JP2009268049A - 無線通信制御装置及び無線通信制御方法 - Google Patents

無線通信制御装置及び無線通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことを図る。
【解決手段】パケットスケジューリング部10は、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループを示す同時通信子無線局グループ情報と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局を示すセル外干渉子無線局情報と、各親無線局の送信パケットの情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信制御装置及び無線通信制御方法に関する。
従来、移動体通信を実現するセルラーシステムでは、各基地局が自己の無線通信可能な範囲(セル)に在る移動局と無線通信するが、高周波数帯での伝搬損失の増加に伴ってセルエッジ収縮が発生することがある。このセルエッジ収縮を補償するため、セルエッジに小型の基地局を追加配置した階層型RAN(Radio Access Network)アーキテクチャシステムが検討されている。
図20は、階層型RANアーキテクチャシステムの概念図である。図20において、セルラーシステムにおける元々の基地局(以下、親BS(Base Station)と称する)のセルのエッジ付近に小型の基地局(以下、子BSと称する)が配置されている。親BS、子BSともに複数の移動局(MS)と無線回線(アクセス回線)を通じて通信する機能を有する。子BSは複数のアクセス回線を束ねて親BSと専用の無線回線(エントランス回線)を通じて通信する機能を有する。親BSはバックボーンのネットワークと通信する機能を有する。
図20の階層型RANアーキテクチャシステムにおいて、エントランス回線は、複数のアクセス回線が束ねられているため、広帯域で且つ大容量の無線アクセス方式が望ましい。このため、例えば、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)によるパケット通信型の無線アクセス方式と、空間領域を用いた空間分割多元接続(SDMA:Space Division Multiple Access)方式とを併用することにより、総伝送容量を向上させることが挙げられる。
SDMA方式を実現する空間領域の無線通信技術では、一般的に、水平方向に複数のアンテナ素子を配置したアレーアンテナを用い、アレーアンテナを通じて受信した複素信号ベクトル又はアレーアンテアを通じて送信する複素信号ベクトルに対して、適切な複素信号ベクトル(アレー重みベクトル)を乗じることで、ビームパターンを任意に制御することができる。親BSにおいてそのビーム制御技術を用い、所望の子BSの方向にはビームを有するとともにそれ以外の子BSの方向にはヌルを有するビームパターンを所望の子BS毎に形成することで、同時刻同周波数でビーム多重して複数の子BSとの間で送受信した通信信号を空間的に分離することができる。このSDMA方式との併用により、TDMA方式により多元接続のために使用していた時間リソースを広帯域伝送のために割り当てることが可能となる。
SDMA方式では、ビーム多重数の最大がアレーアンテナのアンテナ素子数に制限される。このため、アンテナ素子数より子BS数の方が多い場合には、SDMA方式だけでは全ての子BSとの通信をまかなえないので、TDMA方式とSDMA方式を併用するが、その際、各子BSのパケットを時間スロットと多重ビームに効率的に割り当てるパケットスケジューリング技術が重要となる。
ここで、階層型RANアーキテクチャシステムにおいては、特にエントランス回線におけるオーバリーチによるセル間干渉の問題がある。一般的に親BS及び子BSともに屋上等の見通し通い場所に設置されることから、親BSと子BS間を接続するエントランス回線では、アクセス回線と異なって見通し環境で伝搬損失が小さくなり、外部セルにまでビームが到達するオーバリーチによりセル間干渉が発生する可能性が高くなる。
例えば図21に示されるように、子BS#000から親BS#0への上りエントランス回線のビーム100が、オーバリーチにより、隣接する外部セルの子BS#100から親BS#1への上りエントランス回線のビーム200と干渉し、子BS#100から親BS#1への上り方向の通信を妨害する可能性がある。同様のことは下りエントランス回線でも起こり得て、親BS#1から子BS#100への下りエントランス回線のビームのオーバリーチにより、親BS#0から子BS#000への下り方向の通信を妨害する可能性がある。
従来のセル間干渉防止技術としては、例えば特許文献1,2,3に記載のものが知られている。この従来技術では、セル外を含む干渉情報をデータベースとして保持し、その干渉情報に基づいて同時通信する子BSを選択し、逐次的にビーム形成のためのアレー重みベクトルを算出してビーム多重を行っている。
特開平10−155180号公報 特開平10−155181号公報 特開平10−190569号公報
しかし、上述した従来のセル間干渉防止技術では、各子BSのパケットを時間スロットと多重ビームに割り当てるパケットスケジューリングの具体的構成については示されていないため、そのパケットスケジューリングの構成が課題となっている。
例えば、図22に示されるように、親BS#0と子BS#000間のビーム100及び子BS#001間のビーム101、並びに、親BS#1と子BS#101間のビーム201及び子BS#102間のビーム202、並びに、親BS#2と子BS#200間のビーム300及び子BS#202間のビーム302は、同時に形成されてもよいが、親BS#0と子BS#002間のビーム、親BS#1と子BS#100間のビーム、及び、親BS#2と子BS#201間のビームについてはオーバリーチによるセル間干渉の要因となり得るので、同時に形成しないほうがよい。従って、パケットスケジューリングによって、親BSと子BS間で送受すべきパケットを時間スロット又は多重ビームのいずれに割り当てるのかを適切に制御することが望まれる。さらには、パケットに対して送信する優先度が設けられている場合にも対応することが望まれる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことのできる無線通信制御装置及び無線通信制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線通信制御装置は、複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムの無線通信制御装置であり、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループの情報を記憶する同時通信子無線局グループ情報記憶手段と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局の情報を記憶するセル外干渉子無線局情報記憶手段と、各親無線局の送信パケットの情報を記憶する送信パケット情報記憶手段と、前記同時通信子無線局グループ情報と前記セル外干渉子無線局情報と前記送信パケット情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するパケットスケジューリング手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記パケットスケジューリング手段は、前記一の親無線局の隣接親無線局の同時通信子無線局グループ情報から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を含む空間分割多元接続可能なグループを検索し、前記隣接親無線局に対して、該検索結果のグループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該検索結果のグループの内からセル外干渉子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置は、複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおいて分散配置される無線通信制御装置であり、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループの情報を記憶する同時通信子無線局グループ情報記憶手段と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局の情報を記憶するセル外干渉子無線局情報記憶手段と、前記一の親無線局の送信パケットの情報を記憶する送信パケット情報記憶手段と、前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリングを行う他の無線通信制御装置との間でパケットスケジューリング結果を交換する情報交換手段と、前記同時通信子無線局グループ情報と前記セル外干渉子無線局情報と前記送信パケット情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するパケットスケジューリング手段と、を備え、前記パケットスケジューリング手段は、前記一の親無線局のパケットスケジューリング結果を前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果に基づいて修正することを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記情報交換手段は、前記一の親無線局の全ての送信パケットのパケットスケジューリングが完了してから前記交換を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記情報交換手段は、前記一の親無線局の各送信パケットのパケットスケジューリングが完了する毎に、前記交換を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記パケットスケジューリング手段は、前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を検索し、前記一の親無線局に対して、該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局を含む同時通信子無線局グループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該同時通信子無線局グループの内から該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記送信パケット情報は、送信パケットの優先度を含むことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