JP2009288611A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3色LED光源の使用を可能にして装置の小型化を図りつつ、3色LED光源からの光を集める光学レンズとして集光性に優れた光学レンズを使用することが可能な投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】投射型表示装置1は、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとを有する3色LED光源3と、3色LED光源3が出射する光の照度分布を均一化するライトパイプ4と、ライトパイプ4からの光を平行光にする光学レンズ5とを備えている。光学レンズ5は、光軸Lに対する角度が40°から90°の間である光が入射するとともに光を結像する円環状の第1入射面および第1入射面から入射した光を出射する円環状の第1出射面を有する円環状の第1レンズ要素と、光軸L方向で第1出射面に隣接する円環状の第2入射面を有する第2レンズ要素とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーン上に映像を拡大投射する投射型表示装置に関する。
スクリーン上に所定の映像を拡大投射する投射型表示装置では、LED(Light Emitting Diode)を有するLED光源が広く使用されている。また、投射型表示装置では、LED光源から出射される光をたとえば液晶パネル等の光変調素子へ集光するための集光レンズが使用されている。しかしながら、一般の集光レンズを用いた投射型表示装置では、LED光源から出射される光量の損失が大きい。
そこで、特許文献1では、この光量の損失を低減することが可能な光学レンズが提案されている。すなわち、特許文献1では、LED光源から出射される光を光変調素子へ効率良く集光させることができる集光性に優れた光学レンズが提案されている。
米国特許出願公開2008/0037116号明細書
上述のように、特許文献1に記載の光学レンズは集光性に優れている。一方、近年、投射型表示装置の小型化にニーズが高まっており、この小型化のニーズに応えるため、カラーホイールを使用せずに、赤、緑、青の3色のLEDを有する3色LED光源が光源として使用される投射型表示装置もある。
しかしながら、3色LED光源を光源として用いた場合、特許文献1に記載の光学レンズと3色LED光源とをそのまま組み合わせて使用することができないことが本願発明者の検討によって明らかになった。この問題点を図16に基づいて説明する。
図16(A)に示すように、光源として使用される3色LED光源201は、たとえば、正方形状に形成された赤色LED211と青色LED212と緑色LED213とを備え、各LED211〜213は、4つの発光面によって正方形が形成されるように配置されている。図16(B)に示すように、特許文献1に記載の光学レンズ202と3色LED光源201とがそのまま組み合わされて使用される場合には、3色LED光源201は光学レンズ202に取り付けられており、3色LED光源201から出射される光は、光学レンズ202を通過して、液晶パネル等の光変調素子203へ照射される。
かかる構成において、たとえば、3色LED光源201上で第2象限に配置された赤色LED211が発光して3色LED光源201から赤色光が出射されると、図16(C)に示すように、光学レンズ202を通過した赤色光は、光変調素子203の変調面203aの第4象限に照射される。同様に、たとえば、3色LED光源201上で第3象限に配置された青色LED212から青色光が出射されると、光学レンズ202を通過した青色光は、光変調素子203の変調面203aの第1象限に照射される。
このように、図16に示す構成では、LED211〜213を高速で切り替えて発光させ、3色LED光源201から連続的に複数の光を出射させても、光変調素子203の、LED211〜213の配置位置に対応する部分のみに光が照射され、3色LED光源201から出射される光の見かけ上の混色が行われないことが本願発明者の検討によって明らかになった。すなわち、特許文献1に記載の光学レンズ202と3色LED光源201とをそのまま組み合わせて使用することができないことが本願発明者の検討によって明らかになった。
そこで、本発明の課題は、3色LED光源の使用を可能にして装置の小型化を図りつつ、3色LED光源からの光を集める光学レンズとして集光性に優れた光学レンズを使用することが可能な投射型表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、スクリーン上に映像を拡大投射する投射型表示装置において、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとを有する3色LED光源と、3色LED光源が出射する光の照度分布を均一化するライトパイプと、ライトパイプからの光を平行光にする光学レンズと、光学レンズからの光を変調する光変調部を有する光変調素子とを備え、光学レンズは、光軸に対する角度が所定の角度である光が入射するとともに光を結像する円環状の第1入射面および第1入射面から入射した光を出射する円環状の第1出射面を有する円環状の第1レンズ要素と、光軸方向で第1出射面に隣接する円環状の第2入射面を有する第2レンズ要素とを備えることを特徴とする。本発明において、第1入射面に入射する光の光軸に対する角度は、たとえば、40°から90°の間である。
本発明の投射型表示装置では、光学レンズが、光軸に対する角度がたとえば40°から90°の間である光が入射するとともに光を結像する円環状の第1入射面および第1入射面から入射した光を出射する円環状の第1出射面を有する円環状の第1レンズ要素と、光軸方向で第1出射面に隣接する円環状の第2入射面を有する第2レンズ要素とを備えており、特許文献1に記載の光学レンズと同様に構成されている。すなわち、本発明の投射型表示装置で使用される光学レンズは集光性に優れている。また、本発明の投射型表示装置は、3色LED光源が出射する光の照度分布を均一化するライトパイプを備えているため、集光性に優れた特許文献1に記載の光学レンズを使用する場合であっても、3色LED光源が出射する光を、その照度分布を均一化した状態で、光変調部の全面に照射することが可能になる。したがって、3色LED光源から連続的に複数色の光が出射される場合には、出射される光の見かけ上の混色を行うことが可能になる。また、3色LED光源から同時に複数色の光が出射される場合には、3色LED光源からの光の混色を行うことが可能になる。その結果、本発明の投射型表示装置では、3色LED光源の使用を可能にして装置の小型化を図りつつ、集光性に優れた光学レンズを使用することが可能になる。
本発明において、第1レンズ要素は、第1入射面に入射した光を第1出射面に向かって全反射する反射面を備えることが好ましい。また、本発明において、光学レンズは、光軸に対する角度が40°から90°の間である光が入射するとともに光を結像する円環状の第3入射面および第3入射面から入射した光を出射する円環状の第3出射面を有する第3レンズ要素を備え、第2レンズ要素は光軸方向で第3出射面に隣接する円環状の第4入射面を備え、第3レンズ要素は第1レンズ要素の径方向内側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、光学レンズの集光性を効果的に高めることが可能になる。
本発明において、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとは、共通の基板に取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、3色LED光源で使用される基板の数を減らして3色LED光源を小型化することが可能になる。
本発明において、ライトパイプの光の出射口の形状は、光変調部の形状の相似形であることが好ましい。このように構成すると、3色LED光源から出射される光をより効率的に、光変調素子へ集光させることができる。また、本発明において、3色LED光源は、ライトパイプの内部に配置されていることが好ましい。このように構成すると、3色LED光源から出射される光の漏れを防止して、3色LED光源から出射される光をより効率的に光変調素子へ集光させることができる。
以上のように、本発明の投射型表示装置では、3色LED光源の使用を可能にして装置の小型化を図りつつ、3色LED光源からの光を集める光学レンズとして集光性に優れた光学レンズを使用することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(投射型表示装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる投射型表示装置1の概略構成を説明するための模式図である。図2は、図1のE−E方向からLED光源3を示す図である。図3は、図1に示すライトパイプ4の機能を説明するための図である。
本形態の投射型表示装置1は、反射型の光変調素子である微小ミラー型表示素子2を利用して、スクリーン(図示省略)上に所定の映像を拡大投射する小型の表示装置である。この投射型表示装置1は、図1に示すように、微小ミラー型表示素子2の他に、LED光源3と、ライトパイプ4と、光学レンズ5と、リレーレンズ6と、RTIRプリズム(Reverse Total Internal Reflection(内部全反射)プリズム)7と、投射レンズ8とを備えている。
なお、本明細書において、「微小ミラー型表示素子」とは、シリコン基板上に数μm角程度の微小ミラー(反射鏡)を多数並べた光変調素子であって、微小ミラーの傾きを静電引力を利用して変えることにより、光源からの光をスクリーン方向に反射させるかどうかを制御する光変調素子のことをいう。この微小ミラー型表示素子は、一般にテキサスインスツルメンツ社の商品名であるDMDと称される素子と同様の機能を備えている。
微小ミラー型表示素子2は、LED光源3からの光を変調して反射する複数の反射鏡(図示省略)と、反射鏡を駆動制御するための制御回路(図示省略)とを備えている。本形態では、複数の反射鏡によって光学レンズ5からの光を変調する光変調部としての光変調面2aが構成されている。光変調面2aは、図3(C)に示すように、横長の長方形状に形成されている。
