JP2009278577A - カラー撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色分解プリズムを必要とせず、複板式のカラー撮像装置並みの画質を維持しつつ、光軸方向のサイズを単板式カラー撮像装置よりも小さくでき、且つ、低コスト化が可能なカラー撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 結像光学系110R、110G、110B及び受光部5R、5G、5Bを、相異なる複数の色光の夫々と対となるように複数備えて、これらの光路上に、夫々、複数の色光R、G、Bの内の何れかを透過するカラーフィルタ6R、6G、6Bを備え、複数の結像光学系及び受光部5R、5G、5Bが並設されて、受光部5R、5G、5Bの夫々に、被写体の略同範囲が結像するように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー撮影機能を有するデジタルカメラ等のカラー撮像装置に関する。
従来、デジタルカメラ等のカラー撮像装置において、撮像素子に被写体像を結像して光電変換し、カラー画像を生成する技術が用いられている。この際、撮像素子は、複数の光電変換素子がマトリクス状に配置されて、光電変換素子毎に受光量に応じた電気信号を出力するように構成されている。また、カラー撮像装置では、撮像光に含まれる複数の色成分を読み込む必要がある。
一方、カラー撮像装置では、撮像素子が1つで構成されている(以下、単板式カラー撮像装置という)ものと、撮像素子が複数で構成されているもの(以下、複板式カラー撮像装置)とがある。
単板式カラー撮像装置は、撮像素子の前面に複数色のカラーフィルタが備えられ、このカラーフィルタを透過した画素信号に信号処理を加えてカラー画像を生成する。
単板式カラー撮像装置では、撮像素子として、マトリックス状に複数の光電変換素子が構成されると共に、その前面に光電変換素子に対応付けて、例えば、R(赤)G(緑)B(青)の各カラーフィルタが備えられ、このカラーフィルタを介して出力した単一色の画像信号に信号処理を加えてカラー画像を生成する(例えば、特許文献1参照)。
つまり、単板式の撮像素子を介して出力された画像では、各画素が単一色の色情報しか持たない色モザイク画像であって、カラー画像を生成するために信号処理を加えて、各画素に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)等の複数の色情報を備える必要がある。
そこで、単板式撮像素子を用いたカラー画像処理では、各画素がR、G、B成分のうちの何れかのみの色情報を有する色モザイク画像にもとづいて、各画素において不足する他の色情報を、その画素周辺の他の画素の色情報を用いて補間演算することにより、各画素が夫々R、G、B成分の全ての色情報を有するカラー画像を生成する(所謂、色補間処理である)。
一方、複板式カラー撮像装置では、撮像光をRGBの各色光に分離するための色分解プリズムが光路上に配置されると共に、色分解プリズムを介して出射された各色光の結像面に、Rの色光を受光する撮像素子、Gの色光を受光する撮像素子、Bの色光を受光する撮像素子が配置され、夫々の撮像素子から出力された画素信号を合成して、画素毎に複数の色成分を有するカラー画像を生成する(例えば、特許文献2参照)。
例えば、複板式カラー撮像装置では、色分解プリズムが、色光の波長に対応付けられて、B(青)光反射ミラーと、R(赤)光反射ミラーと、G(緑)光透過フィルタ等によって構成され、撮像光がRGB毎に異なる撮像素子に結像して画素信号が生成される。そして、各撮像素子から出力された、R、G、Bの画素信号を合成することにより、1つの画素におけるRGBのカラー情報を生成する。
特開2005−286536号公報 特開平7−84177号公報
従来の単板式カラー撮像装置によれば、撮像素子の1画素に1色ずつ色フィルタが配置された構成であって、1画素のカラー画像信号を得るために、各画素において不足する他の色情報を、その画素周辺の他の画素の色情報を用いて補間演算を行っているので、複板式カラー撮像装置に比べて解像度が低くなるという問題がある。
また、従来の単板式カラー撮像装置によれば、複板式カラー撮像装置と同等の解像度を得るためには、撮像素子の画素数を増やす(例えば、2〜3倍)必要があって、この際、撮像素子の画素数の増加に応じて撮像面が広がり、同じ画角でもレンズから撮像素子までの焦点距離が長くなって、光軸方向のサイズの小型化が困難であるという問題があった。
一方、従来の複板式カラー撮像装置によれば、被写体像から撮像素子に向かう光軸上に、色分解プリズムの配置スペースや色分解プリズムを介してRGB毎に分岐させるための光路長等を構成する必要あるので、光軸方向のサイズが大きくなって小型化が困難であるという問題があった。さらに、従来の複板式カラー撮像装置によれば、色分解プリズムには、撮像光を撮像素子に導くための高い精度が要求され、生産性を損なう虞もあった。
そこで、本発明は、色分解プリズムを必要とせず、複板式のカラー撮像装置並みの画質を維持しつつ、光軸方向のサイズを複板式カラー撮像装置よりも小さくでき、且つ、低コスト化が可能なカラー撮像装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、被写体光を撮像素子に導く結像光学系と、複数の光電変換素子がマトリクス状に配置され、前記結像光学系を介して結像した前記被写体光を光電変換して画素信号を出力する撮像素子と、を備えたカラー撮像装置において、前記結像光学系及び前記撮像素子を、相異なる複数の色光の夫々と対となるように複数備えて、当該複数の結像光学系及び撮像素子の少なくとも一対以上における、前記複数の撮像素子の受光面或いは前記結像光学系の光路上に、夫々、前記複数の色光の内の何れかを透過するカラーフィルタを備え、前記複数の結像光学系及び前記複数の撮像素子が並設されて、前記複数の撮像素子の夫々に、前記被写体の略同範囲が結像するように配置されている、ことを特徴とする。
請求項1に記載のカラー撮像装置は、結像光学系及び前記撮像素子を、相異なる複数の色光の夫々と対となるように複数備えて、当該複数の結像光学系及び撮像素子の少なくとも一対以上における、複数の撮像素子の受光面或いは結像光学系の光路上に、夫々、複数の色光の内の何れかを透過するカラーフィルタを備え、複数の結像光学系及び複数の撮像素子が並設されて、複数の撮像素子の夫々に、被写体の略同範囲が結像するように配置されているので、従来の色分解プリズムを用いた複板式撮像装置に比べて、同等の画質を維持しつつ、光軸方向のサイズを小型化できるとともに低コスト化できる。
つまり、請求項1に記載のカラー撮像装置によれば、相異なる色光に対応つけられた複数の撮像光学系及び撮像素子を備えているので、色分解プリズムを介して分岐した複数の色光の夫々毎に撮像素子を備えた従来の複板式撮像装置と同等の画質を得ることができる。また請求項1に記載のカラー撮像装置によれば、色分解プリズムを介して被写体光を複数の色光に分岐させるための構成を不要となり、光軸方向のサイズの小型化と生産性の向上を図ることができる。
次に、請求項1に記載のカラー撮像装置は、請求項2に記載の発明のように、前記複数の撮像素子には前記被写体光が同時に露光されるように構成されていることにより、複数の色光の画像情報が同時に得られて、被写体や撮像装置の動きによる色ズレを減少できる。
次に、請求項1又は請求項2に記載のカラー撮像装置は、請求項3に記載の発明のように、前記複数の色光が少なくとも3つの色光であることにより、カラー情報を生成できる。
次に、請求項1乃至請求項3の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項4に記載の発明のように、前記複数の色光には、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色が含まれ、前記複数の結像光学系及び撮像素子が、少なくとも、R(赤)の色光を露光する結像光学系及び撮像装置と、G(緑)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、B(青)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、によって構成されていることにより、色再現の良いカラー情報を生成できる。
