JP2009245970A - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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雅之 中野
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Abstract

【課題】高い光取り出し効率を有し、かつ、広い配光分布を有する半導体発光素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】支持基板の上面の側に、金属層、第1クラッド層、発光層、第2クラッド層および第1電極層を有し、前記支持基板の下面の側に第2電極層を有する半導体発光素子において、前記金属層の、前記発光層と対向する第1表面が、凹凸形状を呈することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光素子およびその製造方法に関するものであって、特に高い光取り出し効率および広い配光分布を有する半導体発光素子およびその製造方法に関する。
例えば、LED(発光ダイオードのような半導体発光素子)は、従来から広く用いられている蛍光灯等よりも発光効率が高く、低コスト化を図ることができるという理由から、照明用光源として用いられることが多くなってきている。また、一般的な白色LEDだけではなく、例えば車載部品、工場内監視カメラ、および植物栽培の照明用光源として、赤色LEDが用いられる場合もあり、LEDの用途は多様化している。
このような用途の多様化と共に、LEDには、高い光出力性能が求められている。
一般に、MOCVD法等の薄膜結晶成長技術を用いてLEDを製造することにより、発光層(p−n接合)の内部量子効率を向上させる技術が知られている。
また、特許文献1には、LEDのエピタキシャル成長層を厚く形成し、成長基板を除去してチップ化することで、チップの側面からの光を取り出し可能とし、光取り出し効率を向上させる技術が開示されている。
特開昭59−47779号公報
さらに、特許文献2には、MOCVD法を用いて形成された発光層で発生した光を、比較的厚膜の窓層・電流拡散層を用いることにより光の取り出し効率を向上させる技術が開示されている。
特公平6−103759号公報
ところで、LEDは点光源としての性質が強く、配光性が小さいという性質を有するのが一般的である。そのため、LEDを例えばバックライト光源のような用途に使用する場合、多数のLEDを配置し、さらに、これらLEDから発光した光を、例えば光分散板などにより拡散させて、配光の広がり・均一性を設計して用いる必要があり、LEDを用いることによる低コスト化という有利な効果を得ることができないという問題があった。
本発明の目的は、高い光取り出し効率を有し、かつ、広い配光分布を有する半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)支持基板の上面の側に、金属層、第1クラッド層、発光層、第2クラッド層および第1電極層を有し、前記支持基板の下面の側に第2電極層を有する半導体発光素子において、前記金属層の、前記発光層と対向する第1表面が、凹凸形状を呈することを特徴とする半導体発光素子。
(2)前記第1表面における算術平均粗さが0.020〜0.250μmである上記(1)に記載の半導体発光素子。
(3)前記半導体発光素子は、前記金属層と前記第1クラッド層との間に光透過層をさらに有する上記(1)または(2)に記載の半導体発光素子。
(4)前記半導体発光素子は、前記支持基板と前記金属層との間に導電性を有する接着層をさらに有する上記(1)、(2)または(3)に記載の半導体発光デバイス。
(5)結晶成長基板の主表面の側に第2クラッド層、発光層、第1クラッド層を順次形成する工程と、前記第1クラッド層の上に金属層を直接または光透過層を介して間接的に形成する工程と、該金属層の上方に支持基板を接合する工程と、前記結晶成長基板を除去する工程とを具える半導体発光素子の製造方法であって、前記金属層形成工程を行うに先立ち、前記金属層がその後形成されるべき前記第1クラッド層または前記光透過層の被形成面に凹凸形状を形成する工程をさらに具えることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
(6)前記被形成面への凹凸形状形成工程は、ドライエッチング法またはウェットエッチング法を用いて行う上記(5)に記載の半導体発光素子の製造方法。
