JP2009252813A - 光源および光断層画像化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源において、装置の大型化とコストを抑制し、高い光利用効率と高速の波長掃引を可能にする。
【解決手段】線形共振器型の光源1は、光増幅媒体3と、特定波長の光を透過させ、特定波長以外の光を反射するファブリーペロー共振器を含む波長選択手段6と、波長選択手段6を透過した光については線形共振器内を往復可能とし、波長選択手段6で反射された光については光増幅媒体3への入射を遮断する光分離光学系9とを備える。光分離光学系9は、光増幅媒体3と波長選択手段6の間に配置され、所定方向の直線偏光のみを線形共振器内に進行させる偏光選択手段4と、波長選択手段6の両側に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第1および第2の1/4波長位相子5、7とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、特定波長の光を出射可能な光源、および該光源を用いて測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化装置に関する。
従来、出力光の波長掃引が可変な波長可変光源としては、ファブリーペローチューナブルフィルター(Fabry Perot − Tunable Filter、以下FP−TFと称する)を用いた波長掃引レーザ光源が知られている。FP−TFは、干渉により選択された波長の光のみを透過させ、それ以外の波長の光を反射する機能を有し、さらにその選択波長を変更可能に構成したものである。FP−TFを用いたこの種の光源は、共振器の光路の構成から、光ファイバ等によるループ状の周回光路を形成するリング型(例えば、特許文献1参照)と、往復光路を形成するリニア型(例えば、非特許文献1参照)に大別することができる。
図15に、FP−TFを用いたリング型のレーザ光源70の構成を示す。レーザ光源70は、光ファイバF20によりリング状の光路の共振器を構成し、該共振器中に光増幅媒体としてのSOA(Semiconductor Optical Amplifier:半導体光増幅器)71と、波長選択および波長掃引素子としてのFP−TF72を配置したものである。FP−TF72は制御装置73を用いて干渉に用いる反射面間の距離を変更することにより、選択波長を変更する。発振されたレーザ光はリング状の光路の一部に設けられた光カプラ74により出力される。
リング型レーザ光源では、リング状の光路を右回りと左回りの両方向に発振するモードが可能である。左右両方向のモードが同時に発振する場合は、両方向の発振モード間にモード競合が起こり、一方向の発振モードのみを見ると発振光の出力が不安定になる。これを避けるには左右どちらか一方向のみを発振させることが望ましいため、図15に示すように、リング型共振器の光路内に、一方向に進行する光を通過させるとともに逆方向の光を遮断する光アイソレータ75a、75bを配置することが望ましい。
図15に示すリング型のレーザ光源70において、SOA71の光利得帯域内で生成されて紙面右回りに進行するASE(光増幅自然放出)光は、光アイソレータ75bを透過し、FP−TF72に到達する。FP−TF72に到達した光のうち、選択波長の光のみがFP−TF72を透過し、その他の光は反射される。FP−TF72を透過した光のみが、さらに光アイソレータ75aを透過して再びSOA71に入射し、SOA71により増幅されて出射される。一方、FP−TF72で反射された光は左回りに進行して、光アイソレータ75bで遮断されるため、再びSOA71に入射することはない。また、SOA71で生成されて左回りに進行するASE光もまた、光アイソレータ75aにより遮断されるため、再びSOA71に入射することはない。以上より、リング型レーザ光源において、右回りに進行するFP−TF72で選択された波長の光がレーザ発振することになる。
一般に、光アイソレータとしては、ファラデー素子と、これに磁界を印加する磁石と、偏光素子とから構成されるものが多用されている。ファラデー素子は、YIG(イットリウム−鉄−ガーネット)結晶やBi置換ガーネット結晶等の磁性ガーネット結晶等を材質としたものが知られている。
図16を参照しながら光アイソレータの構成および作用について説明する。図16に示す光アイソレータは、光路に沿って順に配置された、偏光子76、ファラデー素子77、検光子78を有する。ここでは、偏光子76、検光子78は偏光ビームスプリッターからなり、光路へ透過可能な光の偏光面の方向は互いに45°異なる。光路の方向をZ方向とし、Z方向に垂直な方向をX方向、Y方向とする。
図16(a)に示すように、+Z方向に進む無偏光の光が入射した場合、偏光子76によりY方向に平行な偏光面を有する直線偏光のみがZ方向の光路へ進行し、X方向に平行な偏光面を有する直線偏光は光路外へ排除される。偏光子76を透過した光は、ファラデー素子77により偏光面が45°回転した後、検光子78を透過する。すなわち、+Z方向に進む光は光アイソレータを透過することができる。
次に、図16(b)に示すように、逆方向である−Z方向に進む無偏光の光が入射した場合、検光子78によりY方向と45°傾いた偏光面を有する直線偏光のみが光軸方向へ進行し、これと偏光面が直交する直線偏光は光路外へ排除される。検光子78を透過した光は、光非相反性を有するファラデー素子77の性質により図16(a)に示す場合と同方向に45°偏光面が回転して、X方向に平行な偏光面を有する直線偏光となり、この光は偏光子76により光路外へ排除される。すなわち、−Z方向へ進む光は全く光アイソレータを透過することができず、遮断される。
次に、図17に示す、FP−TFを用いたリニア型のレーザ光源80の構成について説明する。このレーザ光源80は、一直線上に配置された、SOA81と、レンズ82とFP−TF83と、ミラー84とを有する。FP−TF83は、内側に反射面が形成された2枚の平行平板状の透明電極85a、85bと、その間に挟まれた液晶86からなり、電源87が液晶86に印加する電圧を変化させることにより、液晶の屈折率を変化させ、これによりFP−TF83を透過する波長を変化させる。
図17に示すレーザ光源80において、SOA81から出射した光はレンズ82により集光された後、FP−TF83に入射し、そのうち選択波長の光のみがFP−TF83を透過し、選択波長以外の光は反射される。透過した光は、共振器端を構成するミラー84で反射されて、同一光路を戻り、FP−TF83およびレンズ82を透過して再びSOA81に入射して、SOA81により増幅される。レーザ光源80のFP−TF83は、入射光の光軸に対して傾けて配置されているため、FP−TF83で反射された光はSOA81に帰還することはなく、SOA81に再入射することはない。以上より、リニア型のレーザ光源80において、選択波長の光が共振器内を往復してレーザ発振することになる。
一方、上記のような波長可変レーザ光源の重要な用途として、SS−OCT(Swept source OCT)計測を利用した光断層画像化装置が知られている。光断層画像化装置は、光源から射出されたコヒーレンス光を測定光と参照光とに分割した後、測定光が測定対象に照射されたときの反射光と参照光とを合波し、反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を取得するものである。SS−OCT計測による光断層画像化装置では、光源から射出される光の波長を時間的に変化させながら、波長の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機にてフーリエ変換に代表される周波数解析を行うことで、深さ位置に対応した反射光強度分布を取得する。
