JP2009239435A - パケット中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】WRED方式による良好なパケット破棄特性が得られるパケット中継装置を提供する。
【解決手段】パケット中継装置は、パケットを受信する毎に乱数値と目標破棄確率に基づいた破棄比較値とを生成し、これらの比較結果に基づいて受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきか判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信網からのパケットを中継するパケット中継装置に関する。
インターネットにおけるパケット再送量の低減及び通信トラフィックの輻輳回避のために、通信インターフェースのキューに蓄積されたパケットを破棄する方式としてWRED(Weighted Random Early Detection)方式が知られている。破棄閾値を超えた場合にキューに蓄積されたパケットを全て破棄するテールドロップ方式も知られているが、破棄の結果として一斉にパケットの再送がなされるため、輻輳を引き起こし、通信網の有効利用が図れないという問題がある。そのため、WRED方式によりパケットを破棄することが望ましい。
一般的なWRED方式の動作の仕組みについて以下に説明する。WRED方式では予め最小破棄閾値及び最大破棄閾値が設定される。キューに蓄積されたパケット数が最小破棄閾値に達するまでは全てのパケットがキューに蓄積される。キューに蓄積されたパケット数が最大破棄閾値に達した場合には以降のパケットは全て破棄される。また、キューに蓄積されたパケット数が最小破棄閾値と最大破棄閾値との間にある場合には、キューに蓄積されたパケット数に応じた破棄確率にてパケットが破棄される。
図12は、従来のWRED方式によるパケット破棄確率を表す図である。キューに蓄積されたパケット数が最小破棄閾値に達するまでの破棄確率は0である。キューに蓄積されたパケット数が最大破棄閾値に達したときの破棄確率は最大破棄確率である。最大破棄確率は別途定義される値である。キューに蓄積されたパケット数が最小破棄閾値と最大破棄閾値との間にあるときの破棄確率は、キューに蓄積されたパケット数の増加に応じて、0から最大破棄確率まで線形的に増加する。キューに蓄積されたパケット数が最大破棄閾値を超過した場合には破棄確率は100%となる。
従来、上記したようなWRED方式によるパケット破棄機能はソフトウェアのみ又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた構成により実現されるのが一般的であった。しかしながら、この場合、ソフトウェアによる計算時間やソフトウェアとハードウェアとの間の情報の交換などに時間を要していたため、高速通信を実現するためのルータ装置には適用できなかった。例えば特許文献1には、ハードウェアにてパケットの破棄により通信ネットワークトラフィックの輻輳を回避するパケット処理装置が開示されている。
特開2005−94392号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているパケット処理装置には以下の問題点があった。特許文献1の公開公報の段落[0031]、[0032]及び図6に示されているように、最小しきい値minTHから最大しきい値maxTHまでの区間における理想の破棄確率K1は線形的である。特許文献1のパケット処理装置は、当該区間をステップ数s1〜s9までの8区間に分割し、8段階の定率の破棄確率からなる破棄確率K2により破棄確率K1を近似している。図6に示される如く、近似の破棄確率K2は理想の破棄確率K1の如く線形的に変化するものではないので、WRED方式による良好なパケット破棄特性が得られないという問題点があった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、WRED方式による良好なパケット破棄特性が得られるパケット中継装置を提供することを目的とする。
本発明によるパケット中継装置は、通信網から到来したパケットを受信して当該パケットを蓄積するパケット受信蓄積部と、前記パケット受信蓄積部に蓄積されているパケットを通信網へ送信する送信部と、を含むパケット中継装置であって、乱数値を生成する乱数生成部と、目標破棄確率に基づいて破棄比較値を生成する破棄比較値生成部と、前記乱数値と前記破棄比較値とを比較して破棄比較結果を得る比較部と、前記破棄比較結果に基づいて前記パケットを破棄又は蓄積すべき旨を表す破棄蓄積判定結果を得る破棄判定部と、を含み、前記パケット受信蓄積部は、前記破棄蓄積判定結果が前記パケットを蓄積すべき旨を表す場合にのみ前記パケットを蓄積することを特徴とする。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本実施例によるパケット中継装置100を表すブロック図である。パケット中継装置100は、通信網210からパケットを受信しつつ(以下、当該パケットを受信パケットと称する)、受信パケットをいわゆるキュー(Queue)構成のメモリであるパケット蓄積部112に蓄積すると共に、当該キューに蓄積されているパケットを取り出して通信網220に中継する、例えばルータ装置などのパケット中継装置である。
