JP2009244993A - 文書管理システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】審査の進捗状況を容易に把握することができる文書管理システムを提供する。
【解決手段】文書管理システムによると、最上階層のフォルダ、最下階層のフォルダ、及び、該最下階層のフォルダより下階層の文書を含むツリー階層にて文書を管理する。ツリー階層上のフォルダ及び文書は、それぞれ「審査状態」というステータスを有し、この「審査状態」には、「審査依頼前」、「審査依頼中」及び「承認済み」の3つのステータスのいずれかが付与される。また、フォルダ及び文書には、審査担当者名等の審査担当者情報が付与されている。
【選択図】図16

Description

本発明は、管理者によって文書を審査させる文書管理システムに関し、特に、複数の審査担当者によって文書を審査させる文書管理システムに関する。
近年、官公庁、企業、教育機関、研究機関、等にて、文書は電子文書として作成されており、これらの電子文書はMicrosoft Windows(登録商標)のようなOS(Operating System)上でファイルとして管理されている。一般に、官公庁、企業、教育機関、研究機関、等の組織では、電子文書には、所定の管理者によって審査が必要とされるものがある。しかしながら、従来の技術では、電子文書に、その審査情報を付与するように構成されていない。そのため、ユーザは、電子文書が、未審査であるのか、それとも、承認済みであるのかを判断することができなかった。
この問題を解決するために、電子文書に対して審査のワークフローを提供し、審査の手順を電子化するシステムが提案されている。
特開2004−171259号公報には、ツリー階層で文書を管理し、審査及び承認のワークフローを実現する方法が開示されている。それによると、ツリー階層に審査・承認用のフォルダを用意して、そこにフォルダまたは文書を移動することでワークフローを実現する。
また、特開2004−258918号公報には、特開2004−171259号公報にて提案されたシステムに関連して、ツリー階層に用意した審査・承認用フォルダを階層構造にすることで、ワークフローを視覚的に表現する方法が提案されている。
特開2004−171259号広報 特開2004−258918号広報
これらの特許文献に記載された方法は、文書を管理するツリー階層と審査のワークフローを管理する階層を分離して管理する。そのため、文書のツリー階層と、審査のワークフローの進捗状態を同時に確認することができない。また、フォルダに対して審査状態を管理することができず、文書を下位レベルの審査担当者が審査した後に、文書が格納されているフォルダに対して上位レベルの審査担当者が審査を実施するといった、フォルダと文書のツリー階層を意識した段階的な審査を実施することができない。
本発明の目的は、審査の進捗状況を容易に把握することができる文書管理システムを提供することにある。
本発明の文書管理システムによると、最上階層のフォルダ、最下階層のフォルダ、及び、該最下階層のフォルダより下階層の文書を含むツリー階層にて文書を管理する。ツリー階層上のフォルダ及び文書は、それぞれ「審査状態」というステータスを有し、この「審査状態」には、「審査依頼前」、「審査依頼中」及び「承認済み」の3つのステータスのいずれかが付与される。また、フォルダ及び文書には、例えば審査担当者名等の、審査担当者を一意に特定する審査担当者情報が付与されている。
本発明の文書管理システムによると、審査の進捗状況を容易に把握することができる。特に、文書のみならず、フォルダに対しても審査状態を管理することにより、文書を下位レベルの審査担当者が審査した後に、文書が格納されているフォルダに対して上位レベルの審査担当者が審査を実施するといった、フォルダと文書のツリー階層を意識した段階的な審査を実施することができる。
以下、本発明を適用した文書管理システムの一実施の形態について説明する。図1は本発明による文書管理システムの構成の例を示す。本例の文書管理システムは、管理サーバ101と、少なくとも1個の端末107を有する。管理サーバ101は、ファイル記憶装置105とメールサーバ106を備える。管理サーバ101及び端末107は、記憶装置、演算処理装置、表示装置及び入力装置を備えたコンピュータであってよい。
管理サーバ101は、ファイル記憶装置105にアクセスし、文書を登録、参照する文書管理部102と、メールサーバ106にアクセスし、審査のワークフローを提供する審査管理部103と、審査の進捗を管理する進捗管理部104を備える。文書管理部102、審査管理部103、及び、進捗管理部104は、演算処理装置によって実行されるソフトウエアによって提供されてよい。