特許第2648417号公報 "Tunable Light Source Using a Liquid-Crystal Fabry-Perot Interferometer", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, Vol.3, No.6, JUNE 1991
上述したように、リング型レーザ光源では、その光路の構成故に光アイソレータが必要となる。従来の光アイソレータとしては、磁性ガーネット結晶等を材料としたファラデー素子を用いたものが一般的であり、この素子は光通信で通常用いられる波長1.3〜1.55μmの光に対しては良好な特性を有する。しかし、例えば光断層画像化装置で生体を測定対象とする場合は、これよりさらに短波長の光が好適であるとされている。1.3〜1.55μmよりも短波長の光を用いようとすると、良好な特性を有する磁性結晶が実用化されていない、光アイソレータに高コストの材質を使わざるを得ない、ファラデー素子のベルデ定数が小さくなるため印加磁界を大きくせざるをえず装置が大型化する、光散乱率が増加し光利用効率が低下する、等の問題が生じる。
また、リング型の共振器は、どうしても共振器長が長くなるため、共振器が大型化する上に、SOAにて生成されたASE光がレーザ発振に至るまでの光飽和時間が長くなるという不具合がある。通常、波長掃引レーザの波長掃引速度は光飽和時間で決まるため、共振器長の長い光源は、高速の波長掃引が困難である。
なお、リング型の共振器では、特定波長以外の光は光アイソレータにより遮断しているが、上記のようなファラデー素子からなる光アイソレータは、一方向の光は透過させるが逆方向の光は遮断するため、光が同一光路を往復するリニア型の共振器に用いることはできない。すなわち、リニア型の共振器ではファラデー素子からなる光アイソレータを用いて特定波長の光と特定波長以外の光を分離することはできない。
また、図17に示すようなリニア型の共振器については、FP−TFに液晶を用いているため、応答速度が低く、これもまた高速の波長掃引が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、装置の大型化を抑制し、低コストに製作可能であり、高い光利用効率と高速の波長掃引を実現可能な光源、および該光源を備えた光断層画像化装置を提供することを目的とする。
本発明の光源は、線形共振器型の光源であって、光増幅媒体と、特定波長の光を透過させるとともに前記特定波長以外の光を反射するファブリーペロー共振器からなる波長選択手段と、前記波長選択手段を透過した光については前記線形共振器内を往復可能とし、前記波長選択手段で反射された光については前記光増幅媒体への入射を遮断する光分離光学系とを備え、前記光分離光学系が、前記光増幅媒体と前記波長選択手段の間に配置され、所定方向の直線偏光のみを前記線形共振器内に進行させる偏光選択手段と、前記偏光選択手段から前記波長選択手段までの間に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第1の1/4波長位相子と、前記波長選択手段に関し前記第1の1/4波長位相子の反対側に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第2の1/4波長位相子と、を含むことを特徴とするものである。
なお、本明細書においては、「線形共振器」は「リニア型の共振器」と同義のものである。
また、「直交する2方向の偏光成分」とは、例えば、複屈折性を有する物質の遅軸方向の光成分と速軸方向の光成分、あるいは、P偏光とS偏光等のことである。
ここで、「偏光選択手段から前記波長選択手段までの間に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第1の1/4波長位相子」とは、第1の1/4波長位相子の一部が波長選択手段を構成している場合も含むものとする。
上記本発明の光源においては、前記第1および第2の1/4波長位相子の少なくともいずれか一方が、偏波保存ファイバからなり、該偏波保存ファイバの長さがビート長の1/4の長さとビート長の整数倍の長さとの和、または差であるように構成してもよい。
また、上記本発明の光源においては、前記第1の1/4波長位相子から前記第2の1/4波長位相子までの間に、少なくとも1つの導波用の偏波保存ファイバが配置され、該偏波保存ファイバの長さがビート長の整数倍であり、かつ、該偏波保存ファイバの一端面が前記ファブリーペロー共振器の反射面として機能するものであるように構成してもよい。
さらに、本発明の光断層画像化装置は、上記本発明の光源と、該光源から射出された光を測定光と参照光とに分割する光分割手段と、前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、前記合波手段により合波された前記反射光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光検出手段と、該干渉光検出手段により検出された前記干渉光に基づき前記測定対象の断層画像を取得する画像取得手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の光源は、リング型ではなく、線形共振器型の構成を採用しているため、ファラデー素子等からなる光アイソレータが不要となり、従来のリング型の光源で問題とされた、装置の大型化や高コスト化、光利用効率の低下等の問題を回避することができる。本発明の光源は、直線偏光のみを進行させる偏光選択手段や1/4波長位相子からなる光分離光学系を採用しているため、簡素で低コストに構成可能であり、また、従来の液晶を用いたリニア型の共振器とは異なり、液晶を用いない構成が可能であるため、高速の波長掃引が可能である。
本発明の光源において、第1および第2の1/4波長位相子の少なくともいずれか一方が、偏波保存ファイバからなり、該偏波保存ファイバの長さがビート長の1/4の長さとビート長の整数倍の長さとの和、または差であるようにした場合は、第1および第2の1/4波長位相子をバルク素子ではなく、ファイバにより構成できるため、安定性に優れ、組立調整が容易であり、低コストに構成可能である。
本発明の光源において、第1の1/4波長位相子から前記第2の1/4波長位相子までの間に、少なくとも1つの導波用の偏波保存ファイバが用いられ、該偏波保存ファイバの長さがビート長の整数倍であり、かつ、該偏波保存ファイバの一端面が前記ファブリーペロー共振器の反射面として機能するものであるようにした場合は、偏光状態の保存性が向上するので波長選択性を向上できるとともに、偏波保存ファイバが導波と波長選択手段の両方の機能を兼備できるため、部品数削減により低コスト化を図ることができる。
本発明の光断層画像化装置は、本発明の光源を備え、該光源から射出された光を用いて断層画像を取得するものであるため、装置の大型化を抑制して低コストに製作可能であり、高い光利用効率で高速の波長掃引による計測が可能になる。
以下、図面を参照して本発明の光源および該光源を備えた光断層画像化装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態による光断層画像化装置100の構成を示す図である。光断層画像化装置100は、マッハツェンダー型干渉計を用いて、例えば体腔内の生体組織や細胞等の測定対象の断層画像を前述のSS−OCT計測により取得するものである。
光断層画像化装置100は、発振波長を一定の周期で掃引させながらレーザ光である光Lを射出する光源ユニット110と、光源ユニット110から射出された光Lを測定光L1と参照光L2とに分割する光分割手段101と、光分割手段101により分割された参照光L2の光路長を調整する光路長調整手段120と、光分割手段101により分割された測定光L1を測定対象Sまで導波するプローブ130と、プローブ130から測定光L1が測定対象Sに照射されたとき測定対象Sで反射した反射光L3と参照光L2とを合波する合波手段104と、合波手段104により合波された反射光L3と参照光L2との干渉光L4a、L4bを検出する干渉光検出手段140と、干渉光検出手段140により検出された干渉光に基づき測定対象Sの断層画像を取得する画像取得手段150とを有している。
