JP2009277034A - 粒子線治療予約システム、粒子線治療予約プログラム、およびその記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】外来患者が粒子線治療を受ける曜日や時間帯に対する希望を十分に反映して治療に必要な実施場所の予約を効率良く行なえる予約システムを提供する。
【解決手段】サーバ1は、治療施設の休日、作業項目とその実施場所を日程順に割り振った治療パスなどを事前に格納したデータベース、各日時の予約済みの実施場所、および端末装置2から各患者の意向を反映して入力される治療可能日時とを参照し、治療可能日時において治療パスに従い作業項目と実施場所に対応した日時を順次割り振って各患者についての粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成する。そして、この作成した患者のスケジュールを端末装置2に通知する。
【選択図】図11

Description

本発明は、コンピュータとネットワークを利用し、粒子線治療の予約を行う粒子線治療予約システム、粒子線治療予約プログラム、およびその記録媒体に関する。
近年、切らずにがんを治す最先端治療として粒子線治療が注目されており、全国的に粒子線治療施設の建設や建設計画が進んでいる。
粒子線治療には、固定具作成、CT撮影、治療計画立案などのいくつかの作業項目がある。そして、各作業項目には順序性があり、前段となる作業項目が終わってから、次に他の作業項目が実施される。例えば、まず患者の体を固定する固定具を作成し(固定具作成)、続いて固定具を装着した状態で治療計画立案用のCTを撮影する(CT撮影)といったように、一定の手順が必要である。また、粒子線治療作業は、特定の実施場所(固定具作成室、CT撮影室、治療室など)で行われるため、ある患者への粒子線治療の作業項目が決まった段階で、治療作業の日程を考慮しながら各作業項目に応じた実施場所を順番に確保しておく必要がある。
ところで、一般の疾患治療においては、従来技術として、患者に実施する検査や治療などのルーチンワークを日程に沿ってチャート方式にまとめた、いわゆるクリニカルパスに従って作業場所の予約を行うシステムが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
この予約システムでは、入院日(初日)を指定すると、入院診療に必要な病院資源(作業場所など)の予約をクリニカルパスに従って自動的に行うことができるため、予約作業の煩雑さを解消して作業ミスを防ぐ効果が期待できる。
特開2007−072925号公報
特許文献1記載の従来技術の予約システムでは、基本的に入院患者を対象としている。したがって、患者は病院内に拘束されているので、治療を受ける曜日や時間帯は、主に病院サイドの都合でクリニカルパスに従って一義的に設定することができる。
一方、粒子線治療の場合は、治療中の患者負担が少なく、外来患者として通院しながら治療を行うケースも多い。例えば、がんになった会社員が通勤を続けながらの粒子線治療を希望する場合、平日は午前、午後のいずれか半日をかけて治療し、休日は終日治療を行うことがあるため、治療の予約する上では治療を受ける曜日や時間帯に患者の意向を反映することが重要となる。
しかし、上記の特許文献1に記載の従来技術では、治療を受ける曜日や時間帯は、主に病院サイドの都合でクリニカルパスに従って一義的に設定されるため、患者の意向を十分に反映することができず、治療を受ける曜日や時間帯に希望があっても、そのような条件を考慮して治療作業を予約することが困難であった。つまり、従来技術を粒子線治療の予約システムにそのまま適用しようとすると柔軟性に欠け、患者の希望を十分に反映した予約を行うことができなかった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、治療を受ける曜日や時間帯に対する患者の希望が十分に反映されたかたちで、粒子線治療に必要な一連の実施場所とその日時の予約を効率良く行うことができる粒子線治療予約システム、その予約プログラム、この予約プログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の粒子線治療予約システムは、サーバと少なくとも一つの端末装置とがネットワークを介して互いに通信可能に接続されており、上記端末装置から上記サーバへのデータ入力に基づいて患者に対する粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成するものであって、上記サーバは、粒子線治療を行う治療施設の稼働日や休日を格納したカレンダマスタ、粒子線治療を行う実施場所を格納した実施場所マスタ、粒子線治療の各作業項目を実施場所に対応付けて格納した作業項目マスタ、および粒子線治療の作業項目と実施場所の一連の手順を規定した治療パスを格納した治療パスマスタを有するデータベースと、粒子線治療の各日時における予約済みの実施場所を格納した実施場所予約データ格納部と、患者ごとに粒子線治療の予約のスケジュールを格納したスケジュールデータ格納部と、上記端末装置から各患者の意向を反映して入力される治療可能な日時、および上記データベースの上記各マスタを参照して、作業項目とその実施場所に対応した治療可能な日時を順次割り振って各患者についての粒子線治療のスケジュールを作成するスケジュール作成手段と、このスケジュール作成手段で作成されたスケジュールを上記スケジュールデータ格納部に登録するデータ登録手段と、上記端末装置からの要求に応じて上記スケジュールデータ格納部に格納されているスケジュールを上記端末装置に通知する通知手段と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、外来患者として通院しながら治療を行う場合にも、患者の都合(治療の曜日や時間帯に対する希望)を十分に考慮しつつ、粒子線治療に必要な一連の実施場所とその日時を予約したスケジュールを効率良く立てることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における粒子線治療予約システムの全体を示す構成図である。
