JP2009279229A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】不使用時、部屋内に置いておいても、室内美観性に優れ、すぐに使用が可能な照明手段を備えたハンディタイプの電気掃除機を提供する。
【解決手段】本電気掃除機は、掃除機本体と、この掃除機本体を固定、保持する保持台を備え、掃除機本体は、吸気口、排気口及び一部に透光性不透明部位が設けられた不透明の筒状の本体ケースを備え、本体ケース内には電動送風機、除塵手段、給電手段が設けられ、吸気口の外周近傍には発光手段が設けられ、保持台には、掃除機本体が固定、保持された状態で、発光手段から発光される光を反射させる反射部が設けられ、この反射された光を吸気口の外周に設けた透光性外周部から筒状体内に反射し、透光性不透明部位を光らせる。
【選択図】 図１

Description

本発明は電気掃除機に係り、特に照明手段を備えたハンディタイプの電気掃除機に関する。

従来、暗いところを掃除するために電気掃除機に照明ランプを設けたものが提案されている。

例えば、床ブラシにランプと屈折板を搭載し、床ブラシの進行方向に連動して床面を照射する電気掃除機はあったが、吸込部およびその周辺を局所的に照らすのみであるばかりでなく、不使用時、収納室などに収納して置くことが多く、すぐに使用するのが困難であった（例えば、特許文献１参照）。

また、回動する扉状の反射板を発光部に設けた電気掃除機はあったが、操作部を照らすのみであるばかりでなく、不使用時、収納室などに収納して置くことが多く、すぐに使用するのが困難であった（例えば、特許文献２参照）。

さらに、掃除機本体の吸込口側に照明灯を設けたハンディタイプの電気掃除機が提案されている（例えば、特許文献３参照）。

しかしながら、特許文献３に記載のものは、不使用時、電気掃除機を部屋内に置いておくと、室内美観性に欠け、収納室などに収納して置くことが多く、すぐに使用するのが困難であり、また、照明灯を点灯しておくと、照明灯の光が直接目に入り好ましくなかった。
特開平５−２２００７９号公報 特開平３−７７５２８号公報 特開昭６３−９５０２３号公報

本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、不使用時、部屋内に置いておいても、室内美観性に優れ、すぐに使用が可能な照明手段を備えたハンディタイプの電気掃除機を提供することを目的とする。

上述した目的を達成するため、本発明に係る電気掃除機は、掃除機本体と、この掃除機本体を固定、保持する保持台を備え、前記掃除機本体は、一端側に吸気口、他端側に排気口が設けられ、かつ一部に透光性不透明部位が設けられた不透明の筒状の本体ケースを備え、この本体ケース内には電動送風機と、この電動送風機と前記吸気口間に設けられた除塵手段と、前記電動送風機に給電する給電手段が設けられ、前記吸気口の外周近傍には発光手段が設けられ、前記保持台には、前記掃除機本体が固定、保持された状態で、前記発光手段から発光される光を反射させる反射部が設けられ、この反射された光を前記吸気口の外周に設けた透光性外周部から前記筒状体内に反射し、前記透光性不透明部位を光らせることを特徴とする。

本発明に係る電気掃除機によれば、不使用時、部屋内に置いておいても、室内美観性に優れ、すぐに使用が可能な照明手段を備えたハンディタイプの電気掃除機を提供することができる。

本発明の一実施形態に係る電気掃除機について添付図面を参照して説明する。

図１は本発明の一実施形態に係る電気掃除機の縦断面図、図２は本電気掃除機を掃除機本体と保持台に分離して示す斜視図、図３は本電気掃除機の吸込口近傍を拡大して示す斜視図、図４は同じくその断面図である。

図１及び図２に示すように、本発明の一実施形態に係る電気掃除機１は、掃除機本体２と、この掃除機本体２を固定、保持する保持台３からなる。

掃除機本体２は、本体ケース４を備え、本体ケース４には一端側（先端側）に吸気口５、他端側（後端側）に排気口６及び把持部７が設けられる。

また、本体ケース４は円筒形状で透明な内ケース４１と、この内ケース４１を覆う外ケース４２からなり、本体ケース４には集塵手段８を収容し、本発明の透光性不透明部位４３ａを設けた集塵ケース部４３及び、電動送風機９、この電動送風機９に給電する２次電池１０などを収容する送風機収容ケース部４４が設けられる。２次電池１０は本発明における給電手段として機能する。

集塵手段８は例えば袋状紙フィルタからなり、フィルタ入口から吸い込まれた塵埃を含む空気から塵埃を紙フィルタにより除塵し、除塵された空気は電動送風機９に吸い込まれる。なお、集塵手段は、高速で流れる空気中に含まれる塵埃を重力差で分離する高速分離方式を採用したものであってもよい。

