JP2009285176A - 電気掃除機 - Google Patents

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Yasuhiro Otsu
育弘 大津
Chie Sugiyama
千絵 杉山
Kunihiko Morita
邦彦 森田
Nobuyuki Iwata
宜之 岩田
Naoko Kawamura
直子 川村
Mitsuru Watanabe
満 渡邉
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Abstract

【課題】効率よく掃除できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】照明装置24と天井面Cとの間の位置にホース体収納部25を設ける。電動送風機42の吸込側に連通するホース体14を、開口部68を介してホース体収納部25から出し入れ可能とする。ホース体14をホース体収納部25から引き出して集塵ユニットを接続すれば、例えば重量が大きい掃除機本体などを取り回すことなく、部屋内を効率よく掃除できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動送風機を備えた電気掃除機に関する。
従来、一般的な電気掃除機は、被掃除面である床面を走行可能な本体ケース内に電動送風機およびこの電動送風機の吸込側に連通する集塵部を備えた掃除機本体と、本体ケースに集塵部に連通して形成された本体吸込口に接続されるホース体、延長管および床ブラシなどのユニットとを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−270505号公報(第3−4頁、図2)
しかしながら、上述の電気掃除機では、部屋全体を掃除する際に、掃除機本体を部屋内で各所へと走行させなければならないものの、掃除機本体は比較的重量が大きい電動送風機などを収納していることにより、このような走行の際の取り回しが良好でない。また、本体ケースに接続されるホース体は、このホース体の先端側に設けられた手元操作部と掃除機本体側とを接続するための配線などが内部に配置されているため、比較的重量が大きく、操作性が良好でない。この結果、効率よく掃除ができないという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、効率よく掃除できる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、側部に開口部を備え、天井面に取り付けられる直付け型の照明装置と天井面との間に位置して設けられたホース体収納部と、電動送風機の吸込側に連通し、開口部を介してホース体収納部に対して出し入れ可能なホース体と、吸込口体、この吸込口体から吸い込んだ塵埃を捕集する集塵部、および、把持操作用の操作部を備え、ホース体の先端側に着脱自在に取り付けられる集塵ユニットとを具備したものである。
本発明によれば、照明装置と天井面との間の位置にホース体収納部を設け、このホース体収納部から、開口部を介してホース体を出し入れ可能とすることで、ホース体をホース体収納部から引き出して集塵ユニットを接続すれば、例えば重量が大きい掃除機本体などを取り回すことなく、効率よく掃除できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
図3において、11は電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、被掃除部となる部屋R内の平坦状の天井面Cに直付けされる本体部12と、この本体部12と天井面Cとの間を覆う外郭であるカバー13と、本体部12に対して出し入れ可能なホース体14と、このホース体14の先端側に着脱可能な集塵ユニット15とを備えている。
図1に示すように、本体部12は、天井面Cに着脱可能に固定される取付部21、この取付部21に取り付けられた複数のランプ22、各ランプ22を覆って取付部21に着脱可能なカバーであるセード23などにより構成される照明装置24と、取付部21およびカバー13などにより構成されるホース体収納部25とを有している。
取付部21は、天井面Cに対して略平行な反射板部である水平板部27と、この水平板部27から天井面C側に突出した回転中心部としての支柱構造である固定部28とを備えている。
