JP2002319894A - 移動通信システムにおける通信制御方法及び装置 - Google Patents

移動通信システムにおける通信制御方法及び装置

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JP2002319894A JP2002035996A JP2002035996A JP2002319894A JP 2002319894 A JP2002319894 A JP 2002319894A JP 2002035996 A JP2002035996 A JP 2002035996A JP 2002035996 A JP2002035996 A JP 2002035996A JP 2002319894 A JP2002319894 A JP 2002319894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、移動通信システムにおいて
各基地局から移動局に向かって放射される電波ビームに
よる干渉を低減することができるようなSDMA(空間
分割多元接続)に基づいた通信制御方法及び装置を提供
することである。 【解決手段】各基地局から複数の方向に電波ビームの放
射が可能なセルラ方式の移動通信システムにおける該各
基地局から移動局に向けて電波ビームを放射して各基地
局が同一の周波数にて移動局と通信を行う際の通信制御
方法において、基地局から電波ビームを放射するタイミ
ングを、その電波ビームによる干渉が予想される方向に
合致する方向に対して他の基地局から放射される電波ビ
ームの当該放射タイミングと異なるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
における通信制御方法及び装置に係り、詳しくは、移動
通信システムにおいて、所謂、空間分割多元接続(SDM
A:Space DivisionMultiple Access)に基づいて基地局
と移動局との間の通信を制御する通信制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空間分割多元接続(以下、SDM
Aという)の通信制御方法が提案されている。セルラ方
式の移動通信システムにおける基地局と移動局との間の
通信制御として上記SDMAの通信制御方法を採用する
場合、例えば、図15に示すように、通信エリア(セ
ル)E1、E2、E3を統括する各基地局20、20
、20は、その通信エリア全体をカバーする電波を
放射するのではなく、移動局の存在する方向に延びる電
波ビームBを形成し、移動局と通信を行う。
【0003】このようなSDMAの通信制御方法に従っ
て基地局と移動局間の通信制御がなされるセルラ方式の
移動通信システムでは、基地局から移動局に向かう方向
が異なれば、形成される各電波ビームBの方向が異な
る。従って、隣接する通信エリアにおいて同一周波数で
の通信が可能となり、周波数の面的な利用効率の向上が
期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各基地
局の通信エリアに在圏する移動局の数が増大すると、隣
接する複数の通信エリアにおいて同じ方向や正対する方
向に同じタイミングで電波ビームが形成される機会や、
基地局から複数の移動局に向かって形成される電波ビー
ムが重なってしまう機会が増え、それらの電波ビームが
干渉波として互いに作用しあう結果となってしまう。
【0005】そこで、本発明の課題は、移動通信システ
ムにおいて各基地局から移動局に向かって放射される電
波ビームによる干渉を低減することができるようなSD
MA(空間分割多元接続)に基づいた通信制御方法及び
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、各基地局
から複数の方向に電波ビームの放射が可能なセルラ方式
の移動通信システムにおける該各基地局から移動局に向
けて電波ビームを放射して各基地局が同一の周波数にて
移動局と通信を行う際の通信制御方法において、基地局
から電波ビームを放射するタイミングを、その電波ビー
ムによる干渉が予想される方向に合致する方向に対して
他の基地局から放射される電波ビームの当該放射タイミ
ングと異なるように制御するように構成される。
【0007】このような通信制御方法では、各基地局か
ら電波ビームを放射するタイミングが、その電波ビーム
による干渉が予想される方向に合致する方向に対して他
の基地局から放射される電波ビームの当該放射タイミン
グと異なるように制御される。そのため、その干渉が予
想される方向において同時に複数の基地局から電波ビー
ムが放射することがなくなる。
【0008】本発明は、請求項2に記載されるように、
上記通信制御方法において、基地局に対してその基地局
からの電波ビームの干渉を考慮すべき他の基地局を予め
定め、該基地局に対して上記他の基地局から放射される
電波ビームの方向とその放射タイミングとを通知し、該
基地局がその通知された情報に基づいて、自局から放射
する電波ビームのタイミングを、その電波ビームによる
干渉が予想される方向に合致する方向に対して他の基地
局から放射される電波ビームの当該放射タイミングと異
なるように制御するように構成することができる。
【0009】各基地局からの電波ビームによる干渉の影
響がより強い範囲の基地局を考慮するという観点から、
本発明は、請求項3に記載されるように、上記通信制御
方法において、上記基地局に対してその基地局からの電
波ビームの干渉を考慮すべき他の基地局は、当該基地局
に隣接する基地局とすることができる。
【0010】移動局のハンドオーバを可能にするという
観点から、本発明は、請求項4に記載されるように、上
記各通信制御方法において、移動局の移動に伴って該移
動局と通信を行う基地局から放射される電波ビームが第
一の電波ビームから第二の電波ビームに切替えられる際
に、第一の電波ビームの放射タイミングと第二の電波ビ
ームの放射タイミングを異ならせるように構成すること
ができる。
【0011】基地局から放射される電波ビームが複数の
移動局をカバーする場合に、周波数をより効率的に利用
することができるという観点から、本発明は、請求項5
に記載されるように、上記各通信制御方法において、基
地局から放射される電波ビームが複数の移動局をカバー
する場合、該電波ビームの放射タイミングを各移動局毎
に異ならせるように構成することができる。
【0012】本発明は、請求項6に記載されるように、
上記通信制御方法において、基地局から所定の周期毎に
複数の時間帯で移動局に対して電波ビームを放射するよ
うに該電波ビームの放射タイミングを制御するように構
成することができる。
【0013】上記所定の周期毎の複数の時間帯は、例え
ば、時間フレームを構成する時間スロットで定義するこ
とができる。
【0014】各基地局での通信状態に応じて移動局に対
する通信量を制御することができるという観点から、本
発明は、請求項7に記載されるように、上記通信制御方
法において、上記電波ビームを放射する所定の周期毎の
時間帯の数を該基地局での通信状態に基いて決定するよ
うに構成することができる。
【0015】上記基地局での通信状態は、各移動局に対
する個別的な通信状態(移動局に対する通信量)であっ
ても、基地局での総合的な通信状態(トラヒック状態)
のいずれであってもよい。
【0016】また、通信の信頼性を向上させるという観
点から、本発明は、請求項8に記載されるように、上記
通信制御方法において、移動局に対向する基地局の方向
からの電波ビームによる信号の該移動局における受信レ
ベルが低下するときに、該移動局が、該基地局から放射
