JP2009274974A - 粒状化粧料の製法およびそれによって得られる粒状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定のボリュームを有する粒状化粧料を効率よく製造することができる方法と、それによって得られる粒状化粧料を提供する。
【解決手段】固形化粧料を加熱して液状化する工程と、上記液状化された化粧料、すなわち化粧料液3を、上記化粧料液3と相溶性がない液状オイル4中に滴下して粒状に成形する工程と、上記粒状の化粧料液3の温度を下げて固形化した後、上記液状オイル4から分離する工程とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、全く新しい粒状化粧料を製造する方法と、それによって得られる粒状化粧料に関するものである。
従来から、リップカラーやアイカラー、ファンデーション等のメイクアップ化粧料の一つの剤型として、粉状固形物である顔料等と、パラフィンやワックス等の基剤とを混練した油性固形化粧料が用いられており、このものは、コンパクト容器の化粧皿に充填された形態や、棒状に成形され繰り出し容器内に装着された形態等、さまざまな形態で市販されている。
そして、上記メイクアップ化粧料には、豊富な色のバリエーションが用意されており、顧客が、その時々の化粧のイメージに合わせてメイクアップを行うことができるように、例えば一つの化粧皿の中に、何ら仕切りを介することなく直接、色の異なる複数の化粧料を充填した多色固形化粧料が提案されている(特許文献1参照)。
特開昭62−201809号公報
しかしながら、上記多色固形化粧料は、一つの化粧皿に充填された各化粧料の処方や打型圧の差等に起因して、特定の化粧料に割れやひびが生じたり、また、落下等の衝撃によって、特定の化粧料に割れやひびが生じたりして、特定の化粧料だけが先に崩れて使えなくなるおそれがある。また、一つの化粧皿に充填された各化粧料のうち、使用頻度の高い色のものだけが急激に減り、あまり使わない色のものだけがいつまでも残り、無駄が多いという問題もある。
そこで、化粧料を、一定のボリュームを有する粒状の化粧料に成形してはどうかとの着想がある。すなわち、様々な色の粒状化粧料を、顧客の好みに合った色の組み合わせで単一容器内に収容すれば、適宜の色を選択して化粧筆等で潰しながら化粧することができる。また、足りなくなった色の粒状化粧料については、その都度、別途色別に用意される粒状化粧料の中から、該当する色の粒状化粧料を選択して、これを補充することができる。しかし、メイクアップ化粧料等の化粧料を、効率よく粒状に成形する方法がないため、このようなものは、未だ実用化されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、一定のボリュームを有する粒状化粧料を効率よく製造することができる方法と、それによって得られる粒状化粧料の提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、固形化粧料を加熱して液状化する工程と、上記液状化された化粧料を、上記化粧料と相溶性がない液状オイル中に滴下して粒状に成形する工程と、上記粒状の化粧料の温度を下げて固形化した後、上記液状オイルから分離する工程とを備えた粒状化粧料の製法を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記固形化粧料が、融点60〜80℃のメイクアップ化粧料である粒状固形化粧料の製法を第2の要旨とし、上記液状オイルが、シリコーンオイルおよびフッ素オイルの少なくとも一方、もしくはこれらのいずれかを他の油性原料と混合したものである粒状化粧料の製法を第3の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第1の要旨である製法によって得られる粒状化粧料であって、固形化粧料が、平均粒径1〜5mmの粒状に賦形されている粒状化粧料を第4の要旨とする。
すなわち、本発明は、固形化粧料を液状化して、それ自身の凝集力を利用して粒状に滴下し、その形状を液状オイル中で維持しながら固形化して取り出すようにしたものである。この方法によれば、固形化粧料からなる粒状化粧料を、粒の揃った状態で効率よく製造することができる。そして、使用した液状オイルは、繰り返し再利用することができるため、製造コストを低く抑えることができるという利点を有する。