局の信号対干渉雑音電力比に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御装置においては、前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法は、複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおける無線通信制御方法であって、無線通信制御装置が、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループを示す同時通信子無線局グループ情報と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局を示すセル外干渉子無線局情報と、各親無線局の送信パケットの情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定することを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記無線通信制御装置が、前記一の親無線局の隣接親無線局の同時通信子無線局グループ情報から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を含む空間分割多元接続可能なグループを検索し、前記隣接親無線局に対して、該検索結果のグループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該検索結果のグループの内からセル外干渉子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法は、複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおける分散制御方式の無線通信制御方法であって、一の無線通信制御装置が、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループを示す同時通信子無線局グループ情報と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局を示すセル外干渉子無線局情報と、前記一の親無線局の送信パケットの情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するステップと、前記一の無線通信制御装置が、前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリングを行う他の無線通信制御装置との間でパケットスケジューリング結果を交換するステップと、前記一の無線通信制御装置が、前記一の親無線局のパケットスケジューリング結果を前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果に基づいて修正するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記一の親無線局の全ての送信パケットのパケットスケジューリングが完了してから前記交換を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記一の親無線局の各送信パケットのパケットスケジューリングが完了する毎に、前記交換を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記一の無線通信制御装置が、前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を検索し、前記一の親無線局に対して、該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局を含む同時通信子無線局グループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該同時通信子無線局グループの内から該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記送信パケット情報は、送信パケットの優先度を含むことを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局の信号対干渉雑音電力比に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする。
本発明に係る無線通信制御方法においては、前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする。
本発明によれば、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。以下の各実施形態では、図20に示されるような階層型RANアーキテクチャシステムにおいて、TDMA方式とSDMA方式を併用する場合の親BSを対象とした無線通信制御システムを例に挙げて説明する。なお、以下では、説明の便宜上、下りエントランス回線に係る制御構成を例に挙げて説明するが、上りエントランス回線に係る制御構成についても同様である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信制御システムの構成を示すブロック図である。第1実施形態では、集中管理局1を設け、集中的に制御を行う。図1において、集中管理局1は各親BS2と通信回線で接続されている。集中管理局1はパケットスケジューリング部10を有する。パケットスケジューリング部10については後述する。
まず、親BS2について説明する。
隣接関係にある親BS2間は通信回線で接続されている。ここで、隣接関係にある親BS2同士とは、オーバリーチによるセル間干渉が発生する可能性があるものを指す。従って、隣接関係にある親BS2同士とは、セルが正に隣り合っている親BS2同士に限定されず、セル自体は隣り合っていない親BS2同士を含む。
子BS信号検出部21は、受信アレーアンテナ20を通して受信した信号ベクトル(アンテナ素子数分ある)から、各子BSに対応した受信信号ベクトルを検出する。この信号検出処理では、接続子BS・隣接親BS接続子BSリスト記憶部23に蓄積されている各子BSに固有の情報を用いる。例えば、各子BSに固有の拡散信号の情報を子BSとの間で制御チャネルにより交換して接続子BS・隣接親BS接続子BSリスト記憶部23に蓄積しておく。そして、子BSが送信信号のプリアンブルに該拡散信号を重畳し、子BS信号検出部21が逆拡散処理を行うことで該子BSに対応した受信信号ベクトルを検出することができる。
又、子BS信号検出部21は、自親BS2と隣接関係にある親BS2(以下、隣接親BS2と称する)に接続中の子BSについても対応する受信信号ベクトルを検出する。隣接親BS2に接続中の子BSについての固有情報(例えば、拡散信号の情報)は、該隣接親BS2から受け取って接続子BS・隣接親BS接続子BSリスト記憶部23に蓄積しておく。隣接親BS2に接続中の子BSからの信号については、伝搬損失によりレベルが低下し、信号検出が難しい場合があるが、上述のように拡散符号を用いれば、逆拡散処理により、隣接親BS2に接続中の子BSに対応した受信信号ベクトルを検出できる可能性が高くなる。受信信号ベクトルが検出された「隣接親BS2に接続中の子BS」は、オーバリーチによる自セルとの間の干渉要因になり得る。
以下、受信信号ベクトルが検出された「隣接親BS2に接続中の子BS」のことを「セル外子BS」と称する。「自親BS2に接続中の子BS」のことを「セル内子BS」と称する。なお、自親BS2のセル及び隣接親BS2のセルを含めて「クラスタ」と称する場合がある。
同時通信子BSグループリスト算出部26は、各セル内子BSの受信信号ベクトルを用いて、ビーム多重が可能なセル内子BS(ビーム多重により同時通信が可能なセル内子BS:同時通信子BS)のグループを全て算出する。この算出結果の同時通信子BSグループの情報は、同時通信子BSグループリスト記憶部27に蓄積する。同時通信子BSグループリスト記憶部27は、同時通信子BSグループ毎に、グループに含まれるセル内子BSの識別情報(セル内子BS_ID)をリスト形式で格納する。
同時通信子BSグループを算出する方法として、以下に4通りの例(方法1〜4)を挙げる。
(方法1)SINR(Signal to Interference Noise power Ratio:信号対干渉雑音電力比)を用いた同時通信子BSグループ算出方法(セル内子BSのみが対象)。
方法1では、SINRの推定値が基準を満たす同時通信子BSグループを求める。図2にSINRを用いた同時通信子BSグループ算出方法の処理フローが示されている。
図2において、まず、全てのセル内子BSを対象にしてセル内子BSのグループを生成する。この子BSグループの生成条件は、子BSグループに属するセル内子BSの個数がアンテナ素子数以下である組合せ、全てである。そして、ステップS1a〜S1bでは、全ての子BSグループに対してステップS2a〜S10の処理を行う。
ステップS2a〜S2bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS3,S4の処理を行う。ステップS3では、各子BSの受信信号ベクトルを用いて、各子BSの相関行列Riを算出する。ステップS4では、全子BSの相関行列Riを合成した合成相関行列Rを算出する。
ステップS5a〜S5bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS6の処理を行う。ステップS6では、合成相関行列Rから各子BSの推定アレー重みwiを算出する。
ステップS7a〜S7bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS8,S9の処理を行う。ステップS8では、各子BSの推定アレー重みwiから、各子BSに関する受信SINRの推定値及び送信SINRの推定値を算出する。ステップS9では、全ての子BSについて、受信SINRの推定値及び送信SINRの推定値がともに閾値を越えているか判定する。この判定結果が合格(YES)ならば、当該子BSグループは推定SINRの基準を満たすので、ステップS10に進み、当該子BSグループの識別情報(グループID)及び当該子BSグループに属する子BSのセル内子BS_IDを関連付けて同時通信子BSグループリストに書き込む。一方、ステップS9の判定結果が不合格(NO)ならば、当該子BSグループは推定SINRの基準を満たさないので、ステップS1bに進み、次の子BSグループを対象にしてステップS2a〜S10の処理を行う。
