JP2009267556A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像中の人物に適切にマスク処理を施す。
【解決手段】画像データを読み込むと、人物の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施すことによって、人物の顔を特定不可能とする。このとき、マスク処理を施す略矩形形状の長手方向の長さを、画像データから抽出した目の位置関係に基づいて決定する。目の位置は、顔が横を向いたり首を傾げたりすると、それに伴って変化するので、目の位置関係に基づいて顔の向きを把握することが可能である。そこで、検出した目の位置関係に基づいてマスク処理を施す略矩形形状の長さを決定してやれば、顔の向きに応じた適切な長さのマスク処理を施すことが可能となり、その結果、人物を適切に隠した画像を、不自然な印象がない良好な品質で出力することが可能となる。
【選択図】図5
【解決手段】画像データを読み込むと、人物の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施すことによって、人物の顔を特定不可能とする。このとき、マスク処理を施す略矩形形状の長手方向の長さを、画像データから抽出した目の位置関係に基づいて決定する。目の位置は、顔が横を向いたり首を傾げたりすると、それに伴って変化するので、目の位置関係に基づいて顔の向きを把握することが可能である。そこで、検出した目の位置関係に基づいてマスク処理を施す略矩形形状の長さを決定してやれば、顔の向きに応じた適切な長さのマスク処理を施すことが可能となり、その結果、人物を適切に隠した画像を、不自然な印象がない良好な品質で出力することが可能となる。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像データを解析し、解析結果に基づいてその画像の一部分にマスクを施す技術に関連する。
今日では、画像はデジタルデータとして簡単に取り扱うことが可能となってきた。例えば、デジタルカメラを用いれば、高画質なデジタル画像データを簡単に撮影することが可能である。また、画像データがデジタルデータであることから、撮影した画像をネットワーク回線を介して公開したり配布したりすることも簡単に可能である。
こうした一方で、画像を簡単に公開したり配布できることから、画像に写された人物の意志に反して画像が公開されたり配布されてしまうことによって、画像に写された人物のプライバシーが侵害されてしまうことがある。そこで、撮影した画像データから人物の顔を検出して、モザイク処理や黒線を付けるなどのマスク処理を予め施しておくことにより、画像に写っている人物を特定できないようにしてプライバシーを保護しようとする技術が提案されている(特許文献1)。
しかし、提案されている技術では、人物の顔を検出してマスク処理を施しているにもかかわらず、隠す領域が小さすぎて人物の顔が見えてしまったり、逆に、隠す領域が大きすぎて人物以外の隠したくない部分まで隠してしまう場合があり、何故か適切に人物を隠すことができないことがあるという問題があった。
本発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、画像中の人物に適切にマスク処理を施すことを可能とする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像処理装置は次の構成を採用した。すなわち、
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理装置において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする。
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理装置において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする。
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の画像処理方法は、
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする。
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする。
かかる本発明の画像処理装置および画像処理方法では、画像データを読み込むと、人物の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施すことによって、人物の顔を特定不可能とする。このとき、マスク処理を施す略矩形形状の長手方向の長さを、画像データから抽出した目の位置関係に基づいて決定する。
画像に写っている人物の顔は、正面を向いている場合もあれば、横や斜めを向いている場合もある。従って、顔を検出してマスク処理を行ったのでは、目の位置にマスク処理をかけられるとは限らない。このため、矩形形状のマスクから「目」がはみ出して人物が特定されてしまったり、隠したくない部分まで隠してしまうことがある。これに対して、人物の目の位置を抽出し、目の位置関係に基づいて矩形形状の長さを決定してマスク処理を施せば、たとえ顔が横を向いて目の位置が変わった場合でも、顔の向きに応じた適切な大きさのマスク処理を施すことが可能となり、その結果、人物を適切に隠した画像を、不自然な印象がない良好な品質で出力することが可能となる。
