JP2009247509A - 照明を備えた磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

照明を備えた磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 呼吸動によるアーチファクトを低減する。
【解決手段】 撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、撮像空間に配置された被検体に傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場発生部と、前記被検体に高周波磁場パルスを照射する高周波照射部と、前記被検体が発生する核磁気共鳴信号を取得する受信部と、前記受信部の取得した信号を演算処理し、画像を再構成する信号処理部と、前記高周波照射部、前記傾斜磁場発生部および受信部の動作を制御して所定のパルスシーケンスを実行させる制御部とを有する核磁気共鳴イメージング装置において、
前記被検体に周期的運動を誘導する誘導手段を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴(以下、「NMR」という)信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を画像化する核磁気共鳴イメージング(以下、「MRI」という)装置に関し、特に体動に伴うアーチファクトの発生を低減する技術に関する。
MRI装置は、被検体、特に人体の組織を構成する原子核スピンが発生するNMR信号を計測し、その頭部、腹部、四肢等の形態や機能を二次元的に或いは三次元的に画像化する装置である。撮影においては、NMR信号には、傾斜磁場によって異なる位相エンコードが付与されるとともに周波数エンコードされて、時系列データとして計測される。計測されたNMR信号は、二次元又は三次元フーリエ変換されることにより画像に再構成される。
MRI装置による撮影の最中に被検体が動くと、画像にアーチファクトが生じることが知られており、これは体動アーチファクトと呼ばれる。体動アーチファクトは、所定の計測点に所定の位相エンコード量が与えられるべきところが、動きによって他の計測点に位相エンコード量が印加され、そのままエコー信号が収集され、画像を合成したために生じる。例えば、被検体の呼吸による体動アーチファクトがある。
呼吸による体動アーチファクトを除去する方法として、ナビゲーターエコーを用いて呼吸動をモニターする方法がある(例えば、特許文献1参照)。ナビゲーターエコーを用いて呼吸動をモニターする場合、モニターしたい着目部位(例えば横隔膜など)を局所的に励起し、同局所励起領域から位相エンコード傾斜磁場を付加しないナビゲーターエコーを取得するシーケンスを実行する。これにより着目部位の変位をリアルタイムで計測する。ナビゲーターシーケンスに続いて画像用の本計測シーケンスを実行する。このとき、ナビゲーターシーケンスによって得られた変位が予め設定した範囲(例えば5mm以内)の中に入っていれば本計測シーケンスによって得たデータを画像再構成に用いる。こうして画像再構成に必要なデータ取得が完了したら撮影を終了する。この手法により、被検体がほぼ同じ変位にある状態でデータを取得することができるため、呼吸動による体動の影響が大きく低減された画像が得られる。この方法によれば、呼吸モニター用のデバイスをセッティングすることなく体動の影響を低減することができる。
特開2007−301295号公報。
しかしながら、被検体によっては呼吸が速い時と遅い時があったり、被検体の容態によって、呼吸が不規則であったりする場合がある。そのような場合、ある設定の下にナビゲーターシーケンスで呼吸モニターをしようとすると次のような問題が生じる。すなわち、呼吸の状態あるいは、被検体の容態によって、本計測シーケンス実行のために所望の呼吸位相期間をうまくとれる場合もあれば、あまりとれない場合もある。
本発明の目的は、体動に同期させて好適な画像を生成することが可能なMRI装置及び方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、撮像空間に配置された被検体に傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場発生部と、前記被検体に高周波磁場パルスを照射する高周波照射部と、前記被検体が発生する核磁気共鳴信号を取得する受信部と、前記受信部の取得した信号を演算処理し、画像を再構成する信号処理部と、前記高周波照射部、前記傾斜磁場発生部および受信部の動作を制御して所定のパルスシーケンスを実行させる制御部とを有する核磁気共鳴イメージング装置において、
