JP2009245145A - 携帯型装置および情報管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯型装置において、2つのシステムの間で個人情報を安全に共用できるようにする。
【解決手段】電話帳情報13aは、携帯電話機能12aによる通話先を識別する通話先識別情報を含み、情報処理部12による読み出しおよび更新が可能とされている。利用制限情報13bは、電話帳情報13aの利用の可否を電話帳情報13aごとに示す情報である。この利用制限情報13bには、電話帳情報13aの読み出しの可否を示す読み出し可否情報が含まれている。利用制限処理部14は、情報処理部11からいずれかの電話帳情報13aの読み出し要求を受けると、その電話帳情報13aに対応する利用制限情報13bを参照し、その電話帳情報13aの読み出しが許可されている場合に、その電話帳情報13aの情報処理部11への読み出しを許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機能を含む情報処理機能を備えた携帯型装置、およびこの携帯型装置における情報管理方法に関し、特に、第1の情報処理部と第2の情報処理部とを備えた携帯型装置および情報管理方法に関する。
近年、無線通信により通話可能な携帯電話機が広く普及している。また、多くの携帯電話機では、通話の他に、電子メールの送受信を行うことも可能になっている。このような携帯電話機では、通話あるいは電子メール送受信の相手の氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を装置内にあらかじめ記憶し、ダイヤルの際や電子メール送信の際などにそれらの情報を読み出して使用できるようになっているものが多い。さらに、このような個人情報として、相手の住所など、通話や電子メール送受信とは直接的には関係のない情報を、携帯電話機内で一括して管理できるようなものも増えている。
一方、携帯電話機に記憶されている情報を、PC(パーソナルコンピュータ)などの外部機器からも利用したいというニーズもある。例えば、コンピュータを、通信ケーブルを介して携帯電話機に接続し、携帯電話機で送受信するメールデータをコンピュータ側から閲覧・編集可能としたシステムにおいて、携帯電話機に記憶された電話帳情報をコンピュータに送信し、コンピュータにおいてその電話帳情報を閲覧しながら電子メールを作成できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。また、携帯情報端末にPCを接続したときに、携帯情報端末の記憶情報とPCの記憶情報とを照合して、それぞれの記憶情報を一致させるようにしたものもあった(例えば、特許文献2参照)。
ところで、近年、ハードウェアデバイスの小型化・高性能化に伴って、携帯可能な1つの小型情報端末内で複数の異なる用途のシステムを実現することが可能となってきている。一般に、単一のシステム上では、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などの1式のハードウェア資源に対して1以上のオペレーティングシステム(OS:Operating System)が実行される。しかし、上記のような小型端末では、それぞれ別の機能を実現する1式のハードウェア資源が独立したシステムとして搭載され、各システムで個別のOSが実行される。このような小型端末では、例えば、装置の小型化のためにモニタや入力装置は2つのシステムで共有される。この場合、利用者は、同一の端末にてモニタに表示される画面を切り換えることで、2つのシステムの機能を利用することができる。
特開2006−254119号公報 特開2003−163735号公報
このように複数のシステムを備えた情報端末として、1つのシステムにより携帯電話機能を実現し、別のシステムにより、PCやPDA(Personal Digital Assistance)などと同様の汎用的な情報処理機能を実現することが考えられている。そして、このようなシステムにおいても、汎用的な情報処理機能側から、携帯電話機能側で保持された個人情報を利用できることが望まれている。
しかし、一般に、汎用的な情報処理機能を実現するシステムでは、例えば悪意のあるソフトウェアなどによって、意図しない情報漏洩が起こり得ることが問題になっている。このため、このようなシステムから、携帯電話機側で保持された個人情報を利用できるようにする場合には、個人情報の漏洩を防止できることが望まれる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、2つのシステムの間で個人情報を安全に共用できるようにした携帯型装置、およびこの携帯型装置における情報管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、携帯電話機能を含む情報処理機能を備えた携帯型装置が提供される。この携帯型装置は、プログラムの実行により情報を処理する第1の情報処理部と、前記第1の情報処理部と並列に動作可能であって、前記携帯電話機能を実現する第2の情報処理部と、前記携帯電話機能による通話先を識別する通話先識別情報をそれぞれ含み、前記第2の情報処理部による読み出しおよび更新が可能とされた1つ以上の電話帳情報と、前記電話帳情報の利用の可否を前記電話帳情報ごとに示す利用制限情報であって、前記電話帳情報の読み出しの可否を示す読み出し可否情報を含む前記利用制限情報とを記憶する情報記憶部と、前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出し要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報を参照し、当該電話帳情報の読み出しが許可されている場合に、当該電話帳情報の前記第1の情報処理部への読み出しを許可する利用制限処理部と、を有する。
ここで、電話帳情報はそれぞれ、第2の情報処理部により実現される携帯電話機能による通話先を識別する通話先識別情報を、少なくとも含む。この電話帳情報は、第2の情報処理部よる読み出しおよび更新が可能とされている。また、利用制限情報は、第1の情報処理部からの電話帳情報の利用の可否を、電話帳情報ごとに示す情報である。この利用制限情報には、少なくとも、電話帳情報の読み出しの可否を示す読み出し可否情報が含まれる。第1の情報処理部からいずれかの電話帳情報の読み出し要求が発せられると、利用制限処理部が、この読み出し要求を受け付ける。すると、利用制限処理部は、その電話帳情報に対応する利用制限情報を参照し、その電話帳情報の読み出しが許可されている場合に、その電話帳情報の第1の情報処理部への読み出しを許可する。
上記の携帯型装置では、第2の情報処理部から利用可能な電話帳情報を、第1の情報処理部からも安全に利用可能になる。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る携帯型装置の概要を示す図である。
図1に示す携帯型装置1は、互いに並列に動作可能な2つの情報処理部11,12を備えている。各情報処理部11,12では、例えば、個別のCPUによる制御の下で、各種のアプリケーションプログラムが実行され、また、内部回路が動作する。
情報処理部11は、例えば、所望のアプリケーションプログラムを内部の記憶装置にインストールし、これらのアプリケーションプログラムをCPUにより実行可能な、汎用的なコンピュータ装置として機能する。一方、情報処理部12は、内部に無線通信インタフェースを備え、この無線通信インタフェースを用いて携帯電話機能12aを実現するように構成されている。
この携帯型装置1は、さらに、情報記憶部13と、利用制限処理部14とを備えている。情報記憶部13には、1つ以上の電話帳情報13aと、利用制限情報13bとが記憶されている。
それぞれの電話帳情報13aには、少なくとも、携帯電話機能12aによる通話先を識別する通話先識別情報が含まれている。また、この電話帳情報13aには、通話先識別情報、その通話先に対応する人物の氏名を始めとする、その人物に関連する複数の個人情報が含まれていてもよい。
