JP2009270840A - 熱式流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体温度が急速に変化する場合や、流体温度が高い場合においても精度良く流量を検出できる熱式流量計を提供することにある。
【解決手段】
プローブPRは、第1の主発熱抵抗体MH1と、第1の主発熱抵抗体MH1と異なった温度に設定された第2の主発熱抵抗体MH2と、二つの主発熱抵抗体MH1,MH2の支持体を加熱する副発熱抵抗体SHとを備える。センサ制御回路SCUのCPUは、二つの主発熱抵抗体を用いて流体温度を求め、二つの主発熱抵抗体の少なくとも一方を用いて流体の流量を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体の質量流量を計量する熱式流量計に係り、特に、エンジンの排気ガスの流量を検出するに好適な熱式流量計に関する。
熱式計量方式としては、第1に、流体中に2つの抵抗体を配置し、一方は流体の温度を検出する測温抵抗体として、他方は流量を検出する発熱抵抗体として用い、それぞれの温度差(ΔTh)を常に一定に保持することで流体の質量流量を計量するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
測温抵抗体としては、例えば白金線など、温度によって抵抗値の変化が大きいものが用いられる。白金線の温度と抵抗値には一定の関係があるため、測温抵抗体の抵抗を測ることで測温抵抗体の温度を検出できる。さらに、周囲流体と測温抵抗体の温度が等しいと仮定することで流体温度を得ることができる。
しかし、流体温度が急激に変化した場合には、測温抵抗体の熱容量等により測温抵抗体温度と流体温度にずれが生じ、流体温度を正しく検出できず、流量誤差が増大する。
それに対して、第2に、測温抵抗体を用いず、2つの発熱抵抗体を流体中に配置して、それぞれの発熱抵抗体から流体に供給される熱量の関係から、流体温度に無関係な流量を検出するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この方式によれば、測温抵抗体を用いないため、流体温度が急激に変化した場合でも、精度良く流量計量が可能である。
国際公開WO03/016833号明細書 特開昭59−136620号公報
しかしながら、特許文献2記載のものでは、流体流量Qgは、2つの発熱抵抗体の温度差(Th1−Th2)の2乗に反比例するため、2つの発熱抵抗体の温度差(Th1−Th2)が小さい場合には、得られる流量に誤差が生じる。
一般に熱式流量計では、発熱抵抗体から周囲ガスへ充分な放熱を行うために、発熱抵抗体の温度を流体温度よりも200℃程度高い温度に設定するのが望ましい。このため、例えば、エンジンの排ガス流量など高温流体の流量を測る場合には、発熱抵抗体の最低設定温度は高くなる。一方で、発熱抵抗体の上限温度は、一般には、発熱抵抗体の表面にコーティングされる保護ガラスの耐熱温度より低くする必要がある。保護ガラスの耐熱温度はガラス組成によって変化するが、例えば700℃程度である。
したがって、エンジンの排ガス流量など高温流体の流量を測る場合には、発熱抵抗体の最低設定温度は高くなる場合は、2つの発熱抵抗体の温度差(Th1−Th2)が小さくなり、得られる流量に誤差が生じやすくなる。
本発明の目的は、流体温度が急速に変化する場合や、流体温度が高い場合においても精度良く流量を検出できる熱式流量計を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、第1の主発熱抵抗体と、該第1の主発熱抵抗体と異なった温度に設定された第2の主発熱抵抗体と、前記二つの主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体と、前記二つの主発熱抵抗体を用いて流体温度を求める温度算出手段と、前記二つの主発熱抵抗体の少なくとも一方を用いて流体の流量を求める流量算出手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、流体温度が急速に変化する場合や、流体温度が高い場合においても精度良く流量を検出できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記流量算出手段は、温度算出手段によって算出された流体温度と前記二つの主発熱抵抗体の少なくとも一方の温度を用いて流体の流量を求めるようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記流量算出手段は、設定温度が高い方の主発熱抵抗体の温度を用いて流体流量を求めるようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記二つの主発熱抵抗体のうち、設定温度が低い方の主発熱抵抗体は流体温度よりも所定の温度以上高い温度に設定され、設定温度が高い方の主発熱抵抗体は所定の上限温度よりも低い温度に設定されるようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記副発熱抵抗体は、前記第1の主発熱抵抗体の支持体を加熱する第1の副発熱抵抗体と、前記第2の主発熱抵抗体の支持体を加熱する第2の副発熱抵抗体からなり、前記第1の副発熱抵抗体の温度を前記第1の主発熱抵抗体の温度より高くし、かつ、前記第2の副発熱抵抗体の温度を前記第2の主発熱抵抗体の温度より高くするものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記第1の主発熱抵抗体と前記第1の副発熱抵抗体が片側から支持された第1のプローブと、前記第2の主発熱抵抗体と前記第2の副発熱抵抗体が片側から支持された第2のプローブとが、流体の流れに対して並列に配置され、かつ、前記第1及び第2のプローブを流体通路の片側から流体内へ挿入したものである。
(7)上記(6)において、好ましくは、前記第1と第2の2つのプローブの間に、流れ方向に沿って配置された遮蔽板を備えるようにしたものである。
(8)上記(7)において、好ましくは、前記遮蔽板は、その厚さが流れの上流部で薄く、前記プローブの近傍で厚くなっているものである。
(9)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2の主発熱抵抗体と一つの副発熱抵抗体からなるプローブが支持体によって支持され、前記支持体がセンサ制御装置に接続されており、前記センサ制御装置側から見て副発熱抵抗体、第1の主発熱抵抗体、第2の主発熱抵抗体の順に配置されており、発熱抵抗体の設定温度が、副発熱抵抗体>第1の主発熱抵抗体>第2の主発熱抵抗体の関係である。
(10)上記(9)において、好ましくは、前記第1の主発熱抵抗体と前記第2の主発熱抵抗体の正電極と負電極が主発熱抵抗間でそれぞれ共有化されており、前記第2の主発熱抵抗体の電気抵抗値が、前記第1の主発熱抵抗体の電気抵抗値よりも大きいものである。
(11)上記(9)において、好ましくは、前記プローブは、流体の流れに対して並列に配置され、かつ、前記プローブを流体通路の片側から流体内へ挿入したものである。
本発明によれば、流体温度が急速に変化する場合や、流体温度が高い場合においても精度良く流量を検出できるものとなる。
以下、図1〜図12を用いて、本発明の第1の実施形態による熱式流量計の構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による熱式流量計の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計の全体構成を示す部分断面の正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計の全体構成を示す部分断面の平面図である。
