JP2009284272A - 信号処理装置及び投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の色座標と実物の色座標との違いを或る程度抑制しながら、表示装置の色再現範囲を有効に利用する信号処理装置及び投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】 信号処理装置200は、表示装置の色再現範囲に応じて色座標調整処理を行う色座標調整部210と、輝度調整処理を行う輝度調整部220と、色座標調整処理によって調整された色座標と輝度調整処理によって調整された輝度成分とによって、映像出力信号を生成する表示素子制御部240と、映像入力信号の彩度に応じて、色座標調整処理が映像出力信号に与える色座標調整寄与度及び輝度調整処理が映像出力信号に与える輝度成分寄与度を制御する比率制御部230とを備える。比率制御部230は、特定色相において映像入力信号の彩度が高いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、映像入力信号を映像出力信号に変換する信号処理装置及び投写型映像表示装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置によって撮像された画像を表示する表示装置が知られている。表示装置に光を照射する光源として、色再現範囲が広い固体光源(例えば、LD;Laser DiodeやLED;Light Emitting Diode)が開発されている。このような表示装置の色再現範囲が撮像装置の色再現範囲と異なるケースが想定される。
一方で、入力機器(例えば、撮像装置)の色再現範囲が出力機器(例えば、表示装置)の色再現範囲よりも広い場合に、入力機器の色再現範囲を縮小する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。具体的には、色再現範囲を縮小する方向を色相毎に変更することによって、視覚的に自然に見える画像の出力を図っている。
特開2000−324350号公報
ここで、出力機器(例えば、表示装置)の色再現範囲が入力機器(例えば、撮像装置)の色再現範囲よりも広いケースについて考える。このようなケースでは、入力機器から入力される映像入力信号に従って出力機器が画像を表示すると、画像の色座標が実物の色座標よりも広がってしまう。なお、色座標は、彩度及び色相によって規定された座標である。
一方で、画像の色座標を実物の色座標に近づけるために、上述した技術を応用することも考えられる。しかしながら、出力機器の色再現範囲を単に縮小すると、出力機器(表示装置)の色再現範囲が有効に利用されない。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、画像の色座標と実物の色座標との違いを或る程度抑制しながら、表示装置の色再現範囲を有効に利用することを可能とする信号処理装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る信号処理装置は、映像入力信号を映像出力信号に変換して、前記映像出力信号を表示装置に出力する信号処理装置であって、前記表示装置の色再現範囲に応じて、前記映像入力信号の色座標を調整する色座標調整処理を行う色座標調整部(色座標調整部210)と、前記映像入力信号の輝度成分を調整する輝度調整処理を行う輝度調整部(輝度調整部220)と、前記色座標調整処理によって調整された色座標と前記輝度調整処理によって調整された輝度成分とによって、前記映像出力信号を生成する出力信号生成部(表示素子制御部240)と、前記映像入力信号の彩度に応じて、前記色座標調整処理が前記映像出力信号に与える色座標調整寄与度及び前記輝度調整処理が前記映像出力信号に与える輝度成分寄与度を制御する制御部(比率制御部230)とを備える。前記制御部は、特定の色相において前記映像入力信号の彩度が高いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させる。
かかる特徴によれば、制御部は、特定の色相(例えば、青の色相)において映像入力信号の彩度が高いケース、すなわち、画像の色座標と実物の色座標との違いが大きいケースにおいて、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
従って、画像の色座標と実物の色座標との違いが大きいケースでは、特定の色相において、彩度(純度)が高い色のぎらつきを抑制することができる。また、色座標の縮小を抑制することによって、表示装置の色再現範囲を有効に利用することができる。
一方で、制御部は、特定の色相において映像入力信号の彩度が低いケース、すなわち、画像の色座標と実物の色座標との違いが小さいケースにおいて、輝度成分寄与度を低下させる。
従って、画像の色座標と実物の色座標との違いが小さいケースでは、画像の輝度の低下を抑制することができる。
第1の特徴に係る信号処理装置は、前記映像入力信号に応じて、画像の輝度を取得する取得部(取得部250)をさらに備える。前記制御部は、前記取得部によって取得された輝度が高いほど、前記輝度調整処理における前記映像入力信号の輝度成分の低下量を増大させる。
第1の特徴に係る信号処理装置は、前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に色相を取得する取得部(取得部250)をさらに備える。前記特定の色相は、ターゲット色相を含む所定色相幅を有しており、前記制御部は、前記取得部によって取得された色相が前記ターゲット色相に近いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させる。