水平板部27は、ランプ22をそれぞれ着脱可能に固定するための図示しない固定片が、電気掃除機11を天井面Cに取り付けた状態(以下、電気掃除機11の取り付け状態という)で下方に突出するように取り付けられている。また、水平板部27の中央部には、ランプ22側へと天井面C側から配線31を接続するための例えば丸孔状の穴部32が形成されている。なお、この水平板部27は、例えば本実施の形態では、ホース体収納部25側よりも平面視で大きい形状、例えば円形状に形成されており、電気掃除機11の取り付け状態でホース体収納部25を下側から目視できないように構成されているが、ホース体収納部25側より小さくしてもよい。
固定部28は、水平板部27の穴部32の周囲から天井面C側へと突出した円筒状に形成され、穴部32を介して水平板部27の下側と連通している。この固定部28の上端部には、フランジ状の係合部35が外方へと突出して形成され、この係合部35が、天井面Cに開口された取付穴36の縁部に天井面Cの上側で係合されることにより、電気掃除機11が天井面Cに固定される。なお、この係合部35は、図示しないが、所定の機構部によって固定部28の径方向に進退可能となっており、この機構部によって固定部28側へと退避するように動作させることで、電気掃除機11が天井面Cの取付穴36に対して取り外し可能となるように構成されている。
また、固定部28内の上側寄りの位置には、取付板41が軸方向に交差(直交)するように一体に形成されており、この取付板41には、電動送風機42と、回転手段としてのモータ43とがそれぞれ取り付けられている。さらに、固定部28の水平板部27寄り、すなわち下端部寄りの外周面には、水平板部27の上方に平行に対向する区画板部としての鍔板部44が鍔状に突出して形成されている。
取付板41には、電動送風機42の排気を天井面C上へと排気するための排気口46が開口形成されているとともに、モータ43の軸部43aが挿入されて上側へと突出するための挿入口47が開口形成されている。
排気口46は、取付穴36と連通しており、上記配線31と、電動送風機42への配線49などとを天井面C内から配線するための開口としての機能も有している。
挿入口47は、固定部28の内周面近傍に形成されている。
電動送風機42は、吸込側を下側、排気側を上側として固定部28内に収納されている。また、この電動送風機42は、吸込側である下端側の外周が、吸込側と排気側とを気密に区画するシール部材および駆動時の振動を吸収するクッション部材の機能を有するモータクッション51により固定部28の内周面に保持されている。
モータ43は、カバー13を本体部12に対して、固定部28を中心軸として周方向へと回転させるためのもので、排気口46を介して天井面C内から配線された配線53により給電されている。また、このモータ43の軸部43aの先端側には、伝達部材としてのギヤ54が取り付けられている。このギヤ54は、固定部28の取付板41の上方に開口形成された挿通穴である突出穴55から歯部の一部が固定部28の外部へと露出し、カバー13側と歯合されている。
鍔板部44は、水平板部27およびカバー13との間に、ホース体収納部25の内部でありホース体14を固定部28の周囲に巻き取って収納可能な収納空間部57を区画しており、この収納空間部57は、固定部28の水平板部27の上方の位置に開口形成された連通孔58を介して固定部28内に連通している。そして、この連通孔58には、ホース体14の基端側が連通接続されているとともに、固定部28の内部にて、電動送風機42の吸込側へと屈曲状の連通管59が連通接続されている。また、この鍔板部44の外周部には、カバー13の内周面に摺接して回転することでカバー13を本体部12に対して円滑に回転させるための摺動回転体である摺動ローラ61が回転自在に取り付けられている。
ランプ22は、例えば蛍光灯などであり、上下2段に形成され、互いに同心円状に配置されている。
セード23は、半透明な合成樹脂などによりドーム状に形成され、電気掃除機11の取り付け状態でランプ22を下側から目視できないように覆うとともに、ランプ22から出力された光が部屋R(図3)内に透過するように形成されている。また、このセード23の下部には、集塵ユニット15側から赤外線などにより送信された信号を受信するための受信部である受光部63が取り付けられている。
カバー13は、水平板部27の上側(背面側)で鍔板部44の外周面と対向する例えば略円筒状の外面部である外周面部65と、この外周面部65の上端部から中心軸側へと連続する上面部66とを備えている。
