JP2009281192A - 排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガソリンエンジン等の内燃機関のリーンバーン排ガスのような多種の炭化水素を含む排ガスであっても、炭化水素を還元剤として有効利用し、NOxや炭化水素等の排気ガス中の有害成分を効率良く浄化し得る排ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】NOx還元触媒を備えた3つ以上の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置であって、前記排ガス浄化部が内燃機関の排ガス流路に順次設置されると共に、炭化水素に対する前記NOx還元触媒の酸化力が前記排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きいことを特徴とする排ガス浄化装置とする。
【選択図】図1
【解決手段】NOx還元触媒を備えた3つ以上の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置であって、前記排ガス浄化部が内燃機関の排ガス流路に順次設置されると共に、炭化水素に対する前記NOx還元触媒の酸化力が前記排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きいことを特徴とする排ガス浄化装置とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンや燃焼装置等の内燃機関から排出される排ガス、特に、多種の炭化水素を含有するガソリンエンジンのリーンバーン排ガス中の有害成分を浄化する排ガス浄化装置に関するものである。
自動車エンジンから排出される排気ガス中には、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC)等の有害成分が一般的に含まれている。
これらの有害成分を浄化する装置として、排ガス中の残存酸素(O2)が極めて微量である量論燃焼においては三元触媒を用いた排ガス浄化装置が実用化されている。有害成分は、この三元触媒に排ガスを通すことにより、水(H2O)、二酸化炭素(CO2)及び窒素(N2)の無害成分に転化される。
しかし、リーンバーンエンジンやディーゼルエンジン、工場の燃焼機器、及び家庭用のファンヒータ等の内燃機関の排ガス中には酸素が多く含まれる場合があり、三元触媒を用いた場合にはNOxよりもCOやHCの酸化反応が優先されてしまうので、NOxを選択的に還元することが困難である。
これらの有害成分を浄化する装置として、排ガス中の残存酸素(O2)が極めて微量である量論燃焼においては三元触媒を用いた排ガス浄化装置が実用化されている。有害成分は、この三元触媒に排ガスを通すことにより、水(H2O)、二酸化炭素(CO2)及び窒素(N2)の無害成分に転化される。
しかし、リーンバーンエンジンやディーゼルエンジン、工場の燃焼機器、及び家庭用のファンヒータ等の内燃機関の排ガス中には酸素が多く含まれる場合があり、三元触媒を用いた場合にはNOxよりもCOやHCの酸化反応が優先されてしまうので、NOxを選択的に還元することが困難である。
そのため、三元触媒を用いることが困難な内燃機関の排ガスの有害成分を低減する排ガス浄化装置が望まれており、内燃機関の排ガス流路にNOx還元触媒を配置することでNOxを浄化する排ガス浄化装置が多数提案されている。具体的には、排ガス流路の上流に設置されるAgを担持した第一触媒と、排ガス流路の下流に設置されるPt等の貴金属を担持した第二触媒とを備えた排ガス浄化装置がある(例えば、特許文献1参照)。この排ガス浄化装置は、第一触媒よりも上流に還元剤である特定のHCを外部から導入し、排ガスに含まれるNOxと特定のHCとを第一触媒の下で反応させてNOxを無害化すると共に、残留又は未反応のCOやHCを第二触媒の下で酸化して除去することができる。
特許文献1の排ガス浄化装置は、NOxの還元反応を第一触媒の下でのみ行うため、排ガス中にもともとHCがほとんど含まれていないディーゼルエンジン排ガスを対象とし、且つ外部から特定のHCを導入する場合においてはNOxの還元反応を効率良く行うことができる。
一方、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガス等では、NOxやCOの他に、含酸素炭化水素、飽和及び不飽和炭化水素、並びに芳香族炭化水素等の多種の炭化水素(HC)が含まれている。そのため、この多種のHCをNOxの還元反応に有効利用できれば、外部からHCを導入する必要がない。
しかし、これら多種のHCはNOxとの反応のし易さが異なるため、特許文献1の排ガス浄化装置では、全てのHCに対応した触媒調整ができず、排ガス中に含まれる多種のHCをNOxの還元反応に有効利用できない。よって、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガスに特許文献1の排ガス浄化装置を用いても十分なNOx浄化率が得られないという問題があった。
一方、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガス等では、NOxやCOの他に、含酸素炭化水素、飽和及び不飽和炭化水素、並びに芳香族炭化水素等の多種の炭化水素(HC)が含まれている。そのため、この多種のHCをNOxの還元反応に有効利用できれば、外部からHCを導入する必要がない。