第1の特徴に係る信号処理装置は、前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に色相を取得する取得部(取得部250)をさらに備える。前記制御部は、前記特定の色相において前記取得部によって取得された色相が分布する幅である色相分布幅が広いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させる。
第1の特徴に係る信号処理装置は、前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に彩度を取得する取得部(取得部250)をさらに備える。前記制御部は、前記取得部によって取得された彩度が高いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させる。
第1の特徴に係る信号処理装置は、前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に彩度を取得する取得部(取得部250)をさらに備える。前記制御部は、前記特定の色相において前記取得部によって取得された彩度が分布する幅である彩度分布幅が広いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させる。
第1の特徴に係る信号処理装置において、前記制御部は、前記輝度成分寄与度及び前記色座標調整寄与度を画素毎に制御する。
第2の特徴に係る投写型映像表示装置は、第1の特徴に係る信号処理装置と、前記信号処理装置から出力された映像出力信号に応じて画像を表示する表示装置と、前記表示装置によって表示された画像を投写する投写手段とを備える。
本発明によれば、画像の色座標と実物の色座標との違いを或る程度抑制しながら、表示装置の色再現範囲を有効に利用することを可能とする信号処理装置及び投写型映像表示装置を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置は、複数の光源ユニット10と、複数のフライアイレンズユニット20と、複数の液晶パネル30と、クロスダイクロイックプリズム40と、投写レンズユニット50とを有する。
複数の光源ユニット10は、光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10Bである。各光源ユニット10は、複数の固体光源によって構成されたユニットである。固体光源は、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)である。なお、光源ユニット10Rは、赤成分光を発する複数の固体光源(10−1R〜10−6R)によって構成される。光源ユニット10Gは、緑成分光を発する複数の固体光源(10−1G〜10−6G)によって構成される。光源ユニット10Bは、青成分光を発する複数の固体光源(10−1B〜10−6B)によって構成される。
複数のフライアイレンズユニット20は、フライアイレンズユニット20R、フライアイレンズユニット20G及びフライアイレンズユニット20Bである。各フライアイレンズユニット20は、フライアイレンズ21及びフライアイレンズ22によって構成される。フライアイレンズ21及びフライアイレンズ22は、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、各光源ユニット10が発する光が各液晶パネル30の全面に照射されるように、各光源ユニット10が発する光を集光する。
複数の液晶パネル30は、液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bである。液晶パネル30Rは、赤成分光の偏向方向を回転させることによって赤成分光を変調する。液晶パネル30Rの光入射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を透過して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を遮光する入射側偏向板31Rが設けられている。液晶パネル30Rの光出射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を遮光して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を透過する出射側偏向板32Rが設けられている。
同様に、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bは、それぞれ、緑成分光及び青成分光の偏向方向を回転させることによって緑成分光及び青成分光を変調する。液晶パネル30Gの光入射面側には、入射側偏向板31Gが設けられており、液晶パネル30Gの光出射面側には、出射側偏向板32Gが設けられている。液晶パネル30Bの光入射面側には、入射側偏向板31Bが設けられており、液晶パネル30Bの光出射面側には、出射側偏向板32Bが設けられている。
クロスダイクロイックプリズム40は、液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bから出射された光を合成する。クロスダイクロイックプリズム40は、投写レンズユニット50側に合成光を出射する。
投写レンズユニット50は、クロスダイクロイックプリズム40から出射された合成光(映像光)をスクリーン上などに投写する。
(色相及び彩度)
以下において、第1実施形態に係る色相及び彩度について、図面を参照しながら説明する。図2は、色相及び彩度を示す一般的な色再現範囲を示す図である。図2では、ポイントWは、白を示すポイントである。ポイントR、ポイントG及びポイントBは、それぞれ、赤、緑及び青を示すポイントである。
図2に示すように、色相は、ポイントWと色再現範囲の外周とによって形成される角度によって表される。彩度は、ポイントWで最も低い値であり、ポイントWから離れるに従って高い値となる。
ところで、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100には、入力機器(例えば、撮像装置など)から映像入力信号が入力される。
