JP2009261949A - Bobbin housing, hook with such bobbin housing, and sewing machine with such hook - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、請求項1のプリアンブル部分(所謂おいて部分)に記載のボビンハウジングに関する。さらに、本発明は、この種のボビンハウジングを備えて成るフック及びこの種のフックを備えて成るミシンに関する。 The present invention relates to a bobbin housing according to the preamble portion (so-called portion) of claim 1. The invention further relates to a hook comprising such a bobbin housing and a sewing machine comprising such a hook.
最初に記述されたタイプのボビンハウジングは、特許文献1に開示される。このボビンハウジングは、実際面では立派に役目を果たしている。それにも関わらず、この種のボビンハウジングを、その挿入挙動乃至動作に関して改良することへの継続的な要求が存在する。 A bobbin housing of the type first described is disclosed in US Pat. This bobbin housing plays an excellent role in practice. Nevertheless, there is a continuing need to improve this type of bobbin housing with respect to its insertion behavior.
DE102006009966A1 DE102006009966A1
したがって、本発明の目的は、予め巻かれた糸構造物(pre-wound thread structure)が容易に挿入可能である一方で、良好な作業乃至運転安全性及びミシン信頼性を確実にするように、最初に記述されたタイプのボビンハウジングを改良することである。 Therefore, the object of the present invention is to ensure that good pre-wound thread structure can be easily inserted while ensuring good working or operational safety and sewing machine reliability. The first is to improve the bobbin housing of the type described.
この目的は、本発明にしたがい、請求項1に提示される特徴を有するボビンハウジングによって達成される。 This object is achieved according to the invention by a bobbin housing having the features presented in claim 1.
ハウジングポット(housing pot)のボビン容器乃至置き場の可変な内径により、ボビンハウジングが予め巻かれた糸構造物の外周に適合することができることが、本発明にしたがい見出された。これは、予め巻かれた糸構造物の外径にボビンハウジングの内径を適合させるときに、許容差要求(tolerance requirements)を減らし、ボビンハウジングの製造と予め巻かれた糸構造物の製造との両者に有利である。可変な内径により、より少ない労力で、予め巻かれた糸構造物がボビン容器に密接に嵌め合わされ、かくして、摩擦でハウジングポットに接続される状況が達成される。これは、ミシンの問題の無い操作挙動を確実にする。一般的な場合のように、予め巻かれた糸構造物が内側から外側まで使い切られる場合は、摩擦嵌め合い(frictional fit)は、予め巻かれた糸構造物がほとんど完全に使い切られるまで維持される。 It has been found according to the present invention that the bobbin container of the housing pot or the variable inner diameter of the storage area allows the bobbin housing to fit the circumference of the pre-wound thread structure. This reduces tolerance requirements when adapting the inner diameter of the bobbin housing to the outer diameter of the pre-wound thread structure, reducing the tolerance requirements of the bobbin housing and manufacturing the pre-wound thread structure. It is advantageous for both. Due to the variable inner diameter, a situation is achieved in which, with less effort, the pre-wound thread structure is closely fitted into the bobbin container and is thus frictionally connected to the housing pot. This ensures a safe operating behavior of the sewing machine. When the pre-wound thread structure is used up from inside to outside, as is the case in general, the frictional fit is maintained until the pre-wound thread structure is almost completely used up. The
請求項2に記載の予荷重手段は、予め巻かれた糸構造物が予荷重力を備えたハウジングポットに取り囲まれることを確実にするために、ハウジングポットと予め巻かれた糸構造物との間の摩擦接触を改良する。
The preloading means according to
請求項3に記載のスリットは、ハウジングポットが作られる材料の弾性材料特性を利用することが可能である、この種の予荷重手段の特に安価な実施形態でありえる。ハウジングポットは、特に、金属から作られうる。
The slit according to
請求項4に記載のスリットは、ボビン容器の内径を調整するときに、特に再現可能な弾性挙動をもたらす。
The slit according to
請求項5に記載のスリットは、高弾性係数を有するハウジングポット材料の場合でさえ、内径の充分な調整を確実にしうる。
The slit according to
請求項6に記載のハウジングの外周領域に設けられるスリットは、ハウジングポット側面が概してこの外周領域で比較的薄い厚みを有するので、スリットを製造する労力を減らす。
The slit provided in the outer peripheral region of the housing according to
請求項7に記載のスリット幅を、従来の製造方法で作り出すことができる。スリットの唯一の機能は、スリットに隣り合う2つの底部壁部分に分割することなので、実際上、スリットの幅に下限は存在しない。したがって、スリットを、例えばレーザ加工又はワイヤーエロージョン(wire erosion)により作りうる。レーザ加工の間に、例えば50μm又は100μmのスリット幅を得ることができる。 The slit width according to claim 7 can be produced by a conventional manufacturing method. Since the only function of the slit is to divide it into two bottom wall portions adjacent to the slit, there is practically no lower limit to the width of the slit. Thus, the slit can be made, for example, by laser machining or wire erosion. A slit width of, for example, 50 μm or 100 μm can be obtained during laser processing.
