JP2009239634A - 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法 - Google Patents

到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009239634A
JP2009239634A JP2008083325A JP2008083325A JP2009239634A JP 2009239634 A JP2009239634 A JP 2009239634A JP 2008083325 A JP2008083325 A JP 2008083325A JP 2008083325 A JP2008083325 A JP 2008083325A JP 2009239634 A JP2009239634 A JP 2009239634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
time
discard
packet buffer
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008083325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5157577B2 (ja
Inventor
Kazuto Nishimura
和人 西村
Hiroshi Tomonaga
博 朝永
Teruhiro Hata
彰宏 畑
Masamichi Ryu
正道 笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008083325A priority Critical patent/JP5157577B2/ja
Priority to US12/404,502 priority patent/US8432925B2/en
Publication of JP2009239634A publication Critical patent/JP2009239634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5157577B2 publication Critical patent/JP5157577B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/28Flow control; Congestion control in relation to timing considerations
    • H04L47/283Flow control; Congestion control in relation to timing considerations in response to processing delays, e.g. caused by jitter or round trip time [RTT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/32Flow control; Congestion control by discarding or delaying data units, e.g. packets or frames
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/50Overload detection or protection within a single switching element
    • H04L49/505Corrective measures

Abstract

【課題】パケットバッファのキュー長とは異なる指標を用いて到着パケットの廃棄決定を行う。
【解決手段】パケットバッファ管理装置は、新たなパケットが到着したときに、パケットを一時的に格納するパケットバッファ内に格納された少なくとも1つのパケットのパケットバッファ内における滞留時間を得て、この滞留時間が新たなパケットの廃棄条件を満たす場合には、新たなパケットを廃棄し、滞留時間が廃棄条件を満たさない場合は、新たなパケットをパケットバッファに格納することを決定し、格納が決定された新たなパケットを到着時刻が付加された状態でパケットバッファに格納する。
【選択図】図1

Description

本案は、到着パケットをパケットバッファに格納するか、パケットバッファに格納することなく廃棄するかを判定するパケットバッファ管理装置、及びその到着パケット廃棄決定方法に関する。
多くのパケット装置は、パケット送出の待ち合わせのためのバッファ(以降、パケットバッファ)を有する。通常、パケットバッファはメモリで実現される。パケットバッファが蓄積可能なパケット量の上限は、パケット装置が搭載するメモリの容量によって決定される。また、ある種のパケット装置は、物理メモリを論理的に複数のキューに分割して用いる。このようなパケット装置では、論理キュー毎に蓄積できるパケット量の上限を設けるものもある。
パケット装置の基本的な到着パケットの廃棄決定方法は、パケットバッファのキュー長(パケットバッファ内を占めるパケットサイズ)に上限(上限閾値)を設けて、この上限閾値を上回った場合、これ以降新たに到着するパケットは廃棄するという方法である。このような到着パケットの廃棄決定方法をテールドロップ(Tail Drop)という。
図10は、廃棄優先度を用いたパケット廃棄方法を示す図である。この方法は、テールドロップの応用である。この方法では、パケットに廃棄優先度を設定する。例えば、廃棄優先度は、色で区別される。廃棄優先度が高いパケットを黄色(Yellow)、廃棄優先度が低いパケットを緑色(Green)に設定する。黄色パケットの上限閾値を通常のパケットバッファの上限閾値(テールドロップ時の上限閾値)よりも低く設定する。パケットバッファP7のキュー長が黄色パケットの上限閾値を超えた場合、新たに到着する黄色パケットは、パケットバッファP7にバッファリングされる前に廃棄決定部P11によって廃棄される。一方、緑パケットは、パケットバッファP7にバッファリングされる。
このように、廃棄されやすい黄色パケットの上限閾値を通常のパケットバッファの閾値よりも低く設定することで、優先して送出したい緑パケットを廃棄されにくくすることができる。
図11は、Random Early Detection(RED)と呼ばれる到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。REDでは、パケットが確率的に廃棄される。REDでは、バッファに最大閾値(Max_th)と最小閾値(Min_th)との2つの閾値が用意される。パケットバッファP7のキュー長が最小閾値よりも小さい場合には、到着パケットは廃棄されることなく、パケットバッファP7に格納される。パケットバッファP7のキュー長が最小閾値と最大閾値の間の値の場合には、RED判定部P12は、到着したパケットを確率的に廃棄する。このときの確率は、最大閾値時の廃棄確率(最大廃棄確率Max_p)を上限とした図11に示すような1次曲線で表わされる。パケットバッファP7のキュー長が最大閾値を超えた場合は、パケットバッファP7に到着するパケットは全て廃棄される(テールドロップ)。
特開2002−185501号公報
しかしながら、上記の到着パケットの廃棄決定方法は、いずれも廃棄を決定する指標(
基準、条件)としてパケットバッファのキュー長を考慮するものであった。
