JP2009266513A - 配光可変式照明器具 - Google Patents

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広行 関井
Shinji Noguchi
晋治 野口
Tadashi Murakami
忠史 村上
Wataru Tanaka
田中  渉
Satoru Yamauchi
哲 山内
Yuki Shirakawa
友樹 白川
Tetsuya Nishi
哲也 西
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Abstract

【課題】配光可変式照明器具において、構造を簡単にし、低コストにする。
【解決手段】配光可変式照明器具1は、複数のLED2が配置され変形自在な弾性部材3と、弾性部材3の周縁を支持する開口枠部41を有した器具本体4と、荷重を掛けて弾性部材3を変形させる伸縮部材5と、を備えている。器具本体4は筐体形状であり、筐体形状の底部の周囲に設けられた開口枠部41において、弾性部材3の周囲を支持している。伸縮部材5は、伸縮部51と伸縮部51を伸縮させる駆動部52を有している。駆動部52が器具本体4の上面部42に設けられ、伸縮部51の先端部53が弾性部材3の任意の箇所に取り付けられている。伸縮部材5が伸縮することにより、弾性部材3が変形し、LED2の配光方向が変化する。弾性部材と弾性部材を変形させる荷重手段とによって光源の光軸方向を変えるので、配光可変式照明器具1の構造が簡単になり低コストになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、配光方向を任意に可変な照明器具に関する。
従来から、住宅、オフィスなどの部屋全体を照明する複数の光源を備え、光源毎の配光方向を変えることができる照明器具がある。例えば、LEDを発光源とし、実装基盤にLEDを数個ずつ配した発光ダイオードモジュールを複数備え、発光ダイオードモジュール毎に配光方向を変えることができる発光ダイオード投光装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示されるような発光ダイオード投光装置においては、発光ダイオードモジュール毎に回動機構が必要であるので、構造が複雑となり、また、高コストになる。
特開2004−241287号公報
本発明は、上記問題を解消するものであり、構造が簡単で、低コストな配光可変式照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光源と、この光源を支持し、その光軸方向を可変とする支持機構とを備えた配光可変式照明器具において、前記支持機構は、前記光源が配置された変形自在な弾性部材と、前記弾性部材の周縁を支持する開口枠部を有した器具本体と、前記弾性部材に対して荷重を掛けて該弾性部材を変形させる荷重手段と、を備え、前記荷重手段により前記弾性部材を変形させて前記光軸方向を可変とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の配光可変式照明器具において、前記荷重手段は、前記弾性部材と器具本体との間に介在され、該弾性部材との結合点を変位させる伸縮部材であるものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の配光可変式照明器具において、前記弾性部材は面形状であって前記器具本体との間に密閉空間を形成し、前記荷重手段は、前記密閉空間の内圧を変化させて該弾性部材を変形させる吸排気ポンプであるものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の配光可変式照明器具において、前記弾性部材を複数の領域に区分し、かつ該弾性部材の一部が変位しないように前記器具本体側に固定する支持部材を備えたものである。
請求項1の発明によれば、光源が配置された弾性部材と、弾性部材を変形させる荷重手段とによって光源の光軸方向を変えることができるので、簡単な構造で、低コストに配光を可変することができる。
請求項2の発明によれば、弾性部材と荷重手段との結合点を変位させることにより光源の光軸方向を変えるので、任意の集光、光の拡散状態を容易に得ることができる。
請求項3の発明によれば、弾性部材の形状を滑らかに変形させるので、各光源の配置位置に応じて配光方向が変化し、照射ムラの少ない照射を行なうことができる。
請求項4の発明によれば、弾性部材の変位を固定する箇所が多いので、照射パターンの形状を複雑にすることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る配光可変式照明器具について図1を参照して説明する。図1は、配光可変式照明器具の外観を示す。配光可変式照明器具(以下、照明器具と略す)1は、天井面に配され下方を照明するダウンライトである。照明器具1は、複数のLED(光源)2が配置され変形自在な弾性部材3と、弾性部材3の周縁を支持する開口枠部41を有した器具本体4と、弾性部材3に対して荷重を掛けて弾性部材3を変形させる伸縮部材(荷重手段)5と、を備えている。LED2は、例えば狭角配光制御レンズを備えたSMD型LEDや狭角配光の砲弾型LEDである。弾性部材3は、例えばゴム材や樹脂等である。弾性部材3、器具本体4、及び伸縮部材5等は支持機構を構成している。
器具本体4は筐体形状であり、筐体形状の底部の周囲に設けられた開口枠部41において、弾性部材3の周囲を例えば接着によって支持している。LED2は、電源を供給するLED取付台21に取り付けられ、LED取付台21が弾性部材3に取り付けられている。LED2の点灯回路が形成されたLED基盤22は器具本体4の上面部42に配されており、LED取付台21とLED基盤22とは、十分な長さを有した配線23によって接続されている。伸縮部材5は、伸縮する伸縮部51と、伸縮部51を伸縮させる駆動部52を有している。駆動部52は、例えば、モータ駆動のラックピニオン(図示なし)より成っている。駆動部52が上面部42に設けられ、伸縮部51の先端部53が弾性部材3の任意の箇所に取り付けられている。伸縮部材5が伸縮することにより、弾性部材3が変形する。
次に、照明器具1の動作について図2(a)及び(b)を参照して説明する。図2(a)及び(b)は、図1の一点鎖線Aにおける照明器具1の断面を示し、図2(a)は、伸縮部材5が伸長したときの断面であり、図2(b)は、伸縮部材5が収縮したときの断面である。伸縮部材5が伸長すると、弾性部材3と先端部53との結合点が下方に変位し、弾性部材3が凸形状に変形する(図2(a)参照)。弾性部材3に配されているLED2の光軸Lは外側に傾斜し、配光方向が弾性部材3の外周方向になる。伸縮部材5が収縮すると、弾性部材3と先端部53との結合点が上方に変位し、弾性部材3が凹形状に変形する(図2(b)参照)。弾性部材3に配されているLED2の光軸Lは内側に傾斜し、配光方向が弾性部材3の中心方向になる。
このように、弾性部材3と伸縮部材5との結合点を変位させることによりLED2の光軸方向を変えることができるので、照明器具1の構造が簡単になり、低コストになる。
次に、本実施形態に係る照明器具の第1の変形例について図3(a)及び(b)を参照して説明する。図3(a)は、伸縮部材5が伸長したときの照明器具1の断面を示し、図3(b)は、伸縮部材5が収縮したときの照明器具1の断面を示す。照明器具1は第1の実施形態と異なり伸縮部材5を2本備え、LED2を2本の伸縮部材5の間と、伸縮部材5と開口枠部41との間に備えている。
伸縮部材5が伸長すると、弾性部材3は凸形の台形形状に変形する(図3(a)参照)。2本の伸縮部材5の間に配されたLED2の配光方向は真下に維持され、伸縮部材5と開口枠部41との間に配されたLED2の配光方向は弾性部材3の外周方向になる。伸縮部材5が収縮すると、弾性部材3は中央部が平らな凹形状に変形する(図3(b)参照)。2本の伸縮部材5の間に配されたLED2の配光方向は真下に維持され、伸縮部材5と開口枠部41との間に配されたLED2の配光方向は弾性部材3の中心方向になる。伸縮部材5が2本であるので、第1の実施形態と比べて、照射パターンを複雑にすることができる。また、伸縮部材5の本数は3本以上でもよい。それぞれの本数に応じて配光方向を変化させることができる。
次に、本実施形態に係る照明器具の第2の変形例について図4を参照して説明する。図4は、照明器具の外観を示す。照明器具1は第1の実施形態と異なり、弾性部材3が面形状でなく、棒形状になっている。LED2は棒形状の弾性部材3に直線状に配されている。照射パターンを線状にすることができ、また、弾性部材3が少なくてよいので低コストにすることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る照明器具について図5(a)及び(b)を参照して説明する。図5(a)は、吸排気ポンプが排気したときの照明器具1の断面を示し、図5(b)は、吸排気ポンプが吸気したときの照明器具1の断面を示す。本実施形態の照明器具1は、第1の実施形態とは弾性部材3への荷重手段が異なり、伸縮部材に代えて吸排気ポンプ6を備えている。吸排気ポンプ6は、例えばピストンポンプである。弾性部材3は器具本体4との間に密閉空間を形成している。吸排気ポンプ6の吸排気管は密閉空間と繋がっており、吸排気ポンプ6は密閉空間の内圧を変化させて弾性部材3を変形させる。
吸排気ポンプ6が密閉空間に排気し内圧を高くすると、弾性部材3は膨らみ下側へ凸状に変形する。弾性部材3に配されたLED2の配光方向は、配置位置に応じて弾性部材3の外周方向になる(図5(a)参照)。吸排気ポンプ6が密閉空間から吸気し内圧を低くすると、弾性部材3は窪み上側へ凹状に変形する。弾性部材3に配されたLED2の配光方向は、配置位置に応じて弾性部材3の中心方向になる(図5(b)参照)。弾性部材3の形状が密閉空間の内圧によって滑らかに変形するので、各LED2の配置位置に応じて配光方向が変化し、照射ムラの少ない照射を行なうことができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る照明器具について図6を参照して説明する。図6は、照明器具1の外観を示す(LED取付台21とLED基盤22とを接続する配線は、図を見易くするために省略、以下、図7(a)、図8(a)において同様)。本実施形態の照明器具1は第2の実施形態の照明器具1の構成に加えて、弾性部材3を複数の領域に区分し、弾性部材3の一部が変位しないように器具本体4側に固定する支持部材7を備えている。支持部材7は、伸縮する支持伸縮部71と、支持伸縮部71を伸縮させる支持駆動部72を有している。支持駆動部72が上面部42に設けられ、支持伸縮部71の支持先端部73が弾性部材3の任意の箇所に取り付けられている。支持先端部73は棒形状になっており、棒形状に沿って弾性部材3の任意の箇所が固定される。
次に、照明器具1の動作について図7(a)(b)及び図8(a)(b)を参照して説明する。図7(a)(b)は吸排気ポンプ6が排気したときの照明器具1の外観と断面を、図8(a)(b)は吸排気ポンプ6が吸気したときの照明器具1の外観と断面を示す。吸排気ポンプ6が密閉空間に排気し内圧を高くすると弾性部材3は支持部材7によって区分された領域毎に膨らみ下側へ凸状に変形する(図7(a)(b)参照)。吸排気ポンプ6が密閉空間から吸気し内圧を低くすると弾性部材3は支持部材7によって区分された領域毎に窪み上側へ凹状に変形する(図8(a)(b)参照)。弾性部材3の変位が開口枠部41と支持部材7とによって固定されるので、照射パターンの形状を複雑にすることができる。また、支持部材7によって区分された弾性部材3の領域毎に照射ムラのない照射を行なうことができる。
支持先端部73は点形状や面形状でもよい。また、支持駆動部72によって支持伸縮部71を伸縮し、支持先端部73の高さを変更してもよい。支持先端部73の形状や高さに応じて、照射パターンを変化させることができる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であり、例えば、光源として上記ではLEDを示したが、有機ELや電球等を用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る照明器具の斜視図。 (a)は同照明器具において伸縮部材が伸長したときの断面図、(b)は伸縮部材が収縮したときの断面図。 (a)は同照明器具の第1の変形例において伸縮部材が伸長したときの断面図、(b)は伸縮部材が収縮したときの断面図。 同照明器具の第2の変形例の斜視図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る照明器具において吸排気ポンプが排気したときの断面図、(b)は吸排気ポンプが吸気したときの断面図。 本発明の第3の実施形態に係る照明器具の斜視図。 (a)は同照明器具において吸排気ポンプが排気したときの斜視図、(b)はそのときの断面図。 (a)は同照明器具において吸排気ポンプが吸気したときの斜視図、(b)はそのときの断面図。
符号の説明
1 配光可変式照明器具
2 LED(光源)
3 弾性部材
4 器具本体
41 開口枠部
5 伸縮部材(荷重手段)
6 吸排気ポンプ
7 支持部材

Claims (4)

  1. 光源と、この光源を支持し、その光軸方向を可変とする支持機構とを備えた配光可変式照明器具において、
    前記支持機構は、
    前記光源が配置された変形自在な弾性部材と、
    前記弾性部材の周縁を支持する開口枠部を有した器具本体と、
    前記弾性部材に対して荷重を掛けて該弾性部材を変形させる荷重手段と、を備え、
    前記荷重手段により前記弾性部材を変形させて前記光軸方向を可変とすることを特徴とする配光可変式照明器具。
  2. 前記荷重手段は、前記弾性部材と器具本体との間に介在され、該弾性部材との結合点を変位させる伸縮部材であることを特徴とする請求項1に記載の配光可変式照明器具。
  3. 前記弾性部材は面形状であって前記器具本体との間に密閉空間を形成し、
    前記荷重手段は、前記密閉空間の内圧を変化させて該弾性部材を変形させる吸排気ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の配光可変式照明器具。
  4. 前記弾性部材を複数の領域に区分し、かつ該弾性部材の一部が変位しないように前記器具本体側に固定する支持部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の配光可変式照明器具。

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