この電話帳情報13aは、第2の情報処理部12からは任意に読み出しおよび更新が可能となっている。例えば、携帯電話機能12aが、電話帳情報13aから通話先識別情報(例えば電話番号)を読み込み、その通話先識別情報に対して発呼することなどが可能であってもよい。
利用制限情報13bは、情報処理部11からの電話帳情報13aの利用の可否を、電話帳情報13aごとに示す情報である。ここで、情報処理部11が電話帳情報13aを“利用”する動作の例としては、情報記憶部13からの電話帳情報13aの読み出し、および、情報記憶部13内の電話帳情報13aの更新を適用可能である。この場合、利用制限情報13bには、電話帳情報13aの読み出しの可否を示す読み出し可否情報や、電話帳情報13aの更新の可否を示す更新可否情報を含めることができる。
利用制限処理部14は、情報処理部11が電話帳情報13aを利用する動作を要求したときに、利用制限情報13bに基づき、動作が要求された電話帳情報13aについて、その動作が許可されているか否かを判定する。そして、許可されている場合に、情報処理部11に対してその動作を実行させる。なお、許可されていない場合には、要求された動作は実行されず、例えば、情報処理部11に対してエラーが通知される。
例えば、情報処理部11が、いずれかの電話帳情報13aに対する読み出し要求を発すると、この読み出し要求は利用制限処理部14によって受け付けられる。読み出し要求を受け付けた利用制限処理部14は、読み出しが要求された電話帳情報13aに対応する利用制限情報13bを参照し、読み出し可否情報に基づき、その電話帳情報13aの読み出しが許可されているか否かを判定する。そして、読み出しが許可されている場合に、その電話帳情報13aの情報処理部11への読み出しを許可する。これにより、要求された電話帳情報13aが、例えば利用制限処理部14を通じて、情報処理部11に読み出される。
また、例えば、情報処理部11が、いずれかの電話帳情報13aに対する更新要求を発すると、この更新要求も利用制限処理部14によって受け付けられる。更新要求を受け付けた利用制限処理部14は、更新が要求された電話帳情報13aに対応する利用制限情報13bを参照し、更新可否情報に基づき、その電話帳情報13aの更新が許可されているか否かを判定する。そして、更新が許可されている場合に、情報処理部11から通知された情報によってその電話帳情報13aを更新することを許可する。これにより、情報処理部11によって、その一部またはすべての情報が更新された電話帳情報により、情報記憶部13内の対応する電話帳情報13aが更新される。
このような利用制限処理部14の処理により、情報処理部11からの電話帳情報13aの利用動作は、利用制限情報13bに設定された情報に応じて制限される。このため、電話帳情報13aを、情報処理部12だけでなく情報処理部11からも共用できるという利便性を持ちながらも、情報処理部11からの電話帳情報13aの利用動作を必要に応じて制限し、その電話帳情報13aの安全性を確保できるようになる。
なお、利用制限情報13bでは、電話帳情報13aごとに種々の利用動作の可否情報が設定される他に、例えば、このような利用動作の可否情報が、電話帳情報13a内の個人情報ごとに設定されてもよい。この場合、利用制限処理部14は、情報処理部11からいずれかの電話帳情報13aの利用動作が要求されると、利用制限情報13bに基づき、電話帳情報13a内の情報のうち許可されたものに対して、要求された利用動作を許可する。例えば、読み出し動作が要求されていた場合には、読み出しが許可された情報を対応する電話帳情報13aから抽出して、情報処理部11に送信する。
さらに、利用制限情報13bには、利用動作の可否情報が、情報処理部11で実行されるアプリケーションプログラムごとに設定されてもよい。これにより、電話帳情報13aごとに、あるいは電話帳情報13a内の個人情報ごとに、情報処理部11で実行される特定のアプリケーションプログラムに対して、特定の利用動作を許可することもできる。
なお、上記の情報記憶部13および利用制限処理部14は、情報処理部11の外部に設けられることが望ましい。これにより、例えば、情報記憶部13内の情報や、利用制限処理部14の処理手順が、意図せずに改変されるというリスクを軽減できる。
情報記憶部13は、例えば、情報処理部12の内部に設けることができる。この場合、利用制限処理部14も、情報処理部12の処理機能によって実現されてもよい。あるいは、利用制限処理部14を、情報処理部11,12とは独立したハードウェアの処理によって実現してもよい。
また、情報記憶部13自体を、情報処理部11,12とは独立したメモリ領域として設けることもできる。この場合、情報記憶部13を、情報処理部11,12から共通にアクセス可能なメモリとして設け、そのメモリに対して情報処理部11がアクセスするためのメモリインタフェースに、利用制限処理部14の機能を設けてもよい。
次に、上記の携帯型装置についてのさらに具体的な実施の態様について説明する。
[第1の実施の形態]
図2は、第1の実施の形態に係る携帯型装置のハードウェア構成を示す図である。
図2に示す携帯型装置100は、コンピュータ部110および携帯電話部130という2つの情報処理部を並列に動作させることが可能な、携帯型の情報端末装置である。これらのコンピュータ部110および携帯電話部130は、バス161を介して、表示部162、入力部163、音声処理部164および入出力切換部165に対して、それぞれ共通に接続されている。
また、コンピュータ部110と携帯電話部130とは、コントロールバス171によって接続されて、互いにデータを送受信できるようになっている。なお、後述するように、このコントロールバス171は、携帯電話部130側に保持された電話帳情報を、コンピュータ部110が利用できるようにするために設けられている。
コンピュータ部110は、CPU111によってその全体が統括的に制御されている。CPU111には、バス112を介して、RAM113、フラッシュメモリ114およびバスインタフェース115が接続されている。
RAM113には、CPU111に実行させるOSやアプリケーションのプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM113には、CPU111による処理に必要な各種データが格納される。
フラッシュメモリ114には、コンピュータ部110上のOSやアプリケーションのプログラムが格納される。また、フラッシュメモリ114には、CPU111による処理に必要な各種データが格納される。
バスインタフェース115は、コンピュータ部110のCPU111が、コントロールバス171を通じて携帯電話部130とデータを受け渡すためのインタフェース回路である。
一方、携帯電話部130は、CPU131によってその全体が統括的に制御されている。CPU131には、バス132を介して、RAM133、フラッシュメモリ134、無線通信モジュール135およびバスインタフェース136が接続されている。また、無線通信モジュール135には、アンテナ135aが接続されている。
RAM133には、CPU131に実行させるOSやアプリケーションのプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM133には、CPU131による処理に必要な各種データが格納される。
フラッシュメモリ134には、携帯電話部130上のOSやアプリケーションのプログラムが格納される。また、フラッシュメモリ134には、CPU131による処理に必要な各種データが格納される。
無線通信モジュール135は、無線通信のためのRF(Radio Frequency)回路や、送受信信号の変復調回路などを備え、アンテナ135aを介して基地局と無線接続して、データを送受信する。この携帯電話部130では、無線通信モジュール135およびアンテナ135aを介して基地局と無線通信することで、他の携帯電話などの情報処理機器との間で音声通話やデータの送受信を行うことが可能となっている。
バスインタフェース136は、携帯電話部130のCPU131が、コントロールバス171を通じてコンピュータ部110との間でデータを受け渡すためのインタフェース回路である。
また、この携帯型装置100において、表示部162は、コンピュータ部110および携帯電話部130の各CPUからの命令に従って、画像を表示させるモニタである。表示部162としては、例えば、液晶モニタが用いられる。