(7)前記凹凸形状形成工程により形成した前記被形成面の凹凸形状は、算術平均粗さが0.020〜0.250μmである上記(5)または(6)に記載の半導体発光素子の製造方法。
(8)前記支持基板接合工程は、接着層を介して前記支持基板を接合することを含む上記(5)、(6)または(7)に記載の半導体発光素子の製造方法。
本発明の半導体発光素子は、金属層の、発光層と対向する第1表面が、凹凸形状を呈することにより、高い光取り出し効率および広い配光分布を有することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、金属層形成工程を行うに先立ち、前記金属層がその後形成されるべき第1クラッド層または光透過層の被形成面に凹凸形状を形成する工程を具えることにより、高い光取り出し効率および広い配光分布を有することができる。
次に、本発明の半導導体発光素子の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に従う半導体発光素子の断面構造を模式的に示したものである。
図1に示す半導体発光素子1は、支持基板2の上面2aの側に、金属層3、第1クラッド層4、発光層5、第2クラッド層6および第1電極層7を有し、前記支持基板2の下面2bの側に第2電極層8を有し、前記金属層3の、前記発光層5と対向する第1表面3aが、凹凸形状を呈し、このような構成を採用することにより、前記発光層5で発生した光が、前記金属層3で効率よく反射・散乱されて高い光取り出し効率および広い配光分布を得ることを可能にしたものである。なお、図中のハッチングは、説明のため、便宜上施したものである。
前記支持基板2を構成する好適な材料としては、例えばSi材料、GaAs材料、SiC材料のほか、AlやCuなどの金属またはその合金材料等が挙げられ、また、前記半導体素子構造を構成する各層4〜6の好適な材料としては、例えば第1クラッド層4をAlGaAs系材料、AlGaN系材料、AlInGaP材料等、発光層5をAlGaAs系材料、InGaAs系材料、InAlGaN系材料、AlInGaP系材料等、第2クラッド層6をAlGaAs系材料、AlGaN系材料、AlInGaP系材料等とする場合が挙げられる。さらに、前記金属層3を構成する好適な材料としては、例えばAuZn系材料、AuBe等が挙げられる。
また、前記基板2は、好適には50〜1000μmの厚さを有し、前記各層4〜6は、好適には合計で1.0〜20.0μmの厚さを有するのが好ましい。さらに、前記金属層3は、好適には2.0μm以下の厚さを有するのが好ましい。
前記半導体発光素子1は、前記第1表面3aにおける算術平均粗さRaが0.020〜0.250μmであるのが好ましい。前記算術平均粗さが0.020μm未満だと、凹凸形状に期待される光出力値への効果および光配光の広がりの効果が見られないためであり、0.250μmを超えると、支持基板接合部分の機械強度が得られず、そのため発光ダイオード素子が使用環境に耐えられる程の信頼性を持たないからである。ここで、前記算術平均粗さは、接触式段差計を用いて計測した値である。なお、前述した金属層3の、前記発光層5と対向する第1表面3aにおける算術平均粗さRaとは、前記金属層3がその後形成されるべき被形成面、この例においては、前記第1クラッド層4の、前記金属層3と対向する表面上で計測した算術平均粗さRaと等しいものとする。
また、他の実施形態として、前記半導体発光素子1は、図2に示すように、前記金属層3と前記第1クラッド層4との間に光透過層9をさらに有してもよい。金属層と光透過層とを形成することで、発光層で発光された光のうち、下部へ拡散した光に対しての金属層の光反射率を更に向上し、光取り出し効率を向上することで、光出力を向上するためである。前記光透過層9を構成する好適な材料としては、高い熱伝導性を有する材料が好ましく、例えば、AlN材料、SiC材料等が挙げられ、好適には5〜500nmの厚さを有するのが好ましい。また、前記材料が絶縁性である場合には、この光透過層9を部分的に除去して、前記金属層3と前記第1クラッド層4とを接触させる必要がある。
なお、図2には示されないが、前記光透過層9の、前記第1クラッド層4と対向する第2表面9aが凹凸形状を呈してもよい。
前記半導体発光素子1は、前記支持基板2と前記金属層3との間に導電性を有する接着層10をさらに有するのが好ましい。前記接着層10を設けることにより、前記支持基板2と前記金属層3とを効果的に接着することができるためである。
前記接着層10を構成する好適な材料としては、例えばAuが挙げられ、好適には0.1μm以上5.90μm以下の厚さを有するのが好ましく、3.0μm未満の厚さするのがより好ましい。
