1画素電極21aの形成領域を除いた領域に配置されている。更に別の観点では、第2画素電極21bは、2行2列にわたって隣り合うように配列された4つの第1画素電極21aに着目した場合に、これら4つの第1画素電極21aの中心を結んでできる矩形において、対角線の交点を含む領域に配置されている。その結果、第2画素電極21bは、2本の走査線40及び2本のデータ線50に囲われた領域にマトリクス状に配置されていてもよい。また第2画素電極21bは、第1画素電極21aと互いに同じ大きさであり、同様の形状を有している。即ち、各辺が走査線40及びデータ線50に対して45度傾斜された正方形状とされている。
本実施形態では特に、第2画素電極21bは、電気的に浮遊している。言い換えれば、画素スイッチング用トランジスタ24、メモリ回路25及びスイッチ回路110は、第1画素電極21aの各々に対して設けられており、第2画素電極21bに対しては設けられていない。よって、第2画素電極21bの各々には、データ線50を介して供給される画像信号に応じて、第1電位及び第2電位は供給されない。
図4は、第1実施形態に係る電気泳動表示パネルの表示部の部分断面図である。
図4において、表示部3は、素子基板28と対向基板29との間に電気泳動素子23が挟持される構成となっている。尚、本実施形態では、対向基板29側に画像を表示することを前提として説明する。
素子基板28は、例えばガラスやプラスチック等からなる基板である。素子基板28上には、ここでは図示を省略するが、図2を参照して上述した画素スイッチング用トランジスタ24、メモリ回路25、スイッチ回路110、走査線40、データ線50、高電位電源線91、低電位電源線92、共通電位線93、第1の制御線94、第2の制御線95等が作り込まれた積層構造が形成されている。この積層構造の上層側に複数の第1画素電極21a及び第2画素電極21bがマトリクス状に設けられている。第1画素電極21aの各々は、複数の画素20のうち第1画素20a毎に設けられており、第2画素電極21bは、第2画素20b毎に設けられている。
対向基板29は、例えばガラスやプラスチック等からなる透明な基板である。対向基板29における素子基板28との対向面上には、共通電極22が複数の画素電極9aと対向してベタ状に形成されている。共通電極22は、例えばマグネシウム銀(MgAg)、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電材料から形成されている。
電気泳動素子23は、電気泳動粒子をそれぞれ含んでなる複数のマイクロカプセル80から構成されており、例えば樹脂等からなるバインダー30及び接着層31によって素子基板28及び対向基板29間で固定されている。尚、本実施形態に係る電気泳動表示パネル1は、製造プロセスにおいて、電気泳動素子23が予め対向基板29側にバインダー30によって固定されてなる電気泳動シートが、別途製造された、第1画素電極21a及び第2画素電極21b等が形成された素子基板28側に接着層31によって接着されている。接着層31は、素子基板28上で平面的に見て、少なくとも第1画素電極21aと第2画素電極21bとの間隙を覆うように設けられ、典型的には、素子基板28上における表示部が形成される領域(即ち、第1画素電極21a及び第2画素電極21bが形成された領域)の全体を覆うように形成される。
ここで、接着層31は、ごく少量の水分を含有しているため、第1画素電極21aと第2画素電極21bとの間には、接着層31を介して微弱なリーク電流が流れる。この結果、第1画素電極21aに供給される第1電位及び第2電位が、第2画素電極21bに部分的に供給される。即ち、本実施形態に係る接着層31は、第1画素電極21a及び第2画素電極21bより低い導電性を有する導電層とみなすこともできる。第2画素電極21bの各々は、接着層31を介して供給された電位を対応する画素20に印加する。
マイクロカプセル80は、画素電極21及び共通電極22間に挟持され、1つの画素20内に(言い換えれば、1つの画素電極21に対して)1つ又は複数配置されている。
図5は、マイクロカプセルの構成を示す模式図である。尚、図5では、マイクロカプセルの断面を模式的に示している。
図5において、マイクロカプセル80は、被膜85の内部に分散媒81と、複数の白色粒子82と、複数の黒色粒子83とが封入されてなる。マイクロカプセル80は、例えば、50um程度の粒径を有する球状に形成されている。尚、白色粒子82及び黒色粒子83は、本発明に係る「電気泳動粒子」の一例である。
被膜85は、マイクロカプセル80の外殻として機能し、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム等の透光性を有する高分子樹脂から形成されている。
分散媒81は、白色粒子82及び黒色粒子83をマイクロカプセル80内(言い換えれば、被膜85内)に分散させる媒質である。分散媒81としては、水や、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエンや、キシレン、ヘキシルベンゼン、へブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩やその他の油類を単独で又は混合して用いることができる。また、分散媒81には、界面活性剤が配合されてもよい。