これにより、同時通信子BSグループリスト記憶部27に記憶される同時通信子BSグループリストには、推定SINRの基準を満たす子BSグループのグループIDと該子BSグループに属する子BSのセル内子BS_IDの組が格納される。図10に、方法1による同時通信子BSグループリストの構成例1が示されている。この構成例1は親BS#0についてのものであり、子BSグループのグループID毎に、セル内子BS_IDが記載されている。同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル内子BSは、全て推定SINRの基準を満たしており、ビーム多重による同時通信が可能である。
(方法2)SINRを用いた同時通信子BSグループ算出方法(セル外子BSも含める)
方法2は、上記方法1においてクラスタ内のセル外子BSも考慮したものである。図3,図4に方法2の処理フローが示されている。
図3において、まず、全てのセル内子BS及びセル外子BSを対象にして子BSグループを生成する。この子BSグループの生成条件は、子BSグループに属するセル内子BS及びセル外子BSの総個数がアンテナ素子数以下である組合せ、全てである。そして、ステップS20a〜S20bでは、全ての子BSグループに対してステップS21a〜S32の処理を行う。
ステップS21a〜S21bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS22,S23の処理を行う。ステップS22では、各子BSの受信信号ベクトルを用いて、各子BSの相関行列Riを算出する。ステップS23では、全子BSの相関行列Riを合成した合成相関行列Rを算出する。
ステップS24a〜S24bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS25の処理を行う。ステップS25では、合成相関行列Rから各子BSの推定アレー重みwiを算出する。
次いで、図4のステップS26a〜S26bでは、子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS27〜S31の処理を行う。ステップS27では、処理対象子BSがセル内子BSかセル外子BSかを判定する。この結果、セル内子BSである場合(注目セルの子BSである場合)はステップS28に進み、セル外子BSである場合(注目セルの子BSではない場合)はステップS29に進む。
ステップS28では、処理対象セル内子BSの推定アレー重みwiから、該セル内子BSに関する受信SINRの推定値及び送信SINRの推定値を算出する。ステップS30では、処理対象セル内子BSについて、受信SINRの推定値及び送信SINRの推定値がともに閾値を越えているか判定する。この判定結果が合格(YES)ならば、次の子BSを処理対象としてステップS27〜S31の処理を行う。一方、ステップS30の判定結果が不合格(NO)ならば、当該子BSグループは推定SINRの基準を満たさないので、ステップS20bに進み、次の子BSグループを対象にしてステップS21a〜S32の処理を行う。
一方、ステップS29では、処理対象セル外子BSの推定アレー重みwiから、該セル外子BSに関する受信SINRの推定値及び送信SINRの推定値を算出する。ステップS31では、処理対象セル外子BSについて、推定干渉量が閾値を越えているか判定する。この判定の結果、推定干渉量が閾値を越えている場合は、当該子BSグループは推定干渉量の基準を満たさないので、ステップS20bに進み、次の子BSグループを対象にしてステップS21a〜S32の処理を行う。一方、推定干渉量が閾値以下である場合は、次の子BSを処理対象としてステップS27〜S31の処理を行う。
上記ステップS26a〜S26bの結果、子BSグループ内の全ての子BSについて、セル内子BSが推定SINRの基準を満たし、且つ、セル外子BSが推定干渉量の基準を満たす場合には、当該子BSグループは推定SINRの基準及び推定干渉量の基準を満たすので、ステップS32に進み、当該子BSグループのグループID及び当該子BSグループに属する子BSのセル内子BS_IDを関連付けて同時通信子BSグループリストに書き込む。
これにより、同時通信子BSグループリスト記憶部27に記憶される同時通信子BSグループリストには、推定SINRの基準及び推定干渉量の基準を満たす子BSグループのグループIDと該子BSグループに属する子BSのIDの組が格納される。図11に、方法2による同時通信子BSグループリストの構成例2が示されている。この構成例2は親BS#0についてのものであり、子BSグループのグループID毎に、セル内子BS_ID、セル外子BS_IDが記載されている。同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル内子BSは、全て推定SINRの基準を満たしており、ビーム多重による同時通信が可能である。同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル外子BSは、全て推定干渉量の基準を満たしており、たとえ同一グループのセル内子BSと同時に同一周波数で通信が行われたとしても、オーバリーチによるセル間干渉の問題は発生しない。
なお、本方法2を採用した場合、後述するアレー重み算出部28において、セル間干渉を正確に回避するアレー重みベクトルを算出することができる。また、同時に同一周波数で通信が行われても問題ないセル外子BSが同時通信子BSグループリストから分かるので、それ以外のセル外子BSは該当セル内子BSに対してセル間干渉の可能性があると分かり、これにより後述するパケットスケジューリング部10においてセル外干渉子BSグループリストが不要となり、又、後述するセル外干渉子BSグループリスト算出部24及びセル外干渉子BSグループリスト記憶部25が不要となる。つまり、本方法2を採用した場合、同時通信子BSグループリストはセル外干渉子BS情報に相当する情報を有する。
(方法3)空間相関を用いた同時通信子BSグループ算出方法(セル内子BSのみが対象)。
方法3では、空間相関が基準を満たす同時通信子BSグループを求める。図5,図6に空間相関を用いた同時通信子BSグループ算出方法の処理フローが示されている。
図5において、まず、ステップS40a〜S40bでは、全てのセル内子BSに対してステップS41a〜S45の処理を行う。この処理対象のセル内子BSを第1処理対象子BSと称する。
ステップS41a〜S41bでは、第1処理対象子BSとそれ以外の全てのセル内子BSとの各組に対してステップS42〜S44の処理を行う。第1処理対象子BSと組になるセル内子BSのことを第2処理対象子BSと称する。
ステップS42では、第1処理対象子BSと第2処理対象子BS間の空間相関を算出する。ステップS43では、その算出結果の空間相関が閾値を越えているか判定する。この結果、空間相関が閾値を越えている場合はステップS41bに進み、第1処理対象子BSと次の第2処理対象子BSを組にしてステップS42〜S44の処理を行う。一方、ステップS43の判定の結果、空間相関が閾値以下である場合はステップS44に進み、第2処理対象子BSのセル内子BS_IDを同時通信可能子BS記憶バッファに一時的に書き込む。この後、第1処理対象子BSと次の第2処理対象子BSを組にしてステップS42〜S44の処理を行う。
ステップS45では、同時通信可能子BS記憶バッファに書き込まれているセル内子BS_IDを全て、第1処理対象子BSのセル内子BS_IDと同一グループにして同時通信可能子BSリストに書き込む。この後、次のセル内子BSを第1処理対象子BSとしてステップS41a〜S45の処理を行う。
次いで、図6のステップS46a〜S46bでは、ビーム多重により同時通信が可能な子BSの数(アンテナ素子数が最大値となる)について1から最大値(アンテナ素子数)まで、ステップS47a〜S47bの処理を繰り返す。この処理対象の同時通信可能子BS数をkとする。
ステップS47a〜S47bでは、全てのセル内子BSに対してステップS48〜S49bの処理を行う。この処理対象のセル内子BSを第3処理対象子BSと称する。
ステップS48では、同時通信可能子BSリストにおいて第3処理対象子BSと同一グループのセル内子BSについて、子BSグループを生成する。この子BSグループの生成条件は、子BSグループに属するセル内子BSの個数が同時通信可能子BS数k以下である組合せ、全てである。そして、ステップS49a〜S49bでは、ステップS48で生成した全ての子BSグループに対してステップS50a〜S50bの処理を行う。この処理対象の子BSグループを第4処理対象子BSグループと称する。
ステップS50a〜S50bでは、第4処理対象子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS51a〜S51bの処理を行う。この処理対象の子BSを第5処理対象子BSと称する。
ステップS51a〜S51bでは、同時通信可能子BSリストにおいて第5処理対象子BSと同一グループの全てのセル内子BSに対して、ステップS52,S53の処理を行う。この処理対象の子BSを第6処理対象子BSと称する。
ステップS52では、第4処理対象子BSグループの中に、同時通信可能子BSリストにおいて第6処理対象子BSと同一グループの子BS(A)が含まれているか判定する。この結果が合格(YES)ならばステップS53に進み、該子BS(A)を第3処理対象子BSと同じグループとして、子BS_IDを同時通信子BSグループリストに書き込む。一方、ステップS52の判定結果が不合格(NO)ならばステップS51bに進み、次の子BSを第6処理対象子BSとしてステップS52,S53の処理を行う。
以降、各ループ処理を順次繰り返す。これにより、同時通信子BSグループリスト記憶部27に記憶される同時通信子BSグループリストには、空間相関が一定以下の基準を満たすセル内子BS同士の組合せが属するグループが生成される。この方法3による同時通信子BSグループリストの構成例は、図10の方法1の構成例1と同様である。方法3の同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル内子BSは、全ての組が空間相関の基準を満たしており、ビーム多重による同時通信が可能である。
(方法4)空間相関を用いた同時通信子BSグループ算出方法(セル外子BSも含める)
方法4は、上記方法3においてクラスタ内のセル外子BSも考慮したものである。図7,図8に方法4の処理フローが示されている。
図7において、まず、ステップS60a〜S60bでは、全てのセル内子BS及びセル外子BSに対してステップS61a〜S65の処理を行う。この処理対象の子BSを第1処理対象子BSと称する。
ステップS61a〜S61bでは、第1処理対象子BSとそれ以外の全てのセル内子BS、セル外子BSとの各組に対してステップS62〜S64の処理を行う。第1処理対象子BSと組になる子BSのことを第2処理対象子BSと称する。