入力部163は、ユーザからの入力操作に応じた制御信号を、コンピュータ部110や携帯電話部130に出力する。入力部163には、例えば、図示しないキーボードやポインティングデバイスなどが接続されている。
音声処理部164には、図示しないマイクやスピーカが接続されている。音声処理部164は、携帯電話部130(またはコンピュータ部110)において、携帯電話の通話の制御が行われているとき、マイクから取り込まれた音声をデジタルデータ化してその制御元にバス161を通じて出力するとともに、制御元からバス161を通じて出力された音声データをアナログ信号に変換して、スピーカから音声を再生させる。
入出力切換部165は、入力部163を通じたユーザの操作対象を、コンピュータ部110と携帯電話部130のいずれかに切り換える。この切り換えによって、入力部163からの制御信号の出力先が切り換えられるとともに、表示部162への情報の出力元なども切り換えられる。
以上の構成を有する携帯型装置100において、コンピュータ部110は、フラッシュメモリ114に記憶されたアプリケーションプログラムがCPU111により実行されることで動作する、汎用的な情報処理部である。これに対して、携帯電話部130は、主として携帯電話機能を実現するための処理に特化した情報処理部である。
携帯電話部130の制御の下で携帯電話機能が実現される場合、携帯電話部130では、例えば、所定の通話用プログラムがCPU131に実行されることで、無線通信モジュール135を通じた音声データの送受信や電子メールの送受信の手順が制御される。この状態では、携帯電話部130で実行される通話用プログラムの制御の下で、表示部162および入力部163を通じて所定の通話用のユーザインタフェースがユーザに提供される。さらに、このユーザインタフェースを通じて、フラッシュメモリ134に格納された電話帳情報から、通話先の電話番号や電子メールの送信先アドレスなどを呼び出すことも可能となっている。
一方、入出力切換部165により、ユーザの操作対象がコンピュータ部110とされている場合には、コンピュータ部110で実行されるアプリケーションプログラムの制御の下で、表示部162および入力部163を通じて所定のユーザインタフェースが提供される。
図3は、第1の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。
図3に示すように、携帯型装置100の携帯電話部130は、通話処理部141、電子メール処理部142、セキュリティ設定部143、バス通信制御部144およびセキュリティ判定部145を備えている。これらの各機能は、CPU131によって所定のプログラムが実行されることで実現される。
また、携帯電話部130のフラッシュメモリ134には、電話帳情報151が記憶されている。後述するように、電話帳情報151には、通話や電子メール送信先についての氏名、電話番号、電子メールアドレスといった個人情報が格納されている。これとともに、電話帳情報151内の各個人情報ごとに、セキュリティ記述子が対応付けて記憶されている。
通話処理部141は、無線通信モジュール135を通じた通話処理を制御する。この通話処理部141は、通話処理の際に、電話帳情報151を参照できるようになっている。例えば、ユーザの入力操作に応じて、所望の電話帳情報151から電話番号を読み出し、その電話番号に対して発呼することができる。
電子メール処理部142は、無線通信モジュール135を通じた電子メールの送受信処理を制御する。この電子メール処理部142も、電子メールの送受信時や作成時などに、電話帳情報151を参照できるようになっている。例えば、ユーザの入力操作に応じて、所望の電話帳情報151からメールアドレスを読み出し、そのメールアドレスに対して電子メールを送信することができる。
なお、これらの通話処理部141あるいは電子メール処理部142によって、電話帳情報151の新規登録、編集、更新などが実行できるようにしてもよい。
セキュリティ設定部143は、ユーザの入力操作に応じて、電話帳情報151内のセキュリティ記述子を更新する。
バス通信制御部144は、バスインタフェース136を制御して、コントロールバス171を通じたコンピュータ部110との通信処理を実行する。このバス通信制御部144は、コンピュータ部110側から電話帳情報151に対するアクセスが要求された場合には、そのことをセキュリティ判定部145に通知し、セキュリティ判定部145の判定結果に応じた処理を行う。
セキュリティ判定部145は、コンピュータ部110側から電話帳情報151に対して何らかの動作(読み出し、書き替えなど)が要求された場合に、その電話帳情報151内のセキュリティ記述子に応じて、要求された動作の可否を判定する。そして、可能と判定された動作を実行して、バス通信制御部144に応答する。
一方、コンピュータ部110は、バス通信制御部121、プログラム処理部122a,122b,……を備えている。これらの機能は、CPU111によって所定のプログラムが実行されることで実現される。
バス通信制御部121は、バスインタフェース115を制御して、コントロールバス171を通じた携帯電話部130との通信処理を実行する。
プログラム処理部122a,122b,……は、CPU111によってそれぞれ個別のアプリケーションプログラムが実行されることで実現される機能を示している。これらのプログラム処理部122a,122b,……は、携帯電話部130に記憶された電話帳情報151を利用する機能を備えているものとする。これらのプログラム処理部122a,122b,……は、バス通信制御部121を通じて、電話帳情報151に対する読み出しや書き替えなどの動作を要求する。そして、このような要求を行った際に、携帯電話部130のセキュリティ判定部145によって、電話帳情報151に対する動作が制限される。
プログラム処理部122a,122b,……のそれぞれによる電話帳情報151の具体的な利用処理としては、例えば、読み込んだ電話帳情報151の内容をテキストエディタなどによって表示させ、内容を編集する処理、現在作成中の文書や図面などに、読み込んだ電話帳情報151の内容を組み込む処理などが想定される。
なお、本実施の形態では、携帯電話機能(例えば、通話処理部141および電子メール処理部142の機能)は携帯電話部130のみで実現されるが、例えばさらに、これらの処理機能をコンピュータ部110でのプログラム処理機能(すなわち、プログラム処理部122a,122b,……のいずれかの機能)によって実現し、コンピュータ部110の制御の下で、携帯電話部130の無線通信モジュール135を介して通話や電子メールの送受信が可能とされていてもよい。
この場合、コンピュータ部110で実行される通話用プログラムの制御の下で、表示部162および入力部163を通じて所定の通話用のユーザインタフェースが提供される。また、通話用プログラムの実行時には、無線通信モジュール135による無線通信処理が、例えばコントロールバス171を通じて、コンピュータ部110から制御される。
さらにこのとき、コンピュータ部110は、コントロールバス171を通じて、携帯電話部130に保持された電話帳情報151を読み出し、通話制御や電子メールの作成などに利用することもできる。そしてこの際に、セキュリティ判定部145によって電話帳情報151に対するコンピュータ部110からの動作が制限されることになる。
図4は、第1の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。
図4に示すように、それぞれの電話帳情報151には、“氏名”“電話番号”“メールアドレス”“生年月日”“住所”といった個人情報が登録されている。なお、図中の“グループ”は、それぞれの電話帳情報151をユーザが分類するために任意に付与された情報である。ここでは、この“グループ”の登録情報についても、便宜的に“個人情報”と呼ぶことにする。
