JP2009237902A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク全面において一定のデータ転送速度を実現することができ、ディスクの内周側を使用して高速記録することを可能にする。
【解決手段】記録装置10は、ハードディスクアセンブリ(HDA)11と、フラッシュメモリ12と、キャッシュとして機能するSDRAM13と、これらのメディアを制御するハイブリッドコントローラ14と、ホストインターフェース15とを備えている。ハイブリッドコントローラ14は、HDA11やフラッシュメモリ12に対する書き込み/読み出し制御を個別に行う他、HDA11及びフラッシュメモリ12に一つの大容量データを分割記録するための制御機能を備えている。ハイブリッドコントローラ14は、記録データが所定のデータ量以上である場合にHDA11及びフラッシュメモリ12への分割記録を実行し、HDA11の記録位置がディスクの内周側に行くほどフラッシュメモリ12への分割記録の割合を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置に関し、特に、ハードディスクと不揮発性半導体メモリとを組み合わせた高性能な記録装置に関するものである。また、本発明は、記録装置の制御方法に関し、特に、ハードディスクと不揮発性半導体メモリとを組み合わせた記録装置にデータを効率良く記録するための制御方法に関するものである。
大容量且つ低ビットコストの記録装置としてハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)が広く普及している。しかし、ハードディスクドライブのデータ転送速度は、現在のコンピュータやDRAM等の半導体メモリよりも遅く、特に、ハイビジョン映像のような大容量データを記録又は転送するような場合には、実際のコンピュータの高速処理能力に追従することができないという問題がある。また、HDDにおいてはディスク(プラッタ)の内周側と外周側とで転送速度が異なり、内周側の転送速度は外周側の約半分になる。よって、ディスクの内周側にデータを記録する場合には、さらに処理が遅くなるという問題がある。
一方、高速アクセスが可能な記録装置としてDRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリが知られている。DRAMは揮発性メモリであるが、フラッシュメモリよりもデータ転送速度が速いという特徴を有している。また、フラッシュメモリは不揮発性メモリであり、DRAMよりもビットコストが低いという特徴を有している。そして、これらの半導体メモリは、ハードディスクに比べてシーク動作や回転待ち時間などの時間的ロスがない。つまり、HDDに比べてランダムアクセス時間が短いため、データ転送速度が速いという特徴を有している。しかし、これらの半導体メモリは、ハードディスクに比べてビットコストが高く、大容量データを保存することできないという問題がある。
そこで近年、HDDと不揮発性半導体メモリの一つであるフラッシュメモリとを組み合わせたいわゆるハイブリッドハードディスク装置(以下、ハイブリッドHDDという)が注目されている。ハイブリッドHDDによれば、HDDとフラッシュメモリとが相互に有する特徴を活かすことができ、大容量且つデータ転送速度の高い記録装置を実現することが可能である。具体的には、OS、アプリケーション等の頻繁に要求されるデータやハードディスク内に分散しているデータをフラッシュメモリに蓄えることでデータアクセスの高速化を図ることができる。また、フラッシュメモリに記録されていないデータが要求された場合やキャッシュが一杯になった場合にだけディスクを回転させ、通常はディスク動作を停止させておくことで、消費電力の低減が可能となる(特許文献1乃至3参照)。
特開2007−188624号公報 特開2007−193440号公報 特表2007−522560号公報
従来のハイブリッドHDDにおいては、例えば、一時的なデータを蓄えるキャッシュとしてフラッシュメモリを利用することを前提としているため、比較的小容量のランダムデータの記録/読み出しにおいて性能を向上させる効果はある。しかしながら、数十MB〜数十GB程度の大容量シーケンシャルデータを記録する場合、ディスク(プラッタ)の外周と内周とでデータ転送速度が異なるため、HDDの使用状況によってはデータ転送に必要な時間に大差が生じてしまう。すなわち、外周側では十分であった転送速度が内周側になると不足し、内周側で記録/読み出しの処理が大幅に遅れてしまうという問題がある。