次に、本発明の半導体発光素子の製造方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。図3(a)〜(f)は、この発明に従う半導体発光素子の製造方法における主な工程をそれぞれ示したものである。
この製造方法はまず、図3(a)に示すように、結晶成長基板11の主表面11aの側に第2クラッド層6、発光層5、第1クラッド層4を順次形成する。これら各層4〜6は、例えばMOCVD法等の薄膜成長法により形成されるのが好ましい。前記結晶成長基板11を構成する好適な材料としては、例えばSiドープGaAs材料等が挙げられ、また、前記半導体素子構造を構成する各層4〜6の好適な材料としては、例えば第2クラッド層6をAlGaAs系材料、AlGaN系材料、AlInGaP材料等、発光層5をAlGaAs系材料、InGaAs系材料、InAlGaN系材料、AlInGaP系材料等、第1クラッド層4をAlGaAs系材料、AlGaN系材料、AlInGaP系材料等とする場合が挙げられる。また、前記結晶成長基板11は、好適には250〜400μmの厚さを有し、前記各層4〜6は、好適には合計で1.0〜20.0μmの厚さを有するのが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、金属層3がその後形成されるべき前記第1クラッド層4または光透過層の被形成面12、図3においては、前記第1クラッド層4の前記発光層5と反対側の面4aに凹凸形状を形成する。その後、前記第1クラッド層4の上に金属層3を直接または光透過層を介して間接的に、図3においては、金属層3を直接形成した後、図3(d)に示すように、この金属層3の上方に、支持基板2を接合する。前記金属層3は、例えばボート加熱式法により蒸着した後、所定の温度で急速加熱することにより形成されるのが好ましい。前記金属層3を構成する好適な材料としては、例えばAuZn系材料、AuBe等が挙げられる、好適には2.0μm以下の厚さを有するのが好ましい。また、前記支持基板2を構成する好適な材料としては、例えばSi材料、GaAs材料、SiC材料のほか、AlやCuなどの金属またはその合金材料等が挙げられ、好適には50〜1000μmの厚さを有するのが好ましい。
その後、図3(e)に示すように、例えば、所定のエッチング液を用いたウェットエッチング法により前記結晶成長基板11を除去する。
前記被形成面12への凹凸形状形成は、所定の条件下で、ドライエッチング法またはウェットエッチング法を用いて行うのが好ましい。ウェットエッチング法を用いる場合、硝酸エッチング液を用いるのが好ましい。
前記被形成面12上に形成された凹凸形状は、算術平均粗さRaが0.020〜0.250μmであるのが好ましい。前記算術平均粗さが0.020μm未満だと、凹凸形状に期待される光出力値への効果および光配光の広がりの効果が見られないためであり、0.250μmを超えると、支持基板接合部分の機械強度が得られず、そのため発光ダイオード素子が使用環境に耐えられる程の信頼性を持たないからであるからである。ここで、前記算術平均粗さは、接触式段差計を用いて計測した値である。なお、前述した金属層3の、前記発光層5と対向する第1表面3aにおける算術平均粗さRaとは、ここでいう前記被形成面12上に形成された凹凸形状の算術平均粗さRaのことをいう。また、凹凸形状は前記被形成面12の全面に形成されるのが好ましい。マスク等を用いて前記被形成面12の一部に凹凸形状を形成しない場合は、凹凸形状の無い部分を上記Raに含めない。
前記第1クラッド層4の形成後、かつ前記金属層3の形成前に、光透過層を形成するのが好ましい。金属層と光透過層とを形成することで、発光層で発光された光のうち、下部へ拡散した光に対しての金属層の光反射率を更に向上し、光取り出し効率を向上することで、光出力を向上するためである。なお、図3には示されないが、前記第1クラッド層4の上に、金属層3を光透過層を介して間接的に形成する場合、前記第1クラッド層4の、前記発光層5と反対の面4aに凹凸形状を形成した後、この凹凸形状に沿って前記光透過層を成長させてもよい。前記光透過層を構成する好適な材料としては、高い熱伝導性を有する材料が好ましく、例えば、AlN材料、SiC材料等が挙げられ、好適には5〜500nmの厚さを有するのが好ましい。また、前記材料が絶縁性である場合には、この光透過層を部分的に除去して、前記金属層3と前記第1クラッド層4とを接触させる必要がある。
