JP2009260753A - ノード特性判別方法、通信装置、およびコンピュータプログラム - Google Patents

ノード特性判別方法、通信装置、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】障害が発生しまたはネットワークから離脱すると他のいずれか2つのノードの通信に不具合をきたしてしまうノードを従来よりも容易に見つける。
【解決手段】パーソナルコンピュータTR1は、任意の1つの隣のパーソナルコンピュータTR、例えば、パーソナルコンピュータTR3へ、検査用データを送信する。パーソナルコンピュータTR1以外の各パーソナルコンピュータTRは、送信されまたは転送されてきた検査用データDTKを、隣の他のパーソナルコンピュータTRへ転送する。パーソナルコンピュータTR1は、パーソナルコンピュータTR3以外の隣のパーソナルコンピュータTRのいずれかから検査用データDTKが戻ってこなかった場合に、自らに、機能しなくなれば他のいずれか2つのパーソナルコンピュータTR間の通信に不具合をきたす特性があると判別する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネットワークのノードの特性を判別する方法などに関する。
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置(ノード)を複数台、通信回線で繋いでネットワークを形成し、これらの情報処理装置同士でデータのやり取りを行う技術が、広く普及している。
P2P(Peer to Peer)型のネットワークは、クライアントサーバ型のネットワークよりも簡単に構築することができるので、小規模のオフィスなどにおいて広く採用されている。また、近年は、WinnyおよびWinMXなどのソフトウェアによって、大規模なP2P型のネットワークが構築されるようになった。
上述のソフトウェアによるP2P型のネットワークにおいては、1つのノードは、他のすべてのノードの存在を知っているとは限らない。自らのスペックに応じた個数のノードの存在のみを知っている。このように、存在を知っているノードのことを「隣のノード」などと呼ぶことがある。また、共有ファイルなどの資源の情報つまりグローバルな情報は、サーバによって一元的に管理されるのではなく、ノードに分散して管理される。
そして、このようなネットワークにおいては、隣り合わない2つのノード間での情報のやり取りは、他のノードを介してリレー式に行われる。また、ある1つのノードからネットワーク全体に情報を伝達する場合は、当該1つのノードは、隣のすべてのノードに情報を伝達する。さらに、これらの各ノードは、自らの隣のノードに情報をリレーする。このようにリレーを行うことによって、情報がネットワーク全体に行き渡る。
また、P2P型のネットワークでは、ノードの参加および離脱がよく起こるので、論理的な接続形態(トポロジー)が変化しやすい。
特表2003−524334号公報
図19はネットワークの論理的なトポロジーの例を示す図である。
ネットワーク全体の総通信量を増加させることなく、すべてのノードに情報を伝達させるための方法として、すべてのノードを含むツリー(「スパニングツリー」などと呼ばれることもある。)を用い、無差別に隣のノードに情報をリレーするのではなくこのツリーに従って情報をやり取りする、という方法が提案されている。
また、通信の確実性を向上させるために、次のような方法が提案されている。例えば図19のような接続形態を有するネットワークにおいて、楕円で示すノード間の通信路として、太い実線で示す通常の通信路のほかに、細い点線で示す予備の通信回線を確保しておく。そして、通常の通信路の障害が発生した場合に、予備の通信回線を用いて情報のやり取り。
そのほか、特許文献1には、冗長ネットワーク接続を有するネットワーク・ノードを備えるコンピュータ・ネットワークの状態を検出かつ管理し、複数ネットワーク障害から回復するための方法が開示されている。
ところが、これらの従来の方法によると、通信路ではなくノードに障害が発生した場合に、他のいずれか2つのノード間の通信が不能になるなどの不具合を発生させてしまうおそれがある。また、電源のオフなどによってノードがネットワークから離脱した場合にも、他のいずれか2つのノード間の通信が不能になってしまうおそれがある。図19の例によると、「N91」のノードに障害が発生した場合は、予備の通信路を使用したとしても、右側のノードと左側のノードとの通信が不能になってしまう。しかし、これらの従来の方法では、この問題を解決することができない。
この問題を解決するには、まず、障害が発生しまたはネットワークから離脱すると他のいずれか2つのノードの通信に不具合をきたしてしまうノードを見つけることが必要である。
本発明は、このような問題点に鑑み、障害が発生しまたはネットワークから離脱すると他のいずれか2つのノードの通信に不具合をきたしてしまうノードを従来よりも容易に見つけ出すことを、目的とする。
本発明の一形態に係るノード特性判別方法は、3つ以上のノードによって構成されかつ前記ノードのそれぞれが前記ノードのうちの少なくとも1つの他のノードと互いに関連付けられているネットワークにおいて、前記ノードのうちの検査対象のノードである第一のノードに、前記ノードのうちの当該第一のノード以外のノードである第二のノードのうちの、当該第一のノードに関連付けられている第三のノードの1つへ、特定のデータを送信する送信処理を実行させ、前記第二のノードに、当該第二のノードが受信した前記特定のデータを当該第二のノードに関連付けられている前記他のノードへ転送する転送処理を実行させ、前記第一のノードに、前記第三のノードのうちの前記特定のデータを送信した先である第三のノード以外のいずれかから当該第一のノードが当該特定のデータを受信しなかった場合に、機能しなくなれば前記第二のノード同士の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判別処理を実行させる。
好ましくは、前記判別処理を、前記送信処理を実行させてから所定の時間が経過した後に実行させる。
または、前記特定のデータに、当該特定のデータが転送された回数を記録しておき、前記転送処理を、前記特定のデータに記録されている前記回数が所定の回数未満である場合にのみ、実行させる。
