JP2009243272A - パティキュレートフィルタ - Google Patents

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研二 鈴木
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浩一郎 原田
Keiji Yamada
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謙治 岡本
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Abstract

【課題】パティキュレートフィルタの再生処理時に、パティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができるパティキュレートフィルタを提供する。
【解決手段】排気ガスの流れ方向下流側端面が目封じされた複数の流入側セルと、排気ガスの流れ方向上流側端面が目封じされた複数の流出側セルと、排気ガスが流れる流通孔を有し前記流入側セルと前記流出側セルとを区画するセル壁とを備え、前記流入側セルの開口面積が前記流出側セルの開口面積よりも大きく形成されたパティキュレートフィルタにおいて、前記セル壁の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを含有する触媒層が形成され、前記SiC粒子は、前記触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲で分散含有されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するためのパティキュレートフィルタに関する。
例えば希薄燃焼ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンなどを備えた車両では、エンジンから排出される排気ガス中に炭素成分を含む粒子状物質(PM:パティキュレート)が含有されているため、PMを捕集するためのパティキュレートフィルタを排気通路内に設けてPMの排出を抑制することが行われている。
また、パティキュレートフィルタを備えた車両では、パティキュレートフィルタに捕集したパティキュレート捕集量が増大するとエンジンの出力低下や燃費増大などの問題を引き起こし得るので、パティキュレート捕集量が多くなると捕集したPMを燃焼させて除去するパティキュレートフィルタの再生処理が行われている。
パティキュレートフィルタとしては、排気ガスが流通可能な微細な流通孔を有するセル壁によって、排気ガスの流れ方向に沿って延び排気ガスの流れ方向上流側端面が開口し排気ガスの流れ方向下流側端面が目封じされた流入側セルと、排気ガスの流れ方向に沿って延び排気ガスの流れ方向下流側端面が開口し排気ガスの流れ方向上流側端面が目封じされた流出側セルとを区画し、流入側セルと流出側セルとを市松模様状に配置したハニカム状のパティキュレートフィルタが一般に良く知られている。
このようなパティキュレートフィルタとして、排気ガスが流入する流入側セルの開口面積と排気ガスが流出する流出側セルの開口面積とを略等しく形成したものが多用されているが、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタもまた知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2に開示されるように、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを用いる場合には、流入側セルと流出側セルの開口面積とを略等しく形成したパティキュレートフィルタを用いる場合よりも、同量のPMを捕集する際に、PMの堆積厚さを薄くすることができ、背圧の上昇を抑えることが可能である。これにより、パティキュレートフィルタの再生処理間のインターバルを長くすることができるとともにエンジンの出力低下や燃費増大を抑制することができる。
また、エンジンから排出される排気ガス中には、PMに加えてエンジンオイル中の金属成分やリンを含むガラス状化合物からなるアッシュ成分が含まれている。このアッシュ成分もまた、排気通路内に設けたパティキュレートフィルタに堆積されることとなるが、アッシュ成分は、パティキュレートフィルタの再生処理を行っても燃焼除去されずに堆積し続ける。したがって、アッシュ成分についても、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタは、アッシュ成分の堆積厚さを薄くすることができ、背圧の上昇を抑えることができるので、有用である。
実開昭58−92409号公報 特開2005−125209号公報
ところで、パティキュレートフィルタを備えた車両では、流入側セルと流出側セルの開口面積を略等しく形成したパティキュレートフィルタ、及び、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタの何れを用いる場合においても、前述したようにパティキュレートフィルタの再生処理が行われ、パティキュレートフィルタの再生処理時には、パティキュレートフィルタは、PMの燃焼に伴って最高温度900℃若しくはそれ以上の温度まで上昇する場合があり、PM堆積量やアッシュ成分堆積量、パティキュレートフィルタに流入する排気ガス条件によっては、さらに上昇し得る。
本願発明者は、種々の試験研究を重ねた結果、具体的には後述するが、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタでは、パティキュレートフィルタの再生処理時に、流入側セルと流出側セルの開口面積を略等しく形成したパティキュレートフィルタと比べて、パティキュレートフィルタの最高温度が高くなるとともにパティキュレートフィルタの温度上昇勾配が大きくなり、パティキュレートフィルタが過昇温状態になり得ることを見出した。