請求項8に記載の円錐拡張部(conical expansion)は、予め巻かれた糸構造物の挿入を容易にする。
The conical expansion according to
請求項9に記載のフック及び請求項10に記載のミシンの長所は、本発明にしたがうボビンハウジングを参照して上記で既に論じられた長所に対応する。
The advantages of the hook according to claim 9 and the sewing machine according to
本発明の実施形態が、図面を用いてより詳細に以下に説明される。 Embodiments of the present invention are described in more detail below with reference to the drawings.
ミシン1は、ベースプレートから上方に延在するスタンド3を備えたベースプレート2と、屈曲アーム4とを備えて成る(図1参照)。アーム4は、ヘッド5で終端する。アーム4において、アームシャフト6は、ヘッド5で糸レバー8を備えたクランク駆動7を駆動させるために回転自在に取り付けられる。クランク駆動7は、ヘッド5において変位可能に取り付けられる針棒9に駆動可能に接続される。針棒9には、その下端部にミシン針10が設けられる。ミシン針10は、クランク駆動7を用いて上下に動作可能である。このプロセスにおいて、ミシン針10は、動作空間を前後に乃至往復して通過する。ミシン針10のアイは、糸テンション機器及び糸レバー8を介してスプール12によって供給される上糸13を案内する。
The sewing machine 1 includes a
支持プレート16(図2参照)は、ねじ孔14、15を通して挿入されるねじを用いてベースプレート2に取り付けられ、一辺の布地17が支持プレート16に配置される(図1参照)。支持プレート16は、送り歯19が通過できるように構成される送り歯開口18を有する。送り歯19は、ミシン針10が通過するための、図1に示される針孔20を有する。送り歯19は、ベースプレート2の下に配置される送り・リフトギアによって駆動される。
The support plate 16 (see FIG. 2) is attached to the
支持プレート16の下方に、フックが配置され、当該フックは、フック先端部23を有するフック体22を備えて成る(図2参照)。ボビンハウジング25は、フック体22のポット形状ハウジング容器24に回転可能に取り付けられ、且つ、予め巻かれた糸構造物26の形態での糸供給物乃至糸供給材料を格納する(図7〜10を参照)。ボビンハウジング25を取り付けるために、フック体22は外周溝を有し(図2参照)、当該外周溝に、ボビンハウジング25の取り付けリブ24a(図4参照)が一定量のクリアランスを伴って収容される。予め巻かれた糸構造体26はまた単純にボビンと称される。ボビン26は、ボビン糸27を提供する。このボビン糸27は、以下に詳細に記述される糸経路に沿って、ボビン26から出口開口28(図2参照)に延在する。ボビン糸又はフック糸27は、出口開口28から針孔20及び開口18を通って延在する。
A hook is disposed below the
フック体22は、針棒9に平行に延在する垂直軸29(図1参照)を有するシャフトにしっかりと接続される。このシャフトは、ベースプレート2にネジ止めされる取付ブロック30に回転可能に取り付けられる。取付ブロック30には、さらに、駆動シャフト31が取り付けられ、当該駆動シャフトは、取付ブロック30の内側に配置されるギア駆動に連結される。駆動シャフト31は、ベルト駆動32を介してアームシャフト6に駆動可能に接続される。かくして、フック21は、垂直軸周りの回転のために駆動される。したがって、フック21は、垂直フックである。
The
ボビンハウジング25は、ボビン26を収容するためのハウジングポット33を有し、当該ハウジングポットは、図4〜6に異なる図で図解されている。さらに、ボビンハウジング25は、ボビン26を覆うためのハウジングカバー34(図3参照)を有する。ハウジングカバー34は、図10に示される閉じた又は操作位置と、図7〜9に示されるボビン挿入位置との間で、水平旋回軸を備えた旋回軸受を規定する関節式継手(articulated joint)を用いて、ハウジングポット33に旋回可能に取り付けられる。
The
ハウジングポット33のボビン容器乃至置き場(bobbin receptacle)35の内径(図4参照)は、図4〜6に示される最小内径IDと、それに対して増加させられた内径との間の範囲において調整可能である。このために、ハウジングポット33は、ハウジングポット側面37からハウジングポット33の底部壁38にまで延在するスリット36を有する。ハウジングポット33(及びしたがって底部壁38も)は、形状において円形である。底部壁38の中心39に対して、スリット36は、図4の底部左に見られ、且つ、スリット36によって完全に分割される底部壁38の領域から、底部壁38の中心39を越えて半径方向に延在する。中心39を越えて延在するスリット36部分は、中心39とハウジングポット側壁37と間の、底部壁38の他方の半径のおよそ2/3を通過する。底部壁近くのこの端部において、スリット36は、丸められた端部40で終端する。中心39の領域では、スリット36は、補助的な取付孔である円形の貫通開口41を通る。
