JP2009246149A - 巻回形電気二重層コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】各種電子機器に使用される巻回形電気二重層コンデンサにおいて、大電流で急速に充放電を繰り返し行っても、特性劣化の少ない高信頼性・長寿命に優れた巻回形電気二重層コンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】金属箔からなる集電体2、5の両面に分極性電極層3,6を形成した電極を陽極電極4と陰極電極7とし、この陽極電極4と陰極電極7には夫々リード線9を接続した後、陽極電極4、セパレータ8、陰極電極7、セパレータ8の順に重ね合わせて巻回したコンデンサ素子1と、このコンデンサ素子1を駆動用電解液と共に収納した金属ケース11と、この金属ケース11の開口部を封止した封口部材10からなり、上記コンデンサ素子1の最外周は陰極電極7が表出し、かつ表出した陰極電極7の少なくとも一部に分極性電極層6を形成しない未形成部を設けた構成にしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に使用される巻回形電気二重層コンデンサに関するものである。
近年、ハイブリッドカーや電気自動車の開発が急速に進められており、それに伴い車載用の電気ブレーキシステムやバッテリーの補助電源アシストなどについて、巻回形の電気二重層コンデンサが開発されている。
従来、この種の巻回形電気二重層コンデンサとして、例えば特許文献1に示すような巻回形電気二重層コンデンサが提案されている。
図5は従来の巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した一部切り欠き斜視図である。図5において、101はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子101は、陰極電極102と陽極電極103にそれぞれセパレータ108を介在させた状態で巻回することにより構成されている。
また、上記陰極電極102と陽極電極103は、金属箔からなる集電体104,105の両面に分極性電極層106,107を夫々形成する(図示せず)ことにより構成されたものである。さらに、この陰極電極102と陽極電極103には夫々リード線109が接続されている。
このように構成されたコンデンサ素子101は、図示しない駆動用電解液を含浸させた後に有底円筒状の金属ケース110内に挿入され、夫々のリード線109が挿通する孔を有したゴム製の封口部材111を金属ケース110の開口部に配設した後、金属ケース110の開口部をカーリング加工することによって封止を行っている。
また、このように構成された従来の巻回形電気二重層コンデンサの特性劣化を抑制する目的で、コンデンサ素子101の陽極電極103より陰極電極102を1周分多く巻回する構成のものが提案されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2007−127811号公報
しかしながら、上記従来の巻回形電気二重層コンデンサのコンデンサ素子101は、最外周にはセパレータ108が配置され、外周の陰極電極102に形成された分極性電極層106は陽極電極103の分極性電極層107と対向しないことになる。
このため許容範囲内の最大値の大電流で急速に充電を繰り返し行うと、最外周のセパレータ108に付着している駆動用電解液が陰極電極102の分極性電極層106と陽極電極103の分極性電極層107間で化学反応を起こしセパレータ108を劣化するという問題が生じていた。
また、外周に配置された陰極電極102の分極性電極層106は対向する陽極電極103の分極性電極層107がないため、大電流で充放電を繰り返すと陽極と陰極の電位バランスがくずれ、陽極電極に負担がかかり抵抗値が高くなり充電が遅れるといった現象が生じていた。
本発明は、このような従来の課題を解決し、大電流で急速に充放電を繰り返し行っても駆動用電解液による化学反応により起こるセパレータの劣化が起こることもなく、また陽極と陰極との電位バランスが崩れることがないので、特性劣化の少ない高性能・長寿命の巻回形電気二重層コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、金属箔からなる集電体の両面に分極性電極層を形成した電極を陽極電極と陰極電極とし、この陽極電極と陰極電極には夫々リード線を接続した後、陽極電極、セパレータ、陰極電極、セパレータの順に重ね合わせて巻回したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を封止した封口部材からなる巻回形電気二重層コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、かつ表出した陰極電極の少なくとも一部に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた構成にしたものである。
以上のように本発明による巻回形電気二重層コンデンサは、コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、かつ表出した陰極電極の少なくとも一部に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた構成にすることにより、大電流で急速に充放電を繰り返し行っても、駆動用電解液による分解反応でセパレータの劣化が起こることもなく、また陽極と陰極の電位バランスが崩れることがないので、信頼性・長寿命に優れた巻回形電気二重層コンデンサを実現することができるという効果を有するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて本発明の特に請求項1及び2に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1による巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した一部切り欠き斜視図であり、図2は、同コンデンサ素子の構成を示した展開斜視図である。図1、図2において、1はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子1はアルミニウムなどの金属箔からなる集電体2の両面に分極性電極層3を形成した陽極電極4と、同じくアルミニウム箔などの金属箔からなる集電体5の両面に分極性電極層6を形成した陰極電極7にそれぞれリード線9を冷間圧接、超音波溶接等で接続し、この陽極電極4と陰極電極7の間に短絡防止用のセパレータ8を夫々に介在させると共に、陰極電極7を外側にして重ね合わせた状態で巻回することにより構成されているものである。