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、ディスク全面において一定のデータ転送速度を実現することができ、これにより、大容量のシーケンシャルデータであってもディスクの内周側を使用して高速記録することが可能な記録装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による記録装置は、記録位置に応じてデータ転送速度の異なる第1の記録媒体と、記録位置によらず第1の記録媒体よりもデータ転送速度が高い第2の記録媒体と、第1及び第2の記録媒体の動作を制御するコントローラとを備え、コントローラは、第1及び第2の記録媒体に所定のデータを分割記録する際、第1の記録媒体の記録位置に応じて所定のデータの分割の割合を変更することを特徴とする。
また、本発明による記録装置の制御方法は、記録位置に応じてデータ転送速度の異なる第1の記録媒体と記録位置によらず第1の記録媒体よりもデータ転送速度が高い第2の記録媒体とを備えた記録装置の制御方法であって、第1及び第2の記録媒体に所定のデータを分割記録する際、第1の記録媒体の記録位置に応じて所定のデータの分割の割合を変更することを特徴とする。
本発明において、第1の記録媒体は、記録位置が外周側に近いほどデータ転送速度が高く、記録位置が内周側に近いほどデータ転送速度が低いハードディスクアセンブリであり、第2の記録媒体は、記録位置によらずデータ転送速度がほぼ一定な不揮発性半導体メモリであり、コントローラは、所定のデータの記録位置がハードディスクアセンブリの内周側に近いほど不揮発性半導体メモリへの分割記録の割合を高めることが好ましい。ハードディスクアセンブリのデータ転送速度はディスクの内周側に行くほど低下するが、これに対応して不揮発性半導体メモリへの分割記録の割合を高めた場合には、記録位置によらず高速データ転送を実現することができる。
本発明において、コントローラは、所定のデータが所定のデータ量を超える場合に、分割記録を実行することが好ましい。さらに、本発明の記録装置は、揮発性半導体キャッシュメモリをさらに備え、コントローラは、所定のデータが第1のデータ量以下である場合に、揮発性半導体キャッシュメモリに所定のデータを記録し、所定のデータが第1のデータ量を超え且つ第2のデータ量以下である場合に、不揮発性半導体メモリに所定のデータを記録し、所定のデータが第2のデータ量を超え且つ第3のデータ量以下である場合に、分割記録を実行することなくハードディスクアセンブリに所定のデータを一括記録し、所定のデータが第3のデータ量を超える場合に、分割記録を実行することが好ましい。
記録データがハイビジョン映像データのような大容量シーケンシャルデータである場合には、データ転送速度の差が記録位置に応じて顕著に現れることから、このような大容量データを対象として分割記録を実行することにより、ディスクの内周側であっても高速記録が可能となり、本発明による顕著な効果を受けることができる。特に、記録対象データのデータ量に応じて最適な記録媒体を選択することにより、常に最高速のデータ転送速度を実現でき、本発明による記録装置の性能を十分に発揮することができる。
本発明において、コントローラは、ハードディスクアセンブリの記録位置に対して必要な不揮発性半導体メモリの容量を計算し、計算値よりも不揮発性半導体メモリの空き容量が大きい場合に分割記録を実行することが好ましい。記録対象データがたとえ分割記録に適した大容量シーケンシャルデータであったとしても、不揮発性半導体メモリの空き容量が分割記録を実行する上で必要な空き容量に満たない場合には分割記録が極めて困難である。しかし、不揮発性半導体メモリの容量を計算し、分割記録が可能か否かを予め確認することにより、ハードディスクアセンブリ及び不揮発性半導体メモリへの分割記録を確実に実行することができる。
本発明において、ハードディスクアセンブリの総容量をC1、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、i番目のゾーンのトラック当たりのセクタ数をNi、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、不揮発性半導体メモリは、少なくともC1×(Ni−Nmin)/(Nmax+Nmin)の容量を有することが好ましい。これによれば、ディスク全面において常に最外周でのデータ転送速度よりも低い所定の基準速度以上でデータの書き込み/読み出しが可能となる。
本発明において、ハードディスクアセンブリの総容量をC1、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、不揮発性半導体メモリは、少なくともC1×(Nmax−Nmin)/(Nmax+Nmin)の容量を有することが好ましい。これによれば、ディスク全面において常に最外周でのデータ転送速度、つまり最高速度でデータの書き込み/読み出しが可能となる。
本発明において、不揮発性半導体メモリへの分割記録の有効又は無効を指定する機能を備えることが好ましい。これによれば、不揮発性半導体メモリの使用に関するユーザの希望を反映させることができ、より利便性の高い記録装置を提供することができる。
