JP2009294019A - 加速度センサ - Google Patents

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Yoshiaki Hirata
善明 平田
Nobuaki Konno
伸顕 紺野
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Abstract

【課題】パッケージ変形の経時変化によるセンサ出力の変動を低減した高精度で信頼性の高い加速度センサを得る。
【解決手段】第1及び第2の固定電極と、質量体と連結され基板に弾性支持された可動電極とによりそれぞれ形成される静電容量の差により加速度の測定を行なう差動容量型の加速度センサにおいて、第1と第2の固定電極の中間点より第1の固定電極側の基板上に配置された第1の補正電極と、中間点より第2の固定電極側に配置された第2の補正電極と、この第1及び第2の補正電極上に対向して設けられ基板に間隔を有してその両端部が固定された基板と弾性の異なる固定梁とを備え、第1及び第2の補正電極と固定梁とによりそれぞれ形成される静電容量の差動容量の初期値からの変動値により基板の反りを検出し、基板の反りに応じて加速度の出力値の補正をするセンサ出力補正回路を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加速度センサに関するものであり、特に差動容量型の加速度センサに関する。
一般に、自動車のエアバッグシステムなどに使用される加速度センサには、基板上に形成された複数の固定電極と基板に弾性支持された可動電極とから形成される静電容量が加速度に応答して相補的に変化し、その差に基づき加速度の測定を行なう差動容量型の加速度センサが広く利用されている。従来の差動容量型の加速度センサは、基板上に形成された第1及び第2の固定電極と、この第1及び第2の固定電極上に対向して設けられ第1の弾性支持体によって基板に弾性支持され揺動可能な可動電極と、第2の弾性支持体によって基板に弾性支持され基板に対して垂直方向の加速度に応答して移動可能な質量体と、可動電極と質量体とを可動電極の揺動軸と所定距離離れた位置で連結する連結部と、を備え、第1の固定電極と可動電極とにより形成される第1の静電容量と、第2の固定電極と可動電極とにより形成される第2の静電容量の変化に基づき加速度の測定を行なうように構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
再公表特許WO2003/044539号公報 特開2004−340716号公報 特開2004−257841号公報
従来の加速度センサは、半導体製造技術を用いて製造することができ、シリコンなどの半導体基板上にポリシリコンなどを構成材料として、弾性支持体、可動電極、質量体などの部分が一体形成されている。このような加速度センサは、容量電圧変換器などを構成する半導体チップとともに樹脂材料によりモールド成形してパッケージ封止されることが多い。樹脂モールド成形では、熱収縮によりパッケージが変形し、内部の加速度センサを支持するシリコン基板が反り変形する。シリコン基板が変形すると、固定電極と可動電極との間隔が変化するため静電容量が変わり、センサ出力が変動する。このパッケージ変形およびこれによる基板変形には経時変化があるため、センサ出力が時間と共に変動するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、パッケージ変形の経時変化によるセンサ出力の変動を低減した高精度で信頼性の高い加速度センサを提供することを目的とする。
本発明に係る加速度センサにおいては、基板上に配置された第1及び第2の固定電極と、被検出体の加速度に応答して移動可能な質量体と連結され基板に弾性支持された可動電極とによりそれぞれ形成される第1及び第2の静電容量の差により加速度の測定を行なう差動容量型の加速度センサであって、第1の固定電極と第2の固定電極との中間点より第1の固定電極側の基板上に配置された第1の補正電極と、中間点より第2の固定電極側の基板上に配置された第2の補正電極と、この第1及び第2の補正電極上に対向して設けられ基板に間隔を有してその両端部が固定された基板と弾性の異なる固定梁とを備え、第1の補正電極と固定梁とにより形成される第3の静電容量と、第2の補正電極と固定梁とにより形成される第4の静電容量との差動容量の初期値からの変動値により基板の反りを検出し、検出された基板の反りに応じて加速度の出力値の補正をするセンサ出力補正回路を備えるようにしたものである。
本発明によれば、補正電極と固定梁とにより形成される静電容量の変化から基板の反りを検出することが可能となり、加速度の出力値を基板の反りに応じて補正することができる。これにより長期にわたり精度の高い加速度検出が可能な加速度センサを実現することができる。
実施の形態1.
