JP2009288000A - 電磁波ノイズ検出装置 - Google Patents

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Katsuyuki Ikuta
克行 生田
Teruhiko Fujikura
照彦 藤倉
Munesuke Natsume
宗祐 夏目
Mutsuto Oe
睦人 大江
Yuji Kobayashi
雄治 小林
Hiroyuki Yoshikawa
博之 吉川
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Abstract

【課題】画像形成装置に内蔵されて電磁波ノイズの波長や周波数を特定する電磁波ノイズ検出装置を提供する。
【解決手段】人工筋肉301は何れも板状の部材であって、ノイズ検出ユニット200の開口部305の内縁に沿って12枚、配設されている。人工筋肉301は開口部305の内縁に設けられた支持壁にて支持されており、不図示の電極にて電圧を印加されると開口部305の中心に向かって撓み、開口径を変化させる。筐体302は、金属製で直方体形状の容器であって、開口部305には上述のように人工筋肉301が配設されている。また、開口部305に対向する位置にも開口部が設けられており、当該開口部は電波吸収シート303にて覆われている。開口部305から入射した電磁波ノイズは電波吸収シート303に吸収され、電波吸収シート303を昇温させる。温度センサ304は接触型サーミスタであって、電波吸収シート303の温度を計測する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁波ノイズ検出装置に関し、特に、画像形成装置に内蔵され電磁波ノイズの波長や周波数を特定する装置に関する。
近年、さまざまな電子機器が普及した結果、電子機器が発する電磁波ノイズが他の電子機器の動作を阻害したり、人体に影響を与える電磁妨害(EMI: Electro
Magnetic Interference)が問題となっている。
電磁妨害の問題は、半導体チップの小型化や省電力化などによって電子機器が電磁波ノイズの影響を受け易くなり、電磁感受性(EMS: Electro Magnetic Susceptibility)が低下傾向にあることから、さらに顕著になっている。
複合機、複写機などの画像形成装置もまた、大小様々な回路基板を内蔵しており、電磁波ノイズを発生させている。このような電磁波ノイズが電磁妨害を生じるのを防ぐために、回路基板を金属筐体にてシールドする対策が採られているが、金属筐体の端部や隙間から電磁波ノイズが漏洩する懸念がある。
このような問題に対して、例えば、電磁波ノイズ源をシールドするシールド構造部端部に溝構造を設けることによって、シールド構造物から漏洩する電磁波ノイズと逆位相の反射波を発生させ、電磁波ノイズと相殺させる技術が開示されている(特許文献1)。
特開2005−11975号公報 特開平6−160460号公報 特開2003−149311号公報 特開2002−94280号公報
しかしながら、この溝構造を用いて電磁波ノイズを相殺するには、溝の深さと電磁波ノイズの波長とが寸法上、厳密に一定の関係になければならない。
一方、一般的にどんな装置であっても製造時のバラツキがあり、画像形成装置もこのバラツキを免れない。このため、画像形成装置が発生させる電磁波ノイズの周波数にも、溝構造の深さにも装置毎のバラツキがある。また、シールド構造にもビスゆるみや筐体アースバラツキ等によるバラツキがある。
従って、装置毎のバラツキに関わらず電磁波ノイズの漏洩を防止するためには、電磁波ノイズの波長や周波数を特定する必要がある。電磁波の波長や周波数を特定するために、従来、さまざまな装置が提案されているが、何れも高価であったり装置サイズが大型であったりするので、個々の画像形成装置に内蔵して、電磁波ノイズのバラツキを特定することができない。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、画像形成装置に内蔵されて電磁波ノイズの波長や周波数を特定する電磁波ノイズ検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電磁波ノイズ検出装置は、電磁波ノイズの入射を受け入れる開口を有する金属筐体と、金属筐体内に入射した電磁波ノイズによって発熱する電波吸収体と、金属筐体の開口の大きさを変化させることによって電波吸収体に照射する電磁波ノイズの周波数を規制する規制手段と、電波吸収体を測温する温度センサと、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、規制手段にて開口の大きさを変化させることによって電波吸収体に照射する電磁波の周波数を規制し、温度センサにて電波吸収体の温度上昇の有無を検出することによって、電磁波ノイズの波長(=開口の大きさ)を特定することができる。したがって、小型で安価な検出装置によって電磁波ノイズの波長や周波数を特定することができる。
なお、本発明において「開口の大きさ」とは、開口が円形の場合にはその直径をいい、楕円形の場合にはその長径をいう。また、長方形の場合にはその長辺の長さをいい、辺数が5以上の場合にはその開口内壁間の最大距離をいう。
また、本発明に係る電磁波ノイズ検出装置は、複数の電磁波ノイズ検出ユニットからなる電磁波ノイズ検出装置であって、電磁波ノイズ検出ユニットは、それぞれ、電磁波ノイズの入射を受け入れる開口を有する金属筐体と、金属筐体内に入射した電磁波ノイズによって発熱する電波吸収体と、金属筐体の開口の大きさを変化させることによって電波吸収体に照射する電磁波ノイズの周波数を規制する規制手段と、電波吸収体を測温する温度センサと、を備え、規制手段は、電磁波ノイズ検出ユニットの間で金属筐体の開口の大きさが互いに異なるように変化させることを特徴とする。このようにすれば、更に効率よく電磁波ノイズの波長や周波数を特定することができる。