液晶パネル30の色再現範囲は、各光源ユニット10から出射される光に依存する。すなわち、各光源ユニット10から出射される光の色純度が高いほど、液晶パネル30の色再現範囲が広い。一方で、入力機器の色再現範囲は、入力機器に設けられた撮像素子などの精度に依存する。
第1実施形態では、図3に示すように、液晶パネル30の色再現範囲(R、G、B)が入力機器の色再現範囲(R、G、B)よりも広いケースについて考える。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すブロック図である。
信号処理装置200は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binを含む映像入力信号を取得する。信号処理装置200は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutを含む映像出力信号を出力する。なお、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binは、それぞれ、最低輝度(例えば、“0”)〜最高輝度(例えば、“255”)の範囲の値である。同様に、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutは、それぞれ、最低輝度(例えば、“0”)〜最高輝度(例えば、“255”)の範囲の値である。
図4に示すように、信号処理装置200は、色座標調整部210と、輝度調整部220と、比率制御部230と、表示素子制御部240とを有する。
色座標調整部210は、液晶パネル30の色再現範囲と入力機器の色再現範囲との差異に応じて、映像入力信号の色座標を調整する色座標調整処理を行う。なお、色座標は、図2に示すような色度図において、単色光軌跡(又は、スペクトル軌跡)と純紫軌跡とによって囲まれた閉曲線内の位置を示し、彩度及び色相によって規定された座標である。ここでは、入力機器の色再現範囲が既知であることを前提とする。従って、色座標調整部210は、液晶パネル30の色再現範囲に応じて色座標調整処理を行う。色座標調整処理は、色再現範囲の差異によって生じる色座標のずれを抑制するために、映像入力信号の色座標を縮小する処理である。具体的には、色座標調整処理は、彩度及び色相を調整することによって、上述した閉曲線内の位置を変更する処理である。
例えば、色座標調整部210は、以下の式(1)に従って色座標調整処理を行う。ここで、R、G及びBは、それぞれ、赤、緑及び青に対応する色座標調整信号である。
Figure 2009284272
なお、パラメータa〜iは、液晶パネル30の色再現範囲に応じて定められる定数である。
輝度調整部220は、映像入力信号の輝度成分を調整する輝度調整処理を行う。輝度調整処理は、彩度(純度)が高い色のぎらつきを抑制するために、映像入力信号の輝度成分を減少させる処理である。
例えば、輝度調整部220は、以下の式(2)に従って輝度調整処理を行う。ここで、R、G及びBは、それぞれ、赤、緑及び青に対応する輝度調整信号である。
Figure 2009284272
なお、パラメータLumは、映像入力信号の輝度成分の低下量を定める定数である。パラメータLumは、最小値〜1の範囲の値である。最小値は、0〜1の範囲の値である。パラメータLumが小さいほど、映像入力信号の輝度成分の低下量は増大する。
比率制御部230は、色座標調整寄与度及び輝度成分寄与度を制御する。色座標調整寄与度は、色座標調整処理(色座標調整信号)が映像出力信号に与える寄与度である。輝度成分寄与度は、輝度調整処理(輝度調整信号)が映像出力信号に与える寄与度である。
ここで、比率制御部230は、映像入力信号の色相及び彩度に応じて、色座標調整寄与度(1−α)及び輝度成分寄与度(α)を制御する。なお、αは、0〜1の範囲の値である。
具体的には、比率制御部230は、映像入力信号の色相及び彩度を画素毎に取得する。比率制御部230は、特定色相(ここでは、青の色相)において彩度が所定閾値を超える画素数を判定カウンタによってカウントする。
比率制御部230は、図5に示すように、判定カウンタのカウント値が閾値Th1となるまで、パラメータαの値を増大させる。一方で、比率制御部230は、判定カウンタのカウント値が閾値Th1を超えると、パラメータαの値を最大値(=1)で保つ。
表示素子制御部240は、色座標調整部210によって調整された色座標(色座標調整信号)と輝度調整部220によって調整された輝度成分(輝度調整信号)とによって、映像出力信号を取得する。表示素子制御部240は、比率制御部230から取得したパラメータαに応じて、色座標調整信号及び輝度調整信号の比率を制御する。
例えば、表示素子制御部240は、以下の式(3)に従って、映像出力信号を取得する。
Figure 2009284272
(投写型映像表示装置の動作)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すフロー図である。
図6に示すように、ステップ10において、信号処理装置200は、画像(フレーム)を構成する複数の画素のうち、いずれかの画素を制御対象画素としてセットする。
ステップ11において、信号処理装置200は、制御対象画素の映像入力信号に応じて、制御対象画素の色相及び彩度を取得する。
ステップ12において、信号処理装置200は、ステップ11で取得された色相が特定色相(ここでは、青の色相)であるか否かを判定する。信号処理装置200は、色相が特定色相である場合には、ステップ13の処理に移る。一方で、信号処理装置200は、色相が特定色相でない場合には、ステップ15の処理に移る。
ステップ13において、信号処理装置200は、ステップ11で取得された彩度が所定閾値を超えるか否かを判定する。信号処理装置200は、彩度が所定閾値を超える場合には、ステップ14の処理に移る。一方で、信号処理装置200は、彩度が所定閾値を超えない場合には、ステップ15の処理に移る。
