JP2009254333A - 防虫光源の作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】0.50μm付近以上の長波長域の最大放射ピーク波長が0.54μmから0.57μm付近で放射光を持つ高効率防虫用光源の簡単な作製方法
【解決手段】イミダゾロン顔料含有物、クリアー、エポキシ樹脂、硬化剤の混合物を発光管、あるいはその外球、又はグローブ球に塗布することによって作成する
【選択図】図1
【解決手段】イミダゾロン顔料含有物、クリアー、エポキシ樹脂、硬化剤の混合物を発光管、あるいはその外球、又はグローブ球に塗布することによって作成する
【選択図】図1
Description
本発明は、果樹や野菜等の害虫であるコナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類(有翅)、ハエ類等を引き寄せ、夜蛾類、カメムシ類等の害虫を忌避させる防虫光源の作製法。
果樹の成熟果を吸害するものとして、アケビコノハ、アカエグリバなどの夜蛾類、カメムシ類等があり、トマト、ネギ、ショウガなどの野菜、カーネーション、キクなどの花き類を加害するものとして、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ、アワノメイガなどの夜蛾類、コナジラミ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類、アブラムシ類(有翅)、ハエ類等がある。
これらの夜蛾類の農作物被害防止方法として、走光性を活用したものがあり、代表的光源として青色蛍光灯、黄色蛍光灯がある。青色蛍光灯は0.30μmから0.55μmの波長域の光を放射し、最大放射ピーク波長は0.43μm付近にあり、一般的に、誘引行動をひきおこす。
黄色蛍光灯は0.50μmから0.70μmの波長域の光を放射し、最大放射ピーク波長が0.585μm付近にあり、この蛍光体は0.585μm付近に主発光ピーク波長を有しており、0.50μm以下の短波長域の光をチタンイエロー等を含む顔料を発光管に塗布し遮断したものである。黄色灯の防虫のメカニズムは複眼の明適化による夜蛾類の忌避あるいは行動抑制であり、そのために必要な照度は約1ルックス以上であるといわれている。
青色蛍光灯使用の時は、多種類で大量の飛来昆虫を捕獲する必要があるが、それが非常に困難であるため黄色蛍光灯がより防虫光源として効果的である。
夜行性昆虫の忌避行動あるいは誘引行動をとる放射波長域はその種類によって異なるが、走光性を0.50μm付近よりの長波長域の放射光には行動抑制、あるいは忌避行動を示すといわれており、慣行の黄色蛍光灯はそれに基づき作製されている。
黄色灯に寄ってくる、コナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類(有翅)、ハエ類等は黄色蛍光灯に殺傷捕獲手段を付加することによって、防除できる。
慣行の黄色蛍光灯は放射光量が低く、しかも最大放射ピーク波長が0.585μm付近にあるため、夜蛾類の忌避効果が低く、さらに、コナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類(有翅)、ハエ類などの誘引効果が低く、防除のためには、設置灯数を多くしなければならない。
さらに、長期点灯すると、発光管の発熱のため、0.5μm付近より低波長域の光を遮断するための発光管、外球、またはグローブ球等の表面に形成された膜の剥離が起きてくる。
本発明は上記の問題点を解消し、最大放射ピーク波長が0.54μmから0.57μm付近にあり、より放射光量が高い防虫用光源の作成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の方法は、0.50μm付近より長波長域の効率的放射、および0.50μm付近より短波長域の遮断にイミダゾロン顔料を用いた塗料とクリヤー、剥離現象を抑えるためのエポキシ樹脂含有剤との適当な割合の混合物を発光管、あるいはその外球又はグローブ球に塗布することを特徴とする。
ここで光源としては直管、環形、あるいは電球型等の蛍光灯、LED、HID等を用いる。
ここで光源としては直管、環形、あるいは電球型等の蛍光灯、LED、HID等を用いる。
以下、本発明の好適な実施の形態を説明する。防虫用光源は0.50μm付近より短波長域を遮断し、それより長波長域を効率よく透過することである。
水酸基含有アクリル樹脂とベンズイミダゾロンの混合物、エポキシ樹脂、クリヤー、硬化剤(イソシアネート化合物)、シンナーを 9:3:18:8:8の重量比で混合し白色の蛍光灯(色温度4200K)のガラス管に塗布し、自然乾燥、あるいは高温で短時間処理(70℃で30分間)して硬化させる。
ここでクリヤーの割合を変えることにより、放射光の短波長側を0.45μmから0.53μmまで簡単にかえることができる。
ここでクリヤーの割合を変えることにより、放射光の短波長側を0.45μmから0.53μmまで簡単にかえることができる。
本発明に係る防虫用蛍光灯の分光分布特性を図1に示す。この蛍光灯は0.545μm付近に最大放射ピーク波長を持ち、従来の黄色蛍光灯の1.3倍の放射照度を持つ。
以上説明したように、本発明によれば慣行の黄色蛍光灯よりも効率的光源の作製、さらにイミダゾロン顔料あるいはクリヤーの含有率を変えることにより、同じ発光管でいろいろな昆虫に対応できる防虫用光源の簡単な作製が可能である。
温暖化の影響で昆虫の生息数が増加しており、ヒト用の照明用光源も昆虫の飛来を抑制するものにする必要があり、この方法で簡単に作成できる。
Claims (1)
- イミダゾロン顔料とエポキシ樹脂を含んだ塗料を高温の発光管、あるいはその外球、又はそのグローブ球に、塗布することによって0.50μm付近より長波長域の放射光を持ち、0.54μmから0.57μm付近に最大放射ピーク波長を有することを特徴とする防虫光源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008130124A JP2009254333A (ja) | 2008-04-15 | 2008-04-15 | 防虫光源の作成方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103796511A (zh) * | 2011-09-20 | 2014-05-14 | 国立大学法人浜松医科大学 | 引诱装置、捕虫装置和捕虫方法 |
KR20180048005A (ko) * | 2016-11-02 | 2018-05-10 | 가부시키가이샤 히카리 바이오 | 방충기 |
CN113040112A (zh) * | 2021-04-27 | 2021-06-29 | 昆明猎虫农业科技有限公司 | 雌雄实蝇诱粘器 |
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KR102069939B1 (ko) | 2016-11-02 | 2020-02-24 | 가부시키가이샤 히카리 바이오 | 방충기 |
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