前記被検体の周期的運動を誘導する誘導手段を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置が提供される。
本発明によれば、被検体の体動を所望の状態に誘導することができる様になる。これにより、体動に同期させて好適な画像を生成することが可能なMRI装置を提供することができる。
以下、添付図面に従って本発明のMRI装置の好ましい実施形態について詳説する。なお、発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
最初に、本発明に係るMRI装置の一例の全体概要を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係るMRI装置の一実施例の全体構成を示すブロック図である。このMRI装置は、NMR現象を利用して被検体の断層画像を得るもので、図2に示すように、MRI装置は静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU)8とを備えて構成される。
静磁場発生系2は、垂直磁場方式であれば、被検体1の周りの空間にその体軸と直交する方向に、水平磁場方式であれば、体軸方向に均一な静磁場を発生させるもので、被検体1の周りに永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源が配置されている。
傾斜磁場発生系3は、MRI装置の座標系(静止座標系)であるX,Y,Zの3軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9と、それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源10とから成り、後述のシ−ケンサ4からの命令に従ってそれぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動することにより、X,Y,Zの3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzを印加する。撮影時には、スライス面(撮影断面)に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を印加して被検体1に対するスライス面を設定し、そのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2つの方向に位相エンコード方向傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコード方向傾斜磁場パルス(Gf)を印加して、エコー信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードする。
シーケンサ4は、高周波磁場パルス(以下、「RFパルス」という)と傾斜磁場パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する制御手段で、CPU8の制御で動作し、被検体1の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系5、傾斜磁場発生系3、および受信系6に送る。
送信系5は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体1にRFパルスを照射するもので、高周波発振器11と変調器12と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル(送信コイル)14aとから成る。高周波発振器11から出力された高周波パルスをシーケンサ4からの指令によるタイミングで変調器12により振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器13で増幅した後に被検体1に近接して配置された高周波コイル14aに供給することにより、RFパルスが被検体1に照射される。
受信系6は、被検体1の生体組織を構成する原子核スピンの核磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出するもので、受信側の高周波コイル(受信コイル) 14bと信号増幅器15と直交位相検波器16と、A/D変換器17とから成る。送信側の高周波コイル14aから照射された電磁波によって誘起された被検体1の応答のNMR信号が被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出され、信号増幅器15で増幅された後、シーケンサ4からの指令によるタイミングで直交位相検波器16により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器17でディジタル量に変換されて、信号処理系7に送られる。