また、電話帳情報151に登録された個人情報のそれぞれには、セキュリティ記述子が対応付けて記録されている。セキュリティ記述子は、電話帳情報151内の各個人情報に対してコンピュータ部110側からどのような動作が許可されているかを示す情報である。図4の例では、セキュリティ記述子はS1〜S3の値をとる。S1は、コンピュータ部110からの個人情報の読み出しと書き替え(更新)とが許可されていることを示す。S2は、コンピュータ部110からの個人情報の読み出しのみが許可され、書き替えは許可されていないことを示す。S3は、コンピュータ部110からの個人情報の読み出しと書き替えの両方が許可されていないことを示す。
なお、これらのセキュリティ記述子は、セキュリティ設定部143の処理により、ユーザの入力操作に応じて任意に設定することが可能である。
次に、図5は、第1の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。
〔ステップS11〕コンピュータ部110のプログラム処理部122a,122b,……のいずれかは、バス通信制御部121を通じて、携帯電話部130内の電話帳情報151を指定し、この情報の読み出し動作、または書き替え動作の要求を発行する。バス通信制御部144は、コントロールバス171を通じてこの動作要求を受け付けて、セキュリティ判定部145に通知する。
なお、プログラム処理部122a,122b,……のそれぞれは、書き替え動作を要求する場合には、動作要求とともに、個人情報の一部(またはすべて)が更新された電話帳情報をバス通信制御部121に受け渡して、携帯電話部130に対して送信させる。この場合、携帯電話部130のバス通信制御部144は、動作要求とともに、更新された電話帳情報もコンピュータ部110から受信して、セキュリティ判定部145に転送する。
〔ステップS12〕セキュリティ判定部145は、読み出しまたは書き替えの動作が要求された電話帳情報151を参照し、その中のセキュリティ記述子を基に、要求された動作が許可されている個人情報を判別する。
〔ステップS13〕セキュリティ判定部145は、ステップS12において、要求された動作が許可されている個人情報が存在した場合には、ステップS14の処理を実行する。一方、許可されている個人情報が存在しなかった場合には、ステップS16の処理を実行する。
〔ステップS14〕セキュリティ判定部145は、対応する電話帳情報151内の個人情報のうち、要求された動作が許可された個人情報について、その動作を実行する。
読み出し動作が要求されていた場合には、読み出しが許可された個人情報をフラッシュメモリ134から読み出し、バス通信制御部144に引き渡して、コンピュータ部110への送信を要求する。これにより、読み出しが許可された個人情報のみが、コントロールバス171を通じてコンピュータ部110に転送される。
また、書き替え動作が要求されていた場合には、コンピュータ部110からの更新された電話帳情報内の個人情報のうち、書き込みが許可された項目の個人情報を、フラッシュメモリ134の対応する電話帳情報151に上書きして記録する。
〔ステップS15〕このステップS15の処理は、ステップS12の判別処理により、電話帳情報151内の個人情報の項目のうち、要求された動作が許可されていなかった項目があった場合にのみ実行される。また、この条件に加えて、書き替えが要求されていた場合にのみ実行されてもよい。
このステップS15において、セキュリティ判定部145は、要求された動作が実行されなかった個人情報の項目名を示す情報を、バス通信制御部144に引き渡して、コンピュータ部110への送信を要求する。これにより、要求した動作が実行されなかった項目名がコンピュータ部110に通知される。コンピュータ部110において、動作の要求元のプログラム処理部は、例えば、通知された項目名を表示部162に表示させて、その項目名をユーザに通知することができる。例えば、書き替えを要求したにもかかわらず、一部の個人情報については書き替えが行われなかった場合に、ユーザはそのことを知ることができる。
〔ステップS16〕セキュリティ判定部145は、要求された動作が一切実行されなかったことを示す情報を、バス通信制御部144に引き渡して、コンピュータ部110への送信を要求する。これにより、要求した動作が実行されなかったことが、コンピュータ部110に通知される。コンピュータ部110において、動作の要求元のプログラム処理部は、例えば、動作が実行されなかったことを、表示部162への表示情報などによってユーザに通知することができる。
以上の第1の実施の形態では、電話帳情報151内の個人情報ごとに、コンピュータ部110からどのような動作(読み出し、書き込みなど)が可能であるかが、セキュリティ記述子によって指定される。このため、電話帳情報151に登録した個人情報の重要度などに応じて、コンピュータ部110からの利用の形態を制限できる。従って、携帯電話部130内の電話帳情報151をコンピュータ部110からも共用できるという利便性を有しながらも、電話帳情報151に登録された情報を取り扱う際の安全性を高めることができる。
[第2の実施の形態]
上記の第1の実施の形態では、セキュリティ記述子を用いることにより、電話帳情報151に登録された個人情報ごとに、コンピュータ部110からの各種動作の可否を設定できるようにしていた。これに加えて、以下に示す第2の実施の形態では、コンピュータ部側でそれらの動作を要求する要求元のアプリケーションプログラムごとに、動作の可否を設定できるようにする。特に、第2の実施の形態では、このような作用・効果の実現のために、コンピュータ部で実行されるアプリケーションプログラムごとに、安全性の度合いを示すセキュリティレベルを対応付けておく方法を採用する。そして、電話帳情報では、その中に登録された個人情報に対するコンピュータ部からの動作の種類ごとに、その動作を許可するアプリケーションプログラムがセキュリティレベルによって指定されるようにする。
図6は、第2の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。なお、この図6では、図3に対応する機能ブロックには同じ符号を付して示しており、ここでは、それらの機能ブロックの説明を適宜省略する。
また、この第2の実施の形態に係る携帯型装置100aのハードウェア構成は、図2に示した携帯型装置100と同様であるので、ここでは図6の携帯型装置100aのハードウェア構成についても説明を省略する。すなわち、図6に示す携帯型装置100aは、図2に示したハードウェア構成によって実現可能である。
図6に示す携帯型装置100aにおいて、コンピュータ部110aおよび携帯電話部130aは、それぞれ、図2に示したコンピュータ部110および携帯電話部130と同様のハードウェア構成を有している。すなわち、コンピュータ部110a内および携帯電話部130a内の機能は、それぞれ、CPU111,131によって所定のプログラムが実行されることで実現される。
携帯電話部130aのフラッシュメモリ134には、電話帳情報151aおよびプログラム情報152が記録されている。電話帳情報151aには、氏名、電話番号、メールアドレスといった、第1の実施の形態と同様の個人情報が登録されている。さらに、これらの個人情報のそれぞれに対して、コンピュータ部110aからの動作の種類ごとにセキュリティレベルが設定されている。プログラム情報152には、コンピュータ部110で実行されるアプリケーションプログラムの識別情報ごとに、セキュリティレベルが設定されている。なお、これらの情報の詳細については、図7および図8において説明する。
通話処理部141および電子メール処理部142は、それぞれ通話処理時や電子メールの送受信時において、電話帳情報151a内の個人情報を利用することが可能になっている。セキュリティ設定部143aは、ユーザからの操作入力に応じて、電話帳情報151aおよびプログラム情報152に登録されたセキュリティレベルを編集することが可能となっている。
セキュリティ判定部145aは、コンピュータ部110側からバス通信制御部144aを通じて、電話帳情報151aに対して何らかの動作(読み出し、書き替えなど)が要求された場合に、電話帳情報151aおよびプログラム情報152のセキュリティレベルに応じて、その動作を許可するか否かを判定する。
具体的には、動作の要求元のアプリケーションプログラムを判別し、そのアプリケーションプログラムに対応するセキュリティレベルをプログラム情報152から抽出する。次に、電話帳情報151aに設定されたセキュリティレベルを参照し、要求元プログラムに対応するセキュリティレベルが、要求された動作に対応しているか否かを判定する。そして、対応している動作を実行して、バス通信制御部144aに応答する。
