JP2009246860A - 無線通信システムおよびアクセスポイント制御装置 - Google Patents

無線通信システムおよびアクセスポイント制御装置 Download PDF

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【課題】従来よりも短いGI長でSFNを実現可能な無線通信システムを得ること。
【解決手段】本発明は、OFDM方式を採用した無線通信システムであって、互いに同じ周波数を使用し、配下の移動局に向けて同一信号を送信する複数のアクセスポイント(11〜16)と、アクセスポイントの信号送信タイミングを制御する制御局(2)と、を備え、制御局(2)は、複数のアクセスポイント(11〜16)の中の1つである第1のアクセスポイントおよびこれに隣接する第2のアクセスポイントを制御する場合、第1および第2のアクセスポイント間のハンドオーバー実行位置における各アクセスポイントから送信された信号の伝搬遅延時間に基づいて、各アクセスポイントの信号送信タイミングを制御することとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用し、高速移動に対応した無線通信システムに関する。
無線通信システムでは、複数のアクセスポイント(以下、AP(Access Point)と記載する)すなわち複数セルからなる広域サービスを実現する場合、移動局(以下、MT(Mobile Terminal)と記載する)がセル間を移動する際のハンドオーバーが大きな問題となる。
たとえば、隣接するセルが異なる周波数を使用する無線通信システムでは、セル境界を越えるときにMTはシステムに割り当てられた全ての周波数について、隣接するアクセスポイント(セル)からの信号を検索する。そして、隣接するセルの信号を検出すると、上位制御層へハンドオーバーの指示を出し、通信APを変更する。この方法では、隣接セル(ハンドオーバー先のセル)を検索するために複数の周波数を切り替えなくてはならないこと、隣接セル検索中は通信が停止するためスループットが低下すること(または通信停止を回避するために複数の受信系が必要となること)、などの問題がある。
一方、OFDM通信方式では、ガードインターバル(以下、GIと記載する)と呼ばれる冗長部を情報部分に付加する事によって、受信側ではGI区間内に到来する遅延波によるシンボル間干渉を抑圧できる。そのため、この性質を利用して複数セルを単一周波数で運用する単一周波数ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)が実現できる。例えば下記特許文献1には路車間通信システムとしてSFNの考え方を導入した手法が開示されている。特許文献1に記載のシステムでは、隣接するAPは少なくとも一部のサブキャリアにおいて同一の情報を同時に送信する。このとき、セルが重なる領域で予測される遅延波の最大遅延量以上のガード時間(GIに相当)を設定することによりシンボル間干渉を回避するようにしている。すなわち、このシステムでは、複数APからの信号は先行波と遅延波としてMTには見えるため、どちらのAPから送信された信号なのかを意識することなく受信が可能となる。これにより、MTにおける周波数を切り替えながらの隣接セル検索動作を不要とした効率的なハンドオーバーを実現している。
特開2000−312177号公報
上述したように、上記特許文献1に記載のシステムでは、複数のAPから同時に同一情報を伝送することによって上記ハンドオーバーを実現している。すなわち、車両(MT)における複数のAPからの信号の到着タイミング差をGIで吸収している。そのため、セル半径の大きな高出力システムで信号の到着タイミング差を吸収するためには、相当に長いガードインターバルを設定する必要があり、システムスループットが劣化する、という問題があった。また、複数のセル領域が重なる部分が各APから同一距離にあるとは限らず、信号到着のタイミング差が大きくなる場合にスループットが大きく劣化する、という問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従来よりも短いGI長でSFNを実現可能な無線通信システムおよびアクセスポイント制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、OFDM方式を採用した無線通信システムであって、互いに同じ周波数を使用し、配下の移動局に向けて同一信号を送信する複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントの信号送信タイミングを制御する制御局と、を備え、前記制御局は、前記複数のアクセスポイントの中の1つである第1のアクセスポイントおよびこれに隣接する第2のアクセスポイントを制御する場合、当該第1および第2のアクセスポイント間のハンドオーバー実行位置における当該各アクセスポイントから送信された信号の伝搬遅延時間に基づいて、当該各アクセスポイントの信号送信タイミングを制御することを特徴とする。