本案の目的は、パケットバッファのキュー長と異なる指標を用いて到着パケットの廃棄決定を行う技術を提供することである。
パケットバッファ管理装置の第1の態様は、到着時刻が付加されたパケットを一時的に格納するパケットバッファと、
新たなパケットが到着したときに、前記パケットバッファ内に格納された少なくとも1つのパケットの前記パケットバッファ内における滞留時間を得て、この滞留時間が前記新たなパケットの廃棄条件を満たす場合には、前記新たなパケットを廃棄し、前記滞留時間が前記廃棄条件を満たさない場合は、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定する処理部とを備える。
パケットバッファ管理装置の第1の態様によれば、到着時刻が付加されたパケットをパケットバッファに一時的に格納し、新たなパケットが到着したときに、パケットバッファに格納された少なくとも1つのパケットの滞留時間が新たなパケットの廃棄条件を満たす
場合には、新たなパケットを廃棄し、満たさない場合は、新たなパケットをパケットバッファに格納する。これによって、キュー長と異なる指標であるパケットバッファ内のパケット滞留時間を用いて、到着パケットの廃棄決定を行うことができる。
上記した第1の態様は、前記パケットバッファ内の滞留時間が所定閾値を超えたパケットを前記パケットバッファから廃棄する廃棄部をさらに備えるようにしてもよい。このようにすることで、長くパケットバッファに滞留するパケットを廃棄することができる。パケットバッファに長く滞留するパケットを廃棄することで、或るパケットがパケットバッファを占有してしまい、優先度の高いパケットがパケットバッファに格納される前に廃棄されてしまう可能性を低減することができる。
本案は、他の態様として、上記したパケットバッファ管理装置と同様の特徴を有するパケットバッファ管理装置のパケットバッファ管理方法を含むことができる。
上述した態様によれば、キュー長と異なる指標を用いて到着パケットの廃棄決定を行う技術を提供することができる。
以下、図面に基づいて、到着パケットの廃棄決定方法の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、到着パケットの廃棄決定方法は実施形態の構成には限定されない。
<第1実施形態>
図1は、パケットの滞留時間に基づいた到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。図1において、到着パケットの廃棄決定方法を実行する装置(パケットバッファ管理装置
A)は、パケット装置(例えば、ルータ、L3スイッチ、L2スイッチ、HUB)に搭載さ
れる。
パケットバッファ管理装置Aは、廃棄閾値テーブル1と、クロック源2と、現在時刻管理部3と、HD閾値テーブル4と、パケット廃棄部5と、タイムスタンプ部6と、パケットバッファ7と、時刻情報監視部8と、HD処理部9とを備える。到着パケットの廃棄決定方法を実行する装置は、例えば、パケット装置の出力インターフェイス側に備えられる
。例えば、パケット廃棄部5は、パケット装置の入力インターフェイスに入力されてスイッチファブリックでスイッチングされたパケットを受信する。例えば、パケットバッファ7に格納されたパケットは、パケット装置の出力ポートの出力バッファに出力される。
クロック源2は、クロック信号を送出する。現在時刻管理部3は、クロック源2からのクロック信号を時刻に変換して、現在時刻として保持する。例えば、装置が起動してから受け取ったクロック信号の数を時刻としてもよいし、クロック信号の累積数から計算した起動時間を時刻としてもよい。クロック源2がコンピュータのハードウェアに内蔵されている時計の場合は、そのままその時計の時刻を時刻としてもよい。
タイムスタンプ部6は、現在時刻管理部3から現在時刻を取得し、到着パケットに現在時刻を付加する。現在時刻は、パケットの到着時刻としてパケットに付加される。タイムスタンプ部6で付加された到着時刻は、装置内のみ有効であり、パケットがパケットバッファ7から送出されるときに取り除かれる。
パケットバッファ7は、パケットを出力するタイミングと、パケットを受け取るタイミングとの差を吸収するために、パケットを一時的に保存しておく記憶装置である。また、パケットバッファ7を論理的に分割したものをキューという。パケットバッファ7は、論理キューの1つでもよい。パケットバッファ7に格納されたパケットは、FIFO(First In First Out)のようなキューイング技術によって、入力順で出力される。但し、パケットバッファ7内のパケットは、出力されることなく廃棄されることもある。
時刻情報監視部8は、パケットバッファ7の先頭パケット(キューの先頭に位置するパ
ケット)に付加された到着時刻(「先頭時刻」と呼ぶ)を監視する。時刻情報監視部8は、
先頭時刻をパケット廃棄部5とHD処理部9に渡す。
廃棄閾値テーブル1は、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファ7に格納するかを判定する基準となる時間閾値を保持する。
パケット廃棄部5は、現在時刻管理部3から現在時刻を取得し、時刻情報監視部8から先頭時刻を取得する。パケット廃棄部5は、現在時刻と先頭時刻と、廃棄閾値テーブル1
が保持する時間閾値とから、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファ7に格納するかを判定する。
尚、図1において、タイムスタンプ部6は、パケット廃棄部5でパケットバッファ7に格納されることを決定されたパケットに対して到着時刻を付加する。タイムスタンプ部6は
、パケット廃棄部5に入力される前の到着パケットに到着時刻を付加し、パケット廃棄部5は到着時刻が付加された到着パケットについて廃棄するか否かを決定してもよい。
HD(Head Drop)閾値テーブル4は、パケットバッファ7内にパケットが滞留できる許容時間の上限を示すHD閾値を保持する。HD処理部9(態様における「廃棄部」に相当)は、現在時刻管理部3から現在時刻を取得し、時刻情報監視部8から先頭時刻を取得する。HD処理部9は現在時刻と先頭時刻とHD閾値とから、パケットバッファ
7内に格納されているパケットを廃棄するか否か決定する。
尚、現在時刻管理部3、パケット廃棄部5、タイムスタンプ部6、時刻情報監視部8、及びHD処理部9は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路で実現されてもよいし、装置に搭載されて
いるCPU(Central Processing Unit)によって実現されても
よい。
《到着パケットの廃棄決定方法》
パケットが到着すると、パケット廃棄部5は、現在時刻管理部3から現在時刻を取得する。それとともに、パケット廃棄部5は、時刻情報監視部8から先頭パケットの先頭時刻を取得する。パケット廃棄部5は、現在時刻と先頭時刻との差分を求める。現在時刻と先頭時刻との差分は、先頭パケットがパケットバッファ7内に滞留している滞留時間を示す。パケット廃棄部5は、時間閾値を廃棄閾値テーブル1から取得する。パケット廃棄部5は、現在時刻、先頭時刻、時間閾値とから、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファ7に格納するかを判定する。このとき、以下の条件式1を用いる。
(条件式1)現在時刻 ― 先頭時刻 ≧ 時間閾値