しかし、これら多種のHCはNOxとの反応のし易さが異なるため、特許文献1の排ガス浄化装置では、全てのHCに対応した触媒調整ができず、排ガス中に含まれる多種のHCをNOxの還元反応に有効利用できない。よって、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガスに特許文献1の排ガス浄化装置を用いても十分なNOx浄化率が得られないという問題があった。
ここで、単一のNOx還元触媒の下で内燃機関の排ガスを処理した際の炭化水素(HC)及びNOxの浄化率と触媒温度との関係を模式化したグラフを図9に示す。図9において、触媒温度が領域Aの範囲にある場合、温度が高くなるにつれて触媒反応が活性化され、NOxと還元剤であるHCとが反応し、NOx及びHCの両方の浄化率が向上する。また、排ガス中には酸素が多く含まれているので、この酸素とHCとが反応し、NOxの浄化率よりもHCの浄化率の方が高くなる。一方、触媒温度が領域Bの範囲にある場合、温度が高くなるにつれて酸素と反応するHCの割合が多くなる。これに伴い、NOxと反応するHCの割合が低くなり、温度が高くなるにつれてNOx浄化率が低下する。従って、単一のNOx還元触媒を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理すると、多種の炭化水素のうちの所定温度でNOxと反応する特定の炭化水素のみが還元剤として働くことになる。そして、所定温度以外の温度では還元剤が不足してしまい、十分なNOx浄化率が得られない。
次に、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガス中に含まれる炭化水素の中から二種類の炭化水素(含酸素炭化水素(以下、「還元剤A」という)及び鎖状炭化水素(以下、「還元剤B」という)を選択し、それぞれモデルガスとして用い、単一のNOx還元触媒の下でNOxと反応させた際の炭化水素(HC)及びNOxの浄化率と触媒温度との関係を模式化したグラフを図10に示す。図10では、還元剤Bよりも還元剤Aの方が低温側でNOx及びHCの浄化が進行することがわかる。これら二つのモデルガスを混合し、単一のNOx還元触媒の下でNOxと反応させた場合、還元剤Aに対してHC及びNOxの浄化率が良好な触媒温度aでは、還元剤BによるNOx還元反応は生じなかった。また、還元剤Bに対してHC及びNOxの浄化率が良好な温度bでは、還元剤AはNOxとの反応よりも酸素との反応が優先されるため、還元剤AによるNOx還元反応は生じなかった。
このように炭化水素は種類によってNOx還元反応に最適な温度が異なるため、単一のNOx還元触媒を用いただけでは、所定の温度条件に最適な特定の炭化水素だけがNOxとの反応に利用され、それ以外の炭化水素は酸素との反応によって消費されるか、又は未反応のまま排出される。そのため、排ガス中に含まれている多種の炭化水素をNOxの浄化に有効利用することが必要とされていた。
従って、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ガソリンエンジン等の内燃機関のリーンバーン排ガスのような多種の炭化水素を含む排ガスであっても、炭化水素を還元剤として有効利用し、NOxや炭化水素等の排気ガス中の有害成分を効率良く浄化し得る排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
従って、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ガソリンエンジン等の内燃機関のリーンバーン排ガスのような多種の炭化水素を含む排ガスであっても、炭化水素を還元剤として有効利用し、NOxや炭化水素等の排気ガス中の有害成分を効率良く浄化し得る排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、多種の炭化水素に応じてNOx還元触媒を選択すると共に、炭化水素に対するNOx還元触媒の酸化力を内燃機関の排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きくすることで、多種の炭化水素が酸素と反応することを抑制しつつ、多種の炭化水素をNOxと効率良く反応させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、NOx還元触媒を備えた3つ以上の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置であって、前記排ガス浄化部が内燃機関の排ガス流路に順次設置されると共に、炭化水素に対する前記NOx還元触媒の酸化力が前記排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きいことを特徴とする排ガス浄化装置である。
すなわち、本発明は、NOx還元触媒を備えた3つ以上の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置であって、前記排ガス浄化部が内燃機関の排ガス流路に順次設置されると共に、炭化水素に対する前記NOx還元触媒の酸化力が前記排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きいことを特徴とする排ガス浄化装置である。