次に、請求項1乃至請求項4の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項5に記載の発明のように、前記複数の撮像素子の外形が長辺と短辺からなる矩形状に形成されて、前記複数の撮像素子の前記長辺同士が近接するように配置されていることにより、複数の撮像素子の並設方向のサイズを小型化できる。
次に、請求項1乃至請求項5の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項6に記載の発明のように、前記複数の撮像素子が、一体の基板上に構成されていることにより、複数の撮像素子間の相対的な位置を精度良く合わせることができる。
次に、請求項1乃至請求項6の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項7に記載の発明のように、一体の撮像素子における受光面が画成されて複数の受光領域が構成され、前記複数の撮像素子が前記複数の受光領域によって構成されていることにより、複数の撮像素子を一体化でき、生産性を向上できると共に複数の撮像素子を精度良く構成できる。
次に、請求項7に記載のカラー撮像装置は、請求項8に記載の発明のように、前記複数の撮像素子が、当該複数の撮像素子の並設方向に沿ったライン毎に画素信号を順次読み出すラスタースキャン方式で構成されていることにより、複数の撮像素子から出力される画素信号間の時間ズレを低減できる。
次に、請求項1乃至請求項8の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項9に記載の発明のように、前記複数の結像光学系には被写体光を集光する撮像レンズが備えられ、該撮像レンズが、対応付けられた色光に関連付けて光学設計されていることにより、色光毎に、撮像素子に対する優れた結像性能を得ることができる。
請求項1乃至請求項8の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項10に記載の発明のように、前記複数の結像光学系には被写体光を集光する撮像レンズが備えられ、該撮像レンズが前記複数の色光のうちで最も視感度の高い色光に合わせて光学設計されていることにより、結像光学系の光学設計を共通にできて生産性を向上できる。
次に、請求項1乃至請求項10の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項11に記載の発明のように、前記複数の結像光学系には、焦点深度を広げる瞳フィルタが備えられていることにより、解像度及び被写体深度を良好にできる。
次に、請求項11に記載のカラー撮像装置は、請求項12に記載の発明のように、前記瞳フィルタが、前記撮像素子に入射する被写体光に対し、瞳透過位置(瞳フィルタ面における透過光線の位置である)に応じて所定の光学的位相差を与える位相フィルタであって、前記複数の結像光学系毎に、対応する色光に応じて設計されていることが好ましい。
次に、請求項1乃至請求項12の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項13に記載の発明のように、前記撮像レンズが、複数の光学面が並置された光学板を積層して構成されていることにより、夫々の結像光学系毎の受光面の位置調整及び光軸合わせを不要にできて生産性を向上できる。
次に、請求項13に記載のカラー撮像装置は、請求項14に記載の発明のように、前記複数の光学板には、前記結像レンズを介して前記撮像素子に向かう被写体光の、隣接する他の撮像素子への侵入を防止する遮光層が積層されていることにより、遮光層が絞り環として作用して迷光を吸収し、複数の結像光学系間における色光の混入を抑制できる。
次に、請求項1乃至請求項14の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項15に記載の発明のように、前記複数の撮像素子から出力された画素信号を合成してカラー画像を生成するカラー画像生成部を備えていることが好ましい。これにより、複数の結像光学系および撮像素子からの出力に適応するカラー画像を生成できる。
次に、請求項15に記載のカラー撮像装置は、請求項16に記載の発明のように、前記カラー画像生成部には、前記複数の色光間の視差を検出して補正する視野補正手段が備えられていることにより、色光間の視差による色ずれを精度良く抑制できる。
次に、請求項15に記載のカラー撮像装置は、請求項17に記載の発明のように、前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子から出力された単色の画像を、前記撮像素子の並設方向に沿って移動させて合成する単色画像移動合成手段が備えられていることにより、色光間の視差による色ずれを簡便に抑制できる。
次に、請求項17に記載のカラー撮像装置は、請求項18に記載の発明のように、前記単色画像移動合成手段が、前記結像光学系から前記被写体までの距離に応じて、前記撮像素子の並設方向の移動量を変化させるように構成されていることにより、比較的色ずれの発生し易い近接撮影(マクロ撮影)でも色ずれを抑制できる。
次に、請求項15乃至請求項18の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項19に記載の発明のように、前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子から出力された単色の画像における低周波成分を抽出し、前記抽出された低周波成分を用いて、カラー画像の色差を生成する合成部が備えられていることにより、カラー画像における色ずれを目立たなくさせることができる。
次に、請求項15乃至請求項19の何れか記載のカラー撮像装置は、請求項20に記載の発明のように、前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子のうちの一つから出力された単色の画像における高周波成分を抽出し、前記抽出された高周波成分を用いて、カラー画像の輝度の高周波成分を生成する合成部が備えられていることにより、カラー画像に色ずれのない輝度の高周波成分を付与することができる。
次に、請求項20に記載のカラー撮像装置は、請求項21に記載の発明のように、前記抽出された高周波成分を用いて、カラー画像のエッジ強調及びノイズ抑制の少なくとも何れかの補正を行う画像補正部が備えられていることにより、高周波成分におけるエッジ強調を良好にできると共にノイズを抑制できる。
次に、請求項20又は請求項21に記載のカラー撮像装置は、請求項22に記載の発明のように、前記輝度の高周波成分が、前記複数の色光の内で最も視感度の高い色光の画像を出力する撮像素子の出力画像から生成されることにより、視感度に合わせて自然なエッジを有するカラー画像を生成できる。
次に、請求項20又は請求項21に記載のカラー撮像装置は、請求項23に記載の発明のように、前記輝度の高周波成分が、複数の撮像素子の並設方向において中央に位置する撮像素子の出力画像から生成されることにより、中央の撮像素子の両側に位置する撮像素子の出力から生成するよりも、視感度に合わせて自然なエッジを有するカラー画像を生成できる。
本発明のカラー撮像装置は、結像光学系及び前記撮像素子を、相異なる複数の色光の夫々と対となるように複数備えて、当該複数の結像光学系及び撮像素子の少なくとも一対以上における、複数の撮像素子の受光面或いは結像光学系の光路上に、夫々、複数の色光の内の何れかを透過するカラーフィルタを備え、複数の結像光学系及び複数の撮像素子が並設されて、複数の撮像素子の夫々に、被写体の略同範囲が結像するように配置されているので、従来の色分解プリズムを用いた複板式撮像装置に比べて、同等の画質を維持しつつ、光軸方向のサイズを小型化できるとともに低コスト化できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、複数の色光が少なくとも3つの色光であることによりカラー情報を生成でき、さらには、複数の色光には、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色が含まれ、前記複数の結像光学系及び撮像素子が、少なくとも、R(赤)の色光を露光する結像光学系及び撮像装置と、G(緑)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、B(青)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、によって構成されていることにより、色再現の良いカラー情報を生成できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、複数の撮像素子の外形が長辺と短辺からなる矩形状に形成されて、前記複数の撮像素子の前記長辺同士が近接するように配置されていることにより、複数の撮像素子の並設方向のサイズを小型化でき、さらには、複数の撮像素子が、一体の基板上に構成されていることにより、複数の撮像素子間の相対的な位置を精度良く合わせることができる。