パケット中継装置100は、全ての受信パケットをパケット蓄積部112に蓄積するわけではなく、所定の条件に従って受信パケットを破棄することにより、通信網220における通信トラフィックの輻輳を回避する。この輻輳の回避のために、パケット中継装置100は、WRED(Weighted Random Early Detection)方式による受信パケットの確率的破棄を行う。
パケット中継装置100は、パケット受信蓄積部110と、送信部120と、破棄判定回路130と、を含む。パケット受信蓄積部110は、受信部111と、パケット蓄積部112と、からなる。
受信部111は、通信網210から到来したパケットPKを受信し、破棄判定部180からの破棄蓄積判定結果JDに応じて、受信パケットを破棄するか又はパケット蓄積部112に蓄積せしめる。すなわち、受信部111は、破棄蓄積判定結果JDが受信パケットを破棄すべき旨を表す場合には受信パケットを破棄し、破棄蓄積判定結果JDが受信パケットを蓄積すべき旨を表す場合には受信パケットをパケット蓄積部112に蓄積せしめる。また、受信部111は、パケットを受信する毎にパケット受信通知TRを破棄判定回路130へ与える。
パケット蓄積部112は、いわゆるキュー(Queue)構成のメモリであり、受信部111からの受信パケットを順次、蓄積する。
送信部120は、パケット蓄積部112に蓄積されているパケットを順次、取り出し、これを通信網220に中継する。
破棄判定回路130は、破棄比較値生成部150と、乱数生成部160と、比較部170と、破棄判定部180と、と含む。図2は、破棄比較値生成部150を詳細に表した破棄判定回路130を表すブロック図である。以下、図2を参照しつつ、破棄判定回路130の構成及び動作について説明する。
破棄比較値生成部150は、受信部111からパケット受信通知TRを受け取る毎に、パケット蓄積部112に現在、蓄積されているパケットの数(以下、現在蓄積パケット数Cnowと称する)を取得し、現在蓄積パケット数Cnowに基づいて目標破棄確率Sを算出すると共に、目標破棄確率Sに基づいて破棄比較値HKを生成する。
図3は、現在蓄積パケット数Cnowとパケット目標破棄確率の関係を表すグラフである。破棄比較値生成部150における破棄比較値HKの生成処理の説明に先立って、図3のグラフを参照しつつ、現在蓄積パケット数Cnowとパケット目標破棄確率の関係について以下に説明する。当該グラフの横軸は現在蓄積パケット数Cnowを表し、縦軸はパケット目標破棄確率を表す。最大破棄閾値Cmax及び最小破棄閾値Cminは破棄比較値生成部150に予め設定されている値である。
現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminに達するまでのパケット目標破棄確率は0である。現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxに達したときのパケット目標破棄確率は最大破棄確率Mである。最大破棄確率Mは破棄比較値生成部150に予め設定されている値である。現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminと最大破棄閾値Cmaxとの間にあるときのパケット目標破棄確率(以下、目標破棄確率Sと称する)は、現在蓄積パケット数Cnowの増加に応じて、0から最大破棄確率Mまで線形的に増加する。現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxを超過した場合には最大破棄確率M=1すなわちパケット目標破棄確率は100%となる。
目標破棄確率Sは次式で表される。すなわち、最大値側差分α=最大破棄閾値Cmax−現在蓄積パケット数Cnow、閾値差分D=最大破棄閾値Cmax−最小破棄閾値Cmin、最大破棄確率Mとしたとき、目標破棄確率S=(D−α)/D×Mで表される。ここで、破棄比較値生成部150を小規模の回路構成で実現するために、閾値差分D及び最大破棄確率Mに丸め処理を施した値を用いて目標破棄確率Sを表現する。