このように、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを用いる場合には、流入側セルと流出側セルの開口面積を略等しく形成したパティキュレートフィルタよりも、パティキュレートフィルタの再生処理時にパティキュレートフィルタが過昇温状態になりやすく、パティキュレートフィルタの溶損や破損を引き起こし得る。
特に、セル壁の表面に触媒層を形成する場合には、パティキュレートフィルタを、例えば炭化珪素(SiC)など熱伝導率の比較的高い材料で成形したとしても、パティキュレートフィルタの再生処理時に触媒層によってPMの燃焼熱が伝達されにくく、このような傾向がより顕著になり得る。
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタにおいて、セル壁の表面に触媒層を形成する場合においても、パティキュレートフィルタの再生処理時に、パティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができるパティキュレートフィルタを提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係るパティキュレートフィルタは、排気ガスの流れ方向下流側端面が目封じされた複数の流入側セルと、排気ガスの流れ方向上流側端面が目封じされた複数の流出側セルと、排気ガスが流れる流通孔を有し前記流入側セルと前記流出側セルとを区画するセル壁とを備え、前記流入側セルの開口面積が前記流出側セルの開口面積よりも大きく形成されたパティキュレートフィルタであって、前記セル壁の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを含有する触媒層が形成されていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記SiC粒子は、前記触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲で分散含有されていることを特徴としたものである。
本願の請求項1に係るパティキュレートフィルタによれば、セル壁の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを含有する触媒層が形成されていることにより、セル壁の表面に触媒層を形成する場合においても、熱伝導率が比較的大きいSiC粒子によって、パティキュレートフィルタの再生処理時に、パティキュレートフィルタの熱引きを良好に行うことができ、パティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができる。これにより、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを用いる場合においても、パティキュレートフィルタが溶損したり割れたりすることを防止することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、SiC粒子は、触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲で分散含有されていることにより、SiC粒子を含有させることによる背圧の増加を抑えつつパティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
本願発明者は、先ず、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを使用するに際し、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタと、流入側セルと流出側セルの開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタについて、パティキュレートフィルタの再生処理時におけるパティキュレートフィルタの温度について評価した。
具体的には、パティキュレートフィルタの再生処理時におけるパティキュレートフィルタの温度を模擬し、パティキュレートフィルタにカーボンを堆積させ、パティキュレートフィルタに堆積させたカーボンを燃焼させ、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定する試験を行った。
カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定する試験に用いたパティキュレートフィルタ及び試験条件等について説明する。
試験に用いたパティキュレートフィルタの要部を図4及び図5に示している。図4は、流入側セルと流出側セルの開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタの一部を模式的に示す正面説明図、図5は、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタの一部を模式的に示す正面説明図である。
流入側セルと流出側セルの開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタとして、図4に示すように、排気ガスの流入側端面が開口し排気ガスの流出側端面が目封じされた流入側セル11と、排気ガスの流出側端面が開口し排気ガスの流入側端面が目封じされた流出側セル12とが、排気ガスが流通する流通孔(不図示)を有するセル壁13によって断面正方形状に区画され、流入側セル11と流出側セル12とが市松模様状に配置されたパティキュレートフィルタ10を用いた。
パティキュレートフィルタ10では、流入側セル11と流出側セル12とがそれぞれ、排気ガスの流れ方向に沿って平行に延び、流入側セル11のセル間隔P11と流出側セル12のセル間隔P12との比が1(P11/P12=1)に設定され、流入側セル11の排気ガスの流入側端面の開口面積S11と流出側セル12の排気ガスの流出側端面の開口面積S12とが等しく形成されている。