LED光源3は、図2に示すように、1個の赤色LED11と、1個の青色LED12と、2個の緑色LED13とを備えている。すなわち、本形態のLED光源3は、3色LED光源である。各LED11〜13は、図2に示すように、その発光面が正方形状となるように形成されている。また、各LED11〜13は、共通の基板14に固定されている。具体的には、4個のLED11〜13の発光面によって正方形状の発光面が構成されるように、各LED11〜13が基板14に固定されている。
ライトパイプ4は四角筒状に形成されている。このライトパイプ4の一端面(図1の左端面)には、LED光源3が取り付けられている。具体的には、各LED11〜13からの光がライトパイプ4の内部を通過するように、ライトパイプ4の一端面にLED光源3が取り付けられている。また、各LED11〜13がライトパイプ4の内部に配置されるように、ライトパイプ4にLED光源3が取り付けられている。ライトパイプ4の内面には反射面が形成されている。また、ライトパイプ4の他端面(図1の右端面)に形成される光の出射口の形状は、光変調面2aの形状の相似形となっている。すなわち、ライトパイプ4の光の出射口は、横長の長方形状に形成されている。
なお、ライトパイプ4は四角筒以外の多角筒状、円筒状あるいは楕円筒状等の他の形状に形成されても良い。また、ライトパイプ4の一端面に形成される光の入射口の形状は、LED光源3の発光面の形状の相似形(すなわち、正方形状)であっても良いし、光変調面2aの形状の相似形(すなわち、横長の長方形状)であっても良い。すなわち、ライトパイプ4の光の入射口の形状と、光の出射口の形状とは異なっていても良いし、同じであっても良い。
光学レンズ5は、ライトパイプ4の他端側に取り付けられている。この光学レンズ5は、光の屈折と反射とを利用して、ライトパイプ4からの光を平行光にする。光学レンズ5の詳細な構成については後述する。
リレーレンズ6は、光軸L方向において、光学レンズ5とRTIRプリズム7との間に配置されている。RTIRプリズム7には、微小ミラー型表示素子2が固定されている。投射レンズ8は、微小ミラー型表示素子2の反射鏡とスクリーンとを光学的に共役な関係にする機能を果たしており、微小ミラー型表示素子2の反射鏡に形成された映像をスクリーンに拡大投射する。
本形態では、上述のように、ライトパイプ4の内面には反射面が形成されており、ライトパイプ4は、LED光源3が出射する光の照度分布を均一化する。すなわち、たとえば、赤色LED11が発光してLED光源3から赤色光が出射されると、光学レンズ5を通過した赤色光は、ライトパイプ4の作用で、図3(C)に示すように、光変調面2aの全面に照射される。同様に、青色LED12あるいは緑色LED13が発光してLED光源3から青色光あるいは緑色光が出射されると、光学レンズ5を通過した青色光あるいは緑色光は、ライトパイプ4の作用で、光変調面2aの全面に照射される。
そのため、LED11〜13が高速で順次発光して、LED光源3から連続的に複数色の光が出射される場合には、ライトパイプ4の作用で、LED光源3から連続的に出射される光の見かけ上の混色が行われる。また、LED光源3から同時に複数色の光が出射される場合には、ライトパイプ4の作用で、LED光源3からの光の混色が行われる。
また、本形態では、上述のように、ライトパイプ4の光の出射口は、横長の長方形状に形成されている。そのため、正方形状の発光面を有するLED11〜13から出射される光は、ライトパイプ4を通過すると横長の長方形状に変わる。すなわち、正方形状の発光面を有するLED11〜13から出射される光は、ライトパイプ4の作用で、微小ミラー型表示素子2の光変調面2aのアスペクト比に応じた形状に変わる。
以上のように構成された投射型表示装置1では、LED光源3から出射された光は、ライトパイプ4で照度分布が均一な照明光となり、かつ、光学レンズ5で平行光となって、その後、リレーレンズ6を透過する。リレーレンズ6を透過した照明光は、RTIRプリズム7を透過し、微小ミラー型表示素子2に入射する。微小ミラー型表示素子2に入射した照明光は変調され、投射レンズ8に向かうように、あるいは、投射レンズ8から外れた位置に向かうように反射される。また、反射光のうちの結像光は、RTIRプリズム7の内部で全反射され、投射レンズ8によって、スクリーンに拡大投射される。
(光学レンズの構成)
図4は、図1に示す光学レンズ5の斜視図である。図5は、図4に示す光学レンズ5の光軸Lを含む軸方向断面を示す断面図である。図6は、図5に示す結像チャンネルBの構成を説明するための図である。なお、以下の説明では、図5の上側を「上」側とし、図5の下側を「下」側とする。
以下、光学レンズ5の詳細な構成を説明する。ここで、本形態の光学レンズ5は、アップストリーム社(フィンランド)の商品である「Photon Vacuum」と同一に構成され、同一の機能を備えている。また、光学レンズ5の基本的な考え方は、上述の特許文献1に詳細に記載された公知の技術であるため、本明細書では光学レンズ5の基本的な考え方の詳細な説明は省略する。また、光学レンズ5の構成は、上述の特許文献1に詳述されており、特許文献1を参酌することで、光学レンズ5をより具体的に特定することができる。
なお、図6において、表面Sは、LED光源3の中心を中心とする半径Rの半球面である。また、平面Uは、LED光源3の発光面に平行で、かつ、LED光源3から距離hだけ離れた平面である。距離hは、半径R以上となっている。また、平面Uは、光軸Lを中心とする半径Rの円形平面である。
光学レンズ5は、図5に示すように、第1レンズ要素15と第2レンズ要素16と第3レンズ要素17と第4レンズ要素18とから構成されている。第1から第4レンズ要素15〜18は、環状オレフィン共重合体、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)あるいはポリスチレン(PS)等の樹脂で形成されている。また、第1から第4レンズ要素15〜18は、射出成型によって形成されている。なお、第1から第4レンズ要素15〜18は、ガラスで形成されても良い。
第1レンズ要素15、第2レンズ要素16および第3レンズ要素17は、光軸Lを中心とする略円環状に形成されている。第3レンズ要素17は、第1レンズ要素15の上端側の内周側に配置されている。第2レンズ要素16は、第1レンズ要素15および第3レンズ要素17の上側に配置されている。第4レンズ要素18は、光軸Lを中心とするフレネルレンズである。この第4レンズ要素18は、第1から第3レンズ要素15〜17の内周側に配置され、第1から第3レンズ要素15〜17によって囲まれている。
第1レンズ要素15は、LED光源3から出射されライトパイプ4を通過した光が入射する円環状の入射面T101と、入射した光を全反射する円環状の反射面M101と、反射面M101で反射された光を出射する円環状の出射面T102とを備えている。
図5に示すように、第1レンズ要素15の下端側の内周面が入射面T101となっている。入射面T101は、曲面状に形成されており、入射する光が屈折する屈折面となっている。また、第1レンズ要素15の下端側の外周面の内側が反射面M101となっている。光軸Lを含む軸方向断面では、反射面M101は直線状になっている。さらに、第1レンズ要素15の上端面が出射面T102となっている。出射面T102は、曲面状に形成されており、出射される光が屈折する屈折面となっている。
第3レンズ要素17は、第1レンズ要素15と同様に、LED光源3から出射されライトパイプ4を通過した光が入射する円環状の入射面T103と、入射した光を全反射する円環状の反射面M102と、反射面M102で反射された光を出射する円環状の出射面T104とを備えている。
図5に示すように、第3レンズ要素17の下端側の内周面が入射面T103となっている。入射面T103は、曲面状に形成されており、入射する光が屈折する屈折面となっている。また、第3レンズ要素17の下端側の外周面の内側が反射面M102となっている。光軸Lを含む軸方向断面では、反射面M102は直線状になっている。さらに、第3レンズ要素17の上端面が出射面T104となっている。出射面T104は、曲面状に形成されており、出射される光が屈折する屈折面となっている。
第2レンズ要素16は、出射面T102、T104からの光が入射する円環状の入射面T105、T106と、第2レンズ要素16を通過した光が出射される円環状の出射面T107、T108とを備えている。入射面T105、T106は、光軸L方向で出射面T102、T104に隣接配置されている。この入射面T105、T106は、曲面状に形成されており、入射する光が屈折する屈折面となっている。また、出射面T107、T108は、曲面状に形成されており、出射される光が屈折する屈折面となっている。なお、この第2レンズ要素16は、入射された光を反射する反射面を備えていない。また、出射面T102、T104と入射面T105、T106との間には、所定の隙間が形成されているが、この隙間に所定の材料が充填されても良い。
図6に示す光の軌跡からわかるように、第2レンズ要素16の径方向外側部分と第1レンズ要素15とは、光学的に直列配置されており、第2レンズ要素16の径方向外側部分と第1レンズ要素15とによって、結像チャンネルBが構成されている。入射面T101には、LED光源3から入射される光の入射瞳が形成され、出射面T107には、入射面T101に入射する光の射出瞳が形成されている。同様に、第2レンズ要素16の径方向内側部分と第3レンズ要素17とは、光学的に直列配置されており、第3レンズ要素17と第2レンズ要素16の径方向内側部分とによって、結像チャンネルAが構成されている。また、入射面T103には、LED光源3から入射される光の入射瞳が形成され、出射面T108には、入射面T103に入射する光の射出瞳が形成されている。
このように、本形態の光学レンズ5は、光軸Lを中心に配置される第4レンズ要素18(フレネルレンズ)と、2個の結像チャンネルA、Bとから構成されている。
第1レンズ要素15の入射面T101および第3レンズ要素17の入射面T103には、LED光源3が出射する光のうち、たとえば、光軸Lに対する角度θが約40°以上となる光が入射する。また、第4レンズ要素18には、LED光源3が出射する光のうち、光軸Lに対する角度θが約40°より小さくなる光が入射する。なお、第3レンズ要素17は、第1レンズ要素15の内周側に配置されており、入射面T103に入射する光の角度θは、入射面T101に入射する光の角度θよりも小さくなる。