ステップS62では、第1処理対象子BSと第2処理対象子BS間の空間相関を算出する。ステップS63では、その算出結果の空間相関が閾値を越えているか判定する。この結果、空間相関が閾値を越えている場合はステップS61bに進み、第1処理対象子BSと次の第2処理対象子BSを組にしてステップS62〜S64の処理を行う。一方、ステップS63の判定の結果、空間相関が閾値以下である場合はステップS64に進み、第2処理対象子BSの子BS_IDを同時通信可能子BS記憶バッファに一時的に書き込む。この後、第1処理対象子BSと次の第2処理対象子BSを組にしてステップS62〜S64の処理を行う。
ステップS65では、同時通信可能子BS記憶バッファに書き込まれている子BS_IDを全て、第1処理対象子BSの子BS_IDと同一グループにして同時通信可能子BSリストに書き込む。この後、次の子BSを第1処理対象子BSとしてステップS61a〜S65の処理を行う。
次いで、図8のステップS66a〜S66bでは、ビーム多重により同時通信が可能な子BSの数(アンテナ素子数が最大値となる)について1から最大値(アンテナ素子数)まで、ステップS67a〜S67bの処理を繰り返す。この処理対象の同時通信可能子BS数をkとする。
ステップS67a〜S67bでは、全てのセル内子BSに対してステップS68〜S69bの処理を行う。この処理対象のセル内子BSを第3処理対象子BSと称する。
ステップS68では、同時通信可能子BSリストにおいて第3処理対象子BSと同一グループの子BSについて、子BSグループを生成する。この子BSグループの生成条件は、子BSグループに属する子BSの個数が同時通信可能子BS数k以下である組合せ、全てである。そして、ステップS69a〜S69bでは、ステップS68で生成した全ての子BSグループに対してステップS70a〜S70bの処理を行う。この処理対象の子BSグループを第4処理対象子BSグループと称する。
ステップS70a〜S70bでは、第4処理対象子BSグループ内の全ての子BSに対してステップS71a〜S71bの処理を行う。この処理対象の子BSを第5処理対象子BSと称する。
ステップS71a〜S71bでは、同時通信可能子BSリストにおいて第5処理対象子BSと同一グループの全ての子BSに対して、ステップS72,S73の処理を行う。この処理対象の子BSを第6処理対象子BSと称する。
ステップS72では、第4処理対象子BSグループの中に、同時通信可能子BSリストにおいて第6処理対象子BSと同一グループの子BS(A)が含まれているか判定する。この結果が合格(YES)ならばステップS73に進み、該子BS(A)を第3処理対象子BSと同じグループとして、子BS_IDを同時通信子BSグループリストに書き込む。一方、ステップS72の判定結果が不合格(NO)ならばステップS71bに進み、次の子BSを第6処理対象子BSとしてステップS72,S73の処理を行う。
以降、各ループ処理を順次繰り返す。これにより、同時通信子BSグループリスト記憶部27に記憶される同時通信子BSグループリストには、空間相関が一定以下の基準を満たすセル内子BS同士の組合せ、セル内子BSとセル外子BSの組合せが属するグループが生成される。この方法4による同時通信子BSグループリストの構成例は、図11の方法2の構成例2と同様である。方法4の同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル内子BSは、全ての組が空間相関の基準を満たしており、ビーム多重による同時通信が可能である。方法4の同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル外子BSは、同一グループ内の全てのセル内子BSとの組で空間相関の基準を満たしており、たとえ同一グループのセル内子BSと同時に同一周波数で通信が行われたとしても、オーバリーチによるセル間干渉の問題は発生しない。
なお、本方法4を採用した場合、後述するアレー重み算出部28において、セル間干渉を正確に回避するアレー重みベクトルを算出することができる。また、同時に同一周波数で通信が行われても問題ないセル外子BSが同時通信子BSグループリストから分かるので、それ以外のセル外子BSは該当セル内子BSに対してセル間干渉の可能性があると分かり、これにより後述するパケットスケジューリング部10においてセル外干渉子BSグループリストが不要となり、又、後述するセル外干渉子BSグループリスト算出部24及びセル外干渉子BSグループリスト記憶部25が不要となる。つまり、本方法4を採用した場合、同時通信子BSグループリストはセル外干渉子BS情報に相当する情報を有する。
なお、上記方法3,4では、空間相関に基づいているが、例えば、到来方向推定を行って2つの子BS局間の方向差を判定し、該方向差を基にして上記方法3,4と同様の手順で同時通信子BSグループを求めることができる。
以上が同時通信子BSグループ算出方法の例(方法1〜4)である。
説明を図1に戻す。
セル外干渉子BSグループリスト算出部24は、各セル内子BSの受信信号ベクトル及び各セル外子BSの受信信号ベクトルを用いて、オーバリーチによるセル間干渉の問題が発生し得るセル内子BSとセル外子BSの組合せを算出する。この算出結果の情報は、セル外干渉子BSグループリスト記憶部25に蓄積する。セル外干渉子BSグループリスト記憶部25は、セル内子BS毎に、オーバリーチによるセル間干渉の問題が発生し得るセル外子BSのセル外子BS_IDをリスト形式で格納する。
図9はセル外干渉子BSグループリストの算出方法の処理フロー図である。図9において、まず、ステップS80a〜S80bでは、全てのセル内子BSに対してステップS81a〜S81bの処理を行う。この処理対象の子BSを第1処理対象子BSと称する。
ステップS81a〜S81bでは、全てのセル外子BSに対してステップS82〜S84の処理を行う。この処理対象の子BSを第2処理対象子BSと称する。
ステップS82では、第1処理対象子BSと第2処理対象子BS間の空間相関を算出する。ステップS83では、その算出結果の空間相関が閾値を越えているか判定する。この結果、空間相関が閾値を越えている場合はステップS84に進み、第2処理対象子BSのセル外子BS_IDを第1処理対象子BSのセル内子BS_IDと関連付けてセル外干渉子BSグループリストに書き込む。一方、一方、ステップS83の判定の結果、空間相関が閾値以下である場合はステップS81bに進み、次のセル外子BSSを第2処理対象子BSとしてステップS82〜S84の処理を行う。
これにより、セル外干渉子BSグループリストには、セル内子BS毎に、オーバリーチによるセル間干渉の問題が発生し得るセル外子BS(以下、セル外干渉子BSと称する)のセル外子BS_IDが記載される。図12にセル外干渉子BSグループリストの構成例が示されている。この構成例は親BS#0についてのものであり、セル内子BSのセル内子BS_ID毎に、セル外子BS_ID(セル外干渉子BS_ID)が記載されている。同時通信子BSグループリストにおいて、同一グループのセル外子BSは、当該セル内子BSとの組で空間相関の基準を満たしておらず、もし当該セル内子BSと同時に同一周波数で通信が行われた場合には、オーバリーチによるセル間干渉の問題が発生し得る。
なお、図9のセル外干渉子BSグループリスト算出方法では、空間相関に基づいているが、例えば、到来方向推定を行って2つの子BS局間の方向差を判定し、該方向差を基にして上記図9の方法と同様の手順でセル外干渉子BSグループリストを生成することができる。
説明を図1に戻す。
アレー重み算出部28は、同時通信子BSグループリスト中の全ての同時通信子BSグループについて、グループ内の子BSの受信信号ベクトルを用いてアレー重みベクトルを算出する。これにより、同時通信子BSグループ毎に、アレー重みベクトルが求まる。全ての同時通信子BSグループのアレー重みベクトルは、アレー重み記憶部29に蓄積する。なお、アレー重みベクトルは、Winner解等の汎用的な計算アルゴリズムに従って求めることができる。
なお、上述した同時通信子BSグループリスト、セル外干渉子BSグループリスト及びアレー重みベクトルは、エントランス回線では見通し環境で伝搬環境の変動がほとんどないため、固定的であることが多い。従って、同時通信子BSグループリスト、セル外干渉子BSグループリスト及びアレー重みベクトルについては、事前に算出して各記憶部に格納しておいてもよい。但し、定期的に更新することが好ましい。
送信パケット読出し部32は、集中管理局1から通知された同時通信子BSグループ及びパケットリストに基づいて、送信パケットバッファ部31から送信パケットを読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
アレー重み読出し部30は、集中管理局1から通知された同時通信子BSグループのアレー重みベクトルを、アレー重み記憶部29から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
送信ビーム形成部33は、アレー重み読出し部30から受け取ったアレー重みベクトルで、送信パケット読出し部32から受け取った送信パケットに対応する送信ベクトルに対して重み付け制御を行う。これにより、下りエントランス回線においてビーム多重により各パケットが同時刻同周波数で送信される。
なお、アレー重み読出し部30は、アレー重み記憶部29から読み出したアレー重みベクトルを受信ビーム形成部22にも出力する。受信ビーム形成部22は、アレー重み読出し部30から受け取ったアレー重みベクトルで、受信ベクトルに対して重み付け制御を行う。これにより、上りエントランス回線においてビーム多重により同時刻同周波数でパケットが受信される。
次に、集中管理局1のパケットスケジューリング部10について説明する。
集中管理局1は、各親BS2から、同時通信子BSグループリスト及びセル外干渉子BSグループリストを受信する。親BS2は、定期的に、同時通信子BSグループリスト及びセル外干渉子BSグループリストを集中管理局1へ送信する。なお、ここでは、同時通信子BSグループリストが上記方法1又は方法3により生成されているとする。従って、同時通信子BSグループリストは図10に例示される構成となっている。なお、セル外干渉子BSグループリストの構成は図12に例示されている。
さらに、集中管理局1は、各親BS2から、送信パケットの情報を受信する。親BS2は、送信パケットバッファ部31に蓄積されている送信パケットの情報を集中管理局1へ送信する。その送信パケット情報は、送信パケットの優先度を含む。
パケットスケジューリング部10は、同時通信子BSグループリスト、セル外干渉子BSグループリスト及び送信パケット情報を用いて、パケットスケジューリング処理を行う。パケットスケジューリング部10は、クラスタ毎にパケットスケジューリング処理を行う。
