JP2009252047A - 閲覧データに含まれる部分データを管理する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信ネットワーク上で提供されているデータから抜き出されたデータの管理を、より少ない記憶資源で実現する。
【解決手段】
前記登録要求を受け付けた場合、登録要求に含まれるアドレスへアクセスして登録時のWebページ23を取得し、登録時のWebページ23における登録時のクリッピングデータの位置を示す内部位置データを生成し、登録要求に含まれるアドレス及び生成された内部位置データを記憶し、閲覧要求を受け付けた場合、記憶されているアドレスへアクセスして閲覧時のWebページ23を取得し、閲覧時のWebページ23における内部位置データが示す位置にある閲覧時のクリッピングデータを取得し、取得された閲覧時のクリッピングデータが含まれる応答用データを生成し、生成された応答用データをクライアント1へ送信する。
【選択図】図1
【解決手段】
前記登録要求を受け付けた場合、登録要求に含まれるアドレスへアクセスして登録時のWebページ23を取得し、登録時のWebページ23における登録時のクリッピングデータの位置を示す内部位置データを生成し、登録要求に含まれるアドレス及び生成された内部位置データを記憶し、閲覧要求を受け付けた場合、記憶されているアドレスへアクセスして閲覧時のWebページ23を取得し、閲覧時のWebページ23における内部位置データが示す位置にある閲覧時のクリッピングデータを取得し、取得された閲覧時のクリッピングデータが含まれる応答用データを生成し、生成された応答用データをクライアント1へ送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信ネットワーク上で提供されているデータから抜き出されたデータを管理する技術に関する。
通信ネットワーク(例えば、インターネット)上では、種々のデータ(例えば、Webページ)が提供されている。特許文献1には、通信ネットワーク上で提供されているWebページを、そのWebページを提供する装置(例えば、Webサーバ)とは異なる装置(例えば、クライアント)に保存しておく技術が開示されている。これにより、クライアントは、WebサーバへアクセスしなくてもそのWebサーバが提供するWebページを閲覧できるようになる。また、Webサーバ上にあるWebページが変更又は削除された場合でも、変更前又は削除前のデータを閲覧できるようになる。
ところで、多量のデータが存在する通信ネットワーク上においては、Webページの中から必要な部分だけを抜き出して、その抜き出したデータをその後に参照できるように管理しておくことが望まれる場合がある。このような抜き出したデータの管理を実現する場合、通常、管理対象のデータとなる抜き出したデータ自体を記憶装置に記憶しておく方法が考えられる。
しかし、管理対象のデータ自体を記憶する方法を採用した場合、管理対象のデータのデータサイズが大きければ大きいほど、また、管理対象のデータの数が増えれば増えるほど、その管理に必要な記憶資源が膨大となってしまう。
そこで、本発明の目的は、通信ネットワーク上で提供されているデータから抜き出されたデータの管理を、より少ない記憶資源で実現することにある。
本発明に従う部分データ管理装置は、サーバによって提供される閲覧データであってクライアントを介して閲覧された閲覧データに含まれる部分データを、前記クライアントの要求に基づいて管理する部分データ管理装置であって、前記クライアントによって指定された部分データの登録要求を前記クライアントから受け付ける登録要求受付手段と、前記登録要求を受け付けた場合、前記クライアントによって指定された部分データである登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレス、及び、前記登録時部分データを含んだ閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを記憶する記憶手段と、登録済みの部分データの閲覧要求を前記クライアントから受け付ける閲覧要求受付手段と、前記閲覧要求を受け付けた場合、前記記憶手段によって記憶されているアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである閲覧時閲覧データを取得する閲覧時閲覧データ取得手段と、前記閲覧時閲覧データ取得手段によって取得された閲覧時閲覧データと前記記憶手段によって記憶されている内部位置データとに基づいて、前記閲覧時閲覧データにおける前記内部位置データが示す位置にある部分データである閲覧時部分データを取得する部分データ取得手段と、前記部分データ取得手段によって取得された閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成する応答用データ生成手段と、前記応答用データ生成手段によって生成された応答データを前記クライアントへ送信する応答用データ送信手段と、を備える。
本発明に係る好適な実施形態では、前記登録要求には、前記登録時部分データと前記登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスとが含まれ、前記部分データ管理装置が、前記登録要求に含まれるアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである登録時閲覧データを取得する登録時閲覧データ取得手段と、前記登録時閲覧データ取得手段によって取得された登録時閲覧データと前記登録要求に含まれる前記登録時部分データとに基づいて、前記登録時閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを生成する内部位置データ生成手段と、を更に備え、前記記憶手段は、前記登録要求に含まれるアドレス及び前記内部位置データ生成手段によって生成された内部位置データを記憶してもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記登録要求には、前記登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスと前記内部位置データとが含まれ、前記記憶手段は、前記登録要求に含まれるアドレス及び前記登録要求に含まれる内部位置データを記憶してもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記閲覧時部分データが前記登録時部分データと同じものであるかどうかを判定するための判定データを、前記登録時部分データ又は前記登録時部分データを含んだ閲覧データの更新日時に基づいて生成する判定データ生成手段、を更に備え、前記記憶手段は、前記アドレス及び前記内部位置データに加えて、前記判定データ生成手段が生成した判定データを記憶し、前記応答用データ生成手段は、前記記憶手段に記憶されている判定データに基づいて、前記閲覧時部分データが前記登録時部分データと一致するか否かの正否判定を行い、前記正否判定の結果が肯定的である場合、前記閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成してもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記登録時部分データと同じ部分データを閲覧データの中から検索する際の検索の条件を示す対処データを、前記登録時部分データに基づいて生成する生成する対処データ生成手段、を更に備え、前記記憶手段は、前記アドレス、前記内部位置データ及び前記判定データに加えて、前記対処データ生成手段が生成した対処データを記憶し、前記応答用データ生成手段は、前記正否判定の結果が否定的な場合、前記記憶手段によって記憶されている対処データに基づいて、前記記憶手段によって記憶されているアドレス又は前記アドレスに近いアドレスのアクセス先の閲覧データから、前記登録時部分データと同じ部分データを検索し、前記検索の結果得られた部分データが前記閲覧時部分データの代わりに含まれる応答用データを生成してもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記応答用データ生成手段は、前記正否判定の結果が否定的である場合又は前記検索の結果前記登録時部分データを得ることができなかった場合、前記登録時部分データを得ることができない旨を示すデータが前記閲覧時部分データの代わりに含まれる応答用データを生成してもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記判定データは、前記登録時部分データに対するチェックサム、前記登録時部分データに含まれる一部の文字或いは文字列、前記登録時部分データの開始文字、前記登録時部分データの終了文字及び前記登録時部分データを含んだ閲覧データの更新日時のうちのいずれか一以上であってもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記対処データは、前記登録時部分データに対するチェックサム、前記登録時部分データに含まれる一部の文字或いは文字列、前記登録時部分データの開始文字及び前記登録時部分データの終了文字のうちのいずれか一以上であってもよい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記閲覧データは、複数のタグにより構造化されており、前記閲覧データは、各タグ内に存在するデータである要素データのそれぞれを各ノードとする木構造を表現し、前記内部位置データは、前記閲覧データが表現する木構造における、ルートノードから、前記部分データを含む要素データに対応するノードまでのパスと、前記部分データを含む要素データ内における、前記部分データが存在する位置との組み合わせであってもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る計算機システムの構成例を示す図である。
クライアント1とWebサーバ2とサービス提供サーバ3とが、通信ネットワーク6を介して互いに接続されている。
Webサーバ2は、通信ネットワーク6に接続された他のコンピュータへWebページ23を提供するコンピュータである。Webサーバ2によって提供されるWebページ23は、構造化言語(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language))により記述されている。
サービス提供サーバ3は、通信ネットワーク6に接続された他のコンピュータに対して、クリッピングデータを管理するサービス(以下、「クリッピングデータ管理サービス」)を提供するコンピュータである。本実施形態において、クリッピングデータとは、Webページ23に含まれる一部のデータであってクライアント1のユーザの指示に基づいてWebページ23から抜き出されたもののことをいう。例えば、Webページ23がテキストデータや画像データ(通常、Webページ23内には、画像データそのものではなく、例えば、画像データに対応する画像ファイル名を示すデータが含まれる)によって構成されている場合は、ユーザは、そのテキストデータの全部又は一部、或いはその画像データをクリッピングデータとして指定することができる。尚、本実施形態では、Webページ23が画像データをその構成要素として持つ場合は、そのWebページ23には、その画像データに対応する画像ファイル名を示すデータが含まれるものとする。また、説明の便宜上、クリッピングデータとして画像データが指定された場合は、その指定された画像データに加えて、その画像データに対応する画像ファイル名を示すデータのことをも、クリッピングデータと呼ぶこととする。
例えば、サービス提供サーバ3は、指定されたクリッピングデータ(画像データの場合は、画像ファイル名を示すデータ)が含められた登録要求をクライアント1から受け付けると、登録要求に含められたクリッピングデータを管理対象のクリッピングデータとして登録し、その管理を開始する。サービス提供サーバ3は、管理対象のクリッピングデータそのものを記憶する代わりに、そのクリッピングデータが存在する位置を示す位置データ等(詳細は後述する)を記憶することにより、そのクリッピングデータの管理を行う。サービス提供サーバ3は、登録済みのクリッピングデータの閲覧要求をクライアント1から受け付けると、記憶しているクリッピングデータの位置データ等に基づいて、登録済みのクリッピングデータ(管理しているクリッピングデータ)の取得を行う。そして、サービス提供サーバ3は、例えば、管理している一以上のクリッピングデータをリストとして表示するWebページ23を生成して、その生成したWebページ23をクライアント1へ送信する。
サービス提供サーバ3は、例えば、CPU31と、メモリ32とを備える。CPU31は、メモリ32に記憶されている各種のプログラム(例えば、サービス提供アプリ33)を実行する演算処理装置である。以下の説明では、プログラムを主語として記述している説明文は、実際にはそのプログラムを実行するCPU31によって処理が行われることを意味するものとする。クライアント1に備えられるプログラム(例えば、Webブラウザ13)についても同様とする。
メモリ32は、いわゆる内部記憶装置である。メモリ32には、例えば、サービス提供アプリ33が記憶される。サービス提供アプリ33は、クライアント1に対してクリッピングデータ管理サービスを提供する機能を実現するアプリケーションである。サービス提供アプリ33が行う処理の詳細については、後述する。
サービス提供サーバ3は、データベース4を有している。データベース4には、登録されたクリッピングデータを管理するためのデータ(以下、「管理データ」)5が蓄積される。管理データ5の詳細については、後述する。尚、データベース4は、同図のようにサービス提供サーバ3に接続された外部の記憶装置に記憶されてもよいし、サービス提供サーバ3内の記憶装置(例えば、メモリ32)に記憶されてもよい。
クライアント1は、そのユーザが、Webサーバ2によって提供されるWebページ23を閲覧するために利用するコンピュータである。クライアント1は、そのユーザの指示に基づいて、サービス提供サーバ3によって提供されるクリッピングデータ管理サービスを利用する。
クライアント1は、例えば、CPU11と、メモリ12と、入出力部14とを備える。サービス提供サーバ3が備えるCPU31及びメモリ32と同様に、CPU11は、演算処理装置であり、メモリ12は、いわゆる内部記憶装置である。メモリ12には、例えば、Webブラウザ13等が記憶される。Webブラウザ13は、Webサーバ2から取得したWebページ23に基づく画面を作成し、その作成した画面を、入出力部14を介して出力するアプリケーションである。また、Webブラウザ13は、サービス提供サーバ3が提供するクリッピングデータ管理サービスを利用する際に、ユーザの指示に基づいてWebページ23から抜き出したデータ(クリッピングデータ)等を、サービス提供サーバ3へ送信する。