信号処理系7は、各種データ処理と処理結果の表示及び保存等を行うもので、光ディスク19、磁気ディスク18等の外部記憶装置と、CRT等からなるディスプレイ20とを有し、受信系6からのデータがCPU8に入力されると、CPU8が信号処理、画像再構成等の処理を実行し、その結果である被検体1の断層画像をディスプレイ20に表示すると共に、外部記憶装置の磁気ディスク18等に記録する。
操作部25は、MRI装置の各種制御情報や上記信号処理系7で行う処理の制御情報を入力するもので、トラックボール又はマウス23、及び、キーボード24から成る。この操作部25はディスプレイ20に近接して配置され、操作者がディスプレイ20を見ながら操作部25を通してインタラクティブにMRI装置の各種処理を制御する。
更に、21は経時的な画像解析処理および計測を行うプロブラムやその実行において用いる不変のパラメータなどのROM、22は全計測で得た計測パラメータや受信系で検出したエコー信号などのRAMである。
なお、図1において、送信側の高周波コイル14aと傾斜磁場コイル9は、被検体1が挿入される静磁場発生系2の静磁場空間内に、垂直磁場方式であれば被検体1に対向して、水平磁場方式であれば被検体1を取り囲むようにして設置されている。また、受信側の高周波コイル14bは、被検体1に対向して、或いは取り囲むように設置されている。
現在MRI装置の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を2次元もしくは3次元的に撮像する。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本実施例では、上述した一般的なMRI装置の構成に加えて、さらに図2に示す以下の構成が必要となる。以下順に説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る磁気共鳴イメージング装置は、シールドルーム内のMRI装置のガントリ付近のいずれかの位置に、光を発生させる発光体26や光ファイバーを被検体の周期的運動を誘導する誘導手段として備える。そして、この誘導手段はその明るさを周期的に変えることにより、前記撮影空間あるいは前記磁気共鳴イメージング装置の配置されるシールドルーム内の明るさを周期的に変えて、前記被検体に周期的運動(呼吸)を誘導する。ただし、本実施例における発光体26は、強磁場下で動作させるので、その影響を受けにくいものとしたり、静磁場を乱さないようなものが望ましいと考えられる。その意味では、直流ランプ、LED、有機エレクトロルミネッセンス(EL)等が適用可能である。もしくは、磁場の影響を受けない場所にある光源から、光ファイバー等で光を撮影空間近傍へ誘導するようにしても良い。
照明に色を付けてメッセージ性を持たせる場合は、複数の色の発光体26を備えても良い。もしくは、光ファイバーで導光する場合は、光源の前に色付きフィルターを配置することによって調光しても良い。
また、本発明の実施例1に係る磁気共鳴イメージング装置では、発光体からの光は、被検体から見える様に直接的、間接的に撮影空間周辺を照らしている必要がある。
ただし、撮影する部位は一定ではないので、被検体の位置や向きが変化する場合がある。
撮影は主に腹部を仰向けに撮影している時が多いが、場合によっては、横向きやうつ伏せで撮影する場合もありえる。このような場合にも使用可能であるように、比較的広い範囲から見える様に発光体を配置する必要がある。例えばガントリの内面に平面状の発光体を複数配置したり、円筒状のガントリ内面を間接的に照らすように発光体や光ファイバーを配置したりする。
更に、本発明の実施例1に係る磁気共鳴イメージング装置では、発光体の輝度を時間的に制御する必要があるので、時間的に変化する輝度を制御できる光源電源27、制御基板28を必要とする。
例えば、CPU側からデジタルデータを時系列的に、赤色LED、緑色LED、青色LEDの輝度を示すデータを送り、制御基板はこのデジタルデータをデジタルアナログ変換して、各色の輝度に応じた電流を各LEDに供給する。最近ではLEDの調光は広く用いられているので、上記の機能を持った専用ICが各社より提供されており、これらを用いればよい。図2で示された例では、発光体に光源電源が接続され、光源電源に制御基板が接続され、制御基板にCPUが接続されている。