され該移動局に到来する他電波ビームのうちで最良の受
信品質を有する他電波ビームの到来方向に電波ビームを
向け、該他電波ビームでの時間スロットの割り当てを要
求し、基地局は、該他電波ビームによる干渉が予想され
る方向に合致する方向に対して他の基地局から放射され
る電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時間
スロットの割り当てを行うように構成することができ
る。。
【0017】本発明によれば、ビームを細くすることに
よる問題を解決し、干渉の少ない通信路を確保できる。
【0018】また、常に品質のよい通信を確保するとい
う観点から、本発明は、請求項9に記載されているよう
に、上記通信制御方法において、移動局は、該移動局に
対向する基地局の方向からの第1の電波ビームによる信
号を受信するとともに、該基地局から放射され該移動局
に到来するその他の電波ビームである第2の電波ビーム
の到来方向に電波ビームを向け、該第2の電波ビームで
の時間スロットの割り当てを要求し、基地局は、該第2
の電波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方
向に対して他の基地局から放射される電波ビームの放射
タイミングと異なるようにその時間スロットの割り当て
を行い、該移動局は、前記第1の電波ビームによる受信
信号と前記第2の電波ビームによる受信信号とを合成す
るように構成することができる。
【0019】基地局側でも干渉の少ない通信路を確保す
るという観点から、本発明は、請求項10に記載されて
いるように、上記通信制御方法において、前記基地局に
対向する移動局の方向からの電波ビームによる信号の該
基地局における受信レベルが低下するときに、該基地局
が、該移動局から放射され該基地局に到来する他電波ビ
ームのうちで最良の受信品質を有する他電波ビームの到
来方向に電波ビームを向け、パスを確保する。
【0020】移動局が指向性アンテナでなく無指向性ア
ンテナをもつ場合にも請求項8の発明と同様の効果を得
るという観点から、本発明は、請求項11に記載されて
いるように、上記通信制御方法において、移動局に対向
する基地局の方向からの電波ビームによる信号の該移動
局における受信レベルが低下するときに、該移動局が、
該基地局から放射され該移動局に到来する他電波ビーム
のうちで最良の受信品質を有する他電波ビームを選択
し、該他電波ビームでの時間スロットの割り当てを要求
し、基地局は、該他電波ビームによる干渉が予想される
方向に合致する方向に対して他の基地局から放射される
電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時間ス
ロットの割り当てを行うように構成できる。
【0021】また、移動局が指向性アンテナでなく無指
向性アンテナをもつ場合にも請求項9の発明と同様の効
果を得るという観点から、本発明は、請求項12に記載
されているように、上記通信制御方法において、移動局
は、該移動局に対向する基地局の方向からの第1の電波
ビームによる信号を受信するとともに、該基地局から放
射され該移動局に到来するその他の電波ビームである第
2の電波ビームでの時間スロットの割り当てを要求し、
基地局は、該第2の電波ビームによる干渉が予想される
方向に合致する方向に対して他の基地局から放射される
電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時間ス
ロットの割り当てを行い、該移動局は、前記第1の電波
ビームによる受信信号と前記第2の電波ビームによる受
信信号とを合成するように構成できる。
【0022】また、上記課題を解決するため、本発明
は、請求項13に記載されるように、各基地局から複数
の方向に電波ビームの放射が可能なセルラ方式の移動通
信システムにおける該各基地局から移動局に向けて電波
ビームを放射して同一の周波数にてなされる各基地局と
移動局との間の通信を制御する通信制御方装置におい
て、基地局から電波ビームを放射するタイミングを、そ
の電波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方
向に対して他の基地局から放射される電波ビームの当該
放射タイミングと異なるように制御するタイミング制御
手段を有するように構成される。
【0023】また、本発明の移動局は、請求項14に記
載されているように、各基地局から移動局に向けて電波
ビームを放射して各基地局が同一の周波数にて移動局と
通信を行うセルラ方式の移動通信システムにおける移動
局であって、対向する基地局の方向からの電波ビームに
よる信号の該移動局における受信レベルが低下するとき
に、該基地局から放射され該移動局に到来する他電波ビ
ームのうちで最良の受信品質を有する他電波ビームの到
来方向に電波ビームを向け、該他電波ビームでの時間ス
ロットの割り当てを要求する手段を有し、基地局は、該
他電波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方
向に対して他の基地局から放射される電波ビームの放射
タイミングと異なるようにその時間スロットの割り当て
を行うように構成することができる。
【0024】また、本発明の移動局は、請求項15に記
載されているように、該移動局に対向する基地局の方向
からの第1の電波ビームによる信号を受信するととも
に、該基地局から放射され該移動局に到来するその他の
電波ビームである第2の電波ビームの到来方向に電波ビ
ームを向け、該第2の電波ビームでの時間スロットの割
り当てを要求する手段を有し、該基地局が、該第2の電
波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方向に
対して他の基地局から放射される電波ビームの放射タイ
ミングと異なるようにその時間スロットの割り当てを行
ったのちに、前記第1の電波ビームによる受信信号と前
記第2の電波ビームによる受信信号とを合成する手段を
有するように構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
及び第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。第1
の実施の形態は、本発明の基本的な構成を示す実施の形
態であり、第2の実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける構成において、移動局が反射波方向にビームを向
け、時間スロット割り当てを要求してパスを確保する実
施の形態である。
【0026】<第1の実施の形態>本発明の実施の一形
態に係る通信制御方法に従って基地局と移動局との間の
通信制御がなされる移動通信システムは、例えば、図1
に示すように構成される。
【0027】図1において、各通信エリア(セル)E
0、E1、E2、E3、E4、E5、E6を統括する基
地局20、20、20、20、20、2
、20 が、制御局30に接続されている。通信エ
リアE0に在圏する移動局(携帯電話端末、PHS端
末、携帯情報端末(PDA)など)10は、基地局20
と無線通信を行い、その基地局20、制御局30及
び所定の通信網(図示略)を介して他の通信端末と通信
(音声通信、データ通信)を行う。なお、他の通信エリ
アE1〜E6に在圏する移動局も同様にその通信エリア
を統括する基地局20、20、2020、20
、20と無線通信を行う。各基地局20、2
、20、20、20、20、20は、移
動局と無線通信を行う際に、同一の周波数を利用する。
【0028】上記各基地局20、20、20、2
