JP2009270763A - 暖冷房システム及びユニット建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】床下空間を有効に活用することができるとともに、低コストで運転可能な暖冷房システムを提供する。
【解決手段】熱源であるヒートポンプ6と、ヒートポンプからの熱搬送流体が経由してユニット建物Uの室内15の空気との熱交換をおこなう室内機4と、ユニット建物の床下空間14に設置されてヒートポンプからの熱搬送流体が経由する蓄熱部2とを備えている。
そして、ヒートポンプには室内機4に冷媒を循環させる熱交換器用経路5と、蓄熱部2に温水又は冷水を循環させる蓄熱用経路3とがそれぞれ接続される。
【選択図】図1
【解決手段】熱源であるヒートポンプ6と、ヒートポンプからの熱搬送流体が経由してユニット建物Uの室内15の空気との熱交換をおこなう室内機4と、ユニット建物の床下空間14に設置されてヒートポンプからの熱搬送流体が経由する蓄熱部2とを備えている。
そして、ヒートポンプには室内機4に冷媒を循環させる熱交換器用経路5と、蓄熱部2に温水又は冷水を循環させる蓄熱用経路3とがそれぞれ接続される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプを使用した暖冷房システム、及びそれを備えたユニット建物に関するものである。
従来、ヒートポンプを使用して建物の暖冷房をおこなう暖冷房システムが知られている(特許文献1,2など参照)。
この特許文献1には、深夜電力を使ってヒートポンプによって温められた湯を貯湯タンクに貯留し、その湯を媒体に使って床暖房をおこなうシステムが開示されている。ここでは、貯湯タンクに複数の湯取り出し口を設け、複雑な給湯制御をおこなうことにより、エネルギー効率を向上させている。
また、特許文献2には、一台のヒートポンプに、温風や冷風の対流によって室内空間の冷暖房をおこなう室内側熱交換器と、床下空間に温風を送る床下側熱交換器とを接続した空調システムが開示されている。
特開2003−294251号公報
特開2007−78324号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、配管が複雑になるとともに、貯湯タンクの全体構成が大型化するため、設置できる場所が限られてくる。また、複雑な制御をおこなう装置が必要となるため、コストも高くなる傾向にある。
さらに、特許文献2の空調システムは、一台のヒートポンプに室内側熱交換器と床下側熱交換器とを接続しているので、エネルギー効率はよいが、いずれの熱交換器もヒートポンプ稼動時にのみ出力可能な構成であるため、深夜電力などを有効に利用して運転コストを下げるのが難しい。
そこで、本発明は、床下空間を有効に活用することができるとともに、低コストで運転可能な暖冷房システム、及びそれを備えたユニット建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の暖冷房システムは、熱源であるヒートポンプと、前記ヒートポンプからの熱搬送流体が経由して建物の屋内の空気との熱交換をおこなう熱交換器と、前記建物の床下空間に設置されて前記ヒートポンプからの熱搬送流体が経由する蓄熱部とを備え、前記ヒートポンプには前記熱交換器に第1の熱搬送流体を循環させる熱交換器用経路と、前記蓄熱部に第2の熱搬送流体を循環させる蓄熱用経路とがそれぞれ接続されることを特徴とする。
ここで、前記蓄熱部は、前記床下空間の空気と熱交換可能に構成することができる。
また、前記蓄熱部は、前記建物の屋内に設置された蓄熱利用型熱交換器と連結され、前記蓄熱部に貯留された熱搬送流体が前記蓄熱利用型熱交換器に搬送されるように構成することができる。
さらに、前記蓄熱部は、複数の蓄熱器によって構成することができる。
また、前記第1の熱搬送流体は気体と液体との相変化を伴う冷媒であり、第2の熱搬送流体は相変化を伴わない液体とすることができる。
そして、本発明のユニット建物は、上記いずれかの暖冷房システムを備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明の暖冷房システムは、一台のヒートポンプに熱交換器と床下空間に設置される蓄熱部とが接続されている。そして、熱交換器には熱交換器用経路によって第1の熱搬送流体をヒートポンプから送り込み、蓄熱部には蓄熱用経路によって第2の熱搬送流体をヒートポンプから送り込む。
このように蓄熱部を床下空間に設けることによって有効に床下空間を活用することができる。また、コストの安い深夜電力によって蓄熱部に蓄熱をおこなうことで、電気代を低減することができる。