入射面T101、T105および出射面T102、T107は、円環状の表面であり、光軸Lを含む軸方向断面に直交する接線方向において結像能力を有しないが、光軸Lを含む軸方向断面においては結像能力を有する。光軸Lを含む任意の軸方向断面において、入射面T101は、LED光源3からの光を、反射面M101を介して、概ね出射面T102と入射面T105との間にある中間像に結像する。出射面T102と入射面T105とは、入射面T101上の像を出射面T107上に結像する。また、出射面T107は中間像を無限遠に結像し、矩形のテレセントリック照明パターンを形成する。換言すると、光軸Lを含む任意の断面において、所望の変換が行われる。
同様に、入射面T103、T106および出射面T104、T108は、円環状の表面であり、光軸Lを含む軸方向断面に直交する接線方向において結像能力を有しないが、光軸Lを含む軸方向断面においては結像能力を有する。光軸Lを含む任意の軸方向断面において、入射面T103は、LED光源3からの光を、反射面M102を介して、概ね出射面T104と入射面T106との間にある中間像に結像する。出射面T104と入射面T106とは、入射面T103上の像を出射面T108上に結像する。また、出射面T108は中間像を無限遠に結像し、矩形のテレセントリック照明パターンを形成する。換言すると、光軸Lを含む任意の断面において、所望の変換が行われる。
なお、本形態では、入射面T101、T103、T105、T106および出射面T102、T104、T107、T108を非球面として結像チャンネルA、Bの幾何学的形状を最適化しているので、所望の変換を非常に正確に実施することができる。
ここで、接線方向では、角倍率は、光軸Lからの入射面T101(またはT103)の距離と光軸Lからの出射面T107(またはT108)との距離によって定められる。これは、第1から第3レンズ要素15〜17が光軸Lを中心とする円環状であるためであり、これによって、光の歪みは不変である。歪みは、光軸Lからの光の距離と、その光の接線方向の成分との積である。本形態では、入射面T101と出射面T107とが光軸Lから平均で同じ距離だけ離れているため、出射面T107における接線方向の成分は、入射面T101における接線方向の成分と同じである。同様に、本形態では、入射面T103と出射面T108とが光軸Lから平均で同じ距離だけ離れているため、出射面T108における接線方向の成分は、入射面T103における接線方向の成分と同じである。
なお、反射面M101、M102を入射面T101、T103と出射面T102、T104との間に設けずに、入射面T105、T106と出射面T107、T108との間に設けることも可能である。また、出射面T102、T104と入射面T105、T106との間に反射面M101、M102を設けることも可能である。
また、第2レンズ要素16は、第1レンズ要素15および第3レンズ要素17からの光が入射される1個のレンズ要素であるが、第2レンズ要素16に代えて、第1レンズ要素15からの光が入射されるレンズ要素と、第3レンズ要素17からの光が入射される別個のレンズ要素とを配置しても良い。また、第1から第4レンズ要素15〜18を一体的構造としても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光学レンズ5は、光軸Lに対する角度θがたとえば40°以上の光が入射するとともに光を結像する入射面T101および入射面T101から入射した光を出射する出射面T102を有する第1レンズ要素15と、光軸L方向で出射面T101に隣接する入射面T105を有する第2レンズ要素16とを備えており、特許文献1に記載の光学レンズと同様に構成されている。すなわち、本形態の光学レンズ5は集光性に優れている。また、投射型表示装置1は、ライトパイプ4を備えているため、集光性に優れた光学レンズ5を使用する場合であっても、LED光源3が出射する光を、その照度分布を均一化した状態で、光変調面2aの全面に照射することができる。したがって、上述のように、LED光源3から連続的に複数色の光が出射される場合には、ライトパイプ4の作用で、出射される光の見かけ上の混色を行うことができ、また、LED光源3から同時に複数色の光が出射される場合には、LED光源3からの光の混色を行うことができる。その結果、本形態では、3色LED光源であるLED光源3の使用を可能にして投射型表示装置1の小型化を図りつつ、集光性に優れた光学レンズ5を使用することができる。
本形態では、第1レンズ要素15は、入射面T101に入射した光を出射面T102に向かって反射する反射面M101を備えている。また、本形態では、光学レンズ5は、入射面T103および出射面T104を有する第3レンズ要素17を備え、第2レンズ要素16は、光軸L方向で出射面T104に隣接する入射面T106を備えている。また、第3レンズ要素17は、第1レンズ要素15の径方向内側に配置されている。そのため、光学レンズ5の集光性を効果的に高めることができる。
本形態では、赤色LED11と青色LED12と緑色LED13とが共通の基板14に取り付けられている。そのため、LED光源3で使用される基板14の数を減らしてLED光源3を小型化することが可能になる。
本形態では、ライトパイプ4の光の出射口の形状は、光変調面2aの形状の相似形となっている。そのため、LED光源3から出射される光をより効率的に微小ミラー型表示素子2へ集光させることができる。また、本形態では、LED光源3が、ライトパイプ4の内部に配置されているため、LED光源3から出射される光の漏れを防止して、LED光源3から出射される光をより効率的に微小ミラー型表示素子2へ集光させることができる。
(結像チャンネルの変形例)
上述した形態では、結像チャンネルA、Bに、光軸Lに対する角度θが比較的大きな光が入射している。この他にもたとえば、光軸Lに対する角度θが小さい光軸L近くの光が入射するように結像チャンネルが構成されても良い。LED光源3から平面Uまでの距離hが表面Sの半径Rよりも大幅に大きい場合、フレネルレンズの中心を光軸Lの近くで使用することが難しい場合がある。これは、開口角度の要件がレンズ表面の位置の要件に一致しないためである。この場合には、図7に示すように、反射面を有しない結像チャンネルA、B、C、Dを用いることが可能である。
図7に示すレンズ要素19、20は、光軸Lを中心とする略円板状に形成されている。この2個のレンズ要素19、20は、反射面を有しない4つの結像チャンネルA、B、C、Dを構成している。レンズ要素19、20には、光軸Lに対する角度θが比較的小さな光が入射するため、反射面は必要ない。このように、上述した形態の第4レンズ要素18に代えて、結像チャンネルA〜Dを構成するレンズ要素19、20を用いても良い。
上述した形態では、第2レンズ要素16に所定の機能を備える入射面T105と出射面T107とが形成されている。この他にもたとえば、第1レンズ要素15の出射面T102の曲率半径を小さくして、入射面T105の機能を出射面T102に持たせても良い。この場合には、第1レンズ要素15の上側には、たとえば、出射面T107の機能と同等の機能を有するトロイダルレンズが配置される。
また、第1レンズ要素15および第2レンズ要素16に代えて、入射面T101の機能と同等の機能を有するトロイダルレンズと、出射面T107の機能と同等の機能を有するトロイダルレンズと、出射面T102および入射面T105の機能と同等の機能を有するトロイダルレンズと、反射面M101の機能と同等の機能を有する反射部材とが配置されても良い。
上述した形態では、入射面T101、T105および出射面T102、T107は曲面状に形成されているが、入射面T101、T105および出射面T102、T107は平面状に形成されても良い。この場合には、入射面T101、T105および出射面T102、T107の表面に回折格子等の微小光学素子を形成すれば良い。
(光学レンズの変形例)
上述した形態では、光学レンズ5は、光軸Lを中心に配置される第4レンズ要素18(フレネルレンズ)と、2個の結像チャンネルA、Bとから構成されている。この他にもたとえば、図8に示すように、光学レンズ105は、光軸Lを中心に配置されるフレネルレンズと、フレネルレンズの外側に配置される屈折反射構造と、屈折反射構造の外側に配置される3個の結像チャンネルA、B、Cとから構成されても良い。図8に示す例では、フレネルレンズ部分118aと、曲面状の形成された入射面T111および反射面M111を有する屈折反射構造部分118bと、結像チャンネルA〜Cの上側部分118cとが一体化されて、第4レンズ要素118が構成されている。また、光学レンズ105では、中心側の結像チャンネルAの下側部分は、別個の第5レンズ要素119によって構成されている。この第5レンズ要素119は、曲面状に形成された入射面T112および出射面T113と、反射面M112とを備えている。なお、図8に示す例では、結像チャンネルA〜Cの上側部分118cが上述した形態の第2レンズ要素16の機能を果たしている。
また、図9に示すように、光学レンズ125は、光軸Lを中心に配置されるフレネルレンズ部128aおよびフレネルレンズ部128aの外側に配置される屈折反射構造部分128bを有する第4レンズ要素128と、フレネルレンズ部128aよりも外側に配置される3個の結像チャンネルA、b、Cの上側部分を構成する第2レンズ要素126とを備えるものであっても良い。この光学レンズ125では、中央の結像チャンネルAの下方部分が屈折反射構造部分128bとなっており、屈折反射構造部分128bは反射面M113を備えている。図9に示す例では、反射面M101、M102、M113は、湾曲面状に形成されており、第1レンズ要素15、第3レンズ要素17および屈折反射構造部分128bと第2レンズ要素126との間に位置する中間像に、各結像チャンネルa、B、cの入射瞳を結像する役割の一部を担っている。
また、図10に示すように、光学レンズ135は、中心側に配置され反射面を有しない3個の結像チャンネルD、E、Fと、反射面M101、M102あるいはM113を有し外側に配置される3個の結像チャンネルA、B、cを備えていても良い。この光学レンズ135では、第3レンズ要素17の入射面t103に入射する全ての光は、第3レンズ要素17を通過し、第3レンズ要素17の出射面t104を通じて第2レンズ要素136の入射面t106に方向転換される。第4レンズ要素138は、凸レンズ部分138aと、結像チャンネルD〜Eの下側部分138cとが一体化されて構成されている。