本発明によれば、ガソリンエンジン等の内燃機関のリーンバーン排ガスのような多種の炭化水素を含む排ガスであっても、炭化水素を還元剤として有効利用し、NOxや炭化水素等の排気ガス中の有害成分を効率良く浄化し得る排ガス浄化装置を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の断面図である。なお、図1では、簡略化のために一気筒の内燃機関1を示したが、多気筒のものであってもよい。
図1において、内燃機関1は、シリンダ2と、シリンダ2内を往復動作するピストン3と、シリンダ2内でピストン3により形成される燃焼室4と、ピストン3にコネクティングロッド5を介して連結され且つ回転駆動するクランクシャフト6とを備えている。燃焼室4には、吸気管7と排気管8とが通じており、吸気管7には、燃焼室4に導入される空気量を制御するスロットルバルブ9が設置され、排気管8には、本実施の形態の排ガス浄化装置20が設置されている。また、シリンダ2は、燃焼室4に燃料を供給する燃料噴射インジェクタ10と、混合気に点火する点火プラグ11とを備えている。さらに、燃料噴射インジェクタ10、点火プラグ11、吸入空気の空気量を検出する吸入量空気センサ13、排ガスの空燃比を検出する空燃比センサ14、及びクランクシャフト6の回転速度を検出するクランク角センサ15がエンジン制御コントローラ12に接続されている。
この内燃機関1では、吸気管7を通じて吸入される吸入空気が、燃焼室4に導入され、燃料噴射インジェクタ10から供給された燃料と混合気を形成する。そして、点火プラグ11によって点火されて混合気が燃焼する。このようにして燃焼した混合気は、排ガスとして排気管8を通り、排ガス浄化装置20で浄化された後、外に排出される。
図1は、本実施の形態の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の断面図である。なお、図1では、簡略化のために一気筒の内燃機関1を示したが、多気筒のものであってもよい。
図1において、内燃機関1は、シリンダ2と、シリンダ2内を往復動作するピストン3と、シリンダ2内でピストン3により形成される燃焼室4と、ピストン3にコネクティングロッド5を介して連結され且つ回転駆動するクランクシャフト6とを備えている。燃焼室4には、吸気管7と排気管8とが通じており、吸気管7には、燃焼室4に導入される空気量を制御するスロットルバルブ9が設置され、排気管8には、本実施の形態の排ガス浄化装置20が設置されている。また、シリンダ2は、燃焼室4に燃料を供給する燃料噴射インジェクタ10と、混合気に点火する点火プラグ11とを備えている。さらに、燃料噴射インジェクタ10、点火プラグ11、吸入空気の空気量を検出する吸入量空気センサ13、排ガスの空燃比を検出する空燃比センサ14、及びクランクシャフト6の回転速度を検出するクランク角センサ15がエンジン制御コントローラ12に接続されている。
この内燃機関1では、吸気管7を通じて吸入される吸入空気が、燃焼室4に導入され、燃料噴射インジェクタ10から供給された燃料と混合気を形成する。そして、点火プラグ11によって点火されて混合気が燃焼する。このようにして燃焼した混合気は、排ガスとして排気管8を通り、排ガス浄化装置20で浄化された後、外に排出される。
本実施の形態の排ガス浄化装置20は、NOx還元触媒を備え且つ排気管8(排ガス流路)に順次設置された、第一の排ガス浄化部21、第二の排ガス浄化部22、及び第三の排ガス浄化部23を有する。ここで、図1では、簡略化のために3つの排ガス浄化部を示したが、排ガス浄化部は、3つ以上であれば特に限定されない。排ガス浄化部の数が3つ未満であると、所望のNOx浄化効率が得られない。一方、排ガス浄化部の数の上限は特に限定されることはないが、排ガス浄化装置20の大きさや製造コスト等を考慮すると、5〜6つが現実的である。
この3つ以上の排ガス浄化部のうち、排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)は、排ガスの温度が400〜600℃の位置に設置することが好ましい。また、排ガス流路の上流から2つ目の排ガス浄化部(図1では第二の排ガス浄化部22)は、200〜500℃の位置に設置することが好ましい。さらに、排ガス流路の上流から3つ目以降の排ガス浄化部(図1では第三の排ガス浄化部23)は、100〜300℃の位置に設置することが好ましい。各排ガス浄化部が設置された位置がこの温度範囲から外れると、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
この3つ以上の排ガス浄化部のうち、排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)は、排ガスの温度が400〜600℃の位置に設置することが好ましい。また、排ガス流路の上流から2つ目の排ガス浄化部(図1では第二の排ガス浄化部22)は、200〜500℃の位置に設置することが好ましい。さらに、排ガス流路の上流から3つ目以降の排ガス浄化部(図1では第三の排ガス浄化部23)は、100〜300℃の位置に設置することが好ましい。各排ガス浄化部が設置された位置がこの温度範囲から外れると、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
