JP2009293940A - 分注方法、分注装置及び自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分注量のばらつきを抑制することが可能な分注方法、分注装置及び自動分析装置を提供すること。
【解決手段】分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより液体試料を分注する分注方法、分注装置及び自動分析装置。分注方法は、分注プローブ5c内に液体試料Sを押出水Wと直接接触させて吸引する。
【選択図】 図5
【解決手段】分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより液体試料を分注する分注方法、分注装置及び自動分析装置。分注方法は、分注プローブ5c内に液体試料Sを押出水Wと直接接触させて吸引する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、分注方法、分注装置及び自動分析装置に関するものである。
従来、自動分析装置は、検体や試薬等の液体試料を分注する分注装置を備えている。分注装置は、分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより液体試料を分注している。このとき、分注装置は、分注プローブ内に液体試料を吸引する際、押出水との間に空気層を介して液体試料を吸引している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、分注装置は、押出水との間に空気層を介して液体試料を吸引することから、ポンプの圧力を液体試料に直接伝達させることができず、分注量にばらつきが生ずる。特に、近年、自動分析装置の高速化、小型化或いは試薬量の削減等の要求が増大していることから、検体分注量の微量化が要望され、例えば、3μL以下の微量化が要望されるようになった。但し、このように分注量が微量化すると、分注量のばらつきが大きな問題となることから、分注装置は、分注量のばらつきを抑制することが課題となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、分注量のばらつきを抑制することが可能な分注方法、分注装置及び自動分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分注方法は、分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、前記分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、前記分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより前記液体試料を分注する分注方法であって、前記分注プローブ内に前記液体試料を前記押出水と直接接触させて吸引することを特徴とする。
また、本発明の分注方法は、上記の発明において、吸引した前記液体試料を前記分注プローブから吸引量と同量吐出させるか、或いは吸引量以上吐出させることを特徴とする。
また、本発明の分注方法は、上記の発明において、前記分注プローブから前記液体試料を必要量に加えて余剰分吸引し、前記必要量を吐出した後、前記余剰分を廃棄吐出することを特徴とする。
また、本発明の分注方法は、上記の発明において、前記分注プローブは、吸引した前記液体試料を保持する部分の内面が吐出方向に向かってなだらかに縮径することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分注装置は、分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、前記分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、前記分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより前記液体試料を分注する分注装置であって、前記分注プローブ内に前記液体試料を前記押出水と直接接触させて吸引するように前記分注ポンプを制御する分注制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の分注装置は、上記の発明において、前記分注制御手段は、吸引した前記液体試料を前記分注プローブから目標吸引量と同量吐出するか、或いは目標吸引量以上吐出するように前記分注ポンプを駆動する駆動手段の作動を制御することを特徴とする。