ステップ14において、信号処理装置200は、判定カウンタのカウントアップを行う。具体的には、信号処理装置200は、判定カウンタのカウント値に“1”を加算する。
ステップ15において、信号処理装置200は、画像(フレーム)を構成する全ての画素についてチェック済みであるか否かを判定する。信号処理装置200は、全ての画素についてチェック済みである場合には、ステップ17の処理に移る。一方で、信号処理装置200は、全ての画素のついてチェック済みでない場合には、ステップ16の処理に移る。
ステップ16において、信号処理装置200は、制御対象画素を更新する。例えば、信号処理装置200は、水平方向又は垂直方向に制御対象画素をシフトする。
ステップ17において、信号処理装置200は、色座標調整寄与度及び輝度成分寄与度の制御比率(α)を決定する。具体的には、信号処理装置200は、図5に示すように、判定カウンタのカウント値に応じて、制御比率(α)を決定する。
(作用及び効果)
第1実施形態では、比率制御部230は、特定色相(例えば、青の色相)において映像入力信号の彩度が所定閾値よりも高いケース、すなわち、画像の色座標と実物の色座標との違いが大きいケースにおいて、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
従って、画像の色座標と実物の色座標との違いが大きいケースでは、特定色相(例えば、青の色相)において、彩度(純度)が高い色のぎらつきを抑制することができる。また、色座標の縮小を抑制することによって、液晶パネル30の色再現範囲を有効に利用することができる。
一方で、比率制御部230は、特定色相(例えば、青の色相)において映像入力信号の彩度が所定閾値よりも低いケース、すなわち、画像の色座標と実物の色座標との違いが小さいケースにおいて、輝度成分寄与度を低下させる。
従って、画像の色座標と実物の色座標との違いが小さいケースでは、画像の輝度の低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、輝度調整処理で用いるパラメータLumは定数である。これに対して、第2実施形態では、輝度調整処理で用いるパラメータLumは、画像(フレーム)を構成する複数の画素の平均輝度に応じて定められる。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第2実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すブロック図である。なお、図7では、図4と同様の構成について同様の符号を付している。
図7に示すように、信号処理装置200は、図4に示した構成に加えて、取得部250を有する。取得部250は、映像入力信号に応じて、画像(フレーム)を構成する複数の画素の平均輝度を取得する。
(パラメータLum)
以下において、第2実施形態に係るパラメータLumについて、図面を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係るパラメータLumを示す図である。
図8に示すように、上述した輝度調整部220は、画像(フレーム)を構成する複数の画素の平均輝度に応じて、パラメータLumを決定する。具体的には、輝度調整部220は、平均輝度が高いほど、パラメータLumを小さな値に決定する。すなわち、輝度調整部220は、平均輝度が高いほど、映像入力信号の輝度成分の低下量を増大させる。
なお、パラメータLumは、第1実施形態と同様に、最小値〜1の範囲の値である。最小値は、0〜1の範囲の値である。
(作用及び効果)
第2実施形態では、輝度調整部220は、平均輝度が高いほど、パラメータLumを小さな値に決定する。すなわち、ぎらつきが生じやすい高輝度画像では、映像入力信号の輝度成分の低下量を大きくする。一方で、ぎらつきが生じにくい低輝度画像では、映像入力信号の輝度成分の低下量を小さくする。従って、輝度の向上を或る程度図りながら、ぎらつきを抑制することができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(α)は、判定カウンタのカウント値に応じて定められる。これに対して、第3実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(β)は、画素毎に取得される色相利得GAINH(m、n)及び彩度利得GAINS(m、n)に応じて画像毎に定められる。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第3実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図9は、第3実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すブロック図である。なお、図9では、図4と同様の構成について同様の符号を付している。
図9に示すように、信号処理装置200は、図4に示した構成に加えて、取得部250を有する。
取得部250は、映像入力信号に応じて、各種情報を取得する。具体的には、取得部250は、(1)画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の色相、(2)画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の彩度を取得する。
ここで、上述した比率制御部230は、色相及び彩度に応じて、画素(m、n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。
具体的には、比率制御部230は、図10に示すように、画素(m、n)の色相に応じて、色相利得(GAINH(m、n))を取得する。ここで、特定色相(ここでは、青の色相)は、ターゲット色相TGを含む所定の色相幅ωを有する。色相利得(GAINH(m、n))は、色相がターゲット色相TGに近いほど高い値となる。なお、色相利得(GAINH(m、n))は、0〜1の範囲の値である。
