本発明はモバイルの広帯域技術の分野に関し、より具体的には、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法と装置と方法とに関する。
近年、モバイルのブロードバンド(MBB、モバイルのブロードバンド)技術が急激にブームとなってきたことで、その端末装置としてのモバイル広帯域装置についても、前例がないほどの技術開発を我々は目の当たりにしている。3G(第3世代、第3世代携帯電話技術)データ・カードおよび3GのUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)モデムは、その最も典型的な具体例である。
現在、モバイル広帯域装置は、ダイアルアップ・アクセス、ショート・メッセージ、モバイル広帯域装置の電話帳サービスおよびその他同種のものを実装することに対応する形で管理されている。モバイル広帯域装置は、当該モバイル広帯域装置と整合するホスト用クライアント・ソフトウェア(例えば、PC(パソコン)用クライアント・ソフトウェア)によって管理されることが可能である。しかしながら、モバイル広帯域装置の管理機能においては、ホストOS(オペレーティング・システム)は一体化されておらず、殆ど全てのタイプのOSプラットフォームにはそれ自身の特別の開発プラットフォームおよびプログラミング言語があり、ホスト用クライアント・ソフトウェアは全てのタイプのOSプラットフォームとの間で互換性を持つことができるわけではない。したがって、モバイル広帯域装置がホスト用クライアント・ソフトウェアの使用により管理される場合、プラットフォーム横断的な(クロス・プラットフォーム)サポートをクライアント上で実装することができない。
先行技術においては、クライアント・ソフトウェア無しでホストがモバイル広帯域装置を管理することができるようにするために、ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理する方法があり、それにより、クライアントのプラットフォーム横断的な(クロスプラットフォーム)サポートの問題を解決することが可能となる。上述したウェブ方式による管理機能に関しては、埋め込み型のウェブ・サーバーがモバイル広帯域装置内に統合され、管理機能のためのウェブ・ページが、ユーザの管理コマンドを受信するために埋め込まれ、管理コマンドに対応するモバイル広帯域装置サービスを実装可能とするために、当該ウェブ・サーバーは対応する管理コマンド・フローを実行する。さらに、ウェブ・サーバーは対応するサービス情報を閲覧するために使用されることが可能である。
本発明の実装作業中において、発明者は以下の知見を得た。モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページから分離された場合、上述したウェブ方式による管理は、ウェブ・ページに基づいた管理方法であるので、すなわち、ホストは、ブラウザを使用することによりモバイル広帯域装置を管理するためのモバイル広帯域装置用ウェブ管理ページを開くことをしないので、注意喚起(リマインダー)型サービスのような幾つかのサービスを実装することができない。さらにセキュリティ上の問題およびその他同種の理由から、ウェブ・ページに基づく管理によってホスト機能の一部を呼び出すことは、ウェブ・ページ管理機構の設計段階の当初においては制限されている。したがって、モバイル広帯域装置が上述したウェブ方式で管理される場合、多くの技術的な制限を受けてしまう。
上記の問題点に鑑み、本発明に係る実施例は、モバイル広帯域装置がウェブ方式で管理される場合に受ける技術的な制限を減少させるような態様で、モバイル広帯域装置サービスを実装するための方法およびホスト装置を開示する。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決法を開示する。
本発明に係る実施形態においては、モバイル広帯域装置サービスを実装するための方法が開示され、ホストはモバイル広帯域装置に接続されており、当該方法は:当該ホスト上における規則の集合に従って、あるいはモバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を当該ホストが取得する段階;および、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要な場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムによってAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を当該ホストに実行させる段階;を含んでいる。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要ではない場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を当該ホストが呼び出す。
ウェブサーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出す動作は:ウェブ・サーバー上のハイパーテキスト転送プロトコル用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(HTTP APIインターフェース)を呼び出すこと、あるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを呼び出すことを含んでいる。
モバイル広帯域装置サービスは注意喚起(リマインダー)型サービスを含んでおり、当該ホストにおける対応する機能を実行する動作は、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中におけるリマインダー情報を画面表示する動作を含んでいる。
モバイル広帯域装置サービスはネットワーク適応サービスを含んでおり、当該ホスト上のオペレーティング・システムによって提供されたAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を実行する動作は:当該ホスト上のオペレーティング・システムのWi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得する動作;当該Wi-Fiネットワーク情報をモバイル広帯域サービス情報と対比する動作;事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定する動作;および、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立する動作を含んでいる。
本発明に係る実施形態においては、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置が開示され、ホストはモバイル広帯域装置に接続されており、当該装置は:当該ホスト上における規則の集合に従って、あるいはモバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得するように構成されたサービス情報取得モジュール;サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要であるか否かを判定するように構成された判定モジュール;および、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要な場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムによってAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を実行するサービス実装モジュール;を含んでいる。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要ではない場合、上述したサービス実装モジュールはさらに、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を当該ホストから呼び出すように構成されている。
ウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)は、ウェブ・サーバー上のハイパーテキスト転送プロトコル用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(HTTP APIインターフェース)あるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを含んでいる。
当該判定モジュールは:モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成された対応関係記憶ユニット;および、当該対応関係記憶ユニットによって格納された対応関係に従って、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要か否かを判定するように構成された協調判断ユニットを含んでいる。
当該協調判断ユニットは:サービス情報取得モジュールによって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成された第1の判定サブユニット;を含んでおり、当該サービス実装モジュールは、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムのAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)(OS APIインターフェース)を呼び出し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における注意喚起(リマインダー)情報を画面表示することにより、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行するように構成された第1の実行ユニットを含んでいる。
当該協調判断ユニットは:サービス情報取得モジュールによって取得されたサービス情報がネットワーク適応サービス情報であるならば、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストのWi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成された第2の判定サブユニットを含んでおり、当該サービス実装モジュールは:当該ホスト上のオペレーティング・システムによって提供されるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域サービス情報を当該Wi-Fiネットワーク情報と比較し、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定し、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立するように構成された第2の実行ユニットを含んでいる。
上述した技術的解決法に基づき、本発明に係る実施例に従ってモバイル広帯域装置サービスを実装する方法において、上記ウェブ・サーバー上のAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)および上記ホスト上のAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)の両方を呼び出すことが可能である。当該ホスト上における対応する機能は、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かを判定することにより選択され、呼び出され、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能の使用により実装される。本発明に係る実施例においては、既存のウェブ方式によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスは、ホストとの協調機能を使用することによって当該ホストによって実装され、その結果、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の制限が縮小され、モバイル広帯域装置を管理する機能を向上させることが可能となる。