、20、20、20(以下、基地局を総称す
る場合には参照符号20を用いる)は、基本的にSDM
A(空間分割多元接続)に従って移動局と無線通信を行
うが、その構成は、例えば、図2に示すようになる。
【0029】図2において、この基地局20は、複数の
アンテナ素子にて構成されるアンテナアレイ21、合成
器22、方向検出器23、ビーム形成器24、送受信機
25及び基地局制御装置26を有している。方向検出器
23は、合成器22を介して入力されるアレイアンテナ
21の各アンテナ素子での受信信号に基づいて当該基地
局20と通信を行う移動局10の方向を検出する。ビー
ム形成器24は、方向検出器23にて検出された移動局
10の方向に基地局制御装置26から指示された放射タ
イミングにて電波ビームが形成されるように所定のパラ
メータを設定する。
【0030】送受信機25は、アレイアンテナ21、合
成器22及びビーム形成器24を介して上記のように形
成された電波ビームにて移動局10と信号の送受を行
う。その信号の送受に際して、任意の分割多元接続(T
DMA、CDMAなど)の適用が可能である。基地局制
御装置26は、上述したようにビーム形成器26に電波
ビームの放射タイミングを指示すうると共に、送受信機
25を制御して送受信機25にて受信された信号を通信
網に転送する一方、通信網からの信号を送受信機25に
供給する。
【0031】上記のような構成の基地局20は、所謂ア
ダプティブアレイアンテナの制御手法により移動局10
の方向に電波ビームを形成し、当該移動局10と所定の
分割多元接続(TDMA、CDMAなど)に従って割当
てられたチャンネル(時間スロット、コードなど)にて
通信を行う。そして、例えば、図3に示すように、通信
エリアEの全方位(2π=360°)をm分割(この場
合、12分割)した各方向(0°、30°、60°、9
0°、120°、150°、180°、210°、24
0°、270°、300°、330°、360°)に向
けたビームB1〜Bm(この場合、B1〜B12)の形
成が可能である。その形成される各電波ビームは、隣接
する電波ビームと一部重なる。
【0032】図1に戻って、制御局30は、各基地局2
、20、20、20、20、20、20
にて形成される電波ビームの延びる方向とその電波ビ
ームの放射タイミング(時間)を管理する。この管理の
詳細は後述する。
【0033】例えば、図4に示すように、通信エリアE
0において、30°の方向に移動局10、90°の方
向に移動局10、240°の方向に移動局10及び
300°の方向に移動局10、10が在圏する場
合、基地局20は、それらの方向、即ち、30°の方
向、90°の方向、240°の方向及び300°の方向
の夫々に電波ビームB1、B2、B3、B4を放射す
る。そして、基地局20(基地局制御装置26)は、
各電波ビームB1、B2、B3、B4の放射タイミング
(各電波ビームが形成されるタイミング)を制御する。
この各電波ビームB1、B2、B3、B4の放射タイミ
ングの制御は、基地局20の通信エリアE0に隣接す
る通信エリアE1〜E6を統括する各基地局20〜2
にて形成される電波ビームのうち上記各電波ビーム
B1、B2、B3、B4による干渉が予想される方向の
電波ビームの放射タイミングと異なるタイミングで当該
電波ビームB1、B2、B3、B4が放射されるように
している。なお、この例では、基地局20からの電波
ビームは、伝搬減衰により隣接する基地局20〜20
以外の基地局からの電波ビームに対しては干渉しない
ものとする。
【0034】基地局20の各方向に放射される電波ビ
ームによる干渉が予想される隣接基地局20〜20
からの電波ビームは、例えば、図5に示すように予想さ
れる。
【0035】図5において、基地局20から0°の方
向に放射される電波ビームは、隣接する基地局20
ら240°の方向及び隣接する基地局20から120
°の方向のそれぞれに放射される電波ビームを用いた各
通信に対して干渉波として作用することが予想され、基
地局20から30°の方向に放射される電波ビーム
は、隣接する基地局20から210°の方向(正対す
る方向)及び30°の方向(同一方向)のそれぞれに放
射される電波ビームを用いた各通信に対して干渉波とし
て作用することが予想される。また、基地局200から
60°の方向に放射される電波ビームは、隣接する基地
局201から180°の方向及び隣接する基地局202
から300°の方向のそれぞれに放射される電波ビーム
を用いた各通信に対して干渉波として作用することが予
想され、基地局20から90°の方向に放射される電
波ビームは、隣接する基地局20から270°の方向
及び90°の方向のそれぞれに放射される電波ビームを
用いた各通信に対して干渉波として作用することが予想
される。
【0036】以下、同様に、基地局20から120
°、150°、180°、210°、240°、270
°、300°及び330°の各方向に放射される電波ビ
ームも、隣接する各基地局20、20、20及び
20から図5に示すような方向に放射される電波ビー
ムを用いた各通信に対して干渉波として作用することが
予想される。
【0037】このような各基地局から放射される電波ビ
ームのそれに隣接する基地局から放射される電波ビーム
を用いた通信に対する干渉状況の予想に基づいて、上記
制御局30は、各基地局から放射される電波ビームの方
向とその放射タイミングの管理を次のようにして行う。
【0038】各基地局(基地局制御装置26)は、シス
テム内で予め定義された複数の時間スロットで構成され
る時間フレーム単位に各方向の電波ビームの放射タイミ
ングを制御する。そのような制御により、各方向の電波
ビームは、それに割当てられた時間スロットのタイミン
グで放射される。各基地局は、各方向の電波ビームに割
当てられた時間スロットを制御局30に逐次報告する。
このような報告を受ける制御局30は、各基地局から各
方向に放射される電波ビームに割当てられた時間スロッ
トを管理している。
【0039】そして、制御局30は、その報告に基づい
て、基地局(例えば、基地局20)からの電波ビーム
の干渉が予想される各方向(図5参照)に対応した方向
に各隣接基地局(例えば、20〜20)から放射さ
れる電波ビームに対して既に割当てられた時間スロット
を調べる。その結果、制御局30は、図6に示すような
各基地局に対する干渉管理テーブルを作成する。
【0040】図6は、基地局20に対する干渉管理テ
ーブルを示している。
【0041】この干渉管理テーブルは、基地局20
ら0°の方向に対応した隣接基地局20から240°
の方向に放射される電子ビームに対して既に割当てられ
た時間スロットがS5及びS1であり、基地局20
同方向に対応した隣接基地局20から120°の方向
に放射される電波ビームに対して既に割当てられた時間
スロットがS1であることを表す。また、この干渉管理
テーブルは、基地局20から30°の方向に対応した
隣接基地局20から210°の方向に放射される電波
ビームに対して既に割当てられた時間スロットがS2及
びS6であり、同隣接基地局20から30°の方向に
放射される電波ビームに既に割当てられた時間スロット
がS3であることを表す。更に、この干渉管理テーブル
は、基地局20から60°の方向に対応した隣接基地
局20から180°の方向に放射される電波ビームに
対して既に割当てられた時間スロットがS4及びS5で
あり、基地局20の同方向に対応した隣接基地局20
から300°の方向に放射される電波ビームに対して
既に割当てられた時間スロットがS2であることを表し
ている。
【0042】この干渉管理テーブルは、更に、上記と同