尚、マスク処理を行う際には、元の画像を隠すことができる手法であれば、種々の手法を用いることが可能である。例えば、画像データの階調値を所定の色の階調値(例えば、黒色の階調値)に変更することによって、元の画像を塗りつぶすものとしてもよいし、あるいは、モザイク処理やぼかし処理などのフィルタ処理を施すものとしてもよい。こうした方法を用いれば、画像データに記録されていた元の画像を隠すことができるので、画像に写された人物を特定不能とすることが可能となる。
また、本発明の画像処理装置では、人物の片方の目のみを抽出した場合には、抽出した片目の大きさに基づいて、矩形形状の長手方向の長さを決定するものとしてもよい。
片方の目だけが画像に写っている場合、人物の顔は、ほとんど真横を向いているか、真横まではいかなかくとも、かなり横を向いていると考えられる。このため、画像に写っている片方の目を隠してやれば、人物を特定不能にすることが可能となる。
また、本発明の画像処理装置では、人物の片方の目のみを抽出した場合には、抽出した片目の長手方向の大きさに基づいて、矩形形状の長手方向の長さを決定するものとしてもよい。
こうすれば、矩形形状から片目がはみ出してしまうことがないので、片目を的確に隠して人物を特定不能にすることが可能となる。
また、本発明の画像処理装置では、抽出した両目を結ぶ直線の傾きに基づいて、矩形形状の傾きを決定するものとしてもよい。
画像に写された顔が傾いている場合(例えば、人物が首を傾げている場合など)には、それに伴って両目も傾いていくので、両目を結ぶ直線の傾きから顔の傾きを把握することが可能である。そこで、両目を結ぶ直線の傾きに基づいて矩形形状の傾きを決定してやれば、顔の傾きに合わせてマスク処理を行うことが可能となるので、マスク処理をより適切に行って人物を特定不能にすることが可能となる。
更に本発明は、上述した画像処理方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラムとしての態様も含んでいる。すなわち、上述した画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする画像処理方法
をコンピュータによって実現させることを要旨とする。
人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする画像処理方法
をコンピュータによって実現させることを要旨とする。
このプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各機能を実現させれば、画像中の人物に適切にマスク処理を施すことが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.プライバシー保護印刷処理:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
A.装置構成:
B.プライバシー保護印刷処理:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の画像処理装置を搭載した印刷装置10を示した斜視図である。図示されるように、印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を制御する制御部300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受けとって印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置となっている。
図1は、本実施例の画像処理装置を搭載した印刷装置10を示した斜視図である。図示されるように、印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を制御する制御部300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受けとって印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置となっている。
制御部300には、CPUやROM、RAMなどが搭載されており、スキャナ部100で読み取った画像データや、メモリカード等の記録媒体から読み出した画像データに所定の画像処理を施してから画像を印刷することが可能となっている。例えば、画像データを解析して人物を検出し、人物の目の部分を矩形状に塗りつぶす等のマスク処理を施すことが可能となっており、これによって、人物のプライバシーが保護された画像を印刷することが可能となっている。もっとも、こうした画像を印刷するためには、マスク処理を画像の適切な部分に施すことが重要であり、適切な部分に施せないと、顔が見えてしまってプライバシーが保護できなかったり、あるいは、隠す必要のない部分までマスク処理を施してしまって、画像が不自然になってしまうなどの不都合が生じてしまうことがある。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10は、画像中の適切な部分にマスク処理を施すことを可能とする本実施例の画像処理装置を搭載している。