白色粒子82は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば負に帯電されている。
黒色粒子83は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば正に帯電されている。
このため、白色粒子82及び黒色粒子83は、画素電極21と共通電極22との間の電位差によって発生する電場によって、分散媒81中を移動することができる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
図4及び図5において、画素電極21と共通電極22との間に、相対的に共通電極22の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、正に帯電された黒色粒子83はクーロン力によってマイクロカプセル80内で画素電極21側に引き寄せられると共に、負に帯電された白色粒子82はクーロン力によってマイクロカプセル80内で共通電極22側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80内の表示面側(即ち、共通電極22側)に白色粒子82が集まることで、表示部3の表示面にこの白色粒子82の色(即ち、白色)を表示することができる。逆に、画素電極21と共通電極22との間に、相対的に画素電極21の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、負に帯電された白色粒子82がクーロン力によって画素電極21側に引き寄せられると共に、正に帯電された黒色粒子83はクーロン力によって共通電極22側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80の表示面側に黒色粒子83が集まることで、表示部3の表示面にこの黒色粒子83の色(即ち、黒色)を表示することができる。
尚、画素電極21及び共通電極22間における白色粒子82及び黒色粒子83の分布状態によって、白色と黒色との中間階調である、ライトグレー、グレー、ダークグレー等の灰色を表示することも可能である。また、白色粒子82、黒色粒子83に用いる顔料を、例えば赤色、緑色、青色等の顔料に代えることによって、赤色、緑色、青色等を表示することができる。
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法について、図6から図8を参照して説明する。
図6は、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。
図6において、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法によれば、先ず画像書込期間において、第1画素電極21aの各々に第1電位(VH)及び第2電位(VL)のいずれか一方の電位が供給される。また共通電極22には、図に示すように、第1電位と同一の電位と、第2電位と同一の電位とが所定の周期T2で繰り返すように供給される。このため、第1電位が供給される第1画素電極21aに対応する画素20には、共通電位Vcomが第1電位と同一の電位となった際には電圧が印加されず、共通電位Vcomが第2電位と同一の電位となった際にのみ電圧が印加される。即ち、第1電位が供給される第1画素電極21aには、黒を表示するための電圧が周期的に印加される。同様に、第2電位が供給される第1画素電極21aに対応する画素20には、共通電位Vcomが第2電位と同一の電位となった際には電圧が印加されず、共通電位Vcomが第1電位と同一の電位となった際にのみ電圧が印加される。即ち、第2電位が供給される第1画素電極21aには、白を表示するための電位が周期的に印加される。
図7は、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。
図7において、例えば画像書込期間に、第1画素電極21aの各々に対して図に示すような色調(黒又は白)を示す電圧が印加されたとすると、第2画素電極21bには、第1画素電極21aの電位が接着層31(図4参照)を介して供給され、図に示すような色調を示す電圧が生じる。尚、図中の第2画素電極21b内に記された値は、その画素電極に対応する画素20における色調を、白を“0”、黒を“100”とした場合の値である。
図8は、第2画素電極に対する、周囲の第1画素電極からの寄与を示す概念図である。
図8において、一の第2画素電極Xにおける色調は、第2画素電極Xの周囲に配置された第1画素電極A、B、C及びDからの電位寄与率を夫々25%とすると、下記の式(1)によって求まる。
X=(A+B+C+D)/4 ・・・(1)
但し、上記の式におけるX、A、B、C及びDは、その画素電極に対応する画素20における色調を示す値(1〜100)である。