先ず、閾値差分Dを2のべき数で丸めた値を丸め閾値差分D’とする。丸め閾値差分D’は、閾値差分D又は閾値差分Dの2倍のいずれか近い方の値に丸められた値とする。例えば閾値差分D=512の場合は丸め閾値差分D’=2の9乗となる。また、閾値差分D=500の場合は丸め閾値差分D’=2の9乗(閾値差分D=512に近い方の値)となり、閾値差分D=1000の場合は丸め閾値差分D’=2の10乗(閾値差分Dの2倍である1024に近い方の値)となる。
また、最大破棄確率Mを1/(2のべき数m)で丸めた値を丸め最大破棄確率M’とする。丸め最大破棄確率M’は最大破棄確率M又は最大破棄確率Mの近似値に丸められた値とする。例えば最大破棄確率M=0.125の場合、丸め最大破棄確率M=1/(2の3乗)となる。また、最大破棄確率M=0.100の場合も、最大破棄確率Mの近似値となるように、丸め最大破棄確率M=1/(2の3乗)となる。
上記した丸め処理により得られた丸め閾値差分D’及び最大破棄確率M’を用いて表される丸め処理後の目標破棄確率S’は以下のようになる。すなわち、目標破棄確率S’=(D−α)/D’×M’となる。ここで、D’=2のd乗、M’=1/(2のm乗)である。
ここで、例えば16ビットの一様乱数Rが存在したとすると、以下の式(1)が成立する確率と、目標破棄確率S’とは等しくなる。
Figure 2009239435
式(1)をまとめると以下の式(2)となる。
Figure 2009239435
式(1)及び(2)は一様乱数Rがとり得る乱数の要素数Nを2の16乗個とした場合の式であるが、一様乱数Rがとり得る乱数の要素数N=2のn乗個とすると、式(3)のように表される。
Figure 2009239435
破棄比較値生成部150は、式(3)に右辺の式によって得られる値を破棄比較値HKとして生成する。破棄比較値HKは式(4)にて表される。
Figure 2009239435
再び図2を参照する。破棄比較値生成部150は、減算部151、142及び143と、丸め部154及び145と、加算部156と、シフト部157と、からなる。
減算部151は、一方の入力を最大破棄閾値Cmaxとし、他方の入力を現在蓄積パケット数Cnowとし、最大破棄閾値Cmax−現在蓄積パケット数Cnow=最大値側差分αを出力する。
減算部152は、一方の入力を最大破棄閾値Cmaxとし、他方の入力を最小破棄閾値Cminとし、最大破棄閾値Cmax−最小破棄閾値Cmin=閾値差分Dを出力する。
減算部153は、一方の入力を最大値側差分αとし、他方の入力を閾値差分Dとし、最大値側差分α−閾値差分D=D−αを出力する。
丸め部154は、入力を閾値差分Dとし、閾値差分Dを2のべき数に丸めた場合のべき数を閾値差分べき数dとして出力する。例えば、閾値差分D=512の場合、閾値差分D=2の9乗と表されるため、閾値差分べき数d=9となる。
丸め部155は、入力を最大破棄確率Mとし、最大破棄確率Mを1/(2のべき数)に丸めた場合のべき数を最大破棄確率べき数mとして出力する。例えば、最大破棄確率M=0.125の場合、最大破棄確率M=1/(2の3乗)と表されるため、最大破棄確率べき数m=3となる。
加算部156は、一方の入力を閾値差分べき数dとし、他方の入力を最大破棄確率べき数mとし、閾値差分べき数d+最大破棄確率べき数m=d+mを出力する。
シフト部157には、一様乱数Rがとり得る乱数の要素数Nとして2のn乗が予め設定されている。シフト部157は、一方の入力をd+mとし、設定されている2のn乗を−(d+m)だけシフトして、2の(n−d−k)乗とし、これと、他方の入力であるD−αと、を乗算して式(4)に表される破棄比較値HKを得る。シフト部157は、破棄比較値HKを比較部170へ与える。
乱数生成部160は、受信部111からパケット受信通知TRを受け取る毎に、一様乱数Rを生成する。図4は乱数生成部160を表すブロック図である。乱数生成部160は、M系列値生成部161と、ハッシュ化部162と、からなる。
M系列値生成部161は、いわゆるM系列(Maximum Length Sequence)値MKを生成する。M系列値生成部161が例えば16ビットのレジスタからなる場合、生成されるM系列値MKの周期は2の16乗−1となる。すなわち、確率的にはM系列値生成部161が2の16乗回、M系列値MKを生成したときに始めて同一の値のM系列値MKが生成されることになり、周期内で値が巡回することなく一様な擬似乱数値が生成される。M系列値生成部161が16ビットのレジスタからなる場合、M系列値MKのとり得る値は1〜65535の範囲内の自然数であり、その個数は65534(=2の16乗−1)である。
ハッシュ化部162は、M系列値MKに通常のハッシュ化処理を施して一様乱数Rを得る。これにより、擬似乱数値であるM系列値MKに比較してよりランダムな乱数値が得られる。M系列値生成部161が16ビットのレジスタからなる場合、一様乱数Rのとり得る乱数値は0〜65535の範囲内の整数であり、その個数は65534(=2の16乗−1)である。
