JP2009278398A - 受信素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンドパスフィルタの中心周波数の調整を不要とすることで、煩雑な調整工程を省略することができる受信素子を提供する。
【解決手段】受信素子3は、受信信号の搬送波近傍の周波数帯域を通過させる中心周波数を有し、前記中心周波数が調整可能なバンドパスフィルタ(BPF)部3bと、BPF部3bからの出力信号を復調する復調回路部3cと、受信信号が入力され、中心周波数が遮断周波数に設定されたハイパスフィルタ(HPF)部3duおよびローパスフィルタ(LPF)部3dwと、HPF部3duおよびLPF部3dwのそれぞれの出力信号の電圧レベルを比較する比較回路部3dyと、比較回路部3dyで比較した結果、HPF部3duからの出力信号の電圧レベルが高ければ中心周波数を上昇させ、LPF部3dwからの出力信号の電圧レベルが高ければ中心周波数を低減させるようBPF部3bを調整するバイアス回路部3dzとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送波に重畳されたコード信号を取り出す受信素子に関する。
テレビを離れた場所から操作するときにはリモコンが用いられる。リモコンは、30KHzから40KHzの搬送波にコード信号を重畳させた光信号をテレビに向けて送信する。テレビは、内蔵した受信回路が変調された光信号からコード信号を取り出し、コード信号に応じて、電源の制御や、チャンネルの切り換え、音量の増減などを行う。このような変調された光信号を復調してコード信号を取り出す受信回路の一例が、特許文献1に受信回路チップとして記載されている。
この受信回路チップ23は、集積回路化されたもので、図6に示すように、外付けのフォトダイオード22にて受信した光信号を復調して出力信号RXOUTを出力するものである。
受信回路チップ23は、光電流信号を順次増幅する初段アンプ24、2段目アンプ25および3段目アンプ26と、受信信号からキャリア成分を抽出するバンドパスフィルタ27と、検波する検波回路28と、検波結果に対応して積分動作を行う積分回路29と、積分出力をレベル弁別するヒステリシスコンパレータ30と、バンドパスフィルタ27の中心周波数を制御するバイアス電流を調整するf0トリミング回路34とを備えている。
この受信回路チップ23は、バンドパスフィルタ27へのバイアス電流を積分回路29へも供給し、共通して用いることで、積分回路29の立上がり時間が安定し、コンパレータ30での弁別エラーを低減し、ノイズに対する誤動作を低減している。
特開2002−238087号公報
しかし、この受信回路チップ23は、f0トリミング回路34から引き出された端子TRM1〜TRM5間のツェナダイオードにパルス電流を印加して該ツェナダイオードをトリミングさせるなど、バンドパスフィルタ27の中心周波数の調整が必要である。
これは、受信回路チップ23を製作する際のプロセス条件などによって、バンドパスフィルタ27の中心周波数と搬送波の周波数との間にずれが生じるためで、最大の感度を得るためにはバンドパスフィルタ27の中心周波数を搬送波の周波数に合致させる必要があるからである。
従って、テレビなどに組み込む際には、バンドパスフィルタ27の中心周波数を調整するための調整工程などの手作業が必要となるので、手間を要してしまう。
そこで本発明は、バンドパスフィルタの中心周波数の調整を不要とすることで、煩雑な調整工程を省略することができる受信素子を提供することを目的とする。
本発明の受信素子は、変調された受信信号を復調する集積化された受信素子であって、前記受信信号の搬送波近傍の周波数帯域を通過させる中心周波数を有し、前記中心周波数が調整可能なバンドパスフィルタ部と、前記バンドパスフィルタ部からの出力信号を復調する復調回路部と、前記受信信号が入力され、前記中心周波数が遮断周波数に設定されたハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部と、前記ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部のそれぞれの出力信号の電圧レベルを比較する比較回路部と、前記比較回路部にて比較した結果、前記ハイパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ前記中心周波数を上昇させ、前記ローパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ前記中心周波数を低減させるよう前記バンドパスフィルタ部を調整する調整回路部とを備えたことを特徴とする。
本発明は、ハイパスフィルタ部からの出力信号がローパスフィルタ部からの出力信号よりも電圧レベルが高いときには、調整回路部によりバンドパスフィルタ部の中心周波数を低減させ、ハイパスフィルタ部からの出力信号がローパスフィルタ部からの出力信号よりも電圧レベルが低いときには、調整回路部によりバンドパスフィルタ部の中心周波数を上昇させることにより、バンドパスフィルタ部の中心周波数のずれを人の介在なしに自動的に調整することができるので、手作業で調整を行う調整工程を省略することができる。