また、蓄熱部への蓄熱を深夜におこない、日中や夜は熱交換器を稼働させるようにすれば、一台のヒートポンプに2系統の接続がなされていても、ヒートポンプの最大出力を抑えることができる。さらに、蓄熱部を備えた構成であれば、ヒートポンプの稼働を平準化できるので、エネルギー効率を良くすることができる。
また、蓄熱部を床下空間の空気との熱交換が可能な構成とすることで、床下空間を暖めたり、冷やしたりした熱を床に伝達させ、床からの暖冷房をおこなうことができる。
また、蓄熱部に蓄熱利用型熱交換器を連結することで、蓄熱部に貯えられた熱を所望するタイミングで取り出すことができ、屋内の適切な温度制御をおこなうことができる。
さらに、蓄熱部を複数の蓄熱器によって構成することで、床下空間に多くの熱を貯えることができる。また、蓄熱器を熱交換可能な構成とした場合は、複数の蓄熱器を散在配置することで、床全体に均一に熱を伝達させてムラのない暖冷房をおこなうことができる。
また、第1の熱搬送流体に冷媒を使用することによって熱搬送効率が高くなり、即効性や制御性を高めることができる。さらに、第2の熱搬送流体に相変化を伴わない(圧力変化がない)液体を使用することで、簡便な配管とすることができ、メンテナンスがしにくい床下空間への適用が容易になる。
そして、このような暖冷房システムを備えたユニット建物は、建物全体を効率よく暖冷房することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の暖冷房システムSを備えたユニット建物Uの全体構成を説明する説明図である。
まず、構成から説明すると、このようなユニット建物Uは、基礎断熱として構築される底盤コンクリート11と、その側縁に立設される側壁コンクリート12と、さらにその上に立設される壁部17と、その壁部17の上端開口を塞ぐ天井部16とから主に構成される。
そして、この天井部16と壁部17とに囲まれる空間は、床10によって床下空間14と屋内としての室内15とが区切られている。この床10は、床下空間14からの熱又は冷気が伝達され易いように、断熱材が貼り付けられていない構成となっている。
また、この室内15には、図2に示すように、リビング151、和室152、キッチン153などの居室、及び廊下154、洗面所155などの非居室が設けられる。
また、側壁コンクリート12の床下空間14側には、グラスウールなどの断熱材13が貼り付けられており、床下空間14の熱や冷気が屋外18に移動し難い構造となっている。
そして、本実施の形態の暖冷房システムSは、屋外18に設置されるヒートポンプ6と、室内15の壁部17の上方に取り付けられる熱交換器としての室内機4と、床下空間14に設置される蓄熱部2とを備えている。そして、ヒートポンプ6と室内機4とは熱交換器用経路5によって接続され、ヒートポンプ6と蓄熱部2とは蓄熱用経路3によって接続される。
このヒートポンプ6は、熱を低温物体と高温物体との間で移動させることで加熱又は冷却をおこなう装置で、二酸化炭素などの冷媒を熱搬送流体として循環させながら圧縮・膨張をおこなうことで、熱を吸収したり、熱を放出したりして、その冷媒に接する物体を加熱したり、冷却したりする。
すなわち、熱交換器用経路5に循環させる第1の熱搬送流体には、この冷媒を使用する。この熱交換器用経路5は、ヒートポンプ6から吐出される冷媒を室内機4に供給する往路管51と、室内機4から排出される冷媒をヒートポンプ6に戻す復路管52とによって、冷媒をヒートポンプ6の内外に循環させる経路が形成されている。
例えば、ヒートポンプ6で加熱(又は冷却)された冷媒は、往路管51から流れ出し、室内機4において取り込まれた室内15の空気と熱交換をおこない、放熱して温度が下がった(又は吸熱して温度が上がった)冷媒は、復路管52を通ってヒートポンプ6に戻ることになる。そして、ヒートポンプ6の内部では、冷媒は屋外18の大気と熱交換をおこなって、再び加熱(又は冷却)された冷媒が往路管51から流れ出す。ここで、この冷媒は、熱交換をおこなう際に気体と液体との間で相が変化する。
一方、蓄熱用経路3に循環させる第2の熱搬送流体には、水(温水又は冷水)などの液体を使用する。
この蓄熱用経路3によって温水(又は冷水)が供給される蓄熱部2は、複数の蓄熱器21,22を備えている。この蓄熱器21,22は、プラスチックなどの合成樹脂材料によって外殻が形成されたタンクであって、外殻に接触する床下空間14の空気と熱交換がおこなわれる。
すなわち、この蓄熱器21,22の内部には、ヒートポンプ6から供給された温水又は冷水が充填されて蓄熱されることになる。また、蓄熱された熱は、床下空間14の空気との熱交換によって、放熱又は吸熱されることになる。