図11(A)は、図10に示す中央の結像チャンネルDを通過する光の軌跡を示す概念図である。光学レンズ135の結像チャンネルDは、図11(A)に示すように、2個の入射面T115、T117と2個の出射面T116、T118とを備えている。入射面T115、T117、出射面T116、T118は、光軸L方向の無限遠にLED光源3の鏡像を概ね形成し、接線方向の無限遠にLED光源3の非鏡像を概ね形成する。入射面T115は、LED光源3を中間像204に概ね結像する。中間像204は、出射面T118によって無限遠に概ね結像される。入射面T117および出射面T116は、結像チャンネルDの入射瞳202を結像チャンネルDの射出瞳208内に概ね結像する。入射面T115、T117および出射面T116、T118は、非球面状に形成されている。
図11(B)は、図10に示す最も外側の結像チャンネルCを通過する光の軌跡を示す概念図である。光学レンズ135の結像チャンネルCは、図11(B)に示すように、2個の入射面T101、T105と2個の出射面T102、T107とを備えている。入射面T101、T105、出射面T102、T107は、光軸L方向の無限遠にLED光源3の鏡像を概ね形成する。入射面T101および反射面M101は、LED光源3を中間像214に概ね結像する。中間像214は、出射面T107によって無限遠に概ね結像される。出射面T102および入射面T105は、結像チャンネルCの入射瞳212を結像チャンネルCの射出瞳218に概ね結像する。反射面M101は、内部全反射によって光を反射する。入射面T101、T105、出射面T102、T107および反射面M101は、非球面状に形成されている。
また、図12に示すように、光学レンズ145は、半球状に形成された第6レンズ要素150を備えていても良い。この場合には、入射面T101、T103の機能を第6レンズ要素150の外側の表面150aに部分的にまたは完全に組み込んでも良い。なお、図12に示す例では、第6レンズ要素150に面する第1レンズ要素15の表面および第3レンズ要素17の表面は、図5に示す第1レンズ要素15の表面および第3レンズ要素17の表面よりも平坦になっている。
また、図13に示すように、光学レンズ155は、中心側に配置され反射面を有しない2個の結像チャンネルC、Dと、反射面M101あるいはM114を有し外側に配置される2個の結像チャンネルA、Bとを備えていても良い。この場合には、光軸Lを中心とする凸レンズ部分158aと結像チャンネルA〜Dの上側部分158bとからレンズ要素158が構成され、光軸Lを中心とする凸レンズ部分159aと結像チャンネルA、C、Dの下側部分159bとからレンズ要素159が構成されている。また、光学レンズ155は、第1レンズ要素15およびレンズ要素158、159の3個のレンズ要素によって構成されている。なお、図13に示す例では、結像チャンネルA〜Dの上側部分158bが上述した形態の第2レンズ要素16の機能を果たしている。また、結像チャンネルA、C、Dの下側部分159bの一部は、上述した形態の第3レンズ要素17の機能を果たしている。
以上、光学レンズの変形例をいくつか説明したが、結像チャンネルの数は、任意に設定することが可能である。この結像チャンネルの数を適切に設定し、かつ、入射面、出射面および反射面を非球面に形成することで、概ね正確な結像機能を得ることができる。
(投射型表示装置の変形例)
上述した形態では、投射型表示装置1は、微小ミラー型表示素子2を利用して、スクリーン上に所定の映像を拡大投射している。この他にもたとえば、投射型表示装置1は、図14に示すように、光変調素子としての反射型液晶パネル(LCOS)102を利用して、スクリーン上に所定の映像を拡大投射しても良い。また、投射型表示装置1は、図15に示すように、光変調素子としての透過型液晶パネル(LCD)103を利用して、スクリーン上に所定の映像を拡大投射しても良い。これらの場合には、投射型表示装置1は、反射型液晶パネル102や透過型液晶パネル103に入射される光の偏向方向を揃える偏光板および位相差板等を備えている。
(他の実施の形態)
上述した形態では、円筒状に形成されたライトパイプ4の一端面にLED光源3が取り付けられており、ライトパイプ4への光の入射口は1個となっている。この他にもたとえば、光の入射口が2個となるように略Y形状にライトパイプが形成されても良い。この場合には、各入射口に、LEDが固定された基板が配置される。また、上述した形態では、LED光源3は、4個のLED11〜13を備えているが、LED光源3は、たとえば6個のLED11〜13を備えていても良い。
(光学レンズについて)
以下、本発明の実施の形態にかかる光学レンズについて、さらに説明する。なお、以下の記載は、特許文献1に記載された内容に基づいている。
本発明の実施の形態にかかる光学レンズは、以下の特徴を有する。
(1)集光効率が良い。すなわち、この光学レンズを用いると、照明効率を80%以上とすることができる(スペクトル透過効率)。
(2)光学レンズから出射される光は、均一かつ矩形であり、フライアイレンズのような別個のビームホモジナイザ構成要素が不要である。
(3)光源が高屈折率の材料によって包含されている場合であっても、光源を中心とした半球全体から集光することが可能である。
(4)光学レンズは、光源の形状を使用することによってビーム成形も行う。すなわち照明光の形状が光源の形状となる。
(5)光学レンズから出射される光のエテンデュは、光源の元のエテンデュの140%未満に保つことができ、さらには光源の元のエテンデュの105%未満に保つことができる。
(6)光学レンズのサイズは非常にコンパクトである。
(7)光学レンズは円形の外側形状を有しており、小型の投射型表示装置の投影レンズとの良好な瞳整合が可能である。これによって、投射型表示装置の全体のサイズを小さくすることができる。
(8)光学レンズから出射される光を真にテレセントリックとすることができる。すなわち、投射型表示装置において、照明光の効率を高めることができる。
(9)光学レンズが形成する均一なテレセントリック光は、多種多様な光学構成および光学用途において使用することができる。
(10)光学レンズの構成要素は、射出成形で大量生産することができる。この場合の金型は、たとえば、ダイアモンド旋削または精密NC切削で製作することができる。
(11)光学レンズは、小型の投射型表示装置だけでなく、たとえば、カメラのフラッシュ、顕微鏡またはヘッドアップディスプレイ等の様々な用途で使用することができる。
平面的な物体が、この物体から距離L1の所にある同一平面の像に結像される結像器を考慮する。光軸は、物体の中心点および像の中心点を接続し、物体面および像面に対して垂直である。結像の倍率Mは、像の高さと物体の高さとの比である。結像器は、光軸の近くで、物体を像に結像する1つまたは複数のレンズを備えている。このレンズは、光軸に対して比較的小さな角度で入射する光に対して作用する。このようなレンズは、従来のレンズ設計原理を用いて設計することができる。たとえば、このようなレンズとして、f=ML1/(M+1)の焦点距離を有し、物体からR=L1/(M+1)の距離に位置する非球面レンズを使用することができる。これは従来技術である。
本発明の実施の形態にかかる結像チャンネルは、光軸からより大きい角度で光を集めて処理する。この結像チャンネルは、より小さい角度で動作する従来のレンズを補足する。本発明の実施の形態にかかる光学レンズは、1個または複数の結像チャンネルを備えている。
光軸からの角度が比較的大きい光も結像させるためには、図17に示すように、均一な光を放射する円形領域を得るようにLEDの放射パターンを変更する必要がある。設計上の重要な検討事項は、照明のエテンデュ、すなわちΩAがLEDの元のエテンデュに可能な限り近いということである。
本発明の実施の形態にかかる光学レンズは、以下に記載される発見に基づいている。図18は、数学的な解を公式化する際に使用されるいつかのディメンジョンとパラメータとを示している。z軸を光軸Lとする。xy平面における円形座標(z軸に対して垂直)は、半径rおよび角度αによって定義される。光軸Lに対する角度はθによって表される。矩形のランバート光源22(たとえばLEDチップ)を仮定し、ランバート光源22をxy平面に置き、その中心点が原点に位置するようにする。ランバート光源22の下には反射面が存在し、ランバート光源22の上方の上側半球に向かう光のみを集める必要があると仮定する。ここで、原点に中心を有し、半径Rの表面S(24)を有する半球を形成する。xy平面に対して平行な半径Rの円形領域U(26)が存在し、円形領域U(26)は、原点から少なくともRの距離に位置するz軸上に中心を有している(図18では、距離はRであるが、Rよりも長くすることができる)。ここで、円形領域U内部の任意の小さな領域要素dU(28)を考える。領域要素dU(28)は、円形座標値α1、α2、r1およびr2によって定義される。ここで、領域要素dU(28)を、z軸に沿って半球Sの表面に投影し、別の表面要素dS(29)を定義する。
ここで、表面要素dS(29)に到達する光を、表面要素dU(28)の内部で均一に変換すると仮定する。この変換を表面U(26)全体にわたって行うと、ランバート光源22から半球へ到達する全ての光が領域U(26)上に変換される。同時に所望の照明、すなわち領域U(26)全体にわたる均一な矩形の同様な照明パターンが得られる。その領域U(26)にわたる光は、ランバート光源22と同じエテンデュを有する。
光軸Lの近く、すなわち角度θがゼロに近い場合には、所望の変換は本質的に行われ、さらなる光学素子は必要ない。すなわち、角度θが小さい場合、解決策は簡単であり、レンズ表面が良好な変換を行う。たとえば、n=1.5の屈折率を有する材料内にLEDが包含されている場合、湾曲の半径が概ねR/2であり、かつ湾曲の中心が光軸Lに位置するとともにランバート光源22から概ねR/2の距離に位置するレンズ表面が所望の光出力パターンを形成する。これは、図19において、光軸Lの最も近くにある2つの投影に示される。レンズ表面の正確な形状は、光学設計ソフトウェアを使用して設計することができる。レンズ表面が1つのみの表面で形成される場合には、レンズ表面の最良の形状は通常、非球面である。