そして、上記製法のなかでも、特に、上記固形化粧料が、融点60〜80℃のメイクアップ化粧料である場合や、上記液状オイルが、シリコーンオイルおよびフッ素オイルの少なくとも一方、もしくはこれらのいずれかを他の油性原料と混合したものである場合には、とりわけ効率よく粒状化粧料を得ることができ、好適である。
なお、本発明において、固形化粧料の「融点」とは、固形化粧料を構成する各成分の少なくとも一つの成分が融解を開始して、固形化粧料の形状が保持できなくなって液状になり始める温度をいう。
また、本発明によって得られる粒状化粧料は、液状オイル中で固形化したものを取り出したものであるため、表面が滑らかで見栄えがよい。そして、金型成形によって表面が緻密になったものや、化粧皿内で冷却固化されて皿と密着したものとは異なり、外表面のどの部分に対しても、化粧筆等で容易に削り取って使用することができるため、使い勝手がよい。さらに、色の異なる複数の粒状化粧料を一まとまりで容器内に収容しておけば、その時々で、異なる色の粒状化粧料を単独もしくは複数選択して用いることにより、印象の異なる化粧を施すことができ、変化に富んだ化粧を楽しむことができる。しかも、このような使い方において、よく使う色の粒状化粧料が先になくなった場合には、その色の粒状化粧料を補充することができるため、組み合わせて用いるどの色の粒状化粧料も無駄なく使い切ることができ、経済的である。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明を、粒状のリップカラーの製造に適用した一実施の形態を示す模式的な説明図である。すなわち、この製法によれば、まず、リップカラーの材料として、流動パラフィン、ワセリン等の基剤と、着色顔料、パール顔料等の粉体成分とを充分に混練して固形化粧料を調製する。そして、これを、上記固形化粧料の融点(固形化粧料が溶け出してその形状を保てなくなる温度であって、顔料粉末等の成分が全て溶融する必要はない。例えば65℃)より高い温度に加熱して液状にした状態で供給タンク1に供給し、供給タンク1の底部に設けられた滴下ノズル2から、上記液状の化粧料(以下「化粧料液」という)3を所定間隔で一滴ずつ滴下する。
一方、上記供給タンク1の下方に、上記化粧料液3と相溶性のない液状オイル4を貯留する液状オイル槽5を設けて、液状オイル4を適宜の温度に加温しておく。
したがって、前記滴下ノズル2から滴下された化粧料液3は、空中ではそれ自身の表面張力によって球形の形となり、上記液状オイル槽5内の液状オイル4中に触れた後は、液状オイル4との界面張力によって、その球形を維持したまま、液状オイル槽5内に溜まる。そして、液状オイル4を常温まで放冷すると、融点65℃の化粧料液3が固形化して球形の粒状化粧料6となる。なお、上記粒状化粧料6の固形化が不充分な場合や固形化を迅速に行う場合は、積極的に冷却して、その固形化を確実に行う。ただし、「固形化」の程度は、全体が完全な固体となる必要はなく、その粒状の形状が保たれる程度に流動性が低減されていればよい。
このようにして、液状オイル槽5内に一定量の粒状化粧料6を溜めた後、液状オイル槽5の底部に設けられた排水配管7を開いて液状オイル4を槽外に排出する。これにより、図2に示すように、槽内は粒状化粧料6のみとなり、これを簡単に取り出すことができる。このようにして、目的とする粒状のリップカラーを得ることができる。
このようにして得られた粒状のリップカラーは、液状オイル4中で固形化したものを、加熱乾燥等によらず、物理的に液状オイル4と分離して取り出しただけのものであるため、表面に多少液状オイル4が残留しており、表面が滑らかで見栄えがよいだけでなく、粒同士が擦れ合っても、上記液状オイル4が潤滑効果を奏するため、その表面に欠けや変形が生じにくい。また、金型成形によって表面が緻密になったものや、化粧皿内での冷却固化によって皿に密着したものとは異なり、外表面のどの部分に対しても、化粧筆等で容易に削り取って使用することができるため、使い勝手がよい。
そして、色の異なる粒状のリップカラーを適当な個数ずつまとめて容器内に収容しておけば、その時々で、異なる色のリップカラーを組み合わせて用いることにより、印象の異なる化粧を施すことができ、変化に富んだ化粧を楽しむことができる。しかも、このような使い方において、よく使う色のリップカラーが先になくなった場合には、その色のリップカラーを補充することができるため、組み合わせて用いるどの色のリップカラーも、無駄なく使い切ることができて経済的である。