本願の第1の発明は、変調された受信信号を復調する集積化された受信素子であって、受信信号の搬送波近傍の周波数帯域を通過させる中心周波数を有し、中心周波数が調整可能なバンドパスフィルタ部と、バンドパスフィルタ部からの出力信号を復調する復調回路部と、受信信号が入力され、中心周波数が遮断周波数に設定されたハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部と、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部のそれぞれの出力信号の電圧レベルを比較する比較回路部と、比較回路部にて比較した結果、ハイパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ中心周波数を上昇させ、ローパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ中心周波数を低減させるようバンドパスフィルタ部を調整する調整回路部とを備えたことを特徴としたものである。
本発明の受信素子は、バンドパスフィルタ部の中心周波数のずれを、受信信号が通過したローパスフィルタ部およびハイパスフィルタ部のそれぞれの出力を比較することで調整するものである。まず、変調された受信信号を入力すると、バンドパスフィルタ部が受信信号の搬送波近傍の周波数帯域のみを通過させる。そして、復調回路部が変調された受信信号を復調する。ここで、バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の周波数からずれていたとする。集積化された受信素子は、バンドパスフィルタ部の中心周波数がずれるときは、同じようにローパスフィルタ部およびハイパスフィルタ部も同様に遮断周波数がずれる。つまり、ハイパスフィルタ部からの出力信号がローパスフィルタ部からの出力信号よりも電圧レベルが高いということは、バンドパスフィルタ部の中心周波数が高い方にずれているので、調整回路部により中心周波数を低減させる。また、ハイパスフィルタ部からの出力信号がローパスフィルタ部からの出力信号よりも電圧レベルが低いということは、バンドパスフィルタ部の中心周波数が低い方にずれているので、調整回路部により中心周波数を上昇させる。そうすることで、バンドパスフィルタ部の中心周波数のずれを人の介在なしに自動的に調整することができるので、手作業で調整を行う調整工程を省略することができる。
本願の第2の発明は、第1の発明において、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部は、調整回路部からの出力信号により遮断周波数が調整可能に形成されていることを特徴としたものである。
調整回路部によりバンドパスフィルタ部の中心周波数を調整しても、ハイパスフィルタ部とローパスフィルタ部との遮断周波数がずれたままの状態であると、バンドパスフィルタ部の中心周波数を更に移動させてしまう。従って、第2の発明においては、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部の遮断周波数を、調整回路部からの出力信号により調整しているので、バンドパスフィルタ部への過度の調整を防止することができる。
本願の第3の発明は、第1または第2の発明において、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部のそれぞれと比較回路部との間に、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部からのそれぞれの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられていることを特徴としたものである。
ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部からの出力信号に応じてバンドパスフィルタ部の中心周波数を調整していると、突発的なノイズの発生でも反応してしまうおそれがある。第3の発明においては、ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部からのそれぞれの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられ、保持回路部により保持された信号に基づいて比較回路部が比較することで、ノイズが突発的に発生しても比較回路部への影響を低減することができる。
本願の第4の発明は、第1または第2の発明において、比較回路部と調整回路部との間に、比較回路部からの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられていることを特徴としたものである。
第4の発明においては、比較回路部と調整回路部との間に、比較回路部からの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられていても、第3の発明と同様に、保持回路部により保持された信号に基づいて比較回路部が比較することで、ノイズが突発的に発生しても比較回路部への影響を低減することができる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る受信回路を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る受信回路を示す図である。
図1に示すように、受信回路1は、変調された受信信号を復調するもので、例えばテレビや、コンポと呼ばれるステレオ、CDプレーヤなどのリモコンからの光信号によって操作されるものに内蔵される。受信回路1は、受光素子2と、受信素子3とを備えている。
