JP2009271996A - 光ディスク装置および情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯可能な電子機器の操作性および携帯性を向上させることが可能な光ディスク装置を提供する。
【解決手段】本発明の光ディスク装置は、筐体に対して開閉可能に設けられたトレイ125と、トレイ125に設けられ、記録媒体を保持して回転駆動する駆動部であるスピンドルモータ110と、トレイ125が閉状態においてスピンドルモータ110により回転された記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップ140と、トレイ125が開状態において、ユーザの操作によるスピンドルモータ110の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部である操作用ホールセンサ130と、回転検出信号に基づいてユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部170と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスク装置および情報処理装置に関する。
例えばノート型パーソナルコンピュータ等の携帯可能な電子機器においては、充実した機能が要求される一方、機器の小型化や軽量化が要求される。このため、かかる電子機器の形状や材質を変更したり、一部の機能を当該電子機器に別途の機器を外付けすることにより実現したりすることが行われている。
例えば、ノート型パーソナルコンピュータの入力手段としてキーボードやマウスの代替であるタッチパッド等が本体に設けられているが、操作性がそれほど高くなく、細かな操作を入力するのは難しい。例えば、キーボードやタッチパッド等を操作して映像や音楽の目的のシーンを探索する場合においては、強弱をつけた操作が行い難く、表示部に表示されるアイコンを見る必要があるために映像から目を離さなければならなかった。
そこで、当該コンピュータにマウス等の別途の入力装置を外付けして使用することにより、高い操作性を得ることができる(例えば、非特許文献1)。例えば、図13に示すように、ノート型パーソナルコンピュータ1に、コントローラ10を外付けしてコンピュータを操作することができる。コントローラ10は、関連付けられた機能を押下することにより実行させる機能ボタン11や回転させることにより機能を操作するダイヤル12、例えば決定処理と関連付けられた決定ボタン13等を備える。かかるコントローラ10を用いることにより、ダイヤル12により細やかな操作を行うことができ、使用頻度の高い機能を機能ボタン11に関連付けることにより容易に機能を実行させることができるので、操作性を向上させることができる。
USBジョグコントローラ、スクロール機能付きレーザーマウス(USB)、インターネット<URL:http://www.vaio.sony.co.jp/Products/RM5/detail.html>
しかし、電子機器の操作性を向上させるため、当該電子機器を持ち運ぶ際に外付けする入力装置を携帯すると、携帯性が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、携帯可能な電子機器の操作性および携帯性を向上させることが可能な、新規かつ改良された光ディスク装置および情報処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、トレイに設けられ、記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、トレイが閉状態において、駆動部により回転された記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、トレイが開状態において、ユーザの操作による駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、回転検出信号に基づいてユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部と、を備える、光ディスク装置が提供される。
本発明によれば、通常は記録媒体に対して情報の読み書きを行う光ディスク装置を、トレイが筐体に対して開状態である場合には入力手段として機能させる。かかる光ディスク装置は、ユーザが手動で回転させた駆動部の回転状態を検出部により検出し、検出された回転検出信号に基づいて入力制御部により入力の制御を行う。
ここで、入力制御部は、回転検出信号から駆動部の回転方向または回転角度のうち少なくともいずれか1つを位置情報として算出する位置情報算出部と、算出された位置情報に基づいてユーザの操作に応じた入力量を算出する操作量算出部と、を備えることもできる。
また、駆動部は、相対向するマグネットとコイルとの作用により回転力を発生するように構成される。このとき、検出部は、ユーザの操作による駆動部の回転によって生じる磁界の変化を検出して、回転検出信号を出力する。
検出部は、駆動部に設けられ該駆動部とともに回転するマグネットとトレイとの間に固定して設けられた1または2以上のホール素子から構成してもよい。検出部を駆動部と非接触に設けることにより、光ディスク装置の動きを妨げることがない。
また、本発明の光ディスク装置は、所定の処理が関連付けられたボタンをさらに備えることもできる。光ディスク装置にボタンを設けることにより、駆動部の回転による操作に加えてより多くの操作を行うことができ、入力手段としての光ディスクの操作性を向上させることができる。このとき、入力制御部は、トレイが開状態において押下されたボタンを判別する。
ここで、ボタンは、トレイ上であって、ユーザからみて駆動部の左方手前側の領域に設けるようにしてもよい。また、ボタンは、トレイ上であって、ユーザが駆動部に固定された回転体を回転させるために回転体上に手を載置したときにユーザの親指が載置される近傍に設けるようにしてもよい。このようにボタンを配置することにより、駆動部の回転操作とボタンの押下操作とを連続して行い易くなる。
さらに、本発明の光ディスク装置は、トレイの開閉状態を検知する検知部をさらに備えることもできる。ここで、検知部によりトレイが閉状態であると検知された場合、光ピックアップにより記録媒体に対する情報の読み書きを機能させ、検知部によりトレイが開状態であると検知された場合、入力制御部を機能させる処理部をさらに備えるようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、記録媒体に対して情報を読み書きする光ディスク装置と、所定の情報を出力する出力部と、所定の情報を出力部から出力可能な状態に処理する情報処理部とを有する本体と、を備える情報処理装置が提供される。ここで、光ディスク装置は、本体に設けられ、筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、トレイに設けられ、記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、トレイが閉状態において、駆動部により回転された記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、トレイが開状態において、ユーザの操作による駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、回転検出信号に基づいてユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部と、を備える。