また、本発明の分注装置は、上記の発明において、前記分注制御手段は、前記分注プローブから前記液体試料を必要量に加えて余剰分吸引し、前記必要量を吐出した後、前記余剰分を廃棄吐出するように前記分注ポンプを駆動する駆動手段の作動を制御することを特徴とする。
また、本発明の分注装置は、上記の発明において、前記分注プローブは、吸引した前記液体試料を保持する部分の内面形状が吐出方向に向かって漸縮することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の自動分析装置は、検体と試薬を反応させることによって前記検体の成分を光学的に分析する自動分析装置であって、検体又は試薬を含む液体試料を分注する請求項5〜8のいずれか一つに記載の分注装置を備えることを特徴とする。
本発明の分注方法及び分注装置は、分注プローブ内に液体試料を押出水と直接接触させて吸引し、本発明の自動分析装置は、前記分注装置を備えているので、分注ポンプの作動に伴う圧力が空気層によって緩和されることなく押出水に直接作用し、分注量のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明の液面検知装置及び自動分析装置にかかる実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の液面検知装置を搭載した自動分析装置の一例を示す概略構成図である。図2は、本発明の液面検知装置として検体の液面を検知する図1の検体分注装置を主として示す概略構成図である。図3は、分注プローブを長手方向に沿って切断した縦断面図である。図4は、図2に示す液面検知装置の概略構成を示す図である。
自動分析装置1は、図1に示すように、筺体2に検体テーブル3、検体分注装置5、キュベットホイール7、測光装置9、洗浄装置10、撹拌装置11、試薬分注装置12及び試薬テーブル13等が設けられている。
検体テーブル3は、駆動手段によって図1に示す矢印方向に回転され、外周には周方向に沿って等間隔で配置される収納室3aが複数設けられている。各収納室3aは、検体を収容した検体容器4が着脱自在に収納される。
検体分注装置5は、キュベットホイール7に保持された反応容器8に液体試料としての検体を分注する手段であり、液面検知装置20を備えている。検体分注装置5は、検体テーブル3の複数の検体容器4から検体を順次反応容器8に分注する。検体分注装置5は、図2に示すように、支柱5a、アーム5b、分注プローブ5c及び分注制御部50を有している。支柱5aは、水平面内を軸廻りに回動されると共に、上下方向に昇降される。アーム5bは、支柱5aに支持されている。分注プローブ5cは、アーム5bに支持され、配管51によって押出水タンク52と接続され、配管51と共に押出水が満たされている。
ここで、分注プローブ5cは、非導電性の素材、例えば、フッ素樹脂(PTFE)から成形し、液体試料を保持する部分の内面を吐出方向に向かってなだらかに縮径する形状に成形する。具体的には、分注プローブ5cは、図3に断面形状を示すように、内径が等しい平行部Ppと、平行部Ppの下部に形成され、吸引した液体試料を保持する保持部Phとを有しており、下方の吐出方向に向かってなだらかに縮径する保持部Phが円錐状に成形されている。
分注プローブ5cは、下部の開口から検体を吸引し、吐出するが、保持部Phの内面を吐出方向に向かってなだらかに縮径する形状に成形すると、検体を吸引したときに保持部Phにおける流体圧力の急激な変化が生じず、検体に押出水が混じり難い。但し、平行部Ppでは、流体圧力が急激に変化して検体に押出水が混じり易くなる。このため、分注プローブ5cは、保持部Phの範囲で検体を分注する。また、支柱5aの上下方向の昇降は、液面検知装置20から制御部17に入力される液面位置信号をもとに駆動が制御されるステッピングモータ等の駆動手段によって高精度に制御されている。
分注制御部50は、図2に示すように、制御部17を介して液面検知装置20と接続されている。分注制御部50は、制御部17を介して液面検知装置20から入力される液面検知信号をもとに検体分注に際してシリンジポンプ56を駆動する駆動部56aの作動を制御し、分注プローブ5c内に検体を押出水と直接接触させて吸引し、吸引した検体を反応容器8へ吐出させる分注制御手段であり、例えば、電子制御装置(ECU)が使用される。分注制御部50は、吸引した検体を分注プローブ5cから吸引量と同量吐出するか、或いは吸引量以上吐出するように駆動部56aの作動を制御する。