NOx還元触媒としては、特に限定されることはなく、当該技術分野において公知のものを用いることができる。例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア及びそれらの複合物等の担体に銀等を担持させたものを用いることができる。その中でも、NOx浄化効率等の観点から、図2に示すようなAg粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30であることが好ましい。
このようなNOx還元触媒を担持した排ガス浄化部は、当該技術分野において公知の方法に従って作製することができる。例えば、NOx還元触媒を含むスラリーを調製し、このスラリーをハニカムモノリスに塗布して乾燥した後、焼成すればよい。
このようなNOx還元触媒を担持した排ガス浄化部は、当該技術分野において公知の方法に従って作製することができる。例えば、NOx還元触媒を含むスラリーを調製し、このスラリーをハニカムモノリスに塗布して乾燥した後、焼成すればよい。
排ガス流路に順次設置された3つ以上の排ガス浄化部では、炭化水素に対するNOx還元触媒の酸化力を排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きくしてある。すなわち、図1の排ガス浄化装置20において、炭化水素に対する酸化力の大きさは、第一の排ガス浄化部21<第二の排ガス浄化部22<第三の排ガス浄化部23となる。
このような構成とすることにより、内燃機関1からの排ガスが各排ガス浄化部を通過する間に、炭化水素が酸素と優先的に反応することを抑制しつつ、NOxと反応性が高い炭化水素から順にNOxと効率良く反応させることが可能となる。具体的には、図1において、第一の排ガス浄化部21では、NOxとの反応性が最も高い含酸素炭化水素(例えば、アセトアルデヒド)とNOxとが反応する。次いで、第二の排ガス浄化部22では、NOxとの反応性が中程度の不飽和炭化水素及び飽和炭化水素(例えば、プロピレン)と、第一の排ガス浄化部21で反応しきれなかったNOxとが反応する。そして最後に、第三の排ガス浄化部23では、NOxとの反応性が最も低い芳香族炭化水素(例えば、トルエン)と、第一の排ガス浄化部21及び第二の排ガス浄化部22で反応しきれなかったNOxとが反応する。その結果、この3つの排ガス浄化部によって多種の炭化水素がNOx浄化に効率的に使用されると共に、多種の炭化水素自体の浄化も同時に達成されるので、排ガスに含まれる有害成分の浄化効率が向上する。
このような構成とすることにより、内燃機関1からの排ガスが各排ガス浄化部を通過する間に、炭化水素が酸素と優先的に反応することを抑制しつつ、NOxと反応性が高い炭化水素から順にNOxと効率良く反応させることが可能となる。具体的には、図1において、第一の排ガス浄化部21では、NOxとの反応性が最も高い含酸素炭化水素(例えば、アセトアルデヒド)とNOxとが反応する。次いで、第二の排ガス浄化部22では、NOxとの反応性が中程度の不飽和炭化水素及び飽和炭化水素(例えば、プロピレン)と、第一の排ガス浄化部21で反応しきれなかったNOxとが反応する。そして最後に、第三の排ガス浄化部23では、NOxとの反応性が最も低い芳香族炭化水素(例えば、トルエン)と、第一の排ガス浄化部21及び第二の排ガス浄化部22で反応しきれなかったNOxとが反応する。その結果、この3つの排ガス浄化部によって多種の炭化水素がNOx浄化に効率的に使用されると共に、多種の炭化水素自体の浄化も同時に達成されるので、排ガスに含まれる有害成分の浄化効率が向上する。
炭化水素に対するNOx還元触媒の酸化力を調整する方法としては、当該技術分野において公知の方法であれば特に限定されることはない。例えば、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒として用いる場合には、γ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度を調整すればよい。具体的には、図1の排ガス浄化装置20では、γ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の大きさを、第一の排ガス浄化部21<第二の排ガス浄化部22<第三の排ガス浄化部23とすればよい。