透光性不透明部位４３ａは、この透光性不透明部位４３ａを通して集塵ケース部４３内を見ることはできないが、一部の光を透過するもので、曇りガラスや照明器具に用いられる乳白色のカバーのような光学的特性を有し、具体的には、例えば乳白色で透光性の合成樹脂からなる。

なお、本実施形態では透光性不透明部位を外ケースに設け、内ケースを透明にしたが、外ケースを透明にし、内ケースの集塵ケース部に対応する部位を透光性不透明にして、本体ケースに透光性不透明部位を設けるようにしてもよい。

また、集塵ケース部４３と送風機収容ケース部４４とは、分離可能に一体化され、掃除が繰り返され、集塵手段８に塵埃が溜まった場合には、集塵ケース部４３を送風機収容ケース部４４から分離して、塵埃を廃棄できるようになっている。

この送風機収容ケース部４４には、排気口６、把持部７が設けられ、この把持部７には、水平部に電動送風機９の停動用の掃除用スイッチ１１が設けられ、根元部には発光手段を点消灯する発光用スイッチ１２が設けられる。

図３及び図４に示すように、透光性不透明部位４３ａに一体あるいは一体的に連なる集塵ケース部４３の先端側（図中下側）には、透明で円板形状の底面部４２ａが設けられ、さらに、この底面部４２ａの中央には吸塵管挿入部４２ｂが立設される。この吸塵管挿入部４２ｂには、吸気口５をなす中空円筒形状の吸塵管１５が挿脱自由に挿入され、この吸塵管１５の先端部にはブラシ１６がリング状に植設される。

さらに、吸気口５の外周近傍には発光手段としての複数個の白色発光素子１７と少なくとも１個の紫外線発光素子１８が設けられる。白色発光素子１７及び紫外線発光素子１８は、底面部４２ａの先端側に設けられ、表面がシボ加工された透明リング状の取付板１９に取り付けられ、さらに、取付板１９には白色発光素子１７及び紫外線発光素子１８の外側に、これらに給電するための回路用素子２０が設けられる。

また、取付板１９の先端側には、中央にリング状の外嵌用立上２１ａが形成された保持部材挿入孔２１ｂ、白色発光素子１７及び紫外線発光素子１８が挿入される発光素子挿入孔２１ｃ及び回路用素子２０を収容する収容凹部２１ｄを備える略皿形状の支持板２１が設けられ、この支持板２１は保持部材挿入孔２１ｂに挿入され、吸塵管挿入部４２ｂに外嵌される保持部材２２によって集塵ケース部４３に保持される。

さらに、白色発光素子１７、紫外線発光素子１８および支持板２１を覆うように、扁平傘状の透明のカバー部材２３が設けられ、このカバー部材２３はリング状外嵌部２３ａが吸塵管挿入部４２ｂに外嵌されて集塵ケース部４３に保持され、中央に設けられた貫通孔２３ｂを吸塵管１５が貫通する。

本発明の透光性外周部２４は、例えば、内ケース４１、底面部４２ａ、取付板１９、支持板２１及びカバー部材２３で構成される。

なお、集塵ケース部４３の保持台３側（図中右側）の透光性不透明部位４３ａの外側には、白色発光素子１７、紫外線発光素子１８に給電するためのリード線２５が設けられ、このリード線２５は透光性不透明なリード線カバー２６によって覆われる。

一方、保持台３は略リング状の台部３１と、この台部３１の一側（後側）から立ち上がる柱状部３２からなる。

台部３１は、掃除機本体２が保持台３に保持された状態で、中央にブラシ１６と吸塵管１５の先端部分を収容する円筒形状のブラシ収容部３１ａと、このブラシ収容部３１ａの外周を囲うように設けられ、白色発光素子１７、紫外線発光素子１８に対向する位置に設けられた反射部３１ｂと、この反射部３１ｂの外周に設けられ、カバー部材２３を介して掃除機本体２を支持する支持リング３１ｃと、支持板２１が遊嵌される略リング状の立上部３１ｄを備える。

反射部３１ｂは合成樹脂基材に金属を蒸着あるいはコーティングすることで形成される。

また、柱状部３２には、台部３１側の面が集塵ケース部４３の一部を収容する断面円弧状の円弧状凹部３２ａと、この円弧状凹部３２ａの上方に位置し、把持部７を収容する断面略コ字状のコ字状凹部３２ｂが設けられ、さらに、柱状部３２には、いずれも図示しない、充電用整流器が収容され、この充電用整流器に室内コンセントから給電するためのソケットを備えた配線と、本体ケース４に設けた充電用接続端子に適宜接続される接続端子が設けられる。

なお、本実施形態では、給電手段として２次電池を用いる例で説明したが、給電手段として、例えば把持部近傍に直接交流を用いるための給電線を備え、この給電線を介して直接室内コンセントから電動送風機に給電するようにしてもよい。