前記支持基板2を接合する際、図3(c)および図3(d)に示すように、接着層10を介して前記支持基板2を接合するのが好ましい。また、前記接着層10は、一実施形態として示す図3(c)〜図3(f)において、前記金属層3上に設けられた接着材料10bと、前記支持基板2の上面2a上に予め設けられた接着材料10aとを加熱圧着することにより形成されるのが好ましい。前記接着層10を構成する好適な材料としては、例えばAu等が挙げられ、前記接着層10の前記接着材料10aおよび10bは、それぞれ好適には0.05μm以上2.95μm以下、0.05μm以上2.95μm以下の厚さを有するのが好ましい。
前記結晶成長基板11を除去した後、前記第2クラッド層6上に第1電極層7を、前記支持基板2の下面2bの側に第2電極層8を形成し、ダイシングすることにより、図1に示す本発明に従う半導体発光素子1をチップ化するのが好ましい。なお、前記結晶成長基板11を除去した後、前記電極層の形成前に、研削・研磨工程を行ってもよい。
なお、図1〜図3は、代表的な実施形態の例を示したものであって、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
(実施例1)
SiドープGaAs結晶成長基板(厚さ:350μm)の上面の側に、n−第2クラッド層(AlGa1−xAs層、x=0.70、厚さ:5μm)、発光層(Al0.34Ga0.66As井戸層をAl0.6Ga0.4Asバリア層で挟んだ計7層からなる積層体、厚さ:50nm)、p−第1クラッド層(AlGa1−xAs層、x=0.70、厚さ:5μm)をMOCVD法によりエピタキシャル成長させた。
その後、前記第1クラッド層上の全面に、ウェットエッチング法により凹凸形状を形成した。実施例1において、形成された凹凸形状における算術平均粗さRaは0.081μmであった。エッチング条件は次のとおりである。
エッチング条件
エッチング液:硝酸水溶液
時間:1分
温度:22℃
なお、前記算術平均粗さRaの測定には、接触式段差計(3次元接触式段差計「P−2」/Tencor社製)を用いて測定した。
その後、凹凸形状を形成した前記第1クラッド層上にボート加熱式蒸着法によりAuZn膜からなる金属層(厚さ:100nm)を蒸着した。蒸着条件は次のとおりである。
蒸着条件
原料:95wt%Au−5wt%Zn合金材料
その後、高温熱処理装置にて熱処理を施し、金属層を形成した。
次に、前記金属層上に、真空中でAu材料に電子ビームを照射することにより接着層(厚さ:1μm)を蒸着した。蒸着条件は次のとおりである。
蒸着条件
成膜レート:10Å/sec
一方、ZnドープGaAs支持基板上には、ボート加熱式蒸着によりAuZn膜(厚さ:100nm)を蒸着した。蒸着条件は次のとおりである。
蒸着条件
原料:95wt%Au−5wt%Zn合金材料
その後、高温熱処理装置にて熱処理を施した。
前記AuZn膜上に、電子ビーム蒸着法により接着層(厚さ:Ti50nm、Au1μm)を蒸着した。蒸着条件は次のとおりである。
蒸着条件
成膜レート:10Å/sec
前記金属層と前記支持基板とを、加熱圧着することにより接着した。接着条件は次のとおりである。
接着条件
接合圧力:2.2MPa
接合温度:350℃
保持時間:40分
次に、上述したように構成された構造物に対し、室温のアンモニア水:過酸化水素水:水=1:12:18(体積比)の液中にて2時間揺動することによりウェットエッチングを行い、前記結晶成長基板を除去した。その後、前記n−第2クラッド層上に、ボート加熱式蒸着法によりAuGe膜(厚さ:100nm)およびTi/Au膜(厚さ:Ti50nm,Au1μm)を蒸着し、フォトリソグラフィ法により円形パターン(直径:110μm)形成後、前記Ti/Au膜に対しては1%HF水溶液およびゴールドエッチング液、前記AuGe膜に対してはゴールドエッチング液を用いてウェットエッチングを行った後、高温熱処理装置にて熱処理を施して第1電極層を形成した。
一方、前記支持基板上にボート加熱式蒸着によりAuZn膜(厚さ:100nm)を蒸着し、第2電極層を形成した。
最後に、ダイサーを用いてダイシングすることにより350μm角の正方形チップを製造した。
(実施例2)
前記金属層と前記第1クラッド層との間に光透過層をさらに形成し、この光透過層上に算術平均粗さRaが0.020μmとなるまでエッチングを行ったこと以外は、実施例1と同様の半導体発光素子を作製した。
(実施例3)
前記金属層と前記第1クラッド層との間に光透過層をさらに形成し、この光透過層上に算術平均粗さRaが0.120μmとなるまでエッチングを行ったこと以外は、実施例1と同様の半導体発光素子を作製した。
(比較例1)