この実施の形態1の粒子線治療予約システムは、粒子線治療を進めるために必要となる情報を共有するためのサーバ1と、粒子線治療を行うスタッフ(医師、放射線技師、看護師、事務員等)が使用する端末装置2とがLAN等のネットワーク3を介して互いに通信可能に接続されている。サーバ1と端末装置2は、それぞれコンピュータで構成されており、端末装置2は、ネットワーク2を介してサーバ1にアクセスし、粒子線治療に必要な情報を登録したり参照したりするために、データ表示可能な図示しないディスプレイやデータ入力用のマウスやキーボドなどのヒューマンインタフェイスを備えている。また、ネットワーク3は、有線、無線のいずれであってもよい。
サーバ1は、データベース11、データ格納部12、およびコントローラ13を備えている。データベース11とデータ格納部12は、例えばハードディスクなどの外部記憶装置や各種のメモリを適用することができ、ここでは両者11,12は分離して設けられているが、一つの記憶装置内にそれぞれの記憶領域を確保したものであってもよい。
そして、データベース11は、図2に示すように、粒子線治療に必要となる各種情報が格納されている。すなわち、粒子線治療を行う治療施設の稼働日や休日を格納したカレンダマスタ111、粒子線治療に必要となる実施場所を格納した実施場所マスタ112、粒子線治療の各作業項目を実施場所に対応付けて格納した作業項目マスタ113、および粒子線治療の作業項目と実施場所の一連の手順を規定したクリニカルパス(以下、粒子線治療に使用するクリニカルパスのことを治療パスという)を格納した治療パスマスタ114の各マスタファイルが設けられている。
また、データ格納部12には、コントローラ13が実行するスケジュール作成などの各種処理に必要となるアプリケーションプログラムや、そのプログラム実行に必要となるOS(オペレーションシステム)などの制御プログラムが格納されるとともに、図2に示すように、粒子線治療の各日時における予約済みの実施場所のデータが格納された実施場所予約データ格納部121と、患者ごとに粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールが格納されたスケジュールデータ格納部122とが設けられている。なお、後述するように、コントローラ13によって各患者の粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールが作成されるたびに、このスケジュールのデータはスケジュールデータ格納部122に登録され、また、その各スケジュールの実施場所は予約日時に対応付けて実施場所予約データ格納部121に登録される。
また、コントローラ13は、CPU等からなるもので、所定の制御プログラムやアプリケーションプログラムに基づいて、端末装置2から入力されるデータをデータベース11やデータ格納部12に登録したり、データベース11やデータ格納部12のデータを端末装置2に送信したり、また、データベース11やデータ格納部12に格納されている各データおよび端末装置2から入力されたデータに基づいて粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成する処理を行う。そして、コントローラ13が特許請求の範囲におけるスケジュール作成手段、データ登録手段、および通知手段に対応している。
次に、各患者に対して粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成する場合に必要となる全体の手順について、図3に示すフローチャートに沿って説明する。なお、以下において、符合Sは各処理ステップを意味する。
この粒子線治療のスケジュールを作成する上では、予めマスタ設定を行う必要がある(S1)。このマスタ設定では、患者側の意向とは関係なく、主に治療施設側の事情によってシステムの動作に必要な各マスタ111〜114をデータベース11に格納する。すなわち、カレンダマスタ設定(S11)、実施場所マスタ設定(S12)、作業項目マスタ設定(S13)、および治療パスマスタ設定(S14)を順次行い、これらで設定される各マスタ111〜114をデータベース11に登録する。
このマスタ設定(S1)に際しては、端末装置2からサーバ1にアクセスして図4に示すメニュー画面P0を表示し、このメニュー画面P0を用いて設定を行う。すなわち、メニュー画面P0には、カレンダマスタ設定(S11)、実施場所マスタ設定(S12)、作業項目マスタ設定(S13)、および治療パスマスタ設定(S14)に対応した各ボタンB1〜B4が表示されている。なお、本システムのサーバ1へのデータの入出力操作は、全てこのメニュー画面P0を経由して行う。
まず、カレンダマスタ設定(S11)については、図4のメニュー画面P0からマスタ設定/カレンダの選択ボタンB1を押す。すると、図5のカレンダマスタ設定画面P1が表示される。このカレンダマスタ設定画面P1で、休日もしくは稼働日を指定したカレンダマスタ111を設定登録する。これは祝祭日や各治療施設の治療施設の規模や設備内容等の資源、人員などの各施設ごとの事情によって設定される。例えば、休日ボタンB11を選択し、休日となるべき日付に対応したセルをクリックして編み掛け反転させることで休日を設定する。休日もしくは稼働日を指定したカレンダマスタ111を設定した後、OKボタンB12を押せばメニュー画面P1に復帰するとともに、その休日がデータベース11のカレンダマスタ111に登録される。
次に、実施場所マスタ設定(S12)については、図4のメニュー画面P0からマスタ設定/実施場所の選択ボタンB2を押す。すると、図6の実施場所マスタ設定画面P2が表示される。そして、この実施場所マスタ設定画面P2により、粒子線治療を実施する治療施設の現状の規模や設備内容等の資源を考慮して、治療パスで使用すると想定される実施場所の名前を全て設定登録する。例えば、場所名の入力領域P21に、“治療室”をフリーテキスト(手操作)で入力し、登録ボタンB21を押すと、同画面P2の左側の実施場所マスタ一覧表示領域P22に登録内容が一覧表示されるとともに、データベース11の実施場所マスタ112に登録される。治療施設の全ての実施場所を設定登録した後、閉じるボタンB22を押すと、メニュー画面P0に復帰する。