そして、検体分注装置5は、図2に示すように、配管51に押出水タンク52側から順に加圧ポンプ53、エアトラップ54、三方弁からなる電磁弁55及びシリンジポンプ56が設けられている。また、電磁弁55には、加圧ポンプ53が圧送した押出水を押出水タンク52に戻す戻し配管51aが接続されている。シリンジポンプ56は、駆動部56aによって押し子を往復動することによって分注プローブ5c内の押出水を移動させ、検体を吸引すると共に、吸引した検体を吐出させる。
ここで、図1に示すように、検体テーブル3とキュベットホイール7との間には、検体を分注した分注プローブ5cの内外を押出水によって洗浄する洗浄槽6が配置されている。洗浄槽6は、図2に示すように、加圧ポンプ53とエアトラップ54とを接続する配管51との間を三方弁からなる電磁弁62を設けた配管61によって接続されている。また、電磁弁62には、加圧ポンプ53が圧送した押出水を押出水タンク52に戻す戻し配管61aが接続されている。
キュベットホイール7は、検体テーブル3とは異なる駆動手段によって図1に示す矢印方向に回転され、外周には周方向に沿って反応容器8を配置する複数の凹部7aが等間隔で設けられている。キュベットホイール7は、各凹部7aの半径方向両側に測定光が通過する開口が形成されている。キュベットホイール7は、一周期で時計方向に(1周−1反応容器)/4分回転し、四周期で反時計方向に凹部7aの1個分回転する。キュベットホイール7の外周には、測光装置9、洗浄装置10及び撹拌装置11が配置されている。
反応容器8は、容量が数μL〜数十μLと微量なキュベットであり、測光装置9の光源から出射された分析光に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用される。
測光装置9は、図1に示すように、キュベットホイール7の外周近傍に配置され、反応容器8に保持された液体を分析する分析光を出射する光源と、液体を透過した分析光を分光して受光する受光器とを有している。測光装置9は、前記光源と受光器がキュベットホイール7の凹部7aを挟んで半径方向に対向する位置に配置されている。
洗浄装置10は、反応容器8から液体や洗浄液を排出する排出手段と、洗浄液の分注手段とを有している。洗浄装置10は、測光終了後の反応容器8から測光後の液体を排出した後、洗浄液を分注する。洗浄装置10は、洗浄液の分注と排出の動作を複数回繰り返すことにより、反応容器8の内部を洗浄する。このようにして洗浄された反応容器8は、再度、新たな検体の分析に使用される。
撹拌装置11は、反応容器8に分注された検体や試薬を、例えば、攪拌棒によって攪拌する。但し、撹拌装置11は、反応容器8に保持された液体を非接触で攪拌する必要がある場合には、反応容器8に表面弾性波素子を取り付け、表面弾性波素子が発生する音波によって撹拌してもよい。
試薬分注装置12は、キュベットホイール7に保持された複数の反応容器8に試薬を分注する手段であり、図1に示すように、試薬テーブル13の所定の試薬容器14から試薬を順次反応容器8に分注する。
試薬テーブル13は、検体テーブル3及びキュベットホイール7とは異なる駆動手段によって図1に示す矢印方向に回転され、扇形に成形された収納室13aが周方向に沿って複数設けられている。収納室13aのそれぞれには、試薬容器14が着脱自在に収納される。複数の試薬容器14は、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬に関する情報を記録したバーコードラベル等の情報記録媒体(図示せず)が貼付されている。
ここで、図1に示すように、キュベットホイール7と試薬テーブル13との間には、洗浄槽6と同様に構成され、試薬を分注した試薬プローブの内外を押出水によって洗浄する洗浄槽15が配置されている。そして、試薬テーブル13の外周には、試薬容器14に貼付した前記情報記録媒体に記録された試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を読み取り、制御部17へ出力する読取装置16が設置されている。
制御部17は、例えば、分析結果を記憶する記憶機能を備えたマイクロコンピュータ等が使用され、検体テーブル3、検体分注装置5、キュベットホイール7、測光装置9、洗浄装置10、撹拌装置11、試薬分注装置12、試薬テーブル13、読取装置16、入力部18及び表示部19等と接続されている。制御部17は、自動分析装置1の各部の作動を制御すると共に、前記情報記録媒体から読み取った情報に基づき、試薬のロットや有効期限等が設定範囲外の場合、分析作業を停止するように自動分析装置1を制御し、或いはオペレータに警告を発する。制御部17は、図1に示すように、分析部17aと判定部17bとを有している。