様に基地局20からの各方向(90°、120°、15
0°、180°、210°、240°、270°、30
0°、330°)に対した各隣接基地局から放射される
電波ビームに対して既に割当てられた時間スロットが何
であるかを表す。
【0043】なお、上記干渉テーブルでは、基地局20
から300°の方向に対応した隣接基地局20から
60°の方向及び隣接基地局20から180°方向に
は、移動局が存在せず、電波ビームの放射がなされてい
ないことを表す。
【0044】このような干渉管理テーブルの内容は、各
基地局から上記電波ビームを放射するために割当てられ
た時間スロットが制御局30に報告される毎に更新され
る。そして、制御局30は、干渉管理テーブルの内容が
更新される毎に、その干渉管理テーブルを各基地局に転
送する。
【0045】このような干渉管理テーブルを受信した各
基地局は、この干渉管理テーブルを参照して、各方向に
形成されるべき電波ビームの放射タイミングを制御す
る。即ち、干渉が予想される各方向(0°、30°、6
0°、90°、120°、150°、180°、210
°、240°、270°、300°、330°)に対し
て放射すべき電波ビームには、その方向に対応した方向
に隣接基地局から放射される電波ビームに対して既に割
当てられた時間スロット以外の時間スロットが所定の規
則に従って割当てられる。また、各基地局からの各方向
に対応した方向に隣接基地局から電波ビームが放射され
ていない場合、あるいは、隣接基地局からそれに対応し
ない方向に電波ビームが放射されていても、隣接基地局
からの放射ビームに係わりなく、各基地局から各方向に
放射すべき電波ビームに対して時間スロットが所定の規
則に従って割当てられる。
【0046】各基地局、例えば、基地局20が上記の
ようにして各方向に放射する電波ビームに対して時間ス
ロットを割当てる結果、例えば、図7に示すように、電
波ビームの放射タイミング制御がなされる。
【0047】図7において、基地局20は、移動局1
と通信を行うために30°の方向に電波ビームB1
を、その30°の方向に対応した隣接基地局20から
210°の方向に移動局1011及び1012と通信を
行うために当該隣接基地局20から放射される電波ビ
ームB11の時間スロットS2及びS6と異なる時間ス
ロットS1のタイミングで放射する。また、基地局20
は、移動局10と通信を行うために90°の方向に
電波ビームB2を、その90°の方向に対応した隣接基
地局20から270°の方向に移動局1021と通信
を行うために当該隣接基地局20から放射される電波
ビームB21の時間スロットS2と異なる時間スロット
S3のタイミングで放射する。更に、基地局20は、
移動局10と通信を行うために210°の方向に電波
ビームB3を、その210°の方向に対応した隣接基地
局20から30°の方向に移動局1041及び10
42と通信を行うために当該隣接基地局20から放射
される電波ビームB41の時間スロットSl及びSmと
異なる時間スロットSnのタイミングで放射する。
【0048】基地局20から300°に対応する隣接
基地局20から60°の方向及び隣接基地局20
ら180°の方向には、それぞれ電波ビームが放射され
ていないので、基地局20は、移動局10及び10
と通信を行うために300°の方向に電波ビームB4
を、隣接基地局20、20から放射される電波ビー
ムに係わりなく定められた時間スロットSi、Sjのタ
イミングで放射する。
【0049】上記のように電波ビームの放射タイミング
の制御のためにシステム内で定義された時間フレーム
は、時間スロットを移動局に通知する信号(時間スロッ
ト指定信号)などの制御信号のための制御用時間スロッ
トと、通信すべき情報を含む通信信号のための通信用時
間スロットにて構成される。各基地局は、通信相手とな
る移動局との通信目的(制御信号の送受信、または、通
信信号の送受信)に応じて放射される電波ビームに割当
てるべき時間スロットの種類(制御用時間スロットまた
は通信信号用時間スロット)を切替える。
【0050】移動局10は、アレイアンテナを備えてお
り、基地局20からの電波が最も強く受信される方向に
ビームの放射方向を向ける。そして、移動局10は、上
記制御用時間スロットのタイミングで基地局20から電
波ビームが放射される際に、当該基地局20から通信用
時間スロットの指定信号を受信し、その指定信号にて指
定される通信用時間スロットのタイミングで基地局20
から電波ビームが放射される際に当該基地局20から送
信される通信信号を受信する。また、移動局20は、指
定された通信用時間スロットのタイミングで基地局20
に対して通信信号を送信し、当該通信用時間スロットの
タイミングで基地局20は移動局10からの通信信号を
受信する。このようにして、各基地局20と移動局10
との間の通信が行われる。
【0051】上述したような電波ビームの放射タイミン
グ制御によれば、干渉が予想される方向においては、各
時間フレームの異なる時間帯(時間スロット)にて各基
地局から電波ビームが放射されることになる。そのた
め、各基地局が各移動局の方向に電波ビームを放射して
当該各移動局と同一周波数で通信を行った場合、各電波
ビームの他の電波ビームを用いた通信に対する干渉をよ
り低減させることができる。
【0052】なお、上記の例では、基地局20の30
0°の方向に放射される電波ビームB4のように1つの
電波ビームに複数の移動局(10、10)が含まれ
る場合(図7参照)、その基地局はそれらの移動局と通
信を行うための電波ビームの各時間フレーム内での放射
時間帯(時間スロット)を変えているが、電波ビームを
単一の時間帯で放射して異なるチャネル(TDMAの時
間スロット、CDMAのコード)で通信がなされるよう
にしてもよい。
【0053】また、1つの電波ビームに含まれる移動局
の数が所定の閾値を越えた場合に、当該電波ビームを単
一の時間帯(時間スロット)で放射して異なるチャネル
で通信がなされるようにすることができる。
【0054】更に、上記例では、システム内で定義され
る時間フレームは制御用時間スロットと通信用時間スロ
ットにて構成されているが、制御信号と通信信号をそれ
ぞれ異なるチャネル(周波数、コード)で送受信する場
合、制御用時間スロット及び通信用時間スロットそれぞ
れにて別の時間フレームを構成することができる。この
場合、制御信号を送受信のための電波ビームの放射タイ
ミングと通信信号を送受信のための電波ビームの放射タ
イミングが別々の時間フレーム単位に制御される。
【0055】また、基地局と移動局との間の通信量や、
基地局におけるトラヒック(時間スロットの割当状況)
等の通信状況に応じて移動局に対する電波ビームに割当
てるべき時間スロットの数を制御することが可能であ
る。
【0056】例えば、図8において、基地局20のト
ラヒックが少なくなった場合や、基地局20と移動局
10との間の通信量が増大した場合、基地局20
は、移動局10と通信を行うために30°の方向に
電波ビームB1を、その30°の方向に対応した隣接基
地局20から210°の方向に移動局1011および
1012と通信を行うために当該基地局20から放射
される電波ビームB11の時間スロットS2及びS6と
異なる複数の時間スロットS1、S3及びSnのタイミ
ングで放射する。
【0057】更に、移動局が移動して、ある方向に放射
された電波ビームがカバーする領域から隣接する電波ビ
ームにてカバーされる領域に移動する場合、例えば、図
9に示すように、ハンドオーバ制御がなされる。
【0058】図9において、基地局20がある方向に時
間スロットSn−xで電波ビームB1を放射して位置P
1の移動局10と通信を行う。移動局10が基地局20