この条件式1が満たされている場合には、到着パケットは廃棄される。条件式1が満たされていない場合は、到着パケットはパケットバッファ7に格納される。
例えば、図1において、先頭パケットの先頭時刻は「12」である。現在時刻は「42」である。従って、現在時刻と先頭時刻との差分(先頭パケットの滞留時間)は42−12=30である。つまり、パケット廃棄部5は、到着パケットを廃棄する。
このように、現在時刻と先頭時刻と時間閾値とを用いて、到着パケットの廃棄決定をする方法を時間ベースの到着パケットの廃棄決定方法と称する。
《キュー管理方法》
パケットバッファ7に格納されたパケットは、例えば、以下のようなキュー管理方法で管理される。HD(Head Drop)処理部9は、時刻情報監視部8から先頭時刻を取得する。HD処理部9は、現在時刻と、先頭時刻と、HD閾値テーブル4に格納されるHD閾値時間とが下記の条件式2を満たしているか判定する。下記の条件式2が満たされている場合には、先頭パケットは廃棄される。
(条件式2) 現在時刻−先頭時刻≧HD閾値時間
このようなキュー管理方法をTime Based Head Drop(TBHD)と称する。
パケットバッファ7に格納されたパケットを上記のTBHDのような方法で管理する場合、時間ベースの到着パケットの廃棄決定方法は、TBHDと同じように時間を指標として用いて到着パケットの廃棄決定を行うので、整合性のとれたキュー管理を行うことができる。
<第2実施形態>
図2は、到着パケットの廃棄決定方法の第2実施形態を示す図である。第2実施形態は、第1実施形態と共通の構成を有するので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
廃棄閾値テーブル1は、パケットの優先度毎に廃棄閾値を保持する。尚、ここでの優先度は、パケットを送出する優先度のことを示す。高い優先度は、そのパケットが他のパケットよりも優先して送出されるべきであることを示す。一方、廃棄優先度は、パケットを廃棄する優先度を示す。例えば廃棄優先度が高いパケットは、他の優先度のパケットよりも優先して廃棄されるべきであることを示す。優先度が高いパケットは優先して送出されるべきであるから、廃棄優先度は低くなる。反対に、優先度が低いパケットは、廃棄優先度が高くなる。パケットに設定される優先度及び廃棄優先度は、同一装置内で設定してもよいし、他の装置によって設定されたものを使用してもよい。例えば、パケットがイーサネットフレームである場合は、優先度はフレームのDEビットを使用して設定することが
できる。即ち、優先度を示す情報がパケット内に含められる。
例えば、パケットの優先度を色で区別する。例えば、緑(GREEN)>黄(YELLOW)>赤(RED)の順で優先度を決める。パケットをどの色に分類するかは、管理者が定めれば良い。例えば、緑パケットに分類されるのは、音声パケットのようなパケット遅延がサービス品質に与える影響が大きいパケットである。色で区別した優先度ごとに時間閾値を定める。このとき、時間閾値も緑>黄>赤となるように定めることで、優先度の高い緑パケットよりも優先度の低い赤パケットの方が早く廃棄が開始される。
パケットが到着すると、パケット廃棄部5は、現在時刻管理部3から現在時刻を取得する。それとともに、パケット廃棄部5は、時刻情報監視部8から先頭パケットの先頭時刻を取得する。パケット廃棄部5は、到着パケットの廃棄優先度を読み出し、その廃棄優先度の閾値を廃棄閾値テーブル1から取得する。パケット廃棄部5は、現在時刻、先頭時刻、廃棄優先度の閾値とから、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファ7に格納するかを判定する。このとき、以下の条件式3を用いる。
(条件式3)現在時刻 ― 先頭時刻 ≧ 当該廃棄優先度の閾値
この条件式3が満たされている場合には、到着パケットは廃棄される。条件式3が満たされていない場合は、到着パケットはパケットバッファ7に格納される。
例えば、図2において、先頭パケットの先頭時刻は「17」である。現在時刻は「42」である。従って、現在時刻と先頭時刻との差分(先頭パケットの滞留時間)は42−17=25である。
到着パケットが緑パケットである場合は、緑パケット(廃棄優先度1)の閾値は「35」であるので、滞留時間≦廃棄優先度1の閾値となる。従って、到着パケットが緑パケットである場合は、到着パケットは廃棄されず、タイムスタンプ部6で到着時刻を付加されて、パケットバッファ7に格納される。
到着パケットが黄色パケットである場合は、黄色パケット(廃棄優先度2)の閾値は「20」であるので、滞留時間≧廃棄優先度2の閾値となる。従って、到着パケットが黄色パケットである場合は、到着パケットは廃棄される。
到着パケットが赤パケットである場合は、赤パケット(廃棄優先度3)の閾値は「10」であるので、滞留時間≧廃棄優先度3の閾値となる。従って、到着パケットが赤パケットである場合は、到着パケットは廃棄される。
上記した処理において、到着パケットは、パケットの優先度を示す情報(この例では色
の種別)を含んでおり、その優先度に応じた廃棄優先度の廃棄閾値を用いて、パケット廃
棄部5が上記した廃棄の可否判定を実行する。
《第2実施形態の作用効果》
パケットの廃棄優先度(優先度)毎に閾値を設定することにより、廃棄優先度の高いパケット(優先度の低いパケット)から順番に廃棄することができる。例えば、キュー管理方法のTBHDとの併用を考えると、到着パケットの廃棄決定として従来技術の方法(キュー長ベースの到着パケットの廃棄決定方法と称する)を用いた場合と比較すると、以下のような効果が得られる。
図3は、キュー長ベースの到着パケットの廃棄決定方法とTBHDを併用した場合に発生し得る事象を説明する図である。図3は、簡略化して必要な機能部のみを示している。
図3において、現在時刻は「42」である。HD閾値は「30」である。パケットバッファ7のキュー長には閾値が設定されており、キュー長閾値1は赤パケットの上限、キュー長閾値2は黄色パケットの上限、キュー長閾値3は緑パケットの上限を示す。先頭パケットは緑パケットで、先頭時刻は「33」である。従って、先頭パケットである緑パケットは、TBHDによって廃棄されるまでに十分余裕がある(現在時刻「42」−先頭時刻「33」≦HD閾値「30」)。また、パケットバッファ7のキュー長は赤パケットの上限(キュー長閾値1)を超えている。
図3のように、赤パケットが到着した場合、パケットバッファ7のキュー長は赤パケットの上限値を超えているので、到着した赤パケットは廃棄されてしまう。つまり、TBHDで先頭パケットが廃棄されるまでは十分余裕があるにもかかわらず、キュー長が赤パケットの上限値を超えているため、到着する赤パケットは廃棄されてしまう。このような現象が続くと、低優先パケット(赤パケット)の過剰廃棄が発生する虞がある。
図4は、時間ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う到着パケットの廃棄決定方法とTBHDを併用した場合を示す図である。現在時刻、先頭パケット、先頭時刻、及びHD閾値は図3と同じである。
赤パケットが到着した場合、現在時刻―先頭時刻=42−33=9であり、赤パケットの廃棄閾値は「10」であるので、赤パケットは廃棄されることなく、パケットバッファに格納される。従って、図3で説明したような現状は発生せず、低優先パケット(赤パケット)の過剰廃棄の発生を防ぐことができる。