次に、作業項目マスタ設定(S13)については、図4のメニュー画面P0からマスタ設定/作業項目の選択ボタンB3を押す。すると、図7の作業項目マスタ設定画面P3が表示される。そして、この作業項目マスタ設定画面P3により、治療パスで実施されると想定される作業項目の名前を全て設定登録する。また、その作業項目に対応付けて実施場所を選択する。この実施場所については、実施場所マスタ設定(S12,図6)で既に実施場所マスタ112が格納されているので、実施場所の選択ボタンB31を操作すると実施場所がドロップダウンリストとして表示されるので、その内から適切なものを一つ選択する。例えば、作業項目の入力領域P31に“リハーサル”をフリーテキスト(手操作)で入力し、また、その作業項目に対応付けて実施場所の選択ボタンB31を操作して“治療室”をドロップダウンリストから選択する。そして、登録ボタンB32を押すと、同画面P3の左側の作業項目マスタ一覧表示領域P32に登録内容が一覧表示されるとともに、データベース11の作業項目マスタ113に作業項目が実施場所に対応付けて登録される。作業項目の全てを設定登録した後、閉じるボタンB33を押すと、メニュー画面P0に復帰する。
次に、治療パスマスタ設定(S14)については、図4のメニュー画面P0からマスタ設定/治療パスの選択ボタンB4を押す。すると、図8の治療パスマスタ設定画面P4が表示される。そして、この治療パスマスタ設定画面P4により治療パスを設定登録する。この治療パスとしては、「治療パス名」、「作業日数」、「作業項目」、および「実施日程」をそれぞれ登録する。
「治療パス名」は、スタッフが病状やその治療内容に応じて今までに蓄積した臨床経験などに基づいて治療内容を入力する。図8に示す例では、治療パス名の入力領域P41にはガンの病名“前立腺”、粒子線の線量“74GyE”、粒子線の照射回数“37回”がフリーテキスト(手操作)で入力されている。
また、「作業日数」は、治療パスに基づいて粒子線治療に要する期間(粒子線の照射回数や準備日数など)を考慮して設定されるもので、スピンボタンB41を操作すると日数が順次切り替わって表示されるので、その内から適切な日数を選択する。なお、作業日数を変更すると、作業項目と実施日の実施日の設定入力領域P42が作業日数に合わせて増減する。
「作業項目」については、設定入力領域P42内の選択ボタンB42を操作すると、これに応じて、作業項目マスタ設定(S13,図7)で既に作業項目として設定登録したものがドロップダウンリストして表示されるので、その中から適当なものを選択する。また、実施場所については、作業項目マスタ設定(S13,図7)で既に作業項目に対応付けて格納されているので、作業項目の選択に連動して対応する実施場所が設定される。
「実施日程」は、設定入力領域P42内のセルを選択後、「選択箇所を実施日程とする」のボタンB43、および「選択箇所をクリアする」のボタンB44で設定する。すなわち、「選択箇所を実施日程とする」のボタンB43を押すと、選択しているセルが○の表示となり、選択した行の作業項目を選択した実施日程おいて実施するというデータとなる。また、「選択箇所をクリアする」のボタンB44を押すと、選択しているセルの○の表示が消え、選択した行の作業項目は選択した実施日程に実施しないというデータとなる。この日程も、各治療施設ごとにその規模や設備内容等の資源や、人員などを考慮して設定される。
なお、治療パスマスタ設定画面P4は一度に表示可能な領域に限りがあり、設定入力領域P42内に全ての実施日程を一度に表示することが難しいので、スライドボタンB45を操作して表示領域をスライドすることで、全ての実施日程を設定できるようになっている。
そして、登録ボタンB46を押すと、同画面P4の左側の治療パスマスタ一覧表示領域P43に治療パス名が一覧表示されるとともに、データベース11の治療パスマスタ114に治療パス(治療パス名、作業日数、作業項目、実施場所、および実施日程)が登録される。治療パスの全てを設定登録した後、閉じるボタンB47を押すと、メニュー画面P0に復帰する。
上記のようにして、データベース11に各マスタ111〜114を設定登録(S1)した後は、粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを患者ごとに作成する(S2)。このスケジュール作成(S2)については、図3に示すように、スケジュール作成条件の設定(S21)、スケジュールの自動生成(S22)、および必要に応じてスケジュールの修正(S23)を行う。
まず、スケジュール作成条件の設定(S21)については、図4のメニュー画面P0からスケジュール作成の選択ボタンB5を押す。すると、図9のスケジュール作成画面P5が表示される。以下、このスケジュール作成画面P5においてスケジュール作成条件を設定する場合の操作について説明する。
「患者名」は、粒子線治療の予約のスケジュールを作成する対象となる患者名で、患者名の入力領域P51に患者名をフリーテキスト(手操作)で入力する。本システムには複数の患者のスケジュールを登録することができる。
「都合の良い日時」は、患者の意向を反映して粒子線治療を行う際の患者が都合の良い日時(治療可能日時)を設定するものであり、都合の良い曜日とその曜日における午前、午後の都合を設定する。この場合、入力領域P52に設けた日時のチェックボックスにチェックを入れると、都合が良いという解釈となる。
「治療パス」は、治療パスマスタ設定(S14,図8)で既に治療パスマスタ114が格納されているので、治療パスの選択ボタンB51を操作すると治療パスがドロップダウンリストとして表示されるので、その内から患者に適応する治療パスを一つ選択する。そして、治療パスを選択すると、これに応じて、スケジュール作成画面P5の下部に治療パスに応じた仮予約状況表示領域P53が確保される。
「スケジュール開始日」は、最初の粒子線治療を開始する日を表しており(図では、固定具作成の開始日)、日付選択ボタンB52を押すと、図10に示す日付選択画面P10が表示されるので、この画面P10のカレンダから日付を選択する。なお、スケジュール開始日を含め、本システムの日付選択は、図10の日付選択画面P10にて、カレンダから日付を選択する。