外周面部65は、内周面側が、摺動ローラ61を介して鍔板部44に摺接する部分であり、この外周面部65には、収納空間部57に連通しホース体14をホース体収納部25に出し入れするための開口部68が開口形成されている。そして、この開口部68の上下左右の縁部には、ホース体14の外周面に接触してホース体14の出し入れ方向に追従して回転する回転体であるローラ69が回転自在に取り付けられている。なお、この外周面部65の下端部には、水平板部27との間に、カバー13の回転を補助する回転補助部材であるローラなどの回転体などを設けてもよい。
上面部66は、内周側に固定部28が挿通される挿通開口71が開口形成されており、この挿通開口71の内周縁部に、固定部28の外周面に摺接して回転することでカバー13を本体部12に対して円滑に回転させるための摺動回転体である摺動ローラ72が回転自在に取り付けられている。また、この上面部66の上部の挿通開口71の外方には、突出穴55から露出したギヤ54の歯部の一部と歯合する内歯のギヤ部74が円周状に形成されている。したがって、これらギヤ54、ギヤ部74およびモータ43などにより、ホース体収納部25の一部であるカバー13を駆動してホース体14をホース体収納部25に出し入れする電動機構部76が構成されている。
ホース体14は、合成樹脂などにより伸縮可能な蛇腹状に形成されている。また、このホース体14の先端部には、集塵ユニット15を着脱するための着脱部81が形成されており、この着脱部81には、集塵ユニット15を着脱部81に対して固定可能であるとともに手動操作によって集塵ユニット15をこの着脱部81から取り外し可能とする着脱操作部であるクランプ部82が設けられている。
集塵ユニット15は、図2および図3に示すように、吸込口体としての床ブラシ85と、この床ブラシ85を先端側に着脱可能に接続する延長管86と、この延長管86の基端側に形成された集塵部87と、この集塵部87に一体に設けられた把持操作用の操作部としての把持部88とを有している。
床ブラシ85は、部屋R内の被掃除面である床面Fに対向して図示しない吸込口が開口形成されている。この吸込口には、例えば回転清掃体である回転ブラシを回転可能に設けてもよい。
延長管86は、合成樹脂などによりパイプ状に形成されており、例えば複数の延長管部86a,86bによって伸縮するように構成されている。
集塵部87は、電動送風機42の駆動によって床ブラシ85の吸込口から空気とともに吸い込まれた塵埃を空気から分離するためのもので、例えば紙パックを内部に配置したり、遠心分離装置あるいは直進(慣性)分離装置などを内部に配置したりして構成されている。
把持部88は、集塵部87から突出して形成されており、電動送風機42および床ブラシ85の回転ブラシなどの操作用、および、モータ43などの操作用の操作ボタン93を複数備えたリモコン部94が形成されている。また、この把持部88の先端部には、リモコン部94の操作ボタン93により入力された信号を電動送風機42側の受光部63へと例えば赤外線などを介して送信するための送信部である発光部96が形成されている。なお、リモコン部94は、把持部88に対して着脱できるようにしてもよい。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
通常の状態では、ホース体14がホース体収納部25内に収納され、このホース体14の先端側から取り外された集塵ユニット15は、部屋R内の所定位置に収納されている。壁面などに設けられたスイッチを操作することで、配線31を介して天井面C側からランプ22へと給電され、ランプ22が点灯して照明装置24が駆動する。
部屋R内を掃除する場合には、集塵ユニット15のリモコン部94の操作により発光部96から受光部63へと信号を送信し、この送信された信号を受光部63で受光することでモータ43が回転駆動し、このモータ43の軸部43aに接続されたギヤ54が回転し、このギヤ54に歯合されたギヤ部74を介して、カバー13が周方向に回転することで、開口部68からホース体14の先端側が作業者の手元へと降りてくる。
このとき、カバー13は、摺動ローラ61,72の回転によって、円滑に回転するとともに、ホース体14は、外周面がローラ69に接触し、これらローラ69が回転することで、円滑に開口部68から導出される。
そして、作業者は、降りてきたホース体14の先端側の着脱部81に対して、集塵部87、延長管86および床ブラシ85(集塵ユニット15)を順次連通接続し、所定の操作ボタン93を操作することで、発光部96から発光された信号を受光部63が受光し、この信号に従って電動送風機42が駆動する。