なお、セキュリティ判定部145aにおいて、動作の要求元プログラムを判別する方法の例として、ここでは、動作要求時に、コンピュータ部110aから要求元プログラムの識別情報を、コントロールバス171を通じて受信する方法を採用する。バス通信制御部144aは、コンピュータ部110aから電話帳情報151aに対する動作要求とともに、その要求元のプログラムの識別情報を受け付け、その識別情報をセキュリティ判定部145aに通知する。
一方、コンピュータ部110aにおいては、第1の実施の形態と同様に、プログラム処理部122a,122b,……から電話帳情報151aに対する何らかの動作要求が発行されると、この動作要求がバス通信制御部121aを通じて携帯電話部130aに送信される。このとき、バス通信制御部121aは、動作要求元のアプリケーションプログラム(プログラム処理部122a,122b,……のいずれかに対応)を判別して、対応する識別情報を携帯電話部130aに対して同時に通知する。
図7は、第2の実施の形態におけるプログラム情報のデータ構成例を示す図である。
プログラム情報152には、アプリケーションプログラムを識別する情報の例として、プログラム名が、セキュリティレベルごとに登録される。ここで、セキュリティレベルは、基本的には、対応するアプリケーションプログラムの安全性を段階的に示すものである。この例では、“L”の後に続く数字が大きいアプリケーションプログラムほど、安全性が低くなるように規定されている。
なお、プログラム情報152内の各セキュリティレベルに対応するプログラム名は、セキュリティ設定部143aにより、ユーザの操作入力に応じて任意に設定可能である。例えば、コンピュータ部110aに新たなアプリケーションプログラムをインストールした場合に、ユーザの操作入力によって、新たなアプリケーションプログラムのプログラム名を、いずれかのセキュリティレベルに対応付けてプログラム情報152に登録できる。また、コンピュータウィルスの発生などにより、特定のアプリケーションプログラムの安全性が低下した場合には、プログラム情報152において、プログラム名に対応付けるセキュリティレベルを変更することもできる。
図8は、第2の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。
図8に示すように、それぞれの電話帳情報151aには、第1の実施の形態と同様に、“氏名”“電話番号”“メールアドレス”“生年月日”“住所”“グループ”といった個人情報が登録されている。また、これらの個人情報の各項目に対して、コンピュータ部110aからの動作の種類の例として“読み出し”“書き替え”の項目が設けられている。そして、個人情報の項目のすべてと、動作の種類の項目のすべてとの組み合わせについて、対応する動作を許可するアプリケーションプログラムのセキュリティレベルが設定されている。
例えば、図8において、“氏名”の登録情報については、セキュリティレベルが“L1”“L2”であるアプリケーションプログラムに対して“読み出し”の動作が許可されている。しかし、“書き替え”の動作は、セキュリティレベルが“L1”であるアプリケーションプログラム(すなわち、最も安全性の高いアプリケーションプログラム)に対してのみ許可されている。
また、これらのセキュリティレベルは、セキュリティ設定部143aにより、ユーザの操作入力に応じて任意に設定可能である。従って、この電話帳情報151aによれば、アプリケーションプログラムの安全性を考慮しながら、各個人情報の登録情報に対して許可するコンピュータ部110a側からの動作を、任意に指定できる。
なお、図8の例では、“生年月日”“住所”の各項目については、“読み出し”“書き替え”の各動作は、コンピュータ部110a側のいずれのアプリケーションプログラムに対しても許可されていない。
また、図8の例では、それぞれの動作を許可するすべてのセキュリティレベルを設定しているが、この他に例えば、許可するセキュリティレベルのうち、最も安全性が高いものだけを設定してもよい。例えば、セキュリティレベルが“L1”“L2”のアプリケーションプログラムからの動作を許可する場合には、“L2”だけを電話帳情報151aに登録してもよい。
図9は、第2の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。
〔ステップS31〕コンピュータ部110aのプログラム処理部122a,122b,……のいずれかは、バス通信制御部121aを通じて、携帯電話部130a内の電話帳情報151aを指定し、この情報の読み出し動作、または書き替え動作の要求を発行する。このとき、バス通信制御部121aは、発行された動作要求を携帯電話部130aに送信するとともに、動作の要求元のプログラム処理部を判別し、そのプログラム処理部が実行しているプログラム名も携帯電話部130aに送信する。
携帯電話部130aのバス通信制御部144aは、コントロールバス171を通じて動作要求およびプログラム名を受け付けて、セキュリティ判定部145aに通知する。
なお、プログラム処理部122a,122b,……のそれぞれは、書き替え動作を要求する場合には、動作要求とともに、個人情報の一部(またはすべて)が更新された電話帳情報をバス通信制御部121aに受け渡して、携帯電話部130aに対して送信させる。この場合、携帯電話部130aのバス通信制御部144aは、動作要求およびプログラム名とともに、更新された電話帳情報もコンピュータ部110aから受信して、セキュリティ判定部145aに転送する。
〔ステップS32〕セキュリティ判定部145aは、プログラム情報152を参照し、動作要求元のプログラム名に対応するセキュリティレベルを判定する。
〔ステップS33〕セキュリティ判定部145aは、動作が要求された電話帳情報151aを読み出し、要求された動作の項目に設定されたセキュリティレベルと、ステップS32で判定したセキュリティレベルとを照合する。そして、要求された動作が許可されている個人情報を判別する。
〔ステップS34〕セキュリティ判定部145aは、ステップS33において、要求された動作が許可されている個人情報が存在した場合には、ステップS35の処理を実行する。一方、許可されている個人情報が存在しなかった場合には、ステップS37の処理を実行する。
〔ステップS35,S36〕これらのステップでの処理内容は、図5のステップS14,S15におけるセキュリティ判定部145およびバス通信制御部144の処理内容と同様である。すなわち、セキュリティ判定部145aは、対応する電話帳情報151a内の個人情報のうち、要求された動作が許可された個人情報について、その動作を実行する。
また、ステップS33の判別処理により、電話帳情報151a内の個人情報の項目のうち、要求された動作が許可されていなかった項目があった場合、あるいはこの条件に加えて、書き替えが要求されていた場合には、セキュリティ判定部145aは、要求された動作が実行されなかった個人情報の項目名を示す情報を、バス通信制御部144aに引き渡して、コンピュータ部110aへの送信を要求する。これにより、要求した動作が実行されなかった項目名がコンピュータ部110aに通知される。
〔ステップS37〕このステップでの処理内容は、図5のステップS16におけるセキュリティ判定部145およびバス通信制御部144の処理内容と同様である。すなわち、セキュリティ判定部145aは、要求された動作が一切実行されなかったことを示す情報を、バス通信制御部144aに引き渡して、コンピュータ部110aへの送信を要求する。これにより、要求した動作が実行されなかったことが、コンピュータ部110aに通知される。
以上の第2の実施の形態では、電話帳情報151aに登録された個人情報ごとに、コンピュータ部110aからの各種動作の可否を制限できるだけでなく、各種動作の可否を、動作要求元のアプリケーションプログラムごとに制限できる。これによって、電話帳情報151a内の個人情報ごとの重要性に加えて、コンピュータ部110aにインストールするアプリケーションプログラムの安全性を加味して、コンピュータ部110aからの利用の形態を制限できる。従って、第1の実施の形態と比較して、電話帳情報151aに登録された情報を取り扱う際の安全性を、より一層高めることができる。