なお、上記粒状のリップカラーを、そのまま容器に収容する以外に、様々な加工を加えて商品化することができる。例えば、図3(a)に示すように、コンパクト容器用の化粧皿10に、上記粒状のリップカラーを、色の異なるものが交じった状態で敷き詰めた後、上記リップカラーの融点以上の温度で全体を加熱し、リップカラーが部分的に融解した時点で加熱をやめる。このようにすると、図3(b)に示すように、化粧皿10内で粒状のリップカラーが表面側から部分的に融解し、互いの色が部分的に混じり合って、マーブル調の美麗な色模様が形成される。この状態で、全体を放置もしくは冷却し、コンパクト容器に収容することにより、従来にない、印象的なリップカラーの商品を提供することができる。
また、上記と同様にして、コンパクト容器用の化粧皿10に、上記粒状のリップカラーを、色の異なるものが交じった状態で敷き詰めた後、その上からリップグロスを充填し、水平方向にかき混ぜると、上記粒状のリップカラーとリップグロスは相溶性がないものの、リップカラーの粒状が崩れてリップグロスとともに筋状に流れ、上記の場合とは異なるマーブル調の美麗な色模様が形成される。また、リップグロスをリップカラーの融点以上の温度に加熱した状態でリップカラーの上から充填したり、リップグロスを充填後、全体をリップカラーの融点以上に加熱したりすると、リップカラーが部分的に融解して、前記の場合と同様、マーブル調の美麗な色模様が形成される。したがって、これらのものをコンパクト容器に収容することにより、従来にない、印象的なリップカラーの商品を提供することができる。
さらに、上記リップカラーとリップグロスに相溶性がないことを利用して、例えば、透明もしくは半透明の容器に、粒状のリップカラーとリップグロスを、リップカラーがリップグロス中に浮遊する状態で充填すると、容器の外から、色とりどりの粒状のリップカラーが見えるため、興趣に富む商品となる。ちなみに、縦に細長い透明ボトルを用いると、図4(a)に示すような商品となり、広口の透明ジャー容器を用いると、図4(b)に示すような商品となって、どちらも、従来にない、印象的な外観を有する。
なお、上記の例は、粒状化粧料の材料として、固形化粧料であるリップカラーを用いたが、粒状化粧料の材料となる固形化粧料としては、アイカラー、フェイスカラー、ファンデーション等、各種のメイクアップ化粧料となる油性の固形化粧料を用いることができる。また、上記固形化粧料は、油性のものに限らず、親水性の乳化組成物等やゲル状組成物からなるものを用いることもできる。さらには、ネイルカラーやシャンプー、リンス、洗浄剤、入浴剤等、各種の化粧料、あるいはこれに類するものに適用することができる。したがって、本発明において「化粧料」とは、一般に「化粧料」といわれているものに限定するものではなく、これに類するものを広く含めることができる。
また、上記固形化粧料を滴下させて、その形状を粒状に維持するために用いられる液状オイル4(図1参照)は、常温で液体であり、上記固形化粧料と相溶性がないことが必要である。このような液状オイル4は、固形化粧料の種類に応じて、適宜のものが選択されるが、例えば、リップカラー、アイカラー、フェイスカラー、ファンデーション等の固形化粧料に対しては、シリコーンオイル、フッ素オイル、これらの混合物等が好適である。また、上記シリコーンオイルやフッ素オイル、その混合物と、その他の油性原料(炭化水素、エステル油等)とを混合したものも用いることができる。
そして、上記製法によって得られるの粒の大きさは、その平均粒径が1〜5mmでなければならない。すなわち、粒の平均粒径が1mmより小さいと、従来のパウダータイプの化粧料と近似する形態となって強い印象が得られず、使い勝手もよくない。逆に、粒の平均粒径が5mmより大きいと、複数の色を一度に収容する場合、収容部が嵩張って保管や携帯に不便になる。また、粒状化粧料の製造時に、化粧料の液状化と固形化をスムーズに行うことが容易でないという問題もある。
ただし、本発明の粒状化粧料の形状は、必ずしも球状である必要はなく、円板状、楕円球状、円柱状、多角柱状等、各種の形状があげられる。したがって、本発明の「粒状」とは、その形状を特に限定するものではない。