このように、本発明によれば、ディスク全面において一定のデータ転送速度を実現することができ、これにより、大容量のシーケンシャルデータであってもディスクの内周側を使用して高速記録することが可能な記録装置及びその制御方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による記録装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による記録装置10は、ハードディスクアセンブリ(HDA)11と、フラッシュメモリ12と、キャッシュとして機能するSDRAM13と、これらのメディアを制御するハイブリッドコントローラ14と、ホストインターフェース15とを備えており、記録装置10はホストインターフェース15を介してホスト20に接続されている。
HDA11は、ディスク(プラッタ)、ヘッド、アーム、スピンドルモータ等、ハードディスクドライブを構成するために必要な要素であって、通常のハードディスクドライブにおいてハードディスクコントローラを除いた構成のものと考えることができる。本実施形態においては、ハードディスクコントローラに代えてハイブリッドコントローラ14が使用されるからである。HDA11のデータ転送速度は、例えば、3.5インチのハードディスクであれば80〜40MB/sec、2.5インチのものであれば40〜20MB/sec、1.8インチのものであれば25〜13MB/secである。また、特に限定されるものではないが、HDA11は250GBの記録容量を有している。近年は大容量化が進んでいることから、1TBの記録容量を有するHDA11を用いることも可能である。
フラッシュメモリ12は、例えばNANDフラッシュであり、HDA11のライトキャッシュとして使用することができる他、不揮発性メモリであるという特長を活かし、HDA11と同等のデータ記録手段として使用することが可能である。したがって、例えば、OSやよく利用するアプリケーション又はファイルをあらかじめフラッシュメモリに読み込んでおくことで、それらの起動を高速化することができる。フラッシュメモリ12のデータ転送速度はHDA11よりも速く、例えば100MB/secである。
HDA11の容量をC1とし、HDA11の最外周ゾーン(ゾーン番号0)のトラック当たりのセクタ数をNmaxとし、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、フラッシュメモリの容量C2は、C2>C1×(Nmax−Nmin)/2×Nmaxであることが好ましい。例えば、最内周ゾーンのセクタ数が最外周ゾーンのセクタ数の半分となるとき、フラッシュメモリ12はHDA11の1/4を超える容量を有することが好ましい。これによれば、HDA11の内周側と外周側とで生じるデータ転送速度の差を補償して常に高速なデータ転送を実現できるからである。
SDRAM13は、HDA11のキャッシュとして機能するものである。SDRAM13のデータ転送速度は非常に速く、例えば300MB/secのデータ転送速度で読み出し及び書き込みが可能である。SDRAM13は、ビットコストが比較的高いため、その容量はHDA11やフラッシュメモリ12よりも小さい。特に限定されるものではないが、SDRAM13の容量は8〜16MBとすることができる。
ハイブリッドコントローラ14は、HDA11やフラッシュメモリ12に対する書き込み/読み出し制御を個別に行う他、HDA11及びフラッシュメモリ12に一つの大容量データを分割記録するための制御機能を備えている。また、ハイブリッドコントローラ14はSDRAMやフラッシュメモリをバッファとして用いてHDA11にデータを記録することができる。さらに、フラッシュメモリへの分割記録の有効又は無効を指定する機能を有している。
ホスト20は、ホストインターフェース15を介してハイブリッドコントローラ14との間でコマンドやデータをやりとりすることができる。ホストインターフェース15は例えばシリアルATAであり、300MB/secのデータ転送速度を有している。ホスト20からのコマンドは、データの書き込み/読み出し命令、データサイズの指定、データの転送、メモリ情報の読み取り命令、フラッシュメモリへの分割記録の有効/無効の指定命令等がある。ハイブリッドコントローラ14は、ホスト20からのコマンドを解釈し、データの書き込み/読み出し処理、転送処理等を実行する。
ハイブリッドコントローラ14は、通常のハイブリッド制御として、アクセス頻度の高いHDA11上のデータをフラッシュメモリ上に蓄積し、ホスト側からアクセスがあった場合にはフラッシュメモリを参照する。そのため、HDA11からのデータの読み出しにおいて格段のスピードアップを図ることができる。また、HDA11の機械的動作も不要となるため、消費電力や故障率の低下を見込むこともできる。
