JP2009269006A - 棒を備える磁選機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体の経路中に据え付けが可能な、棒を備える磁選機において、各棒の長さ方向に沿った、下流に臨む面の中央から、その棒に一旦付着した異物が、容易に剥がれないようにする。
【解決手段】 棒を備える磁選機は、それを支える縁と、その縁に連結され、流体を横切るように配置できる少なくとも一本の中空の棒と、各棒の中に挿入される磁石体とを備えている。本発明によって提供される磁選機においては、各棒が、その棒の長さ方向に沿って窪みを有しており、その窪みは、この磁選機が流体の経路中に据え付けられるとき、その棒の下流に臨む面の中央に位置している。
【選択図】 図2A

Description

本発明は、流体の経路中に据え付けられ、永久磁石によって流体から異物を除去する磁選機(マグネット・セパレーター)に関し、より詳しくは、流体を横切るように配置される少なくとも一本の中空の棒と、各棒の中に挿入される磁石体を備える磁選機に関する。ここで、流体とは、気体や液体に加え、粉粒体のような、巨視的に見て流れる固体や、固体と液体・気体との混合物を総称している。
近年、製造業のあらゆる分野において、材料を加工する工程中に、磁性を有する異物を取り除くための磁選機が設置されている。異物が取り除かれるのは、その材料からであったり、材料の加工に用いられる媒体からであったりする。その材料または媒体は、粉粒体、液体など、流動するものに限られるが、その種類は、食品、樹脂、化学薬品、金属など実に多様である。一般に、磁選機は、電磁石を用いるものと、永久磁石を用いるものに大別されるが、永久磁石を用いるものに限っても、取り扱う材料や、異物を取り除く目的などに応じて、形状は様々である。
永久磁石を用いる磁選機の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されているのは、主に、食品業界などで取り扱われる粉粒体から異物を取り除くのに好んで用いられる筒型磁選機である。このような筒型磁選機は、異物の取り除きが確実であるが、磁選機の規模も比較的大きなものに限定され、その取り付けのために経路に沿って相当の長さを必要としてしまう。
特開2005−347685
流体の経路中に据え付けが可能な磁選機の例を、図3A乃至図5に示す。これらの磁選機はいずれも、磁石を内部に備える棒を少なくとも一本有しており、各棒が、材料または媒体の流れを横切るように、経路中に据え付けられる。したがって、これらの磁選機は、前述の筒型磁選機のように、取り付けのために経路に沿って相当の長さを必要としない。
図3Aを参照すると、磁選機21は、この磁選機21を流体の経路に取り付けるための、取手を有する枠25と、この枠25に連結される6本の丸い棒22とからなる。各棒22の中には、複数の円柱状の磁石(図示されていない)が備えられ、各棒22の中で、一列に並べられている。これらの磁石は、永久磁石の中では比較的高磁力のネオジュウム磁石である。各棒22は、両端が枠25に溶接されて、相互に平行になるように配置されている。
磁選機21は、各種製造業の加工工程において、材料または媒体が流れる経路に据え付けられて用いられる。枠25が四角いのは、この経路の断面の形状に沿っているからである。また、経路は、ホッパーやミキサー等の装置における、材料の入口または出口であっても良い。材料または媒体は、粉粒体であっても、液体であっても良く、磁性を有する異物を取り除くことが望まれている。磁選機21が取り付けられた経路に、材料または媒体が流れると、その材料または媒体が各棒22の横を通り抜ける間に、異物が各棒22に引き寄せられる。異物は、各棒22の表面に付着され、材料または媒体が流れるにつれ、次第にその量が増えていく。磁選機21は、所定期間使用されると、一旦、経路から取り外され、各棒の表面に付着している異物が取り除かれる。異物は、水等で洗浄したり、拭き取ったり、空気を吹き付けたり、粘着テープなどを用いたりして、各棒の表面から取り除かれる。その後、磁選機21は、再度、経路に据え付けられる。
