JP2009276158A - 電磁流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極部の絶縁性の劣化を防止できる電磁流量計を実現する。
【解決手段】測定管の内周面にリング状に設けられたアリ溝に係止されるライニング体と、前記測定管に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体を排出するベントホールとを具備する電磁流量計において、前記アリ溝の少なくとも一箇所に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体が前記アリ溝を迂回して前記ベントホールに排出する排出通路手段を具備したことを特徴とする電磁流量計である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁流量計に関するものである。
電磁流量計に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2002−131100号公報 特開2007−047146号公報
図8は従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図である。
図において、測定管1の内周面にはライニング体2がライニングされている。
この場合は、PFAライニングが使用されている。
3は、測定管1に設けられ、電極等からのリードを取り出す電極部である。
測定管1には、アリ溝4が設けられ、測定管1からのライニング体2の剥離を防止し、ライニング体2の変形を防止し固定している。
ベントホール5は、測定管1に設けられ、ライニング体2の透過性ある測定流体が、測定管1とライニング体2の境界に溜まるのを排出する。
このような装置においては、以下の間題点がある。
ライニング体2のライニング成形冷却後に、ライニング体2がアリ溝4の斜面に密着することにより、アリ溝4の斜面とライニング体2との間に、強固なシール部が生ずる。
電極部3とアリ溝4の間に浸透した測定流体は、ベントホール5に到着できず、電極部3に排出される。
このため、電極部3の絶縁性を劣化させたトラブルがしばしばあった。
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、電極部の絶縁性の劣化を防止できる電磁流量計を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明では、請求項1の電磁流量計においては、
測定管の内周面にリング状に設けられたアリ溝に係止されるライニング体と、前記測定管に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体を排出するベントホールとを具備する電磁流量計において、前記アリ溝の少なくとも一箇所に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体が前記アリ溝を迂回して前記ベントホールに排出する排出通路手段を具備したことを特徴とする。
本発明の請求項2の電磁流量計においては、請求項1記載の電磁流量計において、
前記排出通路手段は、前記アリ溝を構成する斜面部分を前記測定管の管軸に直交する平面で切り取り矩形状断面にして前記測定管と前記ライニング体との境界を通って設けられた第1の隙間通路を具備したことを特徴とする。
本発明の請求項3の電磁流量計においては、請求項2記載の電磁流量計において、
前記第1,第2のアリ溝リングの前記斜面部の反対面に設けられた集中排出溝を具備したことを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、次のような効果がある。
排出通路手段が設けられたので、電極部側に透過した測定流体をベントホールに排出できるので、電極部の絶縁性の劣化を防止できる電磁流量計が得られる。
本発明の請求項2によれば、次のような効果がある。
排出通路手段は、アリ溝の少なくとも一箇所に設けられ、アリ溝を構成する斜面部分を、測定管の管軸に直交する平面で切り取り矩形状断面にして、測定管とライニング体との境界を通って設けられた第1の隙間通路が設けられたので、簡潔な構成により、安価な電磁流量計が得られる。
本発明の請求項3によれば、次のような効果がある。
排出通路手段は、測定管の内径周面にリング状に設けられた凹状の溝と、この溝の両端にそれぞれ配置されこの溝とアリ溝を構成する斜面部を有する第1,第2のアリ溝リングとを具備し、測定管と第1,第2のアリ溝リング及びライニング体との境界を通って設けられた第2の隙間通路が設けられたので、一部分のアリ溝の斜面部分を測定管の内側より削り落とす必要がなく、凹状の溝に、第1,第2のアリ溝リングを取り付ければよいので、加工、組立が容易な電磁流量計が得られる。
本発明の請求項4によれば、次のような効果がある。
第1,第2のアリ溝リングの斜面部の反対面に設けられた集中排出溝が設けられたので、透過した測定流体の排除がし易い電磁流量計が得られる。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の側面図、図3は図1の要部構成説明図である。
図において、図8と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図8との相違部分のみ説明する。
図1において、排出通路手段11は、アリ溝4の少なくとも一箇所に設けられ、ライニング体2を透過した測定流体を、アリ溝4を迂回してベントホール5に排出する。