上記のようにしてスケジュール作成条件を設定した後、図9のスケジュール自動生成ボタンB53を押すと、これに応じて粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールの自動生成が実施される(S22)。このスケジュールの自動生成は、サーバ1のコントローラ13により、図11に示すフローチャートに沿ったアルゴリズムにより行われる。
次に、スケジュール自動生成の手順について説明する。
まず、治療パスマスタ114を参照して1日分の実施日程を取得する(S221)。次に、この実施日程の1日分に該当する治療パスの内から「○」印の付いた一つの作業項目を選択する(S222)。次に、この作業項目に対応する実施場所を取得する(S223)。
続いて、実施場所予約データ格納部121に格納されている実施場所予約データおよびカレンダマスタ111に格納されているカレンダを参照して、実施場所の予約がない日時を取得する。ただし、カレンダで休日とされている日は予約不可として除外する。
次に、取得した空き日時が図9の入力領域P52で患者が「都合の良い日時」(治療可能日時)として設定した日時に該当するか否かを判断する(S225)。そして、取得した日時が「都合の良い日時」に該当する場合には、取得した空き日時を仮予約して、仮予約した日時を、図9のスケジュール作成画面P5内の仮予約状況表示領域P53に表示する(S227)。
一方、S225で取得した空き日時が患者にとって「都合の良い日時」(治療可能日時)に該当しない場合には、仮予約状況表示領域P53の該当する予約日時に、例えば「×××」というように、該当にする日時には空き場所無しを明示する(S226)。このように、取得した日時が「都合の良い日時」でなかったった場合には、仮予約状況の予約日時に「×××」と表示すれば、スタッフは「都合の良い日時」に対応する実施場所には空きが無いことが直ちに分かるので、後述のように、作成されたスケジュールを修正する予約修正処置を講じる上で便利である。
次に、全ての作業項目について仮予約が完了したかを判断し(S228)、全ての作業項目について仮予約が完了していなければ、S222に戻りS228までを繰り返す。S228で全ての作業項目について仮予約が完了したと判断されると、次に、治療パスマスタ114を参照して治療パスの全ての実施日程について仮予約をしたかを判断し(S229)、未だ全ての実施日程について仮予約をしていなければ、S221に戻る一方、全ての実施日程について仮予約を完了しておれば、処理を終了する。
このようにして、スケジュールの自動生成が終了すると、図12に示すように、スケジュール作成画面P5内の仮予約状況表示領域P53には、自動生成した治療作業の仮予約したスケジュールが表示される。なお、スケジュール作成画面P5は一度に表示可能な領域に限りがあり、仮予約状況表示領域P53内に全ての仮予約した実施日程を一度に表示することが難しいので、スライドボタンB54を操作して表示領域をスライドすることで、全ての実施日程を観察できるようになっている。
そして、図12の画面P5において、OKボタンB55を押すと、この新規作成されたスケジュールが確定され、スケジュールデータ格納部122には、このスケジュールのデータが登録される。また、実施場所予約データ格納部121には、このようにして作成されたスケジュールに基づいて粒子線治療の各日時における予約済みの実施場所のデータが登録される。
図12に示す例では、仮予約状況表示領域P53において、全ての日時に対応して実施場所が順当に仮予約された場合を示しているが、図11のフローチャートのS226のように、仮予約した時点で実施場所に対応した空き日時が取得できない場合には、図13に示すように、仮予約状況表示領域P53には、実施場所に対応した空き日時が存在しないことを示す「×××」が表示される(この例では「8/22」に「リハーサル」を行う場合の実施場所の「治療室」に空きが無いことが示されている)。このように、実施場所に対応した空き日時が取得できない場合には、自動生成したスケジュールの修正を行う(S23)。
このスケジュールの修正は、図14に示すように、まず、仮予約状況表示領域P53において、修正したい作業項目に該当する日時のセル(図では「×××」が付いた「治療室」が表示されているセル)を選択し、「スケジュールの修正」ボタンP53を押す。すると、スケジュール変更画面P7が表示されるので、続いて、変更したい日時に該当するセルを選択し(図では「8/24 10:00」)、「OK」ボタンB71を押す。その結果、図15に示すように、仮予約状況表示領域P53において、変更したスケジュールが反映される(図では、「リハーサル」を行う「治療室」が「8/22」から「8/24 10:00」に変更される)。
このスケジュール修正に伴い、後続の治療パスの日程に基づく治療作業のスケジュールも、図11のスケジュール自動生成のフローチャートで説明したアルゴリズムに従って自動修正される。図15に示す例では、「リハーサル」を行うスケジュールが治療パスの実施日程(図8)において当初の予定(3日目)から変更されるので、3日目以降の「リハーサル」、「照射」、「放射化PET」の各治療作業の実施日程について、スケジュールが再度自動生成されることになる。その結果、図15では、「リハーサル」のスケジュール変更に合わせて、「照射」および「放射化PET」のスケジュールが「8/27」以降にずらされている。
また、図3のスケジュール作成(S2)が終了しても、その後の患者の体調不良や急用ができるなどで、日程通りに治療を進めることができない事態が生じることがある。このような場合には、患者からの要請に応じて予約したスケジュールの変更が必要となる。このスケジュール変更のためには、図3に示すスケジュール管理(S3)において、患者の選択(S31)、スケジュール確認(S32)、スケジュール変更(S33)を順次行う。
まず、図4のメニュー画面P0より「スケジュール確認」ボタンB6を選択すると、コントローラ13は、スケジュールデータ格納部122のデータを参照して、図16に示す患者選択画面P8を表示する。その画面B8の患者一覧の中から患者名を選択して「OK」ボタンB81を押すと、これに応じてスケジュールデータ格納部122のデータの中から、選択した患者に対応するスケジュールを読み出して図17に示すようにスケジュール確認画面P6を表示する。