図5は、キュー長ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う方法とTBHDを併用した場合に、発生し得る事象を説明する図である。図5において、現在時刻、HD閾値は図3と同じである。先頭パケットは赤パケットで、先頭時刻は「11」である。先頭パケットの後続パケットは緑パケットで、この緑パケットの到着時刻は「12」である。従って、先頭パケットである赤パケット及び後続パケットの緑パケットは、TBHDによって廃棄される危機にある。例えば、時刻の単位をmsとする。
例えば、パケットバッファ7のパケットの送出される頻度は、10ms毎に1パケットであるとする。先頭パケットが送出されると、次にパケットが送出されるのは10ms後である。そうすると、先頭パケットの後続である緑パケットは、先頭パケットから1msしか間隔が空いておらず、パケットバッファ7から送出される前にTBHDによって廃棄されてしまう。後続パケットである緑パケットは高優先パケットであり、廃棄されることを防ぎたいパケットである。一方で、先頭パケットの赤パケットは低優先パケットであるにも関わらず送出される。もし、パケットバッファ7に赤パケットが存在しない状態であれば、このような事態を防ぐことができる。しかしながら、図5のように、パケットバッファ7のキュー長は赤パケットのキュー長上限を超えていない場合は、赤パケットはパケットバッファに格納されてしまう。このように、キュー長ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う方法とTBHDを併用した場合、高優先パケットが廃棄され、一方で、低優先パケットは送出されるという事態が発生する可能性がある。
キュー長ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う方法に代わり、第2実施形態で説明した時間ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う方法を用いる。この場合、低優先パケットを、パケットバッファ7のキュー長に拘わらず、パケットバッファ7に格納される前に廃棄することができる。従って、低優先パケットをパケットバッファ7に格納することで、高優先のパケットがTBHDによって廃棄されてしまうのを抑えることができる。
<第3実施形態>
図6は、時間ベースでREDを行う到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。第3実施形態は、第1実施形態と共通の構成を有するので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
廃棄閾値テーブル1は、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファ7に格納するかを判定する基準として、閾値1と閾値2との2つの閾値を保持する。更に、最大廃棄率も保持する。閾値1は最大閾値を示し、閾値2は最小閾値を示す。
パケット廃棄部5は、パケットが到着すると、現在時刻、先頭時刻、及び廃棄閾値テーブル1の情報を取得する。パケット廃棄部5は、現在時刻、先頭時刻、及び廃棄閾値テーブル1の情報が、以下の条件式の何れに合致するかを判定する。
(条件式4)現在時刻―先頭時刻≦閾値2
(条件式5)閾値2<現在時刻―先頭時刻≦閾値1
(条件式6)閾値1<現在時刻―先頭時刻
条件式4を満たす場合、パケット廃棄部5は、到着パケットをパケットバッファ7に格納することを決定する。
条件式5を満たす場合、パケット廃棄部5は、例えば、以下の計算式1から導かれる廃棄確率に基づいて確率的に到着パケットを廃棄する。
(計算式1)廃棄確率=最大廃棄率×{(現在時刻―先頭時刻)−閾値2}/(閾値1−閾値2)
条件式6を満たす場合、パケット廃棄部5は、到着パケットを廃棄する(テールドロップ)。
例えば、図6の例において各時刻に関する値は、現在時刻は「42」であり、先頭時刻は「20」であり、閾値1は「25」であり、閾値2は「20」である。時刻情報監視部8はパケットバッファ7内の先頭パケットに付加されている到着時刻を監視し、先頭時刻「20」を保持する。時刻情報監視部8は、先頭時刻をパケット廃棄部5とHD処理部9とに渡す。
パケットが到着すると、パケット廃棄部5は、先頭時刻と現在時刻と廃棄閾値テーブル1の情報とから、条件5に合致する場合には、廃棄確率によりパケットを廃棄する。廃棄確率を計算すると以下のようになる。
廃棄確率=最大廃棄率×{(現在時刻―先頭時刻)−閾値2}/(閾値1−閾値2)
=0.5×{(42−20)−20}/(25−20)
=0.5×2/5
=0.2
従って、到着パケットは、20%の確率で廃棄される。
一方、HD処理部9は、現在時刻と、先頭時刻と、HD閾値テーブル4のHD閾値時間とに基づいて先頭パケットを廃棄するか否か決定する(TBHDの処理を行う)。図3において、現在時刻「42」−先頭時刻「20」=22であり、HD閾値「30」よりも小さい値であるので、HD処理部9は、先頭パケットを廃棄しない。
《第3実施形態の作用効果》
廃棄閾値テーブル1は閾値1と閾値2と最大廃棄率を保持する。パケット処理部5は、現在時刻と先頭時刻と廃棄閾値テーブル1の情報とから、到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファに格納するかを決定する。このとき、廃棄閾値テーブル1に格納された閾値1は最大閾値を、閾値2は最小閾値を示す。パケット廃棄部5は、現在時刻と先頭時
刻との差分が閾値2より小さい場合は、到着パケットをパケットバッファ7に格納する。閾値2と閾値1の間にある場合は、確率的に到着パケットを廃棄する。閾値1より大きい場合は、到着パケットを廃棄する。このようにすることで、時間を指標としてREDを実施することができる(時間ベースのREDと称する)。
時間ベースのREDを用いることにより、従来のRED(キュー長ベースのREDと称する)と比較して以下のような効果が得られる。
図3は、キュー長ベースのREDとTBHDを併用した場合に、発生し得る事象を説明する図である。図3において、キュー長閾値1を最小閾値、キュー長閾値2を最大閾値とする。先頭パケットは、TBHDによって廃棄されるまでに十分余裕がある(滞留時間「9」≦HD閾値「30」)。また、パケットバッファ7のキュー長はキュー長ベースのREDの最小閾値(キュー長閾値1)を超えている。
パケットが到着した場合、パケットバッファ7のキュー長は最小閾値を超えているので、到着したパケットは確率的に廃棄される。つまり、TBHDで先頭パケットが廃棄されるまでは十分余裕があるにもかかわらず、キュー長が最小閾値を超えているため、到着するパケットは確率的に廃棄されてしまう。このような状態はキュー長ベースのREDが正しく動作していない状態である。
時間ベースのREDを用いると、先頭パケットの滞留時間によって、到着パケットの廃棄を決定するので、TBHDで先頭パケットが廃棄されるまでは十分余裕があるにもかかわらず、到着したパケットが廃棄されてしまうことを防ぐことができる。
図5は、キュー長ベースのREDとTBHDを併用した場合に、発生し得る事象を説明する図である。図5において、キュー長閾値1を最小閾値、キュー長閾値2を最大閾値とする。
図5の場合、パケットバッファ7からは、10ms毎に1パケットしか送出されないので、先頭パケットが送出されると、その後続のパケットはTBHDによって廃棄されてしまう。このとき、事前にキュー長ベースのREDによって、パケットバッファ7へのパケット入力を調節することができれば、上記のような状態の発生を防ぐことができる。しかし、キュー長が最小閾値に達していない場合は、到着パケットを廃棄することができない。
