JP2009266263A - 光ディスク装置およびその最適記録パワー決定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク毎、ドライブ毎や温度等によるβ値の見え方のバラツキの影響を受けることがない、光ディスク装置およびその最適記録パワー決定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】記録可能な光ディスクへの本記録に先立って、光ディスクへ記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するS1と、再生性能品位をあらわすパラメータの値を測定するS2とテスト記録するS1にて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値とを比較するS3と、比較するS3により基準記録パワーを決定するS4、S5と、基準記録パワーにて記録しその記録された値を記録パワー補正を行うための目標値に決定するS6と、目標値に近づくように記録パワーを補正するためのS6と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】記録可能な光ディスクへの本記録に先立って、光ディスクへ記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するS1と、再生性能品位をあらわすパラメータの値を測定するS2とテスト記録するS1にて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値とを比較するS3と、比較するS3により基準記録パワーを決定するS4、S5と、基準記録パワーにて記録しその記録された値を記録パワー補正を行うための目標値に決定するS6と、目標値に近づくように記録パワーを補正するためのS6と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、光ディスク装置の分野でCD系、DVD系およびBD等の光ディスクに対して記録する場合の光ディスク装置およびその最適記録パワー決定方法に関するものである。
記録可能なディスクにて最適な記録パワーで記録を行うため、OPC(Optimum Power Control)をその光ディスクの最内周にあるPCA(Power Calibration Area)領域を使用して実施していた。所定の記録速度にてレーザダイオード(LD)の記録パワーを段階的に変化させてテストデータを記録し、そのテストデータを再生した時の再生信号のβ値(アシンメトリ)を評価し、基準とする適当なβ値が得られた時の記録パワーをその記録速度での最適記録パワーとし、またそのβ値を基準として補正するようにしていた。
特開2002−312939号公報
しかしながら、従来の最適記録パワー決定方法では同一ディスクでも、あるドライブで得られたβ値が別ドライブで得るβ値と必ずしも同一ではなく、また仮に同一ドライブでもディスク毎に得るβ値は同一ではなく、ドライブ毎、ディスク毎により再生性能品位の基準となるβ値の見え方にバラツキがあった。あるドライブで得られたβ値を基準に記録ディスクに記録するための記録パワーを決定していたため、ディスク毎、ドライブ毎でばらついて見えるβ値では、再生性能品位のよい(正確な情報を再生できる)記録パワーを決定し記録を行うことが困難であった。従来の記録パワー決定方法を図6(a)、図6(b)、図7を用いて簡単に説明する。図6(a)は従来のβ値測定量の補正のフローチャート、図6(b)は従来の最適記録パワー決定方式のフローチャート、図7は従来の最適記録パワー決定方式を表す図である。図6(a)において、各ドライブ毎のβ値測定量を補正するため予めβ値がわかっているディスクを用いて調整しておく。まずドライブ毎にS1において予めβ値がわかっている(βoとする)ディスクのβ値を測定する。次にS2においてβoと実際に測定されたβ値との差分Δβ=βo−βを算出する。このΔβ値を補正量として使用する。次に従来の記録パワー決定方法であるが、図6(a)においてβ値の補正が行われた上で図6(b)の方法が行われるものとする。図6(b)において、S1〜S6は記録パワー決定方法の各ステップを示す。図7において、横軸は記録パワー、縦軸はβ値を示す。まず、図6(b)の学習開始後S1において、PCA領域に適当な高パワー側から低いパワー側へ決められたパワーステップ毎に10段階のパワーで1セクターずつランダムパターンにて記録していく。それが図7において横軸のP1〜P10に相当するものとする。図6(b)のS2において、10箇所(P1〜P10)のβ値を測定する。図7において、10箇所それぞれにおいてのβ値は図上では○印の位置がそれに相当するものとする。図6(b)のS3において、測定した10箇所で5箇所移動平均を行う。図7において、βa3〜βa7に相当する。これら5箇所のうち図6(b)のS4において、目標β値(βo)に近い3箇所を抽出する。図7では、βa4〜βa6とする。それで図6(b)S5においてこれら3箇所での線形補間を行い、目標β値(βo)の時の記録パワーを算出し、記録パワーとして決定していた。
そこで、各ドライブを同一β値を基準に記録パワー補正するのではなく、再生性能品位を基準に各ドライブ毎の基準記録パワーおよびβ値を求め記録パワー補正を行うようにする。そうすることにより、特に高倍速記録において見られていたようなβ値のバラツキによる記録パワーのバラツキもなく、全ての記録エリアにおいて安定した記録ができるようになり、その記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことができ、ディスク毎ドライブ毎のバラツキや温度によるバラツキ等の影響を受けることがない、ドライブ毎の最適記録パワー決定方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、記録可能なディスクへの本記録に先立って、ディスクへ記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するステップと、再生性能品位をあらわすパラメータの値とテスト記録するステップにて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値とを比較するステップと、比較するステップにより基準記録パワーを決定するステップと、基準記録パワーにて記録しその記録された値を、記録パワー補正を行うための目標値に決定するステップと、目標値に近づくように記録パワーを補正するためのステップと、を備えたことを特徴とする光ディスク装置およびその最適記録パワー決定方法である。
本発明は上記構成により、記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくし、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することができ、各記録ディスクによる特性(再生性能品位)もよく、全ての記録エリアにおいて線形性のある記録パワーを決定できるので、特に高倍速記録において見られていたような記録パワーのバラツキもなく全ての記録エリアにおいて安定した記録ができ、その記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことを実現できる。
請求項1記載の発明は、記録可能なディスクへの本記録に先立って、ディスクへ記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するステップと、再生性能品位をあらわすパラメータの値とテスト記録するステップにて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値とを比較するステップと、比較するステップにより基準記録パワーを決定するステップと、基準記録パワーにて記録しその記録された値を、記録パワー補正を行うための目標値に決定するステップと、目標値に近づくように記録パワーを補正するためのステップと、を備えたことを特徴とするものである。これにより、記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくし、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することができ、各記録ディスクによる特性(再生性能品位)もよく、全ての記録エリアにおいて線形性のある記録パワーを決定できるので、特に高倍速記録において見られていたような記録パワーのバラツキもなく全ての記録エリアにおいて安定した記録ができ、その記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことができる。
請求項2記載の発明は、目標値がβ値(アシンメトリ)であることを特徴とするものである。これにより、基準記録パワー決定時の記録・再生性能品位を保つための目標値が明確になる。また、そのβ値を目標として各ドライブ毎、ディスク毎に記録パワー補正を行うことにより、各ドライブ毎、ディスク毎のバラツキなく、記録時の最適記録パワーを決定することができる。さらに、各ドライブの記録エリアの一定間隔毎に最適なβ値に対しての記録パワー補正を行うので、同様にして全ての記録できるエリアにおいて記録時の最適記録パワーを決定することができる。
請求項3記載の発明は、再生性能品位をあらわすパラメータが、BER(Bit Error Rate)、BLER(BLock Error Rate)、ジッター、変調度、位相誤差、MLSE(Maximum Likelihood Sequential Error)、PIF(Parity Inner Failure)のうち、いずれか1つであることを特徴とするものである。これにより、記録エリアにテスト記録されたデータに対する再生性能品位の有無を区別できる指標が明確になり、再生性能品位をあらわすパラメータの閾値内での基準記録パワーを決定することができ、基準記録パワーの上下限(許容量幅)を決めることができる。例えば、再生性能品位のパラメータをBERとした時、テスト記録されたデータを再生した場合のエラーレートが7E−4以下である場合は、テスト記録で使用した記録パワーは記録するのに適当なパワーであるということができ、エラーレートが7E−4より大きい場合は再生性能品位が適当でなくしたがって記録するのに不適なパワーであるという判断ができる。
請求項4記載の発明は、比較するステップでは、再生性能をあらわすパラメータの値の任意の閾値を決め、テスト記録するステップにて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値が、閾値以下かどうかを比較することを特徴とするものである。これにより、記録エリアにテスト記録されたデータに対する再生性能品位を判断することができる。再生性能をあらわすパラメータの値が閾値以下の場合には、テスト記録で使用した記録パワーは記録するのに適当なパワーであるということができ、基準記録パワーの上下限(許容量幅)を決めることができる。
請求項5記載の発明は、基準記録パワーを決めるステップでは、基準記録パワーが再生性能品位を満たす所定の範囲内の中間であることを特徴とするものである。これにより、記録エリアにテスト記録されたデータに対する再生性能品位の有無を区別できる指標が明確になり、再生性能品位をあらわすパラメータの閾値内での基準記録パワーを決定することができる。また、基準記録パワー決定時の記録パワーの再生性能品位を満たす許容量が上下最大限保たれるため、ドライブやディスク以外の温度等の外的要因に記録パワー決定が左右され易い場合にでも、再生性能品位を満たす記録パワーの範囲を最大限確保することができる。
請求項6記載の発明は、基準記録パワーを決めるステップでは、基準記録パワーが再生性能品位を満たす所定の範囲内において任意の比率で決定することを特徴とするものである。これにより、記録エリアにテスト記録されたデータに対する再生性能品位の有無を区別できる指標が明確になり、再生性能品位をあらわすパラメータの閾値内での基準記録パワーを決定することができる。また、ドライブやディスクの組合せにより必ずしも再生性能品位を満たす許容量の中間がその組合せの最適の再生性能品位となる記録パワーとは限らないので、そういう場合にはそのドライブ、ディスクの組合せに最適な基準記録パワーを決定することができる。
請求項7記載の発明は、記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するステップにおいて、段階的に変化する記録パワーのステップ幅が可変であることを特徴とするものである。これにより、テスト記録時の記録パワーのステップ幅を広くした場合は、再生性能品位を満たす記録パワーの許容量を早く決めることができ、また、テスト記録時の記録パワーのステップ幅を狭くした場合は、記録パワーの許容量をより正確により広めに求めることができる。またそれに併せて、目標値であるβ値もより精度のよい値を求めることもできるようになり、適当な記録パワー補正ができるようになる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載の最適記録パワー決定方法を用いた光ディスク装置であることを特徴とするものである。これにより、記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくし、ドライブやディスク以外の温度等外的要因に記録パワー決定が左右され易い場合にでも、十分に再生性能品位を満たす記録パワーを決めることができる。また、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することができ、各記録ディスクによる特性の傾きも大きく、全ての記録エリアにおいて線形性のある記録パワーを決定できるので、特に高倍速記録において見られていたような記録パワーのバラツキもなく全ての記録エリアにおいて安定した記録ができ、記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことができる光ディスク装置を提供できる。
以下本発明の実施の形態1を示す最適記録パワー決定方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。まずは光ディスク装置の基本構成について説明する。図1は光ディスク装置の簡単な構成を表すブロック図である。1は光ディスク装置、2は光ディスク、3はスピンドルモータ、4はサーボ回路、5は光ピックアップ装置、6は再生信号処理回路、7はシステム処理回路、8はバッファ、9はシステムコントローラである。この光ディスク装置1は、光ディスク2をスピンドルモータ3によって回転させる。このスピンドルモータ3の動作はサーボ回路4によって制御され、再生および記録時には光ディスク2が線速度一定で、もしくは角速度一定で回転するようにされる。また光ディスク2の再生および記録は、レーザビームを使用した光ピックアップ装置5を使用して行われる。光ピックアップ5のフォーカス、トラッキング、シーク等の動作はサーボ回路4によって制御される。光ピックアップ5より出力される再生信号は再生信号処理回路6に供給され、再生信号の増幅やフィルタ処理が行われる。再生信号処理回路6で処理された再生信号は、システム処理回路7に供給されてデジタル復調、誤り訂正などの処理が行われて、光ディスク2に記録されたデジタルデータが得られる。このシステム処理回路7およびサーボ回路4の動作は、中央処理装置を要部としたシステムコントローラ9によって制御される。なお、光ディスク装置1の運転に必要なファームウェアはシステムコントローラ9の記憶部に書き込まれている。
(実施の形態1)
本実施の形態1は、基準記録パワーを決める際に再生性能品位が所定の範囲内の中間(パワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称)である場合について図面を参照しながら説明する。光ディスク装置の構成は上記図1の説明で述べたとおりである。図2は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称である場合の最適記録パワー決定方法のフローチャートである。図3は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称である場合の最適記録パワー決定方法を表す図である。図2、図3を対比させながら説明していく。図2において、S1〜S6は記録パワー決定方法の各ステップを示す。図3において、横軸は記録パワー、縦軸は再生性能指標とした場合に10は記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線である。
本実施の形態1は、基準記録パワーを決める際に再生性能品位が所定の範囲内の中間(パワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称)である場合について図面を参照しながら説明する。光ディスク装置の構成は上記図1の説明で述べたとおりである。図2は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称である場合の最適記録パワー決定方法のフローチャートである。図3は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称である場合の最適記録パワー決定方法を表す図である。図2、図3を対比させながら説明していく。図2において、S1〜S6は記録パワー決定方法の各ステップを示す。図3において、横軸は記録パワー、縦軸は再生性能指標とした場合に10は記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線である。
まず、図2の学習開始後S1において、PCA領域上に適当な高いパワー側から低いパワー側へ決められた一定間隔のパワーステップ毎に10段階の記録パワーで1セクターずつランダムパターンにて記録していく。それが図3において横軸のP1〜P10に相当する。次に図2のS2において、先ほど記録した10箇所(P1〜P10)の再生性能品位を測定する。この再生性能を表す指標は、BER、BLER、ジッター、変調度、位相誤差、MLSE、PIFのいずれでもよく、またこれら以外でも再生性能品位を表すものであれば問題ない。図3において10箇所(P1〜P10)それぞれにおいての再生性能の値は図上では○印の位置がそれに相当するものとし、それらを互いにつなげた曲線を記録パワーと再生性能指標との関係を表すものとする。次に図2のS3において再生性能指標における閾値を決めその閾値と比較し閾値前後の値をもつ記録パワーを抽出することにする。図3において仮に再生性能品位を示す指標をBERとした場合その閾値を7E−4とし各記録パワーにおけるBERの値が閾値以下であればその記録パワーにおいて再生性能品位はよいということができる。その7E−4を示す閾値の線と記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線10との交点前後の記録パワー(図3上では、P1、P2、P9、P10がそれぞれ相当する)が抽出される。
さらに次にこれらの記録パワーを用いて、基準記録パワーPoを算出するステップについて説明する。図2のS4および図3において、基準記録パワーPoの下限値、上限値は先ほど上記S3にて抽出されたP1、P2、P9、P10を用いてそれぞれ算出される。図3において閾値の線と記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線10との交点において、低パワー側の交点を下限値パワーPmin、高パワー側の交点を上限値パワーPmaxとそれぞれ設定した場合、Pmin=(P1+P2)/2、Pmax=(P9+P10)/2とそれぞれ算出される。ただ、Pmin、Pmaxの値は図3における再生性能指標における閾値の線と記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線10との交点前後の記録パワーを用いて算出されるものであるので、必ずしも交点に限定されるものではなく場合によっては再生性能指標の閾値よりも値が高い時もある。
またさらに次に上記のPmin、Pmaxの値を用いて図2のS5において基準記録パワーPoは算出されることになる。実施の形態1においては、パワー特性が基準記録パワーPoを中心に左右対称な場合であるので、Po=(Pmin+Pmax)/2により算出される。図3においてPoはPmin、Pmaxの中心に位置する記録パワーである。最後に、図2のS6において基準記録パワーPoで記録を行いその時のβ値を記録時における目標β値とし、そのβ値になるように記録パワー補正を行いながら最適記録パワーで記録を行っていく。
上記の最適記録パワー決定方法を用いることにより、基準記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくし、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することができ、各記録ディスクによるパワー特性(再生性能品位)もよく、全ての記録エリアにおいて線形性のある記録パワーを決定できるので、特に高倍速記録において見られていたような記録パワーのバラツキもなく全ての記録エリアにおいて安定した記録ができ、その記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことができる。また、基準記録パワー決定時の記録パワーの再生性能品位を満たす許容量が上下限において最大限保たれるため、ドライブやディスク以外の温度等の外的要因に記録パワー決定が左右され易い場合にでも、再生性能品位を満たす記録パワーの範囲を最大限確保することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、基準記録パワーを決める際に再生性能品位が所定の範囲内において任意の比率である(パワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない)場合について図面を参照しながら説明する。光ディスク装置の構成は上記図1の説明で述べたとおりである。図4は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない場合の最適記録パワー決定方法のフローチャートである。図5は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない場合の最適記録パワー決定方法を表す図である。図4、図5を対比させながら説明していく。図4において、S1〜S6は記録パワー決定方法の各ステップを示す。図5において、横軸は記録パワー、縦軸は再生性能指標とした場合に10は記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線である。図4においてS4までは実施の形態1と同様のため説明を省略しS5より説明する。図4のS5において、基準記録パワーPoをPo=(Pmin+Pmax)×αにて算出する。αの値は任意とし、0より大きくかつPmax/(Pmin+Pmax)未満の値になる。図5を例にとると、再生性能指標値が一番よい記録パワーP3付近になるようなαにし基準記録パワーPoを設定するのもよいし、記録パワーP3付近では上限値パワーPmaxと比較して下限値パワーPmin方向に対して許容量が少ないので再生性能品位が許す範囲において、図5に図示されているような(Pmin+Pmax)/2の値に近い方向になるようなαにし基準記録パワーPoを設定してもよい。実際の記録パワーおよび再生性能指標の関係の再生性能品位が許す範囲において、適当なα値を乗算し基準記録パワーPoを決定することができる。最後に、図4のS6において基準記録パワーPoで記録を行い、その時のβ値を記録時における目標β値とし、そのβ値になるように記録パワー補正を行いながら最適記録パワーで記録を行っていく。
本実施の形態2は、基準記録パワーを決める際に再生性能品位が所定の範囲内において任意の比率である(パワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない)場合について図面を参照しながら説明する。光ディスク装置の構成は上記図1の説明で述べたとおりである。図4は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない場合の最適記録パワー決定方法のフローチャートである。図5は、本発明のパワー特性が基準記録パワーを中心に左右対称でない場合の最適記録パワー決定方法を表す図である。図4、図5を対比させながら説明していく。図4において、S1〜S6は記録パワー決定方法の各ステップを示す。図5において、横軸は記録パワー、縦軸は再生性能指標とした場合に10は記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線である。図4においてS4までは実施の形態1と同様のため説明を省略しS5より説明する。図4のS5において、基準記録パワーPoをPo=(Pmin+Pmax)×αにて算出する。αの値は任意とし、0より大きくかつPmax/(Pmin+Pmax)未満の値になる。図5を例にとると、再生性能指標値が一番よい記録パワーP3付近になるようなαにし基準記録パワーPoを設定するのもよいし、記録パワーP3付近では上限値パワーPmaxと比較して下限値パワーPmin方向に対して許容量が少ないので再生性能品位が許す範囲において、図5に図示されているような(Pmin+Pmax)/2の値に近い方向になるようなαにし基準記録パワーPoを設定してもよい。実際の記録パワーおよび再生性能指標の関係の再生性能品位が許す範囲において、適当なα値を乗算し基準記録パワーPoを決定することができる。最後に、図4のS6において基準記録パワーPoで記録を行い、その時のβ値を記録時における目標β値とし、そのβ値になるように記録パワー補正を行いながら最適記録パワーで記録を行っていく。
上記の最適記録パワー決定方法を用いることにより、基準記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくし、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することができ、各記録ディスクによるパワー特性(再生性能品位)もよく、全ての記録エリアにおいて線形性のある記録パワーを決定できるので、特に高倍速記録において見られていたような記録パワーのバラツキもなく全ての記録エリアにおいて安定した記録ができ、その記録されたデータの再生性能がよい品位を保つことができる。また、ドライブやディスクの組合せにより必ずしも再生性能品位を満たす許容量の中間がその組合せの最適の再生性能品位となる記録パワーとは限らないので、そういう場合にはそのドライブ、ディスクの組合せに最適な基準記録パワーを決定することができる。
本発明は、記録パワー決定時の各記録ディスク毎やドライブ毎等ハードウェアによる記録・再生性能品位のバラツキをなくすことにより、各記録ディスク・ドライブの組合せに最適な記録パワーを決定することにより安定した記録ができ、その記録されたデータの再生性能もよい品位を保つことを実現できるので、光ディスク装置の分野でCD系、DVD系およびBD等の光ディスクに対して記録する場合の光ディスク装置およびその最適記録パワー決定方法に適応可能である。
1 光ディスク装置
2 光ディスク
3 スピンドルモータ
4 サーボ回路
5 光ピックアップ装置
6 再生信号処理回路
7 システム処理回路
8 バッファ
9 システムコントローラ
10 記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線
2 光ディスク
3 スピンドルモータ
4 サーボ回路
5 光ピックアップ装置
6 再生信号処理回路
7 システム処理回路
8 バッファ
9 システムコントローラ
10 記録パワーと再生性能指標との関係を示す曲線
Claims (8)
- 記録可能なディスクへの本記録に先立って、
前記ディスクへ記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するステップと、
再生性能品位をあらわすパラメータの値と前記テスト記録するステップにて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値とを比較するステップと、
前記比較するステップにより基準記録パワーを決定するステップと、
前記基準記録パワーにて記録しその記録された値を、記録パワー補正を行うための目標値に決定するステップと、
前記目標値に近づくように記録パワーを補正するためのステップと、
を備えたことを特徴とする最適記録パワー決定方法。 - 前記目標値がβ値(アシンメトリ)であることを特徴とする請求項1記載の最適記録パワー決定方法。
- 前記再生性能品位をあらわすパラメータが、
BER(Bit Error Rate)、BLER(BLock Error Rate)、ジッター、変調度、位相誤差、MLSE(Maximum Likelihood Sequential Error)、PIF(Parity Inner Failure)のうち、いずれか1つであることを特徴とする請求項2記載の最適記録パワー決定方法。 - 前記比較するステップでは、
前記再生性能をあらわすパラメータの値の任意の閾値を決め、前記テスト記録するステップにて記録された領域を再生して得られた再生性能品位の値が、前記閾値以下かどうかを比較することを特徴とする請求項3記載の最適記録パワー決定方法。 - 前記基準記録パワーを決めるステップでは、
前記基準記録パワーが前記再生性能品位を満たす所定の範囲内の中間であることを特徴とする請求項4記載の最適記録パワー決定方法。 - 前記基準記録パワーを決めるステップでは、
前記基準記録パワーが前記再生性能品位を満たす所定の範囲内において任意の比率で決定することを特徴とする請求項4記載の最適記録パワー決定方法。 - 前記記録パワーを段階的に変化させてテスト記録するステップにおいて、
段階的に変化する前記記録パワーのステップ幅が可変であることを特徴とする請求項4記載の最適記録パワー決定方法。 - 請求項1〜7の最適記録パワー決定方法を用いたことを特徴とする光ディスク装置。
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---|---|---|---|---|
JP2012203948A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 記録調整方法,情報記録再生装置,及び情報記録媒体 |
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2008
- 2008-04-22 JP JP2008111209A patent/JP2009266263A/ja active Pending
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