図3Bを参照すると、磁選機31は、この磁選機31を流体の経路に取り付けるための枠35と、板36を介してこの枠35に連結される4本の丸い棒32とからなる。各棒32の中には、前記棒22と同様、複数の円柱状のネオジュウム磁石(図示されていない)が備えられている。枠35には、この枠を流体の経路に取り付けるためのネジ穴39が8箇所に開けられている。板36は、両端が枠35に溶接されており、各棒32もその中央部が板36に溶接されている。枠35が丸いのは、この磁選機31が据え付けられる流体の経路の断面の形状に沿っているからである。磁選機31の使用法は、前述の磁選機21と同様である。
図3Cを参照すると、磁選機41は、13本の棒42および43と、これら13本の棒を相互に連結する2枚の板46とからなる。各棒42および43の中には、前記棒22および32と同様、複数の円柱状のネオジュウム磁石(図示されていない)が備えられている。13本の棒42および43は、全て相互に平行に配置されて、2枚の板46に溶接されている。この13本のうち6本は、細い棒42であって、同一平面上に配置されている。また、残りの7本は、太い棒43であって、やはり同一平面上に配置されている。6本の細い棒42が配置される平面と、7本の太い棒43が配置される平面とは、相互に平行である。また、磁選機41を真上から見ると、7本の太い棒43と、6本の細い棒42とは、交互に平行に並べられており、かつ、これら13本の棒と、2枚の板46とは、全てが一つの円の内側に接するように配置されている。このように細い棒と太い棒を2段に配置することによって、流体の流れに対しての抵抗を高めることなく、異物の捕捉について、棒を緊密に並べたのと同様の効果を得ることができる。磁選機41が据え付けられる経路には、その据付箇所に、各板46の両端が嵌め込まれるスリットまたは、各棒43の両端が嵌め込まれる窪みが設けられている。すなわち、各板46の両端または各棒43の両端が、上記枠25または35とは異なる形態で、磁選機を支える縁として機能している。
図4Aおよび図4Bを参照すると、磁選機51は、中空の丸い棒52と、この棒52の各端に連結されるフランジ55と、棒52の中に挿入される磁石体54とからなる。磁石体54は丸い棒であって、その中には、複数の円柱状のネオジュウム磁石(図示されていない)が備えられ、磁石体54の中で、一列に並べられている。更に、磁石体54の一端には、取手57とストッパー58とが備えられている。2つのフランジ55は、この磁選機51を流体の経路に取り付けるために用いられる。磁石体54は、取手57を把持して、容易に棒52から引き抜いたり、棒52の中に挿入したりすることが可能である。磁石体54は、ストッパー58がフランジ55と接触するまで、棒52の中に挿入される。磁選機51も、棒52が流れを横切るように流体の経路に取り付けられて用いられる。経路の所定の箇所に、磁選機51と同じものを複数個配置しても良い。磁選機51の、磁石体54の中に備えられる磁石以外の部品は全て、SUS304という磁石に引き付けられないステンレス鋼で作られている。したがって、磁選機51を経路から取り外した後、磁石体54を棒52から引き抜けば、棒52に付着している異物に磁力が働かなくなり、棒52の洗浄が極めて容易になる。
図5を参照すると、磁選機61は、この磁選機61を流体の経路に取り付けるための枠65と、この枠65に連結される7本の中空の丸い棒62とからなる。各棒62は、両端が枠65に溶接されて、相互に平行になるように配置されている。各棒62の一方の側において、枠65は、各棒62の内部につながる開口を有し、その開口を経て各棒62の中には、磁石体64が挿入されている。各磁石体64は丸い棒であって、その中には、複数の円柱状のネオジュウム磁石(図示されていない)が備えられ、各磁石体64の中で、一列に並べられている。真ん中の3本の棒62にそれぞれ挿入される3本の磁石体64は、板68によって相互に連結されている。また、その両側の2組の2本の棒62についても、各組の2本の棒62にそれぞれ挿入される2本の磁石体64が、板68によって相互に連結されている。磁選機61の、各磁石体64の中に備えられる磁石以外の部品は全て、SUS304で作られている。したがって、磁選機61を経路から取り外した後、各磁石体64を各棒62から引き抜けば、各棒62に付着している異物に磁力が働かなくなり、各棒62の洗浄が極めて容易になる。各板68によって、複数本(2本または3本)の磁石体64が同時に枠65から引き抜ける。また、各板68は、各棒62を枠65に挿入する際のストッパーとしても作用する。
