JP2009238225A - オン・デマンド携帯型医療記録を具現化するためにnfc技術を利用するシステム及び方法 - Google Patents

オン・デマンド携帯型医療記録を具現化するためにnfc技術を利用するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】近距離場通信を使用するオン・デマンド携帯型医療記録システムを提供する。
【解決手段】本システム(100)は、当該装置自身に記憶するために患者医療データを検索するように構成されている近距離場通信(NFC)記憶装置(130)と、前記NFC記憶装置から患者医療データを検索するために該装置と近距離場通信関係に係合するように構成されているNFC検索装置(140)とを含む。緊急オン・デマンド携帯型医療記録システム(300)は、患者識別子を記憶している近距離場通信(NFC)可能な医療警報装置と、NFC記憶装置(330)から患者識別子を検索するために前記医療警報装置と近距離場通信関係に係合するNFC検索装置(340)とを含む。前記医療警報装置は近距離場通信により患者識別子を前記NFC検索装置へ転送し、また患者識別子が検証された時に患者医療データが医療施設へ転送される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に云えば、携帯型医療記録に関するものである。より具体的には、本発明は、オン・デマンド携帯型医療記録の具現化のために近距離場通信(NFC)技術を利用する方法及びシステムに関するものである。
臨床又は保健医療環境は、混雑した要求の厳しい環境であり、該環境では、イメージング・システム、データ記憶システム、及び保健医療環境内で使用される他の設備についての機構及び改善された使い易さが役立つと考えられる。病院や診療所のような保健医療環境は、大量の専門職、患者、設備及びコンピュータ利用情報システムを含む。保健医療施設内の従事者は、複数の患者、システム、及び患者に対して質の高いサービスを提供するためのタスクを管理しなければならない。保健医療従事者は、彼らの業務の流れにおいて多数の困難又は障害に遭遇することがある。
保健医療の実務は電子データ及び記録管理が中心になっている。病院や診療所のような保健医療環境は、保健医療情報システム(HIS)、放射線医学情報システム(RIS)、臨床情報システム(CIS)及び心血管情報システム(CVIS)のような様々な情報システム、並びに、画像保管通信システム(PACS)、ライブラリー情報システム(LIS)及び電子医療記録(EMR)のような様々な記憶システムを含んでいる。記憶される情報としては、例えば、患者の病歴、イメージング・データ、試験結果、診断情報、管理情報、及び/又はスケジュール情報を挙げることができる。特定の情報システムについての情報は集中して記憶し又は複数の場所で分割することができる。保健医療従事者は、保健医療業務の流れの中の様々な時点で患者情報又は他の情報にアクセスしたいことがある。例えば、患者のイメージング走査中に、医療従事者は、医療情報システムに記憶されている患者診察命令のような患者情報にアクセスすることがある。その代わりに、医療従事者は、イメージング走査中に、病歴、診断及び/又は処置情報のような新しい情報を医療情報システムに入力することがある。
現在では、患者のライフタイム全体にわたる関連した患者情報は、様々な販売者及び様々な保健医療提供者からの紙、フォルダ及び種々異なる情報システムを含む多数のフォーマットで存在する。現在のシステムはこの情報を効果的に集めることができない。その上、現在のシステムは、保健医療提供者が病気を評価及び診断するときに患者の完全な病歴を理解する能力を持つように、上記の情報を一度に表示することができない。提供者は患者の全病歴を稀にしか見ることができない。より一般的には、提供者は、彼らが収集した情報、又は臨床環境において患者について行った質問に対する応答で受け取った情報しか持っていない。提供者が判定を行う時点において、提供者にとって入手可能な限られた知識により、重要な判定が為されている。
今日では、患者が病院又は他の保健医療施設を訪れたとき、患者はしばしば多量の事務手続きを完了した後でしか、保健医療専門者による診察を受けることができない。事務手続きを完了させることは時間が掛かることがあり、またその施設で以前に同様な事務手続きを行った患者にとっては苛立たせるものであり、また患者が自身の全ての病歴を憶えていないときは問題になる。
患者が病院を訪れたとき、管理事務部では、患者の人口統計学的情報を収集して、患者についての個人的プロフィールを生成することが必要である。患者に関する情報は、該プロフィールと関連付けられる。患者に関連した各部門は、患者から収集する任意の種類の診断情報について用紙に記入しなければならない。技師は任意の走査の前に用紙に記入しなければならない。看護士は、診断的評価の後に用紙に記入しなければならない。更に、委託医師は、走査を要求する前に申請書に記入しなければならない。
患者医療情報は一般に、看護師室や、X線写真読影室や、他の医療提供場所において、固定のワークステーションを介してアクセスされる。病院の中を動き回る医師は、情報の表示を自身の好みに構成設定することができない。