本発明の他の形態に係るノード特性判別方法は、3つ以上のノードによって構成されかつ前記ノードのそれぞれが前記ノードのうちの少なくとも1つの他のノードと関連付けられているネットワークにおいて、前記ノードのうちの、検査対象のノードである第一のノードが関連付けられている1つの第二のノードに、当該第二のノードに関連付けられている、当該第一のノード以外の第三のノードへ、特定のデータを送信する送信処理を実行させ、前記第三のノードに、当該第三のノードが受信した前記特定のデータを当該第三のノードに関連付けられている前記他のノードへ転送する転送処理を実行させ、前記第一のノードに、前記ノードのうちの当該第一のノードに関連付けられている第四のノードのいずれかに前記特定のデータが届いていない場合に、機能しなくなれば前記第二のノードと当該特定のデータが届いていない第四のノードとの間の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判別処理を実行させる。
本発明によると、障害が発生しまたはネットワークから離脱すると他のいずれか2つのノードの通信に不具合をきたしてしまうノードを従来よりも容易に見つけることができる。
〔第一の実施形態〕
図1はネットワークNSの全体的な構成の例を示す図、図2はパーソナルコンピュータTRのハードウェア構成の例を示す図、図3はパーソナルコンピュータTRの機能的構成の例を示す図、図4はネットワークNSの論理的なトポロジーの例を示す図である。
ネットワークNSは、図1に示すように、複数のローカルエリアネットワークSG(SG1、SG2、…)および広域通信回線WNTなどによって構成される。各ローカルエリアネットワークSGには、1台または複数台のパーソナルコンピュータTR、ハブDH、およびルータDRなどが設けられている。以下、各パーソナルコンピュータTRを「パーソナルコンピュータTR1」、「パーソナルコンピュータTR2」、「パーソナルコンピュータTR3」、…と区別して記載することがある。
同じローカルエリアネットワークSGに属するパーソナルコンピュータTRおよびルータDRは、そのローカルエリアネットワークSGの中のハブDHにツイストペアケーブルによって繋がれている。各ローカルエリアネットワークSGのルータDR同士は、広域通信回線WNTを介して互いに接続可能である。これにより、互いに異なるローカルエリアネットワークSGに属するパーソナルコンピュータTR同士がデータ通信を行うことができる。広域通信回線WNTとして、インターネット、専用線、または公衆回線などが用いられる。ハブDHおよびルータDRの代わりにモデム、ターミナルアダプタ、またはダイアルアップルータなどが用いられる場合もある。
ネットワークNSは、P2P(peer to peer)の形態のネットワークであり、これらのパーソナルコンピュータTRは、ノードとして機能する。つまり、各パーソナルコンピュータTR同士で、互いの資源(例えば、CPU、ハードディスク、または印刷ユニットなどのハードウェア資源、アプリケーションなどのソフトウェア資源、または書類ファイル、音楽ファイル、または画像ファイルなどの情報資源)を共有することができる。以下、多数のファイルの資源を各パーソナルコンピュータTRに分散して共有する場合を例に説明する。以下、共有されるファイルを「共有ファイル」と記載する。また、各パーソナルコンピュータTRを「ノード」と記載することがある。
ネットワークNSは、例えば複数のフロアまたは複数の拠点を有する企業などの組織に構築される。この場合は、ローカルエリアネットワークSGは、フロアまたは拠点ごとに設けられる。
パーソナルコンピュータTRは、図2に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、ハードディスク20d、通信インタフェース20e、画像インタフェース20f、入出力インタフェース20g、その他の種々の回路または装置などによって構成される。
通信インタフェース20eは、NIC(Network Interface Card)であって、ツイストペアケーブルを介してハブDHのいずれかのポートに繋がれている。画像インタフェース20fは、モニタと繋がれており、画面を表示するための映像信号をモニタに送出する。
入出力インタフェース20gは、キーボードもしくはマウスなどの入力装置またはフロッピディスクドライブもしくはCD−ROMドライブなどの外部記憶装置などと繋がれている。そして、ユーザが入力装置に対して行った操作の内容を示す信号を入力装置から入力する。または、フロッピディスクまたはCD−ROMなどの記録媒体に記録されているデータを外部記憶装置に読み取らせ、これを入力する。または、記録媒体に書き込むためのデータを外部記憶装置に出力する。
ハードディスク20dには、図3に示すような接続テーブル更新処理部201、関連付け変更要求部202、ファイル変化通知部203、ファイル変化通知中継部204、ディレクトリ更新処理部205、共有ファイルアクセス部206、自検査用データ発信部207、検査用データ受信部208、検査用データ転送部209、クリティカル判別部210、接続テーブル記憶部2KA、およびディレクトリ記憶部2KBなどの機能を実現するためのプログラムおよびデータが格納されている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM20bに読み出され、CPU20aによってプログラムが実行される。
パーソナルコンピュータTRには、それぞれ、他のパーソナルコンピュータTRとの識別のために、ノードID、IPアドレス、およびMACアドレスが与えられている。ノードIDおよびIPアドレスは、ネットワークNSの規則に従って与えられる。MACアドレスは、そのパーソナルコンピュータTRの通信インタフェース20eに対して固定的に与えられているアドレスである。パーソナルコンピュータTR1、TR2、TR3、…に与えられているノードIDはそれぞれ「N01」、「N02」、「N03」、…である。
また、これらのパーソナルコンピュータTR1、TR2、…は、図4に示すように、仮想空間に配置されているものと仮想されている。そして、点線で示すように、仮想空間内の近隣の少なくとも1台の他のパーソナルコンピュータTRと関連付けられている。かつ、これらの関連付けによって、すべてのパーソナルコンピュータTRが互いに直接的にまたは間接的に関係するようになっている。なお、「直接的に関係する」とは、図4において1本の点線で繋がれていること(例えば、パーソナルコンピュータTR3とパーソナルコンピュータTR5とのような関係)を言い、「間接的に関係する」とは、2本以上の点線および1つ以上のノードで繋がれていること(例えば、パーソナルコンピュータTR1とパーソナルコンピュータTR7とのような関係)を言う。
パーソナルコンピュータTRは、自らに関連付けられている他のパーソナルコンピュータTRとの間でデータの送受信を行うことができる。両者は、ネットワークNSに参加している間は、常時、接続(コネクション)を確立した状態であってもよいし、必要に応じてこれを確立してもよい。