また、本発明のカラー撮像装置は、一体の撮像素子における受光面が画成されて複数の受光領域が構成され、前記複数の撮像素子が前記複数の受光領域によって構成されていることにより、複数の撮像素子を一体化でき、生産性を向上できると共に複数の撮像素子を精度良く構成でき、さらには、複数の撮像素子が、当該複数の撮像素子の並設方向に沿ったライン毎に画素信号を順次読み出すラスタースキャン方式で構成されていることにより、複数の撮像素子から出力される画素信号間の時間ズレを低減できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、複数の結像光学系には被写体光を集光する撮像レンズが備えられ、該撮像レンズが、対応付けられた色光に関連付けて光学設計されていることにより、色光毎に、撮像素子に対する優れた結像性能を得ることができる。または、撮像レンズが前記複数の色光のうちで最も視感度の高い色光に合わせて光学設計されていることにより、結像光学系の光学設計を共通にできて生産性を向上できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、複数の結像光学系には焦点深度を広げる瞳フィルタが備えられていることにより、解像度及び被写体深度を良好にできる。この際、瞳フィルタが、撮像素子に入射する被写体光に対し、瞳透過位置に応じて所定の光学的位相差を与える位相フィルタであって、前記複数の結像光学系毎に、対応する色光に応じて設計されていることが好ましい。
また、本発明のカラー撮像装置は、撮像レンズが、複数の光学面が並置された光学板を積層して構成されていることにより、夫々の結像光学系毎の受光面の位置調整及び光軸合わせを不要にできて生産性を向上でき、さらには、複数の光学板には、結像レンズを介して前記撮像素子に向かう被写体光の、隣接する他の撮像素子への侵入を防止する遮光層が積層されていることにより、遮光層が絞り環として作用して迷光を吸収し、複数の結像光学系間における色光の混入を抑制できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、複数の撮像素子から出力された画素信号を合成してカラー画像を生成するカラー画像生成部を備えていることが好ましい。これにより、複数の結像光学系および撮像素子からの出力に適応するカラー画像を生成できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、カラー画像生成部には、前記複数の色光間の視差を検出して補正する視野補正手段が備えられていることにより、色光間の視差による色ずれを精度良く抑制できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、カラー画像生成部には、複数の撮像素子から出力された単色の画像を撮像素子の並設方向に沿って移動させて合成する単色画像移動合成手段が備えられていることにより、色光間の視差による色ずれを簡便に抑制でき、さらには、単色画像移動合成手段が、結像光学系から被写体までの距離に応じて、撮像素子の並設方向の移動量を変化させるように構成されていることにより、比較的色ずれの発生し易い近接撮影(マクロ撮影)でも色ずれを抑制できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、カラー画像生成部には、複数の撮像素子から出力された単色の画像における低周波成分を抽出し、抽出された低周波成分を用いて、カラー画像の色差を生成する合成部が備えられていることにより、カラー画像における色ずれを目立たなくさせることができる。
また、本発明のカラー撮像装置は、カラー画像生成部には、複数の撮像素子のうちの一つから出力された単色の画像における高周波成分を抽出し、抽出された高周波成分を用いて、カラー画像の輝度の高周波成分を生成する合成部が備えられていることにより、カラー画像に色ずれのない高周波成分を付与することができ、さらには、抽出された高周波成分を用いて、カラー画像のエッジ強調及びノイズ抑制の少なくとも何れかの補正を行う画像補正部が備えられていることにより、高周波成分におけるエッジ強調を良好にできると共にノイズを抑制できる。
また、本発明のカラー撮像装置は、輝度の高周波成分が、複数の色光の内で最も視感度の高い色光の画像を出力する撮像素子の出力画像から生成されることにより、視感度に合わせて自然なエッジを有するカラー画像を生成できる。また、本発明のカラー撮像装置は、輝度の高周波成分が、複数の撮像素子の並設方向において中央に位置する撮像素子の出力画像から生成されることにより、中央の撮像素子の両側に位置する撮像素子の出力から生成するよりも、視感度に合わせて自然なエッジを有するカラー画像を生成できる。
(第1の実施形態)
次に、図1、図2を用いて、本発明のカラー撮像装置の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における、カラー撮像装置1Aの構成を表した図であって、(a)がカラー撮像装置全体の構成図、(b)が(a)中のY−Yから視た半導体基板の構成図である。図2は、同第1の実施形態のカラー撮像装置における、画像処理部の構成図である。
図1(a)に表したように、カラー撮像装置1Aは、RGB三原色に対応つけられて、被写体光Sに含まれるR(赤)の色光のみを透過するカラーフィルタ6R、G(緑)の色光のみを透過するカラーフィルタ6G、B(青)の色光のみを透過するカラーフィルタ6B、カラーフィルタ6Rを透過したRの色光を受光部5Rに結像させる結像光学系110R、カラーフィルタ6Gを透過したGの色光を受光部5Gに結像させる結像光学系110G、カラーフィルタ6Bを透過したBの色光を受光部5Bに結像させる結像光学系110B、結像光学系110R、110G、110Bを支持する鏡筒7、受光部5R、5G、5Bの露光を制御する制御部11、等を備えている。受光部5R、5G、5Bは、検出された受光量に応じて画素毎にアナログ電気信号を生成して出力する。
また、カラー撮像装置1Aは、受光部5R、5G、5Bから出力された色光毎のアナログ電気信号に対して、その利得を可変して感度調整やホワイトバランス調整を行う可変利得アンプPGA120R、PGA120G、PGA120B等と、PGA120R、PGA120G、PGA120Bを介して入力されたアナログ電気信号をデジタル画像データに変換するADC130R、ADC130G、ADC130Bと、を備えている。
また、カラー撮像装置1Aは、ADC130R、ADC130G、ADC130B等から出力されたRGB毎の画像データを合成してカラー画像データを生成する画像処理部200と、画像処理部200で生成されたカラー画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の方法で圧縮する圧縮部150と、圧縮部150で圧縮されたカラー画像データを記録媒体(例えば、フラッシュメモリである)に記録する記録部160と、を備えている。
なお、本発明における複数の撮像素子は、後述の半導体基板5及び受光部5R、5G、5B等によってその機能が発現される。また、本発明におけるR(赤)の色光を露光する結像光学系及び撮像素子が、結像光学系110R、受光部5R及び半導体基板5等によってその機能が発現され、本発明における(G)の色光を露光する結像光学系及び撮像装置が、結像光学系110G、受光部5G及び半導体基板5等によってその機能が発現され、本発明におけるB(青)の色光を露光する結像光学系及び撮像装置が、結像光学系110B、受光部5B及び半導体基板5等によってその機能が発現される。
詳しくは、結像光学系110Rは、カラーフィルタ6Rを透過したRの色光を集光して受光部5Rに結像させる撮像レンズ2R及び4Rと、Rの色光が受光部5Rに結像する際の焦点深度を広げる瞳フィルタ3Rとが、光軸方向に沿って配置されている。
結像光学系110Gは、カラーフィルタ6Gを透過したGの色光を集光して受光部5Gに結像させる撮像レンズ2G及び4Gと、Gの色光が受光面5Gに結像する際の焦点深度を広げる瞳フィルタ3Gとが、光軸方向に沿って配置されている。