と通信を行いながら移動して当該電波ビームB1がカバ
ーする領域と電波ビームB2がカバーする領域との共通
部分における位置P2に達すると、基地局20は、時間
スロットSn−xで電波ビームB1を放射すると共に時
間スロットSn−iで電波ビームB2を放射して、当該
位置P2の移動局10との通信を継続する。更に、移動
局10が移動して電波ビームB2にてのみカバーされる
領域の位置P3に達すると、基地局20は、時間スロッ
トSn−iで電波ビームB2を放射して当該位置P3の
移動局10との通信を継続する。
【0059】図5に示す例では、全ての通信エリア(セ
ル)において同一の周波数で通信がおこなわれる場合の
予想される干渉の状況を表している。例えば、図10に
示すように、各セルが3つの周波数F1、F2、F3の
割当てられたセクタに分割されている場合も、各セル
(通信エリア)を統括する基地局は、同一の周波数が割
当てられた各領域(セクタ)において上記のような各方
向における電波ビームの放射タイミング制御を行うこと
ができる。
【0060】この場合、図10に示すように、基地局2
から周波数F1の割当てられたセクタに放射される
電波ビームは、各隣接基地局20、20、20
20 の周波数F1の割当てられたセクタに対して干渉
波として影響を与え得る。具体的には、基地局20
ら0°の方向放射された電波ビームは、隣接する基地局
20から120°の方向に放射される電波ビームを用
いた通信に対して干渉波として作用することが予想さ
れ、基地局20から30°の方向に放射される電波ビ
ームは、隣接する基地局20から30°の方向に放射
される電波ビームを用いた通信に対して干渉波として作
用することが予想される。また、基地局20から90
°の方向に放射される電波ビームは、隣接する基地局2
から90°の方向に放射される電波ビームを用いた
通信に対して干渉波として作用することが予想され、基
地局20から120°の方向に放射される電波ビーム
は、隣接する基地局20から0°の方向に放射される
電波ビームを用いた通信に対して干渉波として作用する
ことが予想される。
【0061】また、上記と同様に、基地局20から周
波数F2の割当てられたセクタに放射される電波ビーム
は、各隣接基地局20、20、20、20の周
波数F2の割当てられたセクタに対して干渉波として影
響を与え得る。また、基地局20から周波数F3の割
当てられたセクタに放射される電波ビームも、上記と同
様に、各隣接基地局20、20、20、20
周波数F3の割当てられたセクタに対して干渉波として
影響を与え得る。
【0062】このような各基地局から放射される電波ビ
ームのそれに隣接する基地局から放射される電波ビーム
を用いた通信に対する干渉状況の予想から、上記制御局
30は、各基地局から報告される各電波ビームに割当て
られた時間スロットに基づいて、例えば、図11
(a)、(b)、(c)に示すような干渉管理テーブル
を作成する。
【0063】図11(a)、(b)、(c)は、基地局
20に対する干渉管理テーブルを示している。
【0064】図11(a)に示す干渉管理テーブルは、
周波数F1が割当てられたセクタに放射される各電波ビ
ームに割当てられる時間スロットを管理するものであ
る。図11(a)において、基地局20から0°の方
向に対応した隣接基地局206から120°の方向に電
波ビームを放射するために既に割当てられた時間スロッ
トがS4であって、基地局200の30°の方向に対応
した隣接基地局20から30°の方向に電波ビームを
放射するために既に割当てられた時間スロットがS2で
ある。また、基地局20から90°の方向に対応した
隣接基地局20から90°の方向に電波ビームを放射
するために既に割当てられた時間スロットがS4及びS
6であって、基地局200から120°の方向に対応し
た隣接基地局203から0°の方向に電波ビームを放射
するために既に割当てられた時間スロットがS1であ
る。
【0065】図11(b)に示す干渉管理テーブルは、
周波数F2が割当てられたセクタに放射される各電波ビ
ームに割当てられる時間スロットを管理するものであ
り、図11(c)に示す干渉管理テーブルは、周波数F
3が割当てられたセクタに放射される各電波ビームに割
当てられる時間スロットを管理するものである。図11
(b)及び(c)に示す各干渉管理テーブルも、周波数
F1が割当てられたセクタに放射される各電波ビームに
割当てられる時間スロットを管理する干渉管理テーブル
(図11(a)参照)と同様に、基地局20から放射
される電波ビームの各方向に対した方向に隣接基地局か
ら電波ビームを放射するために既に割当てられた時間ス
ロットが何であるかを表す。
【0066】上記のような干渉管理テーブルを受信した
基地局20は、前述した例と同様に、その干渉管理テ
ーブルを参照して、各セクタにおいて、干渉が予想され
る各方向の電波ビームの放射タイミングを、隣接する各
基地局からその対応した方向に放射される電波ビームの
放射タイミングと異なるタイミングとなるように制御す
る。
【0067】このように各基地局が統括するセルを複数
のセルに分割することにより、各基地局から放射される
電波ビームが干渉として影響を与えると予想される隣接
基地局からの電波ビームの数が低減され、上記干渉管理
テーブルを用いた電波ビームの放射タイミングの制御が
より簡略化することができる。
【0068】上述した各例において、制御局30が干渉
管理テーブルを作成して各基地局に転送しているように
している。しかし、これに限られず、移動局と通信を行
うために各方向に放射する電波ビームに割当てた時間ス
ロットを基地局間で順次転送し、各基地局がその情報に
基づいて、上述したような干渉を考慮して(干渉管理テ
ーブルの内容に相当する情報に基づいて)各方向に対す
る電波ビームの放射タイミング(時間スロット)を決定
することもできる。
【0069】上記各例において、制御局30及び基地局
20の機能にて通信制御装置を構成するタイミング制
御手段が実現されている。
【0070】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0071】SDMAのように細いビームを使用する方
式では、基地局からの電波が移動局の周辺の建物にブロ
ックされることが多くなり、目的とする基地局との間で
パスを確保することが難しくなる場合がある。一方、他
の方向に放射されるビームが建物等に反射して移動局に
到達することも起きるので(ブロードなビームを使用し
て様々な方向に電波を放射することと、多くの細いビー
ムを様々な方向に放射することとは等価であるため)、
移動局は対向する基地局方向ではなく、反射波等の方向
にビームを向ければパスを確保することができる。
【0072】しかし、ひとつの方向のビームを連続して
使用するSDMAでは、そのビーム方向で通信を行って
いる場合、他の方向の通信にスロットを割り当てること
ができない。CDMAを併用して割り当てた場合でも干
渉量が増すため、システム容量を圧迫することになる。
いずれにせよ、SDMAでは通信品質の劣化を招くこと
になる。
【0073】ここで、第1の実施の形態で説明したよう
なビームを時分割多重で使用する時分割多元接続(TS
DMA)方式では、ビーム内の使用しているスロットと
は別のスロットを他の通信に割り当てることができる。
【0074】上記のような観点から、本実施の形態で
は、移動局が対向する基地局方向にビームを向け、他ビ
ームからの反射波方向にはヌルを形成する場合におい
て、パスが建物等で遮断され受信レベルが低下すると
き、最も強い他ビームからの電波到来方向にビームを向
け、そのビームでのスロット割り当てを基地局に要求し