また、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタとして、図5に示すように、排気ガスの流入側端面が開口し排気ガスの流出側端面が目封じされた流入側セル21と、排気ガスの流出側端面が開口し排気ガスの流入側端面が目封じされた流出側セル22とが、排気ガスが流通する流通孔(不図示)を有するセル壁23によって略断面正方形状に区画され、流入側セル21と流出側セル22とが略市松模様状に配置されたパティキュレートフィルタ20を用いた。
パティキュレートフィルタ20では、流入側セル21と流出側セル22とはそれぞれ、排気ガスの流れ方向に沿って平行に延び、流入側セル21のセル間隔P21と流出側セル22のセル間隔P22との比が1.3(P21/P22=1.3)に設定され、流入側セル21の排気ガスの流入側端面の開口面積S21が流出側セル22の排気ガスの流出側端面の開口面積S22よりも大きく形成されている。
また、パティキュレートフィルタ10、20には、CeZr複合酸化物(Zr=30mol%)、及び、ランタン(La)が5wt%添加された高比表面積アルミナを3:1(質量比)で混合した粉末に触媒金属Ptを担持した触媒を調製し、水及びバインダを混合して生成したスラリーを吸引させ、エアブローによって余分なスラリーを除去してウォッシュコートし、乾燥後に500℃の温度で2時間焼成することにより触媒層を形成した。
触媒金属Ptは、CeZr複合酸化物と高比表面積アルミナとの総質量に対して10wt%担持させ、CeZr複合酸化物は、5g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり5g)に設定し、高比表面積アルミナは、15g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり15g)に設定した。また、パティキュレートフィルタ10、20は、直径が17mm、容量が11ccで、セル密度が1平方インチ(約6.45cm)当たり300個であり、セルを隔てる壁厚が12ミル(約0.3mm)のものを使用した。
このようにしてセル壁13、23の表面に触媒層を形成したパティキュレートフィルタ10、20に対し、PMの代わりにカーボンブラックを7.5g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり7.5g)均一に堆積させ、パティキュレートフィルタの再生処理時におけるパティキュレートフィルタの温度を模擬し、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定した。
カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度測定では、電気炉内に設置した円筒状の石英管の内部に、カーボンを堆積させたパティキュレートフィルタ10、20を挿入するとともにパティキュレートフィルタ10、20の入口端面中央及び出口端面中央にそれぞれ熱電対を配設した。そして、石英管の一方の端部から評価ガスを導入し、カーボンを燃焼させ、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタ10、20の温度を測定した。なお、実機での実使用条件を模擬するため、前記フィルタの電気炉内へのセットは、フィルタ出口端面が電気炉端部に近くなるようにして、次に説明する入口端面中央の温度が640℃のとき、出口端面中央の温度が570℃になるようにした。
この試験では、パティキュレートフィルタ10、20の入口端面中央に配設した熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタの温度が640℃になるまで、Nガスを空間速度37,000/hで流しながら電気炉によって加熱し、パティキュレートフィルタの入口端面中央に配設した熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタの温度が640℃になると、NガスにOガスを導入し、N/O混合ガス(N:O=80:20(体積比))によってパティキュレートフィルタに堆積させたカーボンを燃焼させた。カーボンの燃焼に伴ってパティキュレートフィルタの温度が上昇し、パティキュレートフィルタの出口端面中央に配設した熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタの温度を、Oガスの導入時からの時系列で測定した。
図6は、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの出口端面中央の温度の測定結果を示すグラフである。図6では、Oガスの導入時からの時間を横軸にとり、パティキュレートフィルタの出口端面中央の温度を縦軸にとって表示し、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10のカーボン燃焼時におけるパティキュレートフィルタ10の出口端面中央の温度曲線L1を一点鎖線で示し、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20の出口端面中央の温度曲線L2を実線で示している。
図6から分かるように、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10では、パティキュレートフィルタの出口端面中央の温度T0が約570℃である状態からパティキュレートフィルタに堆積したカーボンの燃焼が開始され、カーボンの燃焼に伴ってパティキュレートフィルタの出口端面中央の温度が上昇し、パティキュレートフィルタの出口端面中央の温度T1が最高温度約685℃である状態を経て、温度が次第に低下する。