結像光学系110Bは、カラーフィルタ6Bを透過したBの色光を集光して受光部5Bに結像させる撮像レンズ2B及び4Bと、Bの色光が受光部5Bに結像する際の焦点深度を広げる瞳フィルタ3Bとが、光軸方向に沿って配置されている。
また、結像光学系110R、110G、110Bは、互いに色光の混入が生じないように遮光壁10を介して配置されている。
また、結像光学系110R、110G、110Bは、受光部5R、5G、5Bの夫々に、被写体の略同範囲が結像するように配置されている。
また、結像光学系110R、110G、110Bは、R、G、B等の色光の内で最も視感度の高い色光に対応する結像光学系110G及び受光部5Gが中央に位置され、結像光学系110G及び受光部5Gを介して両側に、結像光学系110R及び受光部5R、結像光学系110B及び受光部5B等が配置されている。
また、カラー撮像装置1Aは、カラーフィルタ6R、6G、6Bが、夫々、結像光学系110R、110G、110Bの入射光の光路上備えられ、カラーフィルタ6R、6G、6Bを透過した単色光の画像が、結像光学系110R、110G、110Bを介して受光部5R、5G、5Bに結像する。
そして、カラー撮像装置1Aは、結像光学系110R、カラーフィルタ6R、瞳フィルタ3R、受光部5Rが対となってRの色光の画像を撮影するカメラブロックが構成され、結像光学系110G、カラーフィルタ6G、瞳フィルタ3G、受光部5Gが対となってGの色光の画像を撮影するカメラブロックが構成され、結像光学系110B、カラーフィルタ6B、瞳フィルタ3B、受光部5Bが対となってBの色光の画像を撮影するカメラブロックが構成されている。
次に、図1(b)に表したように、半導体基板5上に3つの受光部5R、5G、5Bが構成されている。
受光部5R、5G、5Bは、半導体基板5上に構成されたイメージセンサ(例えば、CCDやCMOS等のイメージセンサ)であって、視差を低減するために、長辺同士が近接するように配置され、夫々、1920×1080=2Mの画素から構成されている。
また、受光部5R、5G、5Bは、夫々、一辺が1.4μmの正方画素がマトリクス状に配置されている。そして、L方向に1920個の画素が配置されると共にW方向に1080個の画素が配置され、L=2.7mm、W=1.5mm、受光部5R、5G、5B同士の間隙tが0.1mm、受光部5R、5G、5BのピッチPが1.6mmになるように構成されている。
また、結像光学系110R、110G、110Bは、焦点距離f=2.1mmに設計されている。これは、35mmフィルム換算(通称ライカ判換算)で焦点距離f=28mm相当の画角になる。
結像光学系110R、110G、110Bは、焦点距離が同一であるが、夫々を透過する色光の波長が異なるので、撮像レンズ2R、2G、2B、4R、4G、4B等の曲率や厚みが、夫々、対応する色光に関連つけて最適となるように設計されている。これにより、結像光学系110R、110G、110Bは、高い結像性能が得られる。
例えば、従来の単板式撮像装置(色モザイク画像を出力する単板の撮像素子を用いた撮像装置)では、2Mピクセルの3板の撮像素子と同等の画質(所謂、本実施形態と同等の画質である)を得るために5Mピクセル(5Mピクセル=3072×1728である)が必要とすると、画素数が、L方向に1920×√(5M/2M)≒3072、W方向に1080×√(5M/2M))≒1728、となる。そして、この際、一辺が1.4μmの正方画素とすれば、受光部のサイズが4.3mm(L)×2.4mm(W)となり、本実施形態と同じ画角を備えるものとすれば、その焦点距離がf=3.3mmとなる。
これにより、基本的に結像光学系の光軸方向のサイズが焦点距離に比例するので、本実施形態の結像光学系110R、110G、110Bは、従来の単板式撮像装置の結像光学系に比べて、光軸方向のサイズが約63%(2.1/3.3≒0.63)に削減され、カラー撮像装置1Aの光軸方向の厚みを薄型化できる。
次に、結像光学系110R、110G、110Bにおける瞳面には、解像度及び被写体深度を向上させるために、瞳フィルタ3R、3G、3Bが設置されている。瞳フィルタ3R、3G、3Bは、入射する被写体光に対して、瞳透過位置(所謂、瞳フィルタのどの部分(例えば、中心か外縁か右か左か)を光線が透過するかを表す、瞳フィルタ面における透過光線の位置である)に応じて所定の光学的位相差を与える位相フィルタであって、結像光学系110R、110G、110Bを透過する色光の波長域に適応して、その効果が十分に得られるように、夫々毎に設計されている。
従来、位相フィルタが波長依存性を備えているので、波長範囲が400nm〜600nmといった広帯域の可視光に対して、被写体深度向上の十分な効果を得ることが困難であったが、本実施形態では、位相フィルタが、結像光学系110R、110G、110B毎に、透過する色光の波長に応じて設計されているので、十分な効果を得ることができる。
次に、制御部11は、3つの受光部5R、5G、5Bを制御して同時に露光させる制御回路が構成されて、各受光部5R、5G、5Bに露光したRGB毎の単色画像を、アナロク電気信号として出力する。
制御部11から出力されたアナログ電気信号は、PGA120R、PGA120G、PGA120Bにおいてホワイトバランスや感度調整のための利得調整が施され、その後、ADC130R、ADC130G、ADC130Bにおいて、アナロク電気信号がデジタル信号(以下、デシタル画像データともいう)に変換されて画像処理部200に出力される。
次に、画像処理部200は、図2に表したように、ADC130R、ADC130G、ADC130Bから出力された単色のR画像、G画像、B画像を合成してカラー画像信号を出力するように構成されている。なお、本発明のカラー画像生成部は、画像処理部200によってその機能が発現される。
画像処理部200は、Gの画像に対するRの画像の視差量を検出するR視差量検出部210R、Gの画像に対するBの画像の視差量を検出するB視差量検出部210B、Rの視差量を補正するR視差補正部220R、Bの視差量を補正するB視差補正部220B、等を備えている。なお、本発明における視差補正手段は、R視差補正部220R、B視差補正部220B等によってその機能が発現される。
また、画像処理部200は、Rの画像における低周波成分を抽出する第1のLPF(ローパスフィルタ)230Rと、Gの画像における低周波成分を抽出する第2のLPF(ローパスフィルタ)230Gと、Bの画像における低周波成分を抽出する第3のLPF(ローパスフィルタ)230Bと、Gの画像における高周波成分を抽出するHPF(ハイパスフィルタ)240と、第1のLPF230R、第2のLPF230G、第3のLPF230B等から出力された低周波成分を用いて輝度及び色差(YCbCr)を生成する色変換部250と、を備えている。
また、画像処理部200は、HPF240で抽出された高周波成分を用いてカラー画像のエッジ強調及びノイズ抑制を行うエッジ強調及びノイズ抑制部260、第1のLPF230R、第2のLPF230G、第3のLPF230B等で抽出された低周波成分を用いてカラー画像の色差及び輝度の低周波成分を生成すると共にHPF240で抽出された高周波成分を用いてカラー画像の輝度の高周波成分を生成する合成部270、色補正及びγ補正部280、等を備えている。
なお、本発明における合成部は、第1のLPF230R、第2のLPF230G、第3のLPF230B、HPF240、合成部270等によってその機能が発現される。また、本発明における画像補正部は、エッジ強調及びノイズ抑制部260によってその機能が発現される。
R視差量検出部210Rは、G画像における各画素位置(u,v)(u=0,1,…1919、v=0,1,…1079)におけるR画像の視差量を検出する。つまり、図1に表したようにGの結像光学系に対してRの結像光学系が左方に位置するため、Rの画像の視差量が正立画像右方(つまり、vの正方向)になる。ここで、vが受光部5R、5G、5Bの並設方向に沿った画素座標、uがv方向に直交する方向の画素座標である。なお、一般に受光部上に形成される画像は倒立像であり、Rの画像の視差量は、図1の受光部上では左方である。
ここでの視差量の検出処理は、一般にステレオマッチングといわれる処理と同様であるが、本実施形態では、結像光学系110Rと結像光学系110G間のピッチPを小さく(1.6mmである)できるので、検出範囲を小さくできて、演算処理を軽減できる。
また、結像光学系110R、110G、110Bの光軸が平行に構成されているので、被写体距離が∞の際には、結像面における視差が0(ゼロ)となる。
一方、被写体距離が0.6mの際には、結像面における視差が1.6mm×2.1mm(=f)/0.6m=5.6μmになり、G画像とR画像との間、G画像とB画像との間に、画素数に換算して、4ピクセル相当の視差が生じることになる。