図13,図14は、本発明の第1実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。以下、図13,図14を参照して、ある一つのクラスタについてのパケットスケジューリング処理を説明する。
図13,図14において、ステップS90a〜S90bでは、時間スロット毎に、ステップS91〜S101の処理を繰り返す。この処理対象の時間スロットをTとする。
図13においてステップS91では、全ての同時通信子BSグループリストを同時通信子BSグループ候補リストとして一時的にバッファに格納する。
ステップS92a〜S92bでは、全ての送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にしてステップS93の処理を行う。ステップS93では、全ての送信パケット情報に基づいて、送信パケットの優先度の高い方から順番に全ての送信パケットを順位付けしたパケットリストを作成する。
次いで、図14のステップS94a〜S94bでは、全ての送信パケットを対象にして、ステップS95〜S100の処理を行う。この処理対象の送信パケットを処理対象パケットと称する。ステップS95では、処理対象パケットを送信する親BS2(以下、処理対象親BS2と称する)の同時通信子BSグループ候補リスト(以下、処理対象同時通信子BSグループ候補リストと称する)をバッファから読み出して参照し、処理対象パケットの送信先の子BSが属するグループが存在するか判定する。この結果、該当するグループが存在する場合はステップS96に進み、処理対象同時通信子BSグループ候補リストから該当グループ以外のグループを全て削除する。この後、ステップS98に進む。
一方、ステップS95の判定の結果、該当するグループが存在しない場合はステップS97に進み、処理対象パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、ステップS94bに進み、次の送信パケットを処理対象としてステップS95〜S100の処理を行う。
ステップS98では、処理対象親BS2のセル外干渉子BSグループリストを参照し、処理対象パケットの送信先の子BSについてのセル外干渉子BSが存在するか判定する。この結果、セル外干渉子BSが存在する場合はステップS99に進む。一方、セル外干渉子BSが存在しない場合はステップS94bに進み、次の送信パケットを処理対象としてステップS95〜S100の処理を行う。
ステップS99では、ステップS98で発見されたセル外干渉子BSの親BS2の同時通信子BSグループ候補リストから、該セル外干渉子BSを含むグループを全て削除する。ステップS100では、該セル外干渉子BSの親BS2の送信パケット情報を参照して該セル外干渉子BSが送信先である送信パケットを検出し、該検出した送信パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。
上記ステップS95〜S100の処理が全ての送信パケットを対象にして行われた後、ステップS101では、バッファ中の全ての同時通信子BSグループ候補リストについて、リスト内にまだ残っているグループを実際に使用する同時通信子BSグループとして確定する。
集中管理局1は、この確定した同時通信子BSグループをパケットリストとともに該当する親BS2へ通知する。これにより、親BS2において、送信パケット読出し部32は、集中管理局1から通知された同時通信子BSグループ及びパケットリストに基づいて、該同時通信子BSグループに属するセル内子BSが送信先である送信パケットの内から、該パケットリストに含まれる送信パケットのみを、送信パケットバッファ部31から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
上述した本実施形態1によれば、集中管理局1が各親BS2のパケットスケジューリングを一括して行うことにより、送信パケットの優先度を考慮しながら、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことができる。これにより、通信品質の向上とともに周波数利用効率の向上が期待できる。又、親BSと子BS間で送受すべきパケットを時間スロット又は多重ビームのいずれに割り当てるのかを適切に制御することが可能となる。
[第2実施形態]
図15は、本発明の第2実施形態に係る無線通信制御システムの構成を示すブロック図である。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、分散制御を行う。このため集中管理局1はない。なお、図15において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図15において、隣接関係にある親BS50(以下、隣接親BS50と称する)間は通信回線で接続されている。親BS50において、図1に示される第1実施形態の親BS2と異なる点は、パケットスケジューリング部51が設けられたことである。親BS50は、自己のパケットスケジューリング部51によって自己の送信パケットについてのパケットスケジューリング処理を行う。
以下、パケットスケジューリング部51についていくつかの実施例を挙げて説明する。
図16,図17は本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例1のフローチャートである。
図16,図17において、ステップS200a〜S200bでは、時間スロット毎に、ステップS201a〜S213の処理を繰り返す。この処理対象の時間スロットをTとする。
図16において、ステップS201a〜S201bでは、自親BS50を対象にしてステップS202a〜S205bの処理を行う。
ステップS202a〜S202bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にしてステップS203の処理を行う。ステップS203では、自親BS50の送信パケット情報に基づいて、送信パケットの優先度の高い方から順番に、自親BS50の全ての送信パケットを順位付けしたパケットリストを作成する。
ステップS204では、自親BS50の同時通信子BSグループリストを同時通信子BSグループ候補リストとして一時的にバッファに格納する。
ステップS205a〜S205bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にして、ステップS206〜S208の処理を行う。この処理対象の送信パケットを処理対象パケットと称する。ステップS206では、自親BS50の同時通信子BSグループリストを参照し、処理対象パケットの送信先の子BSが属するグループが存在するか判定する。この結果、該当するグループが存在する場合はステップS207に進み、バッファ内の同時通信子BSグループ候補リストから該当グループ以外のグループを全て削除する。この後、次の送信パケットを処理対象パケットとしてステップS206〜S208の処理を行う。
一方、ステップS206の判定の結果、該当するグループが存在しない場合はステップS208に進み、処理対象パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、次の送信パケットを処理対象としてステップS206〜S208の処理を行う。
自親BS50の全ての送信パケットを対象にして、ステップS206〜S208の処理が行われた結果、自親BS50において時間スロットTでビーム多重により送信可能な送信パケットのパケットリストが生成されている。この後、図17のステップS209では、隣接親BS50間でパケットスケジューリング結果のパケットリストを交換する。
次いで、ステップS210では、自親BS50のセル外干渉子BSグループリストを参照し、隣接親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSが、自親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSのセル外干渉子BSになっているか判定する。この結果、セル外干渉子BSが存在する場合はステップS211に進む。一方、セル外干渉子BSが存在しない場合はステップS213に進む。
ステップS211では、ステップS210でセル外干渉子BSが発見された「自親BS50の該当送信パケット」の内から、優先度の低い方の送信パケットを自親BS50のパケットリストから削除する。さらに、バッファ内の該当同時通信子BSグループ候補リストから、該削除された送信パケットの送信先である子BSが属するグループを全て削除する。ステップS212では、該削除された送信パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すように処理するとともに、該送信パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。
ステップS213では、バッファ内の同時通信子BSグループ候補リストについて、リスト内にまだ残っているグループを実際に使用する同時通信子BSグループとして確定する。この時のパケットリストに含まれている送信パケットのみが、時間スロットTでビーム多重により送信可能な送信パケットとして確定される。
これにより、送信パケット読出し部32は、該確定された同時通信子BSグループに属するセル内子BSが送信先である送信パケットの内から、該確定されたパケットリストに含まれる送信パケットのみを、送信パケットバッファ部31から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
図18,図19は本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例2のフローチャートである。
図18,図17において、ステップS300a〜S300bでは、時間スロット毎に、ステップS301a〜S304bの処理を繰り返す。この処理対象の時間スロットをTとする。
図18において、ステップS301a〜S301bでは、自親BS50を対象にしてステップS302a〜S302bの処理を行う。
ステップS302a〜S302bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にしてステップS303の処理を行う。ステップS303では、自親BS50の送信パケット情報に基づいて、送信パケットの優先度の高い方から順番に、自親BS50の全ての送信パケットを順位付けしたパケットリストを作成する。
次いで、ステップS304a〜図19のステップS304bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にして、ステップS305〜図19のステップS313の処理を行う。この処理対象の送信パケットを処理対象パケットと称する。
ステップS305では、自親BS50の同時通信子BSグループリストを同時通信子BSグループ候補リストとして一時的にバッファに格納する。