さらに、間接的に関係する他のパーソナルコンピュータTRとの間で、両パーソナルコンピュータTRの間にある1台または複数台のパーソナルコンピュータTRを介してデータの送受信を行うことができる。
または、間接的に関係するパーソナルコンピュータTR同士が、それぞれのノードID、MACアドレス、またはIPアドレスを互いに通知し合うことによって、データの送受信を行うことができる。または、ポート番号および所属するローカルエリアネットワークSGのルータDRのグローバルアドレスを互いに通知し合うことによって、データの送受信を行うことができる。
次に、図3に示すパーソナルコンピュータTRの各部の機能を、パーソナルコンピュータTR同士の接続のための機能、ファイルの共有のための機能、およびクリティカルなノードの検出および非クリティカル化のための機能に大別して説明する。
なお、「クリティカルなノード」とは、図19に示した「N91」のノードのような、障害が発生しまたはネットワークから離脱することによって機能しなくなると他のいずれか2つのノード間の通信に不具合をきたしてしまう、という特性を有するノードを意味する。
〔パーソナルコンピュータTR同士の接続のための機能〕
図5は接続テーブルTLの例を示す図、図6はネットワークNSへの参加およびネットワークNSからの離脱の際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
接続テーブル記憶部2KAには、そのパーソナルコンピュータTR自身に直接関連付けられている他のパーソナルコンピュータTRごとのノードデータDTNを格納した接続テーブルTLが記憶されている。例えば、パーソナルコンピュータTR1、TR2、およびTR3の各接続テーブル管理部2KAは、それぞれ、図5(a)〜(c)に示すような接続テーブルTL1、TL2、およびTL3を記憶し管理する。
ノードデータDTNには、当該他のパーソナルコンピュータTRのノードID、IPアドレス、MACアドレス、およびポート番号のほか、当該他のパーソナルコンピュータTRが所属するローカルエリアネットワークSGのルータDRのグローバルアドレスなどが示される。
そのほか、接続テーブル記憶部2KAには、そのパーソナルコンピュータTR自身のノードデータDTNが記憶されている。
これらの接続テーブルTLの内容は、そのパーソナルコンピュータTRの運用の開始前に管理者によって予め作成される。また、運用の開始後は、接続テーブルTLの内容は、そのパーソナルコンピュータTR自身にとっての他のパーソナルコンピュータTRとの直接の関連付けの変更に応じて接続テーブル更新処理部201によって更新される。
接続テーブル更新処理部201は、次の(E1)〜(E3)のいずれかのイベントが発生した場合に、自らの接続テーブル記憶部2KAに記憶されている接続テーブルTLの内容を更新する。
(E1) 他のパーソナルコンピュータTRから要求を受けた場合
(E2) そのパーソナルコンピュータTR自身がネットワークNSから離脱する場合
(E3) そのパーソナルコンピュータTR自身がネットワークNSに新たにまたは再び参加する場合
関連付け変更要求部202は、他のパーソナルコンピュータTRに対して関連付けの変更を行うように要求する。
例えば、そのパーソナルコンピュータTR自身がネットワークNSに参加する際(電源をオンにしたとき、オペレーティングシステムを再起動したとき、またはオフラインの状態からオンラインの状態に切り替えたときなど)に、そのパーソナルコンピュータTR自身との関連付けを行うように、ネットワークNSに現在参加中である他のいずれかのパーソナルコンピュータTRに対して要求する。
または、そのパーソナルコンピュータTR自身がネットワークNSから離脱する際に、現在直接関連付けられている他のパーソナルコンピュータTRに対して、関連付けを解除するように要求する。
ここで、接続テーブル更新処理部201および関連付け変更要求部202の処理の内容を、図4に示すようにパーソナルコンピュータTR1〜TR9が既に参加しているネットワークNSに新たにパーソナルコンピュータTRXが参加しようとする場合およびパーソナルコンピュータTRXがネットワークNSから離脱する場合を例に、図6のフローチャートなどを参照しながら説明する。
パーソナルコンピュータTRXの関連付け変更要求部202は、ネットワークNSに参加する際に、既にネットワークNSに参加している他のいずれかのパーソナルコンピュータTRに対して、パーソナルコンピュータTRXとの関連付けを行うように要求する(図6(a)の#301)。ここでは、パーソナルコンピュータTR1に対して要求したとする。
パーソナルコンピュータTR1において、その要求が受信されると(#311)、接続テーブル更新処理部201は、パーソナルコンピュータTRXのノードデータDTNを生成し自らの接続テーブルTL(TL1)に追加し(#312)、関連付けが完了した旨をパーソナルコンピュータTRXに対して回答する(#313)。
パーソナルコンピュータTRXの接続テーブル更新処理部201は、完了の通知が受信されると(#302)、パーソナルコンピュータTR1のノードデータDTNを生成し自らの接続テーブルTLに追加する(#303)。
その後、パーソナルコンピュータTRXがネットワークNSから離脱する際に、パーソナルコンピュータTRXの関連付け変更要求部202は、自らの接続テーブルTLに基づいて、現在自らと直接関連付けられている他のパーソナルコンピュータTRに対して、関連付けの解除を要求する(図6(b)の#321)。そして、接続テーブル更新処理部201は、自らの接続テーブルTLから当該他のパーソナルコンピュータTRのノードデータDTNを削除する(#322)。
例えば、パーソナルコンピュータTR1と直接関連付けられている場合は、パーソナルコンピュータTR1に対して要求を行い、パーソナルコンピュータTR1のノードデータDTNを削除する。
その要求を受けたパーソナルコンピュータTR(例えば、パーソナルコンピュータTR1)の接続テーブル更新処理部201は、パーソナルコンピュータTRXのDTNを自らの接続テーブルTL(TL1)から削除する(#331、#332)。
このような手順で、ネットワークNSに参加するパーソナルコンピュータTRと既存のパーソナルコンピュータTRとの関連付けの処理が行われたり、離脱するパーソナルコンピュータTRと残るパーソナルコンピュータTRとの関連付けの解除の処理が行われたりする。
また、関連付け変更要求部202は、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルなノードであると自らのクリティカル判別部210によって判別された場合にも、他のパーソナルコンピュータTRに対して関連付けの処理を行うように要求する。これについては、後に説明する。