ここで、光ディスク装置は、所定の処理が関連付けられたボタンをさらに備えることもできる。このとき、ボタンは、トレイ上であって、本体側の領域に設けるようにしてもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、記録媒体に対して情報を読み書きする光ディスク装置と、所定の情報を出力する出力部と、所定の情報を出力部から出力可能な状態に処理する情報処理部とを有する本体と、を備える情報処理装置が提供される。ここで、光ディスク装置は、本体に設けられた筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、トレイに設けられ、記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、トレイが閉状態において、駆動部により回転された記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、トレイが開状態においてユーザの操作による駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、を備える。そして、本体は、回転検出信号に基づいてユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部を備える。
以上説明したように本発明によれば、携帯可能な電子機器の操作性および携帯性を向上させることが可能な、光ディスク装置および情報処理装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1に基づいて、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器であるノート型パーソナルコンピュータ100の概略構成について説明する。なお、図1は、本実施形態にかかるノート型パーソナルコンピュータ100の外観を示す概略図である。
本実施形態にかかるノート型パーソナルコンピュータ(以下、「コンピュータ」ともいう。)100は、図1に示すように、本体180と、本体180に対して開閉自在に設けられ、ユーザへ提供される情報が表示される表示部191とからなる。
本体180は、ユーザから情報が入力される入力部と、情報を処理する情報処理部(図示せず。)とを備えて構成される。入力部は、例えば各種の文字や記号等を入力するために用いられるキーボード192や、ポインタの位置操作等に用いられるパッド193、選択や決定等の情報を入力するために用いられるボタン194等からなる。ユーザは、操作対象の操作に最も適した入力部を用いて情報を入力する。入力部から入力された情報は、例えば情報処理部(図示せず。)によって表示部191に表示可能な情報に処理される。
表示部191は、例えば液晶ディスプレイ等であって、情報処理部から入力された情報に基づく情報が表示される。表示部191には、例えば、コンピュータ100に備えられたアプリケーションを機能させるための処理と関連付けられたアイコンや、アイコンを選択するためのポインタ等が表示される。また、表示部191は、映像やテキスト情報等を表示して、ユーザに提供することができる。
本実施形態にかかるコンピュータ100は、光ディスク112に対して情報の読み書きを行う光学ドライブ160を備えている。光学ドライブ160は、例えば本体180に引き出し可能に装着されている。ユーザは、図1に示すように光学ドライブ160のトレイを引き出して光ディスク112を回転させる駆動部の回転軸に光ディスク112を固定させ、再びトレイをコンピュータ100の本体内部に収納する。光ディスク112を本体180に備えられた光学ドライブ160は、収納した光ディスク112を回転させ、光ディスク112に対して情報の読み書きを行う。
本実施形態にかかる光学ドライブ160は、このような光ディスク112に対して情報を読み書きする通常の機能に加え、ユーザによる駆動部の回転操作に応じた操作情報が入力される入力部としても機能することができる。なお、かかる機能の詳細については後述する。
以上、本実施形態にかかるノート型パーソナルコンピュータ100の概略構成について説明した。以下、かかるコンピュータ100の構成およびその機能について詳細に説明する。まず、図2に基づいて、本実施形態にかかるコンピュータ100のハードウェア構成について説明する。なお、図2は、本実施形態にかかるコンピュータ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかるコンピュータ100は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ホストバス104aと、ブリッジ104bと、外部バス104cと、インタフェース105と、ドライブ106と、入力手段107と、出力手段108と、ストレージ(HDD)109とを備える。
CPU101は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってコンピュータ100内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM102は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM103は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス104aにより相互に接続されている。
ホストバス104aは、ブリッジ104bを介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス104cに接続されている。なお、必ずしもホストバス104a、ブリッジ104bおよび外部バス104cを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。外部バス104cには、インタフェース105を介して、ドライブ106、入力手段107、出力手段107、ストレージ108が接続されている。
ドライブ106は、記録媒体に対して情報の読み書きを行う装置である。本実施形態にかかるドライブ106は、記録媒体とドライブ106とが分離可能であって、少なくともドライブ106に保持された記録媒体をユーザが手動で回転できるものを備える。このようなドライブ106としては、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブやDVD(digital versatile disk)ドライブ、BD(Blu−ray(登録商標))ドライブ等がある。図1に示す光学ドライブ160は、ドライブ106の1つである。