以上の磁選機21、31、41、51および61においては、従来技術によると、それぞれ使用されている棒22、32、42、43、52および62の断面は、前述の通り全て円形である。あるいは、従来技術による他の磁選機には、各棒の断面が、いずれかの頂点が上流に向けられている凸多角形のものもあり、典型的には、頂角が上流に向けられている二等辺三角形である。例えば、断面が、正三角形であったり、頂角が直角の二等辺三角形であったりする棒が、その断面の三角形の頂角が上流を向く方向に、磁選機に取り付けられている。
従来技術による棒を備える磁選機は、断面が円形の棒であっても、三角形またはそれ以外の凸多角形の棒であっても、基本的には同じ問題を有している。図6Aおよび図6Bを参照して、この問題を以下に説明する。
図6Aおよび図6Bは、従来技術による磁選機で使用されている棒を示す断面図であり、図6Aにおいては、棒15の断面が円形であり、図6Bにおいては、棒16の断面が正三角形(頂角が60度の二等辺三角形)である。棒15は、前述の棒22、32、42、43、52および62のいずれでもあり得る。図6Aおよび図6Bの各図において、棒15または16を備える磁選機は、流体の経路中に据え付けられて使用されている。矢印は、そのときの材料または媒体の流れを示し、黒点81および82は、その材料または媒体に含まれていた異物を示す。異物81は、磁力によって棒15または16の表面に捉えられているが、異物82は、一旦、棒15または16の表面に捉えられた後、そこから遊離しつつある。
この磁選機の棒15または16において、異物81は、磁力によって棒15または16の表面に付着している。流体の影響を受けるため、付着する量は、棒15または16の上流側よりも下流側のほうが多くなっている。すなわち、一旦は棒15または16の上流側に付着した場合でも、流れる材料または媒体によって、異物81は下流側に押しやられてしまう。そうして、棒15または16の表面のうち、下流に面する部分の中央に最も多量の異物81が付着している。この部分の異物81は、流れる材料または媒体によって両側から押され続けていることに注意する。やがて、付着する異物81がある量を超えると、下流に面する部分の中央からその一部が剥がされて、異物82として、再度流れに乗って遊離する。これは、断面が円形の棒15でも、断面が正三角形の棒16でも、同様に起こり得る。
本発明の目的は、流体の経路中に据え付けが可能な、棒を備える磁選機において、各棒の長さ方向に沿った、下流に臨む面の中央から、その棒に一旦付着した異物が、容易に剥がれないようにすることである。ここで、棒を備える磁選機は、それを支える縁と、その縁に連結され、流体を横切るように配置できる少なくとも一本の中空の棒と、各棒の中に挿入される磁石体とを備えている。そうして、前述の目的を達成するために、本発明によって提供される磁選機においては、各棒は、その棒の長さ方向に沿って窪みを有し、その窪みは、磁選機が流体の経路中に据え付けられるとき、その棒の下流に臨む面の中央に位置している。
本発明において、流体とは、気体や液体に加え、粉粒体のような、巨視的に見て流れる固体や、固体と液体・気体との混合物を総称している。すなわち、本発明の流体には、食品、薬品、飼料、その他の加工品の原材料や、ワイヤーカット・放電加工機・研磨機・旋盤・MC機械などで、材料を加工する油槽・水槽内の媒体なども含まれる。なお、この媒体には、加工の際に発生する、材料の切粉やスラッジが異物として含まれる。
本発明において、磁石体とは、少なくとも一つの磁石を有し、周囲に磁力線が走る部材である。磁石そのものであっても良い。通常の磁石体においては、複数の磁石の組み合わせによって、出来るだけ遠くまで磁力線が走るように設計されている。棒を備える磁選機において、例えば、各棒の中では、その棒と断面の形状が同じ柱体の磁石が、複数個一列に並べられているが、典型的には、隣り合う柱体のN極同士、S極同士が向き合わされている。個々の磁石体は、中空の棒の中で配列されているだけの複数の磁石であっても良いし、棒とは別の、複数の磁石を収容する一つの部材として構成されても良い。
好ましくは、前記窪みは、各棒の長さ方向に延びる一条の溝である。また、好ましくは、各棒の横断面において、前記窪みは円弧状である。
好ましくは、各棒の横断面は、円形から前記窪みの断面を欠いた形状、二等辺三角形から底辺の中央に位置する前記窪みの断面を欠いた形状、または扇形から円弧の中央に位置する前記窪みの断面を欠いた形状である。
更に、好ましくは、各棒から、前記磁石体を抜き取ることが可能である。