次に、記録データをHDA11及びフラッシュメモリ12に分割記録する方法について詳細に説明する。
図2は、本実施形態による記録装置の書き込み動作について説明するためのフローチャートである。
図2に示すように、ホストからの書き込み命令を受けた記録装置10内のハイブリッドコントローラ14は、まず記録データを分析し、分割記録に適したデータであるかどうかを判断する(ステップS11,S12)。このとき、SDRAM13の使用状況データ、フラッシュメモリ12の使用状況データ、及びHDA11の使用状況データがそれぞれ参照され、SDRAM13に記録可能な容量A0(例えば8MB)、フラッシュメモリ12をライトキャッシュとして使用可能な容量A1(例えば64MB)、HDA11とフラッシュメモリ12に分割記録を実行するかどうかを判断するための閾値A2(例えば400MB)がそれぞれ算出される(ステップS13)。
次に、記録データと各パラメータとの比較を行う(ステップS14〜S16)。まず、記録データCdのデータ量がSDRAM13に記録可能な容量A0よりも大きいかどうかを判定し、記録データ量CdがA0以下(Cd≦A0)であれば(ステップS14N)、記録データCdをSDRAM13に一次保存した後、キャッシュの処理を実行する(ステップS22,S24)。また、記録データCdのデータ量が容量A0よりも大きく、且つ、フラッシュメモリ12に記録可能な容量A1以下(A0<Cd≦A1)であれば(ステップS14Y,S15N)、記録データCdをフラッシュメモリ12に一次保存した後、キャッシュの処理を実行する(ステップS23,S24)。
また、記録データCdのデータ量がフラッシュメモリ12に記録可能な容量A1よりも大きく、且つ、分割記録判定のための閾値A2以下(A1<Cd≦A2)であれば(ステップS15Y,S16N)、記録データCdをHDA11のみに保存する(ステップS25)。さらに、記録データCdのデータ量が閾値A2よりも大きい(Cd>A2)場合には(ステップS16Y)、フラッシュメモリ12及びHDA11への分割記録が可否についてのさらなる判定を行う(ステップS17〜S19)。
分割記録の可否の判定では、まずフラッシュメモリ12の空き容量Cfを求めると共に、フラッシュメモリ12に分割記録するデータCdfのデータ量を算出し、両者を比較する(ステップS17)。フラッシュメモリ12に分割記録するデータCdfのデータ量は、記録データCd全体のデータ量とHDA11の記録状況から求めることができる。
図3は、フラッシュメモリに分割記録するデータCdfのデータ量の算出方法の一例について説明するための模式図である。
図3(a)に示すように、ディスクの最外周でのデータ転送速度をD1とし、最内周でのデータ転送速度をD2とするとき、HDA11のデータ転送速度は最外周において最も大きく、内周側に行くほど徐々に低下し、最内周において最も小さくなる。そして、HDA11の総容量を面積C1で表した場合、データ転送速度の低下分を補い、最外周でのデータ転送速度D1を維持するために必要なフラッシュメモリ12の容量は、面積C2に相当する部分であり、次のようになる。
C2=C1×(D1−D2)/(D1+D2) ・・・(1)
なお、データ転送速度D1,D2をセクタ数として考えた場合もこれと実質的に等価となる。つまり、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、フラッシュメモリ12の容量は次のようになる。
C2=C1×(Nmax−Nmin)/(Nmax+Nmin) ・・・(2)
よって、記録データCdを常にデータ転送速度D1で記録するためには、記録位置が最外周である場合を除き、HDA11とフラッシュメモリ12への分割記録が必要となる。HDA11に分割記録されるデータをCdd、フラッシュメモリ12に分割記録されるデータをCdfとするとき、記録データCdは次のようになる。
Cd=Cdd+Cdf ・・・(3)
大容量データを記録する場合、HDA11内の連続するセクタにまとめて記録することは実際上極めて困難であることから、記録データCdを記録可能なHDA11の空き領域(空きブロック)を検索し、複数の空き領域に対して大容量データを分割して記録することが必要となる。通常、HDA11に対するデータの書き込みでは、データ転送速度の速い外周側の空きブロックが優先的に選択される。ディスクの外周側の記録領域を積極的に使用したほうが、高速なデータ転送速度を維持できるからである。なお、ここにいう分割記録とは、ディスク上に分散して記録することを意味し、HDA11及びフラッシュメモリ12への分割記録とは異なる意味である。
空きブロック数nに対応して記録データCdをn分割するとき、記録データCdは次のように表される。
Cd=ΣCdi=Cd1+Cd2+・・・+Cdn ・・・(4)
図3(b)は、3つの空きブロックにデータCdを分割記録した状態を示している。この場合の分割数n=3であるため、記録データCdは次のようになる。