比率制御部230は、図11に示すように、画素(m、n)の彩度に応じて、彩度利得(GAINS(m、n))を取得する。彩度利得(GAINS(m、n))は、彩度が閾値Th2となるまで、彩度が高いほど高い値となる。一方、彩度利得(GAINS(m、n))は、彩度が閾値Th2を超えると、最大値(=1)で保たれる。なお、彩度利得(GAINS(m、n))は、0〜1の範囲の値である。
比率制御部230は、色相利得(GAINH(m、n))及び彩度利得(GAINS(m、n))に応じて、画素(m、n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。例えば、比率制御部230は、以下の式(4)に従って、画素(m,n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。
Figure 2009284272
続いて、比率制御部230は、画像(フレーム)を構成する全ての画素(m,n)のパラメータα(m、n)を加算することにより加算値(TOTALα)を取得する。すなわち、比率制御部230は、以下の式(5)に従って加算値(TOTALα)を取得する。
Figure 2009284272
比率制御部230は、図12に示すように、加算値(TOTALα)に応じて、画像(フレーム)毎にパラメータβを取得する。パラメータβは、加算値(TOTALα)が大きいほど高い値となる。一方、パラメータβは、彩度が閾値Th3を超えると、最大値(=1)で保たれる。なお、パラメータβは、0〜1の範囲の値である。
従って、比率制御部230は、色相がターゲット色相TG1に近いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。また、比率制御部230は、彩度が高いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
表示素子制御部240は、比率制御部230から取得したパラメータβに応じて、画像について色座標調整信号及び輝度調整信号の比率を制御する。
例えば、表示素子制御部240は、以下の式(6)に従って、映像出力信号を取得する。
Figure 2009284272
(作用及び効果)
第3実施形態では、比率制御部230は、色相がターゲット色相TGに近いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。従って、ターゲット色相TGに近い色相の画素におけるぎらつきを抑制するとともに、彩度の高い画素の色座標が収縮されることによって画像が不自然になることを抑制することができる。
また、比率制御部230は、彩度が高いほど、色座標調整寄与度を上昇させるとともに、輝度成分寄与度を低下させる。従って、彩度(純度)の高い画素におけるぎらつきを抑制するとともに、彩度の高い画素の色座標が収縮されることによって画像が不自然になることを抑制することができる。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第4実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(α)は、判定カウンタのカウント値に応じて定められる。これに対して、第4実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(γ)は、画像毎に取得される色相分布幅RANGEH及び彩度分布幅RANGEに応じて画像毎に定められる。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第4実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図13は、第4実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すブロック図である。なお、図13では、図4と同様の構成について同様の符号を付している。
図13に示すように、信号処理装置200は、図4に示した構成に加えて、取得部250を有する。
取得部250は、映像入力信号に応じて、画素(m、n)毎に各種情報を取得する。具体的には、取得部250は、(1)画像(フレーム)を構成する画素(m,n)の色相、(2)画像(フレーム)を構成する画素(m,n)の彩度を取得する。
ここで、上述した比率制御部230は、特定色相(ここでは、青の色相)における色相分布幅RANGEと彩度分布幅RANGEとに応じて、画像(フレーム)毎にパラメータγを取得する。なお、色相分布幅RANGEとは、特定色相において取得部250によって取得された色相が分布する幅である。彩度分布幅RANGEとは、特定色相において取得部250によって取得された彩度が分布する幅である。
比率制御部230は、例えば、図14に示すように、取得部250によって取得された色相の頻度をヒストグラム化することによって、色相分布幅RANGEを取得することができる。
比率制御部230は、例えば、図15に示すように、取得部250によって取得された彩度の頻度をヒストグラム化することによって、彩度分布幅RANGEを取得することができる。
続いて、比率制御部230は、図16に示すように、色相分布幅RANGEに応じて、色相利得GAINを取得する。色相利得GAINは、色相分布幅RANGEが閾値Th4となるまで、色相分布幅RANGEが大きいほど高い値となる。一方で、色相利得GAINは、色相分布幅RANGEが閾値Th4を超えると、最大値(=1)で保たれる。なお、色相利得GAINは、0〜1の範囲の値である。
比率制御部230は、図17に示すように、彩度分布幅RANGEに応じて、彩度利得GAINを取得する。彩度利得GAINは、彩度分布幅RANGEが閾値Th5となるまで、彩度分布幅RANGEが大きいほど高い値となる。一方で、彩度利得GAINは、彩度分布幅RANGEが閾値Th5を超えると、最大値(=1)で保たれる。なお、彩度利得GAINは、0〜1の範囲の値である。