光源ユニット110は、発振波長を一定の周期で掃引させながら光Lを射出する線形共振器型の波長可変レーザ装置であり、本発明の実施形態にかかる光源からなるものである。光源ユニット110の詳細構成については後で詳述する。光源ユニット110からの光Lは光ファイバF1により出力され、光ファイバF1に接続された光分割手段101に入射する。
光分割手段101は、例えば2×2の光ファイバカプラから構成されており、光源ユニット110から光ファイバF1を介して導波した光Lを測定光L1と参照光L2に分割する。光分割手段101は、2本の光ファイバF2、F3にそれぞれ光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバF2により導波され、参照光L2は光ファイバF3により導波される。
光ファイバF2にはサーキュレータ102が接続されており、サーキュレータ102には光ファイバF4、F5が接続されている。光ファイバF4には測定光L1を測定対象Sまで導波するプローブ130が接続されている。
光プローブ130は、例えば内視鏡の鉗子チャンネルを介して体腔内に挿入されるものであって、不図示のコネクタにより光ファイバF4に対し着脱可能に取り付けられている。プローブ130から射出した測定光L1は測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sで反射された反射光L3は、光ファイバF4により導波されて、サーキュレータ102に入射し、サーキュレータ102から光ファイバF5側に射出され、光ファイバF5に接続されている合波手段104に入射する。
一方、光ファイバF3にはサーキュレータ103が接続されており、サーキュレータ103には光ファイバF6、F7が接続されている。光ファイバF6には、断層画像の取得領域を調整するために参照光L2の光路長を変更する光路長調整手段120が接続されている。
光路長調整手段120は、光ファイバF6から射出された参照光L2を平行光化するコリメートレンズ120aと、直交する2つの反射面を有し、この2つの反射面でコリメートレンズ120aにより平行光化された参照光L2を反射する反射ミラー120bと、反射ミラー120bの2つの反射面で反射された参照光L2を再び反射ミラー120bへ帰還させて入射光と逆方向に同一光路を進行させる光ターミネータ120cを有している。反射ミラー120bは、不図示の可動ステージ上に固定されており、この可動ステージを移動させることにより反射ミラー120bがコリメートレンズ120aの光軸方向(図1の矢印Aの方向)へ移動し、これにより、参照光L2の光路長が変更する。なお、光路長調整手段120は、上記構成のものに限定されず、参照光L2の光路長を変更可能であればその他の構成を採用してもよい。
光路長調整手段120により光路長が変更された参照光L2は、光ファイバF6により導波されて、サーキュレータ103に入射し、サーキュレータ103から光ファイバF7側に射出され、光ファイバF7に接続されている合波手段104に入射する。
合波手段104は、例えば2×2の光ファイバカプラからなり、光ファイバF5により導波された反射光L3と、光ファイバF7により導波された参照光L2とを合波するものである。合波手段104での合波により干渉光が生じ、この干渉光は合波手段104により二分されて2つの干渉光L4a、L4bとなり、それぞれ光ファイバF8、F9へ射出される。光ファイバF8、F9によりそれぞれ導波された干渉光L4a、L4bは、干渉光検出手段140に入射する。
干渉光検出手段140は、干渉光L4aを検出する光検出部140aと、干渉光L4bを検出する光検出部140bと、光検出部140aにより検出された干渉光L4aと光検出部140bにより検出された干渉光L4bとの差分を増幅しバランス検波を行って干渉信号を得る演算手段140cとを有している。この機構により、光強度ゆらぎの影響を抑え、より鮮明な画像を得ることが出来る。
干渉光検出手段140は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムからなる画像取得手段150に接続され、画像取得手段150はCRTや液晶表示装置等からなる表示装置160に接続されている。画像取得手段150は干渉光検出手段140から出力された干渉信号をフーリエ変換することにより、測定対象Sの各深さ位置における反射光L3の強度等の反射情報を取得し、この情報を用いて測定対象Sの断層画像を生成する。表示装置160は、画像取得手段150により取得された断層画像を表示する。
ここで、干渉光検出手段140および画像取得手段150における干渉光L4の検出および画像の生成について簡単に説明する。なお、この点の詳細については「武田 光夫、「光周波数走査スペクトル干渉顕微鏡」、光技術コンタクト、2003、Vol41、No7、p426−p432」に詳しい記載がなされている。
測定光L1が測定対象Sに照射されたとき、測定対象Sの各深さからの反射光L3と参照光L2とがいろいろな光路長差をもって干渉しあう際の各光路長差lに対する干渉縞の光強度をS(l)とすると、干渉光検出手段140において検出される光強度I(k)は、
I(k)=∫ S(l)[1+cos(kl)]dl ・・・(1)
で表される。ここで、kは波数、lは光路長差である。式(1)は波数kを変数とする光周波数領域のインターフェログラムとして与えられていると考えることができる。このため、画像取得手段150において、干渉光検出手段140が検出したスペクトル干渉縞をフーリエ変換にかけて周波数解析を行い、干渉光L4の光強度S(l)を決定することにより、測定対象Sの測定開始位置からの距離情報と反射強度情報とを取得し、断層画像を生成することができる。
次に、上記構成を有する光断層画像化装置100の動作例について説明する。まず、光路長調整手段120において、測定可能領域内に測定対象Sが位置するように光路長の調整が行われる。その後、光源ユニット110から光Lが射出され、光Lは光分割手段101により測定光L1と参照光L2とに分割される。測定光L1はプローブ130により体腔内に導波され測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sからの反射光L3が参照光L2と合波手段104により合波され、反射光L3と参照光L2との干渉光L4a、L4bが干渉光検出手段140により検出されて干渉信号として出される。この干渉信号が画像取得手段150において周波数解析されることにより断層画像が取得される。
なお、プローブ130を回転させること等により、測定対象Sに対して測定光L1を1次元方向に走査させれば、この走査方向に沿った各部分において測定対象Sの深さ方向の情報が得られるので、この走査方向を含む断層面についての断層画像を取得することができる。また、測定対象Sに対して測定光L1を、上記走査方向に対して直交する第2の方向に走査させることにより、この第2の方向を含む断層面についての断層画像をさらに取得することも可能である。
なお、上記例ではマッハツェンダー型干渉計を用いた光断層画像化装置の構成例について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、マイケルソン型干渉計やフィゾー型干渉計等、別の種類の干渉計を用いた光断層画像化装置も可能である。
以下、光源ユニット110を構成する本発明の光源の実施形態について詳細に説明する。まず、図2を参照しながら、この光源の原理について説明する。図2は、本発明の実施形態にかかる光源1の概念的な構成図である。
光源1は、光路内を光が往復することによりレーザ発振が行われるリニア共振器型(線形共振器型)の構成を有する。なお、図2に示す例では一直線状の光路が図示されているが、光路の形状は一直線状に限定されず、ミラー等を用いて光路を折り曲げた形状としてもよい。