次に、スケジュール変更(S33)を行う際には、予めスケジュール確認画面P6の表示内容を十分に確認した後(S32)、先のスケジュール修正で説明した場合と同様の手順で、まず、図18に示すように、スケジュール表示領域P61に表示されているスケジュールの内から、変更したい作業項目に該当する日時のセル(この例では「8/27」の「PET室」が表示されているセル)を選択した後、「スケジュール変更」ボタンB61を押す。すると、スケジュール変更画面P7が表示されるので、続いて、変更したい日時に該当するセルを選択し(図では「8/29 10:00」)、「OK」ボタンB71を押す。その結果、図19に示すように、スケジュール表示領域P61において、変更したスケジュールが反映される(この本例では、「放射化PET」を行う「PET室」が「8/27 10:00」から「8/29 10:00」に変更されている)。
このスケジュール変更に伴い、後続の治療パスの日程に基づく治療作業のスケジュールも、図11のスケジュール自動生成のフローチャートで説明したアルゴリズムに従って自動修正される。図19に示す例では、「放射化PET」のスケジュールが治療パスの実施日程(図8)において当初の予定(4日目)から変更されるので、4日目以降の「照射」、「放射化PET」の各治療作業の実施日程について、スケジュールが再度自動生成されることになる。その結果、図19では、「放射化PET」のスケジュール変更に合わせて、「照射」のスケジュールが「8/29」以降にずらされている。なお、このときは、施設の休日、患者の都合、作業場所の空き状況を考慮して、適切な日時の作業場所を予約する必要がある。
以上のように、この実施の形態1では、患者、特にスケジュールに柔軟性が求められる外来患者の都合(治療を受ける曜日や時間帯に対する患者の希望)を十分に反映したかたちで、粒子線治療に必要な一連の実施場所とその日時を予約したスケジュールを効率良く立てることができる。
実施の形態2.
図20〜図22を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
この実施の形態2では、図20に示す作業項目マスタ設定画面P3において、各作業項目に対して患者の意向の要否を示す情報を付加するためのチェックマークの入力領域P33が確保されている。そして、例えば、作業項目が治療計画作成や治療方針をスタッフだけで協議するような場合には患者の意向は不要なので、このような患者の意向が不要な作業項目に対しては、「作業に患者は不要」と表示されている入力領域P33にチェックマークを入れる。
すなわち、作業項目の入力領域P31に作業項目(この例では治療計画作成)を入力し、また、実施場所の選択ボタンB31を操作して実施場所(この例では治療計画室)を選択し、さらに入力領域P33にチェックマークを入れる。そして、登録ボタンB32を押すと、同画面P3の左側の作業項目マスタ一覧表示領域P32の「患者は不要」欄P33に、作業項目と実施場所に対応したチェックマークが表示される。さらに、データベース11の作業項目マスタ113には、作業項目とその実施場所に対応付けて患者の意向が不要である旨を示す情報(以下、「患者は不要」情報という)が付加されて登録される。
したがって、図21に示すように、治療パスマスタ設定画面P4を表示した場合には、その設定入力領域P42内の選択ボタンB42を操作して作業項目を選択した場合、既に「患者は不要」情報が付加されている場合には、当該入力領域P42内の「患者は不要」欄P44にチェックマークが表示される。この例では、治療計画作成と治療カンファレンスの作業項目に対して、「患者は不要」欄P44にチェックマークが表示されている。そして、この治療パスマスタ設定画面P4で登録ボタンB46を押すと、治療パスマスタ114についても、治療パス名、作業日数、作業項目、および実施日程に加えて、「患者は不要」情報が登録される。
粒子線治療のスケジュール作成(S2)を行う場合、サーバ1のコントローラ13は、図22に示すフローチャートに示すアルゴリズムに沿って処理を行う。この場合、S224において、実施場所予約データ格納部121に格納されている実施場所予約データを参照して空き日時を取得した場合に、次のS225では、その取得した日時が患者が「都合の良い日時」(治療可能日時)として設定した日時に該当するか否かを判断するだけでなく、作業項目マスタ113において作業項目に対応付けて「患者は不要」情報が付加されているか否かも判断する。
そして、作業項目に「患者は不要」情報が付加されている場合には、当該作業項目が治療パスで規定される日程順となるように、患者の治療可能な日時(「都合の良い日時」)の制約を受けず、取得した空き日時を仮予約して、仮予約した日時を図9のスケジュール作成画面P5内の仮予約状況表示領域P53に表示する。また、作業項目に「患者は不要」情報が付加されておらず、取得した日時が「都合の良い日時」に該当する場合には、取得した空き日時をそのまま仮予約して、仮予約した日時を図9のスケジュール作成画面P5内の仮予約状況表示領域P53に表示する(S227)。
一方、S225で取得した空き日時が患者にとって「都合の良い日時」(治療可能日時)に該当せず、かつ、作業項目に「患者は不要」情報が付加されていない場合には、仮予約状況表示領域P53の該当する予約日時に、例えば「×××」というように、該当にする日時には空き場所無しを明示する(S226)。
その他の処理は図11に示したフローチャートの処理内容と同様であるから、ここでは説明は省略する。
以上のように、この実施の形態2では、患者の不要な作業を治療パスに関連付けて登録できるようにすることで、治療計画作成などのように、患者の意向を特に必要としないけれどもスケジュールを作成する上で考慮すべき重要な作業を治療パスに記載し、その作業に必要な実施場所(図21では「治療計画作成」や「治療カンファレンス」に必要な作業をする治療室)の予約を合わせて行うことができる。これにより、患者の要否にかかわらず、粒子線治療に必要な一連の作業場所を統合的に予約することが可能となる。
実施の形態3.