受光素子2は、リモコンから送信される搬送波にコード信号を重畳させた赤外光を光信号として受信し、この光信号の強度に応じた電流信号を流すものである。受光素子2としてはフォトダイオードが使用できる。受光素子2は、アノードがグランド端子GNDに接続され、カソードが受信素子3の信号入力端子INに接続されている。
受信素子3は、モノリシックに集積化されたICチップである。
受信素子3は、増幅部3aと、バンドパスフィルタ(以下、BPFと称す。)部3bと、復調回路部3cと、調整制御部3dとを備えている。
増幅部3aは、IVアンプ3axと、カップリングコンデンサ3ayと、ACアンプ3azとを備えている。IVアンプ3axは、信号入力端子INに接続され、入力した電流信号を電圧信号に変換するアンプである。カップリングコンデンサ3ayは、IVアンプ3axに接続され、変換された電圧信号から直流成分を除去する。ACアンプ3azは、カップリングコンデンサ3ayに接続され、直流成分が除去された電圧信号を増幅して受信信号として出力するアンプである。
BPF部3bは、搬送波の周波数を中心周波数とすることで、搬送波近傍の周波数帯域を通過させる帯域通過濾波器である。このBPF部3bは、調整制御部3dからのバイアス電流に応じて中心周波数を変更することができる。
復調回路部3cは、特許文献1に記載の検波回路、積分回路、ヒステリシスコンパレータと同様に構成されているもので、検波回路部3cxと、積分回路部3cyと、弁別出力回路部3czとを備えている。検波回路部3cxは、BPF部3bに接続され、変調された信号を検波する。積分回路部3cyは、検波回路部3cxに接続され、検波された信号を積分することで信号を平滑する。弁別出力回路部3czは、積分回路部3cyに接続され、入力した信号と基準電圧とを比較することで、アナログ信号をデジタル信号に変換した結果をH/Lレベル信号として出力するヒステリシスコンパレータである。
調整制御部3dは、ACアンプ3azからの信号に応じてBPF部3bの中心周波数f0を調整するものである。調整制御部3dは、ハイパスフィルタ(以下、HPFと称す。)部3duと、HPF側サンプルホールド部3dvと、ローパスフィルタ(以下、LPFと称す。)部3dwと、LPF側サンプルホールド部3dxと、比較回路部3dyと、バイアス回路部3dzとを備えている。
HPF部3duは、搬送波の周波数を遮断周波数(カットオフ周波数)に設定された高域通過濾波器である。このHPF部3duは、BPF部3bと同様に、遮断周波数が調整可能に形成されている。
LPF部3dwは、搬送波の周波数を遮断周波数に設定された低域通過濾波器である。このLPF部3dwも、BPF部3bおよびHPF部3duと同様に、遮断周波数が調整可能に形成されている。
HPF側サンプルホールド部3dvは、HPF部3duに接続され、HPF部3duからの出力信号を一時的に保持する。LPF側サンプルホールド部3dxは、LPF部3dwに接続され、LPF部3dwからの出力信号を一時的に保持する。
比較回路部3dyは、HPF側サンプルホールド部3dvに負入力端子が接続され、LPF側サンプルホールド部3dxに正入力端子が接続された引き算回路として機能するオペアンプである。
バイアス回路部3dzは、入力が比較回路部3dyに接続され、出力がBPF部3bとHPF部3duとLPF部3dwとに接続されている。バイアス回路部3dzは、比較回路部3dyからの比較結果に基づいて、BPF部3bの中心周波数とHPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数とを調整する調整回路部として機能する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る受信回路の動作を、図面に基づいて説明する。図2は、バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数と合致している状態を説明するための図である。図3は、バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数より低い状態を説明するための図である。図4は、バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数より高い状態を説明するための図である。
変調された光信号を受信した受光素子2は、光信号の強度に応じた電流信号がカソード側(信号入力端子IN)からアノード側に向かって流れる。受信信号が電流信号として入力された受信素子3は、まず、最初のIVアンプ3axにより電圧信号に変換される。この電圧信号には蛍光灯などの光が直流成分として重畳しているので、カップリングコンデンサ3ayにより直流成分が除去される。直流成分が除去された電圧信号は、ACアンプ3azにより増幅されて、BPF部3bとHPF部3duとLPF部3dwとに出力される。
ここで、BPF部3bは、その中心周波数がHPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数と合致していると共に、受信信号の搬送波の周波数f0とも合致していたとする。その場合には、図2に示すように、HPF部3duおよびLPF部3dwの出力信号は同じレベルとなる。従って、HPF部3duおよびLPF部3dwのそれぞれの出力信号は、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxに保持された状態で比較回路部3dyに出力されるので、比較回路部3dyの出力電圧は、一致を示す0Vとなる。