光源1は、2つの共振器端2、8の間に、光路に沿って順に配置された、光増幅媒体3と、所定方向の直線偏光のみ共振器内に進行させる偏光選択手段4と、光相反性を有し、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差(π/2の位相差)を付与する第1の1/4波長位相子5と、特定波長の光を透過させるとともに特定波長以外の光を反射するファブリーペロー共振器からなる波長選択手段6と、光相反性を有し、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第2の1/4波長位相子7と、を備えている。
そのうち、偏光選択手段4と、第1の1/4波長位相子5と、第2の1/4波長位相子7とは、波長選択手段6を透過した光については共振器内を往復可能とし、波長選択手段6で反射された光については光増幅媒体3への入射を遮断する光分離光学系9として機能するものである。
共振器端2、8は、光増幅媒体3から出射される光について全反射または高反射機能を有する。共振器端2、8のうちいずれか一方は、発振された光の一部を共振器の外部へ出力することが可能である。共振器端2、8は、ミラーや、高反射コート(HRコート)が施された光学部材の面により構成することができる。
光増幅媒体3としては、例えばレーザ媒質や、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)、SLD等を用いることができる。
偏光選択手段4としては、例えば、直線偏光のみを透過させる偏光子や偏光ビームスプリッタを用いることができる。偏光ビームスプリッタを用いる場合は、所定の偏光方向の直線偏光のみを共振器内に通過させ、それと直交する方向の直線偏光は共振器外に排除するように配置する。
第1の1/4波長位相子5および第2の1/4波長位相子7は、複屈折性を有するものであり、屈折率の違いに起因する遅軸と速軸という2つの固有の偏光軸を有すると考えることができる。本発明の光源1では、第1の1/4波長位相子5の偏光軸が、偏光選択手段4を透過した直線偏光の偏光面の方向に対し45度の角度を持つように配置される。なお、以下の説明では理解を容易にするために、第1の1/4波長位相子5の偏光軸と第2の1/4波長位相子の偏光軸が互いに90度をなす場合を例にとり説明するが、本発明の光源においては、これら2つの1/4波長位相子の偏光軸の相対的な方向はこれに限定されず、任意に設定可能である。
また、第1の1/4波長位相子5と第2の1/4波長位相子7には、光相反性を有する素子を用いる。光相反性とは、光の進行方向を逆にしても全く同じ振る舞いをするものである。例えば、水晶や雲母を材質とする波長板は光相反性を有し、ファラデー素子は光相反性を有さない。
具体的には、第1の1/4波長位相子5と第2の1/4波長位相子7としては、例えば、1/4波長板を使用することができ、また、その他にも、ソレイユ−バビネ補償板などの位相差が可変な補償板や、後述する偏波保存ファイバを利用した素子を用いることができる。
波長選択手段6は、微小間隔を持って対向配置された2つの反射面6a、6bを干渉面としたファブリーペロー共振器型の構成を有するファブリーペローチューナブルフィルター(以下FP−TFと称する)である。反射面6a、6bの間隔を不図示の制御手段により変更することにより透過させる波長を選択して変更することができる。なお、波長選択手段6が透過させる特定波長とは、この選択波長のことである。
図2の下方に、選択波長以外の光および選択波長の光それぞれについて、光の進行の様子を実線で示し、偏光状態の様子を記号を用いて模式的に示している。図2の偏光状態を示す記号のうち、上下方向両矢印の記号は偏光面が紙面内方向の直線偏光(以下、水平直線偏光という)を意味し、円中心に点が付された記号は偏光面が紙面に垂直な方向の直線偏光(以下、垂直直線偏光という)を意味し、円弧状の矢印の記号は円偏光を意味する。円偏光については、矢印の方向により右円偏光(右回り円偏光)、左円偏光(左回り円偏光)を区別するものとする。また、偏光状態の記号は、各光の進行方向から見たものである。
本発明の光源1によれば、選択波長以外の光は、波長選択手段6で反射されるため、偏光選択手段4から波長選択手段6を経て偏光選択手段4までの間に、第1の1/4波長位相子5を2回通過することになり、合計1/2波長分の位相差を付与されることになる。よって、波長選択手段6で反射された選択波長以外の光は、偏光選択手段4を透過した光とは直交する方向の直線偏光となり、偏光選択手段4で遮断されることになる。
一方、特定波長の光は波長選択手段6を透過するため、偏光選択手段4から共振器端8を経て偏光選択手段4までの間に、第1の1/4波長位相子を2回、第2の1/4波長位相子を2回通過することになり、合計1波長分の位相差を付与されることになる。よって、波長選択手段6を透過した特定波長の光は、偏光選択手段4を透過した光とは同方向の直線偏光となり、偏光選択手段4を再び透過することができる。
光源1の一動作例について、図2を参照しながら詳細に説明する。始めに、光増幅媒体3からは、完全な偏光状態となっていない、複数の波長を含む光が出射される。この光が偏光選択手段4に入射すると、偏光選択手段4からは水平直線偏光のみが出射される。この水平直線偏光は、第1の1/4波長位相子5により、右回りの円偏光に変換されて、波長選択手段6に入射する。
波長選択手段6において、選択された波長の光のみが透過して右回りの円偏光のまま第2の1/4波長位相子7の方へ進行し、選択波長以外の光は反射されて第1の1/4波長位相子5方向へ戻る。
反射された光は、左回りの円偏光で第1の1/4波長位相子5に入射する。すなわち、選択波長以外の光は、第1の1/4波長位相子5を往復することになり、合計1/2波長位相差(πの位相差)を付与されることになるため、再び第1の1/4波長位相子5を出射した光は垂直直線偏光となる。
波長選択手段6は水平直線偏光のみ透過可能であるから、この垂直直線偏光は波長選択手段6により遮断されて、光増幅媒体3に再び入射することはない。
一方、波長選択手段6を透過した選択波長の光は、右回り円偏光のまま第2の1/4波長位相子7に入射し、垂直直線偏光となって第2の1/4波長位相子7から出射する。そして、この光は共振器端8で反射され、垂直直線偏光のまま再び第2の1/4波長位相子7に入射し、右回り円偏光となって出射し、右回り円偏光のまま波長選択手段6を透過し、第1の1/4波長位相子5により水平直線偏光に変換される。すなわち、選択波長の光は、1/4波長位相子を4回通るため、1波長の位相差(2πの位相差)を付与されることになり、最初と同じ偏光状態になる。
この選択波長の光は、水平直線偏光であるため、偏光選択手段4を透過し、光増幅媒体3に再入射し、光増幅媒体3において、この選択波長の光が増幅される。増幅された光は光増幅媒体3を出射し、共振器端2で反射されて再び光増幅媒体3に入射し、以後、同様のことが繰り返されて、共振器内で選択波長の光が発振することになる。そして、発振したレーザ光は共振器端2あるいは共振器端8から出力光として外部に出力される。
そして、波長選択手段6で選択する波長を変更することにより、発振光の波長を変更可能であるから、光源1において、波長掃引させてレーザ光を出力することが可能となる。なお、光源1は、共振器内で軸上前後に進行する円偏光を重ね合わせたツイストモード共振器の構成を採っており、2つの1/4波長位相子間のレーザ光の軸上のエネルギー密度は位置によらず均一である。
次に、本発明の実施の形態にかかる光源の具体例について説明する。まず、図3を参照しながら、本発明の第1の実施の形態にかかる波長可変光源について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる波長可変光源10の構成図である。