てパスを確保するようにする。これにより、いわゆるパ
スダイバーシティを行うことが可能となり、ビームを細
くすることによる上述のような問題を解消し、干渉の少
ない通信路を確保することができる。
【0075】ここで、移動局が最も強い他ビームを検出
するには、例えば、ポーリングにより各方向の受信レベ
ルを把握しておく方法がある。また、スロット割り当て
要求を受け基地局は、図6に示したような干渉管理テー
ブルを参照して時間スロットの割り当てを行う。
【0076】また、移動局は対向する基地局方向にビー
ムを向けて指定のスロットを受信するとともに、最も強
い他ビームからの電波到来方向にもそのビームでのスロ
ット割り当てを要求して指定スロットを受信し、これら
のスロットの選択合成を行うようにすることもできる。
【0077】次に、上記の機能を実現するためのアダプ
ティブアレーアンテナ(指向性アンテナ)をもつ移動局
の構成を図12に示す。
【0078】この移動局は、複数のアンテナ素子にて構
成されるアンテナアレイ31、合成器32、方向検出器
33、ビーム形成器34、送受信機35を有している。
方向検出器33は、合成器32を介して入力されるアレ
イアンテナ31の各アンテナ素子での受信信号に基づい
て最も強いビームの方向を検出する。ビーム形成器34
は、方向検出器33にて検出された基地局の方向もしく
は強いビームの方向に電波ビームが形成されるように所
定のパラメータを設定する。
【0079】送受信機35は、アレイアンテナ31、合
成器32及びビーム形成器34を介して上記のように形
成された電波ビームにて基地局と信号の送受を行う。そ
の信号の送受に際して、任意の分割多元接続(TDM
A、CDMAなど)の適用が可能である。
【0080】上記のような構成の移動局は、所謂アダプ
ティブアレイアンテナの制御手法により最も強いビーム
(反射波)の方向に電波ビームを形成し、所定の分割多
元接続(TDMA、CDMAなど)に従って割当てられ
たチャンネル(時間スロット、コードなど)にて通信を
行う。
【0081】次に、パスが建物等で遮断され受信レベル
が低下するとき、移動局が最も強い他ビームからの電波
到来方向にビームを向け、そのビームでのスロット割り
当てを要求してパスを確保する場合における具体的な動
作につき図13を用いて説明する。
【0082】移動局は通常、対向する基地局方向にビー
ムを向け、他ビームからの反射方向にはヌルを形成す
る。基地局20が通信エリアE0において、270°
の方向にビームAを向けた場合、移動局#jと基地局2
との間に、建物等の遮蔽物SAがある場合には、基
地局20からのビームAにより放射される電波は減衰
され、移動局#jでは受信信号レベルが低下する。
【0083】このときに、基地局20から300°方
向に放射されるビームBの電波が、遮蔽物SBにより反
射され移動局#jに到達する電波伝搬経路がある場合
は、移動局#jは、基地局20から放射される各電波
ビームの強さを、移動局#jの所有するアダプティブア
レーアンテナもしくは指向性アンテナにより測定し、受
信品質たとえば受信信号レベルが最良(最大)となる基
地局20のビームを選択する。このとき、移動局#j
のアンテナの指向性は、必ずしも、幾何学的に基地局2
の方向を指している必要はなく、図13に示すよう
に、受信品質(ここでは電波の強度)が最大となる方向
(ここでは移動局#jから見て建物SBの方向)を指す
ように制御される。そして、移動局#jはその方向にビ
ームを向け、そのビームでの時間スロット割り当てを要
求し、パスを確保する。
【0084】このときの時間スロットの割り当てについ
て図6の干渉管理テーブルを用いて説明する。
【0085】図6の干渉管理テーブルに示されるよう
に、基地局20の270°に対応する隣接基地局20
の270°の方向にはSkが割り当てられ、隣接基地
局20 の90°の方向にはSiがそれぞれ割り当てら
れ、また、ビームBの方向である基地局20から30
0°の方向に対応する隣接基地局20の60°と隣接
基地局20の180°の方向には時間スロットが割り
当てられていないので、当該移動局のビームBによる通
信用には、SkとSi以外の時間スロットSmが割り当
てられることとなる。
【0086】移動局#jとの通信はビームAの方向及び
ビームBの方向の時間スロットとして管理されることと
なり、この時間スロットの割り当てに関する情報が制御
局に通知され、各基地局における干渉管理テーブルが更
新される。
【0087】次に、対向する基地局方向のビームの時間
スロットと反射による最も強い他ビームの時間スロット
の選択合成を行う場合の具体的動作について図14を用
いて次に説明する。
【0088】図14において、基地局20の通信エリ
アE0において、270°の方向にビームAを向けた場
合、移動局#jと基地局20の間に電波伝搬路が形成
され通信がなされている。このとき、他のビーム(ここ
では300°方向のビームB)方向において、反射建物
等SBによりビーム方向Bに電波を放射した場合にも、
反射建物SBおよび移動局#jの間に電波伝搬路が形成
され、通信が可能な場合がある。すなわち、基地局20
と移動局#j間及び反射建物等SBと移動局#j間の
両方で通信が可能な場合がある。
【0089】ここで、ビームAおよびビームBで形成さ
れる電波伝搬路の特性は、一般に異なることが多く、こ
れらのビーム方向に形成される電波伝搬の時間変動特性
(移動局#jが移動する場合)が異なる。このような場
合には、ビームAまたはビームBのどちらか一方を選択
して使用するよりも、各ビームでの電波放射時間スロッ
トに空きがある場合には、両方のビームにおいて電波放
射のための時間スロットを設けて、これらの電波の到来
する複数の方向に移動局#jのアンテナビームを形成
し、両方から到来する電波を合成受信することを行うこ
とにより、通信品質を確保することができる。
【0090】この時も、上記の例と同様に、図6に示す
干渉管理テーブルにおいて、基地局20の270°に
対応する隣接基地局20の270°の方向にはSkが
割り当てられ、隣接基地局20の90°の方向にはS
iがそれぞれ割り当てられ、また、ビームBの方向であ
る基地局20の300°に対応する隣接基地局20
の60°と隣接基地局20の180°の方向には時間
スロットが割り当てられていないので、ビームAにはS
kとSiを除いた時間スロットSmが割り当てられ、ビ
ームBには、SkとSi及びSmを除いた時間スロット
Snが割り当てられる。なお、ビームAに割り当てられ
る時間スロットSmは当初から割り当てられていた時間
スロットと考えることができる。なお、上記の合成の方
法としては、選択合成、最大比合成、等利得合成のいず
れを使用することができる。
【0091】また、上記の移動局の動作と同様にして、
基地局は、対向する移動局方向にビームを向けていると
きに、パスが建物等で遮断された場合、移動局からの最
も強い他ビームからの電波到来方向にビームを向けてパ
スを確保するように構成することができる。また、移動
局からのスロット割り当て要求情報に基づき、この動作
を行うことができる。
【0092】さて、移動局がアダプティブアレイアンテ
ナのような指向性アンテナでなく無指向性アンテナを持
つ場合にも、上記のようなビームの切り替えや合成受信
を行うことが可能である。
【0093】基地局20からのビームが図13に示す
ような状況において、無指向性アンテナを持つ移動局#
jは、基地局20から放射される各電波ビームの強さ
を、移動局#jの所有するアンテナにより測定し、受信
品質たとえば受信信号レベルが最良(最大)となるビーム
(この場合は、300°方向に照射され遮蔽物SBによ