図1及び図2は、本実施形態による熱式流量計をエンジンの排気流量計測に用いた場合の構成例を示している。
図1において、エンジンの排気通路PIの内部には、流量計測用のプローブPR1,PR2が挿入されている。プローブPR1,PR2は、リード線LDによって、排気通路PIの外に設置されたセンサ制御装置SCUと電気的に接続されている。排気通路PIに設けた開口部にプローブ台座PBを挿入し、リード線がプローブ台座PBを貫通することで、プローブPR1,PR2が排気通路PIの内部に固定される。プローブ台座PBは、アルミナなど、耐熱性、電気絶縁性が高い材料で作られる。
プローブPR1は、主発熱抵抗体MH1と、副発熱抵抗体SH1とを備えている。プローブPR2は、主発熱抵抗体MH2と、副発熱抵抗体SH2とを備えている。
センサ制御装置SCUは、プローブPR1,PR2への電力供給や、プローブPR1,PR2の出力から流体の温度Tg及び流量Qgの算出をして、その結果をエンジン制御ユニットECUに送信する。
図2は、図1を上部から見た平面図であり、ガス流れの方向GFと2つのプローブPR1,PR2の位置関係を示している。2つのプローブPR1,PR2は、排気通路PIの中心軸に対して左右対称に配置するのが望ましい。また、2つのプローブPR1,PR2の間隔(r1+r2)も、お互いの熱の影響、ガス乱れの影響を受けない範囲で、できるだけ近づけるのが望ましい。これはプローブPR1とプローブPR2の表面でのガス流量、ガス温度をほぼ同じにするためである。間隔(r1+r2)は、排気ガスの流量,すなわち、エンジンの排気量に応じて変える必要があるが、例えば、2〜10mmである。
図2に示すように、2つのプローブPR1,PR2を排気通路PIの内部であって、排気ガスの流れる方向に直交する面内に並列に配置し、図1に示すように、プローブPR1,PR2の片側から支持する構造にすることで、複数のプローブであってもリード線LDがコンパクトにまとまり、排気通路PIの一箇所のみに開口部を設けることでプローブを容易に取り付けられる。
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブPR1,PR2の構成について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。図4は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの支持基材の構成を示す正面図及び平面図である。
図3において、図3(A)はプローブの平面形状を示し、図3(B)はプローブの温度分布を示している。なお、図1に示したプローブPR1とプローブPR2は同一構成であるので、ここでは、プローブPRとして説明する。
図3(A)に示すように、プローブPRは、主発熱抵抗体MHと、副発熱抵抗体SHと、リード線LD1〜LD4と、主発熱抵抗体MHと副発熱抵抗体SHの表面をコーティングするコートガラスCGとから構成される。主発熱抵抗体MHと副発熱抵抗体SHは、支持基材BAに白金線を複数回巻きつけた構成となっている。
図4に示すように、支持基材BAは、周方向に90度毎に半円形の溝HOが設けられている。溝HOの幅は、リード線LDの直径よりもやや大きくなっている。また、支持基材BAは、アルミナなどの、耐熱性と電気絶縁性が高い材料で作られる。
支持基材BAの溝HOにリード線LDが挿入され、その上から白金線が巻かれる。白金線の両端がリード線LDに溶接され、その外側をコートガラスCGで固めることによって、白金線及びリード線LDが固定される。リード線LDは白金イリジウム合金など、電気伝導性が高い素材で作られる。
図3のプローブの構成において、リード線LD1とリード線LD2の間に電圧を印加することで、主発熱抵抗体MHに電流が流れ発熱する。同様に、リード線LD3とリード線LD4の間に電圧を印加することで、副発熱抵抗体SHに電流が流れ発熱する。これら電流の制御は、図1に示したセンサ制御装置SCUによって行われる。センサ制御装置SCUの詳細構成については、図5を用いて後述する。
図3(B)は、プローブPRの軸方向の温度分布を示している。副発熱抵抗体SHの温度Tsは、主発熱抵抗体MHの温度Tmに比べ、やや高い温度に設定される。これは、主発熱抵抗体MHとリード線LDの間の熱伝導によって、リード線LDから主発熱抵抗体MHへの熱の出入りを防止するためである。熱伝導による移動熱量は、温度勾配dT/dzに比例する。副発熱抵抗体SHの温度Tsを主発熱抵抗体MHの温度Tmよりやや高くすることで、主発熱抵抗体MHとリード線LDとの境界(A点)での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MHとリード線LDの間との熱の流れが無くなる。副発熱抵抗体SHの温度Tsと主発熱抵抗体MHの温度Tmとの温度差ΔTsは、発熱抵抗体の設定温度やガス温度、主発熱抵抗体MHと副発熱抵抗体SHの間の距離などによって最適値が決まるが、発熱抵抗体温度が600℃の場合で例えば10〜50℃程度である。
なお、副発熱抵抗体SHの温度Tsと主発熱抵抗体MHの温度Tmが同じ温度の場合には、周囲ガスへの放熱のため、主発熱抵抗体MHと副発熱抵抗体SHの間のリード線LDの温度が下がり、A点での温度勾配がゼロとならず、主発熱抵抗体MHからリード線LDへの熱流れが発生する。
詳細は後述するが、本実施形態においては、主発熱抵抗体とリード線間で熱の流れを無くすることで、ガス温度,ガス流量の検出精度を高めることができる。
次に、図5〜図10を用いて、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUの構成及び動作について説明する。
最初に、図5を用いて、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUの構成について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置の構成を示すブロックである。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
センサ制御装置SCUは、マイコンCPUと、2組の主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2と、2組の副発熱抵抗体制御装置HCUS1,HUCUS2とからなる。
マイコンCPUは、主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2に対して、それぞれ設定温度要求値Tm1,Tm2を出力する。主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2は、主発熱抵抗体MH1,MH2への供給電力値Wmを、マイコンCPUに出力する。また、マイコンCPUは、副発熱抵抗体制御装置HCUS1,HUCUS2に対して、それぞれ設定温度要求値Ts1,Ts2を出力する。副発熱抵抗体制御装置HCUS1,HUCUS2は、副発熱抵抗体SH1,SH2への供給電力値WsをマイコンCPUに出力する。マイコンCPUは、ECUから検出要求を受け取り、ECUに対して、検出した流量値Qgとガス温度Tgを出力する。
ここで、排気ガスの最高温度を例えば400℃とし、図3にて説明したコートガラスCG(保護ガラス)の耐熱温度が例えば700℃とすると、第2主発熱抵抗体MH2の設定温度要求値Tm2は、例えば600℃であり、第1主発熱抵抗体MH1の設定温度要求値Tm1は、例えば650℃である。また、第2副発熱抵抗体SH2の設定温度要求値Ts2は、例えば630℃であり、第1副発熱抵抗体SH1の設定温度要求値Ts1は、例えば680℃である。
次に、図6を用いて、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUに用いる発熱抵抗体制御装置HCUの構成について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置に用いる発熱抵抗体制御装置の構成を示すブロックである。なお、図1及び図5と同一符号は、同一部分を示している。