使用者に手で記入することを要求するような予め印刷された用紙を使用することは、非常に経費がかかり且つ効率が悪い。保健医療管理者は全ての用紙を収集して、患者のファイルにそれらを保持しなければならない。手作業によるデータ入力はまた、重大なエラーを招く。変更は、素早く且つ効率よく行うことができない。誰でもそれらのファイルにアクセスして個人情報を調べることができるので、重要な患者情報を保護し機密保障することは容易ではない。
更に、予め印刷された用紙に対して入力するための唯一の手段は、ペン又は鉛筆を使用することである。身体障害者及び/又は老齢者の患者は、ペンを持つこと又は紙に書くことが困難なときがある。人によっては視力が弱く、そのため、署名を要求されている書類の内容(例えば、患者の権利及び病院のプライバシー履行規則)を読み取るのが難しいことがある。
その上、医学的緊急事態(例えば、自動車事故により、個人が生命にかかわる損傷を被り且つ意識不明になっている事態)が生じた場合、生命を救い且つ永久的な損傷を低減するために素早い行動が重要であることがある。救急救命士(EMT)が負傷者から何ら病歴を得ることができない場合、この情報の不足は、病院へ搬送しながら負傷者を助けようとしているEMTにとって問題を生じさせ、場合によっては負傷者を危険にさらし及び/又は病院での処置を遅らせることがある。
本発明の或る特定の実施形態は、オン・デマンド携帯型医療記録のための方法及びシステムを提供する。
或る特定の実施形態は、近距離場通信を使用するオン・デマンド携帯型医療記録システムを提供する。本システムは、当該近距離場通信(NFC)記憶装置に記憶するために患者医療データを検索するように構成されている近距離場通信(NFC)記憶装置を含む。本システムはまた、NFC記憶装置から患者医療データを検索するためにNFC記憶装置と近距離場通信関係に係合するように構成されているNFC検索装置を含む。
或る特定の実施形態は、患者医療データの近距離場通信を行うための方法を提供する。本方法は、医療情報サービス機関から近距離場通信(NFC)可能な記憶装置への患者医療データを検索する段階を含む。本方法はまた、NFC可能な記憶装置をNFC検索装置に接近して位置決めすることによって、NFC可能な記憶装置からNFC検索装置への患者医療データの転送を開始させる段階を含む。本方法は更に、患者の診察に使用するためにNFC検索装置から医療施設データ記憶装置へ患者医療データを転送する段階を含む。
或る特定の実施形態は、近距離場通信を使用する緊急オン・デマンド携帯型医療記録システムを提供する。本システムは、患者識別子を記憶している近距離場通信(NFC)可能な医療警報装置を含む。本システムはまた、NFC記憶装置から患者識別子を検索するために前記NFC可能な医療警報装置と近距離場通信関係に係合するように構成されているNFC検索装置を含む。NFC可能な医療警報装置は、近距離場通信により患者識別子をNFC検索装置へ転送する。患者識別子が検証された時、患者医療データが医療施設へ転送される。
図1は、本発明の一実施形態に従った模範的なオン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。 図2は、本発明の一実施形態に従った模範的な付き添い無しのオン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。 図3は、本発明の一実施形態に従った模範的な緊急オン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。
上記の概要、並びに本発明の様々な特定の実施形態についての以下の説明は、添付の図面を参照して読むことにより一層よく理解されよう。本発明を例示するために、特定の実施形態を図面に示す。ところで、本発明が図面に示された配置構成及び手段に制限されないことを理解されたい。
或る特定の実施形態は、使用者が希望された病歴及び/又は個人医療情報(PMI)を彼らの携帯電話から臨床医療サイトの検索装置へ転送するのを可能にする。個人医療情報の携帯電話による転送は、例えば、時間を節約し、使用者の経験を改善し、情報の正確さを改善することができる。
緊急事態においては、或る特定の実施形態は、個人の携帯電話から患者病歴の全て又は一部を読み出して、その情報を可搬型走査装置に転送することにより、その情報をEMT、診療医及び/又は他の病院職員/システムに提供するために使用することができる。或る特定の実施形態では、パスワード及び/又は生体認証のような機密保障(セキュリティ)対策を電話及び/又は検索装置に組み込んで、個人の情報が不適切に送信されないように保証するのに役立てることができる。
或る特定の実施形態は、近距離場通信(NFC)技術を利用して、所有者の病歴を受信用NFC装置へ送る。該NFC装置は、例えば、独立型とするか、或いは病院又は保健医療提供者のネットワークに接続することができる。装置が公認情報ネットワークに接続されている場合、情報はNFC装置からサイトの医療記録保存装置及び/又は関連表示装置(例えば、GE社のヘルスケアズ・セントリシティ(Healthcares Centricity)製品の記憶装置及び/又は表示装置)に送られる。或る特定の実施形態では、臨床医療サイトは患者の医療情報を機密保障して記憶することができる。
NFC技術は、情報を転送するために2つのNFC可能な装置を接近させることを必要とする。これらの装置を接近して位置決めすることは、例えば、機密保障の向上と云う付加的な利益をもたらし、また他の無線波技術に対する改善策である。
以下に更に説明するように、患者の医療情報は、幾つかの入手可能な転送手段の内の1つを使用して検索された後、携帯電話及び/又は他の携帯型装置上に記憶させることができる。