本発明に係る実施例における技術的解決法あるいは先行技術における技術的解決法についてより明確に記述するために、本発明に係る実施例または先行技術についての説明に必要な添付図面に関して以下において簡潔に紹介する。当業者にとっては自明であるが、以下に記述される添付図面は、本発明の幾つかの実施例を単に例示しているだけであり、当業者であれば、格別の創作的工夫を要さずに、これらの添付図面からその他の図面を導き出すことも可能である。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)型サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置のネットワーク適応サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置の構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、判定モジュールの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、協調判断ユニットの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、サービス実装モジュールの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するためのシステムのソフトウェア構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するためのシステムのソフトウェア構造を表すブロック図。
ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術に基づいて、本発明に係る実施例は、既存のウェブ方式によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスをホストによって実装可能とするために、先行技術に基づく対応するホスト機能を、協調的に使用するように意図される。発明者は協調動作ソフトウェアのホスト側における一部分を開発し、ウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出しおよびホスト上におけるオペレーティング・システム(OS)のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出しを実行するために当該協調動作ソフトウェアを使用する。さらに、ホストとモバイル広帯域装置とが互いに協調動作するように、ホスト上におけるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出し規則が設定される。したがって、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の欠陥が解決され、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の技術的制限が縮小され、モバイル広帯域装置を管理する機能を向上させることが可能となる。
本明細書中の以下の記述において、本発明に係る実施例についての添付図面を参照しながら、本発明に係る実施例における技術的解決法が明確かつ完全に説明される。当業者にとっては自明であるが、本明細書中に記述された実施例は、本発明に係る実施例の全てではなく、単に一部の実施例だけを例示している。本発明に係る実施例に基づいて、格別の創意工夫を要することなく当業者によって得られた他の全ての実施例は、本発明の権利保護の範囲内に属することとなる。
図1は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法のフローチャートを示す。図1を参照すると、本実施例に係る方法は以下のステップを含むことが可能である。
ステップS100:ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ホスト装置は、ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得することが可能である。具体的には、ホスト装置は、ホスト装置にインストールされた協調動作ソフトウェア・プログラムを使用することによって、ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことが可能である。ホスト装置は、PC(パソコン)、携帯電話、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント、携帯情報端末)およびタブレット型コンピューターのようなユーザ端末装置とすることが可能である。
ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、プログラミング可能な任意のインターフェースとすることが可能であり、そのようなプログラミング可能なインターフェースには、従来のATコマンド、ソケット(Socket)インターフェース、シリアルポート、USBポート、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Wi-Fi(Wireless Fidelity、無線ブロードバンド)あるいはネットワーク・インターフェイス・ベースのHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)などのインターフェースが含まれる。ウェブ・サーバーは、モバイル広帯域装置内に統合された埋め込み型のウェブ・サーバーとすることが可能であり、管理機能のためのウェブ・ページはその中に埋め込まれる。ユーザは、ホスト装置上でブラウザを使用してこのウェブ・ページを開くことによってのみ、データ・カードを管理することが可能となる。
モバイル広帯域装置の取得されたサービス情報は、ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術によっては実装することが不可能なモバイル広帯域装置サービス(例えば、注意喚起(リマインダー)型サービス情報(ショート・メッセージによるリマインダーおよび電子メールによるリマインダーなど)、モバイル広帯域サービス情報(3Gサービス情報および4Gサービス情報)、電話帳サービス情報等のようなサービス)によって含められるサービス情報を含むことが可能であり、さらに先行技術によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスによって含められた指定のサービス情報を含むこともまた可能である。モバイル広帯域装置の取得されるサービス情報は、実用的な応用用途あるいはユーザの要求に応じて決定されることが可能であり、本発明においては上述した具体例だけに制限されてはいない。
任意付加的に、ステップS100は、ホスト装置内のプロセッサーによって実行されることも可能である。
ステップS200:サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かを判断し、そうである場合には、モバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストの対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによって、当該ホスト上における対応する機能を実行する。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係は事前に設定されることが可能であり、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かは、上述した三者間における事前設定された対応関係を使用することによって判定され、その際、対応するモバイル広帯域装置サービスは、ステップS100において取得されたモバイル広帯域装置のサービス情報を使用することにより決定されることが可能である。ショート・メッセージによるリマインダーおよび電子メールによるリマインダーなどのような注意喚起(リマインダー)型サービス情報は、注意喚起(リマインダー)型サービスに対応し、3Gサービス情報および4Gサービス情報などのようなモバイル広帯域サービス情報は、ネットワーク適応サービスに対応する。サービスのタイプを表す情報が、多数のタイプのモバイル広帯域装置サービスに対応するような状況においては、モバイル広帯域装置サービスは、実用的な応用用途あるいはユーザからの要求に応じて相応しいタイプに設定されることが可能である。呼び出される必要のあるホスト機能は、対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために必須とされる機能である。例えば、注意喚起(リマインダー)型サービスは、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出す必要があり、ネットワーク適応サービスは、モバイル広帯域とWi-Fiとの間における切り替え機能を実装可能とするために、ホスト上におけるWi-Fi機能を呼び出す必要がある。
ステップS100においてサービス情報を取得した後に、当該ホスト装置は、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を呼び出し、当該取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスおよび使用のために協調動作する必要のある対応するホスト機能を検索する。当該取得されたサービス情報、対応するモバイル広帯域装置サービス、および使用のために呼び出される必要のある対応するホスト機能の組み合わせである対応関係が、上述した三者間における事前設定された対応関係から見つかった場合には、ステップS100において取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であると判定される。ホスト装置は、ホストOSを使用することにより対応する機能を実行するために、ホスト上における対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出し、それにより、モバイル広帯域装置サービスを実装することが可能となる。
任意付加的に、上述した対応関係の中から当該取得されたサービス情報を見つけることができない場合、あるいは、当該取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを見つけるためにホスト機能を呼び出すことは不必要である場合、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能を呼び出さずに、直接実装される。モバイル広帯域装置サービスを直接実装するための特定の方法に関しては、ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術を参考にすることが可能である。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係は、リストの形式で当該ホスト装置上に記憶されることが可能である。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前設定された対応関係に基づいて、モバイル広帯域装置の現在の作動状態、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係を形成するために、モバイル広帯域装置の現在の作動状態に関する標準化技術内容がさらに追加されることが可能であり、モバイル広帯域装置の現在の作動状態は、モバイル広帯域装置は管理機能のためのウェブ・ページから分離されている状態および当該モバイル広帯域装置は管理機能のためのウェブ・ページにアクセス中の状態を含む。モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページから分離されている状態であるということは、モバイル広帯域装置を管理するホスト装置上のウェブ管理ページを開くために、ユーザがブラウザを使用していないことを示している。モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページにアクセス中の状態であるということは、モバイル広帯域装置を管理することを目的としてホスト装置上のウェブ管理ページを開くために、ユーザがブラウザを使用していることを示している。現在の作動状態において、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置のためにホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かは、上述した四者間における対応関係に従って判定される。例えば、モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページから分離されている状態が現在の作動状態である場合においては、注意喚起(リマインダー)型サービスのためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定され、モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページにアクセス中である状態が現在の動作状態である場合においては、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能は、注意喚起(リマインダー)型サービスのために呼び出されることはなく、注意喚起(リマインダー)型サービスは、既存のウェブ方式によって直接実装される。