図5に示した主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2と、副発熱抵抗体制御装置HCUS1,HUCUS2の構成は、全て同じであるので、ここでは、発熱抵抗体制御装置HCUとして説明する。また、図1に示した主発熱抵抗体MH1と、副発熱抵抗体SH1と、主発熱抵抗体MH2と、副発熱抵抗体SH2とは、ここでは、発熱抵抗体Rhとして説明する。
発熱抵抗体制御装置HCUは、温度制御ユニットTCと、ヒータ駆動ユニットHDと、ローパスフィルタLPFと、アナログディジタル変換器A/Dと、固定抵抗Rcから構成される。
ヒータ駆動ユニットHDは、発熱抵抗体Rhに電圧を印加する。ヒータ駆動ユニットHDは、温度制御ユニットTCからの指示によって、発熱抵抗体Rhに印加する電圧値を変化させる。
発熱抵抗体Rhと固定抵抗Rcとは、直列に接続される。ヒータ駆動ユニットHDと発熱抵抗体Rhの間のアナログ電圧値VRhと、発熱抵抗体Rhと固定抵抗Rcの間のアナログ電圧値VRCは、それぞれローパスフィルタLPを通った後、アナログディジタル変換器A/Dに入力する。そして、アナログディジタル変換器A/Dによってデジタル値変換された電圧値VRhと電圧値VRCは、それぞれ温度制御ユニットTCに入力する。
次に、図7及び図8を用いて、本実施形態による熱式流量計のヒータ駆動ユニットHDの動作について説明する。
図7及び図8は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のヒータ駆動ユニットの動作説明図である。
図7は、ヒータ駆動ユニットHDから発熱抵抗体Rhに印加される電圧波形の一例を示している。ヒータ駆動回路HDから発熱抵抗体Rhに出力される電圧波形は、図7に示すように矩形波であり、電圧値はゼロもしくはVonの2値を取る。ここでは、1つの矩形波において電圧がゼロである期間をΔToff、電圧がVonである期間をΔTonとする。また期間ΔToff+期間ΔTonは、常に一定であるとする。すなわち矩形パルスの周波数は常に一定であるとする。ここで、Duty比は、以下の式(1)により表される。
Figure 2009270840
すなわち、Duty比は、1パルス周期間でのVonの時間割合を表す。Duty比は、温度制御ユニットTCからの指示によって、0から1の間で任意に設定される。
図8は、Duty比に対して、ヒータ駆動回路HDから発熱抵抗体Rhに印加されるヒータ供給電圧の時間平均値との関係の一例を示している。ここで、電圧の時間平均値とは、例えば矩形パルス100個分の電圧平均値であり、また例えば1秒間の電圧平均値である。時間平均をとる間隔は、流量計に要求される応答速度や回路の時定数、マイコンの動作周波数など、種々の要因、要求仕様から適宜決定される。
図8に示すように、Duty比と平均電圧は比例関係にある。すなわち、温度制御ユニットTCは、ヒータ駆動ユニットに指示するDuty比を、0から1の範囲で適宜変えることにより、発熱抵抗体Rhへの時間平均の印加電圧値を、0からVonの範囲で任意に変化させることができる。
次に、図9を用いて、本実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法の内容を示すフローチャートである。
ステップS201において、発熱抵抗体制御装置HCUは、ヒータ制御ユニットHDに出力するDuty比の初期値を定め、ステップS202において、ヒータ制御ユニットHDにDuty比を出力する。ヒータ制御ユニットHDは、図8に示したように、入力されるDuty比に基づいた電圧が発熱抵抗体Rhに対して印加される。
次に、ステップS203において、発熱抵抗体制御装置HCUは、発熱抵抗体Rhの両端電圧の時間平均値VRhと、固定抵抗Rcの電圧値VRCを温度制御ユニットTCに読み込み、ステップS204において、現在の発熱抵抗体Rhの温度Th0を求める。
発熱抵抗体の抵抗値Rhと、発熱抵抗体Rhの温度Thとの間には、以下の式(2)に示すように、
Figure 2009270840
一定の相関があるため、発熱抵抗体の抵抗値Rhが判れば、発熱抵抗体の温度Thが求められる。なお、式(2)において、αは抵抗温度係数、Tは基準温度、Rは基準温度における抵抗値である。
発熱抵抗体の抵抗値Rhは、オームの法則より導かれる以下の式(3)式により、電圧値VRhと電圧値VRCを用いて算出することができる。
Figure 2009270840
次に、ステップS205において、発熱抵抗体制御装置HCUは、目標設定温度Thと現在の発熱抵抗体温度Th0との差δを求め、ステップS206において、差δの絶対値が予め設定された閾値ε(収束判定をするための微小値)と比較する。差δの絶対値が閾値εより大きい場合には、ステップS207において、現在のDuty比を、Duty=Duty+G・δとして、比例制御(P制御)により更新する。ここでGは予め設定された比例制御のゲインである。
Duty比の更新後、ステップS202に戻り、以後、発熱抵抗体Rhの温度が設定温度Thに収束するまで、ステップS202からステップS207を繰り返す。
なお、本実施形態では、ステップS207におけるDuty比の更新に比例制御(P制御)を用いたが、比例積分制御(PI制御)、比例積分微分制御(PID制御)などを用いることで、発熱抵抗体Rhの温度を短時間で、精度良く設定温度に収束させることが可能である。
ステップS206において、差δの絶対値が閾値εより小さいと判断された場合には、発熱抵抗体Rhが設定温度Thに収束したと見なし発熱抵抗体の温度設定を終了する。
なお、これらの処理は主発熱抵抗体MH1、主発熱抵抗体MH2、副発熱抵抗体SH1、副発熱抵抗体SH2に対して同じである。
次に、図10を用いて、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUにおけるガス温度とガス流量の算出方法について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置におけるガス温度とガス流量の算出方法の内容を示すフローチャートである。
最初に、ステップS101において、センサ制御装置SCUは、エンジン制御ユニットECUからのガス温度Tg、ガス流量Qgの検出要求を待ち、要求があった場合には、ステップS102において、センサ制御装置SCUは、主発熱抵抗体MH1の温度設定値Tm1、主発熱抵抗体MH2の温度設定値Tm2、副発熱抵抗体SH1の温度設定値Ts1、副発熱抵抗体SH2の温度設定値Ts2を、それぞれ、Tm1=Tg+ΔT1,Tm2=Tg+ΔT2,Ts1=Tm1+ΔTs,Ts2=Tm2+ΔTsとして、求める。ここで、ΔT1、ΔT2、ΔTsは予め定めた温度差であり、ΔT1>ΔT2の関係がある。主発熱抵抗体からガスへ充分な放熱を行わせるために、主発熱抵抗体はガス温度に対して200℃程度以上高い温度とするのが望ましい。また一方で、主発熱抵抗体の温度は、プローブを構成する材料の耐熱温度よりも低くする必要がある。前述したように一般にプローブは白金、アルミナ、ガラスなどで構成されており、この中ではガラスの融点が最も低く700℃程度である。従って、ΔT2は200℃程度、ΔT1はΔT2より大きく、かつTs1がガラス融点よりも低くなる範囲で、測定するガス温度に応じて予め定められる。従って、エンジンの排ガスのように測定する流体の温度が高い場合には、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2の温度差は小さくなる。