しかし、図19からわかるように、角度θが増大すると、レンズ表面30はランバート光源22により近くなる。そのため、この角度θから放出される光の光錐体32は、光軸Lにより近い小さい角度θから放出される光に対応する光円錐34よりも大きくなる。その結果、照明(すなわち照明の強度)はもはや均一でない。さらに、より大きい角度θから生じる光錐体32の投影は、歪められ、理想的な矩形からさらに遠ざかる。最終的に、大きな角度θになると(たとえば、角度θが約45°に近づくと)、光はレンズ表面30から内部全反射(TIR36)されるようになる。上述のように、レンズは角度θが小さな場合に良好に動作する。
良好な近似を行うことができる最大角度θは、図20に示すようなフレネルレンズ構造38を使用することで、たとえば、約40°まで拡張することができる。フレネルレンズ構造38は、照明の均一性および像の歪みを改善することができるという利点を有する。フレネルレンズ構造38の欠点は、光を損失する可能性があること、および、表面の方向に一貫性がなくエテンデュが増加することである。
当然のことであるが、1つだけではなく、幾つかの光学表面、たとえば図21に示すように2つ以上のレンズを使用することができる。しかし、これらの解決策は、角度θが増大して光軸Lから離れる場合、上述したような同様の問題を有するようになる。
上述のレンズまたはフレネルレンズ構造38を使用することができない中間の角度θの(たとえば45°近く)付近では、所望の変換はたとえば、たとえば図22に示すような、第1の屈折表面302、反射面304および第2の屈折面306を含む反射屈折構造によって近似することができる。反射面304は、TIRベースの表面またはミラーコーティングされた表面のいずれかとすることができる。
より大きい角度θの場合、変換は、これらの教示による「結像チャンネル」を形成する1つまたは複数の構造を使用することによって行うことができる。そのような結像チャンネルは、円筒状に対称であり、たとえば、上述した図6に示される。
反射面を有する結像チャンネルは、フレネルレンズが光軸の近くで光源の鏡像を形成するように、光源の鏡像を形成する。接線方向では、光源の鏡像のみが結像チャンネル内で形成される。一方、反射面を有しない結像チャンネルは、光軸を含む軸方向断面において、鏡像ではない光源の像を形成する。そのため、反射面を有しない結像チャンネルは、光源が概ね軸対称でない限り光源の像を形成しない。したがって、反射面を有しない結像チャンネルは、特に概ね軸対称である光源を使用する場合に適している。ただし、たとえば、照明の目的で光源の像を平滑化するために、一定量の非結像が望ましい場合には、反射面を有しない結像チャンネルを矩形の光源のような非軸対称の光源とともに使用しても良い。反射面を有する結像チャンネルと反射面を有しない結像チャンネルとの両方を使用する場合には、半径方向において光源の鏡像および非鏡像の両方が形成される。これらの像は、射出瞳を越えて、像面において互いに重なって存在する。このような光学レンズは、光源の直接結像によって得られる照明よりもさらに均一な照明を光源から生成するのに使用することができる。
図23に示すように、LED光源3からの光は、光軸Lに概ね平行な平均方向に方向転換される。また、LED光源3からの光は、光の出力平面702上の模式的な光錐体59に示すように、概ね直線的で均一な光に変換される。直線的で均一な角度分布パターンは、角度θxおよびθyで定義される。θxおよびθyは、x方向あるいはy方向において直線的な光錐体59の半分の開口角度を意味する。なお、LED光源3が矩形ではなく、たとえば、円形または三角形である場合には、光錐体59は、LED光源3の形状に対応する形状を有する。
光学レンズ5は、空間的に円形の出力光放射領域を有する。この領域によって、投影レンズ8との良好な瞳整合が保証される。光学レンズ5から出射される光出力の直径をDとする。光錐体59は、図24に示すように、角度αによって定義される。光学レンズ5等の設計によって、直径Dおよび錐体59の角度αの調整が可能になる。所定サイズのLED光源3の場合、直径Dは、エテンデュの法則に従って互いに対して反比例する(米国特許第7,059,728号参照)。
光学チャンネルと光学レンズ5全体とが、テレセントリック出力用に設計される場合、光錐体59は、出力平面702に対して垂直であり、この場合には、リレーレンズが必要になる。また、光学チャンネルおよび光学レンズ5は、非テレセントリック照明用に設計することもでき、その場合には、特別なレンズは必要ない。なお、リレーレンズの機能は、光学チャンネルの最上部に組み込んでも良い。
光学レンズ5からの光が光軸Lに向かって傾くように、あるいは、光軸Lから離れるように、出射面T107を形成しても良い。ある用途では、この傾斜を半径の関数としてわずかに変えることが望ましい場合がある。これは、レンズ要素の設計を変更することによっても実施可能である。たとえば、角度αを、出力平面702の中心から縁に向かって移動するにつれて徐々に減少させることができ、Fナンバーが非常に小さい場合に有利になる。
光源は均一ではないが均一な像が形成されることを望む場合、結像チャンネルの出力の異なるゾーンに異なる角倍率を設定することによって、照明をより均一にする平滑化効果を持たせることができる。また、結像チャンネルの出力の異なるゾーンにおいて光の形状を異なるようにすることができ、これは、照明を平滑化するためにも使用することができる。なお、照明の平滑化には、エテンデュの増大または損失の増大および正確な結像機能からの逸脱という不利益を伴う。
照明を平滑化する1つの方法は、半径方向および接線方向における倍率の差を光学レンズの特定のゾーンまたは全てのゾーンに組み込むことである。これは、接線方向において所望の量だけ、かつ、所望のゾーンにおいてのみ像を平滑化する。これも、エテンデュまたは損失の増大という不利益を伴う。接線方向の倍率は、結像チャンネルの入射瞳および射出瞳の光軸Lからの距離を調整すること、すなわち、等しい半径の法則から意図的に逸脱することによって調整することができる。半径方向の倍率は、結像チャンネルの軸方向断面の2D光学システムの倍率を調整することで調整することができる。
結像チャンネルは、均一な強度分布と鋭利な縁とを有する矩形の照明を生成する能力を有する。この矩形の照明は、望ましい照明形状でないこともあり、矩形の照明の中心においてより明るい領域を有するとともに、縁においてより暗い領域を有することが望ましいこともある。しかし、ある用途では、矩形の照明の中心はより暗く、縁はより明るい。これらの特性を有する照明は、上述の平滑化および調整の手法を使用することで実現することができる。照明を平滑化する別の方法として、上述のように、同じ光学レンズ内に鏡映チャンネルと非鏡映チャンネルとを形成する方法が挙げられる。
光学レンズの円形出力にわたる矩形の放射パターンのサイズを変えることができる。たとえば、小型の投影用途では、円の中心から縁に向かうにつれて放射パターンのサイズをわずかに減少させることが望ましい場合がある。このオプションは、円形領域の半径を表面Sの半径Rよりもわずかに長くし、かつ、それに従って変換を変更することで実現することができる。
光学レンズ5から出射される光の形状は、LED光源3のxy形状に一致する。これは、矩形状のLED光源3を使用することで矩形状の照明が形成されることを意味する(すなわち、光学レンズ5の入射瞳が半球全体を覆うように、LED光源3は結像される)。光学レンズ5は、LED光源3の形状を照明される平面に結像するので、結像チャンネルおよびレンズ要素は、LED光源3によって定義される任意の形状の照明を形成するように設計することができる(たとえば、円形、楕円形、三角形、矩形、正方形等)。
光学レンズ5は、必ずしも、LED光源3から全ての光を集める必要はない。たとえば、LED光源3の最も明るい領域から光の一部のみを集めても良い。また、光学レンズ5が半球全体を集光しない方が良い場合もある。たとえば、光学エンジンの残りの部分がそのような大きいエテンデュを扱えない場合、この考え方で半球の所望の部分のみを集光することができる。たとえば、光軸Lに対する傾きが0°〜70°の間の光のみを集めたり、0°〜80°の間の光のみを集めることができる。たとえば、光軸Lに対する傾きが0°〜50°の間の光のみを集光する場合には、光軸Lの近くにフレネルレンズを配置し、フレネルレンズを囲むように反射面を有する1個の結像チャンネルを配置すれば良い。また、光軸Lに対する傾きが45°〜90°の光のみを集光する場合には、中央レンズまたはフレネル部品を使用せずに、たとえば、反射面を有する3個の結像チャンネルを配置すれば良い。
光学レンズを用いて、半球よりも大きい立体角で放射される光を集めることもできる。本明細書で定義される結像チャンネルを使用することによって、光軸Lに対する傾きが0°〜約135°の光を集光することができる。たとえば、図25に示す構成を用いて、光軸Lに対する傾きが0°〜約135°の光を集光することが可能である。ただし、結像の正確さは、光軸Lに対する光の傾きが90°を超えて増加するにつれて低下する。これは、接線方向の倍率が良好な結像特性に必要とされる倍率から減少し始めるためである。しかし、光軸Lに対する傾きが40°〜140°(特に、45°〜135°)の光を結像する他の手法は見られない。光軸Lに対する傾きが90°を超える光の結像は、LED光源3が1よりも大きい屈折率、たとえば1.5に近い屈折率を有する材料によって包含されている場合に実施することができる。
結像チャンネルは、360°全体にわたって円筒状に対称である必要はない。たとえば、図26に示すように、結像チャンネルは、光軸Lを中心とする90°の扇形であっても良い。また、結像チャンネルは、2つ以上の非円筒状に対称なレンズ要素で構成されても良い。たとえば、光軸Lに直交する結像チャンネルの断面が、滑らかな円ではなく、多角形状であっても良い。
LED光源3が空気によって囲まれる場合、概ね半球のレンズ(通常は、非球面レンズ)をLED光源3の近くに配置することで、必要とされる結像チャンネルの数を減らすことができる。この場合には、図27に示すように、LED光源3とドーム型レンズ50との間に小さな空隙1302が形成される。この場合には、1個または2個の結像チャンネルと、第4レンズ要素18とによって、半球のほぼ全体へ放射される光を結像することができ、光学レンズの構成が簡素化される。
