JP2009280328A - エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置 - Google Patents

エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置 Download PDF

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Abstract

【課題】あらゆる形状の天井照明カバーに適用でき、簡便な方法により照明カバーの美観を長期にわたって維持することが可能なエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置を提供することである。
【解決手段】エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置は、かご室天井に設けられた天井照明器具13と、天井照明器具13を覆う照明カバー14と、を備えたエレベータかご11に搭載され、照明カバー14より上部のかご面を貫通して設けられ、照明カバー14上の堆積物を排出するための排出口18と、排出口18から堆積物を排出する換気扇17と、排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタ19と、排出口18と換気口20とを接続する通風路21と、通風路21に設けられ、かご室外部の空気を導入するための外気導入口22と、外気導入口22を開閉する外部導入口開閉弁23と、排出口18を開閉する排出口開閉弁24とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置に係り、特に簡便な方法により照明カバーの清掃が可能である照明カバーの自動清掃装置に関する。
エレベータかご室の天井照明器具の多くには照明カバーが取り付けられているが、照明器具の明かりに虫が引きつけられ、照明カバー上に虫の死骸などが堆積する状況が良く見受けられる。また、換気口等の隙間から入り込んだ塵や埃も照明カバー上に堆積する。このような状況は、照明カバーの美観が損なわれ、見る者に不快感を与えることになるが、照明カバーの清掃作業は、エレベータ作業員が脚立に登り手作業にて照明カバーを取り外して行われる高所作業であるため、簡単には行うことができない。
このような状況に鑑みて、幾つかの装置が提案されている。例えば、特許文献1には、天井照明器具と照明カバーとの間に虫受け部材を設けたエレベータ乗りかご照明装置が開示されている。特許文献2には、下端が照明カバーの内面に接触するブラシと、このブラシを水平方向へ移動する駆動装置と、さらに舞い上がったほこりを吸引する吸引器とを備えたエレベータかご内照明装置の自動清掃装置が開示されている。
特開2002-87739号公報 特開2004-352400号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、虫の死骸等を隠すものであるため、定期的に虫受け部材を清掃する必要がある。従って、清掃作業の頻度を下げることはできるが、専門業者による高所作業が不可欠であるため、簡便な方法により、照明カバーの美観を長期にわたって維持することは困難である。
一方、特許文献2の装置によれば、自動的に照明カバーを清掃することが可能であり、装置のメンテナンス作業等は必要ではあるが、人為的な作業の頻度を大幅に低減することができる。しかしながら、凹凸のある照明カバーなど形状が複雑な場合には、照明カバー上の堆積物を十分に除去することができない。特許文献2の自動清掃装置は、ブラシが移動することにより堆積物を集めて除去する装置であるが、照明カバーの形状が複雑になれば、ブラシを照明カバーの内面に接触させることが困難になるからである。また、特許文献2の自動清掃装置を設置するために、照明カバーの形状が制限される場合もある。照明カバーは、天井照明装置、或いはかご室天井全面を覆って設けられ、かご室天井部を装飾する機能を有する部材であるため、様々な形状の照明カバーが使用されている。従って、あらゆる形状の照明カバーに適用できる自動清掃装置が望まれる。
本発明の目的は、あらゆる形状の天井照明カバーに適用でき、簡便な方法により照明カバーの美観を長期にわたって維持することが可能なエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置を提供することである。