この電動送風機42の駆動により発生した負圧は、連通管59、連通孔58、ホース体14、集塵部87および延長管86を介して床ブラシ85へと作用する。そして、作業者は、把持部88を把持し、床ブラシ85を床面F上で前後に走行させながら、床面F上の塵埃を、床ブラシ85の吸込口から空気とともに吸い込ませる。なお、ホース体14の長さが充分でない場合、あるいは長すぎる場合などには、所定の操作ボタン93を再度操作してモータ43を駆動させることで、ホース体収納部25から導出したホース体14の長さを適宜調整する。
この吸い込まれた塵埃は、空気が集塵部87を通過する際にこの集塵部87内に分離されて捕集される。この集塵部87を通過した空気は、ホース体14、連通孔58および連通管59を介して電動送風機42の吸込側へと吸い込まれ、この電動送風機42を通過して排気風となり、固定部28の内部から排気口46を介して天井面C内へと排気される。
掃除が終了すると、所定の操作ボタン93を操作して電動送風機42を停止させるとともに、ホース体14の着脱部81のクランプ部82を操作して集塵ユニット15をホース体14から取り外し、リモコン部94の所定の操作ボタン93によってモータ43を駆動させることで、カバー13が回転して、開口部68からホース体14がホース体収納部25へと巻き取られる。
集塵ユニット15は、集塵部87に塵埃が所定量以上溜まった場合には、この集塵部87を取り外して内部の塵埃をごみ箱などに廃棄する。
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、照明装置24と一体的に電動送風機42およびホース体収納部25を設け、このホース体収納部25から、開口部68を介してホース体14を出し入れ可能とすることで、ホース体14をホース体収納部25から引き出して集塵ユニット15を接続すれば、例えば重量が大きい掃除機本体などを取り回すことなく、部屋R内を効率よく掃除できる。
すなわち、掃除機本体を床面上で引き回す従来の電気掃除機では、掃除機本体の重量が作業者の手に加わったり、掃除の際に掃除機本体、電源コードなどが家具に引っ掛かったり、掃除機本体が走行時に転倒したりすることがあったのに対して、上記電気掃除機11では、このような煩わしさがなく、掃除性が向上する。
また、照明装置24は、一般に、被掃除部となる略全ての部屋Rに配置され部屋全体を照明するように部屋Rの中央付近に位置しているので、部屋R内の隅の各床面Fまでの距離が略等しくなるので、ホース体14の長さを必要以上に大きく取ることなく、部屋Rの床面Fを隅々まで全体的に効率よく掃除できる。さらに、照明装置24は、各部屋R全てに配置されているものであるから、電気掃除機11を部屋Rに設置する際に、新たに部屋R内に構造物などを設ける必要もない。
そして、ホース体収納部25が、開口部68を形成したカバー13の回転によってホース体14を巻き取り可能であるため、ホース体14をホース体収納部25に対して容易に出し入れできるとともに、ホース体14の収納スペースを容易に確保できる。
また、ホース体収納部25のカバー13を駆動させてホース体14を出し入れさせる電動機構部76を備えることにより、ホース体14をホース体収納部25に対して容易に出し入れでき、使い勝手を向上できる。
さらに、電動送風機42の排気側を天井面C内に連通させることにより、電動送風機42からの汚れた排気風が室内に出ることがなく、排気風による部屋R内の空気の汚れ、および、塵埃の撒き上げなどをも防止できる。
そして、ホース体14はある程度の太さを有しているため、このホース体14の巻き取りの最小半径は必ずしも小さくなく、中心に空間を形成する必要があるので、ホース体14を巻き取る際の巻き取り中心となる固定部28の内部に電動送風機42を配置することで、ホース体14の巻き取りの際のデッドスペースを有効に利用して、電動送風機42を配置でき、電気掃除機11を小型化できる。
また、開口部68に、ホース体14の外周面と接触して回転するローラ69を備えることにより、ホース体14の出し入れが容易になる。
さらに、集塵ユニット15が、電動機構部76のモータ43を遠隔操作可能なリモコン部94を備えることにより、ホース体収納部25に収納したホース体14を、掃除中などでも手元での操作によって容易に引き出すことができ、ホース体14の長さ調整も容易にでき、使い勝手が向上する。特に、電気掃除機11は、本体部12が天井面Cに固定されているので、天井面Cの高さと作業者の身長との関係によっては、ホース体14に対して作業者の手が直接届かないこともあるので、リモコン部94によってホース体14をホース体収納部25に対して出し入れできるようにすることで、利便性を向上できる。