この発明によれば、各アクセスポイントに対して信号の送信タイミングを指示する制御局は、移動局がハンドオーバーを実行する位置における各アクセスポイント(移動局が通信中のアクセスポイント,ハンドオーバー先のアクセスポイント)から送信された信号の伝搬遅延時間に基づいて、各アクセスポイントの送信タイミングを制御することとしたので、従来よりも短いガードインターバル長でSFNを実現し、高速移動中の移動局に対してもスループットの高い通信を提供可能な無線通信システムを得ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の無線通信システムは、外部ネットワーク1に接続された制御局2と、線路3などの移動体の移動経路に沿って設置された複数のアクセスポイント(AP)11〜16と、により構成される。制御局2は、外部ネットワーク1と各APとの間で送受信される信号の中継、および各APの信号送信タイミングの制御を行う。各APは、自身の信号照射範囲であるセル(通信エリアともいう)の中に存在する移動局(MT)4と通信を行う。
つづいて、実施の形態1の無線通信システムにおける通信制御動作を説明する。本実施の形態では、鉄道や高速道路のように移動体(MT4)の移動方向があらかじめ決まっている路車間通信システムにおいてSFNを実現する場合を想定する。なお、図1では、各APとMT4の通信用に周波数Aが割り当てられ、MT4が線路3上を右方向(AP11からAP16へ向かう方向)へ移動する場合の例を示している。この場合、図1に示したように、各APは、指向性アンテナを用いて、MT4の進行方向へ通信エリア(以下、単に「エリア」と記載する)を構築することが効果的である。図1に示したエリア構成を採用した場合、MT4は後方に向けて信号を送受信することとなる。そのため、セル境界にMT4が接近するにつれて通信中のAPからの電波は徐々に弱くなり、次のセル(他のAPと通信が可能なエリア)に入ると、次のAPから大電力で信号を受信する。この結果、前のAP(ハンドオーバー元のAPからの受信信号)と次のAP(ハンドオーバー先のAPからの受信信号)との間に大きな電力差が生じ、MTとAPの双方で容易にセル間ハンドオーバーを検出できる。ただし、この条件ではセル境界において前のAPからの距離は大きく、次のAPからの距離は小さいため、二つのAPが同時に信号を送信すると大きな到来遅延差が生じることになり、長いガードインターバルが必要となる。
そのため、本実施の形態の無線通信システムの制御局2は外部ネットワーク1と各APの間の通信を取り持ち、外部ネットワーク1から受け取ったMT4宛の送信信号を制御下にある各APに対して中継するとともにその送信タイミングを通知する。各APは制御局2から通知されたタイミングで同一情報(中継された送信信号)を送信する。一方、移動体4は、どのAPからの情報であるかを意識することなく、パケット単位の電力制御を行うだけで複数セルにわたる通信を維持できる。以下、制御局2による各APの制御動作について、図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態1の無線通信システムにおけるAPの送信タイミングの一例を示す図であり、MT4がエリア#3(AP13により管理されたエリア)とエリア#4(AP14により管理されたエリア)の境界にいる場合の例を示している。なお、ここで言う境界とは、AP14とMT4が安定して通信でき、かつ最もAP13に近い地点(図2に示した“受信点”)である。AP13およびAP14はそれぞれセル#3、セル#4に対して同一情報を特定のタイミングで送信する。図2ではAP13からMT4までの最も小さな伝搬遅延時間(見通し環境においては直接波の伝搬遅延時間)をTp#3、AP14からMT4までのもっとも小さな伝搬遅延時間をTp#4としている。この場合、AP14は、AP13の送信からTd#4だけの遅延を与えて送信を行う。最もガードインターバル(GI)を短くできる条件は、「Td#4=Tp#3−Tp#4」となるタイミングでAP14が送信を行う場合である。Tp#3,Tp#4はシステム設置時に測定できる値であり、事前に制御局2内に保持された値である。制御局2は、AP13とAP14の送信タイミングの差がTd#4となるように、AP13およびAP14に対して送信タイミングを指示する。
ハンドオーバーをスムースに進めるためには次のAPからの信号が先にMTへ到着する方が望ましい。また、反射物が全くない環境において2波が同時に到着するとノッチ(電力消失)が生じる可能性もある。そのため、制御局2は、GI長に比べて十分に小さな時間δだけ次のAP(AP14)の信号が早く到着するように送信タイミングを指示してもよい。この場合の送信タイミングは「Td#4=Tp#3−Tp#4−δ」である。スループットを落とさないためには、δはGI長に対して20%以下(特に10〜20%の範囲内)となることが望ましい。
なお、実際の送信信号はプリアンブルなどを含んだフレームとして送信されるが、図2では説明を簡単化するために1OFDMシンボルのみを示した。また、図1に示したような多数のAPにより構成されたサービスエリアを有する無線通信システムでは、AP11とAP12,AP12とAP13,…と隣接するAP同士が、上記AP13とAP14を例として示した送信タイミングの関係(図2参照)となるように、制御局2が各APを制御する。