また、ステップS102において、ガス温度Tgが必要であるが、これは1ステップ前のECU要求があったときに求めたガス温度Tgを用いる。ステップS102でのガス温度Tgは発熱抵抗体の設定温度を決めるために使わるものであるため、現在のガス温度に対して偏差があっても算出されるガス温度、ガス流量の精度には殆ど影響しない。
次に、ステップS103において、センサ制御装置SCUは、主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2、副発熱抵抗体制御装置HCUS1,HCUS2に、ステップS102で求めた設定温度値を送り、発熱体制御装置HCによって、2組の主発熱抵抗体MH1,MH2、副発熱抵抗体SH1,SH2が所定温度に設定される。
次に、ステップS104において、センサ制御装置SCUは、2つの主発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2から発熱体MH1,MH2への供給電力量Wm1,Wm2を受け取る。
そして、ステップS105において、センサ制御装置SCUは、以下の式(4)を用いて現在のガス温度Tgを求める。
Figure 2009270840
次に、ステップS106において、センサ制御装置SCUは、ステップS105で得られたガス温度Tgを用いて、以下の式(5)もしくは式(6)によりガス流量Qgを求める。
Figure 2009270840
Figure 2009270840
次に、ステップ107において、センサ制御装置SCUは、以上の処理で求めたガス温度Tg、ガス流量QgをECUに送り、ステップ101に戻り、次の検出要求を待つ。
次に、ガス温度、ガス流量を算出する原理について説明する。
第1主発熱抵抗体MH1への供給電力Wm1とガスの質量流量Qg、発熱体温度Tm1、ガス温度Tgの間には、以下の式(7)のエネルギバランス式が成立する。
Figure 2009270840
同様に、第2主発熱抵抗体への供給電力Wm2とガスの質量流量Qg、発熱体温度Tm2、ガス温度Tgの間には、以下の式(8)のエネルギバランス式が成立する。
Figure 2009270840
なお、式(7)と式(8)は、発熱抵抗体の表面のガス流による熱伝達と発熱抵抗体への供給電力が釣り合うことを示した式であり、発熱抵抗体とリード線間の熱の移動が無い場合にのみ成立する式である。
本実施形態におけるプローブでは、図1にて説明したように、主発熱抵抗体と副発熱抵抗体を設け、副発熱抵抗体の温度が主発熱抵抗体の温度よりやや高くなるように設定する。これにより、主発熱抵抗体とリード線間の熱移動を無くしているため、式(7)と式(8)が成立する。
そして、式(7)を式(8)で除算することで、ガス温度Tgを求める式(4)が導かれる。ガス温度Tgが判れば、式(6)を変形した式(5)によってガスの質量流量Qgが求められる。なお、式(4)〜(8)におけるC1、C2は定数である。
図5のCPUは、発熱抵抗体制御装置HCUM1,HCUM2から得られた供給電力Wm1,Wm2を用いて、式(4)により、ガス温度Tgを算出する。すなわち、図5のCPUが、二つの主発熱抵抗体を用いて流体温度を求める温度算出手段である。また、図5のCPUは、ガス温度Tgと、2つの主発熱抵抗体のどちらか一方の温度を用いて、式(5)もしくは式(6)により、ガスの質量流量Qgを算出する。すなわち、図5のCPUが、流量算出手段である。なおガスの質量流量Qgを算出する式(5)もしくは式(6)は主発熱抵抗体とガス温度の差の2乗値による除算となっているため、温度が高く設定されている発熱抵抗体の温度用いて流量を算出した方が誤差が小さい。すなわち式(5)を用いてガス流量を算出することがより望ましい。
副発熱抵抗体を設けない場合、もしくは副発熱抵抗体の温度が主発熱抵抗体の温度に等しいか低い場合には、発熱抵抗体とリード線間の熱の移動が発生するため、ガス温度、ガス流量の算出に式(7)、式(8)を適用すると検出誤差が大きくなる。それは、発熱抵抗体とリード線間の熱の移動がある場合には、式(7),式(8)において、各式の右辺に、熱の移動に伴う補正項が必要となるからである。しかも、この補正項は、移動する熱量に応じて変化する値である。
本実施形態において、流量を求める式(5)もしくは式(6)は、発熱抵抗体供給電力の2乗値に比例し、発熱抵抗体温度とガス温度の差(Th−Tg)の2乗値に反比例する形となっている。本実施形態において、発熱抵抗体温度は、ガス温度に対して充分に高い温度(一般に200℃以上)に設定するため、式(5)もしくは式(6)の分母が0に近づくことは無い。即ち、式(5)もしくは式(6)による流量算出は、マイコンなどのデジタル演算によっても誤差が生じにくい。また、ガス温度を求める式(4)は、供給電力量の比Wm1/Wm2に対して高々1次のオーダーであり、Wm1とWm2が近い値となっても発散しにくい形となっている。
一方、特許文献2において、質量流量(qm)は、特許文献2の第4頁右上欄に記載の、q=C・(U1−U2として算出される。ここで、Cは、発熱抵抗体の温度と抵抗値により求まる値である。そこで、特許文献2の質量流量(qm)の算出式を変換すると、以下の式(9)とすることができる。
Figure 2009270840
即ち、特許文献2の方式では、式(9)で、2つの発熱抵抗体の温度差の2乗に反比例する式を用いていたため、発熱抵抗体の温度差が小さくなると計算誤差が生じやすいものである。
一方、本実施形態では、発熱抵抗体の温度差が小さい場合でも流量計算値に誤差が発生しにくいという特長がある。
次に、図11を用いて、本実施形態による熱式流量計における流量計算誤差について、従来例と比較して説明する。
図11は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計における流量計算誤差の説明図である。
図11は、データ幅4ビットのデジタル計算機で演算した場合の量子化誤差(丸め誤差)を想定し、特許文献1に示される従来方法を、式(9)で計算した場合の流量誤差Pri−2と、本実施形態の方法の式(7)、式(8)を用いて計算した場合の流量誤差Invを、従来方法の誤差を1として相対比較したものである。
ここで、ガス温度Tg=300℃、主発熱抵抗体MH1の温度Tm1=700℃とし、主発熱抵抗体MH2の温度Tm2を600℃から650℃まで0.1℃刻みで変化させた場合の流量の平均誤差を示している。
図11の結果より、本実施形態による方法が、従来方法に対して誤差が低減できることがわかる。
前述したように、エンジンの排ガスなど、流体温度が高い場合には、耐熱温度限界による発熱抵抗体の温度上限と、熱式流量計としての要求温度下限から、主発熱抵抗体の設定温度範囲は狭くなり、2つの主発熱抵抗体間の温度差は小さくなる。特にこのような温度差が小さい場合において、本実施形態は、精度良く流量が求められる。なお、本実施形態の熱式流量計は、エンジンの吸入空気量の測定にも用いることができるものである。
次に、図12を用いて、本実施形態による熱式流量計における検出温度の応答性について、従来例と比較して説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計における検出温度の応答性の説明図である。
本実施形態では、能動的に加熱した発熱抵抗体を使って流体温度を求めるため、本実施形態による検出温度の応答性Invは、受動的に温度検出を行う測温抵抗体方式(特許文献1記載の方式)の検出温度の応答性Pri−1に比べ、大幅に速くなる。
これによって、本実施形態による熱式流量計を用いると、例えば排ガス温度や流量の検出値を使ってリアルタイムにエンジン制御を行うことも可能となる。例えば、エンジンの外部EGR(排ガス再循環)通路に本発明の流量計を取り付け、現在のEGRガスの温度や流量を検出して、これらの検出値を元に燃料噴射量やタイミング、EGRバルブやスロットルバルブの開度を調整することで、排気を清浄化したり、燃費を向上したりすることが可能となる。