次に、比率制御部230は、色相利得GAIN及び彩度利得GAINに応じて、画像(フレーム)に対応するパラメータγを取得する。例えば、比率制御部230は、以下の式(7)に従って、画像に対応するパラメータγを取得する。
Figure 2009284272
従って、比率制御部230は、色相分布幅RANGEが広いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。また、比率制御部230は、彩度分布幅RANGEが広いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
表示素子制御部240は、比率制御部230から取得したパラメータγに応じて、画像(フレーム)について色座標調整信号及び輝度調整信号の比率を制御する。
例えば、表示素子制御部240は、以下の式(8)に従って、映像出力信号を取得する。
Figure 2009284272
(作用及び効果)
第4実施形態では、比率制御部230は、色相分布幅及び彩度分布幅に応じて、画像(フレーム)に対応するパラメータγを取得する。
具体的には、比率制御部230は、特定色相(ここでは、青の色相)における色相分布幅RANGEが広いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。そのため、特定色相において各画素の色相差が縮小されることを抑制することができる。従って、画像(フレーム)における色の階調つぶれの発生を抑制することができる。
また、比率制御部230は、特定色相(ここでは、青の色相)における彩度分布幅RANGEが広いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。従って、特定色相において各画素の彩度差が縮小されることを抑制することができる。従って、画像における色の階調がつぶれの発生を抑制することができる。[第5実施形態]
以下において、第5実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第5実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(α)は、判定カウンタのカウント値に応じて定められる。これに対して、第5実施形態に係る輝度成分寄与度の制御比率(α(m、n))は、画素毎に取得される輝度利得(GAINL(m、n))、色相利得(GAINH(m、n))及び彩度利得(GAINS(m、n))に応じて画素毎に定められる。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第5実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図18は、第5実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すブロック図である。なお、図18では、図4と同様の構成について同様の符号を付している。
図18に示すように、信号処理装置200は、図4に示した構成に加えて、取得部250を有する。
取得部250は、映像入力信号に応じて、画素(m、n)毎に各種情報を取得する。具体的には、取得部250は、(1)画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の輝度、(2)画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の色相、(3)画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の彩度を取得する。 ここで、上述した比率制御部230は、輝度、色相及び彩度に応じて、画素(m、n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。
具体的には、比率制御部230は、図19に示すように、画素(m、n)の輝度に応じて、輝度利得(GAINL(m、n))を取得する。輝度利得(GAINL(m、n))は、輝度が高いほど高い値となる。比率制御部230は、輝度が閾値Th6を超えると、輝度利得(GAINL(m、n))の値を最大値(=1)で保つ。 比率制御部230は、図20に示すように、画素(m、n)の色相に応じて、色相利得(GAINH(m、n))を取得する。ここで、特定色相(ここでは、青の色相)は、ターゲット色相TGを含む所定の色相幅ωを有する。色相利得(GAINH(m、n))は、色相がターゲット色相TGに近いほど高い値となる。なお、色相利得(GAINH(m、n))は、0〜1の範囲の値である。
比率制御部230は、図21に示すように、画素(m、n)の彩度に応じて、彩度利得(GAINS(m、n))を取得する。彩度利得(GAINS(m、n))は、彩度が閾値Th7となるまで、彩度が高いほど高い値となる。一方で、彩度利得(GAINS(m、n))は、彩度が閾値Th7を超えると、最大値(=1)で保たれる。なお、彩度利得(GAINS(m、n))は、0〜1の範囲の値である。
続いて、比率制御部230は、輝度利得(GAINL(m、n))、色相利得(GAINH(m、n))及び彩度利得(GAINS(m、n))に応じて、画素(m、n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。例えば、比率制御部230は、以下の式(9)に従って、画素(m,n)に対応するパラメータα(m、n)を取得する。
Figure 2009284272
このように、比率制御部230は、輝度が高いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。また、比率制御部230は、色相がターゲット色相TGに近いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。また、比率制御部230は、彩度が高いほど、輝度成分寄与度を上昇させるとともに、色座標調整寄与度を低下させる。
