JP2009288348A - 共鳴音発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ容量を増大させることなく、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合においてもアコースティックピアノの共鳴音を十分に模擬した共鳴音を得ることができるようにする。
【解決手段】ダンパーペダル7がオフされると、出力系列制御部340は押鍵中の発音チャンネルの共鳴音信号の出力先が第1共鳴音系列か否かを判断して、共鳴音信号が第1共鳴音系列に出力されている場合は、共鳴音信号の出力先を第2共鳴音系列に切り換えるようにしたので、ダンパーペダルが再びオンされる(リダンパー)と、押鍵中の共鳴音を緩やかに立ち上がるようにすることができ、共鳴音波形記憶部103に記憶する共鳴音波形データを1種類としたにもかかわらず、ダンパーペダルオンに対する各押鍵のタイミングに応じた共鳴音を得ることが可能となり、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合においてもアコースティックピアノを十分に模擬することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は共鳴音発生装置に関し、特に、アコースティックピアノでダンパーペダルを操作したとき等に生じる弦共鳴音を模擬するために用いて好適な技術に関する。
アコースティックピアノでは、弦を押さえているダンパーをダンパーペダルで弦から外す操作を行い、実際に弾かれた弦だけでなく他の全ての弦を共鳴させる演奏手法が行われる。このため、電子ピアノや電子オルガン等の電子楽器においても、このダンパーペダル操作による弦共鳴音を模擬する機能が要求される。
例えば、ダンパーペダルを操作しない通常のピアノ音と、ダンパーペダルを操作した場合の共鳴音を含むピアノ音とを録音してそれぞれの波形データを記憶し、ダンパーペダルの操作の有無に応じて波形を選択して楽音を発生する方法が行われている。
また、ダンパーペダルを操作した場合の共鳴音を含むピアノ音を録音した後、このピアノ音からピアノの倍音成分のみを除去した共鳴音成分を生成してこの波形データを記憶し、ダンパーペダルが操作された際には通常の楽音とともに共鳴音成分を発生する方法も行われている。
特許文献1には、基準音による共鳴音を伴う楽音から該基準音を除いた楽音の波形データを記憶する共鳴音メモリを備え、ダンパーペダルによる指示に応じて、前記共鳴音メモリから読み出された波形データの振幅を制御するようにした電子楽器が提案されている。
さらに、予め記憶した波形データをもとに楽音を発生するのではなく、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)を使って共鳴回路を構成し、ダンパーペダルが操作された場合にのみ、共鳴回路を通じて共鳴音を形成する信号を出力する方法も行われている。
ダンパーペダルを使用する演奏には、ダンパーペダルを操作した後に押鍵する場合と、押鍵後にダンパーペダルを操作する場合とが考えられるが、DSPを使って共鳴回路を構成する従来技術では、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合に十分な共鳴音が得られないという問題があった。
前述したような不都合を解消するために、特許文献2においては、倍音共鳴音発生部と非周期共鳴音発生部とを備え、ペダル状態判定部でペダル操作中に押鍵されたと判定した場合は、双方から共鳴音を発生させる。
また、前記ペダル状態判定部で、押鍵中にペダル操作が終了したと判定した場合、制御部は非周期共鳴音発生部による非周期共鳴音波形データの読み込みを停止させ、乗算部の乗算係数をゼロにする。そして、倍音共鳴音発生部は波形データの読み込みを続ける。そして、押鍵中にリダンパーされたときは、レベル制御部は乗算部の乗算係数を戻して、倍音共鳴音信号を出力できるようにした共鳴音発生装置が提案された。
前記特許文献2に記載の発明によれば、ダンパー操作子が操作されている状態で、例えば、鍵盤が操作されて発音指示が発生したときには、共鳴音として第1共鳴音及び第2共鳴音の双方が発音される。そして、ダンパー操作子の操作が終了したとき、第2共鳴音は全て消音される。一方、第1共鳴音は消音されないでレベル制御手段によってダンパー操作子の操作量に応じて発音される。