結像チャンネルは、以下のように記載することができる。光軸Lを含む結像チャンネルのあらゆる軸方向断面は2D光学システムを含む。この2D光学システムの光軸は、軸方向断面における結像チャンネルの光軸である。これは、光軸Lとは異なる。軸方向断面における結像チャンネルの光軸は、結像チャンネルの入射瞳および射出瞳の間で光軸Lに交差しない。結像チャンネルの入射瞳は、その結像チャンネルの2D光学システムの入射瞳であり、これは通常、概ね結像チャンネルの入射面にある。結像チャンネルの射出瞳は、その結像チャンネルの2D光学システムの射出瞳であり、これは通常、概ね結像チャンネルの出射面にある。
結像チャンネルの軸方向断面は、一体化することができる3つの機能部分を有する。これらの3つの機能は、以下の順序で物体を結像する。
(1)(軸方向断面において)物体を中間像に結像する。
(2)(軸方向断面おいて)結像チャンネルの入射瞳を結像チャンネルの射出瞳内に結像する。
(3)(軸方向断面において)中間像を像に結像する。
これらの3つの機能の全ては、円環状のレンズ要素によって具現化される。通常、機能(1)および(2)は、任意の軸方向断面における2D断面が正の光パワーを有するレンズ要素によって具現化される。機能(3)は、正の光パワー、負の光パワーまたはゼロの光パワーのいずれかを有する(通常は正のパワーを有する)レンズ要素によって具現化される。それぞれの機能は、幾つかの光学表面、屈折表面、反射表面または回折表面として具現化することができる。これらの表面はともに一体化することもできる。通常、少なくとも1つの非球面表面を結像チャンネル毎に使用することで最良の結果が達成される。
結像チャンネルは、円筒状に対称であり、その目的は、物体から像を概ね形成することである。当然のことながら、結像チャンネルに属する実体部分は、円筒状に対称ではない他の部分を物理的に含んでも良い。結像チャンネルの、結像機能を実施するこれらの部分は、概ね円筒状に対称であり、結像機能を実施しない他の部分は、円筒状に対称である必要はない。
図28に、軸方向断面1802と、軸方向断面1802に関連する軸方向ベクトル1804と、半径方向ベクトル1806と、接線方向ベクトル1808とを示す。結像チャンネルの動作は、この座標定義を使用することによって説明することができる。
結像チャンネルを横切る任意の軸断面では、結像チャンネルは、2次元の光線ガイドシステム1810を定義する。結像チャンネルは、2つのシステム1810および1812も定義することができる。2つのシステム1810および1812は、図28に示すに軸1814に対して対称なシステムである。結像チャンネルが、軸1814を中心にして180°を超えて円筒状に対称である場合に、この対称なシステムが生じる。以下の説明では、これらの2次元の光線ガイドシステムのうちの1つ、たとえば、図28の右側のシステム1810のみを参照する。2次元の光線ガイドシステムは光軸1816を有する。光軸1816は、結像チャンネルの回転軸1814と同じではなく、大きく異なる。すなわち、2次元光学システムの光軸は、個々の軸方向断面ごとに異なる。
子午光線とは、軸方向断面に沿って物体から生じる光線を意味する。通常、光学システムは、入射瞳および射出瞳を有する。同様に、2次元の光線ガイドシステムのそれぞれは、同じ軸方向断面上に、入射瞳および射出瞳を有する。入射瞳は、実の開口または仮想の開口とすることができる。この開口は、物体の断面からその開口に向かう子午光線が2次元光学システムを通じてガイドされるように定義される。射出瞳は、光線光学に対する同様の類推によって定義される。
結像チャンネルの特徴は、軸方向断面の2次元の光線ガイドシステムによって、物体からの子午光線を、同じ軸方向断面上の中間像に結像し、その中間像はさらに像に結像される点である。また、結像チャンネルは、物体の中間像が結像チャンネルの軸1814を横切らないということを特徴とする。すなわち、個々の軸方向断面の中間像は、軸1814で互いを横切らない。また、個々の軸方向断面は軸1814上でのみ交差する。そのため、個々の軸方向断面の中間像はいかなる場所においても互いを横切ることはない。
これは、たとえば、TIRコリメータまたは高NA対物レンズのような既存のコリメーションデバイス、ビーム成形デバイスあるいは結像デバイスの教示とは異なる。それらのデバイスは、中間像および像を形成しないか、または中間像を形成する場合であっても、個々の軸方向断面の中間像は同じ位置において互いを横切る。これは、たとえば、個々の軸方向断面の2次元の光線ガイドシステムの光軸がデバイスの軸と概ね一致する場合に生じる可能性がある。
上述の結像構成によれば、結像チャンネルは、任意の軸方向断面において物体の像を形成する。いかなる軸方向断面においても伝播しない光線、すなわち、いわゆるスキュー光線に関してはどうであろうか。円筒状に対称な光線ガイドシステムを通じてスキュー光線を正確に追跡することは、たとえば、A.S.Glassnerによる著書「An Introduction To Ray Tracing」(Morgan Kaufmann Publishers,9th edition,2002)の第3章において教示されている。スキュー光線路が通常の(r,z)座標系(すなわち、rによって表される水平軸が回転軸からの距離であり、垂直軸がz座標である)で示される場合、その光線路は、通常の直線の区間ではなく2次曲線の区間に従う。本発明の重要な発見は、軸方向断面の2次元の光線ガイドシステムの入射瞳の中心からの物体点の距離が、同じ軸方向断面からの物体点の距離よりも概ね長いように結像チャンネルが構成される場合に、結像チャンネルを通じてスキュー光線の半径方向の成分を計算するとき、スキュー光線を概ね子午光線として扱うことができると点である。したがって、個々の軸方向断面に対する接線方向に沿ってその軸方向断面の入射瞳に入射するスキュー光線を投影し、それによって子午光線を得る場合、得られた子午光線を2次元の光線ガイドシステムを通じて追跡することができ、それによって、射出瞳におけるその子午光線の半径方向の成分を得ることができる。ここで、射出瞳におけるその子午光線の半径方向の成分の大きさは、スキュー光線の、射出瞳における半径方向の成分の大きさと概ね同じである。この近似の精度は、上述の寸法の比によって決まる。たとえば、入射瞳からの物体の距離がその物体の最大幅よりも概ね3倍だけ長い場合、良質な照明による像に関して十分に良好な近似が得られる。したがって、あらゆる射出瞳上のあらゆる光線、すなわち子午光線およびスキュー光線の両方の半径方向の成分は、既知であり、結像チャンネルの放射形状によって定義される。
個々の2次元の光線ガイドシステムにおいて、結像チャンネルが物体の中間像を形成し、その中間像をさらに像に結像するという構成から、結像チャンネルは、個々の軸方向断面において入射瞳を射出瞳に概ね結像することがわかる。結像チャンネルの(全)入射瞳は、ある2次元の光線ガイドシステムのある入射瞳に属する全ての点から成る。同様に、結像チャンネルの(全)射出瞳は、ある2次元の光線ガイドシステムのある射出瞳に属する全ての点から成る。ここで、(全)入射瞳上の全ての点は、(全)射出瞳上の或る特定の点に概ねマッピングされる。換言すると、入射瞳は、射出瞳に概ね結像される。
スキュー光線の場合の結像機能を完全にするために、結像チャンネルの接線方向においても結像を行う必要がある。これは、回転対称な光線ガイドシステムのスキュー不変特性(skew invariance property)を使用することによって実施される(たとえば、Roland Winstonによる著書「Nonimaging Optics」(Elsevier Academic Press 2005)の第10章を参照)。
光線のスキュー不変量(または歪み)は、以下の式によって定義される。
Figure 2009288611
式中、
Figure 2009288611
は、回転対称の軸に沿って方向付けられる単位ベクトルであり、
Figure 2009288611
は、光線が伝播する材料によって決まる定数(すなわち、光学的放射における屈折率)に等しい大きさのベクトルであり、光線の伝播方向に沿って方向付けられ、
Figure 2009288611
は、回転軸を光線に接続する任意のベクトルである。図29に示すように、スキュー不変性は、光線のスキュー不変量が任意の回転対称の光線ガイドシステムにおいて一定に保たれることを示す。
結像チャンネルの射出瞳における任意の光線を観察する。図29に示すように、軸方向、半径方向および接線方向における光線成分を
Figure 2009288611
とする。軸方向に沿う単位ベクトルを
Figure 2009288611
とする。光軸と光線とを接続するベクトルを
Figure 2009288611
とする。ここで、光線のスキュー不変量は、
Figure 2009288611
である。式中、rは、射出瞳における回転軸からの光線の距離であり、ktは、射出瞳における光線の接線方向の成分の大きさである。
Figure 2009288611
および
Figure 2009288611
であるため、単純化が可能である。同じ計算は、入射開口における光線の場合にも行うことができる。したがって、関係式
Figure 2009288611
によって、射出瞳における光線の接線方向の成分は、入射瞳における対応する光線の接線方向の成分に関連することになる。式中、k’tおよびr’は、結像チャンネルの入射瞳における光線に関連する。したがって、入射瞳から射出瞳へのマッピングを調整することによって、スキュー光線の接線方向の成分を調整することができる。特に、その方法によって、接線方向の結像を半径方向の結像に一致させることができ、したがって、結像チャンネルの結像機能はスキュー光線の場合も完全になる。
本発明の特徴の一つは、入射瞳および射出瞳における対応する点が回転軸に対して概ね同じ距離を有しているように、入射瞳を射出瞳にマッピングする点にある。結像チャンネルをそのように構成することで、物体から放出される光線を、その物体を中心とした半球全体(またはそれを越えた所に)に結像することができる。