図1には、本実施例の画像処理装置が印刷装置10に搭載されている様子が示されている。図示されているように、画像処理装置は、制御部300に搭載されたCPUやRAM等によって構成されており、これらのCPUやRAM等の機能を用いて各種の処理が実現されている。本実施例の画像処理装置は、画像データ受け取ると、画像データを解析して画像に写された人物の目を検出する。そして、人物のプライバシーを保護するために、人物の目の部分に矩形形状のマスク処理を施す。ここで、本実施例の画像処理装置は、検出した目の位置関係に基づいて特別な処理を行うことによって、マスク処理を適切に実行可能としている。こうしてマスク処理が施された画像データは、プリンタ部200へと供給され、その結果、人物のプライバシーが適切に保護された印刷画像を出力することが可能となる。以下では、こうしたプライバシーが保護された画像を印刷する処理について、フローチャートに沿って詳しく説明する。
B.プライバシー保護印刷処理 :
図2は、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、ユーザーが操作パネル310を操作して印刷する画像データを指定すると、これを受けて、制御部300が実行を開始する処理である。図2のフローチャートに示されている様に、処理を開始すると、まず、印刷する画像データを読み込む処理を行う(ステップS100)。読み込む画像データは、印刷装置10に挿入されたメモリカード等の記録媒体に記録されているものであってもよいし、あるいは、印刷装置10に接続されたコンピュータ等に記録されているものであってもよい。尚、本実施例では、図3に例示した画像をメモリカードから読み込むものとする。
図2は、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、ユーザーが操作パネル310を操作して印刷する画像データを指定すると、これを受けて、制御部300が実行を開始する処理である。図2のフローチャートに示されている様に、処理を開始すると、まず、印刷する画像データを読み込む処理を行う(ステップS100)。読み込む画像データは、印刷装置10に挿入されたメモリカード等の記録媒体に記録されているものであってもよいし、あるいは、印刷装置10に接続されたコンピュータ等に記録されているものであってもよい。尚、本実施例では、図3に例示した画像をメモリカードから読み込むものとする。
画像データを読み込んだら、次いで、マスク処理を施す為に、画像データを解析して画像に写されている人物の「目」を検出する処理を行う(図2のステップS102)。「目」を検出するには、種々の方法を用いることが可能である。例えば、テンプレートを用いたパターンマッチングの手法を適用することができる。すなわち、「目」の典型的なパターンをテンプレートとして記憶しておき、このテンプレートと似ている部分を画像の中から探し出す。例えば、「目」の典型的なパターンとして、白目に対応する灰色の楕円の中心部分に黒色の円(黒目に対応)が描かれたパターンを記憶しておく。そして、画像データを解析して、このパターンに似ている部分を画像の中から探し出す。画像の中に似ている部分があれば、その部分に目が描かれていると判断することができるので、これによって目を検出することが可能である。
もっとも、パターンマッチ等の方法で目を検出しようとすると、画像全体の中から目を探さなければならないので、検出にある程度の時間がかかってしまうことがある。そこで、目を検出する前に、まず顔を検出しておき、検出した顔の中から目を探すこととしてもよい。例えば、画像データの中から顔の色に対応する肌色の部分を探し出すことによって、顔を検出する。そして、顔の部分に対して、前述したパターンマッチの手法を適用して、目を検出する。こうすれば、目を探す範囲が顔の部分に限られるので、目をより迅速に検出することが可能である。もちろん、こうした方法に限られず、種々の方法を用いて目を検出することが可能である。
図4は、画像データから目を検出した様子を例示した説明図である。図示されている様に、目を含む領域(目領域)が、左右の目の位置でそれぞれ検出されている。尚、図4の例では、検出した目領域は矩形形状をしているが、目領域の形状は矩形形状に限られず、その他の形状であってもよい。例えば、目に対応する楕円形状のパターンを探して目を検出した場合には、目領域は楕円形状であってもよい。
目領域を検出したら、次いで、マスク処理を施す矩形の領域(マスク領域)の長さを決定する処理を行う(図2のステップS104)。ここで、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、検出した目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決定する。こうすることによって、様々な画像に対してマスク領域を適切に設定することが可能となる。この点については、後で詳しく説明する。
マスク領域の長さを決定する為には、まず、検出した目領域の間の距離を取得する。目領域の間の距離としては、種々の距離を取得することが可能である。例えば、2つの目領域の間の最も近い場所同士を結んだ最短の距離を取得してもよいし、逆に、最も遠い場所同士を結んだ最長の距離を取得してもよい。こうした種々の距離を取得することが可能であるが、本実施例では、処理をより簡便にするために、次の図5に示す方法で目領域の間の距離を取得する。