各APの送信タイミングの指定方法はいくつか考えられるが、例えば、各APがGPSなどを利用して共通の時刻を保持するようにして、制御局2から送信時刻を通知する。また、伝送遅延が既知である光ファイバなどにより制御局2と各APとを接続し、制御局2が各APに対して、伝送遅延を考慮しつつ送信パルス(送信タイミングを示す信号)を送るようにしてもよい。
なお、OFDM受信装置では、特性劣化を避けるために最も早い到来波位置を基準にFFTウインドウを設定する(文献「平明徳,石津文雄,三宅真、“周波数選択性フェージング環境におけるOFDM通信システムのタイミング同期方式,”電子情報通信学会論文誌(B),Vol.J84-B, no.7, pp.1255-1264, July 2001.」参照)。
このように、本実施の形態の無線通信システムは、各APに対して信号の送信タイミングを指示する制御局を備え、制御局は、MTがハンドオーバーを実行する位置における各AP(MTが通信中のAP,ハンドオーバー先のAP)からの信号到達タイミングのずれ(到来遅延差)が小さくなるように、各APの送信タイミングを制御することとした。これにより、GIの長さを従来よりも短く設定したSFNを実現し、高速移動を行う移動局に対してもスループットの高い通信を提供可能なOFDM通信システムを構築することができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の無線通信システムを説明する。図3は、実施の形態2の無線通信システムの構成例を示す図である。なお、本実施の形態の無線通信システムは、構成自体は実施の形態1で示した無線通信システムと同様であり(図1参照)、制御局2の動作のみが実施の形態1と異なる。そのため、本実施の形態では、制御局2の動作を中心に説明を行う。
本実施の形態の制御局2は、通信対象であるMT4の位置を把握し、MT4の存在するエリアのAPおよびその周辺のAPに対してのみ送信の指示を出す。図3は、MT4が存在しているエリアの前後1エリアのAPに対して送信の指示を出す場合の例を示している。この例ではMT4がエリア#4(AP14が管理するエリア)に存在するため、制御局2はAP13、AP14およびAP15を一つのAP群とみなして、このAP群に対して送信の指示を行う。この際の各APの送信タイミングは実施の形態1で示した条件を用いる。すなわち、図3の例では、制御局2は、エリア#3からエリア#4へのハンドオーバー実行位置(実施の形態1で示した図2の“受信点”に相当する位置)におけるAP13からの伝搬遅延時間とAP14からの伝搬遅延時間に基づいて決定したタイミングに従って信号を送信するようにAP13およびAP14を制御し、さらに、エリア#4からエリア#5へのハンドオーバー実行位置におけるAP14からの伝搬遅延時間とAP15からの伝搬遅延時間に基づいて決定したタイミングに従って信号を送信するようにAP14を制御する。他のAPは制御局2から送信指示(送信タイミングの通知)を受けないため、MT4に対する信号送信を行わない。
また、制御局2は、MT4がエリア#4からエリア#5に移動したことを検出した場合、送信指示を出すAP群を変更し、AP14、AP15およびAP16を一つのAP群とみなして、これらのAPを制御する。
このような制御方法をとることにより、一つの制御局2の下に複数のAP群を構成できるため、複数のMTに対応できる。この様子を図4に示す。図4は、APの数が異なる部分以外は図3に示した無線通信システムと同じ構成である。図4では、制御局2が通信対象である複数のMT(MT4a,4b)を把握し、複数(この例では2つ)のAP群(AP11、AP12およびAP13からなるAP群,AP16、AP17およびAP18からなるAP群)の制御を個別に行う様子を示している。これらのAP群に属さない他のAPは、信号送信を行わない。各AP群内のAPは実施の形態1に示した送信タイミング条件で送信を行うように制御局2により制御される。ただし、AP群間は必ずしも送信タイミングを合わせる必要はない。
また、AP群を構成するAPの数はMTの移動速度や、設置環境などに応じてシステム毎に決定するが、必ずしも全てのAP群が同一数のAPを含む必要はない。
なお、本実施の形態の無線通信システムを実現するためには、上述したように、制御局2がMTの位置を把握する必要がある。制御局2がMTの位置を把握する方法としては、例えば、線路や道路に埋め込まれたセンサーからの情報を利用してMTの位置を検出する方法、MTから定期的にビーコンを送信し、各APでの受信電力を制御局で比較することによりMTの位置を検出する方法、などが考えられる。