例えば、第1画素電極A、B、C及びDの4つ全てに黒を表示するための電圧が印加されているとすると、X=100となり、第2画素電極Xに対応する画素20には、周囲の第1画素電極21aに対応する画素20と同様に黒が表示される。第1画素電極A、B、C及びDのいずれか3つに黒を表示するための電圧が印加されており、残りの1つに白を表示するための電圧が印加されているとすると、X=75となり、第2画素電極Xに対応する画素20には、やや黒に近いグレーが表示される。第1画素電極A、B、C及びDのいずれか2つに黒を表示するための電圧が印加されており、残りの2つに白を表示するための電圧が印加されているとすると、X=50となり、第2画素電極Xに対応する画素20には、黒と白のほぼ中間となるグレーが表示される。第1画素電極A、B、C及びDのいずれか1つに黒を表示するための電圧が印加されており、残りの3つに白を表示するための電圧が印加されているとすると、X=25となり、第2画素電極Xに対応する画素20には、やや白に近いグレーが表示される。第1画素電極A、B、C及びDの4つ全てに白を表示するための電圧が印加されているとすると、X=0となり、第2画素電極Xに対応する画素20には、周囲の第1画素電極21aに対応する画素20と同様に白が表示される。
図6に戻り、画素書込期間において、X=50となる第2画素20bでは、共通電位Vcomが所定の周期T1で切り換えられる度に、周囲の第1画素電極21aに対応する画素に印加される電圧が変化する。このため、共通電位Vcomが所定の周期T1で切り換えられる度に、電気泳動素子80内部の電気泳動粒子82及び83の各々が、第2画素電極21b側及び共通電極22側の異なる側に移動される。即ち、共通電位Vcomが第1電位と同一の電位である場合と、第2電位と同一の電位である場合とでは、電気泳動粒子82及び83の各々は、互いに異なる色調を示すように移動される。
ここで仮に、図に示すような中間調生成期間が設けられておらず、画像書込期間の次が画像保持期間であるとすると、共通電位Vcomが第1電位及び第2電位のいずれかである状態から、直接ハイインピーダンス状態とされる。この場合、電気泳動素子80内部の電気泳動粒子82及び83は、画素電極21側及び共通電極22側のいずれか一方側に、比較的長い時間引き寄せられた状態で保持されることとなる。よって、X=50となる第2画素20bで表示される色調は、白及び黒のほぼ中間であるグレーとはならず、ハイインピーダンス状態とされる直前に印加されていた電圧に対応する色調に近付けられる。即ち、表示すべき中間調とは異なる色調となってしまうおそれがある。
しかるに本実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法では、中間調生成期間における共通電位Vcomは、第1電位と同一の電位(即ち、VH)と、第2電位と同一の電位(即ち、VL)とが所定の周期T1よりも短い周期T2で繰り返すように印加される。よって、電気泳動素子80内部の電気泳動粒子82及び83が画素電極21側及び共通電極22側に移動する期間が夫々短くなる。よって、中間調を表示させるべき第2画素20bにおいて、電気泳動粒子82及び83が移動し過ぎてしまうことにより、適切な中間調が表示されなくなってしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法の変形例について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法の変形例を示すタイミングチャート(その1)である。
図9において、中間調生成期間では、共通電位Vcomの変化する周期が短くされることに加えて、共通電位Vcomとして供給される電位が、第1電位(VH)と第2電位(VL)とで繰り返すのではなく、第1電位より低い電位(3/4VH)と第2電位より高い電位(1/4VH)とで繰り返すようにされてもよい。
この場合、中間調生成期間においては、電気泳動粒子82及び83が画素電極21側及び共通電極22側に引き寄せられる力が弱くなる。即ち、第1画素電極21a及び第2画素電極21bと共通電極22との間に印加される電圧が低くなることによって、電気泳動粒子82及び83は移動し難くなる。従って、中間調を表示させるべき第2画素20bにおいて、電気泳動粒子82及び83が移動し過ぎてしまうことにより、適切な中間調が表示されなくなってしまうことを効果的に防止することができる。
尚、中間調生成期間における共通電位Vcomが変化する周期は一定でなくともよい。例えば、周期が徐々に短くなるようにすれば、より適切に中間調を表示させることが可能となる。また、中間調生成期間における共通電位Vcomの電圧値も一定でなくともよい。例えば、画素電極21及び共通電極22間の電圧が徐々に小さくなるようにすれば、より適切に中間調を表示させることが可能となる。
図10は、第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法の変形例を示すタイミングチャート(その2)である。