入力手段107は、例えば、ユーザが情報を入力するための指示操作部や、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。本実施形態にかかる指示操作部は、例えば図1に示したキーボード192、パッド193、ボタン194などの他に、マイクや、スイッチ、レバーなどを用いることができる。コンピュータ100のユーザは、入力手段107を操作することにより、コンピュータ100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力手段108は、例えば、表示部や音声出力部などから構成される。表示部は、例えば図1に表示部191として示した液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)装置およびランプなどを用いることができる。また、音声出力部には、スピーカなどを用いることができる。出力手段108は、例えば、音声出力部により、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ109は、本実施形態にかかるコンピュータ100の記憶部の一例として構成されたデータ格納部である。ストレージ109は、例えば記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録部、記憶媒体からデータを読み出す読出部および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除部などを含むことができる。ストレージ109は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。ストレージ部109は、ハードディスクを駆動し、CPU101が実行するプログラムや各種データを格納する。
以上、本実施形態にかかるコンピュータ100のハードウェア構成について説明した。本実施形態のコンピュータ100は、キーボード192やパッド193、ボタン194などの入力手段107に加えて、ドライブ106の1つである光学ドライブ160を入力手段としてさらに用いることができる。そこで、以下に記録媒体に対して情報の読み書きを行う記録再生機能に加えて入力手段としても機能することの可能な、光学ドライブ160の構成および機能について詳細に説明する。
まず、図3に基づいて、本実施形態にかかる光学ドライブ160および入力制御部170の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態にかかる光学ドライブ160および入力制御部170の構成を示すブロック図である。
光学ドライブ160を入力手段として機能させるため、本実施形態にかかるコンピュータ100の本体180には、図3に示すような構成の光学ドライブ160と、入力制御部170とが備えられる。
光学ドライブ160は、図3に示すように、記録媒体であるディスク112を回転させるスピンドルモータ110と、ボタン120と、操作用ホールセンサ130と、検知スイッチ135と、光ピックアップ140と、信号処理部150と、制御部155とを備える。
スピンドルモータ110は、ディスク112を回転軸に固定することにより保持して、ディスク112を回転させる駆動部である。スピンドルモータ110は、駆動電流が印加されることにより回転軸を回転させることができる。本実施形態にかかるスピンドルモータ110は、回転情報を検出する回転制御用ホールセンサ118を備える。回転制御用ホールセンサ118により検出された回転情報は、スピンドルモータ110の回転制御を行うために用いられ、後述する信号処理部150へ出力される。また、スピンドルモータ110は、後述する制御部155からの制御情報に基づいて駆動する。なお、光学ドライブ160を入力手段として用いる場合にスピンドルモータ110に固定されるディスク112は記録媒体であってもよく、記録媒体でなくともよい。
ボタン120は、光学ドライブ160が入力手段として機能するときに使用可能な入力手段である。ボタン120には予め設定された処理が関連付けられており、ボタン120を押下することによって所定の処理が実行される。ユーザがボタン120を押下すると、押下情報が後述の入力制御部170に出力される。
操作用ホールセンサ130は、スピンドルモータ110の回転状態を検出するセンサである。操作用ホールセンサ130は、光学ドライブ160を入力手段として用いる場合に機能する。すなわち、操作用ホールセンサ130は、駆動電流に基づく回転ではなくユーザにより手動で回転されたディスク112とともに回転するスピンドルモータ110の回転状態を検出する。操作用ホールセンサ130により検出されたスピンドルモータ110の回転状態は、後述の入力制御部170へ出力される。なお、操作用ホールセンサ130によるスピンドルモータ110の回転状態の検出方法については後述する。
検知スイッチ135は、光学ドライブ160の開閉を検知するセンサである。検知スイッチ135は、例えばディスク112を載置するトレイに設けられ、例えばトレイが閉じた状態ではオンとなり、開いた状態ではオフとなるように設けられる。検知スイッチ135により検知されたトレイの開閉情報は、後述する信号処理部150へ出力される。
光ピックアップ140は、ディスク112に対して情報の記録や再生を行うための機能部であって、レーザー光を発する発光部と、ディスク112の記録面上で反射されたレーザー光を受光する受光部とからなる。光ピックアップ140は、受光部により受光したレーザー光を情報に変換し、信号処理部150へ出力する。また、光ピックアップ140は、後述する制御部155からの制御情報に基づいて駆動される。
信号処理部150は、光学ドライブ160を制御するための信号を処理する処理部である。信号処理部150は、例えば、回転制御用ホールセンサ118により検出されたスピンドルモータ110の回転状態から、ディスク112を所望の回転状態とするための制御量や、光ピックアップ140を駆動する制御量を算出する。信号処理部150により算出されたスピンドルモータ110および光ピックアップ140の制御量は、制御情報として制御部155へ出力される。
また、信号処理部150は、検知スイッチ135により検出されたトレイの開閉情報に基づいて、光学ドライブ160を記録再生手段として機能させるか、あるいは入力手段として機能させるかを決定する。かかる信号処理部150は、後述するICH(I/O Controller Hub)182を介して、光学ドライブ160の駆動状態を表す駆動情報をコンピュータ100の本体180に設けられた情報処理部(図示せず。)へ出力する。その一方で、信号処理部150には、コンピュータ100の本体180に設けられた情報処理部から光学ドライブ160の駆動に関する指示などが入力される。
制御部155は、スピンドルモータ110および光ピックアップ140を制御する機能部である。制御部155は、信号処理部150から入力された制御情報に基づいて、スピンドルモータ110および光ピックアップ140の駆動を制御する。
入力制御部170は、光学ドライブ160が入力手段として機能する場合に入力情報をコンピュータ100の本体180に設けられた情報処理部において処理可能な情報に変換する処理部である。入力制御部170は、図3に示すように、位置情報算出部172と、データ変換部174とからなる。