り反射した電波)を選択する。これにより、指向性アン
テナを使用した場合と同様に、ビームBによる通信を行
うことができる。時間スロットの割り当ては、指向性ア
ンテナを使用したときと同様である。
【0094】次に、移動局が指向性アンテナをもたずに
無指向性アンテナを有する場合において、図14に示し
たような複数方向からのビームの時間スロットの合成を
行う場合について説明する。
【0095】基地局からのビームの状況が図14に示す
ような場合において、ビームAまたはビームBのどちら
か一方を選択して使用するのではなく、各ビームでの電
波放射時間スロットに空きがある場合には、両方のビー
ムにおいて電波放射のための時間スロットを設けて、両
方から到来する電波を合成受信することを行う。時間ス
ロットの割り当てに関しては上記の指向性アンテナを使
用する場合と同様である。
【0096】このとき、移動局#jは、複数の方向から
到来する電波を受信することになるが、これらの到来波
間には、移動局#jへの到達時間差が生じている。CD
MA方式を用いた受信機においては、RAKE受信機を
適用することにより、到来時間差を持つ複数のパスから
の信号を合成し、パスダイバーシチ効果を利用すること
ができる。符号拡散を行わないその他のディジタル通信
方式においても、複数の伝送信号シンボル時間間隔ある
いはその整数分の1の時間間隔で設定されたトランスバ
ーサルフィルタを用いることにより、複数経路を経て到
達する複数の受信信号を等化合成する構成とすることが
できパスダイバーシチ効果を利用し、受信特性を改善す
ることが可能である。
【0097】本発明は、上記の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能であ
る。
【0098】
【発明の効果】以上、説明したように、本願発明によれ
ば、干渉が予想される方向において同時に複数の基地局
から電波ビームが放射することがなくなるので、移動通
信システムにおいて各基地局から移動局に向かって放射
される電波ビームによる干渉を低減することができるよ
うなSDMA(空間分割多元接続)に基づいた通信制御
方法及び装置を実現することができるようになる。
【0099】また、基地局から移動局への通信パスが建
物等により遮断されたような場合でも、最も強い他電波
ビームでの時間スロットの割り当てを行うことにより、
パスを確保でき、通信の信頼性を向上させることができ
る。
【0100】また、複数の方向から基地局の電波を受信
する場合には、受信信号を合成することにより通信品質
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信制御方法が適用
される移動通信システムの構成例を示す図である。
【図2】各基地局の構成例を示すブロック図である。
【図3】各基地局から放射可能な電波ビームの一例を示
す図である。
【図4】基地局とその通信エリア内の移動局とが通信を
行う際に形成される各電波ビームの状態を示す図であ
る。
【図5】基地局から放射される各電波ビームとその各電
波ビームからの干渉が受けることが予想される隣接基地
局から放射される各電波ビームとの関係の一例を示す図
である。
【図6】干渉管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】各基地局から放射される電波ビームに割当てら
れた時間スロットの一例を示す図である。
【図8】ある基地局から放射される電波ビームに割当て
られた時間スロットの他の一例を示す図である。
【図9】移動局がハンドオーバする際の動作例を示す図
である。
【図10】基地局から放射される各電波ビームとその各
電波ビームからの干渉が受けることが予想される隣接基
地局から放射される各電波ビームとの関係の他の一例を
示す図である。
【図11】干渉管理テーブルの他の一例を示す図であ
る。
【図12】移動局の構成例を示すブロック図である。
【図13】パスが建物等で遮断された場合の動作を説明
するための図である。
【図14】2方向から信号を受信し、合成を行う場合の
動作を説明するための図である。
【図15】SDMA(空間分割多元接続)に従った通信
制御が行われる従来の移動通信システムの一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 移動局 20(20、20、20、20、20、20
、20) 基地局 21、31 アンテナアレイ 22、32 合成器 23、33 方向検出器 24、34 ビーム形成器 25、35 送受信機 26 基地局制御装置 30 制御局
フロントページの続き (72)発明者 秦 正治 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K067 AA03 CC04 CC10 EE02 EE10 EE46 GG03 GG04 KK02 KK03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各基地局から複数の方向に電波ビームの放
    射が可能なセルラ方式の移動通信システムにおける該各
    基地局から移動局に向けて電波ビームを放射して各基地
    局が同一の周波数にて移動局と通信を行う際の通信制御
    方法において、 基地局から電波ビームを放射するタイミングを、その電
    波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方向に
    対して他の基地局から放射される電波ビームの当該放射
    タイミングと異なるように制御する移動通信システムに
    おける通信制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動通信システムにおける
    通信制御方法において、 基地局に対してその基地局からの電波ビームの干渉を考
    慮すべき他の基地局を予め定め、 該基地局に対して上記他の基地局から放射される電波ビ
    ームの方向とその放射タイミングとを通知し、 該基地局がその通知された情報に基づいて、自局から放
    射する電波ビームのタイミングを、その電波ビームによ
    る干渉が予想される方向に合致する方向に対して他の基
    地局から放射される電波ビームの当該放射タイミングと
    異なるように制御するようにした移動通信システムの通
    信制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の移動通信システムにおける
    通信制御方法において、 上記基地局に対してその基地局からの電波ビームの干渉
    を考慮すべき他の基地局は、当該基地局に隣接する基地
    局とした移動通信システムの通信制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれか記載の移動通信シ
    ステムにおける通信制御方法において、 移動局の移動に伴って該移動局と通信を行う基地局から
    放射される電波ビームが第一の電波ビームから第二の電
    波ビームに切替えられる際に、第一の電波ビームの放射
    タイミングと第二の電波ビームの放射タイミングを異な
    らせるようにした移動通信システムにおける通信制御方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4いずれか記載の移動通信シ
    ステムにおける通信制御方法において、 基地局から放射される電波ビームが複数の移動局をカバ
    ーする場合、該電波ビームの放射タイミングを各移動局