実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は実施の形態1における加速度センサの構成を示す平面構成図であり、図2は図1の線A−Aにおける断面構成図である。
図1または図2において、基板1上にアンカー71、72、73が設けられている。アンカー71に支持されて延在するねじれ梁6と、アンカー72、73に支持されて延在する支持梁4によって加速度センサの可動構造部が弾性支持されている。可動構造部では、可動電極5がねじれ梁6で支持され、質量体2が支持梁4で支持されている。また、可動電極5はリンク梁3を介して質量体2と接続されている。可動電極5の下の基板1上に可動電極5と対向して固定電極8a、8bが配置されている。質量体2の下の基板1上にはアクチュエーション電極9a、9bが配置されている。可動構造部の外周には、その両端部をアンカー74、75、76、77に支持された固定梁10が設けられている。固定梁10の下の基板1上に固定梁10と間隔を有するように対向して補正電極11a、11b、11c、11dが配置されている。
実施の形態1の加速度センサは半導体製造技術を用いて製造することができ、半導体材料で構成されている。基板1の材質は単結晶シリコンであり、可動構造部の可動電極5、質量体2、ねじれ梁6、支持梁4、リンク梁3およびアンカー71、72、73の材質は導電性のポリシリコン膜である。また、基板1上の固定電極8a、8bおよびアクチュエーション電極9a、9bもポリシリコン膜であり、アンカー71、72、73と共に基板1とは絶縁膜13で電気的に分離されている。絶縁膜13はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜で構成されている。可動構造部の外周に設けられた固定梁10、アンカー74、75、76、77、および基板1上の補正電極11a、11b、11c、11dもポリシリコン膜であり、いずれも基板1とは絶縁膜13で電気的に分離されている。
実施の形態1の加速度センサにおける加速度の検出動作について図面を参照して説明する。図3は実施の形態1における加速度センサに加速度が印加された場合の図1の線A−Aにおける断面構成図である。図中、図1または図2と同一符号は同一または相当の構成を示す。また、図4は検出された加速度を電圧に変換して出力する検出回路の一例を示す回路構成図である。
図3において、Z軸方向に加速度Azが印加されると、質量体2は慣性力により、破線で示す初期位置より加速度Azの方向と逆の方向、すなわち、図面上では紙面の下方向に変位する。これにより質量体2と連結されているリンク梁3も同じく下方向に変位する。リンク梁3と連結された可動電極5はリンク梁3によりトルクが発生し、ねじれ梁6を中心にして破線で示す初期位置から回転変位する。可動電極5と固定電極8aとにより形成される静電容量C1と、可動電極5と固定電極8bとにより形成される静電容量C2は、可動電極5の回転変位により、静電容量C1が増大し、静電容量C2が減少する。図4に示すように、直列に接続された静電容量C1と静電容量C2の一端、すなわち固定電極8aには定電圧Vsが印加され、他端、すなわち固定電極8bは接地されている。静電容量C1と静電容量C2の中間の電位Vmを検出するように、可動電極5が容量電圧変換器14(以下、C−V変換回路14と記す。)に接続され、差動容量測定回路を構成している。
ここで、中間の電位Vmは次式のように表される。
Figure 2009294019
C1/(C1+C2)は可動電極5の回転変位量に比例し、回転変位量は加速度Azに比例するので、中間の電位Vmからこの加速度センサに印加された加速度を検出することができる。図4に示すように、C−V変換回路14に接続されたセンサ出力調整回路15において、加速度センサに加速度が印加されない静止状態での出力であるゼロ点出力、及び印加された加速度に対する出力の感度を規定値に調整した後に、加速度に応じた電圧がこのセンサ出力調整回路15から出力される。センサ出力調整回路15は、加速度センサが組み立てられた後の最終調整において、ゼロ点出力と出力感度を製品の規定値になるように調整される。
また、実施の形態1の加速度センサは自己診断機能を有している。図3に示す加速度が印加された場合と同様に、アクチュエーション電極9a、9bと質量体2の間に電圧を印加すると、アクチュエーション電極9a、9bと質量体2との静電引力により質量体2がアクチュエーション電極9a、9b側に変位する。この質量体2の変位による静電容量の変化を加速度検出の動作と同様にして検出することにより、この加速度センサの正常動作を確認して自己診断することができる。