例えば、コンピュータウィルスの発生などによって特定のアプリケーションプログラムの安全性が低下した場合でも、そのプログラムからの個人情報へのアクセスを早急に制限できる。また、コンピュータ部110aにおいて悪意のあるウィルスプログラムが実行され、そのプログラムの処理によって電話帳情報151aにアクセスされた場合でも、そのアクセスを確実に防止できる。
[第3の実施の形態]
ところで、上記の第2の実施の形態では、アプリケーションプログラムごとにセキュリティレベルを設定しておくことで、電話帳情報151a内の個人情報のそれぞれに対する読み出しや書き込みなどの動作の可否を、アプリケーションプログラムごとに設定できるようにしていた。
これに対して、同様の作用・効果を奏するための他の方法として、例えば、電話帳情報内の各個人情報に対応づけて、コンピュータ部側で実行されるアプリケーションプログラムの識別情報ごとに、図5に示したS1〜S3のようなセキュリティ記述子を設定しておくという方法も考えられる。以下、このような方法を用いた場合について、第3の実施の形態として説明する。
図10は、第3の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。
図10に示す電話帳情報151bには、図5と同様に、“氏名”“電話番号”“メールアドレス”“生年月日”“住所”“グループ”といった個人情報が登録されている。また、これらの個人情報の各項目に対して、図5と同様なセキュリティ記述子が設定されているが、図5と異なる点は、これらのセキュリティ記述子が、コンピュータ部側で実行されるアプリケーションプログラムの識別情報(ここでは、“PG1”“PG2”と示したプログラム名)ごとに設定されている点である。
図11は、第3の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施の形態に係る携帯型装置の機能の基本的な構成は、図3に示した第1の実施の形態とほぼ同じである。そこで、ここでは、上記の電話帳情報151bを用いた場合の携帯型装置における処理手順を、図3に示す機能ブロックに対応付けて説明する。
〔ステップS51〕図3の携帯電話部130のバス通信制御部144は、第2の実施の形態におけるバス通信制御部144aと同様に、コンピュータ部110から、読み出し・書き込みなどの動作要求と、その動作の要求元のプログラム名とを受信して、セキュリティ判定部145にこれらを通知する。
〔ステップS52〕通知を受けたセキュリティ判定部145は、動作要求先の電話帳情報151bを参照する。そして、電話帳情報151bの中の、動作要求元のプログラム名に対応して設定されたセキュリティ記述子を基に、要求された動作が許可されているか否かを個人情報ごとに判別する。
なお、判別後の処理は、第2の実施の形態の場合と同様である。すなわち、図11のステップS53〜S56でのバス通信制御部144およびセキュリティ判定部145による処理手順は、それぞれ図9のステップS34〜S37でのバス通信制御部144aおよびセキュリティ判定部145aによる処理手順と同様である。
このような方法によれば、電話帳情報151b内のすべての個人情報に対して、コンピュータ部で実行されるすべてのアプリケーションプログラムの識別情報を対応付けて、許可する動作を設定できる。しかしその反面、電話帳情報151b内の各個人情報に対して、アプリケーションプログラムの数だけセキュリティ識別子が記録されることから、電話帳情報151bを利用し得るアプリケーションプログラムの数を多くするほど、第2の実施の形態と比較して、電話帳情報151b自体のデータ量が大きくなる。
[第4の実施の形態]
図12は、第4の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。なお、この図12では、図6に対応する機能ブロックには同じ符号を付して示しており、ここでは、それらの機能ブロックの説明を適宜省略する。
また、この第4の実施の形態に係る携帯型装置100bのハードウェア構成は、図2に示した携帯型装置100と同様であるので、ここでは図12の携帯型装置100bのハードウェア構成についても説明を省略する。すなわち、図12に示す携帯型装置100bは、図2に示したハードウェア構成によって実現可能である。
図12に示す携帯型装置100bにおいて、コンピュータ部110bおよび携帯電話部130bは、それぞれ、図2に示したコンピュータ部110および携帯電話部130と同様のハードウェア構成を有している。すなわち、コンピュータ部110b内および携帯電話部130b内の機能は、それぞれ、CPU111,131によって所定のプログラムが実行されることで実現される。
この携帯型装置100bにおいて、第2の実施の形態に係る携帯型装置100aとの最も大きな相違点は、プログラム情報152は、携帯電話部130bではなく、コンピュータ部110bのフラッシュメモリ114に記憶されている点である。ここで、プログラム情報152の内容は第2の実施の形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。一方、携帯電話部130bのフラッシュメモリ134には、第2の実施の形態の場合と同様の電話帳情報151aが記憶される。従って、この電話帳情報151aの内容についての説明も省略する。
コンピュータ部110bにおいて、バス通信制御部121bは、プログラム処理部122a,122b,……から電話帳情報151aに対する何らかの動作要求を受け付けると、要求元のプログラム名を判別して、プログラム情報152を基に対応するセキュリティレベルを判別する。そして、バス通信制御部121bは、動作要求とともに、判別したセキュリティレベルの情報も、コントロールバス171を介して携帯電話部130bに対して送信する。
携帯電話部130bのバス通信制御部144bは、コントロールバス171を通じて受信した動作要求とセキュリティレベルとを、セキュリティ判定部145bに対して転送する。セキュリティ判定部145bは、電話帳情報151aに設定されたセキュリティレベルを参照し、コンピュータ部110bから通知されたセキュリティレベルが、要求された動作に対応しているか否かを判定する。そして、対応している動作を実行して、バス通信制御部144bに応答する。
このように、本実施の形態では、電話帳情報151aに対する動作の要求元のプログラムに対応するセキュリティレベルが、コンピュータ部110bにおいて判別される。従って、携帯電話部130bでは、通知されたセキュリティレベルを、電話帳情報151aの記憶情報と直接照合することで、要求された動作の可否を判定できる。
なお、携帯電話部130bのセキュリティ設定部143bは、ユーザの操作入力に応じて、電話帳情報151aに設定されたセキュリティレベルを更新することができる。
一方、コンピュータ部110bに記憶されたプログラム情報152についても、ユーザの操作入力に応じて更新できるようにしてもよい。ただし、本実施の形態では、コンピュータ部110bにおいて、プログラム情報152は安全に管理されることが望ましい。例えば、安全性の高い特定のアプリケーションプログラムの実行によってのみ、プログラム情報152の更新を許可するようにする。このような場合の具体的な例としては、コンピュータ部110bのCPUにアプリケーションプログラムとの相互認証機能を設け、CPUとの間で正しく相互認証されたアプリケーションプログラムを実行した場合のみ、プログラム情報152にアクセスできるようにする方法が考えられる。
図13は、第4の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯型装置による処理の流れを説明するための図である。なお、図13では例として、コンピュータ部110bから、電話帳情報151aの読み出しが要求された場合の処理の流れを示している。
〔ステップS71〕コンピュータ部110bのプログラム処理部122a,122b,……のいずれかは、バス通信制御部121bに対して、携帯電話部130b内の電話帳情報151aを指定し、この情報の読み出し動作を要求する。