入出力部14は、クライアント1がユーザに提供するユーザI/F(インタフェース)である。入出力部14は、例えば、クライアント1のユーザからの入力を受け付けたり、Webブラウザ13が作成した画面等を出力したりする。入出力部14としては、例えば、ディスプレイやキーボードやマウス等が採用される。
図2Aは、Webページ23の一例を示す図である。図2Bは、図2Aで示したWebページ23に基づく画面7の一例を示す図である。
上述したように、Webページ23は、構造化言語(例えば、HTML)により記述されている。従って、図2Aに示すように、Webページ23には、文書の構造やレイアウト等を決定するための種々のタグ(例えば、“html”タグ231や“body”タグ232や“ul”タグ233や“li”タグ234等)が含められる。一つのタグとその終端を示すタグとの間にあるデータが、Webページ23を構成する一つの要素(以下、「要素データ」)である。Webページ23に含まれる複数のタグが入れ子状に配置されることにより、そのWebページ23は、複数の要素データのそれぞれを各ノードとする木構造を表現するデータとなる。通常、木構造におけるリーフに対応する要素データ(即ち、その要素データの中に入れ子状にタグが含まれていないもの)が、画面7に表示されるテキストデータとなる。尚、リーフに対応する要素データに付されたタグが“img”タグである場合は、その要素データは、画面7に表示される画像データに対応する画像ファイルの名称を示すデータとなる。
図2Aの例では、リーフに対応する要素データとして、“title”タグとその終端を示すタグ“/title”との間にあるデータ(以下、「“title”タグの要素データ」と表現し、他の要素データについても同様とする)である“タイトル”や、“img”タグの要素データである“Imag.gif”や、“h1”タグの要素データである“見出し”や、3番目の“li”タグ234の要素データである“この記事は3番目のリストの記事”等がある。図2Bに示すように、これらの要素データそのもの或いは要素データが示すファイル名に対応する画像データが、画面7に表示される。例えば、“title”タグの要素データ“タイトル”が、画面7の領域71に表示され、“h1”タグの要素データ“見出し”が、画面7の領域74に表示され、3番目の“li”タグ234の要素データ“この記事は3番目のリストの記事”が、画面7の領域79に表示される。また、“img”タグの要素データが示すファイル名“Imag.gif”に対応する画像データが、画面7の領域73に表示される。
クリッピング管理サービスを利用するクライアント1のユーザは、画面7に表示されたテキストデータの全部又は一部、或いは画像データを、クリッピングデータとして指定する。例えば、ユーザは、領域79に表示されたテキストデータ“この記事は3番目のリストの記事”の一部である“3番目のリストの記事”235を、クリッピングデータとして指定することができる。上述したように、クリッピングデータの指定及び登録の指示をユーザから受け付けたWebブラウザ13は、指定されたクリッピングデータ(画像データの場合は、画像ファイル名を示すデータ)が含められた登録要求をサービス提供サーバ3へ送信する。登録要求を受け付けたサービス提供サーバ3は、登録要求に含められたクリッピングデータが存在する位置を示すデータ(位置データ)を取得し、取得した位置データを記憶(データベース4に蓄積されている管理データ5に追加)することにより、そのクリッピングデータの管理を行う。
本実施形態における位置データとしては、例えば、外部位置データと内部位置データとの組み合わせを採用することができる。外部位置データとは、通信ネットワーク上における、その指定されたクリッピングデータが含まれるWebページ23が存在する位置を示すデータのことである。外部位置データとしては、例えば、その指定されたクリッピングデータが含まれるWebページ23へアクセスするために利用されるアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)であり、以下、「ページアドレス」)を採用することができる。尚、本実施形態では、画面7の領域72に表示されるアドレスが、その画面7のもととなるWebページ23のページアドレスを示している。
一方、内部位置データとは、Webページ23内における、指定されたクリッピングデータが存在する位置を示すデータのことである。Webページ23が構造化言語により記述されている場合は、内部位置データとしては、例えば、要素データパスと要素データ内位置との組み合わせを採用することができる。要素データパスは、そのWebページ23が表現する木構造における、ルートノードから、指定されたクリッピングデータを含む要素データに対応するノードまでのパスである。要素データパスについては、後に図3を参照して詳しく説明する。要素データ内位置は、要素データ内における、指定されたクリッピングデータが存在する位置(例えば、指定されたクリッピングデータが、それを含む要素データの開始文字からから数えて何バイト目から何バイト目までの間に存在するかといった位置)である。要素データ内位置としては、例えば、要素データ内におけるクリッピングデータの開始文字の位置及び終了文字の位置や、クリッピングデータの開始文字の位置及びクリッピングデータのデータサイズ(或いは文字数)や、クリッピングデータの終了文字の位置及びクリッピングデータのデータサイズ(或いは文字数)等を採用することができる。
図3Aは、図2Aで示したWebページ23が表現する木構造8を示す図である。図3Bは、クリッピングデータとして“3番目のリストの記事”235が指定された場合の要素データパスを示す図である。
図3では、クリッピングデータとして“3番目のリストの記事”235が指定された場合を想定して、要素データパスの説明を行う。尚、この指定されたクリッピングデータ“3番目のリストの記事”235に関する要素データパス(この指定されたクリッピングデータの位置を示すものとして採用される要素データパス)は、3番目の“li”タグ234の要素データの要素データパスとなる。なぜなら、“3番目のリストの記事”235は、3番目の“li”タグ234の要素データ“この記事は3番目のリストの記事”に含まれるためである。
図3Aに示された木構造8において、“3番目のリストの記事”235を含む3番目の“li”タグ234の要素データは、丸82で囲まれたノード(リーフ)に対応している。従って、ルートノード(“html”タグ231の要素データに対応するノード)から3番目の“li”タグ234の要素データに対応するノードまでのパス(即ち、3番目の“li”タグ234の要素データの要素データパス)は、破線81で囲まれたノードを、上位から下位への順番を考慮して組み合わせたものとなる。例えば、図3Aに示すように、各ノードを、そのノードに対応する要素データに付されたタグを用いて表現する場合は、“html”、“body”、“ul”及び“li[3]”([3]は、複数存在する“li”タグの3番目を示す)を、上記の順番で組み合わせたものが、3番目の“li”タグ234の要素データの要素データパスとなる。従って、3番目の“li”タグ234の要素データの要素データパス、即ち、クリッピングデータ“3番目のリストの記事”235に関する要素データパスは、図3Bに示すように、例えば“html/body/ul/li[3]”と表現することができる。