任意付加的に、ステップS200はホスト装置のプロセッサーによって実行されることが可能である。
図1は、一実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法を示しており、この方法においては、ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスおよびホスト上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスの両方を呼び出すことが可能である。サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かを決定することにより、ホスト上における対応する機能が選択され、呼び出され、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能の使用により実装される。本発明に係る実施例において、既存のウェブ方式によっては実装することができないモバイル広帯域装置サービスは、ホスト側の協調動作機能を使用することによって、ホスト側によって実装される。したがって、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の欠陥が解決され、モバイル広帯域装置向けの全てのサービスを実装することが可能となる。
ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術においては、(例えば、カメラの呼び出し及びヘッドセットを呼び出しなどのような)実装することが困難である多くのモバイル広帯域装置サービスがあるが、その中でも特に典型的なサービスは、管理機能のためのウェブ・ページから分離されている注意喚起(リマインダー)型サービス、およびホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスである。ホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスには、例えば、ホスト上におけるWi-Fi機能へのアクセスなどが含まれる。本明細書の以下の記述において、本発明に係る実施例に従い、ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術では実装することが困難な2つの典型的なタイプのモバイル広帯域装置サービスを参照しながら、モバイル広帯域装置サービスを実装するための特定の技術的解決法が記述され、以下の記述においては、ホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスは、ネットワーク適応サービスを使用することによって説明される。説明を簡単にするために、以下において後述するウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、HTTP APIインターフェースであるとする。
図2は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)型サービスを実装する方法のフローチャートである。図2を参照すると、当該方法は以下の処理ステップを含むことが可能である。
ステップS101:ウェブ・サーバー上のHTTP APIインターフェースあるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ステップS201:取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定する。
より具体的には、取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であるならば、対応するモバイル広帯域装置サービスは、注意喚起(リマインダー)型サービスであり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、当該注意喚起(リマインダー)型サービス情報に対応する注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定する。
ステップS301:ホスト上のOS APIインターフェースを呼び出すことによりホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行し、ホストについての注意喚起(リマインダー)型サービス情報内における新しいリマインダーを画面表示することによって、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装する。
任意付加的に、注意喚起(リマインダー)型サービス情報、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスおよびホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の間における対応関係は、事前に設定されることが可能である。
モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装するための、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の実行処理およびホストについての注意喚起(リマインダー)型サービス情報における新しいリマインダーの画面表示処理は、具体的には、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、ホスト用オペレーティング・システムのトレー・アイコン機能を使用することによって、ホスト用オペレーティング・システムのインターフェース上にメッセージ・プロンプト表示ボックスを画面表示する処理動作、及び当該メッセージ・プロンプト表示ボックス内で注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における新しいリマインダーを画面表示する処理動作とすることが可能である。
注意喚起(リマインダー)型サービス情報、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)型サービス、管理機能のためのウェブ・ページからモバイル広帯域装置が分離されている時の作動状態およびホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の間における対応関係は、事前に設定されることが可能である。ステップS201は、モバイル広帯域装置の現時点における作動状態が、モバイル広帯域装置に関して上述した4者の間における対応関係が事前に設定されている作動状態に相当するか否かを判断する動作をさらに含んでおり、もしそうである場合には、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出す。
図3は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置のネットワーク適応サービスを実装するための方法のフローチャートである。図3を参照すると、当該方法は以下の処理ステップを含むことが可能である。
ステップS102:ウェブ・サーバー上のHTTP APIインターフェースを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ステップS202:サービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホストの無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定される。
より具体的には、サービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、対応するモバイル広帯域装置サービスがネットワーク適応サービスであり、ネットワーク適応サービスを実装するためにホスト上における無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定される。
ステップS302:モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上におけるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fi情報を取得する。
より具体的には、ホスト上におけるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fi情報が取得されると、モバイル広帯域サービス情報は、当該Wi-Fi情報と比較され、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って、現時点における適応したネットワークが決定され、現時点における適応したネットワークとの間でネットワーク接続が確立される。
任意付加的に、モバイル広帯域サービス情報、ネットワーク適応サービスおよびホスト上におけるWi-Fi機能の間における対応関係は事前に設定されることが可能である。モバイル広帯域サービス情報が取得された後に、モバイル広帯域装置向けのネットワーク適応サービスを実装するために、ホスト側のWi-Fi機能が直接的に呼び出される。
モバイル広帯域サービス情報は3Gサービス情報あるいは4Gサービス情報とすることが可能であり、3Gサービス情報は現在の3G信号の強度および通信事業者名を含むことが可能である。ウェブ・サーバー上のHTTP 3G APIインターフェースを呼び出すことにより取得することが可能なモバイル広帯域サービス情報は、3Gサービス情報である。
上述した近隣のWi-Fi情報は、ホスト側のWi-Fi機能を呼び出し、近隣のWi-Fiホット・スポットや信号の強度などを探索することにより取得することが可能である。当該モバイル広帯域サービス情報および当該Wi-Fi情報に従って、現時点における適応したネットワークは事前に設定されたネットワーク適応標準化方式を使用することにより決定され、当該適応したネットワークとの間でネットワーク接続が確立される。以上より、モバイル広帯域装置のネットワーク適応タスクを実装することが可能となる。
ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術においては実装することが不可能であるホスト上のリソース(例えば、カメラ機能やヘッドセット機能など)へのアクセス動作の問題は、本発明に関して記述される動作原理に基づいて対応するホスト側の機能を協調動作的に使用することにより、実現することが可能となる。特定の実装方法に関しては、相互に参照されることが可能であり、その詳細は本明細書中において再度記述されない。
図4は、本発明に係る実施例に従って、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置の構造を表すブロック図である。図4を参照すると、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、PC、携帯電話、PDAおよびタブレット型コンピューター等のようなユーザ端末装置を含むホスト装置とすることが可能である。モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、サービス情報取得モジュール100、判定モジュール200およびサービス実装モジュール300を含むことが可能である。
サービス情報取得モジュール100は、ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得するように構成されている。
ホスト装置は、モバイル広帯域装置の現時点におけるサービス情報を取得するために、当該ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスをリアル・タイムに又は周期的に呼び出すことが可能であり、また、ユーザによって設定された規則に従って、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得することも可能である。
ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、プログラミング可能な任意のインターフェースとすることが可能であり、そのようなプログラミング可能なインターフェースには、従来のATコマンド、ソケット(Socket)インターフェース、シリアルポート、USBポート、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Wi-Fi(Wireless Fidelity、無線ブロードバンド)あるいはネットワーク・インターフェイスに基づくHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)などのインターフェースが含まれる。ウェブ・サーバーは、モバイル広帯域装置内に統合された埋め込み型のウェブ・サーバーとすることが可能であり、管理機能のためのウェブ・ページはその中に埋め込まれる。ユーザは、ホスト装置上でブラウザを使用してこのウェブ・ページを開くことによってのみ、データ・カードを管理することが可能となる。