そして、カバー13の回転によって、開口部68の位置が変わるため、作業者が掃除したい床面Fの位置に応じてカバー13を回転させて開口部68を移動させることで、ホース体14の取り回し性が向上するとともに、ホース体14を引っ張った際などでも照明装置24およびホース体収納部25などに負荷を与えにくくなる。
また、カバー13側、すなわちホース体収納部25側を、その外郭が照明装置24の外郭よりも小さくなるように、カバー13の外径寸法を照明装置24側の外径寸法よりも小さくし、かつ、照明装置24の背面側に配置しているので、ホース体収納部25が部屋R内から見えにくくなり、デザイン性を確保できる。一方で、ホース体収納部25側の外郭を照明装置24の外郭よりも大きくする場合には、開口部68が照明装置24の水平板部27よりも外方に位置するため、ホース体14をより容易に出し入れ可能となる。なお、このようにホース体収納部25側の外郭を照明装置24の外郭よりも大きくする場合には、カバー13の水平板部27の外方に位置する下端部に、水平板部27と同様の反射板状の部材を配置することで、各ランプ22からの光を広げることができる。
さらに、配線31,49,53を照明装置24などの内部に挿通することにより、これら配線31,49,53が電気掃除機11の外側に露出することを防止し、美観を確保できる。特に、照明装置24は、ランプ22により部屋Rを照明するものであるから、電気掃除機11の外部に配線31,49,53を露出させないことで、ランプ22からの照明光によって配線31,49,53の影が部屋R内に形成されることなども防止できる。
次に、第2の実施の形態を図4を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、固定部28に対してカバー13が一体的に固定されているとともに、このカバー13の内部に、ホース体収納部100が回転可能に収納され、電動機構部76のモータ43に代えて、モータ101が配置されているものである。
ホース体収納部100は、略円筒状の収納部本体104と、この収納部本体104の軸方向の両端部からそれぞれ鍔状に突出した収納部鍔板部105,106とにより、コイルボビン状に形成されている。
収納部本体104は、固定部28が内部に挿通されている。また、この収納部本体104の上端および下端のそれぞれの内周側には、固定部28の外周面との間に、ホース体収納部100を固定部28に対して円滑に回転させるための回転補助手段であるベアリング108が取り付けられている。また、収納部本体104の側部には、連通開口109が形成され、この連通開口109がホース体14の基端側と連通接続されている。そして、この連通開口109は、固定部28の下側寄りに複数開口形成された開口である連通部110のいずれかを介して電動送風機42の吸込側に連通している。
収納部鍔板部105,106は、互いに離間され、間にホース体14を巻き取り収納可能となっている。また、上側の収納部鍔板部105には、モータ101側と歯合される内歯のギヤ部113が形成されている。
モータ101は、カバー13の上部に区画された収納室115内に配置されており、軸部101aが下方に突出して、この軸部101aの先端側である下端側が、上側の収納部鍔板部105に開口形成された開口116に挿入されている。そして、この軸部101aの先端側には、モータ101により回動されるギヤ117が取り付けられており、このギヤ117がギヤ部113と歯合している。また、このモータ101は、排気口46、および、固定部28に開口形成され収納室115内に連通する配線開口118を介して配線された配線119により、天井面C側から給電されるように構成されている。
そして、部屋R内を掃除する場合には、集塵ユニット15のリモコン部94の操作により発光部96から受光部63へと信号を送信し、この送信された信号を受光部63で受光することでモータ101が回転駆動し、このモータ101の軸部101aに接続されたギヤ117が回転し、このギヤ117に歯合されたギヤ部113を介して、ホース体収納部100が周方向に回転することで、開口部68からホース体14の先端側が作業者の手元へと降りてくる。作業者は、降りてきたホース体14の先端側の着脱部81に対して、集塵部87、延長管86および床ブラシ85(集塵ユニット15)を順次連通接続し、所定の操作ボタン93を操作することで、電動送風機42を駆動させる。