以上のように構成された加速度センサにおいて、経時変化する基板の反りを検出し、基板の反りに応じて加速度の出力値を補正する動作について図面を参照して説明する。図5は基板が反った場合の図1の線A−Aにおける断面構成図であり、図6は図1の線B−Bにおける断面構成図である。図中、図1または図2と同一符号は同一または相当の構成を示す。図7はセンサ出力補正回路を含む回路構成の一例を示す加速度センサの回路構成図である。
図5に示すように、基板1がパッケージ樹脂応力などにより例えば凸状に反った場合、この加速度センサに加速度が印加されない静止状態での可動電極5と固定電極8a、8bとの距離、及びアクチュエーション電極9a、9bと質量体2との距離がそれぞれ変動してしまう。この結果、センサ出力調整回路15のゼロ点出力、出力感度、及び自己診断機能動作時の出力が変化することになる。
ここで、実施の形態1の加速度センサには、その可動構造部の外周に固定梁10が設けられていて、その下に対向して補正電極11a、11b、11c、11dが配置されている。図6に示すように、例えば補正電極11dと対向する固定梁10はその両端部がアンカー75、76で支持されて固定しているが、両端部以外の部分は基板1と間隔を有するように構成されている。基板1が反った場合、固定梁10も変形するが、基板1とは構成材料が異なることによりその弾性も異なるため、基板1と固定梁10の変形量は異なる。その結果、固定梁10と各補正電極11a、11b、11c、11dとでそれぞれ形成される静電容量Ca、Cb、Cc、Cdが基板1の反り量に応じて変化することになる。
予めこの静電容量Ca、Cb、Cc、Cdとセンサ出力との相関関係を測定しておき、静電容量Ca、Cb、Cc、Cdの変化に応じて加速度の出力値を補正すれば、基板反りの影響を無くすことができる。図7に示すように、基板1上の面内で対向する補正電極11a及び11b、または、11c及び11dと固定梁10とでそれぞれ形成される静電容量Ca及びCb、または、Cc及びCdが差動容量構成として配線されている。電源投入時などの適当な時期に、連動するスイッチ17a、17bを切り替えて、静電容量Ca及びCb、または、Cc及びCdの差動容量を測定できるようにそれぞれに定電圧Vsが印加され、C−V変換回路14に接続されるようにする。これにより基板反り情報を検出し、同じく連動するスイッチ17cによりセンサ出力調整回路15からセンサ出力補正回路16にC−V変換回路14の接続先を切り替えて、その基板反り情報をセンサ出力補正回路16に入力する。
加速度の検出時には、静電容量C1及びC2の差動容量を測定できるようにスイッチ17a、17bを切り替えて、定電圧Vsが固定電極8aに印加され、可動電極5がC−V変換回路14に接続されるようにする。同じく連動するスイッチ17cによりC−V変換回路14の接続先をセンサ出力調整回路15に切り替える。センサ出力補正回路16は入力された基板反り情報に応じて、センサ出力調整回路15からの出力値を補正する。
センサ出力調整回路15により製品の規定値になるように調整されていたセンサ出力は、経時変化により徐々にゼロ点出力または出力感度が変動する。この変動は経時変化による基板の反り変形に依存するので、この基板反り情報に応じた出力値の補正、すなわちゼロ点出力のシフト補正、または、出力感度の傾き補正をすることにより、初期のセンサ出力特性と同等の性能を得ることができる。したがって、基板反り量とこの補正量の相関は予めセンサ出力補正回路16に設定しておく。
また、この基板反り量を検出するための固定梁10と各補正電極11a、11b、11c、11dは、加速度の検出時の可動電極5と固定電極8a、8bの場合と同様に差動容量を測定することによって静電容量の変化を検出している。したがって、固定梁10と各補正電極11a、11b、11c、11dは、可動電極5と固定電極8a、8bの周囲に配置することにより、基板の反りを検出することが可能となる。特に、実施の形態1では固定梁10と各補正電極11a、11b、11c、11dを可動構造部の外周に配置するようにしたので、基板の反りを容易に検出することができる。
なお、実施の形態1では可動構造部の外周の4箇所に固定梁10と補正電極11a、11b、11c、11dを配置するようにしたが、このうちの少なくとも補正電極11a、11bの2箇所に配置することにより、基板反り量を検出することが可能であり、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。この場合、補正電極11aは、固定電極8aと固定電極8bとの中間点より固定電極8a側に配置され、補正電極11bは固定電極8aと固定電極8bとの中間点より固定電極8b側に配置されている。