図10において、中間調生成期間では、共通電位Vcomが第1電位と第2電位の中間である電位(1/2VH)とされてもよい。この場合も、図6及び図9で説明した場合と同様に、中間調を表示させるべき画素20において、電気泳動粒子82及び83が移動し過ぎてしまうことにより、適切な中間調が表示されなくなってしまうことを防止することができる。また、共通電位Vcomが一定であり、周期を変化させる必要がないため、処理の複雑化を防止することが可能である。
以上説明したように、第1実施形態に係る電気泳動表装置によれば、第2画素電極21bに対応する第2画素20bにおいて中間調を表示することができるため、例えば表示される画像の輪郭を中間調とすることで、アンチエイリアス処理を施すことができ、より輪郭のなめらかな画像を表示することができる。従って、より高品質な画像を表示することが可能である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る電気泳動表示装置について、図11及び図12を参照して説明する。尚、第2実施形態は、上述の第1実施形態と比べて、第1画素電極21a及び第2画素電極21bの構成が異なり、その他の構成や動作については概ね同様である。このため第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の構成については適宜説明を省略する。
図11は、第2実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。
図11において、第2実施形態に係る電気泳動表示装置では、第1画素電極21aは八角形状を有している。この場合、第1画素電極21aの形状は図7で示す場合と比較して、より丸みを帯びたものとなる。よって、表示部3における第1画素20aにおいて表示される画像の輪郭をなめらかなものとすることができる。即ち、画質をより向上させることができる。
図12は、第2実施形態に係る電気泳動表示装置の変形例を示す平面図である。
図12において、第1画素電極21aは円形状を有している。このようにすれば、第1画素電極21aは角を有しない形状となる。従って、表示部3における第1画素20aにおいて表示される画像の輪郭を、よりなめらかなものとすることができる。
図11に戻り、第2画素電極21bは、四辺形状を有している。このような形状とすれば、八角形状を有する第1画素電極21aに囲まれる領域に、第2画素電極21bを適切に配置することができる。即ち、第1画素電極21aからの寄与を、均等且つ確実に得ることができるように、第2画素電極21bを配置することができる。
また第2実施形態では特に、第2画素電極21bの大きさ(即ち、面積)が第1画素電極21aのものより小さくされている。これにより、表示部3における白又は黒を表示する第1画素20aが占める割合に対して、中間調を表示する第2画素20bが占める割合が小さくされる。よって、表示部3において表示される画像のコントラストを向上させることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る電気泳動表装置によれば、第2画素電極21bに対応する第2画素20bにおいて、中間調を好適に表示することができるため、より高品質な画像を表示することが可能である。
<第3実施形態>
次に、第2実施形態に係る電気泳動表示装置について、図13及び図14を参照して説明する。尚、第3実施形態は、上述の第1及び第2実施形態と比べて、第1画素電極21a及び第2画素電極21bの構成が異なり、その他の構成や動作については概ね同様である。このため第3実施形態では、第1及び第2実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の構成については適宜説明を省略する。
図13は、第3実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。
図13において、第3実施形態に係る電気泳動表示装置では、第1画素電極21aは、四辺形状を有しており、第2画素電極21bは八角形状を有している。よって、上述した第2実施形態に係る電気泳動表示装置と同様に、第1画素電極21a及び第2画素電極21bを、夫々適切に配置することができる。
図14は、第2画素電極に対する、周囲の第1及び第2画素電極からの電位の寄与を示す概念図である。
図14において、第3実施形態に係る電気泳動表示装置では、互いに隣り合う第2画素電極21bの距離が比較的近いため、第2画素電極21bは、周囲の第1画素電極21aにおける電位の寄与に加えて、周囲の第2画素電極21bにおける電位の寄与も受けることになる。具体的には、第2画素電極Xの色調は、周囲に配置された第1画素電極A、B、C及びDからの電位寄与率を夫々15%、第2画素電極a、b、c及びdからの電位寄与率を夫々10%とすると、下記の式(2)によって求まる。
X=(a+b+c+d)/40+(A+B+C+D)/60 ・・・(2)
但し、上記の式におけるX、a、b、c、d、A、B、C及びDは、その画素電極21に対応する画素20における色調を示す値(1〜100)である。
以上の結果、第3実施形態に係る電気泳動表装置は、上述した第1実施形態及び第2実施形態に係る電気泳動表示装置と比べて、より多くの中間調を表示することが可能となる。よって、より高品質の画像を表示することが可能となる。