図5は、目領域の間の距離を取得し、取得した距離に基づいてマスク領域の長さを決定する様子を示した説明図である。図5(a)には、目領域の中心間の距離を取得する様子が示されている。図示されている様に、左右の目領域において中心点をそれぞれ求めて、左右の中心点を結ぶことにより、目領域の間の距離を取得している。目領域の中心を求めるには、例えば、目領域の中の画素の平均の位置を算出すればよい。こうすれば、画素の平均の位置を計算するだけでよく、目領域の形状を詳しく解析する必要がないので、目領域の間の距離を簡便に取得することが可能である。こうして目領域の間の距離を求めたら、求めた距離に基づいて、マスク領域の長さを決定する。
図5(b)には、目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決定する様子が示されている。図示されている様に、マスク領域の長さは、目領域の間の距離に所定の係数(図中「K」と表示)を乗算することによって決定する。ここで、係数「K」としては、マスク領域が目を覆う長さになるように、適切な値を設定しておけばよい。また、係数「K」を適切に設定しておけば、目以外の部分にマスク処理を施してしまって画像が不自然になってしまう事態を回避することも可能である。例えば、「K」として「1.5」程度の数値を設定しておけば、目を十分に隠すことができ、なおかつ、顔以外の部分にまでマスク領域が及んでしまう事態を回避することが可能である。
尚、マスク領域の長さを決定する際には、図5(b)に示した方法に限らず、種々の方法を用いることが可能である。例えば、目領域の間の距離に対する適切なマスク領域の長さを予め調べておき、調べたマスク領域の長さと目領域の間の距離とを対応付けて、対応テーブルとして記憶しておく。そして、画像データから取得した目領域の間の距離に基づいて、この対応テーブルを参照することによって、マスク領域の長さを決定する。こうすれば、目領域の間の距離ごとにマスク領域の長さを詳細に設定しておくことができるので、マスク領域の長さをより適切に設定することが可能となる。一方、図5(b)に示した数式に従ってマスク領域の長さを決定すれば、図5(b)に示された簡単な計算を実行するだけでよいので、マスク領域の長さをより簡便に決定することが可能である。こうして、マスク領域の長さを決定したら、次いで、マスク領域を画像に設定する処理を行う(図2のステップS106)。
図6は、マスク領域を画像に設定する様子を示した説明図である。ここで、マスク領域を設定する場所は、種々の方法で決めることが可能である。例えば、図6の例では、目領域と目領域との間の中点を求めて、中点の位置にマスク領域の中心がくるようにマスク領域を設定している。中点の位置は、先に求めた目領域の中心の位置から容易に求めることができるので、こうすることによって、マスク領域を簡便に設定することが可能である。もちろん、こうした方法に限られず、種々の方法でマスク領域を設定することが可能である。例えば、画像データを解析して顔が描かれている領域を検出すれば、顔の領域から目のおおよその位置が推測できるので、推測した目の位置にマスク領域を設定することとしてもよい。
マスク領域を設定したら、実際にマスク領域の画像データを変更することによって、マスク処理を実行する(図2のステップS108)。マスク処理は、種々の方法で行うことが可能であるが、簡単には、マスク領域の画像データの階調値を別の階調値へと変更すればよい。例えば、図7に示した例では、マスク領域の画像データの階調値を黒色の階調値へと変更している。図示されているように、階調値を変更するとマスク領域が黒く塗りつぶされるので、マスク領域に描かれている人物の目を隠すことが可能である。こうして、人物のプライバシーが保護された画像データを生成することが可能となる。
もちろん、こうした方法に限られず、他の方法によってマスク処理を行うことも可能である。例えば、マスク領域の画像データにいわゆるモザイク処理を施してもよいし、あるいは、ガウシアンフィルタなどのぼかしフィルタを用いたぼかし処理を施してもよい。こうした場合でも、マスク領域に描かれている人物の目を隠すことができるので、人物のプライバシーが保護された画像データを生成することが可能である。
こうして、人物のプライバシーが保護された画像データを生成したら、制御部300は、画像データをプリンタ部200へと供給する。これを受けて、プリンタ部200は、受け取った画像データに基づいて画像を印刷する(図2のステップS110)。これにより、人物のプライバシーが適切に保護された印刷画像が出力される。以上の様にして画像を印刷したら、制御部300は、「プライバシー保護印刷処理」を終了する。
以上に説明した様に、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、画像データから目領域を検出し、検出した目領域の間の距離に基づいて、マスク領域の長さを決めている(図6を参照)。こうすることによって、様々な画像に対してマスク処理を適切に施すことが可能となる。以下では、この点について詳しく説明する。
一般に、画像に写された人物の顔の向きは、一定ではなく、様々な方向を向いている。例えば、真正面を向いている場合もあれば、横を向いている場合もある。更には、うつむいている場合もあれば、逆に、見上げている場合もある。このように、顔の向きは、画像によって様々であるため、画像から顔を検出してマスク処理を行おうとしても、実際にはどうしても上手くいかないことがある。例えば、画像によっては、目がマスク領域からはみ出してしまって、結果的に人物を特定できてしまったり、あるいは、顔以外の部分にまでマスク処理をしてしまって、不自然な画像になってしまうことがある。この様に、様々な不都合がどうしても生じてしまうので、適切にマスク処理をすることは困難であった。これに対して、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、目領域を検出して、目領域の位置関係に基づいてマスク領域の長さを決定している。こうすると、目領域の間の距離が顔の向きを反映することによって、マスク領域を適切に設定することが可能となる。この点について、図8を用いて説明する。