さらに、この蓄熱部2に接続される蓄熱用経路3は、ヒートポンプ6と第1の蓄熱器21とを繋ぐ往路管31と、第1の蓄熱器21と第2の蓄熱器22とを繋ぐ中継管32と、第2の蓄熱器22とヒートポンプ6とを繋ぐ復路管33とから主に構成される。
図2は、このような蓄熱用経路3と熱交換器用経路5とを図示した平面図である。
この図2に示すように、ユニット建物Uには2組の暖冷房システムS,Sが配置されている。まず、第1の暖冷房システムSでは、第1の蓄熱器21と第2の蓄熱器22は、リビング151の下方の床下空間14に設置されている。そして、キッチン153との境界付近の屋外18に設置したヒートポンプ6と第1の蓄熱器21とが往路管31によって連結される。また、第1の蓄熱器21と第2の蓄熱器22とは、リビング151の床下空間14に配管された中継管32によって連結される。さらに、第2の蓄熱器22とヒートポンプ6とは、床下空間14を通って配管される復路管33によって連結される。
一方、ヒートポンプ6と室内機4とは、ユニット建物Uの外壁を貫通して配管される往路管51及び復路管52によって連結される。
また、第2の暖冷房システムSは、第1の蓄熱器21が廊下154の下方の床下空間14に設置され、第2の蓄熱器22が和室152の下方の床下空間14に設置される。そして、洗面所155との境界付近の屋外18に設置したヒートポンプ6と第1の蓄熱器21とは、洗面所155や廊下154などの床下空間14を通って配管される往路管31によって連結される。また、第1の蓄熱器21と第2の蓄熱器22とは中継管32によって連結される。さらに、第2の蓄熱器22とヒートポンプ6とは、和室152の床下空間14を通って配管される復路管33によって連結される。そして、ヒートポンプ6と室内機4とは、ユニット建物Uの外壁に沿って配管される往路管51及び復路管52によって連結される。
次に、本実施の形態の暖冷房システムSを、冷媒及び温水の流れに着目して、図1,2を参照しながら説明する。なお、ここでは、暖房をおこなう場合について説明するが、冷房の場合も同様の流れになる。
まず、暖房をおこないたいときに室内機4のスイッチを入れると、ヒートポンプ6で加熱された冷媒が往路管51から流れ出し、室内機4に送られる。この室内機4の内部には冷媒が通る管路が蛇行した熱交換部(図示省略)が設けられており、室内機4に取り込まれた室内15の空気と冷媒によって温められた熱交換部とが接触することになる。
そして、この熱交換部で熱交換がおこなわれ、冷媒の熱が空気に伝達されて空気が加熱されるとともに、熱を奪われた冷媒は温度が低下して復路管52に排出される。
このようにして復路管52を通ってヒートポンプ6に戻った冷媒は、膨張されて屋外18の大気より低い温度になり、大気と熱交換することで再び温度が上昇し、圧縮してさらに加熱された冷媒は、再び室内機4に向けて送り出される。
このように室内機4では冷媒と空気の熱交換は室内機4においておこなわれるが、蓄熱用経路3に供給される温水は、ヒートポンプ6の内部で冷媒と水とが熱交換されたことによって生成される。
すなわち、第2の熱搬送流体としての水と、上述したようにヒートポンプ6の内部で加熱される冷媒とを、同じくヒートポンプ6の内部で間接的に接触させ、熱交換をおこなわせる。
そして、ヒートポンプ6で加熱された温水が往路管31から流れ出し、第1の蓄熱器21に送り込まれると、蓄熱器21には温水という熱が蓄熱されることになる。さらに、第1の蓄熱器21が温水で満たされると、中継管32を通って第2の蓄熱器22にも温水が送られ、蓄熱器22に蓄熱がされる。
他方、蓄熱器21,22から放熱されるなどして温度の下がった水は、復路管33を通ってヒートポンプ6に戻されることになる。
そして、温度の下がった水と、上述したようにヒートポンプ6の内部で加熱された冷媒とで再び熱交換をおこなわせる。この熱交換によって加熱された温水は、再び往路管31から送り出される。このようヒートポンプ6を稼働させておこなう蓄熱部2での蓄熱は、電気料金の安い深夜電力を使っておこなうと経済的である。
次に、本実施の形態の暖冷房システムSの作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の暖冷房システムSは、一台のヒートポンプ6に室内機4と床下空間14に設置される蓄熱部2とが接続されている。そして、室内機4には熱交換器用経路5によって二酸化炭素などの冷媒をヒートポンプ6から送り込み、蓄熱部2には蓄熱用経路3によって温水又は冷水をヒートポンプ6から送り込む。