なお、上記のように、粒状化粧料が、球状とは異なる形状をしている場合の「粒径」とは、その粒状体の外形のうち、最も間隔の広い2点間の距離をいう。
そして、球状とは異なる形状の粒状化粧料は、固形化粧料を液状化して滴下する際、用いる滴下ノズル2(図1参照)を工夫することによって、意図的に得ることができる。また、液状オイル4中に滴下された粒状の化粧料液3に、振動や撹拌等の物理的な力をかけることによっても、その形状に変化を与えることができる。
また、滴下された化粧料液3の形状は、これを受ける液状オイル4の温度によっても左右される。例えば、化粧料液3が球状に滴下される場合において、上記液状オイル4の液温が、化粧料液3の液温よりやや高い温度域に設定されている場合には、化粧料液3は液状オイル4内においても落下時の球形を保つ。したがって、これを取り出せば、図5(a)に示すように、球状の粒状化粧料6を得ることができる。
ところが、液状オイル4の液温が、化粧料液3の液温に比べて低すぎる場合は、化粧料液3が液状オイル4の液面と衝突する際に冷やされて表面張力を失い、扁平な円板状となって液状オイル4中に入り込むため、図5(b)に示すように、円板状の粒状化粧料6aが得られる。
なお、液状オイル4の液温が、低温から化粧料液3の液温に近づくにつれて、落下時の表面張力が、化粧料液3と液状オイル4の液面との衝突時にも維持されて、化粧料液3が球状を維持しようとするため、粒の形状が、扁平な円板状から楕円球状、さらには球状となる。したがって、過渡的な温度域では、図6(a)に示すように、楕円球状の粒状化粧料6bが得られる。
また、液状オイル4の液温が、化粧料液3の液温より高くなりすぎると、その温度にもよるが、球状で落下した化粧料液3が、液状オイル4中で互いに結合して、場合によっては大きな1つの球形になってしまう。したがって、互いに結合しかけた状態で、液温を下げて化粧料液3の固形化を行うと、図6(b)に示すように、複数の粒子が結合した複雑な形状の粒状化粧料6cが得られる。
さらに、液状オイル4の粘性によっても、滴下された化粧料液3の形状が左右されやすい。すなわち、液状オイル4の粘度が高い場合には、化粧料液3がその液面に衝突するときの抵抗が大きいため、化粧料液が扁平になりやすい。
なお、本発明の製法において、これらの粒状化粧料6(6a等を含む)を、液状オイル4から取り出す方法は、上記の例に限らず、適宜の方法を選択することができる。例えば、上記の例では、液状オイル槽5に化粧料液3を滴下して粒状化粧料6を溜めた後、液状オイル槽5から液状オイル4を排出するようにしたが、予め液状オイル槽5内に多孔付の内槽を嵌入しておき、この内側に粒状化粧料6を溜めた後、上記内槽ごと粒状化粧料6を取り出すようにしてもよい(図示せず)。
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
まず、下記の組成の固形化粧料(赤色のリップカラー)を調製した。
<赤色のリップカラーの組成>
パラフィン 5.00重量部
セレシン 5.00 〃
マイクロクリスタリンワックス 5.00 〃
水添ポリイソブテン 20.00 〃
リンゴ酸ジイソステアリル 10.00 〃
スクワラン 10.00 〃
オクチルドデカノール 10.00 〃
ミリスチン酸イソステアリル 31.00 〃
赤201 1.00 〃
赤202 1.00 〃
酸化鉄 1.00 〃
酸化チタン 1.00 〃
そして、上記リップカラー(融点65℃)を90℃で溶融して液状にした後、60℃に加熱したシリコーンオイル(信越化学工業社製、ジメチルシリコーンオイル KF−96A−100cs)を溜めた槽内に、上記液状のリップカラーを、ノズル径2mmの滴下ノズルを用いて滴下し、シリコーンオイル中で球状に固形化して取り出した。このものは、平均粒径が2mmの、流動性のない球状体であり、化粧皿に充填した状態で、化粧筆で粒を押圧すると簡単に潰れ、通常のリップカラーと同様にして、唇のメイクアップに供することができた。そして、唇表面での化粧料ののびがよく、非常に使い心地のよいものであった。
〔実施例2〕
上記実施例1と同様の球状のリップカラー(赤色)を用意した。また、下記の2種類の組成の固形化粧料を調製した後、上記実施例1と同様にして、同じく球状のピンク色のリップカラーとオレンジ色のリップカラーをそれぞれ得た。
<ピンク色のリップカラーの組成>
パラフィン 5.00重量部
セレシン 5.00 〃
マイクロクリスタリンワックス 5.00 〃