また、電波吸収体と規制手段の開口部とが対向配置されているとすれば良く、更に、温度センサは電波吸収体に接触配置されるとすれば、より精度良く電磁波ノイズの波長等を特定することができる。
また、規制手段はイオン伝導アクチュエータにて開口径を変化させるとすれば、電磁波ノイズ検出装置の構成を単純にして、材料コストや製造コストを低減することができる。
以下、本発明に係る電磁波ノイズ検出装置の実施の形態について、画像形成装置を例にとり、図面を参照しながら説明する。
[1] 画像形成装置の構成
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。図1に示されるように、画像形成装置1はノイズ検出器100、制御ユニット110、中間転写ベルト120、2次転写ローラ121、駆動ローラ122、従動ローラ123、1次転写ローラ124Y〜124K、作像ユニット130Y〜130K、給紙カセット140、給紙ローラ141、定着装置150及び排紙ローラ160を備えている。
中間転写ベルト120は画像形成装置1の内部のほぼ中央部に配設されている。中間転写ベルト120は、駆動ローラ122と従動ローラ123の外周部に張架されて矢印A方向に回転駆動される。駆動ローラ122は図示しない駆動モータにて回転駆動され、従動ローラ123は中間転写ベルト120との摩擦によって従動回転する。
作像ユニット130Y〜130Kはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を作像する。作像ユニット130Y〜130Kは中間転写ベルト120の下部に、中間転写ベルト120に沿って配置される。
1次転写ローラ124Y〜124Kは、それぞれ中間転写ベルト120を挟んで作像ユニット130Y〜130Kに対向配置されている。また、感光体ドラム131の周囲には、その回転方向に沿って帯電器132、プリントヘッド部133、現像器134及びクリーナ(図示省略)が配置されている。
駆動ローラ122には中間転写ベルト120を挟んで2次転写ローラ121が圧接されており、2次転写ローラ121と中間転写ベルト120とのNIP部が、2次転写領域170になっている。
定着装置150は定着ローラ101、加圧ローラ102及び磁束発生手段103を備える。定着ローラ101と加圧ローラ102との圧接部が定着NIP領域171となっている。
給紙カセット140は、画像形成装置1下部に着脱可能に配設されている。給紙カセット140内に積載収容された記録シートPは、給紙ローラ141の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路160に送り出される。
制御ユニット110は画像形成装置1の各部の動作を制御する。ノイズ検出器100は制御ユニット110から漏洩する電磁波ノイズを検出する。
[2] ノイズ検出器100の構成
次に、ノイズ検出器100について説明する。
図2は、ノイズ検出器100と制御ユニット110との位置関係を示す断面図である。図2に示されるように、ノイズ検出器100はノイズ検出ユニット200〜203からなっている。ノイズ検出ユニット200〜203は何れも一方の面に開口を有する箱形で、開口を制御ユニット110側に向けている。
ノイズ検出ユニット200〜203は何れも開口径を調整することができる一方、開口径を調整してもノイズ検出ユニット200〜203間では開口径が重複しない。例えば、ノイズ検出ユニット200の開口径を最も小さくなるように調整し、かつ、ノイズ検出ユニット201の開口径を最も大きくなるように調整しても、ノイズ検出ユニット200、201間で開口径の大小関係は変わらない。
このようにすれば、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長をより広い波長域に亘って探索し、特定することができる。
さて、ノイズ検出ユニット200〜203は開口径が相異なる他は同様の構成を備えるので、以下ではノイズ検出ユニット200について説明し、以って他の説明に代える。
図3は、ノイズ検出ユニット200の外観斜視図である。図3に示されるように、ノイズ検出ユニット200は人工筋肉301、筐体302、電波吸収シート303及び温度センサ304を備えている。
人工筋肉301は何れも板状の部材であって、ノイズ検出ユニット200の開口部305の内縁に沿って12枚、配設されている。人工筋肉301は開口部305の内縁に設けられた支持壁(図示省略)にて支持されており、不図示の電極にて電圧を印加されると開口部305の中心に向かって撓み、開口径を変化させる。
筐体302は、金属製で直方体形状の容器であって、開口部305には上述のように人工筋肉301が配設されている。また、開口部305に対向する位置にも開口部が設けられており、当該開口部は電波吸収シート303にて覆われている。開口部305から入射した電磁波ノイズは電波吸収シート303に吸収され、電波吸収シート303を昇温させる。
温度センサ304は接触型サーミスタであって、電波吸収シート303の温度を計測する。
図4は、筐体302の形状を表わす図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。図4に示されるように、開口部305の内縁には人工筋肉301を支持するために支持壁302aが設けられている。
図5は、ノイズ検出ユニット200の構造を表わす図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。図5に示されるように、人工筋肉301は何れも支持壁302aの端部に電極箔501を介して接着、保持されている。また、人工筋肉301を挟んで電極箔501と対向する位置には電極箔502が貼着されている。