排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり1〜100gであることが好ましい。また、排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)と、排ガス流路の上流から2つ目の排ガス浄化部(図1では第二の排ガス浄化部22)と、排ガス流路の上流から3つ目以降の排ガス浄化部(図1では第三の排ガス浄化部23)との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比が、1:1.5〜5:5〜10であることが好ましい。この担持密度の範囲から外れる場合は、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり1〜100gであることが好ましい。また、排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)と、排ガス流路の上流から2つ目の排ガス浄化部(図1では第二の排ガス浄化部22)と、排ガス流路の上流から3つ目以降の排ガス浄化部(図1では第三の排ガス浄化部23)との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比が、1:1.5〜5:5〜10であることが好ましい。この担持密度の範囲から外れる場合は、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒として用いる場合、炭化水素に対する酸化力を調整する観点から、図3のように、Ag粒子31と共に金属粒子32をγ−アルミナ粒子30に担持させることができる。
金属粒子32は、Ag粒子31以外のものであり、且つ1.5〜3.5の電気陰性度を有するものであれば特に限定されることはない。ここで、電気陰性度とは、元素の中で最も電気陰性度の高いフッ素の電気陰性度を4.0として相対値で表したポーリングの電気陰性度を意味する。酸素の電気陰性度は3.45であるので、酸素の電気陰性度との差が大きな電気陰性度を有する金属では、電荷の偏りが大きいために炭化水素との吸着性が強くなり、酸素の電気陰性度との差が小さい電気陰性度を有する金属では、電荷の偏りが小さいために炭化水素との吸着性が弱くなる。つまり、Ag粒子31と共に担持させる金属粒子32の電気陰性度が1.5未満であると、炭化水素との吸着性が強くなりすぎるために、NOx還元触媒から炭化水素の脱着が阻害され、NOx還元触媒の性能が低下することがある。一方、Ag粒子31と共に担持させる金属粒子32の電気陰性度が3.5を超えると、炭化水素との吸着性が弱いため、金属粒子32を担持させることによる効果が得られないことがある。
金属粒子32は、Ag粒子31以外のものであり、且つ1.5〜3.5の電気陰性度を有するものであれば特に限定されることはない。ここで、電気陰性度とは、元素の中で最も電気陰性度の高いフッ素の電気陰性度を4.0として相対値で表したポーリングの電気陰性度を意味する。酸素の電気陰性度は3.45であるので、酸素の電気陰性度との差が大きな電気陰性度を有する金属では、電荷の偏りが大きいために炭化水素との吸着性が強くなり、酸素の電気陰性度との差が小さい電気陰性度を有する金属では、電荷の偏りが小さいために炭化水素との吸着性が弱くなる。つまり、Ag粒子31と共に担持させる金属粒子32の電気陰性度が1.5未満であると、炭化水素との吸着性が強くなりすぎるために、NOx還元触媒から炭化水素の脱着が阻害され、NOx還元触媒の性能が低下することがある。一方、Ag粒子31と共に担持させる金属粒子32の電気陰性度が3.5を超えると、炭化水素との吸着性が弱いため、金属粒子32を担持させることによる効果が得られないことがある。
上述のような電気陰性度を有する金属粒子32としては、例えば、Pt、Rh、Ru、Ir、In、Sn、Zn、Gaが挙げられる。これらは、単独又は組み合わせて用いることができる。
γ−アルミナ粒子30に対する金属粒子32の担持密度は、γ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の0.01〜10倍であることが好ましい。金属粒子32の担持密度がこの範囲から外れると、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
γ−アルミナ粒子30に対する金属粒子32の担持密度は、γ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の0.01〜10倍であることが好ましい。金属粒子32の担持密度がこの範囲から外れると、所望のNOx浄化効率が得られないことがある。
また、各排ガス浄化部におけるNOx還元触媒の炭化水素に対する酸化力は、NOx還元触媒の種類を変えることによって調整することも可能である。
ここで、Ag粒子31のみをγ−アルミナ粒子30に担持させたもの、及びPt粒子のみをγ−アルミナ粒子30に担持させたものをNOx還元触媒としてそれぞれ用い、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理した際のNOx及びHC浄化特性を図4に示す。なお、Ag粒子31及びPt粒子のγ−アルミナ粒子30に対する担持密度はいずれも、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gである。
図4に示されているように、Pt粒子のみを担持したγ−アルミナ粒子30は、Ag粒子31のみを担持したγ−アルミナ粒子30に比べて、炭化水素に対する酸化力が大きいために、より低温で炭化水素を酸化することができる(すなわち、NOxと炭化水素とを反応させることができる)と共に、反応し難い炭化水素も容易に酸化することができる。