本発明に係るエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置は、かご室天井に設けられた天井照明器具と、天井照明器具を覆う照明カバーと、を備えたエレベータかごに搭載され、照明カバーより上部のかご面を貫通して設けられ、照明カバー上の堆積物を排出するための排出口と、排出口から堆積物を排出する堆積物排出ファンと、排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタと、を有することを特徴とする。
また、堆積物排出ファンは、かご面を貫通する換気口からかご室外部の空気を取り入れてかご室を換気する換気扇であって、排出口と換気口とを接続する通風路と、通風路に設けられ、かご室外部の空気を導入するための外気導入口と、外気導入口を開閉する外部導入口開閉弁と、排出口を開閉する排出口開閉弁と、を有し、照明カバーの清掃を行うときには、外気導入口開閉弁が閉じられ、排出口開閉弁が開かれることが好ましい。
また、堆積物捕捉フィルタが通風路に設置されることが好ましい。
また、堆積物排出ファンの風量を調整するインバータが設けられ、照明カバーの清掃を行うときには、堆積物排出ファンの風量を増加することが好ましい。
本発明に係るエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置によれば、照明カバーより上部のかご面を貫通して設けられ、照明カバー上の堆積物を排出するための排出口と、排出口から堆積物を排出する堆積物排出ファンと、排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタとを有するので、人為的な清掃作業を行うことなく、照明カバー上の堆積物を容易に除去することができる。また、堆積物排出ファンの風力により堆積物を排出するため、適用できる照明カバーの形状が限定されることがなく、多くのエレベータに設置することができる。
また、堆積物排出ファンは、かご面を貫通する換気口からかご室外部の空気を取り入れてかご室を換気する換気扇であって、排出口と換気口とを接続する通風路と、通風路に設けられ、かご室外部の空気を導入するための外気導入口と、外気導入口を開閉する外部導入口開閉弁と、排出口を開閉する排出口開閉弁と、を有し、照明カバーの清掃を行うときには、外気導入口開閉弁が閉じられ、排出口開閉弁が開かれる構成とすれば、換気システムと兼用する或いは既存の換気システムを利用することができるので、導入コストを削減することが可能になる。また、排出口開閉弁及び外気導入口開閉弁の操作によって、換気性能及び堆積物の除去性能を両立することが可能になる。
また、堆積物捕捉フィルタが通風路に設置される構成とすれば、堆積物捕捉フィルタの取り外しが容易になってメンテナンス性が向上する。堆積物捕捉フィルタには、虫の死骸等が捕捉されるためエレベータの定期点検時に併せてフィルタの清掃を実施することが好ましい。例えば、通風路、特にかご室天井に位置する部分に、取り出し扉を設けて堆積物捕捉フィルタを取り出せる構造とすれば、換気扇や照明カバー等を取り外す必要がなく、堆積物捕捉フィルタの清掃を容易に実施することができる。
また、堆積物排出ファンの風量を調整するインバータが設けられ、照明カバーの清掃を行うときには、堆積物排出ファンの風量を増加する構成とすれば、堆積物の除去性能をさらに向上させることができる。
以上のように、本発明に係るエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置によれば、あらゆる形態の天井照明カバーに適用でき、簡便な方法により照明カバーの美観を長期にわたって維持することが可能になる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1は、天井照明カバーの自動清掃装置の概略構成及び自動清掃装置が適用されるエレベータかご室を示す図である。図2は、図1の要部断面図である。
図1に示すように、エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置10(以下、自動清掃装置10とする)が搭載されるエレベータかご11には、かご室天井12に天井照明器具13と、天井照明器具13を覆う照明カバー14が設置されている。ここで天井照明器具13は、所謂、照明灯であって、蛍光灯やLEDなどである。図1等では、1つの蛍光灯がかご室天井12に設置されている状態を示しているが、照明の種類や数、設置位置はこれに限定されるものではない。