近距離場通信(NFC)は短距離の無線接続技術である。NFCは、情報を転送する携帯電話及び/又は他の携帯型電子装置を含む様々な装置により使用することができる。NFCは、例えば、13.56MHzの周波数で磁場誘導を使用して動作し、最大424キロビット/秒までの速度でデータを転送する。NFCは電子装置間でデータの読み出し及び書き込みの両方の交換を行える。通信は、2つのNFC可能な装置を接近させることによって開始させることができる。
或る特定の実施形態では、2つのNFC適合可能な装置の間での通信は、例えば、これらの装置が互いから4cm以内に位置決めされているときに行える。一例として、装置を持つ使用者による動き又は接触によりNFC接続を確立することができる。この接続は、ブルートゥース又はWi−Fiのような他の既知の無線技術と適合させることができる。NFC通信技術は、例えば、国際標準化機構(ISO)及び/又は他の電気通信標準規格のような、公認された標準規格に従って動作する。伝送距離が短いので、NFCによる交信は機密保障を向上させる。
或る特定の実施形態では、NFC装置は、例えば、0〜20センチメートルの範囲内で働く。NFC装置は、例えば、2つのモードの内の一方で動作することができる。受動通信モードでは、開始装置が搬送波の場を供給し、またターゲット装置が、該開始装置によって供給された既存の場を変調することによって応答する。受動モードでは、ターゲット装置は、開始装置によって供給された電磁場から電力を引き出すことができ、従って、ターゲット装置はトランスポンダになる。
能動通信モードでは、開始装置及びターゲット装置の両方がそれら自身の場を生成することによって通信を行う。能動モードでは、両方の装置は、典型的には、電源装置を備えている。
NFC通信のためには共通のデータ・フォーマットが定められている。MIME型オブジェクト、短いRTD文書、例えば、URL等々を含む異なる種類のデータを記憶し転送するために、NDEFと呼ばれている共通のデータ・フォーマットを使用することができる。NDEFを使用して、バイナリー記録が使用され、これらは異なる種類のオブジェクトを保持することができる。或る特定の実施形態では、データ・メッセージのために、第1の記録の種類がメッセージ全体の文脈を定める。
NFC装置の接近に基づく通信は、通信が生じたときの使用者による制御をより容易にする。NFC通信はまた、例えば、ブルートゥースとは対照的に、通信をオン/オフに切り換える必要性を無くす。NFC通信は非接触カード方式と適合可能であり、また隔たった機械によって密かに読み出すことができないので、一層良好な機密保障を与える。
図1は、本発明の一実施形態に従った模範的なオン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。図1に示されているように、システム100は、入力装置110と、個人医療情報(PMI)管理サービス機関120と、携帯型NFC記憶装置130と、NFC検索装置140と、医療施設記憶装置150とを含む。
或る特定の実施形態では、入力装置110は、患者情報を入力するためのコンピュータ及び/又は他のデータ入力装置であってよい。NFC記憶装置130は、例えば、携帯電話、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDS)及び/又は他の手持ち式通信装置であってよい。NFC検索装置140は、例えば、NFC記憶装置130からNFC情報を受け取ることのできる可搬型(すなわち、モバイル)NFC走査装置及び/又は他のアンテナ利用のシステムであってよい。
例えば、図示されているように、図1の業務の流れでは、段階160で、データが入力装置110から使用者によって更新されてPMI管理サービス機関120へアップロードされる。情報のアップロードは、例えば、安全なインターネット又は他のネットワーク接続によって容易にすることができる。例えば、患者医療情報が医師によって病院端末を介して入力されて、安全な病院インターネット接続を使用してPMIサービス機関120へアップロードされる。
段階170で、データが携帯電話によるような安全な使用者開始の通信を介してサービス機関120から読み出される。その代わりに及び/又はそれに加えて、通信は、例えば、スケジュール及び/又はトリガに基づいて自動的に開始することができる。データは、短期間の間、携帯電話のようなNFC記憶装置130に記憶することができる。その代わりに及び/又はそれに加えて、データは、記憶スペースが他のデータ及び/又は更新データで使用されるまでのような相対的に長い期間にわたって、装置130に記憶することができる。
段階180で、データが、使用者によって開始されたNFCにより医療施設システム150へ転送される。その代わりに及び/又はそれに加えて、データ転送を、NFC記憶装置130とNFC検索装置140との接近により自動的に開始させることができる。転送されたデータは、例えば、施設150に記憶されている既存のデータに対して検査されて、何らかの変更があった場合には更新及び/又は置換が行われる。例えば、医療施設職員がデータ転送を手助けして、転送されたデータを検証する役目を果たすことができる。
段階190で、データは医療施設データベース150に記憶されると共に、随意選択により患者のためのPMI管理サービス機関120にロードされる。PMI管理サービス機関120は、例えば、患者が自身の医療情報を更新し管理するのに役立つことができる。