図13に戻り、第3実施形態では特に、第2画素電極21bの大きさが第1画素電極21aのものより大きくされている。これにより、表示部3における白又は黒を表示する第1画素20aが占める割合に対して、中間調を表示する第2画素20bが占める割合が大きくされる。よって、表示部3において表示される画像の輪郭をよりなめらかなものとすることができる。
以上説明したように、第3実施形態に係る電気泳動表装置によれば、第2画素電極21bに対応する画素20において、中間調を好適に表示することができるため、より高品質な画像を表示することが可能である。
尚、上述した各実施形態の第1画素20aは、メモリ回路25及びスイッチ回路110を含む構成であるが、これに代えて、スイッチ回路110を省略した構成でもよい。この場合、メモリ回路25の出力端子N2を第1画素電極21aに直接接続する。このようにすれば、5つのトランジスタを用いて第1画素20aを構成することができる。また、第1画素20aは、画素スイッチング用トランジスタ24と、この画素スイッチング用トランジスタ24に供給される画像信号を保持する保持容量とを備える1T1C型としてもよい。これらの構成によれば、第1画素20aに含まれるトランジスタの数を低減することができる。
また、上記実施形態の各トランジスタは、有機薄膜トランジスタによって構成してもよい。このようにすれば、例えばプラスチック基板等の可撓性基板上に第1画素20aを形成することもできる。
<電子機器>
次に、上述した電気泳動表示装置を適用した電子機器について、図15及び図16を参照して説明する。以下では、上述した電気泳動表示装置を電子ペーパー及び電子ノートに適用した場合を例にとる。
図15は、電子ペーパー1400の構成を示す斜視図である。
図15に示すように、電子ペーパー1400は、上述した実施形態に係る電気泳動表示装置を表示部1401として備えている。電子ペーパー1400は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1402を備えて構成されている。
図16は、電子ノート1500の構成を示す斜視図である。
図16に示すように、電子ノート1500は、図15で示した電子ペーパー1400が複数枚束ねられ、カバー1501に挟まれているものである。カバー1501は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力するための表示データ入力手段(図示せず)を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
上述した電子ペーパー1400及び電子ノート1500は、上述した実施形態に係る電気泳動表示装置を備えるので、高品質な画像を表示することができる。
尚、これらの他に、腕時計、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部に、上述した本実施形態に係る電気泳動表示装置を適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気泳動表示装置及び該電気泳動表示装置を備えてなる電子機器、並びに該電気泳動表示装置の駆動方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成を示すブロック図である。 画素の電気的な構成を示す等価回路図である。 第1画素電極及び第2画素電極の配列を示す平面図である。 第1実施形態に係る電気泳動表示パネルの表示部の部分断面図である。 マイクロカプセルの構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。 第2画素電極に対する、周囲の第1画素電極からの寄与を示す概念図である。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法の変形例を示すタイミングチャート(その1)である。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法の変形例を示すタイミングチャート(その2)である。 第2実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。 第2実施形態に係る電気泳動表示装置の変形例を示す平面図である。 第3実施形態に係る電気泳動表示装置の各画素の色調を概念的に示す平面図である。 第2画素電極に対する、周囲の第1及び第2画素電極からの電位の寄与を示す概念図である。 電子ペーパーの構成を示す斜視図である。 電子ノートの構成を示す斜視図である。
符号の説明
10…コントローラ、20a…第1画素、20b…第2画素、21a…第1画素電極、21b…第2画素電極、22…共通電極、23…電気泳動素子、24…画素スイッチング用トランジスタ、25…メモリ回路、28…素子基板、29…対向基板、31…接着層、40…走査線、50…データ線、60…走査線駆動回路、80…マイクロカプセル、82…白色粒子、83…黒色粒子、91…高電位電源線、92…低電位電源線、93…共通電位線、94…第1の制御線、95…第2の制御線、110…スイッチ回路、210…電源回路、220…共通電位供給回路