図23〜図25を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
実施場所マスタ設定(S12、図6)では実施場所を設定するが、その場合、治療施設の規模によっては、同じ治療を行う実施場所として複数箇所を事前に登録することが可能な場合がある。例えば、治療室として「治療室1」〜「治療室3」までを登録することがある。
そこで、この実施の形態3では、図23に示す作業項目マスタ設定画面P3において、作業項目入力領域P31に作業項目(この例では「リハーサル」)を入力し、これに対する実施場所の選択ボタンB31を操作した場合に、作業項目に適合する複数の実施場所(この例では「治療室1」〜「治療室3」)が存在する場合には、複数の実施場所を同時に選択できるようにしている。すなわち、実施場所の選択ボタンB31を操作して複数の実施場所をクリックして選択してから、登録ボタンB32を押すと、作業項目マスタ一覧表示領域P32には、作業項目について選択した複数の実施場所(この例では「リハーサル」に対して「治療室1」〜「治療室3」)が表示されるとともに、作業項目マスタ113に作業項目に対応付けて複数の実施場所が登録される。
粒子線治療のスケジュール作成(S2)を行う場合、サーバ1のコントローラ13は、図24に示すフローチャートのアルゴリズムに沿って処理を行う。この場合、実施の形態1に示した処理(図11)に対して、この実施の形態3では、S225において空き日時を取得できなかったと判断された場合、作業項目マスタ113を参照して、該当する作業項目に対応する他の実施場所が存在するか否かを判断する(S2210)。そして、他の実施場所が存在する場合にはS224に戻る。また、S2210で他の実施場所が存在しなければ、仮予約状況表示領域P53の該当する予約日時に、例えば「×××」というように、空き場所無しを明示する(S226)。
その他の処理は図11に示したフローチャートの処理内容と同様であるから、ここでは説明は省略する。
また、スケジュール作成画面P5内のスケジュール修正ボタンB53、あるいはスケジュール確認画面P6内のスケジュール変更ボタンB61を押して図25に示すようなスケジュール変更画面P7が表示された場合には、日付の変更だけでなく、「実施場所」の選択メニューP71も表示されるようにして、複数の実施場所の内から一つが選択できるようにする。
以上のように、この実施の形態3では、スケジュール作成に際して、一つの作業項目に対して複数の実施場所を選択できるようにしたので、複数の患者が同じ日付に一つの実施場所を取り合って競合するといった不具合発生を極力抑えることができる。これにより、患者の都合に合わせたスケジュール作成が一層容易になり、作業場所の空きが無いことによる治療期間の余分な長期化を抑えることができる。
実施の形態4.
図26〜図28を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
この実施の形態4では、治療パスマスタ設定画面P4において、設定入力領域P42の中に作業項目に対応して遅延警告日数の設定入力欄P45が設けられている。そして、遅延警告日数の設定が必要となる作業項目については、その設定入力欄P45に遅延警告日数を入力する。この場合の遅延警告日数は、病状や治療内容に応じて今までに蓄積した臨床経験などに基づいて入力される。図26に示す例では、粒子線の「照射」作業に対して、遅延警告日数として「2日」が入力されている。
そして、登録ボタンB46を押すと、同画面P3の左側の作業項目マスタ一覧表示領域P43に治療パス名が一覧表示されるとともに、データベース11の治療パスマスタ114に治療パス(治療パス名、作業日数、作業項目、および実施日程)およびその作業項目に対して設定された遅延警告日数が登録される。
粒子線治療のスケジュール作成(S2)を行う場合、サーバ1のコントローラ13は、図27に示すフローチャートのアルゴリズムに沿って処理を行う。この場合、実施の形態1に示した処理(図11)に対して、この実施の形態4では、S227において取得した空き日時を仮予約して、スケジュール作成画面P5内の仮予約状況表示領域P53に表示するが、その際、治療パスマスタ114を参照して、治療パスの実施日程よりも遅延警告日数を越えた日付で仮予約をすることになる場合には、仮予約状況表示領域P53の予約日時に、遅延警告日数を越えたことが分かるように、例えば「★」記号を表示する(S2210)。例えば、図28では治療パス(図8)として設定された5日目の「照射」日程(8/24)と6日目の「照射」日程(8/29)との間が休日を挟んで4日間空いてしまうので、8/29以降の「照射」の日付に対して「★」記号が付されて表示されている。
その他の処理は図11に示したフローチャートの処理内容と同様であるから、ここでは説明は省略する。
以上のように、この実施の形態4では、例えば一定期間以上間隔を空けるのは好ましくない治療内容(例えば、上記の例のような「照射」作業)がある場合に、無理なスケジュールが作成されていないかを事前にチェックすることができる。これにより、制約の多い治療を行っている患者の意向を優先してスケジュールを作成し直すなど、患者の都合を考慮したスケジュールを作成することが可能となる。
実施の形態5.