一方、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20では、カーボン燃焼時に、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10に比べて、パティキュレートフィルタの温度上昇勾配が大きくなっている。また、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの最高温度T2が約740℃であり、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10の最高温度T1よりも高くなっている。
これらの結果から、本願発明者は、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20では、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10に比べて、パティキュレートフィルタが過昇温状態になる、すなわち、パティキュレートフィルタ20の最高温度が高くなるとともにパティキュレートフィルタ20の温度上昇勾配が大きくなることを見出した。
このように、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20では、パティキュレートフィルタの再生処理時に、パティキュレートフィルタ20が過昇温状態になり、パティキュレートフィルタが溶損したり割れたりする畏れがあるが、本実施形態では、セル壁の表面に形成される触媒層に、SiC粒子を含有させることで、かかる問題を回避する。
以下、本実施形態に係るパティキュレートフィルタについて説明する。
図1は、本実施形態に係るパティキュレートフィルタを模式的に示す正面説明図、図2は、前記パティキュレートフィルタの要部断面図である。
本実施形態に係るパティキュレートフィルタ1は、所謂ウォールフロータイプのパティキュレートフィルタであって、例えばディーゼルエンジン等のエンジンの排気経路に介設され、該エンジンから排出される排気ガス中のPMを捕集するためのものであり、図1に示すように、円柱状に形成され、その外周部が外周塗布材2によって覆われている。
パティキュレートフィルタ1は、排気ガスの流れ方向に沿って平行に延びる複数の流入側セル5と、排気ガスの流れ方向に沿って延びる複数の流出側セル6と、流入側セル5と流出側セル6とを区画するセル壁3とを備え、例えば炭化珪素(SiC)などの材料からハニカム状に成形されている。流入側セル5は、排気ガスの流れ方向上流側端面が開口し、排気ガスの流れ方向下流側端面を目封止する目封止部5aによって排気ガスの流れ方向下流側端面が目封じされている。一方、流出側セル6は、排気ガスの流れ方向下流側端面が開口し、排気ガスの流れ方向上流側端面を目封止する目封止部6aによって排気ガスの流れ方向上流側端面が目封じされている。また、セル壁3には、多数の流通孔(不図示)が形成され、排気ガスが流通できるようになっている。
パティキュレートフィルタ1は、図5に示すパティキュレートフィルタ20と同様に、流入側セル5と流出側セル6とが略市松模様状に配置され、流入側セル5のセル間隔と流出側セルのセル間隔との比が1.3に設定され、流入側セル5の排気ガスの流入側端面の開口面積が流出側セル6の排気ガスの流出側端面の開口面積よりも大きく形成されている。パティキュレートフィルタ1では、パティキュレートフィルタ20と同様に、流入側セル5と流出側セル6とが略断面正方形状に区画され、具体的には、流入側セル5が八角柱状に開口され、流出側セル6が四角柱状に開口され、セル壁3の厚さが略一定となるように形成されている。
図2に示すように、パティキュレートフィルタ1では、排気ガスの流れ方向上流側端面が開口した流入側セル5から流入した排気ガスは、セル壁3に設けられた前記流通孔を通じて、排気ガスの流れ方向下流側端面が開口した流出側セル6へ流れて排出され、その間に排気ガス中のPMが捕集されるようになっている。
また、本実施形態に係るパティキュレートフィルタ1では、セル壁3の表面に、例えばPtなどの触媒金属が担持されたCeZr複合酸化物や高比表面積アルミナなどの酸化物担体を含有する触媒層が形成され、かかる触媒層には、熱伝導率が比較的大きく、耐熱性及び耐酸化性に優れたSiC粒子がさらに含有されている。すなわち、パティキュレートフィルタ1では、セル壁3の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを分散含有する触媒層が形成されている。
(1)パティキュレートフィルタの熱引き性評価
本実施形態では、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1について、セル壁3の表面に形成される触媒層にSiC粒子を含有させるに際し、含有させるSiC粒子量とパティキュレートフィルタの熱引き性との関係についても評価した。
具体的には、触媒層に分散含有させるSiC粒子量を変えた5つのパティキュレートフィルタ1を用い、パティキュレートフィルタ1にカーボンを堆積させて燃焼させ、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定し、含有させるSiC粒子量とパティキュレートフィルタの熱引き性との関係について評価する試験を行った。
触媒層に含有させるSiC粒子量を変えたパティキュレートフィルタ1として、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒材として、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物と触媒金属Ptを担持した高比表面積アルミナとからなる触媒層に、SiC粒子を前記触媒層に対して10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合したものを用いた。