例えば、図5は、装置が有する論理キューの1つであって、装置は論理キューを1000個備えているとする。図5において、一つの論理キューから廃棄されるパケットは1つである。しかし、装置内の1000個の論理キューにおいて図5に示すような現象が同時に起こったとすると、廃棄されるパケット数は1000個となる。この廃棄された1000個のパケットがTCP(Transmission Control Protocol)のパケットである場合、TCP端末は輻輳回避メカニズムによって送出レートを下げる。つまり、TCPパケットの大量廃棄が発生すると、一度に多くのTCP端末が送出レートを下げ、グローバルシンクロナイゼーションを引き起こす可能性がある。グローバルシンクロナイゼーションが発生すると、装置のバッファへの入力が急激に低下し、バッファがアンダーフローを起こす可能性が高くなる。結果として、ネットワーク全体のスループットの低下を招いてしまう。
時間ベースのREDを用いると、キュー長に縛られることなく、先頭パケットの滞留時間に基づいて、到着パケットを廃棄することができるので、図5のような状態を防ぐことができる。強いては、グローバルシンクロナイゼーションを防ぐことができ、ネットワー
ク全体のスループットを向上させることができる。
《変形例》
廃棄閾値テーブル1は、パケットの優先度毎に閾値1と閾値2と最大廃棄率とを保持してもよい。つまり、パケットの優先度毎に時間ベースのREDを実施してもよい。このようにすることで、パケットの優先度を考慮しつつ、時間ベースのREDを実施することができる。
第1〜第3実施形態において、パケットバッファ7の先頭パケットの時刻を用いて、到着パケットの廃棄を決定した。これに代えて、先頭パケットから複数のパケットに付加された到着時刻の平均値を用いて、到着パケットの廃棄を決定してもよい。
例えば、先頭から3つ目までのパケットに付加された到着時刻の平均値を用いる場合を説明する。図6において、パケットバッファ7内の先頭パケットを第1のパケット、先頭パケットの後続パケットを第2のパケット、第2のパケットの後続のパケットを第3のパケットとする。
例えば、第1パケットに付加された到着時刻(第1パケット時刻)は「12」、第2パケット時刻は「13」、第3パケット時刻は「14」であるとする。つまり、パケットの到着間隔が短い場合である(「事例1」と称す)。
時刻情報監視部8は、第1〜第3パケット時刻の平均値を計算して、平均時刻としてパケット廃棄部5に送信する。例えば、平均時刻=(12+13+14)/3=13である。パケット廃棄部5は、現在時刻と平均時刻と廃棄閾値テーブル1が保持する情報とから到着パケットを廃棄するか又はパケットバッファに格納するかを判定する。図6において、現在時刻「42」−平均時刻「13」=29であり、閾値1「25」より大きい値となる。即ち、条件4に合致する。つまり、この場合到着パケットは廃棄される。
事例1は、パケットの到着間隔が短い場合、例えば、ネットワーク内の端末が一度に大量のデータを送信した場合等である。事例1では、現在時刻「42」−第1パケット時刻「12」=30であり、HD閾値時間「30」と同じ値であることから、第1パケットはTBHDによって廃棄される。しかし、第2パケット時刻「13」であり、第1パケット時刻とから間隔が空いていないため、第2パケットも廃棄されそうな危機状態が続く。つまり、パケットバッファ7内はしばらく危機状態が続くことが予想される(キュー長にも余裕がないことが予想される)。このとき、第1〜第3パケット時刻の平均値である平均時刻を到着パケットの廃棄決定に用いることによって、到着パケットを廃棄することができる。
次に、例えば、第1パケット時刻「12」、第2パケット時刻「22」、第3パケット時刻「35」であるとする。つまり、パケットの到着間隔が長い場合である(「事例2」と称す)。
事例2の場合、平均時刻=(12+22+35)/3=23である。現在時刻「42」―平均時刻「23」=19であり、閾値2「20」よりも小さい値であるので、この場合は、到着パケットは廃棄されず、パケットバッファ7に格納される。
事例2は、パケットの到着間隔が長い場合の例である。事例2では、現在時刻「42」−第1パケット時刻「12」=30であり、HD閾値時間「30」と同じ値であることから、第1パケットはTBHDによって廃棄される。しかし、第2パケット時刻「22」であり、第1パケット時刻とから十分間隔が空いており、第2パケットがTBHDによって
廃棄されるまで余裕がある。第3パケット時刻「35」であり、こちらも第2パケット時刻とから十分間隔が空いている。つまり、パケットバッファ7内は第1パケットがTHBDによって廃棄される(若しくは送出される)と、第2パケットの廃棄まで余裕がある状態である(キュー長にも余裕があることが予想される)。このとき、第1〜第3パケット時刻の平均値である平均時刻を到着パケットの廃棄決定に用いることによって、到着パケットを廃棄せずにパケットバッファ7に格納することができる。
事例1と事例2どちらの第1パケットも同じ第1パケット時刻を有している。しかし、到着パケットの廃棄決定に第1〜第3パケット時刻の平均値である平均時刻を用いたことにより、到着パケットの廃棄決定の結果に違いが生じる。このように、パケットバッファ7に格納されている複数のパケットの到着時刻の平均値を、到着パケットの廃棄決定に用いることで、ネットワークの状況(或る端末が一度に大量のデータを送信した等)を考慮することができる。これによって、到着パケットの廃棄をネットワークの状況に応じて行うことができ、ネットワーク全体のスループットを向上することができる。
<第4実施形態>
図7は、パケットの滞留時間とキュー長を併用して到着パケットの廃棄決定を行う到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。第4実施形態は、第1実施形態と共通の構成を有するので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
第4実施形態では、到着パケットの廃棄決定に、現在時刻、先頭時刻、廃棄閾値テーブル1が保持する情報に加え、パケットバッファ7のキュー長を用いる。例えば、パケットバッファ7のキュー長を時間量に換算して用いる。
キュー長監視部10(態様における「監視部」に相当)は、パケットバッファ7のキュー長を監視する。キュー長監視部10は、パケットバッファ7のキュー長に関する情報をキュー長情報としてパケット廃棄部5に渡す。
廃棄閾値テーブル1は、図7においては、パケットの優先度毎に閾値を保持する。なお、廃棄閾値テーブル1は、どのように構成されていてもよい。
図8は、パケット廃棄部5の到着パケットの廃棄決定の動作例を示すフロー図である。パケット廃棄部5は、廃棄優先度2のパケットが到着すると、現在時刻、先頭時刻、キュー長情報、及び到着パケットに該当する廃棄優先度の閾値を取得する(OP1)。図4において、現在時刻「42」、先頭時刻「24」、キュー長情報(パケットバッファ7のキュー長)30Kbyte、及び廃棄優先度2「20」である。
パケット廃棄部5は、得られたキュー長情報中のキュー長を時間量に換算する(OP2)。このとき、例えば、図9に示されるような換算表を用いる。図9の換算表は、キュー長に予め幾つか閾値を設けておき、キュー長に従って段階的に時間量を決定することを示す表である。キュー長は30Kbyteなので、図9の表より、換算時間量「3」となる。