以上のように構成することにより、基板の反りによる出力値の補正が可能となるため、長期にわたり高精度の加速度検出が可能な加速度センサを実現することができる。
また、C−V変換回路14を加速度の検出時と基板の反り検出時で共用することができるので、加速度検出回路を大幅に変更する必要はない。
さらに、この基板の反りを検出するための固定梁10には、図1に示すように、質量体2の面内変位を制限するように凸部12が備えられている。このようにすることにより、この加速度センサが検出するZ軸方向の加速度と異なる方向である面内方向の過大加速度、特に図のX方向の過大加速度が印加され、質量体2及び可動電極5が大きく変位した場合にこの凸部12がストッパとして機能する。これにより、リンク梁3、支持梁4、または、ねじれ梁6が破壊限界値を超えた応力を受けて破壊することを回避することができ、センサの信頼性をより高めることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2について図面を参照して説明する。図8は実施の形態2における加速度センサの構成を示す平面構成図である。図中、図1と同一符号は同一または相当の構成を示す。なお、補正電極の配置以外の構成および動作については、実施の形態1と同一であるため、以下では説明を省略する。
図8において、固定梁10の下に対向する補正電極をそれぞれ2分割して、8箇所の補正電極21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21hが配置されている。これにより、4箇所の固定梁10と8箇所の補正電極21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21hとにより形成される8箇所の静電容量から基板の反りを検出することが可能となるため、より正確に基板の反り情報を反映して加速度の出力値の補正をすることができ、さらに高精度化された加速度センサを実現することができる。
なお、実施の形態2では補正電極をそれぞれ2分割して配置するように構成したが、さらに複数に分割することも可能であり、より精密に基板の反りを検出することができるようになる。また、面内で対向する補正電極を配置することにより差動容量を測定できるような構成であれば異なる分割数とすることも可能であり、実施の形態1または2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3について図面を参照して説明する。図9は実施の形態3における加速度センサの構成を示す平面構成図であり、図10は図9の線C−Cにおける断面構成図である。図中、図1または図2と同一符号は同一または相当の構成を示す。なお、固定梁と補正電極の配置以外の構成および動作については、実施の形態1と同一であるため、以下では説明を省略する。
図9において、質量体2と可動電極5との間に固定梁30が配置され、固定梁30と静電容量を形成する補正電極31a、31b、31c、31dが固定梁30の下に対向して配置されている。固定梁30はその両端部がアンカー7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hでそれぞれ支持されて固定しているが、両端部以外の部分は基板1と間隔を有するように構成されているので、外周の固定梁10と同様に基板1の反りを検出することができる。固定梁30と補正電極31a、31b、31c、31dとの静電容量の変動を差動容量の測定により検出し、基板反り情報としてセンサ出力補正回路16に入力する。
以上の構成により、センサ素子中央部の基板反り情報を反映した加速度の出力値の補正が可能となり、より出力変動の小さい加速度センサを提供できる。なお、実施の形態3では、この固定梁30と外周の固定梁10の両方を備える構成としたが、外周の固定梁10は無くして、この固定梁30のみでセンサ出力を補正する構成とすることも可能であり、実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、センサ素子のサイズを縮小化することが可能となる。
さらに、固定梁30の一部と外周の固定梁10の一部を組み合わせて配置することも可能であり、センサ素子のサイズに応じて適宜選択可能である。この場合も実施の形態1と同様の効果を得ることができることはいうまでもない。