図4は、管理データ5の一例を示す図である。
上述したように、管理データ5は、登録されたクリッピングデータを管理するためのデータである。管理データ5には、登録されたクリッピングデータごとに、例えば、クリッピングデータID51と、位置データ52と、判定データ53と、対処データ54とが含まれる。
クリッピングデータID51は、そのクリッピングデータに付された任意の識別子である。図4の例では、“ID1”が、クリッピングデータ“3番目のリストの記事”235に付された識別子を示している。即ち、図4において“ID1”と対応付けて管理されている位置データ52、判定データ53及び対処データ54のそれぞれ(即ち、最上段に記載されているもの)が、クリッピングデータ“3番目のリストの記事”235に関するものとなる。
位置データ52は、上述したように、そのクリッピングデータが存在する位置を示すデータである。位置データ52には、例えば、外部位置データとしてのページアドレス521と、内部位置データとしての、要素データパス522、開始文字位置523及び終了文字位置524とが含まれる。
例えば、“ID1”のクリッピングデータ(“3番目のリストの記事”235)に関する位置データ52は、次のように決定される。即ち、“ID1”のクリッピングデータに関するページアドレス521は、画面7の領域72に表示されているアドレスとされる。また、“ID1”のクリッピングデータに関する要素データパス522は、図3Bで示した要素データパスとされる。また、“ID1”のクリッピングデータに関する開始文字位置は、例えば、そのクリッピングデータを含む要素データ(“この記事は3番目のリストの記事”)おける、その開始文字“こ”からそのクリッピングデータ(“3番目のリストの記事”235)の開始文字である“3”までのバイト数とされる。また、“ID1”のクリッピングデータに関する終了文字位置は、例えば、そのクリッピングデータを含む要素データ(“この記事は3番目のリストの記事”)おける、その開始文字“こ”からそのクリッピングデータ(“3番目のリストの記事”235)の終了文字である“事”までのバイト数とされる。
判定データ53は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しい(正しいと見なせる)かどうか、即ち、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータがクライアント1によって登録されたものと同じである(同じであると見なせる)かどうかを判定するために利用されるデータである。判定データ53としては、例えば、チェックサム531や登録時更新日時532等を採用することができる。尚、複数の判定データ53のうちのいずれか1つのみが採用されてもよいし、複数の判定データ53が採用され、それぞれの判定結果を総括して、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいかどうかが最終的に判定されてもよい。
チェックサム531は、例えば、そのクリッピングデータを構成する文字のそれぞれの文字コードの和とすることができる。チェックサム531を利用する場合、サービス提供アプリ33は、例えば、次のようにして、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいかどうかを判定する。即ち、サービス提供アプリ33は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータについて、そのクリッピングデータを構成する文字のそれぞれの文字コードの和を計算する。サービス提供アプリ33は、計算された文字コードの和が管理データ5において管理されているチェックサム531と一致するかどうかを判定する。それらの値が一致した場合は、サービス提供アプリ33は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいと判定する。逆に、それらの値が異なっている場合は、サービス提供アプリ33は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータは誤りであると判定する。
登録時更新日時532は、そのクリッピングデータの登録時における、そのクリッピングデータを含んだWebページ23の更新日時(そのWebページ23の内容が変更された日時)である。例えば、サービス提供アプリ33は、そのクリッピングデータを登録する際に、そのクリッピングデータを含んだWebページ23を提供するWebサーバ2からそのWebページ23の更新日時を取得する。サービス提供アプリ33は、その取得した更新日時を、そのクリッピングデータに関する登録時更新日時532とすることができる。尚、登録時更新日時532として、上記クリッピングデータの登録時におけるWebページ23の更新日時に近似した日時、例えば、クリッピングデータが登録された日時が採用されてもよい。登録時更新日時532を利用する場合、サービス提供アプリ33は、例えば、次のようにして、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいかどうかを判定する。即ち、サービス提供アプリ33は、位置データ52(ページアドレス521)に基づいて取得したWebページ23の更新日時を、そのWebページ23を提供するWebサーバ2から取得する。サービス提供アプリ33は、取得した更新日時が管理データ5において管理されている登録時更新日時532よりも後であるかどうかを判定する。取得した更新日時が後ではない(取得した更新日時が登録時更新日時532と一致するか、或いは取得した更新日時が登録時更新日時532よりも前である)場合は、サービス提供アプリ33は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいと判定する。逆に、取得した更新日時が後である場合は、そのWebページ23の内容が変更されたことによって、そのWebページ23に含まれていたはずのクリッピングデータの内容や位置が変更されたであろうと推定して、上記位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータは誤りであると判定する。
対処データ54は、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが誤りであると判定された場合、正しい(正しいと見なせる)クリッピングデータを取得するために利用されるデータである。具体的には、対処データ54は、対象とするWebページ23の中から正しい(正しいと見なせる)クリッピングデータを検索するために利用される、検索の条件となるデータである。対処データ54としては、例えば、キーワード541や開始文字542や終了文字543等を採用することができる。尚、複数の対処データ54のうちのいずれか1つのみが採用されてもよいし、複数の対処データ54が組み合わせて採用されもよい。