波長可変光源10は、光路に沿って順に配置された、光ファイバF10と、SOA12と、導波用の光ファイバF11と、偏光子15と、1/4波長板16と、2つの光ファイバF12、F13の対向する端面F12a、F13aからなるFP−TF18と、1/4波長板20と、導波および外部出力用の光ファイバF14とを備えてなる。
また、各構成要素と光ファイバの間には光結合用のレンズが配置されており、光ファイバF10とSOA12の間にはレンズ11、SOA12と光ファイバF11の間にはレンズ13、光ファイバF11と偏光子15の間にはレンズ14、1/4波長板16と光ファイバF12の間にはレンズ17、光ファイバF13と1/4波長板20の間にはレンズ19、1/4波長板20と光ファイバF14の間にはレンズ21が配置されている。
光ファイバF10、F11、F12、F13、F14は光導波路として機能するものであり、第1の実施形態においては全てシングルモードファイバからなる。光ファイバF10のレンズ11と反対側の端面F10aには高反射コート(HRコート)が施されており、この端面F10aは共振器端として機能する。また、光ファイバF14のレンズ21と反対側の端面F14aにも高反射コートが施されており、この端面F14aは共振器端として機能する。
本実施形態においては、光ファイバF14へ入射した光の一部を外部へ出力可能なように、光ファイバF14の高反射コートの反射率は光ファイバF10の高反射コートのものより低く設定しているが、この代わりに、光ファイバF10の高反射コートの反射率を光ファイバF14の高反射コートのものより低く設定して、光ファイバF10へ入射した光の一部を外部へ出力するようにしてもよい。
SOA12は、本発明の光増幅媒体に対応するものであり、所定の波長帯域の光を出射可能であり、また、入射された光を増幅して出射する機能を有する。
偏光子15は、本発明の偏光選択手段に対応するものであり、所定方向の直線偏光のみ透過させる機能を有する。偏光子15の代わりに偏光ビームスプリッターを用いてもよい。
1/4波長板16および1/4波長板20はそれぞれ、本発明の第1の1/4波長位相子および第2の1/4波長位相子に対応するものであり、1/4波長板16の偏光軸の方向が、偏光子15を透過する直線偏光の偏光方向と45度の傾きをなすように配置されている。なお、以下の説明では理解を容易にするために、1/4波長板16の偏光軸と1/4波長板20の偏光軸が互いに90度をなす場合を例にとり説明するが、本発明の光源においては、これら2つの1/4波長板の偏光軸の相対的な方向はこれに限定されず、任意に設定可能である。
FP−TF18は、本発明の波長選択手段に対応するものである。図4に、FP−TF18の構成例を示す。光ファイバF12、F13の各端面F12a、F13aは表面を光学的に研磨された後コーティングが施され、平行に対向配置されている。光ファイバF12、F13の先端部にはそれぞれフェルール61、62が装着されており、フェルール61、62はそれぞれ保持具63、64により保持されており、保持具63、64の間には駆動素子であるアクチュエータ65が配置されている。アクチュエータ65を不図示の制御手段により端面F12a、F13aに垂直な方向(図4の矢印方向)に駆動させることにより、端面F12a、F13aの間隔を変更できる。なお、図3、図4では、図の明確化のために端面F12a、F13aの間隔を広くとっているが、実際にはサブ〜数μm程度の微小間隔であり、これは後述の変形例および実施形態についても同様である。
FP−TF18におけるファブリーペロー共振器は、これら2つの端面F12a、F13aを反射面として構成される。ファブリーペロー共振器は、これら反射面間の間隔および反射率で決まる周期的で透過ピークを有する透過光スペクトル分布を有しており、透過できない光スペクトルは入射方向と反対方向に反射される。反射面の間隔に反比例してフリースペクトルレンジ値(以下、FSRという)が大きくなり、透過ピークの間隔はFSRで決まる間隔で繰り返される。また、反射率が大きいほど、透過ピークの幅は狭くなる。
これらのことから、ファブリーペロー共振器を構成する2つの反射面の間隔を十分狭くしてFSRを大きくすることで、SOAの光利得帯域内に1つの透過光スペクトル分布のみが存在するようにできる。さらに反射面の反射率を十分高くすることで、透過光スペクトル分布の幅を十分狭くすることができ、実質的にSOAの光利得帯域内において十分狭い1つの光スペクトル分布のみがFP−TFを透過できるように設定することが可能になる。これにより、波長可変光源10を、十分狭い1つの光スペクトル分布のみで発振するようにすることが可能である。
さらに、2つの反射面の間隔を変えることで透過光スペクトル分布の中心波長の位置を変えることが可能である。反射面の間隔を広げた場合は、透過光スペクトルは長波長側にシフトし、反射面の間隔を狭めた場合は、透過光スペクトルは短波長側にシフトする。2つの端面F12a、F13aからなる反射面の間隔を連続的に変えることで、十分狭い光スペクトル分布を有するレーザ発振光スペクトル分布を連続的に掃引することが可能である。
図4に示す構成において、アクチュエータ65により端面F12a、F13aの間隔を拡大および縮小する方向に正弦波的に変更することで、波長可変光源10の発振波長が長波長側へのシフトおよび短波長側へのシフトを交互に繰り返し、波長可変光源10の発振波長を連続的に掃引することができる。
上記のように構成された波長可変光源10の動作例について説明する。レンズ13に対向するSOA12の端面12bから出射した光は、レンズ13により集光されて光ファイバのF11の端面に入射し、光ファイバF11により導波されて、光ファイバF11の端面から出射し、レンズ14により平行光化されて偏光子15に入射する。偏光子15においては、入射した光のうち、水平直線偏光のみが透過し、それ以外の光は遮断される。偏光子15を透過した水平直線偏光は、1/4波長板16により右回りの円偏光に変換される。この円偏光はレンズ17により集光されてFP−TF18に入射する。
FP−TF18において、選択された波長の光は透過してレンズ19に入射し、それ以外の波長の光は反射されてレンズ17へ戻る。この反射された光はレンズ17により平行光化され、1/4波長板16に入射し、1/4波長板16により左回りの円偏光から垂直直線偏光へと変換され、偏光子15により遮断される。
一方、FP−TF18を透過した光は、レンズ19により平行光化され、1/4波長板20に入射し、1/4波長板20により右回り円偏光から垂直直線偏光へと変換される。この垂直直線偏光は、レンズ21で集光されて光ファイバF14に入射して光ファイバF14内を伝播し、光ファイバF14の端面F14aで反射され、同一経路を逆方向に進行する。
光が逆方向の経路を進行する際、1/4波長板20により垂直直線偏光から右回り円偏光へ変換され、FP型波長選択手段を透過し、1/4波長板16において右回り円偏光から水平直線偏光へ変換される。そして、SOA12に再入射した光は、SOA12において増幅されて、レンズ11に対向するSOA12の端面12aから出射し、レンズ11により集光されて光ファイバF10に入射して光ファイバF10内を伝播し、光ファイバF10の端面F10aで反射され、同一経路を逆方向に進行する。以後、同様のことが繰り返されて、共振器内で選択波長の光が発振することになる。そして、発振したレーザ光は光ファイバF14の端面F14aからその一部が出力光として外部に出力される。
ここで、FP−TF18で選択する波長を変更することにより、発振するレーザ光の波長を変更することができ、波長掃引させてレーザ光を出力することができる。