また、この固定梁30にも外周の固定梁10と同様に、質量体2、または、可動電極5の面内変位を制限するように凸部32が備えられている。これにより、面内方向の過大加速度に対して、質量体2だけでなく、特に可動電極5が大きく変位した場合にストッパとして機能し、実施の形態1と同様の効果を得ることができ、センサの信頼性をより高めることが可能となる。
なお、上記各実施の形態はお互いに組み合わせて利用することも可能であり、各実施の形態におけるそれぞれの効果と同様の効果を得ることができる。
実施の形態1における加速度センサを示す平面構成図である。 図1の線A−Aにおける断面構成図である。 加速度が印加された場合の図1の線A−Aにおける断面構成図である。 実施の形態1における加速度検出回路を示す回路構成図である。 基板が反った場合の図1の線A−Aにおける断面構成図である。 基板が反った場合の図1の線B−Bにおける断面構成図である。 実施の形態1における加速度センサの回路構成図である。 実施の形態2における加速度センサを示す平面構成図である。 実施の形態3における加速度センサを示す平面構成図である。 図9の線C−Cにおける断面構成図である。
符号の説明
1 基板、
2 質量体、
5 可動電極、
8a、8b 固定電極、
10、30 固定梁、
11a、11b、11c、11d、21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21h、31a、31b、31c、31d 補正電極、
12、32 凸部、
14 容量電圧変換器(C−V変換回路)、
16 センサ出力補正回路、
17a、17b、17c スイッチ

Claims (6)

  1. 基板上に配置された第1の固定電極及び第2の固定電極と、
    この第1の固定電極及び第2の固定電極の上に対向して設けられ前記基板に弾性支持された揺動可能な可動電極と、
    この可動電極と連結されて前記基板に弾性支持された、被検出体の加速度に応答して移動可能な質量体とを備え、
    前記第1の固定電極と前記可動電極とにより形成される第1の静電容量と、
    前記第2の固定電極と前記可動電極とにより形成される第2の静電容量との差により前記加速度の測定を行なう差動容量型の加速度センサにおいて、
    前記第1の固定電極と前記第2の固定電極との中間点より第1の固定電極側の基板上に配置された第1の補正電極と、
    前記中間点より第2の固定電極側の基板上に配置された第2の補正電極と、
    前記第1の補正電極及び前記第2の補正電極の上に対向して設けられ前記基板に間隔を有してその両端部が固定された前記基板と弾性の異なる固定梁とを備え、
    前記第1の補正電極と前記固定梁とにより形成される第3の静電容量と、
    前記第2の補正電極と前記固定梁とにより形成される第4の静電容量との差動容量の初期値を予め測定しておき、
    前記差動容量の初期値からの変動値を前記加速度の測定時に検出し、
    前記変動値により前記加速度の出力値の補正をするセンサ出力補正回路を備えたことを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記第1の補正電極及び前記第2の補正電極と前記固定梁の組が、前記第1の固定電極及び前記第2の固定電極の周囲に複数組配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記第1の補正電極及び前記第2の補正電極は、それぞれが複数の電極に分割されて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記第1の補正電極及び前記第2の補正電極は、前記第1の固定電極及び前記第2の固定電極の位置よりも前記基板の外周側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  5. 前記各静電容量を電圧に変換する容量電圧変換器と、
    前記固定電極及び前記可動電極、または、前記補正電極及び前記固定梁と前記容量電圧変換器との接続を切り替えるスイッチと、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  6. 前記可動電極、または、前記質量体の面内変位を制限する凸部を前記固定梁に備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の加速度センサ。
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