Claims (9)

  1. 電気泳動粒子を含む電気泳動素子を第1及び第2基板間に挟持してなり、複数の行及び複数の列に沿って配列された複数の画素からなる表示部を備えた電気泳動表示装置であって、
    前記第1基板上に、互いに交差するように設けられた複数の走査線及び複数のデータ線と、
    前記第1基板上における前記複数の画素のうち前記走査線及びデータ線の交差に対応して規定された第1画素毎に形成された複数の第1画素電極と、
    前記第1基板上における前記第1画素毎に設けられ、前記データ線を介して供給される画像信号に応じた画素電位を前記第1画素電極に夫々供給する複数の画素回路と、
    前記第1基板上における前記複数の画素のうち、2行2列に隣り合うように配列された4つの前記第1画素電極によって囲まれる領域に対応して規定された第2画素毎に、電気的に浮遊するように夫々形成された複数の第2画素電極と、
    前記第2基板上に前記第1及び第2画素電極に対向するように設けられた共通電極と
    を備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記第1及び第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、互いに同じ大きさであることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、前記第1画素電極より大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記第2画素電極は、前記第1基板上で平面的に見て、前記第1画素電極より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記第1及び第2画素電極の各々は、前記第1基板上で平面的に見て、各辺が前記データ線の延びる方向に対して傾斜した四辺形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記第1及び第2画素電極の少なくとも一方は、前記第1基板上で平面的に見て、円形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    画像書込期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを所定の周期で繰り返すように供給する画像書込工程と、
    前記画像書込期間に続く中間調生成期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として前記第1及び第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、前記共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを前記所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給することにより、前記第2画素において中間調を表示させる中間調生成工程と、
    前記中間調生成期間に続く画像保持期間において、前記第1画素電極及び前記共通電極を夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする画像保持工程と
    を含むことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  9. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    画像書込期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として第1電位及び該第1電位より低い第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、共通電位として、前記第1電位と同一の電位と、前記第2電位と同一の電位とを所定の周期で繰り返すように供給する画像書込工程と、
    前記画像書込期間に続く中間調生成期間において、前記複数の第1画素電極の各々に前記画素電位として前記第1及び第2電位のいずれか一方の電位を供給すると共に、前記共通電極に、前記共通電位として、前記第1電位より低い第3電位と、前記第3電位より低く且つ前記第2電位より高い第4電位とを前記所定の周期よりも短い周期で繰り返すように供給することにより、前記第2画素において中間調を表示させる中間調生成工程と、
    前記中間調生成期間に続く画像保持期間において、前記第1画素電極及び前記共通電極を夫々電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする画像保持工程と
    を含むことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
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