可変電圧源503は制御ユニット110の制御下、人工筋肉301に電圧を印加する。人工筋肉301は電圧が印加されていない状態では撓まず、ほぼ平らになっている。また、温度センサ304は温度信号を制御ユニット110に入力する。
図6は、人工筋肉301に電圧(0.85V)が印加された状態のノイズ検出ユニット200の構造を例示する図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。図6に示されるように、人工筋肉301は制御ユニット110の制御下、可変電圧源503から電極箔501、502を介して電圧を印加されると、開口部305の中心方向へ撓む。これによって、開口部305の開口径が変化する。
図6においては、人工筋肉301が撓んでいない状態における開口部305の開口径がr1(本実施の形態においては50mm)であるのに対して、人工筋肉301がcだけ撓んだ状態では開口部305の開口径がr2(例えば、33mm)となっている。
図7は、人工筋肉301の電圧屈曲特性を例示する図であって、(a)は人工筋肉301のカール量を説明する図であり、(b)は人工筋肉301に印加する電圧とカール量との関係を示すグラフである。
図7(a)に示されるように、人工筋肉301に電圧を印加していない状態との比較における人工筋肉301に電圧を印加した状態の人工筋肉301の撓み量を、人工筋肉301の一端を固定した時の他端の変位量にて評価するものとし、この変位量をカール量と呼ぶ。
図7(b)に示されるように、人工筋肉301のカール量は印加電圧に比例する。したがって、印加電圧を制御することによって人工筋肉301のカール量を容易かつ正確に制御することができるので、開口部305の開口径を制御することができる。
ここで、人工筋肉301は、パーフルオロカルボン酸膜の両面に金電極膜が接合されてなるイオン伝導アクチュエータである。イオン交換樹脂であるパーフルオロカルボン酸膜は一般の高分子ゲルと同様に含水率の増加によって膨潤することから、電圧の印加により生じる電場において膜中の陽イオンが水を伴って陰極側へ移動し、含水量に偏りが生じて屈曲すると考えられている。
さて、開口部305の開口径よりも大きな波長の電磁波は開口部305を通過して電波吸収シート303に入射することができない。逆に開口部305の開口径以下の波長を有する電磁波は開口部305を通過して電波吸収シート303に入射して、これを昇温させることができる。
したがって、開口部305を相異なる2つの開口径にさせ、両者の間で電波吸収シート303の温度を比較することによって、当該2つの開口径の間の波長を有する電磁波ノイズの強度を検出することができる。
また、ノイズ検出ユニット200〜203は互いに開口径が異なるので、電波吸収シートの温度をノイズ検出ユニット200〜203の間で比較することによっても波長帯ごとの電磁波ノイズの強度を検出することができる。
[2] 制御ユニット110の構成
次に、制御ユニット110の構成について説明する。
図8は制御ユニット110の主要な構造を示す断面図である。図8に示されるように、制御ユニット110は回路基板801を収めた筐体802に蓋部803がボルトにて固定されてなる。
筐体802の縁部には中空の導波管部が形成されており、ノイズ減衰器800を構成する。ノイズ減衰器800については後述する。
回路基板801には種々の半導体素子が実装されており、電磁波ノイズを発生させる。電磁波ノイズは筐体802と蓋部803との間隙を通ってノイズ減衰器800に入り、減衰される。
回路基板801はノイズ検出器100から温度信号を受け付けたり、制御信号をノイズ検出器100に入力したりする。また、回路基板801は温度信号に基づいてノイズ減衰器800を制御する。
[3] ノイズ減衰器800の構成
次に、ノイズ減衰器800の構成について説明する。
図9はノイズ減衰器800の構成を示す断面図である。図9に示されるように、ノイズ減衰器800は導波管部901、反射板902、人工筋肉903、支持板904、ラック905及びピニオン906を備えている。
ピニオン906は、回路基板801に制御される不図示のモータにて回転駆動され、ラック905を上下に移動させる。これによって反射板902から蓋部803までの管長Lが調整される。
ラック905は不図示のガイドレールにて上下に滑動可能に支持されている。ラック905は反射板902、人工筋肉903及び支持板904と共にピストンを構成しており、導波管部901内に進入した電磁波ノイズを反射させる。
支持板904はラック905の一端に固定されている。
人工筋肉903は支持板904に固定されており、反射板902を支持する。
図10は、人工筋肉903を示す外観斜視図である。図10に示されるように、4枚の人工筋肉903が互い違いに電極箔1000を介して支持板404に固定されている。可変電圧源1001が人工筋肉903に印加する電圧を制御ユニット110が制御することによって、人工筋肉903のカール量が制御される。
このように、制御ユニット110の制御下、ラックピニオン機構と人工筋肉903の屈曲とによって反射板902から蓋部803までの管長Lが調整される。
管長Lを電磁波ノイズの波長λの(n/2)倍とすると(但し、nは奇数。)、導波管部901に進入する電磁波ノイズの位相と反射板902にて反射された電磁波ノイズの位相とが半波長分だけずれて互いに逆位相になるので、これらが互いに干渉することによって、電磁波ノイズが減衰される。
また、ラックピニオン機構に加えて人工筋肉903を用いることにより、ラックピニオン機構しか用いない場合と比較して更に精密に管長Lを調整することができる。
[4] 制御ユニット110のハードウェア構成
次に、制御ユニット110のハードウェア構成について説明する。