表示素子制御部240は、比率制御部230から取得したパラメータα(m、n)に応じて、画素(m,n)毎に色座標調整信号及び輝度調整信号の比率を制御する。
(投写型映像表示装置の動作)
以下において、第5実施形態に係る投写型映像表示装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図22は、第5実施形態に係る投写型映像表示装置100(信号処理装置200)の機能を示すフロー図である。
図22に示すように、ステップ20において、信号処理装置200は、映像入力信号に応じて、画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の輝度を取得する。
ステップ21において、信号処理装置200は、ステップ20で取得された輝度に応じて、輝度利得(GAINL(m、n))を取得する。
ステップ22において、信号処理装置200は、映像入力信号に応じて、画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の色相を取得する。
ステップ23において、信号処理装置200は、ステップ22で取得された色相に応じて、色相利得(GAINH(m、n))を取得する。
ステップ24において、信号処理装置200は、映像入力信号に応じて、画像(フレーム)を構成する画素(m、n)の彩度を取得する。
ステップ25において、信号処理装置200は、ステップ24で取得された彩度に応じて、彩度利得(GAINS(m、n))を取得する。
ステップ26において、信号処理装置200は、色座標調整寄与度及び輝度成分寄与度の制御比率(α(m、n))を決定する。具体的には、信号処理装置200は、ステップ21、ステップ23及びステップ25で取得された各利得に応じて、画素(m,n)に対応するパラメータα(m、n)を決定する。なお、信号処理装置200は、画像(フレーム)を構成する全ての画素のついて、ステップ20〜ステップ26の処理を行うことに留意すべきである。
(作用及び効果)
第5実施形態では、比率制御部230は、輝度、色相及び彩度に応じて、画像(フレーム)を構成する画素毎にパラメータα(m、n)を取得する。表示素子制御部240は、色座標調整信号及び輝度調整信号の比率を画素毎に制御する。
従って、特定色相(例えば、青の色相)において、ぎらつきが生じる画素のみについて輝度を低下させるとともに、色座標の縮小を抑制することができる。その結果、ぎらつきの抑制と液晶パネル30の色再現範囲の有効利用とを、画像全体として両立させることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では特に触れていないが、輝度成分寄与度の制御比率を、第3実施形態に係るパラメータβと、第5実施形態に係るパラメータα(m、n)とに基づいて定めてもよい。具体的には、両者を乗算させた乗算値を輝度成分寄与度の制御比率として用いる。これによって、特定色相(ここでは、青の色相)が画像(フレーム)のごく一部のみに存在する場合においても、特定色相の画素におけるぎらつきの抑制と液晶パネル30の色再現範囲の有効利用とを図ることができる。
上述した第2実施形態では、パラメータLumの取得において、輝度平均値が用いられるが、これに限定されるものではない。パラメータLumの取得において、画像(フレーム)を構成する各画素の輝度の合計値が用いられてもよい。
上述した第3実施形態では、パラメータβは、色相利得GAIN及び彩度利得GAINによって定められるが、これに限定されるものではない。パラメータβは、色相利得(GAINH(m、n))、または、彩度利得(GAINS(m、n))のいずれかによって定められればよい。
上述した第4実施形態では、パラメータγは、色相分布幅RANGE及び彩度分布幅RANGEによって定められるが、これに限定されるものではない。パラメータγは、色相分布幅RANGE、または、彩度分布幅RANGEのいずれかによって定められればよい。
上述した第5実施形態では、パラメータα(m,n)の取得において、輝度利得(GAINL(m,n))が用いられるが、これに限定されるものではない。パラメータα(m,n)の取得において、画像(フレーム)を構成する各画素の輝度の合計値や平均値が用いられてもよい。
上述した第5実施形態では、パラメータα(m,n)は、輝度利得(GAINL(m,n))、色相利得(GAINH(m、n))及び彩度利得(GAINS(m、n))によって定められるが、これに限定されるものではない。パラメータα(m,n)は、輝度利得(GAINL(m,n))、色相利得(GAINH(m、n))及び彩度利得(GAINS(m、n))のいずれかによって定められればよい。例えば、パラメータα(m,n)は、輝度利得(GAINL(m,n))のみによって定められてもよい。パラメータα(m,n)は、色相利得(GAINH(m、n))のみによって定められてもよい。パラメータα(m,n)は、彩度利得(GAINS(m、n))のみによって定められてもよい。
上述した第3及び第5実施形態では、色相と色相利得(GAINH(m、n))との相関関係について図10及び図20を用いて説明したが、図10及び図20に示すグラフ形状に限定されるものではない。色相と色相利得(GAINH(m、n))とは、色相がターゲット色相TGに近いほど色相利得(GAINH(m、n))が高い値となる関係にあればよい。
上述した実施形態では、表示装置として液晶パネル30が用いられるが、これに限定されるものではない。表示装置としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)やDMD(Degital Micromirror Device)などが用いられてもよい。