図2は、管理サーバ101によって作成される文書管理画面201の例を示す。文書管理画面201は、文書管理部102によって作成され、端末107の表示装置によって表示可能である。本例の文書管理システムでは、文書をツリー階層によって管理する。このツリー階層の最上部階層をプロジェクトと呼ぶ。従って、文書を、プロジェクトと称する単位で管理する。プロジェクトの下階層にフォルダが配置され、フォルダの下階層に文書が配置される。ファイル記憶装置105は、文書及びフォルダをツリー階層によって記憶する。尚、文書は最下階層のフォルダ以外のフォルダの下階層にあってもよい。
図2に示す例では、プロジェクト202の下階層にフォルダA203とフォルダB204が配置され、フォルダAの下階層に文書C205と文書D206が配置されている。プロジェクト、フォルダ、及び文書は、それぞれ「審査状態」というステータスを有する。「審査状態」には、「審査依頼前」、「審査依頼中」及び「承認済み」の3つのステータスがある。文書管理画面201において、プロジェクト、フォルダ、及び文書に、「審査状態」を表示するアイコンを付加してもよい。例えば、ステータスが「承認済み」の文書は、「承認済みマーク」のアイコンを付する。それによって、ステータスが視覚的に認識できる。尚、アイコン以外に、色、符号等を用いてもよい。
図3は、管理サーバ101によって作成される審査担当者管理画面301の例を示す。審査担当者管理画面301は、文書管理部102によって作成され、端末107の表示装置によって表示可能である。審査担当者管理画面301は、図2の文書管理画面201の「文書C」をクリックすることによって、表示される。ここでは、「文書C」302の第一審査担当にE課長303、最終審査担当にF部長304が設定されている。プロジェクト、フォルダ、及び文書は審査情報を有し、それぞれ複数の審査担当者を設定することができる。また、複数の審査担当者を設定した場合には、審査順序を設定することができる。この場合、審査順序が最後の審査担当者が承認者となる。
図4は、図2の文書管理画面201及び図3の審査担当者管理画面301に表示された情報を管理するためのXMLデータ構造を示す。文書管理情報及び審査情報はXML(Extensible Markup Language)形式で記述したファイルで管理する。プロジェクト、フォルダ、及び文書の情報はXMLのタグで表現する。但し、タグを用いて文書やデータの意味や構造を記述する言語であれば、他の言語形式であってもよい。プロジェクト、フォルダ、及び文書のタグには、その属性として、「審査状態」が記録される。上述のように「審査状態」には、「審査依頼前」、「審査依頼中」及び「承認済み」の3つのステータスがある。図4のXMLデータ構造の例では、文書Cのタグ401の属性には、審査状態=「承認済み」が記録されている。
文書は、審査情報を有する。図示のように、文書Cのタグ401の要素として、審査情報タグ402が管理されている。審査情報タグ402の下に、審査担当者情報タグ403及び審査状況タグ406が配置されている。
審査担当者情報タグ403は、審査担当者の情報を管理する。その属性として審査担当者の合計人数を記録する。図4のXMLデータ構造の例では、属性として審査担当者の合計人数の2を、要素として第一審査担当者情報タグ404と最終審査担当者情報タグ405を記録する。審査担当者の合計人数は、要素である審査担当者を記録しているタグの数を合計することでも求めることができる。また、要素である第一審査担当者情報タグ404及び最終審査担当者情報タグ405には、属性として審査順序を記録する。
審査状況タグ406は、審査の状況を管理する。その属性として、審査済み人数を記録し、要素として審査依頼履歴及び審査履歴を記録する。図4のXMLデータ構造の例では、属性として審査済み人数の2を、要素として審査依頼履歴タグ407、第一審査履歴タグ408、最終審査履歴タグ409を記録している。属性である審査済み人数は、要素の審査履歴を記録しているタグからでも求めることができる。審査依頼履歴及び審査履歴は、審査依頼を実行する前には記録されておらず、審査依頼、及び審査の実行時に記録される。
図5を参照して本発明の文書管理システムにおける文書の審査の流れを説明する。先ず、審査依頼者であるG担当者502は、文書を作成又は編集したのち、それを文書管理システム501に登録する。本例では、文書C503を登録したものとする。文書の登録は文書管理システムの文書管理部102が行う。この段階では、文書C503の「審査状態」のステータスは、「審査依頼前」である。次に、G担当者は、審査依頼を実行する。
文書管理システムの審査管理部103は、文書C504の「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に変更し、文書C504の審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計=0/2)を表示する。次に、審査管理部103は、第一審査担当者であるE課長505に対して審査依頼通知メールを送信する。このとき、図4のXMLデータ構造において、審査状況タグ406の要素として、審査依頼履歴407を書き込む。
