JP2009254753A - 回動斜め把手の片手鍋。 - Google Patents

回動斜め把手の片手鍋。 Download PDF

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Abstract

【課題】片手鍋の持上げ力が半減できる斜め把手に、把手を横向きにする機能を付加し、横向き把手に鍋蓋摘みを係合させ、鍋蓋の立て掛けを可能にして、省スペース化のできる片手鍋を提供する。
【手段】鍋1に接合された取付け台座2の取付け部22に把手5の取付け金具7の曲折された回動部72を軸支して、把手5が鍋1の周縁部上方で先端部が鍋1の中心部上方に向いた斜め状態の位置で縦係止部73による係止と把手5の自重で自立を可能とする。把手5が回動して鍋1の外周の上部に沿って横向きとなり横係止部74で係止する。横向きとなった把手5の握り部6の上部に鍋蓋摘み4の一端部に設けた保持部41を係合させて鍋1の周縁部の内側に鍋蓋3の立て掛けを可能にし、取り扱いはすべて片手でできることが特徴の構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、調理時に使用する片手鍋の把手取付けと鍋蓋構造に関するものである。
調理用の片手鍋は鍋の外周に合成樹脂の把手と一体成形された取付け金具で、鍋の外周上端面を基準として外方向に向けてほぼ水平に取り付けられており、一部把手の着脱可能な構造のものもあることは知られている。
片手鍋は使い易いが、把手が長く持ち手部が鍋の重心より大幅に離れているので、調理用の具を鍋に入れて持ち運ぶ際、持ち手にかかる負荷が大きく不安定で扱い難い。そのため、鍋のサイズが制限され、使用条件にもよるが一般的には比較的小さなサイズが片手鍋で、サイズが大きくなると両手鍋となっている場合が多い。
さらに、片手鍋の把手は鍋本体の外周面より長く突き出ているため、調理時に把手を持っての作業以外は把手が邪魔になり、位置によっては身体に当り危険である。
又、鍋の蓋については置き場が調理台上になり、蓋に附着した水滴で調理台を汚していた。
そこで、この問題を解決するため種々の提案がなされている。
例えば、出願人が既に出願した特許文献1には片手鍋の持ち手にかかる負荷を軽減するための把手が鍋の中央上方に向けて鍋の周縁部上方の位置になる構成が記載されている。
また、特許文献2には調理用器具として主にケトルとして又、鍋としてアウトドア用で使用される容器で外周面からその容器の中央上方に向けて湾曲した把手が取付けられ、当該把手を回動させて本体の外周部にコンパクトに収納可能な構造が記載されている。
また、特許文献3には360°回転可能で、かつ、所定の回転位置で係止可能な調理器具用把手で、回転部にばね板が組み込まれ、把手本体の下端部の軸方向に垂直な断面が短形状の構造でバネ板との係合により把手本体を90°毎に回転させて係止することができる構造が記載されている。
また、特許文献4には鍋本体と把手との間に蝶番を略水平に旋回するように蝶番の長楕円孔が設けられ、両者の距離を小さくした時嵌合部をはめ込み、さらに、接近部をフランジのようにボルトとナットで固定し、収納時は把手を折り畳む構成が記載されている。
特許文献5は片手鍋の把手の外部に鍋蓋摘み受け部を備えた鍋蓋支持具が回動して収納できる構造で、鍋蓋支持具を片手鍋の柄から引き出して垂直に立て、鍋蓋を鍋の縁の内側に立て鍋蓋摘みを鍋蓋支持具の受け部に引っ掛けて保持する方法が記載されている。
特許文献6は二つの態様があり、第一は、鍋蓋摘みと一体になった切欠部を備えた鍋蓋係止具を鍋の縁又は周縁部に挟み、鍋蓋を立てる構造である。第二は、鍋蓋外面と鍋蓋の摘みの間に止着するための止着部と鍋本体に鍋蓋を係止する金属製の屈曲部が設けられ、この屈曲部を鍋の周縁部に挟み鍋蓋を立てる構造が記載されている。
実登第3128755号 特開平10−146268 実登第3126499号 実開平7−43060 特開2004−230106 実登第3136014号
特許文献1、2に開示されているように、把手が鍋の中央上方に向けて鍋の外周面上方の位置、又は、鍋の中央上方の位置に固定された構造においては持ち手にかかる負荷が半減でき、把手も鍋外周へのはみ出しが少なく、身体に当ることは無いが、調理時に鍋の中へ具を入れる場合において、把手が邪魔になり調理がやり難いという問題がある。さらに特許文献2においては把手が鍋の中央部にある為、具を入れて調理する時、鍋蓋を開けた状態では湯気で把手が熱くなり調理も困難であるという問題がある。
特許文献3では把手を360°回転させ、把手の位置を任意に変更可能としているが、把手は水平状態に回転するのみであり、鍋蓋として使用するのであれば使い易いが、鍋として使用する場合は、調理後のお湯を捨てる時、鍋を傾けた際バネの圧力で係止している把手が鍋とお湯の重力により勝手に回転し、お湯がこぼれ落ちる問題がある。
特許文献4では把手が長いため把手を旋回させて折りたたみ、鍋に接近させているがコンパクトに収納する目的で、折りたたんだ時は把手の機能を果たすということはできない。
特許文献5は鍋蓋を鍋の周縁部に立てることができ、鍋蓋の置き場に困ることは無いが、片手鍋の柄から指示具を引き出す手間がかかり、部品点数も多く高価になると考えられる。