次に、本発明の一実施形態に係る電気掃除機の使用方法について説明する。

図１に示すように、電気掃除機１の不使用時、掃除機本体２が保持台３に固定、保持された状態では、保持台３に設けた配線、充電用整流器、接続端子及び本体ケース４に設けた充電用接続端子を介して２次電池１０に充電されている。

図２に示すように、使用時、掃除機本体２を保持台３から取り外す。

しかる後、掃除用スイッチ１１をＯＮにして、電動送風機９を作動させて、吸気口５に負圧を生じさせ、清掃面の塵埃を吸気口５から吸い込んで除塵し、除去された塵埃を集塵手段８に集塵する。一方、除塵された空気は電動送風機９に吸い込まれ、排気口６から本体ケース４外に排気される。

この電気掃除機１の使用時、暗い清掃面を掃除する場合には、発光用スイッチ１２をＯＮにして、白色発光素子１７と紫外線発光素子１８を点灯し、清掃面を照らして掃除を容易にするとともに、紫外線で清掃面の殺菌も行える。

図１及び図４に示すように、本電気掃除機１の不使用時、掃除機本体２は保持台３に固定、保持された状態にある。

夜間など電気掃除機１が置かれた部屋が暗い状態で、発光用スイッチ１２をＯＮにすると、白色発光素子１７及び紫外線発光素子１８が点灯する。

白色発光素子１７から発光した光は、透明のカバー部材２３を透過して白色発光素子１７の前方に対向して位置する反射部３１ｂによって反射され、再びカバー部材２３を透過して、さらに、支持板２１、シボ加工した取付板１９で乱反射され、底面部４２ａ及び内ケース４１を透過して、集塵ケース部４３に入光し、集塵ケース部４３で反射して、透光性不透明部位４３ａを光らせる。従って、透光性不透明部位４３ａが光る電気掃除機１は、照明装置例えば常夜灯として機能する。

一方、紫外線発光素子１８は発光する紫外線も、白色発光素子１７ら発光した光と同様に、反射部３１ｂによって反射され、集塵ケース部４３に入光し、集塵手段８を照射し、集塵ケース部４３及び集塵手段８を殺菌する。

上述のように、電気掃除機１は常夜灯として機能するため、居間や寝室などにおいておいても、室内美観性に優れるため、常時、電気掃除機１を居間や寝室などに身近においておくことに抵抗感がなく、物入れ等に収納して置くことが必要なく、使用しやすい。

本実施形態の電気掃除機によれば、不使用時、部屋内に置いておいても、室内美観性に優れ、すぐに使用が可能な照明手段を備えたハンディタイプの電気掃除機が実現する。

本発明の一実施形態に係る電気掃除機の縦断面図。 本発明の一実施形態に係る電気掃除機を掃除機本体と保持台に分離して示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る電気掃除機の吸込口近傍を拡大して示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る電気掃除機の吸込口近傍を拡大して示す断面図。

符号の説明

１ 電気掃除機
２ 掃除機本体
３ 保持台
３１ 台部
３１ａ ブラシ収容部
３１ｂ 反射部
３１ｃ 支持リング
３１ｄ 立上部
３２ 柱状部
３２ａ 円弧状凹部
３２ｂ コ字状凹部
４ 本体ケース
４１ 内ケース
４２ 外ケース
４２ａ 底面部
４２ｂ 吸塵管挿入部
４３ 集塵ケース部
４３ａ 透光性不透明部位
４４ 送風機収容ケース部
５ 吸気口
６ 排気口
７ 把持部
８ 集塵手段
９ 電動送風機
１０ ２次電池
１１ 掃除用スイッチ
１２ 発光用スイッチ
１５ 吸塵管
１６ ブラシ
１７ 白色発光素子
１８ 紫外線発光素子
１９ 取付板
２０ 回路用素子
２１ 支持板
２２ 保持部材
２３ カバー部材

Claims (2)

1. 掃除機本体と、この掃除機本体を固定、保持する保持台を備え、
   前記掃除機本体は、一端側に吸気口、他端側に排気口が設けられ、かつ一部に透光性不透明部位が設けられた不透明の筒状の本体ケースを備え、
   この本体ケース内には電動送風機と、この電動送風機と前記吸気口間に設けられた除塵手段と、前記電動送風機に給電する給電手段が設けられ、
   前記吸気口の外周近傍には発光手段が設けられ、
   前記保持台には、前記掃除機本体が固定、保持された状態で、前記発光手段から発光される光を反射させる反射部が設けられ、
   この反射された光を前記吸気口の外周に設けた透光性外周部から前記筒状体内に反射し、前記透光性不透明部位を光らせることを特徴とする電気掃除機。
2. 前記発光手段は、複数の発光素子で構成され、その少なくとも１つが紫外線発光素子であることを特徴とする請求項１に記載の照明装置付き電気掃除機。

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