位置情報算出部172は、操作用ホールセンサ130から入力されたスピンドルモータ110の回転状態に基づいて、スピンドルモータ110の回転方向および回転角度を算出する処理部である。位置情報算出部172は、算出した回転方向および回転角度をデータ変換部174へ出力する。データ変換部174は、ボタン120の押下情報および位置情報算出部172により算出された回転方向および回転角度をコンピュータ100の本体180に設けられた情報処理部で処理可能な入力情報に変換する。データ変換部174は、ICH182とUSB(Universal Serial Bus)接続されており、変換された入力情報をコンピュータ100の本体180に設けられた処理部へ出力する。
以上、本実施形態にかかるコンピュータ100の光学ドライブ160および入力制御部170の構成について説明した。次に、図4〜図9に基づいて、本実施形態にかかる光学ドライブ160による入力情報の処理について説明する。
なお、図4は、本実施形態にかかる光学ドライブ160による入力情報の処理を示すフローチャートである。図5は、本実施形態にかかるスピンドルモータ110および操作用ホールセンサ130の構成を示す説明図である。図6は、本実施形態にかかるスピンドルモータ110のマグネット114と操作用ホールセンサ130との位置関係を示す説明図である。図7Aは、スピンドルモータ110が正回転した場合におけるホールセンサ130の出力波形を示すグラフである。図7Bは、スピンドルモータ110が逆回転した場合におけるホールセンサ130の出力波形を示すグラフである。図8は、光学ドライブ160を入力手段として用いた場合の操作の様子を示した説明図である。図9は、本実施形態にかかる光学ドライブ160を示す平面図である。
本実施形態にかかる光学ドライブ160は、図4に示すフローチャートの開始から終了までの入力情報処理を繰り返し行う。本実施形態にかかる光学ドライブ160による入力情報の処理は、図4に示すように、まず、光学ドライブ160のトレイが開いているか否かを判断する(ステップS110)。本実施形態にかかる光学ドライブ160は、検知スイッチ135により光学ドライブ160のトレイの開閉を検知する。トレイが閉じている場合には、ディスク112に対して情報の記録再生を行っている状態や、光学ドライブ160を使用しない状態であることが考えられる。したがって、トレイが閉じている場合には、光学ドライブ160は入力手段として機能せず、かかる処理を終了する。一方、トレイが開いている場合には、ディスク112の出し入れを行っている状態や、光学ドライブ160を入力手段として用いている状態であることが考えられる。しがたって、この場合には、光学ドライブ160を入力手段として機能させるべく後述の処理を実行する。
次いで、ディスク112の回転を検知したか否かを判断する(ステップS120)。本実施形態にかかる光学ドライブ160は、スピンドルモータ110に保持されたディスク112をユーザが手動で回転させることにより、その操作に応じた入力を制御してコンピュータ100を操作する入力手段として機能する。ディスク112の回転は、すなわちディスク112を保持するスピンドルモータ110の回転とほぼ一致する。そこで、スピンドルモータ110の回転を検知することにより、ディスク112が回転したとする。
スピンドルモータ110の回転は、操作用ホールセンサ130により検知される。ここで、図5および図6に基づいて、スピンドルモータ110の回転を検知する操作用ホールセンサ130の構成について説明する。本実施形態にかかるスピンドルモータ110は、基板116に固定された回転軸111にてディスク112を保持し、ステータ(図示せず。)とマグネット114との作用によりディスク112を回転させる。スピンドルモータ110の回転を検知する操作用ホールセンサ130は、回転するマグネット114と対向するように基板116上に固定して配置される。このように、操作用ホールセンサ130はスピンドルモータ110と非接触に設けられるため、光学ドライブ160の動きを妨げることがない。なお、基板116には光学ドライブ160の制御部155等が備えられており、光学ドライブ160の筐体に対して出し入れ可能に設けられたトレイに設けられる。
本実施形態の操作用ホールセンサ130は、図6に示すように、第1のホールセンサ131と、第2のホールセンサ132との2つのホールセンサからなる。操作用ホールセンサ130は、電流磁気効果を利用した感磁性素子の一種であり、スピンドルモータ110の回転とともに回転するマグネット114が発生する磁界の変化を検出する。本実施形態にかかるスピンドルモータ110のマグネット114は、例えば図6に示すように8極交番磁石であって、N極とS極とが交互に4つずつ配置されている。このようなマグネット114に対して、第1のホールセンサ131がN極とS極との間に位置するとき、第2のホールセンサ132がS極またはN極の中心に位置するように配置される。
操作用ホールセンサ130を図6に示すように配置することにより、操作用ホールセンサ130は図7Aおよび図7Bに示すような波形の回転検出信号を検出する。図7Aは、スピンドルモータ110を正回転(例えば時計回り)に回転させたときの波形である。この場合、第1のホールセンサ131の出力が0になったとき、第2のホールセンサ132の出力は1であり、第1のホールセンサ131の出力が0となってから1/4波長後に第2のホールセンサ132の出力も0となる。このように、スピンドルモータ110が正回転する場合には、第1のホールセンサ131の出力から1/4波長遅れて第2のホールセンサ132が出力する。
また、図7Bは、スピンドルモータ110を逆回転(例えば反時計回り)に回転させたときの波形である。この場合、第1のホールセンサ131の出力が0になったとき、第2のホールセンサ132の出力は0であり、第1のホールセンサ131の出力が0となってから1/4波長後に第2のホールセンサ132の出力は1となる。このように、スピンドルモータ110が逆回転する場合には、第2のホールセンサ132の出力から1/4波長遅れて第1のホールセンサ131が出力する。
このように、ディスク112の回転に伴ってスピンドルモータ110が回転すると、操作用ホールセンサ130は磁界の変化を検知して、図7Aまたは図7Bに示すような信号を出力する。これにより、位置情報算出部172は、ディスク112が回転したか否かを判断することができる。そして、ディスク112が回転したと判断した場合には、後述のステップS130の処理を行う。一方、ディスク112は回転していないと判断した場合には、後述のステップS140の処理を行う。
ステップS120においてディスク112が回転したと判断した場合、ディスク112の回転数および回転の向きを算出する(ステップS130)。ディスク112の回転数および回転の向きは、操作用ホールセンサ130の出力値を用いて算出することができる。