ここで、Ag粒子31のみをγ−アルミナ粒子30に担持させたもの、及びPt粒子のみをγ−アルミナ粒子30に担持させたものをNOx還元触媒としてそれぞれ用い、ガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理した際のNOx及びHC浄化特性を図4に示す。なお、Ag粒子31及びPt粒子のγ−アルミナ粒子30に対する担持密度はいずれも、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gである。
図4に示されているように、Pt粒子のみを担持したγ−アルミナ粒子30は、Ag粒子31のみを担持したγ−アルミナ粒子30に比べて、炭化水素に対する酸化力が大きいために、より低温で炭化水素を酸化することができる(すなわち、NOxと炭化水素とを反応させることができる)と共に、反応し難い炭化水素も容易に酸化することができる。
上述のように、Pt粒子のみを担持したγ−アルミナ粒子30は、より低温側で効率的なNOx浄化反応を行うことが可能であるので、排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部(図1では第一の排ガス浄化部21)にAg粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒として用い、上流から2つ目以降の排ガス浄化部(図1では第二の排ガス浄化部22及び第三の排ガス浄化部23)に図5に示すようなPt粒子等の金属粒子32のみを担持したγ−アルミナ粒子30をNOx触媒として用いることにより、より一層効率的なNOx浄化反応を達成することができる。この場合、上流から1つ目の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度に対して、上流から2つ目以降の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対する金属粒子32の担持密度を0.01〜10倍とすればよい。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1では、図1に示すような3つの排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置20を作製した。この排ガス浄化装置20では、NOx還元触媒として、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。ここで、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。また、第一の排ガス浄化部21と、第二の排ガス浄化部22と、第三の排ガス浄化部23との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比を、1:2:5とした。
この排ガス浄化装置20を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理し、各排ガス浄化部を通過した後の排ガスに含有される各炭化水素の量を測定した。この量を、処理前の排ガスの各炭化水素の量と比較し、各炭化水素(HC)の消費量を求めた。その結果を図6に示す。
[実施例1]
実施例1では、図1に示すような3つの排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置20を作製した。この排ガス浄化装置20では、NOx還元触媒として、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。ここで、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。また、第一の排ガス浄化部21と、第二の排ガス浄化部22と、第三の排ガス浄化部23との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比を、1:2:5とした。
この排ガス浄化装置20を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理し、各排ガス浄化部を通過した後の排ガスに含有される各炭化水素の量を測定した。この量を、処理前の排ガスの各炭化水素の量と比較し、各炭化水素(HC)の消費量を求めた。その結果を図6に示す。
図6に示されているように、第一の排ガス浄化部21では、含酸素炭化水素のアセトアルデヒドが約80%消費されるが、不飽和鎖状炭化水素のプロピレン及び芳香族炭化水素のトルエンはほとんど消費されない。また、第二の排ガス浄化部22では、不飽和鎖状炭化水素のプロピレンが約80%消費されるが、芳香族炭化水素のトルエンはほとんど消費されない。第三の排ガス浄化部23では、芳香族炭化水素のトルエンが約50%消費された。従って、この排ガス浄化装置20によれば、排ガス中に含まれる多種の炭化水素をNOx浄化のための還元剤として効率的に使用することができると考えられる。
[実施例2]
実施例2では、実施例1と同じ排ガス浄化装置20を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理し、排ガス浄化装置20を通過した後の排ガスに含有されるNOxの量を測定した。この量を、処理前の排ガスのNOxの量と比較し、NOx浄化率を求めた。その結果を図7に示す。