図11は、制御ユニット110のハードウェア構成を示すブロック図である。図11に示されるように、制御ユニット110はCPU(Central Processing Unit)1101、ROM(Read Only Memory)1102、RAM(Random Access Memory)1103、A/D変換器(ADC: Analogue to Digital Converter)1104及びD/A変換器(DAC: Digital to Analogue Converter)1105が内部バス1106にて接続されてなる。
CPU1101はROM1102に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM1103を作業領域として、当該制御プログラムを実行する。
A/D変換器1104は、ノイズ検出ユニット200〜203が出力する温度信号をそれぞれ機内温度センサ1107が出力する温度信号と比較して、その差が所定値以上ならば、温度上昇が発生した旨をCPU1101に通知する。
図12は、A/D変換器1104の構成を示す図である。図12に示されるように、A/D変換器1104は、ノイズ検出ユニット200〜203が出力する温度信号をそれぞれ機内温度センサ1107が出力する温度信号と比較して、その差分信号を増幅して、出力する1段目の比較器1201を備えている。
1段目の比較器1201が出力した差分信号は2段目の比較器1202にて参照信号と比較され、昇温の有無を指標するデジタル信号が出力される。図13(a)は、A/D変換器1104が出力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。1ワード32ビット中、下位4ビットにノイズ検出ユニットごとの昇温の有無が示される。
なお、機内温度センサ1107はノイズ検出器100周辺の気温(雰囲気温度)を計測し、雰囲気温度を指標する温度信号を出力する。また、差分信号の増幅率並びに参照信号の電圧レベルはCPU1101が設定する。これによって、温度上昇の検出精度が決定される。
D/A変換器1105はCPU1101が入力したデジタル信号を制御信号に変換してノイズ検出器100に入力する。図13(b)は、ノイズ検出器100を制御するためにCPU1101がD/A変換器1105に入力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。
図13(b)に示されるように、ノイズ検出ユニットごとに最下位ビットから8ビットずつが人工筋肉の屈曲の程度(256段階)を指定するために用いられる。
例えば、整数値0x0000は検出ユニット200〜203の人工筋肉をまったく屈曲させない場合にD/A変換器1105に入力される。また、整数値0x0f00は検出ユニット202の人工筋肉のみを上記256段階の最大程度、屈曲させるためにD/A変換器1105に入力される。
また、D/A変換器1105はCPU1101が入力したデジタル信号を制御信号に変換してノイズ減衰器800に入力する。図13(c)は、ノイズ減衰器800を制御するためにCPU1101がD/A変換器1105に入力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。
図13(c)に示されるように、最下位8ビットは人工筋肉903の屈曲の程度(256段階)を指定するために用いられ、続く8ビットはラックピニオン機構を制御(256段階)するために用いられる。
例えば、整数値0x0000は人工筋肉903をまったく屈曲させず、ラックを最も低い位置に下げて、管長Lを最大化する場合にD/A変換器1105に入力される。一方、整数値0x00ffは人工筋肉903を上記256段階の最大程度、屈曲させ、ラックを最も高い位置に上げて、管長Lを0とする場合にD/A変換器1105に入力される。
なお、人工筋肉903を上記256段階の最大程度、屈曲させても、ラックを上記256段階中の1段階分、上下させるよりも小さい距離しか管長Lを変動させることができないように、D/A変換器1105は制御信号を出力する。
CPU1101はタイマを内蔵しており、クロックを計数することによって経過時間を計時する。また、CPU1101は上記デジタル信号を何れもメモリマップドI/O(memory mapped input/output)方式で出力する。
[5] 制御ユニット110の動作
次に、制御ユニット110の動作について説明する。
図14は、制御ユニット110の動作を示すフローチャートである。図14に示されるように、制御ユニット110は先ずノイズ検出器100を制御してもっとも強度が高い電磁波ノイズの周波数を特定するノイズ波長特定処理を実行する(S1401)。
次に、制御ユニット110はノイズ減衰処理を実行する(S1402)。ノイズ減衰処理は、ノイズ波長特定処理にて特定された周波数の電磁波ノイズの強度を減衰させる。
その後、制御ユニット110はタイマに所定時間をセットして起動する(S1403)。そして、当該タイマにてタイムアウトが発生したら(S1404:Yes)、上記の処理を繰り返す。これによって、最も強度が高い電磁波ノイズの周波数が変動しても、その強度を減衰させることができる。
(a) ノイズ波長特定処理
次に、ノイズ波長特定処理(S1401)について、更に詳しく説明する。
図15は、ノイズ波長特定処理(S1401)の詳細を示すフローチャートである。図15に示されるように、制御ユニット110は先ずノイズ検出器100を構成するノイズ検出ユニット200〜203の開口径を初期化する(S1501)。この場合において、ノイズ検出ユニット200は開口径を最大にし、ノイズ検出ユニット203は開口径を最小にする。
次に、制御ユニット110はタイマをセットし(S1502)、タイムアウトが発生したら(S1503:Yes)、ノイズ検出器100から温度信号を受信する(S1504)。