この触媒層は、CeZr複合酸化物(Zr=30mol%)と、ランタン(La)が5wt%添加された高比表面積アルミナ粉末との混合粉末(CeZr複合酸化物粉末:高比表面積アルミナ粉末=1:3(質量比))に対して、ジニトロジアミン白金硝酸溶液及びイオン交換水を加えて混合し、混合後に蒸発乾固させ、十分に乾燥させた後、大気中において500℃の温度に2時間保持することにより焼成することで得られた触媒粉末に対し、所定量のSiC粒子、水及びバインダを混合して生成したスラリーをパティキュレートフィルタ1に吸引させ、エアブローによって余分なスラリーを除去してウォッシュコートし、乾燥後に500℃の温度で2時間焼成することにより形成した。このようにして、セル壁3の表面に、触媒金属Ptが担持された酸化物担体、すなわちCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナと、触媒金属Ptが担持されていないSiC粒子とを分散含有する触媒層を形成した。
触媒金属Ptは、CeZr複合酸化物と高比表面積アルミナとの総質量に対して10wt%担持させ、CeZr複合酸化物は、5g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり5g)に設定し、高比表面積アルミナは、15g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり15g)に設定し、SiC粒子は、平均粒径が0.5μmのものを用いた。また、パティキュレートフィルタ1は、直径が17mm、容量が11ccで、セル密度が1平方インチ(約6.45cm)当たり300個であり、セルを隔てる壁厚が12ミル(約0.3mm)のものを使用した。
このようにしてセル壁3の表面にSiC粒子を分散含有する触媒層を形成したパティキュレートフィルタ1に対し、PMの代わりにカーボンブラックを7.5g/L均一に堆積させ、パティキュレートフィルタの再生処理時におけるパティキュレートフィルタの温度を模擬し、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定した。
カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度測定では、電気炉内に設置した円筒状の石英管の内部に、カーボンを堆積させたパティキュレートフィルタ1を挿入するとともにパティキュレートフィルタ1の入口端面中央及び出口端面中央にそれぞれ熱電対を配設した。そして、石英管の一方の端部から評価ガスを導入し、カーボンを燃焼させ、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定した。
この試験では、パティキュレートフィルタ1の入口端面中央に配設した熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタ1の温度が640℃になるまで、Nガスを空間速度37,000/hで流しながら電気炉によって加熱し、パティキュレートフィルタ1の入口端面中央に配設された熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタ1の温度が640℃になると、NガスにOガスを導入し、N/O混合ガス(N:O=80:20(体積比))によってパティキュレートフィルタ1に堆積させたカーボンを燃焼させた。カーボンの燃焼に伴ってパティキュレートフィルタ1の温度が上昇し、パティキュレートフィルタの出口端面中央に配設された熱電対によって測定されるパティキュレートフィルタ1の温度を、Oガスの導入時からの時系列で測定した。
また、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10、及び、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20についてもそれぞれ、セル壁13、23の表面に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成し、カーボンブラックを7.5g/L均一に堆積させ、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度を測定した。
なお、以下の説明において、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10のセル壁13に触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したパティキュレートフィルタ10をサンプルA、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20のセル壁23に触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したパティキュレートフィルタ20をサンプルB、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、サンプルBの触媒層に対してSiC粒子をそれぞれ10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合した触媒層を形成したパティキュレートフィルタ1をそれぞれサンプルC、サンプルD、サンプルE、サンプルF、サンプルGとする。
図3は、カーボンを堆積させたサンプルA〜Gについて、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度の測定結果を示すグラフである。図3では、Oガスの導入時からの時間を横軸にとり、パティキュレートフィルタの出口端面中央の温度を縦軸にとって表示し、サンプルA、B、Gのパティキュレートフィルタの温度曲線を破線で示し、サンプルC、D、E、Fのパティキュレートフィルタの温度曲線を実線で示している。
図3から分かるように、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層にSiC粒子を10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合したサンプルC、サンプルD、サンプルE、サンプルF、サンプルGのパティキュレートフィルタでは、パティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したサンプルBのパティキュレートフィルタ1に比べて、前記触媒層に混合するSiC粒子量に応じて、すなわち、前記触媒層に混合するSiC粒子量が多くなるにしたがって、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタ1の温度上昇勾配が小さくなるとともに、パティキュレートフィルタ1の最高温度が低くなっている。