図29を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
この実施の形態5では、図29(a)に示すスケジュール確認画面P6において、スケジュール表示領域P64の下方に作業メモボタンB62が設けられている。そして、スケジュール表示領域P64に表示されているスケジュールの内から、一つの作業項目に該当する日時のセル(この例では「8/20」の「固定具作成」を行う「CT室」が表示されているセル)をクリックして選択した後、作成メモボタンB62を押すと、「作業メモ」の入力ダイアログP62が表示されるので、ここに作業メモを入力することができる。こうして入力された作業メモのデータは、スケジュールデータ格納部122においてスケジュールに対応付けて登録される。
また、図29(b)に示すように、このスケジュール確認画面P61で上記のようにして既に作業メモボタンB62を使用して記入した作業メモがある場合には、作業メモがあることが分かるように、作業日時のセル内において、例えば「■」の記号を表示する。そして、「■」の記号の付いたセルを選択すると、コントローラ13は、スケジュールデータ格納部122のデータを参照し、入力した作業メモを画面P6上に吹き出しP63で表示する。
以上のように、この実施の形態5では、放射線治療を実施する前に、例えば特殊な作業を行う場合の注意事項を予め作業メモとして記録しておくことで、作業を補足する情報を記録したり他のスタッフに伝達することができる。これにより、治療作業の品質を向上することが可能となる。
実施の形態6.
図30を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
この実施の形態6では、図30(a)に示すスケジュール確認画面P6において、スケジュール表示領域P64の下方に実施コメントボタンB63が設けられている。そして、スケジュール表示領域P64に表示されているスケジュールの内から、一つの作業項目に該当する日時のセル(この例では「8/20」の「固定具作成」を行う「CT室」が表示されているセル)をクリックして選択した後、実施コメントボタンB63を押すと、「実施コメント」の入力ダイアログP64が表示されるので、ここに実施コメントを入力することができる。こうして入力された実施コメントのデータは、スケジュールデータ格納部122において、スケジュールに対応付けて登録される。
また、図30(b)に示すように、このスケジュール確認画面P61で上記のようにして既に実施コメントボタンB63を使用して記入した実施コメントがある場合には、実施コメントがあることが分かるように、作業日時のセル内において、例えば「レ」の記号を表示する。そして、「レ」の記号の付いたセルを選択すると、コントローラ13は、スケジュールデータ格納部122のデータを参照して入力した実施コメントを画面P6上に吹き出しP65で表示する。
以上のように、この実施の形態6では、放射線治療の各作業を実施した際にスタッフが気が付いた注意事項を記録することができるので、次回に同じ作業を実施する際に役立て得るとともに、作業の完了有無を確認するとことで、治療作業の進捗状況を把握することができる。これにより、治療作業の品質向上を図るとともに、治療作業の遅れている患者を優先してスケジュールを変更するなど、患者の治療状況に応じたスケジュール作成が可能となる。
なお、図11、図22、図24、図27に示したフローチャートのアルゴリズムに沿って粒子線治療の予約を行うスケジュール作成を実行するアプリケーションプログラムをコントローラ13にインストールすることにより、従来のように、主に病院サイドの都合でクリニカルパスに従って一義的にスケジュールを設定するのではなく、患者の意向を十分に反映した予約スケジュールを効率良く作成することができる。また、このようなアプリケーションプログラムをディスクなどの可搬型記録媒体に登録することにより、本システムを特定の治療施設に限られずに広く活用することが可能となる。
本発明の実施の形態1における粒子線治療予約システムの全体を示す構成図である。 同システムのデータベースおよびデータ格納部内の情報を示す説明図である。 同システムを用いて粒子線治療の予約のスケジュール作成を行う場合の全体の手順を示すフローチャートである。 メニュー画面の一例を示す説明図である。 カレンダマスタ設定画面の一例を示す説明図である。 実施場所マスタ設定画面の一例を示す説明図である。 作業項目マスタ設定画面の一例を示す説明図である。 治療パスマスタ設定画面の一例を示す説明図である。 スケジュール作成条件の設定画面の一例を示す説明図である。 日付選択画面の一例を示す説明図である。 この実施の形態1におけるスケジュール自動作成の手順を示すフローチャートである。 図11のフローチャートに基づいて作成されたスケジュールの表示画面の一例を示す説明図である。 図11のフローチャートに基づいて作成されたスケジュールにおいて、空き日時が取得できなかった場合の表示画面の一例を示す説明図である。 図13において空き日時が取得できなかった場合に、スケジュール修正を行う場合の説明図である。 図14の状態からスケジュール修正された後の表示画面の一例を示す説明図である。 スケジュール作成後の管理処理において、スケジュール変更に先立つ患者の選択画面の一例を示す説明図である。 図16で選択された患者に対応して表示されるスケジュール確認画面の一例を示す説明図である。 図17の状態からスケジュール変更を行う場合の説明図である。 図18の状態からスケジュール変更された後の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2において、作業項目マスタ設定画面で作業項目に対して患者の意向の要否を設定する場合の説明図である。 治療パスマスタ設定画面で治療パスに対して患者の意向の要否を設定する場合の説明図である。 この実施の形態2におけるスケジュール自動作成の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、作業項目マスタ設定画面で一つの作業項目に対して複数の実施場所を設定する場合の説明図である。 この実施の形態3におけるスケジュール自動作成の手順を示すフローチャートである。 スケジュール変更画面において、複数の実施場所を選択できるようにした一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4において、治療パスマスタ設定画面で各作業項目に対してスケジュールの遅延警告日数を設定する場合の説明図である。 この実施の形態4におけるスケジュール自動作成の手順を示すフローチャートである。 図28のフローチャートに基づいて作成されたスケジュールにおいて、遅延警告が発生した場合の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5において、スケジュール確認画面の下で作業メモを記入する場合の説明図である。 本発明の実施の形態6において、スケジュール確認画面の下で実施コメントを記入する場合の説明図である。
符号の説明
1 サーバ、 2 端末装置、3 ネットワーク、11 データベース、
12 データ格納部、