次に、第1の実施形態にかかる波長可変光源の各種変形例について図を参照しながら説明する。なお、以降の変形例および実施形態の説明および図面においては、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図5に、第1の変形例の構成を示す。図5に示す変形例の波長可変光源10Aは、光ファイバでループ状の光路を形成することにより共振器端を構成したものである。図5に示す例では、図3に示す波長可変光源10の光ファイバF10、F14の代わりにそれぞれ、光ファイバF15、F16を用いている。光ファイバF15、F16は例えばシングルモードファイバからなり、結合部をそれぞれリングカプラ22、23で結合することにより、光ファイバの一端から入射した光をループを伝播させて再び入射端と同じ光ファイバの一端に出射させることが可能である。また、リングカプラ22、23の分岐比を好適に設定することにより、発振したレーザ光を入射端とは異なる光ファイバ端から外部出力することができる。このようなループ状の光ファイバを用いることにより、光ファイバ端面に高反射コートを成膜する必要がなくなり、低コストに構成することができる。
なお、光ファイバF15、F16としては、シングルモードファイバに限定されず、例えば偏波保存ファイバを用いてもよい。偏波保存ファイバは、偏波保存機能を有し、後述するように2つの固有の偏光軸を有するものである。偏波保存ファイバを光ファイバF15、F16として用いる場合は、リングカプラにおいて、これら偏光軸が一致するように結合することが好ましい。
図6に、第2の変形例の構成を示す。図6に示す変形例の波長可変光源10Bは、レンズ11、SOA12、レンズ24、偏光子15、1/4波長板16、レンズ17を一体化してモジュール25を構成したものである。モジュール25は、図3に示す波長可変光源10のレンズ13、光ファイバF11を省略し、レンズ14の代わりにレンズ24を用いてSOA12からの光を平行光化して偏光子15に入射させるようにしたものである。このようにモジュール化することにより、部品数の削減による低コスト化および構成の簡素化とともに、装置の小型化を図ることができる。また、光ファイバF11を省略することにより、レンズと光ファイバの光結合における光量損失も低減され、光利用効率を向上させることができる。
図7に、第3の変形例の構成を示す。図7に示す変形例の波長可変光源10Cは、SOA27、レンズ24、偏光子15、1/4波長板16、レンズ17を体化してモジュール28を構成したものである。SOA27のレンズ24と逆側の端面27aに高反射コートを施すことにより、この端面27aを共振器端として機能させるようにしている。この構成により、図6に示す構成に比べて、光ファイバF10、レンズ11を省略することができるため、部品数の削減による低コスト化および構成の簡素化とともに、装置の小型化をさらに図ることができる。また、光ファイバF10を省略することにより、レンズと光ファイバの光結合における光量損失も低減され、光利用効率を向上させることができる。
次に、図8を参照しながら、第2の実施の形態にかかる波長可変光源30について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる波長可変光源30の概略構成図である。図8に示す第2の実施の形態の波長可変光源30と、図3に示す第1の実施の形態の波長可変光源10とを比較すると、モジュール28を採用した点、および波長選択手段であるFP−TF31の構成が大きく異なる。モジュール28は図8に示す第4の変形例が備えるモジュール28と同構成のものであるためここでは説明を省略する。
本実施形態のFP−TF31は、図3に示すFP−TF18のシングルモードファイバからなる光ファイバF12、F13をそれぞれ、偏波保存ファイバPF1、PF2に置換した構成を有する。
シングルモードファイバは、必ずしも偏波保存性を有しないため、応力や温度変化、振動等により、伝播する光の偏光状態が変化する虞がある。そこで、本実施形態の波長可変光源30では、偏波保存性を有する偏波保存ファイバPF1、PF2を用い、その長さがともにビート長Lbの整数倍であるnLb(nは正の整数)となるように構成して、偏波保存性を確保している。
図9、図10を参照しながら、偏波保存ファイバPF1、PF2の構成および作用について説明する。図9はPANDA(Polarization−maintaining AND Absorption−reducing)ファイバからなる偏波保存ファイバPF1、PF2の断面を示したものである。PANDAファイバは、クラッド32の中心に配置されたコア33の両側に光軸と直交する一方向に沿って配置された2つの応力付与部34a、34bを有する。クラッド32の中心に配置されたコア33の両側に非軸対称な応力を付与する2つの応力付与部34a、34bを設けた構成を有する。応力付与部34a、34bの配列方向に平行な方向の軸を遅軸(Slow Axis)といい、遅軸に直交する方向の軸を速軸(Fast Axis)といい、これら遅軸および速軸が偏波保存ファイバに固有の2つの偏光軸である。遅軸と速軸は光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の軸である。応力付与部34a、34bを設けて、遅軸方向に応力を発生させることにより、遅軸方向と速軸方向とでコアの有効屈折率を異ならせて、複屈折性を持たせることができる。
なお、上記および以下の説明では偏波保存ファイバとしてPANDAファイバを例にとり説明するが、本発明の偏波保存ファイバとしては、PANDAファイバに限定されず、例えばコアの形状を非軸対称にした楕円コア型の偏波保存ファイバ等の別のタイプの偏波保存ファイバも使用可能である。
偏波保存ファイバは、偏光軸と同方向の偏光方向の直線偏光が入射すると、この直線偏光の偏光方向を保存して伝播させることができる。これに対して、偏波保存ファイバに、2つの偏光軸と異なる偏光方向の直線偏光が入射させた場合には、その光の偏光状態は伝播とともに変化し、伝播距離に応じて右回り円偏光、左回り円偏光、入射時とは偏光方向が異なる直線偏光等の状態が現れうる。
図10は、偏波保存ファイバPF1、PF2に、遅軸および速軸に対し45度の角度をなす偏光方向の直線偏光が入射したときの光の伝播の様子および偏光状態の変化を示すものである。図10では、光の伝播方向(光軸方向)をz方向とし、入射した直線偏光の遅軸方向、速軸方向の成分をPx、Pyで表している。
遅軸方向、速軸方向の伝播定数の差をΔβとすると、伝播距離がπ/2Δβ、3π/2Δβのとき円偏光となり、π/Δβのとき入射時と直交する方向の直線偏光となり、2π/Δβのとき入射時と同方向の直線偏光となる。つまり、伝播距離が2π/Δβのとき、Px、Py成分の光の位相差が2π(1周期)となり、入射時の偏光状態に関係なく、入射時と2π/Δβ伝播後の偏光状態が一致する。この2π/Δβの長さをビート長Lbと呼んでいる。Lb=2π/Δβである。偏波保存ファイバPFの複屈折率Bは、波数kを用いて、B=Δβ/kと表されるため、ビート長Lbは、波長λ、上記の複屈折率Bを用いて、Lb=λ/Bとして表すこともできる。
したがって、波長可変光源30の偏波保存ファイバPF1、PF2の長さを、ビート長の整数倍となるように構成することで、偏波保存ファイバPF1、PF2それぞれに入射した円偏光は、同じ円偏光の状態で偏波保存ファイバPF1、PF2それぞれから出射される。これにより、波長可変光源30の1/4波長板16、1/4波長板20の間で、実質的に偏光状態を保存することができる。
よって、本変形例の波長可変光源30によれば、偏波保存ファイバPF1、PF2を用いて波長選択手段を構成しているため、図3に示す波長可変光源10に比べ、1/4波長板16、1/4波長板20の間で偏光状態を確実に保存できるため、選択波長の光とそれ以外の波長の光をより厳密に分離することが可能となり、出力光の波長選択性を向上させることができる。
また、波長可変光源30においては、1/4波長板16の遅軸と偏波保存ファイバPF1の偏光軸の方向、偏波保存ファイバPF1の偏光軸と偏波保存ファイバPF2の偏光軸の方向、偏波保存ファイバPF2の偏光軸と1/4波長板20の遅軸の方向は任意に設定可能であるため、組み立てや調整が容易となる。