図6に示すように、文書管理画面にて、文書C601に、次の審査担当者と現在の審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計=0/2)602を表示する。
図5に戻る。E課長は、文書管理システムの審査管理部103より審査依頼通知を受け取り、文書Cについて審査依頼がなされたことを知る。そこで、E課長は文書Cの内容を確認して、審査を実行する。E課長による審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、文書C506の「審査状態」のステータスを「審査依頼中(第一審査担当者まで審査済み)」に変更し、文書C504の審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計)を1/2とする。文書管理システムの審査管理部103は、最終審査担当者であるF部長507に審査依頼通知メールを送信する。このとき、図4のXMLデータ構造において、審査状況タグ406の審査済み人数属性を1に設定し、第一審査履歴408を書き込む。
F部長は、文書管理システムの審査管理部103より審査依頼通知を受け取り、文書Cについて審査依頼がなされたことを知る。そこで、F部長は文書Cの内容を確認して、審査を実行する。F部長による審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、文書C508の「審査状態」のステータスを「承認済み」に変更し、文書Cの審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計)を2/2とする。文書管理システムの審査管理部103は、G担当者502、及び、E課長506に審査完了通知メールを送信する。このとき、図4のXMLデータ構造において、審査状況タグ406の審査済み人数を2に設定し、最終審査履歴409を書き込む。
図7を参照して、審査依頼の処理の手順を説明する。審査依頼が実行されると、ステップS701にて、文書管理システムの審査管理部103は、図4のXMLデータ構造において、審査依頼履歴407をXMLファイルの審査状況タグ406の要素に追加する。次に、ステップS702にて、文書管理システムの審査管理部103は、図4のXMLデータ構造において、審査状態のステータスを「審査依頼中」に更新する。ステップS703にて、文書管理システムの審査管理部103は、第一審査担当者に対して審査依頼通知メールを送信する。
図8を参照して、文書に対する審査の処理の手順を説明する。審査が実行されると、ステップS801にて、文書管理システムの審査管理部103は、図4のXMLデータ構造において、審査依頼履歴407を審査状況タグ406の要素に追加する。ステップS802にて、文書管理システムの審査管理部103は、図4のXMLデータ構造において、審査状況タグ406の属性である審査済み人数を審査実行者の審査順序の値で更新する。
ステップS803にて、文書管理システムの審査管理部103は、実行された審査が最終審査かどうかを判定する。即ち、図4のXMLデータ構造において、審査担当者情報タグ403の属性として記載された審査担当者合計人数と、審査状況タグ406の属性として記載された審査済み人数を比較する。
最終審査でない場合はステップS804に進み、最終審査である場合にはステップS805に進む。ステップS804にて、文書管理システムの審査管理部103は、次の審査担当者に対して審査依頼通知メールを送信する。ステップS805にて、文書管理システムの審査管理部103は、図4のXMLデータ構造において、審査状態のステータスを「承認済み」に更新する。ステップS806にて、文書管理システムの審査管理部103は、審査依頼者と全ての審査担当者に審査完了通知メールを送信する。
図9を参照して、本発明による文書管理システムにおいて、フォルダを審査する場合を説明する。図示の例では、文書C904の上位フォルダであるフォルダA901に審査担当者が設定されている。即ち、フォルダAには第一審査担当者にE課長902、最終審査担当者にF部長903が設定されている。
図10を参照して本発明の文書管理システム1001におけるフォルダの審査の流れを説明する。先ず、審査依頼者であるG担当者1002は、文書C及び文書Dを作成又は編集し、それをフォルダAに格納し、文書管理システム501に登録する。フォルダの登録は文書管理システムの文書管理部102が行う。この段階では、フォルダA1003の「審査状態」のステータスは、「審査依頼前」である。また、フォルダA1003内の文書C及び文書D1004の「審査状態」のステータスも、「審査依頼前」である。次に、G担当者は、審査依頼を実行する。
文書管理システムの審査管理部103は、フォルダA1006の「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に変更し、フォルダA1003の審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計=0/2)を表示する。文書C及び文書D1007の「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に変更する。