パケット廃棄部5は、換算時間量によって、廃棄優先度2の閾値を補正し、補正閾値を求める(OP3)。補正閾値は以下の計算式2で求められる。
(計算式2)補正閾値=閾値−換算時間量=20−3=17
この補正閾値と現在時刻と先頭時刻より、到着パケットの廃棄決定を行う(OP4)。現在時刻−先頭時刻=42−24=18であり補正閾値「17」よりも大きい値なので(OP4:Y)、到着パケットは廃棄される(OP6)。補正閾値よりも小さい値の場合は(OP4:N)、到着パケットはパケットバッファ7に格納される。
《第4実施形態の作用効果》
パケットバッファ7のキュー長を時間量に換算して到着パケットの廃棄決定に用いることにより、パケットバッファ7のキュー長が大きい(パケットバッファ7に格納されるパケットが多い)ほど、到着パケットの廃棄の契機となる閾値が小さくなり、到着パケットの廃棄の開始が早まる。このことにより、パケットバッファ7内の状況や装置に入力されるパケットの流量に応じて正確で迅速なパケット廃棄処理を行うことができる。
時間を指標とする到着パケットの廃棄決定方法の概要を示す図である。 到着パケットの廃棄決定方法の第1実施形態を示す図である。 キュー長ベースのREDとTBHDを併用した場合に、発生し得る事象を説明する図である。 時間ベースでパケットの優先度毎に廃棄決定を行う到着パケットの廃棄決定方法とTBHDを併用した場合を示す図である。 キュー長ベースのREDとTBHDを併用した場合に、発生し得る事象を説明する図である。 時間ベースでREDを行う到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。 パケットの滞留時間とキュー長を併用して到着パケットの廃棄決定を行う到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。 パケット廃棄部の到着パケットの廃棄決定の動作例を示すフロー図である。 閾値を用いたキュー長及び時間量の換算例 廃棄優先度を用いた到着パケットの廃棄決定方法を示す図である。 REDを示す図である。
符号の説明
1 廃棄閾値テーブル
2 クロック
3 現在時刻管理部
4 HD閾値テーブル
5 パケット廃棄部
6 タイムスタンプ部
7、P7 パケットバッファ
8 時刻情報監視部
9 HD処理部
10 キュー長監視部
P11 廃棄決定部
P12 RED判定部

Claims (10)

  1. 到着時刻が付加されたパケットを一時的に格納するパケットバッファと、
    新たなパケットが到着したときに、前記パケットバッファ内に格納された少なくとも1つのパケットの前記パケットバッファ内における滞留時間を得て、この滞留時間が前記新たなパケットの廃棄条件を満たす場合には、前記新たなパケットを廃棄し、前記滞留時間が前記廃棄条件を満たさない場合は、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定する処理部と
    を備える到着パケットの廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置。
  2. 前記廃棄条件は、時間閾値を含み、
    前記処理部は、前記滞留時間が前記時間閾値以上である場合には、前記新たなパケットを廃棄し、前記滞留時間が前記時間閾値未満である場合には、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定する
    請求項1に記載のパケットバッファ管理装置。
  3. 前記廃棄条件は、パケットの優先度毎に用意された複数の時間閾値を含み、
    前記処理部は、前記滞留時間が前記新たなパケットの優先度に対応する時間閾値以上である場合には、前記新たに到着したパケットを廃棄し、前記滞留時間が前記優先度に対応する時間閾値未満である場合には、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定する
    請求項1に記載のパケットバッファ管理装置。
  4. 前記廃棄条件は、第1の時間閾値と、前記第1の時間閾値より短い滞留時間を示す第2の時間閾値とを含み、
    前記処理部は、前記滞留時間が前記第2の時間閾値以下であれば、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定し、前記滞留時間が第2の時間閾値を超え且つ前記第1の時間閾値以下であれば、前記新たなパケットを所定確率で廃棄し、前記滞留時間が第1の時間閾値を超えていれば、前記新たなパケットを廃棄する
    請求項1に記載のパケットバッファ管理装置。
  5. 前記廃棄条件は、パケットの優先度毎に用意された第1の時間閾値とこの第1の時間閾値より短い滞留時間を示す第2の時間閾値とを含み、
    前記処理部は、前記新たなパケットの優先度に対応する前記第1の時間閾値及び前記第2の時間閾値に基づき、前記滞留時間が前記第2の時間閾値以下であれば、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定し、前記滞留時間が第2の時間閾値を超え且つ前記第1の時間閾値以下であれば、前記新たなパケットを所定確率で廃棄し、前記滞留時間が第1の時間閾値を超えていれば、前記新たなパケットを廃棄する
    請求項1に記載のパケットバッファ管理装置。
  6. 前記パケットバッファのパケットによる占有量を監視する監視部を更に備え、
    前記処理部は、前記監視部から取得する前記占有量と前記滞留時間とに基づき、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納するか廃棄するかを判定する
    請求項1〜5の何れか一項に記載のパケットバッファ管理装置。
  7. 前記滞留時間は、前記パケットバッファに格納された前記パケットバッファ内の先頭パケットの滞留時間である
    請求項1〜6の何れか一項に記載のパケットバッファ管理装置。
  8. 前記滞留時間は、前記パケットバッファに格納された所定条件を満たす複数のパケット
    の滞留時間の平均値である
    請求項1〜7の何れか一項に記載のパケットバッファ管理装置。
  9. 前記パケットバッファ内の滞留時間が所定閾値を超えたパケットを前記パケットバッファから廃棄する廃棄部をさらに備える
    請求項1〜8の何れか一項に記載のパケットバッファ管理装置。
  10. 新たなパケットが到着したときに、パケットを一時的に格納するパケットバッファ内に格納された少なくとも1つのパケットの前記パケットバッファ内における滞留時間を得て、
    この滞留時間が前記新たなパケットの廃棄条件を満たす場合には、前記新たなパケットを廃棄し、
    前記滞留時間が前記廃棄条件を満たさない場合は、前記新たなパケットを前記パケットバッファに格納することを決定し、格納が決定された前記新たなパケットを到着時刻が付加された状態で前記パケットバッファに格納する
    ことを含むパケットバッファ管理方法。
JP2008083325A 2008-03-27 2008-03-27 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法 Expired - Fee Related JP5157577B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083325A JP5157577B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法