なお、図8に示す例では、光ファイバF14にシングルモードファイバを用いているが、長さがビート長の整数倍の偏波保存ファイバにより光ファイバF14を構成するようにしてもよい。その場合は、偏波保存ファイバPF1、PF2と同様に、伝播する光の偏光状態の保存性を向上できるため、さらに出力光の波長選択性を向上させることができる。
次に、図11を参照しながら、本発明の第3の実施の形態にかかる波長可変光源について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる波長可変光源40の概略構成図である。
波長可変光源40の特徴は、1/4波長位相子であるファイバの一部が波長選択手段であるFP−TF43を構成している点である。具体的には、波長可変光源40は、図11に示すように、SOA27、レンズ24、偏光子15、レンズ17を一体化したモジュール41と、FP−TF43とからなる。波長可変光源40は、上述の実施形態や変形例と異なり、1/4波長板を全く含まず、ファイバF14も省略されており、部品数削減および小型化が進められた構成となっている。
FP−TF43は、微小間隔を持って端面が対向配置された2つの偏波保存ファイバPF3、PF4の対向する端面PF3a、PF4aを反射面として構成されるファブリーペロー共振器からなる。上述の実施形態におけるFP−TFと同様に、端面PF3a、PF4aの間隔を変更することにより、透過させる波長を変更するよう構成されている。
偏波保存ファイバPF3、PF4は、その長さがともにビート長の整数倍とビート長の1/4倍の和になるように構成されている。すなわち、偏波保存ファイバPF3、PF4の長さは、Lbをビート長、nを0または正の整数としたとき、(1/4+n)×Lbで表される。そして、図11のB内に示すように、偏波保存ファイバPF3、の遅軸は、偏光子15を透過した直線偏光の偏光方向(B内の矢印の方向)と45度の角度を成すように設定されている。なお、以下の説明では理解を容易にするために、偏波保存ファイバPF3の遅軸と偏波保存ファイバPF4の遅が互いに90度をなす場合を例にとり説明するが、本発明の光源においては、これら2つの偏波保存ファイバの遅軸の相対的な方向はこれに限定されず、任意に設定可能である。
図10を参照して説明したように、ビート長Lbは、Px、Py成分の光の位相差が2π(1周期)となる長さであるから、Lb/4は、Px、Py成分の光の位相差がπ/2となる長さである。すなわち、偏波保存ファイバPF3、PF4を(1/4+n)×Lbの長さにすることにより、Px、Py成分の光に1/4位相差を付与することができ、偏波保存ファイバPF3、PF4はそれぞれ、本発明の第1、第2の1/4波長位相子として機能することができる。
また、偏波保存ファイバPF4の偏波保存ファイバPF3と対向していない端面PF4bには高反射コートが施されており、偏波保存ファイバPF4の端面PF4bは共振器端として機能することができる。端面PF4bの高反射コートは、光ファイバ14の端面F14aの高反射コート同様、入射した光の一部を外部へ出力可能である。
波長可変光源40の動作例について説明する。SOA27の端面27aとは逆側の端面から出射した光は、レンズ24により平行光化されて偏光子15に入射する。偏光子15においては、入射した光のうち、水平直線偏光のみが透過し、それ以外の光は遮断される。偏光子15を透過した水平直線偏光は、レンズ17により集光されてFP−TF43に入射する。
FP−TF43において、選択波長の光は偏波保存ファイバPF4を伝播し、それ以外の波長の光は反射されてレンズ17へ戻る。偏光状態に注目すると、レンズ17から出射された水平直線偏光は、偏波保存ファイバPF3から右回りの円偏光となって出射される。選択波長以外の光は、偏波保存ファイバPF4を伝播することなく偏波保存ファイバPF3を往復するため、偏波保存ファイバPF3からレンズ17へ向けて垂直直線偏光として出射され、偏光子15により遮断される。
一方、選択波長の光は右回りの円偏光として偏波保存ファイバPF4へ入射し、偏波保存ファイバPF4の端面PF4bでは垂直直線偏光となる。この光は、端面PF4bで反射されて偏波保存ファイバPF4を伝播し、端面PF4aで右回りの円偏光となって出射され、偏波保存ファイバPF3の端面PF3aに入射し、偏波保存ファイバPF3を伝播して、偏波保存ファイバPF3のレンズ17に対向する端面から水平直線偏光となって出射される。
この水平直線偏光はレンズ17により平行光化され、偏光子15を透過し、レンズ24により集光され、SOA27に入射する。SOA27に入射した光は、SOA27において増幅されて、端面27aで反射される。以後、同様のことが繰り返されて、共振器内で選択波長の光が発振することになる。そして、発振したレーザ光は偏波保存ファイバPF4の端面PF4bからその一部が出力光として外部に出力される。
波長可変光源40においても、FP−TF43で選択する波長を変更することにより、発振するレーザ光の波長を変更することができ、波長掃引させてレーザ光を出力することができる。
波長可変光源40は図3に示す波長可変光源10に比べると、1/4波長位相子や光ファイバ、レンズ等の多数の部品が省略されており、非常に簡素化された構成となっている。このため、部品数の削減による大幅な低コスト化、および装置の小型化を図ることができる。また、上述の実施形態にかかる波長可変光源と比べて光ファイバが省略されているため、レンズと光ファイバの光結合における光量損失も低減され、光利用効率を向上させることができる。
さらに、波長可変光源40は、ファイバにより第1、第2の1/4波長位相子を構成することで、バルク素子である1/4波長板を使用していないため、バルク素子を用いた共振器に比べ、ファイバを用いた共振器は安定性に優れており、組立調整も容易であるという利点を有している。
次に、図13を参照しながら、本発明の第4の実施の形態にかかる波長可変光源45について説明する。図13は、本発明の第4の実施の形態にかかる波長可変光源45の概略構成図である。波長可変光源45の特徴は、図11に示す第3の実施形態の波長可変光源40のモジュール41とFP−TF43の間にさらに偏波保存ファイバPF5を追加配置した点である。
図13に示すように、波長可変光源45では、レンズ17を出射した光は偏波保存ファイバPF5に入射して偏波保存ファイバPF5を伝播した後、偏波保存ファイバPF5に接続された光コネクタ46を経由してFP−TF43を構成する偏波保存ファイバPF3を入射するように構成されている。
波長可変光源45では、偏波保存ファイバPF5の偏光軸(速軸、遅軸)の一方が、偏光子15を透過した直線偏光の偏光方向と一致するように配置される。図13に示す例では、図13のC内に示すように、偏波保存ファイバPF5の速軸と偏光子15を透過した直線偏光の偏光方向(C内の矢印の方向)を一致させている。また、図13のD内に模式的に示すように、光コネクタ46において、偏波保存ファイバPF5と偏波保存ファイバPF3の偏光軸の方向が45度をなすように設定されている。本実施形態における偏波保存ファイバPF5の長さは任意に設定可能である。
波長可変光源45では、モジュール41とFP−TF43の間を偏波保存ファイバPF5で導波することで、偏光状態を保存したままモジュール41とFP−TF43間の光伝送が可能になる。
第3、第4の実施形態では、1/4波長位相子を構成する偏波保存ファイバの端面がFP−TFの反射面を構成していたが、以下に説明する本発明の第5の実施の形態にかかる波長可変光源のように、1/4波長位相子を構成するファイバとFP−TFの反射面に用いられるファイバは別であってもよい。
次に、図13を参照しながら、本発明の第5の実施の形態にかかる波長可変光源について説明する。図13は、本発明の第5の実施の形態にかかる波長可変光源50の概略構成図である。波長可変光源50は、図13に示す第4の実施の形態の波長可変光源45と比べると、偏波保存ファイバPF5とFP−TF43との間に光コネクタ51、52を用いて偏波保存ファイバPF6を配置し、波長選択手段としてFP−TF43の代わりにFP−TF53を用いた構成となっている。