上記コンデンサ素子1は、陰極電極7を陽極電極4より1周分長く巻回し、陰極電極7は陽極電極4の終端部と対向する位置から少なくとも一部に陰極電極7の分極性電極層6を形成しない未形成部12を設けて巻回するようにした構成にしているものである。
このように構成されたコンデンサ素子1は、夫々のリード線9をゴム製の封口部材10に設けられた孔に挿通して封口部材10を装着し、図示しない駆動用電解液を含浸させた後に有底円筒状の金属ケース11内に挿入すると共に上記封口部材10を金属ケース11の開口部に配設し、この金属ケース11の開口部に横絞り加工とカーリング加工を施すことによって上記封口部材10を介して封止を行っているものである。
また、上記陽極電極4と陰極電極7に夫々形成された分極性電極層3,6は、活性炭粉末とカーボンブラックとバインダーを混練したものにより構成され、上記活性炭粉末としては、木粉系、ヤシガラ系、フェノール樹脂系、石油コークス系、石炭コークス系、ピッチ系の原料を賦活したものが用いられる。また、バインダーとしては、ポリテトラフルオロエチレン、カルボキシルメチルセルロース(以下、CMCと呼ぶ)の水溶性バインダーを混合したものが用いられているものである。
また、上記駆動用電解液の溶媒としては、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、スルホラン、アセトニトリル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートまたはメチルエチルカーボネートのいずれか1種もしくは2種以上の混合物が用いられる。また、電解質カチオンとしては、第四級アンモニウム、第四級ホスホニウム、イミダゾリウム塩が使用され、一方、電解質アニオンとしては、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、CF3SO3 -またはN(CF3SO22 -が用いられる。
このように構成された本発明の実施の形態1による巻回形電気二重層コンデンサは、コンデンサ素子1の最外周は陰極電極7が表出し、陽極電極4の終端部と対向する位置から少なくとも一部に陰極電極7の分極性電極層6を形成しない未形成部12を設けているので、大電流で急速に充放電を行っても、最外周にセパレータ8がないため陰極電極7の分極性電極層6と陽極電極4の分極性電極層3の間でセパレータ8が化学反応を起こし劣化することもない。また、陽極電極4の終端部と対向する陽極電極4の分極性電極層3がない陰極電極7の分極性電極層6が接触していないため、陽極と陰極の電位バランスが崩れることなく、特性劣化を抑制することができるという効果を有するものである。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
上記実施の形態1において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から10mm陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた巻回形電気二重層コンデンサ(φ18×20mm)を作製した。
なお、駆動用電解液の溶媒にはプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートを7:3の割合にした混合溶媒を用い、電解質にはエチル−ジメチル−イミダゾリウムとBF4 -の混合物を1mol/l溶解したものを用いた。
(実施例2)
上記実施例1において、コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、陽極電極の終端から15mm陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた以外は、実施例1と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例3)
上記実施例1において、コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、陽極電極の終端から20mm陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた以外は、実施例1と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例4)
上記実施例1において、コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、陽極電極の終端から30mm陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた以外は、実施例1と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例5)
上記実施例1において、コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、陽極電極の終端から50mm陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた以外は、実施例1と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(比較例1)
上記実施例1において、最外周にセパレータを陰極電極と同じ長さに配置し、陰極電極に未形成部を設けない以外は、実施例1と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
このようにして得られた本発明の実施例1〜5及び比較例1の巻回形電気二重層コンデンサ(2.3V70F)について、大電流充放電試験を行なった結果を(表1)に示す。
ここで、大電流充放電試験は、25℃の環境下で、下限電圧1.25V、上限電圧2.5V、10Aの充放電電流値、定電圧、休止無しで10000サイクルの条件で試験を行い、100h試験後の静電容量を比較した。なお、試験数は5個で行い、その平均値を記載した。