制御ユニット110はノイズ検出器100からの温度信号を参照して、何れのノイズ検出ユニットも温度上昇を検出していなければ(S1505:Yes)、また、何れのノイズ検出ユニットも検出していたら(S1506:Yes)、電磁波ノイズが発生していないか、または、電磁波ノイズの波長が大き過ぎるためにノイズ減衰器800で減衰させることができないと判断されるので、処理を終了する。
温度上昇を検出したノイズ検出ユニットと検出しなかったノイズ検出ユニットが並存する場合には(S1506:No)、電磁波ノイズの波長の検出精度を上げるか否かを判定する。
制御ユニット110は、温度上昇を検出したノイズ検出ユニットのうち開口径が最も小さいノイズ検出ユニットの開口径を更に小さくすることができず、かつ、温度上昇を検出しなかったノイズ検出ユニットのうち開口径が最も大きいノイズ検出ユニットの開口径を更に大きくすることができない場合(ケースA)、検出精度を上げることができないと判定する。
また、制御ユニット110は、温度上昇を検出したノイズ検出ユニットのうち開口径が最も小さいノイズ検出ユニットの開口径を更に小さくした結果、当該ノイズ検出ユニットが温度上昇を検出しなくなった場合(ケースB)にも、検出精度を上げることができないと判定する。
さらに、制御ユニット110は、温度上昇を検出しなかったノイズ検出ユニットのうち開口径が最も大きいノイズ検出ユニットの開口径を更に大きくした結果、当該ノイズ検出ユニットが温度上昇を検出した場合(ケースC)にも、検出精度を上げることができないと判定する。
検出精度を上げることができると判定された場合には(S1507:No)、以下のようにしてノイズ波長を特定した後(S1508)、上位ルーチンに復帰する。
そして、ケースAにおいて、制御ユニットは、温度上昇を検出したノイズ検出ユニットのうち開口径が最も小さいノイズ検出ユニットの開口径と、温度上昇を検出しなかったノイズ検出ユニットのうち開口径が最も大きいノイズ検出ユニットの開口径との中間値をもっとも強度が高い電磁波ノイズの波長とする。
ケースBにおいては、当該ノイズ検出ユニットの開口径を小さくする前後における当該ノイズ検出ユニットの開口径の中間値をもっとも強度が高い電磁波ノイズの波長とする。
ケースCにおいては、当該ノイズ検出ユニットの開口径を小さくする前後における当該ノイズ検出ユニットの開口径の中間値をもっとも強度が高い電磁波ノイズの波長とする。
さて、検出精度を上げることができると判定された場合には(S1507:Yes)、以下のようにしてノイズ検出ユニット200〜203の開口径を変更した後(S1509)、ステップS1502へ進み、上述のような処理を繰り返す。
ステップS1505、S1506が何れもNoと判定されていることから、ステップS1509に進んだ場合には、何れかのノイズ検出ユニットは温度上昇を検出し、他のノイズ検出ユニットは温度上昇を検出していない。
すなわち、ノイズ検出ユニットを開口径の大きい方から参照すると、先ず、温度上昇を検出したノイズ検出ユニットが現れ、次に、温度上昇を検出していないノイズ検出ユニットが現れる。
そこで、開口径の大きさの順において隣り合うノイズ検出ユニットであって、一方が温度上昇を検出し、他方が温度上昇を検出していないノイズ検出ユニットについて、温度上昇を検出したノイズ検出ユニットの開口径を1段階だけ小さくし、温度上昇を検出しなかったノイズ検出ユニットの開口径を1段階だけ大きくする。
この結果、電磁波ノイズの波長が大きい方の開口径よりも大きくなると、2つのノイズ検出ユニットがともに温度上昇を検出しなくなるので、上記ケースBに該当し、電磁波ノイズの波長を特定することができる。
また、電磁波ノイズの波長が小さい方の開口径よりも小さくなると、2つのノイズ検出ユニットが共に温度上昇を検出するようになるので、上記ケースCに該当し、電磁波ノイズの波長を特定することができる。
また、開口径を変更し続けた後も、一方のノイズ検出ユニットが温度上昇を検出し続け、他方のノイズ検出ユニットが温度上昇を検出しなければ、上記ケースAに該当し、やはり電磁波ノイズの波長を特定することができる。
なお、一旦ステップS1509に進んだ後は、開口径を変更したノイズ検出ユニットについてのみステップS1504からS1508の処理を行えば良い。
(b) ノイズ減衰処理
次に、ノイズ減衰処理(S1402)について説明する。
図16は、ノイズ減衰処理の詳細を示すフローチャートである。図16に示されるように、先ず、ラックピニオン機構の変位量を決定し(S1601)、次に、その残余の変位量を人工筋肉903に屈曲にて補うためのカール量を決定する(S1602)。そして、制御ユニット110はノイズ減衰器800に制御信号を送信し(S1603)、上位ルーチンに復帰する。
ここで、上述のようにラックピニオン機構は256段階だけ変位することができるところ、ラックピニオン機構の1段階分の変位量をdrpとし、ノイズ波長特定処理にて特定された電磁波ノイズの波長の逆数をλとすると、ラックピニオン機構の必要な変位量は、[λ/2drp]である。ただし、[・]はガウス記号であり、記号内の数値の整数部分を表わす。
また、人工筋肉903が256段階だけ屈曲する、その1段階分のカール量をcとすると、人工筋肉903の必要なカール量は[((λ/2)−[λ/2drp])/c]である。すなわち、半波長のうちラックピニオン機構の変位によって賄われた長さを除く長さを、人工筋肉903の屈曲によって賄うために必要なカール量が上式にて与えられる。
[6] ノイズ減衰器の他の実施例
次に、ノイズ減衰器の他の実施例について説明する。
上記においては、ノイズ減衰器800にて電磁波ノイズを減衰させる場合について説明したが、これに代えて、或いは、これに加えて次のようにして電磁波ノイズを減衰させても良い。