このように、第1の熱搬送流体に冷媒を使用することによって熱搬送効率が高くなり、暖冷房の即効性や制御性を高めることができる。さらに、第2の熱搬送流体に相変化を伴わない(圧力変化がない)水を使用することで、簡便な配管とすることができ、メンテナンスがしにくい床下空間14への適用が容易になる。
そして、蓄熱部2を床下空間14に設けることによって、未利用空間の多い床下空間14を有効に活用することができる。また、コストの安い深夜電力によって蓄熱部2に蓄熱をおこなえば、電気代を低減することができる。
また、蓄熱部2への蓄熱を深夜におこない、この蓄熱部2の持つ熱エネルギーを床下空間14に放出させることで、床下空間14の空気を暖める。さらに、床下空間14の温度が上昇すると床10が温められ、この温度が上昇した床10からの輻射熱によって室内15を暖房することができる。
このように床下空間14を暖めることによって、ユニット建物Uの躯体を保温することができ、建物全体の平均温度を上昇させて部屋間の温度差によって発生するヒートショックを抑えることができる。
仮に、相変化を伴う冷媒を液体にして蓄熱する場合は、液体に変化したときの体積が少なくなるのでそのまま蓄熱部を放熱器として使用するのに適さないが、第2の熱搬送流体に温水を利用するのであれば蓄熱量を任意に設定することができ、放熱による床下暖房に適した容量の蓄熱部2を容易に形成することができる。
一方、このような床暖房だけでは所望する室温が確保できない場合は、室内機4を作動させる。この室内機4を作動させる時間帯は、居住者が起きている日中や夜であることが多く、深夜になることは少ないので、一台のヒートポンプ6に2系統の蓄熱用経路3と熱交換器用経路5とが接続されていても、ヒートポンプ6の最大出力を抑えることができる。
また、このような蓄熱部2を備えた構成であれば、室内機4を稼働させないときに蓄熱をおこなうことでヒートポンプ6の稼働による負荷を平準化でき、エネルギー効率を良くすることができる。
さらに、蓄熱部2を複数の蓄熱器21,22によって構成することで、床下空間14に多くの熱を貯えることができる。すなわち、床下空間14に連続した広い空間が確保できない場合でも、小中規模の蓄熱器21,22を複数、配置することで、蓄熱可能な総熱量を任意に設定することができる。
さらに、床下空間14に散在配置された複数の蓄熱器21,22が放熱(熱交換)をおこなうと、床10の広い範囲に均一に熱が伝達されてムラのない床暖房をおこなうことができる。
また、床下空間14をコンクリートで囲んで断熱材13を配置して断熱構造にすることで、蓄熱器21,22によって効率よく床下空間14の空気を暖めることができ、その暖かい空気を床10に伝達して室内15の床暖房をおこなうことができる。
以上の暖冷房システムSの作用は、暖房時を中心に記載したが、冷房時に蓄熱部2に冷水を蓄えた場合においても、本実施の形態の暖冷房システムSであれば、同様の効果を得ることができる。
さらに、このような暖冷房システムSを備えたユニット建物Uは、建物全体の暖冷房をエネルギー効率の良いものにすることができる。
以下、前記した実施の形態とは別の形態の実施例について、図3を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例で説明する暖冷房システムS1は、蓄熱部2としての第1の蓄熱器21に、室内15に設置された蓄熱利用型熱交換器としての室内放熱器7が連結されている。
この室内放熱器7は、室内15の床10上に設置され、第1の蓄熱器21と室内放熱器7とを繋ぐ供給管71と、その供給管71の途中に設けられるポンプ73と、室内放熱器7と床下空間14の蓄熱器21とを繋ぐ戻り管72とを備えている。
この蓄熱器21に接続される供給管71と戻り管72は、温度の高い温水を取り出す供給管71を蓄熱器21の上部に接続し、温度の低くなった温水を送り込む戻り管72を蓄熱器21の下部に接続することで、蓄熱器21内で温水が混ざり合って温度が低下することがないようにする。
このような室内放熱器7は、蓄熱器21に蓄えられた温水又は冷水の熱と室内15の空気との熱交換をおこなう装置であり、送風ファンなどが備えられており、室内15の温度を迅速に調整することができる。
すなわち、室内15の温度を上昇(又は低下)させるために室内放熱器7のスイッチを入れると、ポンプ73が作動して供給管71を介して蓄熱器21から温水(又は冷水)が吸い込まれて、室内放熱器7に送られることになる。
この室内放熱器7の内部には、熱交換部(図示省略)として管路が蛇行しており、室内15の空気と接触することによって熱交換がおこなわれる。また、送風ファンが設けられている場合は、その風量によって放熱が促進されて、暖かい空気が室内15に放出される。