例えば、“ID1”のクリッピングデータ(“3番目のリストの記事”235)に関する対処データ54は、次のように決定される。即ち、“ID1”のクリッピングデータに関するキーワード541は、“3番目のリストの記事”235に含まれる一部の文字或いは文字列、例えば“3番目”とされる。尚、キーワード541は、複数設定されてもよい。また、キーワード541の登場回数が、検索の条件として設定されてもよい。例えば、“3番目のリストの記事”235の例であれば、“3番目”に加えて“の”をキーワード541とすることもできるし、“の”の登場回数は2回であることが、検索の条件として設定されてもよい。また、“ID1”のクリッピングデータに関する開始文字542は、“3番目のリストの記事”235の開始文字である“3”とされる。また、“ID1”のクリッピングデータに関する終了文字543は、“3番目のリストの記事”235の終了文字である“事”とされる。
尚、本実施形態では、チェックサム531及び登録時更新日時532を判定データ53とし、キーワード541、開始文字542及び終了文字543を対処データ54としたが、チェックサム531及び登録時更新日時532を対処データ54とすることもできるし、キーワード541、開始文字542及び終了文字543を判定データ53とすることもできる。また、チェックサム531、登録時更新日時532、キーワード541、開始文字542及び終了文字543の全て或いはいずれか一以上を、判定データ53及び対処データ54の両方とすることもできる。例えば、チェックサム531が対処データ54とされた場合は、対象とするWebページ23の中から任意に抽出されたデータであって、そのデータから計算されるチェックサム531が管理データ5において管理されているチェックサム531と一致するデータが、検索結果(即ち、正しいクリッピングデータと決定されるデータ)とされる。また、例えば、キーワード541が判定データ53とされた場合は、サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されているキーワード541が、位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータに含まれているかどうかを判定することにより、その位置データ52に基づいて取得したクリッピングデータが正しいかどうかを判定することになる。
また、登録されたクリッピングデータの管理は、クライアント1ごとに行われてもよいし、複数のクライアント1単位で行われてもよい。複数のクライアント1単位で管理される場合は、それら複数のクライアント1は、それら複数のクライアント1のいずれかによって登録されたクリッピングデータを閲覧可能となる(即ち、複数のクライアント1のいずれかによって登録されたクリッピングデータが、それら複数のクライアント1の間で共有される)。クライアント1ごとに管理される場合は、例えば、管理データ5は、クライアント1ごとに作成される。以下の説明では、登録されたクリッピングデータは、クライアント1ごとに管理されているものとする。
図5は、クリッピングデータを登録する処理のフローチャートである。
まず、クライアント1のWebブラウザ13は、ユーザから指定されたWebページ23を取得することの要求を、そのWebページ23を提供するWebサーバ2へ送信する(S101)。
Webページ23の取得要求を受信したWebサーバ2は、その要求において指定されたWebページ23をクライアント1へ送信する(S102)。
Webページ23を受信したクライアント1のWebブラウザ13は、受信したWebページ23に基づく画面7を作成し、その作成した画面7を入出力部14に表示する(S103)。
クライアント1のユーザは、画面7に表示されたテキストデータの全部又は一部、或いは画像データをクリッピングデータとして指定して、指定したクリッピングデータの登録をWebブラウザ13に対して指示する(S104)。以下、図5及び図6の説明において、S104においてユーザによって指定された、登録の対象となるクリッピングデータを「登録対象クリッピングデータ」と呼ぶこととする。
登録の指示を受け付けたWebブラウザ13は、登録対象クリッピングデータ(画像データの場合は、画像ファイル名を示すデータ)が含められた登録要求を、サービス提供サーバ3へ送信する(S105)。この登録要求には、登録対象クリッピングデータに加えて、その登録対象クリッピングデータが含まれるWebページ23へアクセスするために利用されるアドレス(ページアドレス521)が更に含められる。
登録要求を受信したサービス提供サーバ3のサービス提供アプリ33は、登録要求に含められたページアドレス521が示すアクセス先のWebページ23(即ち、登録対象クリッピングデータが含まれるWebページ23)を取得することの要求を、そのWebページ23を提供するWebサーバ2へ送信する(S106)。
Webページ23の取得要求を受信したWebサーバ2は、その要求において指定されたWebページ23(即ち、S102において送信したWebページ23と同じもの)をクライアント1へ送信する(S107)。
Webページ23を受信したサービス提供サーバ3のサービス提供アプリ33は、登録要求に含められた登録対象クリッピングデータを登録する処理(以下、「登録処理」)を行う(S108)。登録処理については、図6を参照して詳しく説明する。
図6は、登録処理のフローチャートである。
まず、サービス提供アプリ33は、図5のS107において受信したWebページ23の構造(即ち、そのWebページ23が表現する木構造)を解析する(S201)。そして、サービス提供アプリ33は、その解析結果を参照して、図5のS105において受信した登録要求に含められた登録対象クリッピングデータが、どの要素データに含まれているか(或いはどの要素データに対応しているか)を調べる。
次に、サービス提供アプリ33は、登録対象クリッピングデータに関する要素データパス522を取得する(S202)。要素データパス522については、図3で説明したとおりである。図3Bに示したように、登録対象クリッピングデータが“3番目のリストの記事”235であれば、登録対象クリッピングデータに関する要素データパス522は、例えば“/html/body/ul/li[3]”となる。
次に、サービス提供アプリ33は、登録対象クリッピングデータに関する開始文字位置523及び終了文字位置524を取得する(S203)。開始文字位置523及び終了文字位置524については、図4で説明したとおりである。
次に、サービス提供アプリ33は、登録対象クリッピングデータに関する判定データ53及び対処データ54を生成する(S204)。本実施形態では、図4で示したような判定データ53及び対処データ54が生成されるものとする。
その後、サービス提供アプリ33は、登録対象クリッピングデータに関する位置データ52、判定データ53及び対処データ54を、登録対象クリッピングデータに任意に付与されたクリッピングデータID51に関連付けて記憶(データベース4に蓄積されている管理データ5に追加)する(S205)。即ち、サービス提供アプリ33は、登録要求に含められたページアドレス521、S202で取得した要素データパス522、及びS203で取得した開始文字位置523及び終了文字位置524を、登録対象クリッピングデータに関するものとして管理データ5に追加する。また、サービス提供アプリ33は、S204で生成した判定データ53及び対処データ54を、登録対象クリッピングデータに関するものとして管理データ5に追加する。