13 コントローラ(スケジュール作成手段、データ登録手段、通知手段)、
111 カレンダマスタ、112 実施場所マスタ、113 作業項目マスタ、
114 治療パスマスタ、121 実施場所予約データ格納部、
122 スケジュールデータ格納部。

Claims (9)

  1. サーバと少なくとも一つの端末装置とがネットワークを介して互いに通信可能に接続されており、上記端末装置から上記サーバへのデータ入力に基づいて患者に対する粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成するシステムであって、
    上記サーバは、
    粒子線治療を行う治療施設の稼働日や休日を格納したカレンダマスタ、粒子線治療を行う実施場所を格納した実施場所マスタ、粒子線治療の各作業項目を実施場所に対応付けて格納した作業項目マスタ、および粒子線治療の作業項目と実施場所の一連の手順を規定した治療パスを格納した治療パスマスタを有するデータベースと、
    粒子線治療の各日時における予約済みの実施場所を格納した実施場所予約データ格納部と、
    患者ごとに粒子線治療の予約のスケジュールを格納したスケジュールデータ格納部と、 上記端末装置から各患者の意向を反映して入力される治療可能な日時、および上記データベースの上記各マスタを参照して、作業項目とその実施場所に対応した治療可能な日時を順次割り振って各患者についての粒子線治療のスケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    このスケジュール作成手段で作成されたスケジュールを上記スケジュールデータ格納部に登録するデータ登録手段と、
    上記端末装置からの要求に応じて上記スケジュールデータ格納部に格納されているスケジュールを上記端末装置に通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする粒子線治療予約システム。
  2. 上記スケジュール作成手段は、上記スケジュール作成に際して、上記実施場所予約データ格納部に格納されている予約済みの実施場所のデータを参照し、割り振った日時に対して既に予約済みの実施場所が存在する場合には該当する日時に実施場所の空きが無いことを明示する空き場所無しデータを作成するものであり、
    上記データ登録手段は、上記スケジュール作成手段で上記空き場所無しデータが作成された場合には、上記スケジュールに関連付けて当該空き場所無しデータを上記スケジュールデータ格納部に登録するものである、ことを特徴とする請求項1記載の粒子線治療予約システム。
  3. 上記スケジュール作成手段は、上記端末装置からの変更日時を指定したスケジュール変更要請に応じて、上記データベースに基づいて上記変更日時を起点として、その変更日時以降についての作業項目と実施場所に対応した日時を割り振ってスケジュールを再度作成するものである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒子線治療予約システム。
  4. 上記作業項目マスタに格納されている作業項目および上記治療パスマスタに格納されている治療パスには、それぞれ患者の意向の要否を示す情報が付加されており、
    上記スケジュール作成手段は、上記患者の意向が不要な情報が付加されている作業項目については、当該作業項目が上記治療パスで規定される日程順となるように、上記治療可能日時よりも優先して日時を割り振ってスケジュールを作成するものである、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の粒子線治療予約システム。
  5. 上記作業項目マスタには、粒子線治療の各作業項目に対して複数の実施場所が対応付けて格納されており、
    上記スケジュール作成手段は、上記実施場所予約データ格納部に格納されている予約済みの実施場所のデータを参照した際に、割り振った日時に対して既に予約済みの一つの実施場所が存在する場合には、上記作業項目マスタに格納されている作業項目に対応する実施場所を参照し、残りの実施場所の一つに対して日時を割り振ってスケジュールを作成するものである、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の粒子線治療予約システム。
  6. 上記治療パスマスタには、治療パスの各作業項目について対応付けて遅延警告日数が格納されており、
    上記スケジュール作成手段は、上記スケジュール作成に際して、上記治療パスマスタに格納されている各作業項目の遅延警告日数を参照し、各作業項目とその実施場所について割り振った日時が上記遅延警告日数よりも遅延している場合には、警告を示す警告データを作成するものであり、
    上記データ登録部は、上記スケジュール作成手段で上記警告データが作成された場合には、上記スケジュールに関連付けて当該警告データを上記スケジュールデータ格納部に登録するものである、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の粒子線治療予約システム。
  7. 上記通知手段によりスケジュールが上記端末装置に通知されてスケジュールが表示されている場合に、上記データ登録手段は、上記端末装置から各作業項目に対応した作業メモやコメントを示すデータが入力された場合には、これに応じて上記スケジュールデータ格納部に格納されているスケジュールの各作業項目に対応付けて上記作業メモやコメントを登録するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の粒子線治療予約システム。
  8. サーバと少なくとも一つの端末装置とがネットワークを介して互いに通信可能に接続され、上記サーバは、粒子線治療を行う治療施設の稼働日や休日を格納したカレンダマスタ、粒子線治療を行う実施場所を格納した実施場所マスタ、粒子線治療の各作業項目を実施場所に対応付けて格納した作業項目マスタ、および粒子線治療の作業項目と実施場所とを日程順に割り振った治療パスを格納した治療パスマスタを有するデータベースを備えているシステムを前提として、上記端末装置からのデータ入力に基づいて患者に対する粒子線治療の実施場所とその日時を予約したスケジュールを作成するプログラムであって、
    上記端末装置から各患者の意向を反映して入力される治療可能日時、および上記データベースの上記各マスタを参照して、作業項目と実施場所に対応した日時を順次割り振って各患者についての粒子線治療のスケジュールを作成するスケジュール作成ステップと、
    このスケジュール作成ステップで作成された各患者ごとの粒子線治療のスケジュールを登録するスケジュール登録ステップと、
    上記端末装置からの要求に応じて上記登録された患者のスケジュールを上記端末装置に通知するステップと、
    を実行させることを特徴とする粒子線治療予約プログラム。
  9. 請求項8に記載の粒子線治療予約プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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