次に、図13及び図14を用いて、本実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態について説明する。
図13は、本発明の第1の実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態を示す部分断面の側面図である。図14は、図13のA−A断面図である。なお、図1や図3と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態による熱式流量計のプローブは、流体の乱れ(乱流)の影響、オイル、水、ダスト等による汚損、破損を防止するため、副通路内に設けるのが望ましい。図13は、本実施形態のプローブを副通路内に取り付けエンジンの排気管に実装した状態を示している。
本実施形態による流量センサは、図3で示した構造であり、2本のプローブPR1,PR2と、プローブのカバーCVから構成される。2本のプローブPR1,PR2は、ガスの流れに対し、バイパス通路BYの中心断面に対して対称に設けられている。バイパス通路BYの中心には、遮蔽板IPが設けられている。遮蔽板IPは、バイパス内の流れGFを整流すると共にプローブPR1とプローブPR2の間の熱の授受を防止する役割を持つ。すなわち、プローブPR1とプローブPR2を近接配置すると、高温流体の流量を検出する場合には、プローブPR1とプローブPR2は高い温度(例えば500℃以上)に設定されるため、熱輻射によってプローブPR1とプローブPR2の間に伝熱が生じる虞がある。また、片方のプローブで加熱された流体がもう片方のプローブの表面を通ることで熱干渉が発生する。これらの熱影響は、流量と温度の検出精度を低下させる。そこで、バイパスBY内に遮蔽板IPを設けることで、お互いのプローブ間の熱影響を遮断する。また、プローブによる流れの乱れを除去することも可能である。
図14に示すように、遮蔽板IPの断面形状は、両端部が細く、中心に向かうに従って滑らかに太くなる形状としている。これにより、遮蔽板IPの端部で流れが剥離して乱れが発生するのを防止できると共に、プローブ部分での通路断面積を狭くすることで流れを加速し、S/N比を向上し、また、乱流の発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、異なる温度に設定した2つの発熱抵抗体を用いて、流体温度を算出してから、その流体温度を使って流体流量を求めるようにすることで、流体温度算出、流量算出において2つの発熱抵抗体温度の差分を取る必要が無くなり、2つの発熱抵抗体の設定温度が近い場合にも検出される流量の誤差を低く抑えることが可能となる。
また、通電加熱されない測温抵抗体を用いて流体温度を求める必要が無いため、流体温度が急激に変化した場合においても、検出温度の応答遅れが小さく、応答遅れによる流量誤差を小さくすることができる。
さらに、主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体を設けることで、主発熱抵抗体から支持体間の熱伝導の影響を小さくし、流体温度、流体流量を簡便な処理で高精度に求めることができる。
また、2つの発熱抵抗体の間に遮蔽板を設けることで、発熱抵抗体間の熱干渉、流れ干渉を防ぐことができ、これらの干渉によって生じる測定精度の悪化を未然防止できる。
さらに、2つの主発熱抵抗体の抵抗値を変えることで、それぞれの発熱抵抗体に同一の電圧を印加しても、抵抗間に温度差を設けることができ、プローブ構造、制御装置の簡素化が可能となる。
次に、図15〜図17を用いて、本発明の第2の実施形態による熱式流量計の構成及び動作について説明する。
最初に、図15を用いて、本実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブPRの構成について説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図15において、図15(A)はプローブの平面形状を示し、図15(B)はプローブの温度分布を示している。
本実施形態のプローブPRは、2つの主発熱抵抗体MH1,MH2と、1つの副発熱抵抗体SHが同軸上に配置され、これらがリード線LDによって連結され、コートガラスCGで覆われた一体構成となっている。
リード線LD1とリード線LD2の間に電圧を印加することで主発熱抵抗体MH1が加熱される。リード線LD3とリード線LD4の間に電圧を印加することで主発熱抵抗体MH2が加熱される。リード線LD5とリード線LD6の間に電圧を印加することで副発熱抵抗体SHが加熱される。
図15(B)は、プローブの軸方向温度分布を示している。主発熱抵抗体MH1の温度は、主発熱抵抗体MH2に比べやや高い温度に設定される。さらに、副発熱抵抗体SHの温度は、主発熱抵抗体MH1に比べやや高い温度に設定される。例えば、第2主発熱抵抗体MH2の設定温度Tm2は、例えば600℃であり、第1主発熱抵抗体MH1の設定温度Tm1は、例えば650℃である。また、副発熱抵抗体SHの設定温度Tsは、例えば680℃である。
これは、主発熱抵抗体MHとリード線LDの間の熱伝導によって主発熱抵抗体MHへの熱の出入りを防止するためである。主発熱抵抗体MH1の温度Tm1を主発熱抵抗体MH2の温度Tm2よりやや高くすることで、主発熱抵抗体MH2とリード線との境界(A点)での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH2とリード線間との熱の流れが無くなる。同様に、副発熱抵抗体SHの温度Tsを主発熱抵抗体MH1の温度Tm1よりやや高くすることで、主発熱抵抗体MH1とリード線との境界(B点)での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH1とリード線間との熱の流れが無くなる。
なお、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUの構成は、図5に示したものと同様である。但し、副発熱抵抗体は1個のみであるため、図5の第1副発熱抵抗体制御装置HCUS1のみが用いられ、第2副発熱抵抗体制御装置HCUS2は不要である。
また、本実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法は、図9と同様である。さらに、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUにおけるガス温度とガス流量の算出方法は、図10と同様である。
次に、図16及び図17を用いて、本実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態について説明する。
図16は、本発明の第2の実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態を示す部分断面の側面図である。図17は、本発明の第2の実施形態による熱式流量計のセンサの斜視図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態におけるプローブは、流体の乱れ(乱流)の影響、オイル、水、ダスト等による汚損、破損を防止するため、副通路内に設けるのが望ましい。そこで、本実施形態のプローブは、副通路内に取り付けエンジンの排気管に実装している。