以上により、登録対象クリッピングデータの登録が完了する。
図7は、登録済みのクリッピングデータを閲覧する処理のフローチャートである。
まず、クライアント1のWebブラウザ13は、ユーザからの指示に基づいて、登録済みのクリッピングデータを閲覧することの閲覧要求を、サービス提供サーバ3へ送信する(S301)。
閲覧要求を受信したサービス提供サーバ3のサービス提供アプリ33は、まず、閲覧要求を出したクライアント1に対する応答用のWebページ(以下、「応答用Webページ」)を生成する。尚、この時点では、応答用Webページには、登録済みのクリッピングデータ(或いは、登録済みのクリッピングデータを取得できなくなった旨を示すデータ)は、未だ含まれていない。以下の処理が行われることにより、登録済みのクリッピングデータ等が、応答用Webページに追加される。
次に、サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されているクリッピングデータID51の一つを選択する(S302)。
次に、サービス提供アプリ33は、S302で選択されたクリッピングデータID51(以下、「対象ID51」)について、その対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータを取得する処理(以下、「登録済みクリッピングデータ取得処理」)を行う(S303)。登録済みクリッピングデータ取得処理については、後に図8を参照して詳しく説明する。
次に、サービス提供アプリ33は、S303において対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータの取得に成功したか否かを判定する(S304)。
対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータの取得に成功した場合は(S304:YES)、サービス提供アプリ33は、その取得した登録済みのクリッピングデータを、応答用Webページに追加する(S305)。
一方、対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータを取得することができなかった場合は(S304:NO)、サービス提供アプリ33は、対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータを取得できなくなった旨を示すデータ(例えば、テキストデータ)を、応答用Webページに追加する(S306)。
サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されている全てのクリッピングデータID51について、S302〜S306の処理を繰り返して行う(S307)。
その後、サービス提供アプリ33は、最終的に生成された応答用Webページをクライアント1へ送信する(S308)。
応答用Webページを受信したクライアント1のWebブラウザ13は、受信した応答用Webページに基づく画面を作成し、その作成した画面を入出力部14に表示する。
以上により、クライアント1のユーザが、登録済みのクリッピングデータを閲覧できるようになる。
図8は、登録済みクリッピングデータ取得処理のフローチャートである。
図8の処理では、図7のS302で選択された対象ID51について、その対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータの取得が行われる。従って、図8の処理では、管理データ5において対象ID51と対応付けて管理されている位置データ52、判定データ53及び対処データ54が参照される。
まず、サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されている外部位置データ(即ち、ページアドレス521)を参照して、そのページアドレス521が示すアクセス先のWebページ23を取得する(S401)。以下、図8の説明において、管理データ5において管理されているページアドレス521を「管理ページアドレス521」と呼ぶ。
次に、サービス提供アプリ33は、S401で取得したWebページ23の更新日時を、そのWebページを提供するWebサーバ2から取得する(S402)。
その後、サービス提供アプリ33は、S402で取得した更新日時が管理データ5において管理されている登録時更新日時532よりも後であるかどうかを判定する(S403)。
S402で取得した更新日時が管理データ5において管理されている登録時更新日時532よりも後である場合は(S403:YES)、サービス提供アプリ33は、S401で取得したWebページ23に含まれていたはずのクリッピングデータの内容や位置が変更されたであろうと推定する。そして、サービス提供アプリ33は、正しい(正しいと見なせる)クリッピングデータ(登録済みのクリッピングデータと決定するもの)を、S401で取得したWebページ23或いはその他の任意に取得されたWebページ23から検索する処理(以下、「検索処理」)を行う。検索処理は、開始番号“1”が付与されている処理である。検索処理については、後に詳しく説明する。
一方、S402で取得した更新日時が管理データ5において管理されている登録時更新日時532よりも後ではない(取得した更新日時が登録時更新日時532と一致するか、或いは取得した更新日時が登録時更新日時532よりも前である)場合は(S403:NO)、サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されている内部位置データ(即ち、要素データパス522、開始文字位置523及び終了文字位置524)を参照して、S401で取得したWebページ23からクリッピングデータを取得する(S404)。
その後、サービス提供アプリ33は、S402で取得したクリッピングデータから計算されるチェックサム531が、管理データ5において管理されているチェックサム531と一致するかどうかを判定する(S405)。
S402で取得したクリッピングデータから計算されるチェックサム531が、管理データ5において管理されているチェックサム531と一致する場合は(S405:YES)、サービス提供アプリ33は、S402で取得したクリッピングデータが正しい(即ち、S402で取得したクリッピングデータが登録済みのクリッピングデータである)と決定する(S406)。
一方、S402で取得したクリッピングデータから計算されるチェックサム531が、管理データ5において管理されているチェックサム531と異なる場合は(S405:NO)、サービス提供アプリ33は、S402で取得したクリッピングデータは誤りであると判定する。そして、サービス提供アプリ33は、検索処理を実行する。
以下、検索処理(開始番号“1”が付与されている処理)について説明する。
まず、サービス提供アプリ33は、管理データ5において管理されている対処データ54が示す条件に合致するデータを、対象とするWebページ23から検索する(S407)。尚、検索処理は、一以上のWebページ23に対して繰り返して実行されるが、最初に検索の対象とされるWebページ23は、S401で取得したWebページ23とされる。例えば、図4に示す管理データ5における“ID1”が対象ID51とされている場合は、キーワード532である“3番目”を含み、かつ、開始文字533が“3”であり、かつ、終了文字534が“事”である任意のデータが、対象とされるWebページ23の中に含まれているかどうかが調べられる。