Figure 2009246149
(表1)から明らかなように、本発明の実施例1〜5による巻回形電気二重層コンデンサは比較例1に比べ、連続充放電試験後の容量維持率が高く、耐久性に優れていることが分かる。しかし、コンデンサ素子の最外周の陰極電極の分極性電極層が、陽極電極の終端部から対向する陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部が30mmを超えると、静電容量変化率が悪くなる。
以上のことから、コンデンサ素子の最外周長の陰極電極が表出し、陽極電極の終端と対向する位置から少なくとも一部に陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部を設けることにより、大電流で急速に充放電を繰り返し行ってもセパレータが劣化することもなく、陽極と陰極の電位バランスが崩れることがないので、特性劣化の少ない長寿命の電気二重層コンデンサが得られる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて本発明の特に請求項3及び4に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施の形態2による巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した断面図であり、図4は、同コンデンサ素子の構成を示した展開斜視図である。
図3、図4において、20はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子20は、アルミニウムなどの金属箔からなる集電体21の両面に幅方向の一端を除いて分極性電極層22を形成した陽極電極23と、同じくアルミニウム箔などの金属箔からなる集電体24の両面に幅方向の一端を除いて分極性電極層25を形成した陰極電極26をお互いに逆方向に位置をずらして配置し、その間に短絡防止用のセパレータ27を介在させて巻回することにより構成され、このコンデンサ素子20の両端面に陽極引出し部23aと陰極引出し部26aを設け、夫々の電極を取り出すようにしたものである。
また、上記コンデンサ素子20は、陰極電極26を外側に配置して巻回しているため、コンデンサ素子20の最外周は陰極電極26が配置されており、陽極電極23の終端から1周分を陰極電極26で巻回し、最外周となる陰極電極26に、陽極電極23の終端部と対向する位置から少なくとも一部の分極性電極層25を形成しない未形成部40を両面に設けた構成にしているものである。
このように構成されたコンデンサ素子20に、陽極引出し部23aと陰極引出し部26aに中心部に孔が開いている中間体27a,27bをレーザー溶接等により接続し、さらに陽極引出し部23a側には中心部に孔が開いているアルミニウム製の端子板28をレーザー溶接等により接続し、ゴム製のゴムリング29を端子板28に嵌め込んだ後、アルミニウム製の金属ケース30に挿入し、金属ケース30の外周に円環状の横溝絞り加工と端子板28と金属ケース30をカーリング加工を施し、金属ケース30の陰極引出し部26a側にもレーザー溶接等により接続した後、端子板28の中心部の孔部分より図示しない駆動用電解液を注入した後、駆動用電解液注入口に調圧弁31にて封止を行うことにより、本実施の形態2による巻回形電気二重層コンデンサを構成したものである。
また、上記陽極電極23と陰極電極26に夫々形成された分極性電極層22,25は、活性炭粉末とカーボンブラックとバインダーを混練したものにより構成され、上記活性炭粉末としては、木粉系、ヤシガラ系、フェノール樹脂系、石油コークス系、石炭コークス系、ピッチ系の原料を賦活したものが用いられる。また、バインダーとしては、ポリテトラフルオロエチレン、カルボキシルメチルセルロース(以下、CMCと呼ぶ)の水溶性バインダーを混合したものが用いられているものである。
また、上記駆動用電解液の溶媒としては、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、スルホラン、アセトニトリル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートまたはメチルエチルカーボネートのいずれか1種もしくは2種以上の混合物が用いられる。また、電解質カチオンとしては、第四級アンモニウム、第四級ホスホニウム、イミダゾリウム塩が使用され、一方、電解質アニオンとしては、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、CF3SO3 -またはN(CF3SO22 -が用いられる。
このように構成された本発明の実施の形態2による巻回形電気二重層コンデンサは、コンデンサ素子20の最外周は陰極電極26が表出し、陽極電極23の終端部と対向する位置から少なくとも一部に陰極電極26の分極性電極層25を形成しない未形成部40を設けた構成にしているので、大電流で急速に充放電を行っても、最外周にセパレータ27がないため陰極電極26の分極性電極層25と陽極電極23の分極性電極層22の間でセパレータが化学反応を起こし劣化することがない。また陽極電極23の終端部と対向する陽極電極23の分極性電極層22がない陰極電極26の分極性電極層25とが接触しないため、陽極と陰極の電位バランスが崩れることなく、特性劣化を抑制することができるという効果を有するものである。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例6)
上記実施の形態2において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から少なくとも一部の陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部10mmを設けた巻回形電気二重層コンデンサ(φ30×140mm)を作製した。
なお、駆動用電解液の溶媒にはプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートを7:3の割合にした混合溶媒を用い、電解質にはエチル−ジメチル−イミダゾリウムとBF4 -の混合物を1mol/l溶解したものを用いた。
(実施例7)