また、後述するように被検体の呼吸をモニターする場合には、図2に示されたように被検体に呼吸センサ29が設けられ、呼吸センサにそれからの情報を解析するための生体情報モニタ30が接続され、生体情報モニタ30にCPUが接続されている。
以下、本発明の実施する場合の一連の手順について、図3に従って説明する。
step1)照明を明るくする
操作者が寝台を動かして被検体を撮影領域に配置する場合、被検体は狭い空間へ押し込められる感覚となる。この時の被検体の不安感を低減するためには、操作者は蛍光体等を用いて、明るい暖色系の色で、撮影空間内を照らせば良い。この際、操作者は一定の色、輝度で蛍光体等により撮影空間内を時間的に一定で照らしても良いし、リラックスさせる為に適当な周期で蛍光体等の輝度、彩度を変えても良い。
step2)現在の呼吸状態を把握する
次に、操作者は公知例で示したナビゲーションエコーや呼吸センサーによって呼吸動をモニターすることにより、被検体の現在の状態を把握する。例えば、呼吸センサーによる方法では、操作者は被検体の腹壁や胸壁に取り付けた呼吸センサーによって呼吸動をモニターし、被検体がどれくらいの周期で呼吸をしているか(呼吸周期)、どの程度規則正しく、あるいは不規則に呼吸しているか(呼吸の乱れ具合)をモニターする。ナビゲーションエコーによる方法でも呼吸の乱れ具合等をモニターする。
step3)呼吸の誘導条件、撮影条件を決める
次に、操作者はナビゲーションエコーや呼吸センサーによって取得した被検体の呼吸周期、乱れ具合等の情報を用い、本撮像の際の呼吸の誘導条件(呼吸周期)、撮影条件(撮影シーケンス)を定める。より具体的には、被検体が撮影領域に配置された直後は、被検体は通常緊張感等から比較的安定していない状態であり、被検体の状態が安定するように操作者は呼吸を誘導する。例えば、操作者は被検体が撮影領域に配置された直後に10回/分の呼吸であれば、6回/分等を誘導目標として定める。
さらに、該誘導の周期に併せて操作者は撮影条件を定める。例えば被検体の呼吸が毎分6回の呼吸であれば、1周期は10秒であり、そのうち例えば4秒間の息止め時間を設けるとするならば、その4秒の間に撮影を行えるようなシーケンスを操作者は設定する。そのようなシーケンスによりMRIの撮像を行うと、繰り返し時間TRが500msであれば、1呼吸の間にTR8回分のデータをMRI装置は取得できる。TR8回でデータが足りない場合は、操作者はさらに次の呼吸周期の息止め時間も使用し、複数の呼吸周期に分けてデータを取得するようにシーケンスを設定する。
ただし、被検体による息止め時間は、上記の様に短いものだけではなく、例えば30秒程度の長い時間を操作者は設定しても良い。ただし、この場合は、一度の息止め後に呼吸は乱れるので、再度誘導を行って、呼吸が安定するのを待つ必要がある。
上記の呼吸条件、撮影条件は、操作者が全て決めても良いが、特に撮影条件を個別に決めるのは容易では無いので、被検体の状態を見ながら呼吸周期の誘導目標を操作者が決めたら、それに併せた撮影条件をMRI装置内で計算して提案するようにしても良い。
step4)誘導を開始する
step3)で定めた周期で被検体が呼吸するように、呼吸誘導が開始される。その際、操作者は予め呼吸のルールを被検体に音声によるコミュニケーション等により伝えなければならない。例えば、明るくなるのに併せて息を吸い込むというルールを決めて、そのルールを操作者は被検体に伝えておく。そして、操作者は被検体が6回/分で被検体が呼吸するように誘導したい場合には、照明の明るさを6回/分で変えて、それに合わせて被検体が呼吸するようにルールを決めることによって、呼吸を誘導する。
step5)呼吸動が安定するのを確認する
操作者はstep4)において呼吸を誘導したとおり、被検体が呼吸しているかを確認する。例えば、操作者は照明の明るさの変化に合わせて、被検体の呼吸が6回/分で誘導されているかを確認する。その際、被検体の呼吸の誘導ができていなく、例えば6回/分で呼吸されていなければ、操作者は呼吸の周期を変えるか、他の方法による体動補正の実施に切り替える。もし、被検体の呼吸が正しく誘導されていれば、step6)へ移行する。
step6)撮影を開始する
操作者は、呼吸の誘導する周期、呼吸の位相に併せて撮影を実施する。
その際、MRI装置は誘導する呼吸の周期と実際の呼吸の周期の相関を取り、互いの周期のずれが急に大きくなり、相関が悪くなったら撮影を自動的に一時停止する。