また、比較のために、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒とする排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置を作製し、上記と同様の測定を行った。ここで、この排ガス浄化装置の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。
図7に示されているように、排ガス浄化部を3つ有する排ガス浄化装置20は、排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置に比べて、NOx浄化率が約15%高かった。従って、従って、この排ガス浄化装置20によれば、NOxを効率良く浄化することができると考えられる。
実施例2では、実施例1と同じ排ガス浄化装置20を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理し、排ガス浄化装置20を通過した後の排ガスに含有されるNOxの量を測定した。この量を、処理前の排ガスのNOxの量と比較し、NOx浄化率を求めた。その結果を図7に示す。
また、比較のために、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒とする排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置を作製し、上記と同様の測定を行った。ここで、この排ガス浄化装置の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。
図7に示されているように、排ガス浄化部を3つ有する排ガス浄化装置20は、排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置に比べて、NOx浄化率が約15%高かった。従って、従って、この排ガス浄化装置20によれば、NOxを効率良く浄化することができると考えられる。
[実施例3]
実施例3では、図1に示すような3つの排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置20を作製した。この排ガス浄化装置20では、第一の排ガス浄化部21及び第二の排ガス浄化部22におけるNOx還元触媒としてAg粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。また、第三の排ガス浄化部23におけるNOx還元触媒としてPt粒子を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。ここで、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。また、第一の排ガス浄化部21と第二の排ガス浄化部22との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比を1:2とした。さらに、第三の排ガス浄化部23におけるγ−アルミナ粒子30に対するPt粒子の担持密度を、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度と同じにした。
実施例3では、図1に示すような3つの排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置20を作製した。この排ガス浄化装置20では、第一の排ガス浄化部21及び第二の排ガス浄化部22におけるNOx還元触媒としてAg粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。また、第三の排ガス浄化部23におけるNOx還元触媒としてPt粒子を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた。ここで、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。また、第一の排ガス浄化部21と第二の排ガス浄化部22との間のγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度の比を1:2とした。さらに、第三の排ガス浄化部23におけるγ−アルミナ粒子30に対するPt粒子の担持密度を、第一の排ガス浄化部21におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度と同じにした。
この排ガス浄化装置20を用いてガソリンエンジンのリーンバーン排ガスを処理し、排ガス浄化装置20を通過した後の排ガスに含有されるNOxの量を測定した。この量を、処理前の排ガスのNOxの量と比較し、NOx浄化率を求めた。その結果を図8に示す。
また、比較のために、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒とする排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置を作製し、上記と同様の測定を行った。ここで、この排ガス浄化装置の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。