判定モジュール200は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作することが必要であるか否かを判定するように構成されている。
モバイル広帯域装置のサービス情報を取得した後に、ホスト装置はサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作することが必要であるか否かを決定する。
当該判定モジュール200は:モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成された対応関係記憶ユニット210;および、当該対応関係記憶ユニットによって格納された対応関係に従って、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要であるか否かを判定するように構成された協調判断ユニット220を含んでいる。
図6は、協調判断ユニット220の構造を表すブロック図である。図6を参照すると、協調判断ユニット220は、第1の判定サブユニット221および第2の判定サブユニット222を含むことが可能である。
第1の判定サブユニット221は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成されている。
より具体的には、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)型サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、対応するモバイル広帯域装置サービスが注意喚起(リマインダー)型サービスであり、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要である旨を第1の判定サブユニット221が判断する。
第2の判定サブユニット222は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト側における無線広帯域のWi-Fi機能を呼び出すことが必要である旨を判断するように構成されている。
より具体的には、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、対応するモバイル広帯域装置サービスがネットワーク適応サービスであり、ネットワーク適応サービスを実装するためにホスト上における無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判断される。
モバイル広帯域サービス情報は3Gサービス情報あるいは4Gサービス情報とすることが可能であり、3Gサービス情報は現在の3G信号の強度および通信事業者名を含むことが可能である。ウェブ・サーバー上のHTTP 3G APIインターフェースを呼び出すことにより取得することが可能なモバイル広帯域サービス情報は、3Gサービス情報である。
サービス実装モジュール300は、判定モジュール200の判断結果が「Yes」である場合に、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによってホスト上における対応する機能を実行するように構成されている。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト装置自身の対応する機能を使用するために協調動作することが必要である旨を判断した後に、ホスト装置は、モバイル広帯域装置サービスを実装している自身の対応する機能を呼び出す。
図7は、図6に対応するサービス実装モジュール300の構造を表すブロック図を示し、サービス実装モジュール300は、ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であることを第1の判定サブユニット211が判断した後に、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、当該ホスト上のOS APIインターフェースを呼び出し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における注意喚起(リマインダー)情報を画面表示することにより、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行するように構成された第1の実行ユニット310、および、ホスト上のWi-Fi機能を呼び出すことが必要であることを第2の判定サブユニット222が判断した後に、当該ホスト上のOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域装置サービス情報に対応したモバイル広帯域装置サービスを実装するように構成された第2の実行ユニット320を含んでいる。
より具体的には、第2の実行ユニット320は、当該ホスト上のOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域サービス情報を当該Wi-Fiネットワーク情報と比較し、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定し、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立することが可能である。
任意付加的に、対応関係記憶ユニット210は、モバイル広帯域装置の現在の作動状態、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成されている。
任意付加的に、協調判断ユニット220は、現在の作動状態において、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置のためにホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かを、上述した四者間の対応関係に従って判定する。例えば、モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページから分離されている状態が現在の作動状態である場合においては、注意喚起(リマインダー)型サービスのためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定され、モバイル広帯域装置が管理機能のためのウェブ・ページにアクセス中である状態が現在の動作状態である場合においては、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能は、注意喚起(リマインダー)型サービスのために呼び出されることはなく、注意喚起(リマインダー)型サービスは、既存のウェブ方式によって直接実装される。
本発明に係る実施例において示されるようなモバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、本発明に係る実施例に従って提供される協調動作ソフトウェアがインストールされたホスト装置とすることが可能である点に留意されたい。協調動作ソフトウェアによって実装された機能に関しては、本発明に係る実施例において示されるようなモバイル広帯域装置サービスを実装する方法が参照される。本発明に係る実施例に従ってモバイル広帯域装置サービスを実装するために方法と装置に関する説明をより明確化するために、本発明に係る実施例に従って提供される協調動作ソフトウェアの具体的なソフトウェア・アーキテクチャを以下に示す。図8を参照すると、当該ソフトウェア・アーキテクチャは、基礎的フレームワーク、密結合アプリケーションおよび協調処理動作システムSDK(ソフトウエア開発キット)を含むことが可能である。
密結合アプリケーションは、モバイル広帯域装置サービス(例えば、注意喚起(リマインダー)型サービスおよびネットワーク適応サービス)との密接な関係があるアプリケーションを主に指して言う。この種のアプリケーションは、当該アプリケーションのために協調処理動作システムSDKによって提供されたC/C++インターフェースをプログラミング段階において呼び出すことにより実装することが可能であり、その他のインターフェースを呼び出すことにより、確実に実装することが可能である。
図9は、本発明に従ってモバイル広帯域サービスを実装するためのシステムに関するさらに別のソフトウェア構造図を示す。図8と比較すると、図9は、疎結合アプリケーション、ウェブ・ページ・リンクおよびウェブ・アプリケーションをさらに含んでいる。
疎結合アプリケーションは、モバイル広帯域装置サービスとの間に密接な関係が無いアプリケーションを主に指して言う。例えば、ウェブ・ブラウザは疎結合アプリケーション内に統合されることが可能である。この種のアプリケーションとモバイル広帯域装置との間における直接的な関係は自明ではないので、アプリケーションのファイル・パスおよびコマンドライン・パラメーター等は、プログラミング段階においてC/C++インターフェースを呼び出さずにXML(拡張可能マークアップ言語)を使用することによってのみ構成することができ、確実にはその他のインターフェースを使用することも可能である。
ウェブ・ページ・リンクもまたXMLを使用することにより構成することが可能である。
ウェブ・アプリケーションは、密結合アプリケーションと類似しているが、そのプログラミングはウェブ方式である。当該アプリケーションは、システムSDKによって提供されるHTML/JavaScript(登録商標)インターフェースを使用することによりプログラミングされることが可能である。アプリケーションを設定する目的は、モバイル広帯域装置をウェブ方式により管理する解決策を使用したユーザ体験を一貫して維持することのみにある。
本明細書中における複数の実施例は漸進的な方法で説明されている。各々の実施例は、他の実施例との間の差異を強調するように説明され、また、それらの実施例間において同一の部分または類似した部分に関して相互に参照しあうことが可能である。本実施例に示された装置は、本実施例に示された方法に対応するので、それらの記述は単純であり、また、本明細書中の記述の関連する部分に関しては、本発明に係る方法について言及されることが可能である。
当業者であれば、本明細書中に示された実施例に述べられていた具体例との組み合わせにおいて、ユニットおよびアルゴリズム実行ステップは、電子的ハードウェア、コンピューター・ソフトウェアあるいはそれらを組み合わせたものによって実装されることが可能であることがさらに理解できるだろう。ハードウェアとソフトウェアとの間における互換性について明確に記述するために、上述した説明は、各具体例についての構成および処理ステップを機能に従って一般的に記述してきた。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアの何れによって実行されるかは特定の応用目的や技術的解決法を設計する際の制約条件に依存して決まる。当業者は、具体的なアプリケーションの各々について記述された機能を実装するための異なる方法を使用することが可能であるが、そのようにして実装されたものは、本発明の技術的範囲を逸脱するものと考えられるべきではない。
本明細書中に示された実施例に関して記述された方法又はアルゴリズムの処理ステップは、ハードウェア、プロセッサーによって実行されたソフトウェア・プログラムあるいはそれらを組み合わせたものを使用して実行されることが可能である。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)(メモリ)読み出し専用メモリ(ROM)、電子的プログラマブルROM、電子的消去可能プログラマブルROM、レジスタ回路、ハードディスク、着脱可能型磁気ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野において周知であるその他の形式の記憶媒体の上に配置されることが可能である。
本明細書中に示された実施例に関する以上の記述に基づいて、当業者は本発明を実行したり使用したりすることができる。当業者であれば、本発明に係る実施例に対する多数の修正が可能なことは自明であり、また、本明細書中において定義された一般的な原理は、本発明の技術思想および技術的範囲から外れることなく、その他の実施例においても実装することが可能である。したがって、本発明の技術的範囲は、本明細書中において示された実施例だけに制限されておらず、むしろ、本明細書中に開示された動作原理および新規な技術的特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
本発明はモバイルの広帯域技術の分野に関し、より具体的には、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法と装置と方法とに関する。
近年、モバイルのブロードバンド(MBB、モバイルのブロードバンド)技術が急激にブームとなってきたことで、その端末装置としてのモバイル広帯域装置についても、前例がないほどの技術開発を我々は目の当たりにしている。3G(第3世代、第3世代携帯電話技術)データ・カードおよび3GのUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)モデムは、その最も典型的な具体例である。
現在、モバイル広帯域装置は、ダイアルアップ・アクセス、ショート・メッセージ、モバイル広帯域装置の電話帳サービスおよびその他同種のものを実装することに対応する形で管理されている。モバイル広帯域装置は、当該モバイル広帯域装置と整合するホスト用クライアント・ソフトウェア(例えば、PC(パソコン)用クライアント・ソフトウェア)によって管理されることが可能である。しかしながら、モバイル広帯域装置の管理機能においては、ホストOS(オペレーティング・システム)は一体化されておらず、殆ど全てのタイプのOSプラットフォームにはそれ自身の特別の開発プラットフォームおよびプログラミング言語があり、ホスト用クライアント・ソフトウェアは全てのタイプのOSプラットフォームとの間で互換性を持つことができるわけではない。したがって、モバイル広帯域装置がホスト用クライアント・ソフトウェアの使用により管理される場合、プラットフォーム横断的な(クロス・プラットフォーム)サポートをクライアント上で実装することができない。
先行技術においては、クライアント・ソフトウェア無しでホストがモバイル広帯域装置を管理することができるようにするために、ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理する方法があり、それにより、クライアントのプラットフォーム横断的な(クロスプラットフォーム)サポートの問題を解決することが可能となる。上述したウェブ方式による管理機能に関しては、埋め込み型のウェブ・サーバーがモバイル広帯域装置内に統合され、管理機能のためのウェブ・ページが、ユーザの管理コマンドを受信するために埋め込まれ、管理コマンドに対応するモバイル広帯域装置サービスを実装可能とするために、当該ウェブ・サーバーは対応する管理コマンド・フローを実行する。さらに、ウェブ・サーバーは対応するサービス情報を閲覧するために使用されることが可能である。
本発明の実装作業中において、発明者は以下の知見を得た。モバイル広帯域装置がウェブの管理ページから分離された場合、上述したウェブ方式による管理は、ウェブ・ページに基づいた管理方法であるので、すなわち、ホストは、ブラウザを使用することによりモバイル広帯域装置を管理するためのモバイル広帯域装置用ウェブ管理ページを開くことをしないので、注意喚起(リマインダー)型サービスのような幾つかのサービスを実装することができない。さらにセキュリティ上の問題およびその他同種の理由から、ウェブ・ページに基づく管理によってホスト機能の一部を呼び出すことは、ウェブ・ページ管理機構の設計段階の当初においては制限されている。したがって、モバイル広帯域装置が上述したウェブ方式で管理される場合、多くの技術的な制限を受けてしまう。
上記の問題点に鑑み、本発明に係る実施例は、モバイル広帯域装置がウェブ方式で管理される場合に受ける技術的な制限を減少させるような態様で、モバイル広帯域装置サービスを実装するための方法およびホスト装置を開示する。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決法を開示する。
本発明に係る実施形態においては、モバイル広帯域装置サービスを実装するための方法が開示され、ホストはモバイル広帯域装置に接続されており、当該方法は:当該ホスト上における規則の集合に従って、あるいはモバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を当該ホストが取得する段階;および、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要な場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムによってAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を当該ホストに実行させる段階;を含んでいる。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要ではない場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を当該ホストが呼び出す。
ウェブサーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出す動作は:ウェブ・サーバー上のハイパーテキスト転送プロトコル用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(HTTP APIインターフェース)を呼び出すこと、あるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを呼び出すことを含んでいる。
モバイル広帯域装置サービスは注意喚起(リマインダー)型サービスを含んでおり、当該ホストにおける対応する機能を実行する動作は、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中におけるリマインダー情報を画面表示する動作を含んでいる。
モバイル広帯域装置サービスはネットワーク適応サービスを含んでおり、当該ホスト上のオペレーティング・システムによって提供されたAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を実行する動作は:当該ホスト上のオペレーティング・システムのWi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得する動作;当該Wi-Fiネットワーク情報をモバイル広帯域サービス情報と対比する動作;事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定する動作;および、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立する動作を含んでいる。
本発明に係る実施形態においては、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置が開示され、ホストはモバイル広帯域装置に接続されており、当該装置は:当該ホスト上における規則の集合に従って、あるいはモバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得するように構成されたサービス情報取得モジュール;サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要であるか否かを判定するように構成された判定モジュール;および、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストにおける対応する機能を使用することが必要な場合、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムによってAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を呼び出すことにより、当該ホスト上における対応する機能を実行するサービス実装モジュール;を含んでいる。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要ではない場合、上述したサービス実装モジュールはさらに、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置上のウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を当該ホストから呼び出すように構成されている。
ウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)は、ウェブ・サーバー上のハイパーテキスト転送プロトコル用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(HTTP APIインターフェース)あるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを含んでいる。
当該判定モジュールは:モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成された対応関係記憶ユニット;および、当該対応関係記憶ユニットによって格納された対応関係に従って、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要か否かを判定するように構成された協調判断ユニットを含んでいる。
当該協調判断ユニットは:サービス情報取得モジュールによって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成された第1の判定サブユニット;を含んでおり、当該サービス実装モジュールは、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、当該ホスト上のオペレーティング・システムのAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)(OS APIインターフェース)を呼び出し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における注意喚起(リマインダー)情報を画面表示することにより、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行するように構成された第1の実行ユニットを含んでいる。
当該協調判断ユニットは:サービス情報取得モジュールによって取得されたサービス情報がネットワーク適応サービス情報であるならば、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストのWi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成された第2の判定サブユニットを含んでおり、当該サービス実装モジュールは:当該ホスト上のオペレーティング・システムによって提供されるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域サービス情報を当該Wi-Fiネットワーク情報と比較し、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定し、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立するように構成された第2の実行ユニットを含んでいる。
上述した技術的解決法に基づき、本発明に係る実施例に従ってモバイル広帯域装置サービスを実装する方法において、上記ウェブ・サーバー上のAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)および上記ホスト上のAPI(アプリケーション・プログラムミング・インターフェイス)の両方を呼び出すことが可能である。当該ホスト上における対応する機能は、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かを判定することにより選択され、呼び出され、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能の使用により実装される。本発明に係る実施例においては、既存のウェブ方式によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスは、ホストとの協調機能を使用することによって当該ホストによって実装され、その結果、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の制限が縮小され、モバイル広帯域装置を管理する機能を向上させることが可能となる。
本発明に係る実施例における技術的解決法あるいは先行技術における技術的解決法についてより明確に記述するために、本発明に係る実施例または先行技術についての説明に必要な添付図面に関して以下において簡潔に紹介する。当業者にとっては自明であるが、以下に記述される添付図面は、本発明の幾つかの実施例を単に例示しているだけであり、当業者であれば、格別の創作的工夫を要さずに、これらの添付図面からその他の図面を導き出すことも可能である。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)型サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置のネットワーク適応サービスを実装する方法のフローチャートを示す図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置の構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、判定モジュールの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、協調判断ユニットの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、サービス実装モジュールの構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するためのシステムのソフトウェア構造を表すブロック図。
本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装するためのシステムのソフトウェア構造を表すブロック図。
ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術に基づいて、本発明に係る実施例は、既存のウェブ方式によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスをホストによって実装可能とするために、先行技術に基づく対応するホスト機能を、協調的に使用するように意図される。発明者は協調動作ソフトウェアのホスト側における一部分を開発し、ウェブ・サーバーのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出しおよびホスト上におけるオペレーティング・システム(OS)のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出しを実行するために当該協調動作ソフトウェアを使用する。さらに、ホストとモバイル広帯域装置とが互いに協調動作するように、ホスト上におけるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の呼び出し規則が設定される。したがって、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の欠陥が解決され、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の技術的制限が縮小され、モバイル広帯域装置を管理する機能を向上させることが可能となる。
本明細書中の以下の記述において、本発明に係る実施例についての添付図面を参照しながら、本発明に係る実施例における技術的解決法が明確かつ完全に説明される。当業者にとっては自明であるが、本明細書中に記述された実施例は、本発明に係る実施例の全てではなく、単に一部の実施例だけを例示している。本発明に係る実施例に基づいて、格別の創意工夫を要することなく当業者によって得られた他の全ての実施例は、本発明の権利保護の範囲内に属することとなる。
図1は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法のフローチャートを示す。図1を参照すると、本実施例に係る方法は以下のステップを含むことが可能である。
ステップS100:ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ホスト装置は、ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによって、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得することが可能である。具体的には、ホスト装置は、ホスト装置にインストールされた協調動作ソフトウェア・プログラムを使用することによって、ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことが可能である。ホスト装置は、PC(パソコン)、携帯電話、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント、携帯情報端末)およびタブレット型コンピューターのようなユーザ端末装置とすることが可能である。
ウェブ・サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、プログラミング可能な任意のインターフェースとすることが可能であり、そのようなプログラミング可能なインターフェースには、従来のATコマンド、ソケット(Socket)インターフェース、シリアルポート、USBポート、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Wi-Fi(Wireless Fidelity、無線ブロードバンド)あるいはネットワーク・インターフェイス・ベースのHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)などのインターフェースが含まれる。ウェブ・サーバーは、モバイル広帯域装置内に統合された埋め込み型のウェブ・サーバーとすることが可能であり、ウェブの管理ページはその中に埋め込まれる。ユーザは、ホスト装置上でブラウザを使用してこのウェブ・ページを開くことによってのみ、データ・カードを管理することが可能となる。
モバイル広帯域装置の取得されたサービス情報は、ウェブ方式によってモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術によっては実装することが不可能なモバイル広帯域装置サービス(例えば、注意喚起(リマインダー)型サービス情報(ショート・メッセージによるリマインダーおよび電子メールによるリマインダーなど)、モバイル広帯域サービス情報(3Gサービス情報および4Gサービス情報)、電話帳サービス情報等のようなサービス)によって含められるサービス情報を含むことが可能であり、さらに先行技術によって実装することができないモバイル広帯域装置サービスによって含められた指定のサービス情報を含むこともまた可能である。モバイル広帯域装置の取得されるサービス情報は、実用的な応用用途あるいはユーザの要求に応じて決定されることが可能であり、本発明においては上述した具体例だけに制限されてはいない。
任意付加的に、ステップS100は、ホスト装置内のプロセッサーによって実行されることも可能である。
ステップS200:サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かを判断し、そうである場合には、モバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホストの対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによって、当該ホスト上における対応する機能を実行する。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係は事前に設定されることが可能であり、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作が必要であるか否かは、上述した三者間における事前設定された対応関係を使用することによって判定され、その際、対応するモバイル広帯域装置サービスは、ステップS100において取得されたモバイル広帯域装置のサービス情報を使用することにより決定されることが可能である。ショート・メッセージによるリマインダーおよび電子メールによるリマインダーなどのような注意喚起(リマインダー)型サービス情報は、注意喚起(リマインダー)型サービスに対応し、3Gサービス情報および4Gサービス情報などのようなモバイル広帯域サービス情報は、ネットワーク適応サービスに対応する。サービスのタイプを表す情報が、多数のタイプのモバイル広帯域装置サービスに対応するような状況においては、モバイル広帯域装置サービスは、実用的な応用用途あるいはユーザからの要求に応じて相応しいタイプに設定されることが可能である。呼び出される必要のあるホスト機能は、対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために必須とされる機能である。例えば、注意喚起(リマインダー)型サービスは、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出す必要があり、ネットワーク適応サービスは、モバイル広帯域ネットワーク・アクセスとWi-Fiネットワーク・アクセスとの間における切り替え機能を実装可能とするために、ホスト上におけるWi-Fi機能を呼び出す必要がある。
ステップS100においてサービス情報を取得した後に、当該ホスト装置は、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を呼び出し、当該取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスおよび使用のために協調動作する必要のある対応するホスト機能を検索する。当該取得されたサービス情報、対応するモバイル広帯域装置サービス、および使用のために呼び出される必要のある対応するホスト機能の組み合わせである対応関係が、上述した三者間における事前設定された対応関係から見つかった場合には、ステップS100において取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であると判定される。ホスト装置は、ホストOSを使用することにより対応する機能を実行するために、ホスト上における対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出し、それにより、モバイル広帯域装置サービスを実装することが可能となる。
任意付加的に、上述した対応関係の中から当該取得されたサービス情報を見つけることができない場合、あるいは、当該取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを見つけるためにホスト機能を呼び出すことは不必要である場合、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能を呼び出さずに、直接実装される。モバイル広帯域装置サービスを直接実装するための特定の方法に関しては、ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術を参考にすることが可能である。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係は、リストの形式で当該ホスト装置上に記憶されることが可能である。
任意付加的に、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前設定された対応関係に基づいて、モバイル広帯域装置の現在の作動状態、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービスおよび呼び出される必要のあるホスト機能の間における対応関係を形成するために、モバイル広帯域装置の現在の作動状態に関する標準化技術内容がさらに追加されることが可能であり、モバイル広帯域装置の現在の作動状態は、モバイル広帯域装置はウェブの管理ページから分離されている状態および当該モバイル広帯域装置はウェブの管理ページにアクセス中の状態を含む。モバイル広帯域装置がウェブの管理ページから分離されている状態であるということは、モバイル広帯域装置を管理するホスト装置上のウェブの管理ページを開くために、ユーザがブラウザを使用していないことを示している。モバイル広帯域装置がウェブの管理ページにアクセス中の状態であるということは、モバイル広帯域装置を管理することを目的としてホスト装置上のウェブの管理ページを開くために、ユーザがブラウザを使用していることを示している。現在の作動状態において、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置のためにホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かは、上述した四者間における対応関係に従って判定される。例えば、モバイル広帯域装置がウェブの管理ページから分離されている状態が現在の作動状態である場合においては、注意喚起(リマインダー)型サービスのためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定され、モバイル広帯域装置がウェブの管理ページにアクセス中である状態が現在の動作状態である場合においては、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能は、注意喚起(リマインダー)型サービスのために呼び出されることはなく、注意喚起(リマインダー)型サービスは、既存のウェブ方式によって直接実装される。
任意付加的に、ステップS200はホスト装置のプロセッサーによって実行されることが可能である。
図1は、一実施例に従い、モバイル広帯域装置サービスを実装する方法を示しており、この方法においては、ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスおよびホスト上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスの両方を呼び出すことが可能である。サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かを決定することにより、ホスト上における対応する機能が選択され、呼び出され、モバイル広帯域装置サービスはホスト機能の使用により実装される。本発明に係る実施例において、既存のウェブ方式によっては実装することができないモバイル広帯域装置サービスは、ホスト側の協調動作機能を使用することによって、ホスト側によって実装される。したがって、モバイル広帯域装置がウェブ方式によって管理される場合の欠陥が解決され、モバイル広帯域装置向けの全てのサービスを実装することが可能となる。
ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術においては、(例えば、カメラの呼び出し及びヘッドセットを呼び出しなどのような)実装することが困難である多くのモバイル広帯域装置サービスがあるが、その中でも特に典型的なサービスは、ウェブの管理ページから分離されている注意喚起(リマインダー)型サービス、およびホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスである。ホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスには、例えば、ホスト上におけるWi-Fi機能へのアクセスなどが含まれる。本明細書の以下の記述において、本発明に係る実施例に従い、ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術では実装することが困難な2つの典型的なタイプのモバイル広帯域装置サービスを参照しながら、モバイル広帯域装置サービスを実装するための特定の技術的解決法が記述され、以下の記述においては、ホスト上におけるリソース・アクセス型のサービスは、ネットワーク適応サービスを使用することによって説明される。説明を簡単にするために、以下において後述するウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、HTTP APIインターフェースであるとする。
図2は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)型サービスを実装する方法のフローチャートである。図2を参照すると、当該方法は以下の処理ステップを含むことが可能である。
ステップS101:ウェブ・サーバー上のHTTP APIインターフェースあるいはウェブ・サーバー上のソケット(Socket)インターフェースを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ステップS201:取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定する。
より具体的には、取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であるならば、対応するモバイル広帯域装置サービスは、注意喚起(リマインダー)型サービスであり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、当該注意喚起(リマインダー)型サービス情報に対応する注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定する。
ステップS301:ホスト上のOS APIインターフェースを呼び出すことによりホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行し、ホストについての注意喚起(リマインダー)型サービス情報内における新しいリマインダーを画面表示することによって、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装する。
任意付加的に、注意喚起(リマインダー)型サービス情報、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスおよびホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の間における対応関係は、事前に設定されることが可能である。
モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装するための、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の実行処理およびホストについての注意喚起(リマインダー)型サービス情報における新しいリマインダーの画面表示処理は、具体的には、モバイル広帯域装置向けの注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、ホスト用オペレーティング・システムのトレー・アイコン機能を使用することによって、ホスト用オペレーティング・システムのインターフェース上にメッセージ・プロンプト表示ボックスを画面表示する処理動作、及び当該メッセージ・プロンプト表示ボックス内で注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における新しいリマインダーを画面表示する処理動作とすることが可能である。
注意喚起(リマインダー)型サービス情報、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)型サービス、ウェブの管理ページからモバイル広帯域装置が分離されている時の作動状態およびホスト上における注意喚起(リマインダー)機能の間における対応関係は、事前に設定されることが可能である。ステップS201は、モバイル広帯域装置の現時点における作動状態が、モバイル広帯域装置に関して上述した4者の間における対応関係が事前に設定されている作動状態に相当するか否かを判断する動作をさらに含んでおり、もしそうである場合には、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出す。
図3は、本発明に係る実施例に従い、モバイル広帯域装置のネットワーク適応サービスを実装するための方法のフローチャートである。図3を参照すると、当該方法は以下の処理ステップを含むことが可能である。
ステップS102:ウェブ・サーバー上のHTTP APIインターフェースを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得する。
ステップS202:サービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホストの無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定される。
より具体的には、サービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、対応するモバイル広帯域装置サービスがネットワーク適応サービスであり、ネットワーク適応サービスを実装するためにホスト上における無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判定される。
ステップS302:モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上におけるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fi情報を取得する。
より具体的には、ホスト上におけるOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fi情報が取得されると、モバイル広帯域サービス情報は、当該Wi-Fi情報と比較され、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って、現時点における適応したネットワークが決定され、現時点における適応したネットワークとの間でネットワーク接続が確立される。
任意付加的に、モバイル広帯域サービス情報、ネットワーク適応サービスおよびホスト上におけるWi-Fi機能の間における対応関係は事前に設定されることが可能である。モバイル広帯域サービス情報が取得された後に、モバイル広帯域装置向けのネットワーク適応サービスを実装するために、ホスト側のWi-Fi機能が直接的に呼び出される。
モバイル広帯域サービス情報は3Gサービス情報あるいは4Gサービス情報とすることが可能であり、3Gサービス情報は現在の3G信号の強度および通信事業者名を含むことが可能である。ウェブ・サーバー上のHTTP 3G APIインターフェースを呼び出すことにより取得することが可能なモバイル広帯域サービス情報は、3Gサービス情報である。
上述した近隣のWi-Fi情報は、ホスト側のWi-Fi機能を呼び出し、近隣のWi-Fiホット・スポットや信号の強度などを探索することにより取得することが可能である。当該モバイル広帯域サービス情報および当該Wi-Fi情報に従って、現時点における適応したネットワークは事前に設定されたネットワーク適応標準化方式を使用することにより決定され、当該適応したネットワークとの間でネットワーク接続が確立される。以上より、モバイル広帯域装置のネットワーク適応タスクを実装することが可能となる。
ウェブ方式によりモバイル広帯域装置を管理するための既存の技術においては実装することが不可能であるホスト上のリソース(例えば、カメラ機能やヘッドセット機能など)へのアクセス動作の問題は、本発明に関して記述される動作原理に基づいて対応するホスト側の機能を協調動作的に使用することにより、実現することが可能となる。特定の実装方法に関しては、相互に参照されることが可能であり、その詳細は本明細書中において再度記述されない。
図4は、本発明に係る実施例に従って、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置の構造を表すブロック図である。図4を参照すると、モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、PC、携帯電話、PDAおよびタブレット型コンピューター等のようなユーザ端末装置を含むホスト装置とすることが可能である。モバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、サービス情報取得モジュール100、判定モジュール200およびサービス実装モジュール300を含むことが可能である。
サービス情報取得モジュール100は、ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことにより、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得するように構成されている。
ホスト装置は、モバイル広帯域装置の現時点におけるサービス情報を取得するために、当該ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスをリアル・タイムに又は周期的に呼び出すことが可能であり、また、ユーザによって設定された規則に従って、モバイル広帯域装置のサービス情報を取得することも可能である。
ウェブ・サーバー上のアプリケーション・プログラミング・インターフェイスは、プログラミング可能な任意のインターフェースとすることが可能であり、そのようなプログラミング可能なインターフェースには、従来のATコマンド、ソケット(Socket)インターフェース、シリアルポート、USBポート、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Wi-Fi(Wireless Fidelity、無線ブロードバンド)あるいはネットワーク・インターフェイスに基づくHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)などのインターフェースが含まれる。ウェブ・サーバーは、モバイル広帯域装置内に統合された埋め込み型のウェブ・サーバーとすることが可能であり、ウェブの管理ページはその中に埋め込まれる。ユーザは、ホスト装置上でブラウザを使用してこのウェブ・ページを開くことによってのみ、データ・カードを管理することが可能となる。
判定モジュール200は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作することが必要であるか否かを判定するように構成されている。
モバイル広帯域装置のサービス情報を取得した後に、ホスト装置はサービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応する機能を使用するための協調動作することが必要であるか否かを決定する。
当該判定モジュール200は:モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成された対応関係記憶ユニット210;および、当該対応関係記憶ユニットによって格納された対応関係に従って、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために当該ホスト上における対応する機能を使用することが必要であるか否かを判定するように構成された協調判断ユニット220を含んでいる。
図6は、協調判断ユニット220の構造を表すブロック図である。図6を参照すると、協調判断ユニット220は、第1の判定サブユニット221および第2の判定サブユニット222を含むことが可能である。
第1の判定サブユニット221は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するために、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定するように構成されている。
より具体的には、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報が注意喚起(リマインダー)型サービス情報であり、注意喚起(リマインダー)型サービス情報内において新しい注意喚起(リマインダー)が存在するならば、対応するモバイル広帯域装置サービスが注意喚起(リマインダー)型サービスであり、注意喚起(リマインダー)型サービスを実装するためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要である旨を第1の判定サブユニット221が判断する。
第2の判定サブユニット222は、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、モバイル広帯域サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト側における無線広帯域のWi-Fi機能を呼び出すことが必要である旨を判断するように構成されている。
より具体的には、サービス情報取得モジュール100によって取得されたサービス情報がモバイル広帯域サービス情報である場合には、対応するモバイル広帯域装置サービスがネットワーク適応サービスであり、ネットワーク適応サービスを実装するためにホスト上における無線広帯域Wi-Fi機能を呼び出すことが必要であると判断される。
モバイル広帯域サービス情報は3Gサービス情報あるいは4Gサービス情報とすることが可能であり、3Gサービス情報は現在の3G信号の強度および通信事業者名を含むことが可能である。ウェブ・サーバー上のHTTP 3G APIインターフェースを呼び出すことにより取得することが可能なモバイル広帯域サービス情報は、3Gサービス情報である。
サービス実装モジュール300は、判定モジュール200の判断結果が「Yes」である場合に、モバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト上における対応するアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出すことによってホスト上における対応する機能を実行するように構成されている。
サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、ホスト装置自身の対応する機能を使用するために協調動作することが必要である旨を判断した後に、ホスト装置は、モバイル広帯域装置サービスを実装している自身の対応する機能を呼び出す。
図7は、図6に対応するサービス実装モジュール300の構造を表すブロック図を示し、サービス実装モジュール300は、ホスト上の注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であることを第1の判定サブユニット211が判断した後に、モバイル広帯域装置の注意喚起(リマインダー)サービスを実装するために、当該ホスト上のOS APIインターフェースを呼び出し、当該ホスト上の注意喚起(リマインダー)型サービス情報中における注意喚起(リマインダー)情報を画面表示することにより、当該ホストの注意喚起(リマインダー)機能を実行するように構成された第1の実行ユニット310、および、ホスト上のWi-Fi機能を呼び出すことが必要であることを第2の判定サブユニット222が判断した後に、当該ホスト上のOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域装置サービス情報に対応したモバイル広帯域装置サービスを実装するように構成された第2の実行ユニット320を含んでいる。
より具体的には、第2の実行ユニット320は、当該ホスト上のOS Wi-Fi APIインターフェースを呼び出すことにより、近隣のWi-Fiネットワーク情報を取得し、モバイル広帯域サービス情報を当該Wi-Fiネットワーク情報と比較し、事前に設定されたネットワーク適応標準化方式に従って現時点における適応したネットワークを決定し、現時点における適応したネットワークとの間のネットワーク接続を確立することが可能である。
任意付加的に、対応関係記憶ユニット210は、モバイル広帯域装置の現在の作動状態、モバイル広帯域装置のサービス情報、モバイル広帯域装置サービス、および呼び出される必要のあるホスト機能の間における事前に設定された対応関係を格納するように構成されている。
任意付加的に、協調判断ユニット220は、現在の作動状態において、サービス情報に対応するモバイル広帯域装置サービスを実装するために、モバイル広帯域装置のためにホスト上における対応する機能を使用するために協調動作することが必要であるか否かを、上述した四者間の対応関係に従って判定する。例えば、モバイル広帯域装置がウェブの管理ページから分離されている状態が現在の作動状態である場合においては、注意喚起(リマインダー)型サービスのためにホスト上における注意喚起(リマインダー)機能を呼び出すことが必要であると判定され、モバイル広帯域装置がウェブの管理ページにアクセス中である状態が現在の動作状態である場合においては、ホスト上における注意喚起(リマインダー)機能は、注意喚起(リマインダー)型サービスのために呼び出されることはなく、注意喚起(リマインダー)型サービスは、既存のウェブ方式によって直接実装される。
本発明に係る実施例において示されるようなモバイル広帯域装置サービスを実装するための装置は、本発明に係る実施例に従って提供される協調動作ソフトウェアがインストールされたホスト装置とすることが可能である点に留意されたい。協調動作ソフトウェアによって実装された機能に関しては、本発明に係る実施例において示されるようなモバイル広帯域装置サービスを実装する方法が参照される。本発明に係る実施例に従ってモバイル広帯域装置サービスを実装するために方法と装置に関する説明をより明確化するために、本発明に係る実施例に従って提供される協調動作ソフトウェアの具体的なソフトウェア・アーキテクチャを以下に示す。図8を参照すると、当該ソフトウェア・アーキテクチャは、基礎的フレームワーク、密結合アプリケーションおよび協調処理動作システムSDK(ソフトウエア開発キット)を含むことが可能である。
密結合アプリケーションは、モバイル広帯域装置サービス(例えば、注意喚起(リマインダー)型サービスおよびネットワーク適応サービス)との密接な関係があるアプリケーションを主に指して言う。この種のアプリケーションは、当該アプリケーションのために協調処理動作システムSDKによって提供されたC/C++インターフェースをプログラミング段階において呼び出すことにより実装することが可能であり、その他のインターフェースを呼び出すことにより、確実に実装することが可能である。
図9は、本発明に従ってモバイル広帯域サービスを実装するためのシステムに関するさらに別のソフトウェア構造図を示す。図8と比較すると、図9は、疎結合アプリケーション、ウェブ・ページ・リンクおよびウェブ・アプリケーションをさらに含んでいる。
疎結合アプリケーションは、モバイル広帯域装置サービスとの間に密接な関係が無いアプリケーションを主に指して言う。例えば、ウェブ・ブラウザは疎結合アプリケーション内に統合されることが可能である。この種のアプリケーションとモバイル広帯域装置との間における直接的な関係は自明ではないので、アプリケーションのファイル・パスおよびコマンドライン・パラメーター等は、プログラミング段階においてC/C++インターフェースを呼び出さずにXML(拡張可能マークアップ言語)を使用することによってのみ構成することができ、確実にはその他のインターフェースを使用することも可能である。
ウェブ・ページ・リンクもまたXMLを使用することにより構成することが可能である。
ウェブ・アプリケーションは、密結合アプリケーションと類似しているが、そのプログラミングはウェブ方式である。当該アプリケーションは、システムSDKによって提供されるHTML/JavaScript(登録商標)インターフェースを使用することによりプログラミングされることが可能である。アプリケーションを設定する目的は、モバイル広帯域装置をウェブ方式により管理する解決策を使用したユーザ体験を一貫して維持することのみにある。
本明細書中における複数の実施例は漸進的な方法で説明されている。各々の実施例は、他の実施例との間の差異を強調するように説明され、また、それらの実施例間において同一の部分または類似した部分に関して相互に参照しあうことが可能である。本実施例に示された装置は、本実施例に示された方法に対応するので、それらの記述は単純であり、また、本明細書中の記述の関連する部分に関しては、本発明に係る方法について言及されることが可能である。
当業者であれば、本明細書中に示された実施例に述べられていた具体例との組み合わせにおいて、ユニットおよびアルゴリズム実行ステップは、電子的ハードウェア、コンピューター・ソフトウェアあるいはそれらを組み合わせたものによって実装されることが可能であることがさらに理解できるだろう。ハードウェアとソフトウェアとの間における互換性について明確に記述するために、上述した説明は、各具体例についての構成および処理ステップを機能に従って一般的に記述してきた。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアの何れによって実行されるかは特定の応用目的や技術的解決法を設計する際の制約条件に依存して決まる。当業者は、具体的なアプリケーションの各々について記述された機能を実装するための異なる方法を使用することが可能であるが、そのようにして実装されたものは、本発明の技術的範囲を逸脱するものと考えられるべきではない。
本明細書中に示された実施例に関して記述された方法又はアルゴリズムの処理ステップは、ハードウェア、プロセッサーによって実行されたソフトウェア・プログラムあるいはそれらを組み合わせたものを使用して実行されることが可能である。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)(メモリ)読み出し専用メモリ(ROM)、電子的プログラマブルROM、電子的消去可能プログラマブルROM、レジスタ回路、ハードディスク、着脱可能型磁気ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野において周知であるその他の形式の記憶媒体の上に配置されることが可能である。
本明細書中に示された実施例に関する以上の記述に基づいて、当業者は本発明を実行したり使用したりすることができる。当業者であれば、本発明に係る実施例に対する多数の修正が可能なことは自明であり、また、本明細書中において定義された一般的な原理は、本発明の技術思想および技術的範囲から外れることなく、その他の実施例においても実装することが可能である。したがって、本発明の技術的範囲は、本明細書中において示された実施例だけに制限されておらず、むしろ、本明細書中に開示された動作原理および新規な技術的特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。