結像チャンネルは、半径方向および接線方向において異なる結像特性を有するように設計することができる。結像の程度は、半径方向および接線方向において別個に調整することができる。結像チャンネルは、回転軸に対して0°〜135°の角度を形成する方向から物体を概ね結像することができる。これは、結像チャンネルでは、従来よりも、レンズ要素の構成の自由度を大きくすることが可能だからである。
結像チャンネルでは、最低でも3箇所において光線をガイドする必要がある。結像チャンネルがこれらの3箇所に延在する場合には、1個のレンズ要素によって結像チャンネルを構成することも可能である。
結像チャンネルが、軸方向断面において、1つの中間像を形成する代わりに、互いに共役でありかつ物体および像の共役である2つ以上の連続する中間像を形成する場合にも、本発明の教示は有効である。これによって、光線路を構成する方法の自由度がさらに大きくなる。この方法によって、結像チャンネルごとに高いNAを有する相対的に長い結像チャンネルを有することができる。
結像チャンネルは、軸を中心にして概ね円筒状に対称である少なくとも3個の光線ガイド構成要素を備えている。そのような光線ガイド構成要素は、任意の概ね円筒状に対称な構造とすることができる。この構造は、複数の光線のうちの少なくとも幾つかの光線の方向を変えることによって光線をガイドする。そのような光線ガイド構成要素は、光線の方向ベクトルの、構成要素の回転軸に垂直または平行な成分(すなわち、構成要素の半径方向の断面平面上にある成分)のみを変化させる。また、そのような光線ガイド構成要素は、光線の方向ベクトルの残りの成分(すなわち、構成要素の回転軸に対する接線方向のベクトル)をほとんど変化させない。
結像チャンネルでは、入射瞳は、物理的に可能な入射瞳の一部と定義される。物体は、上述したように任意の光線源、または当該光線源の一部、または像、または当該像の虚像と定義することができる。
図30は、ランバート光源2002を、ランバート光源2002の上方にある照明瞳2004とともに示す図である。ランバート光源2002は、光を大きな開口角度、たとえば、半球全体の中へ放射する。照明瞳におけるあらゆる点は、無限遠に光源の像を生成する光の角度分布を有する。像は、無限遠以外のある距離にも生成することができるが、ここでは、テレセントリック出力を例にする。照明瞳の幅および角張った開口角度は、エテンデュの法則によって関係付けられる。これは、高NA結像の目標であり、理想的な照明システムの目標でもある。
図30は、光源2002から生じる光線(2000、2010、2012、2014、2016)と、照明瞳2004における対応する光線(2018、2020、2022、2024、2026、2028)とをさらに示している。ここで、問題は、全ての光線が同時にかつ3Dで、照明瞳2004における対応する光線にガイドされる(例示的な光線路が破線で図示される)ような光学システムを設計および生成する方法である。従来の解決策、たとえば高NAレンズシステムは、同じレンズ構成要素によって全ての光線を処理することでこの問題を解決しようと試みる。これは、使用可能な幾何学的形状に幾つかの制限をもたらし、したがって、従来のシステムは、光源が1よりも高い屈折率を有する材料内にある場合に、上述のシステムを良好に実現することができない。中央領域を良好に動作させるのは、従来から簡単であるが、中央領域を良好に動作させ、かつ同時に、側方放射される光を適切に処理することははるかに困難である。
上述の結像チャンネルは、この問題に対して現実的な解決策を提供する。同じ光学表面を有する全ての光線をガイドする必要はない。光線の連続する流れは、ある表面S(概ね、上述の半球であり、設計の最適化に従って半球とは異なることもできる)において、いくつかの円筒状に対称な「結像チャンネル」に分割される。ここで、各結像チャンネルは、光線が必要とされる位置および方向に送られるように別個に設計することができる。ここで、光学システムは、光源の上方の異なる頂角(シータ)に関して異なっていても良い。これによって、設計の自由度がはるかに高まり、所望の変換を行う本発明の結像チャンネルを使用することができる。そして、結像チャンネルからの光は、表面U上で組み合わされて、一体的な光となる。光のエテンデュを維持するため、あらゆる結像チャンネルの軸方向断面の2D光学システムの入射瞳および射出瞳は、連続表面を形成する必要がある。これに加えて、結像チャンネルからの出力光の方向は、角度分布が照明器の出力平面全体にわたって滑らかでもあるように調整する必要がある。図31は、結像チャンネルの例示的な光線路を示す概略図である。
以上の説明から把握することができる技術的思想を以下に記載する。
(1)回転軸を定義するとともに、該回転軸に対して40°〜140°の間の角度で入射瞳上に入射する放射を結像するようになっているトロイダル入射瞳を有する第1のトロイダル光線ガイドであって、前記入射瞳に対向する第1の結像表面を有する、第1のトロイダル光線ガイドと、同様に前記回転軸を定義するとともに、前記第1の結像表面に隣接する第2の結像表面を有する第2の光線ガイドとを備える装置。
(2)前記角度は45°〜135°の間にある装置。
(3)前記回転軸の外側にある前記第1のトロイダル光線ガイドの表面は、反射表面を含む装置。
(4)前記トロイダル入射瞳は第1の入射瞳を含み、前記第1の結像表面は、前記第2の結像表面の第1の部分に隣接し、前記装置は、前記回転軸を定義するとともに、該回転軸に対して40°〜140°の間の角度で前記入射瞳上に入射する放射を結像するようになっている第2のトロイダル入射瞳を有する第3のトロイダル光線ガイドであって、前記第2の入射瞳に対向する第3の結像表面を有し、前記第1のトロイダル光線ガイドの内側に配置される、第3のトロイダル光線ガイドをさらに備える装置。
(5)光源であって、該光源から直接放出される光が前記回転軸に対して40°〜140°の間の角度で前記入射瞳上に入射するように、前記回転軸に沿って配置される、光源をさらに備え、前記回転軸は、前記装置のシステム光軸を含む装置。
(6)前記第1の入射瞳は、前記光源から該第1の入射瞳上に入射する概ね全ての光を、前記第1のトロイダル光線ガイドを通じて前記第1の結像表面にガイドするようになっており、前記第2の入射瞳は、前記光源から該第2の入射瞳上に入射する概ね全ての光を、前記第3のトロイダル光線ガイドを通じて前記第3の結像表面にガイドするようになっている装置。
(7)前記第1のトロイダル光線ガイドおよび前記第2のトロイダル光線ガイドは、約1.3〜約1.7の間の屈折率を有する同じ光学材料から成る装置。
(8)前記同じ光学材料は、環状オレフィン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートおよびポリスチレンから成る群から選択される装置。
(9)光源であって、該光源から直接放出される光が前記回転軸に対して40°〜140°の間の角度で前記入射瞳上に入射するように、前記回転軸に沿って配置される、光源をさらに備え、前記回転軸は、前記装置のシステム光軸を含む装置。
(10)前記光源は、反射表面と、前記入射瞳に面する概ね半球のドームとの間に配置される装置。
(11)前記ドームおよび前記入射瞳のうちの少なくとも1つは、第4の結像表面を含む装置。
(12)前記第4の結像表面および前記第1の結像表面は、前記システム光軸に垂直でありかつ前記第1の結像表面に隣接する平面において、前記光源から中間像を形成するようになっている装置。
(13)前記第2のトロイダル光線ガイドは、前記第2の結像表面に対向して配置される射出瞳を含み、該射出瞳は第5の結像表面を含む装置。
(14)前記第1のトロイダル光線ガイドは、前記光源から前記入射瞳に入射する概ね全ての光を前記第1の結像表面に方向転換させるようになっている装置。
(15)前記第1のトロイダル光線ガイドおよび前記第2のトロイダル光線ガイドは、前記光源からの概ね均一な円形照明を、前記射出瞳において概ね均一な直線照明に変換するようになっている装置。
(16)前記回転軸の中心に配置されるフレネルレンズをさらに備える装置。
(17)前記フレネルレンズの外側部分は、前記第2の結像表面に隣接している装置。
(18)前記第2の光線ガイドはトロイダル光線ガイドである装置。
(19)軸を中心にして概ね円筒状に対称の少なくとも1つの光線ガイドを備える装置であって、前記少なくとも1つの光線ガイドは、点ではない物体から該少なくとも1つの光線ガイドの入射瞳に向かって放出される光線の少なくとも一部を像に概ね結像するように構成されており、前記軸および前記入射瞳の一部を含むそれぞれの個々の断面平面では、前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記点ではない物体から前記個々の断面平面に沿って、該個々の断面平面上にありかつ前記軸の片側にある前記入射瞳の一部に向かって放出される光線の個々のサブセットを、前記個々の断面平面上の中間像に結像するとともに、前記光線の前記少なくとも一部を、前記中間像から前記断面平面上の断面像にさらに概ね結像するように構成されており、前記断面像は、前記個々の断面平面における前記像の断面に概ね一致し、その結果、2つの異なる個々の断面平面の2つの前記中間像は互いを横切らない装置。
(20)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記入射瞳の前記断面と、前記個々の断面平面の、前記軸に対して前記入射瞳の前記断面と同じ半分の部分上にある前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素の前記射出瞳の断面との間の軸を、前記光線の個々のサブセットの光線が横切らないように構成されている装置。
(21)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記軸によって境界を定められる前記断面の半分の平面のそれぞれの上で前記入射瞳を前記射出瞳に概ね結像するように構成されている装置。
(22)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記点ではない物体から該少なくとも1つの光線ガイドの前記入射瞳に向かって放出される概ね全ての光線を像に概ね結像するように構成されている装置。
(23)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記入射瞳および前記射出瞳における共役点が、概ね同じ距離だけ前記軸から離れているように構成されている装置。