ディスク112の回転数は、第1のホールセンサ131および第2のホールセンサ132の間隔(角度)と、第1のホールセンサ131または第2のホールセンサ132の出力変化とに基づいて算出することができる。操作用ホールセンサ130間の間隔は、マグネット114の極数をnとしたとき、360°/2nとなる。例えば、本実施形態にかかる第1のホールセンサ131および第2のホールセンサ132の間隔は、22.5°である。そして、マグネット114が1回転すると出力される矩形波はn/2波長進むことから、矩形波の進行により回転角度を算出することができる。また、矩形波の速度からディスク112の回転速度を算出することもできる。
一方、ディスク112の回転の向きは、第1のホールセンサ131と第2のホールセンサ132との波形を比較することにより取得できる。すなわち、2つの出力関係から正回転であるか(図7A)、あるいは逆回転であるか(図7B)を判断し、ディスク112の回転の向きを取得することができる。
次いで、ボタン120が押下されたか否かを判断する(ステップS140)。ボタン120には、予め設定された処理が関連付けられており、ボタン120を押下することにより処理を実行することができる。ここで、図8および図9に基づいて、ボタン120の配置および構成について説明する。ボタン120は、例えば図8に示すように、トレイ125上であって、ユーザが光学ドライブ160に取り付けられたディスク112を回転させるためにディスク112上に手を置いたときに親指が位置する付近に設けられる。
より詳細にみると、本実施形態にかかる光学ドライブ160は、図9に示すように、ディスク112を載置し、コンピュータ100の本体180の水平方向に出し入れ可能に設けられたトレイ125を備える。トレイ125は、光学ドライブ160の筐体から引き出された状態においてその一端が本体180に支持されている。トレイ125の他端は、トレイ125が光学ドライブ160の筐体に収納されたときに本体180の側面と略面一となる。
このようなトレイ125のコンピュータ100の本体180に支持されている側の領域のうちディスク112が載置された状態で露出している領域125aに、本実施形態のボタン120は設けられている。すなわち、ボタン120は、ユーザがコンピュータ100を使用する場合に、ユーザからみてスピンドルモータ110の回転軸の左方手前側の領域に設けられる。ユーザは、通常、スピンドルモータ110の回転軸に対して右方側において人差し指、中指あるいは薬指でディスク112を回転させ、親指でボタン120を押下すると考えられる。そこで、ディスク112の回転操作とボタン120の押下操作とを続けて行い易くするため、ボタン120はディスク112上に手を置いたときに親指が位置する付近の領域125a(すなわち、スピンドルモータ110の回転軸の左方手前側の領域)に配置される。なお、ボタン120の配置位置はかかる例に限定されず、例えばトレイ125の他端側の領域125bに設けてもよい。
本実施形態にかかるボタン120は、例えば第1ボタン121、第2ボタン122および第3ボタン123の3つからなり、例えばトレイの開閉を妨げないようにトレイ125上から突出して形成される。各ボタン120には、例えばアプリケーションの起動処理や、選択物の決定処理等を関連付けることができる。なお、本実施形態のボタン120は3つのボタン121、122、123を備えるが、本発明はかかる例に限定されず、1または2以上のボタンを備えることができる。
図4のフローチャートの説明に戻ると、ボタン120が押下された場合には、押下されたボタン120に関連付けられた処理の実行が要求されたことになる。そこで、ステップS140においてボタン120が押下されたと判断された場合には、実行する処理を特定するために、押下されたボタン120を判別する(ステップS150)。一方、ボタン120が押下されていないと判断された場合には、後述のステップS160の処理を実行する。
その後、ステップS130にて取得したディスク112の回転情報、ステップS150で判別されたボタン120の押下情報を出力する(ステップS160)。データ変換部174は、ディスク112の回転またはボタン120の押下の少なくともいずれか一方の操作が検知された場合、ディスク112の回転情報や押下されたボタン120を特定するための押下情報を、ICH182を介して各アプリケーションの操作を行う情報処理部(図示せず。)へ出力する。出力された情報はコンピュータ100の情報処理部においてアプリケーションの操作情報に変換され、表示部191に表示される。
入力制御部170のデータ変換部174から出力された情報とアプリケーションの操作との変換は、例えばデバイスドライバを用いて行うことができる。デバイスドライバは、ユーザにより設定された光学ドライブ160が入力手段として機能するときの動作とアプリケーションの操作との対応付け等の設定情報に基づき、アプリケーションの操作を制御する。設定情報は、例えば、図10A〜図10Cに示すような設定画面210を用いて設定することができる。
図10A〜図10Cは、デバイスドライバの設定情報の設定画面210を示す説明図である。設定画面210は表示部191に表示され、まず、図10Aに示すように、設定情報を設定するアプリケーションを設定画面210のアプリケーション選択リスト211から選択する。アプリケーション選択リスト211には、入力手段として機能する光学デバイス160により操作可能なアプリケーションが一覧表示されている。ユーザがアプリケーション選択リスト211から一のアプリケーションを選択すると、図10Bに示すように、選択されたアプリケーションの選択時における設定情報が表示される。
設定情報は、光学ドライブ160で行うことのできる操作数だけ設定できる。本実施形態にかかる光学ドライブ160では、3つのボタン120と、ディスク112の右回転(正回転)または左回転(逆回転)の5つの操作を行うことができる。操作名212には、それぞれ対応するキー操作を入力するためのチェックボックス213、キー名入力欄214、キー選択ボックス215からなる入力欄が設けられている。本実施形態にかかるデバイスドライバは、既存のキー操作と同一の操作を光学ドライブ160を用いて行うことを可能するものである。
例えば、チェックボックス213には、シフトキー、コントロールキー、およびオルトキーの使用の有無に応じてチェックが入力される。チェックボックスにチェックが入力された場合には、該当するキーを押下したときと同一の処理が行われる。また、キー名入力欄214には、アルファベットのA〜Z、数字0〜9の数字が入力される。キー名入力欄214にアルファベットまたは数字が入力された場合には、該当するキーを押下したときと同一の処理が行われる。その他のキーを押下したときの処理を対応づけるときには、図10Cに示すように、キー選択ボックス215から光学ドライブ160の操作に対応付けるキーをリスト215aから選択する。なお、1つの操作に対して入力チェックボックス213、キー名入力欄214またはキー選択ボックス215に複数の入力がされている場合には、入力されたすべてのキーを同時に押下した場合の処理の実行が設定されていることになる。
設定画面210に表示された設定情報をリセットするときには、リセットボタン216を押下すればよく、入力した設定情報を適用する場合には適用ボタンを押下すればよい。デバイスドライバの設定情報の設定が終了したときには、ユーザは閉ボタン218を押下して設定画面210を表示部191から消去することができる。