前記第1クラッド層上に、凹凸形状を形成しないこと以外は、実施例1と同様の半導体発光素子を作製した。
(比較例2)
前記第1クラッド層、発光層および第2クラッド層をLPE法により厚膜に形成し、前記第1クラッド層上に凹凸形状を形成せず、支持基板を接合しなかったこと以外は、実施例1と同様の半導体発光素子を作製した。
上記実施例1〜3および比較例1〜2の半導体発光素子に20mAの順方向電流を流した場合の光出力(mW)、発光ピーク波長(nm)および半値配光角(2θ)を測定した結果を表1に示す。
Figure 2009245970
表1に示すように、実施例1および2はいずれも、凹凸形状を有さない比較例1に比べて光出力が向上し、および配光角が広くなっていることがわかる。また、比較例2は、基板を有さないことで配光角を広くしたものであるが、実施例1および2はいずれも、比較例2と同等の配光角を有し、かつ、高い光出力を有していることがわかる。したがって、本発明に従う半導体発光素子は、高い光取り出し効率および広い配光分布を有していることがわかる。
本発明は、金属層の、前記発光層と対向する第1表面が、凹凸形状を呈することにより、高い光取り出し効率および広い配光分布を有することができる半導体発光素子を提供することができる。
また、本発明は、金属層形成工程を行うに先立ち、前記金属層がその後形成されるべき第1クラッド層または光透過層の被形成面に凹凸形状を形成する工程をさらに具えることにより、高い光取り出し効率および広い配光分布を有することができる半導体発光素子の製造方法を提供することができる。
本発明に従う半導体発光素子の断面構造を示す模式図である。 本発明に従う半導体発光素子の製造方法における各工程を示す模式図である。 本発明に従う半導体発光素子の断面構造を示す模式図である。
符号の説明
1 半導体発光素子
2 支持基板
2a 上面
2b 下面
3 金属層
3a 金属層の第1表面
4 第1クラッド層
4a 第1クラッド層の発光層と反対側の面
5 発光層
6 第2クラッド層
7 第1電極層
8 第2電極層
9 光透過層
9a 光透過層の第2表面
10 接着層
11 結晶成長基板
11a 結晶成長基板の主表面
12 被形成面

Claims (8)

  1. 支持基板の上面の側に、金属層、第1クラッド層、発光層、第2クラッド層および第1電極層を有し、前記支持基板の下面の側に第2電極層を有する半導体発光素子において、
    前記金属層の、前記発光層と対向する第1表面が、凹凸形状を呈することを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第1表面における算術平均粗さが0.020〜0.250μmである請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記半導体発光素子は、前記金属層と前記第1クラッド層との間に光透過層をさらに有する請求項1または2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記半導体発光素子は、前記支持基板と前記金属層との間に導電性を有する接着層をさらに有する請求項1、2または3に記載の半導体発光デバイス。
  5. 結晶成長基板の主表面の側に第2クラッド層、発光層、第1クラッド層を順次形成する工程と、前記第1クラッド層の上に金属層を直接または光透過層を介して間接的に形成する工程と、該金属層の上方に支持基板を接合する工程と、前記結晶成長基板を除去する工程とを具える半導体発光素子の製造方法であって、
    前記金属層形成工程を行うに先立ち、前記金属層がその後形成されるべき前記第1クラッド層または前記光透過層の被形成面に凹凸形状を形成する工程をさらに具えることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記被形成面への凹凸形状形成工程は、ドライエッチング法またはウェットエッチング法を用いて行う請求項5に記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記凹凸形状形成工程により形成した前記被形成面の凹凸形状は、算術平均粗さが0.020〜0.250μmである請求項5または6に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記支持基板接合工程は、接着層を介して前記支持基板を接合することを含む請求項5、6または7に記載の半導体発光素子の製造方法。
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