図17は、本実施例に係る制御ユニットの主要な構成を示す図である。図17に示されるように、制御ユニット1700は、筐体1701、ノイズ検出器1702、回路基板1703、金属板1704、人工筋肉1705、コロ1706、1707、1710、ピニオン1708、ラック1709及びガイドレール1711を備えている。
ノイズ検出器1702は筐体1701の内部に配設されており、回路基板1703の制御下、上記実施の形態と同様の機構によって、電磁波ノイズの波長を検出する。回路基板1703は上記実施の形態に係る回路基板801と同様であり、電磁波ノイズの発生源となっている。
金属板1704は回路基板1703が発生させた電磁波ノイズを反射する。金属板1704にはガイドレール1711が取着されている。ガイドレール1711はコロ1710と制御ユニット1700の壁面とに挟持されており、筐体1701の内壁面に沿って滑動する。
人工筋肉1705は、その一端が金属板1704に固定されており、矢印A方向に屈曲する。ピニオン1708とラック1709とはラックピニオン機構を構成する。ラック1709はピニオン1708とコロ1706、1707とによって支持されており、ピニオン1708が矢印B方向に回転することによって、矢印A方向に変位する。
ラック1709の一端は人工筋肉1705に固定されており、人工筋肉1705の屈曲とラック1709の変位とによって、金属板1704が矢印A方向に滑動する。金属板1704が滑動すると、金属板1704と回路基板1703との距離Lが変化する。この距離Lを電磁波ノイズの波長λの(n/2)倍とすると(但し、nは奇数。)、金属板1704に入射する電磁波ノイズの位相と金属板1704にて反射された電磁波ノイズの位相とが半波長分だけずれるので、これらが互いに干渉することによって、電磁波ノイズが減衰される。
[7] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては、4つのノイズ検出ユニットを直線状に配置する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、正方配置等、直線状以外の配置としても良い。また、ノイズ検出ユニットの個数は2つ以上であれば4つに限定されない。
(2) 上記実施の形態においては、温度センサ304として接触型サーミスタを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、非接触型サーミスタ等、接触型サーミスタ以外の温度センサを用いても良い。ただし、測温に際して電波吸収シート303の温度低下を招かない温度センサが望ましい。
(3) 上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、ノイズ検出ユニット200〜203の開口径の最大値は、ノイズ減衰器800における管長Lの2倍とするのが望ましい。ノイズ減衰器800は波長が2Lより大きい電磁波を減衰させることができないからである。
この意味において、ノイズ検出器100としては、人工筋肉の強度が許す限りにおいて、開口径をLから2Lまで変化させることができるノイズ検出ユニットと、開口径をLから0まで変化させることができるノイズ検出ユニットとを備えれば良いことになる。
人工筋肉の性能上、開口径を変化させうる範囲がCを上限とする場合には、N=[2L/C]とすれば、(N+1)個のノイズ検出ユニットを備えれば良い。すなわち、開口径を2Lから(2L−C)まで変化させることができるノイズ検出ユニットから、開口径をCずつ減じて、開口径を(2L−NC)から0まで変化させることができるノイズ検出ユニットまでを備えれば良い。
(4) 上記実施の形態においては、ノイズ検出器100を構成するノイズ検出ユニットの開口径を互いに重複させない場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、変化させうる開口径の範囲が重複するノイズ検出ユニットを3つ以上備えても良い。例えば、ノイズ減衰器の管長L、ノイズ検出ユニットの個数N、人工筋肉のカール量の最大値Cに対して、第1のノイズ検出ユニットの開口径を0から(C+((2L−C)/N))までとし、順次、第i番目のノイズ検出ユニットの開口径を((2L−C)/N)×(i−1)から(C+((2L−C)i/N))までとすれば良い。このようにすれば、ノイズ検出ユニットの開口径の上下限の差を何れもCとし、かつ、ノイズ検出ユニットの開口径の下限が小さいものから順に((2−LC)/N)ずつ大きくなる組み合わせを得ることができる。
図18は本変形例に係るノイズ検出器の動作を説明する図である。図18において、矢印は昇温が認められたノイズ検出ユニットを表わす。また、昇温が認められたノイズ検出ユニットのうち開口径が最も小さいノイズ検出ユニットと、昇温が認められなかったノイズ検出ユニットのうち開口径が最も大きいノイズ検出ユニットに破線が施されている。
図18に示されるように、ノイズ検出ユニット1801の開口径が最大に、ノイズ検出ユニット1804の開口径が最小にされると共に、ノイズ検出ユニット1802、1803の開口径がこれらの中間の開口径にされる。これによって、ノイズ検出ユニット1801〜1804が検出することができる最小波長から最大波長までの範囲を監視する。
その結果、例えば、ノイズ検出ユニット1801、1802で昇温が認められ、ノイズ検出ユニット1803、1804では昇温が認められなかった場合、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長はノイズ検出ユニット1803の開口径(S1)以上で、かつ、ノイズ検出ユニット1802の開口径(L1)以下であることが分かる(図18(a))。