アコースティックピアノでは、押鍵前にダンパーペダルが操作されているときは、共鳴音には押鍵の衝撃音である非周期成分と倍音成分とを含むが、リダンパーにより押鍵状態でダンパーペダルが操作されたときは、押鍵の衝撃音による非周期成分による共鳴音が減衰している。したがって、特許文献2に記載の発明によれば、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合においてもアコースティックピアノの共鳴音を十分に模擬した共鳴音を得ることが可能となる。
特開平09−127941号公報 特開2008−33112号公報
しかしながら、特許文献2において提案されている従来技術の場合には、「倍音共鳴音波形」と「非周期共鳴音波形」の2種類の波形データをメモリに記憶しなければならず、メモリ容量が増大するという問題点があった。
本発明は、メモリ容量を増大させることなく、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合においてもアコースティックピアノの共鳴音を十分に模擬した共鳴音を得ることができるようにすることを目的とする。
本発明の共鳴音発生装置は、発音指示に応答して通常音を発生する通常音発生手段と、前記発音指示に応答して、前記通常音の共鳴音を発生する共鳴音発生手段と、前記共鳴音発生手段により発生された1つの共鳴音を、第1及び第2の共鳴音系列の何れかの共鳴音系列に選択的に出力する切り換え手段と、前記切り換え手段の切り換え動作を制御する出力系列制御手段と、前記第1共鳴音系列中に設けられた第1のゲート手段、及び前記第2共鳴音系列中に設けられた第2のゲート手段と、前記第1のゲート手段から出力される共鳴音の出力レベルをダンパー操作子の操作に応じて制御する第1のレベル制御手段、及び第2のゲート手段から出力される共鳴音の出力レベルをダンパー操作子の操作に応じて制御する第2のレベル制御手段と、前記通常音の出力と、前記第1のゲート手段及び第2のゲート手段の出力とを混合する混合手段とを具備し、前記ダンパー操作子がオンにされた場合に、前記第1のレベル制御手段は乗算係数を所定時間で増大させ、前記第2のレベル制御手段は乗算係数を前記第1のレベル制御手段とは異なる所定時間で増大させるとともに、前記出力系列制御手段は、前記ダンパー操作子がオフにされた時点で発音中の共鳴音が第1共鳴音系列に出力されている場合は、第2共鳴音系列に出力するように切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、ダンパーペダルがオフされると、出力系列制御手段は押鍵中の発音チャンネルが第1共鳴音系列か否かを判断して、共鳴音信号が第1共鳴音系列に出力されている場合は、共鳴音信号の出力先を第2共鳴音系列に切り換えるようにしたので、再びダンパーペダルがオン(リダンパー)された場合に、押鍵中の共鳴音を緩やかに立ち上がるようにすることができる。これにより、記憶しておく共鳴音波形データを1種類としたにもかかわらず、ダンパーペダルオンに対する各押鍵のタイミングに応じた共鳴音を得ることが可能となり、押鍵後にダンパーペダルが再び操作された場合においてもアコースティックピアノを模擬した十分な共鳴音が得られるようにすることができる。
(第1の実施形態)
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態を説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態の共鳴音発生装置を含む電子ピアノのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2において、CPU1は、システムバス2を介して図2中に示した各部を制御する。
ROM3は、CPU1において用いられるプログラムを記憶するプログラムメモリ3aや少なくとも音色データを含む各種データを記憶する音色データメモリ3bを有している。RAM4は、CPU1による制御において発生する各種のデータ等を一時的に記憶する。
電子ピアノには、操作パネル5、MIDIインタフェース6、及びダンパーペダル7が設けられている。パネル5は、発生すべき楽音の音色を選択する音色スイッチ5aを含む各種状態設定のためのスイッチ等によって構成され、このパネル5から設定された情報はCPU1に供給される。