水添ポリイソブテン 20.00 〃
リンゴ酸ジイソステアリル 10.00 〃
スクワラン 10.00 〃
オクチルドデカノール 10.00 〃
ミリスチン酸イソステアリル 28.00 〃
赤201 1.00 〃
赤202 1.00 〃
酸化鉄 1.00 〃
酸化チタン 3.00 〃
<オレンジ色のリップカラーの組成>
パラフィン 5.00重量部
セレシン 5.00 〃
マイクロクリスタリンワックス 5.00 〃
水添ポリイソブテン 20.00 〃
リンゴ酸ジイソステアリル 10.00 〃
スクワラン 10.00 〃
オクチルドデカノール 10.00 〃
ミリスチン酸イソステアリル 31.00 〃
赤201 2.00 〃
赤202 0.50 〃
酸化鉄 1.00 〃
酸化チタン 1.00 〃
そして、得られた3種類のリップカラー(赤色、ピンク色、オレンジ色)を同数ずつ、ランダムに混じり合った状態で化粧皿に充填することにより、カラフルな印象のリップカラー化粧料を得ることができた。このものも、実施例1品と同様、化粧筆で粒を押圧すると簡単に潰れ、通常のリップカラーと同様にして、唇のメイクアップに供することができた。そして、唇表面での化粧料ののびがよく、非常に使い心地のよいものであった。特に、3色のリップカラーが混在しているため、使用する色の組み合わせ方を工夫することによって、その時々で、色の感じを変えることができた。
〔実施例3〕
シリコーンオイルの加熱温度を40℃にする以外は、上記実施例1と同様にして、粒状のリップカラーを得た。このものは、粒の形が図5(b)に示すような、平たい円板状であった。ただし、上記実施例1品と同様、良好な使用感を有するものであった。
〔実施例4〕
シリコーンオイルの加熱温度を50℃にする以外は、上記実施例1と同様にして、粒状のリップカラーを得た。このものは、粒の形が図6(a)に示すような、楕円球状であった。ただし、上記実施例1品と同様、良好な使用感を有するものであった。
〔実施例5〕
シリコーンオイルの加熱温度を70℃にする以外は、上記実施例1と同様にして、粒状のリップカラーを得た。このものは、粒の形が図6(b)に示すような、でこぼこの塊状であった。ただし、上記実施例1品と同様、良好な使用感を有するものであった。
〔実施例6〕
シリコーンオイルに代えて、フッ素オイル(SOLVAY SOLEXIS社製、フォンブリン)を用いる以外は、上記実施例1と同様にして、粒状のリップカラーを得た。このものは、実施例1品と同様の球状体であり、実施例1品と同様、良好な使用感を有するものであった。
本発明の一実施例の模式的な説明図である。 上記実施例の一工程の説明図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施例によって得られるリップカラーの一使用態様の説明図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施例によって得られるリップカラーの他の使用態様の説明図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施例によって得られる粒状化粧料の形状説明図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施例によって得られる粒状化粧料の形状説明図である。
符号の説明
2 滴下ノズル
3 化粧料液
4 液状オイル
6 粒状化粧料

Claims (4)

  1. 固形化粧料を加熱して液状化する工程と、上記液状化された化粧料を、上記化粧料と相溶性がない液状オイル中に滴下して粒状に成形する工程と、上記粒状の化粧料の温度を下げて固形化した後、上記液状オイルから分離する工程とを備えたことを特徴とする粒状化粧料の製法。
  2. 上記固形化粧料が、融点60〜80℃のメイクアップ化粧料である請求項1記載の粒状固形化粧料の製法。
  3. 上記液状オイルが、シリコーンオイルおよびフッ素オイルの少なくとも一方、もしくはこれらのいずれかを他の油性原料と混合したものである請求項1または2記載の粒状化粧料の製法。
  4. 請求項1記載の製法によって得られる粒状化粧料であって、固形化粧料が、平均粒径1〜5mmの粒状に賦形されていることを特徴とする粒状化粧料。
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