本実施形態における流量センサは、図15に示した一体式のプローブPRと、プローブPRのカバーCVから構成される。プローブPRのカバーCVは、ガスの順流方向GFに対向した面Siと、底面の一部Soが開口しており、順流方向のガスはSiから副通路BY内に入って、プローブPRの表面を通過して、底面の開口部Soから出て行く。ガスの流れ方向が逆流の場合には、開口部Soが底面にあるため副通路BY内にガスが入り難い。すなわち、プローブPRは順流方向のガス流れを感知し、逆方向の流れに対する感度は低下させることで、逆流によって流量の検出精度が悪化するのを防止する構造となっている。また、カバー内の狭い副通路にガスを導入することでガスの流れを整える効果があり、ガスの乱れや脈動を低減し精度向上を図ることができる。またガスの乱れを抑制することで、プローブへのオイルや水の付着、カーボン等のダスト衝突を減らすことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、異なる温度に設定した2つの発熱抵抗体を用いて、流体温度を算出してから、その流体温度を使って流体流量を求めるようにすることで、流体温度算出、流量算出において2つの発熱抵抗体温度の差分を取る必要が無くなり、2つの発熱抵抗体の設定温度が近い場合にも検出される流量の誤差を低く抑えることが可能となる。
また、通電加熱されない測温抵抗体を用いて流体温度を求める必要が無いため、流体温度が急激に変化した場合においても、検出温度の応答遅れが小さく、応答遅れによる流量誤差を小さくすることができる。
さらに、主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体を設けることで、主発熱抵抗体から支持体間の熱伝導の影響を小さくし、流体温度、流体流量を簡便な処理で高精度に求めることができる。
また、ガス温度、ガス流量を検出するためのプローブが1個でよく、ガス通路へのプローブ設置が容易になる、投影面積が小さくなるため通路の圧損が減る、コストが低減する。
さらに、2つの主発熱抵抗体の抵抗値を変えることで、それぞれの発熱抵抗体に同一の電圧を印加しても、抵抗間に温度差を設けることができ、プローブ構造、制御装置の簡素化が可能となる。
次に、図18及び図19を用いて、本発明の第3の実施形態による熱式流量計の構成及び動作について説明する。
最初に、図18を用いて、本実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブPRの構成について説明する。
図18は、本発明の第3の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
図18において、図18(A)はプローブの平面形状を示し、図18(B)はプローブの温度分布を示している。
本実施形態のプローブは、2つの主発熱抵抗体MH1,MH2と、1つの副発熱抵抗体SHが同軸上に配置され、これらがリード線LDによって連結され、コートガラスCGで覆われた一体構成となっている。
本実施形態におけるプローブは、リード線LD1とリード線LD2を主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2で共有している点が、図15に示したプローブと異なる。即ち、リード線LD1とリード線LD2の間に電圧を印加することで主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2とに同じ電圧が印加され加熱される。リード線LD3とリード線LD4の間に電圧を印加することで副発熱抵抗体SHが加熱される。
主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2の抵抗巻線の巻数が異なっており、主発熱抵抗体MH2の巻数が発熱抵抗体MH1の巻数よりも多くなっている。抵抗巻線の断面積はどちらも同じである。この結果、主発熱抵抗体MH2の抵抗Rm2は主発熱抵抗体MH1の抵抗Rm1よりも大きくなっている。抵抗Rm1と抵抗Rm2の比CR=Rm1/Rm2は予め定められた値になるように各抵抗値が調整されている。
主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2に印加される電圧Vmと、主発熱抵抗体MH1の抵抗値Rm1、発熱量Wm1との間には、以下の式(10)の関係がある。
Figure 2009270840
同様に、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2に印加される電圧Vmと、主発熱抵抗体MH2の抵抗値Rm2、発熱量Wm2との間には、以下の式(11)の関係がある。
Figure 2009270840
式(10)、式(11)から明らかなように、抵抗値が小さい主発熱抵抗体MH1の方が発熱量が大きくなる。その結果、図18(B)に示すように、主発熱抵抗体MH1の温度Tm1は、主発熱抵抗体MH2の温度Tm2よりも高くなる。また、副発熱抵抗体SHの温度Tsは、主発熱抵抗体MH1の温度Tm1よりも高くなるように設定する。主発熱抵抗体MH1の温度Tm1が主発熱抵抗体MH2の温度Tm2より高くなることで、主発熱抵抗体MH2とリード線との境界(A点)での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH2とリード線間との熱の流れが無くなる。副発熱抵抗体SHの温度Tsを主発熱抵抗体MH1の温度Tm1よりやや高くすることで、主発熱抵抗体MH1とリード線との境界(B点)での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH1とリード線間との熱の流れが無くなる。これによって主発熱抵抗体とリード線間の熱移動が無くなり、ガス温度、ガス流量の検出誤差が低減される。
なお、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2の抵抗巻線の巻数を同じにして、主発熱抵抗体MH2の巻線の断面積を主発熱抵抗体MH1の巻線の断面積よりも小さくしても、主発熱抵抗体MH2の抵抗値Rm2を主発熱抵抗体MH1の抵抗値Rm1よりも大きくでき、同様の効果が得られる。
主発熱抵抗体MH2の抵抗値を主発熱抵抗体MH1より大きくする方法は、この他にも、抵抗巻線を巻く支持基材の直径を変える、発熱抵抗体の素材を電気抵抗の異なるものにするなどが考えられる。
なお、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUの構成は、図5に示したものと同様である。但し、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2とは、同一の電源から加熱されるため、図5の第1主発熱抵抗体制御装置HCUM1のみが用いられ、第2主発熱抵抗体制御装置HCUM2は不要である。なお、主発熱抵抗体制御装置HCUMの構成は、図6に示したものとは多少異なるため、これについては、図19を用いて後述する。また、副発熱抵抗体は1個のみであるため、図5の第1副発熱抵抗体制御装置HCUS1のみが用いられ、第2副発熱抵抗体制御装置HCUS2は不要である。
次に、図19を用いて、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUに用いる発熱抵抗体制御装置HCUの構成について説明する。
図19は、本発明の第3の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置に用いる発熱抵抗体制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図18と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態において、ガス温度、ガス流量を算出するには主発熱抵抗体の温度を検出する必要がある。前述のように、発熱抵抗体の温度と抵抗値には、式(2)に示した関係があるので、発熱抵抗体の抵抗値を検出することで発熱抵抗体の温度を検出できる。
図19に示すように、発熱抵抗体制御装置HCUは、ヒータ駆動ユニットHDからの出力電圧をVo、主発熱抵抗体Rm1と主発熱抵抗体Rm2の両端電圧をVm、固定抵抗Rcの電圧をVRCとすると、オームの法則を用いて、以下の式(12)〜式(16)より主発熱抵抗体1の抵抗値Rm1を求められる。
Figure 2009270840