〔ステップS72〕バス通信制御部121bは、まず、動作の要求元のプログラム処理部を判別して、そのプログラム処理部が実行しているプログラム名を認識する。そして、プログラム情報152から検索する。そして、プログラム情報152を参照し、この情報に基づいて、実行されているプログラム名に対応するセキュリティレベルを判定する。
〔ステップS73〕バス通信制御部121bは、携帯電話部130bに対して、読み出し要求と、ステップS72で判定したセキュリティレベルとを、コントロールバス171を通じて送信する。
なお、プログラム処理部から書き込みが要求されている場合の処理手順は、上記手順と基本的には同じである。異なる点は、例えば、プログラム処理部から書き込み要求とともに、個人情報の一部(またはすべて)が更新された電話帳情報が、バス通信制御部121bに通知され、この情報が携帯電話部130bに送信される点である。
〔ステップS74〕携帯電話部130bのバス通信制御部144bは、コントロールバス171を通じて読み出し要求およびセキュリティレベルを受け付けて、セキュリティ判定部145bに通知する。
セキュリティ判定部145bは、読み出しが要求された電話帳情報151aを参照し、読み出し動作の項目に設定されたセキュリティレベルと、バス通信制御部144bから通知されたセキュリティレベルとを照合する。そして、読み出しが許可されている個人情報を抽出する。
〔ステップS75〕セキュリティ判定部145bは、抽出した個人情報をバス通信制御部144bに引き渡し、コンピュータ部110bへの送信を要求する。これにより、抽出された個人情報が、コントロールバス171を通じてコンピュータ部110bに送信される。
なお、ステップS73の処理の後のバス通信制御部144bおよびセキュリティ判定部145bの詳しい処理手順は、図9において説明したステップS33以降のバス通信制御部144aおよびセキュリティ判定部145aの処理と同様である。また、コンピュータ部110bから書き込みが要求された場合の処理手順は、コンピュータ部110bからの書き込み要求、セキュリティレベルおよび更新された電話帳情報が、バス通信制御部144bからセキュリティ判定部145bに通知されること以外は、同様の手順となる。
以上の第4の実施の形態によれば、第2の実施の形態の場合と同様に、電話帳情報151a内の個人情報ごとの重要性に加えて、コンピュータ部110bにインストールするアプリケーションプログラムの安全性を加味して、コンピュータ部110bからの利用の形態を制限できるようになる。
なお、以上の第1〜第4の実施の形態では、コンピュータ部と携帯電話部とがコントロールバス171を通じてデータを受け渡すようにしていた。しかし、この他に例えば、図2のような構成において、コントロールバス171を設けずに、バス161を通じてコンピュータ部と携帯電話部とがデータを受け渡すようにしてもよい。この場合、上記のコンピュータ部110,110a,110bにおいてバス161との間のデータ送受信を制御する通信制御部に、上記のバス通信制御部121,121a,121bの機能を設け、上記の携帯電話部130,130a,130bにおいてバス161との間のデータ送受信を制御する通信制御部に、上記のバス通信制御部144,144a,144bの機能を設ければよい。
[第5の実施の形態]
上記の第1〜第4の実施の形態では、電話帳情報が携帯電話部内のメモリに記憶されていたが、例えば、電話帳情報を、コンピュータ部および携帯電話部の双方から独立した記憶領域に記憶しておいてもよい。次の図14では、このような場合の携帯型装置のハードウェア構成例を示す。
図14は、第5の実施の形態に係る携帯型装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、この図14では、図2に対応するブロックには同じ符号を付して示しており、それらのブロックについての説明を適宜省略する。
図14に示す携帯型装置100cでは、例として、図2に示されたコントロールバス171を設けずに、コンピュータ部110cと携帯電話部130cとの間でバス161を通じてデータ送受信できる構成としている。そして、このバス161に対して、フラッシュメモリ166と、このフラッシュメモリ166とバス161との間のインタフェース機能を担うメモリインタフェース167とが設けられている。
ここで、まず、前述の第1の実施の形態の機能(図3参照)と対比して説明すると、フラッシュメモリ166には、第1の実施の形態における電話帳情報151が記憶される。また、携帯電話部130内の通話処理部141および電子メール処理部142は、メモリインタフェース167を通じて電話帳情報151内の個人情報に自由にアクセス可能である。さらに、セキュリティ設定部143は、電話帳情報151にアクセスして、その内容を更新可能である。
一方、メモリインタフェース167には、バス通信制御部144およびセキュリティ判定部145と同様の機能が設けられる。すなわち、コンピュータ部110cから電話帳情報151内の個人情報に対して何らかの動作を実行しようとすると、コンピュータ部110cは、電話帳情報151内のセキュリティ記述子に応じた動作の制限を受けることになる。
同様に、前述の第2の実施の形態の機能(図6参照)と対比して説明すると、フラッシュメモリ166には、第2の実施の形態における電話帳情報151aおよびプログラム情報152が記憶される。また、メモリインタフェース167には、バス通信制御部144aおよびセキュリティ判定部145aと同様の機能が設けられる。すなわち、コンピュータ部110cから電話帳情報151a内の個人情報に対して何らかの動作を実行しようとすると、コンピュータ部110cは、プログラム情報152と電話帳情報151a内のセキュリティレベルとに基づき、動作要求元のプログラムごとに、電話帳情報151a内の個人情報のそれぞれに対する動作の制限を受けることになる。
また、前述の第4の実施の形態の機能(図12参照)を図14の構成に適用する場合には、電話帳情報151aがフラッシュメモリ166に記憶され、メモリインタフェース167には、バス通信制御部144bおよびセキュリティ判定部145bの機能が設けられる。
なお、図14では、バス161に対してフラッシュメモリ166をメモリインタフェース167を通じて接続する構成としたが、コンピュータ部および携帯電話部とは独立した記憶領域(フラッシュメモリ166)を、図2のコントロールバス171に接続してもよい。この場合、例えば、図2のバスインタフェース115,136が、それぞれメモリインタフェース167の機能を介して、フラッシュメモリ166のような記憶領域に接続される構成とすればよい。
また、以上の各実施の形態では、コンピュータ部からの電話帳情報の利用の例として、電話帳情報の読み出しおよび書き替えを適用し、これらの利用動作を、利用制限情報(セキュリティ記述子、セキュリティレベルなど)に応じて制限できるようにした。しかし、利用制限情報によって制限可能な電話帳情報の利用動作として、他に例えば、読み出した電話帳情報をコンピュータ部側においてどのように処理できるかを制限できるようにしてもよい。
例えば、読み出した電話帳情報をコンピュータ部側で保存できるか否か、読み出した電話帳情報内の情報をコピーし、コンピュータ部側の所定の文書や図面などに貼り付けて利用できるか否かなどを、利用制限情報を用いて制限できるようにしてもよい。また、読み出した電話帳情報をコンピュータ部側で保存することを許可しないようにする場合には、例えば、携帯電話部から電話帳情報内の個人情報をコンピュータ部に転送する際に、それらの情報を読み出し専用の状態に変換する。