US12/404,502 US8432925B2 (en) 2008-03-27 2009-03-16 Apparatus and method for controlling buffering of an arrival packet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083325A JP5157577B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009239634A true JP2009239634A (ja) 2009-10-15
JP5157577B2 JP5157577B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=41117046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083325A Expired - Fee Related JP5157577B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8432925B2 (ja)
JP (1) JP5157577B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018019442A (ja) * 2017-11-02 2018-02-01 関西電力株式会社 通信装置、データ送信方法、及び、データ送信プログラム

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8428075B1 (en) 2009-05-28 2013-04-23 Juniper Networks, Inc. System and method for efficient shared buffer management
US8705552B1 (en) 2010-02-09 2014-04-22 Marvell International Ltd. Controlling latency variations in a packet node
US8553545B2 (en) * 2010-06-22 2013-10-08 Verizon Patent And Licensing Inc. Congestion buffer control in wireless networks
JP5498889B2 (ja) * 2010-08-06 2014-05-21 アラクサラネットワークス株式会社 パケット中継装置および輻輳制御方法
US8670466B1 (en) * 2010-12-22 2014-03-11 Applied Micro Circuits Corporation System and method for residence time calculation
US8560511B1 (en) * 2011-07-20 2013-10-15 Google Inc. Fine-grain locking
CN103858470A (zh) 2011-10-14 2014-06-11 瑞典爱立信有限公司 传输网络上的优化的分组传送
CN103858474A (zh) * 2011-10-14 2014-06-11 瑞典爱立信有限公司 针对传输网络的增强性能的基于服务的配置
US9432874B2 (en) 2011-10-14 2016-08-30 Telefonaktiebolaget L M Ericsson Service-aware profiling for transport networks
US8850133B1 (en) * 2011-12-20 2014-09-30 Emc Corporation Using dynamic block sizes in data transfer operations
US9608918B2 (en) * 2013-10-23 2017-03-28 Brocade Communications Systems, Inc. Enabling concurrent operation of tail-drop and priority-based flow control in network devices
WO2015133067A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 日本電気株式会社 通信制御装置、通信制御方法、及び、記憶媒体
US9755932B1 (en) * 2014-09-26 2017-09-05 Juniper Networks, Inc. Monitoring packet residence time and correlating packet residence time to input sources
US10721178B2 (en) * 2016-01-22 2020-07-21 Medtronic, Inc. Systems, apparatus and methods facilitating data buffering and removal
JP6097983B1 (ja) * 2016-11-30 2017-03-22 サイレックス・テクノロジー株式会社 無線通信装置およびプログラム
US10721187B1 (en) * 2017-05-18 2020-07-21 Juniper Networks, Inc. Emulating output queued behavior in a virtual output queue switch
WO2019102257A1 (en) * 2017-11-27 2019-05-31 Pismo Labs Technology Limited Methods and systems for transmitting and receiving data packets through a bonded connection
JP6933815B2 (ja) * 2018-08-27 2021-09-08 日本電信電話株式会社 通信制御システム及び通信制御方法
US11159455B1 (en) 2018-12-28 2021-10-26 Innovium, Inc. Reducing power consumption in an electronic device
CN113542152A (zh) * 2020-04-17 2021-10-22 华为技术有限公司 网络设备中处理报文的方法和相关设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000307602A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Toyo Commun Equip Co Ltd パケットデータ廃棄処理方法および装置
JP2002077175A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信制御装置
JP2003023456A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重化装置および帯域制御装置およびプログラムおよび記録媒体