MRI装置が複数のシーケンスでの撮影を実施する場合、操作者は一定の周期で呼吸させながら、step6の中に複数のシーケンスを組み込むようにしても良いし、シーケンスに併せて周期を変化させてstep4から6を実施させてもよい。
次に、図4を用い、本実施例のタイミングチャートを説明する。
操作者は、t1までの被検体をセッティングする時間は、蛍光体の照明をHighレベルとなるように設定して不安感を取り除く。t1からt2までの時間では、操作者は、被検体の状態をモニターするために、照明を少しずつ変化させながら、呼吸周期をモニターする。図では撮影しながら呼吸動をモニターする撮影としてナビゲーションエコーを行っているが、呼吸動を検知するセンサーを使用する場合は、t1からt2までの時間においてMRI装置は撮影シーケンスを実行しなくとも構わない。
t2からt3の間には、step3)において、操作者は呼吸の誘導条件、撮影条件を決める。被検体はこの期間は休息する。
t3からt4の間では、操作者は、蛍光体により明るさを変えて被検体の呼吸を誘導しながら呼吸動をモニターする。ただし、step2における体動周期と目標とする周期のずれが大きい場合は、操作者は誘導周期が徐々に長くなるように設定する必要がある。
操作者は呼吸動が安定していることを確認して、t4以降に撮影を行う。操作者はこの図ではt4からt5の間、t6からt7の間において前記誘導手段により誘導された被検体の呼吸の位相が所望の時に、本撮影、すなわち所定のパルスシーケンスを実行するように設定する。
この図では、step2,3,4,5を別けているが、予め呼吸周期の目標が定まっているのであれば、step2,3を省略して操作者は設定しても構わない。また、step4で誘導を開始した後に被検体の呼吸の様子を観察しながら呼吸周期の目標が変わるように操作者は設定しても構わない。
上記実施例の中で、心臓の拍動については説明していないが、心拍は呼吸にある程度誘導される。通常の呼吸周期の範疇であれば、1呼吸でおよそ4心拍となることが知られている。しかしながら、息止め時間を30秒等と長い時間になるように操作者が設定した場合は、逆に被検体の心拍は乱れる。
また、一定のゆっくりとした周期に誘導周期を操作者が設定すると、被検体が寝てしまうおそれもある。被検体が寝てしまうとまた別の体動を生じさせてしまうので、適度な緊張状態で起きている方が望ましい。その為に、常に一体の状態で呼吸させるのではなく、時折覚醒の為に明るい点滅等を入れても良い。
被検体にとって問題があった場合に、操作者に対して被検体がそれを伝える手段を用意しても良い。例えば押しボタン式のスイッチを押すことで伝えても良いし、声を上げることで伝えても良い。
上記実施例1では、体動によるアーチファクトへの影響は大きいものとして、体動の影響を小さくする事を目的としたが、全てのシーケンスが体動の影響を受けるわけではない。例えば、短いTEのシーケンスであれば、その間の動き量は小さく、体動の影響を受けにくい。これを考慮すると、被検体を撮影する時に、実施例1に示したフローにおいて、息を止めていない時間帯に、動きに対して耐性のある撮影シーケンスを実施してもよい。すると、時間当たりのデータ取得効率が向上するので、短い時間で撮影を終える事が出来る。
例えば、図4のタイミングチャートではt5とt6の間に動きに対して強いシーケンスを挿入することができる。こうすることで、息止め撮影による画像と、動きの影響を受けにくいシーケンスによる非息止め撮影による画像を短時間でMRI装置が取得することが可能になる。すなわち、本実施例では所定のパルスシーケンスは2種類以上あり、前記2種類以上のうちいずれかを、MRI装置は前記呼吸が息止めされた時に実行し、他のいずれかを、MRI装置は前記呼吸が息止めされていない時に実行される。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施できる。例えば、息止め検査にも本発明の呼吸誘導が使える。つまり、図4のタイミングチャートにおけるt4-t5の時間を長くすれば息止め撮影が実施できる。患者には、光に併せて呼吸する様に伝えておき、撮影前の深呼吸を誘導し、撮影中の息止め時間は照明を点けて、撮影が終わったら再び呼吸するように操作者は被検体の呼吸を照明で誘導することが出来る。また、呼吸を誘導するために照明装置を用いなくても良く、被検体の腕等に腕輪等を嵌め、腕輪に加わる圧力をコントロールすることにより、誘導する呼吸周期を被検体に知らせるようにしても良いことは言うまでない。
上述の様に照明を用いて誘導すると、ほぼ無意識のうちに呼吸等をコントロール出来るので、マイクにより操作者が被検へ体息を止めて下さい、等と伝えるよりも被検体の負担は低減できるし、操作者にとっても負担が低減できる。