(24)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記点ではない物体から像に概ね結像される任意の点が該像上にスポットを形成し、その際、該像の二乗平均平方根スポットサイズが該像の平均直径よりもはるかに小さくなるように構成されている装置。
(25)前記二乗平均平方根スポットサイズは、前記像の前記平均直径の4分の1よりも小さい装置。
(26)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記点ではない物体から前記入射瞳までの平均距離が、前記点ではない物体から前記軸までの平均距離よりもはるかに長いように構成されている装置。
(27)前記点ではない物体から前記入射瞳までの前記平均距離は、前記点ではない物体から前記軸までの前記平均距離の少なくとも3倍長い装置。
(28)前記光線は、紫外線波長と赤外線波長との間の電磁放射の光線である装置。
(29)前記電磁放射の光線は、発光ダイオードから放射される光線である装置。
(30)システムを形成する、像の照明構成要素である装置。
(31)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記入射瞳と、前記点ではない物体の平均点に最も近い前記軸上の点との間の少なくとも1本の線が、前記軸との間で35°よりも大きい角度を形成するように構成されている装置。
(32)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記入射瞳と、前記点ではない物体の平均点に最も近い前記軸上の点との間のあらゆる線が、前記軸との間で30°よりも大きい角度を形成するように構成されている装置。
(33)前記少なくとも1つの光線ガイドは、少なくとも3つの別個の位置において光線毎に、該光線の前記少なくとも一部の伝播方向を連続して変えるように構成されている装置。
(34)前記少なくとも1つの光線ガイドは、わずか5つの別個の位置において光線毎に、該光線の前記少なくとも一部の伝播方向を連続して変えるように構成されている装置。
(35)前記少なくとも1つの光線ガイドは、前記入射瞳が、前記点ではない物体の平均点に最も近い前記軸上の点を中心にして少なくとも0.1ステラジアンの立体角を包含するように構成されている装置。
(36)回転軸を中心にして概ね円筒状に対称の少なくとも1つの光線ガイド構成要素を備える装置であって、前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、点ではない物体から該少なくとも1つの光線ガイド構成要素の入射瞳に向かって放出される光線の少なくとも一部を像に概ね結像するように構成されており、前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、前記入射瞳を、該少なくとも1つの光線ガイド構成要素の射出瞳内に概ね結像し、その結果、前記入射瞳上の各点が、前記射出瞳上の前記回転軸の方向に概ね沿って前記点の投影に概ね結像されるように構成されており、前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、前記物体から概ね同じ距離において前記入射瞳の概ね全ての点を有するように構成されており、前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、前記入射瞳から前記射出瞳内に結像される任意の子午光線の経路が、前記入射瞳と前記射出瞳との間の前記回転軸を横切らないように構成されている装置。
(37)前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、前記射出瞳の直径よりも短い長さを前記軸に沿って有するように構成されている装置。
(38)前記少なくとも1つの光線ガイド構成要素は、前記入射瞳が、前記点ではない物体の平均点に最も近い前記軸上の点を中心にして少なくとも3ステラジアンの立体角を包含するように構成されている装置。
本発明の実施の形態にかかる投射型表示装置の概略構成を説明するための模式図である。 図1のE−E方向からLED光源を示す図である。 図1に示すライトパイプの機能を説明するための図である。 図1に示す光学レンズの斜視図である。 図4に示す光学レンズの光軸を含む軸方向断面を示す断面図である。 図5に示す結像チャンネルの構成を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかる結像チャンネルを示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる光学レンズを示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる光学レンズを示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる光学レンズを示す図である。 (A)は図10に示す中央の結像チャンネルを通過する光の軌跡を示す概念図であり、(B)は図10に示す最も外側の結像チャンネルを通過する光の軌跡を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態にかかる光学レンズを示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる光学レンズを示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる投射型表示装置の概略構成を説明するための模式図である。 本発明の他の実施の形態にかかる投射型表示装置の概略構成を説明するための模式図である。 従来技術の問題点を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの射出瞳における光の分布パターンを説明するための図である。 図23に示す光錐体を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズの一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる光源および光学レンズの軸方向断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態にかかる光学レンズでの光線のスキュー不変性を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかるランバート光源を照明瞳とともに示す図である。 本発明の実施の形態にかかる結像チャンネルの例示的な光線路を示す概略図である。
符号の説明
1 投射型表示装置
2 微小ミラー型表示素子(光変調素子)
2a 光変調面(光変調部)
3 LED光源(3色LED光源)
4 ライトパイプ
5 光学レンズ
11 赤色LED
12 青色LED
13 緑色LED
14 基板
15 第1レンズ要素
16、126、136 第2レンズ要素
17 第3レンズ要素
102 反射型液晶パネル(光変調素子)
103 透過型液晶パネル(光変調素子)
118c、158b 結像チャンネルの上側部分(第2レンズ要素)
159b 結像チャンネルの下側部分(第3レンズ要素)
L 光軸
M101 反射面
T101 入射面(第1入射面)
T102 出射面(第1出射面)
T103 入射面(第3入射面)
T104 出射面(第3出射面)
T105 入射面(第2入射面)
T106 入射面(第4入射面)

Claims (7)

  1. スクリーン上に映像を拡大投射する投射型表示装置において、
    赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとを有する3色LED光源と、前記3色LED光源が出射する光の照度分布を均一化するライトパイプと、前記ライトパイプからの光を平行光にする光学レンズと、前記光学レンズからの光を変調する光変調部を有する光変調素子とを備え、
    前記光学レンズは、光軸に対する角度が所定の角度である前記光が入射するとともに前記光を結像する円環状の第1入射面および前記第1入射面から入射した前記光を出射する円環状の第1出射面を有する円環状の第1レンズ要素と、光軸方向で前記第1出射面に隣接する円環状の第2入射面を有する第2レンズ要素とを備えることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記第1入射面に入射する前記光の前記光軸に対する角度は、40°から90°の間であることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記第1レンズ要素は、前記第1入射面に入射した前記光を前記第1出射面に向かって全反射する反射面を備えることを特徴とする請求項1または2記載の投射型表示装置。
  4. 前記光学レンズは、前記光軸に対する角度が40°から90°の間である前記光が入射するとともに前記光を結像する円環状の第3入射面および前記第3入射面から入射した前記光を出射する円環状の第3出射面を有する第3レンズ要素を備え、
    前記第2レンズ要素は、前記光軸方向で前記第3出射面に隣接する円環状の第4入射面を備え、
    前記第3レンズ要素は、前記第1レンズ要素の径方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の投射型表示装置。
  5. 前記赤色LEDと前記緑色LEDと前記青色LEDとは、共通の基板に取り付けられていることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の投射型表示装置。
  6. 前記ライトパイプの前記光の出射口の形状は、前記光変調部の形状の相似形であることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の投射型表示装置。
  7. 前記3色LED光源は、前記ライトパイプの内部に配置されていることを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の投射型表示装置。
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