ステップS306a〜S306bでは、自親BS50を対象にしてステップS307〜S309の処理を行う。ステップS307では、自親BS50の同時通信子BSグループ候補リストを参照し、処理対象パケットの送信先の子BSが属するグループが存在するか判定する。この結果、該当するグループが存在する場合はステップS308に進み、バッファ内の同時通信子BSグループ候補リストから該当グループ以外のグループを全て削除する。この後、図19のステップS310に進む。
一方、ステップS307の判定の結果、該当するグループが存在しない場合はステップS309に進み、処理対象パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、図19のステップS310に進む。
図19においてステップS310では、隣接親BS50間で、この時点のパケットスケジューリング結果としてのパケットリストを交換する。
次いで、ステップS311では、自親BS50のセル外干渉子BSグループリストを参照し、隣接親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSが、自親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSのセル外干渉子BSになっているか判定する。この結果、セル外干渉子BSが存在する場合はステップS312に進む。一方、セル外干渉子BSが存在しない場合はステップS304bに進み、次の送信パケットを処理対象パケットとして図18のステップS305〜図19のステップS313の処理を行う。
ステップS312では、ステップS311でセル外干渉子BSが発見された「自親BS50の該当送信パケット」の内から、優先度の低い方の送信パケットを自親BS50のパケットリストから削除する。さらに、バッファ内の該当同時通信子BSグループ候補リストから、該削除された送信パケットの送信先である子BSが属するグループを全て削除する。ステップS313では、該削除された送信パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すように処理するとともに、該送信パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、ステップS304bに進み、次の送信パケットを処理対象パケットとして図18のステップS305〜図19のステップS313の処理を行う。
上記のステップS305〜ステップS313の処理が自親BS50の全ての送信パケットを対象にして完了すると、バッファ中の各同時通信子BSグループ候補リストについて、リスト内にまだ残っているグループの内から、全ての同時通信子BSグループ候補リストに共通するグループのみを実際に使用する同時通信子BSグループとして確定する。この時のパケットリストに含まれている送信パケットのみが、時間スロットTでビーム多重により送信可能な送信パケットとして確定される。
これにより、送信パケット読出し部32は、該確定された同時通信子BSグループに属するセル内子BSが送信先である送信パケットの内から、該確定されたパケットリストに含まれる送信パケットのみを、送信パケットバッファ部31から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
以上がパケットスケジューリング部51についての実施例1,2である。
上述した本実施形態2によれば、各親BS2でそれぞれ分散してパケットスケジューリングを行い、その結果を隣接親BS50間で交換することにより、送信パケットの優先度を考慮しながら、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことができる。これにより、通信品質の向上とともに周波数利用効率の向上が期待できる。又、親BSと子BS間で送受すべきパケットを時間スロット又は多重ビームのいずれに割り当てるのかを適切に制御することが可能となる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、上述した第1実施形態(集中制御型)の変形例である。以下、第1実施形態からの変更点を説明する。なお、集中管理局1及び親BS2は図1と同様の構成である。
図23,図24は、本発明の第3実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。なお、図23,図24において図13,図14の各部に対応する部分には同一の符号を付している。以下、図23,図24を参照して、第3実施形態における、ある一つのクラスタについてのパケットスケジューリング処理を説明する。
図23,図24において、ステップS90a〜S90bでは、時間スロット毎に、ステップS91〜S101の処理を繰り返す。この処理対象の時間スロットをTとする。
図23においてステップS91では、全ての同時通信子BSグループリストを同時通信子BSグループ候補リストとして一時的にバッファに格納する。
ステップS92a〜S92bでは、全ての送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にしてステップS93の処理を行う。ステップS93では、全ての送信パケット情報に基づいて、送信パケットの優先度の高い方から順番に全ての送信パケットを順位付けしたパケットリストを作成する。
次いで、図24のステップS94a〜S94bでは、全ての送信パケットを対象にして、ステップS95〜S100の処理を行う。この処理対象の送信パケットを処理対象パケットと称する。ステップS95では、処理対象パケットを送信する親BS2(以下、処理対象親BS2と称する)の同時通信子BSグループ候補リスト(以下、処理対象同時通信子BSグループ候補リストと称する)をバッファから読み出して参照し、処理対象パケットの送信先の子BSが属するグループが存在するか判定する。この結果、該当するグループが存在する場合はステップS96に進み、処理対象同時通信子BSグループ候補リストから該当グループ以外のグループを全て削除する。この後、ステップS98に進む。
一方、ステップS95の判定の結果、該当するグループが存在しない場合はステップS97に進み、処理対象パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、ステップS94bに進み、次の送信パケットを処理対象としてステップS95〜S100の処理を行う。
ステップS98では、処理対象親BS2のセル外干渉子BSグループリストを参照し、処理対象パケットの送信先の子BSについてのセル外干渉子BSが存在するか判定する。この結果、セル外干渉子BSが存在する場合はステップS99Aに進む。一方、セル外干渉子BSが存在しない場合はステップS94bに進み、次の送信パケットを処理対象としてステップS95〜S100の処理を行う。
ステップS99Aでは、ステップS98で発見されたセル外干渉子BSの親BS2の同時通信子BSグループ候補リストから、該セル外干渉子BSを含むグループ以外のグループを全て削除する。従って、該セル外干渉子BSの親BS2の同時通信子BSグループ候補リストには、該セル外干渉子BSを含むグループのみが残る。ステップS100では、該セル外干渉子BSの親BS2の送信パケット情報を参照して該セル外干渉子BSが送信先である送信パケットを検出し、該検出した送信パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。
本第3実施形態では、ステップS99Aによって処理対象親BS2の隣接親BS2の同時通信子BSグループ候補リストにはセル外干渉子BSを含むグループのみとなるが、ステップS100によって該セル外干渉子BSが送信先である送信パケットはパケットリストから削除される。従って、隣接親BS2が該セル外干渉子BSを含むグループでビーム多重を行っても、該セル外干渉子BSにはパケット送信が行われない。これにより、処理対象親BS2から処理対象パケット送信先の子BS向けのビームがオーバリーチしたとしても、該セル外干渉子BSの通信には影響しない。又、該セル外干渉子BSを含むグループにおいて、該セル外干渉子BS以外のセル外子BSは、該セル外干渉子BSとビーム多重可能、つまり、該セル外干渉子BS間の干渉の影響が通信品質上、問題ないレベルにあるものである。これは、該セル外干渉子BS以外のセル外子BSが、処理対象親BS2から処理対象パケット送信先の子BS向けのビームに対しても、干渉の影響が通信品質上、問題ないレベルにあることを意味する。従って、隣接親BS2が該セル外干渉子BSを含むグループでビーム多重によりパケット送信するセル外子BSは、処理対象親BS2から処理対象パケット送信先の子BS向けのビームがオーバリーチしたとしても、該オーバリーチによるセル間干渉の影響が的確に防止されたものとなる。これにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を受けない良好な通信品質(例えば、最大通信速度での通信が可能となる)を得ることができ、周波数利用効率の更なる向上が可能となる。
上記ステップS95〜S100の処理が全ての送信パケットを対象にして行われた後、ステップS101では、バッファ中の全ての同時通信子BSグループ候補リストについて、リスト内にまだ残っているグループを実際に使用する同時通信子BSグループとして確定する。
集中管理局1は、この確定した同時通信子BSグループをパケットリストとともに該当する親BS2へ通知する。これにより、親BS2において、送信パケット読出し部32は、集中管理局1から通知された同時通信子BSグループ及びパケットリストに基づいて、該同時通信子BSグループに属するセル内子BSが送信先である送信パケットの内から、該パケットリストに含まれる送信パケットのみを、送信パケットバッファ部31から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
上述した本実施形態3によれば、集中管理局1が各親BS2のパケットスケジューリングを一括して行うことにより、送信パケットの優先度を考慮しながら、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことができる。これにより、通信品質の向上とともに周波数利用効率の向上が期待できる。又、親BSと子BS間で送受すべきパケットを時間スロット又は多重ビームのいずれに割り当てるのかを適切に制御することが可能となる。