    毎に異ならせるようにした移動通信システムにおける通
    信制御方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5いずれか記載の移動通信シ
    ステムにおける通信制御方法において、 基地局から所定の周期毎に複数の時間帯で移動局に対し
    て電波ビームを放射するように該電波ビームの放射タイ
    ミングを制御するようにした移動通信システムにおける
    通信制御方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の移動通信システムにおける
    通信制御方法において、 上記電波ビームを放射する所定の周期毎の時間帯の数を
    該基地局での通信状態に基いて決定するようにした移動
    通信システムにおける通信制御方法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の移動通信システムにおける
    通信制御方法において、 移動局に対向する基地局の方向からの電波ビームによる
    信号の該移動局における受信レベルが低下するときに、
    該移動局が、該基地局から放射され該移動局に到来する
    他電波ビームのうちで最良の受信品質を有する他電波ビ
    ームの到来方向に電波ビームを向け、該他電波ビームで
    の時間スロットの割り当てを要求し、 基地局は、該他電波ビームによる干渉が予想される方向
    に合致する方向に対して他の基地局から放射される電波
    ビームの放射タイミングと異なるようにその時間スロッ
    トの割り当てを行う移動通信システムにおける通信制御
    方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の移動通信システムにおける
    通信制御方法において、 移動局は、該移動局に対向する基地局の方向からの第1
    の電波ビームによる信号を受信するとともに、該基地局
    から放射され該移動局に到来するその他の電波ビームで
    ある第2の電波ビームの到来方向に電波ビームを向け、
    該第2の電波ビームでの時間スロットの割り当てを要求
    し、基地局は、該第2の電波ビームによる干渉が予想さ
    れる方向に合致する方向に対して他の基地局から放射さ
    れる電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時
    間スロットの割り当てを行い、 該移動局は、前記第1の電波ビームによる受信信号と前
    記第2の電波ビームによる受信信号とを合成する移動通
    信システムにおける通信制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の移動通信システムにお
    ける通信制御方法において、 前記基地局に対向する移動局の方向からの電波ビームに
    よる信号の該基地局における受信レベルが低下するとき
    に、該基地局が、該移動局から放射され該基地局に到来
    する他電波ビームのうちで最良の受信品質を有する他電
    波ビームの到来方向に電波ビームを向け、パスを確保す
    る移動通信システムにおける通信制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の移動通信システムにお
    ける通信制御方法において、 移動局に対向する基地局の方向からの電波ビームによる
    信号の該移動局における受信レベルが低下するときに、
    該移動局が、該基地局から放射され該移動局に到来する
    他電波ビームのうちで最良の受信品質を有する他電波ビ
    ームを選択し、該他電波ビームでの時間スロットの割り
    当てを要求し、 基地局は、該他電波ビームによる干渉が予想される方向
    に合致する方向に対して他の基地局から放射される電波
    ビームの放射タイミングと異なるようにその時間スロッ
    トの割り当てを行う移動通信システムにおける通信制御
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の移動通信システムにお
    ける通信制御方法において、 移動局は、該移動局に対向する基地局の方向からの第1
    の電波ビームによる信号を受信するとともに、該基地局
    から放射され該移動局に到来するその他の電波ビームで
    ある第2の電波ビームでの時間スロットの割り当てを要
    求し、 基地局は、該第2の電波ビームによる干渉が予想される
    方向に合致する方向に対して他の基地局から放射される
    電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時間ス
    ロットの割り当てを行い、 該移動局は、前記第1の電波ビームによる受信信号と前
    記第2の電波ビームによる受信信号とを合成する移動通
    信システムにおける通信制御方法。
  13. 【請求項13】 各基地局から複数の方向に電波ビーム
    の放射が可能なセルラ方式の移動通信システムにおける
    該各基地局から移動局に向けて電波ビームを放射して同
    一の周波数にてなされる各基地局と移動局との間の通信
    を制御する通信制御方装置において、 基地局から電波ビームを放射するタイミングを、その電
    波ビームによる干渉が予想される方向に合致する方向に
    対して他の基地局から放射される電波ビームの当該放射
    タイミングと異なるように制御するタイミング制御手段
    を有する移動通信システムにおける通信制御装置。
  14. 【請求項14】 各基地局から移動局に向けて電波ビー
    ムを放射して各基地局が同一の周波数にて移動局と通信
    を行うセルラ方式の移動通信システムにおける移動局で
    あって、 対向する基地局の方向からの電波ビームによる信号の該
    移動局における受信レベルが低下するときに、該基地局
    から放射され該移動局に到来する他電波ビームのうちで
    最良の受信品質を有する他電波ビームの到来方向に電波
    ビームを向け、該他電波ビームでの時間スロットの割り
    当てを要求する手段を有し、 基地局は、該他電波ビームによる干渉が予想される方向
    に合致する方向に対して他の基地局から放射される電波
    ビームの放射タイミングと異なるようにその時間スロッ
    トの割り当てを行うことを特徴とする移動局。
  15. 【請求項15】 各基地局から移動局に向けて電波ビー
    ムを放射して各基地局が同一の周波数にて移動局と通信
    を行うセルラ方式の移動通信システムにおける移動局で
    あって、 該移動局に対向する基地局の方向からの第1の電波ビー
    ムによる信号を受信するとともに、該基地局から放射さ
    れ該移動局に到来するその他の電波ビームである第2の
    電波ビームの到来方向に電波ビームを向け、該第2の電
    波ビームでの時間スロットの割り当てを要求する手段を
    有し、 該基地局が、該第2の電波ビームによる干渉が予想され
    る方向に合致する方向に対して他の基地局から放射され
    る電波ビームの放射タイミングと異なるようにその時間
    スロットの割り当てを行ったのちに、前記第1の電波ビ
    ームによる受信信号と前記第2の電波ビームによる受信
    信号とを合成する手段を有することを特徴とする移動
    局。
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