図2は、本発明の一実施形態に従った模範的な付き添い無しのオン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。図2に示されているように、システム200は、入力装置210と、PMI管理サービス機関220と、携帯型NFC記憶装置230と、NFC検索装置240と、医療施設記憶装置250とを含む。
或る特定の実施形態では、入力装置210は、患者情報を入力するためのコンピュータ及び/又は他のデータ入力装置であってよい。NFC記憶装置230は、例えば、携帯電話、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDS)及び/又は他の手持ち式通信装置であってよい。NFC検索装置240は、例えば、NFC記憶装置230からNFC情報を受け取ることのできる可搬型NFC走査装置及び/又は他のアンテナ利用のシステムであってよい。検索装置240は、例えば、データの観察及び検証のためのコンピュータと連接及び/又は一体化して具現化することができる。
例えば、図示されているように、図2の業務の流れでは、段階260で、データが入力装置210から使用者によって更新されてPMI管理サービス機関220へアップロードされる。情報のアップロードは、例えば、安全なインターネット又は他のネットワーク接続によって容易にすることができる。例えば、患者医療情報が医師によって病院端末を介して入力されて、安全な病院インターネット接続を使用してPMIサービス機関220へアップロードされる。
段階270で、データが携帯電話によるような安全な使用者開始の通信を介してサービス機関220から読み出される。その代わりに及び/又はそれに加えて、通信は、例えば、スケジュール及び/又はトリガに基づいて自動的に開始することができる。データは、短期間の間、携帯電話のようなNFC記憶装置230に記憶することができる。その代わりに及び/又はそれに加えて、データは、記憶スペースが他のデータ及び/又は更新データで使用されるまでのような相対的に長い期間にわたって、装置230に記憶することができる。
段階280で、データが、使用者によって開始されたNFCにより医療施設システム250へ転送される。その代わりに及び/又はそれに加えて、データ転送を、NFC記憶装置230とNFC検索装置240との接近により自動的に開始させることができる。データは、手持ち式タブレット型PCやセルフサービス・キオスク・ステーションのようなNFC検索装置240を使用して使用者によって検索され且つ確認される。追加のデータは、装置240を介して直接に使用者によって追加することができる。
段階290で、データは医療施設データベース250に記憶されると共に、随意選択により患者のためのPMI管理サービス機関220にロードされる。PMI管理サービス機関220は、例えば、患者が自身の医療情報を更新し管理するのに役立つことができる。
図3は、本発明の一実施形態に従った模範的な緊急オン・デマンド携帯型医療記録システム及び業務の流れを例示する。図3に示されているように、システム300は、入力装置310と、個人医療情報(PMI)管理サービス機関320と、携帯型NFC記憶装置330と、NFC検索装置340と、医療施設記憶装置350とを含む。
或る特定の実施形態では、入力装置310は、患者情報を入力するためのコンピュータ及び/又は他のデータ入力装置であってよい。NFC記憶装置330は、例えば、携帯電話、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDS)及び/又は他の手持ち式通信装置であってよい。NFC検索装置340は、例えば、NFC記憶装置330からNFC情報を受け取ることのできる可搬型NFC走査装置及び/又は他のアンテナ利用のシステムであってよい。
例えば、図示されているように、図3の業務の流れでは、段階360で、データが入力装置310から使用者によって更新されてPMI管理サービス機関320へアップロードされる。情報のアップロードは、例えば、安全なインターネット又は他のネットワーク接続によって容易にすることができる。例えば、患者医療情報が医師によって病院端末を介して入力されて、安全な病院インターネット接続を使用してPMIサービス機関320へアップロードされる。
段階370で、患者が医療施設に到着するが、緊急事態に起因して施設職員と会話することができない。例えば、意識を失った患者が救急車で病院に運ばれる。
段階380で、固有のPMI識別子がNFC通信を介して医療施設システム350へ転送される。この転送は、NFC記憶装置330とNFC検索装置340との間で医療施設職員によって開始される。緊急用NFC記憶装置330は、識別子を記憶し且つ送信する能力のある、医療警報装置又は財布サイズの識別カード又は他の携帯型装置のような、携帯電話に基づく装置及び/又は他の装置とすることができる。次いで、PMI識別子が、先ず監査識別子を医療施設からアップロードすることによってPMIサービス機関120に対して検査される。
段階390で、医療施設のPMI識別子が有効である場合、患者データは施設システム350へ戻される。或る特定の実施形態では、データはPMI管理サービス機関320へもアップロードすることができる。