The inner diameter (see FIG. 4) of the bobbin receptacle or
スリット36は、ハウジング止め具(housing stop)42と該ハウジング止め具42に面する取付リブ24aの端部43の間の、外周領域におけるハウジングポット側面37で終端する。
The
図解された実施形態において、スリット36は、その半径方向延長に対して垂直な方向で、0.25mmのスリット幅を有する。他のスリット幅も同様に考えられうる。スリットの代わりの実施形態において、スリットは、実際的に幅0を有する。言い換えれば、スリットの境界を定める、底部壁の2つの壁部は、スリットの形成後に互いに対して当接する。0と例えば0.5mmの間の範囲における他のスリット幅が同様に考えられうる。
In the illustrated embodiment, the
上向き方向、言い換えれば、底部壁38から離れた側で、ボビン容器35は、円錐拡張部44で終端する。
On the upward direction, in other words, on the side away from the
ボビン26は、以下のようにボビンハウジング25に挿入される。第一ステップでは、ボビン26は、ハウジングカバー34が開いたときに、ハウジングポット33の円錐拡張部44の上に置かれ、位置決めされる(図7参照)。その際、ボビンハウジング25の底部壁38の方向に上方から(方向矢印55参照)ボビン26へ圧力が加えられる。この圧力によって、ボビン26は、ハウジングポット側面37、したがってハウジングポット33の内径を僅かに増加させ、それにより、ハウジングポット側面37に延在するスリット36が対応する程度に拡張させられる。結果として生じるボビン容器35の内径は、その際、最小内径IDに対して僅かに拡張し、ボビン26の外径に対応する。ボビン26は、ボビン26が底部壁38に接触するまで(図8及び9参照)、上方からハウジングポット33にいまや完全に挿入される。カバー34が直ぐに閉じられる(図10参照)。
The
ハウジングポット33は、弾性材料から成り、本実施形態では金属から作られる。これは、ボビン容器35の内径の拡張の後で、ハウジングポット33がボビン26の外周壁に予荷重力を加えることを確実にする。この予荷重力は、ボビン26の挿入後の内径拡張程度、スリット36の長さ、及び、ハウジングポットの厚みとハウジングポット材料の材料パラメータとによって決まる。ハウジングポットの拡張された内径によってボビン26に加えられる予荷重力は、ボビン26とハウジングポット33との間の安定した摩擦嵌め合いをもたらし、かくして、ハウジングポット33に対するボビン26の回転が防止される。
The
ボビン26は、内側から外側まで使い切られ、その結果として、ボビン26の外周とボビン容器35の内壁との間の摩擦嵌め合いは、ボビン26が事実上完全に使い切られるまで維持される。
The
1 ミシン
21 フック
22 フック体
24 ハウジング容器
24a 取付リブ
25 ボビンハウジング
26 予め巻かれた糸構造物
33 ハウジングポット
35 ボビン容器
36 スリット
37 ハウジングポット側面
38 底部壁
39 中心
42 ハウジング止め具
43 端部
44 拡張部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (10)
ハウジングポット(33)のボビン容器(35)の内径が、最小内径(ID)と、それに対して増加させられた内径との間の範囲で調整可能であることを特徴とするボビンハウジング。 In a bobbin housing (25) comprising a housing pot (33) for receiving a pre-wound thread structure (26),
Bobbin housing, characterized in that the inner diameter of the bobbin container (35) of the housing pot (33) is adjustable in a range between the minimum inner diameter (ID) and the increased inner diameter.
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