ペダル7の操作(踏込)状態はペダルセンサ7aによって検出され、そのペダル情報がCPU1に供給される。ペダルセンサ7aは、可変抵抗器で構成され、この可変抵抗器の抵抗値による電圧の変動などをペダル7の踏み込み量として検出する。ペダルセンサ7aで検出されたペダル7の踏み込み量データは、CPU1に送られる。
CPU1は、ペダルセンサ7aから出力された踏み込み量データを受けた場合には、RAM4上に共鳴設定フラグを「1」に設定する。ペダルセンサ7aは、ペダル7の踏み込みが無くなれば、踏み込み量を「0」としてCPU1に送られ、RAM4上の共鳴設定フラグは、「0」に設定される。
本実施形態の電子ピアノの鍵盤8は88鍵からなり、各鍵にはそれぞれタッチセンサからなる鍵盤センサ8aが設けられている。鍵盤センサ8aは、演奏者の鍵盤8に対する演奏操作を検出して、押鍵された鍵の音高を示すキーコードや、押鍵・離鍵に対応して楽音の発生・消音タイミングを指示するキーオン・キーオフ、押鍵速度に対応するキータッチなどのキー情報を出力する。鍵盤センサ8aから出力される情報はシステムバス2を介してCPU1に供給される。
楽音発生部9は、同時に複数の発音を行なうため時分割制御されるチャンネルを備えたトーンジェネレータであり、複数のチャンネルすべての出力信号を累算して出力する。楽音発生部9では、押鍵操作により、いずれかのチャンネルが割り当てられ、それぞれのチャンネルにおいて押鍵操作に対応する楽音が生成される。
波形メモリ10には、詳細を後述する2種類の楽音情報の波形データが記憶されており、楽音発生部9は、波形メモリ10に記憶されている波形データを読み出す。そして、読み出した波形データに基づいて楽音信号を生成する。前記楽音発生部9は、波形メモリ10から鍵操作に対応して波形データを読み出すものであり、音色スイッチ5aによって設定された音色の波形データを、キーオンに応答して読み出す。読出アドレスの歩進はキーコードに対応した速度で行なわれる。すなわち、キーコードに対応する読出レートで波形データを読み出す。
楽音信号は、デジタルフィルタ11を通し、DA変換器12でアナログ信号に変換された後、サウンドシステム13に入力される。サウンドシステム13は、アンプやスピーカ等から構成されており、DA変換器12の出力信号を電子ピアノの出力として外部に発音させる。
以下に、上記電子ピアノの要部機能を説明する。
本実施形態の電子ピアノは、ペダル7を操作中に押鍵した場合(以下、「押鍵前操作」ともいう)と、押鍵後にペダル7を操作した場合(以下、「押鍵後操作」ともいう)とで異なる共鳴音を発生できる機能を有する。
アコースティックピアノの押鍵前操作では、押鍵時には弦からダンパーが離れているので、押鍵時の衝撃音を含む振動による共鳴音が発生する。これに対して、押鍵後操作では、押鍵時の衝撃音が小さくなるか衝撃音が無くなった後で弦からダンパーが離されるので、この場合の共鳴音には押鍵時の衝撃音の影響は及ばない。
本実施形態では、このようなアコースティックピアノの特性に応じて共鳴音を発生させることができるようにするために、発音チャンネルごとに発生される共鳴音の出力系列を2つ設けて、押鍵時のダンパーペダルの状態で共鳴音の出力系列を選択するようにした。
以下、図1を参照しながら本実施形態の共鳴音発生装置の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の電子ピアノは、チャンネル1〜チャンネルnまでの複数の発音チャンネルを有していて、複数の楽音を同時に出力可能に構成されている。そして、それぞれの発音チャンネル1〜n毎に、通常音波形記憶部101、通常音読み出し部102、共鳴音波形記憶部103、共鳴音読み出し部104、及び出力系列切り換え部105を備えている。
通常音波形記憶部101は、発音指示に応答して発生する通常音の波形データを記憶しておくための波形メモリによって構成されている。通常音読み出し部102は、通常音波形記憶部101に記憶されている通常音波形データを押鍵された鍵盤に応じて読み出すように動作する。
共鳴音波形記憶部103は、発音指示に応答して発生する共鳴音の波形データを記憶しておくための波形メモリによって構成されている。共鳴音読み出し部104は、共鳴音波形記憶部103に記憶されている共鳴音波形データを押鍵された鍵盤に応じて読み出すように動作する。
出力系列切り換え部105は、共鳴音読み出し部104から出力される共鳴音波形データを、第1共鳴音系列または第2共鳴音系列のどちらか一方に出力するためのものであり、後述する出力系列制御部340の制御に基づいて、可動端子105cを第1固定端子105aまたは第2固定端子105bのどちらかに切り換える動作を行う。
それぞれの発音チャンネル1〜nから出力される通常音の波形データは、第1加算器201によって加算される。また、第1固定端子105aから出力される共鳴音波形データは、第2加算器202によって加算される。さらに、第2固定端子105bから出力される共鳴音波形データは、第3加算器203によって加算される。
本実施形態においては、それぞれの発音チャンネル1〜nから出力する波形データがアコースティックピアノで発音される楽音に近い楽音となるように制御するために、鍵盤センサ310、ペダルセンサ320、ペダル状態判定部330、出力系列制御部340、第1レベル制御部350、第2レベル制御部360、第1ゲート371、第2ゲート372、楽音加算部380等を備えている。
本実施形態においては、第1共鳴音系列の第1ゲート371は早く開くように制御する。また、第2共鳴音系列の第2ゲート372は、第1共鳴音系列の第1ゲート371よりもゆっくり開くように制御する。また、ダンパーペダル7がオフされると、出力系列制御部340は次の制御を行う。すなわち、押鍵中の発音チャンネルのうち、共鳴音信号が第1共鳴音系列に出力されている場合は、共鳴音信号の出力先を第2共鳴音系列に切り換える。これにより、再びダンパーペダルがオンされる(リダンパー)と、押鍵中の共鳴音は緩やかに立ち上がるように制御する。
ペダル状態判定部330は、鍵盤センサ310がオンのときのペダルセンサ320のオン・オフ状態を判定し、判定信号を出力系列制御部340に出力する。出力系列制御部340は、ペダル状態判定部330から出力される判定信号に従って出力系列切り換え部105の切り換え動作を制御する。
ペダルセンサ320の出力は、第1レベル制御部350及び第2レベル制御部360にそれぞれ入力される。第1レベル制御部350は、ペダルセンサ320から入力されるダンパーペダルのオン・オフ状態検出信号に応じて第1ゲート371の開閉制御を行う。また、第2レベル制御部360は、ペダルセンサ320から入力されるダンパーペダルのオン・オフ状態検出信号に応じて第2ゲート372の開閉制御を行う。
第1レベル制御部350及び第2レベル制御部360は、ダンパー操作子の操作量に対応して乗算係数を変化させる乗算係数制御手段を備えており、前記乗算係数を前記通常音の共鳴音の出力に乗算して前記通常音の共鳴音の出力レベルを制御する。
出力系列制御部340は、押鍵時にダンパーペダルがオンならば、共鳴音信号は第1固定端子105aを介して第1共鳴音系列に出力されるように制御する。また、押鍵時にダンパーペダルがオフならば、共鳴音信号は第2固定端子105bを介して第2共鳴音系列に出力されるように制御する。
次に、図6を参照しながら、第1ゲート371及び第2ゲート372の開く速度の相違を説明する。
図6(a)に示すように、時刻t1でペダル操作が行われると、図6(b)に示すように、第1レベル制御部350から第1ゲート371に与えられるレベルは比較的に急峻に立ち上がる。それに対して、図6(c)に示すように、第2レベル制御部360から第2ゲート372に与えられるレベルは、第1ゲート371のレベル変化と比較して緩やかに立ち上がって行く。以上のような構成により、ダンパーペダルオンに対する各押鍵のタイミングで、共鳴音を付加する効果を変えることができるようにしている。
次に、図3〜図5のフローチャートを参照しながら本実施形態の電子ピアノの動作を説明する。
図3は、電子ピアノのメイン処理を示すフローチャートである。最初のステップS31では、CPU1、RAM4、音源LSI(DSP)等を初期化する。次に、ステップS32では、パネル5のスイッチ等の状態を読み込んで対応の処理を行うパネルイベント処理を行う。ステップS33では、鍵盤センサ8aの出力に基づいて通常音の楽音信号を発生する鍵盤イベントを実行する。鍵盤イベントにはキータッチに応じたエンベロープの設定も含まれる。