分析部17aは、ホストコンピュータから入力される検体や試薬の識別番号、分析項目、再検の要否等、分析に関連する情報を記憶する。また、分析部17aは、測光装置9が測光した光量に基づいて求められるキュベットC内の検体と試薬の反応液の吸光度(光学的特性)から検体の成分濃度等を分析し、分析結果を記憶する。
判定部17bは、液面検知装置20のコンパレータ29が出力する信号の電圧をもとに液面か否かを判定する。ここで、判定部17bは、コンパレータ29が出力する信号をもとに液面と判定した場合には、検体分注装置5の支柱5aの上下方向の昇降動作を行わせる駆動手段から入力される駆動信号をもとに所定位置を基準とする検体液面の鉛直方向の位置を求め、液面位置信号を液面検知装置20から入力される液面検知信号と共に分注制御部50へ出力する。
入力部18は、制御部17へ検体数や検査項目等の入力操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部19は、分析結果を含む分析内容や判定部17bが求めた検体液面の鉛直方向の位置に基づく検体不足を含む警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
液面検知装置20は、検体分注装置5による検体分注の際に、検体容器4に収容された検体の液面を検知する静電容量方式の装置であり、図4に示すように、分注プローブ5cに着脱自在、かつ、位置決め自在に取り付けられる可動電極21、検体容器4の近傍に配設される固定電極23及びアーム5b内に収容される処理基板25を備えている。
可動電極21は、固定電極23に誘導される発振信号の受信電極となるもので、例えば、ステンレス(SUS)等の導電性金属からなる。可動電極21は、分注プローブ5cの下端を電極下端よりも下方へずらして分注プローブ5cに取り付けられる。この下方へのずらし量は、検体容器4に収容された検体の少なくとも1回の分注に伴う液面の変化量分に設定する。また、可動電極21は、検体を吸引する際、検知した液面の位置から更に検体中に所定量押し込まれる。ここで、可動電極21は、表面にカーボンファイバを含有するフッ素樹脂或いは有機導電透明シート等の検体に対して疎液性を有する被覆を形成することで、液切れし易くしてもよい。固定電極23は、検体テーブル3の各収納室3aの内側に配置され、検体容器4に収容された検体の液面を検知するための交流信号が発振器22から印加される。
処理基板25は、図4に示すように、増幅器26、ダイオード27及びコンパレータ29を有している。
増幅器26は、図4に示すように、ダイオード27及びコンパレータ29を介して撹拌可動電極21と制御部17とを接続している。増幅器26は、可動電極21の下端が検体容器4に収容された検体の液面に接すると、発振器22が固定電極23に印加している発振信号が検体及び可動電極21を通じて導入され、発振信号を増幅する。
ダイオード27は、増幅器26で増幅された発振信号をコンデンサ28と協働して整流、平滑化し、平滑化信号をコンパレータ29に出力する。
コンパレータ29は、入力される平滑化信号(電圧)を別途入力される基準値信号(電圧)と比較することにより液面を検知したか否かを判定する。このとき、コンパレータ29は、入力される平滑化信号(電圧)が基準値信号(電圧)よりも大きい場合に液面検知信号を制御部17へ出力する。
以上のように構成される自動分析装置1は、回転するキュベットホイール7によって周方向に沿って搬送されてくる複数の反応容器8に試薬分注装置12が試薬容器14から試薬を順次分注する。試薬が分注された反応容器8は、キュベットホイール7によって周方向に沿って搬送され、検体分注装置5によって検体テーブル3に保持された複数の検体容器4から検体が順次分注される。
そして、検体が分注された反応容器8は、キュベットホイール7によって撹拌装置11へ搬送され、分注された試薬と検体が順次攪拌されて反応する。このようにして検体と試薬が反応した反応液は、キュベットホイール7が再び回転したときに測光装置9を通過し、光源から出射された分析光が透過する。このとき、反応容器8内の試薬と検体の反応液は、受光部で測光され、制御部17によって成分濃度等が分析される。また、分析が終了した反応容器8は、洗浄装置10によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