本発明による磁選機においては、各棒の表面に付着する異物が、流体によって下方に押しやられ、下流に臨む面の中央に到達すると、その棒が有している窪みに入り込む。この位置では、異物は、流体によって両側から押されることが無いため、棒の表面から剥がれ難い。その結果、本発明の磁選機によると、従来技術の磁選機よりも、ずっと確実に、材料または媒体から異物を取り除くことが可能になる。
このような棒の窪みは、各棒の長さ方向に延びる一条の溝として提供すると、磁選機の製造が容易である。また、材料または媒体から、各棒の長さ方向に渡って均質に異物を取り除くことができる。更には、磁選機を経路から取り外して洗浄するとき、各棒の表面から異物を取り除くのも比較的容易となる。各棒の横断面の形状についてみると、窪みが円弧状であるとき、特に、窪みの底から異物を取り除くのが容易になり、各棒の洗浄が効率よく行われるものとなる。
各棒の横断面は、典型的には、円形から前記窪みの断面を欠いた形状であるか、三角形から、底辺の中央に位置する前記窪みの断面を欠いた形状であり、各棒がこのような形状であるとき、磁選機の設計や製造が容易である。
各棒から、磁石体を抜き取ることが可能であれば、磁選機の洗浄に際して、各棒から、磁石体を抜き取ればよい。こうすれば、各棒の表面に付着した異物に磁力が作用しなくなるので、各棒の表面から容易に異物を取り除くことができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。本発明の各実施例による磁選機の外観は、各棒22、32、42、43、52および62の形状を除けば、図3A乃至図5の各磁選機21、31、41、51および61と実質的に同じである。各実施例で使用されている磁石も、磁選機21、31、41、51および61で用いられているのと同じネオジュウム磁石である。本発明の各実施例は、これら磁選機における、各棒の形状によって特徴付けられるものであり、それらの棒の本数、配置、材料、あるいは枠またはフランジ等の形状や材料については、従来技術の磁選機21、31、41、51および61と変わるところが無い。また、各棒の形状はその断面によって特徴付けられるので、各棒の断面の形状が同じであれば、磁選機の概観が異なっていても同じ実施例であると見做してよい。そうして、各棒の断面の形状によって、以下の実施例1乃至実施例4が得られている。
実施例1による磁選機は、図3A乃至図5の各磁選機21、31、41、51および61と実質的に概観が同じ磁選機の集合で、各棒22、32、42、43、52および62が、断面が円形の棒ではなく、断面が図1Aに示される形状を有する棒11である。棒11は、断面が全体として円形であるが、磁選機が流体の経路中に据え付けられるとき下流に臨む面の中央に、断面が円弧状の窪み71を有する。窪み71は、棒11の長さ方向に沿って延びる一条の溝である。
棒11を備える磁選機を流体の経路中に据え付けて使用するときの、棒11の断面を図2Aに示す。図2Aにおいて、矢印は、流体となる材料または媒体の流れを示し、黒点81は、その材料または媒体に含まれていた異物を示す。異物81は、磁力によってこの棒11の表面に捉えられて、そこに付着しているが、流体の影響を受けるため、付着する量は、棒11の上流側よりも下流側のほうが多くなっている。すなわち、一旦は異物81が棒11の上流側に付着した場合でも、異物81は流体によって下流側に押しやられてしまう。そうして、異物81が、棒11の表面のうち、下流に面する部分の中央まで到達すると、窪み71に入り込む。この状態では、異物81は、流体によって両側から押されても、更に窪み71の奥に入り込むだけである。そうすると、窪み71から溢れ出るほどまでに大量の異物81が棒の表面に付着しない限り、流れに影響されて、異物81が棒11の表面から剥離することは無い。
所定期間使用されると、磁選機が流体の経路から取り外され、各棒11の表面に付着している異物81が取り除かれる。異物81は、水等で洗浄したり、拭き取ったり、空気を吹き付けたり、粘着テープなどを用いたりして、各棒11の表面から取り除かれる。窪み71は、棒11の長さ方向に沿った溝であるので、窪み71の底に付着した異物81でも、長さ方向に容易に拭き取ることが可能である。特に、窪み71は円弧状であるので、異物81は、窪み71の底から横方向にも容易に移動し、簡単に棒11の表面から取り除かれる。