〔ファイルの共有のための機能〕
図3に戻って、ディレクトリ記憶部2KBには、どのノード(パーソナルコンピュータTR)にどの共有ファイルが保存されているのかを示すディレクトリ情報を記憶する。ただし、ディレクトリ記憶部2KBは、すべてのパーソナルコンピュータTRにあるとは限らない。一部のパーソナルコンピュータTRにあれば構わない。ディレクトリ情報を管理するために、例えば、マイクロソフト社のアクティブディレクトリのサービスが用いられる。
ファイル変化通知部203は、そのパーソナルコンピュータTR自身が保存している共有ファイルに関する変化があった場合に、その変化を他のパーソナルコンピュータTRに通知するための処理を行う。
具体的には、新たに共有ファイルを保存した場合、既存の共有ファイルのファイル名を変更した場合、または既存の共有ファイルを削除した場合などに、その処理の内容およびその共有ファイルのファイル名などを示すファイル変化通知データDTHを、そのパーソナルコンピュータTR自身の接続テーブルTLに示される他のパーソナルコンピュータTRつまり論理的に隣にある他のパーソナルコンピュータTRに対して送信する。以下、論理的に隣にある他のパーソナルコンピュータTRを「隣のパーソナルコンピュータTR」または「隣のノード」などと記載する。
ファイル変化通知中継部204は、隣のパーソナルコンピュータTRから受信したファイル変化通知データDTHを、それ以外の隣のパーソナルコンピュータTRに転送する。例えば、図4に示すパーソナルコンピュータTR1のファイル変化通知中継部204は、パーソナルコンピュータTR3からファイル変化通知データDTHを受信した場合は、パーソナルコンピュータTR2およびTR6にそれを転送する。ただし、同一のファイル変化通知データDTHを再び受信した場合は、転送を行わない。
ディレクトリ更新処理部205は、そのパーソナルコンピュータTR自身が保存している共有ファイルに上記のような変化があった場合に、それに合わせて、自らのディレクトリ記憶部2KBに記憶されているディレクトリ情報を更新する。また、ファイル変化通知データDTHが受信された場合に、それに示される変化の内容に合わせて、自らのディレクトリ記憶部2KBに記憶されているディレクトリ情報を更新する。
共有ファイルアクセス部206は、ユーザが指定した共有ファイルに、ディレクトリ記憶部2KBに記憶されているディレクトリ情報に基づいてアクセスする。ただし、ディレクトリ情報を有しない場合は、近隣のパーソナルコンピュータTRが有するディレクトリ情報を参照する。
〔クリティカルなノードの検出および非クリティカル化のための機能〕
図7は転送処理の流れの例を説明するフローチャート、図8は検査用データDTKのリレーの経路の例を示す図、図9はパーソナルコンピュータTR1の非クリティカル化の例を示す図である。
自検査用データ発信部207は、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルなノードであるか否かを検査するための検査用データDTKを、自らの接続テーブルTLに基づいて隣のパーソナルコンピュータTRに発信(送信)する。検査用データDTKには、検査対象つまりそのパーソナルコンピュータTR自身の識別子(例えば、ノードID)が示されている。また、この検査用データDTKは、パケット化され、後述するように、各パーソナルコンピュータTRによってリレーされる。検査用データDTKには、リレーしたパーソナルコンピュータTRの識別子(例えば、ノードID)およびその検査用データDTKを他の検査用データDTKと区別するためのIDが書き込まれる。
検査用データ受信部208は、隣のパーソナルコンピュータTRから検査用データDTKを受信する。
検査用データ転送部209は、検査用データ受信部208によって受信された検査用データDTKを転送する処理を図7に示すように行う。
その検査用データDTKの最初の発信元つまり検査対象がどのパーソナルコンピュータTRであるかをチェックする(図7の#341)。検査対象がそのパーソナルコンピュータTR自身である場合は(#342でYes)、転送は行わない。この検査用データDTKは、後述するクリティカル判別部210で用いられる。
一方、検査対象がそのパーソナルコンピュータTR自身でない場合は(#342でNo)、自らの接続テーブルTLをチェックする(#343)。
隣のパーソナルコンピュータTR(ノード)が接続テーブルTLに複数示されている場合は(#344でYes)、その検査用データDTKの転送元(1つ手前)であるノード以外の隣のノードに検査用データDTKを転送する(#346)。転送元であるノード以外の隣のノードが複数ある場合は、それぞれに対して転送する。ただし、同一の検査用データDTKを当該隣のノードに既に転送したことがある場合は(#345でYes)、転送は行わない。
クリティカル判別部210は、そのパーソナルコンピュータTR自身が発信しそのパーソナルコンピュータTRに戻ってきた検査用データDTKに基づいて、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルであるか否かを判別する。第一の実施形態では、
(C1) 自検査用データ発信部207が任意の1台の隣のパーソナルコンピュータTRに発信した検査用データDTKが、残りの隣のパーソナルコンピュータTRのうちの1台以上から検査用データDTKが戻ってこなかった場合
に、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルであると判別する。
(C2) 自検査用データ発信部207が任意の1台の隣のパーソナルコンピュータTRに発信した検査用データDTKが、残りの隣のパーソナルコンピュータTRすべてから検査用データDTKが戻ってきた場合
は、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルでないと判別する。
ここで、図4に示すパーソナルコンピュータTR1が検査用データDTKの発信元である場合を例に、検査用データDTKが各パーソナルコンピュータTRによってどのようにしてリレーされるのか、および、パーソナルコンピュータTR1がどのようにして自らの特性(クリティカルなノードであるか否か)を判別するかを、説明する。
パーソナルコンピュータTR1は、図4に示す通り、パーソナルコンピュータTR2、TR3、およびTR6と隣り合っている。
パーソナルコンピュータTR1の自検査用データ発信部207は、任意の隣のパーソナルコンピュータTRに検査用データDTKを発信する。