比較回路部3dyの出力電圧が0Vとなることで、バイアス回路部3dzはBPF部3bの中心周波数を補正しない。従って、BPF部3bは、搬送波近傍の周波数帯域をそのまま通過させて復調回路部3cへ出力する。
復調回路部3cは、検波回路部3cx、積分回路部3cyおよび弁別出力回路部3czによりBPF部3bを通過した信号を復調して搬送波に重畳されたコード信号を取り出し、信号出力端子OUTから出力する。
この状態では、BPF部3bの中心周波数と、搬送波の周波数f0とが一致しているため、最大の感度を得ることができる。
次に、BPF部3bの中心周波数と、HPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数とが、搬送波の周波数より高周波側である場合を説明する。これは、BPF部3bの中心周波数が搬送波の周波数f0となるように設計されているが、受信素子3を製作する際のプロセス条件などによっては、ずれが生じることがある。受信素子3は、モノリシックに集積化されたものなので、BPF部3bがずれる度合いと同じ度合いでHPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数もずれる。
つまり、図3に示すように、HPF部3duでは受信信号を減衰させることなく通過させるが、LPF部3dwでは受信信号が遮断周波数より高周波側に位置するので、大きく減衰させてしまい、BPF部3bでは中心周波数が搬送波の周波数f0より高い周波数側にずれているため、受信信号の感度が低下してしまう。
従って、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxのそれぞれに保持された信号の電圧レベルを比較する比較回路部3dyの出力は、HPF部3duからの信号の方が電圧レベルが高いことを示す出力となる。
この比較回路部3dyからの出力を受けてバイアス回路部3dzは、BPF部3bの中心周波数を低い方へ補正する。同時に、比較回路部3dyからの出力により、HPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数も低い方へ補正し、搬送波の周波数f0と合致させる。遮断周波数が搬送波の周波数f0と合致することで、比較回路部3dyの出力は一致したことを示す0Vとなるので、バイアス回路部3dzはBPF部3bの中心周波数を過度に調整することがない。このように、BPF部3bの中心周波数を低い方へ補正し、HPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数を低い方へ補正することで、搬送波の周波数f0とBPFの中心周波数とを、図2に示すような最大感度が得られる状態とすることができる。
そして、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxの保持の状態が解除される度に、前記したようなBPF部3bの中心周波数の調整が繰り返されることで、受信信号を最良の状態で受信し続けることができる。
次に、BPF部3bの中心周波数と、HPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数とが、搬送波の周波数より低周波側である場合を説明する。
この場合には、図4に示すように、LPF部3dwでは受信信号を減衰させることなく通過させるが、HPF部3duでは受信信号が遮断周波数より低周波側に位置するので、大きく減衰させてしまい、BPF部3bでは、中心周波数が搬送波の周波数f0より低い周波数側にずれているため、受信信号の感度がやはり低下してしまう。
従って、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxのそれぞれに保持された信号の電圧レベルを比較する比較回路部3dyの出力は、LPF部3dwからの信号の方が電圧レベルが高いことを示す出力となる。
この比較回路部3dyからの出力を受けてバイアス回路部3dzは、BPF部3bの中心周波数を高い方へ補正する。同時に、比較回路部3dyからの出力により、HPF部3duおよびLPF部3dwの遮断周波数も高い方へ補正し、搬送波の周波数f0と合致させる。そうすることで、中心周波数および遮断周波数が高い方へずれた場合と同様に、図2に示すような最大感度が得られる状態とすることができる。
本実施の形態では、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxによって、HPF部3duとLPF部3dwとの出力を一時的に保持しているが、最初の受信信号の状態を保持してBPF部3bの調整が行われた後に、受信回路1の電源が切断されるまで保持し続けるようにしてもよい。それは、BPF部3bの中心周波数のずれは動作中に変化することはないので、一度、BPF部3bの中心周波数の調整が完了すれば、再調整は不要だからである。従って、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxを、HPF部3duとLPF部3dwとの出力を保持し続けるようにすれば、HPF部3duとLPF部3dwをバイアス回路部3dzによる調整も不要となるので、HPF部3duとLPF部3dwを、調整が不可能なフィルタで形成しても問題はない。
また、本実施の形態では、受信信号を受信する度に、HPF部3duとLPF部3dwとからの信号を動的に比較してバイアス回路部3dzによる調整をすれば、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxを省略することも可能である。しかし、搬送波の周波数から大きく外れた突発的なノイズを受信することで、HPF部3duまたはLPF部3dwのいずれかから偏った出力が発生することで、比較回路部3dyから調整の指示が出力されてしまうおそれがある。そうなると、BPF部3bの中心周波数が余計にずれてしまう。HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxを設けると、HPF部3duとLPF部3dwからの信号を一時的に保持した状態のときにノイズが発生しても、比較回路部3dyは影響を受けることがない。従って、確率的ではあるが、ノイズによる影響を抑止するためにも、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxを設けるのが望ましい。
なお、本実施の形態では、HPF側サンプルホールド部3dvおよびLPF側サンプルホールド部3dxを、HPF部3duおよびLPF部3dwと比較回路部3dyとの間に設けているが、図5に示す変形例の、受信回路10では、比較回路部3dyとバイアス回路部3dzとの間に1つのサンプルホールド部3daを設けている。サンプルホールド部3daを1つとすることで、回路規模を低減することができる。
このように、BPF部3bの中心周波数のずれを人の介在なしに自動的に調整することができるので、受信素子2を樹脂パッケージに組立する前または組立するときの調整工程を省略することができる。
また、受信素子3では、BPF部3bの中心周波数のずれを人の介在なしに自動的に調整することが可能なので、特許文献1に記載の受信回路チップのように、端子TRM1〜TRM5が不要である。従って、本実施の形態に係る受信素子3は、受信素子としての回路自体の大きさおよびパッケージの大きさを小さいものとすることができる。
なお、本実施の形態では、光信号を受信する受信素子3を例に説明したが、無線信号を電気信号に変換する無線部からの信号を変調する受信素子であってもよい。
本発明は、バンドパスフィルタの中心周波数の調整を不要とすることで、煩雑な調整工程を省略することができるので、搬送波に重畳されたコード信号を取り出す受信素子に好適である。
本発明の実施の形態に係る受信回路を示す図 バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数と合致している状態を説明するための図 バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数より低い状態を説明するための図 バンドパスフィルタ部の中心周波数が搬送波の中心周波数より高い状態を説明するための図 本実施の形態に係る受信素子の変形例を示す図 従来の受信素子を示す図
符号の説明
1,10 受信回路
2 受光素子
3 受信素子
3a 増幅部
3ax IVアンプ
3ay カップリングコンデンサ
3az ACアンプ
3b バンドパスフィルタ(BPF)部
3c 復調回路部
3cx 検波回路部
3cy 積分回路部
3cz 弁別出力回路部
3d 調整制御部
3da サンプルホールド部
3du ハイパスフィルタ(HPF)部
3dv HPF側サンプルホールド部
3dw ローパスフィルタ(LPF)部
3dx LPF側サンプルホールド部
3dy 比較回路部
3dz バイアス回路部
IN 信号入力端子
OUT 信号出力端子

Claims (4)

  1. 変調された受信信号を復調する集積化された受信素子であって、
    前記受信信号の搬送波近傍の周波数帯域を通過させる中心周波数を有し、前記中心周波数が調整可能なバンドパスフィルタ部と、
    前記バンドパスフィルタ部からの出力信号を復調する復調回路部と、
    前記受信信号が入力され、前記中心周波数が遮断周波数に設定されたハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部と、
    前記ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部のそれぞれの出力信号の電圧レベルを比較する比較回路部と、
    前記比較回路部にて比較した結果、前記ハイパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ前記中心周波数を上昇させ、前記ローパスフィルタ部からの出力信号の電圧レベルが高ければ前記中心周波数を低減させるよう前記バンドパスフィルタ部を調整する調整回路部とを備えた受信素子。
  2. 前記ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部は、前記調整回路部からの出力信号により遮断周波数が調整可能に形成されている請求項1記載の受信素子。
  3. 前記ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部のそれぞれと前記比較回路部との間に、前記ハイパスフィルタ部およびローパスフィルタ部からのそれぞれの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられている請求項1または2記載の受信素子。
  4. 前記比較回路部と前記調整回路部との間に、前記比較回路部からの出力信号の状態を保持する保持回路部が設けられている請求項1記載の受信素子。
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