比較部170は、一方の入力を一様乱数Rとし、他方の入力を破棄比較値HKとし、これらの比較結果である破棄比較結果CPを出力として破棄判定部180に与える。
破棄判定部180は、比較部170からの破棄比較結果CPに基づいて受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきかを判定し、当該判定の結果を表す破棄蓄積判定結果JDを受信部111へ与える。図5は破棄判定部180を表すブロック図である。破棄判定部180は減算部181及び172と、判定部183とからなる。
減算部181は、一方の入力を最大破棄閾値Cmaxとし、他方の入力を現在蓄積パケット数Cnowとし、最大破棄閾値Cmax−現在蓄積パケット数Cnow=最大値側差分αを出力する。
減算部182は、一方の入力を最小破棄閾値Cminとし、他方の入力を現在蓄積パケット数Cnowとし、最小破棄閾値Cmin−現在蓄積パケット数Cnow=最小値側差分βを出力する。
判定部183は、減算部181からの最大値側差分α、減算部182からの最小値側差分β及び比較部170からの破棄比較結果CPに基づいて受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきかを判定する。図6は、判定部183におけるパケット破棄判定処理ルーチンを表すフローチャートである。以下、図6を参照しつつ、判定部183におけるパケット破棄判定処理について説明する。
判定部183は、先ず、最大値側差分αが0より小さいか否かを判別する(ステップS101)。判定部183は、最大値側差分αが0より小さいと判別した場合、すなわち、現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxを超えている場合、受信パケットを破棄すべきと判定する(ステップS102)。判定部183は、最大値側差分αが0以上であると判別した場合、すなわち、現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxに達していない場合、最小値側差分βが0以上であるか否かを判別する(ステップS103)。判定部183は、最小値側差分βが0以上であると判別した場合、すなわち、現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminに達していない場合、受信パケットを蓄積すべきと判定する(ステップS104)。判定部183は、最小値側差分βが0より小さいと判別した場合、すなわち、現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminを超えて且つ最大破棄閾値Cmaxに達していない場合、破棄比較結果CPに基づいて受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきかを判定する(ステップS105)。
図7は破棄比較結果に基づく判定処理ルーチンを表すフローチャートである。判定部183は、比較部170からの破棄比較結果CPが、一様乱数Rが破棄比較値HK以下である旨を表しているか否かを判別する(ステップS201)。すなわち、式(3)に表される条件を満たすか否かを判別する。一様乱数Rが破棄比較値HK以下である場合、判定部183は、受信パケットを破棄すべきと判定する(ステップS202)。一方、一様乱数Rが破棄比較値HKより大きい場合、判定部183は、受信パケットを蓄積すべきと判定する(ステップS203)。
判定部183は、上記したパケット破棄判定処理の結果を表す破棄蓄積判定結果JDを受信部111へ与える。
図8はパケット中継装置100における確率的破棄処理ルーチンを表すフローチャートである。当該ルーチンはパケット毎になされる処理を表している。以下、図8を参照しつつ、パケット中継装置100における確率的破棄処理について説明する。
受信部111は、通信網210から到来したパケットPKを受信した場合に、パケット受信通知TRを破棄比較値生成部150及び乱数生成部160へ与える(ステップS301)。
破棄比較値生成部150は、受信部111からのパケット受信通知TRに応じて、パケット蓄積部112の現在蓄積パケット数Cnowを取得し、破棄比較値HKを生成する(ステップS302)。このとき、破棄比較値生成部150は、式(4)によって算出される値を破棄比較値HKとして生成する。
乱数生成部160は、受信部111からのパケット受信通知TRに応じて、一様乱数Rを生成する(ステップS303)。このとき、乱数生成部160は、巡回周期が2のn乗であるM系列値MKを生成し、更にM系列値MKにハッシュ化処理を施して得られた値を一様乱数Rとする。上記したステップS302における処理とステップS303における処理とは併行して実行される。