JP2006174233A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560198B1 (en) * 1997-11-07 2003-05-06 Telcordia Technologies, Inc. Method and system for stabilized random early detection using packet sampling
JP3526269B2 (ja) 2000-12-11 2004-05-10 株式会社東芝 ネットワーク間中継装置及び該中継装置における転送スケジューリング方法
US7768919B1 (en) * 2003-04-28 2010-08-03 Verizon Laboratories Inc. Selective packet discard apparatus and method

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000307602A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Toyo Commun Equip Co Ltd パケットデータ廃棄処理方法および装置
JP2002077175A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信制御装置
JP2003023456A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重化装置および帯域制御装置およびプログラムおよび記録媒体
JP2006174233A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット処理装置

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSNG200400199004; 東條 晴基 他: 'ネットワークプロセッサを用いた実験用ネットワークエミュレータシステムの構築' 電子情報通信学会技術研究報告 第101巻,第716号, 20020307, p.25〜32 *
CSNG200600583005; 猪股 進 他: '対数正規型モデルに準拠したルータキューイングの確率的輻輳評価法' 電子情報通信学会技術研究報告 第106巻,第41号, 20060511, p.21〜24 *
JPN6012011322; 猪股 進 他: '対数正規型モデルに準拠したルータキューイングの確率的輻輳評価法' 電子情報通信学会技術研究報告 第106巻,第41号, 20060511, p.21〜24 *
JPN6012011325; 東條 晴基 他: 'ネットワークプロセッサを用いた実験用ネットワークエミュレータシステムの構築' 電子情報通信学会技術研究報告 第101巻,第716号, 20020307, p.25〜32 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018019442A (ja) * 2017-11-02 2018-02-01 関西電力株式会社 通信装置、データ送信方法、及び、データ送信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US8432925B2 (en) 2013-04-30
JP5157577B2 (ja) 2013-03-06
US20090245104A1 (en) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5157577B2 (ja) 到着パケット廃棄決定を行うパケットバッファ管理装置及びその廃棄決定方法
CN107204931B (zh) 通信装置和用于通信的方法
US9674102B2 (en) Methods and network device for oversubscription handling
CN109120544B (zh) 一种数据中心网络中基于主机端流量调度的传输控制方法
JP5340186B2 (ja) パケット中継装置及びパケットを中継する方法
US6765905B2 (en) Method for reducing packet data delay variation in an internet protocol network
CN108243116B (zh) 一种流量控制方法及交换设备
TWI543568B (zh) 用於分封交換網路的系統及其方法、在分封交換網路中用於接收資料包的交換機中的方法
US8274974B1 (en) Method and apparatus for providing quality of service across a switched backplane for multicast packets
CN108540395B (zh) 无丢失网络中的拥塞判断方法及交换机
US8576850B2 (en) Band control apparatus, band control method, and storage medium
CN112104562B (zh) 拥塞控制方法及装置、通信网络、计算机存储介质
EP4175232A1 (en) Congestion control method and device
CN110784415B (zh) 一种ecn快速响应的方法及装置
US8942090B2 (en) Technique for throughput control for packet switches
US7164687B2 (en) Queue control method and relay apparatus using the method
CN113206800B (zh) 一种报文缓存方法、装置以及网络设备
EP3032785B1 (en) Transport method in a communication network
US7408876B1 (en) Method and apparatus for providing quality of service across a switched backplane between egress queue managers
JP2005150948A (ja) パケットスイッチング装置
CN113572655A (zh) 无丢失网络的拥塞探测方法及系统
JP2008124967A (ja) イーサoamスイッチ装置
US6418118B1 (en) Network device including selective discard of packets
US7599292B1 (en) Method and apparatus for providing quality of service across a switched backplane between egress and ingress queue managers
JP4276094B2 (ja) パケットの優先制御を行う通信装置及び優先制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121015

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5157577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees