JP2009265124A - 集光シート、バックライトユニットおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集光シート10は、負の複屈折層13,15と反射型直線偏光層12,14とが交互に、それぞれ2層または3層積層されたものである。この構成の集光シートは、バックライト11からの入射光のうち、集光シートに垂直入射し、かつ各透過軸と平行な電界ベクトル振動面を有する透過偏光だけを出射することができるため、集光性に優れる。また表面が平滑なため他の部材に容易に積層できる。
【選択図】図1
Description
(1)本発明の集光シートは、吸収型直線偏光層と負の複屈折層と反射型直線偏光層とを備え、前記吸収型直線偏光層の片側に、前記負の複屈折層と前記反射型直線偏光層とが交互に、それぞれ2層または3層積層されてなり、前記吸収型直線偏光層の透過軸方向と各前記反射型直線偏光層の透過軸方向とが互いに平行であることを特徴とする。
(2)本発明の集光シートは、前記負の複屈折層のうち、前記吸収型直線偏光層に最も近い負の複屈折層が負の二軸性複屈折層であることを特徴とする。
(3)本発明のバックライトユニットは、バックライトと、上記の集光シートとを備え、前記集光シートの前記吸収型直線偏光層が、前記バックライトから遠い側になるように配置されたことを特徴とする。
(4)本発明の液晶表示装置は、バックライトと、上記の集光シートと、液晶セルとをこの順に備え、前記集光シートの前記吸収型直線偏光層側が、前記液晶セルと対向するように配置されたことを特徴とする。
本発明の集光シートは図3(A)および(B)に示すように、吸収型直線偏光層と負の複屈折層と反射型直線偏光層とを備える。吸収型直線偏光層の片側には、負の複屈折層と反射型直線偏光層とが交互に、それぞれ2層(図3(A))または3層(図3(B))積層されている。吸収型直線偏光層の透過軸方向と各反射型直線偏光層の透過軸方向は互いに平行である。
本発明に用いられる吸収型直線偏光層は、入射光を2つの偏光成分に分けたとき、一方の偏光成分を透過し、他方の偏光成分を吸収する偏光子である。このような吸収型直線偏光層に特に制限はなく、例えばポリビニルアルコールフィルムを延伸し、ヨウ素で染色したものが用いられる。あるいは市販の吸収型直線偏光板(吸収型直線偏光子を透明保護フィルムで挟持したもの)でもよい。吸収型直線偏光層の厚みは、好ましくは1μm〜500μmであり、さらに好ましくは10μm〜200μmである。
本発明に用いられる負の複屈折層は、屈折率楕円体がnx=ny>nzの関係を満足する負の一軸性複屈折層、または屈折率楕円体がnx>ny>nzの関係を満足する負の二軸性複屈折層である。ここでnxは遅相軸方向の屈折率を表わし、nyは遅相軸と直交する方向(進相軸方向)の屈折率を表わし、nzは厚み方向の屈折率を表わす。
本発明に用いられる反射型直線偏光層は、入射光を2つの偏光成分に分けたとき、一方の偏光成分を透過し、他方の偏光成分を反射する偏光子である。
図4に示す本発明のバックライトユニット40は、バックライト11と、本発明の集光シート10とを備え、集光シート10の吸収型直線偏光層16が、前記バックライト11から遠い側になるように配置されてなる。バックライト11と集光シート10との間には、好ましくはバックライト11からの光を均一にするための拡散シート41を備える。
図5に示す本発明の液晶表示装置50は、バックライト11と、本発明の集光シート10、30と、液晶セル51とをこの順に備え、集光シート10、30の吸収型直線偏光層側が、液晶セル51と対向するように配置されてなる。本発明の液晶表示装置50は、好ましくは液晶セル51の、集光シート10、30とは反対側に、第2の吸収型直線偏光層52と拡散層53とを備える。
機械式攪拌装置、ディーンスターク装置、窒素導入管、温度計および冷却管を取り付けた反応容器(500ml)内にて、2,2’−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン酸二無水物[クラリアントジャパン(株)製]17.77g(40mmol)に、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル[和歌山精化工業(株)製]12.81g(40mmol)を加えた。続いて、イソキノリン2.58g(20mmol)をm−クレゾール275.21gに溶解させた溶液を加え、23℃で1時間攪拌して(600rpm)、均一な溶液を得た。次に反応容器をオイルバスを用いて反応容器内の温度が180℃になるように加温し、温度を保ちながら5時間攪拌して黄色溶液を得た。さらに3時間攪拌を行なったのち、加温および攪拌を停止し、放冷して室温に戻すと、ポリマーがゲル状となって析出した。
参考例1で用いたポリイミド溶液を、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ(株)製 商品名「ルミラーS27−E」]の表面に、コンマコータにより一方向に塗工した。次に150℃の空気循環式恒温オーブンで20分間乾燥して、そのまま塗工方向に1.04倍延伸した。ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して厚み7.8μmのポリイミドからなる負の二軸性複屈折層を作製した。上記の負の二軸性複屈折層は、Re[590]が80nm、Rth[590]が345nmであった。
市販の吸収型直線偏光板(日東電工社製 商品名「NPF−SEG1224DU」)の片側に、アクリル系粘着剤を介して、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層7枚(第1の負の複屈折層)/第1の反射型直線偏光層/参考例2で作製した負の二軸性複屈折層7枚(第2の負の複屈折層)/第2の反射型直線偏光層/参考例1で作製した負の一軸性複屈折層3枚(第3の負の複屈折層)/第3の反射型直線偏光層、をこの順に積層して集光シートを作製した。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を9枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を9枚用いた以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を12枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を12枚用いた以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を2枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を2枚用いたことと、第3の複屈折層および第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を7枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を7枚用いたことと、第3の複屈折層および第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を9枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を9枚用いたことと、第3の複屈折層および第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を12枚、第2の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を12枚用いたことと、第3の複屈折層および第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1の負の複屈折層として、参考例2で作製した負の二軸性複屈折層を7枚用いたことと、第2ならびに第3の負の複屈折層、および第2ならびに第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
第1〜第3の負の複屈折層、および第1〜第3の反射型直線偏光層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で集光シートを作製した。この集光シートの各複屈折層の位相差値と集光性を表2に示す。
[Re[590]、Rth[590]の測定]
自動複屈折測定装置(王子計器社製 製品名「KOBRA−21ADH」)を用いて測定した。
VAモードの20インチテレビ(ソニー社製 商品名「KDL−20J3000」)から、液晶パネルを取り出し、液晶セルの裏面に貼着された光学フィルムを全て剥離して、代わりに各実施例の集光シートを、集光シートの吸収型直線偏光層側が液晶セルと対向するように配置した。このように作製した液晶パネルを元のテレビに組み込んで液晶表示装置を作製した。
11 バックライト
12 第2の反射型直線偏光層
13 第2の負の複屈折層
14 第1の反射型直線偏光層
15 第1の負の複屈折層
16 吸収型直線偏光層
20 集光シート
21 反射型直線偏光層
22 負の複屈折層
23 吸収型直線偏光層
30 集光シート
31 第3の反射型直線偏光層
32 第3の負の複屈折層
33 第2の反射型直線偏光層
34 第2の負の複屈折層
35 第1の反射型直線偏光層
36 第1の負の複屈折層
37 吸収型直線偏光層
40 バックライトユニット
41 拡散シート
50 液晶表示装置
51 液晶セル
52 第2の吸収型直線偏光層
53 拡散層
Claims (4)
- 吸収型直線偏光層と負の複屈折層と反射型直線偏光層とを備え、
前記吸収型直線偏光層の片側に、前記負の複屈折層と前記反射型直線偏光層とが交互に、それぞれ2層または3層積層されてなり、
前記吸収型直線偏光層の透過軸方向と各前記反射型直線偏光層の透過軸方向とが互いに平行であることを特徴とする集光シート。 - 前記負の複屈折層のうち、前記吸収型直線偏光層に最も近い負の複屈折層が、負の二軸性複屈折層であることを特徴とする請求項1に記載の集光シート。
- バックライトと、請求項1または2に記載の集光シートとを備え、前記集光シートの前記吸収型直線偏光層が、前記バックライトから遠い側になるように配置されたことを特徴とするバックライトユニット。
- バックライトと、請求項1または2に記載の集光シートと、液晶セルとをこの順に備え、前記集光シートの前記吸収型直線偏光層側が、前記液晶セルと対向するように配置されたことを特徴とする液晶表示装置。
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