Figure 2009270840
Figure 2009270840
Figure 2009270840
Figure 2009270840
抵抗値Rm1を式(14)に代入することで、主発熱抵抗体2の抵抗値Rm2が求まる。これらの抵抗値から主発熱抵抗体Rm1,Rm2の温度を求めることができる。
また、主発熱抵抗体への供給電力Wm1,Wm2は、それぞれ式(17),(18)で求めることができる。
Figure 2009270840
Figure 2009270840
また、本実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法は、図9と同様である。さらに、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUにおけるガス温度とガス流量の算出方法は、図10と同様である。
また、本実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態は、図16及び図17と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、異なる温度に設定した2つの発熱抵抗体を用いて、流体温度を算出してから、その流体温度を使って流体流量を求めるようにすることで、流体温度算出、流量算出において2つの発熱抵抗体温度の差分を取る必要が無くなり、2つの発熱抵抗体の設定温度が近い場合にも検出される流量の誤差を低く抑えることが可能となる。
また、通電加熱されない測温抵抗体を用いて流体温度を求める必要が無いため、流体温度が急激に変化した場合においても、検出温度の応答遅れが小さく、応答遅れによる流量誤差を小さくすることができる。
さらに、主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体を設けることで、主発熱抵抗体から支持体間の熱伝導の影響を小さくし、流体温度、流体流量を簡便な処理で高精度に求めることができる。
また、ガス温度、ガス流量を検出するためのプローブが1個でよく、ガス通路へのプローブ設置が容易になる、投影面積が小さくなるため通路の圧損が減る、コストが低減する。
さらに、2つの主発熱抵抗体に電圧を印加するためのリード線を共有化するため、リード線の本数が少なくなり、プローブの製作コストが低減できる。さらに2つの主発熱抵抗体を1つの発熱抵抗体制御装置で制御できるため、コスト低減、装置の小型化が可能となるなどの利点がある。
次に、図20及び図21を用いて、本発明の第4の実施形態による熱式流量計の構成及び動作について説明する。
図20は、本発明の第4の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。図21は、本発明の第4の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す側面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
図20に示すように、本実施形態では、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2を並列に配置している。主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2、副発熱抵抗体SHは、それぞれアルミナなどの支持基材に白金抵抗線などを巻きつけ、ガラスでコーティングした構成である。導電性の支持体RD1,RD2に、主発熱抵抗体のリード線が溶接されている。主発熱抵抗体MH1の片側リード線LD1と主発熱抵抗体MH2の片側リード線LD2が、支持体RD1に接続される。同様に、主発熱抵抗体MH1の片側リード線LD3と主発熱抵抗体MH2の片側リード線LD4が、支持体RD2に接続される。支持体RD1と支持体RD2の間に電圧を印加することで、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2とに同じ電圧が印加され、加熱される。導電性の支持体RD3および支持体RD4に、副発熱抵抗体SHのリード線LD5,LD6が、それぞれ溶接されている。支持体RD3と支持体RD4の間に電圧を印加することで、副発熱抵抗体SHに電圧が印加され、加熱される。副発熱抵抗体SHの温度は、主発熱抵抗体MH2の温度よりもやや高くなるように、支持体RD3と支持体RD4の間に印加される電圧値が定められる。
図21に示すように、副発熱抵抗体SHは、主発熱抵抗体の支持体RD1,RD2に接するように取り付けられている。即ち、副発熱抵抗体SHを加熱することで、主発熱抵抗体の支持体RD1とRD2を加熱することが可能となっている。
また、図21に示すように、副発熱抵抗体SHは、主発熱抵抗体の支持体より流れに対し下流側に設けられるのが望ましい。これは副発熱抵抗体SHによって流れ方向を乱されたり、加熱された流体が主発熱抵抗体の表面を流れると流量や温度の検出誤差になるためである。
主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2の抵抗巻線の巻数が異なっており、主発熱抵抗体MH2の巻数が発熱抵抗体MH1の巻数よりも多くなっている。抵抗巻線の断面積はどちらも同じである。この結果、主発熱抵抗体MH2の抵抗Rm2は、主発熱抵抗体MH1の抵抗Rm1よりも大きくなっている。
本実施形態におけるプローブでは、副発熱抵抗体によって主発熱抵抗体の支持体が加熱されることで、主発熱抵抗体からリード線、支持体を伝わって放熱する熱量を無くすことができる。また各発熱抵抗体の温度には、主発熱抵抗体MH2<主発熱抵抗体MH1<副発熱抵抗体SHの関係が保たれる。主発熱抵抗体MH1の温度が主発熱抵抗体MH2の温度より高くなることで、主発熱抵抗体MH2とリード線との境界での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH2とリード線間との熱の流れが無くなる。副発熱抵抗体SHの温度を主発熱抵抗体MH1の温度よりやや高くすることで、主発熱抵抗体MH1とリード線との境界での温度勾配がほぼゼロとなり、主発熱抵抗体MH1とリード線間との熱の流れが無くなる。これによって主発熱抵抗体とリード線間の熱移動が無くなり、ガス温度、ガス流量の検出誤差が低減される。
なお、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUの構成は、図5に示したものと同様である。但し、主発熱抵抗体MH1と主発熱抵抗体MH2とは、同一の電源から加熱されるため、図5の第1主発熱抵抗体制御装置HCUM1のみが用いられ、第2主発熱抵抗体制御装置HCUM2は不要である。なお、主発熱抵抗体制御装置HCUMの構成は、図19に示したものと同様である。また、副発熱抵抗体は1個のみであるため、図5の第1副発熱抵抗体制御装置HCUS1のみが用いられ、第2副発熱抵抗体制御装置HCUS2は不要である。
また、本実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法は、図9と同様である。さらに、本実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置SCUにおけるガス温度とガス流量の算出方法は、図10と同様である。
また、本実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態は、図16及び図17と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、異なる温度に設定した2つの発熱抵抗体を用いて、流体温度を算出してから、その流体温度を使って流体流量を求めるようにすることで、流体温度算出、流量算出において2つの発熱抵抗体温度の差分を取る必要が無くなり、2つの発熱抵抗体の設定温度が近い場合にも検出される流量の誤差を低く抑えることが可能となる。