このように、デバイスドライバの設定を行うことにより、光学ドライブ160に備えられたディスク112を回転させたりボタン120を押下することによって、アプリケーションの操作を行うことが可能となる。
以上、本実施形態にかかる光学ドライブ160を入力手段として用いた場合における入力情報の処理について説明した。本実施形態にかかる光学デバイス160は、光学ドライブ160を入力手段として機能させるために、スピンドルモータ110の回転を検知する操作用ホールセンサ130と、所定の処理と関連付けられたボタン120とを備えている。そして、操作用ホールセンサ130により検知された回転量と押下されたボタン120の押下情報とをコンピュータ100の情報処理部にて処理可能な状態に変換する入力制御部170を備える。これにより、光学ドライブ160からの入力情報をコンピュータ100が処理することができ、光学ドライブ160の操作に関連付けられた例えばアプリケーションの操作を行うことができる。
本実施形態によれば、ノート型パーソナルコンピュータ100に一体に設けられた光学ドライブ160を入力手段として用いることにより、外部の入力装置を携帯する必要がない。ユーザは必要に応じて光学ドライブ160のトレイ125を引き出し、スピンドルモータ110に取り付けられたディスク112を回転させてアプリケーションの操作を行うことができる。また、ディスク112を回転させる操作は表示部191に表示される内容を確認しながら容易に行うことができるため、例えば画像処理を行う際に処理対象である画像から目を離すことなく処理することができる。さらに、このような入力手段は、直感的で強弱を付けた操作が可能であるため、細かな操作を容易に行うことができる。このように、光学ドライブ160を入力手段として用いることにより、コンピュータ100の操作性および携帯性を向上させることができる。
なお、コンピュータ100から排出された光学ドライブ160のトレイ125は、コンピュータ100が載置される載置台とは接していない。このため、ディスク112を回転させて入力操作を行う場合にトレイ125が上下に揺動して不安定な状態となる可能性もある。このような場合には、例えば載置台の載置面と対向するトレイ125の底面に、トレイ125が排出されたときに載置面側に突出し、ディスク面と略平行となるように載置台に接する支持部(図示せず。)を設けることもできる。これにより、排出されたトレイ125が支持部によって安定して支持されるので、安定した操作が可能となる。
また、光学ドライブ160に保持されたディスク112をユーザが手で回転させるため、ディスク112が載置面側に歪む可能性がある。回転させるディスク112が情報が記録される記録媒体である場合、光学ドライブ160のシャーシとディスク112とが接触してディスク112の記録面が傷つき、情報の読み書きを行うことが困難となる可能性がある。そこで、例えば光学ドライブ160のシャーシのディスク112と接触する可能性のある部分に緩衝材を設けることにより、ディスク112が傷つくのを回避することができる。緩衝材としては、例えばフェルト生地のような柔らかい素材を用いることができる。
さらに、ディスク112の歪みによってディスク112と光ピックアップ140とが接触し、光ピックアップ140が傷つく可能性もある。ディスク112は、外周部よりも内周部の方が載置面側に歪み易い。そこで、ディスク112への情報の読み書きを行うとき以外は光ピックアップ140をスピンドルモータ110の回転軸側へ移動させることにより、光ピックアップ140が傷つく可能性を低減することができる。
また、本実施形態にかかるコンピュータ100では、データ変換部174にて変換された入力情報は、当該データ変換部174とUSB接続されたICH182を介してコンピュータ100の処理部へ出力されるが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図11に示すように、データ変換部174からの出力情報を光学ドライブ160の信号処理部150とICH182との間で入出力されるATAPI(AT Attachment Packet Interface)情報として出力することもできる。
(第2の実施形態)
次に、図12に基づいて、本発明の第2の実施形態にかかるノート型パーソナルコンピュータ300について説明する。本実施形態にかかるコンピュータ300は、第1の実施形態のコンピュータ100と比較して、光学ドライブ360を入力手段として機能させたときの入力情報を算出する処理を光学ドライブ360の信号処理部350にて行う点で相違する。以下、本実施形態にかかる光学ドライブ360の構成および機能について詳細に説明し、第1の実施形態と同一の構成および機能についての詳細な説明は省略する。なお、図12は、本実施形態にかかる光学ドライブ360の構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかるコンピュータ300に備えられた光学ドライブ360は、第1の実施形態の光学ドライブ160と同様、ディスク112に対して情報の読み書きを行う記録再生機能と、入力手段としての機能とを有している。かかる光学ドライブ360は、図12に示すように、記録媒体であるディスク112を回転させるスピンドルモータ110と、ボタン120と、検知スイッチ135と、光ピックアップ140と、信号処理部350と、制御部155とを備える。
スピンドルモータ110は、ディスク112を回転軸に固定することにより保持して、ディスク112を回転させる駆動部である。スピンドルモータ110は、スピンドルモータ110の回転情報を検出する回転制御用ホールセンサ118を備える。回転制御用ホールセンサ118により検出された回転情報は、スピンドルモータ110の回転制御に加えて、光学デバイス360が入力手段として機能するときにディスクの回転量を得るために用いられる。回転制御用ホールセンサ118により検出された回転情報は、後述する信号処理部350へ出力される。また、スピンドルモータ110は、後述する制御部155からの制御情報に基づいて駆動する。
ボタン120は、光学ドライブ360が入力手段として機能するときに用いることの可能な入力手段である。ボタン120には予め設定された処理が関連付けられており、ボタン120を押下することによって処理が実行される。ユーザがボタン120を押下すると、押下情報が後述の信号処理部350に出力される。
検知スイッチ135は、光学ドライブ360の開閉を検知するセンサである。検知スイッチ135は、検知されたトレイの開閉情報を後述する信号処理部350へ出力する。
光ピックアップ140は、ディスク112に対して情報の読み書きを行う機能部である。光ピックアップ140は、受光したレーザー光をデータに変換し、信号処理部350へ出力する。また、光ピックアップ140は、後述する制御部155からの制御情報に基づいて駆動される。