特許文献6では鍋蓋を鍋の周縁部に立てるため、係止具を鍋の周縁部に直接係合させる方法がとられ、鍋の温度が鍋蓋摘み部に直接伝わり高温となる危険がある。又、材料の選択肢が金属に限定される。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、まず持ち手にかかる負荷が半減できる把手として、把手の握り部を鍋の中央上方に向けて鍋の周縁部上方の位置になる斜め状態の位置で持ち運び力を半減させ、調理時はその把手に回動部を設け、鍋の外周の上部に沿って横向状態に回動させて調理を容易にすると共に収納も容易にする。さらに、鍋蓋摘みの一端部に保持部を設け、当該保持部を横向状態の把手の握り部の外周上方に係合させることで、鍋蓋を鍋の周縁部の内側への立てかけを可能にする。これにより鍋蓋摘みは熱影響も無く、鍋蓋の置き場の問題も解決できる。把手の回動部及び鍋蓋摘みは部品点数も少なく、量産化が可能で安価に製造できる。
本発明は、前記目的を達成するため次の技術的手段を講じる。すなわち、鍋と、鍋蓋と、鍋蓋摘みと、取付け台座と、把手と、連結軸からなり、前記取付け台座は金属板が略コの字状の3面に曲折形成されてその一面が前記鍋に接合され、他面は係止部と取付け部となり当該取付け部の先端部中央に貫通孔が設けられている。前記把手は握り部と一体となった取付け金具からなり、取付け金具は金属板で支持部と支持部から斜めに曲折された回動部からなり、回動部の先端部がへの字状に成形されて係止部となり、その中央部に設けられた貫通孔に前記連結軸を挿入し、前記取付け台座の貫通孔に嵌入して軸支し、当該把手の回動部の係止部と前記取付け台座の係止部の係合による係止で、当該把手が前記鍋の周縁部上方で先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置で当該把手の自重による自立と、回動による前記鍋の周縁部の外側に沿った横向状態での係止を可能にし、当該横向き把手の上部に、前記鍋蓋摘みに設けた保持部を係合させ前記鍋蓋の立て掛けができる構造を備えたことを要旨とする。
前記鍋に接合された取付け台座の取り付け部の貫通孔に軸支した連結軸の軸線は当該鍋の直径線に対し平行状態で左右いずれか片方にずれ、さらに当該鍋の周縁部の上端面を水平基準として鍋の周縁部の下方に向け一定の角度を有した構造を備えていることを要旨とする。
前記把手の取付け金具の回動部の貫通孔に挿入された連結軸の軸線は当該把手の握り部の長手方向の中心線に対し左右いずれか片方にずれ、さらに軸支部から当該把手の握り部方向の斜め下方に向いて延長した当該軸線が垂直線上の位置で当該把手の握り部の中央部から先端部間で当該把手の握り部の長手方向の中心線と交差する構造を備えていることを要旨とする。
前記取付け台座の取付け部に連結軸で軸支された把手の握り部の長手方向の中心線は前記鍋の周縁部の外側から当該鍋の中心部の上方に向いた状態の位置で当該鍋の直径線上にあり前記連結軸の軸線は前記把手の取付け金具の回動部の軸支部から当該鍋の周縁部下方に向いた状態で延長し、前記把手の握り部の長手方向の中心線と当該鍋の周縁部近傍の垂直線上の位置で交差する構造を備えていることを要旨とする。
前記把手の自立状態での取付け角度は前記鍋の周縁部上端面を水平基準として当該把手の握り部の長手方向の中心線を基準として先端部が当該鍋の中央部上方に向け、20°から70°の傾斜角度となる構造が好ましい。
前記鍋の鍋蓋の鍋蓋摘みの一端面に前記把手の横向き状態で係止した当該把手の握り部の外周面上部に係合できる湾曲面を持つ保持部が設けられ、当該保持部が3点支持で鍋蓋を立てた状態で保持し、鍋蓋の外周部が鍋の周縁部内側で2点接触し、蓋を立てかける構造を特徴とする。
本発明の回動斜め把手の片手鍋は把手の先端部が鍋の中央部上方に向けた斜め状態で、鍋の周縁部上方の位置となり、把手の握り部が通常の片手鍋に比べ、鍋の重心部に大幅に接近することにより持ち手にかかる負荷が約半分となる。又、把手の斜め状態は手首に負担のかかりにくい握りとなり、鍋が持ちやすくなる。従って片手鍋のサイズを1ランク大きくし、内容物の増量が可能となる。
斜め把手から横向き状態への回動は瞬時にでき、調理の状況により、任意に選択可能となり横向状態では調理時の具を入れ易くできると共に、斜め把手及び、横向き把手の位置が鍋の外周部に接近している為、通常の片手鍋に比べ、身体で把手を引っ掛ける危険が大幅に減少する。
さらに、主な部品点数が少なく量産化の可能な形状で安価に製造できる。
鍋蓋摘みの一端部に設けた湾曲形状の保持部を横向き把手の握り部の外周面上方に係合させることで、鍋蓋を鍋の周縁部の内側に立てかけることができ、鍋蓋に付着した水滴は鍋内に落下し鍋の周辺を汚すことなく衛生的で、鍋蓋の置き場の問題も解決できる。
以下に、本発明の回動斜め把手の片手鍋の実施形態について図1から図18により詳細に説明する。
本実施形態にかかわる回動斜め把手の片手鍋は図1から図3と、図5と、図6と、図8と、図10に示すとおり鍋1に接合された取付け台座2と鍋蓋3と鍋蓋摘み4と握り部6と取付け金具7の把手5と連結軸8と座金9からなり、把手5が鍋1の周縁部上方で先端部が鍋1の中心部上方に向いた斜め状態の位置で取付け台座2に連結軸8で軸支され、連結軸8の軸線と把手5の中心線のずれにより、縦係止部73と把手5の自重で自立し、さらに、把手5が回動でき、鍋1の外周面の上部に沿った横向きの位置で横係止部74により係止を可能とする。横向きになった把手5へは鍋蓋摘み4の一端部が湾曲形状に成形された保持部41が把手5の握り部6の外周上部に係合することにより、鍋1の周縁部の内側へ鍋蓋3を立てかけることができる構造である。
以下、鍋1を基準にして鍋蓋3側を上方、鍋底面側を下方として説明する。
金属板で曲折形成された取付け台座2は図1と、図3と、図4に示すとおり略コの字状の3個の面に曲折され、その内の一面が鍋1の外周面に密着できる面を有し、他の面は係止部21と取付け部22から成り、当該一面が鍋1の外周面に鋲10よるカシメで接合されている。鍋1の外周面への接合は抵抗溶接でも良い。
鍋1の外周面に接合された取付け台座2の係止部21はハの字状に曲折されて台形状で、取付け部22に繋がっている。取付け部22の面は曲折成形による一定の角度を持ち、当該角度は図3に示す鍋1の周縁部上端面を水平基準として鍋1の周縁部上方側から外側方向の下方へ向け10度から80度の角度を有している。さらに、取付け部22の先端面は把手5の回動部72の回動時に曲折部で繋がった支持部71の干渉を防ぐため、図1と、図5に示すへの字状、又は、L字状に形成され、中央部に貫通孔が設けられている。当該貫通孔は連結軸8の嵌入孔で、嵌入時の連結軸8の軸線は鍋1の直径線に対し、図4に示す鍋1の底面で連結軸から鍋1に向けて見た場合は鍋1の直径線と平行状態で左方へずれている。図6に示す平面図で連結軸から鍋1に向けて見た場合は直径線と平行状態で右方へのずれとなる。鍋1の直径線に対し、軸線のずれは取付け台座2の形状及び取り付け状態が反対になれば、ずれも反対となる。
係止部21の曲折形状は取付け部22が下方に向けて上記角度を設けることができれば特にこだわらない。
図1から図5と、図8と、図9に示す把手5の取付け金具7は金属板で握り部6と、くの字状に一体成形され、直線状の支持部71の直線部の下部から握り部6の上方に向けて斜めに曲折された回動部72からなり、当該回動部72は握り部6及び、支持部71の左方側となり、斜めに曲折された上部の支持部71と隣接した一端面が把手5の先端方向を向き、回動部72の中央部に連結軸挿入用の貫通孔が設けられ、当該貫通孔の軸線は回動部72の面と直角で、把手5の握り部6の方向に向けて下方向きとなった延長線が把手5の長手方向の中心線と垂直線上で当該把手5の握り部6の中央から先端部の間で交差する。当該交差までは貫通孔の軸線は把手5の長手方向の中心線の左方にずれ、このずれが把手5の自重による自立を可能にしている。
取付け金具7の回動部72の曲折方向は、取付け台座2が基本となり、取付け台座2が反対向きとなれば回動部72も反対向きの曲折となる。
取付け金具7の回動部72の先端面は連結軸挿入用の貫通孔を基準にへの字状に成形され、図2と、図4と、図5と、図9に示す縦係止部73と横係止部74が形成されている。
縦係止部73は把手5が図1に示す鍋1の周縁部上方で中央部上方に向けて斜め向きに自立した状態時に取付け台座2の係止部21に係合して係止する部位である。
横係止部74は把手5が図5と、図6に示す回動して横向き状態時に取付け台座2の係止部21に係合して係止する部位である。
図1に示す、把手5の握り部6の材料は耐熱性のある合成樹脂体、ゴム体、木材等か、金属製パイプの成形材を一体成形か或いは接合により形成する。又は、握り部6と取付け金具7を同一金属による一体成形でもよい。
把手5は鍋1に内容物を満杯に入れて持上げた際、その重量に十分耐え得る材料と形状であることが必要である。
連結軸8は図3と、図8に示すとおり、金属製の円柱状で段付き加工がされ、取付け金具7の貫通孔に挿入でき、取付け台座2の取り付け部22の貫通孔に嵌入して固定できる形状に形成されている。当該連結軸8は取付け台座2に取付けが可能であれば蝶番及びヒンジ等でもよい。
図1と、図3と、図9に示す取付け金具7の回動部72に設けられた貫通孔に連結軸8を挿入し、さらに、図8の座金9を連結軸8に挿入して、連結軸8を取付け台座2の取付け部22に嵌入して軸支する。この時点で連結軸8の軸線は鍋1の直径線に対し平行状態で右方にずれ、さらに、取付け台座2の取付け部22の軸支部から鍋1の底面下方に向けて、鍋1の周縁部の上端面を水平基準にして10度から80度の角度を有して傾斜している。この状態で取付け金具7の支持部71は連結軸8の図1、図2に示す右方側となり、把手5は鍋1の周縁部上方で先端部が当該鍋1の中心部上方に向いた斜め状態の位置で、把手5の長手方向の中心線は鍋1の直径線上となり、回動部72の軸支部では連結軸8の軸線は左方にずれ、当該軸線は軸支部から鍋1の周縁部下方に向いた上記角度での延長線が把手5の長手方向の中心線と鍋1の周縁部近傍の垂直線上の位置で交差する。これにより把手5は自重で右方に傾斜する力が働き、取付け金具7の縦係止部73と取付け台座2の係止部21との係合により係止して自立が可能となる。自立した把手5を左方に移動させることにより取付け金具7の回動部72が回動して連結軸8の軸線のずれと傾き角度が作用して把手5の握り部6が鍋1の外周面の上方に沿って図5と、図6に示す横向き状態となり、横係止部74が取付け台座2の係止部21と係合することにより係止が可能となる。
鍋1の直径線に対する連結軸8の軸線のずれは鍋1の容積比で3対1以上ずれていることが望ましく、鍋1の重心の変化に対応でき鍋1を持上げた時安定する。図4に示す取付け台座2の係止部21の曲折面と連結軸8の軸線はほぼ平行であり当該係止部21の曲折面の鍋1の底面への延長線上で見た場合容積比で3対1以上のずれとなる。
この連結軸8の軸線のずれが鍋1の自重と内容物の重量により鍋1を持上げた際、一定方向に傾こうとする力が発生し、この力が連結軸8を介して把手5の取付け金具7の縦係止部73と取付け台座2の係止部21が係合して係止することにより、鍋1の持上げが安定する。ずれ幅を容積比で3対1以上にすることは鍋1に入れた内容物が移動して鍋1の重心がずれても十分に対応でき、鍋1が勝手に傾くことはない。
図1と、図3に示す把手5の自立状態での取付け角度は鍋1の周縁部上端面を水平基準として当該把手5の握り部6の長手方向の中心線を基準に先端部が当該鍋1の中央部上方に向け、20°から70°の傾斜角度で取付け台座2の取付け部22に連結軸8で軸支されている。
当該傾斜角度は、鍋1の容量、把手5の回動後の横向き状態、握り部6の材質、鍋1の周縁部との位置関係により、持ち手の手首を傷めない角度を任意に設定可能である。
鍋1に対する把手5の位置は、図3に示す位置で、鍋1の周縁部の上端から握り部6の中央部までの垂直寸法が65mm以上であることが望ましい。沸騰したお湯を捨てる時、熱い湯気の影響を受けにくい。
図1と、図2と、図9に示す把手5を自立状態から横に回動させることにより、把手5の自重で横係止部74が係止部21に係合し、鍋1の外周面の上部に沿った図5と、図6に示す状態で、握り部6が横向きとなって係止する。把手5を元の自立状態に戻すには、把手5を持上げて回動させ、自立できる位置まで戻せばよい。
当該横向き状態は、把手5の傾斜角度と、取付け台座2の係止部21と取付け部22の傾斜角度による連結軸8の軸線の向きとずれ、取付け金具7の回動部72の角度等により任意に設定が可能である。
図1に示す把手5の自立状態でお湯を鍋1に入れて把手5を持上げ、お湯を捨てる時は右手で持上げ、握り部6の下向き状態に鍋1を傾けて左方へ捨てることが望ましい。この場合、前記連結軸8の軸線のずれと傾き角度の作用により、鍋1の重力が連結軸8を介して取付け台座2の係止部21と取付け金具7の縦係止部73にかかり係止状態が持続するため安全にお湯を捨てることができる。左手で持上げ右方へ捨てるときは途中で連結軸8の軸線のずれと傾き角度の作用がなくなり鍋1の向きが変わる場合があるので望ましくない。従って図1に示す斜め把手の片手鍋はお湯等の内容物を捨てるときのみ右手用となり、通常の使用は左右どちらの手でも使用が可能である。左手用は取付け台座2と把手5の取付け金具7の回動部72を逆向きに製作すれば左手用となる。
図1と、図10に示す鍋蓋摘み4は、鍋蓋3を鍋1の周縁部に立てて保持することのできる保持部41を備え、鍋蓋3に接合されたネジにより接合されている。
保持部41は湾曲形状又はL字形状で、耐熱性のある合成樹脂、木材、ゴム、金属で鍋蓋摘み4の一端面に一体成形、又は、接合されている。ただし、鍋蓋摘み4と保持部41は鍋蓋の重量に耐えうる材料である。
保持部41の幅は横向きとなった把手5の握り部6の外周面の上部に係合でき鍋蓋3を保持可能な幅であり、保持部41が握り部6の外周面の上部に係合する接点は3点から成り、外側が2点、と内側、即ち鍋1側が1点となることが望ましい。外側2点間の寸法は、握り部6の直径以上の寸法が望ましく、握り部6の外周面上部の外側が2点と内側即ち鍋1側の1点が挟む形で保持することにより鍋蓋3の立て掛けが安定する。
鍋蓋摘み4の長手方向の寸法は、保持部41の位置と関連している。具体的には図10に示すとおり、鍋蓋3が鍋1の周縁部の内側の一部分に立てて保持された際に鍋蓋3の下端が鍋1の内容物に触れない位置であり、さらに鍋蓋3が鍋蓋の中心線に対して線対称の2点、鍋1と鍋蓋3との接点31、32において鍋1と接し、鍋蓋3の上端が鍋1の周縁部より外側になり、極端に傾かない位置に設けることが可能であるという条件を満たす長さである。
鍋蓋摘み4及び、保持部41の形状は握り部6の外周面の上部に係合して鍋蓋3を立てて保持可能な条件が満たされれば特にこだわらない。
鍋蓋摘み4を持上げ、鍋蓋3を鍋1の周縁部の内側に当て、図10の鍋蓋3の上端が鍋1の周縁部より外側になる位置で鍋1と鍋蓋3との接点31、32の状態で、横向きとなった把手5の握り部6に保持部41を係合させることにより、保持部41が握り部6の上部で3点支持となり、鍋蓋3が鍋1周縁部の内側に2点接触となる為鍋蓋3が安定して立てかけできるので調理時の鍋蓋3の置き場が確保でき、鍋蓋3に付着した水滴が鍋1内に落下して周辺を汚すことがなくなる。
把手5の握り部6は図5と、図6に示すように鍋1の外周面の上方に位置することにより、鍋蓋3を保持する鍋蓋摘み4の長さが短くコンパクトにでき、鍋蓋摘み4の形状の自由度が高くなり、取り扱いの容易な鍋蓋摘み4が安価にできる。
図11から図18に示す回動斜め把手の片手鍋は鍋101と鍋101に接合された取付け台座102と鍋蓋103と鍋蓋摘み104と握り部106と一体となったジグザグ状の長溝を備えた取付け金具107の把手105と回動金具109と連結軸110と111と座金112からなり、取付け台座102の長溝121に把手105の取付け金具107のジグザグ状の長溝を挿入し、把手105が鍋101の周縁部上方で先端部が鍋101の中心部上方に向いた斜め状態の位置で係止突片191を備えた回動金具109の一端面に連結軸110で軸支し、他端面を連結軸111で取付け台座102に軸支して、把手105の自立を可能にする。当該把手105を鍋101の中心部に向け前傾させ、鍋101の外周の上部に沿った横向きの位置への回動と係止を可能とする。
金属板で曲折形成された取付け台座102は図11、図12、図13、図14、図16に示すとおり、一端面が鍋101の外周面に密着できる面を形成し、鋲113、又は、抵抗溶接で接合する。他端面は木の葉状の平面形状で、中心部の先端に長溝121とその上方に連結軸111を嵌め込み固定する貫通孔が設けられ、当該貫通孔の中心を基点とした円弧面123と前記把手105が横向き状態から回動して自立状態になる時点の係止面122と、前記把手105が横向きの位置への回動後の係止面124が設けられている。
木の葉状の平面形状部は鍋101の周縁部の上面を水平基準として下方へ30度から90度で曲折され、長溝121及び係止面122は下向き状態となる。
取付け台座102の金属板は鍋101に内容物を満杯に入れても、その重量に十分耐え得る材料であること。
把手105の握り部106と取付け金具107と錘108の構成は、図11から図15に示すとおり、握り部106と取付け金具107がくの字形状に一体成形され、当該取付け金具107は金属板で取付け台座102と、回動金具109への取付け部は半楕円形状で、半楕円形の外周部に把手105が重力で自立するための錘108が両面に接合されている。もう一方の端部に図14に示す長孔171が設けられ、中央部はジグザグの長溝状となり上支持面172、下支持面173、ストッパー174、円弧面175、係止面176、係止部177、長溝178が設けられている
把手105の握り部106は耐熱性のある合成樹脂体、ゴム体、木材等による一体成形、又は、接合か、金属製のパイプを成形して接合するか、握り部106と取付け金具107を一体成形してもよい
把手105の材料は鍋101に内容物を満杯に入れても、その重量に十分耐え得る材料であること。
把手105の錘108は金属板を取付け金具107の片面、又は、両面に鋲カシメ、又は、抵抗溶接で接合する。形状、重量は任意で、把手105の回動の妨げにならなければよい。
又、当該錘108は握り部106と取付け金具107の重量のバランスで必要性の有無が決まり、取付け金具107の自重が重く、把手105が重力で鍋の周縁部上方で先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置で自立できれば不要となる。
図14に示す取付け金具107の長孔171は連結軸110により回動金具109へ連結と、把手105の自立時の係止、把手105の前傾時の摺動と回動を可能にする基準となる孔で、連結軸110と係合し、上支持面172と平行にスライドするため、長手方向の中心線と、上支持面172が平行に形成され、連結軸110を介して鍋101の方向の前後に摺動し、取付け金具107の係止と回動を可能とする。
以下に図13と、図14と、図15に示す取付け金具107の中央部ジグザグ状の長溝部の形成について説明する。
図15に示す上支持面172と下支持面173は平行に成形され、図14に示す取付け台座102の裏面側即ち、回動金具取付け面側に上支持面172、表面側に下支持面173の位置で接することのできる状態で挿入して、鍋101の方向の前後に摺動でき、把手105を持上げた時、当該両支持面が取付け台座102を保持して、鍋101の持ちあげを可能とする。
ストッパー174は上支持面172と平行で一段下がった位置となり、把手105が重力で鍋の周縁部上方で先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置で自立した図14の位置で回動金具109の係止突片191に係合可能に形成され、把手105の前傾の防止を可能としている。このストッパー174は把手105の上支持面172を取付け台座102に沿ってスライドさせることにより長孔171もスライドし、長孔171の下側半円面が連結軸110に係合し係止した時点で、係止突片191から離脱し、長孔171の下側半円面を基準に把手105の前傾が可能となる。
又、当該ストッパー174の効果は、把手105を自立状態で持上げて、把手105が下側、鍋101が上側の逆さ向き状態でも、ストッパー174と係止突片191は係合状態が保持され、把手105が自立時と同様の位置を保った状態で、鍋101と係止されており、調理時にお湯を捨てるときも安心して鍋101を逆さ向きにできる。
円弧面175は長孔171の下部側の中心点を基点に円弧状に形成され、ストッパー174から係止面176に繋がっている。円弧面175と係止面176の接点は回動金具109の係止突片191の上端面の角部に接し、図15と図16に示す、把手105の前傾時、及び、回動時の係止と、自立時に係止突片191の上端面の角部を摺動し作動を円滑にする
係止面176は上支持面172を基準面として、下方に一定の角度を有して形成され、把手105の前傾により回動金具109の係止突片191に契合して把手105を係止可能とする。
係止面176の形成角度は上支持面172を基準面として、下方に5度から20度が望ましい。
係止部177は下支持面173から繋がり長溝までの面で取付け台座102の長溝121に嵌り、その面の両横が係止部となり把手105を自立状態で係止している。当該係止部177と取付け台座102の長溝121との嵌りのがたは極微少で、把手105の前傾時はスムースに動くことが望ましい。
長溝178は係止面176と係止部177の後方に伸びて形成され、把手105が前傾し、係止部177が上方に移動して握り部106が横向きに回動する際の逃がし部となり取付け台座102の円弧面123を通過し、係止面124で係止可能な長さに形成され、取付け金具107の中央部が全体としてジグザグ状を成し、長溝を形成している。
回動金具109は図11、図12、図14、図15示すとおり、金属板で一端面を基準に二つの面が左右に曲成され、一方が係止突片191となり、他方の一端面の中央部に連結軸111を挿入する貫通孔が設けられ、基準面には当該貫通孔と同一中心線上に連結軸110が嵌る貫通孔が設けられている。
係止突片191の曲成寸法は取付け金具107の金属板の厚さと同一か、又は、若干長く、内角面がストッパー174と係合し、係止面176と契合する面を有し、さらに内角面上部の角が円弧面175と接し、当該円弧面175が摺動する角を有している。内角面上部の角は若干丸く面取りされていることが望ましい。
連結軸110と連結軸111は図12、図14、図18に示すとおり、円柱状で段付き加工がされ、連結軸110は取付け金具107の長孔171に挿入でき、回動金具109の貫通孔に嵌って固定できる形状に形成されている。連結軸111は回動金具109の貫通孔と座金112に挿入でき、取付け台座102の貫通孔に嵌って固定できる形状に形成されている。
回動金具109は図11と、図18に示すとおり、左右に曲成された2端面の内の貫通孔が設けられた面の貫通孔と座金112に連結軸111を挿入し、鍋101に接合された取付け台座102の裏面より当該連結軸111を貫通孔に嵌め込み固定する。固定方法はカシメ、ネジ止め、溶接のいずれでも良い。
把手105の握り部106と一体成形された当該取付け金具107は図12と、図14と、図16と、図18のとおり、中央部に設けられたジグザグ状の長溝を鍋101に接合された取付け台座102の先端部の長溝121に垂直に挿入し、上支持面172と下支持面173が挟む形で把手105を保持し、先端部に設けられた図14の長孔171に連結軸110を挿入して回動金具109の基準面に設けられた貫通孔に嵌め込み固定する。固定方法はカシメ、ネジ止め、溶接のいずれでも良い。
把手105は図11、図14では、鍋101の外周上方で握り部106の先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置では上支持面172が取付け台座102の裏面に下支持面173が取付け台座102の表面に接触し、回動金具109に軸支された長孔171の上側の半円面と連結軸110が係合して係止することにより自立してその位置が保持されている。
把手105を持って鍋101を持上げる時は、取付け台座102の表面と裏面に接触している上支持面172と下支持面173が鍋101の重力を受け止めるため、当該鍋101を安定した状態を保つことができ安全である。従って、回動金具109に挿入されている連結軸110と111へかかる圧力は微少となり、耐久性も向上する。
上記把手105の自立状態では図12と図14に示すように、取付け金具107のジグザグ状の長溝内に設けられたストッパー174が回動金具109の係止突片191に係合した状態となる。これにより、把手105の前傾が防止され、図16に示す取付け台座102の長溝121に、取付け金具107の係止部176が嵌入状態となり、把手105は連結軸110を基点に自重により自立して静止できる。
把手105のみを上方に軽く持上げ、上支持部172が取付け台座102の裏面を摺動して上方に移動することにより、長孔171も移動し長孔171の下側の半円面が連結軸110に当たり、ストッパー174が係止片191から離脱する。これにより、連結軸110を基点に、把手105が前傾し、図15に示すとおり係止面176が回動金具109の係止突片191と契合し、把手105の前傾が係止する。これにより、取付け台座102の長溝121に嵌入していた係止部177が開放され、長溝178が取付け台座102の円弧面123の通過が可能となり、連結軸111を基点に回動金具109と把手105の回動が可能となる、これにより、図16に示すとおり把手105を回動させて鍋101の外周上部に沿った状態で握り部106が横向きとなり、取付け台座102の係止面124で係止が可能となる。
上支持部172は支持面が摺動するので摺動性を良好にする為、支持面は幅広が望まし
い。長孔171の形成寸法は把手105がスライドした時点でストッパー174が離脱できる寸法に合わせることが必要である握り部106を鍋101の外周の上部に沿った横向き状態での位置関係は、握り部106と取付け金具107の一体成形角度、図14と、鍋101の外周上面を水平基準として下方に向けての取付け台座102の取り付け角度と、係止突片191に契合する係止面176による把手105の前傾角度と、図12の取付け台座102の係止面124により任意に設定することができる
把手105を横向き状態から元の斜め把手状態に戻すには、横向き状態の把手105の握り部106を上げ、鍋101の外周上面を水平基準として上方45度以上になるまで上れば、連結軸111を基点として把手105の自重と錘108の作用により回動金具109に連結された把手105が回動し、取付け金具107が係止面122に当り回動が係止し、把手105の前傾位置に戻り、それと同時に、連結軸110を基点に、把手105が上方に回動し、上支持部172と、下支持部173が取付け台座102に当ると同時に下方に摺動し、図13に示すストッパー174が係止突片191に係合して、長孔171の上側の半円面と連結軸110の係合により把手105が係止し、自動的に元の位置の自立状態となる。
把手105の自重と、錘108と、回動金具109の略L字形状の作用により、重力による把手105の自立を可能にした。
図11に示す把手105が係止した状態でお湯が入った鍋1を把手105で持上げ、お湯を捨てる時鍋101を横向きにした場合でも把手105のストッパー174が係止突片191に係合した状態がそのまま保持されて把手105が係止され、係止部177で回動も係止されている為安全にお湯を捨てることができる。鍋101を図11の逆向きにしても把手105は係止されたままの状態を保持しているので安全に鍋101を取り扱うことができる。
逆向き状態で鍋101を振って振動を与えてもストッパー174と係止突片191の係合が解除することはない。
試作品の回動斜め把手の片手鍋では、調理時に具を入れて調理する時は把手5が邪魔にならない鍋1の外周上部に沿って横向きの位置、図5、図6で行い、調理の具を入れて鍋1を移動する時、例えば、茹で上がった麺のお湯を捨てる時は把手5を鍋1の外周上方の位置、図1に回動させて使用することにより、軽く持てて安全にお湯を捨てることができた。しかし、調理時において最も懸念されるお湯が沸騰した時の握り部6の表面温度と、沸騰したお湯を捨てる時の湯気による持ち手への影響があるので、上記回動斜め把手の片手鍋の試作品を使用し、下記の方法で実験した。
鍋1は上部内径200mm底部内径180mm深さ105mmで把手5の位置は、鍋1の外周面の上端部から垂直に65mm上方で握り部6の中央下端部の位置が図1の状態となる。
鍋1に水を90%、約2.7リットル入れて沸騰させた後、鍋蓋3を外して湯気が直接、握り部6に当る状態で5分間沸騰状態を保ち、鍋1の周縁部の内側上端部から垂直に65mm上方で握り部6の中央下端部の温度が最も高くなる位置で測定した。3回テストした結果、握り部6の表面温度は38℃から39℃であった。又、同じ位置での湯気の上がっている状態の空間温度は43℃から45℃であった。さらに、沸騰したお湯の状態で把手5を右手で持ち上げ、握り部6の先端部を下向き状態に鍋1を傾け、お湯を一気に捨てた場合、湯気が持ち手に当る時間は短時間の為、握り部6を持った手は若干熱く感じるが問題ではなかった。同条件で3回テストして同様な結果が得られた。従って、把手5の位置は鍋1の周縁部の内側上端部から垂直に65mm以上であれば湯気による熱影響は問題ない。
さらに、握り部6が鍋1の中心部にある場合を想定して前記と同一の高さ、鍋1の周縁部の上端部を水平基準として上方へ垂直に65mmで鍋1の中心部の位置に温度計をセットして前記と同条件でお湯を沸騰させ、湯気の上がっている状態の空間の温度測定を前記と同様3回行った結果、温度は61℃〜64℃であった。握り部6が鍋1の中央部になった場合、この温度の湯気が握り部6にかかることになる為、お湯が沸騰している時、又はその直後は把手5を持って鍋1を持ち上げて、お湯を捨てることは困難であると考えられる。従って、把手5の位置は鍋1の周縁部上方の図1が好ましい。
上記テストで使用した本試作品の材料は、鍋1と鍋蓋3が市販品で磁性のあるステンレススチール、取付け台座2がステンレスSUS304、把手5の握り部6が木材を成形し自動車補修用の塗料で2回塗り、取付け金具7と、鍋蓋摘み4がアルミ板と紙粘土の組み合わせで自動車補修用の塗料の2回塗りである。
以上本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明の片手鍋の斜め把手の自立状態を示す正斜視図である。 本発明の図1の右側面図である。 本発明の図1の背面図である。 本発明の図1の底面図である。 本発明の斜め把手横向き状態を示す右側面図である。 本発明の斜め把手横向き状態を示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B拡大断面図である。 図3のC−C拡大断面図である。 本発明の鍋蓋摘みの保持部で鍋蓋を立てた状態を示す斜視図である。 本発明の片手鍋の斜め把手の自立状態を示す正面図である。 本発明の図11の右側面図である。 本発明の図11の背面図である。 本発明の把手部を示す一部縦断正面図である。 本発明の把手の前傾を示す背面図である。 本発明の把手横向き状態を示す右側面図である。 本発明の把手横向き状態を示す平面図である。 図11のA−A拡大断面図である。
符号の説明
1 鍋
2 取付け台座
21 係止部
22 取付け部
3 鍋蓋
31 鍋と鍋蓋の接点
32 鍋と鍋蓋の接点
4 鍋蓋摘み
41 保持部
5 把手
6 握り部
7 取付け金具
71 支持部
72 回動部
73 縦係止部
74 横係止部
8 連結軸
9 座金
10 鋲
101 鍋
102 取付け台座
121 長溝
122 係止面
123 円弧面
124 係止面
103 鍋蓋
104 鍋蓋摘み
141 保持部
105 把手
106 握り部
107 取付け金具
171 長孔
172 上支持面
173 下支持面
174 ストッパー
175 円弧面
176 係止面
177 係止部
178 長溝
108 錘
109 回動金具
191 係止突片
110 連結軸
111 連結軸
112 座金
113 鋲

Claims (8)

  1. 鍋と、鍋蓋と、鍋蓋摘みと、取付け台座と、把手と、連結軸からなり、前記取付け台座は金属板が略コの字状の3面に曲折形成されてその一面が前記鍋に接合され、他面は係止部と取付け部となり当該取付け部の先端部中央に貫通孔が設けられている。前記把手は握り部と一体となった取付け金具からなり、取付け金具は金属板で支持部と支持部から斜めに曲折された回動部からなり、回動部の先端部がへの字状に成形されて係止部となり、その中央部に設けられた貫通孔に前記連結軸を挿入し、前記取付け台座の貫通孔に嵌入して軸支し、当該把手の回動部の係止部と前記取付け台座の係止部の係合による係止で、当該把手が前記鍋の周縁部上方で先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置で当該把手の自重による自立と、回動による前記鍋の周縁部の外側に沿った横向状態での係止を可能にし、当該横向き把手の上部に、前記鍋蓋摘みに設けた保持部を係合させ前記鍋蓋の立て掛けができる構造を備えた調理用回動斜め把手の片手鍋。
  2. 前記鍋に接合された取付け台座の取り付け部の貫通孔に軸支した連結軸の軸線は当該鍋の直径線に対し平行状態で左右いずれか片方にずれ、さらに当該鍋の周縁部の上端面を水平基準として鍋の周縁部の下方に向け一定の角度を有した構造を特徴とする請求項1に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
  3. 前記把手の取付け金具の回動部の貫通孔に挿入された連結軸の軸線は当該把手の握り部の長手方向の中心線に対し左右いずれか片方にずれ、さらに軸支部から当該把手の握り部方向の斜め下方に向いて延長した当該軸線と当該把手の握り部の長手方向の中心線が垂直線上の位置で交差する構造を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
  4. 前記取付け台座の取付け部に連結軸で軸支された把手の握り部の長手方向の中心線は前記鍋の周縁部の外側から当該鍋の中心部の上方に向いた状態の位置で当該鍋の直径線上にあり前記連結軸の軸線は前記把手の取付け金具の回動部の軸支部から当該鍋の周縁部下方に向いた状態で延長し、前記把手の握り部の長手方向の中心線と当該鍋の周縁部近傍の垂直線上の位置で交差する構造を特徴とする請求項1から請求項3に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
  5. 前記把手の自立状態での握り部の取付け角度は前記鍋の周縁部上端面を水平基準として当該把手の握り部の長手方向の中心線を基準に先端部が当該鍋の中央部上方に向け、20°から70°の傾斜角度となる構造を特徴とする請求項1から請求項4に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
  6. 前記鍋の鍋蓋摘みの一端部に前記把手の横向き状態の握り部の上部に係合可能な湾曲面を持つ保持部を設け、鍋の周縁部の内側に鍋蓋を立てかける構造を特徴とする請求項1から請求項5に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
  7. 鍋と、取付け台座と、把手と、回動金具と、複数の連結軸からなり、前記取付け台座は金属板が曲折形成されてその一面が前記鍋に接合され、他面は木の葉形状の平面で、一端部に軸支孔と先端中心部に長溝と、複数の係止面が成形されている。前記把手は握り部と一体となった取付け金具から成り、取付け金具は金属板で取付け部が略半楕円形状で中央部の上方から上支持面、下支持面、ストッパー、係止面、係止部から成るジグザグ状の長溝が設けられ、上支持面の横に長孔が設けられている。前記回動金具は金属板で一端面を基準にして左右に他端面が曲折され、一方が回動面で、他方が係止突片となり、各面には軸支孔が設けられている。当該回動金具の回動面を、前記取付け台座の裏面、即ち曲折された内側の面に前記連結軸で軸支する。当該取付け台座の長溝に、前記把手のジグザグ状の長溝を上支持面から挿入し、当該把手が前記鍋の周縁部上方で先端部が当該鍋の中心部上方に向いた斜め状態の位置で、前記回動金具の一端面と当該把手の長孔が前記連結軸で軸支され、当該把手の自立と、回動と、係止が可能で把手が横向きとなる構造を備えた調理用回動斜め把手の片手鍋。
  8. 前記回動金具の一端面を基準にして左右に曲折された他端面の一方の係止突片と前記把手と一体となった取付け金具のジグザグ状の長溝に設けられたストッパーの係合により、把手の回動を係止できる構造を特徴とする請求項7に記載の調理用回動斜め把手の片手鍋。
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