比較部170は、破棄比較値生成部150からの破棄比較値HKと、乱数生成部160からの一様乱数Rとを比較し(ステップS304)、当該比較の結果である破棄比較結果CPを破棄判定部180に与える。
破棄判定部180は、比較部170からの破棄比較結果CPに基づいて受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきかを判定し(ステップS305)、当該判定の結果を表す破棄蓄積判定結果JDを受信部111へ与える。このとき、破棄判定部180は、図6及び図7に示される判定処理に従って受信パケットを破棄すべきか蓄積すべきかを判定する。破棄判定部180は、現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxと最小破棄閾値Cminとの間にある場合、破棄比較結果CPに基づいて以下のように判定を行う。すなわち、一様乱数Rが破棄比較値HK以下である場合、判定部183は、受信パケットを破棄すべきと判定する。一方、一様乱数Rが破棄比較値HKより大きい場合、判定部183は、受信パケットを蓄積すべきと判定する。判定部183は、パケット破棄判定処理の結果を表す破棄蓄積判定結果JDを受信部111へ与える。
受信部111は、破棄判定部180からの破棄蓄積判定結果JDに応じて、受信パケットを破棄するか又はパケット蓄積部112に蓄積せしめる(ステップS306)。
図9は、最大破棄閾値Cmax=1024(=2の10乗)、最小破棄閾値Cmin=512(=2の9乗)、最大破棄確率M=0.125(12.5%)、としたときの最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲における現在蓄積パケット数Cnowと目標破棄確率Sとの関係を表すグラフである。グラフの縦軸は目標破棄確率S=(D−α)/D×Mを百分率で表し、横軸は現在蓄積パケット数Cnowを表している。現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminに等しいときの目標破棄確率Sは0%である。現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxに等しいときの目標破棄確率Sは最大破棄確率M=12.5%である。最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲における目標破棄確率Sは線形に増加している。
図10は、最大破棄閾値Cmax=1024(=2の10乗)、最小破棄閾値Cmin=512(=2の9乗)、最大破棄確率M=0.125(12.5%)、一様乱数Rのとり得る乱数の要素数N=65536(=2の16乗個)としたときの最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲における現在蓄積パケット数Cnowと破棄比較値HKとの関係を表すグラフである。グラフの縦軸は破棄比較値HKを表し、横軸は現在蓄積パケット数Cnowを表している。破棄比較値HKは式(4)で表される。なお、閾値差分D=最大破棄閾値Cmax−最小破棄閾値Cmin=1024−512=512(2の9乗)であることから、式(4)中の閾値差分べき数d=9となる。また、最大破棄確率M=0.125=1/(2の3乗)であることから、式(4)中の最大破棄確率べき数m=3となる。現在蓄積パケット数Cnowが最小破棄閾値Cminに等しいときの破棄比較値HKは0である。現在蓄積パケット数Cnowが最大破棄閾値Cmaxに等しいときの破棄比較値HKは8192である。最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲における破棄比較値HKは線形に増加している。
上記した条件の場合に、式(3)を満たす確率、すなわち、乱数生成部160により生成された一様乱数Rが破棄比較値生成部150により生成された破棄比較値HK以下になる確率は以下のようになる。例えば、図10に示される如く現在蓄積パケット数Cnow=768のときは、破棄比較値HK=4096である。一様乱数Rは0〜65535までの整数であって要素数N=65536の乱数値である。一様乱数Rが破棄比較値HK=4096以下になる確率は4096/65536=6.25%となる。また、現在蓄積パケット数Cnow=1024のときは、破棄比較値HK=8192であり、一様乱数Rが破棄比較値HK=8192以下になる確率は8192/65536=12.5%となる。他の破棄比較値HKの場合にも上記したのと同様に計算される。
式(3)を満たす確率、すなわち、一様乱数Rが破棄比較値HK以下になる確率を破棄確率Tとして、破棄確率Tと現在蓄積パケット数Cnowとの関係を表したグラフが図11である。図11に示されるように破棄判定回路130によって得られる破棄確率Tは、図9に示される目標破棄確率Sと一致しており、最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲において線形に増加している。
上記したように本実施例によるパケット中継装置100は、パケットを受信する毎に、一様乱数Rと、目標破棄確率に基づいた破棄比較値HKと、を生成し、これらを比較した結果に基づいて受信パケットを破棄するか蓄積するかを判定することにより、最小破棄閾値Cminから最大破棄閾値Cmaxまでの範囲において線形に変化する破棄確率を得る。当該破棄確率はWRED方式による目標破棄確率Sと一致しており、良好なパケット破棄特性が得られる。破棄比較値生成部150は、加算回路、減算回路、丸め及回路びシフト回路による小規模の構成により実現できるため、従来、困難であったハードウェアによるWRED処理を実現できる。
また、本実施例によるパケット中継装置100は、巡回周期が2のn乗であるM系列値MKを生成し、更にM系列値MKにハッシュ化処理を施して一様乱数Rを生成する。このようにして得られた一様乱数Rを比較対象とすることで、M系列値MKの巡回周期内においては受信パケットの破棄の偏りをなくすことができる。
本発明によるパケット中継装置を表すブロック図である。 破棄判定回路を表すブロック図である。 現在蓄積パケット数とパケット破棄確率の関係を表す図である。 乱数生成部を表すブロック図である。 破棄判定部を表すブロック図である。 パケット破棄判定処理ルーチンを表すフローチャートである。 破棄比較結果に基づく判定処理ルーチンを表すフローチャートである。 確率的破棄処理ルーチンを表すフローチャートである。 現在蓄積パケット数とパケット目標破棄確率との関係を表すグラフである。 現在蓄積パケット数と破棄比較値との関係を表すグラフである。 破棄判定回路によって得られる破棄確率と現在蓄積パケット数との関係を表すグラフである。 従来のWRED方式によるパケット破棄確率を表す図である。
符号の説明
100 パケット中継装置
110 パケット受信蓄積部
111 受信部
112 パケット蓄積部
120 送信部
130 破棄判定回路
150 破棄比較値生成部
151、152、153 減算部
154、155 丸め部
156 加算部
157 シフト部
160 乱数生成部
161 M系列値生成部
162 ハッシュ化部
170 比較部
180 破棄判定部
181、182 減算部
183 判定部

Claims (5)

  1. 通信網から到来したパケットを受信して当該パケットを蓄積するパケット受信蓄積部と、前記パケット受信蓄積部に蓄積されているパケットを通信網へ送信する送信部と、を含むパケット中継装置であって、
    乱数値を生成する乱数生成部と、
    目標破棄確率に基づいて破棄比較値を生成する破棄比較値生成部と、
    前記乱数値と前記破棄比較値とを比較して破棄比較結果を得る比較部と、
    前記破棄比較結果に基づいて前記パケットを破棄又は蓄積すべき旨を表す破棄蓄積判定結果を得る破棄判定部と、を含み、
    前記パケット受信蓄積部は、前記破棄蓄積判定結果が前記パケットを蓄積すべき旨を表す場合にのみ前記パケットを蓄積することを特徴とするパケット中継装置。
  2. 前記破棄比較値は、前記目標破棄確率と、前記乱数の要素数と、の積であることを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  3. 最大破棄閾値と最小破棄閾値との差D=2、前記最大破棄閾値と前記パケット蓄積部に蓄積されているパケットの数との差α、最大破棄確率M=1/2、前記乱数の要素数N=2n、であり、前記破棄比較値生成部は、下記の数1に表される数式によって得られた値を前記破棄比較値HKとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のパケット中継装置。
    Figure 2009239435
  4. 前記破棄比較値生成部は、減算回路、加算回路、丸め回路及びシフト回路により前記数1に表される数式を表すように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のパケット中継装置。
  5. 前記乱数生成部は、M系列値を生成するM系列値生成部と、前記M系列値にハッシュ化処理を施して得られた値を前記乱数値とするハッシュ化部と、からなることを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
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