例えば、パーソナルコンピュータTR6に発信する。すると、この検査用データDTKは、図8のように、パーソナルコンピュータTR6、TR7、TR8、TR9、TR2の順にリレーされてパーソナルコンピュータTR1に戻ってくる。しかし、パーソナルコンピュータTR3からは戻ってこない。
したがって、この検査用データDTKは上記の(C1)に該当するので、パーソナルコンピュータTR1のクリティカル判別部210は、自らがクリティカルなノードであると判別する。
関連付け変更要求部202は、自らがクリティカルなノードであるとクリティカル判別部210によって判別された場合に、クリティカルなノードであることを解消するために、他の2つのパーソナルコンピュータTR同士が直接関連付けられるように、当該他の2つのパーソナルコンピュータTRに対して要求する。
具体的には、クリティカルなノードであると判別した際に用いられた検査用データDTKをリレーした任意のパーソナルコンピュータTRとそれをリレーしなかった任意のパーソナルコンピュータTRとを直接関連付ける。図8の例では、検査用データDTKをリレーしたパーソナルコンピュータTR(TR2、TR6、TR7、TR8、TR9)のいずれかとそれ以外のパーソナルコンピュータTR(TR3、TR4、TR5)のいずれかとを関連付ける。例えば、図9のように、パーソナルコンピュータTR2とTR5とを直接関連付ける。
なお、2組以上を関連付けてもよいが、接続の組合せが過剰になるとネットワークNS全体にグローバルな情報を配信する場合に冗長な通信が増えてしまう。そこで、関連付けをむやみに増やさないのが好ましい。
クリティカルなノードであるか否かの検査のタイミングつまり自検査用データ発信部207が検査用データDTKを発信するタイミングは、
(G1) 所定の時間が経過するごと
(G2) 他のいずれかのパーソナルコンピュータTR(ノード)がネットワークNSから離脱したとき
のいずれかである。両方のタイミングを採用してもよいし、一方のタイミングのみを採用してもよい。
(G1)の所定の時間は、例えば次のように定めることができる。1台のパーソナルコンピュータTRがネットワークNSに参加してから離脱するまでの平均的な時間Tを求める。1台のパーソナルコンピュータTRに直接関連付けられている(隣の)平均的なノードの個数(ノード数N)を求める。この場合において、そのパーソナルコンピュータTRがネットワークNSに参加している間に隣のノードの離脱が発生するインターバルの期待値は、「T/N」である。そこで、この期待値を(G1)の所定の時間とする。
オフィスのパーソナルコンピュータは一般に一日のうちの12時間程度使用される。また、トラフィックの負荷の分散を考慮すると、1つのノードに直接関連付けるノードの数は4〜8程度が妥当である。よって、所定の時間は90分〜3時間程度が妥当である。
なお、グローバルな情報のやり取りを行う頻度が高い場合やトラフィックを少なくしネットワークNSの信頼性を向上させる必要がある場合は、所定の時間を短くすればよい。
図10は検査対象であるパーソナルコンピュータTRにおける全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、クリティカルなノードであることを避けるための処理の流れを、図4のパーソナルコンピュータTR1がこの処理を行う場合を例に、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
図10において、パーソナルコンピュータTR1は、検査のタイミングが訪れると(#1でYes)、検査用データDTKを任意の1台の隣のノードに発信する(#2)。検査用データDTKはパケット化され、各ノードによってやり取りされる。
パーソナルコンピュータTR1は、所定の待ち時間が経過するまでに残りの隣のパーソナルコンピュータTRすべてから検査用データDTKを受信したら(#3でNo、#4でYes)、自らをクリティカルでないと判別する(#5)。
残りの隣のパーソナルコンピュータTRのうちの少なくとも1台からは検査用データDTKを受信できずに所定の待ち時間が経過したら(#4でNo、#3でYes)、自らをクリティカルなノードであると判別する(#6)。そして、クリティカルなノードでなくなるように、他の特定の複数のノード同士を直接関連付ける処理を行う(#7)。
ステップ#1〜#7の処理は、パーソナルコンピュータTR1がネットワークNSから離脱するまで、適宜、実行される。
また、パーソナルコンピュータTR1は、ネットワークNSから離脱するまでの間、図10の処理と並行して、他のパーソナルコンピュータTRが発信元である検査用データDTKをリレーする処理および接続テーブルTLを更新する処理などを適宜実行する。
〔第二の実施形態〕
図11はネットワークNSの論理的なトポロジーの第二の例を示す図、図12はパーソナルコンピュータTRの機能的構成の第二の例を示す図、図13は接続テーブルTLの第二の例を示す図である。
第一の実施形態では、隣り合う2つのパーソナルコンピュータTRの接続テーブルTL(図5参照)には、互いのノードID、IPアドレス、MACアドレス、ポート番号、および所属するローカルエリアネットワークSGのルータDRのグローバルアドレスなどの情報が示されていた。つまり、隣り合う2つのパーソナルコンピュータTRは、相互に直接関連付けられていた。
しかし、第二の実施形態では、隣り合う2つのパーソナルコンピュータTRのうち、一方のパーソナルコンピュータTRの接続テーブルTLのみに他方のパーソナルコンピュータTRのノードIDなどの情報が格納されている場合がある。したがって、当該一方のパーソナルコンピュータTRから当該他方のパーソナルコンピュータTRへの接続は自らの接続テーブルTLに基づいて直ちに行えるが、当該他方のパーソナルコンピュータTRから当該一方のパーソナルコンピュータTRへの接続は他のパーソナルコンピュータTRを介さなければ行えない場合がある。つまり、往復の通信の経路が非対称にならざるを得ない場合がある。
このような特性により、第二の実施形態のネットワークNS’は、図11に示すような論理的なトポロジーが形成される。なお、図11において、矢印の点線は、直ちに接続可能な方向を表している。すなわち、点線の根元のパーソナルコンピュータTRから矢印方向のパーソナルコンピュータTRへの接続は前者自身の接続テーブルTLに基づいて直ちに行うことができるが、その反対方向の接続は直接は行えないことを意味する。
以下、図11のようなトポロジーが形成されるネットワークNS’を例に説明する。第一の実施形態と重複する点については、説明を省略する。
