JP2009257281A - ガスタービン静翼およびガスタービン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスタービン静翼のシールプレートが挿入される側壁縁部を効果的に冷却する。
【解決手段】隣接する静翼側壁201のセグメント同士が互いに周方向に対向する位置に静翼シール溝10a,10bが形成され、周方向に互いに対向する1対の静翼シール溝10a,10bにシールプレート5が挿入されている。シールプレート5の静翼シール溝10a,10bの底部に面する側の一部が切り欠かれて、この切り欠かれた部分と静翼シール溝10a,10bの底部との間に冷却空間11が形成されている。冷却空気を冷却空間11に導く複数のインピンジメント冷却孔12が静翼側壁201に形成され、冷却空間11内を通った冷却空気を燃焼ガス流路20側に導いて燃焼ガスに合流させる冷却空気排出通路9,7が静翼側壁201に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】隣接する静翼側壁201のセグメント同士が互いに周方向に対向する位置に静翼シール溝10a,10bが形成され、周方向に互いに対向する1対の静翼シール溝10a,10bにシールプレート5が挿入されている。シールプレート5の静翼シール溝10a,10bの底部に面する側の一部が切り欠かれて、この切り欠かれた部分と静翼シール溝10a,10bの底部との間に冷却空間11が形成されている。冷却空気を冷却空間11に導く複数のインピンジメント冷却孔12が静翼側壁201に形成され、冷却空間11内を通った冷却空気を燃焼ガス流路20側に導いて燃焼ガスに合流させる冷却空気排出通路9,7が静翼側壁201に形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明はガスタービン静翼およびそれを利用したガスタービン装置に関する。
ガスタービンは、一般にガスタービンに直結された圧縮機により高圧力に圧縮された作動流体を発生させ、そしてこの作動流体に燃料を加え燃焼させ、高温高圧の作動流体を得てタービンを駆動するように構成されている。このタービンの回転エネルギは、たとえばタービンに結合されている発電機により電気エネルギに変換される。
今日のガスタービンは蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクルにより効率向上が図られており、今後の更なる効率向上が望まれている。コンバインドサイクルの効率向上を図るには、ガスタービン作動流体のより一層の高温高圧化が望まれている。そのため、ガスタービンの高温ガスにさらされる高温部品の溶融や、酸化減肉、あるいは熱応力によるき裂等の損傷の発生を最小限に抑える冷却技術が必要となっている。
ガスタービンの作動流体を高温化した場合、最も熱負荷が大きい第1段静翼は高度な冷却構造が要求され、翼部だけでなく周方向に環状ガスパス流路を構成する側壁部も翼部と同様に積極的な冷却が必要である。ガスタービン静翼は、図11、図12および図13に示すように周方向にいくつかのセグメントに分割されて配置され、各々の静翼セグメントは下側壁201および上側壁202(両者を合わせて側壁2と呼ぶ)の縁部3a、3bでシールプレート5を介して連結されている。一般的に、静翼側壁2は内面側からインピンジメントプレート4を介してインピンジメント冷却され、インピンジメント後の冷却空気は吹出し冷却孔から燃焼ガス流路20側面に吹き出され、静翼側壁2の燃焼ガス側表面を膜冷却する。
近年のガスタービンの高温化に伴い、静翼セグメント下流側のシールプレート5が挿入される側壁縁部3a、3bで酸化減肉やき裂等の損傷増大が見受けられる。図13に示す従来の静翼側壁2の冷却構造では、静翼側壁縁部3a、3bのシールプレート5が挿入される部分は、前述のインピンジメント冷却が及ばない部位であり、相対的にメタル温度が高くなる傾向にある。さらに、燃焼ガスが静翼から流出する部位の側壁2表面の熱伝達率は、相対的に大きい傾向にあることが流体解析的に解っている。したがってこれらの要因が重なり合うことで損傷が発生するものと想定される。
特開2003−129803号公報
前述の問題を解決するために、特許文献1に記載された技術が知られている。しかしながら、これには以下のような問題があり、充分な冷却効果が得られない。
すなわち、特許文献1に記載された一つの技術によれば、シールプレート5の損傷近傍に貫通孔(図示せず)を設け、この貫通孔を通して冷却空気を損傷近傍の側壁縁部3a、3bの空間7に吹き出し、この部位を冷却する。さらに吹き出した冷却空気は主流ガスによって下流側の側壁背側縁部3bを膜冷却する。しかし、この構造では、吹き出した膜冷却は下流側のみとなることと、冷却空気を吹き出した側壁縁部の空間7で充分な冷却効果を得るためには、多量の冷却空気が必要となる。
また、特許文献1に記載されたもう一つの技術によれば、シールプレート5の静翼シール溝10a、10bの挿入方向周囲に複数の溝(図示せず)を設け、このシールプレート5を静翼側壁縁部3a、3bの静翼シール溝10に嵌め込むことで、側壁冷却空気側から燃焼ガス側にシールプレート5周囲の冷却通路が形成される。この冷却通路を冷却空気が流れ、かつ前記セグメント間の側壁縁部の空間7に吹き出すことで効果的に冷却される。しかしながら、この方法では薄いシールプレート5の肉厚方向の両面に溝を加工する必要があって、加工が困難であるとともに強度的にも問題がある。
本発明の目的は、ガスタービン静翼のシールプレートが挿入される側壁縁部を効果的に冷却することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るガスタービン静翼は、周方向に複数のセグメントに分割されて、各セグメントが連結されたときに環状となる第1の静翼側壁と、各セグメントが連結されたときに前記第1の静翼側壁を取り囲む環状となる第2の静翼側壁と、前記第1および第2の静翼側壁にはさまれた環状の燃焼ガス流路で周方向に互いに間隔をあけて配列されて前記第1および第2の静翼側壁に固定される複数の静翼有効部とを有して静翼段落が構成され、前記第1および第2の静翼側壁の燃焼ガス流路と反対側に冷却空気が流通するように構成されたガスタービン静翼において、互いに隣接する前記第1の静翼側壁のセグメント同士または第2の静翼側壁のセグメント同士が互いに周方向に対向する位置に周方向に延びる静翼シール溝が形成され、前記周方向に互いに対向する1対の静翼シール溝に共通のシールプレートが挿入され、前記シールプレートの前記静翼シール溝の底部に面する側の一部が切り欠かれて、この切り欠かれた部分と前記静翼シール溝の底部との間に冷却空間が形成され、前記冷却空気を前記冷却空間に導く複数のインピンジメント冷却孔が前記第1または第2の静翼側壁に形成され、前記冷却空間内を通った冷却空気を前記燃焼ガス流路側に導いて燃焼ガスに合流させる冷却空気排出通路が前記第1または第2の静翼側壁に形成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係るガスタービン装置は、上記特徴を持つガスタービン静翼を有する。
本発明によれば、ガスタービン静翼のシールプレートが挿入される側壁縁部を効果的に冷却することができる。
[第1の実施形態]
図1と図2に本発明の第1の実施形態を示す。図1は第1の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図2は図1のII−II線矢視部分断面図である。また、図11および図12に示される構成は、この実施形態でも共通である。図12のXIII−XIII線矢視断面が、この実施形態では図2に示すようになる。
図1と図2に本発明の第1の実施形態を示す。図1は第1の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図2は図1のII−II線矢視部分断面図である。また、図11および図12に示される構成は、この実施形態でも共通である。図12のXIII−XIII線矢視断面が、この実施形態では図2に示すようになる。
この実施形態のガスタービン静翼は、周方向にいくつかのセグメントに分割されて製造され、それらが周方向に配列されて全体で円環状に構成される。静翼側壁2は、下部側壁(第1の静翼側壁)201と上部側壁(第2の静翼側壁)202とからなり、下部側壁201、上部側壁202それぞれが、周方向に配列されて全体で円環状をなす。上部側壁202は全体で下部側壁201を囲むように配置され、下部側壁201と上部側壁202にはさまれた環状空間が燃焼ガス流路20となって、ここを燃焼ガスが矢印21の方向に流れる。燃焼ガス流路20内で、下部側壁201と上部側壁202とを連絡するように複数の静翼有効部1が、周方向に互いに間隔をおいて配列されている。
以下、下部側壁201の縁部3a、3b付近の構造について説明する。上部側壁202についても同様である。
互いに周方向に隣接する二つのセグメントの側壁の腹側の縁部3aと背側の縁部3bが互いに対向しており(図12参照)、この対向する位置にシール溝10a、10bが形成されている。このシール溝10a、10bには平板状のシールプレート5が挿入されている。
側壁の縁部3aと縁部3bは間隔を隔てて互いに対向しており、それらの間でシールプレート5よりも燃焼ガス流路20側に側壁縁部空間7が形成されている。
静翼の側壁201の燃焼ガス流路20の反対側には、この側壁201に沿ってインピンジメントプレート4が配置され、インピンジメントプレート4には複数の貫通孔22が形成されている。冷却空気がこれらの貫通孔22を通って静翼の側壁201表面に供給されて側壁201がインピンジメント冷却される。
シールプレート5の側壁腹側縁部3aと背側縁部3bそれぞれの静翼シール溝10a、10b底部に面する側は一部が切り欠かれ、この切欠き部とそれぞれの静翼シール溝10a、10b底部との間に冷却空間11が構成され、さらに環状に結合された側壁201の冷却空気側から冷却空間11に通じる複数のインピンジメント冷却孔12が側壁縁部3a、3bに設けられている。さらに、シールプレート5の燃焼ガス流路20側面に、冷却空間11に通じる複数の溝8が設けられ、この溝8と対向する腹側、背側それぞれの静翼シール溝面10a、10bとの間で周方向対流冷却通路9が構成され、かつこの冷却通路9は側壁腹側縁部3aと側壁背側縁部3bとの間の側壁縁部空間7に通じている。すなわち、冷却通路9と側壁縁部空間7とで冷却空気排出通路を構成している。
上記構成で、冷却空気側からインピンジメント冷却孔12を通って冷却空気が冷却空間11に流入し、静翼シール溝10a、10b内面をインピンジメント冷却する。さらにインピンジメント冷却後の冷却空気は、周方向対流冷却通路9を通過しながら、静翼シール溝10a、10b内面を対流冷却し、側壁縁部空間7に吹き出す。さらにこの冷却空気は側壁縁部空間7を通過して燃焼ガス流路20に吹き出し、その後下流側の背側縁部3bを膜冷却する。
以上により、側壁縁部3a、3bを静翼シール溝10a、10b内面からインピンジメント冷却と対流冷却し、さらに燃焼ガス流路10側面を膜冷却することで効果的な冷却が可能となる。さらにシールプレート5への追加工も容易な構造となっている。
[第2の実施形態]
図3と図4に本発明の第2の実施形態を示す。図3は第2の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図4は図3のIV−IV線矢視部分断面図である。第1の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図3と図4に本発明の第2の実施形態を示す。図3は第2の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図4は図3のIV−IV線矢視部分断面図である。第1の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
本実施形態は、第1の実施形態に対して、シールプレート5上の溝8を無くし、代わりに冷却空間11から燃焼ガス流路20側に通じる複数の吹出し冷却孔13を側壁縁部3a、3bに設ける構造となっている。
すなわちこの場合は、吹出し冷却孔13が冷却空気排出通路を構成している。吹出し冷却孔13は、図4に示すように、燃焼ガス流路20の下流側に向かうように傾斜しているのが好ましい。
前記構成にすることで、冷却空気側からインピンジメント冷却孔12を通って冷却空気が冷却空間11に流入し、静翼シール溝10a、10b内面をインピンジメント冷却する。さらにインピンジメント冷却後の冷却空気は、吹出し冷却孔13を通って、側壁縁部3a、3bを吹出し冷却孔13内面から対流冷却しつつ燃焼ガス流路20に吹き出し、側壁縁部3a、3bの表面を膜冷却する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られるとともに側壁腹側縁部3aから吹き出した冷却空気は側壁腹側縁部3aと背側縁部3bを含めて膜冷却する。さらに本実施形態ではシールプレート5の周方向溝加工が不要となる。
[第3の実施形態]
図5、図6および図7に本発明の第3の実施形態を示す。図5は第3の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図6は図5のVI−VI線矢視部分断面図、図7は図5のVII−VII線矢視部分断面図である。第1の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図5、図6および図7に本発明の第3の実施形態を示す。図5は第3の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図6は図5のVI−VI線矢視部分断面図、図7は図5のVII−VII線矢視部分断面図である。第1の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
この実施形態では、シールプレート5の切欠き部は静翼上流側端部に設けられ、この部位に第1の実施形態と同様な冷却空間11を形成するとともに前記と同様なインピンジメント冷却孔12によるインピンジメント冷却構造としている。
さらに静翼下流側に向かっては、シールプレート5の厚み方向の燃焼ガス流路20側を切り欠き、この切欠き面と対向する側壁縁部静翼シール溝10a、10b面との間で静翼上流側から下流側への軸方向対流冷却通路14が形成される。さらにシールプレート5の下流端部側は、シールプレート5の燃焼ガス流路20側面に、軸方向対流冷却通路14に通じる複数の溝8を設け、この溝8と対向する側壁縁部静翼シール溝10a、10b面との間で周方向対流冷却通路9を形成し、かつこの冷却通路9は側壁腹側縁部3aと側壁背側縁部3bとの間の側壁縁部空間7に通じている。
前記構成にすることで、冷却空気側からインピンジメント冷却孔12を通って冷却空気が冷却空間11に流入し、静翼シール溝10a、10b内面をインピンジメント冷却する。さらにインピンジメント冷却後の冷却空気は、軸方向対流冷却通路14を通過しながら静翼シール溝10a、10b内面を対流冷却する。軸方向に冷却した冷却空気は、周方向対流冷却通路9に流入し、静翼シール溝10a、10b内面を対流冷却した後、側壁縁部空間7に吹き出す。さらにこの冷却空気は側壁縁部空間7を通過して燃焼ガス流路20に吹き出し、その後下流側の背側縁部3bを膜冷却する。
第3の実施形態によれば、側壁縁部3a、3bを静翼シール溝10a、10b内面からインピンジメント冷却し、さらに軸方向に対流冷却するため軸方向に広範囲の領域を冷却可能な構造となっている。また軸方向下流側では周方向対流冷却通路9による冷却と燃焼ガス流路20側を膜冷却することでさらに効果的な冷却が可能となる。したがって、酸化減肉等の損傷が激しい部位にシールプレートの下流側を配置することで、より均一なメタル温度分布を得ることが可能となる。
[第4の実施形態]
図8、図9および図10に本発明の第4の実施形態を示す。図8は第4の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図9は図8のIX−IX線矢視部分断面図、図10は図8のX−X線矢視部分断面図である。第2または第3の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図8、図9および図10に本発明の第4の実施形態を示す。図8は第4の実施形態に係るガスタービン静翼側壁の縁部冷却構造を示す燃焼ガス側から見た斜視図であり、図9は図8のIX−IX線矢視部分断面図、図10は図8のX−X線矢視部分断面図である。第2または第3の実施形態と同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
本実施形態は、第3の実施形態に対して、シールプレート5上の溝8を無くし、代わりに、第2の実施形態と同様に冷却空間11から燃焼ガス流路20側に通じる複数の吹出し冷却孔13を側壁縁部3a、3bに設ける構造となっている。
このような構成にすることで、冷却空気側からインピンジメント冷却孔12を通って冷却空気が冷却空間11に流入し、静翼シール溝10a、10b内面をインピンジメント冷却する。さらにインピンジメント冷却後の冷却空気は、軸方向対流冷却通路14を通過しながら静翼シール溝10a、10b内面を対流冷却する。軸方向に冷却した冷却空気は、吹出し冷却孔13を通って側壁縁部3a、3bを吹出し冷却孔13内面から対流冷却を行ないつつ燃焼ガス流路面に吹き出し、側壁縁部3a、3bの表面を膜冷却する。
第4の実施形態によれば、第3実施形態と同様な効果が得られるとともに側壁腹側縁部3aから吹き出した冷却空気は側壁腹側縁部3aと背側縁部3bを含めて膜冷却する。さらに本実施形態によりシールプレートの周方向溝8加工が不要となる。
[他の実施形態]
以上、説明した実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、第1の実施形態と第2の実施形態の特徴を組み合わせることが可能であり、その場合さらに冷却効果が向上する。また同様に第3の実施形態と第4の実施形態を組み合わせて冷却効果を向上させることも可能である。
以上、説明した実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、第1の実施形態と第2の実施形態の特徴を組み合わせることが可能であり、その場合さらに冷却効果が向上する。また同様に第3の実施形態と第4の実施形態を組み合わせて冷却効果を向上させることも可能である。
さらに上述の実施形態は、側壁腹側縁部および背側縁部ともに同じ冷却構造とした場合を示しているが、腹側と背側で上記第1〜第4の実施形態の特徴を別々に組み合わせることも可能である。
また、上記実施形態の説明は、下部側壁(第1の静翼側壁)201とその周辺の構造に本発明を適用した例として示したが、上部側壁(第2の静翼側壁)202とその周辺の構造に本発明を適用することもでき、下部側壁201とおよび上部側壁202の両方の周辺の構造に本発明を適用してもよい。
1…静翼有効部、 2…静翼側壁、 3a,3b…側壁縁部、 4…インピンジメントプレート、 5…シールプレート、 6…シールプレート貫通孔、 7…側壁縁部空間(冷却空気排出通路)、 8…シールプレート周方向溝、 9…周方向対流冷却通路(冷却空気排出通路)、 10a,10b…静翼シール溝、 11…冷却空間、 12…インピンジメント冷却孔、 13…吹出し冷却孔、 14…軸方向対流冷却通路、 20…燃焼ガス流路、 22…貫通孔、 201,202…側壁
Claims (5)
- 周方向に複数のセグメントに分割されて、各セグメントが連結されたときに環状となる第1の静翼側壁と、各セグメントが連結されたときに前記第1の静翼側壁を取り囲む環状となる第2の静翼側壁と、前記第1および第2の静翼側壁にはさまれた環状の燃焼ガス流路で周方向に互いに間隔をあけて配列されて前記第1および第2の静翼側壁に固定される複数の静翼有効部とを有して静翼段落が構成され、前記第1および第2の静翼側壁の燃焼ガス流路と反対側に冷却空気が流通するように構成されたガスタービン静翼において、
互いに隣接する前記第1の静翼側壁のセグメント同士または第2の静翼側壁のセグメント同士が互いに周方向に対向する位置に周方向に延びる静翼シール溝が形成され、
前記周方向に互いに対向する1対の静翼シール溝に共通のシールプレートが挿入され、
前記シールプレートの前記静翼シール溝の底部に面する側の一部が切り欠かれて、この切り欠かれた部分と前記静翼シール溝の底部との間に冷却空間が形成され、
前記冷却空気を前記冷却空間に導く複数のインピンジメント冷却孔が前記第1または第2の静翼側壁に形成され、
前記冷却空間内を通った冷却空気を前記燃焼ガス流路側に導いて燃焼ガスに合流させる冷却空気排出通路が前記第1または第2の静翼側壁に形成されていること、
を特徴とするガスタービン静翼。 - 前記冷却空気排出通路は、シールプレートの燃焼ガス流路側の面に形成されて周方向に延びて前記冷却空間に通じる複数のシールプレート溝とこのシールプレート溝に対向する静翼シール溝面との間に形成される周方向対流冷却通路と、この周方向対流冷却通路の下流側にあって互いに隣接するセグメント間の第1または第2の側壁の燃焼ガス流路側の周方向縁部にはさまれた側壁縁部空間とを含むことを特徴とする請求項1記載のガスタービン静翼。
- 前記冷却空気排出通路は、前記第1または第2の側壁に形成されて前記冷却空間から燃焼ガス流路側に通じる複数の吹出し冷却孔を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスタービン静翼。
- 前記静翼シール溝内の前記冷却空間と冷却空気排出通路との間に、前記静翼シール溝内の前記シールプレートの前記燃焼ガス流路側の厚さ方向の一部が切り欠かれて、前記静翼シール溝が延びる方向に沿って軸方向対流冷却通路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のガスタービン静翼。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のガスタービン静翼を有するガスタービン装置。
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2008
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