次に、サービス提供アプリ33は、対処データ54が示す条件に合致するデータが得られたか否かを判定する(S408)。
対処データ54に合致するデータが得られた場合は(S408:YES)、サービス提供アプリ33は、その得られたデータ(対処データ54が示す条件に合致するデータ)が登録済みのクリッピングデータであると決定する(S409)。
一方、対処データ54に合致するデータが得られなかった場合は(S408:NO)、サービス提供アプリ33は、管理ページアドレス521(S401で取得したWebページ23のページアドレス521)に近いページアドレス521を持つWebページ23(未だこの検索処理の対象とされていないもの)を、取得することができるかどうかを判定する(S410)。ここで、ページアドレス521が近いとは、例えば、ページアドレス521に含まれるドメイン名が同じである場合や、ディレクトリ構成(ドメイン名以外の部分)の一部が重複している場合等が該当する。
管理ページアドレス521に近いページアドレス521を持つWebページ23を取得することができる場合は(S410:YES)、サービス提供アプリ33は、管理ページアドレス521に近いページアドレス521を持つWebページ23を取得する(S411)。そして、S411で取得したWebページ23を対象として、この検索処理が再度行われる。
尚、管理ページアドレス521に近いページアドレス521を持つWebページ23を複数取得できる場合は、サービス提供アプリ33は、例えば、それら複数のWebページ23のうち、管理ページアドレス521に最も近いページアドレス521を持つものから順番に、それを検索処理の対象として検索処理を行うことができる。
一方、管理ページアドレス521に近いページアドレス521を持つWebページ23を取得することができない場合は(S410:NO)、サービス提供アプリ33は、登録済みクリッピングデータ取得処理を終了する。即ち、この場合は、サービス提供アプリ33は、対象ID51が示す登録済みのクリッピングデータを取得できないこととなる。従って、この場合は、サービス提供アプリ3は、対象ID51が示す登録済みクリッピングデータを取得することができない旨を、応答用Webページを介して、クライアント1のユーザへ通知することとなる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
本実施形態では、クリッピングデータを登録する処理において、クライアント1が、登録対象クリッピングデータとその登録対象クリッピングデータに関する外部位置データ(ページアドレス521)とを含んだ登録要求をサービス提供サーバ2へ送信し、サービス提供アプリ33が、登録要求に含まれる登録対象クリッピングデータや外部位置データ等を参照して、内部位置データ、判定データ53及び対処データ54を生成するものとしたが、必ずしもこのような構成に限られるわけではない。
例えば、クライアント1が、内部位置データ、判定データ53及び対処データ54(以下、「内部位置データ等」)を生成してもよい。クライアント1は、サービス提供アプリ33が生成する場合と同様に、図6におけるS201〜S204の処理を行うことで、内部位置データ等を生成することができる。クライアント1が内部位置データ等を生成する場合は、その生成された内部位置データ等と外部位置データとが登録要求に含められる。この場合、登録要求を受信したサービス提供アプリ33は、図6におけるS201〜S204の処理を行わずに、登録要求に含まれる位置データ52(外部位置データと内部位置データ)、判定データ53及び対処データ54を管理データ5に追加することになる。
また、例えば、クライアント1が内部位置データ等のうちの一部(例えば、内部位置データ)を生成し、サービス提供アプリ33が上記一部以外(例えば、判定データ53及び対処データ54)を生成してもよい。クライアント1が内部位置データを生成した場合、登録要求には、登録対象クリッピングデータとその登録対象クリッピングデータに関する外部位置データとに加えて、クライアント1が生成した内部位置データが含まれることになる。登録要求を受信したサービス提供アプリ33は、登録要求に含まれる登録対象クリッピングデータや外部位置データ等を参照して、判定データ53及び対処データ54を生成する。そして、サービス提供アプリ33は、登録要求に含まれる位置データ52(外部位置データと内部位置データ)と、自らが生成した判定データ53及び対処データ54とを管理データ5に追加することになる。
1…クライアント、2…Webサーバ、3…サービス提供サーバ、4…データベース、5…管理データ、6…通信ネットワーク
Claims (11)
- サーバによって提供される閲覧データであってクライアントを介して閲覧された閲覧データに含まれる部分データを、前記クライアントの要求に基づいて管理する部分データ管理装置であって、
前記クライアントによって指定された部分データの登録要求を前記クライアントから受け付ける登録要求受付手段と、
前記登録要求を受け付けた場合、前記クライアントによって指定された部分データである登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレス、及び、前記登録時部分データを含んだ閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを記憶する記憶手段と、
登録済みの部分データの閲覧要求を前記クライアントから受け付ける閲覧要求受付手段と、
前記閲覧要求を受け付けた場合、前記記憶手段によって記憶されているアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである閲覧時閲覧データを取得する閲覧時閲覧データ取得手段と、
前記閲覧時閲覧データ取得手段によって取得された閲覧時閲覧データと前記記憶手段によって記憶されている内部位置データとに基づいて、前記閲覧時閲覧データにおける前記内部位置データが示す位置にある部分データである閲覧時部分データを取得する部分データ取得手段と、
前記部分データ取得手段によって取得された閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成する応答用データ生成手段と、
前記応答用データ生成手段によって生成された応答データを前記クライアントへ送信する応答用データ送信手段と、
を備える部分データ管理装置。 - 前記登録要求には、前記登録時部分データと前記登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスとが含まれ、
前記部分データ管理装置が、
前記登録要求に含まれるアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである登録時閲覧データを取得する登録時閲覧データ取得手段と、
前記登録時閲覧データ取得手段によって取得された登録時閲覧データと前記登録要求に含まれる前記登録時部分データとに基づいて、前記登録時閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを生成する内部位置データ生成手段と、を更に備え、
前記記憶手段は、前記登録要求に含まれるアドレス及び前記内部位置データ生成手段によって生成された内部位置データを記憶する、