第二の実施形態では、各パーソナルコンピュータTRを「パーソナルコンピュータTR21」、「パーソナルコンピュータTR22」、「パーソナルコンピュータTR23」、…と区別して記載する。また、パーソナルコンピュータTR21、TR22、TR23、…のノードIDはそれぞれ「N21」、「N22」、「N23」、…である。
ネットワークNSの全体的な構成および各パーソナルコンピュータTRのハードウェア構成は、第一の実施形態の場合と同様であり、それぞれ、図1および図2に示した通りである。
ただし、ハードディスク20dには、図12に示す接続テーブル更新処理部221、関連付け変更要求部222、ファイル変化通知部223、ファイル変化通知中継部224、ディレクトリ更新処理部225、共有ファイルアクセス部226、隣ノード検査開始処理部227、検査用データ受信部228、検査用データ転送部229、クリティカル判別部230、接続テーブル記憶部2LA、およびディレクトリ記憶部2LBなどの機能を実現するためのプログラムおよびデータが格納されている。
接続テーブル記憶部2LAは、図3に示した第一の実施形態の接続テーブル記憶部2KAと同様に、接続テーブルTLを記憶する。ただし、上述の通り、隣り合う2つのパーソナルコンピュータTRのそれぞれの接続テーブルTLに互いのノードデータDTNが格納されているとは限らない。
例えば、図11のパーソナルコンピュータTR21、パーソナルコンピュータTR22、およびパーソナルコンピュータTR23の接続テーブルTL(TL21、TL22、TL23)には、図13のようなノードデータDTNが格納されている。しかし、接続テーブルTL22にはパーソナルコンピュータTR21のノードデータDTNが格納されているが、接続テーブルTL21にはパーソナルコンピュータTR22のノードデータDTNは格納されていない。
接続テーブル更新処理部221は、第一の実施形態の接続テーブル更新処理部201と同様に、自らの接続テーブル記憶部2LAに記憶されている接続テーブルTLの内容を、所定のイベントが発生した場合に更新する。
関連付け変更要求部222は、第一の実施形態の関連付け変更要求部202と同様に、他のパーソナルコンピュータTRに対して関連付けの変更を行うように要求する。
ディレクトリ記憶部2LBには、第一の実施形態のディレクトリ記憶部2KBと同様に、ディレクトリ情報が記憶されている。ファイル変化通知部223は、第一の実施形態のファイル変化通知部203と同様に、そのパーソナルコンピュータTR自身が保存している共有ファイルに関する変化があった場合に、その変化を他のパーソナルコンピュータTRに通知するための処理を行う。
ファイル変化通知中継部224は、第一の実施形態のファイル変化通知中継部204と同様に、隣のパーソナルコンピュータTRから受信したファイル変化通知データDTH(ファイルの変化を通知するデータ)を、自らの接続テーブルTLに示される、それ以外の隣のパーソナルコンピュータTRに転送する。
ディレクトリ更新処理部205は、そのパーソナルコンピュータTR自身が保存している共有ファイルに上記のような変化があった場合に、それに合わせて、自らのディレクトリ記憶部2KBに記憶されているディレクトリ情報を更新する。また、ファイル変化通知データDTHが受信された場合に、それに示される変化の内容に合わせて、自らのディレクトリ記憶部2KBに記憶されているディレクトリ情報を更新する。
共有ファイルアクセス部226は、第一の実施形態の共有ファイルアクセス部206と同様に、ユーザが指定した共有ファイルに、ディレクトリ記憶部2LBに記憶されているディレクトリ情報に基づいてアクセスする。
隣ノード検査開始処理部227は、自らの接続テーブルTLに示される隣のパーソナルコンピュータTRがクリティカルなノードであるか否かを検査するための処理を開始する。検査用データ受信部228は、自ら宛ての検査用データDTS(後述する)を受信する。検査用データ転送部229は、検査用データ受信部228によって受信された検査用データDTSを、適宜、自らの接続テーブルTLに示される隣のパーソナルコンピュータTRに転送する。クリティカル判別部230は、そのパーソナルコンピュータTR自身がクリティカルなノードであるか否かを判別する。
図14は第二の実施形態における検査の処理の流れの例を説明するフローチャート、図15および図16は検査用データDTSのリレーの経路の例を示す図である。
ここで、図11に示すパーソナルコンピュータTR22がパーソナルコンピュータTR21の検査の処理を開始する場合を例に、各パーソナルコンピュータTRにおける各部の処理の内容を、図14のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
パーソナルコンピュータTR22の隣ノード検査開始処理部227は、検査を開始する旨を検査対象つまりパーソナルコンピュータTR21に対して通知する(図14の#401)。さらに、パーソナルコンピュータTR22自身の接続テーブルTL(図13(b)参照)に示される、検査対象以外のパーソナルコンピュータTRつまりパーソナルコンピュータTR28に対して、検査用データDTSを発信する(#402)。この検査用データDTSには、検査対象であるパーソナルコンピュータTR21のノードIDおよび他の検査用データDTSと区別するためのIDが示される。さらに、次に説明するように、検査用データDTSは、各パーソナルコンピュータTRによってリレーされ、リレーしたパーソナルコンピュータTRのノードIDが書き込まれる。
なお、図13(b)の例では、接続テーブルTL22には、検査対象以外のパーソナルコンピュータTRが1つしか示されていないが、複数示されている場合は、それぞれのパーソナルコンピュータTRに対して検査用データDTSを発信する。ただし、検査対象であるパーソナルコンピュータTR21には送信しない。
検査用データDTSは、各パーソナルコンピュータTRの検査用データ受信部228によって受信され、次の(S1)の要件に該当しない限り、検査用データ転送部229によって、自らの接続テーブルTLに示されるパーソナルコンピュータTRに転送される(#431、#421、#422)。
(S1) 既に同一の検査用データDTSを受信し同一のパーソナルコンピュータTRに転送したことがある。
ただし、各パーソナルコンピュータTRは、検査用データDTSに示される検査対象つまりパーソナルコンピュータTR21に対しては、上記の(S1)の要件に関わらず、検査用データDTSを転送しない。
検査用データDTSは、ネットワークNS’の中の検査対象以外のすべてのパーソナルコンピュータTRに届くこともあれば、一部のパーソナルコンピュータTRのみにしか届かないこともある。