このように構成された実施例の暖冷房システムS1は、蓄熱部2の蓄熱器21に室内放熱器7を接続することで、蓄熱器21に貯えられた熱を所望するタイミングで取り出すことができ、室内15の適切な温度制御をおこなうことができる。
また、図2に示すように、蓄熱器21,22や室内機4が配置されていない、キッチン153、廊下154、洗面所155などに室内放熱器7を配置して、暖冷房をおこなわせることができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態又は実施例では、蓄熱部2を構成する蓄熱器21,22は熱交換が可能な構成として説明したが、これに限定されるものではなく、プラスチックなどの合成樹脂材料によって外殻が形成されたタンクの外周をグラスウールなどの断熱部によって被覆することで、断熱性能の高い蓄熱部2とすることができる。すなわち、この場合は、蓄熱器21,22は、床下空間14の空気と熱交換をおこなわない。
また、前記実施の形態及び前記実施例では、熱搬送流体として二酸化炭素などの気体、水などの液体を例示したが、これに限定されるものではなく、熱を輸送することができる媒体であれば、いずれの流体を使用してもよい。
さらに、前記実施例では、室内放熱器7を通った温水(又は冷水)を排出させる戻り管72を蓄熱器21に接続したが、これに限定されるものではなく、室内放熱器7で放熱(又は吸熱)をおこなった利用済みの水は、蓄熱器21,22を経由することなくヒートポンプ6に戻されるような経路にすることもできる。
S,S1 暖冷房システム
U ユニット建物(建物)
14 床下空間
15 室内(屋内)
2 蓄熱部
21,22 蓄熱器
3 蓄熱用経路
4 室内機(熱交換器)
5 熱交換器用経路
6 ヒートポンプ
7 室内放熱器(蓄熱利用型熱交換器)
U ユニット建物(建物)
14 床下空間
15 室内(屋内)
2 蓄熱部
21,22 蓄熱器
3 蓄熱用経路
4 室内機(熱交換器)
5 熱交換器用経路
6 ヒートポンプ
7 室内放熱器(蓄熱利用型熱交換器)
Claims (6)
- 熱源であるヒートポンプと、前記ヒートポンプからの熱搬送流体が経由して建物の屋内の空気との熱交換をおこなう熱交換器と、前記建物の床下空間に設置されて前記ヒートポンプからの熱搬送流体が経由する蓄熱部とを備え、
前記ヒートポンプには前記熱交換器に第1の熱搬送流体を循環させる熱交換器用経路と、前記蓄熱部に第2の熱搬送流体を循環させる蓄熱用経路とがそれぞれ接続されることを特徴とする暖冷房システム。 - 前記蓄熱部は、前記床下空間の空気と熱交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の暖冷房システム。
- 前記蓄熱部は、前記建物の屋内に設置された蓄熱利用型熱交換器と連結され、前記蓄熱部に貯留された熱搬送流体が前記蓄熱利用型熱交換器に搬送されることを特徴とする請求項1又は2に記載の暖冷房システム。
- 前記蓄熱部は、複数の蓄熱器によって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の暖冷房システム。
- 前記第1の熱搬送流体は気体と液体との相変化を伴う冷媒であり、前記第2の熱搬送流体は相変化を伴わない液体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の暖冷房システム。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の暖冷房システムを備えたことを特徴とするユニット建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008121793A JP2009270763A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | 暖冷房システム及びユニット建物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015206581A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-19 | 積水化学工業株式会社 | 空調システム及び建物 |
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2008
- 2008-05-08 JP JP2008121793A patent/JP2009270763A/ja active Pending
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