次に、ステップS34では、ペダルセンサ7aの出力に対応したペダルイベント処理が行われる。なお、ペダルイベント処理には、ペダル(ダンパーペダル)以外のペダルの処理を含むことができる。ステップS35では、その他の処理が行われる。
図4は、鍵盤イベント処理(ステップS33)の詳細を示すフローチャートである。
最初のステップS40では、キーオンの有無により鍵盤8のオンイベントの有無、つまり押鍵の有無を判断する。この判断の結果、オンイベントならばステップS41に進み、キー情報に応じて通常音波形記憶部101から通常音波形データを読み出す。次に、ステップS42では、共鳴音波形記憶部103から共鳴音波形データを読み出す。
次に、ステップS43において、ペダル状態判定部330がダンパーペダルのオン状態を判断する。この判断の結果、ダンパーペダルオンであった場合には、出力系列制御部340が可動端子105cを第1固定端子105a側になるように制御して、第1共鳴音系列を選択する。
一方、ステップS43の判断の結果、ペダル状態判定部330がダンパーペダルオフであると判断した場合にはステップS45に進み、出力系列制御部340は可動端子105cを第2固定端子105b側になるように制御して、第2共鳴音系列を選択する。
一方、ステップS40の判断の結果、押鍵イベントではなかった場合にはステップS46に進み、鍵盤オフイベントか否かを判断する。この判断の結果、鍵盤オフイベントではなかった場合にはこのルーチンを抜ける。
ステップS46の判断の結果、鍵盤オフイベントであった場合にはステップS47に進み、ダンパーペダルオンか否かを判断する。この判断の結果、ダンパーペダルオンであった場合にはこのルーチンを抜ける。また、ステップS47の判断の結果、ダンパーペダルオンでなかった場合にはステップS48に進み、通常音消音処理を行う。次に、ステップS49に進み、共鳴音消音処理を行う。その後、ルーチンを抜ける。
図5は、ペダルイベント処理(図3のステップS34)の詳細を示すフローチャートである。
ステップS51では、ペダル7がオン操作されたか否か、つまりペダルセンサ7aの出力がゼロから変化したか否かを判断する。この判断の結果、ペダル7が操作されたのであればステップS52に進み、ペダルセンサ7aの出力値に応じた所定の係数に従って第1共鳴音系列の第1ゲート371を増加させる。次に、ステップS53に進み、第2レベル制御部360が第2共鳴音系列の第2ゲート372の所定値まで増加させる。ステップS52、53で行われるレベル制御は、図6を参照しながら前述したようにして行われる。
一方、ステップS51の判断の結果、ダンパーペダルオンではなかった場合にはステップS54に進み、ダンパーペダルオフか否かを判断する。この判断の結果、ダンパーペダルオフであった場合にはステップS55に進み、第1共鳴音レベルを0まで減少させる処理を行う。次に、ステップS56に進み、第2共鳴音レベルを0まで減少させる処理を行う。
次に、ステップS561において、押鍵中の発音チャンネルの共鳴音の信号出力先が第1共鳴音系列か否かを判断する。この判断の結果、第1共鳴音系列であった場合にはステップS562に進み、共鳴音波形記憶部103から読み出す共鳴音を第2共鳴音系列に出力するように変更する処理を行う。この処理は、出力系列制御部340が可動端子105cを第2固定端子105b側に切り換えることにより実現される。その後、このルーチンを抜ける。また、ステップS561の判断の結果、押鍵中の発音チャンネルの共鳴音信号の出力先が第1共鳴音系列ではなかった場合には、ステップS561の処理を行うことなくルーチンを抜ける。
一方、ステップS54の判断の結果、ダンパーペダルオフではなかった場合にはステップS57に進み、その他のペダル処理であるか否かを判断する。この判断の結果、その他のペダル処理ではなかった場合には、この処理ルーチンを抜ける。また、ステップS57の判断の結果、その他のペダル処理であった場合にはステップS58に進み、その他のペダル処理を行い、その後、この処理ルーチンを抜ける。
前述したように、本実施形態の電子ピアノにおいては、第1共鳴音系列及び第2共鳴音系列の2つの共鳴音系列を設け、押鍵時のダンパーペダル7の状態に応じて、共鳴音を出力する第1ゲート371または第2ゲート372を、出力系列切り換え部105によって選択して切り換えるようにした。そして、第1ゲート371と第2ゲート372とでは、開く早さが異なる(立ち上がりの異なる)ようにした。