次に、審査管理部103は、第一審査担当者であるE課長1005に対して審査依頼通知メールを送信する。このとき、文書管理画面を表示すると、図11のように、フォルダA1101に審査担当者と現在の審査状況1104が表示され、文書C1102及び文書D1103の審査状況に上位フォルダにより審査中1105が表示される。文書C及び文書Dへの審査操作はフォルダAの審査が完了するまで抑止される。
E課長は、文書管理システムの審査管理部103より審査依頼通知を受け取り、フォルダAについて審査依頼がなされたことを知る。そこで、E課長はフォルダA内の文書C及び文書Dの内容を確認して、フォルダAの審査を実行する。E課長によるフォルダAの審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、フォルダA1009の「審査状態」のステータスを「審査依頼中(第一審査担当者まで審査済み)」に変更し、フォルダA1009の審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計)を1/2とする。文書C及び文書Dの「審査状態」のステータスは「審査依頼中」のままである。文書管理システムの審査管理部103は、最終審査担当者であるF部長1008に審査依頼通知メールを送信する。
F部長は、文書管理システムの審査管理部103より審査依頼通知を受け取り、フォルダAについて審査依頼がなされたことを知る。そこで、F課長はフォルダA内の文書C及び文書Dの内容を確認して、フォルダAの審査を実行する。F部長による審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、フォルダA1010の「審査状態」のステータスを「承認済み」に変更し、文書C及び文書D1011の「審査状態」のステータスを「承認済み」に変更する。文書管理システムの審査管理部103は、G担当者1002、及び、E課長1005に審査完了通知メールを送信する。
図10の例では、フォルダAに格納されている文書C、Dの「審査状態」のステータスは、フォルダAに対する審査依頼を行う前においては、両方とも「審査依頼前」である。しかしながら、「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である文書と、「審査依頼前」又は「承認済み」の文書が混在するフォルダを審査する場合もある。これを以下に図12を参照して説明する。
図12を参照して本発明の文書管理システムにおけるフォルダの審査の流れの他の例を説明する。審査依頼者であるG担当者は、文書Cを作成又は編集し、それをフォルダAに格納する。フォルダAには、既に、承認済みの文書Dが格納されている。G担当者は、フォルダAを文書管理システム501に登録する。フォルダA1201の「審査状態」のステータスは、「審査依頼前」であり、フォルダA1201内の文書C1202の「審査状態」のステータスも、「審査依頼前」である。文書D1203の「審査状態」のステータスは、「承認済み」である。
G担当者は、審査依頼を実行する。文書管理システムの審査管理部103は、フォルダA1201の「審査状態」のステータスを、「審査依頼前」から「審査依頼中」に変更する。フォルダAの審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計)を0/2とする。また、フォルダA1201内の文書C1202の「審査状態」のステータスも、「審査依頼前」から「審査依頼中」に変更する。しかしながら、フォルダA1201内の文書D1203の「審査状態」のステータスは、「承認済み」のままであり、変更しない。
次に、審査管理部103は、第一審査担当者であるE課長に対して審査依頼通知メールを送信する。E課長はフォルダA内の文書Cの内容を確認して、フォルダAの審査を実行する。E課長によるフォルダAの審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、フォルダAの「審査状態」のステータスを「審査依頼中(第一審査担当者まで審査済み)」に変更し、フォルダAの審査状況(審査済みの審査担当者数/審査担当者数の合計)を1/2とする。文書Cの「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に変更する。文書管理システムの審査管理部103は、最終審査担当者であるF部長に審査依頼通知メールを送信する。
F部長は、文書管理システムの審査管理部103より審査依頼通知を受け取り、フォルダAについて審査依頼がなされたことを知る。そこで、F課長はフォルダA内の文書Cの内容を確認して、フォルダAの審査を実行する。F部長による審査が終了すると、文書管理システムの審査管理部103は、フォルダA1204の「審査状態」のステータスを「承認済み」に変更し、文書C1205の「審査状態」のステータスを「承認済み」に変更する。文書D1206の「審査状態」のステータスを「承認済み」のままである。文書管理システムの審査管理部103は、G担当者、及び、E課長に審査完了通知メールを送信する。
図13は、フォルダに対する審査の処理の手順を説明する。フォルダに対する審査の処理は、図8に示した文書に対する審査の処理と同様であるが、ステップS1301のみが異なる。ステップS1301では、下位の全てのフォルダ及び文書に対して、XMLファイルの審査状態を承認済みに更新する処理を繰り返し実行する。
図14は、フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定した場合の例を示す。本例では、フォルダA1401には第一審査担当者にR本部長1404、最終審査担当者にS事業部長1405が設定されている。文書C1402には、第一審査担当者にE課長1406、最終審査担当者にF部長1407が設定されている。文書D1403には、第一審査担当者にT課長1408、最終審査担当者にU部長1409が設定されている。
この場合、文書C及び文書Dに対して審査を実行する場合は図5の審査の流れと同様に審査を実行する。行う。フォルダAに対して審査を実行する場合は図10の審査の流れと同様に審査を実行する。
図15は、フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定し、更に、フォルダ及び文書の両方に同じ審査担当者を設定した場合の例を示す。フォルダA1501には第一審査担当者にE課長1504、最終審査担当者にF部長1505が設定されている。文書C1502及び文書D1503には、フォルダA同様に、第一審査担当者にE課長、最終審査担当者にF部長が設定されている。この場合も図14の場合と同様に、審査を実行することができる。
図16は、管理サーバ101によって作成される文書管理画面の他の例を示す。本例では、ツリー階層の最上部階層にプロジェクトが配置され、その下階層に、金融システム事業部と研究開発事業部が配置されている。金融システム事業部の下階層に、第一金融システム部が配置され、更に、その下階層に、第一グループ及び第二グループが配置されている。第一グループの下階層に文書H及び文書Iが配置される。第二グループの下階層に文書J及び文書Kが配置される。
研究開発事業部の下階層に、研究開発部が配置され、更に、その下階層に、研究開発グループが配置されている。研究開発グループの下階層に文書L及び文書Mが配置される。文書H、I、J、K、L、M以外は全てフォルダである。
このようなツリー階層において、研究開発部1601に対して審査依頼がなされた場合、研究開発部1601の「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に設定し、その下階層の研究開発グループ1602、文書L1603、文書M1604の「審査状態」のステータスを「審査依頼中」に設定する。このとき、研究開発グループ、文書L、文書Mへの審査操作は研究開発部の審査が完了するまでの間抑止する。研究開発部1601の「審査状態」のステータスを「承認済み」に設定するときに、研究開発グループ、文書L、文書Mの「審査状態」のステータスも同様に「承認済み」に設定する。
図17に示す文書管理画面では、審査の進捗が、階層別に示されている。本例では、金融システム事業部とその配下のフォルダ及び文書の「審査状態」のステータスは、文書H、J、Kを除き「審査依頼前」である。従って、これらのフォルダ及び文書に対して審査依頼がなされていないことを示す。
研究開発事業部とその配下のフォルダ及び文書の「審査状態」のステータスは、全て「承認済み」である。従って、これらのフォルダ及び文書に対して審査が完了していることを示す。
このように、本例によると文書管理画面を確認することによって、全てのフォルダ及び文書の審査状況のステータスを知ることができる。
図18は、管理サーバ101によって作成される進捗管理画面1801の例を示す。進捗管理画面1801は、進捗管理部104によって作成され、端末107の表示装置によって表示可能である。進捗管理画面1801は、図17に示す文書管理画面の情報を表示する。進捗管理画面1801は、左端の階層列1802は、フォルダ又は文書のツリー階層における位置を示す。審査依頼前列1803は審査状態のステータスが「審査依頼前」であるフォルダ及び文書数を示す。審査依頼中列1804は、「審査状態」のステータスが「審査依頼中」であるフォルダ及び文書数を示す。「審査依頼中」には、更に、審査の進捗別(未審査、第一審査済み、・・・、のように審査担当者の設定許容数に分類される)が示される。承認済み列1805は、「審査状態」のステータスが「承認済み」であるフォルダ及び文書数を示す。合計列1806は各行の合計値を示す。
本例では、第一階層は、図17のプロジェクトを表す。プロジェクトの配下のフォルダ又は文書のなかに、審査依頼がなされていないもの、又は、審査が完了していないものが含まれる。従って、プロジェクトの「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である。第二階層は、金融システム事業部と研究開発事業部を表す。金融システム事業部の「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である。研究開発事業部の「審査状態」のステータスは「承認済み」である。従って、第二階層について、「審査依頼前」は1、「承認済み」は1である。
第三階層は、第一金融システム部と研究開発部を表す。第一金融システム部の「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である。研究開発部の「審査状態」のステータスは「承認済み」である。従って、第三階層について、「審査依頼前」は1、「承認済み」は1である。第四階層は、第一グループ、第二グループ、及び、研究開発グループを表す。第一グループ及び第二グループでの「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である。研究開発グループの「審査状態」のステータスは「承認済み」である。従って、第四階層について、「審査依頼前」は2、「承認済み」は1である。
第五階層は、文書H、I、J、K、L、Mを表す。図17に示すように、文書Hの「審査状態」のステータスは「審査依頼中」であるが、審査状況は0/2である。即ち、審査が完了していない。文書Iの「審査状態」のステータスは「審査依頼前」である。文書J、Kの「審査状態」のステータスは「審査依頼中」であるが、審査状況は1/2である。従って、第一審査は完了している。文書L、Mの「審査状態」のステータスは「承認済み」である。従って、第五階層のついて、「審査依頼前」は1、審査依頼中(未審査)は1、審査依頼中(第一審査済み)は2、「承認済み」は2である。
階層列の表記は任意に変更することができる。例えば第二階層を事業部、第三階層を部、第四階層をグループ、第五階層を文書とすることができる。それによって、視覚性を向上させることができる。
以上のように、本発明による文書管理システム100によれば、次のような効果がある。
(1)単一のツリー階層で、電子文書の管理と審査ワークフローの両者を提供することができる。
(2)プロジェクト、フォルダ、文書の任意の場所に審査担当者を設定して、審査を実行することができる。これにより、文書を個別に審査する場合、またはフォルダを選択して格納されている文書を一括で審査する場合のいずれにも対応することができる。
(3)フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定した場合、フォルダまたは文書のいずれを対象としても審査を実行することができる。これにより、文書を個別に審査する場合、またはフォルダを選択して格納されている文書を一括で審査する場合のいずれにも対応した審査担当者の設定を実施することができる。
(4)フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定する場合、フォルダ及び文書に異なる審査担当者を設定し、文書の審査後に格納フォルダに対して審査を実行することができる。そのため、文書の審査後に、文書の審査担当者の上長がフォルダを審査するような、階層による責任者の上下関係を意識した運用に対応することができる。
(5)フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定する場合、フォルダ及び文書に同一の審査担当者を設定することで、設定された審査担当者がフォルダまたは文書の任意の場所を選択して審査を実行することができる。これにより、あらかじめ情報管理部門がフォルダ及び文書に審査担当者を設定し、審査担当者がフォルダまたは文書のいずれかを任意に選択して審査を実施する場合のように、審査担当者の設定を実施するユーザと審査を実行するユーザが異なる運用に対応することができる。
(6)フォルダ内に審査中または審査済みの文書が存在する場合に、それらの文書が格納されたフォルダを対象として審査を実行することができる。これにより、フォルダ内の一部の文書のみを先に承認する必要がある場合など、一部の文書を審査した後に、フォルダを対象として一括で文書を審査したい運用に対応することができる。
(7)プロジェクト全体の審査状態の進捗を、ツリー階層の階層別に確認できる。特に組織階層など規則性を持ったツリー階層構成で管理する場合に有効な進捗管理方法と言える。
以上本発明の例を説明したが、本発明は上述の例に限定されることなく特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者によって容易に理解されよう。
本発明による文書管理システムの構成の例を示す図である。 本発明による文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される文書管理画面の例を示す図である。 本発明による文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される審査担当者管理画面の例を示す図である。 本発明による文書管理システムの管理サーバにおいて文書情報と審査情報を管理するためのデータ構造を示す図である。 本発明による文書管理システムにおける文書の審査の流れを説明する図である。 本発明による文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される文書管理画面の例を示す図である。 本発明による文書管理システムにおける、審査依頼の処理の手順を説明する図である。 本発明による文書管理システムにおける、文書に対する審査の処理の手順を説明する図である。 本発明による文書管理システムにおいて、フォルダに対する審査の処理の手順を説明する図である。 本発明の文書管理システムにおけるフォルダの審査の流れを説明する図である。 本発明による文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される文書管理画面の例を示す図である。 本発明の文書管理システムにおけるフォルダの審査の流れの他の例を説明する図である。 本発明の文書管理システムにおける、フォルダに対する審査の処理の手順を説明する図である。 本発明の文書管理システムにおける、フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定した場合の例を示す図である。 本発明の文書管理システムにおける、フォルダ及び文書の両方に審査担当者を設定し、更に、フォルダ及び文書の両方に同一の審査担当者を設定した場合の例を示す図である。 本発明の文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される文書管理画面の他の例を示す図である。 本発明の文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される文書管理画面の更に他の例を示す図である。 本発明の文書管理システムの管理サーバの表示装置に表示される進捗管理画面の例を示す図である。
符号の説明
100,501,1001…文書管理システム
101…管理サーバ
102…文書管理部
103…審査管理部
104…進捗管理部
105…ファイル記憶装置
106…メールサーバ
201…文書管理画面
202…プロジェクト
203,901,1003,1006,1009,1010,1101,1201,1204,1401,1501…フォルダA
204…フォルダB
205,302,401,503,504,506,508,601,904,1004,1007,1011,1102,1202,1205,1402,1502…文書C
206,1004,1007,1011,1103,1203,1206,1403,1503…文書D
301…審査担当者管理画面
303,505,902,1005,1406,1504…E課長
304,507,903,1008,1407,1505…F部長
402…審査情報タグ
403…審査担当者情報タグ
404…第一審査担当者情報タグ
405…最終審査担当者情報タグ
406…審査状況タグ
502,1002…G担当者
602…審査状況
1104,1105…審査状況の表示
1404…R本部長
1405…S事業部長
1408…T課長
1409…U部長
1601…研究開発部
1602…研究開発グループ
1603…文書L
1604…文書M
1801…進捗管理画面
1802…階層列
1803…審査依頼前列
1804…審査依頼中列
1805…承認済み列
1806…合計列

Claims (14)

  1. 文書を記憶する記憶装置と、端末にメールを送信するメールサーバと、端末に接続された管理サーバと、を有し、審査対象の文書を審査担当者によって審査させる処理を管理するための文書管理システムにおいて、
    前記記憶装置は、最上階層から最下階層までのフォルダ、及び、該フォルダのうちいずれかの下階層の文書を含むツリー階層にて文書を記憶し、
    前記フォルダ及び文書は、それぞれ「審査状態」というステータスを有し、
    前記フォルダ及び文書には、審査担当者情報が付与されていることを特徴とする文書管理システム。
  2. 請求項1記載の文書管理システムにおいて、
    前記フォルダ及び文書は、タグを有する言語形式で記述したファイルであり、前記フォルダ及び文書の情報は該タグで表現されていることを特徴とする文書管理システム。
  3. 請求項2記載の文書管理システムにおいて、
    前記フォルダ及び文書のタグには、その属性として、「審査状態」が記録され、前記「審査状態」は、「審査依頼前」、「審査依頼中」及び「承認済み」の3つのステータスのいずれかであることを特徴とする文書管理システム。
  4. 請求項2記載の文書管理システムにおいて、
    前記文書のタグの要素として審査情報タグが記載され、該審査情報タグの下階層に、審査担当者の情報を管理する審査担当者情報タグ及び審査の状況を管理する審査状況タグが配置されていることを特徴とする文書管理システム。
  5. 請求項4記載の文書管理システムにおいて、
    前記審査担当者情報タグは、その属性として審査担当者の合計人数を記録し、要素として第一審査担当者から最終審査担当者までの審査担当者情報タグを記録し、
    前記審査状況タグは、その属性として、審査済みの審査担当者数を記録し、要素として審査依頼履歴及び審査履歴を記録することを特徴とする文書管理システム。
  6. 請求項1記載の文書管理システムにおいて、
    前記管理サーバは、ツリー階層として配置されたフォルダ及び文書に、審査担当者を付加して表示する審査担当者管理画面を作成することを特徴とする文書管理システム。
  7. 請求項6記載の文書管理システムにおいて、
    前記管理サーバは、ツリー階層として配置されたフォルダ又は文書に、複数の審査担当者が付与されているとき、審査担当者の順位を付加して表示する審査担当者管理画面を作成することを特徴とする文書管理システム。
  8. 請求項1記載の文書管理システムにおいて、
    前記管理サーバは、ツリー階層として配置されたフォルダ及び文書に、審査担当者と現在の審査状況を付加して表示する文書管理画面を作成することを特徴とする文書管理システム。
  9. 審査対象の文書を審査担当者によって審査させる処理を管理するための文書管理システムにおいて、
    文書とそれより上階層のフォルダからなるツリー階層にて文書を記憶する記憶装置と、
    端末にメールを送信するメールサーバと、
    端末に接続された管理サーバと、
    を有し、
    前記管理サーバは、審査依頼者の端末から前記記憶装置に記憶された文書又はフォルダに対する審査の依頼を受け取ると、前記記憶装置に記憶された審査対象の文書又はフォルダに対して「審査依頼中」の属性を付与し、
    前記メールサーバは、前記審査対象の文書又はフォルダに対して割り当てられた審査担当者の端末に審査依頼メールを送信し、
    前記管理サーバは、前記審査担当者による審査が終了すると、前記記憶装置に記憶された審査対象の文書又はフォルダに対して「承認済み」の属性を付与し、
    前記メールサーバは、前記審査依頼者の端末に審査完了を示すメールを送信することを特徴とする文書管理システム。
  10. 請求項9記載の文書管理システムにおいて、
    前記管理サーバは、審査依頼者の端末から前記記憶装置に記憶されたフォルダに対する審査の依頼を受け取ると、前記記憶装置に記憶された審査対象のフォルダ及び該フォルダの下階層の文書に対して「審査依頼中」の属性を付与し、
    前記管理サーバは、前記審査担当者により前記審査対象のフォルダの下階層の文書に対して審査が終了すると、前記記憶装置に記憶された前記審査対象のフォルダ及び該フォルダの下階層の文書に対して「承認済み」の属性を付与することを特徴とする文書管理システム。
  11. 請求項9記載の文書管理システムにおいて、
    前記審査対象の文書又はフォルダに対して複数の審査担当者が割り当てられている場合には、前記複数の審査担当者による審査が終了すると、最終の審査担当者は、前記メールサーバを介して、自身以外の全ての審査担当者と前記審査依頼者の端末に審査完了を示すメールを送信することを特徴とする文書管理システム。
  12. 記憶装置とメールサーバとを備え端末に接続された管理サーバによって、文書を管理する文書管理方法において、
    前記管理サーバによって、審査依頼者の端末から前記記憶装置に記憶された文書又はフォルダに対する審査の依頼を受け取ると、前記記憶装置に記憶された審査対象の文書又はフォルダに対して「審査依頼中」の属性を付与することと、
    前記メールサーバによって、前記審査対象の文書又はフォルダに対して割り当てられた審査担当者の端末に審査依頼メールを送信することと、
    前記審査担当者による審査が終了すると、前記管理サーバによって、前記記憶装置に記憶された審査対象の文書又はフォルダに対して「承認済み」の属性を付与することと、
    前記メールサーバによって、前記審査依頼者の端末に審査完了を示すメールを送信することと、
    を有する文書管理方法。
  13. 請求項12記載の文書管理方法において、
    前記管理サーバによって、ツリー階層として配置されたフォルダ及び文書に、審査担当者と現在の審査状況を付加して表示する文書管理画面を作成すること、
    を有すること特徴とする文書管理方法。
  14. 請求項12記載の文書管理方法において、
    前記管理サーバによって、ツリー階層として配置されたフォルダ及び文書に、審査担当者を付加して表示する審査担当者管理画面を作成すること、
    を有することを特徴とする文書管理方法。
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