なお、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層に分散含有させるSiC粒子は、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10と同程度のPM燃焼性を確保するためには、前記触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲であることが好ましい。
このように、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1において、セル壁3の表面に形成される触媒層に、SiC粒子を分散含有させることで、パティキュレートフィルタの再生処理時にパティキュレートフィルタの温度を低下させることができる。
(2)パティキュレートフィルタの背圧評価
また、本実施形態では、触媒層に分散含有させるSiC粒子量とパティキュレートフィルタの背圧との関係についても評価した。
具体的には、触媒層に分散含有させるSiC粒子量を変えた5つのパティキュレートフィルタ1を用い、パティキュレートフィルタ1にカーボンを堆積させ、カーボンを堆積させたパティキュレートフィルタ1に圧縮空気を導入してパティキュレートフィルタ1の前後の差圧を測定し、触媒層に分散含有させるSiC粒子量とパティキュレートフィルタの背圧との関係について評価する試験を行った。
触媒層に含有させるSiC粒子量を変えた5つのパティキュレートフィルタ1として、パティキュレートフィルタの熱引き性評価に用いたパティキュレートフィルタ1と同様に、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒材として、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物と触媒金属Ptを担持した高比表面積アルミナとからなる触媒層に、SiC粒子を前記触媒層に対して10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合したものを用いた。
この触媒層は、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物に、質量比で3:1の触媒金属Ptを担持した高比表面積アルミナ(高比表面積アルミナ:CeZr複合酸化物=3:1(質量比))、所定量のSiC粒子、水及びバインダを混合して生成したスラリーをパティキュレートフィルタ1に吸引させ、エアブローによって余分なスラリーを除去してウォッシュコートし、乾燥後に500℃の温度で2時間焼成することにより形成した。このようにして、セル壁3の表面に、触媒金属Ptが担持された酸化物担体、すなわちCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナと、触媒金属Ptが担持されていないSiC粒子とを分散含有する触媒層を形成した。
触媒金属Ptは、CeZr複合酸化物と高比表面積アルミナとの総質量に対して10wt%担持させ、CeZr複合酸化物は、5g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり5g)に設定し、高比表面積アルミナは、15g/L(パティキュレートフィルタの1L当たり15g)に設定し、SiC粒子は、平均粒径が0.5μmのものを用いた。また、パティキュレートフィルタ1は、直径が25.4mm、容量が25ccで、セル密度が1平方インチ(約6.45cm)当たり300個であり、セルを隔てる壁厚が12ミル(約0.3mm)のものを使用した。
このようにしてセル壁3の表面にSiC粒子を分散含有する触媒層を形成したパティキュレートフィルタ1に対し、PMの代わりにカーボンブラックを7.5g/L均一に堆積させた。なお、パティキュレートフィルタの熱引き性評価に用いたパティキュレートフィルタ1と同様に、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層にSiC粒子を10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合した触媒層を形成したパティキュレートフィルタをそれぞれサンプルC、サンプルD、サンプルE、サンプルF、サンプルGとする。
また、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10のセル壁13に触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したパティキュレートフィルタ10(サンプルA)と、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ20のセル壁23に触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したパティキュレートフィルタ20(サンプルB)についても、カーボンブラックを7.5g/L均一に堆積させ、パティキュレートフィルタの背圧を評価した。
パティキュレートフィルタの背圧測定では、円筒状の石英管の内部に、カーボンを堆積したパティキュレートフィルタ1を挿入し、石英管の一方の端部から圧縮空気を空間速度80,000/hで流しながらパティキュレートフィルタ1の前後に設けた圧力計によってパティキュレートフィルタ1の背圧、すなわちパティキュレートフィルタ1の前後の圧力差を測定した。
以下の表1に、サンプルA〜Gのパティキュレートフィルタ1に、カーボンを7.5g/L堆積させた時のパティキュレートフィルタの背圧の測定結果を示す。
Figure 2009243272
表1から分かるように、流入側セル21の開口面積を流出側セル22の開口面積よりも大きく形成したサンプルBのパティキュレートフィルタ20では、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したサンプルAのパティキュレートフィルタ10に比べて、パティキュレートフィルタの背圧が低くなっている。このように、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを用いることで、パティキュレートフィルタの背圧を低下させることができる。
また、表1から分かるように、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層にSiC粒子を10体積%、20体積%、30体積%、40体積%、50体積%混合して触媒層を形成したサンプルC、サンプルD、サンプルE、サンプルF、サンプルGのパティキュレートフィルタ1では、パティキュレートフィルタ1のセル壁3に、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層を形成したサンプルBのパティキュレートフィルタに比べて、触媒層に混合するSiC粒子量に応じて、すなわち、触媒層に混合するSiC粒子量が多くなるにしたがって、パティキュレートフィルタの背圧が高くなっている。
なお、パティキュレートフィルタ1のセル壁3に形成され、触媒金属Ptを担持したCeZr複合酸化物及び高比表面積アルミナからなる触媒層に分散含有させるSiC粒子は、流入側セル11と流出側セル12の開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタ10と同程度のパティキュレートフィルタの背圧を確保するためには、前記触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲であることが好ましい。
このように、本実施形態に係るパティキュレートフィルタ1によれば、セル壁3の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを含有する触媒層が形成されていることにより、セル壁の表面に触媒層を形成する場合においても、熱伝導率が比較的大きいSiC粒子によって、パティキュレートフィルタの再生処理時に、パティキュレートフィルタの熱引きを良好に行うことができ、パティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができる。これにより、流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタを用いる場合においても、パティキュレートフィルタが溶損したり割れたりすることを防止することができる。
また、SiC粒子は、触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲で分散含有させることで、SiC粒子を含有させることによる背圧の増加を抑えつつパティキュレートフィルタが過昇温状態になることを抑制することができる。
なお、パティキュレートフィルタ1では、流入側セル5が八角柱状に開口され、流出側セル6が四角柱状に開口されているが、流入側セル5の開口面積を流出側セル6の開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタであれば、例えば流入側セル5及び流出側セル6を円柱状など他の形状に成形するようにしてもよい。また、触媒金属として、Ptを用いているが、その他の触媒金属を用いることも可能である。
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、排気ガス中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタに関するものであり、例えば希薄燃焼ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンなどを備えた車両の排気系に好適に適用することができる。
本実施形態に係るパティキュレートフィルタを模式的に示す正面説明図である。 前記パティキュレートフィルタの要部断面図である。 カーボンを堆積させたサンプルA〜Gについて、カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度の測定結果を示すグラフである。 流入側セルと流出側セルの開口面積を等しく形成したパティキュレートフィルタの一部を模式的に示す正面説明図である。 流入側セルの開口面積を流出側セルの開口面積よりも大きく形成したパティキュレートフィルタの一部を模式的に示す正面説明図である。 カーボンの燃焼時におけるパティキュレートフィルタの温度の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
1、10、20 パティキュレートフィルタ
3、13、23 セル壁
5、11、21 流入側セル
6、12、22 流出側セル

Claims (2)

  1. 排気ガスの流れ方向下流側端面が目封じされた複数の流入側セルと、排気ガスの流れ方向上流側端面が目封じされた複数の流出側セルと、排気ガスが流れる流通孔を有し前記流入側セルと前記流出側セルとを区画するセル壁とを備え、前記流入側セルの開口面積が前記流出側セルの開口面積よりも大きく形成されたパティキュレートフィルタであって、
    前記セル壁の表面に、触媒金属が担持された酸化物担体と、触媒金属が担持されていないSiC粒子とを含有する触媒層が形成されていることを特徴とするパティキュレートフィルタ。
  2. 前記SiC粒子は、前記触媒層に対して10体積%以上40体積%以下の範囲で分散含有されていることを特徴とする請求項1に記載のパティキュレートフィルタ。
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