上記のように、NFC検索装置140,240,340は、患者のNFC記憶装置130,230,330に記憶されている患者情報を検索するために、近距離場通信を介してNFC記憶装置130,230,330と通信することができる。NFC検索装置140,240,340はまた、患者情報を記憶させるために記憶装置130,230,330と通信することができる。或る特定の実施形態では、NFC装置130,230,330に記憶されている個人情報の幾分か又は全てを、許可なしに読み出すことができる。或る特定の実施形態では、NFC装置130,230,330に記憶されている個人情報は許可なしに何ら読み出すことはできない。許可は、例えば、患者又は医療管理者によって与えることができる。許可なしにアクセスすることのできる個人情報の例としては、患者の氏名、住所、患者連絡先情報、及び患者識別子が挙げられる。
患者情報には、例えば、次の情報、すなわち、患者の氏名、患者の住所、患者連絡先情報、緊急連絡先情報、保険情報、請求書情報、一次診療医情報、専門医情報、医薬品情報、アレルギー情報、現在の薬物治療情報、及び患者識別子の内の1つ以上を含むことができる。患者情報にはまた、患者記録及び報告を含むことができる。更に、患者情報にはまた、例えば、経歴情報、病歴、家族歴、遺伝子検査結果、血液検査結果、心拍数、血圧、血流量、及び生物指標存在情報を含むことができる。患者識別子は、例えば、ネットワーク内で又は広域で一意的なものとすることができる。血液検査結果は、例えば、血中酸素濃度、白血球数、T細胞数、完全血球算定、甲状腺、心臓危険因子、コレステロール、PSA(前立腺)、老廃物及びブドウ糖についての試験結果を含むことができる。或る特定の実施形態では、患者情報は多数の情報源から得ることができる。例えば、患者情報は、患者、保険会社、ネットワーク内の保健医療提供者、及びネットワーク外の保健医療提供者の内の1つ以上から得ることができる。
NFC検索装置140,240,340は、医療施設及び/又は他のネットワークのデータベース又はデータ記憶装置150,250,350と通信して、データベース150,250,350に記憶されている患者情報を検索することができる。NFC検索装置140,240,340はまた、施設の記憶装置150,250,350と通信して、記憶装置150,250,350に患者情報を記憶させることができる。
或る特定の実施形態では、患者データは、医療報告を完成させるために使用することができる。医療報告には、例えば、定期的予約、診断用走査、スクリーニング用走査、臨床検査又は手術のような診療予約又は処置に関する患者情報を含むことができる。
或る特定の実施形態では、上述したNFC装置並びに/又は処理及び通信能力を持つ別の手持ち式装置のようなコンピュータ利用の可搬型装置を使用して、患者情報を交換する。コンピュータ利用の可搬型装置は、PMIサービス機関のようなバックエンド・サービス機関と通信して、装置の近くの患者について患者医療情報(例えば、患者の人口統計学的情報、試験報告、放射線医学報告、診断画像、薬物治療法、検査報告など)を表示する。或る特定の実施形態では、可搬型装置はバックエンド患者位置突止めサービス機関と相互作用して、これにより、NFC、無線RFID又はGPSのような技術を介して物理的位置を追跡して、装置の設定された範囲内に居る患者を識別する。可搬型装置は、その範囲内に入ってきた患者についてバックエンド記憶装置から患者医療情報を動的に検索することができ、またその範囲から外れた患者からローカル記憶装置を更正することができる。
入院患者治療の場合、装置を保持している医療提供者が病院内を動き回るとき、可搬型装置は、近づいている患者について医療情報を予めロードすることが可能であり、また医療提供者による診察を受ける患者について医療情報を持つことができる。
外来患者の診療の場合、装置の範囲が医師の待機区域になるように構成設定されているとき、装置は待機中の患者についての患者医療情報を予めロードすることができる。身元が確認できる患者が救急医療室に入ってきた場合に、装置はデータ・アクセス時間を節約することができる。
可搬型装置は、PACS、RIS/HIS、患者登録(例えば、入院・退院・転院(ADT))などのようなバックエンド保健医療情報システムに記憶されている患者医療情報にアクセスするために他のバックエンド・サービス機関と相互作用する。可搬型装置は、使用者が患者についての覚書及びメッセージを入力できるようにし、且つこのような覚書又はメッセージを他の使用者に伝え及び/又はその内容をバックエンド記憶装置に記憶させる手段を提供する。
或る特定の実施形態では、可搬型装置は構成設定可能なプリフェッチ・アルゴリズムを使用して、検索して表示するために含めるべき患者医療情報を選択する。異なる種類の処置を受ける患者について異なる組の情報を表示することができる。
或る特定の実施形態では、可搬型装置は構成設定可能な保持アルゴリズムを使用して、範囲外の患者を選択して患者のデータをローカル記憶装置から消去する。範囲の縁にいる患者についてロードと消去を繰り返すのを防止するための猶予期間を構成設定することができる。
或る特定の実施形態では、可搬型装置は、患者医療情報を表示し、簡単なテキスト又は音声入力を受け入れ、そしてNFC、RFID又はGPS通信のような無線通信能力を含むことのできる手持ち式タブレット型装置を含む。或る特定の実施形態では、NFC、RFID又はGPS位置追跡システムのような追跡システムにより、患者及び可搬型装置の物理的位置を追跡する。