次に、電磁波ノイズの検出精度を向上させるために、ノイズ検出ユニット1801の開口径をL1とすると共に、ノイズ検出ユニット1804の開口径をS1とし、ノイズ検出ユニット1802、1803の開口径をこれらの中間の開口径として、ノイズ検出ユニット1801〜1804の温度上昇を監視する。
その結果、例えば、ノイズ検出ユニット1801でのみ昇温が認められ、ノイズ検出ユニット1802〜1804では昇温が認められなかった場合、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長はノイズ検出ユニット1802の開口径(S2)以上で、かつ、ノイズ検出ユニット1801の開口径(L1)以下であることが分かる(図18(b))。
次に、ノイズ検出ユニット1801の開口径はL1のままとする一方、ノイズ検出ユニット1804の開口径をS2とし、ノイズ検出ユニット1802、1803の開口径をこれらの中間の開口径として、温度上昇を監視する。
その結果、例えば、ノイズ検出ユニット1801〜1803で昇温が認められ、ノイズ検出ユニット180でのみ昇温が認められなかった場合、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長はノイズ検出ユニット1804の開口径(S2)以上で、かつ、ノイズ検出ユニット1803の開口径(L2)以下であることが分かる(図18(c))。
更に、ノイズ検出ユニット1801の開口径はL2とし、ノイズ検出ユニット1802、1803の開口径をL2とS2との中間とした結果、例えば、ノイズ検出ユニット1801、1802で昇温が認められ、ノイズ検出ユニット1803、1804では昇温が認められなかった場合、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長はノイズ検出ユニット1803の開口径(S3)以上で、かつ、ノイズ検出ユニット1802の開口径(L3)以下であることが分かる(図18(d))。
このように、ノイズ検出ユニット1801〜1804の昇温の有無を参照しながら開口径を調節することによっても、もっとも強度が高い電磁波ノイズの波長を特定することができる。
(5) 上記実施の形態においては、人工筋肉としてパーフルオロカルボン酸膜を用いたイオン伝導アクチュエータを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、パーフルオロカルボン酸膜に代えてパーフルオロスルホン酸等、他の材料を用いても良い。
また、イオン伝導アクチュエータ以外の人工筋肉や、或いは圧電素子など、人工筋肉以外のアクチュエータであっても、印加電圧の大きさに応じて屈曲する板状の部材を用いれば本発明の効果を得ることができる。
(6) 上記実施の形態においては、もっとも強度が高い電磁波ノイズを減衰させる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
本変形例に係る制御ユニットは上記実施の形態に係る制御ユニット110と概ね同様の構成を備える一方、複数のノイズ減衰器を個別に制御する点において相違する。以下、専ら相違点に着目して説明する。
図19は、本変形例に係る制御ユニットの主要な構成を示す断面図である。図19に示されるように、制御ユニット1900は管長Laのノイズ減衰器1901と管長Lbのノイズ減衰器1902とを備えている。
図20は電磁波ノイズの波長と電界強度との関係を例示するグラフである。図20(a)においては、電磁波ノイズNa、Nbが何れも背景ノイズよりも電界強度が高く、また、所定の閾値(EMC(electro-magnetic compatibility)に関する規格を満足するために必要な閾値)よりも電界強度が高くなっている。
制御ユニット1900は不図示のノイズ検出器にて、上記実施の形態に示されるような手順に従って、もっとも電界強度が高い電磁波ノイズである電磁波ノイズNaの波長を特定する。電磁波ノイズNaは電界強度がもっとも高いので、ノイズ検出器にて温度上昇がもっとも高い開口径を検出すれば、電磁波ノイズNaの波長を特定することができる。
このようにして、特定された電磁波ノイズNaの波長を用いて、ノイズ減衰器1901の管長Laを調整すれば、電磁波ノイズNaを減衰させることができる。図20(b)に示されるように、電磁波ノイズNaを減衰させると、電磁波ノイズNbのみが閾値よりも高い電界強度を有するようになる。
次に、制御ユニット1900は再度、ノイズ検出器にて、もっとも電界強度が高い電磁波ノイズの波長を特定する。これによって電磁波ノイズNbの波長が特定される。この特定された電磁波ノイズNbの波長を用いて、ノイズ減衰器1902の管長Lbを調整すれば、電磁波ノイズNbもまた減衰させることができる。
このように、もっとも電界強度が高い波長が相異なる電磁波ノイズの波長を検出して2つ以上あるノイズ減衰器の何れかにて減衰させる、という手順を繰り返せば、画像形成装置の個別の品質のバラツキによって生じる電磁波ノイズの波長のバラツキに関わらずEMCに関する規格を満足することができる。
(7) 上記実施の形態においては、ノイズ検出ユニット200の開口部305の内縁に沿って板状の人工筋肉301が12枚、配設され、また、4枚の人工筋肉903が互い違いに電極箔1000を介して支持板404に固定される場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これらを他の枚数で構成しても良い。
また、人工筋肉301の形状が短冊状に限定されないのは言うまでもなく、他の形状としても良い。例えば、長手方向の一端から他端へ向かうにつれて拡幅する台形状としても良く、そのような場合には、拡幅された端部に電極を貼着し、縮幅された他端にて開口径を調整すると好適である。