図8(a)には、横向きの顔が描かれた画像について、目領域の間の距離が示されている。一方、図8(b)には、正面を向いている画像について、同様に目領域の間の距離が示されている。この2つ画像について、目領域の間の距離を比較すると、図示されている様に、横向きの顔の画像の方が、正面を向いている画像よりも目領域の間の距離が短くなっている。このことから分かるように、顔が横を向いている画像ほど、目領域の間の距離は短くなり、逆に、顔が正面を向いている画像ほど、目領域の間の距離は長くなる。
このように、人物の顔が写された画像では、顔の向きによって目領域の間の距離が変化している。そこで、目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決めてやれば、顔の向きに応じて適切にマスク処理を行うことが可能となる。例えば、正面を向いた画像では、顔がよく見えるのでマスク領域を長くして目をしっかりと隠す必要があるが、上述した様に、正面を向いた画像では目領域の間の距離が長くなるので、これに基づいてマスク領域を長くすることによって、目をしっかりと隠すことが可能となる。一方、横を向いた画像では、マスク領域が長いと、マスク領域が顔からはみ出して画像が不自然になってしまうが、上述した様に、目領域の間の距離が短くなるので、これに基づいてマスク領域を短くすることによって、顔からはみ出すことなく適切に設定することが可能となる。このように、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決めることによって、プライバシーを適切に保護しつつ、不自然な印象のない良好な画像を出力することが可能となっている。
また、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、目領域のおおよその位置が検出できればよく、目領域を高い精度で検出しなくても、マスク領域を適切に設定することが可能となっている。すなわち、目領域と目領域との間のおおよその距離がわかれば、その距離に基づいてマスク領域の長さを適切に決定できるので、「目」を完全に検出できなくてもよい。例えば、目に髪の毛がかかっている場合や影が射している場合などには、髪の毛や影のかかった部分を検出することは困難であり、こうした場合には、目を部分的にしか検出できないことがある。その結果、検出できなかった部分(髪の毛や影がかかった部分)をマスク処理することができず、結果的に人物を特定されてしまうことがある。これに対して、本実施例では、目の一部分が検出できれば、その一部分に基づいて目領域の間の距離を求めることが可能であり、求めた距離に基づいて、マスク領域の長さを適切に決定することが可能である。従って、検出できなかった部分についてもマスク処理を施すことが可能であり、これによって、プライバシーを適切に保護することが可能となっている。また、このことから、目を高い精度で検出しなくてもよいので、検出処理を簡略化して画像を迅速に印刷することも可能となっている
以上に説明した様に、本実施例の「プライバシー保護印刷処理」では、目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決めることによって、様々な画像に対してマスク処理を適切に施すことが可能となっている。これにより、画像に写された人物のプライバシーが的確に保護されるので、ユーザーは、プライバシーや肖像権に気を使うことなく、画像を手軽に印刷することが可能となっている。
C.変形例 :
上述した実施例には、いくつかの変形例が考えられる。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。
上述した実施例には、いくつかの変形例が考えられる。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。
C−1.第1変形例 :
前述した実施例では、画像に写された人物の左右の目領域を検出し、左右の目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決定するものとして説明した。しかし、片方の目領域しか検出できなかった場合には、片方の目領域の大きさに基づいてマスク領域の長さを決めることとしてもよい。
前述した実施例では、画像に写された人物の左右の目領域を検出し、左右の目領域の間の距離に基づいてマスク領域の長さを決定するものとして説明した。しかし、片方の目領域しか検出できなかった場合には、片方の目領域の大きさに基づいてマスク領域の長さを決めることとしてもよい。