この電動送風機42の駆動により発生した負圧は、連通部110、連通開口109、ホース体14、集塵部87および延長管86を介して床ブラシ85へと作用し、作業者が把持部88を把持して、床ブラシ85を床面F上で前後に走行させながら、床面F上の塵埃を、床ブラシ85の吸込口から空気とともに吸い込ませる。この吸い込まれた塵埃は、空気が集塵部87を通過する際にこの集塵部87内に分離されて捕集され、この集塵部87を通過した空気は、ホース体14、連通開口109および連通部110を介して電動送風機42の吸込側へと吸い込まれ、この電動送風機42を通過して排気風となり、固定部28の内部から排気口46を介して天井面C内へと排気される。
掃除が終了すると、所定の操作ボタン93を操作して電動送風機42を停止させるとともに、ホース体14の着脱部81のクランプ部82を操作して集塵ユニット15をホース体14から取り外し、リモコン部94の所定の操作ボタン93によってモータ101を駆動させることで、ホース体収納部100が回転して、開口部68からホース体14が巻き取られる。
このように、照明装置24と一体的に電動送風機42およびホース体収納部100を設け、このホース体収納部100からホース体14を出し入れ可能とするなど、上記第1の実施の形態と同様の構成を有することにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、ホース体収納部100自体を回転させてホース体14を出し入れすることにより、ホース体14の出し入れ状態に拘らず開口部68の位置が一定となるため、ホース体14が一定の位置から出し入れされ、ホース体14が振られることがないので、ホース体14を出し入れしやすくなる。
なお、上記各実施の形態において、電動送風機42は、天井面Cの内部などに配置してもよい。この場合には、本体部12の厚みをより小さくできる。
また、電動機構部76の構成は、上記構成に限定されるものではない。
さらに、電動機構部76に代えて、手動などによってホース体収納部25,100を駆動させる駆動機構部を設けてもよい。
そして、照明装置24側も平面視で円形状としたが、平面視で四角形状などの多角形状などとしてもよい。
本発明の第1の実施の形態の電気掃除機を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の集塵ユニットの要部を示す斜視図である。 同上電気掃除機を含む掃除システムを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の電気掃除機を示す縦断面図である。
符号の説明
11 電気掃除機
14 ホース体
15 集塵ユニット
24 照明装置
25,100 ホース体収納部
28 回転中心部としての固定部
42 電動送風機
68 開口部
69 回転体であるローラ
76 電動機構部
85 吸込口体としての床ブラシ
87 集塵部
88 操作部としての把持部
94 リモコン部
C 天井面

Claims (7)

  1. 天井面に取り付けられる直付け型の照明装置と、
    側部に開口部を備え、前記照明装置と前記天井面との間に位置して設けられたホース体収納部と、
    電動送風機と、
    この電動送風機の吸込側に連通し、前記開口部を介して前記ホース体収納部に対して出し入れ可能なホース体と、
    吸込口体、この吸込口体から吸い込んだ塵埃を捕集する集塵部、および、把持操作用の操作部を備え、前記ホース体の先端側に着脱自在に取り付けられる集塵ユニットと
    を具備したことを特徴とした電気掃除機。
  2. ホース体収納部は、少なくとも一部の回転によりホース体を巻き取り収納可能である
    ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
  3. ホース体収納部は、筒状の回転中心部を備え、
    電動送風機は、前記ホース体収納部の回転中心部に配置されている
    ことを特徴とした請求項2記載の電気掃除機。
  4. 電動送風機の排気側は、天井内に連通している
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機。
  5. ホース体収納部を駆動してホース体を出し入れする電動機構部を具備した
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の電気掃除機。
  6. 集塵ユニットは、操作部に設けられ電動機構部を遠隔操作するリモコン部を備えている
    ことを特徴とした請求項5記載の電気掃除機。
  7. ホース体収納部は、開口部に設けられホース体の外部に接触してホース体の出し入れ方向に回転する回転体を備えている
    ことを特徴とした請求項1ないし6いずれか一記載の電気掃除機。
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