このように、本実施の形態の無線通信システムでは、制御局が通信対象のMTの位置を検出し、検出位置およびその周辺のAPに対してのみ送信を行うように制御を行うこととした。また、送信タイミングを決定するにあたっては、実施の形態1と同様の方法で行うこととした。これにより、通信対象のMTが存在するエリアとその周辺エリアのAPのみが送信を行うため、干渉を抑圧することが可能となる。また、一つの制御局の下でスループットを落とすことなく複数のMTと同時に通信することができる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の無線通信システムを説明する。図5は、実施の形態3の無線通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態の無線通信システムは、システム制御部31と、制御局32a、32b、32cおよび32dと、線路などの移動体の移動経路に沿って設置されたアクセスポイント(AP)41〜48および51〜58と、により構成される。
システム制御部31は、外部ネットワーク1および各制御局と接続され、各制御局および各APにより構成された路車間通信システム全体を制御する。制御局32a、32b、32cおよび32dは、実施の形態1または2で示した制御局2と同様の機能を有し、接続されているAP(管理対象のAP)の制御を行う。各APは、実施の形態1および2で示したAP11〜18と同様に、自身を管理する制御局から指示されたタイミングで信号を送信し、MTと通信する。
つづいて、実施の形態3の無線通信システムにおける通信制御動作を説明する。非常に広域の路車間通信システムを実現する場合、制御局からAPまでの距離の制限などから、システム内の全てのAPを一つの制御局で制御できないことが考えられる。また、MTの後方から信号を照射するため、上り線と下り線で異なる制御を行う必要がある。そのため、本実施の形態の無線通信システムでは、各APをいくつかのグループに分け、グループ毎に制御することを想定する。図5に示した構成の無線通信システムでは、制御局32aがAP41〜44を、制御局32bがAP45〜48を、制御局32cがAP51〜54を、制御局32dがAP55〜58を、それぞれ制御する。また、AP41〜AP48が上り線用の通信エリア(エリア#A1〜#A4,エリア#B1〜#B4)を構築し、AP51〜AP58が下り線用の通信エリア(エリア#C1〜#C4,エリア#D1〜#D4)を構築する。
ここで、一般的に上り線と下り線は極めて近距離に配置されるため、MTの指向性アンテナではアイソレーションが十分に確保できない可能性がある。そのため、本実施の形態の無線通信システムでは上り線と下り線で使用する周波数を分けることとする。また、異なる制御局により管理されるAP間ではSFNを維持するための時間同期が極めて困難である。そのため、同一線上(上り線上および下り線上)で隣接する制御局間でも使用する周波数を分けることとする。図5に示した無線通信システムは、以上の条件を満足するように構成されている。具体的には、2周波数を繰り返し利用する構成として、AP41〜44が周波数Aを、AP45〜48が周波数Bを、AP51〜54が周波数Bを、AP55〜58が周波数Aを、それぞれ使用する。なお、制御局が切り替わる際(エリア#A4からエリア#B1へ移動の際,エリア#D1からエリア#C4への移動の際)には従来型のハンドオーバー(背景技術で示した、隣接セルを検索するために複数の周波数を切り替える処理が必要なハンドオーバー)が必要となるが、厳密なタイミング同期は不要となる。一方、各制御局の配下においてはSFNが実現できている。
以上のような構成の無線通信システムにおいて、路車間通信システム全体を制御するシステム制御部31は外部ネットワーク1との間で信号の送受信を行い、外部ネットワーク1から信号を受信した場合、その宛先MTの現在位置を元に、当該MTと通信中のAPを管理している制御局へ受信信号を中継する。例えば、図5においてMT33はエリア#A4に位置しAP44と通信中であるため、外部ネットワーク1から受信したMT33宛の信号については制御局32aに転送する。制御局32a〜32dは、実施の形態1の制御局2または実施の形態2の制御局2と同様の処理を実行することにより配下の各APの送信タイミングを制御し、SFNを実現する。
なお、各MT(MT33,MT34)は、上位の制御局が異なるAP(異なる制御局に収容されたAP)により管理されたエリア間を移動する場合、使用する周波数がエリア間で異なるため、処理遅延の大きい従来型のハンドオーバーを行う必要があるが、この処理遅延は、たとえば、線路や道路に埋め込まれたセンサーからMTのセル境界通過の情報を得てハンドオーバー制御を行う方法を利用して低減させることができる。また、端のエリア(例えば図5のエリア#A4やエリア#D1などの点線で図示したエリア)にMTが入った場合に隣接APが同一情報の送信を開始する方法、すなわち、各制御局が、MTが自局管理下のAPから他の制御局管理下のAPへのハンドオーバーすることを予測(検知)した場合、その旨をハンドオーバー先となるAPを管理している他の制御局に対して通知し、通知を受けた制御局は、当該ハンドオーバー先となるAPに対して送信指示(送信信号の中継と送信タイミングの指示)を行う方法、を利用して処理遅延を低減させることも可能である。
このように、本実施の形態の無線通信システムは、実施の形態1または2の制御局と同様の処理を実行して配下のAPを制御する複数の制御局と、各制御局と外部ネットワークとの間に位置し、路車間通信システム全体を管理するシステム制御部を備え、同一制御局により管理されるAPのエリアでは同じ周波数を使用しかつ異なる制御局に管理された隣接するAPのエリアでは異なる周波数を使用することとした。これにより、各制御局とその管理下のAP単位でSFNを実現し、広域の路車間通信システムを実現できる。また、スループットが低下するのを防止しつつ上り線と下り線など近距離に別の情報を配信可能な路車間通信システムを実現できる。
以上のように、本発明にかかる無線通信システムは、OFDM方式を適用した無線通信システムに有用であり、特に、高速移動を伴う路車間通信システムにおいて従来よりも短いガードインターバル長でFSNを実現する場合に適している。
実施の形態1の無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態1の無線通信システムにおけるAPの送信タイミングの一例を示す図である。 実施の形態2の無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態2の無線通信システムにおいて複数のMTと同時に通信を行う場合の動作例を示す図である。 実施の形態3の無線通信システムの構成例を示す図である。
符号の説明
1 外部ネットワーク
2、32a、32b、32c、32d 制御局
4、4a、4b、33、34 移動局(MT)
11〜18、41〜48、51〜58 アクセスポイント(AP)
31 システム制御部

Claims (8)

  1. OFDM方式を採用した無線通信システムであって、
    互いに同じ周波数を使用し、配下の移動局に向けて同一信号を送信する複数のアクセスポイントと、
    前記アクセスポイントの信号送信タイミングを制御する制御局と、
    を備え、
    前記制御局は、前記複数のアクセスポイントの中の1つである第1のアクセスポイントおよびこれに隣接する第2のアクセスポイントを制御する場合、当該第1および第2のアクセスポイント間のハンドオーバー実行位置における当該各アクセスポイントから送信された信号の伝搬遅延時間に基づいて、当該各アクセスポイントの信号送信タイミングを制御することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記制御局は、
    前記第1および第2のアクセスポイントから送信され、前記ハンドオーバー実行位置への直接届く信号同士が当該ハンドオーバー実行位置へ同時に届くように、信号送信タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記制御局は、
    前記第2のアクセスポイントから送信され、前記ハンドオーバー実行位置へ直接届く信号が、前記第1のアクセスポイントから送信され、前記ハンドオーバー実行位置へ直接届く信号よりも時間δだけ早く到着するように信号送信タイミングを制御し、かつ当該δをガードインターバルよりも十分に小さい値とすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記制御局は、
    前記複数のアクセスポイントの中の移動局と通信中のアクセスポイントおよびその周辺の所定数のアクセスポイントを対象として、前記信号送信タイミング制御処理を実行することを特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信システム。
  5. 前記制御局は、
    前記複数のアクセスポイントの中に移動局と通信中のアクセスポイントが複数存在する場合、移動局と通信中のアクセスポイントおよびその周辺の所定数のアクセスポイントを1つの制御対象グループとし、各制御対象グループに対して個別に前記信号送信タイミング制御処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の単一の制御局および当該制御局に指示されたタイミングで同じ周波数の信号を送信する複数のアクセスポイントからなるグループ、
    を複数含み、
    前記各グループは、特定範囲内のすべてのアクセスポイントを含み、隣接するグループ同士は互いに異なる周波数を使用することを特徴とする無線通信システム。
  7. 前記制御局は、
    自身が管理するアクセスポイントに接続中の移動局が次にハンドオーバーを実行した後の接続先が他の制御局に管理されたアクセスポイントになることを検知した場合、その旨を当該他の制御局に対して通知し、また、他の制御局に管理されたアクセスポイントに接続中の移動局が次にハンドオーバーを実行した後の接続先が自身の管理するアクセスポイントになる旨の通知を受けた場合、当該接続先となるアクセスポイントに対して、当該移動局に向けた信号の送信開始を指示することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の制御局の機能を有することを特徴とするアクセスポイント制御装置。
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