この場合は、排出通路手段11は、アリ溝4を構成する斜面部分41を、測定管1の管軸に直交する平面で切り取り矩形状断面にして、測定管1とライニング体2との境界を通って設けられた第1の隙間通路111を有する。
以上の構成において、電極部3側に透過した測定流体は、図3に矢印Bに示す如く、アリ溝4の斜面部分41が取り除かれた部分の第1の隙間通路111を通ってベントホール5に排出される。
この結果、排出通路手段11は、アリ溝4の少なくとも一箇所に設けられ、アリ溝4を構成する斜面41の部分を、測定管1の管軸に直交する平面で切り取り矩形状断面Aにして、測定管1とライニング体2との境界を通って設けられた第1の隙間通路111が設けられたので、簡潔な構成により、安価な電磁流量計が得られる。
図4は本発明の他の実施例の要部構成説明図、図5は図4の要部構成説明図、図6は図4の部品説明図、図7は図6のA-A断面図である。
図4において、排出通路手段21は、溝211と、第1,第2のアリ溝リング212,213とを具備する第2の隙間通路214を有する。
溝211は、測定管1の内径周面にリング状に設けられた凹状をなす。
図6に示す如く、第1,第2のアリ溝リング212,213は、溝211の両側にそれぞれ配置され、この溝211とアリ溝を構成する斜面部2121,2131を有する。
第2の隙間通路214は、測定管1と第1,第2のアリ溝リング212,213及びライニング体2との境界を通って設けられている。
図7に示す如く、集中排出溝2122,2132は、第1,第2のアリ溝リング212,213の斜面部2121,2131の反対面に設けられている。
以上の構成において、ライニング体2がライニングされる。
そして、電極部3側に透過した測定流体は、図5に矢印Cに示す如く、集中排出溝2122,2132を通り、測定管1と第1,第2のアリ溝リング212,213及びライニング体2との境界を通って設けられた第2の隙間通路214を通ってベントホール5に排出される。
この結果、排出通路手段21は、測定管1の内径周面にリング状に設けられた凹状の溝211と、この溝211の両端にそれぞれ配置され、この溝とアリ溝を構成する斜面部2121,2131を有する第1,第2のアリ溝リング212,213とを具備し、測定管1と第1,第2のアリ溝リング212,213及びライニング体2との境界を通って設けられた第2の隙間通路214が設けられたので、一部分のアリ溝の斜面部分を測定管1の内側より削り落とす必要がなく、凹状の溝に、第1,第2のアリ溝リング212,213を取り付ければよいので、加工、組立が容易な電磁流量計が得られる。
第1,第2のアリ溝リングの斜面部2121,2131の反対面に設けられた集中排出溝2122,2132が設けられたので、透過した測定流体の排除がし易い電磁流量計が得られる。
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。
したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
本発明の一実施例の要部構成説明図である。 図1の側面図である。 図1の要部構成説明図である。 本発明の他の実施例の要部構成説明図である。 図4の要部構成説明図である。 図4の部品説明図である。 図6のA-A断面図である。 従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図である。
符号の説明
1 測定管
2 ライニング体
3 電極部
4 アリ溝
41 斜面部
5 ベントホール
11 排出通路手段
111 第1の隙間通路
21 排出通路手段
211 溝
212 第1のアリ溝リング
2121 斜面部
2122 集中排出溝
213 第2のアリ溝リング
2131 斜面部
2132 集中排出溝
214 第2の隙間通路

Claims (4)

  1. 測定管の内周面にリング状に設けられたアリ溝に係止されるライニング体と、前記測定管に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体を排出するベントホールとを具備する電磁流量計において、
    前記アリ溝の少なくとも一箇所に設けられ前記ライニング体を透過した測定流体が前記アリ溝を迂回して前記ベントホールに排出する排出通路手段
    を具備したことを特徴とする電磁流量計。
  2. 前記排出通路手段は、前記アリ溝を構成する斜面部分を前記測定管の管軸に直交する平面で切り取り矩形状断面にして前記測定管と前記ライニング体との境界を通って設けられた第1の隙間通路
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  3. 前記排出通路手段は、前記測定管の内径周面にリング状に設けられた凹状の溝と、
    この溝の両側にそれぞれ配置されこの溝と前記アリ溝を構成する斜面部を有する第1,第2のアリ溝リングとを具備し
    前記測定管と前記第1,第2のアリ溝リング及び前記ライニング体との境界を通って設けられた第2の隙間通路
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  4. 前記第1,第2のアリ溝リングの前記斜面部の反対面に設けられた集中排出溝
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の電磁流量計。
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