実施の形態に係る携帯型装置の概要を示す図である。 第1の実施の形態に係る携帯型装置のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。 第1の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。 第1の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。 第2の実施の形態におけるプログラム情報のデータ構成例を示す図である。 第2の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。 第2の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態における電話帳情報のデータ構成例を示す図である。 第3の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯電話部の処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る携帯型装置の機能を説明するためのブロック図である。 第4の実施の形態において、コンピュータ部から電話帳情報に対する動作要求が発せられた場合の携帯型装置による処理の流れを説明するための図である。 第5の実施の形態に係る携帯型装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 携帯型装置
11,12 情報処理部
12a 携帯電話機能
13 情報記憶部
13a 電話帳情報
13b 利用制限情報
14 利用制限処理部

Claims (8)

  1. 携帯電話機能を含む情報処理機能を備えた携帯型装置において、
    プログラムの実行により情報を処理する第1の情報処理部と、
    前記第1の情報処理部と並列に動作可能であって、前記携帯電話機能を実現する第2の情報処理部と、
    前記携帯電話機能による通話先を識別する通話先識別情報をそれぞれ含み、前記第2の情報処理部による読み出しおよび更新が可能とされた1つ以上の電話帳情報と、前記電話帳情報の利用の可否を前記電話帳情報ごとに示す利用制限情報であって、前記電話帳情報の読み出しの可否を示す読み出し可否情報を含む前記利用制限情報とを記憶する情報記憶部と、
    前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出し要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報を参照し、当該電話帳情報の読み出しが許可されている場合に、当該電話帳情報の前記第1の情報処理部への読み出しを許可する利用制限処理部と、
    を有することを特徴とする携帯型装置。
  2. 前記利用制限情報には、前記読み出し可否情報に加えて、前記電話帳情報に含まれる情報の更新の可否を示す更新可否情報をさらに含み、
    前記利用制限処理部は、前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報に対する更新要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報を参照し、当該電話帳情報に対する更新が許可されている場合に、前記第1の情報処理部から通知された情報によって当該電話帳情報を更新することを許可する、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯型装置。
  3. 前記電話帳情報には、前記通話先識別情報と通話先の人物の氏名とを含む、当該人物に関連する個人情報が含まれ、
    前記利用制限情報は、それぞれの前記電話帳情報に含まれる情報ごとに設定されており、
    前記利用制限処理部は、
    前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出し要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報に基づいて、読み出しが許可されている情報のみを当該電話帳情報から前記第1の情報処理部へ読み出すことを許可し、
    前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報に対する更新要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報に基づいて、当該電話帳情報内の情報のうち、更新が許可されている情報のみを、前記第1の情報処理部から通知された情報によって更新することを許可する、
    ことを特徴とする請求項2記載の携帯型装置。
  4. 前記第1の情報処理部は、1つ以上の前記プログラムを実行可能であり、
    前記利用制限情報は、前記電話帳情報の読み出しまたは更新の少なくとも一方を要求する機能を前記第1の情報処理部において実現する前記プログラムごとに設定され、
    前記利用制限処理部は、前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出しまたは更新の少なくも一方の動作の要求を受けると、その要求元の前記プログラムを識別し、前記利用制限情報に基づき、識別した前記プログラムに対して当該電話帳情報に要求された動作が許可されている場合に、当該電話帳情報に対して要求された動作を許可する、
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯型装置。
  5. 前記プログラムをその安全性に応じて複数の段階に分類して、各段階を分類識別情報として表し、
    前記利用制限情報に含まれる前記読み出し可否情報および前記更新可否情報は、前記電話帳情報に含まれる情報のそれぞれに対する読み出しおよび更新の動作ごとに、それぞれの動作を許可する前記プログラムに対応する前記分類識別情報を設定することによって表され、
    前記利用制限処理部は、前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出しまたは更新の動作要求を受けたとき、その要求元の前記プログラムに対応する前記分類識別情報が、要求された動作が許可された前記分類識別情報として前記利用制限情報に設定されている場合に、当該電話帳情報に対して要求された動作を許可する、
    ことを特徴とする請求項4記載の携帯型装置。
  6. 前記第2の情報処理部は、いずれかの前記プログラムの実行に伴って前記電話帳情報の読み出しおよび更新の動作要求を行う際に、前記分類識別情報と前記プログラムとを対応付けた分類テーブルを参照して、動作の要求元の前記プログラムに対応する前記分類識別情報を出力し、
    前記利用制限処理部は、前記第2の情報処理部から前記電話帳情報の読み出しまたは更新の動作要求を受けると、当該動作要求とともに前記第2の情報処理部からの受信した前記分類識別情報を基に、要求された動作を許可するか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の携帯型装置。
  7. 前記第1の情報処理部は、前記電話帳情報の読み出しまたは更新の少なくとも一方の動作を要求する際に、その要求元の前記プログラムを識別するためのプログラム識別情報を前記第2の情報処理部に対して送信し、
    前記利用制限処理部は、前記第1の情報処理部からの前記プログラム識別情報を基に、動作の要求元の前記プログラムを識別する、
    ことを特徴とする請求項4記載の携帯型装置。
  8. 携帯電話機能を含む情報処理機能を備えた携帯型装置における情報管理方法であって、
    前記携帯型装置を、
    プログラムの実行により情報を処理する第1の情報処理部と、
    前記第1の情報処理部と並列に動作可能であって、前記携帯電話機能を実現する第2の情報処理部と、
    を有するように構成し、
    前記携帯型装置の情報記憶部が、前記携帯電話機能による通話先を識別する通話先識別情報をそれぞれ含み、前記第2の情報処理部による読み出しおよび更新が可能とされた1つ以上の電話帳情報と、前記電話帳情報の利用の可否を前記電話帳情報ごとに示す利用制限情報であって、前記電話帳情報の読み出しの可否を示す読み出し可否情報を含む前記利用制限情報とを記憶し、
    前記携帯型装置の利用制限処理部が、前記第1の情報処理部からいずれかの前記電話帳情報の読み出し要求を受けると、当該電話帳情報に対応する前記利用制限情報を参照し、当該電話帳情報の読み出しが許可されている場合に、当該電話帳情報の前記第1の情報処理部への読み出しを許可する、
    ことを特徴とする情報管理方法。
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