照明カバー14は、かご室天井12、特に天井照明器具13が乗客から見えないようにして、かご室天井13を装飾する機能を有する部材である。照明カバー14としては、天井照明器具13からの明かりを透過する必要があるので、主に乳白色で透光性のあるアクリル樹脂等の樹脂板が使用される。従って、虫の死骸や塵埃が照明カバー14上に堆積すると、照明カバー14の美観が損なわれ、見る者に不快感を与えることになる。照明カバー14は、図1に示すように、かご室天井12の全面を覆って設置することができる。照明カバー14の形状としては、特に限定されることなく、自動清掃装置10は、種々の形状からなる照明カバー14にも適用することができる。
エレベータかご11の1つの壁面には、かご室ドア15及びかご室内操作盤16が設けられている。詳しくは後述するように、かご室内操作盤16の鍵付きスライドケース内に、自動清掃装置10を始動させる清掃スイッチ25が設置される。
自動清掃装置10は、堆積物排出ファンを主要構成要素として備え、このファンの風力を利用して、照明カバー14上に堆積した虫の死骸や塵埃などの堆積物を除去する装置である。図1及び図2に示すように、自動清掃装置10は、堆積物排出ファンによって堆積物を排出するための排出口18と、排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタ19とを備える。
堆積物排出ファンとは、エレベータかご11に設置でき、排出口18から空気を吸引して、照明カバー14上の堆積物を排出口18排出できるファンであれば、形状やサイズが特に限定されるものではなく、公知のプロペラファンを使用することができる。なお、後述するように、ファンの風量を増加させて堆積物除去性能を向上させるために、堆積物排出ファンは、図示しないインバータによってプロペラの回転数を調整できるものであることが好ましい。
図1等に示すように、堆積物排出ファンとしてエレベータかご11室内を換気する換気扇17を使用することができる。即ち、照明カバー14の清掃システムと、エレベータかご11の換気システムとを兼用することにより、導入コストを削減することができる。また、既存の換気扇17を含む換気システムをそのまま使用できれば、さらなるコスト削減が可能になる。従って、換気扇17を使用する自動清掃装置10は、照明カバー14の清掃機能だけでなく、換気システムとしての機能も考慮して構成される必要がある。なお、換気扇17は、図1に示すように、かご室天井12に設置されることが一般的であり、かご室天井12にかご面を貫通する換気口20を有する。ここで換気口20とは、換気扇17の運転によってエレベータかご11外部の空気を取り入れるための孔である。
排出口18とは、照明カバー14よりも上部のかご面を貫通して形成され、照明カバー14上の堆積物を排出するための孔である。排出口18の形状やサイズは、エレベータかご11の大きさや換気扇17の風力等に応じて適宜変更することができる。特に、排出口18のサイズは、換気扇17の風力(出力)と共に、堆積物除去性能を決定する重要な因子となり、一般的には、サイズが小さい方が空気の吸引力が大きくなり、堆積物除去性能は向上する。但し、サイズを小さくすれば、吸気による風切音は大きくなる。
排出口18の設置位置としては、照明カバー14よりも上部のかご面であるが、具体的には、堆積物除去性能向上等の観点から、照明カバー14の近傍に設けられることが好ましく、排出口18の直径を基準として照明カバー14の上端部からの距離が、排出口18の直径の5倍以内であることがより好ましく、特に好ましくは2倍以内の距離である。照明カバー14の上端部となる位置に、排出口18の下端部を設定することもできる。また、排出口18は、後述する通風路21等がエレベータの運転に支障をきたさないように設置位置を決定する必要があり、図1に示すように、エレベータかご11のかご室ドア15がある壁面以外のかご面に設置されることが好ましい。さらに、換気扇17を新設する場合には、堆積物除去性能の向上等の観点から、換気口17と排出口18との距離を長く設定する、即ち排出口18が右側壁面に設置される場合に、換気口20を左側壁面近傍のかご室天井12或いは左側壁面に設置することができる。
堆積物捕捉フィルタ19は、排出口18から排出された堆積物を捕捉する機能を有する。堆積物捕捉フィルタ19としては、後述する通風路21に設置でき、虫の死骸等を捕捉して空気を流通するフィルタであれば、特に限定されず、公知の樹脂や天然繊維から構成される通気フィルタ、例えば図2に示すようなバグフィルタや図4に示すような薄膜状或いはブロック状のフィルタを使用することができる。なお、堆積物捕捉フィルタ19の堆積物捕捉性能及び通気性能は、フィルタの網目サイズ等によって決定されるので、堆積物のサイズに適応し、且つ通気性能が良好な網目のフィルタを選定する必要がある。