また、通電加熱されない測温抵抗体を用いて流体温度を求める必要が無いため、流体温度が急激に変化した場合においても、検出温度の応答遅れが小さく、応答遅れによる流量誤差を小さくすることができる。
さらに、主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体を設けることで、主発熱抵抗体から支持体間の熱伝導の影響を小さくし、流体温度、流体流量を簡便な処理で高精度に求めることができる。
また、2つの主発熱抵抗体に電圧を印加するためのリード線を共有化するため、リード線の本数が少なくなり、プローブの製作コストが低減できる。さらに2つの主発熱抵抗体を1つの発熱抵抗体制御装置で制御できるため、コスト低減、装置の小型化が可能となるなどの利点がある。
さらに、主発熱抵抗体、副発熱抵抗体が支持体によって両持ちで支持されるため、発熱抵抗体の機械的強度を高くできる。すなわち、流体力や振動などによって発熱抵抗体やリード線、支持体が変形したり破損しにくい構造である。特にエンジンの排ガスなどのように、高温でかつ、ガスの脈動やダストが多い流れ場の計測に対して高い信頼性を保つことが可能である。
本発明の第1の実施形態による熱式流量計の全体構成を示す部分断面の正面図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計の全体構成を示す部分断面の平面図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの支持基材の構成を示す正面図及び平面図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置の構成を示すブロックである。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置に用いる発熱抵抗体制御装置の構成を示すブロックである。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のヒータ駆動ユニットの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のヒータ駆動ユニットの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計の発熱抵抗体制御装置HCUにおける発熱抵抗体の温度設定方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置におけるガス温度とガス流量の算出方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計における流量計算誤差の説明図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計における検出温度の応答性の説明図である。 本発明の第1の実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態を示す部分断面の側面図である。 図13のA−A断面図である。 本発明の第2の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態による熱式流量計のエンジンの排気管への実装状態を示す部分断面の側面図である。 本発明の第2の実施形態による熱式流量計のセンサの斜視図である。 本発明の第3の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態による熱式流量計のセンサ制御装置に用いる発熱抵抗体制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態による熱式流量計に用いる流量計測用のプローブの構成を示す側面図である。
符号の説明
BA…支持基材
BY…副通路
CG…コートガラス
SCU…センサ制御回路
CV…プローブのカバー
ECU…エンジン制御ユニット
HO…支持基材に設けた溝
IP…遮蔽板
LD…リード線
MH…主発熱抵抗体
PB…プローブ台座
PI…排ガス通路
PR…プローブ
RD…支持体
SH…副発熱抵抗体
TC…温度制御ユニット
Tm…主発熱抵抗体の温度
Ts…副発熱抵抗体の温度
Wm…主発熱抵抗体の発熱量

Claims (11)

  1. 第1の主発熱抵抗体と、
    該第1の主発熱抵抗体と異なった温度に設定された第2の主発熱抵抗体と、
    前記二つの主発熱抵抗体の支持体を加熱する副発熱抵抗体と、
    前記二つの主発熱抵抗体を用いて流体温度を求める温度算出手段と、
    前記二つの主発熱抵抗体の少なくとも一方を用いて流体の流量を求める流量算出手段を備えることを特徴とした熱式流量計。
  2. 請求項1記載の熱式流量計において、
    前記流量算出手段は、温度算出手段によって算出された流体温度と前記二つの主発熱抵抗体の少なくとも一方の温度を用いて流体の流量を求めることを特徴とする熱式流量計。
  3. 請求項2記載の熱式流量計において、
    前記流量算出手段は、設定温度が高い方の主発熱抵抗体の温度を用いて流体流量を求めることを特徴とする熱式流量計。
  4. 請求項1記載の熱式流量計において、
    前記二つの主発熱抵抗体のうち、設定温度が低い方の主発熱抵抗体は流体温度よりも所定の温度以上高い温度に設定され、設定温度が高い方の主発熱抵抗体は所定の上限温度よりも低い温度に設定されることを特徴とする熱式流量計。
  5. 請求項1記載の熱式流量計において、
    前記副発熱抵抗体は、前記第1の主発熱抵抗体の支持体を加熱する第1の副発熱抵抗体と、前記第2の主発熱抵抗体の支持体を加熱する第2の副発熱抵抗体からなり、
    前記第1の副発熱抵抗体の温度を前記第1の主発熱抵抗体の温度より高くし、かつ、前記第2の副発熱抵抗体の温度を前記第2の主発熱抵抗体の温度より高くすることを特徴とする熱式流量計。
  6. 請求項5記載の熱式流量計において、
    前記第1の主発熱抵抗体と前記第1の副発熱抵抗体が片側から支持された第1のプローブと、前記第2の主発熱抵抗体と前記第2の副発熱抵抗体が片側から支持された第2のプローブとが、流体の流れに対して並列に配置され、かつ、前記第1及び第2のプローブを流体通路の片側から流体内へ挿入したことを特徴とする熱式流量計。
  7. 請求項6記載の熱式流量計において、
    前記第1と第2の2つのプローブの間に、流れ方向に沿って配置された遮蔽板を備えることを特徴とする熱式流量計。
  8. 請求項7記載の熱式流量計において、
    前記遮蔽板は、その厚さが流れの上流部で薄く、前記プローブの近傍で厚くなっていることを特徴とする熱式流量計。
  9. 請求項1記載の熱式流量計において、
    前記第1及び第2の主発熱抵抗体と一つの副発熱抵抗体からなるプローブが支持体によって支持され、
    前記支持体がセンサ制御装置に接続されており、
    前記センサ制御装置側から見て副発熱抵抗体、第1の主発熱抵抗体、第2の主発熱抵抗体の順に配置されており、発熱抵抗体の設定温度が、副発熱抵抗体>第1の主発熱抵抗体>第2の主発熱抵抗体の関係であることを特徴とする熱式流量計。
  10. 請求項9記載の熱式流量計において、
    前記第1の主発熱抵抗体と前記第2の主発熱抵抗体の正電極と負電極が主発熱抵抗間でそれぞれ共有化されており、
    前記第2の主発熱抵抗体の電気抵抗値が、前記第1の主発熱抵抗体の電気抵抗値よりも大きいことを特徴とする熱式流量計。
  11. 請求項9記載の熱式流量計において、
    前記プローブは、流体の流れに対して並列に配置され、かつ、前記プローブを流体通路の片側から流体内へ挿入したことを特徴とする熱式流量計。
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