バックエンド・サービス機関は、実時間で物理的位置に基づいて、可搬型装置の設定されたフェッチ(取り出し)範囲内にどの患者が入るのか(例えば、装置から所与の距離内の全ての患者又は装置と同じ室内の全ての患者)を決定する。また、バックエンド構成設定サービス機関は、使用者がフェッチ範囲内の患者について可搬型装置にロードすべき患者医療情報の種類に関して規則を指定するための便利なユーザー・インターフェースを提供する。規則には、関連した情報を選択するための因子として患者の状態及び処置の種類を含むことができる。別のバックエンド・サービス機関は、PACS、RIS/HIS、薬局、検査室などのような多数の病院情報システムから患者についての関連した患者医療情報を呼び出すことができる。サービス機関は、例えば、ユーザー・インターフェース・サービス機関からの構成設定情報を使用して、関連した医療情報がどんな情報であるか決定する。更に、バックエンド構成設定サービス機関は、装置の範囲外の患者に属している情報を消去すべき時に関する規則を使用者が指定するための便利なユーザー・インターフェースを提供する。
可搬型装置内の制御モジュールが1つ以上のバックエンド・サービス機関を使用する。例えば、制御モジュールは、そのフェッチ範囲内にある患者を決定するためにバックエンド・サービス機関を使用する。装置内に医療情報を持っていない各々の範囲内患者について、制御モジュールは、このような情報をロードするようにバックエンド・サービス機関に要求する。或る特定の実施形態では、ロード動作の優先権が、最も近い患者に与えられる。制御モジュールは、バックエンド・サービス機関から構成設定情報を使用して、データ記憶装置のスペースを空けるために装置からその情報を消去することのできる患者を識別する。もし医師が患者についての追加の情報を入力した場合、制御モジュールはバックエンド・サービス機関を使用して、例えば、関連したバックエンド・システムを更新し及び/又は電子メール、電話又はページ・メッセージを送る。
或る特定の実施形態では、所定の範囲内の患者を動的に見付けて彼らの情報を予めロードすることによって、軽量の可搬型装置についての主な2つの制約、すなわち、ローカル記憶装置の大きさ及びネットワークの帯域幅の制約を克服する。情報はジャスト・イン・タイムの態様で供給することができる。重要な情報が保健医療提供者に都合よく入手できるので、病院は医療を実施する効率を改善することができる。
従って、或る特定の実施形態は、NFC及び/又は他の無線装置を保健医療情報システム及び電子的患者医療記録と統合すると云う技術的効果をもたらす。オン・デマンド患者医療記録(ODPMR)が、病歴を医療提供者に提供するための手動の方法に取って代わる。例えば、NFC技術は、中央記憶サービス機関と、患者手持ち式装置と、医療提供者装置と相互作用するように活用することができる。
とりわけ、前に例示したように、患者の病歴を医療提供者へ伝送するためにNDC技術を使用することは、時間を節約し、患者の経験を改善するのに役立ち、患者記録情報の正確さ及び完全さを改善するのに役立ち、またしばしば重大な状況において病歴情報にアクセスするのに役立つ。NFC技術を使用すると、例えば、患者は書類に記入する必要がなくなり、また医療情報は医療提供者の情報システムに再入力する必要がなくなる。NFC技術を使用することは、臨床環境において見られるように前もって患者が記入しなければならない苛立たしい事務的手続きの量を減らすのに役立つ。また、患者は自身の病歴の全てを憶えていないことが多く、且つ患者が誤った情報を入力し又は医療提供者が情報を読み間違うことがあるが、患者医療情報の自動的なNFCによるやりとりは、一層完全で正確な記録を提供するのに役立つ。また、患者が意識を失っている場合、患者自身のNFC可能な携帯電話が当該患者についての情報を提供することが可能である。
上述のインターフェース及びシステムの構成部品、素子及び/又は機能は、例えば、ハードウエア、ファームウエア、及び/又はソフトウエアの一組の命令として、単独で、或いは様々な形態で組み合わせて、具現化することができる。或る特定の実施形態は、例えば、PACSワークステーション又は1つ以上の専用プロセッサのような、汎用コンピュータ又は他の処理装置で実行するための、メモリ又はハードディスクのようなコンピュータ読取り可能な媒体上に存在する一組の命令として提供することができる。
これまで、図面を参照して幾つかの実施形態を説明した。これらの図面は、本発明のシステム及び方法及びプログラムを具現化する具体的な実施形態の特定の細部を例示している。しかしながら、図面による本発明の説明は、図面に示された特徴に関連して何らかの制限を本発明に課すものとして解釈すべきではない。本発明は、その動作を達成するための方法、システム及び機械読取り可能な媒体上のプログラム製品を意図している。前に述べたように、本発明の実施形態は、既存のコンピュータ・プロセッサを使用して、或いはこの又は別の目的のために組み込まれた専用コンピュータ・プロセッサによって、又は有線のシステムによって、具現化することができる。