上述した実施形態では、光源として固体光源を用いるが、これに限定されるものではない。光源としては、白色光を発するUHPランプが用いられてもよい。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成を示す図である。 色相及び彩度を示す一般的な色再現範囲を示す図である。 第1実施形態に係る液晶パネル30の色再現範囲を示す図である。 第1実施形態に係る信号処理装置200の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るパラメータαを示す図である。 第1実施形態に係る信号処理装置200の動作を示すフロー図である。 第2実施形態に係る信号処理装置200の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るパラメータLumを示す図である。 第3実施形態に係る信号処理装置200の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る色相利得(GAINH(m、n))を示す図である。 第3実施形態に係る彩度利得(GAINS(m、n))を示す図である。 第3実施形態に係るパラメータβを示す図である。 第4実施形態に係る信号処理装置200の構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る色相分布幅RANGEを示す図である。 第4実施形態に係る彩度分布幅RANGEを示す図である。 第4実施形態に係る色相利得GAINを示す図である。 第4実施形態に係る彩度利得GAINを示す図である。 第5実施形態に係る信号処理装置200の構成を示すブロック図である。 第5実施形態に係る輝度利得GAINL(m,n)を示す図である。 第5実施形態に係る色相利得GAINH(m,n)を示す図である。 第5実施形態に係る彩度利得GAINS(m,n)を示す図である。 第5実施形態に係る信号処理装置200の動作を示すフロー図である。
符号の説明
10・・・光源ユニット、20・・・フライアイレンズユニット、30・・・液晶パネル、40・・・クロスダイクロイックプリズム、50・・・投写レンズユニット、100・・・投写型映像表示装置、200・・・信号処理装置、210・・・色座標調整部、220・・・輝度調整部、230・・・比率制御部、240・・・表示素子制御部、250・・・取得部

Claims (8)

  1. 映像入力信号を映像出力信号に変換して、前記映像出力信号を表示装置に出力する信号処理装置であって、
    前記表示装置の色再現範囲に応じて、前記映像入力信号の色座標を調整する色座標調整処理を行う色座標調整部と、
    前記映像入力信号の輝度成分を調整する輝度調整処理を行う輝度調整部と、
    前記色座標調整処理によって調整された色座標と前記輝度調整処理によって調整された輝度成分とによって、前記映像出力信号を生成する出力信号生成部と、
    前記映像入力信号の彩度に応じて、前記色座標調整処理が前記映像出力信号に与える色座標調整寄与度及び前記輝度調整処理が前記映像出力信号に与える輝度成分寄与度を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、特定の色相において前記映像入力信号の彩度が高いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記映像入力信号に応じて、画像の輝度を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記取得部によって取得された輝度が高いほど、前記輝度調整処理における前記映像入力信号の輝度成分の低下量を増大させることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に色相を取得する取得部をさらに備え、
    前記特定の色相は、ターゲット色相を含む所定色相幅を有しており、
    前記制御部は、前記取得部によって取得された色相が前記ターゲット色相に近いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に色相を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記特定の色相において前記取得部によって取得された色相が分布する幅である色相分布幅が広いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に彩度を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記取得部によって取得された彩度が高いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 前記映像入力信号に応じて、画像を構成する画素毎に彩度を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記特定の色相において前記取得部によって取得された彩度が分布する幅である彩度分布幅が広いほど、前記輝度成分寄与度を上昇させるとともに、前記色座標調整寄与度を低下させることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  7. 前記制御部は、前記輝度成分寄与度及び前記色座標調整寄与度を画素毎に制御することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  8. 請求項1に記載された信号処理装置と、前記信号処理装置から出力された映像出力信号に応じて画像を表示する表示装置と、前記表示装置によって表示された画像を投写する投写手段とを備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
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