さらに、隣接親BS2がセル外干渉子BSを含むグループでビーム多重により該セル外干渉子BS以外のセル外子BSに対してパケット送信することにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を的確に防止することができる。これにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を受けない良好な通信品質(例えば、最大通信速度での通信が可能となる)を得ることができ、周波数利用効率の更なる向上が可能となる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、上述した第2実施形態(分散制御型)の実施例2の変形例である。以下、第2実施形態の実施例2からの変更点を説明する。なお、親BS50は図15と同様の構成である。
図25,図26は、本発明の第4実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。なお、図25,図26において図18,図19の各部に対応する部分には同一の符号を付している。以下、図25,図26を参照して、第4実施形態に係るパケットスケジューリング処理を説明する。
図25,図26において、ステップS300a〜S300bでは、時間スロット毎に、ステップS301a〜S304bの処理を繰り返す。この処理対象の時間スロットをTとする。
図25において、ステップS301a〜S301bでは、自親BS50を対象にしてステップS302a〜S302bの処理を行う。
ステップS302a〜S302bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にしてステップS303の処理を行う。ステップS303では、自親BS50の送信パケット情報に基づいて、送信パケットの優先度の高い方から順番に、自親BS50の全ての送信パケットを順位付けしたパケットリストを作成する。
次いで、ステップS304a〜図26のステップS304bでは、自親BS50の送信パケット情報に基づき全ての送信パケットを対象にして、ステップS305〜図26のステップS313の処理を行う。この処理対象の送信パケットを処理対象パケットと称する。
ステップS305では、自親BS50の同時通信子BSグループリストを同時通信子BSグループ候補リストとして一時的にバッファに格納する。
ステップS306a〜S306bでは、自親BS50を対象にしてステップS307〜S309の処理を行う。ステップS307では、自親BS50の同時通信子BSグループ候補リストを参照し、処理対象パケットの送信先の子BSが属するグループが存在するか判定する。この結果、該当するグループが存在する場合はステップS308に進み、バッファ内の同時通信子BSグループ候補リストから該当グループ以外のグループを全て削除する。この後、図26のステップS310に進む。
一方、ステップS307の判定の結果、該当するグループが存在しない場合はステップS309に進み、処理対象パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すべくパケットリストから削除するとともに、該処理対象パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、図26のステップS310に進む。
図26においてステップS310では、隣接親BS50間で、この時点のパケットスケジューリング結果としてのパケットリストを交換する。
次いで、ステップS311では、自親BS50のセル外干渉子BSグループリストを参照し、隣接親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSが、自親BS50のパケットリスト中の送信パケットの送信先の子BSのセル外干渉子BSになっているか判定する。この結果、セル外干渉子BSが存在する場合はステップS312Aに進む。一方、セル外干渉子BSが存在しない場合はステップS304bに進み、次の送信パケットを処理対象パケットとして図25のステップS305〜図26のステップS313の処理を行う。
ステップS312Aでは、ステップS311でセル外干渉子BSが発見された「自親BS50の該当送信パケット」の内から、優先度の低い方の送信パケットを自親BS50のパケットリストから削除する。但し、本第4実施形態では、バッファ内の該当同時通信子BSグループ候補リストにおいて、該削除された送信パケットの送信先である子BSが属するグループを削除せずに残しておく。この理由を説明する。該削除された送信パケットの送信先である子BS(削除パケット送信先子BS)が属するグループにおいて、削除パケット送信先子BS以外の子BSは、削除パケット送信先子BSとビーム多重可能、つまり、削除パケット送信先子BS間の干渉の影響が通信品質上、問題ないレベルにあるものである。これは、削除パケット送信先子BS以外の子BS向けの自親BS50からのビームが、当該セル外干渉子BSに対して、干渉の影響が通信品質上、問題ないレベルにあることを意味する。従って、削除パケット送信先子BS以外の子BS向けの自親BS50からのビームが、たとえオーバリーチしたとしても、該オーバリーチによるセル間干渉の影響は的確に防止される。これにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を受けない良好な通信品質(例えば、最大通信速度での通信が可能となる)を得ることができ、周波数利用効率の更なる向上が可能となる。以上が、削除パケット送信先子BSが属するグループを削除せずに残しておく理由である。
ステップS313では、ステップS312Aで削除された送信パケットを次の時間スロット(T+1)のパケットスケジューリング処理に繰り越すように処理するとともに、該送信パケットの優先度を高くするべく該当する送信パケット情報を変更する。この後、ステップS304bに進み、次の送信パケットを処理対象パケットとして図25のステップS305〜図26のステップS313の処理を行う。
上記のステップS305〜ステップS313の処理が自親BS50の全ての送信パケットを対象にして完了すると、バッファ中の各同時通信子BSグループ候補リストについて、リスト内にまだ残っているグループの内から、全ての同時通信子BSグループ候補リストに共通するグループのみを実際に使用する同時通信子BSグループとして確定する。この時のパケットリストに含まれている送信パケットのみが、時間スロットTでビーム多重により送信可能な送信パケットとして確定される。
これにより、送信パケット読出し部32は、該確定された同時通信子BSグループに属するセル内子BSが送信先である送信パケットの内から、該確定されたパケットリストに含まれる送信パケットのみを、送信パケットバッファ部31から読み出して送信ビーム形成部33に出力する。
上述した本実施形態4によれば、各親BS2でそれぞれ分散してパケットスケジューリングを行い、その結果を隣接親BS50間で交換することにより、送信パケットの優先度を考慮しながら、オーバリーチによるセル間干渉を回避すべく適切にパケットスケジューリングを行うことができる。これにより、通信品質の向上とともに周波数利用効率の向上が期待できる。又、親BSと子BS間で送受すべきパケットを時間スロット又は多重ビームのいずれに割り当てるのかを適切に制御することが可能となる。
さらに、セル外干渉子BSが存在する子BSを含むグループでビーム多重により該セル外干渉子BSが存在する子BS以外の子BSに対してパケット送信することにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を的確に防止することができる。これにより、オーバリーチによるセル間干渉の影響を受けない良好な通信品質(例えば、最大通信速度での通信が可能となる)を得ることができ、周波数利用効率の更なる向上が可能となる。
なお、上述の実施形態1〜4については、上りエントランス回線に係る制御構成についても同様に実施することができる。その場合には、各子BSからの送信パケットについての優先度を含む送信パケット情報を各子BSから親BSに通知する手段と、パケットスケジューリング結果を親BSから子BSに通知する手段を設ける。
なお、上述の実施形態1〜4に係る各処理部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、或いは、メモリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、各処理部の機能を実現するためのプログラムをCPUが実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法1の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法2の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法2の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法3の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法3の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法4の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法4の処理フロー図である。 本発明に係るセル外干渉子BSグループリストの算出方法の処理フロー図である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法1,3による同時通信子BSグループリストの構成例である。 本発明に係る同時通信子BSグループ算出方法2,4による同時通信子BSグループリストの構成例である。 本発明に係るセル外干渉子BSグループリストの構成例である。 本発明の第1実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る無線通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例1のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例1のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例2のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパケットスケジューリング処理の実施例2のフローチャートである。 階層型RANアーキテクチャシステムの概念図である。 オーバリーチによるセル間干渉について説明するための概念図である。 本発明に係る課題を説明するための概念図である。 本発明の第3実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るパケットスケジューリング処理のフローチャートである。
符号の説明
1…集中管理局、2,50…親BS(親無線局)、10,51…パケットスケジューリング部(無線通信制御装置)、24…セル外干渉子BSグループリスト算出部、25…セル外干渉子BSグループリスト記憶部、26…同時通信子BSグループリスト算出部、27…同時通信子BSグループリスト記憶部

Claims (24)

  1. 複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムの無線通信制御装置であり、
    一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループの情報を記憶する同時通信子無線局グループ情報記憶手段と、
    前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局の情報を記憶するセル外干渉子無線局情報記憶手段と、
    各親無線局の送信パケットの情報を記憶する送信パケット情報記憶手段と、
    前記同時通信子無線局グループ情報と前記セル外干渉子無線局情報と前記送信パケット情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するパケットスケジューリング手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信制御装置。
  2. 複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおいて分散配置される無線通信制御装置であり、
    一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループの情報を記憶する同時通信子無線局グループ情報記憶手段と、
    前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局の情報を記憶するセル外干渉子無線局情報記憶手段と、
    前記一の親無線局の送信パケットの情報を記憶する送信パケット情報記憶手段と、
    前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリングを行う他の無線通信制御装置との間でパケットスケジューリング結果を交換する情報交換手段と、
    前記同時通信子無線局グループ情報と前記セル外干渉子無線局情報と前記送信パケット情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するパケットスケジューリング手段と、を備え、
    前記パケットスケジューリング手段は、前記一の親無線局のパケットスケジューリング結果を前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果に基づいて修正することを特徴とする無線通信制御装置。
  3. 前記情報交換手段は、前記一の親無線局の全ての送信パケットのパケットスケジューリングが完了してから前記交換を行うことを特徴とする請求項2に記載の無線通信制御装置。
  4. 前記情報交換手段は、前記一の親無線局の各送信パケットのパケットスケジューリングが完了する毎に、前記交換を行うことを特徴とする請求項2に記載の無線通信制御装置。
  5. 前記送信パケット情報は、送信パケットの優先度を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  6. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局の信号対干渉雑音電力比に基づいていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  7. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  8. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  9. 前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  10. 前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信制御装置。
  11. 複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおける無線通信制御方法であって、
    無線通信制御装置が、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループを示す同時通信子無線局グループ情報と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局を示すセル外干渉子無線局情報と、各親無線局の送信パケットの情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定することを特徴とする無線通信制御方法。
  12. 複数の子無線局を空間分割多元接続する親無線局のセルが隣接するように配置された無線通信システムにおける分散制御方式の無線通信制御方法であって、
    一の無線通信制御装置が、一の親無線局の配下にある子無線局の空間分割多元接続可能なグループを示す同時通信子無線局グループ情報と、前記一の親無線局の配下にある子無線局に対してセル間干渉の可能性のある隣接親無線局の配下にある子無線局を示すセル外干渉子無線局情報と、前記一の親無線局の送信パケットの情報とに基づいて、セル間干渉を回避すべく前記一の親無線局が空間分割多元接続する子無線局のグループを決定するステップと、
    前記一の無線通信制御装置が、前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリングを行う他の無線通信制御装置との間でパケットスケジューリング結果を交換するステップと、
    前記一の無線通信制御装置が、前記一の親無線局のパケットスケジューリング結果を前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果に基づいて修正するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信制御方法。
  13. 前記一の親無線局の全ての送信パケットのパケットスケジューリングが完了してから前記交換を行うことを特徴とする請求項12に記載の無線通信制御方法。
  14. 前記一の親無線局の各送信パケットのパケットスケジューリングが完了する毎に、前記交換を行うことを特徴とする請求項12に記載の無線通信制御方法。
  15. 前記送信パケット情報は、送信パケットの優先度を含むことを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  16. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局の信号対干渉雑音電力比に基づいていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  17. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  18. 前記同時通信子無線局グループ情報は、子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  19. 前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の空間相関に基づいていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  20. 前記セル外干渉子無線局情報は、セル内子無線局とセル外子無線局間の方向差に基づいていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の無線通信制御方法。
  21. 前記パケットスケジューリング手段は、
    前記一の親無線局の隣接親無線局の同時通信子無線局グループ情報から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を含む空間分割多元接続可能なグループを検索し、
    前記隣接親無線局に対して、該検索結果のグループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該検索結果のグループの内からセル外干渉子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信制御装置。
  22. 前記パケットスケジューリング手段は、
    前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を検索し、
    前記一の親無線局に対して、該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局を含む同時通信子無線局グループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該同時通信子無線局グループの内から該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信制御装置。
  23. 前記無線通信制御装置が、
    前記一の親無線局の隣接親無線局の同時通信子無線局グループ情報から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を含む空間分割多元接続可能なグループを検索し、
    前記隣接親無線局に対して、該検索結果のグループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該検索結果のグループの内からセル外干渉子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の無線通信制御方法。
  24. 前記一の無線通信制御装置が、
    前記一の親無線局の隣接親無線局のパケットスケジューリング結果から、前記一の親無線局のセル外干渉子無線局情報で示されるセル外干渉子無線局を検索し、
    前記一の親無線局に対して、該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局を含む同時通信子無線局グループを空間分割多元接続の候補にさせるとともに該同時通信子無線局グループの内から該検索結果のセル外干渉子無線局に対応する子無線局以外の子無線局へのみパケット送信を行わせる、
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信制御方法。
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