実施例1による磁選機が、図4A乃至図5の各磁選機51および61のいずれかと同様であれば、各棒11から、磁石体を抜き取ることが可能である。このとき、各棒11は、一様の厚みを有する筒または鞘であって、その中空部と同形の磁石体が、各棒11の中に収められる。前述の通り、各磁石体の中には、複数の柱状のネオジュウム磁石(図示されていない)が、一列に並べられている。そうすると、磁選機を洗浄する際に、各棒11から磁石体を抜き取れば、異物81に磁力が作用しなくなり、各棒11の表面から異物81を容易に取り除くことができる。洗浄して異物81を取り除いた後、磁選機は、再度、経路に据え付けられる。
実施例2による磁選機は、図3A乃至図5の各磁選機21、31、41、51および61と実質的に概観が同じ磁選機の集合で、各棒22、32、42、43、52および62が、断面が円形の棒ではなく、断面が図1Bに示される形状を有する棒12である。棒12は、断面が全体として正三角形であるが、磁選機が流体の経路中に据え付けられるとき下流に臨む面の中央に、断面が円弧状の窪み72を有する。窪み72は、棒12の長さ方向に沿って延びる一条の溝である。
棒12を備える磁選機を流体の経路中に据え付けて使用するときの、棒12の断面を図2Bに示す。図2Bにおいて、矢印は、流体となる材料または媒体の流れを示し、黒点81は、その材料または媒体に含まれていた異物を示す。異物81は、上記実施例1と同様に、磁力によってこの棒12の表面に捉えられ、更に、棒12の表面のうち、下流に面する部分の中央まで到達した異物81は、窪み72に入り込む。そうすると、異物81は、流体に押されても、窪み72の中に押しやられるだけで、棒12の表面から剥離することは無い。所定期間使用されると、上記実施例1と同様に、磁選機が流体の経路から取り外され、各棒12の表面に付着している異物81が取り除かれる。実施例2による磁選機が、図4A乃至図5の各磁選機51および61のいずれかと同様に、各棒12から、磁石体を抜き取ることが可能である場合についても、そのような磁選機の構成や用法は、前記実施例1において対応する磁選機のものと同じである。
図1Cは、実施例3による磁選機に備えられている各棒13の断面を示す。各棒13の断面は、全体として円形であって、その一部に、窪み73に対応する凹みが設けられている。図1Cに示されているように、各棒13における窪み73の断面はV字状である。この点において、実施例3による磁選機は、各棒11における窪み71の断面が円弧状である実施例1による磁選機と相違しているが、この点を除けば、両者は実質的に同じものである。棒13を備える磁選機を流体の経路中に据え付けて使用するときに、異物81が棒13に捉えられる様子も、磁選機を所定期間使用した後に、異物81を取り除く方法も、基本的には、実施例1による磁選機と同じである。ただし、窪み73の底に付着した異物81は、窪み71の底に付着した異物81に比べると、横方向には移動し難く、その分、棒11の方が、棒13よりも異物81の洗浄を行い易いと云える。しかし、棒13の方が、棒11よりも製造が容易であるという利点はある。実施例1と同様に、洗浄して異物81を取り除いた後、磁選機は、再度、経路に据え付けられる。
図1Dは、実施例4による磁選機に備えられている各棒14の断面を示す。各棒14の断面は、全体として正三角形であって、底辺に、窪み74に対応する凹みが設けられている。図1Dに示されているように、各棒14における窪み74の断面はV字状である。この点において、実施例4による磁選機は、各棒12における窪み72の断面が円弧状である実施例2による磁選機と相違しているが、この点を除けば、両者は実質的に同じものである。棒14を備える磁選機を流体の経路中に据え付けて使用するときに、異物81が棒14に捉えられる様子も、磁選機を所定期間使用した後に、異物81を取り除く方法も、基本的には、実施例2による磁選機と同じである。ただし、窪み74の底に付着した異物81は、窪み72の底に付着した異物81に比べると、横方向には移動し難く、その分、棒12の方が、棒14よりも異物81の洗浄を行い易いと云える。しかし、棒14の方が、棒12よりも製造が容易であるという利点はある。実施例2と同様に、洗浄して異物81を取り除いた後、磁選機は、再度、経路に据え付けられる。