請求項1記載の部分データ管理装置。 - 前記登録要求には、前記登録時部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスと前記内部位置データとが含まれ、
前記記憶手段は、前記登録要求に含まれるアドレス及び前記登録要求に含まれる内部位置データを記憶する、
請求項1記載の部分データ管理装置。 - 前記閲覧時部分データが前記登録時部分データと同じものであるかどうかを判定するための判定データを、前記登録時部分データ又は前記登録時部分データを含んだ閲覧データの更新日時に基づいて生成する判定データ生成手段、を更に備え、
前記記憶手段は、前記アドレス及び前記内部位置データに加えて、前記判定データ生成手段が生成した判定データを記憶し、
前記応答用データ生成手段は、前記記憶手段に記憶されている判定データに基づいて、前記閲覧時部分データが前記登録時部分データと一致するか否かの正否判定を行い、前記正否判定の結果が肯定的である場合、前記閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成する、
請求項1又は2記載の部分データ管理装置。 - 前記登録時部分データと同じ部分データを閲覧データの中から検索する際の検索の条件を示す対処データを、前記登録時部分データに基づいて生成する生成する対処データ生成手段、を更に備え、
前記記憶手段は、前記アドレス、前記内部位置データ及び前記判定データに加えて、前記対処データ生成手段が生成した対処データを記憶し、
前記応答用データ生成手段は、前記正否判定の結果が否定的な場合、前記記憶手段によって記憶されている対処データに基づいて、前記記憶手段によって記憶されているアドレス又は前記アドレスに近いアドレスのアクセス先の閲覧データから、前記登録時部分データと同じ部分データを検索し、前記検索の結果得られた部分データが前記閲覧時部分データの代わりに含まれる応答用データを生成する、
請求項4記載の部分データ管理装置。 - 前記応答用データ生成手段は、前記正否判定の結果が否定的である場合又は前記検索の結果前記登録時部分データを得ることができなかった場合、前記登録時部分データを得ることができない旨を示すデータが前記閲覧時部分データの代わりに含まれる応答用データを生成する、
請求項5記載の部分データ管理装置。 - 前記判定データは、前記登録時部分データに対するチェックサム、前記登録時部分データに含まれる一部の文字或いは文字列、前記登録時部分データの開始文字、前記登録時部分データの終了文字及び前記登録時部分データを含んだ閲覧データの更新日時のうちのいずれか一以上である、
請求項4〜6のいずれか1項に記載の部分データ管理装置。 - 前記対処データは、前記登録時部分データに対するチェックサム、前記登録時部分データに含まれる一部の文字或いは文字列、前記登録時部分データの開始文字及び前記登録時部分データの終了文字のうちのいずれか一以上である、
請求項4〜7のいずれか1項に記載の部分データ管理装置。 - 前記閲覧データは、複数のタグにより構造化されており、
前記閲覧データは、各タグ内に存在するデータである要素データのそれぞれを各ノードとする木構造を表現し、
前記内部位置データは、前記閲覧データが表現する木構造における、ルートノードから、前記部分データを含む要素データに対応するノードまでのパスと、前記部分データを含む要素データ内における、前記部分データが存在する位置との組み合わせである、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の部分データ管理装置。 - サーバによって提供される閲覧データであってクライアントを介して閲覧された閲覧データに含まれる部分データを、前記クライアントの要求に基づいて管理するための部分データ管理方法であって、
前記クライアントによって指定された部分データと前記指定された部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスとが含まれる、前記指定された部分データの登録要求を、前記クライアントから受け付け、
前記登録要求を受け付けた場合、前記登録要求に含まれるアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである登録時閲覧データを取得し、
前記登録時閲覧データと前記登録要求に含まれる部分データである登録時部分データとに基づいて、前記登録時閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを生成し、
前記登録要求に含まれるアドレス及び前記生成された内部位置データを記憶し、
登録済みの部分データの閲覧要求を前記クライアントから受け付け、
前記閲覧要求を受け付けた場合、前記記憶されているアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである閲覧時閲覧データを取得し、
前記閲覧時閲覧データと前記記憶されている内部位置データとに基づいて、前記閲覧時閲覧データにおける前記内部位置データが示す位置にある部分データである閲覧時部分データを取得し、
前記取得された閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成し、
前記生成された応答用データを前記クライアントへ送信する、
部分データ管理方法。 - サーバによって提供される閲覧データであってクライアントを介して閲覧された閲覧データに含まれる部分データを、前記クライアントの要求に基づいて管理するためのコンピュータプログラムであって、
前記クライアントによって指定された部分データと前記指定された部分データを含んだ閲覧データへアクセスするためのアドレスとが含まれる、前記指定された部分データの登録要求を、前記クライアントから受け付け、
前記登録要求を受け付けた場合、前記登録要求に含まれるアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである登録時閲覧データを取得し、
前記登録時閲覧データと前記登録要求に含まれる部分データである登録時部分データとに基づいて、前記登録時閲覧データにおける前記登録時部分データの位置を示す内部位置データを生成し、
前記登録要求に含まれるアドレス及び前記生成された内部位置データを記憶し、
登録済みの部分データの閲覧要求を前記クライアントから受け付け、
前記閲覧要求を受け付けた場合、前記記憶されているアドレスへアクセスしてアクセス先の閲覧データである閲覧時閲覧データを取得し、
前記閲覧時閲覧データと前記記憶されている内部位置データとに基づいて、前記閲覧時閲覧データにおける前記内部位置データが示す位置にある部分データである閲覧時部分データを取得し、
前記取得された閲覧時部分データが含まれる応答用データを生成し、
前記生成された応答用データを前記クライアントへ送信する、
コンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2008100778A JP2009252047A (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 閲覧データに含まれる部分データを管理する装置 |
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