このとき、検体の分注動作に伴って検体を微量、例えば、2μL吸引する際、検体分注装置5は、制御部17による制御のもとに、待機していた洗浄槽6の上方から検体吸引位置の検体容器4直上にアーム5bを回転し、図5に示すように、検体Sを収容した検体容器4直上に分注プローブ5cを移動する(状態A1)。このとき、検体分注装置5は、アーム5bの回転を開始する直前にシリンジポンプ56を駆動して押出水を吐出し、分注プローブ5c内に空気層が存在しない状態にする。次に、検体分注装置5は、制御部17による制御のもとに、そのまま分注プローブ5cを下降させて検体容器4に挿入し、分注プローブ5cの下端を検体S中へ所定量押し込む(状態A2)。
次いで、検体分注装置5は、分注制御部50の制御のもとにシリンジポンプ56を駆動し、分注プローブ5c内に検体Sを押出水と直接接触させて吸引する(状態A3)。
このとき、検体分注装置5は、検体Sをプローブ5cの吐出方向に向かってなだらかに縮径する保持部Phの範囲に吸引するので、吸引される検体Sの流体圧力の急激な変化が抑制され、押出水Wと検体Sとの混合が抑えられる。このため、検体Sは、図6に示すように、押出水Wと直接接触した状態で押出水Wの下部に吸引される。特に、分注量が3μL以下のような微量になると、シリンジポンプ56の押し子の移動ストロークが少なくなるので、押出水Wと検体Sとの混合抑制効果が増大する。
このとき、検体分注装置5は、検体Sをプローブ5cの吐出方向に向かってなだらかに縮径する保持部Phの範囲に吸引するので、吸引される検体Sの流体圧力の急激な変化が抑制され、押出水Wと検体Sとの混合が抑えられる。このため、検体Sは、図6に示すように、押出水Wと直接接触した状態で押出水Wの下部に吸引される。特に、分注量が3μL以下のような微量になると、シリンジポンプ56の押し子の移動ストロークが少なくなるので、押出水Wと検体Sとの混合抑制効果が増大する。
その後、検体分注装置5は、制御部17による制御のもとに、分注プローブ5cを上昇させる(状態A4)。そして、検体分注装置5は、制御部17による制御のもとに、検体吐出位置の反応容器8直上にアーム5bを回転し、分注制御部50の制御のもとにシリンジポンプ56を駆動し、吸引した検体Sを分注プローブ5cから反応容器8に吐出する(状態A5)。このように、検体分注装置5は、空気層を介することなく分注プローブ5c内に検体Sを押出水Wと直接接触させて吸引するので、シリンジポンプ56の作動に伴う圧力が空気層によって緩和されることなく押出水Wに直接作用し、検体Sの分注、特に3μL以下の微量を分注するに当たり分注量のばらつきが抑制される。
ここで、吸引した検体Sを反応容器8に吐出する場合、分注制御部50は、分注プローブ5cから目標吸引量と同量吐出するようにシリンジポンプ56を駆動する駆動部56aの作動を制御する。但し、検体分注装置5は、分注プローブ5c内に検体Sを押出水Wと直接接触させて吸引する。このため、例えば、血清のように検体の粘度が大きい場合には、明確な境界面を形成して押出水Wと検体Sとが直接接触しており、双方が容易には混合しないように見えるが、押出水Wと検体Sとは境界面において僅かに混ざり合う。従って、分注制御部50は、目標吸引量以上吐出するようにシリンジポンプ56を駆動する駆動部56aの作動を制御する。この場合、目標吸引量以上吐出しても、押出水Wが吐出されるだけなので検体Sが汚染される心配はない。
一方、例えば、尿のように検体の粘度が小さい場合、検体Sは、直接接触している押出水Wと容易に混ざり合う。このような場合、検体分注装置5は、分注プローブ5c内に検体Sを押出水Wと直接接触させて吸引するときには、図7に示すように、目標吸引量Mの他に余剰量Rを吸引する。そして、検体分注装置5は、吸引した検体Sのうち、目標吸引量Mを反応容器8に吐出した後、押出水Wと混ざり合っていると思われる余剰量Rを洗浄槽6に廃棄する。
従って、この場合にも、検体分注装置5は、分注プローブ5c内に検体Sを押出水Wと直接接触させて吸引するので、検体Sを分注する際の分注量のばらつきを抑制することができる。また、検体分注装置5は、このように目標吸引量Mの他に余剰量Rを吸引することによって、押出水Wと混ざり合っていない目標吸引量Mの検体Sのみを分注プローブ5cから分注(吐出)することができる。
尚、上記実施の形態の分注方法は、検体を分注する場合について説明したが、試薬を分注する場合に適用してもよい。