信号処理部350は、光学ドライブ360を制御するための信号を処理する処理部である。信号処理部350は、例えば、回転制御用ホールセンサ118により検出されたスピンドルモータ110の回転状態から、所望の回転状態とするための制御量や、光ピックアップ140を駆動する制御量などの制御情報を算出する。また、信号処理部350は、検知スイッチ135により検出されたトレイの開閉情報に基づいて、光学ドライブ360を記録再生手段として機能させるか、あるいは入力手段として機能させるかを決定する。
さらに、本実施形態にかかる信号処理部350は、光学ドライブ360が入力手段として機能する場合に入力情報をコンピュータ300の本体に設けられた情報処理部(図示せず。)において処理可能な情報に変換する処理部としても機能する。すなわち、信号処理部350は、回転制御用ホールセンサ118にて検出されたスピンドルモータ110の回転状態からスピンドルモータ110の回転方向および回転角度を算出する。そして、算出されたスピンドルモータ110の回転方向および回転角度および押下されたボタン120の押下情報を、コンピュータ300の本体に設けられた情報処理部において処理可能な入力情報に変換する。かかる処理は比較的軽い処置であるため、光学ドライブ360の信号処理部350により処理させることにより新たな処理部を設ける必要がないという利点がある。
制御部155は、スピンドルモータ110および光ピックアップ140を制御する機能部である。制御部155は、信号処理部350により算出された制御情報に基づいて、スピンドルモータ110および光ピックアップ140を制御する。
以上、本実施形態にかかるコンピュータ300の光学ドライブ360の構成について説明した。本実施形態にかかる光学ドライブ360は、図4に示した第1の実施形態における処理と同様の処理により、光学ドライブ360を入力手段として機能させることができる。すなわち、まず、検知スイッチ135により光学ドライブ360のトレイの開閉状態を検知し、トレイが開いている場合に光学ドライブ360を入力手段として機能させる。次いで、ディスク112の回転またはボタン120の押下のうち少なくともいずれか一方の操作を検知した場合には、ディスク112の回転状態から回転方向および回転角度を算出し、押下されたボタン120のボタン情報を取得する。
さらに、信号処理部350によりこれらの情報をコンピュータ300の本体に設けられた情報処理部にて処理可能な入力情報に変換する。その後、本体に設けられた処理部は、例えばデバイスドライバを用いて光学ドライブ360からの入力情報とアプリケーションの操作との変換を行う。デバイスドライバは、ユーザにより設定された光学ドライブ360が入力手段として機能するときの動作とアプリケーションの操作との対応付け等の設定情報に基づき、アプリケーションの操作を制御する。このように光学ドライブ360の入力情報を変換して生成されたアプリケーションの操作情報に基づき、例えば表示部191に表示された情報を操作することができる。
以上、本発明の第2の実施形態にかかる光学ドライブ360を備えるコンピュータ300について説明した。本実施形態にかかるコンピュータ300は、光学ドライブ360が入力手段として機能するときに行われるスピンドルモータ110の回転方向および回転角度を光学ドライブ360の信号処理部350にて算出する。さらに、算出された回転方向および回転角度および押下されたボタン120のボタン情報を、コンピュータ300の情報処理部にて処理可能な入力情報に変換する変換処理も光学ドライブ360の信号処理部350において行う。このように、光学ドライブ360に既存の処理部を用いて入力手段として機能する場合の演算処理を行うことにより、ハードウェアを省略することができる。
また、スピンドルモータ110に予め設けられている回転制御用ホールセンサ118を操作用ホールセンサとして用いることにより、さらに、ハードウェアを省略することができる。しがたって、第1の実施形態のようにコンピュータ300の操作性および携帯性を向上されるとともに、ハードウェアを低減させることによりコストの低減や装置の小型化を実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ディスクの回転を検知するために操作用ホールセンサまたは回転制御用ホールセンサを用いたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ロータリーエンコーダやフォトインタラプタ等を用いてもよい。ロータリーエンコーダを用いる場合には、ディスクを回転させるモータの回転軸に取り付けて物理的にロータリーエンコーダを回転させる必要がある。また、フォトインタラプタを用いる場合には、ディスクを挟んで発光部と対向して配置される受光部の検出量の変化によってディスクの回転を検知する。この場合、光を通過する1または2以上の開口部が設けられた操作用の専用ディスクが必要となる。
また、上記実施形態では、ディスク112の回転を検出する操作用ホールセンサ130として、第1のホールセンサ131および第2のホールセンサ132を用いたが、本発明はかかる例に限定されない。より分解能を上げて精度の高い操作を行うために、ホールセンサを3つ以上設けてもよい。これにより、スムーズなアプリケーションの操作が可能となる。
さらに、上記実施形態では、ディスク112の回転情報およびボタン120の押下情報をコンピュータ本体にて処理可能な情報に変換する処理を、別途に設けられた入力制御部170あるいは光学ドライブ360の信号処理部350を用いて行ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、コンピュータ本体に備えられた、例えば電源管理用の処理部を用いて行うこともできる。
また、上記実施形態では、光学ドライブ160に入力制御部170を設けたり、光学ドライブ360の信号処理部350を入力制御部として機能させたりしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、コンピュータ100、300の本体の情報処理部にて入力制御処理を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の光学ドライブ160は、引き出し式のトレイ125を備え、トレイ125の出し入れにより開閉される光学ドライブあったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、シェル型の光学ドライブであってもよい。