図8に示されているように、NOx還元触媒としてPt粒子を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた第三の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置のNOx浄化効率は約90%と非常に高いものであった。従って、この排ガス浄化装置20によれば、NOxをより一層効率良く浄化することができると考えられる。
また、比較のために、Ag粒子31を担持したγ−アルミナ粒子30をNOx還元触媒とする排ガス浄化部を1つのみ有する排ガス浄化装置を作製し、上記と同様の測定を行った。ここで、この排ガス浄化装置の排ガス浄化部におけるγ−アルミナ粒子30に対するAg粒子31の担持密度は、γ−アルミナ粒子30の体積1リットルあたり35gとした。
図8に示されているように、NOx還元触媒としてPt粒子を担持したγ−アルミナ粒子30を用いた第三の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置のNOx浄化効率は約90%と非常に高いものであった。従って、この排ガス浄化装置20によれば、NOxをより一層効率良く浄化することができると考えられる。
以上の結果からわかるように、本発明の排ガス浄化装置は、ガソリンエンジン等の内燃機関のリーンバーン排ガスのような多種の炭化水素を含む排ガスであっても、炭化水素を還元剤として有効利用し、NOxや炭化水素等の排気ガス中の有害成分を効率良く浄化することができる。
1 内燃機関、2 シリンダ、3 ピストン、4 燃焼室、5 コネクティングロッド、6 クランクシャフト、7 吸気管、8 排気管、9 スロットルバルブ、10 燃料噴射インジェクタ、11 点火プラグ、12 エンジン制御コントローラ、13 吸入量空気センサ、14 空燃比センサ、15 クランク角センサ、20 排ガス浄化装置、21 第一の排ガス浄化部、22 第二の排ガス浄化部、23 第三の排ガス浄化部、30 γ−アルミナ粒子、31 Ag粒子、32 金属粒子。
Claims (5)
- NOx還元触媒を備えた3つ以上の排ガス浄化部を有する排ガス浄化装置であって、
前記排ガス浄化部が内燃機関の排ガス流路に順次設置されると共に、炭化水素に対する前記NOx還元触媒の酸化力が前記排ガス流路の上流から下流に向けて段階的に大きいことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 前記NOx還元触媒が、Ag粒子を担持したγ−アルミナ粒子であり、且つ前記排ガス流路の上流から1つ目の排ガス浄化部と、前記排ガス流路の上流から2つ目の排ガス浄化部と、前記排ガス流路の上流から3つ目以降の排ガス浄化部との間のγ−アルミナ粒子に対するAg粒子の担持密度の比が、1:1.5〜5:5〜10であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化装置。
- 前記γ−アルミナ粒子が、1.5〜3.5の電気陰性度を有する金属粒子をさらに担持していることを特徴とする請求項2に記載の排ガス浄化装置。
- 前記金属粒子が、Pt、Rh、Ru、Ir、In、Sn、Zn、Ga、及びこれらの混合物から成る群より選択されることを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化装置。
- 前記γ−アルミナ粒子に対する前記金属粒子の担持密度が、前記γ−アルミナ粒子に対する前記Ag粒子の担持密度の0.01〜10倍であることを特徴とする請求項3又は4に記載の排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008132247A JP2009281192A (ja) | 2008-05-20 | 2008-05-20 | 排ガス浄化装置 |
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JP2008132247A JP2009281192A (ja) | 2008-05-20 | 2008-05-20 | 排ガス浄化装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012176605A1 (ja) | 2011-06-24 | 2012-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス浄化用触媒 |
-
2008
- 2008-05-20 JP JP2008132247A patent/JP2009281192A/ja active Pending
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WO2012176605A1 (ja) | 2011-06-24 | 2012-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス浄化用触媒 |
US8940657B2 (en) | 2011-06-24 | 2015-01-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust emission control catalyst |
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