図9は、片方の目領域に基づいて、マスク領域の長さを決定する様子を例示した説明図である。図示されている様に、この画像では、顔がほとんど真横を向いており、片方の目しか写っていない。このため、当然ながら、片方の目領域だけが検出されている。一般に、片方の目領域だけが検出される場合には、この画像の様に、顔がほとんど真横を向いているか、あるいは、真横とまではいかないもののかなり横を向いていると考えられる。このため、これらの画像では、人物の片目を隠してやるだけで、人物を特定不能にすることができると考えられる。そこで、図示されている様に、片方の目領域の長さを求めて、求めた目領域の長さに所定の係数(図中、「K」と表示)を乗算することで、マスク領域の長さを決定する。こうすれば、目領域を十分に隠すことができるので、片方の目しか写っていない画像であっても、プライバシーを適切に保護することが可能となる。尚、目領域の長さを取得する際には、長さを目領域からどのように取得してもよいが、図示されている様に、長手方向の長さを取得すれば、マスク領域から目の一部分がはみ出してしまう危惧がないので、より好適である。
C−2.第2変形例 :
前述した実施例では、目領域の位置関係に基づいてマスク領域の長さを決定するものとして説明した。しかし、マスク領域の長さに加えて、マスク領域の角度を決定するものとしてもよい。
前述した実施例では、目領域の位置関係に基づいてマスク領域の長さを決定するものとして説明した。しかし、マスク領域の長さに加えて、マスク領域の角度を決定するものとしてもよい。
図10は、目領域の位置関係に基づいて、マスク領域の角度を決定する様子を示した説明図である。図10(a)には、検出した2つの目領域の位置関係に基づいて角度を取得する様子が示されている。図示されている様に、2つの目領域それぞれの中心を求めて、求めた中心を直線で結ぶことにより、角度を取得する。こうすれば、首をかしげた画像であっても、顔の傾きを反映した角度を取得することができるので、顔の傾きに合わせて適切にマスク処理を施すことが可能となる。すなわち、図10(b)に示されている様に、取得した角度の分だけマスク領域を傾けて設定すれば、顔の傾きに合わせた適切な領域にマスク処理を施すことが可能となる。これにより、顔が傾いている画像についても、人物のプライバシーを的確に保護することが可能となる。
以上、本実施例の画像処理装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上述した実施例では、本実施例の画像処理装置を印刷装置に搭載した場合について説明したが、本実施例の画像処理装置を、いわゆるミニラボ機などの写真プリント機器に搭載することも可能である。また、街角や公共の場などに置かれた無人の写真印刷端末などに搭載することも可能である。こうした場合でも、人物に適切にマスク処理を施すことができるので、プライバシーや肖像権が保護された画像を簡便に出力することが可能である。
また、本実施例の画像処理装置をデジタルカメラに搭載することも可能である。デジタルカメラに搭載した場合には、ユーザーが撮影した画像を解析して、画像に写っている人物にマスク処理を施す。こうすれば、人物に適切にマスク処理が施されるので、ユーザーは、プライバシーや肖像権等に気を使うことなく、手軽に配布したりWebサイト等にアップロードして公開したりすることも可能となる。
もちろん、印刷装置やデジタルカメラに限られず、本実施例の画像処理装置を各種の装置に搭載することが可能である。例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどの画像表示装置に搭載することも可能であるし、フォトビューワーや携帯電話端末などの携帯型表示装置に搭載することも可能である。こうした場合にも、人物に適切にマスク処理が施されることによって、プライバシーや肖像権を保護した状態で画像を出力することが可能となる。
10…印刷装置、 100…スキャナ部、 200…プリンタ部
300…制御部 310…操作パネル
300…制御部 310…操作パネル
Claims (6)
- 人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理装置において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記画像中から前記人物の片目のみが抽出された場合には、前記マスク処理を施す矩形形状の長手方向の大きさを、該片目の大きさに基づいて決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記マスク領域を施す矩形形状の長手方向の大きさを、前記検出した片目の長手方向の大きさに基づいて決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記マスク処理を施す矩形形状が、前記画像の外縁を構成する少なくとも一辺に対してなす傾きを、前記抽出した両目の位置を結ぶ直線と、該一辺とがなす角度に基づいて決定することを特徴とする画像処理装置。 - 人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法において、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする画像処理方法。 - 人物が写った画像の画像データを解析して、該人物の顔面中の目の部分に略矩形形状のマスク処理を施す画像処理方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像中から前記人物の両目の位置を抽出した後、該両目の間の距離に基づいて、前記矩形形状の長手方向の大きさを決定することを特徴とする画像処理方法
をコンピュータにより実現させるプログラム。
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