パーソナルコンピュータTR21のクリティカル判別部230は、検査の開始の通知をパーソナルコンピュータTR22から受信した後(#411)、所定の時間が経過したら、自らの接続テーブルTL(TL21)に示される各パーソナルコンピュータTRに対して、検査用データDTSを受信したが否かを問い合せる(#412)。本例では、図13(a)の通り、パーソナルコンピュータTR23、TR24、TR25、およびTR26に問い合せる。これらのパーソナルコンピュータTRは、自らの検査用データ受信部208による受信の状況に応じて、その問合せに対する回答を行う(#423、#424)。
パーソナルコンピュータTR21のクリティカル判別部230は、これらのパーソナルコンピュータTRからの回答を得ると(#413)、自らがクリティカルなノードであるか否かを、その回答の内容に応じて次のように判別する。
検査用データDTSを受信していない旨がいずれかの回答に示される場合は(#414でNo)、パーソナルコンピュータTR21のクリティカル判別部230は、自らがクリティカルなノードであると、判別する(#415)。
一方、検査用データDTSを受信した旨がすべての回答に示される場合は(#414でYes)、パーソナルコンピュータTR21のクリティカル判別部230は、パーソナルコンピュータTR22から自らの接続テーブルTLに示される各パーソナルコンピュータTRへの方向の通信を中継するためのクリティカルなノードではないと、判別する(#416)。
すなわち、図11の例では、パーソナルコンピュータTR22から発信された検査用データDTSは、図15で太い実線で示すように、パーソナルコンピュータTR21を介することなくパーソナルコンピュータTR23、TR24、TR25、およびTR26のすべてに届く。したがって、パーソナルコンピュータTR21がパーソナルコンピュータTR22から各パーソナルコンピュータTR23、TR24、TR25、およびTR26への方向の通信を中継するためのクリティカルなノードではないと、判別できる。
なお、図11のパーソナルコンピュータTR21がパーソナルコンピュータTR26の検査を開始すると、検査用データDTSは、図16で太い実線で示すように、パーソナルコンピュータTR22、TR27、およびTR28には届かない。よって、パーソナルコンピュータTR26がクリティカルなノードであると、判別できる。
パーソナルコンピュータTR26をクリティカルなノードでないようにするには、検査の開始元のノード(つまり、パーソナルコンピュータTR21)に、検査用データDTSが届かなかったノード(つまり、パーソナルコンピュータTR22、TR27、およびTR28)を関連付ければよい。
第一および第二の実施形態によると、クリティカルなノードを従来よりも容易に見つけることができる。
図17および図18はネットワークNSの変形例を示す図である。第一の実施形態では、図4に示すパーソナルコンピュータTR1のような、複数の他のノードと関連付けられているノードがクリティカルであるか否かを検査する場合を例に説明した。しかし、図17に示すパーソナルコンピュータTRAのような、他の1つのノードとしか関連付けられていないノードについては、図10などで説明した処理を行うまでもなく、クリティカルではないと判別すればよい。
第二の実施形態で説明した検査の方法は、すべての隣り合うパーソナルコンピュータTR同士が互いに関連付けられている場合にも、適用することができる。
例えば、図18のようなネットワークにおいて、パーソナルコンピュータTR32は、検査対象であるパーソナルコンピュータTR31に対して検査の開始を通知し(丸数字1)、パーソナルコンピュータTR33に対して検査用データDTSを発信する(丸数字2)。この検査用データDTSは、パーソナルコンピュータTR33、TR34の順にリレーされ、パーソナルコンピュータTR35に届く(丸数字3)。
パーソナルコンピュータTR31は、検査の開始の通知を受けてから所定の時間が経過したら、パーソナルコンピュータTR35、TR36、およびTR39のそれぞれに対して、検査用データDTSを受信したか否かを問い合せる(丸数字4)。すると、図から明らかなように、パーソナルコンピュータTR36およびTR39には届いていないことが分かる。したがって、パーソナルコンピュータTR31は、自らがクリティカルなノードであると、判別する。
検査用データDTK、DTSに、パーソナルコンピュータTRにリレーされた回数を記録してもよい。そして、所定の回数を超えた場合は、検査用データDTK、DTSが廃棄されるようにしてもよい。つまり、ホップ数を制限してもよい。
第一および第二の実施形態では、パーソナルコンピュータがノードである場合を例に説明したが、複合機(いわゆるMFP)、スキャナ、およびプリンタなどがノードである場合にも、本発明は適用可能である。
その他、ネットワークNS、NS’、パーソナルコンピュータTRの全体または各部の構成、処理内容、処理順序、テーブルの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
ネットワークの全体的な構成の例を示す図である。 パーソナルコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。 パーソナルコンピュータの機能的構成の例を示す図である。 ネットワークの論理的なトポロジーの例を示す図である。 接続テーブルの例を示す図である。 ネットワークへの参加およびネットワークからの離脱の際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 転送処理の流れの例を説明するフローチャートである。 検査用データのリレーの経路の例を示す図である。 パーソナルコンピュータの非クリティカル化の例を示す図である。 検査対象であるパーソナルコンピュータにおける全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ネットワークの論理的なトポロジーの第二の例を示す図である。 パーソナルコンピュータの機能的構成の第二の例を示す図である。 接続テーブルTLの第二の例を示す図である。 第二の実施形態における検査の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 検査用データのリレーの経路の例を示す図である。 検査用データのリレーの経路の例を示す図である。 ネットワークの変形例を示す図である。 ネットワークの変形例を示す図である。 ネットワークの論理的なトポロジーの例を示す図である。
符号の説明
207 自検査用データ発信部
208 検査用データ受信部
210 クリティカル判別部
DTK 検査用データ
NS、NS’ ネットワーク
TR パーソナルコンピュータ