本発明の第1の実施形態にかかるノート型パーソナルコンピュータの外観を示す概略図である。 同実施形態にかかるコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる光学ドライブおよび入力制御部の構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる光学ドライブによる入力情報の処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるスピンドルモータおよび操作用ホールセンサの構成を示す説明図である。 同実施形態にかかるスピンドルモータのマグネットと操作用ホールセンサとの位置関係を示す説明図である。 スピンドルモータが正回転した場合におけるホールセンサの出力波形を示すグラフである。 スピンドルモータが逆回転した場合におけるホールセンサの出力波形を示すグラフである。 同実施形態にかかる光学ドライブを入力手段として用いた場合の操作の様子を示した説明図である。 同実施形態にかかる光学ドライブを示す平面図である。 デバイスドライバの設定情報の設定画面を示す説明図であって、アプリケーションの選択するときの画面を示す。 デバイスドライバの設定情報の設定画面を示す説明図であって、設定情報を入力するときの画面を示す。 デバイスドライバの設定情報の設定画面を示す説明図であって、キーに対応する操作を設定するときの画面を示す。 同実施形態にかかるコンピュータのハードウェア構成の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光学ドライブの構成を示すブロック図である。 ノート型パーソナルコンピュータに外部の入力手段を取り付けた状態を示す平面図である。 外部の入力手段を示す平面図である。
符号の説明
100、300 ノート型パーソナルコンピュータ
110 スピンドルモータ
112 ディスク
114 マグネット
118 回転制御用ホールセンサ
120 ボタン
125 トレイ
130 操作用ホールセンサ
135 検知スイッチ
140 光ピックアップ
150、350 信号処理部
160、360 光学ドライブ
170 入力制御部
172 位置情報算出部
174 データ変換部
180 本体
210 設定画面

Claims (12)

  1. 筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、
    前記トレイに設けられ、記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、
    前記トレイが閉状態において、前記駆動部により回転された前記記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、
    前記トレイが開状態において、ユーザの操作による前記駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、
    前記回転検出信号に基づいて前記ユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部と、
    を備える、光ディスク装置。
  2. 前記入力制御部は、
    前記回転検出信号から前記駆動部の回転方向または回転角度のうち少なくともいずれか1つを位置情報として算出する位置情報算出部と、
    前記算出された位置情報に基づいて、前記ユーザの操作に応じた入力量を算出する操作量算出部と、
    を備える、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記駆動部は、相対向するマグネットとコイルとの作用により回転力を発生し、
    前記検出部は、前記ユーザの操作による前記駆動部の回転によって生じる磁界の変化を検出して前記回転検出信号を出力する、請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記検出部は、前記駆動部に設けられ該駆動部とともに回転する前記マグネットと前記トレイとの間に固定して設けられた1または2以上のホール素子である、請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 所定の処理が関連付けられたボタンをさらに備え、
    前記入力制御部は、前記トレイが開状態において押下された前記ボタンを判別する、請求項1〜4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 前記ボタンは、前記トレイ上であって、ユーザからみて前記駆動部の左方手前側の領域に設けられる、請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 前記ボタンは、前記トレイ上であって、ユーザが前記駆動部に固定された回転体を回転させるために前記回転体上に手を載置したときにユーザの親指が載置される近傍に設けられる、請求項5に記載の光ディスク装置。
  8. 前記トレイの開閉状態を検知する検知部をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の光ディスク装置。
  9. 前記検知部により前記トレイが閉状態であると検知された場合、前記記録媒体に対する情報の読み書きを行う前記光ピックアップを機能させ、前記検知部により前記トレイが開状態であると検知された場合、前記入力制御部を機能させる処理部をさらに備える、請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 記録媒体に対して情報を読み書きする光ディスク装置と、
    所定の情報を出力する出力部と、前記所定の情報を前記出力部から出力可能な状態に処理する情報処理部とを有する本体と、
    を備え、
    前記光ディスク装置は、
    前記本体に設けられた筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、
    前記トレイに設けられ、前記記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、
    前記トレイが閉状態において、前記駆動部により回転された前記記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、
    前記トレイが開状態において、ユーザの操作による前記駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、
    前記回転検出信号に基づいて前記ユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  11. 前記光ディスク装置は、所定の処理が関連付けられたボタンをさらに備え、
    前記ボタンは、前記トレイ上であって、前記本体側の領域に設けられる、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 記録媒体に対して情報を読み書きする光ディスク装置と、
    所定の情報を出力する出力部と、前記所定の情報を前記出力部から出力可能な状態に処理する情報処理部とを有する本体と、
    を備え、
    前記光ディスク装置は、
    前記本体に設けられた筐体に対して開閉可能に設けられたトレイと、
    前記トレイに設けられ、前記記録媒体を保持して回転駆動する駆動部と、
    前記トレイが閉状態において、前記駆動部により回転された前記記録媒体に対して情報を読み書きする光ピックアップと、
    前記トレイが開状態において、ユーザの操作による前記駆動部の回転状態を検出して回転検出信号を出力する検出部と、
    を備え、
    前記本体は、前記回転検出信号に基づいて前記ユーザの操作に応じた入力の制御を行う入力制御部を備える、情報処理装置。

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