Cd=Cd1+Cd2+Cd3 ・・・(5)
次に、HDA11及びフラッシュメモリ12への分割記録について考える。HDA11のi番目の空きブロックに記録するデータCdiをHDA11とフラッシュメモリ12に分割記録する場合、記録データCdiとHDA11及びフラッシュメモリ12にそれぞれ記録されるデータCddi、Cdfiとの関係は次のようになる。
Cdi=Cddi+Cdfi ・・・(6)
したがって、記録データCdは次のように表される。
Cd=ΣCdi=(ΣCddi+ΣCdfi)=(Cdd1+Cdf1)+(Cdd2+Cdf2)+・・・+(Cddn+Cdfn) ・・・(7)
HDA11及びフラッシュメモリ12への分割記録の割合X(=Cdfi/Cdi)は、空きブロックのトラック方向の位置によって異なる(すなわち、X1≠X2≠・・・≠Xn)ため、空きブロックごとに算出される。
図4は、ディスク上の記録位置と分割記録の割合Xとの関係について説明するための模式図である。
図4に示すように、ディスクの最外周から最内周までの径方向の距離をRとし、ディスクの最外周から書き込み位置P(空きブロックのトラック方向の位置)までの距離をrとするとき、分割記録の割合Xiは次のようになる。
Xi=(D1−D2)×r/D1×R ・・・(8)
なお、トラック方向の距離R,rをトラック番号として考えた場合もこれと実質的に等価となる。
したがって、例えば、ディスクの最外周から距離r1,r2,r3だけ離れた位置にそれぞれ書き込まれる分割記録データCd1,Cd2,Cd3のデータ量に対して、フラッシュメモリ12に分割記録するデータCdf1,Cdf2,Cdf3のデータ量はそれぞれ次のようになる。
Cdf1=Cd1×X1
=Cd1×(D1−D2)×r1/D1×R ・・・(9)
Cdf2=Cd2×X2
=Cd2×(D1−D2)×r2/D1×R ・・・(10)
Cdf3=Cd3×X3
=Cd3×(D1−D2)×r3/D1×R ・・・(11)
一方、HDA11に分割記録するデータCdd1,Cdd2,Cdd3のデータ量はそれぞれ次のようになる。
Cdd1=Cd1−Cfd1 ・・・(12)
Cdd2=Cd2−Cfd2 ・・・(13)
Cdd3=Cd3−Cfd3 ・・・(14)
そして、フラッシュメモリ12に分割記録されるデータ全体Cdfのデータ量、HDA11に分割記録されるデータ全体Cddのデータ量はそれぞれ次のようになる。
Cdf=ΣCdfi=Cdf1+Cdf2+・・・+Cdfn ・・・(15)
Cdd=ΣCddi=Cdd1+Cdd2+・・・+Cddn ・・・(16)
また、分割数n=3のときのCdf,Cddはそれぞれ次のようになる。
Cdf=Cdf1+Cdf2+Cdf3 ・・・(17)
Cdd=Cdd1+Cdd2+Cdd3 ・・・(18)
こうしてフラッシュメモリ12に分割記録するデータCdfのデータ量を求めた後、フラッシュメモリ12の空き容量Cfと比較する(ステップS17)。その結果、フラッシュメモリ12の空き容量Cfに収まっている(つまりCdf<Cf)場合には(ステップS17Y)、データ記録時間T0,Thの算出を実行する(ステップS18)。しかし、フラッシュメモリ12の空き容量に収まっていない(つまりCdf≧Cf)場合には(ステップS17N)、フラッシュメモリ12への分割記録は行わず、HDA11のみにデータを記録する(ステップS25)。
データ記録時間T0は、すべての記録データCdをHDA11に一括記録した場合における推定記録時間T0であり、データ記録時間Thは、HDA11及びフラッシュメモリ12に分割記録した場合における推定記録時間である。HDA11に一括記録した場合の推定記録時間T0が分割記録時の推定記録時間Thよりも大きい(T0>Th)場合には(ステップS19Y)、記録データCdの分割処理を行った後(ステップS20)、HDA11及びフラッシュメモリ12に分割後のデータCdd,Cdfをそれぞれ書き込む(ステップS21)。一方、推定記録時間T0が分割時の推定記録時間Th以下(T0≦Th)の場合には(ステップS18N)、記録データCd全体をHDA11のみに書き込む(S25)。
このように、記録データが分割記録に適したデータであるかどうかを判断し、適したデータである場合には分割記録を行い、適さない場合には他の好適な記録処理を行うので、大容量データを高速記録することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、HDA11及びフラッシュメモリ12に所定のデータを分割記録する際、データの記録位置がディスクの内周側に近いほどフラッシュメモリ12への分割記録の割合Xを高めるので、ディスク全面において常に最大データ転送速度D1を実現することができる。したがって、圧縮されたハイビジョン映像データの高速転送や複数の映像データの同時転送、さらには非圧縮ハイビジョン映像データのような極めて高い転送速度を必要とするデータを記録する場合であっても、ディスクの内周側を使用して記録することができる。