また、分注プローブ5cは、分注する液体試料に対して疎液性に富む合成樹脂、例えば、水性の液体試料の場合には、撥水性(疎水性)に富む合成樹脂、例えば、上述のフッ素樹脂(PTFE)から成形すると、液切れを良くして分注精度を向上させることができる。
更に、分注プローブは、図3に示す分注プローブ5cに代えて、液体試料の吐出方向に向かってなだらかに縮径し、吸引した液体試料を保持する保持部を有さず、内径が等しい平行部のみからなる断面形状としてもよい。
また、分注制御部50は、検体分注装置5に設けたが、自動分析装置1の制御部17に設けてもよい。
1 自動分析装置
2 筺体
3 検体テーブル
4 検体容器
5 検体分注装置
5c 分注プローブ
50 分注制御部
51 配管
6 洗浄槽
7 キュベットホイール
8 反応容器
9 測光装置
10 洗浄装置
11 撹拌装置
12 試薬分注装置
13 試薬テーブル
14 試薬容器
15 洗浄槽
16 読取装置
17 制御部
18 入力部
19 表示部
20 液面検知装置
21 可動電極
22 発振器
23 固定電極
25 処理基板
26 増幅器
27 ダイオード
28 コンデンサ
29 コンパレータ
S 検体
Ph 保持部
Pp 平行部
W 押出水
2 筺体
3 検体テーブル
4 検体容器
5 検体分注装置
5c 分注プローブ
50 分注制御部
51 配管
6 洗浄槽
7 キュベットホイール
8 反応容器
9 測光装置
10 洗浄装置
11 撹拌装置
12 試薬分注装置
13 試薬テーブル
14 試薬容器
15 洗浄槽
16 読取装置
17 制御部
18 入力部
19 表示部
20 液面検知装置
21 可動電極
22 発振器
23 固定電極
25 処理基板
26 増幅器
27 ダイオード
28 コンデンサ
29 コンパレータ
S 検体
Ph 保持部
Pp 平行部
W 押出水
Claims (9)
- 分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、前記分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、前記分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより前記液体試料を分注する分注方法であって、
前記分注プローブ内に前記液体試料を前記押出水と直接接触させて吸引することを特徴とする分注方法。 - 吸引した前記液体試料を前記分注プローブから吸引量と同量吐出させるか、或いは吸引量以上吐出させることを特徴とする請求項1に記載の分注方法。
- 前記分注プローブから前記液体試料を必要量に加えて余剰分吸引し、前記必要量を吐出した後、前記余剰分を廃棄吐出することを特徴とする請求項1に記載の分注方法。
- 前記分注プローブは、吸引した前記液体試料を保持する部分の内面が吐出方向に向かってなだらかに縮径することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の分注方法。
- 分注ポンプと検体又は試薬を含む液体試料を分注する分注プローブとの間が押出水を満たした配管によって接続され、前記分注ポンプを吸排動作させて押出水を移動させ、前記分注プローブ内に液体試料を吸引し、吸引した液体試料を吐出することにより前記液体試料を分注する分注装置であって、
前記分注プローブ内に前記液体試料を前記押出水と直接接触させて吸引するように前記分注ポンプを制御する分注制御手段を備えることを特徴とする分注装置。 - 前記分注制御手段は、吸引した前記液体試料を前記分注プローブから目標吸引量と同量吐出するか、或いは目標吸引量以上吐出するように前記分注ポンプを駆動する駆動手段の作動を制御することを特徴とする請求項5に記載の分注装置。
- 前記分注制御手段は、前記分注プローブから前記液体試料を必要量に加えて余剰分吸引し、前記必要量を吐出した後、前記余剰分を廃棄吐出するように前記分注ポンプを駆動する駆動手段の作動を制御することを特徴とする請求項5に記載の分注装置。
- 前記分注プローブは、吸引した前記液体試料を保持する部分の内面形状が吐出方向に向かって漸縮することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の分注装置。
- 検体と試薬を反応させることによって前記検体の成分を光学的に分析する自動分析装置であって、
検体又は試薬を含む液体試料を分注する請求項5〜8のいずれか一つに記載の分注装置を備えることを特徴とする自動分析装置。
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