最後に、本発明で用いる照明技術について説明する。
MRI装置において照明は、まずは被検者の快適性のために被検者近傍を明るくするものとして適用された。つまり、従来の円筒型超電導磁石を用いたMRI装置は、被験者の入る円筒状空間には部屋の照明が当たらず、暗い円筒の中に被検体は入らざるを得なかった。しかし、この様な空間に入ることは、閉所恐怖症でない被検体にとってさえも恐怖感を感じるものであった。
そこで、被検体の入る空間を明るくする事を目的として照明が設置された。狭い空間内にさらに照明を設けて狭くするのではなく、被検体の横から間接的に光を誘導する様な方法で照明された。公知の例としては、特開2004-89621号公報、特開平6-327646号公報、特開平3-146029号公報等がある。
さらに、情報を被検体に伝える手段として、照明を用いる技術が開示されている。
光源を多色化したり、明滅を制御することで、予め決めたメッセージを撮影中の被検体に伝える事が出来る。メッセージとしては、例えば撮影の残り時間等を伝えることが想定されており、公知の例としては、特開平6-30910号公報、特開平5-161626号公報、特開平5-146423号公報等がある。
また、周波数同調現象という原理を用いて、患者をリラックスさせようという発明も為されている(特開平8-10238号公報)。周波数同調現象とは、所望する脳波と同じ周波数の光刺激を外部から与えることで、その脳波の発現を促そうというものであり、例えば、リラックスさせる為のアルファ波を発現する為には、7から11ヘルツの周期で光の点滅が繰り返される。この方法で用いられる7から11ヘルツの光の点滅は、被検体に拠っては光過敏性のてんかんを生じさせる場合があるので、適用にあたっては慎重な運用が必要である。
本発明に係るMRI装置の全体基本構成 本発明に係るMRI装置への付加的構成 本発明の実施の手順の1例 本発明を実施する場合のタイミングチャート
符号の説明
1 被検体、2 静磁場発生系、3 傾斜磁場発生系、4 シーケンサ、5 送信系、6 受信系、7 信号処理系、8 中央処理装置(CPU)、9 傾斜磁場コイル、10 傾斜磁場電源、11 高周波発信器、12 変調器、13 高周波増幅器、14a 高周波コイル(送信コイル)、14b 高周波コイル(受信コイル)、15 信号増幅器、16 直交位相検波器、17 A/D変換器、18 磁気ディスク、19 光ディスク、20 ディスプレイ、21 ROM、22 RAM、23 トラックボール又はマウス、24 キーボード、51 ガントリ、52 テーブル、53 筐体、54 処理装置

Claims (5)

  1. 撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、撮像空間に配置された被検体に傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場発生部と、前記被検体に高周波磁場パルスを照射する高周波照射部と、前記被検体が発生する核磁気共鳴信号を取得する受信部と、前記受信部の取得した信号を演算処理し、画像を再構成する信号処理部と、前記高周波照射部、前記傾斜磁場発生部および受信部の動作を制御して所定のパルスシーケンスを実行させる制御部とを有する核磁気共鳴イメージング装置において、
    前記被検体に周期的運動を誘導する誘導手段を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記周期的運動は、被検体の呼吸であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    誘導手段は、前記撮影空間あるいは前記磁気共鳴イメージング装置の配置されるシールドルーム内の明るさを周期的に変えることにより、前記被検体の周期的運動を誘導することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記制御部は、前記誘導手段により誘導された被検体の周期的運動の位相が所望の時に、前記所定のパルスシーケンスを実行することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記所定のパルスシーケンスは2種類以上あり、前記2種類以上のうちいずれかは前記呼吸が息止めされた時に実行され、他のいずれかは、前記呼吸が息止めされていない時に実行されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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