また、本実施形態によれば、記録データのデータ量に合わせて記録方法を変更し、特に、記録データのデータ量が所定の閾値A2(例えば400MB)を超える場合に分割記録を実行することから、本発明による顕著な効果を得ることができる。
上記実施形態においては、ディスク上の任意の記録位置において最外周のデータ転送速度D1が常に維持されるようにデータを分割記録しているが、必ずしも最外周のデータ転送速度D1を維持する必要はなく、それよりも多少低いデータ転送速度D3(D1>D3>D2)を基準速度として設定し、その基準速度D3を下回らないようにデータの分割記録を実行するようにしても良い。
図5は、フラッシュメモリに分割記録するデータCdfのデータ量の算出方法の他の例について説明するための模式図である。
図5(a)に示すように、ディスクの最外周でのデータ転送速度をD1とし、最内周でのデータ転送速度をD2とするとき、HDA11のデータ転送速度は最外周において最も大きく、内周側に行くほど徐々に低下し、最内周において最も小さくなることは上述の通りである。そして、HDA11の総容量を面積C1で表した場合、データ転送速度の低下分を補い、少なくとも基準速度D3を維持するために必要なフラッシュメモリ12の容量は、面積C3に相当する部分であり、次のようになる。
C3=C1×(D3−D2)/(D1+D2) ・・・(19)
なお、データ転送速度D1,D2をセクタ数として考えた場合もこれと実質的に等価となる。つまり、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmin,最外周からi番目のゾーンのトラック当たりのセクタ数をNiとするとき、フラッシュメモリ12の容量は次のようになる。
C3=C1×(Ni−Nmin)/(Nmax+Nmin) ・・・(20)
そして、図5(b)に示すように、記録データCdを常にデータ転送速度D3以上で記録するためには、記録位置が最外周から距離r0までの一定の範囲内にある場合を除き、HDA11とフラッシュメモリ12への分割記録が必要となる。HDA11に分割記録されるデータをCdd、フラッシュメモリ12に分割記録されるデータをCdfとするとき、記録データCdは上述した式(2)のようになる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、HDA11とフラッシュメモリ12とを組み合わせた構成について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、HDA11と他の不揮発性半導体メモリとの組み合わせも可能である。この場合、不揮発性メモリのデータ転送速度はHDA11よりも高速であることが必要である。他の不揮発性半導体メモリとしては、例えば、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、ReRAM(Resistance Random Access Memory)等を挙げることができる。
さらに、本発明は、HDA11と不揮発性半導体メモリ12との組み合わせに限定されるものではなく、記録位置に応じてデータ転送速度の異なる第1の記録媒体と、記録位置によらず前記第1の記録媒体よりもデータ転送速度が高く且つ第1の記録媒体よりも容量の小さな第2の記録媒体との組み合わせによって構成されてもよい。かかる構成において、第1及び第2の記録媒体に所定のデータを分割記録する際、第1の記録媒体の記録位置に応じて所定のデータの分割の割合を変更すれば、第1の記録媒体の任意の記録位置において一定のデータ転送速度を実現することができる。したがって、第1の記録媒体におけるデータ転送速度の比較的遅い領域に大容量のシーケンシャルデータを高速記録することができる。
本発明の好ましい実施形態による記録装置の構成を示すブロック図である。 記録装置10の書き込み処理について説明するためのフローチャートである。 フラッシュメモリ12に分割記録するデータの総データ量Cdfの算出方法の一例について説明するための模式図である。 ディスク上の記録位置と分割記録の割合Xとの関係について説明するための模式図である。 フラッシュメモリ12に分割記録するデータの総データ量Cdfの算出方法の他の例について説明するための模式図である。
符号の説明
10 記録装置
11 ハードディスクアセンブリ(HDA)
12 フラッシュメモリ
13 SDRAM
14 ハイブリッドコントローラ
15 ホストインターフェース
20 ホスト

Claims (9)