従って、カラー撮像装置1Aの最短撮影距離を0.6mとするなら、0〜4ピクセルの範囲で、視差を補正する方向(図1中の左方)にR画像をずらし、注目画素の座標(u,v)近傍において2つの画像(R画像とG画像である)の相関が最も高くなったときのズレ量kを視差量Drとして出力する。なお、結像光学系110R、110G、110Bの光軸が1.2m先で交わるようにすれば、被写体距離が1.2mの際には視差が0(ゼロ)、被写体距離が∞の際にはvの負方向に2ピクセル、被写体距離が0.6mの際にはvの正方向に2ピクセルの処理となる。
この際、例えば(式1)の演算式を用いて積率相関係数を求め、相関度を検出することができる。
(式1)において、<X(u,v)>は、(u,v)近傍内でのXの平均値<X(u,v)>=mean|(u´,v´)−(u,v)|<ωX(u´,v´)を示す。また、ωは、注目画素からの近傍とみなす画素までの距離に相当する画素数であってω=2〜3が好適であるが、画像のノイズレベル等に応じて適宜変更しても良い。
つまり、画像R(u,v)と画像G(u´,v´)との相関度を、|(u´,v´)−(u,v)|<ωの範囲において、(画像Rと画像Gの共分散)/((画像Rの標準偏差)×(画像Gの標準偏差))の関係式から算出する。
この、(式1)の相関の絶対値が最大になる際のズレ量kを、(式2)のように視差量とする。
また、(式2)では、R及びGの画素値そのもの相関をもちいて視差量を求めたが、R及びGの微分値∂R/∂vと∂G/∂vとの相関が最大となるズレ量を視差量としても良い。
次に、R視差補正部220Rは、R視差量検出部210Rで検出された視差量Drを打ち消す方向へR画像を平行移動し、補正画像R´を、R´(u,v)=R(u,v+Dr(u,v))として出力する。その後、R視差補正部220Rから出力された補正画像R´は、第1のLPF230Rを経て色変換部250で利用される。
次に、B視差量検出部210Bは、G画像における各画素位置(u,v)(u=0,1,…1919、v=0,1,…1079)におけるB画像の視差量を検出する。つまり、図1に表したようにGの結像光学系に対してBの結像光学系が右方に配置されるため、Bの画像の視差量が正立画像左方(つまり、vの負方向)になる。
B視差量検出部210Bにおける視差量の検出処理は、R視差量検出部210Rと同じように、結像光学系110Bと結像光学系110G間のピッチPが非常に小さい(1.6mmである)ので、検出範囲を小さくできて、演算処理を軽減できる。
詳しくは、0〜−4ピクセルの範囲でB画像を図1中の右方にずらし、注目画素の座標(u,v)近傍において2つの画像(B画像とG画像である)の相関が最も高くなったときのズレ量kを視差量Dbとして出力する。
この際、例えば、相関の指標として(式3)のように積率相関係数を用いることができる。
次に、B視差補正部220Bは、B視差量検出部210Bで検出された視差量Dbを打ち消す方向へB画像を平行移動し、補正画像B´を、B´(u,v)=B(u,v+Db(u,v))として出力する。その後、B視差補正部220Bから出力された補正画像B´は、第3のLPF230Bを経て色変換部250で利用される。なお、本発明における単色画像移動合成手段は、R視差量補正部220R、B視差量補正部220B、色変換部250等によってその機能が発現される。
次に、ADC130Gから出力されたGの単色画像は、第2のLPF230G及びHPF240により、高周波成分と低周波成分に分離される。
この際、第2のLPF230Gは、第1のLPF230R及び第3のLPF230Bと同じ構成にすることが好ましい。また、HPF240とLPF230Gは、相補的である(所謂、互いに共通の周波数成分を抽出することがないように構成する)ことが好ましい。
そして、このようなフィルタとして、第1のLPF230R、第2のLPF230G、第3のLPF230Bには、(式4)に表したカーネルの空間フィルタを適用し、HPF240には(式5)に表したカーネルの空間フィルタを適用すればよい。
次に、色変換部250は、第1のLPF230R、第2のLPF230G、第3のLPF230B等から出力された低周波成分に対して所定の色変換行列を適用し、YCrCbの輝度及び色差信号からなるカラー画像を生成する。なお、前述のカラー画像信号において、Yが輝度、CrがYに対するRの色差、CbがYに対するBの色差である。
一方、HPF240より出力されたG画像の高周波成分は、エッジ強調及びノイズ抑制部260に入力され、エッジ強調及びノイズ抑制部260において、高周波成分の内でノイズとみなされる成分を抑制すると共に、画像のエッジとみなされる成分を増幅する。
例えば、高周波成分をGと表した際に、ある画素座標(u,v)におけるG(u,v)が、所定値σ以下であればノイズとみなし、所定値σを超える値であればエッジ成分と見なして、(式6)を用いてエッジ成分を増幅する。(式6)において、G´がGを増幅して得られたエッジ成分である。Pはエッジの強調係数であり、一般には3から5が好適である。
次に、合成部270は、エッジ強調及びノイズ抑制部260から出力された高周波成分を色変換部250から出力されたカラー画像の輝度信号Yに合成する。この際、色差CrCbには高周波成分が含まれないので、R視差補正部210R及びB視差補正部210Bにおいて補正誤差が生じても、その誤差の影響を低減できて、高画質のカラー画像が得られる。
次に、合成部270から出力されたカラー画像データは、色補正及びγ補正部280において肌色補正やγ補正といった各種の補正が施され、その後、圧縮部150に出力され、圧縮部150で圧縮される。また、圧縮部150で圧縮されたカラー画像データは、記録部150において、例えばフラッシュメモリ等の記録媒体に記録される。
以上のように、第1の実施形態に記載のカラー撮像装置1Aは、RGBの各色光に対応付けて、結像光学系110R、110G、110B及び受光部5R、5G、5Bが並設されて、受光部5R、5G、5Bの夫々に、被写体の略同範囲が結像するように配置されているので、従来の色分解プリズムを用いた複板式撮像装置に比べて、同等の画質を維持しつつ、光軸方向のサイズを小型化できるとともに低コスト化できる。
また、第1の実施形態に記載のカラー撮像装置1Aは、受光部5R、5G,5Bを同一の半導体基板5上に設置して近接させているので、視差の影響を低減できる。
また、第1の実施形態に記載のカラー撮像装置1Aは、従来の単板式撮像装置(色モザイク画像を出力する単板の撮像素子を用いた撮像装置)に比べて、同等の画質を得る際の、各受光部5R、5G、5Bの面積を小さくできると共に、各結像光学系110R、110G、110Bの焦点距離を短くでき、当該カラー撮像装置1Aの光軸方向の厚みを薄型化できる。
(第2の実施形態)
次に、図3及び図4を用いて、本発明のカラー撮像装置の第2の実施形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態における、カラー撮像装置1Bの構成を表した図であって、(a)がカラー撮像装置全体の構成図、(b)が(a)中のY−Yから視た半導体基板の構成図である。図4は、同第1の実施形態のカラー撮像装置における、画像処理部の構成図である。
尚、第2の実施形態におけるカラー撮像装置1Bは、基本的に第1の実施形態で表したカラー撮像装置1Aと同じ構成なので、共通と成る構成部分については同一の符号を付与して詳細な説明を省き、特徴と成る部分について以下に説明する。
図3(a)に表したように、カラー撮像装置1Bは、RGB三原色に対応つけられて、カラーフィルタ25Rを介して被写体光Sを撮像素子30に結像させる結像光学系111R、カラーフィルタ25Gを介して被写体光Sを撮像素子30に結像させる結像光学系111G、カラーフィルタ25Bを介して被写体光Sを撮像素子30に結像させる結像光学系111B、被写体光Sに含まれるR(赤)の色光のみを透過するカラーフィルタ25R、G(緑)の色光のみを透過するカラーフィルタ25G、B(青)の色光のみを透過するカラーフィルタ25B、等を備えている。なお、これらの結像光学系111R、111G、111Bは、倒立光学系とする。
結像光学系111R、111G、111Bは、複数の光学板22、23、24を積層して構成され、光学板22、23、24の上面及び境界面には、球面状の光学面22R、22G、22Bが備えられている。
また、光学板22、23、24は、夫々の上面に、結像光学系111R、111G、111Bの透過部を除いて遮光層26、27、28が被覆されている。
図3(b)に表したように、撮像素子30は、半導体基板31の上面に、画素を構成する複数の光電変換素子がマトリクス状に配置されたCCDやCMOS等のイメージセンサであって、ガードバンド30nに画成された矩形状の3つの露光エリア30r、30g、30bが、重ならないように主走査方向に配置されている。
そして、露光エリア30rには、カラーフィルタ25Rを透過したRの色光のみが結像し、露光エリア30gには、カラーフィルタ25Gを透過したGの色光のみが結像し、露光エリア30bには、カラーフィルタ25Bを透過したBの色光のみが結像するように構成されている。
また、露光エリア30r、30g、30bは、視差を低減するために、長辺同士が隣り合って近接するように配置され、さらには、RGBの色光の内でもっとも視感度が高い色光が結像する受光エリア30gが中央に配置されている。
また、結像光学系111R、111G、111Bは、露光エリア30r、30g、30bの夫々に、被写体の略同範囲が結像するように、光軸が平行に配置されている。なお、本発明の受光領域は、露光エリア30r、30g、30bによってその機能が発現される。
そして、カラー撮像装置1Bは、結像光学系111R、カラーフィルタ25R、露光エリア30rが対となってRの色光の画像を撮影するカメラブロックを備え、結像光学系111G、カラーフィルタ25G、露光エリア30gが対となってGの色光の画像を撮影するカメラブロックを備え、結像光学系111B、カラーフィルタ25B、露光エリア30bが対となってBの色光の画像を撮影するカメラブロックを備えている。
この際、第1の実施形態と同様に、結像光学系111R、111G、111B等は、焦点距離が同一であるが、夫々を透過する色光の波長が異なるので、光学面22R、22G、22Bの曲率を、夫々、透過する色光に合わせて最適となるように設計してもよい。ただし、第2の実施形態では、後述するように、画像処理部400において撮像素子30から出力されたR画像及びB画像の高周波成分が利用されないので、露光エリア30r及び露光エリア30bに結像したR及びB画像のボケを重視せずに、結像光学系111R、111G、111B共に、Gの色光に合わせて最適になるように設計してもよい。
本実施形態のカラー撮像装置1Bは、撮像素子30を形成した半導体基板31上にカラーフィルタ25R、25G、25B、複数の光学板22、23、24、遮光層26、27、28等が隙間なく積層されて、組み立て時におけるアライメント(位置調整)が簡素化されている。
また、本実施形態のカラー撮像装置1Bは、光学板22、23、24における境界上において、光学面22R、22G、22B等を除いて、遮光層26、27、28等が被覆されており、この遮光層26、27、28等が絞り環として作用して迷光を吸収する。遮光層26、27、28は、例えばエッチング等によって、光学板22、23、24の表面に形成される。
これにより、結像光学系111R、111G、111B間に遮光壁(第1の実施形態の図1中の符号10である)がなくても、これらのカメラブロック間で光が混じることがない。
次に、図3(b)に表したように、露光エリア30r、30g、30bは、夫々、横方向(主走査方向)に480画素、縦方向(主走査方向に直交する方向)に640画素とする。また、各露光エリア30r、30g、30b間のガードバンド30nを80ピクセル分とし、撮像素子30は、横方向に1600画素(480+80+480+80+480=1600)画素、縦方向に640画素で構成されている。
また、画素間のピッチを2.2μmにすれば、撮像素子のサイズは、縦方向が2.2μm×640=1.4mm、横方向が2.2μm×1600=3.5mmになる。また、各受光部系間の距離(ピッチ)が、2.2μm×(480+80)=1.2mmになる。そして、各結像光学系111R、111G、111B等の光軸の間隔も、ピッチと同様に1.2mmになるように構成する。
一方、結像光学系111R、111G、111Bにおける焦点距離は、f=1.4mmとする。これは、35mmフィルム換算で焦点距離f=35mm相当の画角になる。
また、結像光学系111R、111G、111Bの光軸が平行に構成されているので、被写体距離が∞の際には、結像面における視差が0(ゼロ)になる。
一方、被写体距離が0.75mの際には、結像面における視差が1.2mm×1.4mm(=f)/0.75m=2.2μmになり、G画像とR画像との間、G画像とB画像との間に、画素数に換算して1ピクセルの視差が生じることになる。
また、被写体距離が0.38mの際には、画素数に換算して2ピクセルの視差が、G画像とR画像との間、G画像とB画像との間に生じ、被写体距離が0.19mの際には、画素数に換算して4ピクセルの視差が、G画像とR画像との間、G画像とB画像との間に生じることになる。
これらの視差量は、被写体距離に応じてテレ・マクロ切替スイッチ170が切り替えられて、後述の画像処理部400において補正される。本実施形態のカラー撮像装置1Bでは、ユーザーの操作によって、撮影の際に被写体距離が0.4m以上であるときはスイッチをテレ側に、被写体距離が0.3m前後であるときにはスイッチをマクロ側に切り替えるように構成されている。
撮像素子30からは、3つの露光エリアを介して受光したR画像、G画像、B画像が並んだ1枚の画像としてのアナログ電気信号が出力されて、このアナログ電気信号がADCに入力にされる。
次に、ADC131は、撮像素子30から入力されたアナログ電気信号を、デジタル画像データに変換して、画像処理部400に出力する。
また、画像処理部400は、ADC131から入力されたデジタル画像データをカラー画像信号に変換して圧縮部150に出力する。なお、本発明におけるカラー画像生成部は、画像処理部400によってその機能が発現される。
圧縮部150は、画像処理部400から入力されたカラー画像信号に対してJPEGやMPEG等の圧縮を施し、出力部161へ出力する。
出力部161は、圧縮部150から入力された圧縮データを、当該カラー撮像装置1Bに接続された外部機器(図示せず)に送信する。外部機器としては、遠隔モニター表示装置、画像/映像記録装置、画像/映像処理装置、等の画像/映像機器が挙げられる。
次に、画像処理部400は、図4に表したように、ADC131から入力された単色のR画像、G画像、B画像を合成してカラー画像信号を出力するように構成されている。
詳しくは、画像処理部400は、ADC131を介して入力された入力画像におけるRの領域を抽出するR領域抽出部410R、Gの領域を抽出するG領域抽出部410G、Bの領域を抽出するB領域抽出部410B、等を備えている。
また、画像処理部400は、R領域抽出部410Rにおいて抽出されたRの画像データを増幅するRゲイン乗算機器415R、G領域抽出部410Gにおいて抽出されたGの画像データを増幅するGゲイン乗算機器415G、B領域抽出部410Bにおいて抽出されたBの画像データを増幅するBゲイン乗算機器415B、G画像に対するR画像の視差量を補正するR視差補正部420R、G画像に対するB画像の視差量を補正するB視差補正部420B、等を備えている。なお、本発明における視差補正手段は、R視差補正部420R、B視差補正部420B等によってその機能が発現される。
また、画像処理部400は、Rの画像における低周波成分を抽出する第1のLPF(ローパスフィルタ)430R、Gの画像における低周波成分を抽出する第2のLPF(ローパスフィルタ)430G、Bの画像における低周波成分を抽出する第3のLPF(ローパスフィルタ)430B、Gの画像における高周波成分を抽出するHPF(ハイパスフィルタ)440、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430Bから出力されたRGB毎の低周波成分を用いて輝度及び色差(YCbCr)を生成する色変換部250、等を備えている。
また、画像処理部400は、HPF440で抽出された高周波成分を用いてカラー画像のエッジ強調及びノイズ抑制を行うエッジ強調及びノイズ抑制部260、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430B等で抽出された低周波成分を用いてカラー画像の色差及び輝度の低周波成分を生成すると共にHPF240で抽出された高周波成分を用いてカラー画像の輝度の高周波成分を生成する合成部270、色補正及びγ補正部280、等を備えている。なお、本発明における合成部は、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430B、HPF440、合成部270等によってその機能が発現される。
詳しくは、R領域抽出部410Rは、ADC131を介して入力された入力画像からRの露光エリア30rに対応する領域を抽出して、この領域の画像データをRゲイン乗算器415Rに出力する。
Rゲイン乗算器415Rは、乗算器として実装され、R領域抽出部410Rから入力されたR画像信号に対して、感度補正、ホワイトバランス、シェーデイング等の補正に係る値を乗算し、R視差補正部420Rに出力する。
R視差補正部420Rは、テレ・マクロ切替スイッチ170を参照し、テレ側であればR画像を倒立画像の状態で主走査方向の逆側へ1ピクセル平行移動し、マクロ側であればR画像を主走査方向の逆側へ3ピクセル平行移動するように補正する。
つまり、R視差補正部420Rの補正前において、テレ側(被写体距離が∞から0.4mの範囲)であれば、Rのカメラブロックで撮影されたR画像は、Gのカメラブロックで撮影されたG画像よりも、図3(b)中の主走査方向側に0〜2ピクセルずれて写る。そこで、R画像を主走査方向の逆側へ1ピクセル平行移動することにより、G画像に対するR画像のズレを±1ピクセル以内に補正する。
一方、R視差補正部420Rの補正前において、マクロ側(被写体距離が0.4m未満〜0.2mの範囲)であれば、Rのカメラブロックで撮影されたR画像は、Gのカメラブロックで撮影されたG画像よりも、図3(b)中の主走査方向側に2〜4ピクセルずれて写る。そこで、R画像を主走査方向の逆側へ3ピクセル平行移動することにより、G画像に対するR画像のズレを±1ピクセル以内になるように補正する。
これにより、被写体距離が∞〜0.2mの範囲において、R視差補正部420Rによって、G画像に対するR画像のズレが常に±1ピクセルの範囲内になるように補正されて、この補正されたR画像像が第1のLPF430Rに出力される。
次に、B領域抽出部410Bは、ADC131を介して入力された入力画像からBの露光エリア30Bに対応する領域を抽出して、Bゲイン乗算器415Bに出力する。
Bゲイン乗算器415Bは、乗算器として実装され、B領域抽出部410Bから入力されたB画像信号に対して、感度補正、ホワイトバランス、シェーデイング等の補正に係る値を乗算し、B視差補正部420Bに出力する。
B視差補正部420Bは、テレ・マクロ切替スイッチを参照し、テレ側であればB画像を倒立画像の状態で主走査方向へ1ピクセル平行移動し、マクロ側であればB画像を主走査方向へ3ピクセル平行移動するように補正する。
つまり、B視差量補正部420Bの補正前において、テレ側(被写体距離が∞から0.4mmの範囲)であれば、Bのカメラブロックで撮影されたR画像は、Bのカメラブロックで撮影されたG画像よりも、図3(b)中の主走査方向の逆側に0〜2ピクセルずれて写る。そこで、B画像を主走査方向側へ1ピクセル平行移動することにより、G画像に対するB画像のズレを1ピクセル以内に補正する。
一方、B視差量補正部420Bの補正前において、マクロ側(被写体距離が0.4m未満〜0.2mの範囲)であれば、Bのカメラブロックで撮影されたB画像は、Gのカメラブロックで撮影されたG画像よりも、主走査方向の逆側に2〜4ピクセルずれて写る。そこで、B画像を図3(b)中の主走査方向側へ3ピクセル平行移動することにより、G画像に対するB画像のズレを1ピクセル以内に補正する。
これにより、被写体距離が∞〜0.2mの際に、B視差量補正部420Bによって、G画像に対するB画像のズレが常に±1ピクセルの範囲内に補正されて、この補正されたB画像が第3のLPF430Bに出力される。なお、本発明における単色画像移動合成手段は、R視差量補正部420R、B視差量補正部420B、色変換部250等によってその機能が発現される。
G領域抽出部410Gは、ADC131を介して入力された入力画像からGの露光エリア30Gに対応する領域を抽出して、Gゲイン乗算器415Gに出力する。
Gゲイン乗算器415Gは、乗算器として実装され、G領域抽出部410Gから入力されたG画像信号に対して、感度補正、ホワイトバランス、シェーデイング等の補正に係る値を乗算し、第2のLPF430G及びHPF440Bに出力する。
次に、R視差補正部420R及びB視差補正部420Bから出力されたR及びBの画像は、G画像に対するズレが±1ピクセル以内に補正されているが、さらにこのズレを目立たなくさせるために、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430B等Hによって、低周波フィルタが施される。
つまり、各画像のズレが撮像光学系111R、111G、111Bの並設方向にのみ生じているので、例えば、(式7)に表したカーネルの空間フィルタを適用し、撮像光学系111R、111G、111Bの並設方向の高周波を除去すればよい。(式7)における縦列が結像光学系の並設方向に対応している。
次に、色変換部250は、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430B等から出力された低周波成分に対して所定の色変換行列を適用し、YCrCbの輝度及び色差信号からなるカラー画像を生成する。
次に、色変換部250で生成されるカラー画像信号にはLPFで除去された高周波成分が含まれていないので、HPF440を用いて高周波成分を生成する。
HPF440において高周波成分を生成する際には、複数の結像光学系111R、111G、111B等によるズレの影響を与えないように、単一の色光画像のみを用いる。この際の色光としては、複数の結像光学系111R、111G、111B等の内で、最も視感度が高く中央に配置されたGの結像光学系111Gで撮影されたG画像が最適である。
そこで、HPF440は、G領域抽出部410G及びGゲイン乗算器415Gを介して入力されたG画像から高周波成分を抽出する。この際、HPF440は、第1のLPF430R、第2のLPF430G、第3のLPF430Bで除去された低周波成分を補う目的も兼ねて、結像光学系111R、111G、111B等の並設方向の成分を強めにするように、(式8)に表したカーネルの空間フィルタを適用すればよい。(式)における縦列が結像光学系111R、111G、111Bの並設方向に対応している。
次に、第1の実施形態のカラー撮像装置1Aと同じように、エッジ強調及びノイズ抑制部260において、HPF440から入力された高周波成分を用いて、高周波成分の内でノイズとみなされる成分を抑制すると共に、画像のエッジとみなされる成分を増幅し、その後、合成部270において、エッジ強調及びノイズ抑制部260から出力された高周波成分を色変換部250から出力されたカラー画像の輝度信号Yに合成し、その後、色補正及びγ補正部280において、肌色補正やγ補正といった各種の補正が施して、圧縮部150に出力される。
以上のように、第2の実施形態に記載のカラー撮像装置1Bは、第1の実施形態に記載の視差量検出部210R、210B等を備えることなく、簡便な回路構成によって結像光学系111R、111G、111B間の視差を補正できると共に、画質の良好なカラー画像を生成できる。
また、第2の実施形態に記載のカラー撮像装置1Bは、一枚の半導体基板31上にカラーフィルタ25R、25G、25Bや光学板22、23、24等を積層することにより複数のカメラブロックを構成しているので、組み立て時におけるアライメント(位置調整)を簡素化できて生産性を向上でき、低コスト化を実現できる。
また、第2の実施形態に記載のカラー撮像装置1Bは、従来の単板式撮像装置(色モザイク画像を出力する単板の撮像素子を用いた撮像装置)に比べて光軸方向の厚みを薄型化できることにより、光学板22、23、24等を薄くできて光学材の少資源化が可能になると共に、光学板22、23、24等を透過する被写体光の透過率の低化を抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものでなく、種々の態様を取ることができる。
本発明の第1の実施形態における、カラー撮像装置の構成を表した図であって、(a)がカラー撮像装置全体の構成図、(b)が(a)中のY−Yから視た半導体基板の構成図である。 同第1の実施形態のカラー撮像装置における、画像処理部の構成図である。 本発明の第2の実施形態における、カラー撮像装置の構成を表した図であって、(a)がカラー撮像装置全体の構成図、(b)が(a)中のY−Yから視た半導体基板の構成図である。 同第2の実施形態のカラー撮像装置における、画像処理部の構成図である。
符号の説明
1A,1B…カラー撮像装置、2R,2G,2B,4R,4G,4B…撮像レンズ、3R,3G,3B…瞳フィルタ、5,31…半導体基板、5R,5G,5B…受光部、6R,6G,6B,25R,25G,25B…カラーフィルタ、7…鏡筒、10…遮光壁、11…制御部、22,23,24…光学板、26〜28…遮光層、30…撮像素子、110R,110G,110B,111R,111G,111B…結像光学系、30r、30g、30b…露光エリア、30n…ガードバンド、120R,120G,120B…可変ゲインアンプ(PGA:Programmable Gain Amplifer)、130R,130G,130B,131…A/D変換器(ADC:Analog Digital Converter)、200,400…画像処理部、150…圧縮部、160…記録部、161…出力部、170…テレ・マクロ切替スイッチ、210R…R視差量検出部、210B…B視差量検出部、220R,420R…R視差補正部、220B,420B…B視差補正部、230R,430R…第1のLPF、230G,430G…第2のLPF、230B,430B…第3のLPF、240,440…HPF、250…色変換部、260…エッジ強調及びノイズ抑制部、270…合成部、280…色補正及びγ補正部、410R…R領域抽出部、410G…G領域抽出部、410B…B領域抽出部、415R…Rゲイン乗算器、415G…Gゲイン乗算器、415B…Bゲイン乗算器。

Claims (23)

  1. 被写体光を撮像素子に導く結像光学系と、複数の光電変換素子がマトリクス状に配置され、前記結像光学系を介して結像した前記被写体光を光電変換して画素信号を出力する撮像素子と、を備えたカラー撮像装置において、
    前記結像光学系及び前記撮像素子を、相異なる複数の色光の夫々と対となるように複数備えて、当該複数の結像光学系及び撮像素子の少なくとも一対以上における、前記複数の撮像素子の受光面或いは前記結像光学系の光路上に、夫々、前記複数の色光の内の何れかを透過するカラーフィルタを備え、
    前記複数の結像光学系及び前記複数の撮像素子が並設されて、前記複数の撮像素子の夫々に、前記被写体の略同範囲が結像するように配置されている、
    ことを特徴とするカラー撮像装置。
  2. 前記複数の撮像素子には前記被写体光が同時に露光されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー撮像装置。
  3. 前記複数の色光が少なくとも3つの色光である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラー撮像装置。
  4. 前記複数の色光には、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色が含まれ、
    前記複数の結像光学系及び撮像素子が、
    少なくとも、R(赤)の色光を露光する結像光学系及び撮像装置と、
    G(緑)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、
    B(青)の色光を露光する結像光学系および撮像素子と、
    によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載のカラー撮像装置。
  5. 前記複数の撮像素子の外形が長辺と短辺からなる矩形状に形成されて、前記複数の撮像素子の前記長辺同士が近接するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載のカラー撮像装置。
  6. 前記複数の撮像素子が、一体の基板上に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか記載のカラー撮像装置。
  7. 一体の撮像素子における受光面が画成されて複数の受光領域が構成され、前記複数の撮像素子が前記複数の受光領域によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか記載のカラー撮像装置。
  8. 前記複数の撮像素子が、当該複数の撮像素子の並設方向に沿ったライン毎に画素信号を順次読み出すラスタースキャン方式で構成されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のカラー撮像装置。
  9. 前記複数の結像光学系には被写体光を集光する撮像レンズが備えられ、該撮像レンズが、対応付けられた色光に関連付けて光学設計されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか記載のカラー撮像装置。
  10. 前記複数の結像光学系には被写体光を集光する撮像レンズが備えられ、該撮像レンズが前記複数の色光のうちで最も視感度の高い色光に合わせて光学設計されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか記載のカラー撮像装置。
  11. 前記複数の結像光学系には、焦点深度を広げる瞳フィルタが備えられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか記載のカラー撮像装置。
  12. 前記瞳フィルタが、前記撮像素子に入射する被写体光に対し、瞳透過位置に応じて所定の光学的位相差を与える位相フィルタであって、前記複数の結像光学系毎に、対応する色光に応じて設計されている、
    ことを特徴とする請求項11に記載のカラー撮像装置。
  13. 前記撮像レンズが、複数の光学面が並置された光学板を積層して構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか記載のカラー撮像装置。
  14. 前記複数の光学板には、前記結像レンズを介して前記撮像素子に向かう被写体光の、隣接する他の撮像素子への侵入を防止する遮光層が積層されている、
    ことを特徴とする請求項13に記載のカラー撮像装置。
  15. 前記複数の撮像素子から出力された画素信号を合成してカラー画像を生成するカラー画像生成部を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか記載のカラー撮像装置。
  16. 前記カラー画像生成部には、前記複数の色光間の視差を検出して補正する視野補正手段が備えられている、
    ことを特徴とする請求項15に記載のカラー撮像装置。
  17. 前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子から出力された単色の画像を、前記撮像素子の並設方向に沿って移動させて合成する単色画像移動合成手段が備えられている、
    ことを特徴とする請求項15に記載のカラー撮像装置。
  18. 前記単色画像移動合成手段が、前記結像光学系から前記被写体までの距離に応じて、前記撮像素子の並設方向の移動量を変化させるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載のカラー撮像装置。
  19. 前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子から出力された単色の画像における低周波成分を抽出し、前記抽出された低周波成分を用いて、カラー画像の色差を生成する合成部が備えられている、
    ことを特徴とする請求項15乃至請求項18の何れか記載のカラー撮像装置。
  20. 前記カラー画像生成部には、前記複数の撮像素子のうちの一つから出力された単色の画像における高周波成分を抽出し、前記抽出された高周波成分を用いて、カラー画像の輝度の高周波成分を生成する合成部が備えられている、
    ことを特徴とする請求項15乃至請求項19の何れか記載のカラー撮像装置。
  21. 前記抽出された高周波成分を用いて、カラー画像のエッジ強調及びノイズ抑制の少なくとも何れかの補正を行う画像補正部が備えられている、
    ことを特徴とする請求項20に記載のカラー撮像装置。
  22. 前記輝度の高周波成分が、前駆複数の色光の内で最も視感度の高い色光の画像を出力する撮像素子の出力画像から生成される、
    ことを特徴とする請求項20又は請求項21に記載のカラー撮像装置。
  23. 前記輝度の高周波成分が、複数の撮像素子の並設方向において中央に位置する撮像素子の出力画像から生成される、
    ことを特徴とする請求項20又は請求項21に記載のカラー撮像装置。
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