上記実施例6において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から少なくとも一部の陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部20mmを設けた以外は、実施例6と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例8)
上記実施例6において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から少なくとも一部の陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部50mmを設けた以外は、実施例6と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例9)
上記実施例6において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から少なくとも一部の陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部90mmを設けた以外は、実施例6と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例10)
上記実施例6において、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端から少なくとも一部の陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部100mmを設けた以外は、実施例6と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
(比較例2)
上記実施例6において、最外周にセパレータを陰極電極と同じ長さに配置し、陰極電極に未形成部を設けない以外は、実施例6と同様にして巻回形電気二重層コンデンサを作製した。
このようにして得られた本発明の実施例6〜10及び比較例2の巻回形電気二重層コンデンサ(2.5V300F)について、大電流充放電試験を行なった結果を(表2)に示す。
ここで、大電流充放電試験は、25℃の環境下で、下限電圧1.25V、上限電圧2.5V、100Aの充放電電流値、定電圧、休止無しで10000サイクルの条件で試験を行い、100h試験後の静電容量を比較した。なお、試験数は5個で行い、その平均値を記載した。
Figure 2009246149
(表2)から明らかなように、本発明の実施例6〜10による巻回形電気二重層コンデンサは比較例2に比べ、連続充放電試験後の容量維持率が高く、耐久性に優れていることが分かる。しかし、コンデンサ素子の最外周の陰極電極の分極性電極層が、陽極電極の終端部から対向する陰極電極に分極性電極層を形成しない未形成部が90mmを超えると、静電容量変化率が悪くなる。
以上のことから、コンデンサ素子の最外周の陰極電極が表出し、陽極電極の終端部と対向する位置から少なくとも一部に陰極電極の分極性電極層を形成しない未形成部を設けることにより、大電流で急速に充放電を繰り返し行ってもセパレータが劣化することもなく、陽極と陰極の電位バランスが崩れることがないので、特性劣化の少ない長寿命の電気二重層コンデンサが得られる。
以上のように、本発明の巻回形電気二重層コンデンサによれば、大電流で急速に充放電を繰り返し行っても、駆動用電解液による分解反応でセパレータの劣化が起こることがなく、また陽極と陰極の電位バランスが崩れることがないので、特性劣化の少ない高信頼性・長寿命に優れるという効果を有し、巻回形電気二重層コンデンサとして有効である。
本発明の実施の形態1における巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した一部切り欠き斜視図 同コンデンサ素子の展開斜視図 本発明の実施の形態2による巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した断面図 同コンデンサ素子の展開斜視図 従来の巻回形電気二重層コンデンサの構成を示した一部切り欠き斜視図
符号の説明
1 コンデンサ素子
2,5 集電体
3,6 分極性電極層
4 陽極電極
7 陰極電極
8 セパレータ
9 リード線
10 封口部材
11 金属ケース

Claims (4)

  1. 金属箔からなる集電体の両面に分極性電極層を形成した電極を陽極電極と陰極電極とし、この陽極電極と陰極電極には夫々リード線を接続した後、陽極電極、セパレータ、陰極電極、セパレータの順に重ね合わせて巻回したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を封止した封口部材からなる巻回形電気二重層コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、かつ表出した陰極電極の少なくとも一部に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた巻回形電気二重層コンデンサ。
  2. 陰極電極の分極性電極層の未形成部の開始点が、陽極電極の終端部からである請求項1に記載の巻回形電気二重層コンデンサ。
  3. 金属箔からなる集電体の両面に一端を除いて分極性電極層を形成した陽極電極と陰極電極を互いに逆方向に位置をずらして配置し、その間にセパレータを介在させて巻回することにより、陽極電極と陰極電極の分極性電極層未形成部が夫々対向する端面に突出して一対の電極取り出し部を形成するように構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収容し、かつ、コンデンサ素子の一方の電極を直接または間接的に内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記コンデンサ素子の他方の電極を直接または間接的に内側に接合した端子板からなる巻回形電気二重層コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の最外周は陰極電極が表出し、かつ表出した陰極電極の少なくとも一部に分極性電極層を形成しない未形成部を設けた巻回形電気二重層コンデンサ。
  4. 陰極電極の分極性電極層の未形成部の開始点が、陽極電極の終端部からである請求項3に記載の巻回形電気二重層コンデンサ。
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