更に、ダンパーペダル7がオフされると、出力系列制御部340は押鍵中の発音チャンネルが第1共鳴音系列か否かを判断する。そして、共鳴音信号が第1共鳴音系列に出力されている場合は、共鳴音信号の出力先を第2共鳴音系列に切り換えるようにした。これにより、再びダンパーペダルがオンされる(リダンパー)と、押鍵中の共鳴音を緩やかに立ち上がるようにすることができる。
これにより、共鳴音波形記憶部103に記憶する共鳴音波形データを1種類としたにもかかわらず、ダンパーペダル7オンに対する各押鍵のタイミングに応じた共鳴音を得るようにすることが可能となり、押鍵後にダンパーペダルが操作された場合においてもアコースティックピアノを模擬した十分な共鳴音が得られるようにすることができる。
(第2の実施形態)
次に、図7のブロック図を参照しながら本発明の第2の実施形態を説明する。なお、図7において、図1で示した構成と同じ構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7において、図1と異なるのは共鳴音波形記憶部103及び共鳴音読み出し部104が設けられていないことである。
そして、図1には存在しなかった構成として、第1共鳴音系列の第2加算器202と第1ゲート371との間に第1共鳴音生成部391が設けられている。また、第2共鳴音系列の第3加算器203と第2ゲート372との間に第2共鳴音生成部392が設けられている。第1共鳴音生成部391及び第2共鳴音生成部392は、通常音に所定の残響音生成処理を施すことで共鳴音を生成する。
このような構成により、本実施形態においては、共鳴音波形データを記憶する必要を無くしている。つまり、通常音読み出し部102から出力される通常音波形データから、第1共鳴音生成部391または第2共鳴音生成部392によって共鳴音波形データを作成するようにしている。
第1共鳴音生成部391及び第2共鳴音生成部392は、押鍵に対応して読み出された通常音波形データが入力されると、入力された通常音波形の周波数と共振周波数が極めて近い共鳴音波形を生成する。そして、第1共鳴音生成部391によって生成された第1共鳴音は第1ゲート371に供給される。また、第2共鳴音生成部392によって生成された第2共鳴音は第2ゲート372に供給される。その他の処理は、第1の実施形態で前述した図1の場合と同様である。本実施形態の場合には、共鳴音波形記憶部103に共鳴音の波形データを記憶する必要がないので、第1の実施形態の場合と比較して、メモリ容量を更に削減することができる。
(第3の実施形態)
次に、図8を参照しながら本発明の第3の実施形態を説明する。
本実施形態の場合は、前述した第2の実施形態と比較して、第1共鳴音生成部391及び第2共鳴音生成部392を無くして、第1ゲート371の出力と第2ゲート372の出力とを加算する共鳴音加算器370、及び共鳴音加算器370から出力される、通常音波形データから共鳴音波形データを生成する共鳴音生成部390を設けている。
このような構成により、本実施形態の場合も第2の実施形態の場合と同様に、共鳴音波形記憶部103に共鳴音の波形データを記憶する必要がないので、第1の実施形態の場合と比較して、メモリ容量を更に削減することができる。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各プログラムコードを動作させるように、上記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記録する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