Claims (8)

  1. 3つ以上のノードによって構成されかつ前記ノードのそれぞれが前記ノードのうちの少なくとも1つの他のノードと互いに関連付けられているネットワークにおいて、
    前記ノードのうちの検査対象のノードである第一のノードに、前記ノードのうちの当該第一のノード以外のノードである第二のノードのうちの、当該第一のノードに関連付けられている第三のノードの1つへ、特定のデータを送信する送信処理を実行させ、
    前記第二のノードに、当該第二のノードが受信した前記特定のデータを当該第二のノードに関連付けられている前記他のノードへ転送する転送処理を実行させ、
    前記第一のノードに、前記第三のノードのうちの前記特定のデータを送信した先である第三のノード以外のいずれかから当該第一のノードが当該特定のデータを受信しなかった場合に、機能しなくなれば前記第二のノード同士の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判別処理を実行させる、
    ことを特徴とするノード特性判別方法。
  2. 前記判別処理を、前記送信処理を実行させてから所定の時間が経過した後に実行させる、
    請求項1記載のノード特性判別方法。
  3. 前記特定のデータに、当該特定のデータが転送された回数を記録しておき、
    前記転送処理を、前記特定のデータに記録されている前記回数が所定の回数未満である場合にのみ、実行させる、
    請求項1または請求項2記載のノード特性判別方法。
  4. 3つ以上のノードによって構成されかつ前記ノードのそれぞれが前記ノードのうちの少なくとも1つの他のノードと関連付けられているネットワークにおいて、
    前記ノードのうちの、検査対象のノードである第一のノードが関連付けられている1つの第二のノードに、当該第二のノードに関連付けられている、当該第一のノード以外の第三のノードへ、特定のデータを送信する送信処理を実行させ、
    前記第三のノードに、当該第三のノードが受信した前記特定のデータを当該第三のノードに関連付けられている前記他のノードへ転送する転送処理を実行させ、
    前記第一のノードに、前記ノードのうちの当該第一のノードに関連付けられている第四のノードのいずれかに前記特定のデータが届いていない場合に、機能しなくなれば前記第二のノードと当該特定のデータが届いていない第四のノードとの間の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判別処理を実行させる、
    ことを特徴とするノード特性判別方法。
  5. ネットワークのノードとして用いられ、かつ、当該ノードとして前記ネットワークに参加している2つ以上の第二のノードと互いに関連付けられている通信装置であって、
    前記第二のノードのうちの1つへ、関連付けられている前記ノード同士でリレーされる特定のデータを発信する特定データ発信手段と、
    当該通信装置に戻ってきた前記特定のデータを受信する特定データ受信手段と、
    前記特定データ発信手段が前記特定のデータを発信した発信先以外の前記第二のノードのいずれかから前記特定データ受信手段によって前記特定のデータが受信されなかった場合に、機能しなくなれば前記ノード同士の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判定手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  6. ネットワークのノードとして用いられ、かつ、当該ノードとして前記ネットワークに参加している第二のノードが関連付けられている通信装置であって、
    前記ノードとして前記ネットワークに参加しておりかつ当該通信装置が関連付けられている1つの第三のノードが、当該第三のノードに関連付けられている、前記ノードのうちの当該通信装置以外のノードへ、前記ノードのうちの一方のノードから当該一方のノードに関連付けられている他方のノードにリレーされる特定のデータを送信した旨の通知を、当該第三のノードから受信する、通知受信手段と、
    前記通知受信手段によって前記通知が受信された後、前記第二のノードのいずれかに前記特定のデータが届いていない場合に、機能しなくなれば前記第三のノードと当該特定のデータが届いていない第二のノードとの間の通信に不具合をきたす特性が当該通信装置にあると判別する、判別手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  7. ネットワークのノードとして用いられ、かつ、当該ノードとして前記ネットワークに参加している2つ以上の第二のノードと互いに関連付けられている、通信装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信装置に、
    前記第二のノードのうちの1つへ、関連付けられている前記ノード同士でリレーされる特定のデータを発信する処理と、
    当該通信装置に戻ってきた前記特定のデータを受信する処理と、
    前記特定のデータを発信した発信先以外の前記第二のノードのいずれかから前記特定のデータを受信できなかった場合に、機能しなくなれば前記ノード同士の通信に不具合をきたす特性が当該第一のノードにあると判別する、判別処理と、を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. ネットワークのノードとして用いられ、かつ、当該ノードとして前記ネットワークに参加している第二のノードが関連付けられている、通信装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信装置に、
    前記ノードとして前記ネットワークに参加しておりかつ当該通信装置が関連付けられている1つの第三のノードが、当該第三のノードに関連付けられている、前記ノードのうちの当該通信装置以外のノードへ、前記ノードのうちの一方のノードから当該一方のノードに関連付けられている他方のノードにリレーされる特定のデータを送信した旨の通知を、当該第三のノードから受信する処理と、
    前記通知が受信された後、前記第二のノードのいずれかに前記特定のデータが届いていない場合に、機能しなくなれば前記第三のノードと当該特定のデータが届いていない第二のノードとの間の通信に不具合をきたす特性が当該通信装置にあると判別する、判別処理と、を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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