前述の実施例1乃至実施例4から分かるとおり、本発明による棒を備える磁選機は、あらゆる形で実現が可能である。構成要素となる棒の本数、形状、大きさ、また各棒に設けられる窪みの形状、大きさについても様々なものが使用でき、また、枠やフランジなどの形状や大きさ等も多々変形が可能であることが明らかである。特に、各棒の断面についても、円形や二等辺三角形に限られること無く、種々の形状が可能である。例えば、各棒の窪みを除く断面を、円弧が下流に臨む扇形としても良い。磁選機を構成するための材料についても特に限定されるものではなく、例えば、SUS304以外の、磁石に引き付けられないステンレス鋼SUS316も好ましく用いられる。更に、これらの実施例においては、各棒の中に複数個の磁石を用いているが、その個数や、磁石の種類等は、従来技術による磁選機と同様、周知のものを適宜組み合わせることが可能であることも明白である。例えば、ネオジュウム磁石に代えて、フェライト磁石、サマリュウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることも可能である。
以上のとおり、本発明は、実施例1乃至実施例4に基づいて説明されているが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。本明細書の記述に基づいて、これら実施例1乃至実施例4を更に変形することは、当業者であれば任意に行い得ることは明らかである。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって定義されており、特許請求の範囲の記載と意味が均等である発明および、発明の範囲内に含まれる実施例および変形例を全て含むことを意図するものである。
本発明の実施例1による棒を備える磁選機の各棒を示す断面図である。 本発明の実施例2による棒を備える磁選機の各棒を示す断面図である。 本発明の実施例3による棒を備える磁選機の各棒を示す断面図である。 本発明の実施例4による棒を備える磁選機の各棒を示す断面図である。 本発明の実施例1による磁選機を流体の経路中に据え付けたときの、各棒を概略的に示す断面図である。 本発明の実施例2による磁選機を流体の経路中に据え付けたときの、各棒を概略的に示す断面図である。 一般的な、棒を備える磁選機の一例を示す斜視図である。 一般的な、棒を備える磁選機の別の例を示す斜視図である。 一般的な、棒を備える磁選機の更に別の例を示す斜視図である。 一般的な、棒を備える磁選機のなおも別の例であって、磁石体が棒の中に収められている状態を示す斜視図である。 図3Aの磁選機において、磁石体が棒から引き抜かれている状態を示す斜視図である。 一般的な、棒を備える磁選機の一例であって、一部の棒から磁石体が少しだけ引き抜かれている状態を示す斜視図である。 従来技術による、断面が円形の棒を備える磁選機を流体の経路中に据え付けたときの、各棒を概略的に示す断面図である。 従来技術による、断面が三角形の棒を備える磁選機を流体の経路中に据え付けたときの、各棒を概略的に示す断面図である。
符号の説明
11、12、13、14、22、32、42、43、52、62 棒
71、72、73、74 窪み(溝)
21、31、41、51、61 磁選機
25、35、65 枠
36、46、68 板
39 ネジ穴
54、64 磁石体
55 フランジ
57 取手
58 ストッパー
81、82 異物

Claims (7)

  1. 流体の経路中に据え付けが可能な磁選機であって、
    磁選機を支える縁と、
    その縁に連結され、流体を横切るように配置できる少なくとも一本の中空の棒と、
    各棒の中に挿入される磁石体と
    を備え、
    各棒は、その棒の長さ方向に沿って窪みを有し、その窪みは、磁選機が流体の経路中に据え付けられるとき、その棒の下流に臨む面の中央に位置している
    磁選機。
  2. 前記窪みは、各棒の長さ方向に延びる一条の溝である請求項1に記載の磁選機。
  3. 各棒の横断面において、前記窪みが円弧状である請求項1または2に記載の磁選機。
  4. 各棒の横断面が、円形から前記窪みの断面を欠いた形状である請求項1乃至3のいずれかに記載の磁選機。
  5. 各棒の横断面が、二等辺三角形から、底辺の中央に位置する前記窪みの断面を欠いた形状である請求項1乃至3のいずれかに記載の磁選機。
  6. 各棒の横断面が、扇形から、円弧の中央に位置する前記窪みの断面を欠いた形状である請求項1乃至3のいずれかに記載の磁選機。
  7. 各棒から、前記磁石体を抜き取ることが可能である請求項1乃至6のいずれかに記載の磁選機。
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