(8) 上記実施の形態においては、筐体802の縁部に導波管部901を形成する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、筐体802に代えて蓋部803に導波管部901を形成しても良い。
(9) 上記実施の形態においては、人工筋肉903を用いたノイズ検出器100にて検出した電磁波ノイズの波長に応じてノイズ減衰器800を制御する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、ノイズ検出器100に代えて他の装置にて検出した電磁波ノイズの波長、或いは電磁波ノイズの周波数に応じてノイズ減衰器800を制御しても良い。
同様に、制御ユニット1700は、人工筋肉を用いたノイズ検出器1702に代えて他の装置にて検出した電磁波ノイズの波長や周波数に応じて金属板1704を制御しても良い。
本発明に係る電磁波ノイズ検出装置は、画像形成装置に内蔵され電磁波ノイズの波長や周波数を特定する装置として有用である。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 ノイズ検出器100と制御ユニット110との位置関係を示す断面図である。 ノイズ検出ユニット200の外観斜視図である。 筐体302の形状を表わす図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。 ノイズ検出ユニット200の構造を表わす図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。 人工筋肉301に電圧(0.85V)が印加された状態のノイズ検出ユニット200の構造を例示する図であって、(a)は開口部305側から見た図であり、(b)は断面斜視図である。 人工筋肉301の電圧屈曲特性を例示する図であって、(a)は人工筋肉301のカール量を説明する図であり、(b)は人工筋肉301に印加する電圧とカール量との関係を示すグラフである。 制御ユニット110の主要な構造を示す断面図である。 ノイズ減衰器800の構成を示す断面図である。 人工筋肉903を示す外観斜視図である。 制御ユニット110のハードウェア構成を示すブロック図である。 A/D変換器1104の構成を示す図である。 (a)は、A/D変換器1104が出力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。(b)は、ノイズ検出器100を制御するためにCPU1101がD/A変換器1105に入力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。図13(c)は、ノイズ減衰器800を制御するためにCPU1101がD/A変換器1105に入力するデジタル信号のビットアサインを例示する図である。 制御ユニット110の動作を示すフローチャートである。 ノイズ波長特定処理(S1401)の詳細を示すフローチャートである。 ノイズ減衰処理(S1402)の詳細を示すフローチャートである。 ノイズ減衰器の他の実施例に係る制御ユニットの主要な構成を示す図である。 本発明の変形例(4)に係るノイズ検出器の動作を説明する図である。 本発明の変形例(6)に係る制御ユニットの主要な構成を示す断面図である。 電磁波ノイズの波長と電界強度との関係を例示するグラフである。
符号の説明
1……………………………………………画像形成装置
100、1702…………………………ノイズ検出器
110、1700、1900……………制御ユニット
200〜203、1801〜1804…ノイズ検出ユニット
301、903、1705………………人工筋肉
303………………………………………電波吸収シート
304………………………………………温度センサ
503、1001…………………………可変電圧源
800、1901、1902……………ノイズ減衰器
801、1703…………………………回路基板
1107……………………………………機内温度センサ

Claims (5)

  1. 電磁波ノイズの入射を受け入れる開口を有する金属筐体と、
    金属筐体内に入射した電磁波ノイズによって発熱する電波吸収体と、
    金属筐体の開口の大きさを変化させることによって電波吸収体に照射する電磁波ノイズの周波数を規制する規制手段と、
    電波吸収体を測温する温度センサと、を備える
    ことを特徴とする電磁波ノイズ検出装置。
  2. 複数の電磁波ノイズ検出ユニットからなる電磁波ノイズ検出装置であって、
    電磁波ノイズ検出ユニットは、それぞれ、
    電磁波ノイズの入射を受け入れる開口を有する金属筐体と、
    金属筐体内に入射した電磁波ノイズによって発熱する電波吸収体と、
    金属筐体の開口の大きさを変化させることによって電波吸収体に照射する電磁波ノイズの周波数を規制する規制手段と、
    電波吸収体を測温する温度センサと、を備え、
    規制手段は、電磁波ノイズ検出ユニットの間で金属筐体の開口の大きさが互いに異なるように変化させる
    ことを特徴とする電磁波ノイズ検出装置。
  3. 電波吸収体と、規制手段の開口部とが対向配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波ノイズ検出装置。
  4. 温度センサは電波吸収体に接触配置される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波ノイズ検出装置。
  5. 規制手段はイオン伝導アクチュエータにて開口径を変化させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波ノイズ検出装置。

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