  1. 記録位置に応じてデータ転送速度の異なる第1の記録媒体と、記録位置によらず前記第1の記録媒体よりもデータ転送速度が高い第2の記録媒体と、前記第1及び第2の記録媒体の動作を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記第1及び第2の記録媒体に所定のデータを分割記録する際、第1の記録媒体の記録位置に応じて前記所定のデータの分割の割合を変更することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の記録媒体は、記録位置が外周側に近いほどデータ転送速度が高く、記録位置が内周側に近いほどデータ転送速度が低いハードディスクアセンブリであり、
    前記第2の記録媒体は、記録位置によらずデータ転送速度がほぼ一定な不揮発性半導体メモリであり、
    前記コントローラは、前記所定のデータの記録位置がハードディスクアセンブリの内周側に近いほど前記不揮発性半導体メモリへの分割記録の割合を高めることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記コントローラは、前記所定のデータが所定のデータ量を超える場合に、前記分割記録を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 揮発性半導体キャッシュメモリをさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記所定のデータが第1のデータ量以下である場合に、前記揮発性半導体キャッシュメモリに前記所定のデータを記録し、
    前記所定のデータが第1のデータ量を超え且つ第2のデータ量以下である場合に、前記不揮発性半導体メモリに前記所定のデータを記録し、
    前記所定のデータが第2のデータ量を超え且つ第3のデータ量以下である場合に、前記分割記録を実行することなく前記ハードディスクアセンブリに前記所定のデータを一括記録し、
    前記所定のデータが第3のデータ量を超える場合に、前記分割記録を実行することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記コントローラは、前記ハードディスクアセンブリの記録位置に対して必要な不揮発性半導体メモリの容量を計算し、前記計算値よりも不揮発性半導体メモリの空き容量が大きい場合に前記分割記録を実行することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記ハードディスクアセンブリの総容量をC1、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、i番目のゾーンのトラック当たりのセクタ数をNi、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、前記不揮発性半導体メモリは、少なくともC1×(Ni−Nmin)/(Nmax+Nmin)の容量を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記ハードディスクアセンブリの総容量をC1、最外周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNmax、最内周ゾーンのトラック当たりのセクタ数をNminとするとき、前記不揮発性半導体メモリは、少なくともC1×(Nmax−Nmin)/(Nmax+Nmin)の容量を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記不揮発性半導体メモリへの分割記録の有効又は無効を指定する機能を備えることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 記録位置に応じてデータ転送速度の異なる第1の記録媒体と記録位置によらず前記第1の記録媒体よりもデータ転送速度が高い第2の記録媒体とを備えた記録装置の制御方法であって、
    前記第1及び第2の記録媒体に所定のデータを分割記録する際、前記第1の記録媒体の記録位置に応じて前記所定のデータの分割の割合を変更することを特徴とする記録装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011209973A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hitachi Ltd ディスクアレイ構成プログラム、計算機、計算機システム
TWI471862B (zh) * 2011-08-19 2015-02-01 Silicon Motion Inc 快閃記憶體控制器
US9606932B2 (en) 2014-07-11 2017-03-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Storage device and control method thereof

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