図1に示すように、換気扇17を照明カバー14の清掃に使用するためには、排出口18と換気口20とを接続する通風路21を設置する必要がある。即ち、堆積物排出ファンとして換気扇17を使用する場合には、自動清掃装置10は、通風路21を必須構成要素として備える。通風路21は、一端が排出口18と、他端が換気口20とに接続され、換気扇17によって排出口18から空気を吸引して換気口20から放出するためのダクトであり、通風路21の長さは、排出口18と換気口20との間の距離によって決定される。一般的に、換気口20はかご室天井12に設置され、排出口18は照明カバー14の近傍に設けられることが好ましいので、通風路21は、図1に示すような形状となる。
通風路21としては、図1に示すようなSUS製等の角ダクトや、図3に示すように、樹脂製等の伸縮性のある丸ダクト(断面開口が円形のダクト)を使用することができる。通風路21の構造を、図3に示すようなジャバラ構造とすれば、伸縮や折り曲げが可能となり自動清掃装置10の設置が極めて容易になる。
図2に示すように、通風路21には、エレベータかご11外部の空気を導入するための外気導入口22が設置される。排出口18は、上記のように、エレベータかご11の内部から空気を吸引する孔であるため、外気導入口22を設置して換気システムとしての機能を確保する必要がある。外気導入口22は、図2等に示すように、通風路21の他端部に設置することができるが、通風路21の中途部や換気扇17の上部に設けることもできる。但し、エレベータかご11の内部に図示しない昇降路からの虫や埃等侵入を防止するために、堆積物捕捉フィルタ19よりも換気扇17から遠い位置に設けられることが好ましい。
図2に示すように、外気導入口22及び排出口18には、開口部を開閉する外部導入口開閉弁23及び排出口開閉弁24がそれぞれ設置される。開放弁としては、通風路21等に設置でき、それらの開口部を開閉できる弁であれば、特に限定されることなく、図2や図3に示すような公知のダンパー等を使用することができる。なお、開放弁に使用するダンパーは、電動式モータ等を備え開口部を塞ぐ羽根が自動で開閉できることが要求される。後述するように、照明カバー14の清掃運転モードにおいては、清掃スイッチ25のON操作によって電動式モータが作動して、外気導入口開閉弁22が閉じられ、排出口開閉弁24が開かれる。即ち、清掃スイッチ25から開放弁の電動式モータにリード線が接続されている。一方、換気運転モードでは、外気導入口開閉弁22が開放され、排出口開閉弁24が閉じられている。
上記のように、換気扇17はかご室天井12に設置されることが多いが、換気扇17を新設する場合には、図4(a)に示すように、通風路21の中途部に設置することもできる。このような換気扇17はラインファンとも称され、公知のラインファンを使用することができる。なお、図示しない図4(a)の通風路21の他端は図2に示す構成と同様である。また、堆積物排出ファンとして、図4(b)に示すように、照明カバー14の清掃だけに使用される清掃専用ファン26を設置することもできる。清掃専用ファン26を設置する構成とすれば、通風路21が不要となり、装置を簡便化することができる。また、この場合には、清掃専用ファン26や堆積物捕捉フィルタ19等、自動清掃装置10を構成する要素をエレベータかご11内部に設置することもできる。
堆積物捕捉フィルタ19は、外気導入口22よりも換気扇17に近い位置に設置されることが好ましく、換気口20や通風路21など換気扇17の前後どちらにも設置することが可能である。なお、図2に示すように、通風路21に設置されることが好ましく、通風路21には、堆積物捕捉フィルタ19を取り出すための図示しない取り出し扉を設けることが好ましい。エレベータ作業員は、定期的にかご室天井12に上りメンテナンスを実施するので、通風路21に堆積物捕捉フィルタ19が設置され、取り出し扉が設けられていれば、換気扇17や照明カバー14、通風路21等を取り外すことなく、堆積物捕捉フィルタ19の清掃作業を容易に行うことができるので、メンテナンス性が向上する。
堆積物排出ファンには、ファンの風量を調整する図示しないインバータが設置されることが好ましい。インバータとは、ファンのプロペラを駆動する図示しない電動式モータに供給する電力量を調整してモータの出力を調整する装置(回路)である。インバータを搭載することにより、プロペラの回転をON/OFFするだけでなく、プロペラの回転数を調整することができる。従って、換気運転モードではファンの風力を抑え、清掃運転モードでは、ファンの風力を増加して、堆積物の除去性能を向上させることができる。なお、清掃スイッチ25のON操作と連動して、ファンの風量を増加させることができる。
図1に示すように、簡便に照明カバー14の清掃を行うために、自動清掃装置10を始動させて、換気運転モードから清掃運転モードに切り替える清掃スイッチ25は、かご室内操作盤16に設置されることが好ましい。具体的には、かご室内操作盤16の鍵付きスライドケース内に設置される。清掃スイッチ25を、鍵付きスライドケース内に設置すれば一般利用者は操作できず、且つビル管理者等によれば簡便に操作できるので、いたずら防止及び操作の簡便性等の観点から好ましい。清掃スイッチ25は、外部導入口開閉弁23及び排出口開閉弁24、換気扇17又は清掃専用ファン26(図示しないインバータ)に接続され、ON/OFF操作或いは後述するようにON操作のみによって、外部導入口開閉弁23及び排出口開閉弁24の開閉、換気扇17又は清掃専用ファン26の風量増加を行うことができる。
上記構成の自動清掃装置10による照明カバー14の清掃について、図5を加えて以下詳細に説明する。図5は、照明カバー14の清掃手順を示すフローチャートである。自動清掃装置10によれば、照明カバー14上に虫の死骸や塵埃を発見した場合、専門業者(エレベータ作業員)によらずとも、簡便かつ迅速にそれを除去し照明カバー14の清掃を行うことができる。
照明カバー14の清掃を実施しようとする者が、照明カバー14上に虫の死骸や塵埃を発見した場合、かご室内操作盤16の鍵付きスライドケース内に設置された清掃スイッチ25をON操作することにより、換気システムが清掃運転モードに切り替わる(S10)。照明カバー14の清掃を実施しようとする者は、専門業者だけでなく、ビル管理人等が含まれ、エレベータに関して専門的な知識を有しない者であっても、スイッチ操作だけで簡便かつ迅速に照明カバー14の清掃を実施することができる。
清掃スイッチ25がON操作され清掃運転モードに切り替わったときには、外気導入口開閉弁23が閉じられ、排出口開閉弁24が開かれる(S11)。排出口開閉弁24が開放されることにより、換気扇17から送り出された風は、排気口18から吸気されることになる。図2に示すように、換気扇17から送り出された風は、まず照明カバー14上に衝突し、その風によって舞い上がった堆積物は、そのまま風にのって排出口18まで運ばれ、排出口18から通風路21に吸引されて、最終的に堆積物捕捉フィルタ19に捕捉される。堆積物捕捉フィルタ19は通気フィルタであるので、フィルタを通過した風は換気口20から再び送り出されるが、送り出される風には虫の死骸等の堆積物は含まれない。従って、この操作を繰り返せば、照明カバー14上の堆積物が完全に除去される。なお、外気導入口開閉弁23を開放した状態であっても、排気口18からの吸気を行うことはできるが、エレベータかご11の外部から空気の導入を遮断することにより排出口18からの吸引力を向上させ、堆積物除去性能を向上させることが可能になる。
外気導入口開閉弁23が閉じられ、排出口開閉弁24が開かれると、換気扇17の風量が増加される(S12)。また、換気扇17が停止状態であれば、運転を開始して風力が増加される。換気扇17の風力を増加させることにより、換気運転モードでは動かない堆積物を舞い上がらせて、それを排出口18から排出することができる。なお、換気扇17の風量の増加は、上記のようにインバータの機能により容易に実現することができる。
所定時間、換気扇17の風力を増加させた清掃運転モードを継続する(S13)。そして、照明カバー14上の堆積物を除去でき目標の清掃レベルを達成できたことが確認(S14)できた場合には、清掃スイッチ25をOFF操作して清掃を終了して、換気運転モードを復旧する(S15)。所定時間経過後に目標の清掃レベルに達していない場合には、目標の清掃レベルに達するまで清掃運転モードを継続することができる。また、所定時間経過後に、自動で清掃運転モードを終了して、換気運転モードを復旧することもできる。即ち、照明カバー14の清掃を実施しようとする者は、清掃スイッチ25をON操作するだけで清掃が完了する設定とすることができる。なお、上記のように、堆積物捕捉フィルタ19の清掃作業は、専門業者によってエレベータの定期点検時の際に併せて実施されることが好ましい。
以上のように、自動清掃装置10によれば、照明カバー14より上部のかご面を貫通して設けられ、照明カバー14上の堆積物を排出するための排出口18と、排出口18から堆積物を排出する堆積物排出ファンである換気扇17と、排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタ19とを有するので、人為的な清掃作業を行うことなく、照明カバー14上の堆積物を容易に除去でき、照明カバー14の美観を長期にわたって維持することが可能になる。また、換気扇17の風力により堆積物を排出するため、適用できる照明カバー14の形態が限定されることがなく、多くのエレベータに設置することができる。さらに、換気システムと兼用する或いは既存の換気システムを利用することができるので、導入コストを削減することが可能である。
なお、図1等では、照明カバー14は、エレベータかご11の壁面に接触しているように記載したが、一般的には、照明カバー14とエレベータかご11の壁面との間に隙間が設けられ、その隙間から換気扇17から取り入れられた外気がエレベータかご11室内に導入される。或いは、照明カバー14に空気を流通するための孔が設けられる。このような隙間や孔が設けられても、換気運転モードでは、換気扇17の風量は弱く設定されるので、照明カバー14上の堆積物がエレベータかご11室内に撒き散らされることはない。また、照明カバー14は、かご室天井12にビス止めされるのが一般的であり、上部のみが開口した箱型の形状からなる場合がある。その場合には、排出口18は、かご面だけでなく照明カバー14の箱面をも貫通して形成される必要がある。
天井照明カバーの自動清掃装置の概略構成及び自動清掃装置が適用されるエレベータかご室を示す図である。 図1の要部断面図である。 伸縮性のある通風路を適用した自動清掃装置の要部を示す図である。 図1(図2)に示す自動清掃装置の変形例を示す要部断面図である。 照明カバーの清掃手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置、11 エレベータかご、12 かご室天井、13 天井照明器具、14 照明カバー、15 かご室ドア、16 かご室内操作盤、17 換気扇、18 排出口、19 堆積物捕捉フィルタ、20 喚気口、21 通風路、22 外気導入口、23 外部導入口開閉弁、24 排出口開閉弁、25 清掃スイッチ、26 清掃専用ファン。

Claims (4)

  1. かご室天井に設けられた天井照明器具と、天井照明器具を覆う照明カバーと、を備えたエレベータかごに搭載され、
    照明カバーより上部のかご面を貫通して設けられ、照明カバー上の堆積物を排出するための排出口と、
    排出口から堆積物を排出する堆積物排出ファンと、
    排出された堆積物を捕捉する堆積物捕捉フィルタと、
    を有することを特徴とするエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置において、
    堆積物排出ファンは、かご面を貫通する換気口からかご室外部の空気を取り入れてかご室を換気する換気扇であって、
    排出口と換気口とを接続する通風路と、
    通風路に設けられ、かご室外部の空気を導入するための外気導入口と、
    外気導入口を開閉する外部導入口開閉弁と、
    排出口を開閉する排出口開閉弁と、
    を有し、
    照明カバーの清掃を行うときには、外気導入口開閉弁が閉じられ、排出口開閉弁が開かれることを特徴とするエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置において、
    堆積物捕捉フィルタが通風路に設置されることを特徴とするエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置において、
    堆積物排出ファンの風量を調整するインバータが設けられ、
    照明カバーの清掃を行うときには、堆積物排出ファンの風量を増加することを特徴とするエレベータかご室の天井照明カバーの自動清掃装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106433977A (zh) * 2016-07-21 2017-02-22 甘肃农业大学 蒸煮篦

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CN106433977A (zh) * 2016-07-21 2017-02-22 甘肃农业大学 蒸煮篦
CN106433977B (zh) * 2016-07-21 2023-10-13 甘肃农业大学 蒸煮篦

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