本発明の第1の実施形態を示し、電子ピアノの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、共鳴音発生装置を含む電子ピアノのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、電子ピアノのメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、鍵盤イベント処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、ペダルイベント処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、第1ゲート及び第2ゲートの開く速度の相違を説明する図である。 本発明の第2の実施形態を示し、電子ピアノの構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示し、電子ピアノの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 通常音波形記憶部
102 通常音読み出し部
103 共鳴音波形記憶部
104 共鳴音読み出し部
105 出力系列切り換え部
105a 第1固定端子
105b 第2固定端子
105c 可動端子
201 第1加算器
202 第2加算器
203 第3加算器
310 鍵盤センサ
320 ペダルセンサ
330 ペダル状態判定部
340 出力系列制御部
350 第1レベル制御部
360 第2レベル制御部
371 第1ゲート
372 第2ゲート
380 楽音加算部

Claims (7)

  1. 発音指示に応答して通常音を発生する通常音発生手段と、
    前記発音指示に応答して、前記通常音の共鳴音を発生する共鳴音発生手段と、
    前記共鳴音発生手段により発生された1つの共鳴音を、第1及び第2の共鳴音系列の何れかの共鳴音系列に選択的に出力する切り換え手段と、
    前記切り換え手段の切り換え動作を制御する出力系列制御手段と、
    前記第1共鳴音系列中に設けられた第1のゲート手段、及び前記第2共鳴音系列中に設けられた第2のゲート手段と、
    前記第1のゲート手段から出力される共鳴音の出力レベルをダンパー操作子の操作に応じて制御する第1のレベル制御手段、及び第2のゲート手段から出力される共鳴音の出力レベルをダンパー操作子の操作に応じて制御する第2のレベル制御手段と、
    前記通常音の出力と、前記第1のゲート手段及び第2のゲート手段の出力とを混合する混合手段とを具備し、
    前記ダンパー操作子がオンにされた場合に、前記第1のレベル制御手段は乗算係数を所定時間で増大させ、前記第2のレベル制御手段は乗算係数を前記第1のレベル制御手段とは異なる所定時間で増大させるとともに、前記出力系列制御手段は、前記ダンパー操作子がオフにされた時点で発音中の共鳴音が第1共鳴音系列に出力されている場合は、第2共鳴音系列に出力するように切り換えることを特徴とする共鳴音発生装置。
  2. 前記共鳴音発生手段は、波形データが記憶された波形メモリと、前記波形メモリから波形データを読み出して前記通常音の共鳴音を発生する音源手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の共鳴音発生装置。
  3. 前記音源手段は、前記発音指示時に前記ダンパー操作子がオフの場合は、前記波形メモリに記憶されている波形データの途中から読み出しを開始することを特徴とする請求碩2に記載の共鳴音発生装置。
  4. 前記共鳴音発生手段は、前記通常音に所定の残響音生成処理を施すことで共鳴音を生成することを特徴とする請求項1に記載の共鳴音発生装置。
  5. 前記第1及び第2のレベル制御手段は、前記ダンパー操作子の操作量に対応して乗算係数を変化させる乗算係数制御手段を備え、
    前記乗算係数制御手段は、前記乗算係数を前記通常音の共鳴音の出力に乗算して前記通常音の共鳴音の出力レベルを制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の共鳴音発生装置。
  6. 前記第1及び第2のレベル制御手段は、音色及び音高に応じて出力レベルを異ならせることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の共鳴音発生装置。
  7. 前記切り換え手段は、予め定められた特定の音高または音域の発音指示においては、前記共鳴音を予め定められたゲート手段に出力するようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の共鳴音発生装置。
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