前に述べたように、本発明の範囲内の或る特定の実施形態は、その上に記憶された機械実行可能な命令又はデータ構造を担持し又は持つための機械読取り可能な媒体を有するプログラム製品を含む。このような機械読取り可能な媒体は、汎用又は専用コンピュータによって、或いはプロセッサを備えた他の機械によってアクセスすることのできる任意の入手可能な媒体とすることができる。例えば、このような機械読取り可能な媒体には、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、CD−ROM又は他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、或いは機械実行可能な命令又はデータ構造の形で所望のプログラム・コードを担持し又は記憶するために使用することができ且つ汎用又は専用コンピュータ又は他のプロセッサ付き機械によってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。情報がネットワーク又は別の通信接続(有線、無線、又はそれらの組合せのいずれか)を介して機械へ転送又は供給されるとき、機械は該接続を機械読取り可能な媒体と見なす。従って、このような接続は機械読取り可能な媒体と呼ばれる。上記の組合せもまた機械読取り可能な媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は専用処理機械に或る特定の機能又は一群の機能を遂行させる命令及びデータを有する。
本発明の或る特定の実施形態は一般的に様々な段階の方法で記述され、該方法は、一実施形態では、例えばネットワーク接続された環境内の機械によって実行されるプログラム・モジュールの形のプログラム・コードのような機械実行可能な命令を含むプログラム製品によって具現化することができる。一般に、プログラム・モジュールは、特別なタスクを遂行し又は特別な抽象的なデータの種類を具現化するようなルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。機械実行可能な命令、関連したデータ構造、及びプログラム・モジュールは、本書で述べた方法の様々な段階を実行するためのプログラム・コードの例を表す。このような実行可能な命令又は関連したデータ構造の特定のシーケンスは、このような段階で述べられている機能を具現化するための対応する行為の例を表す。
本発明の或る特定の実施形態は、プロセッサを持つ1つ以上の遠隔のコンピュータに対する論理的接続を使用して、ネットワーク接続された環境内で実施することができる。論理的接続は、限定ではなく例として提示するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)及びワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含むことができる。このようなネットワーク接続環境は、オフィス全体又は企業全体のコンピュータ・ネットワーク、イントラネット及びインターネットにおいて一般的なことであり、また多種多様な通信プロトコルを使用することができる。当業者なら、このようなネットワーク計算環境が典型的には、パーソナル・コンピュータ、手持ち式装置、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサをベースとした又はプログラム可能な家庭用電子装置、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ等々を含む多種類のコンピュータ・システム構成を網羅することが理解されよう。本発明の様々な実施形態はまた、通信ネットワークを介して(有線リンク、無線リンク、又はそれらの組合せのいずれかによって)連結されたローカル及び遠隔の処理装置によってタスクが遂行される分散型計算環境において実施することができる。分散型計算環境では、プログラム・モジュールはローカル及び遠隔のメモリ記憶装置の両方に配置することができる。
本発明のシステム全体又は一部分を具現化するための模範的なシステムは、処理装置と、システム・メモリと、該システム・メモリを含む様々なシステム構成部品を該処理装置に結合するシステム母線とを含んでいるコンピュータの形態の汎用計算装置を含むこともできる。システム・メモリは、読出し専用メモリ(ROM)及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。コンピュータはまた、磁気ハードディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための磁気ハードディスク駆動装置、取り出し可能な磁気ディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための磁気ディスク駆動装置、及びCD−ROM又は他の光媒体のような取り出し可能な光ディスクに対して読み出し及び書き込みを行うための光ディスク駆動装置を含むことができる。これらの駆動装置及びそれらの関連した機械読取り可能な媒体は、機械実行可能な命令、データ構造、プログラム・モジュール及びコンピュータ用の他のデータについての非揮発性記憶装置を構成する。
本発明の様々な実施形態についての以上の記載は、例示と説明のために提示した。それらは、本発明を網羅しているものでも、また開示した通りの形態に本発明を限定するものでもなく、従って、様々な修正及び変形が上記の教示内容から可能であり、又は本発明の実施から得ることができる。実施形態は、当業者が本発明を様々な実施態様で且つ考えられる特定の用途に適合するように様々に修正して利用することができるように、本発明の原理及びその実用的な用途を説明するために選択して説明した。
当業者には、本書に開示した実施形態が様々な保健医療情報システムの形成に適用できることが理解されよう。本発明の様々な実施形態の特定の特徴を本書に記載のように例示したが、多数の修正、置換、変更及び等価物が当業者には考えられよう。また、幾つかの機能ブロック及びそれらの間の関係を詳しく説明したが、当業者には、動作の幾つかがその他の動作を用いることなく遂行できること、或いは追加の機能又は機能間の関係が本発明に従って設定できることが考えられよう。従って、特許請求の範囲は、本発明の実施形態の真の精神の範囲内に入る全てのこのような修正及び変更を包含しようとするものであることを理解されたい。
100 オン・デマンド携帯型医療記録システム
110 入力装置
120 個人医療情報(PMI)管理サービス機関
130 携帯型NFC記憶装置
140 NFC検索装置
150 医療施設記憶装置
200 オン・デマンド携帯型医療記録システム
210 入力装置
220 PMI管理サービス機関
230 携帯型NFC記憶装置
240 NFC検索装置
250 医療施設記憶装置
300 オン・デマンド携帯型医療記録システム
310 入力装置
320 個人医療情報(PMI)管理サービス機関
330 携帯型NFC記憶装置
340 NFC検索装置
350 医療施設記憶装置

Claims (10)

  1. 近距離場通信を使用するオン・デマンド携帯型医療記録システム(100,200,300)であって、
    当該NFC記憶装置(130,230,330)に記憶するために患者医療データを検索するように構成されている近距離場通信(NFC)記憶装置(130,230,330)と、
    前記NFC記憶装置(130,230,330)から患者医療データを検索するために前記NFC記憶装置(130,230,330)と近距離場通信関係に係合するように構成されているNFC検索装置(140,240,340)と、
    を有しているオン・デマンド携帯型医療記録システム(100,200,300)。
  2. 更に、患者に関連した医療データを集めて記憶する個人医療情報管理サービス機関(120,220,320)を有している請求項1記載のシステム。
  3. 更に、医療施設従事者によって使用するために前記NFC検索装置(140,240,340)によって受け取った前記NFC記憶装置(130,230,330)からの患者医療データを記憶する医療施設記憶装置(150,250,350)を有している請求項1記載のシステム。
  4. 前記NFC検索装置(140,240,340)は、構成設定可能な保持アルゴリズムを使用することにより、所定の範囲内に居る患者についての患者医療データを動的に検索し且つ前記範囲の外へ出て行く患者についての患者医療データをローカル記憶装置から消去する、請求項1記載のシステム。
  5. 更に、前記NFC記憶装置(130,230,330)及び前記NFC検索装置(140,240,340)の内の少なくとも一方にロードすべき患者情報の種類に関する規則を使用者が特定できるようにするユーザ・インターフェースを有している請求項1記載のシステム。
  6. 患者医療データの近距離場通信を行うための方法であって、
    医療情報サービス機関(120,220,320)から近距離場通信(NFC)可能な記憶装置(130,230,330)への患者医療データを検索する段階と、
    前記NFC可能な記憶装置(130,230,330)をNFC検索装置(140,240,340)に接近して位置決めすることによって、前記NFC可能な記憶装置(130,230,330)から前記NFC検索装置(140,240,340)への前記患者医療データの転送を開始させる段階と、
    患者の診察に使用するために前記NFC検索装置(140,240,340)から医療施設データ記憶装置(150,250,350)へ前記患者医療データを転送する段階と、
    を有している方法。
  7. 更に、前記転送する段階の前に前記NFC検索装置(140,240,340)で前記患者医療データを確認する段階を有している請求項6記載の方法。
  8. 前記開始させる段階は更に、救急隊員が前記NFC可能な記憶装置(130,230,330)をNFC検索装置(140,240,340)に接近して位置決めしたことに応答して、前記NFC可能な記憶装置(130,230,330)から前記NFC検索装置(140,240,340)への前記患者医療データの転送を開始させる段階を有しており、前記NFC可能な記憶装置(130,230,330)が医療警報装置を有している、請求項6記載の方法。
  9. 近距離場通信を使用する緊急オン・デマンド携帯型医療記録システム(300)であって、
    患者識別子を記憶している近距離場通信(NFC)可能な医療警報装置と、
    前記NFC可能な医療警報装置から前記患者識別子を検索するために前記NFC可能な医療警報装置と近距離場通信関係に係合するように構成されているNFC検索装置(340)と、を有し、
    前記NFC可能な医療警報装置(330)が近距離場通信により前記患者識別子を前記NFC検索装置(340)へ転送し、また前記患者識別子を検証した時に患者医療データが医療施設へ転送されること、
    を特徴とする緊急オン・デマンド携帯型医療記録システム(300)。
  10. 前記NFC検索装置(340)は、構成設定可能な保持アルゴリズムを使用することにより、所定の範囲内に居る患者についての患者医療データを動的に検索し且つ前記範囲の外へ出て行く患者についての患者医療データをローカル記憶装置から消去する、請求項9記載のシステム。
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