偏波保存ファイバPF6は、(1/4+n)×Lbの長さであり、1/4波長位相子として機能することができる。図13のF内に示すように、偏波保存ファイバPF5と偏波保存ファイバPF6の偏光軸の方向が45度をなすように設定されている。偏波保存ファイバPF5から出射された直線偏光は、偏波保存ファイバPF6を伝播した後、円偏光として出射される。
なお、偏波保存ファイバPF5については、本実施形態においても図13に示す第4の実施形態と同様に、図13のE内に示すように、偏波保存ファイバPF5の偏光軸の一方と偏光子15を透過した直線偏光の偏光方向(E内の矢印の方向)とを一致させる。
FP−TF53は、FP−TF43の偏波保存ファイバPF3の代わりに偏波保存ファイバPF7を用いたものである。偏波保存ファイバPF7はn×Lbの長さであり、その偏光軸の方向は任意に設定可能である。偏波保存ファイバPF6から出射されて偏波保存ファイバPF7に入射した円偏光は、偏波保存ファイバPF7から同じ偏光状態の円偏光として出射される。
本実施形態においては、偏波保存ファイバPF6が本発明の第1の1/4波長位相子として機能し、偏波保存ファイバPF7および偏波保存ファイバPF4の対向する端面PF7a、PF4aが波長選択手段であるファブリーペロー共振器の反射面として機能し、偏波保存ファイバPF4が本発明の第2の1/4波長位相子として機能する。
以上、本発明による光源および光断層画像化装置の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない限りにおいて、種々変更することが可能である。
例えば、上記実施形態ではファイバ端面を反射面としたファブリーペロー共振器の例について説明したが、本発明のファブリーペロー共振器はこれに限定されず、ミラーやフィルター等のバルク素子によりファブリーペロー共振器を構成してもよい。
また、1/4波長位相子として、1/4波長板や、(1/4+n)×Lbの長さの偏波保存ファイバを用いた例について説明したが、他の構成による1/4波長位相子も使用可能である。例えば、図14に示すような、フレネルロムを1/4波長位相子として用いてもよい。フレネルロムは、全反射を利用した複屈折素子であり、ほとんど波長依存性を有しないという利点がある。フレネルロム48の入射面48aに、入射面48aの稜線と45度をなす方向を偏光方向とする直線偏光を入射させると、この光はフレネルロム48内部で2回反射し、入射面と対向する面48bから円偏光として射出される。
なお、上記説明では、(1/4+n)×Lbの長さの偏波保存ファイバを用いた例について説明したが、これに代わり、(n−1/4)×Lbの長さの偏波保存ファイバを用い、nを適切に設定することで同様の効果が得られる。
なお、上記説明および図面において、偏波保存ファイバの長さとして記述したnLbや(1/4+n)×Lbの「n」は、0または任意の正の整数を採用可能である。例えば、図8に示す偏波保存ファイバPF1、PF2の長さは、いずれもビート長の整数倍であればよく、両者の長さを必ずしも等しくする必要はない。
また、図5に示したように共振器端がループ状のファイバからなる構成は、第1の実施形態だけでなく、その他の実施形態にも適用可能である。
本発明の一実施形態による光断層画像化装置の概略構成図 本発明の実施形態による光源の概念的な構成図 本発明の第1の実施形態による波長可変光源の構成図 図3の波長可変光源に用いられるFP−TFの構成図 本発明の第1の実施形態にかかる第1の変形例の波長可変光源の構成図 本発明の第1の実施形態にかかる第2の変形例の波長可変光源の構成図 本発明の第1の実施形態にかかる第3の変形例の波長可変光源の構成図 本発明の第2の実施形態による波長可変光源の構成図 PANDAファイバの断面図 PANDAファイバの偏光軸と45度の角度をなす直線偏光が入射したときの偏光状態の変化を示す図 本発明の第3の実施形態による波長可変光源の構成図 本発明の第4の実施形態による波長可変光源の構成図 本発明の第5の実施形態による波長可変光源の構成図 フレネルロムの構成および作用を示す図 従来のリング共振器型の波長可変光源の概略構成図 光アイソレータの構成および作用を説明するための図 従来の線形共振器型の波長可変光源の概略構成図
符号の説明
1 光源
2、8 共振器端
3 光増幅媒体
4 偏光選択手段
5 第1の1/4波長位相子
6 波長選択手段
6a、6b 反射面
7 第2の1/4波長位相子
10 波長可変光源
11、13、14、17、19、21 レンズ
12 SOA
15 偏光子
16、20 1/4波長板
18 FP−TF
25 モジュール
61、62 フェルール
63、64 保持具
65 アクチュエータ
100 光断層画像化装置
101 光分割手段
104 合波手段
110 光源ユニット
120 光路長調整手段
130 プローブ
140 干渉光検出手段
150 画像取得手段
160 表示装置
F10、F12、F13、F14 光ファイバ
F12a、F13a 端面
L 光
L1 測定光
L2 参照光
L3 反射光
L4 干渉光
PF1、PF2 偏波保存ファイバ
S 測定対象

Claims (4)

  1. 線形共振器型の光源であって、
    光増幅媒体と、
    特定波長の光を透過させるとともに前記特定波長以外の光を反射するファブリーペロー共振器からなる波長選択手段と、
    該波長選択手段を透過した光については前記線形共振器内を往復可能とし、前記波長選択手段で反射された光については前記光増幅媒体への入射を遮断する光分離光学系とを備え、
    該光分離光学系が、
    前記光増幅媒体と前記波長選択手段の間に配置され、所定方向の直線偏光のみを前記線形共振器内に進行させる偏光選択手段と、
    該偏光選択手段から前記波長選択手段までの間に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第1の1/4波長位相子と、
    前記波長選択手段に関し前記第1の1/4波長位相子の反対側に配置され、直交する2方向の偏光成分間に1/4波長分の位相差を付与する第2の1/4波長位相子と、を含むことを特徴とする光源。
  2. 前記第1および第2の1/4波長位相子の少なくともいずれか一方が、偏波保存ファイバからなり、該偏波保存ファイバの長さがビート長の1/4の長さとビート長の整数倍の長さとの和、または差であることを特徴とする請求項1記載の光源。
  3. 前記第1の1/4波長位相子から前記第2の1/4波長位相子までの間に、少なくとも1つの導波用の偏波保存ファイバが配置され、該偏波保存ファイバの長さがビート長の整数倍であり、かつ、該偏波保存ファイバの一端面が前記ファブリーペロー共振器の反射面として機能するものであることを特徴とする請求項1または2記載の光源。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の光源と、
    該光源から射出された光を測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
    前記測定光が測定対象に照射されたときの該測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、
    該合波手段により合波された前記反射光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光検出手段と、
    該干渉光検出手段により検出された前記干渉光に基づき前記測定対象の断層画像を取得する画像取得手段と、を備えたことを特徴とする光断層画像化装置。
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